JP2011116851A - インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1、第2のインクを有するインクセットであって、第1のインクは、表面張力が34mN/m以下であり、水と、水溶性官能基を有する自己分散顔料と、アニオン性基を有する親水性樹脂エマルションとを含有し、第2のインクは、表面張力が34mN/m以下であり、水と、水溶性官能基を有する自己分散顔料と、水溶性アニオン塩とを含有し、第1のインクが含有する自己分散顔料の8以下での最大pKa値と、親水性樹脂エマルションのpKa値と、第1のインクのpH値と、第2のインクが含有する自己分散顔料の8以下での最大pKa値と、第2のインクのpH値とが所定の関係にあることを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
【選択図】 なし
Description
(色材)
本発明のインクジェット記録用インクセットのインクの組み合わせは、同一色相のインクの組み合わせでも、減法混色法の基本色相であるシアン、マゼンタ、イエローインク間での組み合わせでもよい。同一色相であるかどうかは、以下の通りに判別する。先ず、各々のインクを、吐出量が4pl(ピコリットル)のインクジェット記録ヘッドを用いて、普通紙上に吐出し、1200dpi(dot per inch)×1200dpiのベタ画像を形成する。次に、この画像を目視で観察し、画像の色相を、マンセルの色票に基づくマンセル記号の10のカテゴリー(R、YR、Y、GY、G、BG、B、PB、P、RP)に分類する。そして、本発明においては、色相分類のイエローはYとGYが同一色相に属し、マゼンタはPとRPが同一色相に属し、シアンはBGとBとPBが同一色相に属しているとする。
本発明の第1のインクは、アニオン性基を有する親水性樹脂エマルションを含有する。第1のインクが含有する自己分散顔料の8以下での最大pKa値をpKa1、親水性樹脂エマルションのpKa値をpKaEとすると、pKaE≦pKa1であることが必要である。このpKa値制御により、バインダー機能のあるエマルションが顔料より析出しにくく、インクの目詰まりを良好に抑制することができる。またエマルション併有による印字物の画像濃度の低減を抑制できる。尚、親水性樹脂エマルションのpKa値は、水溶液中に塩が存在すると変動する場合があるが、本発明における親水性樹脂エマルションのpKa値は、塩化ナトリウムの0.05mol/l水溶液中で電位差滴定法により測定した値である。親水性樹脂エマルションは、親水性アクリル系樹脂エマルションであることが好ましい。アクリル系樹脂とは、アクリル酸エステル系樹脂を主体としたものであり、アクリルモノマーをベースにした共重合体である。アクリルモノマーとしては、例えば下記のモノマーが挙げられる。即ち、不飽和カルボン酸モノマーの例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマール酸、マレイン酸等が挙げられる。不飽和スルホン酸モノマーの例としては、3−スルホプロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。アクリル酸エステルモノマーの例としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−アミルアクリレート、イソアミルアクリレート、n−へキシルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、シクロへキシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレート、グリシジルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート等のアクリル酸エステル類が挙げられる。メタクリル酸エステルモノマーの例としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、n−アミルメタクリレート、イソアミルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、フェノキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリプロピレングリコールメタクリレート等が挙げられる。重合可能な二重結合を二つ以上有する架橋性アクリル系モノマーの例としては、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、2,2’−ビス(4−アクリロキシプロピロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、N,N’−メチレンビスアクリルアミド等のジアクリレート化合物、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート等のトリアクリレート化合物、ジトリメチロールテトラアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等のテトラアクリレート化合物、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等のヘキサアクリレート化合物、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ポリブチレングリコールジメタクリレート、2,2’−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン等のジメタクリレート化合物、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリレート等のトリメタクリレート化合物、メチレンビスアクリルアミド、ジビニルベンゼン等が挙げられる。
300mlの4つ口フラスコに所定量のモノマーと、溶媒である蒸留水100gを計り取り、攪拌シール、攪拌棒、還流冷却管、セプタムラバー、窒素導入管を取り付けて、70℃の恒温槽中にて300rpmで攪拌しながら1時間窒素置換を行う。次いで、蒸留水100gに溶解させておいた開始剤を、シリンジにてフラスコ内に注入して重合を開始する。重合状況をゲルパーミッションクロマトグラフィー及びNMRでモニターし、所望の重合反応物を得る。生成したアクリル系樹脂を遠心分離し、蒸留水中に再分散させる工程を繰り返すことで、アクリル系樹脂を水分散体の状態で精製する。精製されたアクリル系樹脂は必要に応じて濃縮するが、濃縮にはエバポレーター、限外ろ過等で行う。開始剤としては通常のラジカル重合で使用されるものと同様のものを用いることができる。例えば、過硫酸カリウムや2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド等が挙げられる。重合開始剤の他に、界面活性剤、連鎖移動剤、さらには中和剤等も常法に準じて使用してよい。特に中和剤としては、アンモニア、無機アルカリの水酸化物、例えば、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等が好ましい。乳化剤としては、例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムの他、一般にアニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤又は両性界面活性剤として用いられているもの等が挙げられる。また、重合反応で用いられる連鎖移動剤としては、例えば、t−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、キサントゲン類であるジメチルキサントゲンジスルフィド、ジイソブチルキサントゲンジスルフィド、ジペンテン、インデン、1,4−シクロヘキサジエン、ジヒドロフラン、キサンテン等が挙げられる。
本発明の第2のインクは、水溶性アニオン塩を含有する。水溶性アニオン塩としては、有機酸塩もしくは無機酸塩が挙げられる。有機酸塩としては、例えば、クエン酸、コハク酸、安息香酸、酢酸、プロピオン酸、フタル酸、シュウ酸、酒石酸、グルコン酸、タルトロン酸、マレイン酸、マロン酸、アジピン酸等の塩が挙げられる。中でも酢酸、フタル酸、安息香酸の塩が好ましい。無機酸塩としては、例えば塩酸、硫酸、硝酸の塩が挙げられる。塩となる対イオンとしては、自己分散顔料の対イオンの場合と同様に、アルカリ金属、アンモニウムまたは有機アンモニウム等が挙げられる。対イオンとしてのアルカリ金属の具体例としては、例えば、Li、Na、K、Rb及びCs等が挙げられる。また、有機アンモニウムの具体例としては、次のものが挙げられる。例えば、メチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、モノヒドロキシメチル(エチル)アンモニウム、ジヒドロキシメチル(エチル)アンモニウム、トリヒドロキシメチル(エチル)アンモニウム、トリエタノールアンモニウム等である。中でもアンモニウムが特に好ましい。
第1のインク及び第2のインクは、水を必須成分とするが、各インクの水の含有量は、各インク全質量に対して、30質量%以上であることが好ましい。また、95質量%以下であることが好ましい。さらに、水に加えて、水溶性化合物を併用して、水性媒体とするのが好ましい。この水溶性化合物とは、20質量%濃度の水との混合液で水と相分離せずに混ざり合う、親水性の高いものである。さらに固液分離や目詰まり防止への点から蒸発しやすいものは好ましくなく、20℃での蒸気圧が0.04mmHg以下の物質が好ましい。
水分活性値=(水溶液の水蒸気圧)/(純水の水蒸気圧)
で示されるものである。水分活性値の測定方法は、様々な方法があり、いずれの方法にも特定されないが、中でもチルドミラー露点測定法は、本発明で使用する材料測定に好適である。本明細書での値は、この測定法によるアクアラブCX−3TE(DECAGON社製)を用いて、各水溶性化合物の20%水溶液を25℃で測定したものである。
第1のインクの課題は、自己分散顔料と親水性樹脂エマルションとを併用しても、インク中での析出を抑制し、良好に吐出できることである。第2のインクの課題は、良好に吐出でき、かつ第1のインクとの混合により、第1のインク中の自己分散顔料と親水性樹脂エマルションをより顕著に析出させることである。
第1のインク及び第2のインクは、よりバランスのよい吐出安定性を得るために、界面活性剤を含有することが好ましい。中でもノニオン界面活性剤を含有することが好ましい。ノニオン界面活性剤の中でもポリオキシエチレンアルキルエーテル、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物が特に好ましい。これらのノニオン系界面活性剤のHLB値(Hydrophile−Lipophile Balance)は、10以上である。このようにして併用される界面活性剤の含有量は、好ましくはインク中に0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、さらに好ましくは0.3質量%以上である。また、好ましくは5.0質量%以下、より好ましくは4.0質量%以下、さらに好ましくは3.0質量%以下である。
また、本発明のインクは、所望の物性値を有するインクとするために、必要に応じて、添加剤として、粘度調整剤、消泡剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、浸透剤等を添加してもよい。
第1のインク及び第2のインクの表面張力は、34mN/m以下である。インクの表面張力は、33mN/m以下であることがより好ましく、32mN/m以下であることがさらに好ましい。また、20mN/m以上であることが好ましく、23mN/m以上であることがより好ましく、25mN/m以上であることがさらに好ましい。インクの表面張力をこの範囲に制御することで、各インクの効果が最大限に発揮される。
次に、本発明のインクセットを用いるインクジェット記録方法について説明する。本発明のインクジェット記録方法では、前述の第1のインクと第2のインクの関係が成立すれば、使用するインクのセットは同一色相間、異色相間であることを問わない。例えば、プリンタにブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のインクが、それぞれ同一色相間で第1のインクと第2のインクの関係が成立するインクセットでは、少なくとも計8インクが搭載される。このように8インクを搭載した場合、最大で同一色相間で4通りのインクセット、異色相間で12通りのインクセットが、本発明で規定するインクセットとなる。本発明の記録方法では、モノカラー記録の場合に適応する1セットによる記録方法が最もシンプルであるが、フルカラー記録も含めると、好ましくは2インクセット、より好ましくは4インクセットの同時搭載が好ましい。
次に、本発明に関するインクジェット記録装置について説明する。本発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッドを搭載したものである。記録ヘッドは、0.5pl以上6pl以下の定量のインクを付与するものであることが好ましい。本発明のインクジェット記録装置の記録ヘッドは、インクに熱エネルギーを作用させて付与させる記録ヘッドであることが好ましい。このような記録ヘッドは、圧電素子を用いてインクを吐出させる記録ヘッドに比べてノズルの高密度化に適している。さらに、インクを定量とすることに優れているので、インクの浸透深さのばらつきを抑え、記録画像の均一性を良好とする点で優れている。
<自己分散顔料Aの製造>
比表面積が320m2/gでDBP吸油量が110ml/100gのカーボンブラック10gと、4−アミノベンゼンホスホン酸3.2gとを、水70g中でよく混合した後、これに硝酸1.62gを滴下し、70℃で攪拌した。ここにさらに数分後、5gの水に1gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加え、さらに1時間攪拌した。得られたスラリーを濾紙(商品名:東洋濾紙No.2;アドバンティス社製)で濾過し、濾取した顔料粒子を十分に水洗し、90℃のオーブンで乾燥させた。以上の方法によりカーボンブラックの表面にフェニレン基を介して −PO3(Na)2基を導入した自己分散顔料Aを得た。なお、DBP吸油量とは、ジブチルフタレートを用いた吸油量の測定により得られる値である。
カーボンブラックのかわりにC.I.ピグメントイエロー74を用いた以外は、自己分散顔料Aの製造と同様な処理をして自己分散顔料Bを得た。
カーボンブラックのかわりにC.I.ピグメントレッド122を用いた以外は、自己分散顔料Aの製造と同様な処理をして自己分散顔料Cを得た。
カーボンブラックのかわりにC.I.ピグメントブルー15:3を用いた以外は、自己分散顔料Aの製造と同様な処理をして自己分散顔料Dを得た。
比表面積が220m2/gでDBP吸油量が105ml/100gのカーボンブラック100gと、p−アミノ安息香酸34.1gとを水720g中でよく混合した後、これに硝酸16.2gを滴下して70℃で攪拌した。10分後、50gの水に10.7gの亜硝酸ナトリウムを溶かした溶液を加え、さらに1時間攪拌した。得られたスラリーを濾紙(商品名:東洋濾紙No.2;アドバンティス社製)で濾過し、濾取した顔料粒子を十分に水洗し、90℃のオーブンで乾燥させた。以上の方法によりカーボンブラックの表面にp−安息香酸基を導入した自己分散顔料を得た。この顔料を濃度が10%となるようにイオン交換水にて調整後、アンモニア水溶液にてpH値を7.5とした。さらにプレフィルター及び1μmフィルターを併用して濾過し、自己分散顔料Eを得た。
カーボンブラックのかわりにC.I.ピグメントイエロー74を用いた以外は、自己分散顔料Eの製造と同様な処理をして自己分散顔料Fを得た。
カーボンブラックのかわりにC.I.ピグメントレッド122を用いた以外は、自己分散顔料Eの製造と同様な処理をして自己分散顔料Gを得た。
カーボンブラックのかわりにC.I.ピグメントブルー15:3を用いた以外は、自己分散顔料Eの製造と同様な処理をして自己分散顔料Hを得た。
p−アミノ安息香酸34.1gのかわりに4−アミノ−1,2−ベンゼンジカルボン酸45.2gを用いた以外は、自己分散顔料Eの製造と同様な処理をして自己分散顔料Iを得た。
上述の(親水性樹脂エマルションの製造例)に従い、親水性樹脂エマルションを製造した。まず、所定のモノマー及び乳化剤として、スチレン/n−ブチルアクリレート/アクリル酸/ドデシル硫酸ナトリウムを3.0/6.0/1.5/0.1(質量比)を用いて重合を、樹脂を得た。その後、精製・濃縮を行い、固形分濃度10質量%の親水性樹脂エマルションAを得た。樹脂の重量平均分子量は280000であった。得られた親水性樹脂エマルションは、平均粒径が111nmであり、pKa値が5.4であった。尚、親水性樹脂エマルションのpKa値は、塩化ナトリウムの0.05mol/l水溶液中で電位差滴定法により測定した。
次に、本発明の実施例及び比較例に用いるインクの調製について説明する。まず、表2(ブラックインク)、表3(カラーインク)に従って、インクを構成する全成分(合計で100部)を混合した後、1時間攪拌した。次に、pH値の調整を、表中の物質の4N水溶液により、表に示した値とした。最後に、孔径2.5μmのフィルターを用いて、ろ過し、インクを得た。
表2、表3に示すインクを用いて実施例1〜7及び比較例1〜12の画像を形成した。具体的には、表2、表3に記載の2種のインクを、表4に記載の順序で50%Dutyずつ付与して100%Dutyのベタ画像を形成した。即ち、第1のインクに相当するインクは、全て後から付与した。
ブラックインクに関して、ベタ部の画像濃度(O.D.)を濃度計(マクベスRD915:マクベス社製)にて測定した。
a:1.40以上。
b:1.35以上、1.40未満。
c:1.30以上、1.35未満。
d:1.30未満。
−:未評価(カラーインクのみである為)。
ベタ部を印字後、10秒後にシルボン紙を押し付け、転写する度合いを下記の評価基準にて目視で評価した。
a:転写は認められない。
b:転写が僅かに認められる。
c:転写がはっきりと認められる。
各色相インクの印字部を、印字後5分後に、通常の筆圧でZEBRA社製のイエロー蛍光ペン、オプテックス2(商品名)を用いて1度マークした。そして、マークした部分を目視で観察し、以下の評価基準にて耐擦過性を評価した。
a:印字物に滲みや白地部分の汚れが認められず、ペン先も汚れていない。
b:印字物に白地部分の汚れが認められないが、ペン先がやや汚れている。
c:印字物に白地部分の汚れが認められる。
−:評価不能(イエローインクの組み合わせである為)。
Claims (5)
- 第1のインク及び第2のインクを有するインクジェット記録用インクセットであって、
該第1のインクは、表面張力が34mN/m以下であり、水と、水溶性官能基を有する自己分散顔料と、アニオン性基を有する親水性樹脂エマルションとを含有し、該第2のインクは、表面張力が34mN/m以下であり、水と、水溶性官能基を有する自己分散顔料と、水溶性アニオン塩とを含有し、
該第1のインクが含有する自己分散顔料の8以下での最大pKa値をpKa1、親水性樹脂エマルションのpKa値をpKaE、該第1のインクのpH値をpH1、該第2のインクが含有する自己分散顔料の8以下での最大pKa値をpKa2、該第2のインクのpH値をpH2、としたときに、
pKaE≦pKa1
pKa1−0.5≦pH1≦pKa1+3.0
pH2<pKa1−0.5
pKa2−0.5≦pH2≦pKa2+3.0
であることを特徴とするインクジェット記録用インクセット。 - 前記水溶性アニオン塩のpKa値をpKaAとしたときに、
pKaA≦pKa1
である請求項1に記載のインクジェット記録用インクセット。 - 前記第1のインクが、下記式(A)で定義される親疎水度係数が0.26以上の水溶性化合物を含有する請求項1または2に記載のインクジェット記録用インクセット。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクセットを用いたインクジェット記録方法であって、
前記第1のインク及び第2のインクをインクジェット方式で記録媒体に付与し、該第1のインク及び第2のインクを記録媒体上で接触させることを特徴とするインクジェット記録方法。 - 前記第2のインクを前記第1のインクに先立って記録媒体に付与する請求項4に記載のインクジェット記録方法。
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