JP2011030490A - 食品改質剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物と、二糖類以上の糖(C)(但し(A)及び(B)を除く)、およびカルボキシル基を有する化合物(D)(但し(A)(B)及び(C)を除く)、を少なくとも含有し、かつpHが7.01〜12であることを特徴とする食品改質剤。
【選択図】 なし
Description
本発明は、これらの問題点を解決することを目的としてなされたものであり、畜肉や魚肉などの食品の劣化を防止し、かつ加熱による調理後も食感が向上または低下抑制し得る食品改質剤およびこれを含有する食品の提供を目的とする。
(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物と、二糖類以上の糖(C)(但し(A)及び(B)を除く)、およびカルボキシル基を有する化合物(D)(但し(A)(B)及び(C)を除く)、を少なくとも含有し、かつpHが7.01〜12であることを特徴とする食品改質剤並びに食品改質剤を含有する食品に存する。
本発明の食品改質剤は、フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物と、二糖類以上の糖(C)(但し(A)及び(B)を除く)、およびカルボキシル基を有する化合物(D)(但し(A)(B)及び(C)を除く)、を少なくとも含有し、かつpHが7.01〜12であることを特徴とする食品改質剤である。
[フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)]
本発明においてフェノール性水酸基を有する化合物とは、フェノール性水酸基、フェノール性水酸基の誘導体、それらのイオンおよびそれらの塩を有する化合物の総称を表す。フェノール性水酸基を有する化合物とは、炭化水素環または複素環である芳香環に水酸基が結合した化合物であり、芳香環は単環でも縮合環でもよい。なお、本発明において、フェノール性水酸基とカルボキシル基を共に有する化合物は、後述するカルボキシル基を有する化合物(D)に包含するものとする。
天然物から抽出された化合物を分類するには2つの方法があり、一つは骨格構造で分類する場合、他方は慣用名で分類する場合である。
ステロイドとしては、ゴナンとその誘導体、エストランとその誘導体、アンドロスタンとその誘導体、プレグナンとその誘導体、コランとその誘導体、コレスタンとその誘導体、骨格に酸素原子を含むステロイド骨格、炭素原子数が28以上のステロイド骨格、ホモステロイド、ノルステロイド、ビタミンD群などが挙げられる。
テルペノイドには、環式モノテルペン、環式セスキテルペン、環式ジテルペン、環式セスタテルペン、環式トリテルペン、フリードテルペン、ネオテルペンなどが挙げられる。
アルカロイドは、アコニタンからヨヒンビン=プソイドインドキシルなどが挙げられる。
イン、アカセチン、リナリン、バイカレイン、ルテオリン、スクテラレイン、ペクトリナリゲニン、オイパトリン、フラボノール、ガランギン、ケンペロール、ケンペリン、フィセチン、モリン、クェルセチン(クエルセチン)、クェルシトリン(クエルシトリン)、イソクェルシトリン(イソクエルシトリン)、ルチン、ラムネチン、ミリセチン、ミリシトリン、クェルセタゲチン、フラビリウム、ペラルゴニジン、ペラルゴニン、シアニジン、シアニン、ペオニジン、ペオニン、デルフィニジン、デルフィン、ペツニジン、ペツニン、マルビジン、シリンギジン、プリムリジン、マルビン等が挙げられ、好ましくは、カルノソールまたはカルノソールの骨格を有する化合物である。
イソフラボノイドに分類される化合物としては、イソフラバン、イソフラボン、ダイゼイン、ダイジン、ホルモノネチン、ホルモノネトール、ゲニステイン、プルネトール、ゲニスチン、プルネチン 、プソイドバプチゲニン、バプチゲニン等が挙げられる。
本発明においてエノレート構造を有する化合物とは、エノレート構造、エノレート構造の誘導体、それらのイオン及びそれらの塩を有する化合物の総称を表す。
エノレート構造を有する化合物とは、二重結合で結ばれた炭素−炭素結合を構成する炭素に水酸基が結合した骨格を有する化合物である。二重結合で結ばれた炭素−炭素は、炭化水素と結合して環を形成していてもよい。
本発明において、フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)と
エノレート構造を有する化合物(B)とは、同様の作用機構をもつ。
本発明に用いられる二糖類以上の糖は限定されないが、通常、食品に使用される天然糖類や澱粉から加工した糖類およびそれらを更に加工した糖類等を用いることができる。ただし本発明において、二糖類以上の糖(C)には、前記したフェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)に包含されるものは除外する。
オリゴ糖は水に溶けやすいが、多糖は水に溶け難い。三糖以上のオリゴ糖および多糖の誘導体とは、例えば、糖の水酸基を水素に置換したデオキシ糖、アルドースの末端の炭素をカルボキシル基に置き換えたウロン酸、水酸基をアミノ基に置き換えたアミノ酸、ケトン基やアルデヒド基がアルコールに還元された糖アルコール等のことをいう。
本発明においてカルボキシル基を有する化合物とは、カルボキシル基、カルボキシル基の誘導体、それらのイオン体またはそれらの塩を含有する化合物の総称である。ただし本発明において、カルボキシル基を有する化合物(D)は、フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)、エノレート構造を有する化合物(B)、および二糖類以上の糖(C)の何れかに包含されるものは除外する。
ヒドロキシ、アルコキシ、オキソ基置換のカルボン酸であるフェノールカルボン酸類がより好ましい。特に、芳香環に対し、カルボキシル基を含む置換基と、フェノール性水酸基とをパラ位またはメタ位に有する化合物が好ましい。
フェノールカルボン酸としては、具体的には、ロスマリン酸、カルノジック酸、没食子酸、クロロゲン酸、サリチル酸、アニス酸、ヒドロキシ(メチル)安息香酸、β−レソルシル酸、ゲンチジン酸、γ−レソルシル酸、プロトカテク酸、α−レソルシル酸、バニリン酸、イソバニリン酸、ベラトルム酸、o−ベラトルム酸、オルセリン酸、m−ヘミピン酸、シリング酸、アサロン酸、マンデル酸、ヒドロキシ(フェニル)酢酸、バニルマンデル酸、ホモアニス酸、ホモゲンチジン酸、ホモプロトカテク酸、ホモバニリン酸、ホモイソバニリン酸、ホモベラトルム酸、o−ホモベラトルム酸、ホモフタル酸、ホモイソフタル酸、ホモテレフタル酸、フタロン酸、イソフタロン酸、テレフタロン酸、ベンジル酸、ヒドロキシジフェニル酢酸、アトロラクチン酸、トロパ酸、メリロト酸(メリロット酸)、フロレト酸、ヒドロカフェー酸、ヒドロフェルラ酸、ヒドロイソフェルラ酸、p−クマル酸、ウンベル酸、カフェー酸、フェルラ酸、イソフェルラ酸、シナピン酸、およびこれらの骨格を有する化合物であり、好ましくは、ロスマリン酸、カルノジック酸、没食子酸またはこれらの骨格を有する化合物である。
さらに、カルボキシル基の解離度合いが中性に近い、すなわち最終酸解離定数(pKa:化合物中の数種のカルボキシル基の中で一番最後に解離する時のpH)が7.05〜8.5、好ましくは7.10〜7.9である方が、その効果は高いと考えられる。
本発明に用いられるフェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)、エノレート構造を有する化合物(B)、およびカルボキシル基を有する化合物(D)は、天然物から抽出された化合物、合成して得られた化合物のいずれでもよいが、天然物から抽出された化合物が好ましい。天然物からの抽出される化合物は、植物の葉、根、茎、花、果実、種子等から抽出される成分により得られる。
天然物から抽出された化合物は、上記の(A)(B)および(D)で分類された化合物のうち2以上を含む植物から抽出しても、(A)(B)および(D)のうち1種の化合物のみを含む植物から抽出した成分を混合してもよい。
本発明において抽出物とは、上記植物に含有される成分であって、抽出が可能な成分であれば限定されないが、通常、後述する溶媒に溶解する成分を意味する。また、溶媒に溶解しなくとも、単独で液状の成分であれば、それらも抽出物に含み得る。
シソ科植物の抽出物としては、例えば、三菱化学フーズ社製「RM21シリーズ」「RMキーパーシリーズ」などの市販品を用いても、公知の方法により得られたものを用いてもよい。本発明では、フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物と、カルボキシル基を有する化合物(D)として、シソ科植物から抽出される成分を用いることにより、肉臭、魚臭の矯臭効果と保水、肉本来の自然な赤味保持の機能を発揮する。
本発明の食品改質剤のpHは7.01〜12であり、好ましくは7.05〜8.5、更に好ましくは7.10〜7.9の範囲である。
この範囲にpHを調整することによって、フェノール性水酸基の一部が解離し、エノレ
ート構造を有する化合物の一部または全部が解離し、一方、カルボン酸を有する化合物のカルボン酸は全解離する。このことにより、分子間で水素結合及び/また静電的相互作用することにより、フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物と、二糖類以上の糖(C)と、カルボキシル基を有する化合物(D)を効率よく肉内部へ運び、肉本来の自然な赤味、食感を保持することができる。pHが前記下限値未満では肉色素(赤味)の酸化が促進され褐色の原因となり、pHが前記上限値を超えると肉質がゴムのような弾力性を持ち、食感もボロボロに脆くなり、味も悪くなる問題がある。
本発明における食品改質剤は、二糖以上の糖(C)により、フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物と、カルボキシル基を有する化合物(D)とを疎水界面に濃縮して存在させることができる。さらにpHを前記の範囲に調整することにより、二糖以上の糖(C)を含むこれら成分を効率よく肉内部へ運び、保水性を向上させるため、焼成後の歩留りを改善し、ジューシー感を付与する。さらに、肉臭、魚臭を矯臭し、自然な赤みを保持することができる。
しかしながら、カルボキシル基を有する化合物(D)としては、前記の通り、芳香族カルボン酸が好ましく、フェノールカルボン酸類がより好ましい。本発明において、カルボキシル基を有する化合物(D)がこれらの好ましい実施形態である場合、それらの化合物以外のカルボキシル基を含む化合物は上記のpH調整剤に包含され得る。
その他に、食品改質剤に添加できる任意成分は限定されず、具体的には、乳化剤、増粘剤、食塩、調味料、食用油、香辛料、各種たんぱく類、酵素等が挙げられる。これらの任意成分は、具体的には、乳化安定性、保水性、香味付与、平衡を保つための浸透作用、食感の改良等の目的に応じて適宜選択して用いることができる。
前記の通り、本発明の食品改質剤の形態は限定されず、粉末状、ペースト状、固形状、液体状、顆粒状、カプセル状、錠剤等の状態で用いられ、用いる食品の形態や性質にあわせて選択することができる。従って、本発明の食品改質剤の製造方法も、その形態に応じて適宜選択することができ、制限されない。
すなわち、食品改質剤中の二糖類以上の糖(C)の含有量は、通常3〜30重量%、好ましくは5〜15重量%、更に好ましくは7〜10重量%である。食品改質剤中の二糖類以上の糖(C)の含有量が前記下限値未満である場合、保水力の低下により有効成分を疎水界面へ濃縮させる効果が得られない場合があり、前記上限値より多すぎる場合、甘味付与による味への悪影響、異常な焼き色付与の点で十分な効果が得られない場合がある。
食品改質剤中のフェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物と、カルボキシル基を有する化合物(D)との合計含有量は、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、更に好ましくは1〜2重量%である。これらの合計含有量が前記下限値未満である場合、赤みの保持等の改質効果が得られない場合があり、前記上限値より多すぎる場合、味への悪影響を及ぼす等の点で十分な効果が得られない場合がある。
食品改質剤に添加する任意の成分を用いる場合、その含有量は、食品改質剤に対して通常1〜70重量%、好ましくは5〜50重量%、より好ましくは10〜30重量%含有することができる。
また、pHの調整方法としては、水に対して食品改質剤を0.3〜5.0重量%の濃度の範囲で溶解または分散させた状態において、pHが通常、7.01〜12であり、好ましくは7.05〜8.5、更に好ましくは7.10〜7.9の範囲になるように調整を行う。食品改質剤が規定したpHの範囲でない場合は、pHの数値に応じて水溶液の状態でpH調整剤を添加する方法により、pHを調整し、食品改質剤中の組成比に換算し、固体状態の配合を決定する。
液体状の食品改質剤を食品改質に使用する濃度に調整する場合、溶媒としては通常、水、エタノール、グリセリン、プロピレングリコールなどが用いられ、1種または2種以上を混合して用いることができるが、特に溶媒に水を用いて水溶液として使用することが好ましい。溶媒の量は限定されないが、食品改質剤中の固形分(二糖類以上の糖(C)、フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物、カルボキシル基を有する化合物(D)、pH調整剤及び任意の成分の合計量)に対して、通常1〜1000重量倍、好ましくは5〜500重量倍、更に好ましくは10〜100重量倍で用いられる。希釈が前記下限値未満である場合、食品改質剤の溶解性が低下し均一性を保てず、利用が困難となり、前記上限値より多すぎる場合は、食品改質剤としての効果が得られない等の点で好ましくない場合がある。
食品改質剤中の二糖類以上の糖(C)の含有量は、通常0.003〜30重量%、好ましくは0.005〜15重量%、更に好ましくは0.007〜10重量%である。食品改質剤中の二糖類以上の糖(C)の含有量が前記下限値未満である場合、保水力の低下により有効成分を疎水界面へ濃縮させる効果が得られない場合があり、前記上限値より多すぎる場合、甘味付与による味への悪影響、異常な焼き色付与の点で十分な効果が得られない場合がある。
食品改質剤に添加する任意の成分を用いる場合、その含有量は、食品改質剤に対して通常通常0.001〜70重量%、好ましくは0.005〜50重量%、より好ましくは0.01〜30重量%含有することができる。
すなわち、二糖類以上の糖(C)の含有量は、通常1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%、更に好ましくは3〜7重量%である。ニ糖類以上の糖(C)の含有量が前記下限値未満である場合、保水力の低下により有効成分を疎水界面へ濃縮させる効果が得られない場合があり、前記上限値より多過ぎる場合、甘味付与による味への悪影響、異常な焼き色付与の点で十分な効果が得られない場合がある。
pH調整剤は含有しなくてもよいが、pH調整剤を含有する場合の含有量は、食品改質剤中に通常20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%、更に好ましくは40〜60重量%である。pH調整剤の含有量が前記下限値未満である場合、pHを特定の範囲にす
ることが難しくまたは不可能となるだけではなく、変色の抑制や肉質軟化等が不十分となり十分な改質効果が得られず、前記上限値より多すぎる場合は、肉質がゴムのような弾力性を持ち、ボロボロの食感になる点で好ましくない場合がある。
なお、食品改質剤を構成する溶媒は、前記のフェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)、エノレート構造を有する化合物(B)、またはカルボキシル基を有する化合物(D)を抽出した際の溶媒をそのまま用いてもよい。
(1)フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物、二糖類以上の糖(C)とカルボキシル基を有する化合物(D)を混合した後、水または溶媒に溶解する方法。
(2)フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物、二糖類以上の糖(C)とカルボキシル基を有する化合物(D)をそれぞれ水または溶媒に溶解して混合する方法。
(3)フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物、二糖類以上の糖(C)とカルボキシル基を有する化合物(D)、水または溶媒を一度に混合する方法。
食品改質剤が規定したpHの範囲でない場合は、pHの数値に応じてpH調整剤を添加する方法により、pHを調整する。ただし、食品改質剤中に水を含有しない場合は、水を添加して水溶液をした常態でpHの調整を行う。
食品改質剤の使用形態は、食品の種類や性質によって、選択することができる。例えば、生肉、生魚等の食品に用いる場合は、液状、特に水溶液で用いるのが好ましい。食品改質剤が水溶液または液状である場合、食品改質剤に生肉や生魚等の食品を加熱調理する下処理として浸漬、塗布、インジェクション、タンブリングなどの公知の方法が用いられる。
なお、実施例では、フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)、およびカルボキシル基を有する化合物(D)として、シソ科植物であるローズマリーから抽出された成分を用いた。
<ローズマリー抽出物水溶性成分の製造>
ローズマリー1kgに50%含水エタノール10Lを加えて3時間加熱還流し、温時に濾過して濾液を得た。残渣を50%含水エタノール6Lで同様に抽出する操作をさらに2回繰り返して濾液を得た。これらの濾液を合わせ、水5Lを加えて沈殿物を析出させた。これに活性炭100gを加え、1時間攪拌し、一夜冷所で保存した後に濾過して濾液を得た。この濾液を減圧濃縮し、120gのローズマリー抽出物水溶性成分を得た。この抽出成分を分析した結果、ロスマリン酸(カルボキシル基を有する化合物(D))を含有していた。
ローズマリー1kgに50%含水エタノール10Lを加えて3時間加熱還流し、温時に濾過して濾液を得た。残渣を50%含水エタノール6Lで同様に抽出する操作をさらに2回繰り返して濾液を得た。これらの濾液を合わせ、水5Lを加えて沈殿物を析出させた。これに活性炭100gを加え、1時間攪拌し、一夜冷所で保存した後に濾過して沈殿と活性炭の混合物を得た。この混合物にエタノール4Lを加え、3時間加熱還流し、温時に濾過して濾液を得た。残渣をエタノール2.4Lで同様に抽出する操作を更に2回繰り返して濾液を得た。これらの残渣を合わせ、減圧濃縮してエタノールを留去し、粉末状のローズマリー抽出物非水溶性成分を得た。この抽出成分を分析した結果、カルノジック酸(カルボキシル基を有する化合物(D))、カルノソール(フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A))を含有していた。
表1の各成分をそれぞれ秤量し、混合して食品改質剤を得た。得られた食品改質剤を水に溶解し、200mlの水溶液aを調整した。
水溶液のpHは、東亜電波工業社製HM−40Vにより測定した。
オーストラリア産焼肉用カルビ肉の肉片(一片が30〜60g)を、肉片の半分の重量の下記表1のaの組成の水溶液中に2時間冷蔵(7〜10℃)で浸漬を行った。
浸漬後、210〜240℃に設定したホットプレートで肉片の片側を1分ずつ2回くりかえし、合計4分間焼成した。焼成後、下記の項目について官能評価を行った。
〔肉質軟化〕
パネラーにより以下の基準で評価し、5人のパネラーの点数を合計した。点数が高い方が良好である。
肉質軟化の評価基準: 「軟らかい」3点、「好ましい」2点、「ふつう」1点、「硬
い」0点
〔赤み保持〕
1人のパネラーにより、以下の基準で評価した。点数が高い方が良好である。
赤み保持の評価基準: 「とても赤い」3点、「赤い」2点、「薄いピンク」1点、「
白く脱色」0点
〔肉臭〕
パネラーにより以下の基準で評価し、5人のパネラーの点数を合計した。点数が高い方が良好である。
肉臭の評価基準: 「良い肉の香り」3点、「好ましい」2点、「ふつう」1点、「好
ましくない獣臭あり」0点
焼成前と焼成後の重量を測定し、焼成前の重量を100(%)として焼成後の重量の割合を計算した。
上記調整により得られた水溶液aを用いた評価結果を表1に示す。
実施例1の食品改質剤の構成成分を表1に示す組成に替えた以外は実施例1と同様に、調整および評価を行った。比較例1〜6の結果を表1に示す。
(水溶液の調整方法、評価方法および評価基準)
比較例1〜4で得られたb〜eの水溶液を表2の重量比率となるようにそれぞれ秤量して混合した。実施例1における評価方法および評価基準と同様に評価を行った結果を表2に示す。
Claims (8)
- フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物と、二糖類以上の糖(C)(但し(A)及び(B)を除く)、およびカルボキシル基を有する化合物(D)(但し(A)(B)及び(C)を除く)、を少なくとも含有し、かつpHが7.01〜12であることを特徴とする食品改質剤。
- フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)とエノレート構造を有する化合物(B)とからなる群から選択される1種以上の化合物が、天然物から抽出されたものである請求項1に記載の食品改質剤。
- フェノール性水酸基を有しカルボキシル基を有さない化合物(A)が、テルペノイド骨格を有するものである請求項1または2に記載の食品改質剤。
- カルボキシル基を有する化合物(D)が、天然物から抽出されたものである請求項1〜3の何れか1項に記載の食品改質剤。
- カルボキシル基を有する化合物(C)が、フェノールカルボン酸骨格を有するものである請求項1〜4の何れか1項に記載の食品改質剤。
- 水溶液である請求項1〜5の何れか1項に記載の食品改質剤。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載の食品改質剤を含有する食品。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載の食品改質剤を含有する飼料。
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