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JP2011020708A - 物品包装箱 - Google Patents

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欣彦 久留
Mutsumi Tanaka
睦 田中
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Abstract

【課題】物品の取り出し用の空間部を形成する際に表示ラベル類を破損することが無く、取り出し用の空間部を介して物品を取り出した後も再使用が可能な物品包装箱を提供する。
【解決手段】段ボール製包装箱において、内フラップ3aに折り曲げ線31aと平行に切り込み線21aを形成し、内フラップ3aから側面部1aにまたがって切り込み線21aの中点から直角に切り込み線22aを形成する。切り込み線21a、切り込み線22a、折り曲げ線23a、折り曲げ線24aで囲まれる面を押し出し、物品取り出し用の空間部40aを形成する。内フラップ3bに折り曲げ線31aと平行に切り込み線21bを形成し、内フラップ3bから側面部1bにまたがって切り込み線21bの中点から直角に切り込み線22bを形成する。切り込み線21b、切り込み線22b、折り曲げ線23b、折り曲げ線24bで囲まれる面を押し出し、物品取り出し用の空間部40bを形成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、製品を輸送する場合等の製品の収納に用いる物品包装箱に関する。
従来、工場等から製品を出荷して輸送する場合は、一般的に、輸送中における製品の保護を図るために製品を段ボール製等の包装箱に収納して輸送する方法をとっている。段ボール製包装箱は、段ボール製包装箱内に収納した物品(製品)の品質を保つという観点からは、段ボール製包装箱の内部と物品との間の隙間はできるだけ少ない方が段ボール製包装箱内でガタが発生せず、物品を保護する上で優れている。
他方、段ボール製包装箱に対して物品を出し入れする際の作業性という観点からは、物品を出し入れするために、段ボール製包装箱の内部と物品との間にある程度の隙間が必要となる。その場合、段ボール製包装箱の内部と物品との間に隙間が少ないと取扱者の手が入らないため、物品を出し入れすることが困難となる。特に物品を取り出すことが困難となる。そのため、物品に取り出し用の部品を設けるか、段ボール製包装箱に取り出し用の紐などを入れる必要があった。
段ボール製包装箱からの物品の取り出しに関する例としては次のような技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の段ボール製包装箱は、段ボール製包装箱の側面部とその上部に連接された内フラップの折り曲げ線をまたぐように形成された2本の水平な切り込み線と、その両端を互いに結ぶ折り曲げ線を有する。折り曲げ線の部分をほぼ直角に外側へ折り曲げることで、段ボール製包装箱に収納されている物品の上端部が露出し、そこにできる空間部に手を添えることで、物品を取り出すことができるようにしている。
また、段ボール製包装箱からの物品の取り出しに関する別の例としては次のような技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に記載の段ボール製包装箱は、段ボール製包装箱の内フラップと側面部に連接する折り曲げ線と、それに水平な折り曲げ線と、それらを結ぶ2本のカット線と、上端の折り曲げ線の繋がり部から端部に延びたカット線を有する。このカット線部分を切って物品の上端部を露出させることで、段ボール製包装箱に収納されている物品を取り出しやすくしている。
特開2002−264923号公報(第5頁、図5) 特開2003−26152号公報(第4頁、図4)
しかしながら、特許文献1に記載の段ボール製包装箱は、上述したように段ボール製包装箱の側面部とその上部に連接された内フラップの折り曲げ線をまたぐように形成された2本の水平な切り込み線と、その両端を互いに結ぶ折り曲げ線を有する。従って、構造上、2本の水平な切り込み線は長い。そのため、段ボール製包装箱を組み立て、段ボール製包装箱に物品を収納してテープで封緘した後でも、段ボール製包装箱の内壁部と物品との間に隙間が多く生じるため防塵性にかける面がある。
また、段ボール製包装箱の折り曲げ線の部分をほぼ直角に外側へ折り曲げることで空間部を形成する際において、ほぼ直角に外側へ押し出す時に大きく変形する。そのため、段ボール製包装箱の側面部に貼付された表示ラベル類が破損する可能性がある。更に、側面部の面積が小さい段ボール製包装箱では、切り込み線が大きく取れず充分な空間が作れないため、使用に向いていないなどの問題がある。
また、特許文献2に記載の段ボール製包装箱は、上述したように内フラップと側面部に連接する折り曲げ線、それに水平な折り曲げ線、それらを結ぶ2本のカット線、上端の折り曲げ線の繋がり部から端部に延びたカット線を有する。そのため、段ボール製包装箱から物品を取り出す際にカット線部分より内フラップを切り取ってしまう構造であるため、段ボール製包装箱を再度利用できないという問題がある。
本発明の目的は、物品の取り出し用の空間部を形成する際に表示ラベル類を破損することが無く、取り出し用の空間部を介して物品を取り出した後も再使用が可能な物品包装箱を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、直方体状の箱体の周壁部分を構成する4つの側面部と、それぞれ対応する前記側面部に第1の折り曲げ線を介して連接され上蓋を構成する一対の内フラップおよび一対の外フラップと、前記側面部に連接された底板とを備え、物品を収納する物品包装箱であって、前記一対の内フラップに設けられ、前記第1の折り曲げ線に対して間隔をおいて形成された第1の切り込み線と、前記一対の内フラップからそれぞれ対応する前記側面部にまたがって設けられ、前記第1の切り込み線に繋がる第2の切り込み線と、前記一対の内フラップに設けられ、前記第1の切り込み線の両端と前記第1の折り曲げ線とに繋がる第2の折り曲げ線と、前記一対の内フラップにそれぞれ対応する前記側面部に設けられ、前記第1の折り曲げ線と前記第2の折り曲げ線との接続部と前記第2の切り込み線における前記側面部側の終点とに繋がる第3の折り曲げ線と、を備え、前記第1の切り込み線と前記第2の切り込み線と前記第2の折り曲げ線と前記第3の折り曲げ線により囲まれた部分が、該部分に対する押し出す動作により物品の取り出し用の空間部を形成することを特徴とする。
本発明によれば、第1の切り込み線、第2の切り込み線、第2の折り曲げ線、第3の折り曲げ線により囲まれた部分が、該部分に対する押し出す動作により物品の取り出し用の空間部を形成する。これにより、物品包装箱に取り出し用の空間部を形成する際に物品包装箱に貼付された表示ラベル類を破損することが無い。また、物品包装箱から取り出し用の空間部を介して物品を取り出した後も物品包装箱の再使用が可能となる。
本発明の実施の形態に係る物品包装箱としての段ボール製包装箱の内フラップと外フラップを開いた状態を示す斜視図である。 段ボール製包装箱を展開した状態を示す展開図である。 段ボール製包装箱に物品を収納した状態を示す斜視図である。 (a)は、段ボール製包装箱における切り込み線の形成箇所を含む部分を示す斜視図、(b)は、段ボール製包装箱に形成した物品取り出し用の空間部を含む部分を示す斜視図である。 物品取り出し用の空間部を形成した段ボール製包装箱に物品を収納した状態を示す斜視図である。 段ボール製包装箱から物品取り出し用の空間部を介して物品を取り出す状態を示す斜視図である。 段ボール製包装箱に物品を収納しテープにより封緘した状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る物品包装箱としての段ボール製包装箱の内フラップと外フラップを開いた状態を示す斜視図である。図2は、段ボール製包装箱を展開した状態を示す展開図である。
図1、図2において、段ボール製包装箱101は、物品を収納するための例えば段ボールから形成された直方体状の包装箱として構成されている。段ボール製包装箱101は、側面部1a、側面部1b、側面部2a、側面部2b、内フラップ3a、内フラップ3b、外フラップ4a、外フラップ4b、内フラップ5a、内フラップ5b、外フラップ6a、外フラップ6bから構成されている。側面部1a〜外フラップ6bは、図2に示すように長手方向の折り曲げ線31a及び折り曲げ線31bと短手方向の折り曲げ線を介して一体に形成されており、連接した折り曲げ線を介して折り曲げることで包装箱として組み立てられる。
側面部1a、側面部1b、側面部2a、側面部2bは、直方体状の箱体の周壁部分を構成している。一対の内フラップ3a及び内フラップ3b、一対の外フラップ4a及び外フラップ4bは、段ボール製包装箱101の上蓋を形成する部分である。一対の内フラップ5a及び内フラップ5b、一対の外フラップ6a及び外フラップ6bは、段ボール製包装箱101の底板を形成する部分である。段ボール製包装箱101を組み立てた状態において、上蓋の部分は、内フラップ3a及び内フラップ3bが外フラップ4a及び外フラップ4bの内側に隠れる構造となっている。
側面部1a、側面部1b、側面部2a、側面部2bの長手方向の隣り合う端部同士は、連接している。また、側面部1a、側面部1b、側面部2a、側面部2bの短手方向の一方の端部は、それぞれ対応する、上蓋形成用の内フラップ3a、内フラップ3b、外フラップ4a、外フラップ4bに折り曲げ線31a(第1の折り曲げ線)を介して連接している。また、側面部1a、側面部1b、側面部2a、側面部2bの短手方向の他方の端部は、それぞれ対応する、底板形成用の内プラップ5a、内フラップ5b、外フラップ6a、外フラップ6bに折り曲げ線31bを介して連接している。
内フラップ3aには、該内フラップ3aと側面部1aとの間の折り曲げ線31aに対して間隔をおいて平行に、水平な切り込み線21a(第1の切り込み線)が形成されている。また、内フラップ3aと側面部1aにまたがって、切り込み線21aに対して直角に、垂直な切り込み線22a(第2の切り込み線)が形成されている。即ち、切り込み線22aは、折り曲げ線31aをまたいで該折り曲げ線31aに対して直角に形成されている。切り込み線22aの一方の端部の点(始点)は、切り込み線21aの中点において該切り込み線21aに繋がっている。
同様に、内フラップ3bには、該内フラップ3bと側面部1bとの間の折り曲げ線31aに対して間隔をおいて平行に、水平な切り込み線21b(第1の切り込み線)が形成されている。また、内フラップ3bと側面部1bにまたがって、切り込み線21bに対して直角に、垂直な切り込み線22b(第2の切り込み線)が形成されている。即ち、切り込み線22bは、折り曲げ線31aをまたいで該折り曲げ線31aに対して直角に形成されている。切り込み線22bの一方の端部の点(始点)は、切り込み線21bの中点において該切り込み線21bに繋がっている。
また、切り込み線21aの一方の端部の点(始点)と他方の端部の点(終点)のそれぞれから、折り曲げ線31aに対して直角に、折り曲げ線23a(第2の折り曲げ線)が繋がっている。また、2本の折り曲げ線23aと折り曲げ線31aとの繋がり部(接続部)と、切り込み線22aの他方の端部の点(終点:側面部側の終点)との間に、それぞれ折り曲げ線24a(第3の折り曲げ線)が繋がっている。
同様に、切り込み線21bの一方の端部の点(始点)と他方の端部の点(終点)のそれぞれから、折り曲げ線31aに対して直角に、折り曲げ線23b(第2の折り曲げ線)が繋がっている。また、2本の折り曲げ線23bと折り曲げ線31aとの繋がり部(接続部)と、切り込み線22bの他方の端部の点(終点:側面部側の終点)との間に、それぞれ折り曲げ線24b(第3の折り曲げ線)が繋がっている。
内フラップ3aと側面部1aに形成された切り込み線21a及び切り込み線22aと、切り込み線21aの始点及び終点、切り込み線22aの終点を結んだ上記折り曲げ線を含む部分は、側面部1a及び内フラップ3aの面に対し同一面を形成している。切り込み線21a及び切り込み線22aがT字型の切り込み線を構成している。
同様に、内フラップ3bと側面部1bに形成された切り込み線21b及び切り込み線22bと、切り込み線21bの始点及び終点、切り込み線22bの終点を結んだ上記折り曲げ線を含む部分は、側面部1b及び内フラップ3bの面に対し同一面を形成している。切り込み線21b及び切り込み線22bがT字型の切り込み線を構成している。
図3は、段ボール製包装箱に物品を収納した状態を示す斜視図である。
図3において、段ボール製包装箱101には、例えば2個の物品102が収納されている。この場合、段ボール製包装箱101は、後述する物品取り出し用の空間部(図4参照)がまだ形成されていない状態となっている。そのため、段ボール製包装箱101の側面部1aの内壁面と一方の物品102の端面との間の隙間S1と、側面部1bの内壁面と他方の物品102の端面との間の隙間S1は、小さいものとなっている。この状態では、段ボール製包装箱101の両側の隙間S1に作業者が手を入れて物品102を取り出しにくい。
図4(a)は、段ボール製包装箱における切り込み線の形成箇所を含む部分を示す斜視図、図4(b)は、段ボール製包装箱に形成した物品取り出し用の空間部を含む部分を示す斜視図である。
図4において、段ボール製包装箱101に物品取り出し用の空間部を形成する方法を説明する。図4(a)は、段ボール製包装箱101の切り込み線21b、切り込み線22b、2本の折り曲げ線23b、2本の折り曲げ線24bで囲まれた部分を、折り曲げ線31aの部分から矢印F方向に押し出す前の状態を示している。
切り込み線21bと2本の折り曲げ線23b及び折り曲げ線24bで囲まれた部分を、作業者が図中の矢印F方向へ押し出すことで、切り込み線21bと切り込み線22bにより二つの面に分かれる。これにより、図4(b)に示すように、段ボール製包装箱101の長手方向の一方の端部に物品取り出し用の空間部40bを形成することができる。同様に、段ボール製包装箱101の長手方向の他方の端部にも物品取り出し用の空間部40a(図5参照)を形成することができる。
図5は、物品取り出し用の空間部を形成した段ボール製包装箱に物品を収納した状態を示す斜視図である。図6は、段ボール製包装箱から物品取り出し用の空間部を介して物品を取り出す状態を示す斜視図である。
図5において、段ボール製包装箱101に物品102を収納した状態では、段ボール製包装箱101の長手方向の両端部に、物品取り出し用の空間部40a及び取り出し用の空間部40bが形成されている。即ち、段ボール製包装箱101の長手方向の両端部に、それぞれ次の隙間S2が生じる。物品取り出し用の空間部40aの内壁面と一方の物品102の端面との間に形成される隙間S2と、物品取り出し用の空間部40bの内壁面と他方の物品102の端面との間に形成される隙間S2である。
段ボール製包装箱101に形成した物品取り出し用の空間部40a及び物品取り出し用の空間部40bにより、段ボール製包装箱内の物品102の長手方向の両側における側面部の一部の上側部分が露出状態となる。そこで、図6に示すように、取扱者は段ボール製包装箱101の物品取り出し用の空間部40aと物品取り出し用の空間部40bに手を入れ、物品102の側面部の上側部分を保持しながら取り出す。これにより、段ボール製包装箱内から物品102を容易に取り出すことができる。
図7は、段ボール製包装箱に物品を収納しテープにより封緘した状態を示す斜視図である。
図7において、段ボール製包装箱101は、物品が収納された後、上蓋用の内フラップ3a及び内フラップ3bと外フラップ4a及び外フラップ4bが閉じられ、テープ10aとテープ10b(封緘部材)により封緘される。切り込み線21aと切り込み線21bは、外フラップ4aと外フラップ4bの内側に隠れている。また、内フラップ3aと内フラップ3bは、外フラップ4aと外フラップ4bの内側に隠れている。
物品102を収納した段ボール製包装箱101を封緘するための封緘部材としてテープ10a及びテープ10bを用いているため、切り込み線22a及び切り込み線22bは、テープ10a及びテープ10bによって塞がれる。これにより、切り込み線22a及び切り込み線22bの隙間が開くことが無く、また切り込み線22a及び切り込み線22bから埃などが段ボール製包装箱101の内部に浸入することが無い。
また、切り込み線22a及び切り込み線22bは、テープ10a及びテープ10bの中央部分の裏側に位置する。これにより、大きいサイズの表示ラベルを段ボール製包装箱101に貼付した場合でも、物品取り出し用の空間部40a、40bの形成の際に破損することが無い。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば以下の構成と効果を奏する。内フラップ3aに折り曲げ線31aと間隔をおいて平行に切り込み線21aを形成し、内フラップ3aから側面部1aにまたがって切り込み線21aの中点から直角に切り込み線22aを形成する。また、内フラップ3bに折り曲げ線31aと間隔をおいて平行に切り込み線21bを形成し、内フラップ3bから側面部1bにまたがって切り込み線21bの中点から直角に切り込み線22bを形成する。
段ボール製包装箱から段ボール製包装箱内に収納された物品を取り出す場合は、まず、内フラップ3a、内フラップ3b、外フラップ4a、外フラップ4bを開く。次に、切り込み線21a、切り込み線22a、折り曲げ線23a、折り曲げ線24aで囲まれる面を押し出し、物品取り出し用の空間部40aを形成する。また、切り込み線21b、切り込み線22b、折り曲げ線23b、折り曲げ線24bで囲まれる面を押し出し、物品取り出し用の空間部40bを形成する(図4参照)。
これにより、段ボール製包装箱の梱包物取り出し用の空間部に手を入れて物品を保持しながら、物品を容易に取り出すことができる。また、段ボール製包装箱から物品をいったん取り出して再度梱包を行う場合でも、段ボール製包装箱をそのまま出荷に再使用することが可能となる。即ち、段ボール製包装箱に物品取り出し用の空間部を形成する際に、段ボール製包装箱に貼付する表示ラベル類のサイズが大きい場合や側面部の面積が狭い場合などにおいても、表示ラベル類を破損することが無い。また、物品取り出し用の空間部を介して物品を取り出した後も段ボール製包装箱の再使用が可能となる。
更に、切り込み線21aと切り込み線21bは、段ボール製包装箱を組み立てた状態で外フラップ4aと外フラップ4bの内側に隠れる状態となるように形成している。また、切り込み線22aと切り込み線22bは、段ボール製包装箱に物品を収納すると共に外フラップ4aと外フラップ4bをテープ10a及び10bにより封緘した状態でテープ10a及び10bにより塞がれる状態となるように形成している。
これにより、段ボール製包装箱において切り込み線22a及び切り込み線22bの隙間が開くことが無く、また切り込み線22a及び切り込み線22bから埃などが段ボール製包装箱内部に浸入することが無い。その結果、段ボール製包装箱に収納した物品の保護を図ることが可能となる。
〔他の実施の形態〕
上記実施の形態では、一対の内フラップに折り曲げ線31aと平行に切り込み線21a、21bを形成し、一対の内フラップから対応する側面部にかけて切り込み線21a、21bの中点から直角に切り込み線22a、22bを形成した構成を例に挙げた。本発明はこれに限定されるものではない。一対の内フラップに折り曲げ線31aと間隔をおいて切り込み線をそれぞれ形成し、一対の内フラップから対応する側面部にかけて前記切り込み線の中点付近から前記切り込み線に交差する方向に切り込み線をそれぞれ形成する構成としてもよい。即ち、一対の内フラップにそれぞれ形成する一対の切り込み線の形成形態は本発明の主旨を逸脱しないものであればよい。
上記実施の形態では、本発明の物品包装箱を段ボール製包装箱に適用した場合を例に挙げた。本発明はこれに限定されるものではない。段ボール以外の素材を用いた包装箱にも適用することができる。
1a、1b、2a、2b 側面部
3a、3b、5a、5b 内フラップ
4a、4b、6a、6b 外フラップ
21a、21b、22a、22b 切り込み線
23a、23b、24a、24b 折り曲げ線

Claims (3)

  1. 直方体状の箱体の周壁部分を構成する4つの側面部と、それぞれ対応する前記側面部に第1の折り曲げ線を介して連接され上蓋を構成する一対の内フラップおよび一対の外フラップと、前記側面部に連接された底板とを備え、物品を収納する物品包装箱であって、
    前記一対の内フラップに設けられ、前記第1の折り曲げ線に対して間隔をおいて形成された第1の切り込み線と、
    前記一対の内フラップからそれぞれ対応する前記側面部にまたがって設けられ、前記第1の切り込み線に繋がる第2の切り込み線と、
    前記一対の内フラップに設けられ、前記第1の切り込み線の両端と前記第1の折り曲げ線とに繋がる第2の折り曲げ線と、
    前記一対の内フラップにそれぞれ対応する前記側面部に設けられ、前記第1の折り曲げ線と前記第2の折り曲げ線との接続部と前記第2の切り込み線における側面部側の終点とに繋がる第3の折り曲げ線と、を備え、
    前記第1の切り込み線と前記第2の切り込み線と前記第2の折り曲げ線と前記第3の折り曲げ線により囲まれた部分が、該部分に対する押し出す動作により物品の取り出し用の空間部を形成することを特徴とする物品包装箱。
  2. 前記第1の切り込み線は、前記第1の折り曲げ線に対して間隔をおいて平行に形成され、
    前記第2の切り込み線は、始点が前記第1の切り込み線の中点に繋がると共に、前記第1の折り曲げ線に対して直角に前記第1の切り込み線の前記中点から前記第1の折り曲げ線をまたいで前記終点に繋がり、
    前記第2の折り曲げ線は、前記第1の折り曲げ線に対して直角に前記第1の切り込み線の前記両端の始点および終点と前記第1の折り曲げ線とに繋がり、
    前記第3の折り曲げ線は、前記第2の折り曲げ線と前記第1の折り曲げ線との接続部と前記第2の切り込み線の前記終点に繋がることを特徴とする請求項1記載の物品包装箱。
  3. 前記第1の切り込み線は、前記物品包装箱を組み立てた状態で前記一対の外フラップの内側に隠れる状態となるように形成され、
    前記第2の切り込み線は、前記物品包装箱に物品を収納すると共に前記一対の外フラップを封緘部材により封緘した状態で前記封緘部材により塞がれる状態となるように形成されることを特徴とする請求項1記載の物品包装箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015227202A (ja) * 2014-06-02 2015-12-17 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 梱包箱

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