JP2011197375A - 反射型マスクの製造方法および該製造に用いられる反射型マスクブランク - Google Patents
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Abstract
【課題】パターン領域の周辺に吸収層を積層した遮光領域を設けた反射型マスクの製造において、マスク製造のスループットを低下させず、正常パターンや反射層に損傷を与えることなく、修正痕を残さずに欠陥修正を行い、高品質のマスクを製造することができる反射型マスクの製造方法およびそれに適したマスクブランクを提供する。
【解決手段】第1の吸収層上に第2の吸収層が積層された吸収層上にハードマスクを設け、パターン領域のハードマスク、第2の吸収層、第1の吸収層をエッチングしてパターン化した後、前記パターン領域の外観欠陥検査を行い、黒欠陥部がある場合には、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前期黒欠陥部を修正し、前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の吸収層上に第2の吸収層が積層された吸収層上にハードマスクを設け、パターン領域のハードマスク、第2の吸収層、第1の吸収層をエッチングしてパターン化した後、前記パターン領域の外観欠陥検査を行い、黒欠陥部がある場合には、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前期黒欠陥部を修正し、前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、LSI、超LSIなどの高密度集積回路の製造に用いられるEUV露光用反射型マスクの製造方法に係り、特に、マスクの転写されるパターン領域の周辺に遮光領域を設けた反射型マスクの外観欠陥の修正を容易にした反射型マスクの製造方法および該製造に用いられる反射型マスクブランクに関する。
半導体デバイスの微細化に伴い、現在、ArFエキシマレーザを用いた光学式の投影露光装置により、フォトマスクを用いてウェハ上にパターン転写する露光方法が行なわれている。これらの光学式の投影露光装置による露光方法では、いずれ解像限界に達するため、EUVリソグラフィのような新しいパターン形成方法が提案されている。
EUVリソグラフィは、波長13.5nm程度のEUV光を用い、通常1/4程度に縮小して露光する技術で、紫外線露光の短波長化の極限と見なされており、半導体デバイス用のリソグラフィ技術として注目されている。EUV露光では、短波長のために屈折光学系が使用できないので反射光学系が用いられ、マスクとしては反射型マスクが提案されている。EUV露光用反射型マスクは、基板上にEUV光を反射する多層の反射層と、この反射層上に設けたEUV光を吸収する吸収層で形成したパターンとを少なくとも有するマスクである。
EUV露光では、EUV光はマスク面に対し垂直な方向から数度傾いた方向から入射される。従って、吸収層パターンの膜厚が厚いと、パターン自身の影が生じ、露光時に転写されたパターンのエッジ部分がぼけるなどのシャドーイングと呼ばれる現象により鮮明な転写像が得られなくなるため、パターン形成上、吸収層の厚さを薄くしたマスクが求められている。
EUV露光では、露光時の隣り合ったショットが重なる領域では露光が重なるために、ウェハ上のレジストが多重露光されてレジストダメージが生じる。1回の露光ショットでは適正露光であっても、露光ショットで重なり合う部分のレジストは多重露光されてオーバー露光となり、レジストの膜減りやパターンの寸法変動などの問題が発生する。このため、フィールド境界部への多重露光を遮る必要があり、吸収層の薄膜化に伴い、EUVマスクでの遮光領域の必要性が指摘されている。上記のフィールド境界部での遮光の問題を解決するために、図10に示すように、マスクの転写されるパターン領域の周辺に遮光領域を設けた反射型マスクが提案されている(特許文献1参照)。図10に示す反射型マスクは、転写パターン領域100の周辺に第2の吸収膜6が第1の吸収膜5上に設けられており、遮光領域の吸収膜を2層構造にした積層型の遮光領域101を有する反射型マスクであり、積層型遮光領域101は形成が容易であるという利点がある。
一方、反射型マスクではマスク上に外観上の欠陥が存在すると、欠陥がウェハに転写されて歩留まりを低下させる原因となるので、ウェハにマスクパターンを転写する前に外観欠陥検査装置により製造されたマスクの欠陥の有無や存在場所を調べ、もしも欠陥がある場合には欠陥修正装置により欠陥修正を行い、欠陥の無いマスクとしなければならない。
図9は、遮光領域の吸収層を2層構造にした積層型遮光領域を有する反射型マスクにおいて、欠陥修正工程を含む従来の反射型マスクの製造方法を示す工程断面模式図である。
図9に示すように、積層型遮光領域を有する従来の反射型マスクの製造方法は、基板91と、基板91上に形成されたEUV光を反射する反射層92と、反射層92上にEUV光を吸収する第1の吸収層95aと、第1の吸収層95a上に形成されたEUV光を吸収する第2の吸収層97aと、を備えた反射型マスクブランクを準備し、第2の吸収層97a上に、転写パターンとなる吸収層パターンを形成するための第1のレジストパターン911を形成し(図9(a))、第1のレジストパターン911をマスクとして第2の吸収層97a、エッチングストッパー層96a、第1の吸収層95aの順にエッチングした後(図9(b))、第1のレジストパターン911を剥離し(図9(c))、次に、遮光領域用の第2のレジストパターン913を形成し(図9(d))、第2のレジストパターン913をマスクとしてパターン領域の第2の吸収層パターン97をエッチング除去し(図9(e))、第2のレジストパターン913を剥離し、次に、パターン領域を検査し(図9(f))、修正すべき黒欠陥912がある場合には修正し(図9(g))、バッファ層94aをエッチングし、パターン領域914と遮光領域915を有する反射型マスク90を製造するものである(図9(h))。
上記のように、積層型の遮光領域を設けた従来の反射型マスクの製造方法では、パターン領域の第1の吸収層の上部にある第2の吸収層を取り去ってから、パターン領域の欠陥検査および欠陥修正を行っている。しかしながら、この従来の製造方法では、以下に述べるような問題が生じていた。
図6は、反射型マスクの製造工程において、パターン領域の上部の第2の吸収層を取り去った後のパターン領域の欠陥66の例を示す製造途中の反射型マスク60の断面図である。図6では、基板61上に多層膜構造でEUV光を反射する反射層と反射層を保護するキャッピング層が順に設けられており、次いでマスクパターン形成時の反射層・キャッピング層62へのエッチングダメージを防止するためにバッファ層63が設けられている。さらにその上にEUV光を吸収する第1の吸収層64が形成された構造となっている。図6に示す例では、第1の吸収層64上に、光学検査時の検出感度を上げるためにエッチングストッパー層を兼ねた反射防止層65が設けられている。
反射型マスク60は、図9に示したように、従来、第1の吸収層64をパターニングした後に、外観欠陥の検査、修正が行われ、その後パターニングした第1の吸収層64に基づいてバッファ層63を除去して作製される。図6に示す製造途中の反射型マスク60は、マスク上に第1の吸収層64の欠陥66が存在する場合を例示している。
マスク品質上の大きな問題点の一つは、図6に示すように、本来あってはならない領域に不要な層が残ってしまう欠陥66であり、この不要な余剰欠陥は、通称「黒欠陥」と呼ばれている。黒欠陥は、マスクを用いたウェハ露光時に、その欠陥像をウェハ上に転写形成してしまう。黒欠陥の発生原因としては、例えば、マスク製造工程において、吸収層のエッチング前にマスク基板に異物が付着してしまい、吸収層のエッチングを阻害し、吸収層が最終段階まで残ってしまう場合、あるいは、マスク製造工程のどこかの段階で異物自体は取れてしまってはいるのだが、エッチングを阻害されたことで残ってしまう吸収層の残留物も同様に黒欠陥として表れる。反射型マスクの場合には、極く薄い層の黒欠陥でもEUV光の反射率が異なり、ウェハ上に欠陥を生じさせてしまうという特有の問題がある。
上記の黒欠陥の修正方法としては、従来のフォトマスクで用いられてきた種々の修正方法が提案されているが、反射型マスクとしてのパターンの微細化、高精度化、狭ピッチ化に伴い、それらの方法の適用には困難を極めることが多い。例えば、化学的な部分エッチングや、レーザ加工による部分除去では精度が伴わないため適用できない。そこで、図7に示すように、収束イオンビーム(FIB)76による修正方法(例えば、特許文献2参照。)、あるいはガスアシストによる電子ビーム(EB)76による修正方法が提案されている。また、図8に示すように原子間力顕微鏡(AFM)の原理を用いながら、AFMのプローブ探針87で欠陥86を物理的に削り取る修正方法が提案されている。いずれの方法も直接欠陥部を除去して修正する方法である。
しかしながら、FIBによる修正方法は、欠陥自体が不定形をしているため、たとえ特許文献2に記載されるようなFIBに耐性のあるバッファ層を用いたとしても、図7に示すように、欠陥部位のみを修正することが困難で、欠陥の周囲の反射層72へのダメージ77あるいは吸収層パターン74の側面ダメージ77が発生してしまうという問題があった。FIBによる修正方法は、イオンビームとして通常ガリウムを用いるため、ガリウムが下層のバッファ層73やキャッピング層・反射層72に打ち込まれ、反射層72へのダメージ77が生じ、修正部位の反射率を低下させるという問題があった。また、FIBによる黒欠陥部の修正時には、欠陥修正部の周辺にオーバーエッチングによる掘り込み現象が発生し、この現象は反射光の位相を乱すため、黒欠陥部の修正個所の加工品質を低下させ転写結果に悪影響をもたらすという問題があった。
近年、黒欠陥部の修正方法において、上記のFIB修正による問題を低減するため、エッチングガスを導入し、FIBあるいはEBによりガスを励起させ、欠陥部のみを選択的にエッチングするガスアシストエッチング技術が提案されている。しかし、FIBやEBによるガスアシストエッチング方式は、欠陥形状の取り込み精度が悪く、欠陥境界で加工オーバーや加工不足を生じることによる反射層への掘り込みや加工残り、更にはイオン打ち込みによるバッファ層の難エッチング化を生じるという問題があった。また、パターンを形成する吸収層の材質によっては、エッチングのエンドポイントが検出しにくく、反射層にダメージを与えてしまい修正部の反射率が正常部と異なってしまうという問題があり、この技術を用いても、欠陥部を完全に回復させることは困難であるという問題があった。
一方、AFMのプローブ探針で欠陥部分を物理的に削り取る修正方法は、図8に示すように、パターンが微細化しパターンピッチが狭くなると、修正時に正常なパターンが障害となって探針87が欠陥86の下部までとどかず完全な修正ができなかったり、あるいは探針87が正常なパターンを傷付けて致命的な欠陥としてしまうこともあるという問題があった。これを回避するために、先端をより細くした探針の適用や、先端形状を故意に非対称とした探針を用いて特定方向の欠陥のみ順次削って行く手法が取られたりしているが、根本解決には至っておらず、修正時間をより拡大してしまうという問題があった。
上記のように、従来、マスクの黒欠陥の修正方法として用いられているFIB、EBあるいはAFMなどによる修正方法は、積層された吸収層で形成された遮光領域を有する反射型マスクにおいては、吸収層パターンの黒欠陥を修正する際に、欠陥部の吸収層を完全に取り去る必要があることから、いずれの修正方法も修正精度不足による正常パターンへの損傷や反射層への損傷が問題となっていた。また、AFMによる修正方法は、加工に用いるプローブ探針の形状があるため、パターンピッチの微細化に対応できなくなっているという問題があった。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、マスクの転写されるパターン領域の周辺に遮光領域を設けた反射型マスクの製造において、外観欠陥の修正を容易にして、マスク製造のスループットを低下させず、正常パターンや反射層に損傷を与えることなく、修正痕を残さずに、微細パターンの修正を精度良く行い、高品質のマスクを製造することができる反射型マスクの製造方法および該製造方法に適した反射型マスクブランクを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明に係る反射型マスクの製造方法は、ウェハ上に転写するパターンに対応したパターンを有するパターン領域と、前記パターン領域の周辺にEUV光を吸収する積層された吸収層で形成された遮光領域とを有する反射型マスクの製造方法であって、基板と、前記基板上に形成され前記EUV光を反射する反射層と、前記反射層上に形成され前記EUV光を吸収する第1の吸収層と、前記第1の吸収層上に形成され前記EUV光を吸収する第2の吸収層と、前記第2の吸収層上に設けられたハードマスクとを備えた反射型マスクブランクを準備する工程と、前記ハードマスク上に、前記パターン領域用の第1のレジストパターンを形成する工程と、前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記パターン領域の前記ハードマスク、前記第2の吸収層、前記第1の吸収層をエッチングしてパターン化した後、前記第1のレジストパターンを剥離する工程と、前記パターン領域の外観欠陥検査を行う工程と、黒欠陥部がある場合には、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前期黒欠陥部を修正する工程と、前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去し、前記パターン領域に前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明に係る反射型マスクの製造方法は、請求項1に記載の反射型マスクの製造方法において、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層がエッチング特性の同じ材料で構成され、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層との間にエッチングストッパー層を有し、前記パターン領域の前記パターン化したハードマスクおよび前記第2の吸収層を除去する前に、前記パターン領域の外観欠陥検査を行い、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前記黒欠陥部を修正する工程の後に、前記パターン化したハードマスク上に、前記遮光領域用の第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジストパターンをマスクとして、前記パターン領域の前記パターン化したハードマスクおよび前記第2の吸収層をエッチングして除去するとともに、前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去する工程と、前記第2のレジストパターンを剥離し、前記パターン領域に前記エッチングストッパー層を設けた前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明に係る反射型マスクの製造方法は、請求項1に記載の反射型マスクの製造方法において、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層がエッチング特性の異なる材料で構成され、前記パターン領域の前記パターン化したハードマスクおよび前記第2の吸収層を除去する前に、前記パターン領域の外観欠陥検査を行い、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前記黒欠陥部を修正する工程の後に、 前記パターン化したハードマスク上に、前記遮光領域用の第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジストパターンをマスクとして、前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去する工程と、前記パターン領域の前記パターン化したハードマスクをエッチングして除去する工程と、前記第2のレジストパターンを剥離する工程と、前記パターン領域の前記パターン化した第2の吸収層をエッチングして除去し、前記パターン領域に前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明に係る反射型マスクの製造方法は、請求項1に記載の反射型マスクの製造方法において、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層がエッチング特性の同じ材料で構成され、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層との間にクロム系材料よりなるエッチングストッパー層を有し、前記第1のレジストパターンを剥離する工程の後に、前記パターン化したハードマスク上に、前記遮光領域用の第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジストパターンをマスクとして、前記パターン領域の前記パターン化したハードマスク、前記パターン化した第2の吸収層をエッチングして除去する工程と、 前記第2のレジストパターンを剥離する工程と、前記パターン領域の外観欠陥検査を行う工程と、黒欠陥部がある場合には、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前期黒欠陥部を修正する工程と、前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去し、前記パターン領域に前記エッチングストッパー層を設けた前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明に係る反射型マスクの製造方法は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法において、前記反射層と前記第1の吸収層との間に、前記反射層へのエッチング損傷を防止するバッファ層を有し、前記パターン領域に前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程の後に、前記パターン領域の前記バッファ層をエッチングしてパターン化する工程を含むことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明に係る反射型マスクの製造方法は、請求項1、請求項2、請求項5のいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法において、前記第1の吸収層および前記第2の吸収層が窒化タンタル、前記ハードマスクが酸化タンタル、前記ストッパー層が酸化タンタルまたは酸化シリコンのいずれかの材料で形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明に係る反射型マスクの製造方法は、請求項1、請求項3、請求項5のいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法において、前記第1の吸収層が窒化タンタル、前記第2の吸収層が窒化クロム、前記ハードマスクが酸窒化シリコンの材料で形成されていることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明に係る反射型マスクの製造方法は、請求項1、請求項4、請求項5のいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法において、前記第1の吸収層および前記第2の吸収層が窒化タンタル、前記ハードマスクが酸化タンタル、前記ストッパー層が窒化クロムの材料で形成されていることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明に係る反射型マスクブランクは、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法に用いられることを特徴とするものである。
本発明の反射型マスクの製造方法によれば、積層型の遮光領域を有するEUV露光用の反射型マスクの外観欠陥検査および修正工程をマスク製造工程の途中に組み入れ、黒欠陥部がある場合には、反射層に損傷が生じない程度の厚さに黒欠陥部の下層の第1の吸収層の厚さを残して黒欠陥部を修正し、修正残りの黒欠陥部はエッチングして除去することにより、EUVマスクの欠陥発生の確率を下げ、反射層に欠陥修正による損傷の影響を与えないで欠陥修正を容易に行うことが可能となる。
本発明の反射型マスクの製造方法によれば、ハードマスクまたはエッチングストッパー層の状態で欠陥を修正するため、反射層の損傷を気にすることなく修正が可能になる。また、修正によりたとえ黒欠陥部の吸収層に修正痕が生じたとしても、修正後に続く第2回目の黒欠陥部の吸収層のエッチング工程で除去することができる。ハードマスクまたはエッチングストッパー層の状態での修正は比較的浅い修正で済むため、今後益々狭ピッチ化が進んだとしても、隣接する他のパターンに影響を与えることなく、欠陥部分だけを修正することがより容易になる。
本発明の反射型マスクの製造方法に用いられる反射型マスクブランクによれば、マスクブランク構造と構成材料を見直し、製造プロセスに好適な構造と材料とを組み合わせることにより、外観欠陥修正を容易にし、高品質の反射型マスクを提供できるという効果を奏する。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(本発明の反射型マスクの製造方法)
本発明の反射型マスクの製造方法は、ウェハ上に転写するパターンに対応したパターンを有するパターン領域と、このパターン領域の周辺にEUV光を吸収する積層された吸収層で形成された遮光領域とを有する反射型マスクの製造方法であって、基板と、基板上に形成されEUV光を反射する反射層と、この反射層上に形成されEUV光を吸収する第1の吸収層と、第1の吸収層上に形成されEUV光を吸収する第2の吸収層と、第2の吸収層上に設けられたハードマスクとを備えた反射型マスクブランクを準備する工程と、ハードマスク上に、パターン領域用の第1のレジストパターンを形成する工程と、第1のレジストパターンをマスクとして、パターン領域のハードマスク、第2の吸収層、第1の吸収層を順にエッチングしてパターン化した後、第1のレジストパターンを剥離する工程と、パターン領域の外観欠陥検査を行う工程と、黒欠陥部がある場合には、反射層に損傷が生じない程度の厚さに黒欠陥部の下層の第1の吸収層の厚さを残して黒欠陥部を修正する工程と、黒欠陥部の修正残りの第1の吸収層をエッチングして除去し、パターン領域に第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明の反射型マスクの製造方法は、ウェハ上に転写するパターンに対応したパターンを有するパターン領域と、このパターン領域の周辺にEUV光を吸収する積層された吸収層で形成された遮光領域とを有する反射型マスクの製造方法であって、基板と、基板上に形成されEUV光を反射する反射層と、この反射層上に形成されEUV光を吸収する第1の吸収層と、第1の吸収層上に形成されEUV光を吸収する第2の吸収層と、第2の吸収層上に設けられたハードマスクとを備えた反射型マスクブランクを準備する工程と、ハードマスク上に、パターン領域用の第1のレジストパターンを形成する工程と、第1のレジストパターンをマスクとして、パターン領域のハードマスク、第2の吸収層、第1の吸収層を順にエッチングしてパターン化した後、第1のレジストパターンを剥離する工程と、パターン領域の外観欠陥検査を行う工程と、黒欠陥部がある場合には、反射層に損傷が生じない程度の厚さに黒欠陥部の下層の第1の吸収層の厚さを残して黒欠陥部を修正する工程と、黒欠陥部の修正残りの第1の吸収層をエッチングして除去し、パターン領域に第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明の反射型マスクの製造方法においては、吸収層のドライエッチングに際し、電子線レジストによるレジストマスクのみではレジストマスクがダメージを受けて十分なエッチング選択比がとれないので、金属または金属化合物を構成材料とするハードマスクを用い、レジストマスクと併用して、あるいはハードマスク単独で用いて、下層の吸収層などをエッチングするものである。ハードマスクは吸収層のエッチング条件に対して耐エッチング性を有する薄膜層であり、ハードマスクを用いることにより電子線レジストの膜厚を薄くすることもでき、より微細なパターン形成が可能となる。
本発明の反射型マスクの製造方法によれば、ハードマスクを設けた積層された吸収層で形成された遮光領域を有する反射型マスクブランクを用い、ハードマスクまたはエッチングストッパー層がある状態で黒欠陥部を、反射層に損傷が生じない程度の厚さに第1の吸収層の厚さを残して修正するため、修正による反射層へのダメージを気にすることなく修正が可能になり、欠陥修正作業が容易になり、修正方法としてFIB、ガスアシストEB、AFMによる修正のいずれの方法も適用できるという効果が得られる。
本発明において、上記の反射層に損傷が生じない程度に残した第1の吸収層の厚さとは、欠陥修正機によるダメージがバッファ層までで留まる程度に第1の吸収層が残されている厚さを意味するものである。この残した第1の吸収層の厚さは、黒欠陥部の状態、修正機の精度、修正状態に依存するが、吸収層形成時の膜厚の10%〜100%の範囲に含まれる厚みである。修正時における第1の吸収層の厚みを形成時の10%未満にまで修正加工すると、下層の反射層(キャッピング層を含む)に修正のダメージが生じるおそれがあり、一方、第1の吸収層上のエッチングストッパー層あるいは第2の吸収層が除去されていれば、たとえ第1の吸収層の厚みが形成時のままの100%であっても、修正後に行うエッチングで黒欠陥部の下層の第1の吸収層を除去することができるからである。したがって、修正により残される黒欠陥部の下層の第1の吸収層の厚さは、反射層(キャッピング層を含む)に損傷が生じない程度の厚さに残されていればよく、上記の厚みの範囲内で任意に設定することができる。
また修正により、たとえ第1の吸収層に修正痕が生じたとしても、修正後に続く吸収層のエッチング工程で除去することができる。さらにパターンのエッヂの欠陥修正なども完全に削り出す必要はなく、表層のハードマスクまたはエッチングストッパー層の修正を実施すれば、後のエッチング工程が自然なパターン形状を形成してくれる。また、ハードマスクまたはエッチングストッパー層の状態での修正は比較的浅い修正で済むため、今後益々狭ピッチ化が進んだとしても、隣接する他のパターンに影響を与えることなく、欠陥部分だけを修正することがより容易になる。
本発明の反射型マスクの製造方法は、反射型マスクブランク構成と、FIB、ガスアシストEBあるいはAFMによる修正技術とエッチング技術を適切に組合わせることにより行われるものであり、さらに3つの実施形態に分かれる。以下、詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の反射型マスクの製造方法における第1の実施形態を示す工程断面模式図である。以下、図1に基づいてさらに詳しく説明する。
図1は、本発明の反射型マスクの製造方法における第1の実施形態を示す工程断面模式図である。以下、図1に基づいてさらに詳しく説明する。
先ず、図1(a)に示すように、ハードマスク18aを備えた積層型の吸収層を有する反射型マスクブランクを準備し、電子線レジストを塗布し、電子線描画装置でパターン描画して、転写パターンとなる吸収層パターンを形成するための第1のレジストパターン111を形成する。図1(a)に示す1例としての反射型マスクブランクの構成は、基板11の一方の主面上に、多層膜構造でEUV光を反射する反射層12と、この反射層12を保護するキャッピング層13が順に設けられており、次いでマスクパターン形成時の反射層12、キャッピング層13へのエッチングダメージを防止するためにバッファ層14aが設けられている。さらにその上にEUV光を吸収する第1の吸収層15aが設けられ、第1の吸収層15a上に、第1の吸収層15aへのエッチングダメージを防止するエッチングストッパー層16aが形成されており、その上に第2の吸収層17aが設けられ、さらにハードマスク層18aが形成されている反射型マスクブランクである。基板11の他方の主面上には、マスクを露光装置に設置するときの静電チャック用に導電層19が設けられている。本実施形態においては、第1の吸収層15aと第2の吸収層17aは、エッチング特性が同じ材料で構成されている。エッチングストッパー層16aおよびハードマスク層18aは、マスクの光学検査時の検出感度を上げるために反射防止層を兼ねているのが好ましい。
次に、第1のレジストパターン111をマスクにして、ハードマスク18aをドライエッチングし、図1(b)に示すように、ハードマスクパターン18を形成する。ハードマスク18aが、例えば、酸化タンタル(TaO)からなるときには、エッチングガスとしてフッ素系ガスが用いられる。続いてエッチングガスを換えて第2の吸収層17aをエッチングし、エッチングストッパー層16a、第1の吸収層15aの順にエッチングしてパターン化する。第2の吸収層17aが窒化タンタル(TaN)からなるときには、エッチングガスとして塩素系ガスが用いられる。エッチングストッパー層16aのエッチングガスは、構成する材料によって予め選定され、例えば、エッチングストッパー層16aが酸化タンタル(TaO)あるいは酸化ケイ素(SiOx)から構成されるときはフッ素系のガスが用いられ、窒化クロム(CrN)から構成されるときは塩素と酸素の混合ガスが用いられる。第1の吸収層15aのエッチングガスは、第2の吸収層17aと同じガスが用いられる。
次に、第1のレジストパターン111を剥離した後(図1(c))、マスク基板を洗浄し、ハードマスクパターン18の外観欠陥の検査を行う(図1(d))。マスク基板の洗浄方法としては、従来よりマスク洗浄に用いていた硫酸過水(硫酸と過酸化水素水の混合液)、あるいはアンモニア過水(アンモニア水と過酸化水素水の混合液)、あるいは有機溶媒などの溶液を使用し、パーティクルなどを除去することができる。外観欠陥検査には、波長199nmあるいは257nmの検査光が用いられるが、欠陥検査は上記の検査光に限定されるわけではない。
もしも図1(d)に示すように、欠陥検査により黒欠陥部112aが見出された場合には,欠陥の修正を行う(図1(e))。この工程での修正は、反射層に損傷が生じない程度の厚さに黒欠陥部の下層の第1の吸収層の厚さを残して修正するので、修正方法としてFIB、ガスアシストEBによる修正、AFMによる修正のいずれの方法も適用できる。本実施形態においては、上記の修正工程において、欠陥修正を黒欠陥部のエッチングストッパー層を除去するまでにとどめ、下層へのダメージを防いだり、あるいはAFMによる修正で隣接するパターンへのダメージが及ぶ危険性を防いでもよい。
次に、遮光領域用の第2のレジストパターン113を形成し(図1(f))、第2のレジストパターン113をマスクとしてパターン領域のハードマスクパターン18、第2の吸収層パターン17をエッチング除去する。ハードマスクパターン18、第2の吸収層パターン17のエッチングは、それぞれ上記と同じエッチングガスが用いられる。第2の吸収層パターン17のエッチングのときに、黒欠陥部の修正残り112bも同時にエッチング除去される(図1(g))。
次に、第2のレジストパターン113を剥離し、バッファ層14aをエッチングしてパターン化し、パターン領域114と積層された吸収層を遮光領域115とを有する反射型マスク10を形成する(図1(h))。バッファ層14aがクロム系などの材料で構成されている場合には、エッチングガスとして塩素と酸素の混合ガスが用いられる。
上記の第1の実施形態は、パターン領域を形成後に、レジスト剥離、洗浄を行い、ハードマスクパターン18を用いて、欠陥検査および欠陥修正を行うが、ハードマスクパターン18は厚さ10nm前後と薄いことから、AFM型修正装置を用いた修正でプローブ探針の形状が問題になることはなく、また、ハードマスクパターン18の下はエッチングして除くべき第2の吸収層パターン17であるため、修正過多やイオンの打ち込みによる反射層12やキャッピング層13へのダメージは無視することができる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の反射型マスクの製造方法における第2の実施形態を示す工程断面模式図である。以下、図2に基づいてさらに詳しく説明する。
図2は、本発明の反射型マスクの製造方法における第2の実施形態を示す工程断面模式図である。以下、図2に基づいてさらに詳しく説明する。
先ず、図2(a)に示すように、ハードマスク28aを備えた積層型の吸収層を有する反射型マスクブランクを準備し、電子線レジストを塗布し、電子線描画装置でパターン描画して、転写パターンとなる吸収層パターンを形成するための第1のレジストパターン211を形成する。図2(a)に示す1例としての反射型マスクブランクの構成は、基板21の一方の主面上に、多層膜構造でEUV光を反射する反射層22と、この反射層22を保護するキャッピング層23が順に設けられており、次いでマスクパターン形成時の反射層22、キャッピング層23へのエッチングダメージを防止するためにバッファ層24aが設けられている。さらにその上にEUV光を吸収する第1の吸収層25aが設けられ、第1の吸収層25a上に第2の吸収層27aが設けられ、さらにハードマスク層28aが形成されている反射型マスクブランクである。基板21の他方の主面上には、マスクを露光装置に設置するときの静電チャック用に導電層29が設けられている。本実施形態においては、第1の吸収層25aと第2の吸収層27aは、エッチング特性が異なる材料で構成されている。ハードマスク層28aは、マスクの光学検査時の検出感度を上げるために反射防止層を兼ねているのが好ましい。
次に、第1のレジストパターン211をマスクにして、ハードマスク28aをドライエッチングし、図2(b)に示すように、ハードマスクパターン28を形成する。ハードマスク28aが、例えば、酸窒化シリコン(SiON)からなるときには、エッチングガスとしてフッ素系ガスが用いられる。続いてエッチングガスを換えて第2の吸収層27aをエッチングし、再びエッチングガスを変えて、第1の吸収層25aの順にエッチングしてパターン化する。第2の吸収層27aが窒化クロム(CrN)からなるときには、エッチングガスとして塩素と酸素の混合ガスが用いられる。第1の吸収層25aが窒化タンタル(TaN)からなるときには、エッチングガスは塩素系ガスが用いられる。
次に、第1のレジストパターン211を剥離した後(図2(c))、マスク基板を洗浄し、ハードマスクパターン28の外観欠陥の検査を行う(図2(d))。マスク基板の洗浄方法および外観欠陥検査は、第1の実施形態と同じ方法を用いることができる。
もしも図2(d)に示すように、欠陥検査により黒欠陥部212aが見出された場合には、欠陥の修正を行う(図2(e))。この工程での修正は、反射層に損傷が生じない程度の厚さに黒欠陥部の下層の第1の吸収層の厚さを残して修正するので、修正方法としてFIB、ガスアシストEBによる修正、AFMによる修正のいずれの方法も適用できる。
次に、遮光領域用の第2のレジストパターン213を形成し、第2のレジストパターン213をマスクとして、第1の吸収層25aエッチングで用いたガスと同じエッチングガスにより、黒欠陥部の修正残り212bをエッチング除去する(図2(f))。
続いて、第2のレジストパターン213をマスクとして、パターン領域のハードマスクパターン28をエッチング除去する(図2(g))。
次に、第2のレジストパターン213を剥離し、第2の吸収層パターン27をエッチング除去する。ハードマスクパターン28、第2の吸収層パターン17のエッチングは、それぞれ上記と同じエッチングガスが用いられる。
続いて、バッファ層24aをエッチングして、パターン領域214と積層された吸収層を遮光領域215とする反射型マスク20を形成する(図2(h))。
上記に説明した第1の実施形態および第2の実施形態による製造方法は、パターン領域をエッチング後、パターン領域の上層の吸収層である第2の吸収層を除去する前に、外観欠陥検査と欠陥修正を行うものであり、修正は反射層に損傷が生じない程度の厚さに黒欠陥部下層の第1の吸収層の厚さを残した修正とすることで、修正による下層のキャッピング層や反射層へのダメージを防ぐことができる。また、AFMによる修正を行った場合には、隣接する正常パターンにダメージが及ぶことを防ぐ効果を奏する。
上層の第2の吸収層と下層の第1の吸収層にエッチング特性が同じ材料を用いた場合は、上層の第2の吸収層を除去するプロセスで、修正残りの黒欠陥部下層の第1の吸収層を同時に除去することができる。また、上層の第2の吸収層と下層の第1の吸収層にエッチング特性が異なる材料を用いた場合は、欠陥修正後、上層の第2の吸収層をエッチング用マスクとして用い、下層の第1の吸収層の修正残りをエッチング除去し、しかる後第2の吸収層を除去することができる。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の反射型マスクの製造方法における第3の実施形態を示す工程断面模式図である。本実施形態は、第1の実施形態で用いた反射型マスクブランクにおいて、エッチングストッパー層36aがクロム系材料からなる場合に限定した場合であって、図1と異なる製造方法である。エッチングストッパー層36aがクロム系材料の場合、上記の第1の実施形態で述べた製造方法が適用できるが、以下に説明する本実施形態の製造方法も適用することができる。図3に基づき、以下に詳しく説明する。
図3は、本発明の反射型マスクの製造方法における第3の実施形態を示す工程断面模式図である。本実施形態は、第1の実施形態で用いた反射型マスクブランクにおいて、エッチングストッパー層36aがクロム系材料からなる場合に限定した場合であって、図1と異なる製造方法である。エッチングストッパー層36aがクロム系材料の場合、上記の第1の実施形態で述べた製造方法が適用できるが、以下に説明する本実施形態の製造方法も適用することができる。図3に基づき、以下に詳しく説明する。
先ず、図3(a)に示すように、ハードマスク38aを備えた積層型の吸収層を有する反射型マスクブランクを準備し、電子線レジストを塗布し、電子線描画装置でパターン描画して、転写パターンとなる吸収層パターンを形成するための第1のレジストパターン311を形成する。図3(a)に示す1例としての反射型マスクブランクの構成は、基板31の一方の主面上に、多層膜構造でEUV光を反射する反射層32と、この反射層32を保護するキャッピング層33が順に設けられており、次いでマスクパターン形成時の反射層32、キャッピング層33へのエッチングダメージを防止するためにバッファ層34aが設けられている。さらにその上にEUV光を吸収する第1の吸収層35aが設けられ、第1の吸収層35a上に、エッチングストッパー層36aが設けられ、その上に第2の吸収層37aが設けられ、さらにハードマスク層38aが形成されている反射型マスクブランクである。基板31の他方の主面上には、マスクを露光装置に設置するときの静電チャック用に導電層39が設けられている。エッチングストッパー層36aはクロム系材料から構成される。エッチングストッパー層36aおよびハードマスク38aは、マスクの光学検査時の検出感度を上げるために反射防止層を兼ねているのが好ましい。エッチングストッパー層36aを構成するクロム系材料としては、クロム(Cr)、酸化クロム(CrO)、窒化クロム(CrN)、酸窒化クロム(CrON)などが挙げられる。
次に、第1のレジストパターン311をマスクにして、ハードマスク38aをドライエッチングし、図3(b)に示すように、ハードマスクパターン38を形成する。ハードマスク38aが、例えば、酸化タンタル(TaO)からなるときには、エッチングガスとしてフッ素系ガスが用いられる。続いてエッチングガスを換えて第2の吸収層37aをエッチングし、エッチングストッパー層36a、第1の吸収層35aの順にエッチングしてパターン化する。第2の吸収層37aが窒化タンタル(TaN)からなるときには、エッチングガスとして塩素系ガスが用いられる。エッチングストッパー層36aのエッチングガスは、窒化クロム(CrN)などのクロム系材料から構成されるときは塩素と酸素の混合ガスが用いられる。第1の吸収層35aのエッチングガスは、第2の吸収層37aと同じガスが用いられる。
次に、第1のレジストパターン311を剥離して、遮光領域用の第2のレジストパターン313を形成する(図3(c))。
次に、第2のレジストパターン313をマスクにして、パターン領域のハードマスクパターン38をエッチング除去し、続いて、第2の吸収層パターン37をエッチング除去した後、第2のレジストパターン313を剥離する(図3(d))。
次に、マスク基板を洗浄し、ハードマスクパターン38の外観欠陥の検査を行う(図3(e))。マスク基板の洗浄方法および外観欠陥検査は、第1の実施形態と同じ方法を用いることができる。
もしも図3(e)に示すように、黒欠陥部312aがある場合には、欠陥の修正を行う(図3(f))。この工程での修正は、反射層に損傷が生じない程度の厚さに黒欠陥部の下層の第1の吸収層の厚さを残して修正するので、修正方法としてFIB、EBによる修正、AFMによる修正のいずれの方法も適用できる。
次に、黒欠陥部の修正残り312bを、第1の吸収層エッチングで用いたのと同じエッチングガスによりエッチングし除去する(図3(g))。
次に、バッファ層34aをエッチングして、パターン領域314と積層された吸収層を遮光領域315とする反射型マスク30を形成する(図3(h))。
上記に説明した第3の実施形態による製造方法は、パターン領域をエッチングし、上層の吸収層である第2の吸収層を除去した後に、外観欠陥検査と欠陥修正を行う方法である。しかし、従来の製造方法と異なり、修正は黒欠陥部のエッチングストッパー層を除去し、反射層に損傷が生じない程度の厚さに欠陥部下層の第1の吸収層の厚さを残した修正とするので、下層のキャッピング層や反射層へのダメージを防ぐことができるし、AFMによる修正を行った場合には、隣接する正常パターンにダメージが及ぶことを防ぐ効果を奏する。しかも、修正後に、残存する欠陥部の第1の吸収層残りを除去する2回目のエッチング工程を行うため、従来のように修正において吸収層のパターンの完全なエッヂ状態を形成する必要はなく、また、欠陥修正の深さ方向も従来の方法よりも浅くてよいために、従来方法に比べてより微細なパターンの修正を精度良く実施することが可能となる。
上記の本発明の第1の実施形態から第3の実施形態では、ハードマスクがいずれも検査用低反射層を兼ねる場合について説明したが、検査用低反射層がハードマスクとして不適な場合には、検査用低反射層の上にエッチング特性に優れたハードマスクを更に設けて、ハードマスク、検査用低反射層の順にエッチングすることにより、本発明を実施することが可能である。
(反射型マスクブランク)
本発明では、積層型の遮光領域を有するEUV露光用の反射型マスクの製造プロセス、および反射型マスクブランク構造を見直すことで、マスクの欠陥修正を容易にするものである。以下に、本発明の反射型マスクの製造方法を適用する反射型マスクブランクを構成する各材料の望ましい形態について説明する。図4は、図1に示す第1の実施形態で用いられる反射型マスクブランク40の断面模式図であり、図5は、図2に示す第2の実施形態で用いられる反射型マスクブランク50の断面模式図である。図4、図5は、それぞれ図1、図2と同じ符号を用いている。第3の実施形態で用いられる反射型マスクブランクは、図4において、エッチングストッパー層がクロム系材料に限定された場合であるので、マスクブランクの断面模式図は省略する。
本発明では、積層型の遮光領域を有するEUV露光用の反射型マスクの製造プロセス、および反射型マスクブランク構造を見直すことで、マスクの欠陥修正を容易にするものである。以下に、本発明の反射型マスクの製造方法を適用する反射型マスクブランクを構成する各材料の望ましい形態について説明する。図4は、図1に示す第1の実施形態で用いられる反射型マスクブランク40の断面模式図であり、図5は、図2に示す第2の実施形態で用いられる反射型マスクブランク50の断面模式図である。図4、図5は、それぞれ図1、図2と同じ符号を用いている。第3の実施形態で用いられる反射型マスクブランクは、図4において、エッチングストッパー層がクロム系材料に限定された場合であるので、マスクブランクの断面模式図は省略する。
(基板)
本発明の反射型マスクの製造方法に用いる基板11、21、31としては、パターン位置精度を高精度に保持するために低熱膨張係数を有し、高反射率および転写精度を得るために平滑性、平坦度が高く、マスク製造工程の洗浄などに用いる洗浄液への耐性に優れたものが好ましく、合成石英ガラス、SiO2−TiO2系の低熱膨張ガラス、β石英固溶体を析出した結晶化ガラスなどのガラス基板などを用いることができる。マスクブランクスの平坦度としては、例えば、パターン領域において50nm以下が求められている。
本発明の反射型マスクの製造方法に用いる基板11、21、31としては、パターン位置精度を高精度に保持するために低熱膨張係数を有し、高反射率および転写精度を得るために平滑性、平坦度が高く、マスク製造工程の洗浄などに用いる洗浄液への耐性に優れたものが好ましく、合成石英ガラス、SiO2−TiO2系の低熱膨張ガラス、β石英固溶体を析出した結晶化ガラスなどのガラス基板などを用いることができる。マスクブランクスの平坦度としては、例えば、パターン領域において50nm以下が求められている。
(反射層)
多層の反射層12、22、32は、EUV露光に用いられるEUV光(波長13.5nm程度)を高い反射率で反射する材料が用いられ、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)からなる多層膜が多用されており、例えば、2.74nm厚のMoと4.11nmのSiを各40層積層した多層膜よりなる反射層が挙げられる。MoとSiからなる多層膜の場合、DCマグネトロンスパッタ法により、まずSiターゲットを用いて、Arガス雰囲気下でSi膜を成膜し、その後、Moターゲットを用いて、Arガス雰囲気下でMo膜を成膜し、これを1周期として、30〜60周期、好ましくは40周期積層されて、多層反射層が得られる。
多層の反射層12、22、32は、EUV露光に用いられるEUV光(波長13.5nm程度)を高い反射率で反射する材料が用いられ、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)からなる多層膜が多用されており、例えば、2.74nm厚のMoと4.11nmのSiを各40層積層した多層膜よりなる反射層が挙げられる。MoとSiからなる多層膜の場合、DCマグネトロンスパッタ法により、まずSiターゲットを用いて、Arガス雰囲気下でSi膜を成膜し、その後、Moターゲットを用いて、Arガス雰囲気下でMo膜を成膜し、これを1周期として、30〜60周期、好ましくは40周期積層されて、多層反射層が得られる。
(キャッピング層)
多層の反射層12、22、32の反射率を高めるには屈折率の大きいMoを最上層とするのが好ましいが、Moは大気で酸化され易くて反射率が低下するので、酸化防止やマスク洗浄時における保護のための保護膜として、スパッタリング法などによりSiやルテニウム(Ru)を成膜し、キャッピング層13,23,33を設けることが好ましい。例えば、キャッピング層としてSiは、反射層の最上層に11nmの厚さに設けられる。本発明においては、Ruをキャッピング層とする場合には、後述するバッファ層を省くことも可能である。
多層の反射層12、22、32の反射率を高めるには屈折率の大きいMoを最上層とするのが好ましいが、Moは大気で酸化され易くて反射率が低下するので、酸化防止やマスク洗浄時における保護のための保護膜として、スパッタリング法などによりSiやルテニウム(Ru)を成膜し、キャッピング層13,23,33を設けることが好ましい。例えば、キャッピング層としてSiは、反射層の最上層に11nmの厚さに設けられる。本発明においては、Ruをキャッピング層とする場合には、後述するバッファ層を省くことも可能である。
(バッファ層)
EUV光を吸収する第1の吸収層15a、25a、35aをドライエッチングしてパターン形成するときに、下層の反射層12、22、32に損傷を与えるのを防止するために、通常、反射層12、22、32と第1の吸収層15a、25a、35aとの間にバッファ層14a、24a、34aが設けられる。本発明の反射型マスクの製造方法において、バッファ層14a、24a、34aの材料としては窒化クロム(CrN)が好ましい。CrNは、第1の吸収層のエッチング時に耐性が高く、前述の第2の実施形態においては、バッファ層24aの材料とハードマスクの材料とを同じ材料とすることにより、同時にエッチングすることが可能となり、工程が短縮されるからである。
EUV光を吸収する第1の吸収層15a、25a、35aをドライエッチングしてパターン形成するときに、下層の反射層12、22、32に損傷を与えるのを防止するために、通常、反射層12、22、32と第1の吸収層15a、25a、35aとの間にバッファ層14a、24a、34aが設けられる。本発明の反射型マスクの製造方法において、バッファ層14a、24a、34aの材料としては窒化クロム(CrN)が好ましい。CrNは、第1の吸収層のエッチング時に耐性が高く、前述の第2の実施形態においては、バッファ層24aの材料とハードマスクの材料とを同じ材料とすることにより、同時にエッチングすることが可能となり、工程が短縮されるからである。
(第1の吸収層)
マスクパターンを形成し、EUV光を吸収する第1の吸収層15a、25a、35aの材料としては、タンタル(Ta)、硼化タンタル(TaB)、窒化硼化タンタル(TaBN)などのTaを主成分とする材料が、膜厚35nm〜60nm程度の範囲、より好ましくは40nm〜55nmの範囲で用いられる。ただし、前記厚みはバッファ層14a、24a、34aにCrNを10nmの厚みを用いた場合の例であり、バッファ層の材質や厚みを変化させた場合は、バッファ層に合わせて吸収体の厚みを調整する必要がある。例えば、バッファ層をCrN20nmとした場合には吸収体の厚みを約10nm程度薄くする必要がある。
マスクパターンを形成し、EUV光を吸収する第1の吸収層15a、25a、35aの材料としては、タンタル(Ta)、硼化タンタル(TaB)、窒化硼化タンタル(TaBN)などのTaを主成分とする材料が、膜厚35nm〜60nm程度の範囲、より好ましくは40nm〜55nmの範囲で用いられる。ただし、前記厚みはバッファ層14a、24a、34aにCrNを10nmの厚みを用いた場合の例であり、バッファ層の材質や厚みを変化させた場合は、バッファ層に合わせて吸収体の厚みを調整する必要がある。例えば、バッファ層をCrN20nmとした場合には吸収体の厚みを約10nm程度薄くする必要がある。
(第2の吸収層)
第1の吸収層上に積層され、第1の吸収層とともに遮光領域を形成する第2の吸収層17a、27a、37aの材料としては、タンタル(Ta)、硼化タンタル(TaB)、窒化硼化タンタル(TaBN)などのTaを主成分とする材料、あるいは窒化クロム(CrN)が、膜厚40nm〜70nm程度の範囲で用いられる。ただし、第2の吸収層の厚みは、その表面でのEUV光反射率が、おおよそ1%以下になるのであれば、前記の厚み以外でもかまわない。
第1の吸収層上に積層され、第1の吸収層とともに遮光領域を形成する第2の吸収層17a、27a、37aの材料としては、タンタル(Ta)、硼化タンタル(TaB)、窒化硼化タンタル(TaBN)などのTaを主成分とする材料、あるいは窒化クロム(CrN)が、膜厚40nm〜70nm程度の範囲で用いられる。ただし、第2の吸収層の厚みは、その表面でのEUV光反射率が、おおよそ1%以下になるのであれば、前記の厚み以外でもかまわない。
(エッチングストッパー層)
第1の吸収層15a、35aと第2の吸収層17a、37aが同じ材料から構成されるときには、第1の吸収層と第2の吸収層の間に、第1の吸収層へのエッチングダメージを防止するエッチングストッパー層16a、36aが形成される。エッチングストッパー層16a、36aの材料としては、酸化タンタル(TaO)、酸化シリコン(SiOx)、窒化クロム(CrN)などが膜厚10nm〜20nm程度の範囲で用いられる。エッチングストッパー層は検査用低反射層を兼ねるのが好ましい。
第1の吸収層15a、35aと第2の吸収層17a、37aが同じ材料から構成されるときには、第1の吸収層と第2の吸収層の間に、第1の吸収層へのエッチングダメージを防止するエッチングストッパー層16a、36aが形成される。エッチングストッパー層16a、36aの材料としては、酸化タンタル(TaO)、酸化シリコン(SiOx)、窒化クロム(CrN)などが膜厚10nm〜20nm程度の範囲で用いられる。エッチングストッパー層は検査用低反射層を兼ねるのが好ましい。
(ハードマスク)
ハードマスク18a、28a、38aは、パターン領域において吸収層とエッチングの選択比が十分に取れる耐エッチング性を有する必要があるとともに、エッチング完了後には容易に取り除くことができる必要があり、また、マスクパターンの光学検査時の検出感度を上げるために、検査用低反射層を兼ねるのが好ましい。ハードマスク18a、28a、38aの材料としては、例えば、酸化タンタル(TaO)、酸窒化タンタル(TaNO)、酸化硼化タンタル(TaBO)、酸窒化硼化タンタル(TaBNO)などの酸素を含むタンタル化合物、あるいはクロム(Cr)、酸化クロム(CrO)、窒化クロム(CrN)、酸窒化クロム(CrNO)などのCr系材料、あるいは酸窒化シリコン(SiON)が膜厚10nm〜20nm程度の範囲で用いられる。
ハードマスク18a、28a、38aは、パターン領域において吸収層とエッチングの選択比が十分に取れる耐エッチング性を有する必要があるとともに、エッチング完了後には容易に取り除くことができる必要があり、また、マスクパターンの光学検査時の検出感度を上げるために、検査用低反射層を兼ねるのが好ましい。ハードマスク18a、28a、38aの材料としては、例えば、酸化タンタル(TaO)、酸窒化タンタル(TaNO)、酸化硼化タンタル(TaBO)、酸窒化硼化タンタル(TaBNO)などの酸素を含むタンタル化合物、あるいはクロム(Cr)、酸化クロム(CrO)、窒化クロム(CrN)、酸窒化クロム(CrNO)などのCr系材料、あるいは酸窒化シリコン(SiON)が膜厚10nm〜20nm程度の範囲で用いられる。
(導電層)
図1〜図3に示すように、EUV露光用の反射型マスクブランクのパターン側と反対側の面に、マスクを露光装置に設置するときの静電チャック用に導電層19、29、39が設けられることが多い。導電層の材料としては、導電性を示す金属や金属窒化物などの薄膜を設けたものであり、例えば、クロム(Cr)や窒化クロム(CrN)などを厚さ20nm〜150nm程度に成膜して用いられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
図1〜図3に示すように、EUV露光用の反射型マスクブランクのパターン側と反対側の面に、マスクを露光装置に設置するときの静電チャック用に導電層19、29、39が設けられることが多い。導電層の材料としては、導電性を示す金属や金属窒化物などの薄膜を設けたものであり、例えば、クロム(Cr)や窒化クロム(CrN)などを厚さ20nm〜150nm程度に成膜して用いられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
(実施例1)
以下の手順で反射型マスクブランクを作製した。
光学研磨された大きさ6インチ角(厚さ0.25インチ)の合成石英基板の一主面上に、DCマグネトロンスパッタ法により、Arガス雰囲気下で、Siターゲットを用いてSi膜を4.2nm成膜し、続いてMoターゲットを用いてMo膜を2.8nm成膜し、これを1周期として40周期積層して反射層とした後、最後にSi膜を11nm成膜してキャッピング層とし、MoとSiの多層膜よりなるEUV光を反射する反射層を形成した。
次に、DCマグネトロンスパッタ法により、Arと窒素の混合ガス雰囲気下で、上記の多層反射膜上にCrターゲットを用いてCrN膜を10nmの厚さに成膜し、バッファ層とした。
以下の手順で反射型マスクブランクを作製した。
光学研磨された大きさ6インチ角(厚さ0.25インチ)の合成石英基板の一主面上に、DCマグネトロンスパッタ法により、Arガス雰囲気下で、Siターゲットを用いてSi膜を4.2nm成膜し、続いてMoターゲットを用いてMo膜を2.8nm成膜し、これを1周期として40周期積層して反射層とした後、最後にSi膜を11nm成膜してキャッピング層とし、MoとSiの多層膜よりなるEUV光を反射する反射層を形成した。
次に、DCマグネトロンスパッタ法により、Arと窒素の混合ガス雰囲気下で、上記の多層反射膜上にCrターゲットを用いてCrN膜を10nmの厚さに成膜し、バッファ層とした。
続いて、上記のCrN膜のバッファ層上に、DCマグネトロンスパッタ法により、Taターゲットを用いて、Arと窒素の混合ガス雰囲気下で、TaN膜を50nmの厚さで成膜し、EUV光を吸収する第1の吸収層とし、この第1の吸収層上にTaO膜を15nmの厚さで成膜し、エッチングストッパー層とした。
次いで、このエッチングストッパー層上にTaN膜を50nmの厚さに成膜して第2の吸収層とし、その上にTaO膜を15nmの厚さで成膜しハードマスクとし、EUV露光用の反射型マスクブランクを得た。
次いで、このエッチングストッパー層上にTaN膜を50nmの厚さに成膜して第2の吸収層とし、その上にTaO膜を15nmの厚さで成膜しハードマスクとし、EUV露光用の反射型マスクブランクを得た。
次に、このEUV露光用マスクブランクを用い、電子線レジストを塗布し、電子線描画装置でパターン描画して、ウェハ上に転写するパターンに対応したパターンを有するパターン領域用の第1のレジストパターンを形成した。
次に、第1のレジストパターンをマスクにして、フッ素ガスによりハードマスクTaO膜をエッチングし、ハードマスクパターンを形成した。続いて、エッチングガスを換えて塩素ガスを用いて第2の吸収層のTaN膜をエッチングし、エッチングストッパー層TaO膜をフッ素ガス、第1の吸収層のTaN膜を塩素ガスで順にエッチングしてパターン化した。
次に、第1のレジストパターンを酸素プラズマで剥離除去した後、上記の工程まで進めた製造途中のマスク基板を洗浄し、ドライエッチングで生じたパーティクルなどを洗浄により除去した。洗浄には、硫酸過水(硫酸と過酸化水素水の混合液)を用いた。
次に、波長257nmの検査光を用いてパターン領域のハードマスクパターンの外観欠陥検査を行った。検出された黒欠陥部は、FIBにより欠陥の修正を行った。FIBによる修正は、反射層にダメージが発生しない程度に黒欠陥部下層の第1の吸収層TaN膜の厚さを残して修正し、欠陥部の第1の吸収層の膜厚を吸収層形成時の約50%程度残した修正とした。FIBによる修正により生じたダメージは、修正後の第1の吸収層の段階で留まり、反射層までは影響していない。
次に、遮光領域用の第2のレジストパターンを形成し、第2のレジストパターンをマスクとしてパターン領域のハードマスクパターンTaO膜をフッ素ガスでエッチング除去した。続いて、パターン領域の露出した第2の吸収層パターンTaN膜を塩素ガスでエッチング除去した。第2の吸収層パターンTaN膜をエッチングするときに、黒欠陥部の修正残りの第1の吸収層TaN膜も同時にエッチング除去された。
次に、第2のレジストパターンを酸素プラズマで剥離除去し、バッファ層CrN膜を塩素と酸素の混合ガスでエッチングしてパターン化し、パターン領域と積層された吸収層を遮光領域とする反射型マスクを形成した。
上記の反射型マスク製造工程の後、反射型マスクを最終的に検査したところ、黒欠陥は修正されており、高品質の反射型マスクが得られた。
(実施例2)
以下の手順で反射型マスクブランクを作製した。
光学研磨された大きさ6インチ角(厚さ0.25インチ)の合成石英基板上に、DCマグネトロンスパッタ法により、実施例1と同様にして、膜厚4.2nmのSi膜と膜厚2.8nmのMo膜をそれぞれ40層重ねた多層膜よりなる反射層を形成し、その上に膜厚11nmのSi膜のキャッピング層を形成し、さらに膜厚10nmのCrN膜を成膜しバッファ層とした。
以下の手順で反射型マスクブランクを作製した。
光学研磨された大きさ6インチ角(厚さ0.25インチ)の合成石英基板上に、DCマグネトロンスパッタ法により、実施例1と同様にして、膜厚4.2nmのSi膜と膜厚2.8nmのMo膜をそれぞれ40層重ねた多層膜よりなる反射層を形成し、その上に膜厚11nmのSi膜のキャッピング層を形成し、さらに膜厚10nmのCrN膜を成膜しバッファ層とした。
続いて、上記のCrN膜のバッファ層上に、DCマグネトロンスパッタ法により、Taターゲットを用いて、Arと窒素の混合ガス雰囲気下で、TaN膜を50nmの厚さで成膜し、EUV光を吸収する第1の吸収層とした。
次いで、この第1の吸収層上にCrN膜を50nmの厚さに成膜して第2の吸収層とし、その上にSiON膜を15nmの厚さで成膜しハードマスクとし、EUV露光用の反射型マスクブランクを得た。
次いで、この第1の吸収層上にCrN膜を50nmの厚さに成膜して第2の吸収層とし、その上にSiON膜を15nmの厚さで成膜しハードマスクとし、EUV露光用の反射型マスクブランクを得た。
次に、このEUV露光用マスクブランクを用い、電子線レジストを塗布し、電子線描画装置でパターン描画して、ウェハ上に転写するパターンに対応したパターンを有するパターン領域用の第1のレジストパターンを形成した。
次に、第1のレジストパターンをマスクにして、フッ素ガスによりハードマスクSiON膜をエッチングし、ハードマスクパターンを形成した。続いて、エッチングガスを換えて塩素ガスと酸素の混合ガスを用いて第2の吸収層のCrN膜をエッチングし、続いてエッチングガスを換えて塩素ガスを用いて第1の吸収層のTaN膜をエッチングしてパターン化した。
次に、第1のレジストパターンを酸素プラズマで剥離除去した後、上記の工程まで進めた製造途中のマスク基板を洗浄し、ドライエッチングで生じたパーティクルなどを洗浄により除去した。洗浄には、硫酸過水を用いた。
次に、波長257nmの検査光を用いてパターン領域のハードマスクパターンの外観欠陥検査を行った。検出された黒欠陥部は、FIBにより欠陥の修正を行った。修正は、反射層に損傷が生じない程度の厚さに黒欠陥部下層の第1の吸収層TaN膜の厚さを残して行った。FIBによる修正は、反射層にダメージが発生しない程度に第1の吸収層TaN膜の厚さを残して修正し、第1の吸収層膜厚を吸収層形成時の約50%程度残した修正とした。FIBによる修正により生じたダメージは、修正後の第1の吸収層の段階で留まり、反射層までは影響していない。
次に、遮光領域用の第2のレジストパターンを形成し、第2のレジストパターンをマスクとして、黒欠陥部の修正残りの第1の吸収層TaN膜をフッ素系ガスでエッチング除去した。この際、パターン領域のハードマスクパターンSiON膜も同時に除去することができる。
次いで、第2のレジストパターンを剥離し、ハードマスクを除去した領域の露出した第2の吸収層パターンCrN膜を塩素ガスと酸素の混合ガスでエッチング除去した。第2の吸収層パターンCrNをエッチングするときに、バッファ層CrNも同時にエッチングされてパターン化され、パターン領域と積層された吸収層を遮光領域とする反射型マスクを形成した。
次いで、第2のレジストパターンを剥離し、ハードマスクを除去した領域の露出した第2の吸収層パターンCrN膜を塩素ガスと酸素の混合ガスでエッチング除去した。第2の吸収層パターンCrNをエッチングするときに、バッファ層CrNも同時にエッチングされてパターン化され、パターン領域と積層された吸収層を遮光領域とする反射型マスクを形成した。
上記の反射型マスク製造工程の後、反射型マスクを最終的に検査したところ、黒欠陥は修正されており、高品質の反射型マスクが得られた。
(実施例3)
本実施例は、エッチングストッパー層がCrN膜よりなり、他の層構成、材料は、実施例1と同じである反射型マスクブランクを作製し、このブランク上に電子線レジストを塗布し、電子線描画装置でパターン描画して、パターン領域用の第1のレジストパターンを形成した。
本実施例は、エッチングストッパー層がCrN膜よりなり、他の層構成、材料は、実施例1と同じである反射型マスクブランクを作製し、このブランク上に電子線レジストを塗布し、電子線描画装置でパターン描画して、パターン領域用の第1のレジストパターンを形成した。
次に、第1のレジストパターンをマスクにして、フッ素ガスによりハードマスクTaO膜をエッチングし、ハードマスクパターンを形成した。続いて、エッチングガスを換えて塩素ガスを用いて第2の吸収層のTaN膜をエッチングし、エッチングストッパー層CrN膜を塩素と酸素の混合ガスでエッチングし、第1の吸収層のTaN膜を塩素ガスでエッチングしてパターン化した。
次に、第1のレジストパターンを酸素プラズマで剥離除去した後、遮光領域用の第2のレジストパターンを形成し、パターン領域のハードマスクパターンをフッ素ガスでエッチング除去し、続いてパターン領域の第2の吸収層のTaN膜を塩素ガスでエッチング除去した。
次に、第2のレジストパターンを酸素プラズマで剥離除去した後、上記の工程まで進めた製造途中のマスク基板を洗浄し、ドライエッチングで生じたパーティクルなどを洗浄により除去した。洗浄には、硫酸過水を用いた。
次に、波長257nmの検査光を用いてパターン領域のエッチングストッパー層パターンの外観欠陥検査を行った。検出された黒欠陥部は、AFMにより欠陥の修正を行った。修正は、反射層に損傷が生じない程度の厚さに黒欠陥部の下層の第1の吸収層TaN膜の厚さを残して行った。AFMによる修正は、反射層にダメージが発生しない程度に第1の吸収層TaN膜の厚さを残して修正し、第1の吸収層の膜厚を吸収層形成時の約80%程度残した修正とした。AFMによる修正では、黒欠陥部の第1の吸収層の上部の修正に留めたために、隣接する正常パターンにダメージが及ぶことは無く、また反射層までは影響していない。
次に、エッチングストッパー層パターンをマスクとして黒欠陥部の修正残りの第1の吸収層TaN膜を塩素ガスでエッチング除去し、バッファ層CrN膜を塩素と酸素の混合ガスでエッチングしてパターン化し、パターン領域と積層された吸収層を遮光領域とする反射型マスクを形成した。
上記の反射型マスク製造工程の後、反射型マスクを最終的に検査したところ、黒欠陥は修正されており、高品質の反射型マスクが得られた。
11、21、31 基板
12、22、32 反射層
13、23、33 キャッピング層
14a、24a、34a バッファ層
14、24、34 バッファ層パターン
15a、25a、35a 第1の吸収層
15、25、35 第1の吸収層パターン
16a、36a エッチングストッパー層
16、36 エッチングストッパー層パターン
17a、27a、37a 第2の吸収層
17、27、37 第2の吸収層パターン
18a、28a、38a ハードマスク
18、28、38 ハードマスクパターン
19、29、39 裏面導電層
10、20、30 遮光領域を有する反射型マスク
111、211、311 第1のレジストパターン
112a、212a、312a 吸収層パターンの黒欠陥
112b、212b、312b 黒欠陥部の修正残り
113、213、313 第2のレジストパターン
114、214、314 パターン領域
115、215,315 遮光領域
40、50 反射型マスクブランク
60 製造途中の反射型マスク
61、71、81 基板
62、72、82 反射層・キャッピング層
63、73、83 バッファ層
64、74、84 吸収層パターン
65、75、85 低反射層パターン
66、86 吸収層欠陥
76 FIBまたはEB
77 ダメージ
87 AFMの探針
91 基板
92 反射層
93 キャッピング層
94a バッファ層
94 バッファ層パターン
95a 第1の吸収層
95 第1の吸収層パターン
96a 検査用低反射層
96 検査用低反射層パターン
97a 第2の吸収層
97 第2の吸収層パターン
99 裏面導電層
90 遮光領域を有する反射型マスク
911 第1のレジストパターン
912 吸収層パターンの黒欠陥
913 第2のレジストパターン
914 パターン領域
915 遮光領域
1 低熱膨張基板
2 多層反射膜
3 保護膜
4 バッファ膜
5 第1の吸収膜
6 第2の吸収膜
100 転写パターン領域
101 遮光領域
12、22、32 反射層
13、23、33 キャッピング層
14a、24a、34a バッファ層
14、24、34 バッファ層パターン
15a、25a、35a 第1の吸収層
15、25、35 第1の吸収層パターン
16a、36a エッチングストッパー層
16、36 エッチングストッパー層パターン
17a、27a、37a 第2の吸収層
17、27、37 第2の吸収層パターン
18a、28a、38a ハードマスク
18、28、38 ハードマスクパターン
19、29、39 裏面導電層
10、20、30 遮光領域を有する反射型マスク
111、211、311 第1のレジストパターン
112a、212a、312a 吸収層パターンの黒欠陥
112b、212b、312b 黒欠陥部の修正残り
113、213、313 第2のレジストパターン
114、214、314 パターン領域
115、215,315 遮光領域
40、50 反射型マスクブランク
60 製造途中の反射型マスク
61、71、81 基板
62、72、82 反射層・キャッピング層
63、73、83 バッファ層
64、74、84 吸収層パターン
65、75、85 低反射層パターン
66、86 吸収層欠陥
76 FIBまたはEB
77 ダメージ
87 AFMの探針
91 基板
92 反射層
93 キャッピング層
94a バッファ層
94 バッファ層パターン
95a 第1の吸収層
95 第1の吸収層パターン
96a 検査用低反射層
96 検査用低反射層パターン
97a 第2の吸収層
97 第2の吸収層パターン
99 裏面導電層
90 遮光領域を有する反射型マスク
911 第1のレジストパターン
912 吸収層パターンの黒欠陥
913 第2のレジストパターン
914 パターン領域
915 遮光領域
1 低熱膨張基板
2 多層反射膜
3 保護膜
4 バッファ膜
5 第1の吸収膜
6 第2の吸収膜
100 転写パターン領域
101 遮光領域
Claims (9)
- ウェハ上に転写するパターンに対応したパターンを有するパターン領域と、前記パターン領域の周辺にEUV光を吸収する積層された吸収層で形成された遮光領域とを有する反射型マスクの製造方法であって、
基板と、前記基板上に形成され前記EUV光を反射する反射層と、前記反射層上に形成され前記EUV光を吸収する第1の吸収層と、前記第1の吸収層上に形成され前記EUV光を吸収する第2の吸収層と、前記第2の吸収層上に設けられたハードマスクとを備えた反射型マスクブランクを準備する工程と、
前記ハードマスク上に、前記パターン領域用の第1のレジストパターンを形成する工程と、
前記第1のレジストパターンをマスクとして、前記パターン領域の前記ハードマスク、前記第2の吸収層、前記第1の吸収層をエッチングしてパターン化した後、前記第1のレジストパターンを剥離する工程と、
前記パターン領域の外観欠陥検査を行う工程と、
黒欠陥部がある場合には、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前期黒欠陥部を修正する工程と、
前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去し、前記パターン領域に前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、
を含むことを特徴とする反射型マスクの製造方法。 - 請求項1に記載の反射型マスクの製造方法において、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層がエッチング特性の同じ材料で構成され、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層との間にエッチングストッパー層を有し、
前記パターン領域の前記パターン化したハードマスクおよび前記第2の吸収層を除去する前に、前記パターン領域の外観欠陥検査を行い、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前記黒欠陥部を修正する工程の後に、
前記パターン化したハードマスク上に、前記遮光領域用の第2のレジストパターンを形成する工程と、
前記第2のレジストパターンをマスクとして、前記パターン領域の前記パターン化したハードマスクおよび前記第2の吸収層をエッチングして除去するとともに、前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去する工程と、
前記第2のレジストパターンを剥離し、前記パターン領域に前記エッチングストッパー層を設けた前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、
を含むことを特徴とする反射型マスクの製造方法。 - 請求項1に記載の反射型マスクの製造方法において、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層がエッチング特性の異なる材料で構成され、
前記パターン領域の前記パターン化したハードマスクおよび前記第2の吸収層を除去する前に、前記パターン領域の外観欠陥検査を行い、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前記黒欠陥部を修正する工程の後に、
前記パターン化したハードマスク上に、前記遮光領域用の第2のレジストパターンを形成する工程と、
前記第2のレジストパターンをマスクとして、前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去する工程と、
前記パターン領域の前記パターン化したハードマスクをエッチングして除去する工程と、
前記第2のレジストパターンを剥離する工程と、
前記パターン領域の前記パターン化した第2の吸収層をエッチングして除去し、前記パターン領域に前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、
を含むことを特徴とする反射型マスクの製造方法。 - 請求項1に記載の反射型マスクの製造方法において、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層がエッチング特性の同じ材料で構成され、前記第1の吸収層と前記第2の吸収層との間にクロム系材料よりなるエッチングストッパー層を有し、
前記第1のレジストパターンを剥離する工程の後に、
前記パターン化したハードマスク上に、前記遮光領域用の第2のレジストパターンを形成する工程と、
前記第2のレジストパターンをマスクとして、前記パターン領域の前記パターン化したハードマスク、前記パターン化した第2の吸収層をエッチングして除去する工程と、
前記第2のレジストパターンを剥離する工程と、
前記パターン領域の外観欠陥検査を行う工程と、
黒欠陥部がある場合には、前記反射層に損傷が生じない程度の厚さに前記黒欠陥部の下層の前記第1の吸収層の厚さを残して前期黒欠陥部を修正する工程と、
前記黒欠陥部の修正残りの前記第1の吸収層をエッチングして除去し、前記パターン領域に前記エッチングストッパー層を設けた前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程と、
を含むことを特徴とする反射型マスクの製造方法。 - 前記反射層と前記第1の吸収層との間に、前記反射層へのエッチング損傷を防止するバッファ層を有し、前記パターン領域に前記第1の吸収層よりなるパターンを形成する工程の後に、
前記パターン領域の前記バッファ層をエッチングしてパターン化する工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法。 - 請求項1、請求項2、請求項5のいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法において、
前記第1の吸収層および前記第2の吸収層が窒化タンタル、前記ハードマスクが酸化タンタル、前記ストッパー層が酸化タンタルまたは酸化シリコンのいずれかの材料で形成されていることを特徴とする反射型マスクの製造方法。 - 請求項1、請求項3、請求項5のいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法において、
前記第1の吸収層が窒化タンタル、前記第2の吸収層が窒化クロム、前記ハードマスクが酸窒化シリコンの材料で形成されていることを特徴とする反射型マスクの製造方法。 - 請求項1、請求項4、請求項5のいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法において、
前記第1の吸収層および前記第2の吸収層が窒化タンタル、前記ハードマスクが酸化タンタル、前記ストッパー層が窒化クロムの材料で形成されていることを特徴とする反射型マスクの製造方法。 - 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の反射型マスクの製造方法に用いられることを特徴とする反射型マスクブランク。
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- 2010-03-19 JP JP2010063865A patent/JP2011197375A/ja not_active Withdrawn
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