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JP2011041186A - 電子カメラ - Google Patents

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JP2011041186A JP2009189166A JP2009189166A JP2011041186A JP 2011041186 A JP2011041186 A JP 2011041186A JP 2009189166 A JP2009189166 A JP 2009189166A JP 2009189166 A JP2009189166 A JP 2009189166A JP 2011041186 A JP2011041186 A JP 2011041186A
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Norikazu Yokonuma
則一 横沼
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Nikon Corp
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Abstract

【課題】撮影者の勘や技能などに依存することなく、移動物体の移動速度に応じたシャッター速度により撮影を行なう電子カメラを提供する。
【解決手段】移動する被写体像が含まれる撮像画像における被写体像の移動速度を算出する移動速度算出部と、移動速度に基づいて、撮像画像において被写体像が定められた移動距離を移動するために要する移動時間を算出する移動時間算出部と、算出された移動時間に応じたシャッター速度により撮影を行なう撮影処理部とを備えることを特徴とする電子カメラである。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体像を撮影する電子カメラに関する。
従来、カメラによる流し撮りを行なう場合には、カメラの動かし方やシャッター速度の制御などについて、撮影者の勘や技能が頼りとなっていた。そこで、特許文献1には、手ブレによる像揺れの補正を行なう補正光学系を有する電子カメラが、光軸が移動物体を追うように補正光学系を駆動させることによって流し撮りを行なう技術が記載されている。ここでは、カメラが固定された状態のまま、予め定められた距離に移動物体を検出した時点で、流し撮り動作を開始する。
特開平2−39007号公報
しかしながら、特許文献1の技術によれば移動物体の動きに合わせて補正光学系が動作し、流し撮り動作を開始することが可能であるが、被写体の移動速度に応じたシャッター速度は撮影者の任意の入力タイミングに依存しており、勘や技能に頼ることとなる。ここで、移動する被写体の動きを特徴的に捉えて撮影者が望む流し撮りを行なうためには、勘や技能などに依存することなく、移動する被写体の移動速度に応じたシャッター速度により撮影を行うことが望ましい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、移動物体の移動速度に応じたシャッター速度により撮影を行なう電子カメラを提供する。
上述した課題を解決するために、本発明は、被写体を撮像して、画像信号を生成する撮像部と、画像信号に基づいて、移動する被写体が含まれる撮像画像における被写体の移動速度を算出する移動速度算出部と、算出された移動速度に応じたシャッター速度により撮影を行なう撮影処理部と、を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、被写体の移動速度に応じたシャッター速度により撮影を行なうことで、移動する被写体の動きを特徴的に表す画像を撮影する電子カメラを提供することができる。
本発明の一実施形態による電子カメラの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による光軸補正レンズの例を説明する図である。 本発明の一実施形態による光軸補正レンズの例を説明する図である。 本発明の一実施形態による光軸補正レンズの例を説明する図である。 本発明の一実施形態により生成される画像の例を示す図である。 本発明の一実施形態により算出される予測時間の例を示す図である。 本発明の一実施形態により算出される予測時間の例を示す図である。 本発明の一実施形態により算出される予測時間の例を示す図である。 本発明の一実施形態により生成される画像の例を示す図である。 本発明の一実施形態による電子カメラの動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による電子カメラ100の構成を示すブロック図である。電子カメラ100は、レンズ鏡筒1と、角速度センサー2と、レンズ制御回路3と、撮像素子4と、閃光部5と、不揮発メモリー11と、バッファメモリー12と、操作検出回路13と、モニター17と、メモリー18と、制御部20とを備えている。
レンズ鏡筒1は、被写体像の結像面を有する撮像素子4への露光を補正する光学素子を備えている。レンズ鏡筒1は、例えば、撮影画角を変更するズームレンズ、焦点を調整するフォーカスレンズ、露出を調整する絞りレンズ、撮像素子4への露光を開閉するシャッター、露出を調整する絞りレンズなどを有する。また、レンズ鏡筒1は、光軸を補正する光軸補正レンズ14を有している。光軸補正レンズ14は、制御部20から送信される制御信号に応じて撮像素子4に露光される像の光軸を補正し、例えば手ブレによる像揺れを補正する。例えば、図2は、電子カメラ100が備えるレンズ鏡筒1に備えられた光軸補正レンズ14を透視して示している。電子カメラ100の本体における結像面に対して左右方向の軸をX、上下方向の軸をYとすると、XY平面に対して垂直となる軸が撮像素子4の結像面における光軸(Z1)である。光軸補正レンズ14は、後述する角速度センサー2によって測定されるX軸、Y軸の角速度に応じて光軸を補正する。例えば、光軸補正レンズ14は制御部20からの制御信号に応じて駆動して、図3に示されるように光軸をZ1からZ2に左方向に補正したり、図4に示されるようにZ1からZ3に右方向に補正したりすることができる。これにより、光軸補正レンズ14は、測定された角速度に対して反対方向に光軸を移動させることで手ブレによる像揺れを補正する。
図1に戻り、角速度センサー2は、電子カメラ100の移動量を示す角速度を測定する。角速度には、電子カメラ100の移動角度や移動方向を示す情報が含まれる。例えば、角速度センサー2は、図2におけるY軸方向の回転運動(ピッチング)と、Y軸方向の回転運動(ヨーイング)とを検出して角速度を測定する。
図1に戻り、レンズ制御回路3は、撮像制御回路31と光軸補正レンズ駆動回路32とを備えており、制御部20から送信される制御信号に応じてレンズ鏡筒1を駆動させる。
撮像制御回路31は、制御部20からの制御信号に応じてレンズ鏡筒1を駆動させ、撮像素子4への露光を補正する。また、撮像制御回路31は、制御部20から出力される制御信号に応じた撮影タイミングでレンズ鏡筒1のシャッターを開放し、制御信号に応じたシャッター速度に応じてシャッターを閉じる制御を行う。
光軸補正レンズ駆動回路32は、制御部20からの制御信号に応じて光軸補正レンズ14を動作させ、光軸を補正する。光軸補正レンズ駆動回路32は、例えば、角速度センサー2によって検出される角速度に基づき算出されるカメラの移動量(ブレ量)に応じて光軸補正レンズ14を動かし、被写体から撮像素子4の結像面に結像される光の光軸を補正する。
撮像素子4は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等であり、レンズ鏡筒1から露光され自身の結像面に結像された像を電気信号に変換し、変換した電気信号である画像信号を制御部20に出力する。
閃光部5は、撮像領域に対して発光する発光装置である。
不揮発メモリー11には、制御部20を動作させるプログラムや、撮像された画像を示す画像データ、ユーザから入力された各種設定や撮影条件などの情報が記憶される。バッファメモリー12は、制御部20の制御処理に用いられる一時的な情報の記憶領域であり、撮像素子4から出力される画像信号や、画像信号に応じて生成された画像データなどが一時的に記憶される。
操作検出回路13は、電源スイッチやレリーズスイッチなどの入力部を備え、入力部にユーザからの操作に応じた制御信号を制御部20に出力する。また、操作検出回路13は、本実施形態により算出された露光時間に基づく撮影処理を行うか否かを示す自動レリーズ設定情報の入力を受付ける。入力された自動レリーズ設定情報は、制御部20によって不揮発メモリー11に記憶される。
モニター17は、画像データを表示する表示部であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの液晶ディスプレイである。モニター17には、制御部20によって一定時間間隔毎に生成された画像データが表示される。ここで、一定時間間隔とは、例えば1/60秒であり、この場合、1秒間に60フレームの画像データがライブビューとしてモニター17に表示される。
メモリー18は、例えば、メモリーカードなど電子カメラ100から抜き差し可能な記憶媒体であり、画像データなどが記憶される。
制御部20は、不揮発メモリー11に記憶されたプログラムに基づいて電子カメラ100の各部の動作を制御するマイコンやCPU(Central Processing Unit)である。制御部20は、操作検出回路13に入力されるユーザからの操作情報に応じて、電子カメラ100への電源の投入、レンズ制御回路2を介したレンズ鏡筒1の駆動制御、撮像素子4の駆動制御、モニター17の表示制御、被写体像の撮影処理などを行う。制御部20は、ライブビュー画像生成部21と、解析部22と、予測時間算出部23と、閃光判定部24と、移動時間算出部25と、光軸補正レンズ制御部26と、閃光制御部27と、撮影処理部28とを備えている。
ライブビュー画像生成部21は、撮像素子4から出力された画像信号に基づいて、一定時間間隔毎にモニター17に表示させる画像データを生成し、モニター17に出力する。
解析部22は、ライブビュー画像生成部21によって一定間隔毎に生成される画像データに基づいて、画像データに含まれる被写体像の動きを解析し、被写体像の移動方向と移動速度とを算出する。ここで、被写体像の移動方向と移動速度とによって被写体像の動きベクトルが示される。ここで、移動速度とは、ライブビュー画像生成部21によって生成された画像データに示される像面における被写体像の移動速度を示す。例えば、図5の符号t1、符号t2は、撮像素子4によって捉えられる撮像領域に自動車が通り過ぎる際に、ライブビュー画像生成部21に生成されモニター17に表示される画像データ(フレーム)を示す図である。モニター17には、フレームt1が出力された後、一定時間後にフレームt2が出力される。解析部22は、フレームt1とフレームt2とに含まれる撮像領域のうちで、略同一の画素のデータが移動している一群の領域を特定し、特定した領域を移動物体として検出する。ここでは、検出した移動物体を自動撮影の撮影対象とし、撮影対象の移動物体を被写体像と称する。図5の例では、フレームt1とフレームt2とから移動する自動車の像をそれぞれ被写体像a1、a2として検出する。
ここで、解析部22は、フレームt1と、フレームt2との撮像領域内における被写体像a1、a2とのそれぞれが占める領域の座標位置を比較し、被写体像の移動方向と、移動距離とを算出する。移動方向は、例えばフレームt1において移動物体が占める領域と、フレームt2において移動物体が占める領域との撮像領域内における座標位置の角度によって表される。移動距離は、例えばフレーム間で移動した被写体像の画面上における移動ピクセル数によって表される。図において、符号t1−2はフレームt1における被写体像a1とフレームt2における被写体像a2とを示しており、被写体像a1の移動方向に向かって前端と被写体像a2の移動方向に向かって前端との距離が移動距離dとして算出される。ここで、フレーム画像は一定の時間間隔で生成されるため、フレーム間での移動距離の大小は移動速度の大小を示すこととなる。例えば、フレーム間での移動距離が相対的に大きければ被写体像の移動速度が相対的に早いことを示し、移動距離が相対的に小さければ移動速度が相対的に小さいことを示している。本実施形態では、このような移動方向と移動速度とによって、被写体像の動きベクトルを示す値が算出される。
図1に戻り、予測時間算出部23は、解析部22によって算出された動きベクトルに基づいて、被写体像が定められた撮影位置に移動するまでの予測時間を算出する。図6を参照して、予測時間算出部23が被写体像について算出する予測時間を説明する。この図において、横軸は時間であり、縦軸は撮像素子4に捉えられる撮像領域内を移動する被写体像の位置を表している。この図において、符号a1、符号a2、・・・符号a7に示される縦方向の線の長さは、撮像領域内の横方向に占める被写体像の前端から後端までの長さを表している。符号t3の時点において被写体像の移動方向前端が符号a1の位置に存在し、符号t4の時点において被写体像の前端が符号a2の位置に存在する場合、予測時間算出部23は、a1点とa2点間の傾きに基づいて移動予測線bを算出する。予測時間算出部23は、例えば被写体像の撮影処理を行う撮影位置が画面中央である場合には、移動予測線bが画面中央に到達する点に対応する予測時間cを算出する。ここで、撮影位置を示す情報は、予測時間算出部23の記憶領域に記憶される。撮影位置は、予め記憶されていても良いし、操作検出回路13がユーザから撮影位置を示す情報の入力を受付けて記憶されるようにしても良い。
ここで、予測時間算出部23が算出する予測時間は、モニター17に表示されるライブビューのフレームが生成される時間間隔よりも短い時間間隔を単位として算出される。例えば、図6に示した例では、符号t1、符号t2、符号t3、・・・の時間間隔は1/60秒であるが、予測時間算出部23は、制御部20のコンピュータによって表現可能な任意の桁数(例えば、7桁)に応じた時間間隔(例えば、1/1000000秒)で算出する。これにより、モニター17にライブビューが表示される時間間隔より短く、精度の高い時間間隔で表された予測時間を算出することが可能である。
閃光判定部24は、ライブビュー画像生成部21によってライブビューとして生成される画像データの輝度を算出し、算出した輝度に応じて閃光部5を発光させるか否かを判定する。閃光判定部24が算出する輝度は、画像データ全体における画素の輝度の平均値でも良いし、撮像領域内で被写体像が占める領域における画素のみの輝度の平均値でも良い。閃光判定部24の記憶領域には、閃光部5を発光させるか否かを判定する輝度の閾値が予め記憶されている。閃光判定部24は、画像データの輝度と定められた閾値とを比較し、画像データの輝度が定められた閾値を超えていれば発光を行なわないと判定し、画像データの輝度が定められた閾値を超えていなければ発光を行なうと判定する。
移動時間算出部25は、撮像画像において被写体像が定められた移動距離を移動するために要する移動時間を算出する。ここで、定められた移動距離とは、撮像素子4への露光を続ける被写体像の像面上の移動距離である。定められた移動距離は、光軸補正レンズ14を駆動させることにより流し撮りを行なう場合には流し撮り量であり、閃光部5による後幕シンクロによる撮影を行なう場合には被写体像の尾引き量である。移動時間算出部25に記憶される移動距離は、移動時間算出部25の記憶領域に予め記憶されていても良いし、ユーザによって操作検出回路13に入力された値が記憶されるようにしても良い。移動時間算出部25は、解析部22によって算出された移動速度と定められた移動距離とに基づいて、被写体像が定められた移動距離を移動する移動時間を算出する。
光軸補正レンズ制御部26は、閃光判定部24によって発光を行わないと判定された場合、ライブビュー画像生成部21によって生成される画像データにおける被写体像を定められた撮影位置に検出すると、光軸補正レンズ駆動回路32に制御信号を送信して光軸補正レンズ14を駆動させ、移動速度に応じて被写体像を追うように光軸を補正させる。また、光軸補正レンズ制御部26は、移動時間算出部25が閃光部5による発光を行うと判定した場合、通常通りの手ブレ補正を行なう。移動時間算出部25が閃光部5による発光を行わないと判定した場合、角速度センサから出力される角速度に応じて光軸補正レンズ駆動回路32を制御して流し撮りを行う。
閃光制御部27は、閃光判定部24によって発光を行うと判定された場合、予測時間算出部23によって算出された予測時間において閃光部5を発光させる制御信号を出力する。これにより、閃光判定部24によって発光を行うと判定された場合には、予測時間が露光終了の時間になるため、後幕シンクロによる撮影が行われることとなる。
撮影処理部28は、閃光判定部24によって発光を行わないと判定された場合、予測時間算出部23によって算出された予測時間から移動時間算出部25によって算出された移動時間が経過する時間までを露光時間とするシャッター速度により撮影を行なう。例えば、図6に示した例では、予測時間cの時点において露光を開始し、定められた移動距離である流し撮り量dに応じて算出された移動時間を経過するまでを露光時間としたシャッター速度eにより撮影を行なう。ここで、撮影処理部28は、予めユーザから入力された撮影条件に応じて、レンズ制御回路3に制御信号を送信して、レンズ鏡筒1によるフォーカシング、露出制御、ズーミングや、閃光部5によるプリ発光などを行う。制御部20は、このような撮影条件に応じた制御動作によって生じる時間差であるレリーズタイムラグを算出し、予測時間算出部23によって算出された予測時間からレリーズタイムラグfを減算したレリーズ動作開始時間gを撮影タイミングとして算出し、撮影タイミングに撮影処理を開始する。これにより、レンズ鏡筒1や閃光部5等の制御によるレリーズタイムラグに関わらず、予測時間に露光を開始することが可能となる。撮影処理部28が、符号gの時点でレリーズ動作を開始すると、予測時間cにおいて露光が開始され、光軸補正レンズ制御部26によって被写体像を追うように光軸を移動させながら、シャッター速度eによって露光されて撮影が行われる。これにより、例えば図5における符号t3に示されるように、被写体像a3が撮影位置である画面中央に存在し、背景であるb3がシャッター速度eの間の残像とともに撮影される。
図7は、被写体像の移動速度が図6に示したよりも遅い場合のシャッター速度の例を示す図である。この図において、符号t3の時点において被写体像の移動方向前端が符号a1の位置に存在し、符号t4の時点において被写体像の前端が符号a2の位置に存在する場合、a1点とa2点間の傾きに基づいて移動予測線bを算出する。ここで、流し撮り量dが図6の例と同一の値であるとすると、移動予測線bの傾きは緩やかであるため、移動時間算出部25によって算出される移動時間に応じたシャッター速度eは、図6の例に比べて長くなる。
また、撮影処理部28は、閃光判定部24によって発光を行うと判定された場合、予測時間から移動時間を差し引いた時間を露光開始時間とし、露光開始時間から移動時間が経過する時間までをシャッター速度として撮影を行なう。この場合、図8に示されるように、予測時間cから移動時間を差し引いた時間を露光開始時間dとし、露光開始時間dからレリーズタイムラグgを減算したレリーズ動作開始時間hを撮影タイミングとして算出し、撮影タイミングに撮影処理を開始する。これにより、露光開始時間dにおいて撮像素子4への露光が開始され、後幕シンクロによって予測時間cの時点で閃光部5が発光し、シャッター速度fによる撮影処理が行われる。この場合は、光軸補正レンズ制御部26による流し撮り動作は行わない。図9は、このように行なわれた撮影処理において生成される画像データの例を示す図である。符号t1、符号t2は、ライブビュー画像生成部21によって生成される画像データの例を示す図である。符号t1における被写体像a1と、符号t2における被写体像a2とに基づいて算出された予測時間に応じて露光が開始され、撮影処理によって符号t3に示されるような画像データが生成される。ここでは、撮影位置に被写体像が位置するとともに、露光開始時間に開始された自動車のテールランプが自動車から後方に延びるように撮影されており、自動車の動きを特徴的に示す画像が撮影される。
次に、図10のフローチャートを参照して、電子カメラ100が自動撮影を行う動作例を説明する。ここでは、例えばレリーズスイッチが半押しされた後、さらにレリーズスイッチが押下された際に、自動レリーズ設定情報が設定されていれば、以下の処理を行う。ステップS1において、解析部22は、ライブビュー画像生成部21によって生成される画像データから、移動物体を検出する。ここで、解析部22が画像データから移動物体を検出できなかった場合、ステップS2において再びレリーズスイッチが押下されれば、ステップS15において、撮影処理部28はそのタイミングで撮影処理を開始して撮影を行う。そして、ステップS16において、生成した画像データを不揮発メモリー11に記憶させて処理を終了する。このように、自動レリーズモードであっても、半押しの後にレリーズスイッチ13が押下されればその時点で撮影を行うようにすることができる。
一方、ステップS2において、レリーズスイッチが押下されなければ、ステップS3において、自動レリーズをキャンセルするか否かを示す情報の入力を受付ける。ステップS3において、自動レリーズをキャンセルすることを示す情報が操作検出回路13に入力されると、制御部20は、処理を終了する。一方、ステップS3において、自動レリーズをキャンセルすることを示す情報が入力されなければ、ステップS1に戻る。ステップS1において、解析部22が画像データ内に移動物体を検出すれば、閃光判定部24は、ステップS4において、ライブビュー画像生成部21によって生成された画像データに含まれる画素の輝度を検出する。ステップS5において、解析部22は、移動物体の移動速度や移動方向が含まれる動きベクトルを算出する。閃光判定部24は、ステップS6において、ステップS4において検出した輝度に基づいて、閃光部5による発光を行なうか否かを判定する。
ステップS6において、閃光判定部24が、閃光部5による発光を行なうと判定すると、予測時間算出部23は、移動物体が撮影位置に移動するまでに経過する予測時間を算出する。ステップS7において、移動時間算出部25は、移動距離(尾引き量)に対応する移動時間を算出し、予測時間から減算する。制御部20は、予測時間と移動時間とに基づいてシャッター速度を算出する。ステップS8において、制御部20は、長時間露光を行なうことを示すスローモードの設定を行い、ステップS9において、手ブレによる像揺れを補正する手ブレ補正モードを有効にする。
一方、ステップS6において、閃光判定部24が、閃光部5による発光を行わないと判定すると、予測時間算出部23は、移動物体が撮影位置に移動するまでに経過する予測時間を算出する。ステップS10において、移動時間算出部25は、移動距離(流し撮り量)に対応する移動時間を算出する。また、制御部20は、予測時間と移動時間とに基づいてシャッター速度を算出する。ステップS11において、制御部20は、流し撮り手ブレ補正モードを有効にする。流し撮り手ブレ補正モードでは、流し撮りを行なうための光軸の補正を行ないつつ、手ブレによる像揺れが補正される。
そして、制御部20は、ステップS12において、予測時間算出部23が算出した予測時間に基づいて露光開始時間を算出し、露光開始時間からレリーズタイムラグを差し引いてレリーズ動作開始時間を算出する。制御部20は、自身が備える計時手段により、レリーズ動作開始時間を算出した時点から経過した時間を計測し、ステップS13においてレリーズ動作開始時間が経過したと判定すると、撮影処理部28は、ステップS15において撮影処理を行う。ここでは、ステップS6において、閃光判定部24によって発光を行わないと判定されている場合には、被写体像が撮影位置まで移動した時点から露光を開始して光軸補正レンズ14を駆動させることによる流し撮りを行う。一方、閃光判定部24によって発光を行うと判定されている場合には、被写体像が撮影位置まで移動する一定時間前から露光を開始して、被写体像が撮影位置に移動した時点で発光して撮影を終了する後幕シンクロの撮影を行なう。ステップS16において、撮影処理部28は、撮影処理によって生成した画像データを記録して、処理を終了する。一方、制御部20が、ステップS13において、レリーズ動作開始時間が経過していないと判定した場合、ステップS14において、一定時間(例えば、1/60秒)が経過しておらず、モニター17に新たな画像データ(フレーム)が出力されていないと判定すれば、ステップS13に戻る。一方、ステップS14において、ライブビュー画像生成部21によって画像データが生成されモニター17に新たなフレームが出力されていれば、ステップS1に戻り、移動物体の検出処理を行う。
以上説明したように、本発明の電子カメラ100によれば、被写体像の移動速度に応じて算出したシャッター速度により撮影処理を行うことで、流し撮りや長時間露光による撮影を行なう場合でも、被写体像が定められた撮影位置に存在する画像データを生成することが可能となる。また、光軸補正レンズ14や光軸補正レンズ駆動回路32等、従来の電子カメラに備えられる手ブレ補正機構を適用することができるため、本実施形態による撮影処理を低コストで実装することが可能であるとともに、機構を追加して電子カメラ100が大きくなることもない。
100…電子カメラ、14…光軸補正レンズ、22…解析部、25…移動時間算出部、28…撮影処理部、24…閃光判定部、23…予測時間算出部、27…閃光制御部

Claims (5)

  1. 被写体を撮像して、画像信号を生成する撮像部と、
    前記画像信号に基づいて、移動する被写体像が含まれる撮像画像における前記被写体像の移動速度を算出する移動速度算出部と、
    算出された前記移動速度に応じたシャッター速度により撮影を行なう撮影処理部と、
    を備えることを特徴とする電子カメラ。
  2. 請求項1に記載の電子カメラにおいて、
    前記撮像画像の輝度に応じて、閃光部による撮像領域への発光を行うか否かを判定する閃光判定部を備え、
    前記撮影処理部は、前記閃光判定部による判定結果に応じた撮影タイミングで前記撮影を開始する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子カメラにおいて、
    前記撮像画像における前記被写体像が、前記撮像画像が撮像された時点から定められた撮影位置に移動するまでに経過する予測時間を前記移動速度に基づいて算出する予測時間算出部を備え、
    前記撮影処理部は、前記予測時間算出部によって算出された前記予測時間に応じた撮影タイミングで前記撮影を開始する
    ことを特徴とする電子カメラ。
  4. 請求項3に記載の電子カメラにおいて、
    前記閃光判定部によって前記発光を行わないと判定された場合、前記撮像画像における前記被写体像が前記撮影位置に検出されると、前記被写体像が結像される光軸を、前記移動速度に応じて前記被写体像を追うように補正する光軸補正レンズを備え、
    前記撮影処理部は、前記閃光判定部によって前記発光を行わないと判定された場合、前記予測時間算出部が算出した前記予測時間から前記移動速度に応じた移動時間が経過する時間までを露光時間とするシャッター速度により撮影を行なう
    ことを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項3または請求項4に記載の電子カメラにおいて、
    前記閃光判定部によって前記発光を行うと判定された場合、前記予測時間において前記閃光部に発光させる閃光制御部を備え、
    前記撮影処理部は、前記閃光判定部によって前記発光を行うと判定された場合、前記予測時間から前記移動速度に応じた移動時間を差し引いた時間から前記移動時間が経過する時間までを露光時間とするシャッター速度により撮影を行なう
    ことを特徴とする電子カメラ。
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