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JP2011063163A - サドルベースの製造方法 - Google Patents

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JP2011063163A JP2009216944A JP2009216944A JP2011063163A JP 2011063163 A JP2011063163 A JP 2011063163A JP 2009216944 A JP2009216944 A JP 2009216944A JP 2009216944 A JP2009216944 A JP 2009216944A JP 2011063163 A JP2011063163 A JP 2011063163A
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Hiromi Sato
寛己 佐藤
Takayuki Notomi
貴幸 納富
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】 底板の外周にワイヤを配索したサドルベースの製造方法を提供する。
【解決手段】 カーボンプリプレグをサドルベース組立台100の成型凹部101で成形することによって形成された底板78と、複数のワイヤ支持部材82と、ワイヤ83とを有するサドルベース76の製造方法であって、底板をサドルベース組立台の成型凹部に嵌合させるステップと、ワイヤ支持部材のそれぞれにワイヤを支持させてワイヤ組立体79を形成するステップと、サドルベース組立台に形成されたワイヤ支持部材位置決め溝102およびワイヤ位置決め溝103にワイヤ支持部材およびワイヤを嵌合させることによって底板に対するワイヤ組立体の位置決めを行うステップと、底板に対するワイヤ組立体の位置決めが行われた状態で、前記ワイヤ支持部材のそれぞれを底板に接合させるステップとを有することを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、サドルのクッション部材を支持するサドルベースの製造方法に関する。
自転車や自動二輪車等の乗り物のサドル(シート)には、搭乗者の臀部に接触するクッション部分と、クッション部を支持する骨格部材としてのサドルベース(シートベース)とを有するものがある。サドルベースは、剛性が比較的高い樹脂材料の成形物や金属部品等の単一部品によって形成されるのが一般的である。このようなサドルにおいて、着座時の搭乗者の快適性を向上させるべく、サドルベースの周縁部に可撓性部位を設けたいという要求がある。このような要求に対し、例えば、樹脂製の底板の周縁部に複数のワイヤ支持部材を突設し、各ワイヤ支持部材の先端部同士を連結するように可撓性(弾発性)のワイヤを配索することが考えられる。このような場合には、サドルベースを複数の部品から構成する必要がある。このように、複数の部品からサドルベースを製造する方法としては、例えば特許文献1のような方法がある。
特開2001−71960号公報
しかしながら、特許文献1に係る製造方法では、樹脂成形品等からなる底板に、射出成形が可能な樹脂製部品を取り付けることができるのみであり、ワイヤ等を含む部品を取り付けることはできない。
本発明は以上の背景を鑑みてなされたものであって、底板にワイヤが精度良く支持させることができるサドルベースの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、樹脂材料を成形型(100)で成形することによって形成された底板(78)と、基端部が前記底板の周縁部に取り付けられ、先端部が前記底板の外方へと突出する複数のワイヤ支持部材(82)と、前記ワイヤ支持部材のそれぞれの先端部に支持され、前記底板の周縁部を囲むように配索されたワイヤ(83)とを有するサドルベース(76)の製造方法であって、前記底板を前記成形型に嵌合させるステップと、前記ワイヤ支持部材のそれぞれに前記ワイヤを支持させてワイヤ組立体(79)を形成するステップと、前記成形型に形成されたワイヤ支持部材位置決め溝(102)に前記ワイヤ支持部材を嵌合させるとともに、前記成形型に形成されたワイヤ位置決め溝(103)に前記ワイヤを嵌合させることによって前記底板に対する前記ワイヤ組立体の位置決めを行うステップと、前記底板に対する前記ワイヤ組立体の位置決めが行われた状態で、前記ワイヤ支持部材のそれぞれを前記底板に接合させるステップとを有することを特徴とする。樹脂材料は、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂であってよく、繊維強化プラスチックが含まれる。繊維強化プラスチックは、例えば、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、ボロン繊維強化プラスチック、ポリエチレン繊維強化プラスチック、ザイロン繊維強化プラスチック等であってよい。
この構成によれば、成形型と、その成形型によって成形された底板とは、相補的形状を有するため底板は成形型上に高精度に位置決めされる。そして、成形型に予め形成されたワイヤ支持部材位置決め溝およびワイヤ位置決め溝にワイヤ支持部材およびワイヤを嵌合させることによって、ワイヤ組立体は底板に対して高精度に位置決めがなされる。また、各部材の位置決めに成形型を再利用したため、別途に組立装置を用意する必要がなく製造費を削減することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ワイヤ支持部材のそれぞれを前記底板に接合させるステップは、前記底板に対する前記ワイヤ組立体の位置決めが行われた状態で、前記ワイヤ支持部材のそれぞれを前記底板に接着するステップと前記成形型の前記底板と前記ワイヤ支持部材との接着部のそれぞれに対応する部分に形成されたドリル逃げ孔(104)を利用し、穿孔手段(170)を用いて前記ワイヤ支持部材側から前記ワイヤ支持部材および前記底板を貫通する貫通孔(111,112)を穿設するステップと、前記貫通孔に締結手段(90)を挿通し、前記底板と前記支持部材とを締結するステップとを有することを特徴とする。
この構成によれば、成形型にドリル逃げ孔が形成されているため、成形型に底板を嵌合させた状態で、ワイヤ支持部材との接着部に穿孔手段を用いていて穿孔することができる。
以上の構成によれば、底板の周縁部に高精度にワイヤを配索することができる。
倒立振子型移動体の斜視図 サドルベースを示す斜視図 図1のIII−III断面図 サドルベース組立台、底板、ワイヤ組立体を分離して示す斜視図 真空バッグ成形法により底板を成形する際のプリプレグおよびバッグの配置を示す説明図 成形型上に底板およびワイヤ組立体を位置決めした状態を示す斜視図 図5のVII−VII断面図
以下、図面を参照して、サドルベースの製造方法について説明する。本実施形態に係るサドルベースは、以下に示す倒立振子型移動体のサドルの底部をなす支持部材として使用されるものである。
<倒立振子型移動体の概略構成>
図1に示されているように、倒立振子型移動体(以下、単に移動体と略称する)1は、概ね上下方向に延在する骨格構造としてのフレーム2と、フレーム2の下部に設けられた走行ユニット3と、フレーム2の上部に設けられた着座ユニット4とを主要構成要素として有している。走行ユニット3は、図示しない制御ユニットによって、倒立振子制御に基づいて駆動され、移動体1を倒立姿勢に維持する。
フレーム2は、中空の外殻構造をなし、前後方向の幅が左右方向の幅に比べて大きい扁平形状を呈するとともに、上下方向における中央に全周にわたってくびれ部2Aを有し、左右方向から見て略8の字状を呈する。フレーム2は、そのくびれ部2Aにおいて上下に分割されており、別体の上部フレーム21と下部フレーム22とから構成されている。上部フレーム21および下部フレーム22は、それぞれカーボンプリプレグシートを熱硬化させることによって形成されたドライカーボン(炭素繊維強化プラスチック:CFRP)で構成されている。
下部フレーム22は、上端および下端が開口した筒状に形成されており、内部に走行ユニット3を抱持している。走行ユニット3は、その下端部が下部フレーム22の下端側の開口を通過して下部フレーム22の外部に突出し、床面と接触している。下部フレーム22の左右側壁部にはそれぞれ、左右方向へと突出するステップ183が取り付けられている。
上部フレーム21は、中央部に左右方向に貫通するサドル格納部24を形成するように環状に形成されている。サドル格納部24の上壁部には、着座ユニット4が取り付けられている。着座ユニット4は、左右のサドル63と、左右のサドル63をそれぞれ支持するサドルアーム62とを備えている。各サドルアーム62は、基端がサドル格納部24の上壁部に回動自在に支持されており、概ね左右方向に延在して各サドル63の着座面を上方に向ける使用位置(図1参照)と、概ね上下方向に延在して各サドル63の着座面を左方または右方に向けるとともに、各サドル63でサドル格納部24を閉塞する格納位置との間で回動可能となっている。各サドルアーム62は、着座ユニット4に設けられた図示しないロック装置によって、使用位置および格納位置において保持される。
<サドルの構成>
左右のサドル63は、互いに対称形をなし、円板状のクッション部材75と、クッション部材75を下方から支持するサドルベース76とを備えている。図2に示されているように、サドルベース76は、平面視において前半部分が切り欠かれた略半円状を呈する底板78と、底板78の外周部に取り付けられたワイヤ組立体79とから構成されている。ワイヤ組立体79は、底板78の外周部に取り付けられた4つのワイヤ支持部材82と、各ワイヤ支持部材82に支持された円環状のワイヤ83とを備えている。
底板78は、カーボン繊維強化樹脂(CFRP)の成形品である。ワイヤ支持部材82は、金属製の帯状部材を二つ折りにしたものであって、帯状部材の先端同士を重ね合わせた部分を基端部85として底板78の円周部にリベット90で締結されている。ワイヤ支持部材82の折り曲げられた部分は、底板78の径方向外方へと突出としてワイヤ支持部材82の先端部86となるとともに、ワイヤ83を支持するためのワイヤ支持孔87を形成している(図7参照)。ワイヤ支持孔87の内径(幅)は、ワイヤ83の直径よりも大きく形成され、ワイヤ83はワイヤ支持孔87内を摺動可能となっている。
ワイヤ83は、屈曲可能なピアノ線83Aと、ピアノ線83Aを被覆する樹脂製チューブ83Bとから構成されている。ピアノ線83Aは、直線状のピアノ線を環状に形成したものである。ワイヤ83は、4つのワイヤ支持部材82のワイヤ支持孔87に支持されている。ワイヤ83は、底板78の半径よりも大きい半径を有する円環を形成し、底板78の外周部を囲むとともに、底板78の切り欠かれた前半部分を補うように底板78の前方側に突出している。このように構成されたサドルベース76の上部にクッション部材75が載置される。
図3に示されているように、クッション部材75はサドルベース76上に取り付けられた状態で、その前端部が底板78の前端部よりも前方に突出している。換言すると、底板78は、クッション部材75の前側部分を除き、中央部および後側部分を下方から支持している。これにより、クッション部材75の前端部は、下方へと屈曲しやすく(撓みやすく)なっている。
クッション部材75は、硬さの異なる軟質クッション部材91および硬質クッション部材92を組み合わせて構成されている。硬質クッション部材92は、底板78の上面を覆うように配置され、軟質クッション部材91は、硬質クッション部材92の上面を覆うとともに、前側に延出するように設けられている。すなわち、クッション部材75の前側部分は概ね軟質クッション部材91によって構成されている。
硬質クッション部材92は、全体を比較的硬めのウレタンゴムやスポンジ等、高硬度のクッション材(弾性体)により構成されている。硬質クッション部材92の硬さは、JIS−K6253で定義されているショアEの硬度で、7程度であればよい。軟質クッション部材91は、全体を比較的柔らかいウレタンゴムやスポンジ等、低硬度のクッション材(弾性体)により構成され、硬質クッション部材92より柔らかいクッション性を有する。軟質クッション部材91の硬さは、JIS−K6253で定義されているショアEの硬度で25程度であればよい。
軟質クッション部材91の円形の外周縁には、サドルベース76のワイヤ83が配置される。また、軟質クッション部材91の円形の外周縁には、軟質クッション部材91よりも少し硬い円環状の上側外郭クッション部材93および下側外郭クッション部材94とが設けられている。これらの、ワイヤ83、上側外郭クッション部材93、下側外郭クッション部材94によって、クッション部材75の円形状の保形がなされている。軟質クッション部材91、硬質クッション部材92、ワイヤ83、上側外郭クッション部材93、下側外郭クッション部材94は、表皮95によって一体に覆われている。
底板78の下面には、サドルアーム62の先端部に形成されたフランジ部65が当接し、リベット98によって連結されている。また、底板78の底部には、底板78とフランジ部65との連結部を隠蔽するためにカバー99が取り付けられている。
<サドルベース組立台の構成>
上述したサドルベース76を製造するために使用されるサドルベース組立台100の構成について説明する。図4に示されているように、サドルベース組立台100は、底板78をカーボンプリプレグ150から真空バッグ下、加熱加圧硬化させるオートクレーブ法によって成形する際に使用される成形型であって、その表面100Aに底板78の形状に対応する成型凹部101が凹設されている。サドルベース組立台100は、金属や石膏等から形成されている。
表面100Aの底板78の円周部に対応する成型凹部101の周縁の適所には、ワイヤ支持部材82をサドルベース組立台100に対して位置決めするためのワイヤ支持部材位置決め溝102が4箇所形成されている。また、表面100Aには、ワイヤ83をサドルベース組立台100に対して位置決めをするためのワイヤ位置決め溝103が、各ワイヤ支持部材位置決め溝102同士を連結しつつ、成型凹部101の周縁から所定の距離をおいて成型凹部101を囲むように延設されている。成型凹部101の各ワイヤ支持部材位置決め溝102を延長した部分には、円孔104が形成されている。
<サドルベースの製造方法>
最初に、真空バッグ成形法によって底板78を形成する。図5に示されているように、サドルベース組立台100の成型凹部101に、所定の形状に切り抜かれたシート状のカーボンプリプレグ150を敷設する。カーボンプリプレグ150は、炭素繊維の織物に熱硬化性樹脂を予め含浸させたものである。熱硬化性樹脂は、例えばエポキシ樹脂であってよい。
次に、カーボンプリプレグ150が敷設されたサドルベース組立台100をバキュームバッグ160内に配置する。そして、バキュームバッグ160内を減圧することによって、バキュームバッグ160を成型凹部101側へと押し付け、カーボンプリプレグ150を成型凹部101側へと押し付ける。この状態で、カーボンプリプレグ150を加熱加圧硬化させることによって、ドライカーボンとしての底板78が形成される。
次に、ワイヤ支持部材82とワイヤ83とを組み合わせてワイヤ組立体79を形成する。環状に形成される前のワイヤ83をワイヤ支持孔87の軸線方向から挿通し、その後にワイヤ83を環状に連結するようにしてワイヤ組立体79を形成する(図4参照)。この状態では、ワイヤ83はワイヤ支持孔87に遊嵌し、ワイヤ支持部材82はワイヤ83に対して相対移動可能となっている。なお、ワイヤ支持部材82の基端部85を構成する2枚の板片を弾性変形させて開き(離間させ)、環状のワイヤ83をワイヤ支持孔87内に配置することによって、ワイヤ組立体79を形成してもよい。
各ワイヤ支持部材82の基端部85の重ね合わされた板片の上側の板片には、貫通孔である下孔88が形成されている。下孔88は、後述する貫通孔112を形成する際に、ドリル170を位置決めし、案内する。下孔88は、帯状部材を二つ折りにする前に穿設されてもよいし、帯状部材を二つ折りにした後に穿設されてよい。
次に、底板78とワイヤ組立体79との位置決め、および仮固定を行う。この工程では、最初に、底板78をサドルベース組立台100の成型凹部101に嵌合させる。底板78は成型凹部101によって成形されたため、底板78は成型凹部101に精度良く嵌合し、サドルベース組立台100に対して精度良く位置決めがなされる。そして、ワイヤ支持部材82の底板78との接触面に接着材を塗布した後、図6に示されているように、ワイヤ支持部材82をワイヤ支持部材位置決め溝102に嵌合させるとともに、ワイヤ83をワイヤ位置決め溝103に嵌合させる。これにより、ワイヤ支持部材82は底板78に対して所定の位置に配置され、接着材が塗布された部分が底板78と当接する。このとき、各ワイヤ支持部材82の下孔88の軸線は、サドルベース組立台100の各円孔104の軸線と概ね一致する。この状態で、接着剤が固化するまで放置することによって、底板78とワイヤ組立体79との仮固定が行われる。
次に、接着された底板78とワイヤ組立体79との締結を行う。底板78およびワイヤ支持部材82が、成型凹部101およびワイヤ位置決め溝103に嵌合された状態で、底板78とワイヤ支持部材82との接着部分の上方からドリル170によって、下孔88に沿って底板78とワイヤ支持部材82とを連続して貫通する孔を穿設する。これにより、底板78に貫通孔111が形成され、ワイヤ支持部材82の下孔88が拡径されて貫通孔112が形成される。貫通孔111,112は同軸かつ同径に形成される。このとき、ドリル170の先端部は、成型凹部101に予め形成された円孔104内に突入するためサドルベース組立台100がドリル170によって損傷されることはない。すなわち、円孔104はドリル逃げ孔として機能する。最後に、貫通孔111,112にリベット90を挿通し、変形させて底板78とワイヤ支持部材82とを締結する。以上のようにして、底板78とワイヤ組立体79とが連結され、サドルベース76が形成される。
<実施形態の作用効果>
本実施形態に係るサドルベース組立台100は成型凹部101を備え、底板78を成形する際に成形型として使用される。そのため、成型凹部101によって成形された底板78は、成型凹部101に隙間なく嵌合され、サドルベース組立台100に対して高精度に位置決めがなされる。ワイヤ支持部材82およびワイヤ83も、ワイヤ支持部材位置決め溝102およびワイヤ位置決め溝103によってサドルベース組立台100に位置決めされるため、底板78とワイヤ組立体79との位置決めがなされる。
本実施形態では、底板78を成形する際に使用したサドルベース組立台100を使用して位置決めをおこなっているため、底板78は常にサドルベース組立台100に高精度に支持される。通常、樹脂成形部材の形状は成形時に使用した成形型の形状に影響されるため、異なる成形型から成形された成形体の全てを1つの位置決め部材で高精度に位置決めをすることは難しい。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、実施形態では、炭素繊維強化プラスチックを用いて底板78を成形したが、炭素繊維強化プラスチックに代えてガラス繊維強化プラスチックやアラミド繊維強化プラスチック、ボロン繊維強化プラスチック、ポリエチレン繊維強化プラスチック、ザイロン繊維強化プラスチック等を用いてもよい。また、本実施形態ではプリプレグを用いて底板78を成形したが、ウェットカーボンを用いてハンドレイアップ法により成形してもよい。また、底板78を複数に分割された成形型から成形する場合には、底板78の円周部を形成する成形型の1つにワイヤ支持部材位置決め溝102、ワイヤ位置決め溝103、円孔104を形成すればよい。また、本実施形態ではワイヤ83を環状に形成したが、U字形やC字形等適宜変更可能である。また、ワイヤ支持部材82の構成は例示であって、ワイヤを相対移動不能に固定する構成としてもよい。
1…倒立振子型移動体、3…走行ユニット、4…着座ユニット、5…制御ユニット、21…上部フレーム、62…サドルアーム、63…サドル、75…クッション部材、76…サドルベース、78…底板、79…ワイヤ組立体、82…ワイヤ支持部材、83…ワイヤ、87…ワイヤ支持孔、90…リベット、100…サドルベース組立台、101…成型凹部、102…ワイヤ支持部材位置決め溝、103…ワイヤ位置決め溝、104…円孔(ドリル逃げ孔)、111,112…貫通孔、150…カーボンプリプレグ、160…バキュームバッグ、170…ドリル

Claims (2)

  1. 樹脂材料を成形型で成形することによって形成された底板と、基端部が前記底板の周縁部に取り付けられ、先端部が前記底板の外方へと突出する複数のワイヤ支持部材と、前記ワイヤ支持部材のそれぞれの先端部に支持され、前記底板の周縁部を囲むように配索されたワイヤとを有するサドルベースの製造方法であって、
    前記底板を前記成形型に嵌合させるステップと、
    前記ワイヤ支持部材のそれぞれに前記ワイヤを支持させてワイヤ組立体を形成するステップと、
    前記成形型に形成されたワイヤ支持部材位置決め溝に前記ワイヤ支持部材を嵌合させるとともに、前記成形型に形成されたワイヤ位置決め溝に前記ワイヤを嵌合させることによって前記底板に対する前記ワイヤ組立体の位置決めを行うステップと、
    前記底板に対する前記ワイヤ組立体の位置決めが行われた状態で、前記ワイヤ支持部材のそれぞれを前記底板に接合させるステップと
    を有することを特徴とするサドルベースの製造方法。
  2. 前記ワイヤ支持部材のそれぞれを前記底板に接合させるステップは、
    前記底板に対する前記ワイヤ組立体の位置決めが行われた状態で、前記ワイヤ支持部材のそれぞれを前記底板に接着するステップと
    前記成形型の前記底板と前記ワイヤ支持部材との接着部のそれぞれに対応する部分に形成されたドリル逃げ孔を利用し、穿孔手段を用いて前記ワイヤ支持部材側から前記ワイヤ支持部材および前記底板を貫通する貫通孔を穿設するステップと、
    前記貫通孔に締結手段を挿通し、前記底板と前記支持部材とを締結するステップと
    を有することを特徴とする請求項1に記載のサドルベースの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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