JP2011234680A - 動物用トイレ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上面の蓋部15及び底面部を有し、中空箱型形状である排尿容器11と、第1粒状処理体31が収容されている複数の第1収容容器21と、第2粒状処理体32が収容されている複数の第2収容容器22と、を備え、前記蓋部には複数の排尿口が形成されており、前記各排尿口といずれかの前記第1収容容器とが連通しているとともに、前記いずれかの第1収容容器21と、前記いずれかの第2収容容器22とが連通している動物用トイレT1とした。
【選択図】図2
Description
また、従来の動物用トイレT’では、排尿後における汚液吸収体32’の処理すなわち排尿後の手入れが煩雑であるという問題点が存在していた。
また、第1収容容器と蓋部とは別体であっても、一体成型されているものであってもよい。
また、蓋部及び底面部を有し、中空箱型形状である排尿容器を用いており、本体容器には、第1収容容器と、第2収容容器を設ける構造としていることから、更に効果的に外部に悪臭を発散することを防止できる。
さらに、複数の第1収容容器及び第2収容容器を設け、各々に第1粒状処理体及び第2粒状処理体を収容しているため、使用状態が偏るなどの理由により、一部の各処理体のみの取り替え等が必要になった場合であっても、その部分のみに収容されている処理体のみを取り替えることができることから、各処理体の取替費用を抑えることが可能となるとともに、清掃等の排尿後の手入れを容易に行うことができる。
ここで、第1収容容器を分離するための構造に制限はなく、上記第2収容容器の場合と同様に、別体の収容具に配設して、排尿容器から取出し自在となるように形成することや、蓋部を解放することにより、上方空間から取出すことが可能となるように形成することなど、種々の構造とすることができる。
ここで、シート状吸液処理材は、吸液材料を含み、シート状に形成されている材料であれば、その種類は問わないものである。
また、上記各第1収容容器は、各々分離して取り出すことが可能となるように構成されていることとすれば、第1粒状処理体を容易に取り替ることができるため、利便性に優れたものとすることができるため好適である。
図1乃至図3に示すように、本発明の動物用トイレT1(第1実施形態)は、排尿容器10と、当該排尿容器10に充填されている複数個の第1粒状処理体31と、第2粒状処理体32とから構成されている。
排尿容器10は、合成樹脂を原材料として直方体状の箱形に形成されている。この排尿容器10は、底部11a及び周壁部11bを有する中空状の容器本体11と、当該容器本体11の上面を塞ぐための蓋部15から形成されており、後記する開口部を除いて、所定の水密性、気密性が保たれている。
なお、蓋部15は、その上部に愛玩動物が載り、排尿を行うために所定の耐久性能を有している。また、蓋部15には、排尿が排尿口15bに導かれるように、適度の傾斜が形成されている。
なお、第1処理体収容カップ21の下面が、第2処理体収容カップ22の上面の開口部のほぼ中央部に位置するように配置されている。
なお、気密性等を高めるためには、側面開口部11cに、スリット状に形成されているビニル樹脂製等のカーテンを設けることが好適である。
第1粒状処理体31は、コーヒー抽出残渣と、接着剤を主な構成材料としており、それらの構成材料が混練されている。この第1粒状処理体31は、ほぼ水分を吸水しない非吸水型の粒状処理体である。その形状は、小塊の形状に形成されていればよく、完全な球形等である必要はないものであり、柱状体(細長形)、扁平形等、その形状は問わないものである。
なお、この第1粒状処理体31は、押出造粒等の公知の造粒方法で製造することができるが、吸水性を有しないように、一般的な粒状体と比較して高硬度に形成される必要がある。
このコーヒー抽出残渣は、粒状処理体の全重量に対して、80重量%乃至99重量%であることが、吸臭作用及び香気作用を効果的に奏させるためには好適である。
第2粒状処理体32は、芯部と、この芯部の表面を被覆する被覆層部とから形成される複層構造を有しており、それらの構成材料が混練されている。この第2粒状処理体32は、水分を吸収する吸収型の粒状処理体である。
なお、この第2粒状処理体32も、押出造粒等の公知の造粒方法で製造することができる。
芯部は、吸水性能を有していればコーヒー抽出残渣以外の材料には特に制限はなく(コーヒー抽出残渣は必須の構成材料)、ベントナイト、ゼオライト等の無機質材料や、製紙用パルプ、ケナフ、パルプスラッジ等の有機質廃材の単体又は複数の混合物を素材とし、これらの素材に吸水性樹脂を配合したものを基材として、それらの構成材料を混練して製造することができる。
被覆層部は、使用時に尿等で濡れた第2粒状処理体32同士を付着させて塊状とさせ、排尿をその周囲から包み込む等の作用を奏させること主な目的としている。このような被覆層部の構成材料の例としては、吸水性樹脂又は接着材料(接着性を有する材料)又は両材料の混合物と、紙粉の混合物を用い、これらを混練して製造することが好適である。
接着材料としては、例えば、糊料やポリアクリル酸ナトリウム等の高吸水性樹脂がある。このような接着剤として機能する糊料としては、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、甘藷澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉、米澱粉、デキストリン、各アルファ(α)化した澱粉などの澱粉類、アクリルアミド、PVA、カルボキシメチルセルロース又はアルギン酸ナトリウムを使用することができ、又はこれら二以上を組み合わせて使用することができる。また、その他の接着材料としては、高吸水性樹脂、ビニルエステル、ベントナイト、プルラン、カゼイン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用される。また、アルコール溶解性の接着材料としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン(PVP)などがあり、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用することができる。
続いて、本発明の動物用トイレT1の使用方法を説明する。
まず、所定量の第1粒状処理体31及び第2粒状処理体32を、それぞれ、各第1処理体収容カップ21及び各第2処理体収容カップ22に充填する。このとき、第1粒状処理体31から発せられるコーヒーの香気が、排尿容器10の蓋部15に形成されている排尿口15bから室内空間に向けて発せられている。
すなわち、コーヒー抽出残渣を含む第1粒状処理体31が、消臭性能を有するため排尿の有する悪臭を防止できるとともに、コーヒー抽出残渣が発するコーヒーの香気による香気作用を奏させるため、特段の配慮なく芳香剤としての効果を発揮させることができる。この第1粒状処理体31は、排尿をほとんど吸収せず、透過させるだけであるため、一度の使用で崩壊することがなく、乾燥することによりその性状及び外観等に大きな変化を生じないため、複数回にわたって、繰り返して使用することができる。
なお、第1粒状処理体31は、繰返して使用することにより、徐々に崩壊していくことになるが、崩壊して粒状になるほど、排尿との接触面積が増えるため、優れた脱臭効果が発揮されることになる。
また、第2処理体収容ケース21は、収容トレイ13に取出自在となるように載置されているため、当該収容トレイ13を容器本体11から引き出すだけで、第2粒状処理体21を容易に取り替ることができる。
図5に示すように、本発明の動物用トイレT2(第2実施形態)は、排尿容器10と、当該排尿容器10に充填されている複数個の第1粒状処理体21と、複数枚(本実施形態では6枚)の排尿吸収シート42(シート状吸液処理材)から構成されている。
収容トレイ13’には、排尿吸収シート42の敷設を容易にするために、当該排尿吸収シートと略同一の形状となるように、縦方向及び横方向に仕切部材14が設けられている。そして、各排尿吸収シート42は、第1処理体収容カップ21の下面の真下がほぼその中央部に位置するように、収容トレイ13’の各区画に敷設されている。この排尿吸収シート42も、第1実施形態の動物用トイレT1における第2吸水処理材収容カップ22の場合と同様に、収容トレイ13’を容器本体11の外部に引き出して、容易に取り替えることが可能となっている。
また、第2粒状処理体32を用いる場合と比べて、排尿吸収シート42の交換は容易であるため、さらに、使用後の後始末を簡易に行うことができる。
特に、排尿容器の形状、材質等に制限はなく、有蓋、有底、有周壁の構造であり、所定の機密性及び水密性が保たれていればよい。そして、蓋部の排尿口は、動物が排尿可能となるように開口していれば、その位置及び形状等にも制限はない。
特に、第1収容容器と蓋部とは、プラスティック材料を用いて一体成型されているものであってもよい。この場合には、使用後には、一体成型された蓋部等ごと取り換えたり、排尿口から使用後の第1粒状処理体を取り出して、その内部を洗浄し、新たな第1粒状処理体を充填するものとすることができる。
また、第1処理体収容容器の排尿滴下孔の形状及び数に関しても制限はなく、スリット状や網目状に形成されるものであってもよい。
また、排尿容器は、透明材料で形成されていれば、その内部の状況が認識可能となるため特に好適である。
10 排尿容器
11 容器本体
11c 側面開口部
12 水平支持板
12a 円孔
13,13’ 収容トレイ(別体の収容具)
15 蓋部
15a 凹部
15b 排尿口
21 第1処理体収容カップ(第1収容容器)
21a 上部開口部
21b 周縁部
21c 排尿滴下孔
22 第2処理体収容カップ2(第2収容容器)
31 第1粒状処理体
32 第2粒状処理体
42 排尿吸収シート(シート状吸液処理材)
Claims (6)
- 上面の蓋部及び底面部を有し、中空箱型形状である排尿容器と、
複数の第1収容容器と、
複数の第2収容容器と、を備え、
前記蓋部には複数の排尿口が形成されており、
前記各排尿口といずれかの前記第1収容容器とが連通しているとともに、
前記いずれかの第1収容容器と、前記いずれかの第2収容容器とが連通している動物用トイレであって、
非吸水性の吸着材料を含み、粒状に成型されている複数個の第1粒状処理体が、前記第1収容容器に収容されており、かつ、
粒状の芯部と前記芯部を被覆する被覆層部とを有する複層構造であり、前記被覆層部は接着材料を含み、排尿を吸収することにより塊状となるように形成されている複数個の第2粒状処理体が、前記第2収容容器に収容されていること、を特徴としている動物用トイレ。 - 前記各第2収容容器は、別体の収容具に配設されるとともに、
前記収容具は、前記排尿容器から取出し自在となるように形成されており、
前記第2収容容器が取替可能となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の動物用トイレ。 - 前記各第1収容容器は、各々分離して取り出すことが可能となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の動物用トイレ。
- 上面の蓋部及び底面部を有し、中空箱型形状である排尿容器と、
第1粒状処理体を収容するための複数の第1収容容器と、を備え、
前記蓋部には複数の排尿口が形成されているとともに、前記各排尿口といずれかの前記第1収容容器とが連通している動物用トイレであって、
さらに、複数枚のシート状吸液処理材を備え、
非吸水性の吸着材料を含み、粒状に成型されている複数個の第1粒状処理体が、前記第1収容容器に収容されており、
前記いずれかの第1収容容器から排出された排尿が、前記いずれかのシート状吸液処理材により吸収処理されることを特徴としている動物用トイレ。 - 前記シート状吸液処理材は、別体の収容具に配設されるとともに、
前記収容具は、前記排尿容器から取出し自在となるように形成されており、
前記シート状吸液処理材が取替可能となるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の動物用トイレ。 - 前記各第1収容容器は、各々分離して取り出すことが可能となるように構成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の動物用トイレ。
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