JP2011032401A - レジストインキ及びレジストパターン形成方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 酸価が150(gKOH/g)以上、重量平均分子量が500〜5,000、且つ、25℃において固体であるアルカリ可溶性樹脂、及び、20℃に於ける蒸気圧が0.02kPa以下、シリコーンブランケット膨潤率が5〜20%である有機溶剤を含有し、25℃に於ける粘度が5〜20Pa・sであることを特徴とするレジストインキ。
【選択図】 なし
Description
本発明のレジストインキは、酸価が150(gKOH/g)以上、重量平均分子量が500〜5,000、且つ、25℃において固体であるアルカリ可溶性樹脂、及び、20℃に於ける蒸気圧が0.02kPa以下、シリコーンブランケット膨潤率が5〜20%である有機溶剤を含有し、25℃に於ける粘度が5〜20Pa・sであることを特徴とする。
本発明のレジストパターン形成方法は、前記した本発明のレジストインキを用い、少なくとも、レジストパターンを有する凹版印刷版にレジストインキを供給する工程、シリコーンブランケットを押圧し、レジストインキを該ブランケット上に転移する工程、該ブランケット上のレジストインキを、予め基板上に形成されたエッチング可能な層上に転写する工程を有することを特徴とする。
本発明のレジストインキの、アルカリ可溶性樹脂と有機溶剤の比率は、75:25〜55:45の範囲が好ましく、更に好ましくは、70:30〜60:40である。レジストインキ中のアルカリ可溶性樹脂の含有量は、75〜55質量%が好ましく、より好ましくは70〜60質量%である。任意成分としてのレジストインキ中のポリエーテルの含有量は、対象とする線幅に応じて0.1〜3%で使用できる。より好ましくは0.5%〜1.5%である。
このレジストインキを用いてレジストパターンを形成する基材は、特に限定はなく、例えばプラスチック、紙、ガラス、セラミックス、金属などが挙げられる。具体的には、ITOを蒸着したガラスやPETフィルム、アルミニウムやモリブデンを蒸着もしくは均一塗工されたガラスやPETフィルムが挙げられる。
2cm角に切り出したシリコーンブランケット(金陽社製シリコーンブランケット T−60 C/C)の質量を測定した後に、25℃環境下で、各溶剤50gに10時間浸漬させ、表面に付着した溶剤を拭き取りブランケットの質量を測定した。溶剤浸漬前後のブランケットの質量変化をブランケット膨潤率として算出した。
アルカリ可溶性樹脂として、ベッカサイトJ896(DIC社製:酸価200(gKOH/g)、重量平均分子量900)65g、有機溶剤としてジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業社製:20℃に於ける蒸気圧、0.01kPa、シリコーンブランケット膨潤率、11%)35gを加え、80℃で加熱攪拌して実施例1インキを得た(インキ粘度10Pa・s程度)。
アルカリ可溶性樹脂として、ベッカサイトJ896(DIC社製:酸価200(gKOH/g)、重量平均分子量900)65g、有機溶剤としてジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業社製:20℃に於ける蒸気圧、0.01kPa、シリコーンブランケット膨潤率、11%)34g、PTG-L1000(保土ヶ谷化学社製)を1g加え、80℃で加熱攪拌して実施例2インキを得た(インキ粘度10Pa・s程度)。
アルカリ可溶性樹脂として、ベッカサイトJ896(DIC社製:酸価200(gKOH/g)、重量平均分子量900)62g、有機溶剤としてジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業社製:20℃に於ける蒸気圧、0.01kPa、シリコーンブランケット膨潤率、11%)38gを加え、80℃で加熱攪拌して比較例1インキを得た。(インキ粘度4Pa・s程度)
アルカリ可溶性樹脂として、ベッカサイトJ896(DIC社製:酸価200(gKOH/g)、重量平均分子量900)68g、有機溶剤としてジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業社製:20℃に於ける蒸気圧、0.01kPa、シリコーンブランケット膨潤率、11%)32gを加え、80℃で加熱攪拌して比較例2インキを得た。(インキ粘度30Pa・s程度)
アルカリ可溶性樹脂として、ベッカサイトJ896(DIC社製:酸価200(gKOH/g)、重量平均分子量900)68.2g、有機溶剤としてジエチレングリコールモノブチルエーテル(ダイセル化学工業社製:20℃に於ける蒸気圧、0.003kPa、シリコーンブランケット膨潤率、3%)31.8gを加え、80℃で加熱攪拌して比較例3インキを得た。(インキ粘度10Pa・s程度)
アルカリ可溶性樹脂として、アクトフローCBB−3098(綜研化学社製:酸価100(gKOH/g、25℃において液状樹脂)、重量平均分子量2000)65g、有機溶剤としてジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート(ダイセル化学工業社製:20℃に於ける蒸気圧、0.01kPa、シリコーンブランケット膨潤率、11%)35gを加え、攪拌して比較例4インキを得た(インキ粘度2Pa・s程度)。
アルカリ可溶性樹脂として、ベッカサイトJ896(DIC社製:酸価200(gKOH/g)、重量平均分子量900)65g、有機溶剤としてエチレングリコールモノメチルエーテル(ダイセル化学工業社製:20℃に於ける蒸気圧、0.70kPa、シリコーンブランケット膨潤率、11%)35gを加え、80℃で加熱攪拌して比較例5インキを得た(インキ粘度8Pa・s程度)。
ガラス板上に感光性樹脂をスピンコータで均一塗工し、マスクを通して露光を行い、その後、現像、洗浄を行うことで実験用の凹版を形成した。尚、細線パターンは、100μm幅再現性評価部分、20μm幅再現性評価部分、10μm幅再現性評価部分の3通りのパターンを形成した。
25℃にて、ラレー粘度計で測定した。
凹版上でインキをブレーディングしたのち、凹版を光学顕微鏡(×1000)で観察した。
前記した、100μm幅再現性評価部分、20μm幅再現性評価部分、10μm幅再現性評価部分に対応した転写パターンを光学顕微鏡(×1000)下で目視評価した。
直角クランクを有する100μm幅の特定転写パターンや100μm幅の直線の終わりの部分を光学顕微鏡(×1000)下で観察し、印刷方向に対して垂直となる部分に発生するピンホール欠陥の有無を目視評価した。
転写パターンを10回連続で形成したときの、前記した、100μm幅再現性評価部分、20μm幅再現性評価部分、10μm幅再現性評価部分に対応した転写パターンを光学顕微鏡(×1000)下で目視評価した。
インキを厚さ10μm程度に引き伸ばした状態で10時間放置し、その前後でインキの粘度を測定し10%以上の増粘がないかを確認した。
基材への転写工程時に起こる粘着力不足による転写不良、レジストインキの内部凝集力不足による転写不良をブランケット表面に残るレジストインキ残渣として、目視評価を行った。
Claims (5)
- 酸価が150(gKOH/g)以上、重量平均分子量が500〜5,000、且つ、25℃において固体であるアルカリ可溶性樹脂、及び、20℃に於ける蒸気圧が0.02kPa以下、シリコーンブランケット膨潤率が5〜20%である有機溶剤を含有し、25℃に於ける粘度が5〜20Pa・sであることを特徴とするレジストインキ。
- 前記したアルカリ可溶性樹脂が、ロジンエステル樹脂、アクリル樹脂、エステル樹脂、ウレタン樹脂から選ばれる1種以上である請求項1に記載のレジストインキ。
- 前記した有機溶剤が、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート又はジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートを含有する請求項1又は2に記載のレジストインキ。
- 更に、重量平均分子量が500〜5,000、且つ、30℃において液状又は半固形状であるポリエーテルを含有する請求項1〜3の何れかに記載のレジストインキ。
- 少なくとも、レジストパターンを有する凹版印刷版にレジストインキを供給する工程、シリコーンブランケットを押圧し、レジストインキを該ブランケット上に転移する工程、該ブランケット上のレジストインキを、予め基板上に形成されたエッチング可能な層上に転写する工程を有するレジストパターン形成方法であって、該レジストインキが、酸価が150(gKOH/g)以上、重量平均分子量が500〜5,000、且つ、25℃において固体であるアルカリ可溶性樹脂、及び、20℃に於ける蒸気圧が0.02kPa以下、シリコーンブランケット膨潤率が5〜20%である有機溶剤を含有し、25℃に於ける粘度が5〜20Pa・sであるレジストインキであることを特徴とするレジストパターン形成方法。
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JP2006523750A (ja) * | 2003-04-16 | 2006-10-19 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | パターン形成されたレジスト層を印刷するための組成物および方法 |
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