JP2011180846A - 非接触通信システム及びこれに用いられる誘導コイル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単かつ安価な改良で大幅に通信領域及び通信距離を拡張し、通信品質を向上させることのできる非接触通信システムを提供する。
【解決手段】 記憶媒体1とリーダ/ライタ装置2との間で非接触に情報の送受信を行う非接触通信システムにおいて、記憶媒体1及びリーダ/ライタ装置2のいずれか一方又は双方のアンテナ11,21と実質的に同一の平面内に無給電の誘導コイル31を配置するとともに、この誘導コイル31がアンテナ11,21の周囲に巻回されるようにし、かつ、誘導コイル31に共振回路32を設けた。記憶媒体1とリーダ/ライタ装置2との間に、一つ又は複数の誘導コイルをさらに設け、各前記中間誘導コイルに共振回路を設けてもよい。
【選択図】 図1
【解決手段】 記憶媒体1とリーダ/ライタ装置2との間で非接触に情報の送受信を行う非接触通信システムにおいて、記憶媒体1及びリーダ/ライタ装置2のいずれか一方又は双方のアンテナ11,21と実質的に同一の平面内に無給電の誘導コイル31を配置するとともに、この誘導コイル31がアンテナ11,21の周囲に巻回されるようにし、かつ、誘導コイル31に共振回路32を設けた。記憶媒体1とリーダ/ライタ装置2との間に、一つ又は複数の誘導コイルをさらに設け、各前記中間誘導コイルに共振回路を設けてもよい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、非接触の近距離無線通信によって、ICタグ等の記録媒体とリーダ/ライタ装置(以下R/W装置と記載する)との間で情報の送受信を行う非接触通信システムに関し、特に、既存の非接触通信システムの基本構成を変えることなく、簡単な改良を施すだけで通信距離を拡大することのできる非接触通信システム及びこれに用いられる誘導コイル装置に関する。
ICタグ等の記録媒体とリーダ/ライタ装置(以下R/W装置と記載する)との間で非接触の無線通信を行う非接触通信システムが知られており、物流や人の出入り管理等の多様な用途に利用されている(例えば特許文献1,2,3参照)。
このようなRFIDシステムにおいては、用途に応じて種々の形状やサイズのICタグおよび、リーダ/ライタ用アンテナがメーカーによってラインナップされている。
このようなRFIDシステムにおいては、用途に応じて種々の形状やサイズのICタグおよび、リーダ/ライタ用アンテナがメーカーによってラインナップされている。
しかし、ICタグに使用される制御チップの価格が未だ高価であることから、種々の形状やサイズのICタグをラインナップし、大量に在庫として保持することは、非接触通信システムを未だ高価格なものにしている問題の一因になっている。特に大型や特殊な形状のICタグは絶対的な需要が少なく、特に大型のタグでは、コイルのL値が相対的に大きくなる。そして、それに伴う共振回路のC値を小さくする必要が生じるが、タグでは電極でC値を構成するため、電極の製造誤差によるC値のバラつきによる特性への影響が増加するため歩留まりが悪化しやすくなる。また、リーダ/ライタ装置においても、ユーザーの要求にマッチした性能のアンテナを備える製品をラインナップすることは製造・在庫コストの増加に繋がるため望ましくない。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、既存のICタグ及びリーダ/ライタ装置をほとんどそのまま使うことができ、簡単かつ安価な改良で大幅に通信領域及び通信距離を拡張し、通信品質を向上させることのできる非接触通信システム及びこれに用いられる誘導コイル装置の提供を目的とする。
一般に、R/W装置の周囲に誘導コイルを配置すると、誘導コイルにはR/W装置から発生する磁束密度の変化に比例する誘導電流が流れる。また、この誘導電流により誘導コイルにも磁界(誘導磁界)が発生するが、この誘導磁界はR/W装置から発生する磁界(駆動磁界)を打ち消す方向に発生するため、R/W装置のアンテナの周囲を取り囲む金属面やコイルを配置すると、R/W装置の性能を低下させる原因となるのが一般的である。
しかし、本願発明の発明者が鋭意研究を行った結果、誘導コイル径をR/W装置のアンテナ径よりも一定以上に大きくすると、両者を実質的に同一平面上に配置しても、共振回路により誘導磁界の強度を適切に調整することにより、特に遠距離における通信性能を格段に向上できることを見いだした。
これは、R/W装置のアンテナと誘導コイルを実質的に同一平面上に配置した場合は、R/W装置のアンテナ近傍では駆動磁界が支配的であるが、駆動用のアンテナ径が小さいと、遠距離では駆動磁界の影響範囲よりも誘導磁界の影響範囲が支配的になるためと考えられる。
これは、R/W装置のアンテナと誘導コイルを実質的に同一平面上に配置した場合は、R/W装置のアンテナ近傍では駆動磁界が支配的であるが、駆動用のアンテナ径が小さいと、遠距離では駆動磁界の影響範囲よりも誘導磁界の影響範囲が支配的になるためと考えられる。
なお、両者を組み合わせた場合にタグに発生する誘導起電力は、R/W装置のアンテナ近傍で駆動磁界と誘導磁界とが打ち消しあいタグへの供給電力が低下する領域が生じるが、本発明の発明者は、供給電力の低下がタグの動作電力を下回らないように誘導コイルや共振回路を調整することで均一な読取性能を確保できることを見いだした。また、本発明の発明者は、誘導アンテナの共振回路は、主に発生する誘導電流の増幅率に影響し、発生する誘導磁界の周波数には影響を与えないことも見いだした。上記の考え方は、R/W装置側における誘導コイルとアンテナとの関係におけるものだが、ICタグ等の記憶媒体側においても同様である。
以上から、本発明の発明者は、ICタグ等の記録媒体のアンテナ又はリーダ/ライタ装置のアンテナの周囲に誘導コイルを巻回し、この誘導コイルに共振回路を設けることで、通信領域及び通信距離が飛躍的に拡大し、通信品質も向上することに想到した。
具体的に、請求項1に記載の発明は、記憶媒体とリーダ/ライタ装置との間で非接触に情報の送受信を行う非接触通信システムにおいて、前記記憶媒体及び前記リーダ/ライタ装置のいずれか一方又は双方のアンテナと実質的に同一の平面内に無給電の誘導コイルを配置するとともに、この誘導コイルが前記アンテナの周囲に巻回されるようにし、かつ、前記誘導コイルに共振回路を設けた構成としてある。
この場合、請求項2に記載するように、前記記憶媒体と前記リーダ/ライタ装置との間に、一つ又は複数の誘導コイルを設け、各前記中間誘導コイルに共振回路を設けてもよい。
この場合、請求項2に記載するように、前記記憶媒体と前記リーダ/ライタ装置との間に、一つ又は複数の誘導コイルを設け、各前記中間誘導コイルに共振回路を設けてもよい。
このようにすることで、さらに通信領域及び通信距離を拡大し、通信品質を高めることができる。
アンテナと誘導コイルとの関係は、誘導コイルの中央にアンテナを配置するようにしてもよいが、請求項3に記載するように、誘導コイルの中央から偏心した位置にアンテナを配置するようにしてもよい。誘導コイルの近傍にアンテナを配置してもよい。
アンテナと誘導コイルとの関係は、誘導コイルの中央にアンテナを配置するようにしてもよいが、請求項3に記載するように、誘導コイルの中央から偏心した位置にアンテナを配置するようにしてもよい。誘導コイルの近傍にアンテナを配置してもよい。
なお、本発明の非接触通信システムに用いられる誘導コイル装置は、請求項4に記載するように、非接触通信システムに用いられる誘導コイル装置において、前記記憶媒体及び前記リーダ/ライタ装置のアンテナを保持する保持部材のいずれか一方又は双方に貼り付けられるシート状部材と、このシート状部材に形成された誘導コイル及び共振回路とを有し、前記誘導コイルは、前記シート状部材を前記保持部材に貼り付けたときに、前記アンテナが前記誘導コイルの中に位置するように前記シート状部材に形成されている構成とするとよい。
本発明の非接触通信システムによれば、既存のICタグ又は/及びR/W装置のアンテナの周囲に共振回路を備えた誘導コイルを付加するだけで、通信距離や通信領域及び通信品質を大幅に向上させることが可能になる。従って、制御チップを搭載した小型のタグ本体部分と、タグ本体から独立した誘導コイルの組み合わせにより、柔軟な製品の供給が可能になるとともに、制御チップを搭載した高価なタグ本体の製品を絞り込むことが可能になり、在庫コストを削減することが可能になる。
本発明の誘導コイルは安価に製造することができ、組合せる誘導コイルを種々変更するだけで市場の様々なニーズに対応することが可能になる。特にカスタムタグの要求があった場合に、誘導コイルの設計のみで対応することが可能になるため、従来のような制御チップを搭載するための設計や変更が不要となり、安価かつ短時間で対応が可能になる。
また、本発明の誘導コイル装置によれば、薄いシート状部材に誘導コイルと共振回路とが形成されているので、携帯電話を含めてあらゆる種類の電子機器における非接触通信システムへの適用が可能である。
また、本発明の誘導コイル装置によれば、薄いシート状部材に誘導コイルと共振回路とが形成されているので、携帯電話を含めてあらゆる種類の電子機器における非接触通信システムへの適用が可能である。
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の非接触通信システムの第一の実施形態にかかり、非接触通信システムの概略構成を説明する斜視図である。
記憶媒体であるICタグ1とR/W装置2はそれぞれアンテナ11,21を有している。
この実施形態では、R/W装置2のアンテナ21と同一の平面内に無給電の誘導コイル31を配置している。
図1は、本発明の非接触通信システムの第一の実施形態にかかり、非接触通信システムの概略構成を説明する斜視図である。
記憶媒体であるICタグ1とR/W装置2はそれぞれアンテナ11,21を有している。
この実施形態では、R/W装置2のアンテナ21と同一の平面内に無給電の誘導コイル31を配置している。
誘導コイル31のコイル径は、R/W装置2のアンテナ21の径より大きくする。前記したように、一般に、アンテナ21の周りに誘導コイル31を巻回すると、誘導コイル31にはR/W装置2のアンテナ21から発生する磁界を打ち消す方向に誘導磁界が発生するが、誘導コイル31のコイル径を、R/W装置2のアンテナ21の径に対して一定以上に大きくすると、両者を実質的に同一平面上に配置しても、後述の共振回路32を利用して誘導磁界の強度を適切に調整することにより、通信距離や通信領域を拡大し、通信品質を高めることができる。
誘導コイル31のコイル径がアンテナ21の径に対して小さすぎると、通信領域や通信距離が十分に拡大できず、大きすぎると通信品質が低下する。誘導コイル31のコイル径とR/W装置2のアンテナ21の径との比は、アンテナ21に印加される電圧やアンテナ21の径,巻き数,周波数等の条件によって異なり、各条件に従って実験を行うことで、通信距離,通信領域,通信品質が最適となる径比を見つけだすことができる。
誘導コイル31には共振回路32を接続する。共振回路32は、一つ又は複数のキャパシタを誘導コイル31に直列又は接続したものでよい。前記キャパシタの容量は、誘導コイル31を介してICタグ1とリーダ/ライタ装置2との間で通信を行う周波数に同調をとるように設定される。
誘導コイル31及び共振回路32は、R/W装置2のアンテナ21が形成された基板内に形成するものとしてもよいが、誘導コイル31と共振回路32とを有する平板状の誘導コイル装置を、前記基板の上又はR/W装置2の筐体に取り付けるものとしてもよい。
また、アンテナ21は、誘導コイル31のほぼ中心に位置していてもよいが、
ICタグ1とR/W装置2との間の通信条件等によっては、誘導コイル31の中心からいずれかの方向に偏心した位置にあってもよく、誘導コイル31の極近傍に位置していてもよい。
また、アンテナ21は、誘導コイル31のほぼ中心に位置していてもよいが、
ICタグ1とR/W装置2との間の通信条件等によっては、誘導コイル31の中心からいずれかの方向に偏心した位置にあってもよく、誘導コイル31の極近傍に位置していてもよい。
図2は、誘導コイル装置の一例を示す斜視図である。
矩形状のシート30の周縁部分に誘導コイル31が巻回され、シート30内の誘導コイル3の近傍に共振回路32が形成されている。
シート30は、柔軟性を有する非導電性の樹脂材から形成され、その一面には前記基板に貼り付けるための接着剤が塗布されている。
このような誘導コイル装置3を用いれば、携帯電話等の電子機器Mの筐体にシート30を貼り付けるだけで、内部のアンテナ21による通信領域や通信距離を簡単に拡大することができる。
矩形状のシート30の周縁部分に誘導コイル31が巻回され、シート30内の誘導コイル3の近傍に共振回路32が形成されている。
シート30は、柔軟性を有する非導電性の樹脂材から形成され、その一面には前記基板に貼り付けるための接着剤が塗布されている。
このような誘導コイル装置3を用いれば、携帯電話等の電子機器Mの筐体にシート30を貼り付けるだけで、内部のアンテナ21による通信領域や通信距離を簡単に拡大することができる。
図3は、本発明の非接触通信システムの第二の実施形態を説明する斜視図である。
この実施形態では、電子機器Mの筐体の表面に図2の誘導コイル装置3を貼り付け、さらに、ICタグ1と電子機器Mとの間に別の誘導コイル装置4を配置している。
誘導コイル装置4は、基体40の表面に誘導コイル41と共振回路42とを設けたもので、基本構成は誘導コイル3と同じある。
このように、実施形態の非接触通信システムでは、ICタグ1と電子機器Mとの通信領域及び通信距離をさらに拡大することができ、通信品質もさらに高めることが可能になる。
この実施形態では、電子機器Mの筐体の表面に図2の誘導コイル装置3を貼り付け、さらに、ICタグ1と電子機器Mとの間に別の誘導コイル装置4を配置している。
誘導コイル装置4は、基体40の表面に誘導コイル41と共振回路42とを設けたもので、基本構成は誘導コイル3と同じある。
このように、実施形態の非接触通信システムでは、ICタグ1と電子機器Mとの通信領域及び通信距離をさらに拡大することができ、通信品質もさらに高めることが可能になる。
[実施例1]
図4(a)のように、誘導コイル31にキャパシタC1を直列接続し、共振回路32を形成した。R/W装置2のアンテナ21の径(直径)18mmに対し、誘導コイル31の径はその3.3倍の60mmとした。アンテナ21が誘導コイル31のほぼ中心に位置するように誘導コイル31を配置し、通信距離及び通信領域を検出した。
その結果、通信距離は誘導コイル31を用いない場合の約二倍に向上にした。また、通信領域も約二倍に拡大した。
この実施例での特徴は、約二倍に拡大した通信可能領域の末端に至るまで、通信率ほぼ100%の高品質の通信領域を確保できた点にある。
図4(a)のように、誘導コイル31にキャパシタC1を直列接続し、共振回路32を形成した。R/W装置2のアンテナ21の径(直径)18mmに対し、誘導コイル31の径はその3.3倍の60mmとした。アンテナ21が誘導コイル31のほぼ中心に位置するように誘導コイル31を配置し、通信距離及び通信領域を検出した。
その結果、通信距離は誘導コイル31を用いない場合の約二倍に向上にした。また、通信領域も約二倍に拡大した。
この実施例での特徴は、約二倍に拡大した通信可能領域の末端に至るまで、通信率ほぼ100%の高品質の通信領域を確保できた点にある。
[実施例2]
図4(b)のように、誘導コイル31にキャパシタC1を直列に接続し、キャパシタC2を誘導コイルの中間点に接続し、共振回路32を形成した。また、R/W装置のアンテナの径(直径)18mmに対し、誘導コイル31の径はその4.4倍の80mmとした。誘導コイル31の巻き数及びアンテナ21に印加する電圧は、実施例1と同じとした。アンテナ21が誘導コイル31のほぼ中心に位置するように誘導コイル31を配置し、通信距離及び通信領域を検出した。
その結果、通信距離は誘導コイル31を用いない場合の約三倍に向上にした。また、通信領域も約三倍に拡大した。なお、この実施例では、約三倍に拡大した通信可能領域のうち、末端域側の20%ほどの領域を除く領域で、通信率ほぼ100%の高品質の通信領域を確保することができた。また、末端域の20%ほどの領域では若干通信の品質が低下するが、誘導コイル31を用いない場合に比して、同様の領域における通信品質は向上した。
このように、上記の実施例1,2では、誘導コイル31の大きさをR/W装置2のアンテナ21の径に対して3倍〜5倍の範囲内とすることで、通信距離及び通信領域の拡大と通信品質の向上が確認できた。
図4(b)のように、誘導コイル31にキャパシタC1を直列に接続し、キャパシタC2を誘導コイルの中間点に接続し、共振回路32を形成した。また、R/W装置のアンテナの径(直径)18mmに対し、誘導コイル31の径はその4.4倍の80mmとした。誘導コイル31の巻き数及びアンテナ21に印加する電圧は、実施例1と同じとした。アンテナ21が誘導コイル31のほぼ中心に位置するように誘導コイル31を配置し、通信距離及び通信領域を検出した。
その結果、通信距離は誘導コイル31を用いない場合の約三倍に向上にした。また、通信領域も約三倍に拡大した。なお、この実施例では、約三倍に拡大した通信可能領域のうち、末端域側の20%ほどの領域を除く領域で、通信率ほぼ100%の高品質の通信領域を確保することができた。また、末端域の20%ほどの領域では若干通信の品質が低下するが、誘導コイル31を用いない場合に比して、同様の領域における通信品質は向上した。
このように、上記の実施例1,2では、誘導コイル31の大きさをR/W装置2のアンテナ21の径に対して3倍〜5倍の範囲内とすることで、通信距離及び通信領域の拡大と通信品質の向上が確認できた。
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の例では、R/W装置2側に誘導コイル31及び共振回路32を設けているが、ICタグ1側に設けてもよい。また、R/W装置2及びICタグ1の双方に誘導コイル31及び共振回路32を設けてもよい。
また、ICタグ1とリーダ/ライタ装置2との間に、別の誘導コイル装置3を一つまたは複数配置するようにしてもよい。このようにすることで、通信距離や通信領域をさらに拡張することができる。
例えば、上記の例では、R/W装置2側に誘導コイル31及び共振回路32を設けているが、ICタグ1側に設けてもよい。また、R/W装置2及びICタグ1の双方に誘導コイル31及び共振回路32を設けてもよい。
また、ICタグ1とリーダ/ライタ装置2との間に、別の誘導コイル装置3を一つまたは複数配置するようにしてもよい。このようにすることで、通信距離や通信領域をさらに拡張することができる。
本発明は、物流や人の管理等に利用される非接触通信システムに広範に適用が可能である。
1 ICタグ
11 アンテナ
2 R/W装置
21 アンテナ
3 誘導コイル装置
31 誘導コイル
32 共振回路
M 電子機器
C1,C2 キャパシタ
11 アンテナ
2 R/W装置
21 アンテナ
3 誘導コイル装置
31 誘導コイル
32 共振回路
M 電子機器
C1,C2 キャパシタ
Claims (4)
- 記憶媒体とリーダ/ライタ装置との間で非接触に情報の送受信を行う非接触通信システムにおいて、
前記記憶媒体及び前記リーダ/ライタ装置のいずれか一方又は双方のアンテナと実質的に同一の平面内に無給電の誘導コイルを配置するとともに、この誘導コイルが前記アンテナの周囲に巻回されるようにし、かつ、前記誘導コイルに共振回路を設けたこと、
を特徴とする非接触通信システム。 - 前記記憶媒体と前記リーダ/ライタ装置との間に、一つ又は複数の誘導コイルを設け、各前記中間誘導コイルに共振回路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の非接触通信システム。
- 前記アンテナを前記誘導コイルの中心から偏心した位置に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触通信システム。
- 非接触通信システムに用いられる誘導コイル装置において、
前記記憶媒体及び前記リーダ/ライタ装置のアンテナを保持する保持部材の一方又は双方に貼り付けられるシート状部材と、
このシート状部材に形成された誘導コイル及び共振回路とを有し、
前記誘導コイルは、前記シート状部材を前記保持部材に貼り付けたときに、前記アンテナが前記誘導コイルの中に位置するように前記シート状部材に形成されていること、
を特徴とする誘導コイル装置。
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JP2010044746A JP2011180846A (ja) | 2010-03-01 | 2010-03-01 | 非接触通信システム及びこれに用いられる誘導コイル装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012067271A1 (en) | 2010-11-18 | 2012-05-24 | Yazaki Corporation | Connecting Structure for Electronic Devices |
JP2013222237A (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-28 | Universal Entertainment Corp | 識別情報アクセス装置 |
WO2024103557A1 (zh) * | 2022-11-16 | 2024-05-23 | 时迈安拓通讯科技(苏州)有限公司 | 一种支持随意贴附且正面读写距离远的nfc天线 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112011103841T5 (de) | 2010-11-18 | 2013-08-29 | Yazaki Corporation | Verbindungsaufbau für elektronische Bauteile |
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WO2024103557A1 (zh) * | 2022-11-16 | 2024-05-23 | 时迈安拓通讯科技(苏州)有限公司 | 一种支持随意贴附且正面读写距离远的nfc天线 |
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