JP2011167951A - 金属/frpパイプの製造方法及び金属/frpパイプ、並びに、金属/frpパイプの熱残留応力除去方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属/FRPパイプの全体に対して、「金属層の降伏ひずみ(εY 金属)+金属層の残留ひずみ(εT 金属)」で求められる所定のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加え、次いで、除荷する。
【選択図】図11
Description
熱硬化性樹脂が含浸されたFRPプリプレグが外周に装着されている芯棒を金属管の内部へ挿入し、
前記FRPプリプレグが軟化するまで加熱して前記芯棒を膨張させ、前記FRPプリプレグの最外周を前記金属管の内周面に押し付け、
更に加熱温度を上げて前記FRPプリプレグを硬化させ、前記FRPプリプレグの最外周を前記金属管の内周面に張り付けて一体化し、
その後、常温まで冷却して前記芯棒を収縮させ、前記芯棒を前記金属管から抜き取った金属/FRPパイプの全体に対して、所定のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加え、次いで、除荷して
金属/FRPパイプを製造する方法である。
芯棒を金属管から抜き取った金属/FRPパイプの全体に対して所定のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加える工程は、
前記金属/FRPパイプの両端の開口部をそれぞれチャックで掴んで前記金属/FRPパイプを軸方向に引き伸ばすものであり、
当該チャックは、それぞれ、前記金属/FRPパイプの開口部が装入されるチャック開口部を備えている筒状で、中心部に内側押圧部を有し、当該内側押圧部を中心にして径方向外側に向かって、当該内側押圧部の外周側に内側挟持部、当該内側挟持部の外周側に外側挟持部、当該外側挟持部の外周側に外側押圧部を備えていて、
前記内側押圧部は、前記チャック開口部側に向かうにつれて拡径し、中心軸が延びる方向において、前記チャック開口部側に向かう方向に前進および、前記チャック開口部側から離れる方向に後退可能で、
前記内側挟持部は、前記金属/FRPパイプの内周壁に対応する形状の外周壁を備えていて、当該外周壁の周長が大きくなる方向及び小さくなる方向に拡径及び縮径可能であると共に、軸方向に延びる分割溝によって、円周方向において所定の間隔をあけて複数の内側挟持片に分割されており、
前記外側挟持部は前記内側挟持部との間に径方向に所定の間隔を有する隙間を介して配置され、前記金属/FRPパイプの外周壁に対応する形状の内周壁を備えていて、当該内周壁の周長が小さくなる方向及び大きくなる方向に縮径及び拡径可能であると共に、軸方向に延びる分割溝によって、円周方向において所定の間隔をあけて複数の外側挟持片に分割されており、当該外側挟持片の内周壁に掛止部を有し、
前記外側押圧部は、前記チャック開口部側に向かうにつれて縮径する内周壁を備えており、中心軸が延びる方向において、前記チャック開口部側に向かう方向に前進および、前記チャック開口部側から離れる方向に後退可能で、
前記金属/FRPパイプの両端開口部の周壁が前記内側挟持部と前記外側挟持部との間に存在する径方向の隙間に挿入されるように前記金属/FRPパイプの両端開口部にそれぞれ前記チャック開口部を装着した後、
前記内側押圧部を後退させることによって前記内側挟持部の各内側挟持片を拡径方向に移動させて内側挟持片の外周壁を前記金属/FRPパイプの内周壁に当接させ、
前記外側押圧部を後退させることによって前記外側挟持部の各外側挟持片を縮径方向に移動させて外側挟持片の内周壁に配備されている掛止部を前記金属/FRPパイプの外周壁に掛止させつつ前記金属/FRPパイプの外周壁を軸方向で外側に向かって引き伸ばす
ことにより、金属/FRPパイプの全体を軸方向に延びるように引っ張るものであることを特徴とする請求項1記載の金属/FRPパイプを製造する方法である。
前記所定のひずみ値が、「前記金属管から構成される金属層の降伏ひずみ(εY 金属)+前記金属管から構成される金属層の残留ひずみ(εT 金属)」であることを特徴とする請求項1又は2記載の金属/FRPパイプを製造する方法である。
請求項1乃至3のいずれか一項記載の金属/FRPパイプを製造する方法により製造した金属/FRPパイプである。
熱硬化性樹脂が含浸されたFRPプリプレグが外周に装着されている芯棒を金属管の内部へ挿入し、
前記FRPプリプレグが軟化するまで加熱して前記芯棒を膨張させ、前記FRPプリプレグの最外周を前記金属管の内周面に押し付け、
更に加熱温度を上げて前記FRPプリプレグを硬化させ、前記FRPプリプレグの最外周を前記金属管の内周面に張り付けて一体化し、
その後、常温まで冷却して前記芯棒を収縮させ、前記芯棒を前記金属管から抜き取って製造した金属/FRPパイプの前記金属管から構成される金属層の残留応力を除去する方法であって、
前記金属/FRPパイプの全体に対して、所定のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加え、次いで、除荷ことを特徴とする金属/FRPパイプの熱残留応力除去方法である。
前記金属/FRPパイプの全体に対して所定のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加える工程は、
前記金属/FRPパイプの両端の開口部をそれぞれチャックで掴んで前記金属/FRPパイプを軸方向に引き伸ばすものであり、
当該チャックは、それぞれ、前記金属/FRPパイプの開口部が装入されるチャック開口部を備えている筒状で、中心部に内側押圧部を有し、当該内側押圧部を中心にして径方向外側に向かって、当該内側押圧部の外周側に内側挟持部、当該内側挟持部の外周側に外側挟持部、当該外側挟持部の外周側に外側押圧部を備えていて、
前記内側押圧部は、前記チャック開口部側に向かうにつれて拡径し、中心軸が延びる方向において、前記チャック開口部側に向かう方向に前進および、前記チャック開口部側から離れる方向に後退可能で、
前記内側挟持部は、前記金属/FRPパイプの内周壁に対応する形状の外周壁を備えていて、当該外周壁の周長が大きくなる方向及び小さくなる方向に拡径及び縮径可能であると共に、軸方向に延びる分割溝によって、円周方向において所定の間隔をあけて複数の内側挟持片に分割されており、
前記外側挟持部は前記内側挟持部との間に径方向に所定の間隔を有する隙間を介して配置され、前記金属/FRPパイプの外周壁に対応する形状の内周壁を備えていて、当該内周壁の周長が小さくなる方向及び大きくなる方向に縮径及び拡径可能であると共に、軸方向に延びる分割溝によって、円周方向において所定の間隔をあけて複数の外側挟持片に分割されており、当該外側挟持片の内周壁に掛止部を有し、
前記外側押圧部は、前記チャック開口部側に向かうにつれて縮径する内周壁を備えており、中心軸が延びる方向において、前記チャック開口部側に向かう方向に前進および、前記チャック開口部側から離れる方向に後退可能で、
前記金属/FRPパイプの両端開口部の周壁が前記内側挟持部と前記外側挟持部との間に存在する径方向の隙間に挿入されるように前記金属/FRPパイプの両端開口部にそれぞれ前記チャック開口部を装着した後、
前記内側押圧部を後退させることによって前記内側挟持部の各内側挟持片を拡径方向に移動させて内側挟持片の外周壁を前記金属/FRPパイプの内周壁に当接させ、
前記外側押圧部を後退させることによって前記外側挟持部の各外側挟持片を縮径方向に移動させて外側挟持片の内周壁に配備されている掛止部を前記金属/FRPパイプの外周壁に掛止させつつ前記金属/FRPパイプの外周壁を軸方向で外側に向かって引き伸ばす
ことにより、金属/FRPパイプの全体を軸方向に延びるように引っ張るものであることを特徴とする請求項5記載の金属/FRPパイプの熱残留応力除去方法である。
前記所定のひずみ値が、「前記金属管から構成される金属層の降伏ひずみ(εY 金属)+前記金属管から構成される金属層の残留ひずみ(εT 金属)」であることを特徴とする請求項5又は6記載の金属/FRPパイプの熱残留応力除去方法である。
外径が60.5mm、内径r1が57.5mm、厚みw1が1.5mmの金属管2を準備した。金属管2は、線膨張係数が約23.6×10−6/℃のアルミ合金(A5052)製とした。
金属/FRPパイプ1の全体に対して、「アルミ合金(A5052)の降伏ひずみ(εY 金属)+アルミ合金(A5052)の残留ひずみ(εT 金属)」のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加え、次いで、除荷して金属/FRPパイプ1の熱残留応力を除去した。
ここで、例えば、ボルト12を回転させることにより、内側押圧部11を矢印21方向に後退させる。これによって、内側挟持部13の各内側挟持片13a、13b、13cの内周壁はテーパー状に傾斜している内側押圧部11の外周壁に押されて矢印26(図14(a))で表すように拡径方向に移動する。これによって、内側挟持片13a、13b、13cの外周壁が金属/FRPパイプ1の内周壁、すなわち、CFRP3aの内周壁に当接する。
前記のようにして金属/FRPパイプの熱残留応力を除去できることは以下の実験によって確認できる。
引張荷重F=σY AL/EAL×(ECFACF+EALAAL)
ここで、σY AL:AL層の降伏応力
EAL:AL層のヤング率、ECF:CF層のヤング率
AAL:AL層の断面積、ACF:CF層の断面積
2 金属管
3 CFRPプリプレグ
4 マンドレル
c1 CFRPプリプレグと金属管との内外相互間隙
c2 硬化したCFRPとマンドレルとの内外相互間隙
10 チャック
11 内側押圧部
13 内側挟持部
13a、13b、13c 内側挟持片
14 外側挟持部
14a、14b、14c 外側挟持片
15 掛止部
16 外側押圧部
18 チャック開口部
19a、19b、19c、19d、19e、19f 軸方向に延びる分割溝
Claims (7)
- 熱硬化性樹脂が含浸されたFRPプリプレグが外周に装着されている芯棒を金属管の内部へ挿入し、
前記FRPプリプレグが軟化するまで加熱して前記芯棒を膨張させ、前記FRPプリプレグの最外周を前記金属管の内周面に押し付け、
更に加熱温度を上げて前記FRPプリプレグを硬化させ、前記FRPプリプレグの最外周を前記金属管の内周面に張り付けて一体化し、
その後、常温まで冷却して前記芯棒を収縮させ、前記芯棒を前記金属管から抜き取った金属/FRPパイプの全体に対して、所定のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加え、次いで、除荷して
金属/FRPパイプを製造する方法。 - 芯棒を金属管から抜き取った金属/FRPパイプの全体に対して所定のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加える工程は、
前記金属/FRPパイプの両端の開口部をそれぞれチャックで掴んで前記金属/FRPパイプを軸方向に引き伸ばすものであり、
当該チャックは、それぞれ、前記金属/FRPパイプの開口部が装入されるチャック開口部を備えている筒状で、中心部に内側押圧部を有し、当該内側押圧部を中心にして径方向外側に向かって、当該内側押圧部の外周側に内側挟持部、当該内側挟持部の外周側に外側挟持部、当該外側挟持部の外周側に外側押圧部を備えていて、
前記内側押圧部は、前記チャック開口部側に向かうにつれて拡径し、中心軸が延びる方向において、前記チャック開口部側に向かう方向に前進および、前記チャック開口部側から離れる方向に後退可能で、
前記内側挟持部は、前記金属/FRPパイプの内周壁に対応する形状の外周壁を備えていて、当該外周壁の周長が大きくなる方向及び小さくなる方向に拡径及び縮径可能であると共に、軸方向に延びる分割溝によって、円周方向において所定の間隔をあけて複数の内側挟持片に分割されており、
前記外側挟持部は前記内側挟持部との間に径方向に所定の間隔を有する隙間を介して配置され、前記金属/FRPパイプの外周壁に対応する形状の内周壁を備えていて、当該内周壁の周長が小さくなる方向及び大きくなる方向に縮径及び拡径可能であると共に、軸方向に延びる分割溝によって、円周方向において所定の間隔をあけて複数の外側挟持片に分割されており、当該外側挟持片の内周壁に掛止部を有し、
前記外側押圧部は、前記チャック開口部側に向かうにつれて縮径する内周壁を備えており、中心軸が延びる方向において、前記チャック開口部側に向かう方向に前進および、前記チャック開口部側から離れる方向に後退可能で、
前記金属/FRPパイプの両端開口部の周壁が前記内側挟持部と前記外側挟持部との間に存在する径方向の隙間に挿入されるように前記金属/FRPパイプの両端開口部にそれぞれ前記チャック開口部を装着した後、
前記内側押圧部を後退させることによって前記内側挟持部の各内側挟持片を拡径方向に移動させて内側挟持片の外周壁を前記金属/FRPパイプの内周壁に当接させ、
前記外側押圧部を後退させることによって前記外側挟持部の各外側挟持片を縮径方向に移動させて外側挟持片の内周壁に配備されている掛止部を前記金属/FRPパイプの外周壁に掛止させつつ前記金属/FRPパイプの外周壁を軸方向で外側に向かって引き伸ばす
ことにより、金属/FRPパイプの全体を軸方向に延びるように引っ張るものであることを特徴とする請求項1記載の金属/FRPパイプを製造する方法。 - 前記所定のひずみ値が、「前記金属管から構成される金属層の降伏ひずみ(εY 金属)+前記金属管から構成される金属層の残留ひずみ(εT 金属)」であることを特徴とする請求項1又は2記載の金属/FRPパイプを製造する方法。
- 請求項1乃至3のいずれか一項記載の金属/FRPパイプを製造する方法により製造した金属/FRPパイプ。
- 熱硬化性樹脂が含浸されたFRPプリプレグが外周に装着されている芯棒を金属管の内部へ挿入し、
前記FRPプリプレグが軟化するまで加熱して前記芯棒を膨張させ、前記FRPプリプレグの最外周を前記金属管の内周面に押し付け、
更に加熱温度を上げて前記FRPプリプレグを硬化させ、前記FRPプリプレグの最外周を前記金属管の内周面に張り付けて一体化し、
その後、常温まで冷却して前記芯棒を収縮させ、前記芯棒を前記金属管から抜き取って製造した金属/FRPパイプの前記金属管から構成される金属層の残留応力を除去する方法であって、
前記金属/FRPパイプの全体に対して、所定のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加え、次いで、除荷ことを特徴とする金属/FRPパイプの熱残留応力除去方法。 - 前記金属/FRPパイプの全体に対して所定のひずみ値になるまで引っ張り荷重を加える工程は、
前記金属/FRPパイプの両端の開口部をそれぞれチャックで掴んで前記金属/FRPパイプを軸方向に引き伸ばすものであり、
当該チャックは、それぞれ、前記金属/FRPパイプの開口部が装入されるチャック開口部を備えている筒状で、中心部に内側押圧部を有し、当該内側押圧部を中心にして径方向外側に向かって、当該内側押圧部の外周側に内側挟持部、当該内側挟持部の外周側に外側挟持部、当該外側挟持部の外周側に外側押圧部を備えていて、
前記内側押圧部は、前記チャック開口部側に向かうにつれて拡径し、中心軸が延びる方向において、前記チャック開口部側に向かう方向に前進および、前記チャック開口部側から離れる方向に後退可能で、
前記内側挟持部は、前記金属/FRPパイプの内周壁に対応する形状の外周壁を備えていて、当該外周壁の周長が大きくなる方向及び小さくなる方向に拡径及び縮径可能であると共に、軸方向に延びる分割溝によって、円周方向において所定の間隔をあけて複数の内側挟持片に分割されており、
前記外側挟持部は前記内側挟持部との間に径方向に所定の間隔を有する隙間を介して配置され、前記金属/FRPパイプの外周壁に対応する形状の内周壁を備えていて、当該内周壁の周長が小さくなる方向及び大きくなる方向に縮径及び拡径可能であると共に、軸方向に延びる分割溝によって、円周方向において所定の間隔をあけて複数の外側挟持片に分割されており、当該外側挟持片の内周壁に掛止部を有し、
前記外側押圧部は、前記チャック開口部側に向かうにつれて縮径する内周壁を備えており、中心軸が延びる方向において、前記チャック開口部側に向かう方向に前進および、前記チャック開口部側から離れる方向に後退可能で、
前記金属/FRPパイプの両端開口部の周壁が前記内側挟持部と前記外側挟持部との間に存在する径方向の隙間に挿入されるように前記金属/FRPパイプの両端開口部にそれぞれ前記チャック開口部を装着した後、
前記内側押圧部を後退させることによって前記内側挟持部の各内側挟持片を拡径方向に移動させて内側挟持片の外周壁を前記金属/FRPパイプの内周壁に当接させ、
前記外側押圧部を後退させることによって前記外側挟持部の各外側挟持片を縮径方向に移動させて外側挟持片の内周壁に配備されている掛止部を前記金属/FRPパイプの外周壁に掛止させつつ前記金属/FRPパイプの外周壁を軸方向で外側に向かって引き伸ばす
ことにより、金属/FRPパイプの全体を軸方向に延びるように引っ張るものであることを特徴とする請求項5記載の金属/FRPパイプの
熱残留応力除去方法。 - 前記所定のひずみ値が、「前記金属管から構成される金属層の降伏ひずみ(εY 金属)+前記金属管から構成される金属層の残留ひずみ(εT 金属)」であることを特徴とする請求項5又は6記載の金属/FRPパイプの熱残留応力除去方法。
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