JP2011256606A - 電子キーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に搭載する通信マスタの個数を少なく抑えることができるとともに、車両盗難に対するセキュリティ性も確保することができる電子キーシステムを提供する。
【解決手段】車両ドアに設置したリーダライタ10で、電子キー2と車外照合が成立したとき、車内照合を一定時間において許可として、エンジン始動操作を可能とする。また、車両1と電子キー2との間に、ID照合で使用する近距離無線通信以外の通信系統として、ブルートゥース通信の通信系統を設ける。そして、電子キー2の解除ボタン25が操作されると、電子キー2は車内照合強制解除要求Saをブルートゥースにより車両1に送信する。車両1は、車内照合強制解除要求Saを受信すると、一定時間成立となっている車内照合を強制解除する。
【選択図】図1
【解決手段】車両ドアに設置したリーダライタ10で、電子キー2と車外照合が成立したとき、車内照合を一定時間において許可として、エンジン始動操作を可能とする。また、車両1と電子キー2との間に、ID照合で使用する近距離無線通信以外の通信系統として、ブルートゥース通信の通信系統を設ける。そして、電子キー2の解除ボタン25が操作されると、電子キー2は車内照合強制解除要求Saをブルートゥースにより車両1に送信する。車両1は、車内照合強制解除要求Saを受信すると、一定時間成立となっている車内照合を強制解除する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子キーから無線により送信されたID信号によってID照合を行う電子キーシステムに関する。
従来、車両には、電子キーからIDコードを無線で車両に送信してID照合を行う電子キーシステムが搭載されている。この電子キーシステムでは、NFC等の近距離無線通信を使用した技術(特許文献1等参照)が考案されている。この場合、車外照合用に設置したリーダライタに電子キーをかざして、車外照合が成立すると、ドアロックの施解錠が許可又は実行される。また、車内照合用に設置したリーダライタに電子キーをかざして、車内照合が成立すると、エンジン始動が許可される。
ところで、この種類の電子キーシステムでは、車外用と車内用とでリーダライタを各々設置しなくてはならないので、リーダライタの個数を少なくするために、例えば1つのリーダライタを車外と車内とで共用することがニーズとしてある。この場合、例えば車外に位置する電子キーと車外照合が成立したとき、一定時間の間、車内照合も成立として処理して、エンジン始動操作を可能とする案が考えられる。
しかし、車外照合の成立を以て車内照合を一定時間成立とすると、例えば車両盗難を目的とした第三者が、車外照合の成立を見計らって車両に近づき、正規ユーザを押しのけて乗車するだけで、車両が乗り逃げされてしまう。つまり、正規ユーザから正規電子キーを奪わなくとも、車外照合成立後に単にユーザを払い除ける行為によって、車両が盗難される可能性も否定できない。よって、リーダライタの個数を少なく抑えつつも、車両盗難に対するセキュリティ性も確保可能な技術が要望されていた。
本発明の目的は、車両に搭載する通信マスタの個数を少なく抑えることができるとともに、車両盗難に対するセキュリティ性も確保することができる電子キーシステムを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、車外に位置する電子キーが送信したID信号を車両の通信マスタが受信し、当該ID信号でID照合が成立すると、車外照合の対象機器の動作を許可又は実行するとともに、車外照合も成立として処理して、車内照合の対象機器の動作も許可又は実行する電子キーシステムであって、前記ID照合とは別系統の通信設備として前記車両及び前記電子キーに設けられた通信手段と、前記車内照合の対象機器の使用を制限するときに行う操作を検出する検出手段と、前記検出手段が前記制限の操作を検出したとき、前記通信手段を介して、制限要求信号を前記電子キーから前記車両に送信する送信制御手段と、前記電子キーから前記制限要求信号を前記車両が受信すると、前記車内照合の対象機器の使用に制限を付加する制限付与手段とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、車外に位置する電子キーから送信されたID信号を車両が通信マスタで受信すると、車両が電子キーのID照合を実行し、このID照合が成立すると、車外照合を成立とするとともに、車内照合も成立として処理する。よって、本構成では、車外照合が成立したときに車内照合も成立として処理することにより、1つの通信マスタを車外照合及び車内照合の両方で共用するので、通信マスタを車外及び車外の各々に設置せずに済む。このため、通信マスタの個数を少なく抑えることが可能となる。
また、成立状態にある車外照合を強制解除する操作が電子キーで実行されたとき、ID照合とは別系統の通信を介して、制限要求信号が電子キーから車両に送信される。そして、車両は電子キーから制限要求信号を受信すると、一定時間成立として処理された車外照合を強制的に解除する。よって、車外照合が成立状況下のとき、悪意を持った第三者に車両に乗り込まれたとしても、電子キーで車内照合解除操作を行えば、車内照合が強制解除されるので、第三者に車両を使用させずに済む。このため、車両盗難に対するセキュリティ性も確保することが可能となる。
本発明では、前記別系統の通信距離は、前記ID照合の通信距離よりも長く設定されていることを要旨とする。
この構成によれば、別系統の通信距離をID照合のそれよりも長く設定したので、悪意を持った第三者によって仮にユーザが車両の遠くに押し退けられたとしても、その位置から制限要求信号を車両に届かせることが可能となる。よって、車両盗難に対する高いセキュリティ性を確保することが可能となる。
この構成によれば、別系統の通信距離をID照合のそれよりも長く設定したので、悪意を持った第三者によって仮にユーザが車両の遠くに押し退けられたとしても、その位置から制限要求信号を車両に届かせることが可能となる。よって、車両盗難に対する高いセキュリティ性を確保することが可能となる。
本発明では、前記車内照合は、前記車外照合が成立したとき、一定時間のみ成立となることを要旨とする。
この構成によれば、車外照合が成立したときは、車内照合を一定時間のみ成立とするので、車内照合をむやみに長時間成立させたままとせずに済む。よって、車両盗難に対する高いセキュリティ性を確保することが可能となる。
この構成によれば、車外照合が成立したときは、車内照合を一定時間のみ成立とするので、車内照合をむやみに長時間成立させたままとせずに済む。よって、車両盗難に対する高いセキュリティ性を確保することが可能となる。
本発明では、前記車内照合の対象機器の使用制限とは、前記車両のエンジンの始動を不可とする制限であることを要旨とする。
この構成によれば、使用制限をエンジン始動不可としたので、第三者による車両の乗り逃げを一層生じ難くすることが可能となる。
この構成によれば、使用制限をエンジン始動不可としたので、第三者による車両の乗り逃げを一層生じ難くすることが可能となる。
本発明では、前記ID照合の通信系統は、通信確立に前記電子キーのかざしを必要とする近距離無線通信であって、前記通信マスタは、車内に配置され、前記ID照合は、前記車両の窓ガラス越しに前記電子キーを前記通信マスタにかざすことにより実行することを要旨とする。
この構成によれば、電子キーを窓ガラス越しに通信マスタにかざしてID照合を行うので、通信マスタを電子キーのかざし先の目印として通信を確立することが可能となる。よって、通信の利便性を確保することが可能となる。
本発明によれば、車両に搭載する通信マスタの個数を少なく抑えることができるとともに、車両盗難に対するセキュリティ性も確保することができる。
以下、本発明を具体化した電子キーシステムの一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、電子キー2との近距離無線通信によりID照合を実行する電子キーシステム3が設けられている。近距離無線通信は、いわゆるNFC(Near Field Communication)であって、例えばFelica、Mifare、TypeB(全て登録商標)等の通信方式が使用されている。
図1に示すように、車両1には、電子キー2との近距離無線通信によりID照合を実行する電子キーシステム3が設けられている。近距離無線通信は、いわゆるNFC(Near Field Communication)であって、例えばFelica、Mifare、TypeB(全て登録商標)等の通信方式が使用されている。
この場合、車両1には、電子キー2のIDコードを照合するキー照合装置4と、車両ドアの施解錠動作を管理するドアロック装置5と、エンジンの動作を管理するエンジン始動装置6とが設けられ、これらが車内バス7を介して接続されている。このうち、キー照合装置4には、IDコードの照合動作を実行する照合ECU8が設けられている。エンジン始動装置6には、車両1の電源状態を切り換える際に操作するエンジンスイッチ9が接続されている。なお、ドアロック装置5が車外照合の対象機器に相当し、エンジン始動装置6が車内照合の対象機器に相当する。
照合ECU8には、電子キーシステム3の車両1側の通信装置としてリーダライタ10が接続されている。リーダライタ10は、通信相手である電子キー2への各種データの書き込み及び読み出しを行うものである。図2に示すように、リーダライタ10は、車両ドア11の窓ガラス12越しに配置されるとともに、車両ドア11のドアトリム13の上部に配置されている。なお、リーダライタ10が通信マスタに相当する。
図1に示すように、リーダライタ10には、電子キー2との近距離無線通信を管理するリーダライタ制御ECU14が設けられている。リーダライタ制御ECU14には、通信回路15を介して近距離無線通信用のアンテナ16が接続されている。アンテナ16は、電波として磁界を送信する磁界アンテナであって、例えばループアンテナが使用されている。アンテナ16は、送受信アンテナであって、例えばHF(High Frequency)帯の電波を送受信する。アンテナ16は、アンテナコイル17及びコンデンサ18の直列共振回路を備える。通信回路15は、アンテナ16から送信する電波を変調したり、或いはアンテナ16で受信した電波を復調したりする。
図3に示すように、リーダライタ10は、運転席及び助手席のどちらからでも電子キー2とID照合が実行可能となるように、運転席及び助手席の各々に設置されている。また、リーダライタ10は、HF帯の磁界アンテナであるので、平面視において略円形状の通信エリアEaを形成する。
図1に示すように、電子キー2は、リーダライタ10と近距離無線通信を行う、いわゆるICタグである。電子キー2には、電子キー2の動作を管理する通信制御回路20が設けられている。通信制御回路20には、電子キー2のIDコードが登録されている。
通信制御回路20には、近距離無線通信用にアンテナ21が接続されている。アンテナ21は、磁界アンテナの一種として例えばループアンテナが使用されている。アンテナ21は、アンテナコイル22と共振用のコンデンサ23との並列共振回路からなる。アンテナ21は、送受信アンテナであって、例えばHF帯の電波を送受信する。
リーダライタ10は、電子キー2が車外に位置するとき、駆動電波Svを車外に向けて断続送信する。電子キー2は、リーダライタ10の駆動電波Svを受信すると、駆動電波Svを電源に起動して、ID信号Sidをアンテナ21から送信する。ID信号Sidには、電子キー2のIDコードが含まれる。リーダライタ制御ECU14は、ID信号Sidをアンテナ16で受信すると、ID信号Sid内のIDコードを照合ECU8に転送する。照合ECU8は、リーダライタ制御ECU14からIDコードを入力すると、ID照合を行い、ID照合が成立すれば車外照合を成立として処理し、ドアロック施解錠を許可又は実行する。
また、照合ECU8は、車外照合の成立を確認すると、車内照合を一定時間の間、成立として処理する。車内照合とは、車内に位置する電子キー2と車両1との間で行うID照合である。よって、車外照合が成立したとき、車内照合が一定時間、成立として処理されるので、この時間の間、エンジン始動が許可される。
電子キーシステム3には、車外照合成立に伴って成立を許可した車内照合を、ユーザの手動操作(マニュアル操作)によって解除可能な車内照合解除システム24が設けられている。本例の車内照合解除システム24は、車外照合成立によって一定時間成立とした車内照合を、電子キー2での所定操作によって強制的に解除可能とするものである。これは、本例の場合、車外照合の成立を以て車内照合も一定時間成立とするため、車内照合成立中に、ユーザの不意をつかれて第三者によって車両1に乗り込まれる可能性も否めず、電子キー2の所定操作によって車内照合を強制解除可能として、これに対応するためである。
この場合、電子キー2には、車内照合を強制解除するときに操作する解除ボタン25が設けられている。解除ボタン25は、例えばモーメンタリスイッチが使用され、通信制御回路20に接続されている。解除ボタン25は、例えばボタン操作有りのときにオン信号を出力し、ボタン操作無しのときにオフ信号を出力する。なお、解除ボタン25が検出手段を構成する。
車両1には、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)により電子キー2と無線通信するブルートゥースシステム26が設けられている。ブルートゥースとは、例えば数m程度の機器間接続に使用する短距離無線通信技術の一種である。ブルートゥースは、例えば2.45GHz帯の電波を使用し、機器間に障害物があっても距離が約10m程度であれば、通信を確立することができる利点を持つ。また、例えばIrDA(Infrared Data Association)等の赤外線通信と比較して、消費電力を少なく抑えることができる利点もある。
この場合、電子キー2には、ブルートゥースシステム26の電子キー2側の通信機としてブルートゥース通信機27が設けられている。ブルートゥース通信機27は、通信制御回路20に接続され、動作が通信制御回路20によって管理されている。ブルートゥース通信機27は、電子キー2に搭載された電池28を電源に動作する。電池28は、例えばボタン電池等が使用される。なお、ブルートゥース通信機27が通信手段(通信設備)を構成する。
一方、車両1には、ブルートゥースシステム26の車両1側の通信機としてブルートゥース通信機29が設けられている。ブルートゥース通信機29は、車内の電気配線を介して照合ECU8に接続されている。なお、ブルートゥース通信機29が通信手段(通信設備)を構成する。
通信制御回路20には、解除ボタン25が操作されたときに車内照合強制解除要求Saをブルートゥース通信機27から送信させる強制解除要求出力部30が設けられている。車内照合強制解除要求Saは、車外照合の成立を以て一旦成立させた車内照合を、車両1に強制解除させる要求である。車内照合強制解除要求Saは、解除ボタン25の押圧操作の度に、例えば複数回送信される。車内照合強制解除要求Saには、例えば電子キー2のIDコードと、車内照合成立の強制解除を要求する機能コードとが含まれている。なお、強制解除要求出力部30が送信制御手段に相当し、車内照合強制解除要求Saが制限要求信号に相当する。
照合ECU8には、一旦成立させた車内照合を強制解除する車内照合強制解除部31が設けられている。車内照合強制解除部31は、車内照合成立の状況下の際、電子キー2から送信された車内照合強制解除要求Saをブルートゥース通信機29で受信すると、車外照合成立時に一旦成立させた車内照合を強制解除する。なお、車内照合強制解除部31が制限付与手段に相当する。
次に、本例の車内照合解除システム24の動作を、図4及び図5に従って説明する。
車両1が駐車状態(ドアロック施錠、エンジン停止)のとき、リーダライタ10は、駆動電波Svを窓ガラス12越しに車外へ断続送信する。駆動電波Svの通信エリアEaは、窓ガラス12の極近傍にのみ形成される。なお、実際のところ、リーダライタ10において車体左右方向の両側にそれぞれ駆動電波Svが送信されるが、本例の場合、窓ガラス12側の電波を、車外通信用の駆動電波Svの通信エリアEaとして使用する。
車両1が駐車状態(ドアロック施錠、エンジン停止)のとき、リーダライタ10は、駆動電波Svを窓ガラス12越しに車外へ断続送信する。駆動電波Svの通信エリアEaは、窓ガラス12の極近傍にのみ形成される。なお、実際のところ、リーダライタ10において車体左右方向の両側にそれぞれ駆動電波Svが送信されるが、本例の場合、窓ガラス12側の電波を、車外通信用の駆動電波Svの通信エリアEaとして使用する。
このとき、図4に示すように、車外から電子キー2が窓ガラス12越しにリーダライタ10にかざされて、電子キー2が駆動電波Svを受信すると、駆動電波Svによって起動し、ID信号Sidをリーダライタ10に返信する。そして、このID信号Sidで車外照合が成立すると、ドアロックの解錠が許可される。このため、車外ドアハンドルノブ(図示略)がタッチ操作されると、ドアロックが解錠され、乗車が許可される。
照合ECU8は、車外照合が成立した際、一定時間の間、車内照合を成立として処理する。よって、車外照合が成立すれば、一定時間においてエンジンの始動操作が可能である。このため、ユーザが乗車後、エンジンスイッチ9を押圧操作すれば、エンジンを始動させることが可能である。
ところで、本例のように車外照合の成立を以て、車内照合を一定時間成立として処理すると、図5に示すように、車外照合成立後、車両盗難を目的とした第三者が、ユーザの不意をついて車両1に乗り込み、そのまま車両1を乗り逃げする可能性も否定できない。つまり、車外照合成立後、ユーザが直ぐに車両1に乗り込まずにいたとき、盗難行為を目的とした第三者がユーザを押し退けて乗車し、エンジンをかけて乗り逃げすることも想定される。
しかし、本例の場合は、このような盗難状況に遭ったとき、ユーザは第三者によって押し退けられた時点で、解除ボタン25を操作して、一定時間成立下に入っている車内照合を強制解除する。このとき、強制解除要求出力部30は、解除ボタン25が押圧操作されたことを検出すると、車内照合強制解除要求Saをブルートゥース通信機27から送信させる。車内照合強制解除要求Saはブルートゥースという通信距離の長い通信網にて送信されるので、仮にユーザが第三者によって車両1の遠くに突き飛ばされても、車内照合強制解除要求Saは車両1まで問題なく届く。
照合ECU8は、電子キー2から送信された車内照合強制解除要求Saをブルートゥース通信機29で受信すると、この車内照合強制解除要求Saを基に動作して、一旦成立となった車内照合を強制解除する。
このため、ユーザを押しのけて乗車した第三者がエンジンスイッチ9を押圧操作しても、このときは車内照合が不成立となっているため、エンジンが始動しない。よって、車両1を第三者に乗り逃げされることがない。
以上により、本例においては、車両ドア11に設置したリーダライタ10で、電子キー2と車外照合が成立したとき、車内照合を一定時間において許可として、エンジン始動操作を可能とする。よって、ば車外用に用意したリーダライタ10を、車外用のみならず車内用としても共用するので、車内外にそれぞれリーダライタを用意せずに済む。このため、車両1に設置するリーダライタの個数を少なく抑えることが可能となるので、部品コストを低く抑えることが可能となる。
また、車両1と電子キー2との間に、ID照合で使用する近距離無線通信以外の通信系統として、ブルートゥース通信の通信系統を設ける。そして、電子キー2の解除ボタン25が操作されると、車内照合強制解除要求Saがブルートゥースにより電子キー2から車両1に送信され、一定時間成立となっている車内照合が強制解除される。よって、ユーザが車外照合を成立させたとき、車両盗難を目的とした第三者によって車両1に不意に乗り込まれても、ユーザにより解除ボタン25が操作されれば、エンジンの始動が不可に移行される。従って、第三者に車両1をそのまま乗り逃げされずに済むので、車両盗難に対するセキュリティ性も確保することが可能となる。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)リーダライタ10で車外照合が成立したとき、車内照合も一定時間において成立として処理することにより、1つのリーダライタ10を車外及び車外で共用するので、リーダライタ10の個数を少なく抑えることができる。また、車外照合成立を以て一定時間の間、車内照合を成立として処理するようにしても、この機能を解除ボタン25の操作により強制解除可能とした。よって、車外照合成立状況下で第三者よって不意に車両1に乗り込まれても、解除ボタン25を操作することによって、車内照合成立を強制解除して、エンジン始動を不可とすることが可能である。従って、車両盗難に対するセキュリティ性も確保することができる。
(1)リーダライタ10で車外照合が成立したとき、車内照合も一定時間において成立として処理することにより、1つのリーダライタ10を車外及び車外で共用するので、リーダライタ10の個数を少なく抑えることができる。また、車外照合成立を以て一定時間の間、車内照合を成立として処理するようにしても、この機能を解除ボタン25の操作により強制解除可能とした。よって、車外照合成立状況下で第三者よって不意に車両1に乗り込まれても、解除ボタン25を操作することによって、車内照合成立を強制解除して、エンジン始動を不可とすることが可能である。従って、車両盗難に対するセキュリティ性も確保することができる。
(2)車内照合強制解除要求Saの通信系統をブルートゥース通信として、ID照合の通信よりも通信距離の長くしたので、第三者によって車両1から離れた位置に押しのけられても、その位置から車内照合強制解除要求Saを車両1まで届かせることができる。よって、車内照合の強制解除をより確実に行うことができる。
(3)車外照合が成立したとき、車内照合を一定時間のみ成立とするので、車内照合をむやみに長い時間、成立のままとせずに済む。よって、車両盗難に対する高いセキュリティ性を確保することができる。
(4)車内照合が強制解除されたとき、エンジンが始動不可となるので、ユーザが不意をつかれて第三者に車両1に乗り込まれても、車内照合を強制解除することによりエンジンを始動操作されずに済む。よって、第三者による車両1の乗り逃げを一層生じ難くすることができる。
(5)電子キーシステム3を近距離無線通信に準じたシステムとし、ID照合の際には、電子キー2を窓ガラス12越しに車内のリーダライタ10にかざすことによって行うので、リーダライタ10を電子キー2のかざし先の目印として通信を確立することができる。よって、電子キー2のかざし先が直ぐに分かるので、ID照合時にユーザに課す操作の利便性を確保することができる。
(6)車内照合強制解除要求Saの通信に、ノイズ耐性の高いブルートゥース通信を用いたので、車内照合強制解除要求Saをより確実に車両1に伝達することができる。
(7)車内照合強制解除要求Saの送信トリガを電子キー2でのボタン操作としたので、解除ボタン25を押し操作するというユーザにとって非常に明瞭な操作によって、車内照合成立を強制解除することができる。
(7)車内照合強制解除要求Saの送信トリガを電子キー2でのボタン操作としたので、解除ボタン25を押し操作するというユーザにとって非常に明瞭な操作によって、車内照合成立を強制解除することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・図6に示すように、車外照合のとき、ID信号Sidに電池情報Sbを含ませて、電池切れの有無について車両1に通知し、電子キー2が電池切れに陥っていれば、車外照合が成立しても、車内照合の一定時間成立は実行しないようにしてもよい。この場合、電子キー2が電池切れ、つまりブルートゥース通信機27が動作できない状態になっていて車内照合成立の強制解除が利かないときに、車内照合を一時成立させてしまわずに済むので、車両盗難に対するセキュリティ性を一層向上することが可能となる。
・図6に示すように、車外照合のとき、ID信号Sidに電池情報Sbを含ませて、電池切れの有無について車両1に通知し、電子キー2が電池切れに陥っていれば、車外照合が成立しても、車内照合の一定時間成立は実行しないようにしてもよい。この場合、電子キー2が電池切れ、つまりブルートゥース通信機27が動作できない状態になっていて車内照合成立の強制解除が利かないときに、車内照合を一時成立させてしまわずに済むので、車両盗難に対するセキュリティ性を一層向上することが可能となる。
なお、このとき、車内照合は、例えば車内側から電子キー2をリーダライタ10にかざすことにより実行する。リーダライタ10における車内照合及び車外照合の区別は、例えばセンサで検出することが可能である。または、エンジンスイッチ9を押し操作した後に、電子キー2をリーダライタ10にかざすことを車内照合とすることも可能である。
・電子キー2が電池切れか否かの確認は、例えば実際にブルートゥース通信を試み、通信が成立するか否かを確認することにより行ってもよい。
・車内照合を強制解錠するときにユーザに課す操作は、電子キー2でのボタン操作に限定されない。図7に示すように、例えば電子キー2を所定パターンで振動させる操作(振る操作)としてもよい。この場合、電子キー2に振動センサ51を設け、電子キー2が所定パターンで振動操作されたことが振動センサ51にて検出されると、電子キー2から車内照合強制解除要求Saが車両1に送信される。
・車内照合を強制解錠するときにユーザに課す操作は、電子キー2でのボタン操作に限定されない。図7に示すように、例えば電子キー2を所定パターンで振動させる操作(振る操作)としてもよい。この場合、電子キー2に振動センサ51を設け、電子キー2が所定パターンで振動操作されたことが振動センサ51にて検出されると、電子キー2から車内照合強制解除要求Saが車両1に送信される。
・解除ボタン25は、専用のボタンに限らず、ワイヤレス通信用のボタンを使用してもよい。この場合、このボタンを所定回数或いは所定態様で操作されたとき、車内照合が強制解除される。
・電子キー2は、キーのみの位置付けの部材に限定されず、例えば携帯電話としてもよい。
・車両1の使用制限は、エンジン始動不可等の使用禁止に限らず、例えば車両1の動作に所定の制限を付加するものでもよい。車両1の動作制限には、例えば一定時間のみの走行を許可することや、車両速度が一定値以上とならないことなどがある。
・車両1の使用制限は、エンジン始動不可等の使用禁止に限らず、例えば車両1の動作に所定の制限を付加するものでもよい。車両1の動作制限には、例えば一定時間のみの走行を許可することや、車両速度が一定値以上とならないことなどがある。
・電池28は、ボタン電池に限らず、他の種類のものが使用可能である。また、電池28は、1次電池又は2次電池のどちらを使用してもよい。
・近距離無線通信は、NFCに限定されず、他の方式の通信を使用可能である。
・近距離無線通信は、NFCに限定されず、他の方式の通信を使用可能である。
・車両1及び電子キー2の通信は、近距離無線通信に限らず、例えば通信距離が1m〜数mの狭域無線通信としてもよい。近距離無線通信としては、例えば車両1がリクエスト信号をLF帯の電波で送信し、電子キー2がリクエスト信号を受信すると、ID信号SidをUHF帯の電波で返信するものがある。
・車両1及び電子キー2の通信は、双方向通信に限定されず、電子キー2から車両1にのみ電波を送信する単方向通信としてもよい。
・車外照合の対象機器は、ドアロック装置5に限定されず、例えばトランク装置等の他の装置としてもよい。
・車外照合の対象機器は、ドアロック装置5に限定されず、例えばトランク装置等の他の装置としてもよい。
・車内照合の対象機器は、エンジン始動装置6に限定されず、例えばカーナビゲーション装置やオーディオ装置等の他の装置としてもよい。
・ID照合とは別系統の通信は、ブルートゥース通信に限定されず、例えば赤外線、電話通信網、インターネット通信網等の他の通信が使用可能である。
・ID照合とは別系統の通信は、ブルートゥース通信に限定されず、例えば赤外線、電話通信網、インターネット通信網等の他の通信が使用可能である。
・ID照合の通信系統と、車内照合強制解除要求Saの通信系統は、例えば同じ通信系統としてもよい。
・車内照合は、車外照合が成立したとき、一定時間の間のみ成立となることに限定されず、例えば車内照合の対象機器が操作されるまで、照合を成立のままで維持してもよい。
・車内照合は、車外照合が成立したとき、一定時間の間のみ成立となることに限定されず、例えば車内照合の対象機器が操作されるまで、照合を成立のままで維持してもよい。
・車両1及び電子キー2の各アンテナは、磁界アンテナに限定されず、例えば電界アンテナを使用してもよい。また、これらアンテナは、ループアンテナに限定されず、例えばダイポールアンテナ等の他のアンテナを使用してもよい。
・ドアロック施解錠は、車外ドアハンドルノブの操作をトリガとして動作するものに限らず、車外照合が成立した時点で切り換わるものでもよい。
・電子キーシステム3は、リーダライタ10が駆動電波Svを常時送信するポーリング式に限らず、所定操作を条件に駆動電波Svの送信が開始されるトリガ式としてもよい。
・電子キーシステム3は、リーダライタ10が駆動電波Svを常時送信するポーリング式に限らず、所定操作を条件に駆動電波Svの送信が開始されるトリガ式としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)請求項1〜4のいずれかにおいて、前記ID照合の通信系統は、近距離無線通信である。この構成によれば、ID照合の通信を近距離無線通信としたので、近距離無線通信としてパッシブ型(自励型)の通信を使用すれば、電子キーは電池レスで動作することが可能となる。よって、電子キーが電池レスとなれば、電子キーのサイズ小型化や軽量化が可能となる。
(イ)請求項1〜4のいずれかにおいて、前記ID照合の通信系統は、近距離無線通信である。この構成によれば、ID照合の通信を近距離無線通信としたので、近距離無線通信としてパッシブ型(自励型)の通信を使用すれば、電子キーは電池レスで動作することが可能となる。よって、電子キーが電池レスとなれば、電子キーのサイズ小型化や軽量化が可能となる。
(ロ)請求項1〜5、前記技術的思想(イ)のいずれかにおいて、前記検出手段は、ユーザにより操作される操作手段である。この構成によれば、車内照合を強制解除するときには、操作手段を例えば押圧操作するなどの分かり易い操作をユーザに課すことになるので、車内照合の強制解除をより確実に行うことが可能となる。
1…車両、2…電子キー、3…電子キーシステム、5…車外照合の対象機器としてのドアロック装置、6…車内照合の対象機器としてのエンジン始動装置、10…通信マスタとしてのリーダライタ、12…窓ガラス、25…検出手段を構成する解除ボタン、27…通信手段(通信設備)を構成するブルートゥース通信機、29…通信手段(通信設備)を構成するブルートゥース通信機、30…送信制御手段としての強制解除要求出力部、31…制限付与手段としての車内照合強制解除部、Sid…ID信号、Sa…制限要求信号としての車内照合強制解除要求。
Claims (5)
- 車外に位置する電子キーが送信したID信号を車両の通信マスタが受信し、当該ID信号でID照合が成立すると、車外照合の対象機器の動作を許可又は実行するとともに、車外照合も成立として処理して、車内照合の対象機器の動作も許可又は実行する電子キーシステムであって、
前記ID照合とは別系統の通信設備として前記車両及び前記電子キーに設けられた通信手段と、
前記車内照合の対象機器の使用を制限するときに行う操作を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記制限の操作を検出したとき、前記通信手段を介して、制限要求信号を前記電子キーから前記車両に送信する送信制御手段と、
前記電子キーから前記制限要求信号を前記車両が受信すると、前記車内照合の対象機器の使用に制限を付加する制限付与手段と
を備えたことを特徴とする電子キーシステム。 - 前記別系統の通信距離は、前記ID照合の通信距離よりも長く設定されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子キーシステム。 - 前記車内照合は、前記車外照合が成立したとき、一定時間のみ成立となる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子キーシステム。 - 前記車内照合の対象機器の使用制限とは、前記車両のエンジンの始動を不可とする制限である
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。 - 前記ID照合の通信系統は、通信確立に前記電子キーのかざしを必要とする近距離無線通信であって、前記通信マスタは、車内に配置され、前記ID照合は、前記車両の窓ガラス越しに前記電子キーを前記通信マスタにかざすことにより実行する
ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の電子キーシステム。
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