JP2011221320A - テープ心線ユニット及び光ファイバケーブル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光ファイバ心線を有する複数の被連結体T1と、軸方向を平行にして並べた複数の被連結体T1について、隣接する被連結体T1を軸方向に連結する連結部3と、を備え、連結部3は、連結された被連結体T1のうち最外層光ファイバ心線1間の距離をRf1とし、連結された被連結体T1を横一列に並べた場合の最外層光ファイバ心線1間の距離をRf2とした場合、Rf1<Rf2、となる状態を保持して連結することを特徴とするテープ心線ユニット10とする。
【選択図】図3
Description
「テープ心線」とは、複数の光ファイバ心線を横一列に並べて一体化したものをいう(例えば、JIS C 6838)。一体化の方法には、横一列に並べた複数の光ファイバ心線の周囲を紫外線硬化型樹脂等で一括被覆する方法がある。
光ファイバケーブルCは、ケーブルの軸方向に一定のピッチで捻回するテープ心線Tを収納する。図14に示す光ファイバケーブルCには曲げが加わっており、この場合、内部に収納されているテープ心線Tにも曲げが加わる。
軸方向を平行にして並べた複数の前記被連結体について、隣接する前記被連結体を軸方向に連結する連結部と、を備え、
前記連結部は、連結された前記被連結体のうち最外層光ファイバ心線間の距離をRf1とし、連結された前記被連結体と同一心数の光ファイバ心線を横一列に並べた場合の最外層光ファイバ心線間の距離をRf2とした場合、Rf1<Rf2、となる状態を保持して連結することを特徴とするテープ心線ユニットが提供される。
テープ心線ユニット10は、光ファイバ心線1、テープ被膜2、連結部3を備えて構成される。
連結部3は、通常時には図1に示すように湾曲形状であるが、外力が加えられた場合(例えばテープ心線ユニット10が融着用のファイバフォルダで挟み込まれた場合)は直線形状となり、2つの2心テープ心線T1同士を直線形状で連結する。
テープ心線ユニット10は、通常時には図1に示すように連結部3が湾曲形状を維持して2心テープ心線T1同士を連結しているが、平板等(例えば、融着用のファイバフォルダ)で挟み込まれた場合、図2に示すように連結部3が直線形状となる。
図3に示すテープ心線ユニット10とテープ心線Tとは、何れも4心の光ファイバ心線1が一体化されている点で共通するが、最外層光ファイバ心線間の距離(Rf1、Rf2)が異なる。テープ心線ユニット10は、2つの2心テープ心線T1が角度α1を保持して連結されており、また、連結部3が湾曲形状であることから、Rf1<Rf2である。
図4に、4心の光ファイバ心線が連結されたテープ心線ユニット11の断面図を示す。
テープ心線ユニット11は、4心の光ファイバ心線1及び複数の連結部3により構成される。なお、テープ心線ユニット11は、単心の光ファイバ心線1同士が連結されており、テープ心線同士が連結されているわけではないことから、厳密には「テープ心線ユニット」ではなく「光ファイバ心線ユニット」といえる。しかし、ここでは便宜上、単心の光ファイバ心線1を「テープ心線」ととらえ、図4に示すユニットをテープ心線ユニット11とよぶ。
テープ心線ユニット12は、8心の光ファイバ心線1及び複数の連結部3により構成される。なお、テープ心線ユニット12は、テープ心線同士が連結されているわけではないため、厳密には「テープ心線ユニット」ではなく「光ファイバ心線ユニット」といえるが、ここでは便宜上、図5に示すユニットをテープ心線ユニット12とよぶ。
テープ心線ユニット13は、4つの2心テープ心線T1及び複数の連結部3により構成される。2心テープ心線T1は、図1で説明したように、2心の光ファイバ心線1がテープ被膜2により一括被覆されて一体化された心線である。
連結部3は、互いに隣接する2心テープ心線T1同士を湾曲形状のまま連結する。
テープ心線ユニット14は、2つの4心テープ心線T2及び連結部3により構成される。4心テープ心線T2は、4心の光ファイバ心線1が一体化されている点で2心テープ心線T1と異なり、他の構成は同様である。
連結部3は、互いに隣接する4心テープ心線T2同士を湾曲形状のまま連結する。
テープ心線ユニット15は、4つの2心テープ心線T1及び複数の連結部3により構成される。2心テープ心線T1は、図1で説明したように、2心の光ファイバ心線1がテープ被膜2により一括被覆されて一体化された心線である。
連結部3は、湾曲方向を交互にして、互いに隣接する2心テープ心線T1同士を湾曲形状のまま連結する。
テープ心線ユニット16は、2つの2心テープ心線T1及び連結部3により構成される。2心テープ心線T1は、図1で説明したように、2心の光ファイバ心線1がテープ被膜2により一括被覆されて一体化された心線である。
連結部3は、互いに隣接する2心テープ心線T1同士を湾曲形状のまま連結する。また、連結部3は、光ファイバ心線1を横一列に並べた場合の断面内の中心線上から予め定められた距離だけずれた位置で2心テープ心線T1同士を連結する。
光ファイバケーブル20は、テンションメンバ21、溝付きスペーサ22、テープ心線ユニット15、押さえ巻23、シース24を備えて構成される。光ファイバケーブル20は、一般にSZ撚テープスロット型ケーブル等とよばれる。又は、図10に示すように400心の光ファイバ心線1を含んで構成された光ファイバケーブル20は、400心SZ撚りスロット型ケーブル等とよばれる。
光ファイバケーブル30は、図10の光ファイバケーブル20と同様、テンションメンバ31、溝付きスペーサ32、テープ心線ユニット15、押さえ巻23、シース24等を備えて構成される。光ファイバケーブル30は、一般に一方向撚りテープスロット型ケーブル等と呼ばれる。又は、図11に示すように400心の光ファイバ心線1を含んで構成された光ファイバケーブル30は、400心一方向撚りスロット型ケーブル等とよばれる。
曲げ歪とは、直線状態の光ファイバケーブルを一定の径をもつマンドレルに半周巻きつけときの歪みをいう。曲げ歪は、直線状態の光ファイバケーブル及びマンドレルに半周巻きつけたときの光ファイバケーブルの各々について測定が行われ、その差分から算出される。なお、使用するマンドレルは、高さ10cm程度、直径φ=50mm〜600mm程度の円柱である。
曲げ歪みの測定には、BOTDA(Brillouin Optical Time Domain Analysis)とよばれる歪分布計測技術を採用した。歪分布計測装置としては、NEUBRESCOPE NBX-6000を使用した。
曲げ歪の測定については、図12に示したとおりであり、図13には最大曲げ歪の値を示している。
一括融着性については、光ファイバ心線1を軸方向を平行にして横一列に並べて一括融着したときに、10回中10回融着可能であった場合を〇とした。なお、融着器には古河電工製融着器S122を使用した。
(1)8心の光ファイバ心線1が連結されたテープ心線ユニット12(図5参照)。
(2)2心テープ心線T1が4つ連結されたテープ心線ユニット13(図6参照)。
(3)2心テープ心線T1が4つ連結されたテープ心線ユニット15(図8参照)。
(4)4心テープ心線T2が2つ連結されたテープ心線ユニット14(図7参照)。
(5)連結部3の弾性率を高くしたテープ心線ユニット14(図7参照)。
2 テープ被覆
3 連結部
10〜16 テープ心線ユニット
T1、T2 テープ心線
20、30 光ファイバケーブル
21、31 テンションメンバ
22、32 溝付きスペーサ
23、33 押さえ巻
24、34 シース
Claims (7)
- 光ファイバ心線を有する複数の被連結体と、
軸方向を平行にして並べた複数の前記被連結体について、隣接する前記被連結体を軸方向に連結する連結部と、を備え、
前記連結部は、連結された前記被連結体のうち最外層光ファイバ心線間の距離をRf1とし、連結された前記被連結体と同一心数の光ファイバ心線を横一列に並べた場合の最外層光ファイバ心線間の距離をRf2とした場合、Rf1<Rf2、となる状態を保持して連結することを特徴とするテープ心線ユニット。 - 前記被連結体は、単心の光ファイバ心線であり、
前記連結部は、3つ以上の前記被連結体を連結する請求項1に記載のテープ心線ユニット。 - 前記被連結体は、2心以上の光ファイバ心線である請求項1に記載のテープ心線ユニット。
- 前記被連結体は、外力が加えられた場合、全部又は一部が横一列に並び、
前記連結部は、外力が加えられた場合、形状変化することにより前記被連結体の全部又は一部を横一列に並べて連結することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のテープ心線ユニット。 - 前記連結部は、湾曲形状である請求項1〜4の何れか一項に記載のテープ心線ユニット。
- 前記連結部は、前記被連結体を同一断面内で横一列に並べた場合の断面の中心線上から予め定められた距離だけずれた位置で、前記被連結体を連結することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のテープ心線ユニット。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載のテープ心線ユニットを収容し、外周を外被で被覆した光ファイバケーブル。
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