JP2011252112A - ガスバリアフィルム及びこれを用いた太陽電池用裏面保護シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、シクロオレフィン系樹脂と、下記式(I)で示されるシラン化合物により表面処理され、アスペクト比が5〜50であり、且つ平均サイズが50nm〜10μmであるシラン変性板状無機粒子とを含有することを特徴とするガスバリアフィルムを提供する。
R1Si(OR2)3 (I)
(式中、R1は脂環式エポキシ基を有する基であり、R2は炭素数が1〜5のアルキル基である。)
【選択図】なし
Description
(R1O)3SiR2 (I)
(式中、R1は炭素数が1〜5のアルキル基であり、R2は脂環式エポキシ基を有する基である。)
R1Si(OR2)3 (I)
(式中、R1は脂環式エポキシ基を有する基であり、R2は炭素数が1〜5のアルキル基である。)
アスペクト比=結晶表面の平均長さ/シラン変性板状無機粒子の最大厚み
但し、結晶表面の平均長さとは、TEM観察時の各シラン変性板状無機粒子の最大長さの相加平均値と定義し、シラン変性板状無機粒子の最大厚みとは、TEM観察時の各シラン変性板状無機粒子の厚みの相加平均値と定義する。
板状無機粒子(ベーマイト:Sasol社製 商品名「Dispal 60」、平均サイズ:60nm、アスペクト比:20)100重量部にシラン化合物A(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン:東レダウコーニング社製 商品名「Z−6043」)1重量部を噴霧した後、80℃、30分乾燥させて、板状無機粒子に表面処理を施し、シラン変性板状無機粒子(平均サイズ:60nm、アスペクト比:20)を得た。
板状無機粒子(ベーマイト:河合石灰工業社製 商品名「セラシュールBMF」、平均サイズ:5μm、アスペクト比:45)100重量部にシラン化合物A(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン:東レダウコーニング社製 商品名「Z−6043」)1重量部を噴霧した後、80℃、30分乾燥させて、板状無機粒子に表面処理を施し、シラン変性板状無機粒子(平均サイズ:5μm、アスペクト比:45)を得た。
シラン変性板状無機粒子に代えて、表面処理をしていない板状ベーマイト微粒子(Sasol社製 商品名「Dispal 60」、平均サイズ:60nm、アスペクト比:20)23重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてガスバリアフィルムを得た。
シラン化合物Aに代えて、シラン化合物B(3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン:信越シリコーン社製 商品名「KBM−403」)を使用した以外は、実施例1と同様にしてガスバリアフィルムを得た。
シラン化合物Aに代えて、パラトルエンスルホン酸を使用した以外は、実施例1と同様にしてガスバリアフィルムを得た。
板状無機粒子に代えて、無機微粒子(河合石灰工業社製 商品名「セラシュールBMB」、平均サイズ:2μm、アスペクト比:1.5)を用いた以外は実施例1と同様にしてガスバリアフィルムを得た。なお、比較例4において得られたシラン変性無機微粒子は、平均サイズが2μmであり、アスペクト比が1.5であった。
板状無機粒子に代えて、無機微粒子(コープケミカル社製 商品名「MK−300」、平均サイズ:20μm、アスペクト比:5)を用いた以外は実施例1と同様にしてガスバリアフィルムを得た。なお、比較例5において得られたシラン変性無機粒子は、平均サイズが20μmであり、アスペクト比が5であった。
上記実施例1〜2及び比較例1〜5で得られたガスバリアフィルムについて、TEMによる分散性観察、水蒸気透過性、透明性を下記の要領で評価し、その結果を表1に示した。
得られたガスバリアフィルムを透過型電子顕微鏡(TEM、日本電子社製 商品名「JEM−1200EX II」)を用いてガスバリアフィルム中における微粒子の分散性を観察し、下記判断基準により分散状態を評価した。なお、ガスバリアフィルム中における微粒子の分散状態を図8に示した。
○・・・微粒子の凝集がなく、分散性が良好であった。
△・・・若干微粒子の凝集が見られたが、概ね分散性が良好であった。
×・・・微粒子の凝集が多く見られ、分散性が不良であった。
得られたガスバリアフィルムの水蒸気透過率をJIS K 7126(差圧法)に準拠した差圧式のガスクロマトグラフ法により、ガス・蒸気等の透過率・透湿度の測定が可能なガス・蒸気透過率測定装置(GTRテック社製 商品名「GTR−100GW/30X」)を用いて温度40℃、相対湿度90%の条件下にて測定し、下記判断基準により水蒸気透過性を評価した。
○・・・水蒸気透過率が0.1g/m2・day未満であった。
△・・・水蒸気透過率が0.1g/m2・day以上で且つ0.15g/m2・day
未満であった。
×・・・水蒸気透過率が0.15g/m2・day以上であった。
得られたガスバリアフィルムの光線透過率を、ヘーズ測定器(日本電色工業社製 商品名「NDH2000」)を用いて測定し、下記基準により透明性を評価した。
◎・・・光線透過率が70%以上であった。
○・・・光線透過率が60%以上で且つ70%未満であった。
×・・・光線透過率が60%未満であった。
2 接着剤
3 蒸着膜
4 基材フィルム
5 ポリフッ化ビニルフィルム層、フッ素系コーティング層
6 発電素子
7 封止材
8 封止材
9 ガラス板
10 エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム層
11 封止層
12 熱緩衝層
13 透明基板
14 太陽電池素子
A 太陽電池用裏面保護シート
B 太陽電池モジュール
C 薄膜太陽電池
D 太陽電池モジュール
Claims (4)
- シクロオレフィン系樹脂と、下記式(I)で示されるシラン化合物により表面処理され、アスペクト比が5〜50であり、且つ平均サイズが20nm〜10μmであるシラン変性板状無機粒子とを含有することを特徴とするガスバリアフィルム。
R1Si(OR2)3 (I)
(式中、R1は脂環式エポキシ基を有する基であり、R2は炭素数が1〜5のアルキル基である。) - シラン変性板状無機粒子は、板状無機粒子100重量部に、シラン化合物0.01〜10重量部を接触させて得られたものであることを特徴とする請求項1に記載のガスバリアフィルム。
- シラン変性板状無機粒子を、シクロオレフィン系樹脂100重量部に対して、3〜50重量部含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のガスバリアフィルム。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスバリアフィルムを用いたことを特徴とする太陽電池用裏面保護シート。
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