[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2011101160A - 送信機器、実行機器、遠隔制御システム、送信機器の制御方法、実行機器の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

送信機器、実行機器、遠隔制御システム、送信機器の制御方法、実行機器の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2011101160A
JP2011101160A JP2009253908A JP2009253908A JP2011101160A JP 2011101160 A JP2011101160 A JP 2011101160A JP 2009253908 A JP2009253908 A JP 2009253908A JP 2009253908 A JP2009253908 A JP 2009253908A JP 2011101160 A JP2011101160 A JP 2011101160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parameter
image data
program
unit
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009253908A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5431118B2 (ja
Inventor
Norihiko Aonuma
憲彦 青沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009253908A priority Critical patent/JP5431118B2/ja
Publication of JP2011101160A publication Critical patent/JP2011101160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5431118B2 publication Critical patent/JP5431118B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

【課題】実行機器に行わせる動作を、送信機器側に応じて個別化する。
【解決手段】本発明の携帯電話機1は、実行機器に特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを、実行機器を含む他の機器に送信する送信機器であって、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報を記憶する画像データ記憶部30と、自機に関する情報を示す個別情報をパラメータとしてパラメータ部に格納する処理を行うパラメータ処理部22と、画像データにおける画像の表示内容に影響しない注釈領域に、処理されたパラメータ部を有するプログラム情報を格納することにより、付加情報付画像データを生成する画像データ生成部23とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、データ処理装置に特定の処理を実行させるための処理指定情報を複数含む付加情報付画像データを生成する、送信機器、実行機器、遠隔制御システム、送信機器の制御方法、実行機器の制御方法に関するものである。
近年、デジタルカメラ、特に、デジタルカメラ機能を有するカメラ付き携帯電話機の普及に伴って、デジタルカメラや携帯電話機から取り込んだ画像データをテレビが表示したり、プリンタが取り込んだ画像データを印刷したりすることなどが一般的に行われるようになってきた。また、これらの装置間で、無線通信により画像データを転送する技術も普及している。
無線通信により画像データを転送するためのプロトコルとしては、IrSimple(登録商標)のような高速赤外線通信プロトコルや、Bluetooth(登録商標)のような近距離用無線通信プロトコルなどが一般的である。このような無線通信を用いることにより、携帯電話機で撮影した写真をテレビに表示させたり、プリンタに印刷させたりすることなどが、容易に行えるようになっている。
また、近年では、インターネットによる通信ネットワークの対応以外にも、複数の機器同士のネットワーク対応も進んでいる。すなわち、複数の装置同士で通信を行うことにより、ネットワークに接続されている機器を連携動作させることができるようになっている。このような連携動作の方法としては、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信、Zigbee、UWB(ultra wideband)、WiFi(登録商標)のように短距離無線通信を用いて、PDA(Personal Data Assistant)または携帯電話機などをリモコンに見立てて、テレビやプリンタなどの各種実行機器の遠隔操作を行う形態がある。
このような連携動作を実施するための方法としては、コマンドやコマンド実行時に利用するパラメータなどを何らかのファイル(例えば、画像)に格納して送信するような方法も普及しつつある。
例えば、特許文献1には、画像データのEXIF(Exchangeable image file format)領域に、アプリケーションの実行を指示するコマンドとURL(Uniform Resource Locator)とを埋め込んだ当該画像データを、携帯電話機などの送信機器から実行機器へ送信する技術が開示されている。これにより、送信機器をリモコンのように用いて実行機器を遠隔操作し、実行機器にアプリケーションを起動させ、上記URLにアクセスさせることが可能である。また、特許文献2には、画像データのEXIF領域に位置情報を埋め込んで、それを、車などに搭載されている実行機器としてのカーナビゲーションシステム(いわゆるカーナビ)に送信する技術が開示されている。これにより、携帯電話機などの送信機器をリモコンのように用いて、目的地の登録、ルート検索などを簡単に行うことができる。
上述の技術において、上記コマンドに換えてプログラムを画像データに埋め込んで実行機器に送信することが考えられる。
例えば、特許文献3には、プログラムそのものを情報画像(画像データ)に関連付けて送ることが記載されている。
特開2009−182896号公報(2009年8月13日公開) 特願2008−236912(2008年9月16日出願) 特開2003−284016号公報(2003年10月3日公開) 特開2002−230438号公報(2002年8月16日公開)
しかしながら、上記特許文献3に記載の技術では、複数ユーザ間で共通のプログラムを、画像データを介して参照できるに過ぎない。同じプログラムを参照するだけであるため、プログラムに基づいて実行機器に行わせる動作を、画像データを送信する側(送信機器あるいは送信機器のユーザ)の状況を考慮して個別化することはできないという問題が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像データを介して連携動作を行う送信機器と実行機器とを含む遠隔制御システムにおいて、実行機器に行わせる動作を、送信機器側の状況、情報に応じて個別化する、送信機器、実行機器、遠隔制御システム、送信機器の制御方法、実行機器の制御方法を実現することにある。
本発明の送信機器は、上記課題を解決するために、実行機器に特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを、上記実行機器を含む他の機器に送信する送信機器であって、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報を記憶する記憶部と、自機に関する情報を示す個別情報を上記パラメータとして上記パラメータ部に格納する処理を行うパラメータ処理手段と、上記画像データにおける画像の表示内容に影響しない注釈領域に、上記パラメータ処理手段によって処理されたパラメータ部を有する上記プログラム情報を格納することにより、上記付加情報付画像データを生成する画像データ生成手段とを備えていることを特徴としている。
上記構成によれば、送信機器のパラメータ処理手段がパラメータ部に個別情報を埋め込み、このパラメータ部を含む付加情報付画像データが実行機器に送信される。実行機器は、送信機器から受信したパラメータ部に基づいて、上記送信機器に固有の動作をプログラム部にしたがって実行することができる。
これにより、送信機器では、特定のプログラムを実行機器に実行させたい場合に、プログラムと送信機器の個別情報とをセットにして、実行機器に送信することができる。実行機器は、上記プログラムを実行する上で、送信機器に特化した内容の動作を行うことが可能となる。
上記パラメータ処理手段は、上記プログラム情報を、上記実行機器に特定の動作を実行させる目的とは異なる目的で上記他の機器に送信する場合に、上記個別情報を上記パラメータ部に格納しないことが好ましい。
上記送信機器は、自機に対するユーザ操作に応じて、上記実行機器に特定の動作を実行させる目的で該実行機器に付加情報付画像データを送信する遠隔制御モード、および、上記目的とは異なる目的で上記他の機器に付加情報付画像データ送信する配布モードのいずれかを自機の送信モードとして判定するモード判定手段を備え、上記パラメータ処理手段は、上記モード判定手段が上記遠隔制御モードと判定した場合に、自機の個別情報を上記パラメータとして識別可能に上記パラメータ部に格納し、上記モード判定手段が上記配布モードと判定した場合に、上記個別情報を上記パラメータ部に格納しないことが好ましい。
上記パラメータ処理手段は、上記他の機器に送信するためのプログラム情報のパラメータ部に、パラメータが含まれている場合には、当該パラメータを削除して、自機の個別情報を上記パラメータとして識別可能に上記パラメータ部に格納することが好ましい。
上記プログラム情報を含む付加情報付画像データを他の機器から取得する画像データ取得手段を備え、上記パラメータ処理手段は、上記画像データ取得手段によって取得された上記プログラム情報のパラメータ部に、個別情報が含まれている場合には、当該個別情報を削除して、当該プログラム情報を上記記憶部に記憶することが好ましい。
本発明の実行機器は、上記課題を解決するために、特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを処理して、該特定の動作を実行する実行機器であって、上記付加情報付画像データの、画像の表示内容に影響しない注釈領域には、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報が記憶されており、上記パラメータ部に格納されているパラメータを識別して抽出するパラメータ解析手段と、上記パラメータ解析手段が抽出したパラメータを用いて、上記プログラム部に格納されているプログラムを実行するプログラム実行手段とを備えていることを特徴としている。
上記送信機器と上記実行機器とを含んで構築される遠隔制御システムも本発明の範疇に入る。
本発明の送信機器の制御方法は、上記課題を解決するために、実行機器に特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを、上記実行機器を含む他の機器に送信する送信機器の制御方法であって、上記送信機器は、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報を記憶する記憶部を備えており、上記送信機器に関する情報を示す個別情報を上記パラメータとして上記パラメータ部に格納する処理を行うパラメータ処理ステップと、上記画像データにおける画像の表示内容に影響しない注釈領域に、上記パラメータ処理ステップにて処理されたパラメータ部を有する上記プログラム情報を格納することにより、上記付加情報付画像データを生成する画像データ生成ステップとを含むことを特徴としている。
本発明の実行機器の制御方法は、上記課題を解決するために、特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを処理して、該特定の動作を実行する実行機器の制御方法であって、上記付加情報付画像データの、画像の表示内容に影響しない注釈領域には、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報が記憶されており、上記パラメータ部に格納されているパラメータを識別して抽出するパラメータ解析ステップと、上記パラメータ解析ステップにて抽出されたパラメータを用いて、上記プログラム部に格納されているプログラムを実行するプログラム実行ステップとを含むことを特徴としている。
なお、上記送信機器および実行機器は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記送信機器または実行機器をコンピュータにて実現させる上記送信機器または実行機器の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の送信機器は、上記課題を解決するために、実行機器に特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを、上記実行機器を含む他の機器に送信する送信機器であって、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報を記憶する記憶部と、自機に関する情報を示す個別情報を上記パラメータとして上記パラメータ部に格納する処理を行うパラメータ処理手段と、上記画像データにおける画像の表示内容に影響しない注釈領域に、上記パラメータ処理手段によって処理されたパラメータ部を有する上記プログラム情報を格納することにより、上記付加情報付画像データを生成する画像データ生成手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の実行機器は、上記課題を解決するために、特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを処理して、該特定の動作を実行する実行機器であって、上記付加情報付画像データの、画像の表示内容に影響しない注釈領域には、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報が記憶されており、上記パラメータ部に格納されているパラメータを識別して抽出するパラメータ解析手段と、上記パラメータ解析手段が抽出したパラメータを用いて、上記プログラム部に格納されているプログラムを実行するプログラム実行手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の送信機器の制御方法は、上記課題を解決するために、実行機器に特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを、上記実行機器を含む他の機器に送信する送信機器の制御方法であって、上記送信機器は、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報を記憶する記憶部を備えており、上記送信機器に関する情報を示す個別情報を上記パラメータとして上記パラメータ部に格納する処理を行うパラメータ処理ステップと、上記画像データにおける画像の表示内容に影響しない注釈領域に、上記パラメータ処理ステップにて処理されたパラメータ部を有する上記プログラム情報を格納することにより、上記付加情報付画像データを生成する画像データ生成ステップとを含むことを特徴としている。
本発明の実行機器の制御方法は、上記課題を解決するために、特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを処理して、該特定の動作を実行する実行機器の制御方法であって、上記付加情報付画像データの、画像の表示内容に影響しない注釈領域には、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報が記憶されており、上記パラメータ部に格納されているパラメータを識別して抽出するパラメータ解析ステップと、上記パラメータ解析ステップにて抽出されたパラメータを用いて、上記プログラム部に格納されているプログラムを実行するプログラム実行ステップとを含むことを特徴としている。
したがって、画像データを介して連携動作を行う送信機器と実行機器とを含む遠隔制御システムにおいて、実行機器に行わせる動作を、送信機器側の状況、情報に応じて個別化することが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施形態における送信機器(携帯電話機)の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における遠隔制御システムの概略構成を示す図である。 操作用画像データのデータ構造の概略を示した模式図である。 本発明の実施形態における実行機器(デジタルテレビ)の要部構成を示すブロック図である。 操作用画像データに含まれるプログラム情報(パラメータテンプレート)の具体例を示す図である。 操作用画像データに含まれるプログラム情報(パラメータデータ)の具体例を示す図である。 本発明の遠隔制御システムにおける各機器の処理の流れの概略を具体例を用いて説明する図である。 本発明の遠隔制御システムにおける送信機器および実行機器の処理の流れの詳細を示すフローチャートである。 他の機器としての携帯電話機(1b)における処理の流れを示すフローチャートである。 遠隔制御システムの他の例における各機器の処理の流れの概略を具体例を用いて説明する図である。 本実施形態における携帯電話機に表示されるダイアログの具体例を示す図である。 本実施形態における携帯電話機のモード判定処理の流れを示すフローチャートである。 本実施形態における携帯電話機に表示されるダイアログの具体例を示す図である。 本実施形態における携帯電話機のモード判定処理の流れを示すフローチャートである。
≪実施形態1≫
本発明の実施形態について、図面に基づいて説明すると以下の通りである。
以下で説明する実施の形態では、一例として、本発明の送信機器、および、実行機器をそれぞれ、携帯電話機、および、デジタルテレビに適用する。そして、携帯電話機が画像データにプログラムを付加した操作用画像データ(付加情報付画像データ)をデジタルテレビに送信することにより遠隔制御する遠隔制御システムについて説明する。
〔遠隔制御システム〕
図2は、本発明の実施形態における遠隔制御システム100の概略構成を示す図である。図2に示すとおり、遠隔制御システム100は、一例として、プログラムを実行する実行機器としてのデジタルテレビ2と、プログラムを実行機器に送信して遠隔制御する送信機器としての携帯電話機1とを含んでいる。
(送信機器)
携帯電話機1a、bなどの送信機器は、プログラムが埋め込まれた画像データ(操作用画像データ)を、デジタルテレビ2などの実行機器に送信し、実行機器に特定の動作をさせて実行機器を遠隔制御するものである。
本発明の送信機器は、実行機器に特定の動作をさせる目的で操作用画像データを送信するときは、操作用画像データに、自機についての各種の情報(以下、個別情報と称する)をパラメータとして埋め込んでプログラムとともに送信する。本実施形態では、携帯電話機1aは、自機の個別情報を含む操作用画像データ9を、近距離無線通信手段7を介してデジタルテレビ2に送信する。なお、携帯電話機1aは、自機の個別情報を埋め込む前の状態の操作用画像データ8をあらかじめ保持しているが、この操作用画像データ8は、どのような経路で入手されたものであってもよい。例えば、携帯電話機1aは、インターネット、携帯電話網などの外部通信網6を介して、操作用画像データ8(に埋め込まれているプログラム)を配信するプログラム配信サーバ3から操作用画像データ8を取得してもよい。あるいは、携帯電話機1aは、携帯電話機1bが取得した操作用画像データ8を、外部通信網6を介して電子メールの添付ファイルとして取得したり、近距離無線通信手段7を介して取得したりしてもよい。
また、携帯電話機1aは、上記の目的以外で(例えば、プログラムを配布する目的で)操作用画像を他の機器、例えば、携帯電話機1bに送信する場合には、自機の個別情報を含まない操作用画像データ8を送信する。携帯電話機1aは、操作用画像データ8を、外部通信網6を介して電子メールの添付ファイルとして携帯電話機1bに送信してもよいし、近距離無線通信手段7を介して送信してもよい。
(操作用画像データのデータ構造)
本実施形態における操作用画像データのデータ構造を図3に示す。図3は、操作用画像データ8(9)のデータ構造の概略を示した模式図である。図3に示すとおり、操作用画像データ8(9)は、概略的に言えば、画像領域90およびEXIF領域(注釈領域)80を含んで構成された、JPEG形式の画像データである。
画像領域90は、写真などの画像を圧縮して格納する領域である。一方、EXIF領域80は、主に、画像領域90に格納された画像情報に関するメタ情報などを格納する領域である。EXIF領域80に格納される情報は、上記画像の表示内容に影響を与えず、画像に対して付与される注釈であるから、EXIF領域80は、注釈領域である。
EXIF領域80には、操作用画像データの配信サービスを行う事業者(プログラム配信サーバ3など)が仕様を自由に定めて利用することができるメーカノート領域81が含まれている。そして、メーカノート領域81には、1以上のプログラム情報82を格納することができる。メーカノート領域81内のどの領域にプログラム情報82を格納するかは、特に限定されるものではない。
プログラム情報82は、1以上のパラメータを引用して動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部84と、そのパラメータを格納するためのパラメータ部83とを有する。さらに、パラメータ部83については具体例を用いて後に詳述するが、パラメータ部83は、そのパラメータを個々に識別可能に格納するためのタグを含んでおり、パラメータは、そのタグに関連付けてパラメータ部83に格納される。例えば、<ユーザ名>というタグに対して、携帯電話機1のユーザのユーザ名“Aさん”という個別情報が関連付けられるという具合である。この個別情報は、デジタルテレビ2によって、プログラム部84のプログラム実行時に適宜参照される。なお、パラメータ部83の記述形式は、個々のパラメータ(個別情報)を識別可能な状態で格納できる形式であれば何でもよい。これには限定されないが、例えば、パラメータ部83は、XML(eXtensible Markup Language)形式などのタグ言語で記述される。あるいは、CSV(Comma Separated Value)形式で記述されてもよい。
この個別情報がタグに関連付けて埋め込まれたパラメータ部83を、パラメータデータと称し、この個別情報がタグに関連付けられる前の状態のパラメータ部83を、パラメータテンプレートと称し、両者を区別するときに適宜用いる。
よって、操作用画像データ8は、パラメータ部83としてパラメータテンプレートを含むものであり、操作用画像データ9は、パラメータ部83としてパラメータデータを含むものである。
なお、画像領域90に格納される画像は、任意の画像であってもよいが、メーカノート領域81に格納されているプログラム情報82のプログラム部84の内容にちなんだ画像を格納しておくことが好ましい。これにより、実行機器は操作用画像データ9を処理してプログラムを実行する一方で、表示部に操作用画像データ9の画像を表示することができる。このときに表示される画像が、実行中のプログラムの内容を表していれば、実行機器が実行中のプログラムの内容について、ユーザが視認することができる。
(実行機器)
デジタルテレビ2などの実行機器は、携帯電話機1などの送信機器から受信した操作用画像データ9に基づいて、特定の動作を実行するものである。
上述したとおり、操作用画像データ9には、プログラム情報82のパラメータ部83において、プログラムのパラメータとしての個別情報が含まれており、タグによって個々のパラメータが識別できるようになっている。デジタルテレビ2は、この個別情報を参照してプログラムを実行することにより、このプログラムの送信元である送信機器に特化したさまざまな機能を実現することができる。
例えば、プログラム部84のプログラムが、サービス提供サーバ4が提供するネットワークアルバムサービスを利用するためのネットワークアルバムアプリケーションのプログラムであるとする。この場合、デジタルテレビ2は、送信されたプログラムを実行することにより上記送信機器のユーザのフォトアルバムをサービス提供サーバ4から取得して自機に表示することなどが行える。あるいは、上記プログラムが、外部通信網6を介して他の機器(例えば、ノートパソコン5とチャットを行うチャットアプリケーションのプログラムであるとする。この場合、デジタルテレビ2は、送信されたプログラムを実行することによりノートパソコン5と外部通信網6を介して通信してチャットを行うことができ、さらに、パラメータを参照することにより、このとき利用する文字変換のための辞書機能として、自機に搭載されたものではなく、送信元の送信機器に搭載されたものを利用することなどが行える。
なお、実行機器と送信機器とは多対多の関係であってよく、デジタルテレビ2は、携帯電話機1aからの操作用画像データ9に基づいて、プログラムを実行してもよいし、携帯電話機1bからの操作用画像データ9(図示せず)に基づいて、プログラムを実行してもよい。また、携帯電話機1は、デジタルテレビ2以外に、図示しない他の実行機器に対して操作用画像データ9を送信して遠隔制御を行ってもよい。
以上のとおり、本発明の遠隔制御システム100によれば、操作用画像データを介して連携動作を行う際に、実行機器に行わせる動作を、送信機器側の状況に応じて個別化することが可能である。以下では、遠隔制御システム100における各機器の構成と、操作用画像データのデータ構造について詳しく説明する。
〔携帯電話機の構成〕
図1は、本発明の実施形態における送信機器としての携帯電話機1の要部構成を示すブロック図である。
図1に示すとおり、本実施形態における携帯電話機1は、制御部10、記憶部11、操作部12、表示部13、近距離無線通信部14、通信部15、および、一時記憶部16を備える構成となっている。
操作部12は、ユーザが携帯電話機1に指示信号を入力するためのものである。操作部12は、ボタン(十字キー、決定キー、文字入力キーなど)、タッチパネル、タッチセンサ、タッチペン、もしくは、音声入力部と音声認識部などの適宜の入力装置で構成される。
表示部13は、携帯電話機1が保持する操作用画像データの画像を表示したり、ユーザが携帯電話機1を操作するための操作画面をGUI(Graphical User Interface)画面として表示したりするものである。例えば、ユーザが、所望の操作用画像データを選択して、所望の実行機器に送信するために、表示部13は、送信可能な操作用画像データ(プログラム)のリストをユーザが選択可能に表示したり、操作用画像データを送信するときのダイアログを表示したりする。表示部13は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)などの表示装置で構成される。
近距離無線通信部14は、自機と近距離にある他の機器(携帯電話機1bやデジタルテレビ2など)と無線通信するものである。本実施形態では、近距離無線通信部14は、携帯電話機1が保持する操作用画像データを、近距離無線通信手段7を用いてデジタルテレビ2に送信する。近距離無線通信手段7としては、IrDA(Infrared Data Association)およびIrSSなどの赤外線通信、Bluetooth(登録商標)通信、ならびに、WiFi(登録商標)通信によるP2P(peer to peer)モードなどの、各種近距離無線通信技術を用いることができる。あるいは、Felica(登録商標)などの非接触型ICカード技術を用いることができる。本実施形態では、近距離無線通信部14は、赤外線通信プロトコル(IrSSプロトコル)にて操作用画像データを送信する赤外線発光部を含んで構成されているものとする。近距離無線通信部14は、操作用画像データを乗せた赤外線搬送波を該赤外線発光部からIrSS対応のデジタルテレビ2の受光部に向けて送信する。
通信部15は、インターネットおよび携帯電話網などの公衆の外部通信網6を介して他の機器と通信するものである。具体的には、携帯電話網等を介して、他の携帯電話機や一般の固定電話機と通話を行ったり、インターネットに接続してプログラム配信サーバ3などの外部装置とデータの送受信を行ったり、他の携帯電話機1bやノートパソコン5などの外部機器と、電子メールの送受信を行ったりする。本実施形態では、通信部15は、WiFi(登録商標)などの無線通信技術を用いており、通信部15は、さらに、家庭内LANを介して、家庭内の各機器(デジタルテレビ2)とデータの送受信を行ってもよい。
本実施形態では、携帯電話機1は、遠隔制御(リモコン)モード、および、配布モードの2種類のモードで操作用画像データを他の機器に送信することができる。遠隔制御モードとは、実行機器に特定の動作を実行させる目的で該実行機器に操作用画像データ8(個別情報入りのパラメータデータを含む)を送信するモードである。配布モードとは、上記目的とは異なる目的(例えば、他の機器でもプログラムを利用できるように配布する目的など)で上記他の機器に操作用画像データ9(個別情報抜きのパラメータテンプレートを含む)を送信するモードである。本実施形態では、一例として、近距離無線通信部14が、遠隔制御モードで操作用画像データ9を実行機器に送信する機能を有し、通信部15が、配布モードで操作用画像データ8を、実行機器を含む他の機器に送信する機能を有している。しかし、これに限定されず、近距離無線通信部14が配布モードにて操作用画像データ8を近距離にある他の機器に配信してもよい。
一時記憶部16は、携帯電話機1が各種処理を実行中、演算に使用するデータおよび演算結果等を一時的に記憶するいわゆるワーキングメモリであり、RAM(random access memory)などで構成される。本実施形態では、例えば、携帯電話機1が処理中のパラメータデータ(パラメータ部83)などが一時的に記憶される。
記憶部11は、制御部10が実行する制御プログラムおよびOSプログラム、ならびに、制御部10が、携帯電話機1が有する各種機能を実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。具体的には、記憶部11には、操作用画像データを記憶する画像データ記憶部30と、自機の個別情報を記憶する個別情報記憶部31とが含まれる。
制御部10は、携帯電話機1が備える各部を統括制御するものであり、機能ブロックとして、少なくとも、パラメータ処理部22および画像データ生成部23を備えている。より好ましくは、本実施形態では、制御部10は、さらに、操作受付部20、モード判定部21および画像データ取得部24を備えている。
上述した制御部10の各機能ブロックは、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶装置(記憶部11)に記憶されているプログラムを不図示のRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる。
画像データ記憶部30は、外部から取得した操作用画像データを記憶するものである。画像データ記憶部30は、たいていは、プログラム配信サーバ3や携帯電話機1bなどから配布された操作用画像データ8を、パラメータ部83の個別情報が空の状態(パラメータテンプレート)で記憶しておく。しかしながら、エラーなど例外的なイベントが発生した場合に、個別情報が埋め込まれたパラメータデータ(パラメータ部83)を含んだ状態の操作用画像データ9を、例外的に記憶することもある。
本実施形態では、画像データ記憶部30が、画像とプログラム情報82とを1つのファイル(画像データ)にまとめて、すなわち、操作用画像データの状態で記憶するものとしたが、本発明の送信機器の構成はこれに限定されない。例えば、画像データと、プログラム情報82とを別々に記憶しておき、操作用画像データを送信するときに、都度、画像データ生成部23が、画像データのEXIF領域80に上記プログラム情報82を書き込んで、操作用画像データを生成するという構成にしてもよい。
個別情報記憶部31は、携帯電話機1に関連する各種の個別の情報である個別情報を記憶するものである。具体的には、個別情報には、携帯電話番号、加入者識別番号、製造番号、メールアドレス、IPアドレス、MACアドレス、ならびに、特定のネットワーク内で識別可能なように独自に割り当てられた機器IDおよび機器名などのように、機器を一意に識別するため、あるいは、機器と通信するために利用される機器識別情報が含まれる。また、個別情報には、携帯電話機1の機種、搭載されているソフトウェアの種類およびそのバージョン、表示能力などのように、機器の仕様・能力を示す機器性能情報が含まれる。さらに、個別情報には、携帯電話機1のユーザに関するユーザ情報が含まれていてもよい。例えば、ユーザ情報として、ユーザID、ユーザ名(ハンドルネームなど)、居住地区情報(郵便番号など)などが個別情報に含まれていても良い。
個別情報記憶部31は、上述の各種個別情報を一部またはすべて記憶するが、これに限定されず、携帯電話機1や携帯電話機1のユーザに個別のあらゆる情報を記憶する。個別情報記憶部31が記憶する個別情報は、プログラム情報82のプログラムのパラメータとして用いるために、パラメータ処理部22によって適宜読み出される。
制御部10の操作受付部20は、操作部12を介して携帯電話機1に入力された指示信号を受け付けて、携帯電話機1の各部に供給するものである。例えば、表示部13に表示されたGUI画面から、ユーザが他の機器に送信したいプログラムを選択すると、どのプログラムが選択されたのかを示す指示信号が、制御部10の各部に供給される。
モード判定部21は、ユーザによって選択されたプログラムを含む操作用画像データを、いずれのモードで送信するのかを判定するものである。本実施形態では、携帯電話機1がユーザにモードを選択させるためのダイアログを表示部13に表示し、ユーザが行った選択操作に基づいてモード判定部21がモードを判定する。
パラメータ処理部22は、モード判定部21によって判定されたモードに応じて、操作用画像データのパラメータ部83を処理するものである。具体的には、遠隔制御モードと判定された場合、まず、パラメータ処理部22は、選択されたプログラムに対応する操作用画像データ8を画像データ記憶部30から読み出して、そのパラメータ部83に、個別情報記憶部31から取得した自機の個別情報を埋め込む処理を行う。これにより、パラメータデータを作成する。
一方、配布モードと判定された場合、画像データ記憶部30から読み出した操作用画像データ8のパラメータ部83が、個別情報が空になっているパラメータテンプレートの状態であることを確認してその操作用画像データ8を画像データ生成部23に供給する。なお、例外イベントの発生などにより、読み出した操作用画像データ8に、パラメータ(個別情報)が埋め込まれた状態のパラメータデータが含まれている場合には、そこから個別情報を取り除く処理を行って、パラメータ部83をパラメータテンプレートの状態にしてから画像データ生成部23に供給する。
これにより、遠隔制御モードのときには、自機の個別情報が埋め込まれた操作用画像データ9が、配布モードのときには、個別情報が含まれない操作用画像データ8が、他の機器に対して送信される。
画像データ生成部23は、パラメータ処理部22によって処理されたパラメータ部83を、画像データ記憶部30から読み出された操作用画像データの所定の領域に格納して、送信用の操作用画像データ8(9)を生成するものである。画像データ生成部23によって生成された操作用画像データは、判定されたモードに応じて、近距離無線通信部14または通信部15に供給される。
上記構成によれば、送信機器のパラメータ処理部22がパラメータ部83に個別情報を埋め込み、このパラメータ部83を含む操作用画像データ9を近距離無線通信部14が実行機器に送信する。実行機器は、送信機器から受信したパラメータ部83およびプログラム部84に基づいて、上記送信機器に固有の動作を実行する。
これにより、携帯電話機1では、特定のプログラムをデジタルテレビ2に実行させたい場合に、プログラムと携帯電話機1の個別情報とをセットにして、携帯電話機1からデジタルテレビ2に送信することができる。デジタルテレビ2は、上記プログラムを実行する上で、携帯電話機1に特化した内容の動作を行うことが可能となる。
携帯電話機1におけるユーザ操作は、特許文献1または2のような連携動作の技術と同様で、操作用画像データをデジタルテレビ2に送信するのみである。しかし、本発明の携帯電話機1によれば、1台のデジタルテレビ2に対して、携帯電話機1a、および、他の携帯電話機1bがそれぞれの個別情報をプログラムとセットにしてデジタルテレビ2に供給することができる。このため、個人使用の携帯電話機1(送信機器)のそれぞれをリモコンのように扱って1つのデジタルテレビ2を遠隔操作することで、通常複数人で共有される1台のデジタルテレビ2(実行機器)を、ユーザごとにカスタマイズされた個人使用の機器のように取り扱うことが可能となる。
なお、携帯電話機1の制御部10は、画像データ取得部24を備えていてもよい。
画像データ取得部24は、近距離無線通信部14または通信部15を介して他の機器から送信された操作用画像データを取得するものである。画像データ取得部24は、画像データとプログラム情報82とが1つに纏められた操作用画像データを取得してもよいし、画像領域90に画像が格納されているだけの画像データと、プログラム情報82とを別々に取得してもよい。画像データ取得部24が取得した、操作用画像データまたはプログラム情報82は、そのまま画像データ記憶部30に記憶されてもよいが、パラメータ処理部22がそのパラメータ部83を処理してから画像データ記憶部30に記憶されることが好ましい。
具体的には、パラメータ処理部22は、画像データ取得部24から操作用画像データまたはプログラム情報82を取得した場合に、そこに含まれるパラメータ部83に個別情報が含まれているか否かをチェックし、含まれている場合には、それらの個別情報を削除して、パラメータ部83をパラメータテンプレートに戻してから画像データ記憶部30に記憶する。
上記構成によれば、この操作用画像データが他の機器に送信されるときに、上記個別情報が誤って他の機器に送信されることを防止することができる。個別情報は、上述したとおり電話番号、ユーザ名などの個人情報が含まれていることがあるので、こうした個人情報が漏洩することを防ぐことができる。
また、パラメータ部83に、他の機器の個別情報が誤って含まれていたとしても、送信されるときには、その他の機器の個別情報が削除されることになる。よって、プログラム情報82を含む操作用画像データが実行機器に供給されたとしても、実行機器に他の機器の個別情報に基づいて誤った動作を行わせるという不具合が発生することがない。
上述したとおり、操作用画像データを送信するときにも、パラメータ処理部22が再びパラメータ部83の個別情報の混在をチェックすることにより、2重のチェックでさらに安全に操作用画像データを利用することが可能となる。すなわち、保護されるべき個別情報(個人情報)については、確実に漏洩を防止することができ、また、実行機器に対し、誤ったパラメータ(個別情報)に基づいて誤った動作を行わせるという不具合を確実に防止することができる。
特許文献4には、商品画像の注釈部にパスワードなどの情報を埋め込んで該商品画像をサーバから端末に配布し、端末に決裁処理を行わせるという技術が開示されている。特許文献4の技術において、商品画像を安全に配布するためには、暗号化機能をサーバに、復号化機能を端末に、対にして搭載しなければならない。またこれらの機能は安全のために定期的に更新する必要がある。このような構成は、端末の構成が複雑になる上、メンテナンスも容易ではない。特に、図2に示すように送信機器と実行機器とが多対多の関係にあって、プログラムを複数の送信機器間で自由に配布し合うような利用環境においては、特許文献4の技術の適用は困難である。
しかし本発明の遠隔制御システムにおいては、プログラム情報を、パラメータ部とプログラム部とを分離して取り扱うことができ、よって、個人情報が含まれている可能性のあるパラメータ部を、プログラム部とは独立して処理できる。具体的には、送信機器は、遠隔制御モードでは、自機の個別情報を含むパラメータ部とプログラム部とを組み合わせてプログラム情報を処理し、配布モードでは、個別情報を含まないテンプレートのパラメータ部とプログラム部とをセットにして配布する。
以上のことから、本発明の遠隔制御システムにおいて、実行機器でのプログラム処理の個別化と、送信機器間でのプログラムの配布・共有とを、暗号化などの複雑な機構を用いずとも、両立することが可能である。
次に、上述の送信機器によって送信された操作用画像データに基づいて、プログラムを実行する実行機器について説明する。
〔デジタルテレビの構成〕
図4は、本発明の実施形態における実行機器としてのデジタルテレビ2の要部構成を示すブロック図である。
図4に示すとおり、本実施形態におけるデジタルテレビ2は、制御部40、記憶部41、操作部42、表示部43、近距離無線通信部44、および、通信部45を備える構成となっている。また、図示しない一時記憶部を備えている。
操作部42は、ユーザがデジタルテレビ2に指示信号を入力するためのものである。操作部42は、キーボード(十字キー、決定キー、文字入力キーなど)、デジタルテレビ2向けのリモートコントローラ、もしくは、音声入力部と音声認識部などの適宜の入力装置で構成される。
表示部43は、デジタルテレビ2が他の機器から取得した操作用画像データの画像を表示したり、ユーザがデジタルテレビ2を操作するための操作画面をGUI(Graphical User Interface)画面として表示したり、デジタルテレビ2がプログラムを実行した結果の内容をするものである。表示部43は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)などの表示装置で構成される。
近距離無線通信部44は、自機と近距離にある他の機器(携帯電話機1など)と無線通信するものである。本実施形態では、近距離無線通信部44は、携帯電話機1から送信された操作用画像データを、近距離無線通信手段7を用いて受信する(図2)。近距離無線通信手段7としては、IrDA(Infrared Data Association)およびIrSSなどの赤外線通信、Bluetooth(登録商標)通信、ならびに、WiFi(登録商標)におけるP2P(peer to peer)通信などの、各種近距離無線通信技術を用いることができる。あるいは、Felica(登録商標)などの非接触型ICカード技術を用いることができる。本実施形態では、近距離無線通信部44は、赤外線通信プロトコル(IrSSプロトコル)にて操作用画像データを受信する赤外線受光部を含んで構成されているものとする。近距離無線通信部44は、IrSS対応の携帯電話機1の赤外線発光部から送信された、操作用画像データを乗せた赤外線搬送波を、自機の受光部にて受信する。
通信部45は、インターネットなどの公衆の外部通信網6を介して他の機器と通信するものである。具体的には、インターネットに接続してサービス提供サーバ4およびノートパソコン5などの外部機器とデータの送受信を行う。本実施形態では、通信部45は、家庭内に設置されたアクセスポイントおよびホームゲートウェイ(HGW)などを介して外部通信網6に接続しており、さらに、これらにより構築されている家庭内LANを介して、家庭内LANに接続する他の機器とデータの送受信を行ってもよい。
記憶部41は、制御部40が実行する制御プログラムおよびOSプログラム、ならびに、制御部40が、デジタルテレビ2が有する各種機能を実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。具体的には、記憶部41には、操作用画像データを記憶する画像データ記憶部60が含まれていてもよい。
制御部40は、デジタルテレビ2が備える各部を統括制御するものであり、機能ブロックとして、少なくとも、パラメータ解析部51およびプログラム実行部52を備えている。より好ましくは、本実施形態では、制御部40は、さらに、画像データ取得部50および画像データ管理部53を備えている。
上述した制御部40の各機能ブロックは、CPU(central processing unit)が、ROM(read only memory)等で実現された記憶装置(記憶部41)に記憶されているプログラムを不図示のRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる。
画像データ記憶部60は、配布モードにて外部から送信された操作用画像データを記憶するものである。これにより、デジタルテレビ2は、操作用画像データを画像データ記憶部60から読み出して他の機器に配布することができる。
なお、遠隔制御モードで送信された操作用画像データは、図示しない一時記憶部に記憶されてプログラムの実行時に読み出される。
制御部40の画像データ取得部50は、近距離無線通信部44(または通信部45)を介して受信された操作用画像データを取得するものである。画像データ取得部50は、取得した操作用画像データを上記一時記憶部に記憶する。この操作用画像データは、それに含まれるパラメータ部83を解析するためにパラメータ解析部51によって読み出される。
パラメータ解析部51は、画像データ取得部50によって取得された操作用画像データのプログラム情報82が有するパラメータ部83を解析するものである。具体的には、まず、パラメータ解析部51は、パラメータ部83が、個別情報が含まれたパラメータデータであるのか、個別情報が空のパラメータテンプレートであるのかを判断する。
個別情報が埋め込まれている場合には、パラメータ解析部51は、個々の個別情報を識別する。そして、それらをパラメータとして用いてプログラム部84のプログラムを実行するようにプログラム実行部52に対して指示を送る。一方、個別情報が空である場合にはプログラムが実行できないので、この場合パラメータ解析部51は、操作用画像データを画像データ管理部53に供給する。
プログラム実行部52は、取得された操作用画像データに含まれるプログラム情報82に基づいて、プログラムを実行し、送信機器である携帯電話機1に対し、特定の機能を果たすものである。詳細には、プログラム実行部52は、パラメータ解析部51によって解析されたパラメータ部83の各個別情報をパラメータとして用いて、プログラム部84に格納されているプログラムを実行する。プログラム実行部52が果たす機能については、プログラムおよびパラメータ(プログラム情報82)の具体例を用いて後に詳述する。
画像データ管理部53は、プログラムを実行させる目的以外で自機に宛てて送信された操作用画像データを処理するものである。本実施形態では、画像データ管理部53は、取得された操作用画像データを画像データ記憶部60に保存する。あるいは、画像データ管理部53は、操作用画像データの画像領域90に格納されている画像を表示部13に表示するという処理を行ってもよい。
なお、デジタルテレビ2が、他の機器に操作用画像データ8を配布する機能を有しない場合は、画像データ管理部53および画像データ記憶部60は備えていなくてもよい。
上記構成によれば、デジタルテレビ2は、携帯電話機1から操作用画像データ9を受信すると、パラメータ解析部51が、操作用画像データ9のプログラム情報82のうち、パラメータ部83に含まれている個別情報をパラメータとしてプログラム実行部52に引き渡し、プログラム実行部52は、携帯電話機1の個別情報をパラメータとして用い、プログラムを実行する。これにより、デジタルテレビ2は、上記プログラムを実行する上で、携帯電話機1に特化した処理を行うことが可能となる。
〔プログラム情報〕
図5は、操作用画像データ8に含まれるプログラム情報82の具体例を示す図である。図6は、操作用画像データ9に含まれるプログラム情報82の具体例を示す図である。なお、プログラム情報82を含む操作用画像データのデータ構造については、図3を参照して既に説明したとおりである。
図5に示すのは、プログラム情報82のパラメータ部83が、パラメータとしての個別情報が空の状態(すなわち、タグのみのパラメータテンプレート83a)の場合の具体例である。
パラメータテンプレート83aは、一例としてXML形式で記述されており、タグ<param>と</param>とがそれぞれパラメータテンプレート83aの開始と終了とを示している。よって、図5に示す例では、これらの開始/終了タグに挟まれた、4対タグが、4つのパラメータを識別するためのタグである。具体的には、<DEVICE_ID>および</DEVICE_ID>は、パラメータ「機器ID」を識別するための、パラメータ識別タグの対である。パラメータ解析部51は、このパラメータ識別タグ対に挟まれた文字列を機器IDとして認識することができる。図5に示す例では、パラメータ識別タグ対にはいずれの文字列も挟まれていない。よって、パラメータテンプレート83aは、中身であるパラメータ(個別情報)が埋め込まれていない入れ物の状態であると理解できる。他のパラメータ識別タグ対についても同様である。なお、本実施形態では、<IP_ADDRESS>のタグ対は、パラメータ「IPアドレス」を識別するものであり、<DEVICE_NAME>のタグ対は、パラメータ「機器名」を識別するものであり、<USER_NAME>のタグ対は、パラメータ「ユーザ名」を識別するものである。
プログラム部84には、プログラムが記述されている。プログラムは、例えば、Java(登録商標)ByteCodeなどで記述されるがこれに限定されない。プログラム部84には、パラメータ部83で定義されるどのパラメータをどこで用いるのかが、実行機器とって明確になるように記述されていればよい。例えば、L2では、パラメータ「IPアドレス」を取得することが指示されており、次のL3では、その取得した「IPアドレス」に接続することが指示されている。
図6に示すのは、プログラム情報82のパラメータ部83が、個別情報が埋め込まれた状態(すなわち、パラメータデータ83b)の場合の具体例である。
図6に示すとおり、パラメータデータ83bは、パラメータテンプレート83aと異なり、中身(個別情報)が埋め込まれている。これらの個別情報は、携帯電話機1のパラメータ処理部22によって埋め込まれる。具体的には、パラメータ処理部22は、パラメータ「機器ID」を識別するための<DEVICE_ID>のタグ対を認識し、このタグ対の間に、自機の機器ID、すなわち、「ADIFDMDIR」を挿入する。「機器ID;ADIFDMDIR」は、個別情報記憶部31に記憶されているものをパラメータ処理部22が読み出す。同様に、パラメータ処理部22は、以降の各タグ対を認識して、それぞれに対応する個別情報、すなわち、「IPアドレス;XXX.XXX.XXX.XXX」、「機器名;○○携帯電話」、「ユーザ名;山田太郎」を挿入する。
パラメータデータ83bとプログラム部84とのセットを取得したデジタルテレビ2は、パラメータデータ83bに含まれる各パラメータを用いて、プログラム部84のプログラムを実行し、携帯電話機1に特化した処理を行うことが可能となる。
プログラム部84は、図5に示すプログラム部84と同様であるのでここでは説明を繰り返さない。
〔遠隔制御システムの処理フロー〕
次に、図7および図8を参照しながら、遠隔制御システム100における各機器の処理の流れを具体例を用いて説明する。
図7は、遠隔制御システム100における各機器の処理の流れの概略を具体例を用いて説明する図である。
図7に示す例では、遠隔制御(リモコン)モードで、携帯電話機1aはリモコンのように扱われる。携帯電話機1aは、デジタルテレビ2を制御して、個別情報「ユーザ名;Aさん」を用いて、ネットワークアルバムのアプリケーションを実行させる。また、配布モードでは、携帯電話機1aは、上記個別情報を含まないパラメータ部83とプログラム部84とのセット(プログラム情報)を、他の機器、例えば、携帯電話機1bに配布する。
まず、携帯電話機1aの表示部13に表示された選択可能なプログラムの中から、ユーザは、操作部12を操作して、所望のプログラムを選択する。図7は、ネットワークアルバムアプリケーションのプログラムが選択された様子を示している。本実施形態では、選択されているアイコン70やその他のアイコンは、画像データ記憶部30に記憶されている操作用画像データの画像領域90に格納されている画像が処理されて表示されているものとする。つまり、画像データ記憶部30には、アイコン70と、ネットワークアルバムのプログラム情報82とを有する操作用画像データが記憶されており、携帯電話機1aの図示しない表示制御部が、この操作用画像データを処理することによってアイコン70を表示部13に表示する。そして、それが選択されたときには、携帯電話機1aは、当該操作用画像データを、いずれかの送信モードで他の機器に送信する処理を行う。
本実施形態では、携帯電話機1aの操作受付部20(図1)がユーザによるプログラムの選択操作を受け付けたのに応じて、表示制御部は、送信モードをユーザに選択させるためのダイアログ71を表示部13に表示する。図7に示すダイアログ71において、リモコンモードとは、既述の遠隔制御モードのことである。ユーザが、ダイアログ71に対して「YES」を選択したことを操作受付部20が受け付けると、モード判定部21は、選択されたアイコン70のプログラムを遠隔制御モードで送信すると判断する。一方、「NO」が選択された場合には、モード判定部21は、上記プログラムを配布モードで送信すると判断する。
遠隔制御モードの場合、パラメータ処理部22は、選択された操作用画像データのパラメータ部83に含まれる<USER_NAME>のタグ対を認識して、このタグに対応する個別情報「ユーザ名;Aさん」を個別情報記憶部31から取得し、タグ対に挿入する。パラメータ処理部22が処理したパラメータデータ83bとプログラム部84とのセットは、画像データ生成部23によって、プログラム情報82として操作用画像データに格納される。このようにして生成された操作用画像データ9は、近距離無線通信部14を介してIrSSプロトコルにてデジタルテレビ2に送信される。
図7に示すとおり、両モードにおいて、無事に操作用画像データが送信できた場合には、送信が完了した旨のダイアログを表示してユーザに通知してもよい。
デジタルテレビ2は、近距離無線通信部44を介して操作用画像データ9を受信し、そこに含まれている「ユーザ名;Aさん」をパラメータとして用いて、同じく操作用画像データ9に含まれているネットワークアルバムアプリケーションを実行する。例えば、デジタルテレビ2は、Aさんのフォトアルバムを、サービス提供サーバ4(図2)に要求し、それを取得して、図7に示すように自機の表示部に表示することができる。
一方、配布モードの場合、パラメータ処理部22は、選択された操作用画像データのパラメータ部83を処理し、そこに含まれるタグ対に個別情報が挿入されていれば、それを削除し、個別情報が含まれていない状態にする。すなわち、パラメータテンプレート83aを生成する。パラメータ処理部22が処理したパラメータテンプレート83aとプログラム部84とのセットは、画像データ生成部23によって、プログラム情報82として操作用画像データに格納される。このようにして生成された操作用画像データ8は、通信部15を介して電子メールの添付ファイルとして他の機器(携帯電話機1bなど)に配布される。携帯電話機1bは、携帯電話機1aから受信した操作用画像データ8を保存する。これを後に実行機器に送信することによって、携帯電話機1bは、実行機器に上記ネットワークアルバムのアプリケーションを実行させることができる。
図8Aは、本発明の遠隔制御システム100における送信機器および実行機器の処理の流れの詳細を示すフローチャートである。
携帯電話機1aの表示部13(図1)に、プログラムのアイコン(図7のアイコン70など)が表示された状態で、操作受付部20が、操作部12を介して入力されるプログラム選択操作を待ち受ける。操作受付部20が、ユーザからのプログラム選択操作を受け付けると(S101においてYES)、モード判定部21が、ユーザによって選択されたプログラムをどのモードで送信するのか(送信モード)を判定する(S102)。ここでは、モード判定処理の一例として、まず、図示しない表示制御部が、図7のダイアログ71を表示し、リモコンモード(上述の遠隔制御モード)を希望するか否かをユーザに問い合わせる。そして、操作受付部20が、ユーザによって操作部12から入力されたYESまたはNOの選択信号を受け付ける。モード判定部21は、上記選択信号に基づいて、S101で選択されたプログラムの送信モードを判定する。
ユーザによってダイアログ71におけるYESが選択され、モード判定部21が、送信モードをリモコンモードと判定した場合(S103においてYES)、携帯電話機1aは、操作用画像データ9を実行機器に送信するための処理に移行する。
すなわち、パラメータ処理部22は、まず、選択されたプログラムに対応する操作用画像データを画像データ記憶部30から取り出し、該操作用画像データに含まれるパラメータ部83(ここでは、パラメータテンプレート83a)を解析する(S104)。パラメータ処理部22は、解析によりパラメータタグ対を識別すると、識別したタグ対に挿入する個別情報を個別情報記憶部31から取得し、各個別情報を、対応するタグ対にそれぞれ挿入する。こうして、パラメータ処理部22は、パラメータテンプレート83aにパラメータ(個別情報)を埋め込む処理を行い、パラメータデータ83bを生成する(S105)。
次いで、画像データ生成部23は、パラメータ処理部22によって生成されたパラメータデータ83bと、選択されたプログラムを格納したプログラム部84とを含むプログラム情報82を操作用画像データのEXIF領域80に格納して、操作用画像データ9を完成させる(S106)。プログラム部84がすでに格納されている場合には、画像データ生成部23は、パラメータデータ83bを所定の領域に格納する。ここでは、図7に示す例のとおり、ネットワークアルバムアプリケーションのプログラムと、該アプリケーションの実行時に用いるパラメータ「Aさん」を含むパラメータデータ83bとが操作用画像データに格納される。
そして、近距離無線通信部14は、画像データ生成部23によって生成された操作用画像データ9を出力する(S107)。本実施形態では、近距離無線通信部14は、操作用画像データ9をのせた赤外線信号を赤外線発光部から出力する。ユーザは、携帯電話機1aをリモコンのように取り扱って、上記赤外線発光部を実行機器(デジタルテレビ2など)に向けるなどして、操作用画像データ9をデジタルテレビ2に受け取らせる。
これに対し、デジタルテレビ2の近距離無線通信部44(図4)は、送信機器としての携帯電話機1aが出力した操作用画像データ9の赤外線信号を受信する(S110)。画像データ取得部50は、赤外線信号に含まれる操作用画像データ9を取得し、制御部40の各部(パラメータ解析部51など)に供給する。本実施形態では、デジタルテレビ2は、外部から、パラメータデータ83bを含むタイプの操作用画像データ(遠隔制御モードで送信されたもの)と、パラメータテンプレート83aを含むタイプの操作用画像データ(配布モードで送信されたもの)との両方を受信できるものとする。そこで、本実施形態では、パラメータ解析部51が、いずれのタイプの操作用画像データを取得したのかを判断することにより、デジタルテレビ2がタイプに応じて操作用画像データの処理の仕方を変える。
パラメータ解析部51は、取得された操作用画像データ9のEXIF領域80に格納されているプログラム情報82からパラメータ部83を取得し、それを解析する(S111)。
ここで、パラメータ解析部51は、パラメータ部83のパラメータタグ対に「Aさん」などのパラメータが挿入されていることにより、パラメータ部83がパラメータデータ83bであると判断する。この場合(S112においてYES)、パラメータ解析部51は、パラメータデータ83bからパラメータを抽出し(S113)、プログラム実行部52に引き渡す。これにより、プログラム実行部52に対して、プログラム部84に格納されているプログラム(例えば、ネットワークアルバムアプリケーションのプログラム)の実行が指示される。
プログラム実行部52は、パラメータ解析部51からパラメータを取得すると、そのパラメータを用いて、取得されたプログラム部84のプログラムを実行する(S114)。例えば、プログラム実行部52は、ネットワークアルバムアプリケーションを起動し、パラメータ「Aさん」を用いて、サービス提供サーバ4にアクセスして、Aさんのアルバムデータを取得し、それを自機の表示部43に表示する(図7)。
一方、パラメータテンプレート83aを含む操作用画像データ8がデジタルテレビ2に供給された場合には、パラメータ解析部51は、パラメータ部83がパラメータテンプレート83aであると判断する(S112においてNO)。この場合、画像データ管理部53は、画像データ取得部50によって取得された操作用画像データ8を、そのまま画像データ記憶部60に保存する(S115)。このパラメータテンプレート83aとプログラム部84とが対応付けられた状態の操作用画像データ8は、ユーザの操作によって、また他の機器に配布されるときに画像データ記憶部60から読み出されて用いられる。あるいは、デジタルテレビ2が他の機器に操作用画像データを配布せず、実行機器の機能のみ有している場合には、パラメータテンプレート83aではプログラムを実行できないので、処理を中断し、「プログラムを実行できませんでした」などのエラーメッセージを自機の表示部43に表示してもよい。
次に、携帯電話機1aのダイアログ71(図7)にて「NO」が選択された場合、つまり、配布モードが選択された場合の処理の流れについて説明する。
操作受付部20が、S102において「NO」の選択信号を受け付けた場合、モード判定部21は、S101で選択されたプログラムの送信モードを、配布モードであると判定する(S102)。この場合(S103においてNO)、携帯電話機1aは、操作用画像データ8を他の機器に配布するための処理に移行する。
すなわち、パラメータ処理部22は、選択されたプログラムに対応する操作用画像データを画像データ記憶部30から取り出し、そのパラメータ部83をチェックする。例外的なイベントがなければ通常画像データ記憶部30には、個別情報が空の状態のパラメータテンプレート83aが格納されているはずである。パラメータ部83に自機の、あるいは、他機の個別情報が含まれている場合には、パラメータ処理部22は、その個別情報を削除してパラメータテンプレート83aの状態にする。パラメータ処理部22によって、個別情報が空であることが確認されたパラメータテンプレート83aは、画像データ生成部23に供給される。このパラメータ処理部22によって行われる一連の処理は、「画像データ記憶部30に記憶されている操作用画像データに個別情報は含まれない」ということが保証されている場合には、省略してもよい。
次いで、画像データ生成部23は、パラメータ処理部22によってチェックされたパラメータテンプレート83aと、選択されたプログラムを格納したプログラム部84とを含むプログラム情報82を操作用画像データのEXIF領域80に格納して、操作用画像データ8を完成させる(S108)。
そして、通信部15は、画像データ生成部23によって生成された操作用画像データ8を電子メールの添付ファイルとして外部通信網6を介して他の機器に送信する(S109)。他の機器とは、例えば、携帯電話機1bであってもよいし、実行機器として機能するデジタルテレビ2であってもよい。
図8Bは、他の機器としての携帯電話機1bにおける処理の流れを示すフローチャートである。携帯電話機1bは、ここでは、携帯電話機1aと同様に本発明の送信機器としても機能し、図1に示す構成を有しているものとする。
携帯電話機1bの通信部15が、携帯電話機1aから電子メールを受信すると、画像データ取得部24は、電子メールに添付されている操作用画像データ8を取得する(S116)。
パラメータ処理部22は、画像データ取得部24が取得した操作用画像データ8のEXIF領域80に格納されているパラメータ部83を解析する。ここで、パラメータ処理部22は、パラメータ部83のパラメータタグ対にパラメータが挿入されていることにより、パラメータ部83がパラメータデータ83bであると判断する。この場合(S117においてYES)、パラメータ処理部22は、パラメータタグ対に挿入されている各パラメータを削除する(S118)。パラメータ処理部22が、パラメータデータ83bからパラメータを削除する処理を行うことにより、パラメータテンプレート83aが得られる。
パラメータ処理部22は、取得された操作用画像データ8のパラメータデータ83bを、得られたパラメータテンプレート83aに置き換えて、新たな操作用画像データ8を画像データ記憶部30に保存する(S119)。この操作用画像データ8は、ユーザの操作によって、さらに他の機器に配布されるときあるいは実行機器に送信するときに画像データ記憶部30から読み出されて用いられる。
一方、取得された操作用画像データ8のパラメータ部83がパラメータを含まない場合には、パラメータ処理部22は、パラメータ部83がパラメータテンプレート83aであると判断する(S117においてNO)。この場合、パラメータ処理部22は、画像データ取得部24によって取得された操作用画像データ8を、そのまま画像データ記憶部30に保存する(S120)。
なお、パラメータ処理部22によって行われるS117〜S119の一連の処理は、「配布モードで送信される操作用画像データに個別情報は含まれない」ということが保証されている場合には、省略してもよい。
上記方法によれば、デジタルテレビ2は、携帯電話機1aの指示通りネットワークアルバムアプリケーションを起動し、携帯電話機1aに個別の処理内容を実行することができる。一方、携帯電話機1aは、上記ネットワークアルバムアプリケーションのプログラムを他の機器でも使えるようにしたい場合に、個別情報を漏洩することなく、プログラムだけを他の機器に配布することができる。
プログラムを携帯電話機1aから取得した他の機器は、携帯電話機1aと同じように自機の個別情報を使って、実行機器に対し、自機に特化した処理を行わせることも可能である。
このように、本発明の遠隔制御システムの制御方法によれば、実行機器でのプログラム処理の個別化と、送信機器間でのプログラムの配布・共有とを、暗号化などの複雑な機構を用いずとも、両立することが可能である。
≪実施形態2≫
上述の実施形態1では、個別情報のうちユーザ情報(ユーザ名など)をパラメータとして採用してプログラムを実行する遠隔制御システム100について説明した。これに限らず、上述の機器識別情報および機器性能情報をパラメータとして実行機器にプログラムを実行させることも可能である。以下では、機器識別情報および機器性能情報をパラメータとして用いた場合の遠隔制御システム100について説明する。なお、説明の便宜上、上述の実施形態1にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図9は、遠隔制御システム100の他の例における各機器の処理の流れの概略を具体例を用いて説明する図である。
前述の実施形態1と同様、まず、携帯電話機1aの表示部13に表示された選択可能なプログラムの中から、ユーザは、操作部12を操作して、所望のプログラムを選択する。ここでは、アイコン72が選択され、チャットアプリケーションのプログラムが選ばれたものとする。
このプログラムの送信モードについては、実施形態1と同様に、ダイアログ71を介して入力された選択信号に基づいて、モード判定部21が判定する。
パラメータ処理部22は、選択されたプログラムに対応する操作用画像データを画像データ記憶部30から読み出す。本実施形態では、図9のパラメータテンプレート83aおよびパラメータデータ83bに示すとおり、チャットアプリケーションのプログラムには、3つのパラメータが必要になる。すなわち、<DICTIONARY>のタグ対、<IP_ADDRESS>のタグ対、<DEVICE_NAME>のタグ対である。<DICTIONARY>のタグ対は、携帯電話機1aが辞書機能を有しているか否かを示す情報「辞書機能」(機器性能情報)を挿入するためのものである。<IP_ADDRESS>のタグ対は、携帯電話機1aおよびそのあて先情報を、広域の外部通信網6上で識別するため情報「IPアドレス」(機器識別情報)を挿入するためのものである。<DEVICE_NAME>のタグ対は、携帯電話機1aを所定のネットワークの範囲内で一意に識別するための情報「機器名」(機器識別情報)を挿入するものである。例えば、「機器名」は、デジタルテレビ2が設置されている宅の家庭内LAN上で携帯電話機1aを識別するための情報であってもよい。
モード判定部21によって配布モードと判定された場合、図9に示すとおり、パラメータ処理部22は、上記3つのパラメータタグ対を含む、個別情報が挿入されていない状態のパラメータテンプレート83aを生成する(あるいは、元々パラメータテンプレート83aであることを確認する)。画像データ生成部23は、個別情報が含まれていないパラメータ部83とプログラム部84とをEXIF領域80に格納して、操作用画像データ8を携帯電話機1bなどの他の機器に配布する。携帯電話機1bは、チャットアプリケーションを実行機器に実行させるためのプログラムを入手することができる。
一方、遠隔制御モードと判定された場合、パラメータ処理部22は、パラメータテンプレート83aを解析して、3つのパラメータタグ対を認識し、パラメータとして用いられる個別情報を挿入する。図9に示すとおり、具体的には、<DICTIONARY>のタグ対に「辞書機能;ENABLE」を、<IP_ADDRESS>のタグ対に「IPアドレス;XXX.XXX.XXX.XXX」を、<DEVICE_NAME>のタグ対に「機器名;携帯電話機1a」をそれぞれ挿入する。こうして作成されたパラメータデータ83bは、チャットアプリケーションのプログラムとともに、操作用画像データ9としてデジタルテレビ2に赤外線通信で送信される。
この操作用画像データ9を受信したデジタルテレビ2は、上記3つのパラメータを用いてチャットアプリケーションを起動する。デジタルテレビ2が行うチャットアプリケーションに係る処理内容の一例を説明すると以下のとおりである。
デジタルテレビ2のプログラム実行部52は、チャットアプリケーションを起動して、外部通信網6を介してノートパソコン5とチャットを開始したとする。ここで、図9に示すとおり、デジタルテレビ2のユーザがメッセージを編集中に「あしたは」の文字列を入力する。まだ文字は入力が確定されていない。この段階で、プログラム実行部52は、「辞書機能」のパラメータを参照する。パラメータ「ENABLE」とは、携帯電話機1aが文字を正しく変換するための辞書機能を備えており、それをデジタルテレビ2が利用できることを意味している。
そこで、プログラム実行部52は、「あしたは」の漢字変換を依頼する辞書リクエストを携帯電話機1aに送信する。プログラム実行部52は、携帯電話機1aのアドレス情報を特定するために、パラメータ「IPアドレス」または「機器名」を参照する。デジタルテレビ2は、上記辞書リクエストを、適宜の通信手段を用いて携帯電話機1aに送信する。
携帯電話機1aは、デジタルテレビ2から上記辞書リクエストを受信すると、自機に搭載されている辞書機能を用いてこれを変換し(「あしたは」→「明日は」)、変換後の「明日は」を辞書レスポンスとしてデジタルテレビ2に返信する。
デジタルテレビ2のプログラム実行部52は、携帯電話機1aから上記辞書レスポンスを受信すると、「あしたは」の変換候補として「明日は」を表示する。そして、プログラム実行部52は、ユーザの操作に応じて、この変換候補で入力を確定したり、他の変換候補を再びリクエストしたりする。
上記構成によれば、デジタルテレビ2は、携帯電話機1aの機器識別情報および機器性能情報をパラメータとして用いてチャットアプリケーションを実行することにより、携帯電話機1aの機能を利用して処理を行うことが可能である。
≪実施形態3≫
上述の各実施形態では、携帯電話機1aのモード判定部21が行う送信モードの判定は、ユーザにモードを選択させることにより実現されていた。しかしながら、携帯電話機1aの構成はこれに限定されない。モード判定部21は、操作用画像データを送信する際にユーザによって選択される送信手段の種類に応じて送信モードを判定してもよい。
図10は、本実施形態における携帯電話機1aに表示されるダイアログの具体例を示す図である。図11は、本実施形態における携帯電話機1aのモード判定処理の流れを示すフローチャートである。図11に示すモード判定処理は、図8AのS102にて実行されるモード判定処理の流れをより詳細にしたものである。
携帯電話機1aにて、プログラムのアイコンが選択されると、図示しない表示制御部は、図11に示すとおり、まず、選択されたプログラムをどの通信プロトコル(送信手段)を用いて送信するのかをユーザに選択させるためのダイアログを表示する(S201)。
図10に示す例では、ユーザは、プログラムを電子メールで送信したいときには、「1」の選択肢を、IrSSで近距離無線通信にて送信したいときには「2」の選択肢を選ぶ。「1」、「2」いずれかの選択信号を操作受付部20が受け付ける(S202)。
モード判定部21は、上記選択信号に基づいて送信モードを判定する。具体的には、
「2:IrSSで送信」が選択された場合には(S203において2)、モード判定部21は、送信モードをリモコンモード(遠隔制御モード)と判定する(S204)。反対に、「1:メールで送信」が選択された場合には(S203において1)、モード判定部21は、送信モードを配布モードと判定する(S205)。ここで判定された送信モードに応じて、携帯電話機1aにおいて図8Aに示すS103以降の処理が実行される。S107では、近距離無線通信部14がIrSSプロトコルを用いて操作用画像データ9を送信し、S109では、通信部15がSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)プロトコルを用いて操作用画像データ8を送信する。
≪実施形態4≫
上述の実施形態3では、モード判定部21は、操作用画像データを送信する際にユーザによって選択される通信プロトコルの種類に応じて送信モードを判定していたが、これに限定されない。モード判定部21は、操作用画像データを送信する際にユーザによって選択される物理的な通信手段の違いに応じて送信モードを判定してもよい。
図12は、本実施形態における携帯電話機1aに表示されるダイアログの具体例を示す図である。図13は、本実施形態における携帯電話機1aのモード判定処理の流れを示すフローチャートである。図13に示すモード判定処理は、図8AのS102にて実行されるモード判定処理の流れをより詳細にしたものである。
携帯電話機1aにて、プログラムのアイコンが選択されると、図示しない表示制御部は、図12に示すとおり、まず、選択されたプログラムをどの通信部(送信手段)を用いて送信するのかをユーザに選択させるためのダイアログを表示する(S301)。
図12に示す例では、ユーザは、プログラムを、通信部15を用いて外部通信網6を介して他の機器送信したいときには「1」の選択肢を、近距離無線通信部14を用いて送信したいときには「2」の選択肢を選ぶ。「1」、「2」いずれかの選択信号を操作受付部20が受け付ける(S302)。
モード判定部21は、上記選択信号に基づいて送信モードを判定する。具体的には、
「2:赤外線で送信」が選択された場合には(S303において2)、モード判定部21は、送信モードをリモコンモード(遠隔制御モード)と判定する(S304)。反対に、「1:WiFiで送信」が選択された場合には(S303において1)、モード判定部21は、送信モードを配布モードと判定する(S305)。ここで判定された送信モードに応じて、携帯電話機1aにおいて図8Aに示すS103以降の処理が実行される。S107では、近距離無線通信部14が近距離無線通信手段7(ここでは赤外線)を用いて操作用画像データ9を送信し、S109では、通信部15がWiFi通信によって操作用画像データ8を送信する。
以上のとおり、ユーザによって選択された送信手段に応じてモード判定部21は送信モードを判定することができる。これにより、ユーザは、モードを選択するという操作を別途行うことなく、モードの選択を送信手段の選択に関連付けて1つの動作で行うことが可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、送信機器の各ブロック、特に、モード判定部21、パラメータ処理部22および画像データ生成部23、ならびに、実行機器の各ブロック、特に、パラメータ解析部51およびプログラム実行部52は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、送信機器(実行機器)は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである送信機器(実行機器)の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記送信機器(実行機器)に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、送信機器(実行機器)を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明の遠隔制御システムでは、操作用画像データを送信する送信機器は、操作用画像データにおけるパラメータ部とプログラム部とを分離し、そのうちのパラメータ部に含まれる個別情報のみを挿入したり、抽出したりすることができる。よって、実行機器に自機に特化した処理を実行させることができるとともに、プログラムを安全に配布することができる。したがって、本発明の遠隔制御システムは、プログラムを広く配布したいユースシーン、および、通常共有物である実行機器を、個人仕様で用いたいユースシーンなどで、特に好適に用いることができる。
1 携帯電話機
1a 携帯電話機
1b 携帯電話機
2 デジタルテレビ(実行機器/他の機器)
3 プログラム配信サーバ
4 サービス提供サーバ
5 ノートパソコン
6 外部通信網
7 近距離無線通信手段
8 操作用画像データ(付加情報付画像データ)
9 操作用画像データ(付加情報付画像データ)
10 制御部
11 記憶部
12 操作部
13 表示部
14 近距離無線通信部
15 通信部
16 一時記憶部
20 操作受付部
21 モード判定部(モード判定手段)
22 パラメータ処理部(パラメータ処理手段)
23 画像データ生成部(画像データ生成手段)
24 画像データ取得部(画像データ取得手段)
30 画像データ記憶部(記憶部)
31 個別情報記憶部
40 制御部
41 記憶部
42 操作部
43 表示部
44 近距離無線通信部
45 通信部
50 画像データ取得部
51 パラメータ解析部(パラメータ解析手段)
52 プログラム実行部(プログラム実行手段)
53 画像データ管理部
60 画像データ記憶部
70 アイコン
71 ダイアログ
72 アイコン
80 EXIF領域(注釈領域)
81 メーカノート領域
82 プログラム情報
83 パラメータ部
83a パラメータテンプレート
83b パラメータデータ
84 プログラム部
90 画像領域
100 遠隔制御システム

Claims (11)

  1. 実行機器に特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを、上記実行機器を含む他の機器に送信する送信機器であって、
    1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報を記憶する記憶部と、
    自機に関する情報を示す個別情報を上記パラメータとして上記パラメータ部に格納する処理を行うパラメータ処理手段と、
    上記画像データにおける画像の表示内容に影響しない注釈領域に、上記パラメータ処理手段によって処理されたパラメータ部を有する上記プログラム情報を格納することにより、上記付加情報付画像データを生成する画像データ生成手段とを備えていることを特徴とする送信機器。
  2. 上記パラメータ処理手段は、
    上記プログラム情報を、上記実行機器に特定の動作を実行させる目的とは異なる目的で上記他の機器に送信する場合に、上記個別情報を上記パラメータ部に格納しないことを特徴とする請求項1に記載の送信機器。
  3. 自機に対するユーザ操作に応じて、上記実行機器に特定の動作を実行させる目的で該実行機器に付加情報付画像データを送信する遠隔制御モード、および、上記目的とは異なる目的で上記他の機器に付加情報付画像データ送信する配布モードのいずれかを自機の送信モードとして判定するモード判定手段を備え、
    上記パラメータ処理手段は、
    上記モード判定手段が上記遠隔制御モードと判定した場合に、自機の個別情報を上記パラメータとして識別可能に上記パラメータ部に格納し、上記モード判定手段が上記配布モードと判定した場合に、上記個別情報を上記パラメータ部に格納しないことを特徴とする請求項2に記載の送信機器。
  4. 上記パラメータ処理手段は、
    上記他の機器に送信するためのプログラム情報のパラメータ部に、パラメータが含まれている場合には、当該パラメータを削除して、自機の個別情報を上記パラメータとして識別可能に上記パラメータ部に格納することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の送信機器。
  5. 上記プログラム情報を含む付加情報付画像データを他の機器から取得する画像データ取得手段を備え、
    上記パラメータ処理手段は、
    上記画像データ取得手段によって取得された上記プログラム情報のパラメータ部に、個別情報が含まれている場合には、当該個別情報を削除して、当該プログラム情報を上記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の送信機器。
  6. 特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを処理して、該特定の動作を実行する実行機器であって、
    上記付加情報付画像データの、画像の表示内容に影響しない注釈領域には、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報が記憶されており、
    上記パラメータ部に格納されているパラメータを識別して抽出するパラメータ解析手段と、
    上記パラメータ解析手段が抽出したパラメータを用いて、上記プログラム部に格納されているプログラムを実行するプログラム実行手段とを備えていることを特徴とする実行機器。
  7. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の送信機器と、
    請求項6に記載の実行機器とを含むことを特徴とする遠隔制御システム。
  8. 実行機器に特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを、上記実行機器を含む他の機器に送信する送信機器の制御方法であって、
    上記送信機器は、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報を記憶する記憶部を備えており、
    上記送信機器に関する情報を示す個別情報を上記パラメータとして上記パラメータ部に格納する処理を行うパラメータ処理ステップと、
    上記画像データにおける画像の表示内容に影響しない注釈領域に、上記パラメータ処理ステップにて処理されたパラメータ部を有する上記プログラム情報を格納することにより、上記付加情報付画像データを生成する画像データ生成ステップとを含むことを特徴とする送信機器の制御方法。
  9. 特定の動作を実行させるための情報を画像データに付加した付加情報付画像データを処理して、該特定の動作を実行する実行機器の制御方法であって、
    上記付加情報付画像データの、画像の表示内容に影響しない注釈領域には、1以上のパラメータを用いて特定の動作を実行するように記述されたプログラムを格納するプログラム部と、上記パラメータを識別可能に格納するパラメータ部とを含むプログラム情報が記憶されており、
    上記パラメータ部に格納されているパラメータを識別して抽出するパラメータ解析ステップと、
    上記パラメータ解析ステップにて抽出されたパラメータを用いて、上記プログラム部に格納されているプログラムを実行するプログラム実行ステップとを含むことを特徴とする実行機器の制御方法。
  10. コンピュータを、請求項1から5までのいずれか1項に記載の送信機器、または、請求項6に記載の実行機器の各手段として機能させるための制御プログラム。
  11. 請求項10に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2009253908A 2009-11-05 2009-11-05 送信機器、実行機器、遠隔制御システム、送信機器の制御方法、実行機器の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 Expired - Fee Related JP5431118B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009253908A JP5431118B2 (ja) 2009-11-05 2009-11-05 送信機器、実行機器、遠隔制御システム、送信機器の制御方法、実行機器の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009253908A JP5431118B2 (ja) 2009-11-05 2009-11-05 送信機器、実行機器、遠隔制御システム、送信機器の制御方法、実行機器の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011101160A true JP2011101160A (ja) 2011-05-19
JP5431118B2 JP5431118B2 (ja) 2014-03-05

Family

ID=44191989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009253908A Expired - Fee Related JP5431118B2 (ja) 2009-11-05 2009-11-05 送信機器、実行機器、遠隔制御システム、送信機器の制御方法、実行機器の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5431118B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013008330A1 (ja) * 2011-07-14 2013-01-17 株式会社ビジョナリスト 対話型画面データ送受信システム及び対話型画面データ送受信プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002162149A (ja) * 2000-09-11 2002-06-07 Toshiba Corp 冷蔵庫の遠隔点検システム、冷蔵庫の遠隔点検装置、冷蔵庫の遠隔点検方法、冷蔵庫、冷蔵庫の制御方法およびプログラム
JP2006107090A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Nikon Corp データ処理装置、ファイル作成プログラム、監視プログラム、およびデータ構造
JP2006252206A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 撮像装置、情報処理装置及び撮像システム
JP2007201597A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Docomo Mobile Tokai Inc 遠隔制御システム
JP2008067354A (ja) * 2006-08-11 2008-03-21 Sharp Corp 画像表示装置、画像データ提供装置、画像表示システム、画像表示システムの制御方法、制御プログラム、および、記録媒体
JP2011035494A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Panasonic Corp 映像音声管理装置、再生装置、及び映像音声管理システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002162149A (ja) * 2000-09-11 2002-06-07 Toshiba Corp 冷蔵庫の遠隔点検システム、冷蔵庫の遠隔点検装置、冷蔵庫の遠隔点検方法、冷蔵庫、冷蔵庫の制御方法およびプログラム
JP2006107090A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Nikon Corp データ処理装置、ファイル作成プログラム、監視プログラム、およびデータ構造
JP2006252206A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 撮像装置、情報処理装置及び撮像システム
JP2007201597A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Docomo Mobile Tokai Inc 遠隔制御システム
JP2008067354A (ja) * 2006-08-11 2008-03-21 Sharp Corp 画像表示装置、画像データ提供装置、画像表示システム、画像表示システムの制御方法、制御プログラム、および、記録媒体
JP2011035494A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Panasonic Corp 映像音声管理装置、再生装置、及び映像音声管理システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013008330A1 (ja) * 2011-07-14 2013-01-17 株式会社ビジョナリスト 対話型画面データ送受信システム及び対話型画面データ送受信プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5431118B2 (ja) 2014-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE47876E1 (en) Mobile terminal device, and method and computer readable medium for the same
US9348551B2 (en) Mobile terminal device, and method and computer readable medium for the same
US9454715B2 (en) Methods and systems for transparently extending a multifunction device to a mobile communications device
CN105718224A (zh) 处理工作流的方法和执行该方法的移动设备
CN103813046B (zh) 控制服务器、数据处理设备和用于数据处理设备的控制设备
JP2006163791A (ja) ドキュメント処理システム
US20180338054A1 (en) Image reading apparatus transmitting device identification information and reading information to push notification server, and method for controlling the image reading apparatus
JP2009212979A (ja) 情報処理システム、情報処理装置、端末装置およびコンピュータプログラム
CN106066774A (zh) 用于提供云打印服务的方法及执行该方法的设备和系统
JP2017016373A (ja) 情報処理装置、制御方法、およびプログラム
JP2017108338A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、モバイル端末、モバイル端末の制御方法、及びプログラム
JP5431118B2 (ja) 送信機器、実行機器、遠隔制御システム、送信機器の制御方法、実行機器の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体
JP6406060B2 (ja) 画像形成装置、サーバ装置、携帯端末、及び通信システム
JP2000293458A (ja) データ配信装置及びデータ受信装置及びそれらの制御方法
CN107111466A (zh) 通过使用byod服务生成工作表的方法和用于执行该方法的移动设备
KR101786046B1 (ko) 클라우드 프린팅 서비스를 제공하는 방법, 이를 수행하기 위한 장치 및 시스템
KR20150037384A (ko) 전화번호에 기반한 인쇄 서비스를 제공하는 화상형성 시스템 및 방법
KR102094946B1 (ko) 전화번호에 기반한 인쇄 서비스를 제공하는 화상형성 시스템 및 방법
JP2007164273A (ja) 通信装置、通信プログラム、および記録媒体
JP2010045700A (ja) ファクシミリ通信システムおよび文書編集装置およびファクシミリ通信システムの制御方法およびプログラムおよび記録媒体
KR102042144B1 (ko) 전화번호에 기반한 인쇄 서비스를 제공하는 화상형성 시스템 및 방법
KR102088923B1 (ko) 전화번호에 기반한 인쇄 서비스를 제공하는 화상형성 시스템 및 방법
JP6428156B2 (ja) 印刷装置、端末、印刷システム及びプログラム
KR20150105159A (ko) 모바일 어플리케이션을 이용한 클라우드 프린트 서비스의 제공 방법, 이를 수행하기 위한 클라우드 프린트 서버 및 시스템
JP2021002762A (ja) 画像読取システム、サーバー、及び、コンピュータープログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130618

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees