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JP2011101298A - 電子機器 - Google Patents

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JP2011101298A
JP2011101298A JP2009256072A JP2009256072A JP2011101298A JP 2011101298 A JP2011101298 A JP 2011101298A JP 2009256072 A JP2009256072 A JP 2009256072A JP 2009256072 A JP2009256072 A JP 2009256072A JP 2011101298 A JP2011101298 A JP 2011101298A
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speaker
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Takashi Oishi
崇 大石
Yoshihisa Tsuchida
善久 槌田
Koji Hisamatsu
浩二 久松
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Sony Corp
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Abstract

【課題】機器本体が小型化された際にも、スピーカ素子を容易に取り付けることができると共に、音圧の低下を防止する。
【解決手段】振動板28と、振動板28を振動するマグネット23、ボイスコイル26等を有するスピーカ素子21と、スピーカ素子21が取り付けられる前面パネル16と背面パネル17で構成された筐体内の取付部42と、取付部42に隣り合って形成されたエンクロージャ45とを備える。スピーカ素子21は、振動板28側を筐体内の取付部42への取り付け側とし、駆動部側を開放して、筐体内の取付部42に取り付けられる。
【選択図】図5

Description

本発明は、スピーカ素子が内蔵されたスチルカメラやビデオカメラ等の電子機器に関する。
図7に示すように、小型化されたディジタルスチルカメラ100は、薄型化及び小型化された略矩形のカメラ本体101を有する。このカメラ本体101には、正面上側の一方のコーナ部にレンズ部102が設けられ、上面の他方の側にシャッタ釦103が設けられている。このディジタルスチルカメラ100は、撮像素子として、CMOSセンサやCCD素子が用いられている。ディジタルスチルカメラ100は、シャッタ釦103が押されたタイミングでレンズ部102で集光された撮像光を撮像素子で受光し画像データを生成する。また、ディジタルスチルカメラ100では、動画を撮像することもでき、この場合、併せて内蔵マイクによって音声も記録することができる。撮像された動画データが再生されるときには、カメラ本体101の背面の表示部に動画が表示され、内蔵のスピーカ素子より音声が放音される。
一般に、ディジタルスチルカメラ100には、スピーカ素子にダイナミックスピーカを用いている。ダイナミックスピーカは、磁気回路部と共に駆動部となるボイスコイルのボビンに振動板が取り付けられている。したがって、ボイスコイルへの給電は、振動板側からではなく、駆動部側からフレキシブル配線基板、ハーネス等を介して行われる。
例えば、図7に示すディジタルスチルカメラ100では、カメラ本体101の上面でシャッタ釦103の近傍に音孔104が形成され、この音孔104の内側にスピーカ素子105が取り付けられている。具体的に、図8に示すように、カメラ本体101は、筐体を構成する前面パネル111と背面パネル112と中間パネル113とを有し、中間パネル113を前面パネル111と背面パネル112とで挟み込むように結合されてなる。前面パネル111のカメラ本体101の上面となる部分には、音孔104が形成されている。また、中間パネル113には、スピーカ素子105を差し込むようにして取り付ける取付凹部114が形成されている。取付凹部114には、この取付凹部114に連続し音孔104の周囲に突き当てられる筒部115が形成されている。
ダイナミックスピーカは、振動板105aの前面、後面の両側から逆位相の音を放音する。また、ダイナミックスピーカは、振動板105aの後面側に磁気回路部やボイスコイルでなる駆動部105bが設けられており、また、ボイスコイルへの給電のための配線が設けられている。したがって、振動板の後面側は、複雑な形状となり、密閉しにくい構造となる。図8に示すスピーカ素子105の取付構造では、振動板105aの後面側の密閉構造が不完全なものとなっている。そこで、図8に示すスピーカ素子105の取付構造では、筒部115を音孔104の周囲に設けることで、音路を密閉するようにし、後面からの音との打ち消しあいや音圧低下の防止を図るようにしている。
しかしながら、図7で示すディジタルスチルカメラ100と言った小型で薄型化された電子機器にあって、筒部115を設けることは、機器全体の更なる小型化の妨げとなってしまう。また、振動板105aの後面側も、振動板105aの駆動部105bや配線が設けられることから、スピーカ素子105の後面側の密閉構造を設けることが困難である。このため、音圧の低下を招いてしまう。
また、音孔104をカメラ本体101に設けることは、ディジタルスチルカメラ100全体の外観、すなわちデザインを設計するにあたっての制限ともなってしまう。
特開2007−258198号公報
本発明は、以上のような課題に鑑み、機器本体が小型化された際にも、スピーカ素子を容易に取り付けることができると共に、音圧の低下を防止することができるスピーカ素子を内蔵した電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る電子機器は、振動板と、該振動板を振動する駆動部とを有するスピーカ素子と、上記スピーカ素子が取り付けられる筐体内の取付部と、上記取付部に隣り合って形成されたエンクロージャとを備える。上記スピーカ素子は、上記振動板側を上記筐体内の取付部への取り付け側とし、上記駆動部側を開放して、筐体内の取付部に取り付けられる。
本発明によれば、スピーカ素子が、振動板側を筐体内の取付部への取り付け側とし、駆動部側を開放して、筐体内の取付部に取り付けられる。一般に、スピーカ素子は、振動板の外周部の高さが同じである。したがって、エンクロージャに隙間を設けることなく、振動板側を容易に取り付けることができる。また、隙間がないことから、振動板側からの逆位相の音によって、駆動部側からの音が打ち消されること無くなり、音圧の低下を防止することができる。
本発明が適用されたディジタルスチルカメラを正面から見た斜視図であり、レンズカバーが開けた状態を示す。 本発明が適用されたディジタルスチルカメラのレンズカバーを除いた状態の平面図である。 スピーカ素子の断面図である。 スピーカの取付構造の分解斜視図である。 スピーカの取付構造の断面図である。 スピーカの取付構造の平面図である。 従来のディジタルスチルカメラの斜視図である。 従来のスピーカの取付構造の断面図である。
以下、本発明に係る電子機器が適用されたディジタルスチルカメラ1について図面を参照して説明する。なお、以下、ディジタルスチルカメラ1を単にカメラ1ともいう。また、発明を実施するための形態の欄では、本発明の適用例を、以下の順に従って説明する。
(1)ディジタルスチルカメラの構成
(2)スピーカ素子の説明
(3)スピーカ素子の取付構造
(4)ディジタルスチルカメラに適用したときの効果
(5)変形例
(1)ディジタルスチルカメラの外観構成
図1に示すように、本発明が適用されたカメラ1は、薄型化及び小型化された略矩形のカメラ本体11を有する。このカメラ本体11には、正面上側の一方のコーナ部にレンズ部12が設けられ、上面の他方の側にシャッタ釦13が設けられている。このカメラ1は、撮像素子として、CMOSセンサやCCD素子が用いられている。ディジタルスチルカメラ1は、シャッタ釦13が押されたタイミングで、レンズ部12で集光された撮像光を撮像素子で受光し画像データを生成する。また、ディジタルスチルカメラ1では、動画を撮像することもでき、この場合、併せてステレオの内蔵マイク14によって音声も記録することができる。撮像された動画データが再生されるときには、カメラ本体11の背面のLCD、有機EL素子等の表示部19(図5参照)に動画が表示され、内蔵のスピーカ素子21より音声が放音される。
図1に示すように、カメラ本体11のレンズ部12が設けられた前面には、レンズ部12を開閉するレンズカバー15が取り付けられている。このレンズカバー15は、カメラ本体11の前面の少なくとも半分以上を覆う大きさ又はレンズ部12を覆うことができる大きさの平板によって形成されている。レンズカバー15は、カメラ本体11に対して上下方向(図1中矢印A及びB方向)にスライドする。レンズカバー15は、非使用時において、レンズ部12を閉塞する図1中矢印A方向にスライドされ、レンズ部12を閉塞している。レンズカバー15は、使用時において、図1中矢印B方向にスライドされ、レンズ部12を開放し、撮像可能な状態にする。
図1、図2及び図5に示すように、カメラ本体11は、前面パネル16と背面パネル17とを結合して筐体を構成する。筐体内には、撮像素子、一次電池又は二次電池、スピーカ素子、マイク、ストロボ、表示素子(LED、有機EL等)、プリント配線基板、外部記憶媒体の装着装置等の電子部品を内蔵している。上述したレンズカバー15は、前面パネル16に取り付けられる。
前面パネル16には、図2に示すように、一又は複数の開口部18が形成されている。レンズカバー15は、筐体内に配設されるフレームに対して開口部18を介してスライド可能に取り付けられる。具体的に、筐体内のフレームには、レンズカバー15の移動方向に沿ったガイド片が形成されている。このガイド片は、前面パネル16の開口部18より外部に臨まされる。一方、レンズカバー15の裏面には、筐体内のフレームのガイド片に係合するガイド溝が形成されている。レンズカバー15は、筐体側のガイド片とレンズカバー15の裏面のガイド溝が相対係合することで、カメラ本体11の上下方向(図1中矢印A及びB方向)にスライドする。筐体内のフレームとレンズカバー15の裏面とは、トグルバネ等の付勢方向を反転する反転部材で連結されている。レンズカバー15は、スライド操作する際、操作方向に応じて、反転部材の付勢力でスライドするようにし、操作性の向上が図られている。カメラ本体11は、前面パネル16の開口部18の部分に、以上のようなレンズカバー15のスライド機構を設けることで、薄型化が図られている。
以上のように、カメラ本体11は、可動部品となるレンズカバー15が前面に取り付けられており、前面パネル16とレンズカバー15との間にレンズカバー15のスライドのための微小間隙が形成されている。また、このカメラ本体11は、この微小間隙や前面パネル16の開口部18を介して筐体内と外部とが連通している。筐体に内蔵されるスピーカ素子21より出力される音は、このような微小間隙を介してカメラ本体11外に放音される。
(2)スピーカ素子の説明
カメラ本体11には、カメラ本体11のシャッタ釦13等が設けられた上面側の略中央近傍に、操作音データや動画データと同期して再生される音声データを放音するスピーカ素子21が内蔵されている。図3に示すように、スピーカ素子21は、断面凸字状に形成されたフレーム22を有する。フレーム22は、スピーカ素子21の駆動部を配設する空間を構成する突出部22aを有する。また、フレーム22は、突出部22aに連続するようにフランジ状に外側に張り出し、突出部22aより大径の開口部22bを有している。
突出部22aには、磁気回路部を構成するマグネット23が配設されると共に、マグネット23上にトッププレート24が配設されている。上記フレーム22とトッププレート24は、ヨークともなる。突出部22aと開口部22bとの境界となる略直角のコーナ部分とトッププレート24との外周面との間には、磁気ギャップ25を形成している。磁気ギャップ25には、ボイスコイル26が配設されている。フレーム22の張り出し部分の外面、すなわち突出部22a側の面には、ターミナル27が形成されている。ターミナル27は、ボイスコイル26の端部と電気的に接続され、更に、外部のスピーカの駆動回路とフレキシブル配線基板等の配線基板の端子部と半田、導電性接着剤等によって電気的に接続される。
フレーム22の開口部22bには、高さ方向の中程に段差部28aが形成されており、この段差部28aには、振動板28の外周部が接着剤等で固定されている。振動板28は、中程において、ボイスコイル26の先端との接着剤等で固定されている。段差部28aには、更に、開口部22bを覆うようにフレームカバー29が固定されている。更に、開口部22bの開口端には、ネット付きパッキン30が固定されている。なお、ネット付きパッキン30は、必ずしも必要となるものではない。このように、スピーカ素子21は、フレーム22の開口部22b側の高さが同じになっている。
このスピーカ素子21では、フレーム22の突出部22aより張り出した部分に、音孔31が一又は複数形成されている。スピーカ素子21は、入力される音声信号に応じた駆動電流がボイスコイル26に供給されることで、振動板28が振動して音を発生する。音孔31は、振動板28で発生した音を、フレーム22の突出部22a側からの放音できるようにする。
(3)スピーカ素子の取付構造
カメラ本体11には、カメラ本体11のシャッタ釦13等が設けられた上面側の略中央近傍に、操作音データや動画データと同期して再生される音声データを放音するスピーカ素子21が内蔵されている。図4乃至図6に示すように、このスピーカ素子21の取付構造は、カメラ本体11を構成する筐体内に配設されるモールド部品の部品取付部材41に、スピーカ素子21の取付部42が設けられている。この取付部42は、スピーカ素子21が内接する程度の大きさを有する凹部であって、スピーカ素子21が、開口部22b側を凹部の底面側にして配設される。この取付部42の底面は、傾斜面43となっており、カメラ本体11の前面上方を向くように傾斜している。この傾斜面43には、この傾斜面43の裏側に隣接して形成されるエンクロージャ45と連通する連通孔44が形成されている。なお、この取付部42の形状は、必ずしも凹部である必要はない。また、本発明では、取付部42の底面は、傾斜面ではなく側壁に垂直な平面であってもよい。
図5に示すように、エンクロージャ45は、傾斜面43の裏面において、例えば断面略三角形をなすように形成される。このエンクロージャ45は、その底面が、板金や樹脂板等でなる板状部材49によって閉塞される。このエンクロージャ45は、ここでは例えば1cc程度の容量を有している。これによって、エンクロージャ45は、密閉空間が形成される。なお、エンクロージャ45は、板状部材49を用いず、部品取付部材41のみで密閉空間を構成するようにしても良い。
取付部42の凹部には、スピーカ素子21が、開口部22b側を凹部の底面側にして配設される。このとき、取付部42の空間は、底面が傾斜面43となっており、断面略三角形に形成され、スピーカ素子21が斜めに配置されるようになっている。したがって、スピーカ素子21の収納空間は、底面を平坦にした矩形の空間より小さくすることができる。すなわち、スピーカ素子21は、より小さい空間に配置されることになる。
取付部42にスピーカ素子21が取り付けられた際、スピーカ素子21は、フレーム22側が斜め上を向くことになる。このスピーカ素子21には、フレーム22に音孔31が形成されており、発生した音は、音孔31より放音されることになる。
取付部42に取り付けられたスピーカ素子21は、次いで、図5及び図6に示すように、カメラ本体11内の各種部品を固定するための支持板46に形成された弾性支持片47によって弾性支持される。この支持板46は、例えば板金を打ち抜いて形成されている。弾性支持片47は、支持板46の弾性支持片47の周囲を打ち抜いて形成され、傾斜面43に対して略垂直な弾性力によって、スピーカ素子21を傾斜面43に押圧し支持する。これによって、スピーカ素子21は、取付部42の凹部に固定される。なお、この支持板46は、弾性支持片47の近傍において、部品取付部材41の位置決め突起46aに係合され位置決めされる。
なお、スピーカ素子21は、更に、接着剤等を用いて、傾斜面43に固定するようにしても良い。
ところで、図4及び図6に示すように、スピーカ素子21のフレーム22の裏面には、ターミナル27に電気的に接続されるフレキシブル配線基板48が突出部22aに周囲に沿うように配設される。この際、フレキシブル配線基板48は、フレーム22の音孔31を避けるように取り付けられ、音孔31を塞がないようにしている。
なお、フレキシブル配線基板48には、突出部22aに周囲に沿うように配設する際に、音孔31と重なってしまう場合、音孔31を外部に露出させる切欠部や貫通孔が形成されることになる。
図4乃至図6に示すスピーカ素子21の取付構造では、略立方体又は略直方体をなす空間を、傾斜面43で断面略三角形状に2つに区画している。したがって、この取付構造では、一方を、スピーカ素子21を取り付けるための取付部42とし、他方を、エンクロージャ45とすることができ、省スペースでスピーカシステムを実現することができる。
そして、スピーカ素子21は、振動板28側のフレーム22の開口部22bを傾斜面43に圧接するように取り付けられる。スピーカ素子21は、振動板28側すなわち開口部22bが同じ高さに形成され、突出部22a側より形状が簡素である。したがって、スピーカ素子21の傾斜面43への取付は、開口部22bの形状が簡素であるから、容易に行うことができる。また、スピーカ素子21は、容易に平坦な傾斜面43に隙間無く密着されることから、振動板28を境界にして開口部22b側と突出部22a側とを確実に分離できる。したがって、このスピーカシステムでは、エンクロージャ45側の空間の密閉度が高くなる。したがって、スピーカ素子21のフレーム22側から放音される音は、開口部22b側の逆位相の音によって打ち消されることなく、すなわち音圧の低下を招くことなく、フレーム22の音孔31より外部、すなわちカメラ本体11内に放音される。
以下に、図4乃至図6に示した本発明が適用されたスピーカ素子の取付構造(本発明)と図8に示したスピーカ素子取付構造(従来構造1、従来構造2)との音圧の比較実験結果を示す。なお、本発明は、従来構造1,2よりスピーカ素子のKEIが10φより8φに小さくなっている。
600Hz 1kHz 3kHz
従来構造1 30.5dB 52.0dB 63.5dB
従来構造2 32.0dB 53.0dB 63.5dB
本発明 31.5dB 50.5dB 62.0dB
以上の結果より、図4乃至図6に示した本発明が適用されたスピーカ素子の取付構造では、スピーカ素子の直径が小さくなっても、従来構造1,2と同程度の音圧レベルを実現できることを確認することができる。
なお、本発明において、スピーカ素子21が傾斜面43に取り付けられる向きは、カメラ本体11の前面上方を向く場合に限定されるものではなく、例えばカメラ本体11の前面下方を向いていても、更に、その他の方向を向いていても良い。
(4)ディジタルスチルカメラに適用したときの効果
図1及び図2に示すように、カメラ本体11は、可動部品となるレンズカバー15が前面に取り付けられる。そして、前面パネル16とレンズカバー15との間には、レンズカバー15のスライドのための微小間隙が形成される。また、このカメラ本体11は、この微小間隙や前面パネル16の開口部18を介して筐体内と外部とが連通している。筐体に内蔵されるスピーカ素子21の音孔31より放音された音は、レンズカバー15と前面パネル16との微小間隙や開口部18を介してカメラ本体11外に放音される。スピーカ素子21のフレーム22に形成された音孔31は、レンズカバー15が取り付けられるカメラ本体11の前面側を向いている。したがって、音孔31より放音された音は、効率的に、レンズカバー15と前面パネル16との微小間隙や開口部18を介してカメラ本体11外に放音される。
以上のように、スピーカ素子21で放音された音は、主として、レンズカバー15と前面パネル16との微小間隙や開口部18を介してカメラ本体11外に放音される。この他に、スピーカ素子21で放音された音は、前面パネル16と背面パネル17との結合部分等に形成される微小間隙からもカメラ1の外に放音される。
このように、カメラ1では、可動部品であるレンズカバー15を取り付けるに当たって生じる微小間隙を介してスピーカ素子21からの音が放音されるようになっている。したがって、カメラ1では、従来のディジタルスチルカメラ100のように、音孔104をカメラ本体101に設けることが不要となり、デザイン設計の自由度を高めることができる。
(5)変形例
以上、本発明が適用されたディジタルスチルカメラ1を例に説明したが、本発明が適用されたスピーカ素子21の取付構造が用いられる電子機器としては、その他、小型のビデオカメラ等の撮像装置であっても良い。また、小型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であっても良い。
1 ディジタルスチルカメラ、11 カメラ本体、12 レンズ部、13 シャッタ釦、14 内蔵マイク、15 レンズカバー、16 前面パネル、17 背面パネル、18 開口部、21 スピーカ素子、22 フレーム、22a 突出部、22b 開口部、23 マグネット、24 トッププレート、25 磁気ギャップ、26 ボイスコイル、27 ターミナル、28 振動板、28a 段差部、29 フレームカバー、30 パッキン、31 音孔、41 部品取付部材、42 取付部、43 傾斜面、44 連通孔、45 エンクロージャ、46 支持板、46a 位置決め突起、47 弾性支持片、48 フレキシブル配線基板、49 板状部材、

Claims (6)

  1. 振動板と、該振動板を振動する駆動部とを有するスピーカ素子と、
    上記スピーカ素子が取り付けられる筐体内の取付部と、
    上記取付部に隣り合って形成されたエンクロージャとを備え、
    上記スピーカ素子は、上記振動板側を上記筐体内の取付部への取り付け側とし、上記駆動部側を開放して、筐体内の取付部に取り付けられる電子機器。
  2. 上記筐体には、可動部品が取り付けられている請求項1記載の電子機器。
  3. 上記スピーカ素子は、上記駆動部を覆うフレームを有し、
    上記フレームには、音孔が形成され、
    上記フレームには、上記駆動部へ給電する配線基板が上記音孔を避けるように取り付けられている請求項2記載の電子機器。
  4. 上記エンクロージャに隣接する上記取付部の取付面には、上記エンクロージャとの連通孔が形成されている請求項3記載の電子機器。
  5. 上記取付部の取付面は、傾斜面である請求項4記載の電子機器。
  6. 上記スピーカ素子は、上記筐体内において部品を支持する支持板に形成された弾性支持片によって上記取付部の取付面に押圧支持されている請求項4又は請求項5記載の電子機器。
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