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JP2010224417A - 表示装置および電子機器 - Google Patents

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JP2010224417A JP2009073979A JP2009073979A JP2010224417A JP 2010224417 A JP2010224417 A JP 2010224417A JP 2009073979 A JP2009073979 A JP 2009073979A JP 2009073979 A JP2009073979 A JP 2009073979A JP 2010224417 A JP2010224417 A JP 2010224417A
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Tetsuo Mitsunami
徹雄 三並
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Abstract

【課題】表示画像におけるグラデーションを軽減させる。
【解決手段】発光素子640は、駆動トランジスタ620から供給される駆動電流によって発光している。次に、書込みトランジスタ610は、発光素子640を消光させるための消光電位を駆動トランジスタ620のゲート端子に相当する第1ノード650に印加する。それとともに、消光補助スキャナ700は、消光補助線710を介して発光素子640の発光を完全に停止させるための補助電位を消光容量670の一端に与える。消光容量670は、その一端に補助電位が与えられることによって、その他端に接続された発光素子640の入力端子に相当する第2ノード660の電位を低下させる。これにより、第2ノード660の電位が発光素子640の閾値電位に比べて低くなるため、発光素子640は消光する。
【選択図】図13

Description

本発明は、電子機器に関し、特に発光素子を画素に用いた表示装置、および、その表示装置を備える電子機器に関する。
発光素子として有機エレクトロスミネッセンス(EL:Electroluminescence)素子を用いた平面自発光型の表示装置の開発が近年盛んに行われている。この有機EL素子は、有機薄膜に電界をかけると発光するものであり、低電圧駆動により視認性もよいことから、表示装置の軽量薄膜化や低消費電力化などに寄与するものと期待されている。
この有機EL素子を用いた表示装置においては、画素回路を構成する駆動トランジスタによって有機薄膜に印加する電界の制御を行うが、この駆動トランジスタが有する閾値電圧および移動度には個体ごとにばらつきがある。このため、これらの個体差を補正するための閾値補正処理および移動度補正処理が必要となることから、このような補正処理の機能を備えた表示装置が考案されている。例えば、画素回路に供給する電源信号およびデータ信号をスイッチングさせることによって、画素回路を構成する駆動トランジスタの閾値電圧および移動度のばらつきに対する補正機能を備える表示装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2008−33193号公報(図4A)
上述の従来技術では、画素回路を構成する駆動トランジスタの閾値電圧および移動度のばらつきを補正することができる。この場合、電源信号をスイッチングさせるため、電源信号を切り替えるためのドライバが1行ごとに必要となり、表示装置のコストが高くなる。これに対し、複数行ごとに電源信号を切り替える構成にすることによって、ドライバ数を削減することが考えられる。しかしながら、このような構成においては、電源信号の切り替えによらず、発光素子を消光させるため、発光素子の寄生容量などの影響によって発光素子を完全に消光させるのに時間を要する場合がある。このような場合には、表示画像にグラデーションが発生してしまうことがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、表示画像におけるグラデーションを軽減させることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その第1の側面は、複数の画素回路と、上記複数の画素回路の発光を停止するための停止電位を供給する停止電位供給回路とを具備し、上記複数の画素回路の各々は、映像信号に相当する電圧を保持するための保持容量と、上記保持容量に保持された電圧に応じた電流を供給する駆動トランジスタと、上記駆動トランジスタから供給された電流に応じて発光する発光素子と、上記発光素子を消光させるための消光電位を上記駆動トランジスタのゲート端子に与えた後に上記映像信号に相当する電圧を上記保持容量に書き込む書込みトランジスタと、上記停止電位供給回路により供給された停止電位が当該消光容量の一端に与えられることによって当該消光容量の他端に接続された上記発光素子の入力端子の電位を低下させる消光容量とを含み、上記停止電位供給回路は、上記発光素子を消光させるための消光期間において上記発光素子が発光していたときの電位に比べて低い電位を上記停止電位として上記消光容量の一端に供給する表示装置および電子機器である。これにより、消光期間において消光容量の一端に停止電位を与えることにより、消光容量の他端に接続された発光素子の入力端子の電位を低下させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の画素回路に対して複数の行ごとに同じ電源電位を供給する電源供給回路をさらに具備し、上記駆動トランジスタは、上記電源電位を受けることによって上記保持容量に保持された電圧に応じた電流を供給するようにしてもよい。これにより、電源供給回路によって複数行の画素回路ごとに同じ電源電位を供給させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記複数の画素回路の各々の上記書込みトランジスタに対して線順次走査により割り当てられた期間に上記消光電位を出力する信号供給回路をさらに具備し、上記停止電位供給回路は、上記消光期間において上記信号供給回路から上記複数の画素回路に対して上記消光電位が出力されているときに上記停止電位を供給するようにしてもよい。これにより、消光期間において信号供給回路から複数の画素回路に対して消光電位が出力されているときに、上記停止電位供給回路により停止電位を供給させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記停止電位供給回路は、上記書込みトランジスタにより上記消光電位が上記駆動トランジスタのゲート端子に与えられているときに上記停止電位を供給するようにしてもよい。これにより、上記書込みトランジスタにより消光電位が駆動トランジスタのゲート端子に与えられているときに、停止電位供給回路により停止電位を供給させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記発光素子を、有機エレクトロルミネッセンス素子により構成するようにしてもよい。これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子により発光させるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記消光容量を、上記駆動トランジスタの移動度の補正を行う際における補正速度を調整するための容量を用いてもよい。これにより、駆動トランジスタの移動度の補正を行う際における補正速度を適切な速度にさせるという作用をもたらす。
本発明によれば、表示画像におけるグラデーションを軽減させるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施の形態の適用対象となる表示装置の基本構成例を示す概念図である。 表示装置100における電源スキャナ(DSCN)400を構成するドライバ401乃至403による電源信号の生成手法の一例を示す図である。 表示装置100における水平セレクタ(HSEL)300によるデータ線(DTL)311乃至313に供給されるデータ信号の生成手法の一例を示す図である。 表示装置100の基本動作の一例に関するタイミングチャートである。 表示装置100における画素600の構成例を模式的に示す回路図である。 表示装置100における画素600の基本動作の一例に関するタイミングチャートである。 TP8、TP1、TP2の期間にそれぞれ対応する画素600の動作状態を模式的に示す回路図である。 TP3乃至TP5の期間にそれぞれ対応する画素600の動作状態を模式的に示す回路図である。 TP6乃至TP8の期間にそれぞれ対応する画素600の動作状態を模式的に示す回路図である。 表示装置100における消光期間TP1において第2ノード(ND2)660の電位が緩やかに低下する場合における画素600の動作を例示するタイミングチャートである。 表示装置100における消光期間TP1において第2ノード(ND2)660の電位が緩やかに低下する場合における表示装置100に表示される表示画像に関する図である。 本発明の第1の実施の形態における表示装置100の一構成例を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態における画素600の動作の一例に関するタイミングチャートである。 補助容量を備える画素600の構成例を模式的に示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態におけるテレビジョンセットを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態におけるデジタルスチルカメラを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態におけるノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における携帯端末装置を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態におけるビデオカメラを示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(表示制御:画素に消光容量を設けた例)
2.第2の実施の形態(表示制御:電子機器への適用例)
<1.第1の実施の形態>
[表示装置の構成例]
図1は、本発明の実施の形態の適用対象となる表示装置の基本構成例を示す概念図である。
表示装置100は、ライトスキャナ(WSCN:Write SCaNner)200と、水平セレクタ(HSEL:Horizontal SELector)300と、電源スキャナ(DSCN:Drive SCaNner)400とを備える。さらに、この表示装置100は、画素アレイ部500を備える。この画素アレイ部500は、n×mの二次元マトリックス状に配列された複数の画素600を備える。また、表示装置100には、走査線(WSL:Write Scan Line)210と、データ線(DTL:DaTa Line)310と、電源線(DSL:Drive Scan Line)410とが配線されている。
走査線(WSL)210および電源線(DSL)410は、画素600の各行に対してそれぞれ配線され、ライトスキャナ(WSCN)200および電源スキャナ(DSCN)400にそれぞれ接続される。データ線(DTL)310は、画素600の各列に対してそれぞれ配線され、水平セレクタ(HSEL)300に接続される。また、この走査線(WSL)210、データ線(DTL)310および電源線(DSL)410の各々は、画素600の各々にそれぞれ接続される。
ライトスキャナ(WSCN)200は、2次元マトリック状に配列された複数の画素600を線順次走査するものである。このライトスキャナ(WSCN)200は、データ線(DTL)310から供給されるデータ信号を行単位により画素600に書き込む。すなわち、ライトスキャナ(WSCN)200は、データ線(DTL)310からのデータ信号を画素600に書き込むタイミングを行単位ごとに順次制御する。
このライトスキャナ(WSCN)200は、そのデータ信号が書き込まれるタイミングを順次制御するための制御信号を生成する。このライトスキャナ(WSCN)200は、データ信号を書き込むためのオン電位、データ信号の書き込みを停止させるためのオフ電位を制御信号として生成する。このライトスキャナ(WSCN)200は、そのオフ電位として、画素600を発光させるための第1オフ電位および画素600の初期化によるデータ線(DTL)310からの電流の漏れ込みを防止するための第2オフ電位を生成する。すなわち、このライトスキャナ(WSCN)200は、オン電位、第1オフ電位および第2オフ電位のうちいずれか1つの電位を制御信号として生成する。また、ライトスキャナ(WSCN)200は、その生成された制御信号を走査線(WSL)210に供給する。
このライトスキャナ(WSCN)200は、画素600の各行にそれぞれ対応するドライバ201乃至205を備える。このドライバ201乃至205は、それぞれに対応する各行の画素600に対して、データ線(DTL)310から供給されるデータ信号を書き込むための制御信号を生成する。そして、このドライバ201乃至205は、その生成された制御信号を走査線(WSL)211乃至215にそれぞれ供給する。
水平セレクタ(HSEL)300は、映像信号の電位と、画素600を構成する駆動トランジスタの閾値電圧に対する補正(閾値補正)を行うための基準信号の電位と、画素600を消光させるための消光信号の電位(消光電位)とのいずれかを選択するものである。すなわち、この水平セレクタ(HSEL)300は、映像信号、基準信号および消光信号のうちいずれか1つの信号を選択する。そして、この水平セレクタ(HSEL)300は、その選択された信号をデータ信号としてデータ線(DTL)310に供給する。また、水平セレクタ(HSEL)300は、ライトスキャナ(WSCN)200による線順次走査に基づいてデータ信号を切り替える。なお、水平セレクタ(HSEL)300は、特許請求の範囲に記載の信号供給回路の一例である。
電源スキャナ(DSCN)400は、複数の行(j行:jは2以上の整数)ごとに同じ電源信号を順次供給するものである。すなわち、この電源スキャナ(DSCN)400は、複数の電源線(DSL)410ごとに電源信号を順次供給する。この電源スキャナ(DSCN)400は、例えば、一定数の行単位により、画素600に電流を供給するための電源電位、または、画素600を初期化するための初期化電位のいずれか一方に電源信号を切り替える。また、この電源スキャナ(DSCN)400は、その電源信号を電源線(DSL)410に供給する。なお、電源スキャナ(DSCN)400は、特許請求の範囲に記載の電源供給回路の一例である。
この電源スキャナ(DSCN)400は、複数行(j行)ごとにそれぞれ対応するドライバ401乃至403を備える。このドライバ401乃至403は、それぞれに対応する一定数の行の画素600に対する電源信号を生成する。このドライバ401乃至403は、その生成された電源信号を電源線(DSL)411乃至413にそれぞれ供給する。すなわち、この電源線(DSL)411乃至413は、複数の画素600に対して複数行(j行)ごとに同じ電源電位を供給する。
画素600は、走査線(WSL)210からの制御信号に基づいて、データ線(DTL)310からの映像信号に相当する電圧に応じて所定の期間、発光するものである。
このように、電源スキャナ(DSCN)400は、複数行の画素600ごとに同じ電源信号を供給することによって、電源スキャナ(DSCN)400のドライバの数を削減することができる。これにより、表示装置100の製造コストを削減することができる。次に、水平セレクタ(HSEL)300の一構成例について次図を参照して説明する。
[電源スキャナにおけるドライバの構成例]
図2は、表示装置100における電源スキャナ(DSCN)400を構成するドライバ401乃至403による電源信号の生成手法の一例を示す図である。図2(a)は、表示装置100のドライバ401乃至403における一構成例を示す等価回路図である。図2(b)は、図2(a)に示した構成における制御信号線431および電源線(DSL)410の電位変化を示すタイミングチャートである。
図2(a)には、p型トランジスタ421およびn型トランジスタ422が互いに直列に接続されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)インバータが示されている。ここでは、電源線(DSL)410と、p型トランジスタ421と、n型トランジスタ422と、制御信号線431と、固定電位線491および492とが示されている。この構成においては、p型トランジスタ421は、そのゲート端子に制御信号線431が接続され、そのソース端子に固定電位線491が接続され、そのドレイン端子に電源線(DSL)410およびn型トランジスタ422のドレイン端子が接続される。また、n型トランジスタ422は、そのゲート端子に制御信号線431が接続され、そのソース端子に固定電位線492が接続される。
制御信号線431には、電源線(DSL)410における電源信号を切り替えるための制御信号が供給される。固定電位線491および492には、電源線(DSL)410の電源信号を生成するための電位が供給される。固定電位線491および492には、画素600を発光させるための電源電位(Vcc)と、画素600を初期化させるための初期化電位(Vss)とがそれぞれ供給される。
図2(b)には、横軸を共通の時間軸とする制御信号線431および電源線(DSL)410の電位変化が示されている。ここでは、1フィールド期間(1F)におけるドライバ401乃至403の動作について説明する。
まず、1つ前のフィールド期間の終了直前において、制御信号線431における制御信号の電位がL(Low)レベルに設定されている。そして、1フィールド期間(1F)において、制御信号線431における制御信号の電位がH(High)レベルに遷移する。このとき、p型トランジスタ421がオン(導通)状態となるとともに、n型トランジスタ422がオフ(非導通)状態となる。これにより、電源線(DSL)410には、電源信号として固定電位線491の電源電位(Vcc)が供給される。
次に、制御信号線431における制御信号の電位がLレベルからHレベルに遷移するため、p型トランジスタ421がオフ(非導通)状態となるとともに、n型トランジスタ422がオン(導通)状態となる。これにより、電源線(DSL)410には、電源信号として固定電位線492の初期化電位(Vss)が供給される。
このように、p型トランジスタ421およびn型トランジスタ422を設けることによって、制御信号線431の制御信号に基づいて、電源電位(Vcc)および初期化電位(Vss)のいずれか一方の電位を電源線(DSL)410に供給することができる。
[水平セレクタの構成例]
図3は、表示装置100における水平セレクタ(HSEL)300によるデータ線(DTL)311乃至313に供給されるデータ信号の生成手法の一例を示す図である。図3(a)は、表示装置100における水平セレクタ(HSEL)300における一構成例を示すブロック図である。図3(b)は、図3(a)に示した構成における切替制御線321乃至323およびデータ線(DTL)310の電位変化を示すタイミングチャートである。
図3(a)には、映像信号線301乃至303と、基準信号線391と、消光信号線392と、切替制御線321乃至323と、切替回路351乃至353と、切替回路361乃至363と、切替回路371乃至373とが示されている。
映像信号線301乃至303には、各列の画素600の各々に対する映像信号(Vsig)が時分割により供給される。基準信号線391には、画素600を構成する駆動トランジスタの閾値に対する補正(閾値補正)を行うための基準信号(Vofs)が供給されている。消光信号線392には、画素600を消光させるための消光信号(Vers)が供給されている。切替制御線321には、切替回路351乃至353の切り替えを制御するための切替制御信号(Gsig)が供給される。切替制御線322には、切替回路361乃至363の切り替えを制御するための切替制御信号(Gofs)が供給される。切替制御線323には、切替回路371乃至373の切り替えを制御するための切替制御信号(Gers)が供給される。
切替回路351乃至353は、切替制御線321からの切替制御信号(Gsig)に基づいて、映像信号線301乃至303とデータ線(DTL)311乃至313との間の接続の有無をそれぞれ切り替えるものである。切替回路361乃至363は、切替制御線322からの切替制御信号(Gofs)に基づいて、基準信号線391とデータ線(DTL)311乃至313との間の接続の有無をそれぞれ切り替えるものである。切替回路371乃至373は、切替制御線323からの切替制御信号(Gers)に基づいて、消光信号線392とデータ線(DTL)311乃至313との間の接続の有無をそれぞれ切り替えるものである。
図3(b)には、横軸を共通の時間軸とする切替制御線321乃至323およびデータ線(DTL)310の電位変化が示されている。また、本来、映像信号の電位(Vsig)は、表示装置100に入力される映像信号に応じて変化するが、この例では、一定の電位であることを想定している。ここでは、1水平走査期間(1H)における水平セレクタ(HSEL)300の動作について説明する。
まず、1つ前の水平走査期間の終了直前において、切替制御線321における切替制御信号(Gsig)の電位がLレベルに、切替制御線322における切替制御信号(Gofs)の電位がHレベルに設定されている。また、切替制御線323における切替制御信号(Gers)の電位がLレベルに設定されている。
次に、1水平走査期間において、切替制御線321における切替制御信号(Gsig)の電位がLレベルからHレベルに遷移するとともに、切替制御線322における切替制御信号(Gofs)の電位がHレベルからLレベルに切り替る。これにより、切替回路351乃至353により映像信号線301乃至303とデータ線(DTL)311乃至313とがそれぞれ接続されるため、データ線(DTL)310にデータ信号として映像信号(Vsig)が供給される。
次に、切替制御線321における切替制御信号(Gsig)の電位がHレベルからLレベルに切り替るとともに、切替制御線323における切替制御信号(Gers)の電位がLレベルからHレベルに切り替る。これにより、切替回路371乃至373により消光信号線392とデータ線(DTL)311乃至313とがそれぞれ接続されるため、データ線(DTL)311乃至313にデータ信号として消光信号(Vers)が供給される。
そして、切替制御線323における切替制御信号(Gers)の電位がHレベルからLレベルに遷移するとともに、切替制御線322における切替制御信号(Gofs)の電位がLレベルからHレベルに切り替る。これにより、切替回路361乃至363により基準信号線391とデータ線(DTL)311乃至313とがそれぞれ接続されるため、データ線(DTL)310にデータ信号として基準信号(Vofs)が供給される。
このように、データ線(DTL)310の各々に対して、3つの切替回路および3本の切替制御線321乃至323を用いることによって、3値化されたデータ信号を生成することができる。
[表示装置の基本動作の例]
図4は、表示装置100の基本動作の一例に関するタイミングチャートである。ここでは、横軸を共通の時間軸として、電源線(DSL)411および412と、データ線(DTL)310と、走査線(WSL)211乃至214との電位変化が示されている。
データ線(DTL)310の電位変化は、図3(b)で述べたとおり、水平セレクタ(HSEL)300により生成されたデータ信号の電位変化である。電源線(DSL)411および412の電位変化は、図2(b)で述べたとおり、電源スキャナ(DSCN)400におけるドライバ401および402により生成された電源信号の電位変化である。
走査線(WSL)211乃至214は、ライトスキャナ(WSCN)200におけるドライバ201乃至204によりそれぞれ生成された制御信号の電位変化である。この走査線(WSL)211乃至214には、制御信号として、上述のとおり、オン電位(Von)、第1オフ電位(Voff1)および第2オフ電位(Voff2)のいずれか1つの電位が供給される。これにより、この走査線(WSL)211乃至214には、それぞれ3つのパルス221乃至223が供給される。
1つ目のパルス221は、画素600の発光を消光させるために消光信号の電位(Vers)を画素600に与えるためのパルスである。2つ目のパルス222は、閾値補正のために基準信号の電位(Vofs)を画素600に与えるためのパルスである。3つ目のパルス223は、画素600を構成する駆動トランジスタの移動度に対する補正を行うとともに映像信号(Vsig)を書き込むためのパルスである。また、走査線(WSL2)212には、走査線(WSL1)211を基準として1H(水平走査期間)後にそれぞれのパルスが供給される。また、ここでは図示していないが、走査線(WSL2)212の1行下の走査線には、走査線(WSL2)212を基準として1H後にそれぞれのパルスが供給される。
この場合、走査線(WSL)211乃至213に接続されている画素600に電源線(DSL)411の電源信号が同時に印加され、走査線(WSL)214に接続されている画素600に電源線(DSLj+1)412の電源信号が印加される。
[画素の構成例]
図5は、表示装置100における画素600の構成例を模式的に示す回路図である。画素600は、書込みトランジスタ610と、駆動トランジスタ620と、保持容量630と、発光素子640とを備える。ここでは、書込みトランジスタ610および駆動トランジスタ620がそれぞれnチャンネル型トランジスタである場合を想定する。
書込みトランジスタ610のゲート端子およびドレイン端子には、それぞれ走査線(WSL)210およびデータ線(DTL)310が接続される。また、書込みトランジスタ610のソース端子には、保持容量630の一方の電極および駆動トランジスタ620のゲート端子(g)が接続される。ここでは、この接続部位を第1ノード(ND1)650とする。駆動トランジスタ620のドレイン端子(d)には、電源線(DSL)410が接続され、駆動トランジスタ620のソース端子(s)には、保持容量630の他方の電極および発光素子640の入力端子が接続される。ここでは、この接続部位を第2ノード(ND2)660とする。
書込みトランジスタ610は、走査線(WSL)210の制御信号に従って、データ線(DTL)310からのデータ信号を保持容量630に書き込むものである。この書込みトランジスタ610は、発光素子640を発光させるための電圧を保持容量630に加えるために、保持容量630の一方の電極にデータ信号の電位を与える。
この書込みトランジスタ610は、保持容量630に対して、閾値補正により基準信号の電位(Vofs)に基づいて閾値電圧を保持させた後に、映像信号に相当する電圧を書き込む。また、この書込みトランジスタ610は、保持容量630の一方の電極に消光信号の電位(Vers)を与える。すなわち、この書込みトランジスタ610は、発光素子640を発光させるための駆動電流の供給を停止させるために、駆動トランジスタ620のゲート端子に消光信号の電位(Vers)を与える。なお、書込みトランジスタ610は、特許請求の範囲に記載の書込みトランジスタの一例である。
駆動トランジスタ620は、電源線(DSL)410からの電源電位(Vcc)を受けることによって、保持容量630に書き込まれた映像信号の電位(Vsig)に基づく電圧に応じた駆動電流を発光素子640に出力するものである。また、この駆動トランジスタ620は、書込みトランジスタ610により、そのゲート端子に与えられた消光信号の電位(Vers)によって、発光素子640への駆動電流の供給を停止する。なお、駆動トランジスタ620は、特許請求の範囲に記載の駆動トランジスタの一例である。
保持容量630は、書込みトランジスタ610によって与えられたデータ信号に相当する電圧を保持するものである。この保持容量630は、例えば、書込みトランジスタ610によって書き込まれた映像信号に相当する電圧を保持する。なお、保持容量630は、特許請求の範囲に記載の保持容量の一例である。
発光素子640は、駆動トランジスタ620から供給された駆動電流の大きさに応じて発光するものである。この発光素子640は、例えば、有機EL素子により実現することができる。なお、発光素子640は、特許請求の範囲に記載の発光素子の一例である。
なお、この例では、書込みトランジスタ610および駆動トランジスタ620がそれぞれnチャンネル型トランジスタである場合を想定したが、この組み合わせに限られるものではない。また、これらのトランジスタは、エンハンスメント型のものでもよく、デプレッション型やデュアルゲート型のものでもよい。
[画素の基本動作の例]
図6は、表示装置100における画素600の基本動作の一例に関するタイミングチャートである。このタイミングチャートには、横軸を共通の時間軸として、走査線(WSL)210、データ線(DTL)310、電源線(DSL)410、第1ノード(ND1)650および第2ノード(ND2)660の電位変化が示されている。ここでは、第2ノード(ND2)660の電位変化が点線により示され、それ以外の電位変化が実線により示されている。なお、各期間を示す横軸の長さは模式的なものであり、各期間の時間長の割合を示すものではない。
このタイミングチャートでは、画素600の動作の遷移をTP1からTP8の期間に便宜的に区切っている。発光期間TP8では、発光素子640は発光状態にある。発光期間TP8の終了直前において、走査線(WSL)210の制御信号は第1オフ電位(Voff1)に、データ線(DTL)310は消光信号の電位(Vers)に設定されている。また、電源線(DSL)410の電源信号は電源電位(Vcc)に設定されている。
この後、線順次走査の新しいフィールドに入り、消光期間TP1では、走査線(WSL)210の制御信号が第1オフ電位(Voff1)からオン電位(Von)に切り替えられる。これにより、第1ノード(ND1)650の電位が消光信号の電位(Vers)まで低下することに伴い、保持容量630によるカップリングの影響を受けることにより第2ノード(ND2)660の電位も低下する。
次に、消光期間TP2では、走査線(WSL)210の制御信号は第2オフ電位(Voff2)に切り替えられる。これにより、第2ノード(ND2)660の電位が発光素子640の閾値電位(Vthel+Vcat)まで低下するため、発光素子640は消光する。このとき、第1ノード(ND1)650の電位も保持容量630からのカップリングの影響を受けて低下する。なお、Vthelは発光素子640の閾値電圧であり、Vcatは発光素子640を構成するカソード電極に与えられる電位である。
また、閾値補正準備期間TP3において第1ノード(ND1)650の電位が初期化電位(Vss)付近まで低下する。この場合、走査線(WSL)210の制御信号を第1オフ電位(Voff1)に設定すると、書込みトランジスタ610から第1ノード(ND1)650の方向に電流が漏れ込んでしまう。このため、閾値補正準備期間TP3における第1ノード(ND1)650の電位を考慮して、走査線(WSL)210の制御信号の第2オフ電位(Voff1)を第1オフ電位(Voff1)に比べて低い電位に設定する。
続いて、閾値補正準備期間TP3では、電源線(DSL)410の電源信号は電源電位(Vcc)から初期化電位(Vss)に切り替えられる。これにより、駆動トランジスタ620にはドレイン端子側に電流が流れることによって、第1ノード(ND1)650の電位が「Vss+Vthd」まで低下する。このとき、第2ノード(ND2)660の電位も低下する。すなわち、画素600が初期化される。なお、Vthdは、駆動トランジスタ620のドレイン端子とゲート端子との間の閾値電圧であり、ここではドレイン端子側の閾値電圧という。
次に、閾値補正待機期間TP4では、電源線(DSL)410の電源信号は初期化電位(Vss)から電源電位(Vcc)に切り替えられる。これにより、駆動トランジスタ620にはソース端子側である保持容量630の他方の電極に電流が流れることによって、第1ノード(ND1)650および第2ノード(ND2)660の電位が上昇する。
次に、閾値補正期間TP5では、閾値補正動作が行われる。データ線(DTL)310のデータ信号が基準信号の電位(Vofs)において、走査線(WSL)210の制御信号は第2オフ電位(Voff2)からオン電位(Von)に切り替えられる。これにより、第1ノード(ND1)650と第2ノード(ND2)660との間に駆動トランジスタ620の閾値電圧(Vth)に相当する電圧が加えられる。その後、TP6では、一旦、走査線(WSL)210の制御信号が第1オフ電位(Voff1)に落とされ、データ線(DTL)310のデータ信号が基準信号の電位(Vofs)から映像信号の電位(Vsig)に切り替えられる。
次に、書込み期間/移動度補正期間TP7では、走査線(WSL)210の制御信号がオン電位(Von)に上げられることによって、第1ノード(ND1)650の電位が映像信号の電位(Vsig)まで上昇する。これにより、駆動トランジスタ620から発光素子640の寄生容量641に電流が流れることから、寄生容量641の充電が開始される。これに対して、第2ノード(ND2)660の電位は、TP5において加えられた電位(Vofs−Vth)から移動度補正による上昇量(ΔV)だけ上昇する。すなわち、走査線(WSL)210の制御信号がオン電位(Von)になることによって、保持容量630の一方の電極には映像信号の電位(Vsig)が書き込まれる。それとともに、保持容量630の他方の電極には、TP5において加えられた電位(Vofs−Vth)から移動度補正による上昇量(ΔV)だけ上昇した電位((Vofs−Vth)+ΔV)が加えられる。これにより、保持容量630には、映像信号に相当する電圧として「Vsig−((Vofs−Vth)+ΔV)」の電圧が保持される。
この後、発光期間TP8では、走査線(WSL)210の制御信号が第1オフ電位(Voff1)に設定される。これにより、保持容量630に保持された電圧(Vsig−Vofs+Vth−ΔV)に応じた輝度により発光素子640が発光する。この場合、保持容量630に保持された電圧(Vsig−Vofs+Vth−ΔV)は、閾値電圧(Vth)および移動度補正による上昇量(ΔV)によって補正されている。このため、発光素子640の輝度は、駆動トランジスタ620における閾値電圧(Vth)および移動度のばらつきによる影響を受けない。なお、発光期間TP8の途中までの期間では、第1ノード(ND1)650および第2ノード(ND2)660の電位は上昇する。このとき、第1ノード(ND1)650と第2ノード(ND2)660との間の電位差(Vsig−Vofs+Vth−ΔV)は維持される。
なお、ここでは、発光素子640における1回の発光に対して閾値補正動作を1回行う例について説明したが、閾値補正動作の回数はこれに限定されるものではなく、2回以上としてもよい。
[画素の動作状態の詳細]
次に、上述の画素600の動作について以下に図面を参照して詳細に説明する。以下の図面では、図6に示したタイミングチャートにおけるTP1乃至TP8の期間に対応する画素600の動作状態を示す。なお、便宜上、発光素子640の寄生容量641を図示する。また、書込みトランジスタ610をスイッチとして図示し、走査線(WSL)210については省略する。
図7(a)乃至(c)は、TP8、TP1、TP2の期間にそれぞれ対応する画素600の動作状態を模式的に示す回路図である。発光期間TP8では、図7(a)に示すように、電源線(DSL)410の電源信号は電源電位(Vcc)に設定されており、駆動トランジスタ620は発光素子640に駆動電流(Ids)を供給している。
次に、消光期間TP1では、図7(b)に示すように、データ線(DTL)310のデータ信号が消光信号の電位(Vers)のときに、走査線(WSL)210の制御信号が第1オフ電位(Voff1)からオン電位(Von)に遷移する。これにより、書込みトランジスタ610がオン(導通)状態となることから、第1ノード(ND1)650の電位は消光信号の電位(Vers)まで低下する。このとき、第1ノード(ND1)650の電位低下による保持容量630を介したカップリングの影響によって第2ノード(ND2)660の電位も低下する。
続いて、消光期間TP2では、図7(c)に示すように、走査線(WSL)210の制御信号が第2オフ電位(Voff2)に遷移することによって、書込みトランジスタ610はオフ(非導通)状態となる。ここでは、第2ノード(ND2)660の電位が発光素子640の閾値電位(Vthel+Vcat)まで低下することにより、発光素子640は消光する。なお、第1ノード(ND1)650の電位も第2ノード(ND2)660の電位低下に倣うように低下する。
図8(a)乃至(c)は、TP3乃至TP5の期間にそれぞれ対応する画素600の動作状態を模式的に示す回路図である。
TP2に続いて、閾値補正準備期間TP3では、図8(a)に示すように、電源線(DSL)410の電源信号が電源電位(Vcc)から初期化電位(Vss)に切り替えられる。これにより、駆動トランジスタ620には電源線(DSL)410の方向に電流が流れるため、第2ノード(ND2)660の電位は低下する。それとともに、第1ノード(ND1)650が浮遊状態にあるため、第2ノード(ND2)660の電位低下に倣うように第1ノード(ND1)650の電位も低下する。このとき、第1ノード(ND1)650の電位と電源線(DSL)410の初期化電位(Vss)との間の電位差が駆動トランジスタ620におけるドレイン端子側の閾値電圧(Vthd)に相当する電圧となるまで第1ノード(ND1)650の電位は低下する。すなわち、第1ノード(ND1)650の電位は「Vss+Vthd」まで低下する。このようにして、画素600は初期化される。
次に、閾値補正待機期間TP4では、図8(b)に示すように、電源線(DSL)410の電源信号は初期化電位(Vss)から初期化電位(Vcc)に切り替えられる。これにより、駆動トランジスタ620には保持容量630の他方の電極の方向に微量の電流が流れるため、第1ノード(ND1)650および第2ノード(ND2)660の電位が若干上昇する。
そして、閾値補正期間TP5では、図8(c)に示すように、データ線(DTL)310のデータ信号が基準信号の電位(Vofs)のときに、走査線(WSL)210の制御信号が第2オフ電位(Voff2)からオン電位(Von)に遷移する。これにより、第1ノード(ND1)650の電位は、基準信号の電位(Vofs)に設定されるため、駆動トランジスタ620から保持容量630の他方の電極に電流が流れることから、第2ノード(ND2)660の電位が上昇する。
そして、第1ノード(ND1)650と第2ノード(ND2)660との間の電位差が駆動トランジスタ620におけるソース端子とゲート端子との間の閾値電圧(Vth)に相当する電圧となったところにおいて電流が止まる(カットオフ状態となる)。このとき、第2ノード(ND2)の電位は、駆動トランジスタ620におけるソース端子側の閾値電位(Vofs−Vth)に達する。これにより、基準信号の電位(Vofs)を基準として駆動トランジスタ620の閾値電圧(Vth)に相当する電圧が保持容量630に保持されることによって、閾値補正動作が完了する。なお、ここでは、カソード電極の電位(Vcat)を駆動トランジスタ620からの電流が発光素子640に流れないように設定している。
図9(a)乃至(c)は、TP6乃至TP8の期間にそれぞれ対応する画素600の動作状態を模式的に示す回路図である。
TP5に続いて、TP6では、図9(a)に示すように、走査線(WSL)210における制御信号がオン電位(Von)から第2オフ電位(Voff2)に遷移することによって、書込みトランジスタ610がオフ(非導通)状態となる。その後、データ線(DTL)310のデータ信号が基準信号の電位(Vofs)から映像信号の電位(Vsig)に切り替えられる。この場合、データ線(DTL)310においては、データ線(DTL)310に接続された複数の画素600内の書込みトランジスタ610により、映像信号の電位(Vsig)の立ち上がりが緩やかになる。このため、データ線(DTL)310のトランジェント特性を考慮し、データ信号が映像信号の電位(Vsig)に達するまでの間、書込みトランジスタ610をオフ状態にしている。
TP6に続いて書込み期間/移動度補正期間TP7では、図9(b)に示すように、走査線(WSL)210の制御信号がオン電位(Von)に遷移することにより、書込みトランジスタ610がオン状態となる。これにより、第1ノード(ND1)650の電位が映像信号の電位(Vsig)に設定される。それとともに、駆動トランジスタ620から保持容量630の他方の電極に電流が流れることにより、第2ノード(ND2)660の電位はTP5において加えられた電位(Vofs−Vth)から「ΔV」だけ上昇する。そして、第1ノード(ND1)650と第2ノード(ND2)660との間の電位差が「Vsig−Vofs+Vth−ΔV」となる。このように、映像信号の電位(Vsig)の書込み、および、移動度補正による上昇量(ΔV)の調整が行われる。
この動作において、映像信号の電位(Vsig)が大きいほど駆動トランジスタから出力される電流が大きくなるため、移動度補正による上昇量(ΔV)も大きくなる。したがって、輝度レベル(映像信号の電位)に応じた移動度補正を行うことができるようになる。また、画素ごとの映像信号の電位(Vsig)を一定にした場合には、駆動トランジスタの移動度が大きい画素ほど移動度補正による上昇量(ΔV)も大きくなる。例えば、駆動トランジスタの移動度が大きい画素では、移動度が小さい画素に比べて保持容量の他方の電極に流れる電流量が大きくなるため、その分だけ駆動トランジスタのゲート−ソース間電圧が低くなる。したがって、駆動トランジスタの移動度が大きい画素では、発光期間において発光素子に供給される駆動電流が移動度の小さい画素と同程度の大きさに調整されるようになる。このようにして、画素ごとの駆動トランジスタにおける移動度のばらつきが取り除かれる。
次に、発光期間TP8では、図9(c)に示すように、走査線(WSL)210の制御信号が第1オフ電位(Voff1)に遷移することにより、書込みトランジスタ610がオフ状態となる。これにより、駆動トランジスタ620からの駆動電流(Ids)に応じて第2ノード(ND2)660の電位が上昇するとともに、第1ノード(ND1)650の電位も連動して上昇する。このとき、ブートストラップ動作によって、第1ノード(ND1)650と第2ノード(ND2)660との間の電位差(Vsig−Vofs+Vth−ΔV)は維持される。
このように、閾値補正動作により閾値電圧(Vth)に相当する電圧を保持容量630に保持させた後に、保持容量630の他方の電極に移動度補正動作による上昇量(ΔV)が加えられる。これにより、画素600ごとの駆動トランジスタ620における閾値電圧および移動度のばらつきがキャンセルされるため、表示画像に現われるムラなどを防ぐことができる。
このような表示装置100においては、発光素子640の寄生容量641および駆動トランジスタ620の寄生容量などによって消光期間TP1において第2ノード(ND2)660の電位が十分に低下しないことが想定される。消光期間TP1において第2ノード(ND2)660の電位が十分に低下しない場合における画素600の動作について以下に図面を参照して説明する。
[消光期間における第2ノードの電位低下が緩やかな場合の例]
図10は、表示装置100における消光期間TP1において第2ノード(ND2)660の電位が緩やかに低下する場合における画素600の動作を例示するタイミングチャートである。なお、ここでは、点線により示す第2ノード(ND2)660の電位変化以外は、図6に示したものと同様である。また、鎖線により示す第2ノード(ND2)660の電位変化は、図6に示した第2ノード(ND2)660の電位変化である。
この例では、点線により示される第2ノード(ND2)660の電位変化に着目して説明する。消光期間TP1では、第1ノード(ND1)650の電位低下に伴う保持容量630からのカップリングによって第2ノード(ND2)660の電位が低下する。この場合には、発光素子640の寄生容量641などの影響によって第2ノード(ND2)660の電位は急峻には低下せず、緩やかに低下する。そして、消光期間TP2では、主に保持容量630の放電により第2ノード(ND2)660の電位は徐々に低下していき、発光素子640の閾値電位(Vthel+Vcat)に達する前に閾値補正準備期間TP3に遷移する。
このとき、第2ノード(ND2)660の電位が発光素子640の閾値電位(Vthel+Vcat)に比べて高いことから、発光素子640には電流が流れ続けてしまう。このため、消光期間TP2において徐々に輝度は低下するものの発光素子640は発光を継続してしまう。
その後、閾値補正準備期間TP3では、電源線(DSL)410の電源信号が電源電位(Vcc)から初期化電位(Vss)に切り替えられるため、第2ノード(ND2)660の電位は発光素子640の閾値電位(Vthel+Vcat)に比べて低くなる。これにより、発光素子640は完全に消光する。
このように、消光期間TP1において第2ノード(ND2)660の電位が緩やかに低下する場合には、発光素子640は閾値補正準備期間TP3の直前まで発光を継続する。このような表示装置100においては、複数行単位により電源信号が同時に切り替わることから、図3に示したとおり、各行の画素600ごとに消光期間TP2が異なるため、各行の画素600ごとに発光素子640が発光する期間は異なってしまう。
図11は、表示装置100における消光期間TP1において第2ノード(ND2)660の電位が緩やかに低下する場合における表示装置100に表示される表示画像に関する図である。図11(a)は、表示装置100に表示される表示画像の一例を示す図である。図11(b)は、表示画像に対する列方向の輝度特性を示す図である。ここでは、表示装置100に入力される入力画像を全体が灰色の画像と想定している。
図11(a)には、電源線共用領域451乃至453が示されている。電源線共用領域451乃至453は、同一の電源信号が供給される画素600によって表示されるそれぞれの領域を示す。この電源線共用領域451乃至453は、上の行から順番に徐々に暗くなっている。なお、この電源線共用領域451乃至453における最も暗い色が入力画像の色である。
図11(b)には、輝度特性460が示されている。ここでは、縦軸を表示画像の水平ラインとし、横軸を輝度レベルとする。輝度特性460は、図11(a)に示された表示画像の水平ラインに対応する輝度レベルを示す輝度特性である。
このように、消光期間TP1において第2ノード(ND2)660の電位が十分に低下しない場合には、1行ごとに異なる消光期間TP2における画素600の発光によって、表示画像にグラデーションが生じてしまう。すなわち、各行の画素600の消光期間TP2における発光素子640の発光量が異なるため、表示画像にグラデーションが生じてしまう。このため、表示画像に生じるグラデーションを軽減するために改良したものが、次に説明する本発明の第1の実施の形態である。
[表示装置の構成例]
図12は、本発明の第1の実施の形態における表示装置100の一構成例を示す概念図である。この表示装置100は、図1に示した表示装置100の構成に加えて、消光補助スキャナ(ESCN:Erase-auxiliary SCaNner)700を備えている。さらに、この表示装置100は、消光補助線(ESL:Erase-auxiliary Scan Line)710を備えている。また、この表示装置100における画素600は、図5に示した画素600の構成に加えて消光容量670を備えている。ここでは、消光補助スキャナ(ESCN)700、消光補助線(ESL)710および消光容量670以外の他の構成は、図1および図5に示したものと同様であるため、同一符号を付してここでの説明を省略する。なお、この画素600は、特許請求の範囲に記載の複数の画素回路の一例である。
この構成において、消光補助線(ESL)710は、画素600の各行に対してそれぞれ配線され、消光補助スキャナ(ESCN)700に接続される。この消光補助線(ESL)710は、各画素600における消光容量670の一端にそれぞれ接続される。また、消光容量670の他端は、画素600における発光素子640の入力端子に相当する第2ノード(ND2)660に接続される。
消光補助スキャナ(ESCN)700は、発光素子640を消光させるための消光期間において、発光素子640の発光を確実に停止させるための停止電位である補助電位を消光容量670の一端に与えるものである。この消光補助スキャナ(ESCN)700は、例えば、ライトスキャナ(WSCN)200による線順次走査に基づいて、行単位により補助電位を順次生成する。すなわち、この消光補助スキャナ(ESCN)700は、各行にそれぞれ対応するドライバを備えることによって補助電位を順次生成する。そして、消光補助スキャナ(ESCN)700は、その生成された補助電位を消光補助線(ESL)710に供給する。なお、消光補助スキャナ(ESCN)700は、特許請求の範囲に記載された停止電位供給回路の一例である。
消光容量670は、消光補助スキャナ(ESCN)700から消光補助線(ESL)710を介して与えられた補助電位によって、第2ノード(ND2)660の電位を低下させるものである。すなわち、この消光容量670は、当該消光容量670の一端に補助電位が与えられることによって、当該消光容量670の他端に接続された発光素子640の入力端子の電位を低下させる。なお、消光容量670は、特許請求の範囲に記載の消光容量の一例である。
[画素の動作の例]
図13は、本発明の第1の実施の形態における画素600の動作の一例に関するタイミングチャートである。ここでは、第1ノード(ND1)650、第2ノード(ND2)660および消光補助線(ESL)710の電位変化以外は、図10に示したものと同様である。また、鎖線により示されている第2ノード(ND2)660の電位変化は、図10において点線により示した第2ノード(ND2)660の電位変化である。
ここでは、点線により示されている第2ノード(ND2)660および消光補助線(ESL)710の電位変化に着目して説明する。消光期間TP1では、走査線(WSL)210の制御信号が第1オフ電位(Voff1)からオン電位(Von)に切り替えられる。それとともに、消光補助線710の電位が、発光素子640が発光していたときの電位である通常電位(Vodn)から通常電位(Vodn)に比べて低い電位である上述の補助電位(Vaux)に切り替えられる。
これにより、書込みトランジスタ610により駆動トランジスタ620のゲート端子に消光信号の電位(Vers)が与えられるため、第1ノード(ND1)650の電位は消光信号の電位(Vers)まで低下する。これに対して、消光容量670の一端の電位が補助電位(Vaux)に下げられるため、発光素子640の寄生容量641などに蓄積された電荷が消光容量670に移動することによって、消光容量670の他端に相当する第2ノード(ND2)660が低下する。このため、第2ノード(ND2)660の電位は、発光素子640の閾値電位(Vthel+Vcat)に比べて低下することから、発光素子640は完全に消光する。なお、第2ノード(ND2)660の電位を発光素子640の閾値電位(Vthel+Vcat)まで低下させるためには、補助電位(Vaux)を通常電位(Vodn)に対して1V(ボルト)程度低い電位に設定することにより実現することができる。
この後、消光期間TP2では、走査線(WSL)210の制御信号がオン電位(Von)から第2オン電位(Voff2)に切り替えられる。それとともに、消光補助線710の電位が補助電位(Vaux)から通常電位(Vodn)に切り替えられる。これにより、消光期間TP1の終了時において第1ノード(ND1)650および第2ノード(ND2)660与えられたそれぞれの電位は、閾値補正準備期間TP3の開始直前まで維持される。
このように、消光容量670を設けて、消光期間において当該消光容量670の一端に補助電位(Vaux)を与えることによって、発光素子640の入力端子の電位を発光素子640の閾値電位(Vthel+Vcat)以下に低下させることができる。すなわち、書込みトランジスタ610により消光信号の電位(Vers)が駆動トランジスタ620のゲート端子に与えられているときに補助電位(Vaux)を供給することによって、第2ノード(ND2)660の電位を低下させることができる。
これにより、消光期間において消光補助スキャナ(ESCN)700から補助電位(Vaux)を消光容量670に与えることによって、発光素子640の発光を確実に停止することができる。さらに、消光期間において発光素子640を消光させることができるため、表示装置100に表示された表示画像に生じるグラデーションを抑制することができる。また、消光補助スキャナ(ESCN)700において生成される通常電位(Vodn)および補助電位(Vaux)の電位差は1V程度と小さいことから、消光補助スキャナ(ESCN)700の製造コストを低く抑えることができる。
なお、この例では、消光補助スキャン(ESCN)700によって消光期間TP1において補助電位(Vaux)を消光容量670の一端に与える例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、第2ノード(ND2)660の電位が発光素子640の閾値電位より高い消光期間において、補助電位(Vaux)を一定期間、消光容量670に与えるようにしてもよい。この場合においても、表示画像におけるグラデーションを軽減することができる。また、ここでは、消光容量670を設ける例について説明したが、以下に示す補助容量を消光容量670として用いるようにしてもよい。
[補助容量を備える画素の構成例]
図14は、補助容量を備える画素600の構成例を模式的に示す回路図である。ここでは、図5に示した画素600の構成に加えて補助容量680が示されている。
補助容量680は、その一端が発光素子640のカソード電極に接続され、その他端が発光素子640の入力端子に接続されている。この補助容量680は、図6で述べた書込み期間/移動度補正期間TP10における移動度補正動作において第2ノード(ND2)660の電位上昇の上昇速度(補正速度)を調整するための容量である。この補助容量680は、発光素子640の寄生容量641の容量値が小さいことに起因して、第2ノード(ND2)660の電位上昇が急峻となり過ぎることを抑制する役割を果たす。これにより、移動度補正動作の時間設定を適切に行うことができる。
このように、書込み期間/移動度補正期間TP10における第2ノード(ND2)660の電位上昇度合いを抑制するために、画素600には補助容量680が設けられる。この構造においては、n×mの画素600における発光素子640のカソード電極は表示画面上に一体となって形成され、その下層には行ごとに左端から右端まで配線されたアルミニウム(Al)による接続線がそれぞれ形成されている。また、この各行に配線された接続線の各々には、画素600ごとに形成された補助容量680が接続されている。さらに、画素600ごとに設けられたコンタクトによって、各行の接続線と発光素子640のカソード電極とがそれぞれ接続されている。
この場合において、各行に配線された接続線の各々と発光素子640のカソード電極との間のコンタクトを取り除くことにより、各行の接続線と発光素子640のカソード電極との間の接続を分離する。そして、各行に配線された接続線は終端において1本の接続線として集約されているため、この接続線の終端に消光補助スキャナ(ESCN)700を接続する。これにより、各画素600に設けられた補助容量680を図12に示した消光容量670として用いることができる。
この例では、全ての画素600における消光容量670の一端に補助電位(Vaux)が同じタイミングにより供給される。このため、消光補助スキャナ(ESCN)700は、水平セレクタ(HSEL)300から消光信号の電位(Vers)が出力されるタイミングに合わせて、消光補助スキャナ(ESCN)700から補助電位(Vaux)を出力する。すなわち、複数の画素600に対して線順次走査により割り当てられた期間において水平セレクタ(HSEL)300から消光電位(Vers)が出力されているときに、消光補助スキャナ(ESCN)700は補助電位(Vaux)を供給する。このように消光信号(Vers)の出力タイミングに限定するのは、基準信号(Vofs)または映像信号(Vsig)の出力期間に補助電位(Vaux)を供給すると、閾値補正動作または移動度補正動作を行う画素600に影響を与えてしまうからである。
このように、補助容量680を消光容量670として用いることによって、補助容量680として移動度補正における電位上昇度合いを抑制しつつ、発光素子640の発光を停止させることができる。また、各行に配線された接続線を転用することによって、消光補助線(ESL)710を新たに設ける必要が無いため、表示装置100の歩留まりの低下を抑制することができる。
また、消光信号(Vers)の出力タイミングに合わせて補助電位(Vaux)を供給することにより、消光補助スキャナ(ESCN)700におけるドライバを1つに削減することができるため、製造コストを抑制することができる。なお、このとき、発光期間においても補助電位(Vaux)を与えることになるが、消光信号の電位(Vers)が出力される期間は極めて短いため、発光素子640に与える影響は軽微である。
このように、本発明の第1の実施の形態によれば、複数行の画素ごとに同一の電源信号を供給する場合であっても、消光期間において消光容量670の一端に補助電位(Vaux)を与えることによって、表示画像に現われるグラデーションを軽減することができる。これにより、入力画像の再現性を維持しつつ、電源スキャナ(WSCN)400のドライバ数の削減によりコストの低減を図ることができる。
なお、本発明の第1の実施の形態における表示装置は、フラットパネル形状を有し、様々な電子機器、例えば、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話、ビデオカメラなどのディスプレイに適用することができる。また、電子機器に入力された映像信号や電子機器内で生成した映像信号を画像または映像として表示するあらゆる分野の電子機器のディスプレイに適用することができる。このような表示装置が適用された電子機器の例を以下に示す。
<2.第2の実施の形態>
[電子機器への適用例]
図15は、本発明の第2の実施の形態におけるテレビジョンセットの例である。このテレビジョンセットは、本発明の第1の実施の形態が適用されたテレビジョンセットである。このテレビジョンセットは、フロントパネル12、フィルターガラス13等から構成される映像表示画面11を含み、本発明の第1の実施の形態における表示装置をその映像表示画面11に用いることにより作製される。
図16は、本発明の第2の実施の形態におけるデジタルスチルカメラの例である。このデジタルスチルカメラは、本発明の第1の実施の形態が適用されたデジタルスチルカメラである。ここでは、上にデジタルスチルカメラの正面図を示し、下にデジタルスチルカメラの背面図を示す。このデジタルスチルカメラは、撮像レンズ15、表示部16、コントロールスイッチ、メニュースイッチ、シャッター19等を含み、本発明の第1の実施の形態における表示装置をその表示部16に用いることにより作製される。
図17は、本発明の第2の実施の形態におけるノート型パーソナルコンピュータの例である。このノート型パーソナルコンピュータは、本発明の第1の実施の形態が適用されたノート型パーソナルコンピュータである。このノート型パーソナルコンピュータは、本体20には文字等を入力するとき操作されるキーボード21を含み、本体カバーには画像を表示する表示部22を含み、本発明の第1の実施の形態における表示装置をその表示部22に用いることにより作製される。
図18は、本発明の第2の実施の形態における携帯端末装置の例である。この携帯端末装置は、本発明の第1の実施の形態が適用された携帯端末装置である。ここでは、左側に携帯端末装置の開いた状態を示し、右側に携帯端末装置の閉じた状態を示している。この携帯端末装置は、上側筐体23、下側筐体24、連結部(ここではヒンジ部)25、ディスプレイ26、サブディスプレイ27、ピクチャーライト28、カメラ29等を含む。また、この携帯端末装置は、本発明の第1の実施の形態における表示装置をそのディスプレイ26やサブディスプレイ27に用いることにより作製される。
図19は、本発明の第2の実施の形態におけるビデオカメラの例である。このビデオカメラは、本発明の第1の実施の形態が適用されたビデオカメラである。このビデオカメラは、本体部30、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ34、撮影時のスタート/ストップスイッチ35、モニター36等を含み、本発明の第1の実施の形態における表示装置をそのモニター36に用いることにより作製される。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、上述のように特許請求の範囲における発明特定事項とそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。
100 表示装置
200 ライトスキャナ
201〜205、401〜403 ドライバ
210〜215 走査線
300 水平セレクタ
310〜313 データ線
321〜323 切替制御線
351〜353、361〜363、371〜373 切替回路
391 基準信号線
392 消光信号線
400 電源スキャナ
410〜413 電源線
421 p型トランジスタ
422 n型トランジスタ
431 制御信号線
491〜492 固定電位線
500 画素アレイ部
600 画素
610 書込みトランジスタ
620 駆動トランジスタ
630 保持容量
640 発光素子
641 寄生容量
670 消光容量
680 補助容量
700 消光補助スキャナ
710 消光補助線

Claims (7)

  1. 複数の画素回路と、
    前記複数の画素回路の発光を停止するための停止電位を供給する停止電位供給回路とを具備し、
    前記複数の画素回路の各々は、
    映像信号に相当する電圧を保持するための保持容量と、
    前記保持容量に保持された電圧に応じた電流を供給する駆動トランジスタと、
    前記駆動トランジスタから供給された電流に応じて発光する発光素子と、
    前記発光素子を消光させるための消光電位を前記駆動トランジスタのゲート端子に与えた後に前記映像信号に相当する電圧を前記保持容量に書き込む書込みトランジスタと、
    前記停止電位供給回路により供給された停止電位が当該消光容量の一端に与えられることによって当該消光容量の他端に接続された前記発光素子の入力端子の電位を低下させる消光容量とを含み、
    前記停止電位供給回路は、前記発光素子を消光させるための消光期間において前記発光素子が発光していたときの電位に比べて低い電位を前記停止電位として前記消光容量の一端に供給する
    表示装置。
  2. 前記複数の画素回路に対して複数の行ごとに同じ電源電位を供給する電源供給回路をさらに具備し、
    前記駆動トランジスタは、前記電源電位を受けることによって前記保持容量に保持された電圧に応じた電流を供給する
    請求項1記載の表示装置。
  3. 前記複数の画素回路の各々の前記書込みトランジスタに対して線順次走査により割り当てられた期間に前記消光電位を出力する信号供給回路をさらに具備し、
    前記停止電位供給回路は、前記消光期間において前記信号供給回路から前記複数の画素回路に対して前記消光電位が出力されているときに前記停止電位を供給する
    請求項1記載の表示装置。
  4. 前記停止電位供給回路は、前記書込みトランジスタにより前記消光電位が前記駆動トランジスタのゲート端子に与えられているときに前記停止電位を供給する請求項1記載の表示装置。
  5. 前記発光素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子により構成される請求項1記載の表示装置。
  6. 前記消光容量は、前記駆動トランジスタの移動度の補正を行う際における補正速度を調整するための容量である請求項1記載の表示装置。
  7. 複数の画素回路と、
    前記複数の画素回路の発光を停止するための停止電位を供給する停止電位供給回路とを具備し、
    前記複数の画素回路の各々は、
    映像信号に相当する電圧を保持するための保持容量と、
    前記保持容量に保持された電圧に応じた電流を供給する駆動トランジスタと、
    前記駆動トランジスタから供給された電流に応じて発光する発光素子と、
    前記発光素子を消光させるための消光電位を前記駆動トランジスタのゲート端子に与えた後に前記映像信号に相当する電圧を前記保持容量に書き込む書込みトランジスタと、
    前記停止電位供給回路により供給された停止電位が当該消光容量の一端に与えられることによって当該消光容量の他端に接続された前記発光素子の入力端子の電位を低下させる消光容量とを含み、
    前記停止電位供給回路は、前記発光素子を消光させるための消光期間において前記発光素子が発光していたときの電位に比べて低い電位を前記停止電位として前記消光容量の一端に供給する
    電子機器。
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