JP2010213972A - 遊技台 - Google Patents
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Abstract
【課題】開発コスト等を増加させることなく、可動部材の動作開始位置を任意の位置としながら、可動部材と可動部材以外の他の部材との干渉を防ぎつつ、可動部材の多彩な演出を行うことができる遊技台を提供する。
【解決手段】遊技に関する演出として所定の移動動作を行う可動部材202、204と、可動部材の移動動作を制御する動作制御手段を備える遊技台であって、動作制御手段により制御される可動部材の移動動作が、他の部材と干渉する移動動作であるか否かを判定する干渉判定手段をさらに備え、動作制御手段は、可動部材の移動動作が、他の部材と干渉する移動動作でないと判定された場合には、可動部材を実際に移動動作させる実動作処理にて制御し、可動部材の移動動作が、他の部材と干渉する移動動作であると判定された場合には、可動部材を実際に移動動作させずに、仮想空間上で可動部材を仮想移動動作させる仮想動作処理にて制御する。
【選択図】図1
【解決手段】遊技に関する演出として所定の移動動作を行う可動部材202、204と、可動部材の移動動作を制御する動作制御手段を備える遊技台であって、動作制御手段により制御される可動部材の移動動作が、他の部材と干渉する移動動作であるか否かを判定する干渉判定手段をさらに備え、動作制御手段は、可動部材の移動動作が、他の部材と干渉する移動動作でないと判定された場合には、可動部材を実際に移動動作させる実動作処理にて制御し、可動部材の移動動作が、他の部材と干渉する移動動作であると判定された場合には、可動部材を実際に移動動作させずに、仮想空間上で可動部材を仮想移動動作させる仮想動作処理にて制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スロットマシンやパチンコ機等に代表される遊技台に関する。
近年、遊技台における演出の面白味を増すため、ランプなどの演出装置とともに、遊技領域の近傍で可動部材が動作することによって演出を行う遊技台が多く開発されている。これらの、可動部材は、演出に対応する動作データに基づいて動作制御が行われるが、その動作の途中で他の部材(例えば、可動範囲に設けられた造形物や、他に可動する役物など)と干渉して破損や故障などをしないために、所定の原点位置を動作の基点とし、且つ、予め決められた動作パターンデータに基づいて動作を行うように構成されている。
例えば、特許文献1に開示されている遊技台(パチンコ機)は、動作の開始位置(原点位置)を検出するために、演出を行う可動式演出装置10に、演出に用いられるキャラクタ等が固定される第1可動部材20の位置を検出する位置検出手段70が設けられているものである。位置検出手段70としてフォトセンサ70が用いられるとともに、第1可動部材20に、スリット29aが設けられた非検出板29が突設されている。つまり、第1可動部材20が可動してスリット29aがフォトセンサ70に臨む位置を原点位置として、その位置から予め決められた動作パターンデータに基づく動作が行われるようになっている。
しかしながら、上述した特許文献1に開示されている発明は、第1可動部材20の動作は、位置検出手段70の検出結果に基づいた所定の原点位置から始まる動作となり、極めて単調な動作の開始状況でしか可動式演出装置10による演出が行えないという問題があった。
また、このような問題を解決すべく、近年、動作の基点となる原点位置を複数個所に設け、その複数の原点位置のいずれかを基点として、可動式演出装置の動作を行うものが発明されているが、複数の原点位置に対応する複数の動作パターンをデータとして準備しておかなければならないという問題があった。
また、可動式演出装置が、どの位置にある場合にどの動作パターンで、制御を行うのかという制御処理が非常に複雑となり、開発に要する時間が多く掛かってしまうという問題があった。
更に、動作の基点となる複数の原点位置に、それぞれ位置検出手段(センサ)を設ける必要があるために、開発コストの増加やデータ量の増加を引き起こし、結果として製造コストが増加してしまうという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、開発コスト等を増加させることなく、可動部材の動作開始位置を任意の位置としながら、可動部材と可動部材以外の他の部材との干渉を防ぎつつ、可動部材の多彩な演出を行うことができる遊技台を提供しようとするものである。
(1)本発明は、遊技に関する演出として所定の移動動作を行う可動部材と、前記可動部材の移動動作を制御する動作制御手段と、を備える遊技台であって、前記動作制御手段により制御される前記可動部材の移動動作が、前記可動部材以外の他の部材と干渉する移動動作であるか否かを判定する干渉判定手段をさらに備え、前記動作制御手段は、前記干渉判定手段により、前記可動部材の移動動作が、前記他の部材と干渉する移動動作でないと判定された場合には、前記可動部材を実際に移動動作させる実動作処理にて制御し、前記可動部材の移動動作が、前記他の部材と干渉する移動動作であると判定された場合には、前記可動部材を実際に移動動作させずに、仮想空間上で前記可動部材を仮想移動動作させる仮想動作処理にて制御することを特徴とする遊技台である。
(2)また、本発明は、前記可動部材の位置を更新記憶する位置記憶手段と、前記位置記憶手段により記憶された前記可動部材の位置に基づいて、該可動部材の位置が前記他の部材と干渉する条件を満たす位置であるか否かを判定する位置判定手段と、をさらに備え、前記干渉判定手段は、前記位置判定手段による判定結果に基づいて、前記可動部材の移動動作が、前記他の部材と干渉する移動動作であるか否かを判定することを特徴とする、(1)に記載の遊技台である。
(3)また、本発明は、前記可動部材を駆動する駆動部と、前記駆動部を駆動させる為の駆動信号を出力する信号出力手段と、をさらに備え、前記動作制御手段による前記仮想動作処理は、前記他の部材と干渉する移動動作であると判定された、前記可動部材の移動動作に対し、前記信号出力手段による駆動信号の出力を停止させる出力停止処理と、前記出力停止処理により停止された駆動信号の出力が停止されていないと仮定した場合の前記可動部材の位置を、前記位置記憶手段により更新記憶させる仮想位置記憶処理と、を含むことを特徴とする、(2)に記載の遊技台である。
(4)また、本発明は、前記可動部材の移動動作は、予め定められた基準位置を基点に前記可動部材が移動動作する第1の移動動作と、所定条件が成立した場合に、前記第1の移動動作によって前記可動部材が移動した位置を基点に前記可動部材が移動動作する第2の移動動作と、を含むことを特徴とする、(1)乃至(3)のいずれかに記載の遊技台である。
(5)また、本発明は、遊技者からの遊技操作を受け付ける操作受付手段を、さらに備え、前記所定条件の成立は、前記操作受付手段により、遊技者からの遊技操作が受け付けられたことに基づく条件の成立であることを特徴とする、(4)に記載の遊技台である。
本発明は、開発コスト等を増加させることなく、可動部材の動作開始位置を任意の位置としながら、可動部材と可動部材以外の他の部材との干渉を防ぎつつ、可動部材の多彩な演出を行うことができる遊技台を提供できるという優れた効果を奏し得る。
以下、図面を用いて、本発明の第1実施例に係るスロットマシン(遊技台)について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施例に係るスロットマシン100の全体構成について説明する。なお、同図はスロットマシン100の外観斜視図である。
スロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図1において図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110〜112はステッピングモータ等の駆動手段により回転駆動される。
本実施例において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110〜112が構成されている。リール110〜112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110〜112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110〜112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示手段として機能する。なお、このような表示手段としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施例では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110〜112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110〜112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判定し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110〜112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120aは、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ラインは5ラインあり、例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ラインの数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを入賞ラインとして有効としてもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ120bは演出用のランプである。
メダル投入ボタン130〜132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットと言う)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施例においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると2枚投入され、メダル投入ボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、メダル投入ボタン132はMAXメダル投入ボタン(または、演出用投入ボタン)とも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130〜132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
スタートレバー135は、リール110〜112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、メダル投入ボタン130〜132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110〜112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137〜139が設けられている。ストップボタン137〜139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110〜112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110〜112に対応づけられている。以下、ストップボタン137〜139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137〜139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137〜139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
音孔160a〜cはスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。全面扉102の下部に設けられたタイトルパネル162は、遊技台を装飾するためのものであり、前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ151は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置200が配設されている。この演出装置200は、垂直方向に移動可能な垂直可動部材202と、水平方向に移動自在な水平可動部材204と、これらの可動部材202、204の奥側に配設された液晶表示装置157を備えており、液晶表示装置157が演出表示を行うと共に、垂直可動部材202および水平可動部材204が液晶表示装置157の手前で演出動作を行う構造となっている。また、垂直可動部材202および水平可動部材204の手前側には、液晶表示装置157、垂直可動部材202および水平可動部材204を覆うようにして透明なカバー部材205が配設されている。このカバー部材205の上部および下部には、半透明に着色された上部遮蔽部材206および下部遮蔽部材208がそれぞれ設けられており、液晶表示装置157、垂直可動部材202および水平可動部材204の一部を遮蔽している。
<制御部>
次に、図2〜図5を用いて、このスロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300より送信されたコマンド(以下、制御コマンドとも言う)に応じて各種機器を制御する副制御部400と、副制御部400より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部500と、副制御部500より送信されたコマンドに応じて各種機器を制御する副制御部600と、によって構成されている。
<主制御部300>
まず、図2を用いて、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御するための演算処理装置であるCPU310や、CPU310が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路314は、水晶発振器311から発振されたクロックを分周してCPU310に供給する回路である。例えば、水晶発振器311の周波数が16MHzの場合に、分周後のクロックは8MHzとなる。CPU310は、クロック回路314により分周されたクロックをシステムクロックとして受け入れて動作する。
また、CPU310には、後述するセンサやスイッチの状態を常時監視するための監視周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路315がバスを介して接続されている。CPU310は、電源が投入されると、データバスを介してROM312の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路315に送信する。
タイマ回路315は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU310に送信する。CPU310は、この割込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU310のシステムクロックを8MHz、タイマ回路315の分周値を1/256、ROM312の分周用のデータを47に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
また、CPU310には、各ICを制御するための制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶しているROM312や、一時的なデータを保存するためのRAM313が接続されている。これらのROM312やRAM313については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する各制御部においても同様である。
CPU310には、さらに、入力インタフェース360、出力インタフェース370、371がアドレスデコード回路350を介してアドレスバスに接続されている。CPU310は、これらのインタフェースを介して外部のデバイスと信号の送受信を行っている。
CPU310は、割込み時間ごとに入力インタフェース360を介して、メダル受付センサ320、スタートレバーセンサ321、ストップボタンセンサ322、メダル投入ボタンセンサ323、精算スイッチセンサ324、メダル払い出しセンサ326、インデックスセンサ325の状態を検出し、各センサを監視している。
メダル受付センサ320は、メダル投入口134の内部の通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバーセンサ321は、スタートレバー135に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタンセンサ322は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
メダル投入ボタンセンサ323は、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM313に電子的に貯留されているメダルを遊技用のメダルとして投入する場合の投入操作を検出する。たとえば、CPU310は、メダル投入ボタン130に対応するメダル投入ボタンセンサ323がLレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを1枚投入し、メダル投入ボタン131に対応するメダル投入ボタンセンサ323がLレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを2枚投入し、メダル投入ボタン132に対応するメダル投入ボタンセンサ323がLレベルになった場合に、電子的に貯留メダルを3枚投入する。なお、メダル投入ボタン132が押された際、貯留されているメダル枚数が2枚の場合は2枚投入され、1枚の場合は1枚投入される。
精算スイッチセンサ324は、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、貯留されているメダルを精算する。メダル払い出しセンサ326は、払い出されるメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
インデックスセンサ325は、具体的には、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールに設けた遮光片がこのインデックスセンサ325を通過するたびにLレベルになる。CPU310は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判定し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
出力インタフェース370には、リールを駆動させるためのリールモータ駆動部330と、ホッパー(バケットにたまっているメダルをメダル払出口155から払出すための装置。)のモータを駆動するためのホッパーモータ駆動部331と、遊技ランプ340(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、遊技開始ランプ121、再遊技ランプ122、リールパネルランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124等)と、7セグメント表示器341(貯留枚数表示器125、表示器126、払出枚数表示器127等)が接続されている。
また、CPU310には、乱数発生回路317がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路317は、水晶発振器316から発振されるクロックに基づいて、一定の範囲内で値をインクリメントし、そのカウント値をCPU310に出力することのできるインクリメントカウンタであり、後述する入賞役の内部抽選をはじめ各種抽選処理に使用される。本実施例における乱数発生回路317は、水晶発振器316のクロック周波数を用いて0〜65535までの値をインクリメントする1つの乱数カウンタを備えている。
また、CPU310のデータバスには、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェース371が接続されている。
<副制御部400>
次に、図3を用いて、スロットマシン100の副制御部400について説明する。副制御部400は、主制御部300より送信された制御コマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する演算処理装置であるCPU410や、CPU410が各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路414は、水晶発振器411から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU410に供給する回路である。
また、CPU410にはタイマ回路415がバスを介して接続されている。CPU410は、所定のタイミングでデータバスを介してROM412の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路415に送信する。タイマ回路415は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU410に送信する。CPU410は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU410には、副制御部400の全体を制御するための命令及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータが記憶されたROM412や、データ等を一時的に保存するためのRAM413が各バスを介して接続されている。
また、CPU410には、外部の信号を送受信するための入出力インタフェース460が接続されており、入出力インタフェース460には、各リール110乃至112の図柄を背面より照明するためのバックライト420、前面扉102の開閉を検出するための扉センサ421、RAM413のデータをクリアにするためのリセットスイッチ422が接続されている。
CPU410には、データバスを介して主制御部300から制御コマンドを受信するための入力インタフェース461が接続されており、CPU410は、入力インタフェース461を介して受信したコマンドに基づいて、遊技全体を盛り上げる演出処理等を実行する。
また、CPU410のデータバスとアドレスバスには、音源IC480が接続されている。音源IC480は、CPU410からの命令に応じて音声の制御を行う。また、音源IC480には、音声データが記憶されたROM481が接続されており、音源IC480は、ROM481から取得した音声データをアンプ482で増幅させてスピーカ483から出力する。
CPU410には、主制御部300と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路450が接続されており、アドレスデコード回路450には、主制御部300からのコマンドを受信するための入力インタフェース461、入出力インタフェース470、時計IC422、が接続されている。CPU410は、時計IC422が接続されていることで、現在時刻を取得することが可能である。
更に、入出力インタフェース470には、デマルチプレクサ419が接続されている。デマルチプレクサ419は、入出力インタフェース470から送信された信号を各表示部等に分配する。即ち、デマルチプレクサ419は、CPU410から受信されたデータに応じて演出ランプ430(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ151、リールパネルランプ120b、タイトルパネルランプ、受皿ランプ、など)を制御する。なお、タイトルパネルランプは、タイトルパネル162を照明するランプである。
また、CPU410は、副制御部500への信号の送信や副制御部600からの信号の受信は、入出力インタフェース470を介して実施する。
<副制御部500>
次に、図4を用いて、スロットマシン100の副制御部500について説明する。副示制御部500は、演算処理装置であるCPU510や、各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路514は、水晶発振器511から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU510に供給する回路である。
このCPU510は、副制御部400のCPU410からの信号(制御コマンド)を入出力インタフェース520を介して受信し、副制御部500全体を制御する。
また、CPU510にはタイマ回路515がバスを介して接続されている。CPU510は、所定のタイミングでデータバスを介してROM512の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路515に送信する。タイマ回路515は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU510に送信する。CPU510は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
クロック補正回路514は、水晶発振器511から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU510に供給する回路である。
このCPU510は、副制御部400のCPU410からの信号(制御コマンド)を入出力インタフェース520を介して受信し、副制御部500全体を制御する。
また、CPU510にはタイマ回路515がバスを介して接続されている。CPU510は、所定のタイミングでデータバスを介してROM512の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路515に送信する。タイマ回路515は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU510に送信する。CPU510は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU510には、バスを介して、ROM512、RAM513、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)534が接続されている。ROM512には、副制御部500全体を制御するための制御プログラムデータや演出用のデータが記憶されている。RAM513は、CPU510で処理されるプログラムのワークエリア等を有する。VDP534には、水晶発信器512が接続され、さらに、バスを介して、画像データと、画像データ用のカラーパレットデータが記憶されているROM535、RAM536が接続されている。VDP534は、CPU510からの信号をもとにROM535に記憶された画像データを読み出し、RAM536のワークエリアを使用して画像信号を生成し、D/Aコンバータ537を介して液晶表示装置157の表示画面に画像を表示する。なお、液晶表示装置157には、CPU510によって液晶表示装置157の表示画面の輝度調整を可能とするため輝度調整信号が入力されている。
また、CPU510には、主制御部300および副制御部400と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路550が接続されており、アドレスデコード回路550には、入出力インタフェース520が接続されている。入出力インタフェース520は、副制御部400から信号(コマンド)を受信すると共に副制御部600に信号(コマンド)を送信するためのインタフェースである。CPU510は、入出力インタフェース520を介して副制御部400から受信したコマンドに基づいて、液晶表示装置157の表示を制御する処理を実行すると共に、演出処理を実行させるためのコマンドを入出力インタフェース520を介して副制御部600に送信する。
<副制御部600>
次に、図5を用いて、スロットマシン100の副制御部600について説明する。副制御部600は、演算処理装置であるCPU610や、各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、以下に述べる構成を有する。
クロック補正回路614は、水晶発振器611から発振されたクロックを補正し、補正後のクロックをシステムクロックとしてCPU610に供給する回路である。
このCPU610は、副制御部500のCPU510からの信号(コマンド)を入出力インタフェース620を介して受信し、副制御部600全体を制御する。
また、CPU610にはタイマ回路615が外部バスを介して接続されている。CPU610は、所定のタイミングで外部データバスを介してROM612の所定エリアに格納された分周用のデータをタイマ回路615に送信する。タイマ回路615は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU610に送信する。CPU610は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、CPU610には、外部バスを介して、ROM612およびRAM613が接続されている。ROM612には、副制御部600全体を制御するための制御プログラムデータや演出用のデータが記憶されている。RAM613は、CPU610で処理されるプログラムのワークエリア等を有する。なお、ROM612およびRAM613は外部バスを介してCPU610に接続されている。
また、CPU610には、副制御部400および副制御部500と同様に、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路650が接続されており、アドレスデコード回路650には、外部の機器から信号を受信するための入力インタフェース660、および外部の機器へ信号を送信するための出力インタフェース670が接続されている。入力インタフェース660には、演出装置200の各駆動機構が備える左センサA216、左センサB217、右センサA226、右センサB227、上センサA236および上センサB237が接続されている。なお、本実施例の副制御部600は、オプションとしてさらに下センサA667、および下センサB668を接続可能に構成されている。
出力インタフェース670には、演出装置200の各駆動機構が備える各モータ215、225、235がドライバを介して接続されている。具体的には、左モータドライバ671を介して左モータ215、右モータドライバ672を介して右モータ225、上モータドライバ673を介して上モータ235が接続されている。なお、本実施例の副制御部600は、オプションとしてさらに下モータドライバ674を介して下モータ675を接続可能に構成されている。
また、アドレスデコード回路650には、入出力インタフェース620が接続されている。この入出力インタフェース620は、副制御部500から信号(コマンド)を受信すると共に副制御部400に信号(コマンド)を送信するためのインタフェースである。CPU610は、入出力インタフェース620を介して副制御部500から受信したコマンドに基づいて、演出装置200の各駆動機構を制御する処理を実行すると共に、コマンドを入出力インタフェース620を介して副制御部400に送信する。
なお、主制御部300と副制御部400の間の情報通信は、一方向の通信となっており、逆方向の通信は不可能に構成されている。すなわち、主制御部300からはコマンド等の信号を副制御部400へ送信することができるが、副制御部400からはコマンド等の信号を主制御部300へ送信することはできない。
また、副制御部400と副制御部500、副制御部500と副制御部600、および副制御部600と副制御部400の間の直接的な情報通信は、一方向の通信となっており、逆方向の通信は不可能に構成されている。すなわち、副制御部400から副制御部500へ、副制御部500から副制御部600へ、および副制御部600から副制御部400へは、直接的にコマンド等の信号を送信することができるが、副制御部500から副制御部400へ、副制御部600から副制御部500へ、および副制御部400から副制御部600へは、直接的にコマンド等の信号を送信することができない。従って、副制御部500から副制御部400へ信号を送信する場合は、副制御部500から副制御部600を介して副制御部400へ信号を送信するようになっている。同様に、副制御部600から副制御部500へ信号を送信する場合は、副制御部600から副制御部400を介して副制御部500へ信号を送信し、副制御部400から副制御部600へ信号を送信する場合は、副制御部400から副制御部500を介して副制御部600へ信号を送信する。
<主制御部の処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のメイン処理について説明する。なお、同図は、主制御部300のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、主制御部300のCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、CPU310が同図の主制御部メイン処理を繰り返し実行する。そして、各処理の実行によって得られた情報は、所定のタイミングで副制御部400に適宜送信される。
スロットマシン100に電源が投入されると、まず、主制御部メイン処理のステップS101において各種の初期化処理が実行され、各種の初期設定が行われる。
ステップS102では、メダル投入に関する処理を行う。ここでは、メダルの投入の有無をチェックし、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120aを点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、メダルの追加投入をすることなく前回の遊技と同じ賭け数の遊技を行うことができる。また、ステップS102では、遊技のスタート操作に関する処理を行う。ここでは、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判定した場合は、投入されたメダル枚数を確定するとともに、副制御部400に対してスタート信号(コマンド)を送信する。
ステップS103では、有効な入賞ラインを確定し、ステップS104では、乱数発生器317で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、ステップS104で取得した乱数値と、現在の遊技状態に応じてROM312に格納されている入賞役抽選テーブルを用いて、入賞役の内部抽選を行う(抽選手段)。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。また、このステップS105では、入賞役内部抽選の結果、入賞役に内部当選したと判定した場合には入賞役に対応するコマンドを、また、ハズレ(入賞役の非当選)と判定した場合にはハズレに対応するコマンドを、副制御部400に送信する。例えば、特別役に内部当選した場合には、副制御部400に対して特別役(ボーナス役)内部当選コマンドを送信し、スイカまたはチェリーに内部当選した場合には、副制御部400に対してスイカ/チェリー内部当選コマンドを送信する。この場合、特別役内部当選コマンドを受信した副制御部400は、内部当選コマンドに応じた演出等を行う。
ステップS106では、ROM312に格納されているリール停止制御データ選択テーブルを参照し、ステップS105の内部抽選結果等に基づいて候補となるリール停止制御データを選択する。また、ステップS107では、リール回転開始処理により、全リール110〜112の回転を開始させる。
ステップS108では、演出用投入ボタン受付処理を行う。演出用投入ボタン受付処理については後述する。
ステップS109では、リール停止制御処理により、押されたストップボタン137〜139に対応するリール110〜112の回転を停止させる。この際、各リール110〜112を、ステップS106で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。また、ステップS109では、全てのリール110〜112が停止した場合に、副制御部400に対して第3停止コマンドを送信する。
ステップS110では、ストップボタン137〜139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行う。ここでは、有効ライン上に、内部当選した入賞役またはフラグ持越し中の入賞役に対応する図柄組合せが揃った(表示された)場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効ライン上に「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」が揃っていたならばリプレイ入賞と判定する。また、このステップS110では、入賞判定の結果、入賞役に入賞したと判定した場合に、入賞役に対応するコマンドを副制御部400に送信する。例えば、有効ライン上に「CHANCE図柄−CHANCE図柄−CHANCE図柄」が表示された場合(チャンスに入賞した場合)には、副制御部400に対してCHANCE図柄表示コマンドを送信する。また、BB1、BB2、またはRBに入賞した場合も同様に、副制御部400に対してBB1入賞コマンド、BB2入賞コマンド、またはRB入賞コマンドをそれぞれ送信する。
ステップS111では、メダル払出処理を行う。このメダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。
ステップS112では、遊技状態制御処理を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
<演出用投入ボタン受付処理>
<演出用投入ボタン受付処理>
次に、図7を用いて、上述の主制御部メイン処理におけるステップS108の演出用投入ボタン受付処理について説明する。なお、同図は、演出用投入ボタン受付処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、操作有効期間であるか否かを判定する。本実施例では、メダル投入ボタン132を演出用投入ボタンとしても機能させており、ここでは、この演出用投入ボタンの遊技者による操作を受け付ける操作有効期間中であるか否かを判定する。具体的には、現在、スタートレバー135が操作されてから全てのリール110〜112が停止されるまでの間の操作有効期間中であるか否かを判定する。操作有効期間中である場合はステップS202に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS202では、遊技者による演出用投入ボタン(メダル投入ボタン)132の操作を受け付けたか否かを判定する。演出用投入ボタン132の操作を受け付けた場合はステップS203に進み、そうでない場合は処理を終了する。
受け付けたか否かの判定は、本実施例のように演出用投入ボタン132の操作を受けつた場合に条件成立としてもよく、内部抽選で特定の役(例えば、ボーナス役)に内部当選したことにより条件成立としてもよく、上記の演出用投入ボタン132の複数の受付(例えば、演出用投入ボタン132を2回操作する等)により条件成立としてもよく、所定のタイミングで演出用投入ボタン132を操作することにより条件成立としても良い。
ステップS203では、遊技者による演出用投入ボタン132の操作を受け付けた旨の演出用投入ボタン受付コマンドを副制御部400に送信する。なお、副制御部400〜600では、この演出用投入ボタン受付コマンドの受信に基づいた所定の演出処理が実行される。例えば、後述する演出「対戦」を実行中の場合、副制御部400は演出用投入ボタン受付コマンドを受信した旨の制御コマンドを副制御部500、および副制御部500を介して副制御部600に送信する。この制御コマンドの受信に基づいて、副制御部600は、水平可動部材204を停止(副動作)させ、その後、副制御部500は、UFOに向けて飛行するミサイルの画像を液晶表示装置157に表示させる。
<副制御部400の処理>
次に、副制御部400の処理について説明する。図8(a)は副制御部400のCPU410が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM413内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS302では、コマンド入力処理(詳細は後述する)を行う。
ステップS303では、演出データの更新処理を行う。この演出データの更新処理では、演出を制御するための動作制御データ等の更新を行う。具体的には、例えば、主制御部300から受信した制御コマンド(特別役内部当選コマンドや演出用投入ボタン受付コマンドを主制御部300から受信した旨のコマンド等)に基づいて、副制御部500へ送信する制御コマンドの有無を判定し、判定結果に基づいて動作制御データ等を更新するとともに、副制御部500へ送信が必要な制御コマンドの送信準備を行う。
ステップS304では、ステップS303で更新した演出データの中に副制御部400の各演出デバイス(演出ランプ430、スピーカ483等)のドライバに出力するデータがあるか否かを判定する。該当する場合はステップS305へ進み、該当しない場合はステップS306へ進む。
ステップS305では、副制御部400の演出デバイスのドライバにデータをセットする。データのセットにより演出デバイスがそのデータに応じた演出を実行する。
ステップS306では、ステップS303で更新した演出データの中に副制御部500に送信する制御コマンドがあるか否かを判定する。該当する場合はステップS307へ進み、該当しない場合はステップS302へ戻る。
ステップS307では副制御部500に制御コマンド(例えば、特別役内部当選コマンドや演出用投入ボタン受付コマンドを主制御部300から受信した旨のコマンド等)を送信してステップS302へ戻る。
次に、図8(b)を用いて、副制御部400のコマンド入力処理について説明する。同図は、副制御部400のコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、RAM413に設けたコマンド格納エリアに少なくとも1つの未処理コマンド(後述するストローブ割込み処理によって格納される制御コマンド)が格納されているか否かを判定する。該当する場合はステップS402へ進み、該当しない場合は処理を終了する。
ステップS402では、コマンド記憶エリアから制御コマンドを一つ取得して解析し、解析結果に応じた処理を実行する。具体的には、例えば、取得した制御コマンドの解析結果が上述した特別役内部当選コマンドや演出用投入ボタン受付コマンドである場合には、これらのコマンドを副制御部300から受信した旨を示す制御コマンドを副制御部500へ送信する準備を行う。なお、取得した制御コマンドはコマンド記憶領域から消去する。
次に、図8(c)を用いて、副制御部400のストローブ割込み処理について説明する。このストローブ割込み処理は、副制御部400が、主制御部300が制御コマンドの送信とともに出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。ストローブ割込み処理のステップS501では、主制御部300が出力した制御コマンドを未処理コマンドとしてRAM413に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図8(d)を用いて、副制御部400のタイマ割込み処理について説明する。同図は、副制御部400タイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部400は所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、副制御部400タイマ割込み処理を実行する。このタイマ割込み処理のステップS601では、RAM413の所定記憶領域に記憶した汎用タイマを更新する。なお、本実施例では、割込み処理を5回行う毎に汎用タイマを1つ加算することによって汎用タイマの更新周期を10ms(=2ms×5回)に設定している。
<副制御部500の処理>
次に、副制御部500の処理について説明する。図9(a)は、副制御部500のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS701では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS701で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM513内の記憶領域の初期化処理等を行う。また、CG−ROM535に記憶した画像データやカラーパレットデータのうち、使用頻度の多いデータをVRAM536に転送する処理等を行う。
ステップS702では、コマンド入力処理を行う。ここでは、まず、RAM513に設けたコマンド記憶領域に少なくとも1つの未処理コマンド(後述する副制御部500の割込み処理によって格納される制御コマンド)が格納されているか否かを判定する。そしてコマンド記憶領域に未処理の制御コマンドが格納されている場合には、コマンド記憶領域から制御コマンドを1つ取得して解析し、解析結果に応じた処理を実行する。具体的には、例えば、取得した制御コマンドの解析結果が、特別役内部当選コマンドや演出用投入ボタン受付コマンドを副制御部300から受信した旨のコマンドである場合には、これらのコマンドを副制御部400から受信した旨を示す制御コマンドを副制御部600へ送信する準備を行う。なお、取得した制御コマンドはコマンド記憶領域から消去する。
また、ここでは、解析した制御コマンド(例えば、特別役内部当選コマンド)の内容に基づいて抽選を行い、実行する演出の態様を決定する。例えば、副制御部500は抽選によって演出の種類を決定するが、このときに、今回の遊技で内部当選した入賞役の種類に応じて異なる抽選テーブルを使用する。そして、抽選により、垂直可動部材202および水平可動部材204を動作させる演出が選択された場合には、左モータ215、右モータ225および上モータ235の駆動制御に関するデータを含んだコマンド(後述するモータコマンド)等を副制御部600に送信する準備を行う。
ステップS703では、演出データの更新処理を行う。この演出データの更新処理では、例えば、副制御部600へ送信する制御コマンドの有無を判定し、判定結果に基づいて演出のための制御データ等の更新を行う。
ステップS704では、液晶演出処理を行う。ここでは、VDP534により、液晶表示装置157に演出用の画像を表示させる処理等を行う。
ステップS705では、ステップS703で更新した演出データの中に副制御部600に送信する制御コマンドがあるか否かを判定する。該当する場合はステップS706に進み、該当しない場合はステップS702に戻る。
ステップS706では、副制御部600に制御コマンドを送信する。ここでは、垂直可動部材202および水平可動部材204を動作させる演出を行う場合に、モータコマンド等を副制御部600に送信する。制御コマンドを送信した後は、ステップS702に戻る。
次に、図9(b)を用いて、副制御部500の割込み処理について説明する。同図は、副制御部500割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部500は、所定の周期(本実施例では、2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、副制御部500割込み処理を実行する。ステップS801では、副制御部400からの受信コマンドがあるか否かを判定する。副制御部400からコマンドを受信した場合はステップS802に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップS802では、受信コマンドを未処理コマンドとしてRAM513のコマンド記憶領域に記憶する。
<副制御部600のメイン処理>
次に、図10(a)を用いて、副制御部600のメイン処理について説明する。なお、同図は、副制御部600のメイン処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS901では、初期化処理を行った後、ステップS902に進む。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM613内の記憶領域の初期化処理等を行う。また、左モータ215、右モータ225および上モータ235を制御して、垂直可動部材202および水平可動部材204を基準(原点)位置に移動させる処理を行う。
ステップS902では、RAM613のコマンド記憶領域に未処理コマンド(後述する副制御部600の割込み処理によって格納される制御コマンド)が格納されているか否かを判定する。そして、未処理コマンドがある場合はステップS903に進み、そうでない場合はステップS904に進む。
ステップS903では、未処理コマンドの内容を解析して判定した後、ステップS904に進む。
ステップS904では、未処理コマンドがモータコマンドであるか否かを判定する。そして、未処理コマンドが、左モータ215、右モータ225および上モータ235を制御するためのモータコマンドである場合はステップS905に進み、そうでない場合はステップS906に進む。
ステップS905では、動作停止の要求を行った後、ステップS906に進む。このステップS905では、後述するインターバルタイマ割込み処理に対して動作停止を要求する。具体的には、RAM613の所定の領域に動作停止を要求する旨の情報を記憶する。
ステップS906では、後述するインターバルタイマ割込み処理の絶対座標動作処理の駆動停止処理においてパーツリストデータの要求がされたか否かを判定する。具体的には、RAM613の所定の領域にパーツリストデータの取得を要求する旨の情報が記憶されているか否かを判定する。本実施例では、後述するステップS907において、受信したモータコマンドに基づき、ROM612の所定の領域に予め記憶されたパーツリストデータを参照して制御情報を取得する。そして、後述するインターバルタイマ割込み処理において、取得したパーツリストデータに基づき、ROM612の所定の領域に予め記憶されたパーツデータを参照してより詳細な制御情報を取得する。
ここで、図11は、モータコマンド、パーツリストデータおよびパーツデータの構造を示した概念図である。同図に示されるように、副制御部500から送信されるモータコマンドは、2byte×4の合計8byte長のデータによって構成されており、先頭から2byteごとに、左モータ215、右モータ225、上モータ235および下モータ275についてどのパーツリストデータを参照するかを示した情報(各々のパーツリストデータが格納されているROM612上の先頭アドレス)がそれぞれ格納されている。なお、本実施例では、下モータ275は使用していないのでモータコマンドの下モータ275の領域には無効コマンドが格納されているが、下モータ275の領域に無効コマンドを格納するのではなく、モータコマンドを2byte×3の合計6byte長のデータで構成してもよい。
パーツリストデータは、同図に示されるように、例えば「動作パターン」、「動作回数」、「データ数(N)」および「データ1〜N」の項目から構成されており、ROM612の所定記憶領域に予め記憶されている。本実施例では、「動作パターン」の領域に0が格納されている場合は絶対座標動作(主動作)を示し、1が格納されている場合は相対座標動作(副動作)を示している。また、「動作回数」の領域には、0〜65535の範囲で動作回数が格納されている(0の場合は無限ループとなる)。「データ数」の領域には、0〜65535の範囲でデータ1〜Nの総数(N)が格納されている(0の場合は無効(無視)となる)。「データ1〜N」の領域には、パーツデータを参照するためのアドレス(各々のパーツデータが格納されているROM612上の先頭アドレス)がそれぞれ格納されている。すなわち、パーツリストデータは最小単位の制御情報である複数のパーツデータを時系列的に組み合わせることで、様々な連続動作の制御を実行可能に構成されている。
パーツデータは、同図に示されるように、例えば「動作パターン」、「移動位置(停止ポジション)」、「移動に要する時間」の項目から構成されており、ROM612の所定記憶領域に予め記憶されている。本実施例では、「動作パターン」の領域に0が格納されている場合は絶対座標動作(通常動作)を示し、1が格納されている場合は相対座標動作(相対動作)を示している。「移動位置」の領域には、絶対座標動作の場合、移動位置(移動先の位置)の座標に関する情報として、基準位置(原点)から移動先の位置までのモータのステップ数(絶対移動量)が格納され、相対座標移動の場合、移動位置の座標に関する情報として、移動元の位置(移動開始位置)から移動先の位置までのステップ数(移動ステップ数:相対移動量)が格納されている。例えば、絶対座標動作の場合の移動ステップ数の計算方法は、移動先のステップ数―移動元のステップ数により算出することができる。例えば、基準位置から位置A1(100ステップ)へ移動し、さらに位置A1から位置A2(150ステップ)へ移動する場合、まず、基準位置から位置A1への移動では、位置A1のステップ数(100ステップ)−基準位置のステップ数(0ステップ)=100ステップが算出されて格納される。その後、位置A1から位置A2へ移動する場合、位置A2のステップ数(150ステップ)−位置A1のステップ数(100ステップ)=50ステップが算出されて格納される。つまり、絶対座標動作では、移動先の位置のステップ数から位置元の位置のステップ数を減算することによって移動ステップ数を算出することができる。なお、絶対座標動作における各位置(例えば、上述の位置A1、A2等)のステップ数は、基準位置からのステップ数として、ROM612の所定の記憶領域に格納されている。相対座標動作の場合、移動ステップ数の計算は必要なく、各位置への移動量(移動ステップ数)として予め決められた移動ステップ数がROM612に格納されている。例えば、前述と同様に、現在位置として基準位置から位置A1へ移動し、さらに位置A1から位置A2へ移動する場合、基準位置から位置A1への移動に対応して予め定められた移動ステップ数(例えば、100ステップ)、及び位置A1から位置A2への移動に対応して予め定められた移動ステップ数(例えば、50ステップ)がROM612の所定の記憶領域に格納されている。したがって、後述するように相対座標動作では、移動動作に対応して予め定められた移動ステップ数がそのまま移動ステップ数カウンタにセットされる。なお、本実施例では、各モータ215〜275は、1ステップで0.4ミリ移動するようになっている。「移動に要する時間」の領域には、0〜65535msの範囲で移動に要する時間が格納されている(0の場合は最速動作となる)。
図10(a)に戻って、ステップS907では、モータコマンドに基づくパーツリストデータの受渡しを行う。ここでは、まず、RAM613に設定されたパーツリストデータ記憶領域に記憶されていたパーツリストデータを消去する。そして、今回の未処理コマンド(モータコマンド)に基づいてROM612から取得したパーツリストデータをパーツリストデータ記憶領域に記憶する。
ステップS908では、副制御部400へコマンドを送信するか否かを判定する。副制御部400へコマンドを送信する場合はステップS909に進み、そうでない場合は、ステップS902に戻る。
ステップS909では、副制御部400へコマンドを送信して、ステップS902に戻る。以降、副制御部600メイン処理では上記ステップS902〜S909の処理を繰り返し実行する。
次に、図10(b)を用いて、副制御部600の割込み処理について説明する。同図は、副制御部600割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部600は、所定の周期(本実施例では、2msに1回)でタイマ割込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込みを契機として、副制御部600割込み処理を実行する。ステップS1001では、受信コマンドがあるか否かを判定する。副制御部500からコマンドを受信した場合はステップS1002に進み、そうでない場合は処理を終了する。ステップS1002では、受信コマンドを未処理コマンドとしてRAM613のコマンド記憶領域に記憶する。
<副制御部600のインターバルタイマ割込み処理>
次に、図12を用いて、副制御部600のインターバルタイマ割込み処理について説明する。なお、同図は、副制御部600のインターバルタイマ割込み処理の流れを示すフローチャートである。副制御部600は、所定の周期(本実施例では、0.3msに1回)でインターバルタイマ割込み処理を実行する。
まず、ステップS1101では、後述するデータ更新記憶処理のステップS1305で相対座標動作フラグがセットされているか否かを判定する。ここでは、RAM613の所定の領域に記憶された相対座標動作の開始を示す相対座標動作フラグがセットされているか否かを判定し、相対座標動作フラグがセットされていない場合はステップS1103に進み、相対座標動作フラグがセットされている場合はステップS1102に進む。
ステップS1102では、動作位置確認処理を行う。なお、ステップS1102の動作位置確認処理の詳細は後述する。
ステップS1103では、各可動部材202、204に絶対座標動作を行わせる絶対座標動作処理を実行し、ステップS1104では、各可動部材202、204に相対座標動作を行わせる相対座標動作処理を実行する。絶対座標動作処理および相対座標動作処理の詳細については後述する。
ステップS1105では、パーツリストデータの受渡し要求がされているか否かを判定する。ここでは、副制御部600メイン処理のステップS907においてRAM613のパーツリストデータ記憶領域にパーツリストデータが新たに記憶されたか否かを判定し、パーツリストデータが記憶された場合はステップS1106に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS1106では、データ更新記憶処理を実行する(詳細は後述)。
次に、図13を用いて、インターバルタイマ割込み処理における動作位置確認処理(ステップS1102)について説明する。同図は、動作位置確認処理の流れを示すフローチャートである。動作位置確認処理は、各モータ215、225、235、について個別に実行される。以下では、モータ215について、動作位置確認処理の具体的な動作を説明するが、他のモータ225、235についても個別に同様の処理が行われる(詳細な説明は省略する)。なお、モータ215は、単にモータと省略して説明する場合がある。
まず、ステップS1201では、後述する絶対座標動作処理のステップS1410や相対座標動作処理のステップS1611で更新されるモータの現在の動作位置(ステップ数)を抽出し、該抽出したステップ数と次回の移動動作によるステップ数とから、次回の動作位置(ステップ数)を算出する。なお、現在の動作位置(ステップ数)は、後述するステップS1202でモータの現在のステップ数(位置)と、次回の動作によるステップ数から算出されたステップ数(位置)が、予め決められた閾値を超えるため、実際にはモータの移動動作を伴わないが、該モータが移動動作を行ったと仮定して相対座標動作処理のステップS1611で更新された現在の動作位置(ステップ数)を含むものである。換言すると、CPU610は、モータの次回の移動動作による動作位置(ステップ数)が、予め定められた閾値(他の部材の位置に対応して予め定められたステップ数)を超えると判定した場合、又は超えるとみなされる近傍範囲まで移動動作すると判定した場合、動作情報をモータに出力せず(モータを実際には移動動作させずに)、モータが実際に移動動作したと仮定して、相対座標動作処理のステップS1608で、移動ステップ数カウンタの減算処理を行い、その移動ステップ数を現在のステップ数としてステップS1611で更新処理(実動作を行わない仮想空間上で、各モータが移動動作したと仮定して行われる制御処理)が行われた場合のステップ数(動作位置)を含むものである。なお、現在の動作位置(ステップ数)の算出は、モータをステッピングモータとして、各モータのステップ数をカウントして、そのステップ数のカウント値を更新記憶することにより実現できる。また、モータの回転軸にロータリーエンコーダを設けたり、または、各可動部材202、204の可動軸にリニアエンコーダを設け、各エンコーダから出力されるパルス数をカウントして、そのパルス数のカウント値を更新記憶するように構成しても好ましい。
ステップS1202では、ステップS1201で算出したステップ数が、所定の閾値を超えるか否かを判定する。詳細は後述するが、本実施例では、図18(a)に示されるように、垂直可動部材202が演出装置200の上下側に平行に配設されている支持部材210C、210Dの間で干渉せずに移動動作できる範囲(メカエンド間:支持部の範囲)は、支持部材210Cから下側に60ステップ離れた位置から、支持部材210Dから上側に60ステップ離れた位置までの範囲である。この、垂直可動部材202の支持部材210Cから下側に60ステップ離れた位置を上下方向の第1閾値(図18(a)に示される(タ)位置)と言い、支持部材210Dから上側に60ステップ離れた位置を上下方向の第2閾値(図18(a)に示される(ア)位置)と言う。つまり、垂直可動部材202は、第1閾値よりも支持部材210Cに近い位置では、支持部材210C(又は上部遮蔽部材206)等と干渉し、又は干渉する可能性があり、第2閾値よりも支持部材210Dに近い位置では、支持部材210D(又は下部遮蔽部材208)等と干渉し、又は干渉する可能性がある。
一方、水平可動部材204が演出装置200の左右側に平行に配設されている支持部材210A、210Bの間で干渉せずに移動動作できる範囲(メカエンド間:支持部の範囲)は、支持部材210Aから右側に50ステップ離れた位置から、支持部材210Bから左側に50ステップ離れた位置までの範囲である。この、水平可動部材204の支持部材210Aから右側に50ステップ離れた位置を左右方向の第1閾値(図18(a)に示される(A)位置)と言い、支持部材210Bから左側に50ステップ離れた位置を左右方向の第2閾値(図18(a)に示される(H)位置)と言う。つまり、水平可動部材204は、第1閾値よりも支持部材210Aに近い位置では、支持部材210A等と干渉し、又は干渉する可能性があり、第2閾値よりも支持部材210Bに近い位置では、支持部材210B等と干渉し、又は干渉する可能性がある。
なお、本実施例では、各可動部材202、204と異なる他の部材が、可動しない部材(例えば、可動端、造形物、装飾部材、支持部材210A〜Dなどの固定部材)の場合、その可動しない部材の位置(ステップ数)を予め閾値として設定し、後述するステップS1410又はステップS1611で更新記憶される各可動部材202、204を駆動するモータの現在の動作位置(ステップ数)と、次回の移動動作のステップ数から算出された移動ステップ数がその閾値を超えたか否かを基準に判定している。勿論、他の部材が可動部材202、204とは別の可動部材である場合には、別の可動部材を駆動するモータの現在の動作位置(ステップ数)を常に更新記憶しておき、その更新記憶された別の可動部材を駆動するモータの現在の動作位置(ステップ数)と各可動部材202、204を駆動するモータの次回の移動動作によるステップ数を比較して、各可動部材202、204が別の可動部材と干渉するか否かを判定すれば良い。
ステップS1204では、ステップS1201で算出したステップ数が閾値(第1閾値、第2閾値)を超えると判定された場合、動作補正フラグをセット(後述するステップS1410又はステップS1611で更新されたモータの現在の位置(ステップ数)と、次回の移動動作によるステップ数から算出されるステップ数が閾値を超えるという情報をRAM613に更新記憶)し、処理を終了する。
ステップS1203では、前回までの移動動作によって、ステップS1201で算出された算出ステップ数が閾値を超えると判定されたことにより、RAM613に動作補正フラグがあるか否かを判定する。動作補正フラグがあると判定された場合にはステップS1205に進み、ないと判定された場合には、そのまま処理を終了する。
ステップS1205では、前回までの動作位置確認処理により、既にセットされている動作補正フラグをリセットして処理を終了する。なお、動作補正フラグは、各モータ215〜235に対して区分可能に設けられている。つまり、各モータ215〜235毎に動作補正フラグをセットし、またはリセットできるようになっている。
次に、図14を用いて、インターバルタイマ割込み処理におけるデータ更新記憶処理(ステップS1106)について説明する。同図は、データ更新記憶処理の流れを示すフローチャートである。
データ更新記憶処理のステップS1301では、RAM613のパーツリストデータ記憶領域に記憶されたパーツリストデータを参照し、これに基づいてROM612に予め記憶されたパーツデータを抽出して取得する。
ステップS1302では、取得したパーツデータが絶対座標動作用のものであるか否かを判定する。すなわち、パーツデータの「動作パターン」の領域に0が格納されている場合はステップS1303に進み、1が格納されている場合はステップS1304に進む。
ステップS1303では、RAM613の絶対座標動作用の指定記憶領域に抽出したパーツデータを新たに記憶し、その後、処理を終了する。このとき、それまで絶対座標動作用の指定記憶領域に記憶されていたパーツデータは消去される。
ステップS1304では、RAM613の相対座標動作用の指定記憶領域に抽出したパーツデータを新たに記憶する。このとき、それまで相対座標動作用の指定記憶領域に記憶されていたパーツデータは消去される。
ステップS1305では、相対座標動作フラグをセットする。これにより、次の割込みにおいてステップS1303の相対座標動作処理が実行される。
ステップS1306では、後述する絶対座標動作処理の駆動停止処理のステップS1504でセットされる駆動停止フラグをリセットする。駆動停止フラグとは、モータを一時停止させるか否かを示す情報であり、RAM613の所定の領域に記憶されている。
次に、図15を用いて、インターバルタイマ割込み処理におけるステップS1103の絶対座標動作処理について説明する。なお、同図は、絶対座標動作処理の流れを示すフローチャートである。絶対座標動作処理は、各モータ215〜235について個別に実行される。
絶対座標動作処理のステップS1401では、駆動停止処理を行う。以下、図16を用いて、駆動停止処理について説明する。同図は、駆動停止処理の流れを示すフローチャートである。
駆動停止処理のステップS1501では、動作停止の要求があるか否かを判定する。ここでは、副制御部600メイン処理のステップS905においてRAM613の所定の領域に動作停止を要求する旨の情報が記憶されたか否かを判定する。動作停止を要求する旨の情報が記憶されている場合はステップS1502に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップS1502では、駆動停止フラグがセットされているか否かを判定する。駆動停止フラグがセットされていない場合はステップS1503に進み、駆動停止フラグがセットされている場合は処理を終了する。
ステップS1503では、駆動停止情報をセットする。ここでは、モータの駆動を一時停止させるために、停止するモータに対応するモータドライバ(例えば、モータドライバ671、以下同様)に出力する駆動停止情報(1パルスの信号)をセットする。駆動停止情報は、例えば「励磁」、「トルク」、「CW/CCW(回転方向)」の項目から構成され、RAM613の所定の領域に記憶される。RAM613の所定の領域にそれまで記憶されていた駆動停止情報は消去される。
ステップS1504では、駆動停止フラグをセットする。
ステップS1505では、設定した駆動停止情報(1パルスの信号)を含む動作情報をモータドライバに出力する。
ステップS1506では、パーツリストデータの要求を行う。ここでは、上述した副制御部600メイン処理に対してパーツリストデータの取得を要求する。具体的には、RAM613の所定の領域にパーツリストデータの取得を要求する旨の情報を記憶する。
図15に戻って、ステップS1402では、RAM613の所定の記憶領域に駆動停止フラグがセットされているか否かを判定する。駆動停止フラグがセットされていない場合はステップS1403に進み、駆動停止フラグがセットされている場合は処理を終了する。
ステップS1403では、駆動情報の変更タイミングであるか否かを判定する。ここでは、後述する絶対座標動作用の移動ステップ数カウンタが0であるならば、変更タイミングであると判定する。変更タイミングである場合はステップS1404に進み、そうでない場合はステップS1407に進む。
ステップS1404では、絶対座標動作用の移動ステップ数カウンタをセットする。具体的には、インターバルタイマ割り込み処理のステップS1106におけるデータ更新記憶処理において、RAM613の絶対座標動作用の指定記憶領域に記憶されたパーツデータを参照して、今回の移動動作(ステップ数)から算出される移動ステップ数を移動ステップ数カウンタにセットする。各可動部材202、204の絶対座標動作が1つの移動動作(例えば、パーツデータのデータ数(1)であり、その内容がデータ1)から構成される場合には、移動ステップ数は、基準位置(原点)からデータ1に対応する移動位置1(移動先1の位置)までのステップ数(移動位置1のステップ数−基準位置のステップ数(0ステップ)から算出されるステップ数)から算出され、この移動ステップ数を移動ステップ数カウンタにセットする。また、絶対座標動作が2つの移動動作(例えば、パーツデータのデータ数(2)であり、その内容がデータ1、2)から構成される場合には、上述したデータ1に対する処理が同様に行われたのちに、データ2に対する移動ステップ数は、現在の移動位置(データ1に対応する移動位置1)からデータ2に対応する移動位置2(基準位置からのステップ数)までのステップ数(移動位置2のステップ数−移動位置1のステップ数から算出されるステップ数)から算出され、この移動ステップ数を移動ステップ数カウンタにセットする。上述は、各可動部材202、204の絶対座標動作が1又は2つの動作から構成される場合を示したが、3つ以上の複数の絶対座標動作から構成される場合も同様に移動ステップ数を算出する。なお、各可動部材202、204の移動位置におけるステップ数は、前述したように各モータのステップ数等をカウントして、RAM613の所定の記憶領域に更新記憶することにより、その更新記憶したステップ数を抽出することにより得ることができる。
ステップS1405では、絶対座標動作用の出力回数カウント判定値をセットする。絶対座標動作用の出力回数カウント判定値とは、絶対座標動作において、モータドライバに駆動情報(詳細は後述)の信号を出力するタイミングをカウントするためのものであり、RAM613の所定の領域に記憶されている。ここでは、上述のインターバルタイマ割込み処理(割込み周期:0.3ms)を何回実行するごとに、駆動情報の信号を出力するかが出力回数カウント判定値として設定される。出力回数カウント判定値は、2相励磁の場合、例えば、パーツデータの「移動に要する時間」の時間(ms)を割込み周期の0.3(ms)で除した数値を、さらにステップS1404で算出した移動ステップ数で除することで算出される。1−2相励磁の場合、1回の出力(1パルスの信号)で1/2ステップとなるため、出力回数カウント判定値は上記演算結果の1/2の数値となる。なお、励磁が同じ且つ移動ステップ数の総数が同じ場合、出力回数カウント判定値が小さいほど速い動きとなる。算出された出力回数カウント判定値は、RAM613の所定の領域に記憶される。
ステップS1406では、今回の動作に対する駆動情報をセットする。具体的には、ステップS1404で算出した移動ステップ数と、ステップS1405で設定した絶対座標動作用の出力回数カウント判定値に関連させて駆動情報が紐付けされた動作テーブル(図示省略)を参照して、駆動情報をセットする。なお、動作テーブルは、ROM612の所定の記憶領域に記憶されている。ここでは、モータ(図18参照)を駆動させるためにモータドライバに出力する駆動情報(1パルスの信号)をセットする。この駆動情報は、現在のスライダ(例えば、スライダ212)の座標位置(例えば、モータ215の現在位置のステップ数)とパーツデータの「移動位置」および「移動に要する時間」に基づいて設定される。駆動情報は、例えば「励磁」、「トルク」、「CW/CCW(回転方向)」の項目から構成されている。ここで、「励磁」は、使用する励磁方法(1−2相または2相等)を設定するものである。「トルク」は、モータの駆動トルクを設定するものであり、通常は100に設定されるが、モータ停止後に所定時間を経過した場合は50が設定される。「CW/CCW」はモータの回転方向を設定するものであり、モータの現在位置のステップ数が移動先のステップ数より小さいならば正回転(CW)に、モータの現在位置のステップ数が移動先のステップ数より大きいならば負回転(CCW)に設定される。設定された駆動情報はRAM613の所定の領域に記憶され、RAM613の所定の領域にそれまで記憶されていた駆動情報は消去される。なお、駆動情報は、上述の駆動停止情報とは別の領域に記憶される。
ステップS1407では、モータドライバに信号を出力するタイミングであるか否かを判定する。ここでは、ステップS1405において設定した絶対座標動作用の出力回数カウント判定値と、後述するステップS1411の絶対座標動作用の出力回数カウンタ更新処理において更新された絶対座標動作用の出力回数カウンタの数値を比較して、両者が等しい場合に信号を出力するタイミングであると判定する。信号を出力するタイミングである場合はステップS1408に進み、そうでない場合はステップS1411に進む。
ステップS1408では、ステップS1406で設定した駆動情報を含む動作情報(例えば、2バイト構成の1パルス分の動作を行うことを示す情報)をモータドライバに出力する。ここでは、駆動情報を示す1パルスのデジタル信号をモータドライバに出力する。なお、駆動情報を示す信号を受信したモータドライバは、受信した信号をアナログ信号に変換した上でモータに出力して駆動する。モータは、1パルスのデジタル信号によって、2相励磁ならば1ステップ回転し、1−2相励磁ならば1/2ステップ回転する。
ステップS1409では、ステップS1404でセットした絶対座標動作用の移動ステップ数カウンタの減算処理を行う。ここでは、2相励磁の場合、動作情報を1回出力した時に記憶された絶対座標動作用の移動ステップ数カウンタの数値から1を減算する。また、1−2相励磁の場合、動作情報を2回出力した時に記憶された絶対座標動作用の移動ステップ数カウンタの数値から1を減算する。
ステップS1410では、絶対座標動作用の現在ステップ数の更新処理を行う。絶対座標動作用の現在ステップ数とは、絶対座標動作におけるスライダ(例えば、スライダ212の現在位置(ステップ数)を記憶するためのものであり、RAM613の所定の領域に記憶されている。ここでは、今回出力した動作情報が、2相励磁且つ正回転であるならば記憶された現在ステップ数に1を加算して新たに記憶し、2相励磁且つ負回転であるならば記憶された現在ステップ数から1を減算して新たに記憶する。また、今回出力した動作情報が、1−2相励磁且つ正回転であるならば、出力が2回行われたときに記憶された現在ステップ数に1を加算して新たに記憶し、1−2相励磁且つ負回転であるならば、出力が2回行われたときに記憶された現在ステップ数から1を減算して新たに記憶する。
ステップS1411では、絶対座標動作用の出力回数カウンタの更新処理を行う。ここでは、記憶された出力回数カウンタの数値に1を加算して新たに記憶する。但し、ステップS1406において駆動情報の更新設定がされた場合には、出力回数カウンタに初期値として1を設定し、ステップS1408において動作情報が出力された場合に初期値として出力回数カウンタに0を設定する。
次に、図17を用いて、インターバルタイマ割込み処理におけるステップS1104の相対座標動作処理について説明する。なお、同図は、相対座標動作処理の流れを示すフローチャートである。相対座標動作処理は、絶対座標動作処理と同様に、各モータ215〜235について個別に実行される。
相対座標動作処理のステップS1601では、駆動情報の変更タイミングであるか否かを判定する。ここでは、後述する相対座標動作用の移動ステップ数カウンタの数値が0であるならば、変更タイミングであると判定する。変更タイミングである場合はステップS1602に進み、そうでない場合はステップS1605に進む。
ステップS1602では、相対座標動作用の移動ステップ数カウンタをセットする。相対座標動作用の移動ステップ数カウンタとは、相対座標動作においてモータドライバ(例えば、モータドライバ671)に出力されるモータの移動ステップ数をカウントするためのものであり、RAM613の所定の領域に絶対座標動作用のステップ数カウンタとは別に記憶されている。具体的には、インターバルタイマ割り込み処理のステップS1106のデータ更新記憶処理においてRAM613の相対座標動作用の指定記憶領域に記憶されたパーツデータを参照して、今回の移動動作(ステップ数)に対して予め定められた移動ステップ数をそのまま移動ステップ数カウンタにセットする。例えば、各可動部材202、204の相対座標動作が1つの動作(例えば、パーツデータのデータ数(1)であり、その内容がデータ1)から構成される場合には、データ1に対応する移動ステップ数をそのまま移動ステップ数カウンタにセットする。また、相対座標動作が2つの動作(例えば、パーツデータのデータ数(2)であり、その内容がデータ1、2)から構成される場合には、上述するデータ1に対する処理が同様に行われたのちに、データ2に対応する移動ステップ数をそのまま移動ステップ数カウンタにセットする。上述は、各可動部材202、204の相対座標動作が1又は2つの動作から構成される場合を示したが、3つ以上の複数の相対座標動作から構成される場合も同様に移動ステップ数をセットする。
ステップS1603では、相対座標動作用の出力回数カウント判定値をセットする。相対座標動作用の出力回数カウント判定値とは、相対座標動作において、モータドライバに駆動情報の信号を出力するタイミングをカウントするためのものであり、RAM613の所定の領域に絶対座標動作用の出力回数カウンタとは別に記憶されている。ここでは、上述のインターバルタイマ割込み処理(割込み周期:0.3ms)を何回実行するごとに、駆動情報の信号を出力するかが出力回数カウント判定値として設定される。出力回数カウント判定値は、2相励磁の場合、例えば、パーツデータの「移動に要する時間」の時間(ms)を割込み周期の0.3(ms)で除した数値を、さらにステップS1602で算出した移動ステップ数で除することで算出される。1−2相励磁の場合、1回の出力(1パルスの信号)で1/2ステップとなるため、出力回数カウント判定値は上記演算結果の1/2の数値となる。
ステップS1604では、今回の動作に対する駆動情報をセットする。具体的には、前述したインターバルタイマ割り込み処理のステップS1106のデータ更新記憶処理においてRAM613の相対座標動作用の指定記憶領域に記憶されたパーツデータを参照して駆動情報を更新設定する。具体的には、ステップS1602で算出した移動ステップ数と、ステップS1603で設定した相対座標動作用の出力回数カウント判定値に関連させて駆動情報が紐付けされた動作テーブル(図示省略)を参照して、駆動情報をセットする。なお、動作テーブルは、ROM612の所定の記憶領域に記憶されている。ここでは、モータ(図18参照)を駆動させるためにモータドライバに出力する駆動情報(1パルスの信号)の設定を行う。算出された駆動情報はRAM613の所定の領域に記憶され、RAM613の所定の領域にそれまで記憶されていた駆動情報は消去される。なお、駆動情報は、駆動停止情報とは別の領域に記憶される。
ステップS1605では、モータドライバに信号を出力するタイミングであるか否かを判定する。ここでは、ステップS1603においてセットした相対座標動作用の出力回数カウント判定値と、後述するステップS1612の相対座標動作用の出力回数カウンタ更新処理において更新された相対座標動作用の出力回数カウンタの数値を比較して、両者が等しい場合に信号を出力するタイミングであると判定する。信号を出力するタイミングである場合はステップS1606に進み、そうでない場合はステップS1612に進む。
ステップS1606では、動作補正フラグがあるか否かを判定する。具体的には、前述したインターバルタイマ割込み処理のステップS1102の動作位置確認処理で、RAM613の所定の記憶領域に動作補正フラグがセットされているか否かを判定する。ここで言う、動作補正フラグとは、次回の可動部材の移動動作によるステップ数が所定の閾値を超えるという情報、および前回の可動部材の移動動作によりステップ数が所定の閾値を超え、且つ前回の動作位置確認処理で既に設定されている動作補正フラグを含むものである。また、前述したが、動作補正フラグは各モータ215〜235に個別に記憶されている。動作補正フラグがセットされている場合は、ステップS1608に進み、動作補正フラグがセットされていない場合は、ステップS1607に進む。
ステップS1607では、ステップS1604で設定した駆動情報を含む動作情報(例えば、2バイト構成の1パルス分の動作を行うことを示す情報)をモータドライバに出力する。ここでは、駆動情報を示す1パルスのデジタル信号をモータドライバに出力する。なお、駆動情報を示す信号を受信したモータドライバは、受信した信号をアナログ信号に変換した上でモータに出力して駆動する。モータは、1パルスのデジタル信号によって、2相励磁ならば1ステップ回転し、1−2相励磁ならば1/2ステップ回転する。
ステップS1608では、相対座標動作用の移動ステップ数カウンタの減算処理を行う。ここでは、2相励磁の駆動情報を出力した場合には、記憶された相対座標動作用の移動ステップ数カウンタの数値から1を減算する。また、1−2相励磁の駆動情報を出力した場合には、出力が2回行われたときに、記憶された相対座標動作用の移動ステップ数カウンタの数値から1を減算する。
つまり、ステップS1606で、動作補正フラグがあり(セットされている)と判定された場合は、動作補正フラグがセットされていると判定されたモータドライバに動作情報を出力せず、移動ステップ数カウンタのみを減算するようになっている。つまり、動作補正フラグがセットされていると判定されたモータは仮想的に動作したこととなる。
ステップS1609では、相対座標動作が終了したか否かを判定する。相対座標動作が終了したか否かの判定は、具体的には、前述したインターバルタイマ割込み処理で取得したパーツリストデータの全てのデータ数(N)を参照した場合や、駆動情報の設定回数又は相対座標動作の動作回数(繰り返し回数)によって判定する。相対座標動作が終了したと判定した場合には、ステップS1610に進み、終了していないと判定した場合は、ステップS1611に進む。
ステップS1610では、前述したインターバルタイマ割込み処理におけるステップS1106のデータ更新記憶処理のステップS1305でセットされた相対座標動作フラグをリセットする。
ステップS1611では、相対座標動作用の現在ステップ数の更新処理を行う。相対座標動作用の現在ステップ数とは、相対座標動作におけるスライダ(例えば、スライダ212)の現在位置(ステップ数)を記憶するためのものであり、RAM613の所定の領域に絶対座標動作用の現在ステップ数とは別に記憶されている。ここでは、今回出力した動作情報が、2相励磁且つ正回転であるならば記憶された現在ステップ数に1を加算して新たに記憶し、2相励磁且つ負回転であるならば記憶された現在ステップ数から1を減算して新たに記憶する。また、今回出力した動作情報が、1−2相励磁且つ正回転であるならば、出力が2回行われたときに記憶された現在ステップ数に1を加算して新たに記憶し、1−2相励磁且つ負回転であるならば、出力が2回行われたときに記憶された現在ステップ数から1を減算して新たに記憶する。なお、前述したように、本実施例では、動作補正フラグがセットされていると判定された場合には、動作情報をモータドライバに出力せずに、移動ステップ数カウンタの減算のみを行う構成としているが、ここでは、実際にモータドライバに動作情報を出力した場合と同様に、現在ステップ数から1を加算又は減算して新たに記憶するようにしている。例えば、相対座標動作において、次の動作でスライダ212を正回転(CW)することによって、スライダ212が他の部材(例えば、後述する支持部材210Cなど)と干渉する場合には、次回の動作情報をスライダ212に対応するモータドライバへ出力せずに、移動ステップ数カウンタを1減算するとともに、現在ステップ数に1加算して更新を行う。つまり、スライダ212は、動作情報に基づいて仮想空間上で動作したことになり、動作後の情報が更新される。
ステップS1612では、相対座標動作用の出力回数カウンタの更新処理を行う。ここでは、記憶された出力回数カウンタの数値に1を加算して新たに記憶する。但し、ステップS1603において駆動情報の更新設定がされた場合には、相対座標動作用の出力回数カウンタに初期値として1を設定し、ステップS1607において動作情報が出力された場合には、相対座標動作用の出力回数カウンタに初期値として0を設定する。なお、前述と同様に、ステップS1606で動作補正フラグがあると判定された場合には、モータドライバには、動作情報を実際には出力しないが、出力したと仮定して相対座標動作用の出力回数カウンタに1を加算して更新する。
勿論、スライダ222を移動動作させるモータ225及びモータ235を駆動するモータドライバ672、スライダ232を移動動作させるモータ235及びモータ235を駆動するモータドライバ673についても、個々のモータ及びモータドライバ毎に上述した制御処理と同様の処理が行われるので、ここでは、詳細な説明は省略する。
次に、図18〜21を用いて、垂直可動部材202および水平可動部材204を使用した演出について説明する。なお、図18〜21は、各可動部材202、204の動作補正を行わない場合(通常動作)の演出動作の一例である。
<隕石衝突演出>
<隕石衝突演出>
まず、隕石衝突演出について説明する。図18(a)〜(c)および図19(a)〜(c)は、「隕石衝突演出」の態様を示した図である。本演出では、まず、図18(a)は、演出装置200を正面(遊技者側)から見た正面図である。演出装置200の表面には、前述した垂直可動部材202および水平可動部材204がそれぞれ垂直方向又は水平方向に可動可能に設けられて、液晶表示装置157の手前で演出を行うようになっている。また、垂直可動部材202及び水平可動部材204を覆うようにしてカバー部材205(図18〜25では省略)が設けられ、カバー部材205の上側及び下側には、上部遮蔽部材206、下部遮蔽部材208がそれぞれ設けられており、液晶表示装置157、垂直可動部材202、水平可動部材204の一部を遮蔽するようになっている。
垂直可動部材202及び水平可動部材204は、支持部材210A〜Dを含んで構成される略四角形枠状のフレーム210に可動可能に固定されている。詳細には、スライダ212、222は、フレーム210左右の支持部材210A、210Bに摺動可能に係合し、スライダ232は、フレーム210上部の支持部材210Cに摺動可能に係合している。また、スライダ212、222、232は、それぞれ、モータ215、225、235によって個別に可動されるようになっている。
フレーム210の上下方向の間隔(メカエンド間:支持部の範囲)は、モータの2相励磁換算で500ステップ分であり、左右の間隔(メカエンド間:支持部の範囲)は、モータの2相励磁換算で850ステップ分である。また、垂直可動部材202(スライダ212、222)の可動が規制される範囲は、上下方向の支持部材210A、210Bからそれぞれ60ステップ分(2相励磁換算)、水平可動部材204(スライダ232)の可動が規制される範囲は、左右方向の支持部材210C、210Dからそれぞれ50ステップ分(2相励磁換算)である。つまり、垂直可動部材202は、上下方向に60〜440ステップ(380ステップ分)の範囲(以下、可動部材の可動規制範囲と言うことがある)で可動可能とされ、水平可動部材204は、左右方向に50〜800ステップ(750ステップ分)の範囲(以下、可動部材の可動規制範囲と言うことがある)で可動可能とされている。したがって、垂直可動部材202は、上下方向の可動部材の可動規制範囲60〜440ステップを外れると、他の部材(例えば、支持部材210Cや210Dなど)と干渉する可能性がある。また、水平可動部材204は、左右方向の可動部材の可動規制範囲50〜800ステップを外れると、他の部材(例えば、支持部材210Aや210B)と干渉する可能性がある。
以下、本実施例では、スライダ212、222の基準位置(若しくは原点位置)は、スライダ212、222が可動部材の可動規制範囲の最下端部(支持部材210Dの端部から上側に60ステップ離れた位置:位置(ア))を言い、スライダ232の基準位置(若しくは原点位置)は、スライダ232が可動部材の可動規制範囲の最左端部(支持部材210Aの端部から右側に50ステップ離れた位置:位置(A))を言う。したがって、図18(a)に示されるように、スライダ212、222は、基準位置(位置(ア))から上方に380ステップ離れた上側限界位置(位置(タ))まで可動でき、スライダ232は、基準位置(位置(A))から右方に750ステップ離れた右側限界位置(位置(B))まで可動できるようになっている。この、スライダ212、222の基準位置(位置(ア))を上下方向の第1閾値、上側限界位置(位置(タ))を上下方向の第2閾値と言い、また、スライダ212、222の基準位置(位置(A))を左右方向の第1閾値、右側限界位置(位置(B))を左右方向の第2閾値と言う。また、各モータ215、225、235が1ステップ回転すると、各可動部材202、204は、0.4mm移動する。
なお、本明細書では、演出装置200を正面(遊技者側)から見て、垂直可動部材202の下側から上側への移動を正方向(モータの回転方向ではCW)、上側から下側への移動を負方向(モータの回転ではCCW)とし、水平可動部材204の左側から右側への移動を正方向(モータの回転方向ではCW)、右側から左側への移動を負方向(モータの回転方向ではCCW)とする。また、本実施例では、液晶表示装置157は宇宙空間の画像を表示している。そして、この状態から、垂直可動部材202に通常動作を行わせる。
この通常動作は、各スライダ212〜223が基準位置を基点にして動作する絶対座標動作(主動作)である。つまり、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づくパーツリストデータを参照して、パーツデータの動作パターンに0が格納されている場合には、以下に説明する絶対座標動作による制御(絶対座標動作処理)を実行する。本演出における絶対座標動作では、図18(b)および(c)に示されるように、垂直可動部材202の右端および左端を交互に上下させて、垂直可動部材202をゆらゆらと揺れるように動作させる。具体的には、まず、副制御部600は、副制御部500からモータコマンドを受信し、インターバルタイマ割込み処理において、受信したモータコマンドに基づくパーツリストデータを参照し、さらに具体的な動作情報が格納されたパーツデータを参照する。そして、副制御部600は、取得したパーツデータに基づいて、モータ215、225を予め決められた移動位置に所定の移動速度で制御するようにモータドライバ671、672に動作情報を出力する。例えば、副制御部600は、左モータ215を駆動制御して左スライダ212を第1閾値でもある基準位置(位置(ア))から基準位置と上側限界位置の間にある任意の位置(支持部材210Cと210Dの概ね中間位置:位置(イ))に移動させる(同図(b)参照)、次に、副制御部600は、上述と同様に副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、右モータ225を駆動制御して右スライダ222を第1閾値でもある基準位置(位置(ア))から基準位置と上側限界位置の間にある任意の位置(支持部材210Cと210Dの概ね中間位置:位置(イ))位置に移動させ、これと略同時に、左モータ215を駆動制御して左スライダ212を移動後の位置(イ)から基準位置(位置(ア))まで戻すように移動させる(同図(c)参照)。以後は、副制御部600は、上述と同様に、副制御部500から受信したモータコマンドに基づくパーツリストデータを参照して、左スライダ212および右スライダ222を、それぞれ逆方向に基準位置(位置(ア))と基準位置と上側限界位置の間にある任意の位置(位置(イ))の間で、パーツリストデータに格納されている動作回数(例えば3回)だけ往復動作させる。本演出では、このように垂直可動部材202をゆらゆらと揺れるように動作させることで、宇宙船が揺れながら宇宙空間を飛行する様子を表現している。
次に、副制御部600は、副制御部500から受信したコマンド(例えば、特別役内部当選コマンド、演出用投入ボタン受付コマンド)に基づいて、所定のタイミングで、図19(a)に示されるように、液晶表示装置157に隕石が前方から接近する画像を表示させると共に、さらに副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、垂直可動部材202の絶対座標動作を中断(モータコマンドに基づくパーツリストデータにより参照された動作パターンの相対座標動作が1である場合に相対座標動作フラグがセットされ、それに基づいて絶対座標動作処理を中断)させる。また、これと略同時に、液晶表示装置157の垂直可動部材202の開口部202cの奥の部分には、「危険!!!」と遊技者に対するメッセージを表示する。ここで、所定のタイミングとは、例えば、遊技者によってスタートレバー135が操作され、当該スタートレバー135が操作されたことに基づいて、内部当選した入賞役に関するコマンド(例えば、特別役内部当選コマンド)を副制御部600が受信したときでもよいし、遊技者がストップボタン137〜139のいずれかを操作した旨のコマンドを副制御部600が受信したときでもよいし、遊技の開始、演出の開始または遊技者の操作等の所定のタイミングから所定の時間が経過したときでもよい。なお、本実施例では、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、左スライダ212が基準位置と上側限界位置の間にある位置(イ)から基準位置(位置(ア))に向けて移動している途中(例えば、位置(イ)から支持部材210Dに近付く方向(下方)に150ステップ離れた位置)の位置(ウ)、右スライダ222が基準位置(位置(ア))から基準位置と上側限界位置の間にある位置(位置(イ))に向けて移動している途中(例えば、位置(ア)から支持部材210Cに近付く方向(上方)に150ステップ離れた位置)の位置(ウ)にあるときに絶対座標動作(主動作)が中断されている。
副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づくパーツリストデータを参照して、パーツデータの動作パターンに1が格納されている場合には、以下に説明する相対座標動作による制御(相対座標動作処理)を実行する。すなわち、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、絶対座標動作が中断された時の左右スライダ212、222の位置(位置(ウ))を基点にした相対座標動作を、垂直可動部材202に行わせる。本演出における相対座標動作では、図19(b)に示されるように、垂直可動部材202を振動するように小刻みに上下(例えば、位置(ウ)を基点として上下に各30ステップ分)に往復動させる。具体的には、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づくパーツリストデータを参照し、さらにパーツデータに格納された駆動情報を含む動作情報に基づいて、左右スライダ212、222が同時に絶対座標動作が中断した位置(基準位置から50ステップ上側の位置:位置(ウ))を基点にして、上下方向に所定のステップ数(例えば、30ステップ)の移動動作を行う。したがって、この左右スライダ212、222の移動動作は、第1閾値である基準位置(位置(ア))よりも上側(高い位置)で、且つ第2閾値である上側限界位置(位置(タ))よりも下側(低い位置)の間で行われる。したがって、スライダや垂直可動部材202は、他の部材と衝突しないと判定され、動作位置確認処理による動作補正フラグのセットは行われず、実動作により相対座標動作が行われる。つまり、垂直可動部材202は、位置(ア)→位置(エ)→位置(ウ)→位置(オ)→位置(ウ)と移動する動作を、モータコマンドのパーツリストデータに格納されている動作回数(例えば2回)に基づいて複数往復行ように制御される。このとき、副制御部500は、副制御部400からの制御コマンド(例えば、特別役内部当選コマンド)に基づいて、液晶表示装置157に隕石が衝突して弾ける画像を表示させる。本演出では、このように垂直可動部材202を振動するように動作させることで、隕石の衝突により宇宙船が振動する様子を表現している。
なお、相対座標動作は、絶対座標動作が中断された位置(位置(ウ))を基点に行われる移動動作であるので、絶対座標動作が中断された位置(位置(ウ))によっては、相対座標動作の移動先の位置(位置(エ)または位置(オ))が左右スライダ212、222の可動部材の可動規制範囲から外れる位置となる場合がある。このような場合には、副制御部600は、動作位置確認処理によって動作補正フラグをセットし、実際には動作情報をモータドライバ671、672に出力せずに、スライダ212、222が動作したと仮定した処理を行い、相対座標動作による垂直可動部材202の移動動作を行う。つまり、副制御部600は、駆動情報を含む動作情報が、仮想空間上で適切に処理され、各スライダ212、222がその動作情報に応じて実動作したと仮定して処理を行う(後述する、スライダ232についても、同様の仮想空間上での処理を行う)。
また、モータコマンドに基づく相対座標動作が終了(例えば、モータコマンドに基づくパーツリストに格納されている全てのデータ数及び動作回数を実行終了)したときには、副制御部600は、同図(c)に示されるように、スライダ212、222を絶対座標動作が中断した位置(位置(ウ))に戻し、その位置(位置(ウ))から絶対座標動作を再開する(再度、垂直可動部材202がゆらゆら揺れる移動動作を行う)。
なお、前述したように、相対座標動作が終了した後、副制御部600は、一定時間中断していた絶対座標動作による移動動作を、左右スライダ212、222に再開させる必要があるため、終了した相対座標動作は、左右スライダ212,222を絶対座標動作を中断した位置(位置(ウ))に戻す移動動作を含んで構成されている(水平可動部材204のスライダ232も同様であり、以下の動作例についても同様)。ただし、スライダ212、222は、絶対座標動作を中断した位置(位置(ウ))に正確に戻るのではなく、相対座標動作が終了したときに左右スライダ212、222が絶対座標動作を中断した位置(位置(ウ))の近傍に戻るように設定してもよい。すなわち、相対座標動作が終了したときの左右スライダ212、222の位置は、垂直可動部材202が絶対座標動作を中断したときと略同一の状態となっていればよい。ここで、絶対座標動作を中断したときと略同一の状態とは、絶対座標動作を中断したときの状態との差異が、垂直可動部材202の視認者(遊技者)が一見して気付かない程度の差異であり、視認者が違和感を持つことのない状態を意味している。
以上で、「隕石衝突」の演出は終了する。なお、「隕石衝突」では、上記演出動作および表示を2回繰り返すようにしても好ましい。すなわち、その場合には「隕石衝突」は、隕石が2回衝突する様子を表現した演出となり、遊技者の期待感をより盛り上げる演出となっている。
<対戦演出>
次に、「対戦演出」について説明する。図20(a)〜(c)および図21(a)〜(c)は、「対戦演出」の態様を示した図である。本演出では、まず、図20(a)に示されるように、垂直可動部材202および水平可動部材204は、それぞれ、上下方向及び水平方向の第1閾値である基準位置(位置(ア)及び位置(A))に位置している。そして、副制御部500は、副制御部400から受信した制御コマンドに基づいて、液晶表示装置157は演出画像(例えば、宇宙空間を飛行するUFO画像)を表示した後、同図(b)に示されるように、液晶表示装置157に所定のメッセージ画像(例えば、「的の中央でBETボタンを押してUFOを攻撃せよ!」という画像)を表示する。副制御部600は、上述の演出表示を行う制御コマンドに対応して副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、垂直可動部材202を支持部材210Cに近付く方向(上方)に移動させ、水平可動部材204を支持部材210Bに近付く方向(右方)に移動させる。具体的には、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づくパーツリストデータを参照して、左右モータ215、225を駆動制御して、左右スライダ212、222を、第1閾値である基準位置(位置(ア))から支持部材210Cに近付く位置(例えば、第1閾値から上方に50ステップ離れた位置(カ))に略同時に移動させる。また、これと略同時に、副制御部600は、前述のモータコマンドに基づくパーツリストデータを参照して、上モータ235を駆動制御して、上スライダ232を第1閾値である基準位置(位置(A))から支持部材210Bに近付く位置(例えば、第1閾値から右方に749ステップ離れた(B)位置)に移動させ、その後は、位置(B)と、位置(A)から支持部材210Bに近付く方向(右方)に500ステップ移動した位置(C)を複数回(例えば、3回)往復移動させ、最後に位置(A)に戻る移動動作を行わせる。これらの垂直可動部材202および水平可動部材204の動作は、基準位置を基点にした絶対座標動作である。
その後、副制御部600は、前述のモータコマンドに基づいて、同図(c)に示されるように、左右スライダ212、222を位置(カ)で停止させて、垂直可動部材202を停止させる。そして、副制御部600は、前述のモータコマンドに基づいて、上スライダ232を移動させて、水平可動部材204を左右に往復動作させる。具体的には、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、上スライダ232を第1閾値である基準位置(位置(A))から、支持部材210Bに近付く位置(例えば、第1閾値から右方に位置する位置(B))まで移動させたのち、次に位置(B)を移動元として、位置(B)から、支持部材210Aに近付く位置(第2閾値から左方に位置する位置(C))まで移動させ、さらに位置(C)を移動元として再び支持部材210Bに近付く位置(位置(B))に戻すという動作を繰り返す。なお、前述と同様に、垂直可動部材202の停止動作および水平可動部材204の動作は絶対座標動作である。本演出では、このように、液晶表示装置157に移動表示されるキャラクタ画像(例えば、UFO画像)の前方で水平可動部材204を左右に往復動させ、キャラクタ画像と水平可動部材204がちょうど重なったところで遊技者にメダル投入ボタン(BETボタン)132を操作させるという面白みのある演出を行う。
その後、副制御部600は、前述のモータコマンドに基づいて、図21(a)、(b)に示されるように、水平可動部材204を、上述した位置(C)と位置(B)の間を絶対座標動作により複数回往復移動させる。例えば、位置(B)から支持部材210Aに近付く位置(左方に80ステップ離れた位置(D))(任意の位置)にある時に、遊技者によるボタン操作(例えば、演出用投入ボタン132の押下操作)が行われた場合、副制御部600は、そのボタン操作に基づいて、水平可動部材204の絶対座標動作を一定時間中断する。つまり、副制御部600は、副制御部500から演出用投入ボタン受付コマンドを受信した旨の制御コマンドを受信して、スライダ232を支持部材210B近傍の位置(B)から支持部材210A方向の位置(C)の途中の位置(位置(D))で停止する制御を行う。なお、図21では、副制御部600は、上述と同様に、予め基準位置から支持部材210Cに近い位置(位置(カ))で停止している垂直可動部材202の絶対座標動作を一定時間中断する。なお、副制御部500は、副制御部400から演出用投入ボタン受付コマンドを受信したことに基づいて、液晶表示装置157にUFOに向けてミサイルを発射した演出画像を表示する。
同図(c)に示されるように、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、垂直可動部材202及び水平可動部材204を相対座標動作により移動動作させる。具体的には、副制御部600は、モータコマンドに基づいてパーツリストデータを参照し、絶対座標動作が中断した位置(位置(カ))を相対座標動作の基点として、スライダ212、222を略同時に、支持部材210Dに近付く方向(下側)に50ステップ離れた基準位置(位置(ア))まで移動したのち、さらに基準位置(位置(ア))から支持部材210Cに近付く方向(上方)に50ステップ離れた位置(位置(カ))まで移動する。副制御部600は、パーツリストデータに格納されている動作回数に基づいて、位置(カ)→位置(ア)→位置(カ)の移動を、スライダ232に複数回往復(本実施例では3往復)させるように制御する。これにより、遊技者は、UFOの爆発により垂直可動部材202が小刻みに振動している感じを得ることができる。なお、この垂直可動部材202の相対座標動作では、垂直可動部材202は、他の部材と干渉しない移動動作(垂直可動部材202が第1閾値(位置(ア))から上方に50ステップの位置(カ)を基点として上下方向に50ステップ移動した場合、上下方向の第1閾値又は第2閾値を超える動作とならない動作)であり、動作位置確認処理による動作補正フラグはセットされず、相対座標動作処理において動作補正は行われない。
また、水平可動部材204も同様に、相対座標動作が開始される。具体的には、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、絶対座標動作が中断された位置(位置(D))を相対座標動作の基点として、所定のステップ数で所定の回数往復する移動動作を、水平可動部材204のスライダ232に行わせる。具体的には、副制御部600は、モータコマンドに基づくパーツリストデータを参照して、スライダ232を、位置(D)から支持部材210Bに近付く方向(右方)に50ステップ離れた位置(E)まで移動させ、さらに移動後の位置(E)から基点となる位置(D)に戻すとともに、さらに位置(D)を基点として支持部材210Aに近づく方向(左方)に50ステップ離れた位置(F)に移動させ、さらに移動後の位置(F)から基点となる位置(D)に移動させる。つまり、副制御部600は、絶対座標動作が中断した位置(位置(D))を相対座標動作の基点として、水平可動部材204に、位置(D)→位置(E)→位置(D)→位置(F)→位置(D)の移動を複数往復(本実施例では3往復)させる制御を行う。なお、この水平可動部材204の相対座標動作も、上述した垂直可動部材202の相対座標動作と同様に、水平可動部材204が他の部材と干渉しない移動動作(水平可動部材204が第2閾値(位置(B))から左方に80ステップ離れた位置(D)を基点として左右方向に50ステップ移動する場合、左右方向の第1閾値又は第2閾値を超える動作とならない動作)であり、動作位置確認処理による動作補正フラグはセットされず、相対座標動作処理において動作補正は行われない。上述した垂直可動部材202と水平可動部材204の相対座標動作が中断された位置(例えば、位置(カ)又は位置(D))を相対座標動作の基点とした往復動動作を行うことにより、コックピットに似せた演出装置200が小刻みに振動している感じを遊技者によりリアルに伝えることができる。
<動作補正>
次に、図22〜25を用いて、垂直可動部材202(または、スライダ212、222)および水平可動部材204(または、スライダ232)が他の部材(例えば、支持部材210A〜210D、上部遮蔽部材206、下部遮蔽部材208)と干渉する場合に行われる相対座標動作処理における動作補正について説明する。つまり、以下に説明するように、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づく移動動作により、垂直可動部材202又は水平可動部材204が、次回の移動動作で他の部材と干渉すると判定した場合には、垂直可動部材202又は水平可動部材204を実際には動作せずに、仮想空間上で実動作したと仮定して処理を行う。
まず、図22(a)に示されるように、副制御部600は、副制御部500から演出用投入ボタン受付コマンドを受信した旨の制御コマンドを受信した場合、その受信した位置で、スライダ212〜232の絶対座標動作を一定時間中断して、垂直可動部材202を停止させる。例えば、副制御部600は、垂直可動部材202(スライダ212、222)が位置(カ)(前述で説明した位置と同じ)、水平可動部材204が第1閾値である基準位置(位置(A))から支持部材210B方向(右方)に780ステップ離れた位置である位置(G)にあるときに、所定のタイミング(例えば、遊技者が演出用投入ボタン132を押下操作したタイミング等)に基づいて、スライダ212〜232の絶対座標動作を一定時間中断し、上述の位置(カ)及び位置(G)を基点として相対座標動作を開始する。なお、上述の位置(カ)及び位置(G)は、垂直可動部材202、水平可動部材204が絶対座標動作により移動途中の、上下方向及び左右方向の第1閾値及び第2閾値の間の任意の位置である。
具体的には、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、垂直可動部材202のスライダ212、222に、第1閾値である基準位置(位置(ア))(図18参照)から支持部材210Cに近付く方向(上方)に離れた位置(カ)を基点として相対座標動作を開始させる。副制御部600は、同様にモータコマンドに基づいて、水平可動部材204のスライダ232に、第1閾値である基準位置(位置(A))(図18参照)から支持部材210Bに近づく方向(右方)に離れた位置(G)から相対座標動作を開始させる。なお、本実施例では、水平可動部材204のスラダ232の相対座標動作の基点となる位置(G)は、例えば、基準位置となる位置(A)から右方に780ステップ(2相励磁換算)離れた位置である。したがって、水平可動部材204のスライダ232が位置(G)から、さらに支持部材210Bに近づく方向(右方)に20ステップ以上移動した場合には、水平可動部材204(またはスライダ232)が支持部材210Bと干渉する(スライダ232のステップ数が第2閾値のステップ数を超える)可能性のある位置である。
なお、本明細書で、干渉する位置とは、各可動部材202、204が次回の動作で他の部材と実際に干渉する位置、スロットマシン100の振動などで各可動部材202、204が揺れることにより他の部材と干渉する可能性のある位置、各可動部材202、204と他の部材との間隔が略ゼロmm(つまり接触していないが、極わずかの移動や振動で接触する)位置、また、上記の干渉する位置に含まれると擬制できる範囲に入っている位置を含む概念である。
したがって、図22(b)に示されるように、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、絶対座標動作を中断した位置(相対座標動作の開始位置)である位置(カ)を基点として、垂直可動部材202を支持部材210C又は210D方向(上下方向)に50ステップ往復移動する相対座標動作を開始させる。同様に、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、絶対座標動作を中断した位置(相対座標動作の開始位置)である位置(G)を基点として、水平可動部材204を支持部材210A又は210B方向(左右方向)に50ステップ往復移動する相対座標動作を開始させる。具体的には、例えば、副制御部600は、前述した対戦演出において、所定の演出動作により、的である水平可動部材204を右方に移動動作(絶対座標動作)を行っている。副制御部600は、遊技者の演出用投入ボタン132の押下操作等に基づき、副制御部500から演出用投入ボタン受付コマンドを受信した旨の制御コマンドを受信し、その制御コマンドを受信した位置(スライダ212、222は位置(カ)、スライダ232は位置(G))で垂直可動部材202及び水平可動部材204の絶対座標動作を一定時間中断する。そして、副制御部600は、絶対座標動作を中断した位置(位置(カ)、位置(G))を基点に、一定の範囲(50ステップ)で相対座標動作により垂直可動部材202及び水平可動部材204は往復移動して揺れる演出を行う。
つまり、副制御部600は、水平可動部材204のスライダ232の絶対座標動作を中断した位置を相対座標動作の基点(位置(G))とし、その基点から支持部材210Aに近づく方向(左方)に50ステップ離れた位置(J)まで移動し、さらに移動後の位置(J)から相対座標動作の基点(位置(G))まで戻るように移動させる。さらに副制御部600は、スライダ232を基点(位置(G))から支持部材210Bに近づく方向(左方)に50ステップ離れた位置(I)まで移動し、さらに移動後の位置(I)から基点(位置(G))まで戻るように移動する。副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づくパーツリストデータを参照して、上述したスライダ232の位置(G)を基点とした位置(G)→位置(J)→位置(G)→位置(I)の相対座標動作を複数往復(例えば2往復)繰り返す。ところが、スライダ232は、位置(G)から支持部材210Bに近づく方向(右方)へ50ステップ離れた位置(I)に移動する途中で、スライダ232が支持部材210Bと干渉してしまう。このスライダ232が支持部材210Bと干渉する時のスライダ232の位置は位置(H)である。従って、スライダ232は、位置(G)から支持部材210Bに近づく方向(右方)に離れた位置(H)において、支持部材210Bと干渉してしまい、それ以上の動作が制限される。本実施例では、スライダ232と支持部材210Bが干渉する位置である位置(H)において、副制御部600は、相対座標動作処理において動作補正を行い、スライダ232が位置(H)よりも支持部材210Bに近づく範囲(同図右側の範囲)の移動動作は全て、相対座標動作処理において動作補正(スライダ232を実際に移動させないで、実際に動作したと仮定した仮想空間上での動作)が行われ、動作補正中もスライダ232の現在位置(ステップ数)を更新記憶し、スライダ232が位置(H)よりも支持部材210Aに近づく範囲(左側の範囲)に戻ってきた場合(移動ステップ数カウンタが第2閾値のステップ数を下回った(超えると言うこともある)場合)に、実動作が再開される。
なお、垂直可動部材204(スライダ212、222)の相対座標動作は、前述した相対座標動作(図21参照)と同様なので、詳細な動作説明は省略する。
図23は、図22(b)のK部拡大図である。図23は、例えば、副制御部600が、水平可動部材204に絶対座標動作(例えば、図20(b)に示す第1閾値(位置(A))から第2閾値(位置(B))への移動)による制御を行っている途中で、第1閾値である位置(A)から780ステップ(2相励磁換算)支持部材210Bに近付く方向(右方)に離れた位置(G)において、遊技者によるボタン操作(演出用投入ボタン132の押下操作)に基づいて、水平可動部材204の絶対座標動作を一定時間中断し、位置(G)を基点として、左右方向に各々50ステップ移動する相対座標動作を開始する。なお、水平可動部材204の左右方向への移動は位置(G)を基点として、(G)位置→(J)位置→(G)位置→(I)位置→(G)位置の移動を1往復として3往復される。
具体的には、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、絶対座標動作を中断した位置(位置(G))を相対座標動作の基点として、水平可動部材204(スライダ232)を、支持部材210Aに近付く方向(左方)に50ステップ移動(同図の位置(J))したのち、水平可動部材204を相対座標動作の基点である位置(G)まで戻し、その後、支持部材210Bに近付く方向(右方)に50ステップ移動(同図の位置(I))する相対座標動作が行われる。
つまり、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づき、スライダ232を、絶対座標動作を中断した位置(G)を基点として、左方に離れた移動先の位置(J)まで50ステップ移動させる。この移動において、水平可動部材204やスライダ232と干渉する他の部材(他の固定部材や可動部材)はないので、副制御部600は、スライダ232を、基点である位置(G)から位置(J)まで実動作(実際にスライダの移動を伴う動作)により移動させることができる。
次に、副制御部600は、前述したモータコマンドに基づいて、スライダ232を、移動後の位置(J)から基点となる位置(G)まで移動(50ステップ分移動)させる。この移動において、水平可動部材204やスライダ232と干渉する他の部材はないので、副制御部600は、スライダ232を、位置(J)から位置(G)まで実動作により移動させることができる。
次に、副制御部600は、前述したモータコマンドに基づいて、スライダ232を、基点である位置(G)からさらに支持部材210Bに近付く方向(右方)に離れた移動先の位置(I)まで50ステップ移動させようとする。ところが、スライダ232の現在位置である位置(G)は、第1閾値である基準位置(位置(A))から支持部材210Bに近付く方向(右方)に780ステップ離れた位置であるので、位置(G)から、さらに支持部材210Bに近付く方向(右方)に20ステップ移動した位置(位置(H)と言う)よりも、スライダ232を更に右方に移動させると、スライダ232に接続されている水平可動部材204が支持部材210Bと干渉する。本実施例では、水平可動部材204の次回の移動ステップ数が、水平可動部材204が支持部材210Bと干渉する位置(位置(H))のステップ数を超える場合には、副制御部600は、動作位置確認処理によって、水平可動部材232が支持部材210Bと干渉すると判定し、スライダ232の移動ステップ数(移動)が、前述した位置(H)のステップ数を超える範囲(同図では、位置(H)〜位置(I)の範囲)では、スライダ232の実動作を行わない制御をするようになっている。
具体的には、副制御部600は、相対座標動作において、スライダ232の次回の移動による移動ステップ数が、水平可動部材204が支持部材210Bと干渉する位置(位置(H))のステップ数を超えると判定した場合、前述したインターバルタイマ割込み処理の動作位置確認処理(ステップS1102)において、動作補正フラグがRAM613にセットされる。そして、相対座標動作処理(ステップS1104)において、動作補正フラグのセットに基づいて、CPU610は、スライダ232を駆動する上モータドライバ673に、前述した動作情報を出力せずに、相対座標動作用の移動ステップ数カウンタのみを減算する処理を行う。これにより、スライダ232自体は、前述した干渉する位置(位置(H))から、干渉する範囲にある位置(位置(I))への実際の移動を行わず、移動を行ったと仮定した制御処理が行われる。また、スライダ232が、前述した干渉する範囲の位置(位置(I))から支持部材210Aに近付く方向(左方)に所定のステップ数だけ仮想空間上で移動し、移動ステップ数カウンタが、前述した干渉する位置(位置(H))のステップ数を下回った場合(スライダ232が干渉する位置(位置(H))よりも支持部材210Aに近付く方向(左方)に移動した場合)に、仮想空間上での仮想動作から実動作に移行し、副制御部600は、スライダ232を実動作により移動する。
したがって、本実施例では、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、絶対座標動作が中断された位置(基準位置(位置(A))から支持部材210Bに近付く方向(右方)に780ステップの位置:位置(G))を基点として、水平可動部材204を左右方向に各50ステップ移動する相対座標動作を行う。この場合、水平方向の水平可動部材204が支持部材210Bと干渉する位置(位置(H))よりも支持部材210Aに近付く方向(左方)の範囲における移動は、水平可動部材204又はスライダ232が他の部材と干渉しない移動となり、相対座標動作処理において動作補正が行われず、副制御部600は、水平可動部材204を実動作によって移動する制御を行う。一方、副制御部600は、スライダ232を、水平可動部材204と支持部材210Bが干渉する位置(位置(H))よりも支持部材210Bに近付く方向(右方)の範囲で移動する場合は、水平可動部材204が支持部材210Bと干渉する移動となり、相対座標動作処理において動作補正が行われる。つまり、副制御部600は、スライダ232を実際には動作させていないが、動作したと仮定した場合の処理(いわゆる仮想空間上での制御処理)を行う。
なお、副制御部600は、スライダ232が、水平方向の第1閾値(位置(A))のステップ数を超えると判定した場合(スライダ232が位置(A)よりも支持部材210Aに近付く方向(左方)に移動する場合)も、同様の動作補正による制御処理を行う。
垂直可動部材202の移動動作についても、副制御部600は、上述の水平可動部材202と同様の制御処理を行う。例えば、図24(a)は、副制御部600が、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、スライダ212を原点位置(第1閾値)である位置(ア)から第2閾値である位置(タ)方向に絶対座標動作により移動する途中の位置(イ)(例えば、位置(ア)から支持部材210Cに近付く方向(上方)に200ステップ移動した位置)において、遊技者のボタン操作により副制御部500から受信した演出用投入ボタン受付コマンドを受信した旨の制御コマンドを受信した場合、絶対座標動作を一定時間中断する。そして、副制御部600は、絶対座標動作を中断した位置(位置(イ))を基点にして、垂直可動部材202の相対座標動作を行う。スライダ222は、原点位置である位置(ア)(上下方向の第1閾値)に停止したままの状態(垂直可動部材202は、スライダ212よりもスライダ222が下側に下がって傾いている状態)である。副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、絶対座標動作を中断した位置から、スライダ212、222を略同時に上下方向に小刻みに振動する移動(例えば、スライダ212が位置(イ)、スライダ222が位置(ア)を基点として上下方向に各50ステップ移動)を行う相対座標動作を行う(同図(b)参照)。
同図(b)に示されるように、副制御部600は、前述したモータコマンドに基づいて、スライダ212を、相対座標動作の基点となる位置(イ)から支持部材210Cに近付く方向(上方)に50ステップ離れた移動先の位置(キ)に移動させ、さらに位置(キ)から基点の位置(イ)に戻るように移動させる。さらに副制御部600は、前述のモータコマンドに基づいて、スライダ212を、位置(イ)を基点として支持部材210Dに近付く方向(下方)に50ステップ離れた移動先の位置(ク)に移動させ、さらに位置(ク)から基点の位置(イ)に戻るように移動させる。つまり、前述のモータコマンドを受信した副制御部600の制御により、スライダ212は、位置(イ)→位置(キ)→位置(イ)→位置(ク)→位置(イ)の動作を複数往復(例えば2往復)して行う。本実施例では、スライダ212の上記の移動において、垂直可動部材202又はスライダ212は、他の部材と干渉しないため、位置(イ)を基点にした一連の相対座標動作は、相対座標動作処理において動作補正が行われない実動作により行われる。
一方、スライダ222もスライダ212と同様に、副制御部500からモータコマンドを受信した副制御部600により、絶対座標動作を中断した位置(ア)(上下方向の第1閾値)を相対座標動作の基点に上下方向に各50ステップ移動する。副制御部600の制御によって、スライダ222は、位置(ア)から支持部材210Cに近付く方向(上方)に50ステップ離れた移動先の位置(キ)に移動し、移動後の位置(キ)から基点の位置(ア)に戻るように移動を行う。なお、スライダ222が基点の位置(ア)から位置(キ)まで移動する途中に、垂直可動部材202又はスライダ222と干渉する部材はないため、副制御部600は、相対座標動作処理において動作補正を行わずに、スライダ222を実動作させる。さらに副制御部600が、モータコマンドに基づいて、スライダ222を、基点となる位置(ア)から支持部材210Dに近付く方向(下方)に50ステップ離れた位置(ク)に移動を行おうとするが、この移動動作は、スライダ222の移動ステップ数が、第1閾値(位置(ア))のステップ数を超えて移動する動作となる。つまり、スライダ222が位置(ア)よりも支持部材210Dに近付く方向への移動は、スライダ222と下部遮蔽部材208が干渉する移動となる。したがって、同図(b)の状態で、スライダ222が支持部材210Dに近付く方向(下方)へ移動を行うと、直ぐに下部遮蔽部材208と干渉してしまう。スライダ222が第1閾値(位置(ア))から支持部材210Dに近付く方向(下方)に50ステップ離れた位置(ク)に移動する動作は、前述の水平可動部材204で説明した場合と同様に、相対座標動作処理において動作補正が行われる。つまり、副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、スライダ222を第1閾値(位置(ア))よりも支持部材210Dに近付く方向(下方)に動作させる場合には、CPU610は、右モータドライバ672に動作情報を出力せず(実際にはスライダ222の移動を行わず)、実際にスライダ222を移動した場合と同じ動作データ上の制御処理(移動ステップ数カウンタの減算処理)を行う。
次に、図25(a)に示されるように、副制御部600が、演出用投入ボタン受付コマンドを受信した旨の制御コマンドを副制御部500から受信した場合、副制御部600は、絶対座標動作を一定時間中断する。したがって、スライダ212が基準位置である位置(ア)から支持部材210Cに近付く方向(上方)に所定の距離(例えば、180ステップ)だけ離れた位置(ケ)、スライダ222が基準位置(ア)位置から支持部材210Cに近付く方向(上方)に200ステップ離れた(イ)位置から、さらに支持部材210Dに近付く方向(下方)に所定の距離(例えば、180ステップ)だけ離れた位置(ケ)に移動した位置から、副制御部600によって、スライダ212、222がそれぞれ上下方向に50ステップ移動する相対座標動作が行われる場合を示す。
副制御部600は、副制御部500から受信したモータコマンドに基づいて、絶対座標動作を中断した位置(ケ)を相対座標動作の基点に、スライダ212を支持部材210Cに近付く方向(上方)に50ステップ離れた移動先の位置(コ)に移動し、さらに移動後の位置(コ)から基点となる位置(ケ)に戻る移動を行う。さらに相対座標動作の基点となる位置(ケ)から支持部材210Dに近付く方向(下方)に50ステップ離れた移動先の位置(サ)に移動し、さらに移動後の位置(サ)から基点となる位置(ケ)に戻る移動を行う。前述と同様に、副制御部600は、スライダ212により、相対座標動作の基点である位置(ケ)→位置(コ)→位置(ケ)→位置(サ)→位置(ケ)の動作を複数往復(例えば2往復)行う。
本実施例では、絶対座標動作を中断した位置(ケ)を基点としたスライダ212の上下方向への移動(50ステップの移動)において、スライダ212は、他の部材(例えば、支持部材210Dや下部遮蔽部材208等)と干渉しないため、副制御部600は、位置(ケ)を基点にした一連の相対座標動作を、実際にスライダ212を移動させて行う実動作により行う。
一方、副制御部500からモータコマンドを受信した副制御部600により、スライダ222は、基準位置である位置(ア)(上下方向の第1閾値)から支持部材210Cに近付く方向(上方)に20ステップ離れた位置(ケ)を基点に、さらに支持部材210Cに近付く方向(上方)に50ステップ離れた移動先の位置(コ)に移動する。スライダ222は、移動後の位置(コ)から基点となる位置(ケ)に戻る移動を行う。さらに相対座標動作の基点となる位置(ケ)から支持部材210Dに近付く方向(下方)に50ステップ離れた移動先の位置(サ)まで移動しようとするが、移動途中の位置(ア)(上下方向の第1閾値)よりも支持部材210に近付く方向(下方)に動作する場合には、移動ステップ数カウンタは第1閾値を下回り、下部遮蔽部材208と干渉する移動となる。従って、スライダ222が第1閾値の位置(ア)から支持部材210Dに近付く方向(下方)に移動する動作は、前述と同様に、相対座標動作処理において動作補正が行われる移動動作となる。つまり、スライダ222が位置(ア)よりも支持部材210Dに近付く方向(下方)への移動(30ステップ分の移動)では、CPU610は、右モータドライバ672に動作情報を出力せず、実際にはスライダ222を移動させず、スライダ222が移動したと仮定した場合の制御(仮想空間上の移動)が行われる。これにより、スライダ222が第1閾値よりも支持部材210Dに近付く方向(下方)に移動して、垂直可動部材202やスライダ222が他の部材(例えば、下部遮蔽部材208)に干渉し、垂直稼働部材202等の破損や故障するのを、防止することができる。
なお、本実施例では、可動部材202、204が他の部材と干渉するか否かを判定するタイミングは、動作位置確認処理において、次回の移動(ステップS1201で算出される移動ステップ数)により他の部材と干渉するか否か(閾値として設定されているステップ数を超えるか否か)を事前に判定するようにしているが、移動動作中の現在位置のステップ数を常に更新していき、干渉する直前か否かをその移動中の直前で判定するようにしても好ましい。
また、絶対座標動作を一定時間中断し、相対座標動作を行う為の所定の条件は、本実施例では、遊技者による演出用投入ボタン132の操作を受け付けた場合に条件成立としているが、これに限定されないことは言うまでもない。例えば、内部抽選で特定の役(例えば、ボーナス役)に内部当選したことにより条件成立としてもよく、上記の演出用投入ボタン132の複数の受付(例えば、演出用投入ボタン132を2回操作する等)により条件成立としてもよく、所定のタイミングで演出用投入ボタン132を操作することにより条件成立としても良く、内部抽選で所定の役に当選したことにより条件成立としても良い。
なお、本発明は、可動部材202、204による次回の移動動作が、他の部材(例えば、支持部材210A〜D)と干渉する位置を基点とする移動動作であっても、その位置を基点として、干渉しない範囲で移動動作を行うことができる。したがって、可動部材の移動動作は、絶対座標動作による移動動作でも、相対座標動作による移動動作でもどちらでもよく、絶対座標動作を行った後に所定の条件に基づいて相対座標動作を行う構成としなくても良い。
また、可動部材の相対座標動作における移動で、相対座標動作後の可動部材の位置は、相対座標動作を開始した基点に戻る必要は無く、例えば、基点近傍で相対座標動作を終了するようにしても良い。
本発明のスロットマシン100は、遊技に関する演出として所定の移動動作を行う可動部材(例えば、垂直可動部材202、水平可動部材204)と、前記可動部材の移動動作を制御する動作制御手段(例えば、副制御部600)と、を備える遊技台であって、前記動作制御手段により制御される前記可動部材の移動動作が、前記可動部材以外の他の部材(例えば、支持部材210A〜D、上部遮蔽部材206、下部遮蔽部材208)と干渉する移動動作であるか否かを判定する干渉判定手段(動作位置確認処理(ステップS1102))をさらに備え、前記動作制御手段は、前記干渉判定手段により、前記可動部材の移動動作が、前記他の部材と干渉する移動動作でないと判定された場合には、前記可動部材を実際に移動動作させる実動作処理にて制御し、前記可動部材の移動動作が、前記他の部材と干渉する移動動作であると判定された場合には、前記可動部材を実際に移動動作させずに、仮想空間上で前記可動部材を仮想移動動作させる仮想動作処理にて制御するので、可動部材が次回の移動動作により、他の部材と干渉する位置にあったとしても、他の部材との干渉を回避しつつ、現在の位置を基点にして所定の動作を他の部材と干渉しない範囲で行わせることができ、遊技者の面白味を増すことができる。
また、前記可動部材の位置を更新記憶する位置記憶手段(例えば、相対座標動作処理における相対座標動作用の出力回数カウンタ更新処理(ステップS1612))と、前記位置記憶手段により記憶された前記可動部材の位置に基づいて、該可動部材の位置が前記他の部材と干渉する条件を満たす位置であるか否かを判定する位置判定手段(例えば、動作位置確認処理における算出ステップ数が閾値を超えるか否かを判定する処理(ステップS1202))と、をさらに備え、前記干渉判定手段は、前記位置判定手段による判定結果に基づいて、前記可動部材の次回の移動動作が、前記他の部材と干渉する移動動作であるか否かを判定する。したがって、各可動部材202、204の次回の移動動作が、他の部材と干渉する移動であることを実際の移動前に予め判定し、各可動部材202、204が他の部材と干渉して、破損や故障しないように実際の移動動作を行わせることができる。
また、前記可動部材を駆動する駆動部(例えば、各モータ215〜235)と、前記駆動部を駆動させる為の駆動信号(パルス)を出力する信号出力手段(例えば、CPU610の内部処理である相対座標動作処理における設定した駆動情報を含む動作情報をモータドライバに出力する処理(ステップS1607))をさらに備え、前記動作制御手段による前記仮想動作処理は、前記他の部材と干渉する移動動作であると判定された、前記可動部材の移動動作に対し、前記信号出力手段による駆動信号の出力を停止させる出力停止処理(例えば、CPU610の内部処理である相対座標動作処理における動作補正フラグがあるか否かを判定し、ない場合にはモータドライバへの動作情報出力を行わない処理(ステップS1606))と、前記出力停止処理により停止された駆動信号の出力が停止されていないと仮定した場合の前記可動部材の位置を、前記位置記憶手段により更新記憶させる仮想位置記憶処理(例えば、相対座標動作処理における相対座標動作用の移動ステップ数カウンタを減算する処理(ステップS1608))と、を含んでいる。したがって、次回の移動動作で、可動部材202、204が他の部材と干渉する移動動作を行う場合、その干渉する範囲で可動部材202,204の移動動作を停止して(実動作させずに)、可動部材202,204が実動作したと仮定した制御処理を行うことができるので、通常使用する制御部をそのまま活用しながら、可動部材の位置を管理できる。つまり、可動部材の位置を検出するための位置検出センサやそのための制御回路等を別途に設ける必要が無く、既存の制御部を利用して非常に低コストで、可動部材がどの位置にあっても、その位置を基点として、可動部材が他の部材と干渉しない制御を行うことができる。
また、前記可動部材の移動動作は、予め定められた基準位置を基点に前記可動部材が移動動作する第1の移動動作(絶対座標動作処理(ステップS1103))と、所定条件が成立した場合に、前記第1の移動動作によって前記可動部材が移動した位置を基点に前記可動部材が移動動作する第2の移動動作(相対座標動作処理(ステップS1104))と、を含んでいる。したがって、可動部材が第1の移動動作を行っている途中の任意の位置で、第2の移動動作を行わせることができる。つまり、可動部材の現在位置が、第1の移動動作のどの位置にあるかを検出するための装置を、別途、取り付ける必要がなく、第2の移動動作を適宜行わせることができ、開発コスト、データ量及び製造コストを増加させることなく、より面白味のある遊技台とすることができる。
また、遊技者からの遊技操作を受け付ける操作受付手段(例えば、演出用投入ボタン132)を、さらに備え、前記所定条件の成立は、前記操作受付手段により、遊技者からの遊技操作が受け付けられたことに基づく条件の成立である構成としているので、第1の移動動作を行っている途中で、遊技者のボタン操作に基づいて、第2の移動動作を行うことができる。換言すると、遊技者に演出用投入ボタン132の操作タイミングは様々であるが、どのタイミングでボタン操作を行ったとしても、遊技者の押下したボタン操作のタイミングに基づいて、第2の移動動作を開始することができ、遊技者が参加しているという面白味を味わいながら遊技を行うことができる。
本発明に係る遊技台は、図26に示す、所定の遊技領域に球を発射する発射装置と、発射装置から発射された球を入球可能に構成された入賞口と、入賞口に入球した球を検知する検知手段と、検知手段が球を検知した場合に球を払出す払出手段と、所定の図柄(識別情報)を変動表示する可変表示装置を備え、入賞口に遊技球が入って入賞することを契機として、可変表示装置が図柄を変動させた後に停止表示させて、遊技状態の推移を告知するようなパチンコ機にも好適である。
次に、本発明の第2実施例について説明する。本実施例は、上述した第1実施例に係る演出装置200およびこれに関する処理をパチンコ機1000に適用したものである。このため、同一部分についてはその説明を省略する。以下、図26〜28用いて、パチンコ機1000について詳細に説明する。
<全体構成>
<全体構成>
まず、図26を用いて、パチンコ機1000の全体構成について説明する。同図はパチンコ機1000を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機1000は、ガラス製または樹脂製の透明板部材1052および透明部材保持枠(ガラス枠)1054からなる上扉1050の奥側に視認可能に配設した後述する遊技盤(盤面)1002を備えている。上扉1050の下方には、上扉1050同様に開閉状態を変化可能な下扉1060を配設している。
そして、下扉1060には、球を一時的に貯留すると共に、貯留している球を順次、球送り装置に供給するための貯留皿1071と、発射杆を制御して遊技領域1004に向けて球の発射強度の操作を行うための操作ハンドル1072と、遊技者による押下操作が可能であり、所定の時期にその操作を検出した場合に上述の演出装置200などによる演出表示を変化させるためのチャンスボタン1073(第1実施例の演出用投入ボタンに対応)と、遊技者が貸球の貸し出しを受ける場合に押下される球貸しボタン1074を配設している。
また、下扉1060の後方(遊技盤1002の下方)には、後述する発射モータ(図示省略)によって回動する発射杆1038と、この発射杆1038の先端部に取り付けて球を後述する遊技領域1004に向けて打ち出す発射槌1040と、この発射槌1040によって打ち出す球を後述する外レール1006に導くための発射レール1042と、貯留皿1071の下方には、貯留皿1071に貯留できない溢れ球を貯留するための下皿1150を設けている。
図27は、遊技盤1002を正面から見た略示正面図である。遊技盤1002には、外レール1006と内レール1008とを配設し、遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある。)が転動可能な遊技領域1004を区画形成している。
遊技盤1002の略中央には、第1実施例で説明したものと同様な演出装置200を配設している。この演出装置200は、垂直方向に移動可能な垂直可動部材202と、水平方向に移動自在な水平可動部材204と、これらの可動部材202、204の奥側に配設された液晶表示装置である装飾図柄表示装置1110を備えている。また、垂直可動部材202および水平可動部材204の手前側には、装飾図柄表示装置1110、垂直可動部材202および水平可動部材204を覆うようにして透明なカバー部材205が配設されている。このカバー部材205の上部および下部には、半透明に着色された上部遮蔽部材206および下部遮蔽部材208がそれぞれ設けられており、装飾図柄表示装置1110、垂直可動部材202および水平可動部材204の一部を遮蔽している。演出装置200は、装飾図柄表示装置1110が装飾図柄および演出画像の表示を行うと共に、垂直可動部材202および水平可動部材204が装飾図柄表示装置1110の手前で演出動作を行う構造となっており、第1実施例で説明した演出装置200と同様の構成であるため、説明は省略する。
また、垂直可動部材202は、スライダ212、222が摺動可能に設けられており、モータ215、225(図27では省略)により垂直方向に動作されるようになっている。水平可動部材204は、スライダ232が摺動可能に設けられており、モータ235(図27では省略)により水平方向に動作するようになっている。つまり、第1実施例と同様に、相対座標動作において、スライダ212、222,232が、例えば、上部遮蔽部材206や下部遮蔽部材208に干渉すると判定された場合には、スライダ212、222、232を実動作させずに、仮想空間上でのみ動作させ、動作データは実動作したとみなして処理を行う。
演出装置200の下方には、普通図柄表示装置1112と、特別図柄表示装置1114と、普通図柄保留ランプ1116と、特別図柄保留ランプ1118と、高確中ランプ1120を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置1110は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置によって構成している。この装飾図柄表示装置1110は、左図柄表示領域1110a、中図柄表示領域1110b、右図柄表示領域1110cおよび演出表示領域1110dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域1110a、中図柄表示領域1110bおよび左図柄表示領域1110cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域1110dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域1110a、1110b、1110c、1110dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置1110の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置1110は、液晶表示装置に代えて、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、EL(ElectroLuminescence)表示装置、ドラム式表示装置、リーフ式表示装置等他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置1112は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置1114は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ1116は、保留している普図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を2つまで保留することを可能としている。特図保留ランプ1118は、保留している特図変動遊技の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を4つまで保留することを可能としている。高確中ランプ1120は、遊技状態が高確率状態(後述する大当り遊技の当選確率を通常の確率よりも高く設定した遊技状態)であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を低確率状態(後述する大当り遊技の当選確率を通常の確率に設定した遊技状態)から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
遊技領域1004には、一般入賞口1022と、普図始動口1024と、第1特図始動口1026と、第2特図始動口1028と、可変入賞口1030を配設している。一般入賞口1022は、本実施例では遊技盤1002に複数配設しており、この一般入賞口1022への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口1022に入賞した場合)、後述する払出装置1552を駆動し、所定の個数(本実施例では10個)の球を賞球として貯留皿1071に排出する。貯留皿1071に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口1022に入球した球は、パチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口1024は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤1002の左側に1つ配設している。普図始動口1024を通過した球は一般入賞口1022に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口1024を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、パチンコ機1000は、普図表示装置1112による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口1026は、本実施例では遊技盤1002の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口1026への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置1552を駆動し、所定の個数(本実施例では3個)の球を賞球として貯留皿1071に排出するとともに、特図表示装置1114による特図変動遊技を開始する。また、第1特図始動口1026への入球を所定の球検出センサが検出した場合には、内部抽選が行われる。この内部抽選に当選した場合には、特図表示装置1114および装飾図柄表示装置1110に当選したことを示す図柄を停止表示すると共に、大当たり遊技を開始する。この大当り遊技は、後述する可変入賞口1030に入球する確率が高くなるため、通常遊技(電源投入後に最初に開始される遊技状態)よりも遊技者にとって有利な遊技状態となっている。なお、第1特図始動口1026に入球した球は、パチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口1028は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口1026の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口1028は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置1112が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口1028への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置1552を駆動し、所定の個数(本実施例では5個)の球を賞球として後述する貯留皿1071に排出するとともに、特図表示装置1114による特図変動遊技を開始する。また、第2特図始動口1028への入球を所定の球検出センサが検出した場合には、内部抽選が行われ、この内部抽選に当選した場合には、特図表示装置1114および装飾図柄表示装置1110に当選したことを示す図柄を停止表示すると共に、大当り遊技を開始する。なお、第2特図始動口1028に入球した球は、パチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口1030は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤1002の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口1030は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選し、特図表示装置1114が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口1030への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置1552を駆動し、所定の個数(本実施例では15球)の球を賞球として貯留皿1071に排出する。なお、可変入賞口1030に入球した球は、パチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材1032や、遊技釘1034を複数個、配設していると共に、内レール1008の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機1000の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口1036を設けている。
また、演出装置200の左方から下方にかけては、ワープ装置1230が配設されている。ワープ装置1230は、演出装置200の左方に設けた入球口1232に入った遊技球を演出装置200の前面下方の前面ステージ1234に排出し、さらに、前面ステージ1234に排出した遊技球が前面ステージ1234の中央部後方に設けた第2の入球口1236に入った場合は、遊技球を、第1特図始動口1026の上方である演出装置200の下部中央に設けた排出口1238から第1特図始動口1026に向けて排出するものである。この排出口1238から排出した遊技球は特図始動口1026に入球しやすくなっている。
<制御部>
<制御部>
次に、図28を用いて、このパチンコ機1000の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機1000の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部1300と、主制御部1300が送信するコマンドに応じて、主に演出の制御を行う副制御部1400と、主制御部1300が送信するコマンドに応じて、主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部1550と、遊技球の発射制御を行う発射制御部1600と、パチンコ機1000に供給される電源を制御する電源管理部1650によって構成している。
<主制御部>
<主制御部>
まず、パチンコ機1000の主制御部1300について説明する。
主制御部1300は、主制御部1300の全体を制御する基本回路1302を備えており、この基本回路1302には、CPU1304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM1306と、一時的にデータを記憶するためのRAM1308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O1310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ1312を搭載している。なお、ROM1306やRAM1308については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部1400についても同様である。この基本回路1302のCPU1304は、水晶発信器1314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路1302には、水晶発信器1314が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路1316(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ1318が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路1316および基本回路1302に出力するためのセンサ回路1320と、特図表示装置1114の表示制御を行うための表示回路1322と、普図表示装置1112の表示制御を行うための表示回路1324と、各種状態表示部1326(普図保留ランプ、特図保留ランプ、高確中ランプ等)の表示制御を行うための表示回路1328と、第2特図始動口や可変入賞口等を開閉駆動する各種ソレノイド1330を制御するためのソレノイド回路1332を接続している。
なお、第1特図始動口に球が入賞したことを球検出センサ1318が検出した場合には、センサ回路1320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路1316に出力する。この信号を受信したカウンタ回路1316は、第1特図始動口に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口1026に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路1316は、第2特図始動口に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路1302には、情報出力回路1334を接続しており、主制御部1300は、この情報出力回路1334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路1652にパチンコ機1000の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部1300には、電源管理部1500から主制御部1300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路1336を設けており、この電圧監視回路1336は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路1302に出力する。
また、主制御部1300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)1338を設けており、CPU1304は、この起動信号出力回路1338から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部1300は、副制御部1400に信号(コマンド)を送信するための出力インタフェースと、払出制御部1550に信号(コマンド)を送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、副制御部1400および払出制御部1550との通信を可能としている。なお、主制御部1300と副制御部1400および払出制御部1550との情報通信は一方向の通信であり、主制御部1300は副制御部1400および払出制御部1550にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、副制御部1400および払出制御部1550からは主制御部1300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
<副制御部>
次に、パチンコ機1000の副制御部1400について説明する。
副制御部1400は、主に主制御部1300が送信したコマンド等に基づいて副制御部1400の全体を制御する基本回路1402を備えており、この基本回路1402には、CPU1404と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM1406と、一時的にデータを記憶するためのRAM1408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O1410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ1412を搭載している。この基本回路1402のCPU1404は、水晶発信器1414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路1402には、スピーカ1416(およびアンプ)の制御を行うための音源IC1418と、各種ランプ1420の制御を行うための表示回路1422と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)1110の制御を行うための副制御部1500と、チャンスボタン1146の押下を検出して信号を出力するチャンスボタン検出回路1380を接続している。
副制御部1500は、図示は省略するが、演算処理装置であるCPUや、ROMやRAM等の各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備えている。副制御部1500のCPUは、副制御部1400のCPU1404からの信号(コマンド)を入出力インタフェースを介して受信し、副制御部1500全体を制御する。また、CPUには、バスを介して、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が接続されている。このVDPには、水晶発信器が接続され、さらに、バスを介して、画像データと、画像データ用のカラーパレットデータが記憶されているCG−ROM、VRAMが接続されている。VDPは、CPUからの信号をもとにROMに記憶された画像データを読み出し、RAMのワークエリアを使用して画像信号を生成し、D/Aコンバータを介して装飾図柄表示装置1110の表示画面に画像を表示する。なお、装飾図柄表示装置1110には、CPUによって装飾図柄表示装置1110の表示画面の輝度調整を可能とするため輝度調整信号が入力されている。副制御部1500のCPUは、入出力インタフェースを介して副制御部1400から受信したコマンドに基づいて、装飾図柄表示装置1110の表示を制御する処理を実行する。
副制御部1600は、図示は省略するが、演算処理装置であるCPUや、ROMやRAM等の各IC、各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備えている。副制御部1600のCPUは、副制御部1400からの信号(コマンド)を入出力インタフェースを介して受信し、副制御部1600全体を制御する。
また、副制御部1600のCPUには、外部の機器から信号を受信するための入力インタフェース、および外部の機器へ信号を送信するための出力インタフェースが接続されている。入力インタフェースには、第1実施例と同様に、演出装置200の各駆動機構が備える左センサA216、左センサB217、右センサA226、右センサB227、上センサA236および上センサB237が接続されている。なお、本実施例の副制御部1600は、オプションとしてさらに下センサA667、および下センサB668を接続可能に構成されている。
出力インタフェースには、演出装置200の各駆動機構が備える各モータが駆動部を介して接続されている。具体的には、第1実施例と同様に、左モータドライバ671を介して左モータ215、右モータドライバ672を介して右モータ225、上モータドライバ673を介して上モータ235が接続されている。なお、本実施例の副制御部1600は、オプションとしてさらに下モータドライバ674を介して下モータ275を接続可能に構成されている。
また、副制御部1600のCPUには、外部ICを選択するためのアドレスデコード回路が接続されており、このアドレスデコード回路には、副制御部1400と信号(コマンド)を送受信するための入出力インタフェースが接続されている。副制御部1600のCPUは、入出力インタフェースを介して副制御部1400から受信したコマンドに基づいて、演出装置200の各モータ215、225、235を制御する処理を実行する。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機1000の払出制御部1550、発射制御部1600、電源管理部1650について説明する。
払出制御部1550は、主に主制御部1300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置1552を制御すると共に、払出センサ1554が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部1556を介して、パチンコ機1000とは別体で設けられたカードユニット1654との通信を行う。
発射制御部1600は、払出制御部1550が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、操作ハンドル1048内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による発射ハンドル1048の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆1038および発射槌1040を駆動する発射モータ1602の制御や、貯留皿1071から発射レール1042に球を供給する球送り装置1604の制御を行う。
電源管理部1650は、パチンコ機1000に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部1300、副制御部1400等の各制御部や払出装置1552等の各装置に供給する。さらに、電源管理部1650は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部1300のRAM1308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
以上説明したように、演出装置200をパチンコ機1000に適用することによって、第1実施例と同様に、可動部材202、204の相対座標動作(副動作)を、予め決められた基点(基準位置)に限定されず、任意の位置から行うことができ、相対座標動作を違和感なく行うことができるとともに、より様々な動作をする演出を可動部材202、204に行わせることができる。つまり、可動部材202、204の相対座標動作の開始位置に左右されず、複数種類の多彩な動作を行わせる演出を行うことが可能となり、遊技の興趣を高めることができる。
なお、本発明に係る遊技台は、上記した各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、各可動部材202、204は、上記実施例において示した形状とは異なる形状のものであってもよいし、上記実施例において示した動作とは異なる動作をするものであってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、上記パチンコ機1000(1種)以外に、パチンコ機(2種、3種)、封入式パチンコ機、およびパチロット等にも適用することができるし、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール等にも適用することができる。
また、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
本発明は、スロットマシンやパチンコ機等に代表される遊技台に関する。
100・・・スロットマシン
132・・・メダル投入ボタン(演出用投入ボタン)
202・・・垂直可動部材
204・・・水平可動部材
300、1300・・・主制御部
400、1400・・・副制御部
500、1500・・・副制御部
600、1600・・・副制御部
1000・・・パチンコ機
1073・・・チャンスボタン
132・・・メダル投入ボタン(演出用投入ボタン)
202・・・垂直可動部材
204・・・水平可動部材
300、1300・・・主制御部
400、1400・・・副制御部
500、1500・・・副制御部
600、1600・・・副制御部
1000・・・パチンコ機
1073・・・チャンスボタン
Claims (5)
- 遊技に関する演出として所定の移動動作を行う可動部材と、
前記可動部材の移動動作を制御する動作制御手段と、
を備える遊技台であって、
前記動作制御手段により制御される前記可動部材の移動動作が、前記可動部材以外の他の部材と干渉する移動動作であるか否かを判定する干渉判定手段をさらに備え、
前記動作制御手段は、前記干渉判定手段により、前記可動部材の移動動作が、前記他の部材と干渉する移動動作でないと判定された場合には、前記可動部材を実際に移動動作させる実動作処理にて制御し、前記可動部材の移動動作が、前記他の部材と干渉する移動動作であると判定された場合には、前記可動部材を実際に移動動作させずに、仮想空間上で前記可動部材を仮想移動動作させる仮想動作処理にて制御することを特徴とする遊技台。 - 前記可動部材の位置を更新記憶する位置記憶手段と、
前記位置記憶手段により記憶された前記可動部材の位置に基づいて、該可動部材の位置が前記他の部材と干渉する条件を満たす位置であるか否かを判定する位置判定手段と、
をさらに備え、
前記干渉判定手段は、前記位置判定手段による判定結果に基づいて、前記可動部材の移動動作が、前記他の部材と干渉する移動動作であるか否かを判定することを特徴とする、
請求項1に記載の遊技台。 - 前記可動部材を駆動する駆動部と、
前記駆動部を駆動させる為の駆動信号を出力する信号出力手段と、
をさらに備え、
前記動作制御手段による前記仮想動作処理は、
前記他の部材と干渉する移動動作であると判定された、前記可動部材の移動動作に対し、前記信号出力手段による駆動信号の出力を停止させる出力停止処理と、
前記出力停止処理により停止された駆動信号の出力が停止されていないと仮定した場合の前記可動部材の位置を、前記位置記憶手段により更新記憶させる仮想位置記憶処理と、
を含むことを特徴とする、
請求項2に記載の遊技台。 - 前記可動部材の移動動作は、
予め定められた基準位置を基点に前記可動部材が移動動作する第1の移動動作と、
所定条件が成立した場合に、前記第1の移動動作によって前記可動部材が移動した位置を基点に前記可動部材が移動動作する第2の移動動作と、
を含むことを特徴とする、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技台。 - 遊技者からの遊技操作を受け付ける操作受付手段を、さらに備え、
前記所定条件の成立は、前記操作受付手段により、遊技者からの遊技操作が受け付けられたことに基づく条件の成立であることを特徴とする、
請求項4に記載の遊技台。
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-
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- 2009-03-18 JP JP2009065947A patent/JP2010213972A/ja active Pending
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