[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6139371B2 - 電子キーシステム - Google Patents

電子キーシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6139371B2
JP6139371B2 JP2013216533A JP2013216533A JP6139371B2 JP 6139371 B2 JP6139371 B2 JP 6139371B2 JP 2013216533 A JP2013216533 A JP 2013216533A JP 2013216533 A JP2013216533 A JP 2013216533A JP 6139371 B2 JP6139371 B2 JP 6139371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
portable device
key
electronic key
key system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013216533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015078536A (ja
Inventor
智朗 浅井
智朗 浅井
圭吾 西本
圭吾 西本
将弘 池山
将弘 池山
謙祐 鈴木
謙祐 鈴木
修次 小縣
修次 小縣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2013216533A priority Critical patent/JP6139371B2/ja
Publication of JP2015078536A publication Critical patent/JP2015078536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6139371B2 publication Critical patent/JP6139371B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、電子キーシステムに関する。
従来、車両と電子キーとの間の無線通信を通じてドアの施錠あるいは解錠またはエンジンの始動などの制御を実行する電子キーシステムが知られている。特許文献1,2に記載されるように、他者に車両の使用権限を与えることを想定した電子キーシステムも存在する。
特許文献1のシステムでは、車両とメインキーとの照合が成立している状態で車載器からサブキーが取り出されたとき、サブキーの機能が自動的に有効化されるとともに、車両の動作モードが通常モードから機能制限モードへ移行される。他者に車両を貸す場合にはサブキーを他者に貸与する。使用できる車両機能が制限されることにより防犯性が確保される。
特許文献2のシステムでは、携帯通信端末を介して特定車両の電子キー(メインキー)のIDコードを他の電子キー(サブキー)へ送信することにより、他の電子キーを特定車両の電子キーとして使用可能となる。特定車両のユーザが当該車両から離れた場所にいるときに他者に特定車両の使用権限を与えたい状況に対応することができる。
特開2009−269542号公報 特開2012−41709号公報
特許文献1では車両とメインキーとの照合が成立していることを、特許文献2では携帯通信端末を通じてメインキーのIDコードをサブキーへ送信することを他者に車両の使用権限を与える条件にしている。しかし、特許文献1,2の電子キーシステムではメインキーが正常に動作して使用できる状態であることを前提としている。このため、何らかの原因によりメインキーが正常に動作しなくなった場合、サブキーを有効化することができず電子キーシステムを利用することができない。
本発明の目的は、第1の携帯機が使用できなくなった場合であれ第2の携帯機を有効化して車両を使用することができる電子キーシステムを提供することにある。
上記目的を達成し得る電子キーシステムは、通常使用される第1の携帯機と、通常は機能が無効とされた状態で車室内の収納場所に収納される第2の携帯機と、通常は第1の携帯機との間における双方向の無線通信を通じて第1の携帯機の認証を試み当該認証が成立したとき車両の制御を実行する制御装置と、車室内で前記認証が成立したとき第2の携帯機の機能を無効とする旨の指令信号を生成する一方、車室内で前記認証が成立しなかったとき第2の携帯機の機能を有効とする旨の指令信号を生成する信号生成回路と、を備えている。また、前記第2の携帯機は、前記指令信号に基づき自身の動作状態を機能無効となる第1の動作状態と機能有効となる第2の動作状態との間で切り替える制御回路を備えている。
何らかの原因により第1の携帯機が使用できなくなった場合、第1の携帯機と車両との間の無線通信を行うこともできなくなる。この点、上記の構成によれば、車室内で第1の携帯機の認証が成立しなかったとき、車両の収納場所に収納されている第2の携帯機が自動的に有効化される。この有効化された第2の携帯機を使用して車両を継続して使用することができる。
上記の電子キーシステムにおいて、前記制御装置は、第1の携帯機の車室内における存否を確認するべきであるとして定められた事象が車両に発生したとき、第1の携帯機の認証を試みるようにしてもよい。なお、前記事象は、車両走行用の駆動源を始動させるための操作、および前記駆動源を停止させるための操作、または前記駆動源を停止させた後に車両のドアを開く操作を含むことが好ましい。
この構成によれば、定められた事象が車両に発生した場合、車室内において第1の携帯機の認証が成立しないとき、第2の携帯機が自動的に有効化される。
上記の電子キーシステムにおいて、前記制御装置は、車両のドアが解錠された後に車両走行用の駆動源が始動されてから当該駆動源が停止された後に車両のドアが開閉されるまでの間、第1の携帯機の認証を定期的に試みるようにしてもよい。
この構成によれば、ドアが解錠された後にユーザが乗車してから運転を終えて降車するまでの間において、第1の携帯機の認証が成立しなくなったとき、即時に第2の携帯機が有効化される。
上記の電子キーシステムにおいて、前記信号生成回路は、前記指令信号を生成した場合、第2の携帯機の動作状態を切り替える旨車載の報知装置を通じて報知し、定められたユーザ操作が検出されたとき、前記指令信号を第2の携帯機へ供給するようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザの意思により第2の携帯機が有効化されるので防犯性が確保される。
上記の電子キーシステムにおいて、第1の携帯機は電池を動作電源として有する多機能携帯端末であってもよい。
携帯電話などの多機能携帯端末ではその動作電源である電池の消耗が激しいので、正常に動作しなくなる状況が発生しやすい。このため、第1の携帯機として多機能携帯端末を採用する場合、上記の電子キーシステムは好適である。第1の携帯機としての多機能携帯端末が使用できなくなったときであれ第2の携帯機の動作状態を機能無効となる第1の動作状態から機能有効となる第2の動作状態へ切り替えることができる。
本発明によれば、第1の携帯機が使用できなくなった場合であれ第2の携帯機を有効化して車両を使用することができる。
一実施の形態における電子キーシステムの構成を示すブロック図。 一実施の形態におけるサブキーの収納部を示す斜視図。 一実施の形態におけるサブキーの動作状態を切り替える手順を示すシーケンス図。
<第1の実施の形態>
以下、電子キーシステムを車両に適用した第1の実施の形態を説明する。電子キーシステムは、車両と携帯機との間の無線通信を通じて、たとえば車両のドアを解錠および施錠したり走行用の駆動源を始動したりするためのシステムである。
<電子キーシステムの構成>
図1に示すように、電子キーシステム11は、ユーザに所持される主たる携帯機であるメインキー12、ならびに車両13に設けられるECU(Electronic Control Unit)14および予備の携帯機であるサブキー15を有している。
メインキー12は、制御回路21、受信部22、送信部23および電池24を備えている。受信部22はLF(Low Frequency)帯の無線信号、ここでは車両13から送信される応答要求信号Srqを受信する。送信部23は制御回路21からの指令に基づきUHF(Ultra High Frequency)帯の無線信号、ここでは応答要求信号Srqに対する応答信号Srpを送信する。制御回路21は、受信部22を通じて応答要求信号Srqを受信したとき、自身のメモリ21aに記憶された識別情報ID1を含む応答信号Srpを生成して当該応答信号Srpを、送信部23を介して送信する。電池24はメインキー12の動作電源である。電池24は一次電池でもよいし二次電池でもよい。
ECU14には車外送信機31、車内送信機32および受信機33が接続されている。また、ECU14にはエンジンスイッチ34、エンジン35、ドアロック機構36およびドアカーテシスイッチ37が接続されている。車外送信機31は車室外にLF帯の無線信号を送信する。車内送信機32は車室内にLF帯の無線信号を送信する。受信機33はUHF帯の無線信号を受信する。エンジンスイッチ34は車両13の電源ポジション(IGオフ、ACCオン、IGオン、エンジンスタート)を切り替える際に操作される。ドアロック機構36はECU14からの指令に基づきドアの施錠および解錠をそれぞれ行う。ドアカーテシスイッチ37はドアの開閉状態を検出する。
ECU14は、車両13が駐車状態(車両電源オフ、全ドア閉、ドア施錠)であるとき、メインキー12との間の車外照合を試みる。すなわちECU14は、車外送信機31を通じて応答要求信号Srqを定められた周期で送信する。ECU14は、受信機33を通じてメインキー12からの応答信号Srpを受信したとき、応答信号Srpに含まれる識別情報ID1と、自身のメモリ14aに記憶された識別情報ID1とを照合する。ECU14は、これら識別情報ID1,ID1の照合が成立したとき、ドアロック機構36によるドアの解錠を許可あるいは解錠を実行する。
またECU14は、メインキー12の車室内における存否を確認する必要があるとして定められたイベント(事象)が車両に発生したとき、メインキー12の認証を試みる。
たとえばECU14は、メインキー12の車外照合を経てドアが解錠された後、ドアカーテシスイッチ37を通じてドアが開閉されたことが検出されるとき、メインキー12との間の車内照合を試みる。すなわち、ECU14は車外送信機31に代えて車内送信機32を通じて応答要求信号Srqを送信する。ECU14は受信機33を通じてメインキー12からの応答信号Srpを受信したとき、応答信号Srpに含まれる識別情報ID1と、自身のメモリ14aに記憶された識別情報ID1とを照合する。ECU14は、これら識別情報ID1,ID1の照合が成立したとき、エンジンスイッチ34の操作を通じた車両13の電源ポジションの切り替えを許可する。エンジンスイッチ34の操作を通じてエンジン35を始動させることも可能となる。なお、ECU14は、乗車時にドアが開閉されたときではなく、乗車後にエンジンスイッチ34が操作されたときに車内照合を実行するようにしてもよい。
またECU14は、始動中のエンジン35が停止された後にドアの開閉が検出されるとき、車外照合および車内照合をそれぞれ試みる。ECU14は車外照合が成立し、かつ車内照合が不成立であるとき、ドアの施錠を許可あるいは施錠を実行する。これに対し、ECU14は、車外照合が不成立、かつ車内照合が成立したとき、メインキー12が車室内に置き忘れられているとしてドアの施錠を許可などすることなく、たとえば図示しないブザー(警報機能)を作動させる。なお、ECU14は、降車時にドアが開閉されたときではなく、始動中のエンジン35を停止させる際にエンジンスイッチ34が操作されたときに車内照合を実行するようにしてもよい。また、メインキー12の置き忘れを検知するための車内照合および車外照合は行わないようにしてもよい。
サブキー15は、他者に車両13の使用権限を与えることを想定して設けられている。通常、サブキー15は車室内に保管される。具体的にはつぎの通りである。
図2に示すように、車室内におけるグローブボックス41の内部には車載器42が設けられている。サブキー15は車載器42の正面に開口する挿入口42aに差し込まれることにより車載器42の内部に収納される。サブキー15が車載器42に収納されている状態において、たとえば車載器42に設けられたボタン42bが操作されたとき、車載器42の図示しない押出し機構の作動を通じてサブキー15が挿入口42aから所定量だけ飛び出す。これにより、サブキー15を車載器42から摘み出すことができる。
図1に示すように、サブキー15は基本的にはメインキー12と同様の構成を備えている。すなわち、サブキー15は制御回路51、受信部52および送信部53に加えて、近距離無線通信を行う近距離通信部54を備えている。近距離無線通信の規格としては、たとえばNFC(Near Field Communication)が採用される。NFCは十数センチメートル程度の短い通信範囲内で双方向通信を行うことが可能である。なお、制御回路51のメモリ51aにはサブキー15に固有の識別情報ID2が記憶されている。なお、サブキー15も自身の動作電源として電池57を有している。電池57は一次電池でもよいし二次電池でもよい。
車載器42は、近距離通信部55および信号生成回路56を有している。近距離通信部55の規格はサブキー15に設けられる近距離通信部54と同じ規格が採用される。近距離通信部55は信号生成回路56を介してECU14に接続されている。信号生成回路56はECU14によるメインキー12の車内照合の結果、すなわち車室内における識別情報ID1の照合結果を取り込み、当該照合結果に基づき指令信号を生成する。信号生成回路56は、当該照合結果が識別情報ID1の照合が成立した旨示すものであるとき、サブキー15の機能を無効にする旨の指令信号(第1の指令信号)を生成する。信号生成回路56は、当該照合結果が識別情報ID1の照合が成立しない旨示すものであるとき、サブキー15の機能を有効にする旨の指令信号(第2の指令信号)を生成する。近距離通信部55は信号生成回路56により生成される指令信号を無線送信する。
サブキー15の制御回路51は、近距離通信部54を通じて取得される指令信号に基づき、サブキー15の動作状態を第1の動作状態と第2の動作状態との間で切替える。第1の動作状態はサブキー15の機能が無効となる状態、第2の動作状態はサブキー15の機能が有効となる状態である。ここでの機能とは、たとえば受信部52および送信部53を通じた通信機能をいう。したがって、サブキー15が機能無効である第1の動作状態に維持されているとき、サブキー15は受信部52および送信部53を通じて車両との間で無線通信を行うことができない。ただし、サブキー15が機能無効に維持されているときであれ、近距離通信部54を通じた近距離通信を行うことは可能である。これに対して、サブキー15が機能有効である第2の動作状態に維持されているとき、サブキー15は受信部52および送信部53を通じて車両との間で無線通信を行うことが可能である。すなわち、制御回路51は、受信部52を通じて車両からの応答要求信号Srqを受信したとき、自身の識別情報ID2を含む応答信号Srpを生成して当該応答信号Srpを、送信部53を介して送信する。
また、車室内には有効化スイッチ58が設けられている。信号生成回路56は、メインキー12の車内照合が成立している状態で有効化スイッチ58が操作されたとき、近距離通信部55を通じてサブキー15を有効化する旨示す指令信号S2をサブキー15へ送信する。すなわち、メインキー12の車内照合が成立していることを条件として、手動でサブキー15の動作状態を機能無効となる第1の動作状態から機能有効となる第2の動作状態へ切り替えることが可能である。
ECU14は、有効化されたサブキー15との間においてもメインキー12と同様に無線通信を通じた認証を行う。すなわち、ECU14はサブキー15からの応答信号Srpに含まれる識別情報ID2と、自身のメモリ14aに記憶された識別情報ID2とを照合する。ECU14は、これら識別情報ID2,ID2の照合が成立することをもってサブキー15の正当性が確認されたとき、ドアの解錠あるいはエンジン35の始動を許可する。
なお、ECU14は、サブキー15の認証が成立したとき、使用できる車両機能を制限しなくてもよいし制限するようにしてもよい。車両機能を制限する場合、当該制限する内容としては、たとえばエンジン35の始動回数、車両13の最高速度、車両13の走行可能距離、グローブボックスの開操作禁止、ラッゲージドアの開操作禁止などがある。車両機能を制限するかどうかは車両13の製品仕様などに基づき決定される。
<サブキーの動作状態の切り替え>
つぎに、サブキー15の動作状態を切り替えるための処理手順を図3のシーケンス図に従って説明する。ここでは乗車する場合を例に挙げて説明する。また、サブキー15の動作状態は機能無効とされる第1の動作状態に維持された状態で車載器42に収納されている。
さて、ECU14は、ドアが解錠された後にドアの開閉が検出されるなど、車内照合の実行契機となるイベントが発生したとき、メインキー12との間で車内照合を試み(ステップS101)、その照合結果S1を信号生成回路56へ送信する(ステップS102)。
信号生成回路56は、照合結果S1を受信したとき(ステップS103)、その照合結果S1に基づきサブキー15に対する指令信号S2を生成し(ステップS104)、その指令信号S2を、近距離通信部55を通じて送信する(ステップS105)。信号生成回路56は、照合結果S1がメインキー12の照合が成立した旨示すものであるときにはサブキー15の機能を無効にする旨の指令信号S2を生成し、照合結果S1がメインキー12の照合が成立しない旨示すものであるときにはサブキー15の機能を有効にする旨の指令信号S2を生成する。
サブキー15の制御回路51は、近距離通信部54を通じて指令信号S2を受信したとき(ステップS106)、その指令信号S2に基づきサブキー15の動作状態を切替える(ステップS107)。制御回路51は、指令信号S2がサブキー15を無効化する旨示すものである場合、サブキー15の動作状態を機能無効とされる第1の動作状態に維持する。また、制御回路51は、指令信号S2がサブキー15を有効化する旨示すものである場合、サブキー15の動作状態を機能無効とされる第1の動作状態から機能有効とされる第2の動作状態へ切替える。その結果、サブキー15はメインキー12と同様に車両13との間でLF帯およびUHF帯の無線信号の授受が可能となる。
なお、始動中のエンジン35を停止させるためにエンジンスイッチ34が操作された場合、あるいは降車の際にドアが開閉された場合など、車内照合の実行契機となる他のイベントが発生したときにおいても、ECU14はステップS101〜ステップS107の各処理を実行する。
<電子キーシステムの作用>
つぎに、電子キーシステムの作用を説明する。たとえば乗車してエンジン35を始動させる場合、メインキー12と車両13との間の照合が成立しないとき、図3のシーケンス図に示される各処理を通じて車載器42に収納されているサブキー15が自動的に有効化される。このため、メインキー12と車両13との間で照合が成立しない場合であれ、サブキー15を使用してたとえばエンジン35を始動させることが可能となる。メインキー12と車両13との間の照合が成立しない状況としては、たとえばメインキー12が故障したり動作電源である電池が消耗したりすることが考えられる。
また、乗車してエンジン35を始動させるときにはメインキー12は正常に動作していたとしても、車両13の運転中にメインキー12が正常に動作しなくなることも考えられる。ここで背景技術の欄に記載されるように、メインキー12が正常に動作することを前提としてサブキー15を有効化する構成が採用される場合、サブキー15を有効化することができないのでメインキー12およびサブキー15の両方が使用できない状態となる。このため、エンジン35を停止して降車した後にドアの施錠あるいはエンジン35を再び始動させることができなくなるおそれがある。この点本例では、ECU14はエンジン35が停止された後にドアの開閉が検出される場合においてもメインキー12の車内照合を行う。そしてECU14は、当該照合が成立しないとき、車載器42に収納されているサブキー15を有効化する。ユーザは有効化されたサブキー15を使用してドアを施錠することができる。またユーザは有効化されたサブキー15を使用して再びドアを解錠し、エンジン35を始動させることもできる。
なお前述したように、メインキー12と車両13との車内照合を、エンジン35が停止された後にドアの開閉が検出されるときではなく、エンジン35を停止させる際にエンジンスイッチ34が操作されたときに行う構成を採用した場合には、より早いタイミングでサブキー15を有効化することができる。
有効化されたサブキー15を使用した後、電池を交換するなどしてメインキー12が再び使用できるようになった場合、ユーザは正常なメインキー12および有効化されたサブキー15を両方とも所持することになる。駐車されている車両13に乗車するときにはメインキー12またはサブキー15を使用してドアを解錠することができる。そしてユーザが車両13に乗り込んでサブキー15を車載器42に収納した状態において、メインキー12またはサブキー15と車両13との間の照合が成立したとき、先の図3のシーケンス図に示される各処理を通じて車載器42に収納されたサブキー15が自動的に無効化される。
ここでつぎのような懸念がある。たとえば車両における消費電力を低減する目的で、乗車時に車内照合が成立してから一定期間だけ経過した後に指令信号S2の送信が停止される構成が採用されることもある。この場合、有効化されたサブキー15を車載器42に収納するタイミングが遅れることなどに起因してサブキー15が指令信号S2を受信できない状況が発生することが考えられる。すなわち、サブキー15が無効化されず、有効化された状態に維持される。ユーザは車載器42に収納したサブキー15が有効化された状態であることに気が付かず、そのまま乗車しているおそれがある。しかし、運転中はユーザが乗車していることが前提であるので防犯上の問題はない。またECU14は、エンジン35が停止された後にドアの開閉が検出される場合、メインキー12の車内照合が成立するとき、車載器42に収納されているサブキー15を無効化する。このため、ユーザが降車した後も車載器42に収納されたサブキー15が有効化された状態に維持されることはない。
また、他者に車両13を貸したい場合がある。この場合、メインキー12ではなく有効化したサブキー15を貸すこともできる。このとき、メインユーザはまずメインキー12を使用してドアを解錠して乗車する。そしてメインキー12の車内照合が成立していることを前提として、メインユーザにより有効化スイッチ58が操作されることによりサブキー15は有効化される。メインユーザは、自身の手動操作を通じて有効化されてサブキー15を他者に貸す。他者はこの有効化されたサブキー15を使用してエンジン35を始動させることができる。他者は有効化されたサブキー15を使用して車両13を使用した後、サブキー15をメインユーザに返却する。メインユーザはメインキー12およびサブキー15の双方を所持した状態となる。そしてメインユーザが車両13に乗り込みサブキー15を車載器42に収納したとき、サブキー15は図3のシーケンス図に示される各処理を通じて無効化される。なお、この場合にも有効化されたサブキー15を車載器42に収納するタイミングが遅れることなどに起因して、車載器42に収納されたサブキー15が有効化された状態に維持されることが考えられる。しかし前述と同様に、ユーザが降車する際のメインキー12の車内照合を通じてサブキー15が無効化される。このため、ユーザが降車した後も車載器42に収納されたサブキー15が有効化された状態に維持されることはない。
<実施の形態の効果>
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)メインキー12の車室内における存否を確認するべきであるとして定められたイベント(事象)が発生したとき、ECU14はメインキー12の認証を試みる。そしてメインキー12の認証が成立するとき、車載器42に収納されているサブキーは無効化された状態に維持される。これに対し、メインキー12の認証が成立しないとき、車載器42に収納されたサブキー15が自動的に有効化される。このように、電子キーシステム11で通常行われる車内照合が成立しない場合、何らかの原因によりメインキー12が使用できなくなった蓋然性が高いとして、車載器42に収納されているサブキー15が自動的に有効化される。ユーザは、この有効化されたサブキー15を使用して車両13を継続して使用することができる。利便性も確保される。
ちなみに、メインキー12の車室内における存否を確認するべきであるとして定められたイベントとしては、たとえば(A)ドア解錠後、一定時間内にドアが開閉されること(乗車時)、(B)エンジンスイッチ34が操作されること、および(C)運転後にエンジン35が停止されることまたは降車時にドアが開閉されること、がある。
(2)乗車時のドア開閉操作などのイベント発生時に電子キーシステム11で通常行われる車内照合の結果を利用して、サブキー15の動作状態を第1の動作状態と第2の動作状態との間で切り替えることの要否が判定される。電子キーシステム11で通常行われる車内照合の結果を利用することにより、ECU14の処理負担が抑制される。また、イベント発生時の車内照合を利用することにより、メインキー12の電力消費量の増大が抑制される。
<第2の実施の形態>
つぎに、電子キーシステムの第2の実施の形態を説明する。本例の電子キーシステムは、基本的には先の図1および図2に示される構成と同様の構成を有している。また本例の電子キーシステムは、基本的には図3のシーケンス図に示される各処理を実行する。図3のシーケンス図において、ECU14により実行される車内照合の実行タイミングが第1の実施の形態と異なる。
ECU14は、ドア解錠後に乗車してから運転を終えて降車するまでの間、正確には車両のドアが解錠された後にエンジン35が始動されてから当該エンジン35が停止された後に車両のドアが開閉されるまでの間、定期的に車内照合を行う。
図3のシーケンス図に示されるように、ECU14は、定期的にメインキー12との間の車内照合を試み(ステップS101)、その照合結果S1を車載器42の信号生成回路56へ送信する(ステップS102)。この後、図3のシーケンス図におけるステップS103〜S107の各処理を通じて、サブキー15の動作状態が切り替えられる。すなわち、照合結果S1がECU14とメインキー12との定期照合が成立した旨示すものであるときにはサブキー15は無効化された状態に維持される。また、照合結果S1がECU14とメインキー12との定期照合が成立しない旨示すものであるときにはサブキー15が有効化される。ただし、サブキー15の有効化は、ドアを解錠した後の一定時間内にメインキー12の車内照合が一度でも成立していることを前提とする。
このように、ECU14とメインキー12との定期照合が成立しなくなった場合、車載器42に収納されているサブキー15が自動的に有効化される。当該定期照合が成立しなくなる状況としては、たとえば運転中にメインキー12が故障したりメインキー12の電池が消耗したりすることが想定される。また、エンジン35が始動している状態で車両13が停車した状態(アイドリング状態)において、たとえば同乗者によってメインキー12が車室外へ持ち出される状況も考えられる。これらの場合であれ、有効化されたサブキー15を使用して車両13を使用することができる。また、有効化されたサブキー15が車載器42に収納された状態で、再びECU14とメインキー12との定期照合が成立した場合、サブキー15は自動的に無効化される。
なお本例では、第1の実施の形態におけるイベント発生時の照合結果に基づくサブキーを有効にすべきかどうかの判定は実行してもよいし実行しなくてもよい。イベント発生時の判定を実行しない場合、たとえばつぎのような構成を採用してもよい。すなわち、ECU14はイベント発生時の照合結果S1については車載器42の信号生成回路56へ送信せず、定期照合の照合結果S1のみ信号生成回路56へ送信する。
<実施の形態の効果>
したがって、本実施の形態によれば第1の実施の形態の(1)の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(3)ユーザが車両13に乗車している間、ECU14はメインキー12との照合を定期的に実行する。当該照合が成立しなくなったときにはサブキー15が自動的に有効化される。このため、運転中にメインキー12が使用できなくなったときには即時にサブキー15を有効化することができる。また、車室内で電池交換が行われるなどしてメインキー12が再び使用できるようになったときにはサブキー15が即時に無効化される。このため、サブキー15を無効化し忘れることが回避される。
<他の実施の形態>
なお、第1および第2の実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・第1および第2の実施の形態では信号生成回路56を車載器42に設けたが、ECU14の一機能として設けてもよい。また、車載器42に収納されたサブキー15との間で無線通信を行えるのであれば、近距離通信部55の搭載位置は適宜変更して設定してもよい。
・サブキー15の動作状態を切り替える際、サブキー15の機能を有効化または無効化する旨報知してもよい。この場合、図1に二点鎖線で示すように、車室内にはディスプレイあるいはスピーカなどの報知装置61を設ける。車載器42の信号生成回路56は報知装置61を通じてサブキー15を有効化または無効化する旨報知する。このようにすれば、ユーザはサブキー15の動作状態が切り替えられることを簡単に認識できる。
・第1および第2の実施の形態では、メインキー12の照合結果に基づきサブキー15の動作状態が自動的に切り替えられるようにしたが、つぎのようにしてもよい。すなわち、図1に二点鎖線で示すように、車室内には決定スイッチ62を設ける。決定スイッチ62は、サブキー15を有効または無効にすることを決定する際に操作される。信号生成回路56はメインキー12の照合結果に基づきサブキー15を有効または無効にしようとしていることを、報知装置61を通じて促す。たとえばサブキー15が無効化された状態で車載器42に収納されている場合、信号生成回路56は照合結果S1が照合不成立を示すものであるときには報知装置61を通じてサブキー15を有効化する旨促すメッセージなどをユーザに通知する。そして定められたユーザ操作として決定スイッチ62が操作されたとき、信号生成回路56は近距離通信部55を通じてサブキー15を有効化する旨示す指令信号S2をサブキー15へ送信する。有効化されたサブキー15を無効化するときについても同様である。このようにすれば、ユーザは自らの意思でサブキー15を有効とするか無効とするかを選択することができる。
・メインキー12として多機能携帯端末(いわゆるスマートフォンなど)を採用してもよい。この場合、図1に二点鎖線で示すように、多機能携帯端末であるメインキー12の受信部22および送信部23は近距離通信部63として機能させる。また、車両13の車外送信機31、車内送信機32および受信機33も近距離通信部64として機能させる。さらに、サブキー15の受信部52および送信部53も近距離通信部65として機能させる。近距離無線通信の規格としては、たとえばブルートゥース(登録商標)など、10メートル程度の通信範囲内で双方向通信を行うことができるものであればよい。ECU14は、これら近距離通信部63,64を通じて近距離無線通信による車外照合および車内照合を行う。ここで、メインキー12としての多機能携帯端末は、車両制御に対する専用の携帯機に比べて故障リスクが高く、また電池の消耗度合いも大きい。このため、たとえば車両13の運転中にメインキー12が使用できなくなった場合にサブキー15が自動的に有効化されることは、メインキー12として多機能携帯端末を利用する場合には特に有効である。なお、多機能携帯端末の動作電源としては、二次電池が使用されることが多い。
・電子キーシステム11は、いわゆるハイブリッド車または電気自動車などに適用してもよい。この場合、エンジンおよび走行用モータの少なくとも一方が車両の走行用駆動源に相当する。
11…電子キーシステム、12…メインキー(第1の携帯機)、13…車両、14…ECU(制御装置)、15…サブキー(第2の携帯機)、24…電池、35…エンジン(車両走行用の駆動源)、41…車載器(収納場所)、51…制御回路、56…信号生成回路、61…報知装置。

Claims (6)

  1. 通常使用される第1の携帯機と、
    通常は機能が無効とされた状態で車室内の収納場所に収納される第2の携帯機と、
    通常は第1の携帯機との間における双方向の無線通信を通じて第1の携帯機の認証を試み当該認証が成立したとき車両の制御を実行する制御装置と、
    車室内で前記認証が成立したとき第2の携帯機の機能を無効とする旨の指令信号を生成する一方、車室内で前記認証が成立しなかったとき第2の携帯機の機能を有効とする旨の指令信号を生成する信号生成回路と、を備え、
    前記第2の携帯機は、前記指令信号に基づき自身の動作状態を機能無効となる第1の動作状態と機能有効となる第2の動作状態との間で切り替える制御回路を備えている電子キーシステム。
  2. 請求項1に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記制御装置は、第1の携帯機の車室内における存否を確認するべきであるとして定められた事象が車両に発生したとき、第1の携帯機の認証を試みる電子キーシステム。
  3. 請求項2に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記事象は、車両走行用の駆動源を始動させるための操作、および前記駆動源を停止させるための操作、または前記駆動源を停止させた後に車両のドアを開く操作を含む電子キーシステム。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記制御装置は、車両のドアが解錠された後に車両走行用の駆動源が始動されてから当該駆動源が停止された後に車両のドアが開閉されるまでの間、第1の携帯機の認証を定期的に試みる電子キーシステム。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の電子キーシステムにおいて、
    前記信号生成回路は、前記指令信号を生成した場合、第2の携帯機の動作状態を切り替える旨車載の報知装置を通じて報知し、定められたユーザ操作が検出されたとき、前記指令信号を第2の携帯機へ供給する電子キーシステム。
  6. 請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の電子キーシステムにおいて、
    第1の携帯機は電池を動作電源として有する多機能携帯端末である電子キーシステム。
JP2013216533A 2013-10-17 2013-10-17 電子キーシステム Active JP6139371B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013216533A JP6139371B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 電子キーシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013216533A JP6139371B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 電子キーシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015078536A JP2015078536A (ja) 2015-04-23
JP6139371B2 true JP6139371B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=53010164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013216533A Active JP6139371B2 (ja) 2013-10-17 2013-10-17 電子キーシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6139371B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6669014B2 (ja) * 2016-08-31 2020-03-18 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両操作キー付与システムおよび車両操作キー付与プログラム
JP6253004B1 (ja) * 2016-10-24 2017-12-27 マツダ株式会社 電子キーシステム
JP2021066193A (ja) * 2019-10-17 2021-04-30 本田技研工業株式会社 車両制御装置、及び車両
JP7276235B2 (ja) * 2020-04-20 2023-05-18 トヨタ自動車株式会社 認証システム
CN116061979B (zh) * 2023-01-17 2023-09-05 中车大连机车车辆有限公司 无司机室动力车的虚拟操纵方法及装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009293283A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Tokai Rika Co Ltd 車両の電子キーシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015078536A (ja) 2015-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016079600A (ja) 車両用認証システム
JP5508220B2 (ja) 電子キーシステム
JP2014148842A (ja) 車両扉開閉装置
JP2016171486A (ja) 車両無線通信システム、車両制御装置、携帯機
JP5600532B2 (ja) 電子キーシステム
JP6323298B2 (ja) 電子キーシステム及び携帯機
JP2011231567A (ja) 電子キーシステム
JP6790917B2 (ja) キーシステムを用いた車載機器の制御方法およびキーシステム
JP6055743B2 (ja) キー使用可否切替システム
JP6139371B2 (ja) 電子キーシステム
US11110894B2 (en) Car sharing system
US9377764B2 (en) Plug lock device
JP2012177243A (ja) 電子キーシステム
JP2011108166A (ja) セキュリティアラームシステムの吹鳴管理装置
JP2007254962A (ja) 車両用遠隔制御装置
JP2007224663A (ja) 車両用施解錠制御装置
JP4140731B2 (ja) 車両用通信装置
JP2007217968A (ja) 車両用キーレス装置
JP6016089B2 (ja) スマートシステム
JP2017088016A (ja) 車載機器制御システム、携帯機
JP4600296B2 (ja) 車両用電子キーシステム
JP2020075667A (ja) 車両用電子キーシステムおよび車載機
JP7156000B2 (ja) 車載装置
JP2010222810A (ja) 車両のキーレスエントリー装置
JP2009209578A (ja) スマートエントリーシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6139371

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150