JP2011517578A - イオントフォレシス薬剤投与装置及びソフトウェアアプリケーション - Google Patents
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Abstract
イオントフォレシス薬剤投与システムは、マイクロプロセッサ制御装置の制御に応じて薬剤貯蔵部に保持される荷電分子を患者の皮膚を介して体内の組織へ輸送する電極を含む。このイオントフォレシス薬剤投与システムは、プログラム可能なマイクロプロセッサ制御装置に接続されたアンテナをさらに含む。このアンテナによって、マイクロプロセッサ制御をプログラムし、患者、薬剤、及び治療に関する情報をマイクロプロセッサ制御装置と外部装置との間で交換することができる。イオントフォレシス薬剤投与システムは、患者が手動で当該薬剤投与システムを起動するための操作ボタンをさらに備える。このイオントフォレシス薬剤投与システムは、ポリエステルフィルム薄膜に収納される。
Description
本出願は、エマ・アメリア・デュランドを発明者とし、発明の名称をイオントフォレシス薬剤投与装置及びソフトウェアアプリケーションとする2007年12月10日出願の米国特許仮出願61/012,582に基づく優先権を主張し、その内容は参照により全体として本明細書に組み込まれる。
本発明は、患者に薬剤を投与する薬剤投与装置及びシステムに関し、特にイオントフォレシス薬剤投与システムに関する。
イオントフォレシスは、一種の薬剤投与システムである。イオントフォレシスは、電気的反発力によって、荷電分子(通常は、薬剤又は生物活性剤)が皮膚を通過するようにする非侵襲性の方法である。イオントフォレシスでは、荷電薬剤溶液に少量の電流を加えることによって薬剤イオンが反発され、反発された薬剤イオンが皮膚を通過して下部の組織に輸送される。受動的な経皮パッチによる薬剤投与とは対照的に、イオントフォレシスは能動的な(電気的に駆動された)方法であり、皮膚に吸収されにくいイオン化された水溶性薬剤も投与することができる。
荷電分子は、電極によって皮膚の中へ輸送される。正に荷電した薬剤分子はアノードによって皮膚の中へ押し出され、負に荷電した分子はカソードによって皮膚の中へ押し出される。
イオントフォレシスによる薬剤の輸送に影響を与える要因は数多くあり、例えば、皮膚のpH、薬剤濃度、薬剤特性、イオン競合、分子サイズ、電流、電圧、使用時間、及び皮膚の抵抗などが挙げられる。薬剤は、典型的には、手足の毛穴にある毛包や汗腺等から皮膚に浸透する。
イオントフォレシスには他の薬剤投与方法よりも優れた点が多い。イオントフォレシスは、非侵襲性であるため感染症のリスクを減らすことができ、注射を受けたくない患者や注射を受けることができない患者に対して、相対的に痛みの少ない方法を提供する。皮膚組織に関しては、注射や経口投与薬のデメリット無しに治療部位に対して薬剤溶液を直接投与することができる。さらに、イオントフォレシスによれば、注射時の圧力によって組織に外傷が発生する可能性を最小限度に抑えることができる。
イオントフォレシス薬剤投与システムが開示される。このイオントフォレシス薬剤投与システムは、マイクロプロセッサ制御装置によって制御される電極を含み、荷電分子は、この電極によって、患者の皮膚を介して体内の組織へ輸送される。このイオントフォレシス薬剤投与システムは、マイクロプロセッサ制御装置に接続された無線信号受信装置をさらに含む。この無線信号受信装置によってマイクロプロセッサ制御装置をプログラミングすることができ、患者、薬剤、及び治療に関する情報をマイクロプロセッサ制御装置と外部装置との間で交換することができる。マイクロプロセッサ制御装置は、この無線信号受信装置を通じ、個別の患者や薬剤に関する投薬頻度、投薬量等の薬剤投与スケジュール情報を用いてプログラムされる。薬剤貯蔵部は、電極によって皮膚へ輸送される荷電薬剤分子を含む。当該電極の動作、印加電圧の周波数、印加時間、及び電圧レベルは、マイクロプロセッサ制御装置によって制御される。イオントフォレシス装置が使用する電力は、バッテリから供給される。
イオントフォレシス薬剤投与システムは、ポリエステルフィルム薄膜に収納されていてもよい。イオントフォレシス薬剤投与システムは、通常、患者の皮膚に粘着剤によって付着されるフレキシブルパッチの形状に構成される。一実施形態において、当該フレキシブルパッチの端部には、皮膚とパッチの境界を完全な状態に保つために高粘着性粘着剤が配置される。フレキシブルパッチの内部領域には、パッチを皮膚から剥がす際の痛みを和らげるために低粘着性粘着剤が配置される。薬剤貯蔵部は、荷電薬剤分子が注入される膜状又はゲルパッド状に形成される。
イオントフォレシス薬剤投与システムは、個別の治療方法に応じて、異なる数の薬剤貯蔵部を含むことができる。単一の薬剤が投与される場合には、当該システムは、1つの電極の近くに単一の薬剤貯蔵部を含む。逆に帯電した溶液を有する2つの薬剤を必要とする治療においては、本システムは、逆に帯電した電極のそれぞれの近くに薬剤貯蔵庫を備える。同極性の複数の薬剤が用いられる場合には、それらの薬剤を単一の薬剤貯蔵庫に混合して貯蔵してもよいし、同じ極性を有する電極の近くに設けられた複数の薬剤貯蔵部に貯蔵してもよい。
電極の大きさは、様々な大きさの薬剤分子を患者の皮膚に輸送するために必要とされる電流の強さに応じて、実施形態ごとに異なる。
一実施例においては、電極及びマイクロプロセッサ制御装置、バッテリ及びアンテナは、フレキシブルシートの対向する面に取り付けられる。電極、マイクロプロセッサ制御装置、バッテリ、及びアンテナは、導電性銀インクを用いて電気的に接続される。フレキシブルシートに形成されたスルーホールは、電極を、マイクロプロセッサ制御装置、バッテリ、及びアンテナへ電気的に接続する。マイクロプロセッサ制御装置及びバッテリは、導電性セメントを用いてシステムに取り付けられる。
他の実施形態において、本システムは、患者の皮膚温度、システムと患者皮膚の接触面の湿気、又は他の患者や薬剤投与に関するパラメータ等のパラメータを測定する様々なセンサを備えることができる。
他の実施形態において、本システムは、マイクロプロセッサ制御装置用が電極を制御して薬剤貯蔵部に保持されている荷電薬剤分子を投与するための一組の投薬命令を生成するソフトウェアモジュールを含む。投薬命令を無線信号受信装置を介してマイクロプロセッサ制御装置へ送信するために、プログラミング装置が提供される。この投薬命令は、電極のON/OFFを切り替える投与時間情報を含み、ON状態で電極に加えられる電圧レベルに関する電圧情報をさらに含んでもよい。投与命令は、荷電薬剤分子の種類や患者のパラメータに基づいてデータベースから選択されてもよい。投薬命令は、ソフトウェアモジュールを用いて、ユーザが手動で生成してもよい。
本発明の他の目的、特徴、及び側面は、以下の詳細な説明、添付図面及び特許請求の範囲の記載によって明らかにされる。
本発明の新規な特徴は、特許請求の範囲において詳細に説明される。しかしながら、本発明の構造及び動作は、以下に示される本発明の好ましい実施形態の詳細な説明及び添付図面の記載に基づいて、本発明の追加的な目的及び効果とともに理解することができる。
本発明は各実施形態を参照して説明されるが、当業者に明らかなように、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく形状や細部に様々な変更を加えることができる。
図1は、イオントフォレシス薬剤投与システム10の組立分解等角図を示す。システム10は、電気的反発力によって、高濃度の荷電物質(通常は、薬剤や生物活性剤)を非侵襲的に経皮投与する方法を提供する。イオントフォレシス薬剤投与システム10は、マイクロプロセッサ制御装置12、バッテリ14、アンテナ16、フレキシブル印刷配線18、電極20、及び電極22を含む。電極20、22には薬剤貯蔵部24が連結される。電極20、22及び薬剤貯蔵部24はフレキシブルレイヤ26に含まれる。このフレキシブルレイヤ26は、患者の体の使用部位にフィットする。レイヤ26はレイヤ28と接着されて、マイクロプロセッサ制御装置12、バッテリ14、アンテナ16、及びフレキシブル印刷配線18を密封し保護する。図示された構成や配置は例示に過ぎず、発明の内容を限定することを意図したものではない。
システム10は、アンテナ16によって、外部装置と無線通信することができる。アンテナ16は、一実施例において、RFIDアンテナ、ブルートゥース対応機器、赤外線無線装置、又はこれら以外の無線信号受信機である。アンテナ16は、RFIDアンテナとして機能することができ、静電結合によって外部装置からの信号を受信することができる。アンテナ16を誘導コイルの形状に構成し、誘導結合によって外部装置からの信号を受信させることもできる。
高粘着性粘着材30はレイヤ26の外縁部に配置され、低粘着性粘着材32はレイヤ26の皮膚接触面の内方の領域に配置される。高粘着性粘着材30はレイヤ26の周縁部に沿って伸び、システム10の外縁部を患者の皮膚へ固定する。高粘着性粘着材30は、湿気や物理的な力によって患者の皮膚からシステム10が剥がれ落ちなくするために用いられる。低粘着性粘着材32は、システム10と患者の皮膚との接触を保つために、レイヤ26の内方領域(すなわち、高粘着性粘着材30に対して内側の領域。)に配置される。システム10の外縁部が浮き上がることやシステム10が湿気にさらされないようする必要性が最も高いシステム10周縁部が高粘着性粘着材30によって強固に接着される一方で、低粘着性粘着材32を用いることによって、システム10を患者の皮膚から剥がす際の痛みが緩和される。高粘着性粘着材30としては、電子ビームや紫外線の照射によって急速に硬化するシリコン基材の粘着材を用いることが好ましい。薬剤貯蔵部24と皮膚との間に粘着材が存在すると粘着材30の特質が変わってしまい薬剤の放出に影響を及ぼすおそれがあるため、薬剤貯蔵部24と皮膚との間には粘着材が存在しないことが望ましい。システム10は、薬剤と粘着材母材との間の相互作用を除去する。一実施例においては、粘着材は8.5ポンド/インチ又は9.3ポンド/インチの剥離強度を有する。システム10においては、これよりも強い剥離強度又は弱い剥離強度を有する粘着材を用いることができる。
剥離レイヤ34は、粘着材30、32上に配置され、粘着材30、32を保護する。剥離レイヤ34は、システム10を患者の皮膚に取り付ける直前にシステム10から取り除かれる。剥離レイヤ34は、レイヤ34をシステム10上に保持するために粘着材30、32と十分に接触する一方で、システム10から利用者によって容易に剥がされる。レイヤ34は、剥離時に粘着材30、32を劣化させないように、典型的にはシリコンベースの剥離層で覆われている。
荷電薬剤分子は薬剤貯蔵部24に収容される。この薬剤貯蔵部24は、レイヤ26の開口部を通して患者の皮膚と対向する。薬剤貯蔵部24は、荷電薬剤分子を含む溶液を塗布又は注入したゲルパッド又はゲル膜であってもよい。荷電薬剤分子をゲルパッドやゲル膜に吸収させることにより、電極20、22が動作しない場合には荷電薬剤分子が患者の体に吸収されにくくなる。薬剤貯蔵部24は、一実施形態において、電極20、22の機能を支援する導電性の媒体である。薬剤貯蔵部24を導電性の媒体とすることで、システム10はより小さな電流で機能を発揮することができるようになり、その結果、バッテリ14の寿命を延長するとともに患者の皮膚に流れ出す電流の量を減らすことができる。患者の皮膚に流れ出す電流の量が多いと刺激として感じられることがある。この溶液は、典型的には、投入口を介して薬剤貯蔵部24に注入される。電極20、22によって、荷電薬剤分子が薬剤貯蔵部24から患者の皮膚へ押し出される。薬剤貯蔵部24がゲルを含む場合には、イオン化された薬剤は、ゲル母材と混合されて硬化され、システム10に組み付けられる。
イオンの移動は、極同士が引き寄せあうためではなく反発しあうために起こる。イオンは、正又は負に荷電しているため、イオンと同極性に帯電した電極によって反発されて皮膚に浸透する。直流電流によって電極20、22が活性化されると、溶液中の負に荷電したアニオンは負に帯電した電極によって反発される。同様に、正に荷電したイオン(カチオン)は、正に帯電した電極によって反発される。イオンは自然には皮膚に吸収されないが、電流を印加することによって皮膚を通過するようになる。皮膚を通過するイオンの量は、電流密度及び溶液への電流の印加時間に比例する。電流密度は電場の強さと電極の大きさによって決められる。望ましい電流の強さは、電極20、22の表面1平方インチ当たり0.4mAから2.0mAの範囲である。この電流の強さは、典型的な患者が知覚できなほどの弱さである。電極20、22が小さすぎると、電流が集中し(又は電流が強すぎ)、患者に刺激と感じられて不快なものになるおそれがある。
電極20、22及びフレキシブル印刷配線18は、好ましくは、患者の体の使用部位にフィットするように、レイヤ26とともに撓むことのできるフレキシブル材からなる。フレキシブル材の一例は、8〜10ミリオーム/スクエアの抵抗率を有する導電性銀インクである。薬剤を角質層に浸透させるための十分な電流を得るために、導電性銀インクの抵抗率は8〜10ミリオーム/スクエアの範囲が望ましい。銀(Ag)インクを、スクリーン印刷やグラビア印刷等によってレイヤ26に印刷するようにしてもよい。最も容易に入手できる導電性銀インクは、14〜18ミリオーム/スクエアの抵抗率を有する。導電性銀インクの抵抗率によって、薬剤を角質層に浸透させるために使用できる電流が制限される。電極20、22は塩化銀(AgCl)から形成することができる。
システム10は、2つの電極20、22を含む。典型的な薬剤治療においては、荷電薬剤分子は正又は負の一方に荷電されるので、電極20、22の一方のみが荷電薬剤分子を患者の皮膚へ運搬する。荷電薬剤分子を患者の皮膚へ運搬する電極は、活性電極と称されることがあり、薬剤貯蔵部24と連結されている。薬剤貯蔵部24に連結されていない受動電極は、荷電薬剤分子を患者の皮膚へ運搬するための電流を発生させる回路を、活性電極とともに完成させる。他の薬剤治療においては、荷電薬剤分子を含む溶液が正に荷電した分子と負に荷電した分子の両方を含むことがある。この場合には、両方の電極が活性電極となって薬剤貯蔵部24に連結される。
多くの薬剤治療においては、単一の薬剤が用いられる。しかし、他の薬剤と組み合わせて投与することで薬効が増すことも多いので、複数の荷電薬剤分子を投与できるようにシステム10を構成してもよい。複数の薬剤分子が同じ極性を持つ場合には、これらの薬剤を単一の溶液で混ぜ合わせ、単一の薬剤貯蔵部24から投与してもよい。他の実施形態においては、同じ極性を有する複数の薬剤が異なった時間に異なった量で投与されなければならないことがある。この場合、複数の電極22が複数の薬剤貯蔵部24とともに用いられる。反対の極性を有する2つの薬剤が用いられる場合には、電極20、22は、それぞれの薬剤を患者に投与するための薬剤貯蔵部24を備える。一実施形態において、薬剤貯蔵部24は水性ゲル等のヒドロゲルからなる。他の実施形態においては、薬剤貯蔵部24は膜上に形成される。電極20、22の大きさは、電極により反発されて患者の皮膚に浸透する荷電薬剤分子の大きさに応じて変更される。よって、複数の電極が複数の薬剤貯蔵部24とともに用いられる実施形態においては、電極及び薬剤貯蔵部の大きさは適宜変更される。
電極20、22の一方又は両方は、銀または塩化銀の印刷可能な導電性インク層からなる。電極20、22は、荷電薬剤分子を含むヒドロゲルからなる薬剤貯蔵部24に覆われる。電極20、22は、高導電性のポリマー厚膜(PTF)インクとともにフレキシブル印刷配線18に印刷される。好ましい実施形態において、銀を含む無鉛等方性導電性セメントが用いられる。無鉛等方性導電性セメントによって、湿気や熱衝撃に対する耐性を有する電気的結合及び機械的結合が得られる。
バッテリ14は、システム10に電力を供給する。なるべく患者の邪魔にならずに患者の皮膚にシステム10を貼り付けることができるように、バッテリ14はシステム10の他の部分と同様に可能な限り薄いことが望ましい。0.7mmオーダーの厚さのバッテリセルは、2.0ボルトの電気を生成することができ、このバッテリを複数配列することによって9.0ボルトの電気を生成することができる。この電力を用いることによって、マイクロプロセッサ制御装置12は、アンテナ16を経由して無線プログラミングやデータ取得を行うことができる。バッテリの種類や構成は、本発明を限定するものではない。
一実施形態において、イオントフォレシス薬剤投与システム10は、様々な医療設備において局所的に薬剤を投与するために用いられる。静脈アクセス、皮内注射、又は皮下注射のような皮膚穿刺の際の痛みを避けるために、システム10は局所麻酔を投与することができる。システム10は、筋骨格系炎症性疾患の患者に対して非ステロイド径の抗炎症性薬剤やコルチコステロイド剤を投与することができる。
イオントフォレシス薬剤投与システム10を用いた薬剤投与の速度、タイミング、及びパターンは、マイクロプロセッサ制御装置12が電極20、22への印加電流を変化させることによって制御される。マイクロプロセッサ制御装置12は、様々な薬剤投与情報を提供するためにプログラミングされ、薬剤投与の継続時間や頻度が治療パラメータに基づいて変更される。薬剤投与システム10により薬剤の効果的な血中濃度が得られるまでの早さによって、治療行為の開始時期が決定される。イオントフォレシス薬剤投与システム10を利用することによって、多くの薬剤が、経口薬剤投与方法や受動的な経皮薬剤投与方法による場合と比較してかなり早い速度で、皮膚を透過して下部の組織及び血流中に直接浸透する。マイクロプロセッサ制御装置12は、アンテナ16を介し無線を利用してプログラムされる。一実施形態においては、システム10が誤って再プログラミングされたり、様々な電子機器によって意図的に不正な改ざんを加えられることがないように、マイクロプロセッサ制御装置12を一度だけプログラム可能に構成することができる。
また、マイクロプロセッサ制御装置12は、システム10によって実際に行われた薬剤投与に関する薬剤投与情報に関するデータを取得する機能を実行することができる。薬剤投与情報は、決められた通りに患者が服薬しているか確認する情報を得るために、投与された薬の投与日、投与時間、及び投与量等に関する電子的な記録を含む。電極20、22を用いれば、システム10が患者の皮膚に接触したときに形成される電極・皮膚・電極回路における患者皮膚の抵抗率及び電極20、22の動作によって、システム10が患者の皮膚に接触しているか確認することができる。
また、システム10は。操作ボタン配列36(図20参照)を含んでもよい。操作ボタン配列36は、マイクロプロセッサ制御装置12と接続される。操作ボタン配列36によって、患者はシステム10を手動で操作することができる。システム10は、好ましくは、薬剤を患者に自動的に投与するために、薬剤投与情報を用いてプログラムされる。患者は、このプログラムとは別に又はプログラムを無視して、操作ボタン配列36を用いて手動でシステム10を操作し、薬剤を投与することができる。患者は、操作ボタン配列36によって、薬剤投与情報とは別に、薬剤投与情報の命令よりも高頻度又は低頻度で、より長い時間又はより短い時間薬剤投与を行うことができる。患者は、例えば薬剤投与によって副作用が発生した場合等に、操作ボタン配列36を用いてシステム10のスイッチを切ることもできる。
電極20、22、フレキシブル印刷配線18、アンテナ16、及びこれら以外のシステム10の回路コンポーネントは、好ましい実施形態において、ポリマー厚膜(PTF)のフレキシブル回路で構成される。ポリマー厚膜(PTF)のフレキシブル回路は、低コストのポリエステル誘電体及びスクリーン印刷された導電インクフィルム等の技術を用いて製造される。これらの回路を製造する際には、導電インクの高速スクリーン印刷を含む追加的な工程も用いることができる。多層回路は、絶縁層として用いられる誘電体物質と、印刷スルーホール技術を用いた両面回路とを利用して製造される。図4ないし15は、システム10の製造方法の一例を示す。能動表面実装部品及び受動表面実装部品は、導電接着剤(CA)または異方性導電接着剤(ACA)を用いて、PTFフレキシブル回路アッセンブリに付着される。システム10が曲げられた際に最適な性能を発揮することができるように、好ましい実施形態において、全ての実装部品はレイヤ26及び28の間に封止される。レイヤ26及び28は、医療用に開発された疎水性の紫外線硬化材を用いて互いに接着される。
PTFフレキシブル回路は、その性質上、銅回路よりも安価なため、PTFフレキシブル回路を用いることが望ましい。PTFは、回路配線が直接印刷される誘電体基板上に形成される。また、PTFは、典型的には、銅回路に使用されるポリイミド基板よりも非常に安価なPET基板を利用する。さらに、PTF回路は、直接印刷が可能であり、導電パターンを形成するために化学物質を用いて銅箔を選択的に除去する必要がないので、環境への負荷が小さい。
荷電薬剤分子の大きさは、薬剤化合物の種類によって異なる。より大きな薬剤分子を患者の皮膚に浸透させるには、より大きな電磁気力が必要とされる。より小さな薬剤分子は、より小さな電磁気力で患者の皮膚に浸透する。したがって、薬剤分子を患者の皮膚に浸透させるための理想的な電磁気力を加えるためには、電極20、22の大きさを薬剤化合物の大きさに基づいて変更することが望ましい。よって、電極20、22の大きさを薬剤分子の大きさに適合させることにより、特定の大きさを持つ薬剤分子用に個別にシステム10を製造することが望ましい。
様々な実施形態において、薬剤貯蔵部24から患者の皮膚への荷電薬剤分子の流れを、皮膚浸透促進剤を使用することによって増加させることができる。浸透促進剤は、荷電薬剤分子と共に用いられたときに、薬剤貯蔵部24から患者の皮膚への荷電薬剤分子の流れを増加させるあらゆる化学物質又は化合物である。つまり、皮膚浸透促進剤は、荷電薬剤分子を薬剤貯蔵部から運び出して患者の皮膚へ浸透させ易くする物質である。
上述した浸透促進剤を使用することにより、薬剤貯蔵部24から患者の皮膚へ薬剤を輸送するために必要な電力を削減することができる。輸送に必要な電流が少なくなるので、皮膚への刺激を削減することができる。また、消費電力が少なくなるので、バッテリを小さくし、バッテリを長持ちさせることができる。
浸透促進剤は賦形剤であってもよい。賦形剤は、医薬としては機能しない物質であり、薬剤貯蔵部24に荷電薬剤分子とともに含まれる。薬剤を輸送するために薬剤貯蔵部においてゲルが使用される場合には、浸透促進剤及び薬剤は、ゲルに溶解する一方でゲル網と化学的に結合しないことが望ましい。これにより、浸透促進剤及び薬剤が、ゲルから皮膚へ容易に移動できる。浸透促進剤は、一実施形態において、関連する薬剤分子と同様に荷電した分子であってもよい。
例えば、オレイン酸は、イオントフォレシスの機能との相乗効果によって、インスリンの皮膚への浸透を促進する。この効果は、プロピレングリコールを使用することによってさらに強められる。イオントフォレシスによってシステム10から患者への荷電薬剤分子の流量を増加させるインシピエント(incipient)の例は、1ないし9個の炭素原子を持つ脂肪酸である。インシピエントは、好ましくは、少なくとも1つのC2〜C6脂肪酸を含む。このような脂肪酸は、一例として、プロピオン酸、バレリアン酸、2−メチルブタン酸、3−メチルブタン酸、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される。脂肪酸は、一実施例において、脂肪酸プロピオン酸とバレリアン酸との混合物であってもよい。
浸透促進剤は、薬剤とともに薬剤貯蔵部24に入れる必要は必ずしもなく、皮膚の薬剤貯蔵部24の表面に接する部分に塗布されてもよい。これにより、薬剤貯蔵部24と皮膚との接触面の形成が促進されて、薬剤の浸透が促進される。
図2は、イオントフォレシス薬剤投与システム10の等角図である。バッテリ14、アンテナ16、及びフレキシブル印刷配線18がレイヤ26に付着された様子が、レイヤ28を一部剥離した状態で示されている。図2は、システム10が柔軟で患者の体の輪郭にフィットすることができ、日常的な活動を行う際や患者の体が動く際に変形可能なことを示している。また、同図は、組み立てられたシステム10が、患者の日常的な行為への妨害を最小限にする薄いパッチであることを示す。
図3は、イオントフォレシス薬剤投与システム10の等角透視図を示す。 マイクロプロセッサ制御装置12、バッテリ14、アンテナ16、フレキシブル印刷配線18、電極20、22、及び薬剤貯蔵部24が、レイヤ26、28に挟み込まれた状態で示されている。患者は、操作ボタン配列36を用いてシステム10を操作することができる。表示ライト84は、システム10の状態を視覚的に表示する。表示ライト84は、好ましくは、多色LEDである。多色LEDは、例えば、正常動作時のときは緑色、ローバッテリ状態のときは目立つ橙色、システム障害のときは目立つ赤色で光る。システム10は、患者/システム10環境における様々なパラメータを監視する様々なセンサ37を含む。このパラメータには、一例として、湿気、温度、システム10と患者との物理的接触、及び皮膚温度、心拍数等の患者の様々なパラメータが含まれる。センサ37からの情報は、システム10への正のフィードバックを提供するために用いられる。例えば、センサ37がシステム10と患者の皮膚との接触面において湿気を検出した場合には、患者が発汗していることを示している可能性があるので、この情報を基に、システム10は、電極20、22の電圧を増加させて荷電薬剤分子が新たに加わった汗の層を通過できるようにプログラムされる。システム10は、患者の発汗が止まって汗が蒸発するまで荷電薬剤分子の投与を中止するようプログラムされてもよい。
図4〜14は、イオントフォレシス薬剤投与システム10の回路を形成する工程を示す。図4は、レイヤ26の第1のコンポーネント面40へ回路38を印刷する工程を示す。レイヤ26は、好ましくは、ポリエチレン・テレフタレート(PET)等の薄いフレキシブルフィルムから形成される。回路38は、レイヤ26に印刷された導電性銀インクから形成される。図4Aにおいて、アンテナ16は、配線18とともに印刷される。この配線18は、アンテナ16、バッテリ14、及びマイクロプロセッサ制御装置12を相互に連結する。
図5は、誘電体物質42を第1のレイヤ26のコンポーネント面40へ蒸着する工程を示す。誘電体物質42は、アンテナ16、バッテリ14、及びマイクロプロセッサ制御装置12を相互に接続する配線18を被覆する。誘電体物質42はアンテナ16を被覆しない。この工程において、スルーホール54がレーザ切断によってレイヤ26に形成される。誘電体物質はレイヤ26に印刷される。この誘電体は、ウレタンアクリレートと結びついたケイ酸マグネシウム顔料を用いて印刷される。
図6は、回路44をレイヤ26の第2のコンポーネント面46へ印刷する工程を示す。回路44は、電極20、22用の配線48及び電極20、22をバッテリ14及びマイクロプロセッサ制御装置12へ接続するための配線50を含む。回路44は、レイヤ26に印刷された導電性銀インクから形成される。第2のコンポーネント面46は患者の皮膚と接触する。
図7は、電極20、22をレイヤ26の第2のコンポーネント面46へ形成する工程を示す。電極20、22は、配線48の上部に形成される。電極20、22は、銀または塩化銀から形成される。好ましい実施形態において、配線48は、電極20、22よりも高い抵抗率を有する。電極20、22は、患者の皮膚へ望ましい量の電気を供給するために、配線48よりも低い抵抗率の材料から形成される。この電気の量は、患者が知覚できる範囲をわずかに下回ることが望ましい。このように、電極の大きさを変更することよって電極20、22によって加えられる電気の量を変更し、異なる大きさの薬剤分子に対応することに加えて、電極20、22を形成する材料を適宜変更してこれらのパラメータに影響を与えることができる。
2つの電極22のうち大きな方は、正または負の荷電薬剤分子を含む。2つの電極22のうち小さな方は、帰還電極であり、ヒドロゲル材のみを含む。正に荷電した薬剤分子のために、大きな方の電極22は、銀インクからなり、単数または複数のプリントパスや様々な銀抵抗とともに構成される。帰還電極20は、銀又は塩化銀インクからなり、単数または複数のプリントパスや様々な塩化銀抵抗とともに構成される。負に荷電した薬剤分子のために、大きな方の電極22は、銀又は塩化銀インクからなり、単数または複数のプリントパスや様々な塩化銀抵抗とともに構成される。帰還電極20は、銀インクからなり、単数または複数のプリントパスや様々な銀抵抗とともに構成される。
材料及び材料の集合の組み合わせによって、薬剤投与の効果を向上させ、pHを安定させ、パッチシステムの投与時間を増加させる。
図8は、レイヤ26の第2のコンポーネント面46へ誘電体物質52を蒸着する工程を示す。誘電体物質52は、配線50を被覆するために蒸着される。誘電体物質52は
電極20、22へは蒸着されない。
電極20、22へは蒸着されない。
図9は、レイヤ26において、スルーホール54を充填する工程を示す。スルーホール54は、配線50を回路38に電気的に接続するために、導電性物質によって充填される。この導電性物質は、好ましくは印刷された銀インクである。
図10は、レーザーカットまたはダイカットされた発泡体56をレイヤ26の第2のコンポーネント面46へ取り付ける工程を示す。発泡体56は、開口58を有するように切断される。開口58は、薬剤貯蔵部24を形成するために設けられる。開口58は、薬剤貯蔵部24の上部の電極20、22と重なる位置に設けられる。発泡体56は、レイヤ26の第2のコンポーネント面46に取り付けられる。他の実施形態においては、発泡体56に代えて、シリコン印刷接着剤が用いられる。
図11は、レイヤ26の第2のコンポーネント面46へ薬剤貯蔵部24を形成する工程を示す。この実施形態における例示では、薬剤貯蔵部24は、発泡体56の開口58内の電極20、22の上に蒸着されるヒドロゲルから形成される。
図12は、レイヤ26の第1のコンポーネント面40に導電性エポキシ樹脂60を蒸着する工程を示す。導電性エポキシ樹脂60は、マイクロプロセッサ制御装置12及びバッテリ14をレイヤ26上に固定して回路38と電気的に接続させるために、図12に示されるパターンに蒸着される。
図13は、コンポーネント12、14をレイヤ26の第1のコンポーネント面40に配置する工程を示す。マイクロプロセッサ制御装置12及びバッテリ14は、導電性エポキシ樹脂60(図12参照)が蒸着された位置でレイヤ26に取り付けられる。ラベル「D」で表されるコンポーネントは、ダイオードであり、ラベル「C」で表されるコンポーネントはキャパシタであり、ラベル「R」で表されるコンポーネントは抵抗である。
図14は、封止材62をレイヤ26の第1のコンポーネント面40へ蒸着する工程を示す。封止材62は、マイクロプロセッサ制御装置12及びバッテリ14が回路38と形成する電気的接続を被覆する。封止材62は、マイクロプロセッサ制御装置12及びバッテリ14が回路38と形成する電気的接続を、湿気等の混入物質から守るために用いられる。封止材62は、一実施形態において、薄型の表面実装装置をフレキシブル基材に固定するための紫外線硬化性フォトポリマー封止材である。
図15は、レイヤ26の第1のコンポーネント面40が完成した状態を示す。マイクロプロセッサ制御装置12及びバッテリ14は、レイヤ26に実装される。アンテナ16は、マイクロプロセッサ制御装置12に配線18とともに接続される。スルーホール54は、レイヤ26の第2のコンポーネント面46において、マイクロプロセッサ制御装置12及びバッテリ14を電極20、22に接続する。回路38は、スイッチングレギュレータ、関連コンポーネント、及び増大する電気出力のための電荷ポンプを含む。
図16は、レイヤ26の第2のコンポーネント面46が完成した状態を示す。薬剤貯蔵部24は、電極20、22の上部に形成され、発泡体テープ56に囲まれており、第2のコンポーネント面46の外縁は高粘着性粘着材30で被覆されている。第2のコンポーネント面46の中央部は、低粘着性粘着剤で被覆されている。配線50は、スルーホール54によって、電極20、22をバッテリ14及びマイクロプロセッサ制御装置12に接続する。
図17は、イオントフォレシス薬剤投与システム10の側面図を示す。同図には、マイクロプロセッサ制御装置12、バッテリ14、及びアンテナ16を被覆するレイヤ28が表されている。マイクロプロセッサ制御装置12、バッテリ14、及びアンテナ16は、レイヤ26の第1のコンポーネント面40に貼り付けられる。レイヤ26の第2のコンポーネント面46には、電極20、22が印刷される。レイヤ26は、薬剤貯蔵部24が形成された発泡体層56に貼り付けられる。粘着材30、32は、発泡体層56(図18参照)の底面に載置される。
図18、レイヤ26の第2のコンポーネント面46に設けられた粘着材パターンを示す。第2のコンポーネント面46の周辺部は、高粘着性粘着材30に覆われている。第2のコンポーネント面46の破線で示される内方部分は、低粘着性粘着剤32で覆われる。薬剤貯蔵部24から患者の皮膚へ荷電薬剤分子が移動することを妨げないように、電極20、22及び薬剤貯蔵部24は、粘着材に覆われていない。
図19は、イオントフォレシス薬剤投与システム10の他の実施形態を示す。システム10は、印刷回路62に形成された電極60に設けられる第1薬剤貯蔵部58を含む。システム10は、印刷回路68に形成された電極66に設けられる第2薬剤貯蔵部64を含む。システム10は、さらに、印刷回路74に形成された電極72に設けられる第3薬剤貯蔵部70を含む。印刷回路62、68、74は、スルーホール54に通じている印刷配線50に接続される。電極60、66、及び70は、マイクロプロセッサ制御装置12の別々の端子に接続されており、マイクロプロセッサ制御装置12によって互いに独立に制御される。電極60、66、及び70の大きさは、電極60、66、及び70が患者の皮膚へ運搬する荷電薬剤分子の大きさに応じて変更される。
図20は、イオントフォレシス薬剤投与システム10を手動で操作するための操作ボタン配列36の側面図を示す。本実施形態の例示においては、操作ボタン配列は、単数または複数のポリドームスイッチアッセンブリ36からなる。
イオントフォレシス薬剤投与システム10は、コンピュータネットワークシステム及び関連するソフトウェアを用いて処方されプログラムされる。図21は、薬剤を処方しイオントフォレシス薬剤投与システム10をプログラムするネットワークシステムのブロック図の一例を示す。図22は、薬剤を処方しイオントフォレシス薬剤投与システム10をプログラムするソフトウェアプロセスのフローチャートの一例を示す。図23は、薬剤を処方しイオントフォレシス薬剤投与システム10をプログラムするソフトウェアのモジュール図を示す。図24〜29は、薬剤を処方しイオントフォレシス薬剤投与システム10をプログラムするソフトウェアのソフトウェアプログラムの表示画面を示す。図30は、イオントフォレシス薬剤投与システム10をプログラムするための無線装置を備えたコンピュータ端末を示す。
図21には、コンピュータ支援システム100が示されている。コンピュータ支援システム100は、ウェブサーバ102、アプリケーションサーバ104、及びデータベース106を含む。コンピュータ支援システム100は、インターネット108等のネットワークを通じて、少なくとも1つのコンピュータ端末110に接続される。コンピュータ支援システム100は、SQLサーバエージェント116を介して、データベース112、114に接続される。コンピュータ支援システム100は、イオントフォレシス薬剤投与システム10を処方しプログラムするソフトウェアアプリケーションを備える。
コンピュータ端末110は、好ましい実施形態において、薬局に設置されているコンピュータ端末である。イオントフォレシス薬剤投与システム10のために調剤する薬剤師は、まずコンピュータ端末110にアクセスする。コンピュータ端末110は、インターネット108を介してコンピュータ支援システム100上で実行されるアプリケーションにアクセスすることができる。このアプリケーションは、イオントフォレシス薬剤投与システム10を処方しプログラミングするためのものである。図21には単一のコンピュータ端末110が示されているが、複数のコンピュータ端末110がインターネット108を介してコンピュータ支援システム100と接続されていてもよい。この複数のコンピュータ端末110は、例えば、ある地域全体の薬局に設置される。コンピュータ端末110は、一実施形態において、オペレーティングシステム、グラフィカルユーザインタフェース、及びコンピュータ支援システム100とインターネット108を介して通信可能なウェブブラウザを備える従来のコンピュータである。
ウェブサーバ102は、コンピュータ端末110に備えられたウェブブラウザからの要求を受信するとともに応答を返すソフトウェアを実行するコンピュータである。このような応答には、ウェブページ等のネットワーク上のコンテンツが含まれる。好ましくは、このような要求や応答は、図22〜29に記載されたアプリケーションソフトウェアに基づいて処理される。ウェブサーバ102は、アプリケーションサーバ104と通信可能である。アプリケーションサーバ104は、イオントフォレシス薬剤投与システム10を処方しプログラムするソフトウェアを備える。ウェブサーバ102及びアプリケーションサーバ104は、データベース106と通信する。データベース106は、イオントフォレシス薬剤投与システム10を処方しプログラムするソフトウェアに関連する情報を蓄積する。蓄積される情報には、薬剤情報、患者情報、装置プログラム情報、薬局情報、及びその他の関連する情報が含まれる。薬剤情報の一例は、他の処方薬との相互作用を避けるための薬剤間相互作用情報である。薬剤情報の他の例は、性別、体重、身長、年齢等の患者のパラメータに基づく投与スケジュール及び血中濃度情報である。薬剤情報は、さらに、血中飽和濃度の目標値及び処方期間を含んでもよい。患者情報の一例は、患者の名前、社会保障番号、誕生日、住所、電話番号、保険提供者情報、医者の情報、アレルギー等の処方薬に関する情報、及びこれ以外の患者の医療情報を含む。装置プログラム情報は、イオントフォレシス薬剤投与システム10のプログラミングに関連する情報を含む。イオントフォレシス薬剤投与システム10のプログラミングに関連する情報は、例えば、投与周期、処方薬の濃度、電極のON/OFFを切り替える時間周期に関する情報、電極間に付加される電圧に関する情報、及びこれら以外のシステム10のプログラミングに関する情報である。薬局情報は、個別の薬局の事業に関する情報を含む。個別の薬局の事業に関する情報は、例えば、薬局の所在地、イオントフォレシス薬剤投与システム10の販売情報、イオントフォレシス薬剤投与システム10の在庫情報、及びこれら以外の事業に関する情報である。
コンピュータ支援システム100は、SQLサーバエージェント116を介してデータベース112、114を通信を行う。データベース112は、本実施例において、薬局によって管理される。データベース112には、イオントフォレシス薬剤投与システム10及び個別の患者を通じて、薬剤の処方に関する情報が蓄積される。データベース114は、一実施例において、製薬会社によって管理されるデータベースである。データベース114には、薬剤情報及びイオントフォレシス薬剤投与システム10によって投与される薬剤に関する情報が蓄積される。データベース112及び114は、イオントフォレシス薬剤投与システム10の処方を支援する際に、必要に応じてシステム100に追加情報を提供するために機能する。
処方薬を調剤するためのソフトウェアアプリケーションを用いた処方プロセスが薬剤師によって完了されると、イオントフォレシス薬剤投与システム10に対するプログラム命令がソフトウェアアプリケーションによって生成される。コンピュータ支援システム100は、これらの命令をインターネット108を介してコンピュータ端末110に送信する。コンピュータ端末110には、プログラミング装置118が接続されている。プログラミング装置118は、好ましくは無線通信可能であるが、イオントフォレシス薬剤投与システム10にUSB等の有線媒体で接続されることも可能である。無線通信可能なプログラミング装置118は、コンピュータ端末110から受信したプログラム命令をイオントフォレシス薬剤投与システム10へ送信するように構成される。このプログラム命令は、機能、動作、及び患者への薬剤投与方法を指示する。イオントフォレシス薬剤投与システム10は、この命令によってプログラムされると、患者へ提供される準備が整ったことになる。
図22に示されるフローチャート1000は、コンピュータ支援システム100に実装されたアプリケーションソフトウェアを用いてイオントフォレシス薬剤投与システム10を処方しプログラムする工程を表す。まずステップ1002において、薬剤師は、インターネットアクセス可能なコンピュータ端末110のウェブブラウザを使用して、コンピュータ支援システム100に実装されたアプリケーションソフトウェアにアクセスする。アプリケーションソフトウェアへアクセスすると、薬剤師は、続くステップ1004において患者個人情報を入力し、次に、ステップ1006において処方薬情報を入力する。ステップ1008においては、ソフトウェアアプリケーションがデータベース106、112、及び114にアクセスし、患者に処方済みの処方薬とイオントフォレシス薬剤投与システム10用の処方薬との間に薬剤間相互作用がないか確認する。アプリケーションソフトウェアは、すべての薬剤間相互作用の懸念が解消するまでの間、処方プロセス1000を進行させないための機能を備える。すべての薬剤間相互作用の懸念が解消されると、処方プロセス1000はステップ1010へ進み、患者情報が入力される。患者情報は、人種、腎機能、食事、生活活動レベル(例えば、運動やスポーツ等)、1日の睡眠時間等の個別の患者の物理的な特徴を含み、適切に処方を行うために用いられる。
データベース106、112、及び114は、投与周期、薬剤濃度、及び患者の個人情報等のプログラミング情報の初期値を保持する。ステップ1012において、薬剤師は、この初期設定された投与プログラムを採用するか、それともステップ1020において投与情報を手動で調整するか選択することができる。ステップ1020において、薬剤師は、投与スケジュール及び薬剤濃度を個別の患者ごとに調整することができる。例えば、投与スケジュールが、個別の患者の食事や睡眠のスケジュールに適合するように調整される。また、投与スケジュールは、処方医師によって医学的な理由に基づいて決められる。
ステップ1014において、薬剤師は、すべての患者データ及び処方薬情報を確認することができる。もし不正確な情報があれば、薬剤師は、ステップ1010、1012、及び1020に戻って不正確な情報を訂正することができる。すべての情報が正確であれば、ステップ1016に進んで、処方薬ラベルが準備され、コンピュータ端末110が無線プログラミング装置118を用いてパッチをプログラムする。ステップ1018では、イオントフォレシス薬剤投与システム10がプログラムされ、適切なラベルが付されることで患者に提供される準備が整い、処方プロセスが終了する。
図23は、薬剤を処方し、イオントフォレシス薬剤投与システム10をプログラムするソフトウェアアプリケーションのソフトウェアモジュール図200を示す。ソフトウェアアプリケーションは、コンピュータ支援システム100のアプリケーションサーバ104に実装される。このソフトウェアアプリケーションは、患者個人情報モジュール202、処方薬情報モジュール204、患者情報モジュール206、修正操作用モジュール208、確認用モジュール210、及び処方薬モジュール212を含む。
患者個人情報モジュール202は、コンピュータ端末110に実装されたウェブブラウザを介して様々な患者情報を取得するように構成される。患者個人情報モジュール202は、図22のステップ1004を実行する。この患者情報は、患者名、社会保障番号、誕生日、住所、電話番号、保険提供者情報、医師に関する情報、アレルギー等の処方薬に関する情報、及びこれら以外の患者の医療情報を含む。患者個人情報モジュール202は、コンピュータ端末110に実装されたウェブブラウザを介してこの患者情報を収集し、収集した患者情報をデータベース106に格納する。
処方薬情報モジュール204は、コンピュータ端末110に実装されたウェブブラウザを介して薬剤情報を収集するように構成される。この薬剤情報には、薬剤の製品名、薬剤の化学化合物名、投与量、投与頻度、薬剤の製造者、及び投薬計画が含まれる。
これら以外の薬剤情報として、血中飽和濃度の目標値に関する記述、薬剤治療の継続時間、及び性別、身長、体重、年齢、及び人種等の患者に関する詳細情報が含まれる。処方薬情報モジュール204は、上記の情報を収集してデータベース106、112、及び114にアクセスし、患者個人情報モジュール202によって特定された患者が他の薬を処方されているか、及びそれらの処方薬がこれから処方される処方薬と相互作用を有するか確認する。相互作用がある場合には、処方薬情報モジュール204は、警告メッセージを生成し、生成した警告メッセージをコンピュータ端末110に送信して、ウェブブラウザで表示させる。処方薬情報モジュール204は、薬剤間相互作用の懸念がすべて解消するまで処方プロセスを先に進めずにおく。処方薬情報モジュール204は、図22のステップ1006及び1008を実行する。
これら以外の薬剤情報として、血中飽和濃度の目標値に関する記述、薬剤治療の継続時間、及び性別、身長、体重、年齢、及び人種等の患者に関する詳細情報が含まれる。処方薬情報モジュール204は、上記の情報を収集してデータベース106、112、及び114にアクセスし、患者個人情報モジュール202によって特定された患者が他の薬を処方されているか、及びそれらの処方薬がこれから処方される処方薬と相互作用を有するか確認する。相互作用がある場合には、処方薬情報モジュール204は、警告メッセージを生成し、生成した警告メッセージをコンピュータ端末110に送信して、ウェブブラウザで表示させる。処方薬情報モジュール204は、薬剤間相互作用の懸念がすべて解消するまで処方プロセスを先に進めずにおく。処方薬情報モジュール204は、図22のステップ1006及び1008を実行する。
患者情報モジュール206は、処方された薬剤に直接関連する患者情報を収集するように構成される。この患者情報には、患者の人種、腎機能、食事、毎日の睡眠時間、及び日常の活動レベルが含まれる。患者情報モジュール206は、これらの情報を用いてデータベース106、112、及び114にアクセスし、特定の患者用の初期設定された処方薬投与プログラムを取得する。ユーザは、この初期設定された投与プログラムを処方するか、これ以外の投与プログラムを修正操作用モジュール208を用いて手動で生成するか決めることができる。ユーザは、修正操作用モジュール208を用いることによって、食事、睡眠時間、及びこれら以外の活動に適合するように初期設定値を調整し、投与スケジュールを手動で定めることができる。ユーザは、患者の個別のライフスタイルに応じて様々な投与濃度を設定することができる。修正操作用モジュール208は、患者情報モジュール206内のサブモジュールである。患者情報モジュール206によって選択された投与情報の初期値が薬剤師等のユーザによって手動で調整される必要がある場合には、患者情報モジュール206は修正操作用モジュール208にアクセスする。ユーザが修正操作用モジュール208の操作を完了すると、修正操作用モジュール208はユーザを患者情報モジュール206に返す。患者情報モジュール206は、図22のステップ1010及び1012を実行する。修正操作用モジュール208は、図22のステップ1020を実行する。
確認用モジュール210は、患者個人情報モジュール202、処方薬情報モジュール204、患者情報モジュール206、及び修正操作用モジュール208に入力された情報を確認する機会をユーザに提供する。不正確な情報があれば、ユーザは、ソフトウェアモジュール202、204、206及び208に戻ってその情報を訂正することができる。すべての情報が正しいことが確認されると、図22のステップ1014に示されるように、確認用モジュールは、ユーザを処方薬モジュール212へ渡す。
処方薬モジュール212は、処方薬ラベルを印刷するように構成されている。処方薬ラベルには、患者の名前や住所等の患者情報が含まれる。処方薬ラベルには、イオントフォレシス薬剤投与システム10に含まれる薬剤の名称、処方薬の副作用、薬剤やパッチの使用に関連した患者への様々な指示、処方医の名前、及び処方薬を識別するバーコード等の薬剤情報が含まれる。コンピュータ支援システム100によって生成された処方薬ラベルは、ウェブブラウザの機能を利用して、コンピュータ端末110に接続されたプリンタ装置によって印刷される。
処方薬モジュール212は、イオントフォレシス薬剤投与システム10に対するプログラム命令を生成し伝送するように構成される。ユーザは、プログラム命令を生成し、生成したプログラム命令をイオントフォレシス薬剤投与システム10に送信するよう、処方薬モジュール212に指示する。プログラム命令は、処方薬モジュール206及び修正操作用モジュール208に入力された情報並びにデータベース106、112、及び114に保存された情報に基づいて生成される。コンピュータ支援システム100は、インターネット108を介してプログラム命令をコンピュータ端末110に送信する。送信されたプログラム命令は、コンピュータ端末110においてブラウザによって受信される。そして、コンピュータ端末110は、無線プログラミング装置118を介してイオントフォレシス薬剤投与システム10に命令を送る。ラベルを印刷するステップ及びイオントフォレシス薬剤投与システム10をプログラミングするステップは、図22のステップ1016に示されている。マイクロプロセッサ制御装置12は、ファームウェアを実装する製造プロセスにおいて予めプログラミングされており、図22のステップ1016に示されたプログラムシーケンスにおいて、イオントフォレシス薬剤投与システム10は、個別の患者用に設定されたパラメータを受信するだけでよい。ファームウェアは、薬剤師や医師が推奨処方量以上の分量を処方することを防止したり、推奨上限値を超える血中濃度に至らないようするための予防手段を含んでもよい。
図24は、患者個人情報モジュール202の表示画面1022を示す。表示画面1022は、ウェブサーバ102からインターネット108を介してコンピュータ端末110に送信され、コンピュータ端末110においてウェブブラウザを用いて画面表示される。表示画面1022には、スクリーン1022の上方に表示される進捗表示バー1024が含まれる。進捗表示バー1024は、処方プロセスにおける5つの主要なステップを一覧表示する。これらの主要ステップは、ステップ1、ステップ2、ステップ3、ステップ4、及びステップ5と表示される。これらの主要な5ステップは、図22のステップ1004、1006、1010、1014及び1016に対応する。進捗表示バー1024には、処理中のステップを示すために強調表示されるステップ識別部1026が含まれる。表示画面1022において、進捗表示バー1024には、ステップ識別部1026によって強調表示されるステップ1が含まれる。ステップ1を強調表示することによって、表示画面1022が図22のステップ1004における表示を行っていることが表される。図22のステップ1004に対応して、表示画面1022には、患者個人情報モジュール202によって患者個人情報用画面1028が表示される。
ユーザは、患者の識別番号を表示領域1030に入力する。この識別番号1030を利用すれば、操作ボタン1032を操作してデータベース106、112、又は114に格納された患者情報をインポートすることで患者情報フォーム1034の入力を完了することができる。ユーザは、フォーム1034の情報を編集して最新の情報を入力することができる。この患者情報には、患者の氏名、社会保障番号、誕生日、所在地住所、保険会社情報、医師に関する情報、及びこれら以外のコメントが含まれる。フォーム1034の入力を終えると、ユーザは、ボタン1036を選択して次画面に進むことができる。表示領域1038には、患者識別番号1030によって識別された患者が服用中のすべての薬剤がリスト表示される。ユーザは、図示しないGUIボタンを使用してこの画面の情報を電子メール送信することができ、操作ボタン1042を使用して表示画面1022を印刷することができる。ボタン1044は情報ボタンであり、ソフトウェアアプリケーションに関する情報、ソフトウェアアプリケーションをサポートする企業の情報、又はこれら以外のソフトウェアや処方プロセスに関する情報を提供する。これらの情報には、連絡先に関する情報が含まれる。ボタン1046は、ユーザが質問に対する回答を得るためのサイトへのリンクを提供する。ボタン1046は、よくある質問及びそれに対する回答を提供するウェブページへのリンクを提供する。操作ボタン1046はオンラインサポートスタッフとのライブチャットへのリンクを提供してもよい。ボタン1046は、ユーザの質問に対して回答を提供する場所の連絡先情報を提供することもできる。
図25は、処方薬情報モジュール204の表示画面1044を示す。進捗表示バー1024は、強調表示されたステップ識別部1048によって、ステップ2が処理中であることを示す。処方薬情報画面1050には、薬剤情報1052を表示するための領域が含まれる。この薬剤情報には、薬剤の名称、投与量、投与頻度、製造者名称、及び投薬計画が含まれる。ユーザは、操作ボタン1054を用いて薬剤の名称を入力して他の薬剤情報を調べ、フォーム1050への入力を行うことができる。ユーザは、操作ボタン1056を用いて、薬剤に関する詳細情報をさらに調べることができる。表示領域1058には、血中飽和濃度の目標値、投薬の継続時間、及びイオントフォレシス薬剤投与システム10(すなわち、処方されるパッチ。)の数等の薬剤処方に関する記述が含まれる。本実施例においては、4つのパッチ1058が処方される。ユーザは、表示領域1060に、性別、体重、身長、及び年齢等の処方薬の投与に関連する患者の詳細情報を入力することができる。
フォーム1050への入力が完了すると、ユーザは操作ボタン1062を操作して命令を取り消し、操作ボタン1064を使用して前画面に戻り、操作ボタン1068を操作して次画面へ移動し、操作ボタン1070を操作して入力情報を完成させて次画面に進むことができる。表示領域1072には、表示領域1052にリスト表示された薬剤の製造者に関する情報が表示される。
表示領域1050にリスト表示された情報に基づいて、処方薬情報モジュール204は、グラフ1074表される投与スケジュールの初期設定へアクセスする。グラフ1074は、データベース106、112、又は114のうちの1つから取得される。グラフ1074は、投与量を時間の関数で示す。この場合、投与頻度は方形波の形状で表される。グラフ1074は、この投与スケジュールに基づいて、患者の予測血中濃度を時間の関数として表す。ユーザは、操作ボタン1068を操作して次画面へ移動し、投与スケジュールの初期設定値から離れて投与スケジュールを手動で選択する。投与スケジュールの手動による選択は図27に詳細に示される。
表示領域1078は、患者が使用中の薬剤と薬物間相互作用1080を起こす可能性のある薬剤のリストを表示する。チェックボックス1082は、薬剤間相互作用のそれぞれに対して提供される。警告画面1084は、ユーザがすべての薬剤間相互作用を解決していないときに表示される。ユーザは、表示画面1044に戻って薬剤間相互作用を解決するために、警告画面1084において「OK」を押さなければならない。ステップが完了すると、進捗表示バーにおいてステップ識別部1048が暗く表示され、当該ステップが完了したことが示される。
図26は、初期設定された処方薬情報1074を有する患者情報モジュール206の表示画面1088を示す。進捗表示バー1024は、識別部1086によってステップ3が処理中であることを示す。ユーザは、表示領域1090において、処方薬に関連する患者情報を入力することができる。この情報には、表示領域1092に示されるように、患者の腎機能やクレアチニンクリアランスレベルに関する詳細情報が含まれる。ユーザは、さらに、食事、ライフスタイル、及び睡眠時間等の患者のライフスタイルに関する情報を表示領域1094に入力することができる。
図27は、修正操作用モジュール208の表示画面1096を示す。表示画面1096及び修正操作用モジュール208には、操作ボタン1068を選択することによってアクセスすることができる。表示画面1096は、表示領域1098に投与の初期設定を示すグラフ1074を表示し、修正操作のための表示領域1100を提供する。表示領域1100においては、ユーザは初期設定された投与スケジュールを手動で変更することができる。カスタマイズされた投薬スケジュール1102を生成するために、ユーザは特定の薬剤1106を選択することによって、投薬計画を手動で調整し、また、投与量をゼロに設定することができる。ユーザは、ツールバー1110を用いて、特定の薬剤1106について投与量及び投与期間を指示することができる。ユーザは、手動調節機能1106及び1110を用いることにより、カスタマイズされた投薬スケジュール1102を生成することができる。初期設定された投薬スケジュール1074は、連続する方形波からなる時間の周波数として投与量を表している。比較として、手動調整された投与スケジュール1102には、朝食、昼食、及び夕食等の食事、及び患者の睡眠時間に合わせるため、初期設定された方形波状の投与スケジュールからのずれが含まれる。このように、手動調節機能を用いることによって、特定の患者のために調整された投与スケジュールが生成される。個別手動調整された投与情報1102の設定が完了すると、ユーザは個別手動調整された投与情報を保存し、決定ボタン1114を選択して表示画面1088に戻る。投与情報1102に修正された方形波で表されている投与スケジュール情報は、装置10の動作に対応する。この修正された方形波の振幅がゼロの場合には、電極20、22はOFFになる。修正された方形波の振幅がゼロでない場合には、電極20、22はONになり、投与スケジュールの期間中変化する濃度レベルに応じて電圧が印加される。時間的に変化する投与情報は、電極20、22のON時間情報に対応する。濃度レベル投与情報は、電極20、22の電圧レベル情報に対応する。
図28は、確認用モジュール210の表示画面1116を表す。進捗表示バー1024は、強調表示された識別部1086によってステップ4が処理中であることを示す。このステップ4は、図22のステップ1014に対応する。ステップ1、2、及び3はすでに完了しており、識別部1084によって暗く表示されている。表示領域1118は、ステップ1、2、3で提供された情報を確認のためにリスト表示する。この情報には、表示領域1020に表示される患者情報、表示領域1122に表示される薬剤情報、個別の又は手動の投与情報が使用されたか否かを示す表示、及び、処方を示すグラフ1102の画面表示が含まれる。
図29は、処方薬ラベル1034を印刷する処方薬モジュール212の表示画面1130を示す。表示画面1030は、進捗表示バー1024の強調表示されたステップ識別部1086によって、ユーザがステップ5に到達したことが示されている。ステップ5は、図22のステップ1016に対応する。表示領域1032には、処方薬ラベル1034が表されている。処方薬ラベル1034には、患者の氏名及び住所、薬剤及び製造者の名称、様々な警告、及びこれら以外の取り扱い情報が含まれる。ユーザは、操作ボタン1036及び接続されたプリンタを用いてコンピュータ端末110からラベル1034を印刷することができる。ユーザは、操作ボタン1140を選択することにより、グラフ1102に表された投与スケジュールに基づいてイオントフォレシスパッチ用のプログラム命令を生成することができる。ユーザが図22、図24〜32及びステップ1〜5に示された処方プロセスを完了すると、操作ボタン1140を選択することによって最後のステップが実行され、イオントフォレシス薬剤投与システム10が生成される。操作ボタン1140を選択すると、アプリケーションサーバ104はデータベース106にアクセスし、イオントフォレシス薬剤投与システム10用のプログラム命令をグラフ1102に基づいて生成する。これらの命令は、ウェブサーバ102からインターネット108を経由して送信され、コンピュータ端末110に実装されたウェブブラウザによって受信される。そして、コンピュータ端末110は、無線プログラミング装置118を用いて受信したプログラム命令をイオントフォレシス薬剤投与システム10に無線送信する。本実施例においては、図25に示されるように、4つのイオントフォレシス薬剤投与システム10が生成される。表示領域1143は、4つの異なるアイコンを表示する。各アイコンは、図25に規定された4つのパッチのうちの1つを記号で表示する。4つのアイコンは単なる例示であり、表示領域1143に表示されるアイコンの数は、図25の表示領域1058において規定されるパッチの数に対応する。表示領域1143の左上に表示されたパッチ番号1番を示すアイコンは、そのパッチが完成したことを示すチェックマークと、アイコン下部にあってパッチが完成したことを示すテキストとを保持する。表示領域1143の右上に表示されたパッチ番号2番を示すアイコンは、パッチ番号2番が生成中であることを示すテキストを保持する。進捗表示部1144は、プログラム命令の生成及び2番パッチへの送信が処理されていることを示す。
図30は、無線を利用してプログラムされるイオントフォレシス薬剤投与システム10の等角図を示す。コンピュータ端末110は、無線プログラミング装置118に接続される。上述したように、無線プログラミング装置118は、コンピュータ支援システム100よって生成されたプログラム命令をイオントフォレシス薬剤投与装置10に送信する。無線プログラミング装置118は、このプログラム命令を。電磁信号、静電結合、誘電結合、赤外線信号、又はこれら以外の無線通信の方法で装置10のアンテナ16へ送信する。本実施例におけるイオントフォレシス薬剤投与装置10は、プログラミングされている間、プログラミング装置118に載置される。
本発明は、その実施形態を参照して記述されたが、当業者に明らかなように、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、その形状や詳細について様々な変更を加えることができる。
Claims (31)
- 荷電薬剤分子を保持する薬剤貯蔵部、
前記荷電薬剤分子を組織へ輸送する電極、
前記電極を制御するマイクロプロセッサ制御装置、
前記マイクロプロセッサ制御装置に接続された受信装置であって、当該受信装置を介して送信されたコンピュータ読み取り可能なプログラム命令によって前記マイクロプロセッサ制御装置がプログラムされることを可能にする受信装置、及び
前記マイクロプロセッサ制御装置に接続されたバッテリ、
を有するフレキシブルパッチと、
前記薬剤貯蔵部に保持された前記荷電薬剤分子を投与するために、前記マイクロプロセッサ制御装置が前記電極の動作を制御するための一組のコンピュータ読み取り可能なプログラム命令を生成するソフトウェアモジュールと、
前記コンピュータ読み取り可能なプログラム命令を前記受信装置を介して前記マイクロプロセッサ制御装置に伝送するプログラミング装置と、
を備える荷電薬剤分子を組織へ輸送するイオントフォレシス薬剤投与システム。 - 前記コンピュータ読み取り可能なプログラム命令が、前記電極をオン及びオフに切り替えるための継続時間情報を含む請求項1に記載のシステム。
- 前記コンピュータ読み取り可能なプログラム命令が、前記電極がオンのときに前記電極に印加される電圧レベルに関する電圧情報を含む請求項2に記載のシステム。
- 前記コンピュータ読み取り可能なプログラム命令が、前記荷電薬剤分子の種類及び患者パラメータに基づいてデータベースから選択される請求項3に記載のシステム。
- 前記コンピュータ読み取り可能なプログラム命令が、前記ソフトウェアモジュールを用いて手動で生成される請求項3に記載のシステム。
- 前記マイクロプロセッサ制御装置が、フレキシブル印刷配線によって前記電極に接続された請求項1に記載のシステム。
- 前記フレキシブル印刷配線が銀又は塩化銀からなる請求項6に記載のシステム。
- 前記マイクロプロセッサ制御装置及び前記電極が、導電性セメントによって前記フレキシブル印刷配線に接続された請求項6に記載のシステム。
- 前記イオントフォレシス薬剤投与システムの外縁部に配置された高粘着性粘着剤及び前記イオントフォレシス薬剤投与システムの中央部に配置された低粘着性粘着剤をさらに含む請求項1に記載のシステム。
- 薬剤分子の組織への浸透を促進する組織浸透促進剤をさらに含む請求項1に記載のシステム。
- 前記組織浸透促進剤が前記薬剤貯蔵部に貯蔵される請求項10に記載のシステム。
- 前記組織浸透促進剤が賦形剤である請求項10に記載のシステム。
- 前記プログラミング装置が無線接続によって前記受信装置に接続される請求項1に記載のシステム。
- 前記プログラミング装置が有線接続によって前記受信装置に接続される請求項1に記載のシステム。
- 前記有線接続がUSB接続である請求項14に記載のシステム。
- 前記マイクロプロセッサ制御装置に接続されたセンサをさらに含み、前記センサが環境条件を監視して前記マイクロプロセッサ制御装置にフィードバックを提供するように構成された請求項1に記載のシステム。
- 前記環境条件が、湿気、温度、患者と前記イオントフォレシス薬剤投与装置との物理的接触、皮膚温度、及び心拍数からなる環境条件群より選択される請求項16に記載のシステム。
- 前記マイクロプロセッサ制御装置が、前記センサから提供されたフィードバックに応じて、前記イオントフォレシス薬剤投与装置のON、前記イオントフォレシス薬剤投与装置のOFF、及び前記電極の電圧の変更からなる処理群より選択される処理を実行するように構成される請求項17に記載のシステム。
- 処方薬情報及びユーザ固有情報に基づいて一組のコンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令を取得し、
前記コンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令を前記システムから前記イオントフォレシス薬剤投与装置へ送信する、
イオントフォレシス薬剤投与装置をプログラミングする方法。 - 前記コンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令が投与周期情報を含む請求項19に記載の方法。
- 前記コンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令が処方薬濃度レベル情報を含む請求項19に記載の方法。
- 前記イオントフォレシス薬剤投与装置が電極を含み、前記コンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令が電極がON及びOFFである時間を管理する時間情報を含む請求項19に記載の方法。
- 前記イオントフォレシス薬剤投与装置が電極を含み、前記コンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令が前記電極の電圧を管理する電圧情報を含む請求項19に記載の方法。
- 前記処方薬情報に基づいて、薬剤間相互作用が起こるか否かを判断する請求項19に記載の方法。
- 一組のコンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令をグラフィカルユーザインタフェースを用いて手動で生成する請求項19に記載の方法。
- 一組のコンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令をグラフィカルユーザインタフェースを用いて手動で生成することが、
特定の薬剤を選択すること、
前記薬剤の投与期間を選択すること、及び
投与周期を選択すること、
を含む請求項25に記載の方法。 - 患者情報を前記システムに入力し、前記患者情報及び前記処方薬情報の一部を少なくとも含むラベルを作成する請求項19に記載の方法。
- 前記コンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令が、前記システムから前記イオントフォレシス薬剤投与装置に無線送信される請求項19に記載の方法。
- 前記コンピュータ読み取り可能なイオントフォレシスプログラム命令が、前記システムから前記イオントフォレシス薬剤投与装置へ有線接続によって送信される請求項19に記載の方法。
- 前記有線接続がUSB接続である請求項29に記載の方法。
- 荷電薬剤分子を保持する薬剤貯蔵部、
前記荷電薬剤分子を組織へ輸送する電極、
前記電極を制御するマイクロプロセッサ制御装置、
前記マイクロプロセッサ制御装置に接続された受信装置であって、当該受信装置を介して受信されたコンピュータ読み取り可能なプログラム命令によって前記マイクロプロセッサ制御装置がプログラムされることを可能にする受信装置、及び
前記マイクロプロセッサ制御装置と接続されたバッテリ、
を有するフレキシブルパッチと、
前記コンピュータ読み取り可能なプログラム命令を前記受信装置を介して前記マイクロプロセッサ制御装置に伝送するプログラミング装置と、
を備える荷電薬剤分子を組織へ輸送するイオントフォレシス薬剤投与システム。
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