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JP2010210807A - 信号切り換え装置および信号切り換え装置におけるsdi信号処理方法 - Google Patents

信号切り換え装置および信号切り換え装置におけるsdi信号処理方法 Download PDF

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JP2010210807A JP2009055353A JP2009055353A JP2010210807A JP 2010210807 A JP2010210807 A JP 2010210807A JP 2009055353 A JP2009055353 A JP 2009055353A JP 2009055353 A JP2009055353 A JP 2009055353A JP 2010210807 A JP2010210807 A JP 2010210807A
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知二 水谷
Kazushi Sato
一志 佐藤
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Abstract

【課題】信号切り換え装置の出力を受けるモニター機器における音声系ノイズの発生を防止する。
【解決手段】クロスポイントスイッチ101は、ユーザ操作に基づいた切り換え制御信号SWCに基づいて、m系統のSDI信号Sin-1〜Sin-mから一系統のSDI信号を選択的に取り出す。S/P変換器102から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域(HANC領域)にオーディオに関係するパケット(ADP,EDP,ACP)が無いとき、無音データ発生部106からのオーディオデータを利用して、ADP出力部110、EDP出力部111はパケットを構成し、マルチプレクサ112は、そのパケットを、当該アンシラリデータ領域に挿入する。そのため、クロスポイントスイッチ101で切り換えられるSDI信号の種類によらず、マルチプレクサ112の出力SDI信号は、全てのアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが挿入されたものとなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、信号切り換え装置および信号切り換え装置におけるSDI信号処理方法に関し、特に、アンシラリデータ領域にオーディオデータパケット等が挿入されるエンベデッドオーディオSDI信号を取り扱う信号切り換え装置等に関する。
従来、SDI(Serial Digital Interface)信号を取り扱う信号切り換え装置が知られている(特許文献1)。図6は、SDI信号のフレーム構造例を示している。このフレーム構造例は、525ラインシステムの場合の例であって、垂直方向に525ライン、水平方向に1716ワードの構造になっている。
水平方向の構造を説明する。第0ワードから第1439ワードまでの1440ワードは、デジタルビデオデータが挿入されるアクティブビデオデータ領域として用いられる。第1440ワードから第1443ワードまでの4ワードは、アクティブビデオデータ領域の終了同期符号EAV(End of ActiveVideo)が挿入される終了同期符号領域として用いられる。第1444ワードから第1711ワードまでの268ワードは、水平アンシラリデータ(HANCデータ)が挿入されるHANCデータ領域として用いられる。第1712から第1715ワードまでの4ワードは、アクティブビデオデータ領域の開始同期符号SAV(Start of ActiveVideo)が挿入される開始同期符号領域として用いられる。
また、垂直方向の構造を説明する。第1ラインから第19ラインまでの19ラインは、垂直アンシラリデータ(VANCデータ)が挿入されるVANCデータ領域として用いられる。第20ラインから第263ラインまでの244ラインは、第1フィールドのアクティブビデオデータが挿入されるアクティブビデオデータ領域として用いられる。第264ラインから第282ラインまでの19ラインは、垂直アンシラリデータ(VANCデータ)が挿入されるVANCデータ領域として用いられる。第283ラインから第525ラインまでの243ラインは、第2フィールドのアクティブビデオデータが挿入されるアクティブビデオデータ領域として用いられる。
図6に示すSDI信号においては、デジタルビデオデータの他に、デジタルオーディオデータを伝送できる。デジタルオーディオデータを伝送するために、HANCデータ領域に、エンベデットオーディオデータが組み込まれる。この場合、HANCデータ領域に、アンシラリデータとして、オーディオデータパケット(ADP:Audio Data Packet)、拡張データパケット(EDP:ExtendedData Packet)、オーディオコントロールパケット(ACP:Audio Control Packet)等が挿入される。
図7は、従来、SDI信号を取り扱う信号切り換え装置(スイッチャ)200の構成例を示している。信号切り換え装置200は、クロスポイントスイッチ201と、S/P(シリアル/パラレル)変換器202と、ADP(オーディオデータパケット)抜き出し部203と、EDP(拡張データパケット)抜き出し部204を有している。また、信号切り換え装置200は、音量調整部(オーディオボリューム)205と、ADP(オーディオデータパケット)出力部206と、EDP(拡張データパケット)出力部207と、マルチプレクサ208と、P/S(パラレル/シリアル)変換器209を有している。
クロスポイントスイッチ201は、m系統のSDI信号Sin-1〜Sin-mから、切り換え制御信号SWCに基づいて、一系統のSDI信号を選択的に取り出して出力する。ここで、m系統のSDI信号Sin-1〜Sin-mには、エンベデットオーディオデータが組み込まれているもの、あるいは組み込まれていないものなど、まちまちである。また、エンベデットオーディオデータが組み込まれている場合であっても、拡張データパケットが有るものと無いもの、またオーディコントロールパケットがあるものと無いもの等がある。また、オーディオデータパケットおよび拡張データパケットのペイロードに含まれるチャネル数が異なる場合がある。
S/P変換器202は、クロスポイントスイッチ201から出力されるSDI信号をシリアル信号からnビットのパラレル信号に変換する。ADP抜き出し部203は、S/P変換器202でパラレル信号に変換されたSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオデータパケットが有るか否かを判別する。そして、ADP抜き出し部203は、オーディオデータパケットが有る場合には、SDI信号からオーディオデータパケットを抜き出し、そのパケットのペイロードに含まれている各チャネルの20ビットのオーディオデータを取り出して出力する。
EDP抜き出し部204は、S/P変換器202でパラレル信号に変換されたSDI信号のアンシラリデータ領域に拡張データパケットが有るか否かを判別する。そして、EDP抜き出し部204は、拡張データパケットが有る場合には、SDI信号から拡張データパケットを抜き出し、そのパケットのペイロードに含まれている各チャネルの4ビットの拡張データを取り出して出力する。
音量調整部205は、上述したクロスポイントスイッチ201による信号切り換え時に、音量調整信号VCに基づき、ADP抜き出し部203およびEDP抜き出し部204で抜き出されたオーディオデータに対してソフトミュート処理を行う。この場合、切り換え前のオーディオデータに対しては音量レベルを徐々に低下させる処理が行われ、切り換え後のオーディオデータに対しては音量レベルを徐々に上昇させる処理が行われる。この音量調整部205におけるソフトミュート処理により、信号切り換え時における音声系ノイズの発生が抑えられる。
ADP出力部206は、音量調整部205でソフトミュート処理された後の各チャネルのオーディオデータ(20ビット)を含むオーディオデータパケットを再構成して出力する。また、EDP出力部207は、音量調整部205でソフトミュート処理された後の各チャネルの拡張データ(4ビット)を含む拡張データパケットを再構成して出力する。
マルチプレクサ208は、ADP出力部206から出力されるオーディオデータパケットおよびEDP出力部207から出力される拡張データパケットを、S/P変換器202から出力されたSDI信号のアンシラリデータ領域に挿入する。この場合、S/P変換器202から出力されたSDI信号に元々含まれているオーディオデータパケットおよび拡張データパケットは除かれる。P/S変換器209は、マルチプレクサ208から出力されたSDI信号をパラレル信号からシリアル信号に変換して出力SDI信号Soutを出力する。
図7に示す信号切り換え装置200の動作を説明する。クロスポイントスイッチ201には、m系統のSDI信号Sin-1〜Sin-mが入力されている。クロスポイントスイッチ201では、ユーザ操作に基づいた切り換え制御信号SWCに基づいて、m系統のSDI信号Sin-1〜Sin-mから一系統のSDI信号が取り出される。このように、クロスポイントスイッチ201で取り出されたSDI信号は、S/P変換器202でシリアル信号からパラレル信号に変換される。このS/P変換器202で得られるSDI信号は、ADP抜き出し部203、EDP抜き出し部204およびマルチプレクサ208に供給される。
ADP抜き出し部203では、S/P変換器202から供給されたSDI信号にオーディオデータパケットが有るか否かが判別される。そして、ADP抜き出し部203では、オーディオデータパケットが有る場合、SDI信号からオーディオデータパケットが抜き出され、そのパケットのペイロードに含まれている各チャネルの20ビットのオーディオデータが取り出される。このようにADP抜き出し部203で取り出された各チャネルのオーディオデータは音量調整部205に供給される。
また、EDP抜き出し部204では、S/P変換器202から供給されたSDI信号に拡張データパケットが有るか否かが判別される。そして、EDP抜き出し部204では、拡張データパケットが有る場合、SDI信号から拡張データパケットが抜き出され、そのパケットのペイロードに含まれている各チャネルの4ビットの拡張データが取り出される。このようにEDP抜き出し部204で取り出された各チャネルの拡張データは音量調整部205に供給される。
音量調整部205では、上述したクロスポイントスイッチ201による信号切り換え時に、音量調整信号VCに基づき、ADP抜き出し部203およびEDP抜き出し部204から供給されるオーディオデータに対して、ソフトミュート処理が行われる。そして、ソフトミュート処理後の各チャネルの20ビットのオーディオデータはADP出力部206に供給される。また、ソフトミュート処理後の各チャネルの4ビットの拡張データはEDP出力部207に供給される。
ADP出力部206では、音量調整部205から供給される各チャネルの20ビットのオーディオデータをペイロードに配置したオーディオデータパケットが再構成され、このオーディオデータパケットはマルチプレクサ208に供給される。また、EDP出力部207では、音量調整部205から供給される各チャネルの4ビットの拡張データをペイロードに配置した拡張データパケットが再構成され、この拡張データパケットはマルチプレクサ208に供給される。
マルチプレクサ208では、ADP出力部206、EDP出力部207からパケットが供給される場合、S/P変換器202から供給されるSDI信号のアンシラリデータ領域にそれらのパケットが挿入されて出力される。なお、マルチプレクサ208では、ADP出力部206、EDP出力部207からパケットが供給されない場合には、S/P変換器202から供給されるSDI信号がそのまま出力される。マルチプレクサ208から出力されたSDI信号は、P/S変換器209でパラレル信号からシリアル信号に変換され、信号切り換え装置200の出力SDI信号Soutとされる。
図8は、図7の信号切り換え装置200で、例えば、SDI信号Sin-1とSDI信号Sin-2とを切り換えた場合に得られる出力SDI信号Soutを示している。図8(a)は、SDI信号Sin-1からSDI信号Sin-2にスイッチングライン(第10ライン)で切り換えるように制御する切り換え制御信号SWCを示している。図8(b)は、水平同期信号HDを示している。
図8(c)は、SDI信号Sin-1を示している。このSDI信号Sin-1は、アンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号である。このアンシラリデータ領域には、オーディオデータパケット(ADP)および拡張データパケット(EDP)が挿入されている(図8(c)の「有」の部分参照)。
なお、エンベデットオーディオの規格で、スイッチングラインの次ラインにオーディオデータパケット(ADP)および拡張データパケット(EDP)を挿入することが禁止されている。上述したようにSDI信号Sin-1はアンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号であるが、スイッチングラインの次ラインのアンシラリデータ領域にパケット挿入はされていない(図8(c)の「無」の部分参照)。
図8(d)は、SDI信号Sin-2を示している。このSDI信号Sin-2は、アンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれていないSDI信号であり、このアンシラリデータ領域には、オーディオデータパケット(ADP)および拡張データパケット(EDP)が挿入されていない(図8(d)の「無」の部分参照)。
図8(e)は、スイッチングラインでSDI信号Sin-1からSDI信号Sin-2に切り換えられて得られた出力SDI信号Soutを示している。この出力SDI信号Soutにおいて、SDI信号Sin-1の部分ではアンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれているが、SDI信号Sin-2の部分ではアンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれていない。
特開平11−306669号公報
上述の図7に示す信号切り換え装置200においては、クロスポイントスイッチ201による信号切り換え時に音量調整部205によりソフトミュート処理が行われることから、エンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号同士の切り換えでは、音声系ノイズは発生しない。勿論、エンベデッドオーディオデータを組み込まれていないSDI信号同士の切り換えでも音声系ノイズは発生しない。
しかし、エンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号と、エンベデッドオーディオデータが組み込まれていないSDI信号との間で切り換えると、信号切り換え装置200の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生することがある。このような音声系ノイズの発生は、モニター機器の性能に依存している。
この発明の目的は、信号切り換え装置(スイッチャ)の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生することを防止することにある。
この発明の概念は、
アクティブビデオデータが挿入されるアクティブビデオデータ領域と、上記アクティブビデオデータ領域の開始同期符号が挿入される開始同期符号領域と、上記アクティブビデオデータ領域の終了同期符号が挿入される終了同期符号領域と、上記終了同期符号領域と上記開始同期符号領域との間に位置し、アンシラリデータが挿入されるアンシラリデータ領域を有するSDI信号の切り換えを行うスイッチ部と、
上記スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域に上記アンシラリデータとしてオーディオに関係するパケットがあるかないかを判別するパケット有無判別部と、
上記パケット有無判別部で上記オーディオに関係するパケットが無いと判別されるとき、上記スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域に、上記オーディオに関係するパケットを挿入するパケット挿入部
を備える信号切り換え装置にある。
この発明において、スイッチ部では、SDI信号同士の切り換えが行われる。この場合、スイッチ部で切り換えられるSDI信号の組み合わせには種々がある。例えば、エンベデッドオーディオデータが組み込まれた、つまりアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが有るSDI信号同士の組み合わせがある。また、例えば、エンベデッドオーディオデータが組み込まれていないSDI信号同士の組み合わせがある。また、例えば、エンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号と、エンベデッドオーディオデータが組み込まれていないSDI信号の組み合わせがある。
この発明において、パケット有無判別部では、スイッチ部から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが有るか無いかが判別される。そして、無いときには、パケット挿入部で、スイッチ部から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域に、オーディオに関係するパケットが挿入される。
例えば、パケット挿入部では、以下のように、オーディオに関係するパケットが挿入される。オーディオに関係するパケットとしてオーディオデータパケットが無いとき、無音に相当するオーディオデータパケットが挿入される。また、オーディオに関係するパケットとして拡張データパケットが無いとき、無音時の拡張データに相当する拡張データパケットが挿入される。また、オーディオに関係するパケットとしてオーディオコントロールパケットが無いとき、自身が定義したオーディオコントロールパケットが挿入される。
この発明において、スイッチ部から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが無いときには、パケット挿入部で、スイッチ部から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが挿入される。そのため、スイッチ部で切り換えられるSDI信号の種類によらず、信号切り換え装置の出力として最終的に得られるSDI信号は、全てのアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが挿入されたものとなる。したがって、エンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号と、エンベデッドオーディオデータが組み込まれていないSDI信号との間の切り換えであったとしても、信号切り換え装置の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生することはない。
また、この発明において、例えば、パケット挿入部は、パケット有無判別部でオーディオに関係するパケットが有ると判別されるとき、スイッチ部から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域からオーディオに関係するパケットを抜き出し、自身のタイミングで再構成した該オーディオに関係するパケットを、スイッチ部から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域に挿入する、ようにしてもよい。
この場合、アンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが有るか無いかによらず、信号切り換え装置の出力として最終的に得られるSDI信号は、全てのアンシラリデータ領域に、同一の態様でオーディオに関係するパケットが挿入されたものとなる。これにより、信号切り換え装置の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生することをより確実に防ぐことができる。
また、この発明において、例えば、アンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケット以外のアンシラリデータがあるとき、このアンシラリデータの挿入位置を、オーディオに関係するパケットの挿入位置より後の位置に移動するアンシラリデータ移動部をさらに備えるようにしてもよい。
エンベデッドオーディオのルールでは、オーディオに関係するパケットは、アンシラリデータ領域のうち、アクティブビデオデータ領域の終了同期符号(EAV)の直後に挿入する必要がある。スイッチ部から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域に、タイムコード等が挿入されている場合、アンシラリデータ移動部でそのタイムコード等の挿入位置を移動できる。これにより、タイムコード等の他のアンシラリデータを失うことなく、オーディオに関係するパケットをアンシラリデータ領域に適切に挿入することが可能となる。
また、この発明において、例えば、アンシラリデータ移動部は、オーディオに関係するパケット以外の他のアンシラリデータをアンシラリデータ領域の最後に移動し、オーディオに関係するパケットと、移動された他のアンシラリデータとの間の領域に削除パケットを挿入する削除パケット挿入部をさらに備えるようにしてもよい。
スイッチ部から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域にタイムコード等が挿入されている場合、その挿入位置によっては、このアンシラリデータ領域に挿入されたオーディオに関係するパケットの直後に当該タイムコード等を挿入することが不可能となることがある。この場合、上述したようにタイムコード等がアンシラリデータ領域の最後に移動されると共に、オーディオに関係するパケットとタイムコード等の間の領域に削除パケットが挿入されることで、オーディオに関係するパケットとタイムコード等の間にギャップを発生させることなく、タイムコード等の移動を適切に行うことができる。
また、この発明において、例えば、第1のモードまたは第2のモードをユーザが選択するユーザ選択部と、このユーザ選択部により第1のモードが選択されたとき、パケット挿入部から出力されるSDI信号を出力し、ユーザ選択部で第2のモードが選択されたとき、スイッチ部から出力されるSDI信号を出力するセレクタをさらに備えるようにしてもよい。これにより、ユーザは、信号切り換え装置の出力SDI信号として、信号切り換え装置の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生しないように加工処理されたSDI信号、あるいはスイッチ部から出力されたままのトランスペアレントなSDI信号のいずれかを、任意に選択できる。
また、この発明において、例えば、パケット挿入部は、パケット有無判別部でオーディオに関係するパケットとして信号切り換え装置が対応しているチャネルのうち少なくとも1つ以上のチャネルでオーディオデータが含まれていない第1のオーディオデータパケットが有ると判別されるとき、上述の少なくとも1つ以上のチャネルのオーディオデータとして無音に相当するオーディオデータを利用して、信号切り換え装置が対応しているチャネルの全てのチャネルのオーディオデータが含まれた第2のオーディオデータパケットを再構成し、スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域に、第1のオーディオデータパケットの代わりに、第2のオーディオデータパケットを挿入するようにしてもよい。
この場合、スイッチ部で切り換えられるSDI信号の種類によらず、信号切り換え装置の出力として最終的に得られるSDI信号のアンシラリデータ領域に挿入されたオーディオデータパケットは、信号切り換え装置が対応している全チャネルのオーディオデータが含まれたものとなる。したがって、含まれているオーディオデータのチャネル数が異なっているオーディオデータパケットがアンシラリデータに挿入されているSDI信号間の切り換えであったとしても、信号切り換え装置の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生することはない。
この発明によれば、スイッチ部で切り換えられるSDI信号の種類によらず、信号切り換え装置の出力として最終的に得られるSDI信号は全てのアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが挿入されたものとなる。したがって、エンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号と、エンベデッドオーディオデータが組み込まれていないSDI信号との間の切り換えであったとしても、信号切り換え装置の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生することはない。
この発明の実施の形態としての信号切り換え装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態としての信号切り換え装置においてSDI信号Sin-1とSDI信号Sin-2とを切り換えた場合に得られる出力SDI信号Soutを説明するための図である。 信号切り換え装置のマルチプレクサから出力されるSDI信号と、シリアル/パラレル変換器から出力されるSDI信号とを比較して示す図である。 SDI信号のアンシラリデータ領域(HANCデータ領域)にあるタイムコードTCを確実に載せ直したい場合に、アンシラリデータ領域に挿入すべき削除パケットを説明するための図である。 削除パケットを挿入しない場合について、信号切り換え装置のマルチプレクサから出力されるSDI信号と、シリアル/パラレル変換器から出力されるSDI信号とを比較して示す図である。 SDI信号のフレーム構造例を示す図である。 従来のSDI信号を取り扱う信号切り換え装置の構成例を示すブロック図である。 従来の信号切り換え装置においてSDI信号Sin-1とSDI信号Sin-2とを切り換えた場合に得られる出力SDI信号Soutを説明するための図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
[信号切り換え装置の構成例]
[信号切り換え装置の動作]
[切り換え時における出力SDI信号の例]
[切り換え時における出力SDI信号の例]
<1.実施の形態>
[信号切り換え装置の構成例]
図1は、実施の形態としての信号切り換え装置(スイッチャ)100の構成例を示している。この信号切り換え装置100は、クロスポイントスイッチ101と、S/P(シリアル/パラレル)変換器102と、オーディオデータパケット(ADP)抜き出し部103と、拡張データパケット(EDP)抜き出し部104を有している。また、この信号切り換え装置100は、FIFO(First-In First-Out)メモリ部105と、無音データ発生部106と、セレクタ107と、タイミングジェネレータ109を有している。
また、信号切り換え装置100は、音量調整部108と、オーディオデータパケット(ADP)出力部110と、拡張データパケット(EDP)出力部111と、マルチプレクサ112と、セレクタ122と、P/S(パラレル/シリアル)変換器123を有している。また、信号切り換え装置100は、オーディオコントロールパケット(ACP)抜き出し部113と、ACP補正部114と、ACP生成部115と、セレクタ116と、ACP出力部117と、削除パケット(DLP)出力部118を有している。
また、信号切り換え装置100は、他のアンシラリデータ抜き出し部(OTR抜き出し部)119と、FIFOメモリ部120と、他のアンシラリデータ出力部(OTR出力部)121を有している。
クロスポイントスイッチ101は、m系統のSDI信号Sin-1〜Sin-mから、切り換え制御信号SWCに基づいて、一系統のSDI信号を選択的に取り出して出力する。ここで、m系統のSDI信号Sin-1〜Sin-mには、エンベデットオーディオデータが組み込まれているもの、あるいは組み込まれていないものなど、まちまちである。また、エンベデットオーディオデータが組み込まれている場合であっても、拡張データパケットが有るものと無いもの、またオーディコントロールパケットがあるものと無いもの等がある。また、オーディオデータパケットおよび拡張データパケットのペイロードに含まれるチャネル数が異なる場合がある。
S/P変換器102は、クロスポイントスイッチ101から出力されるSDI信号をシリアル信号からnビットのパラレル信号に変換する。ADP抜き出し部103は、S/P変換器102でパラレル信号に変換されたSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオデータパケットが有るか否かを判別する。ADP抜き出し部103は、オーディオデータパケットが有る場合には、SDI信号からオーディオデータパケットを抜き出し、そのパケットのペイロードに含まれている各チャネルの20ビットのオーディオデータを取り出して、FIFOメモリ部105に出力する。
EDP抜き出し部104は、S/P変換器102でパラレル信号に変換されたSDI信号のアンシラリデータ領域に拡張データパケットが有るか否かを判別する。そして、EDP抜き出し部104は、拡張データパケットが有る場合には、SDI信号から拡張データパケットを抜き出し、そのパケットのペイロードに含まれている各チャネルの4ビットの拡張データを取り出して、FIFOメモリ部105に出力する。
FIFOメモリ部105は、ADP抜き出し部103およびEDP抜き出し部104から出力されるオーディオデータを、入力する。この場合、ADP抜き出し部103からの20ビットのオーディオデータおよびEDP抜き出し部104からの4ビットの拡張データが合成されて24ビットのオーディオデータとして、FIFOメモリ部105に入力されて蓄積される。なお、ADP抜き出し部103からの20ビットのオーディオデータはあるが、EDP抜き出し部104からの4ビットの拡張データが無い場合、FIFOメモリ部105では、20ビットのオーディオデータに無音時の拡張データ(4ビット)が付加される。
このFIFOメモリ部105に入力された各チャネルのオーディオデータは、タイミングジェネレータ109からのタイミング信号により順次読み出されて、セレクタ107に入力される。無音データ発生部106は、無音に相当する24ビットのオーディオデータを発生して、セレクタ107に入力する。セレクタ107は、FIFO部105から入力されるオーディオデータあるいは無音データ発生部106から入力されるオーディオデータを選択的に取り出して出力する。セレクタ107は、FIFOメモリ部105から出力されるエンプティ信号EMPに基づいて、選択動作を行う。この場合、セレクタ107は、フルチャネル、例えば16チャネルの24ビットのオーディオデータを出力する。
例えば、FIFOメモリ部105に16チャネルのオーディオデータが蓄積されている場合は、セレクタ107が16チャネルのオーディオデータを出力する全期間、エンプティ信号EMPは読み出しデータが有ることを示す。そのため、この場合には、セレクタ107から出力される16チャネルのオーディオデータは、全てFIFOメモリ部105から読み出されたデータとなる。
また、例えば、FIFOメモリ部105に、16チャネルに満たないチャネル、例えばPチャネルのオーディオデータが蓄積されている場合は、エンプティ信号EMPは、以下のようになる。すなわち、エンプティ信号EMPは、セレクタ107が16チャネルのオーディオデータを出力する期間のうち、Pチャネルのオーディオデータを出力する期間では読み出しデータが有ることを示し、その後の期間では読み出しデータが無いことを示す。この場合には、セレクタ107から出力される最初のPチャネルのオーディオデータに関してはFIFOメモリ部105から読み出されたデータとなり、その他のチャネルのオーディオデータに関しては無音データ発生部106で発生された無音データとなる。
また、例えば、FIFOメモリ部105にオーディオデータが蓄積されていない場合は、セレクタ107が16チャネルのオーディオデータを出力する全期間、エンプティ信号EMPは読み出しデータが無いことを示す。そのため、この場合には、セレクタ107から出力される16チャネルのオーディオデータは、全て無音データ発生部106で発生された無音データとなる。
音量調整部108は、上述したクロスポイントスイッチ101による信号切り換え時に、音量調整信号VCに基づき、セレクタ107から出力される24ビットオーディオデータに対して、ソフトミュート処理を行う。この場合、切り換え前のオーディオデータに対しては音量レベルを徐々に低下させる処理が行われ、切り換え後のオーディオデータに対しては音量レベルを徐々に上昇させる処理が行われる。この音量調整部108におけるソフトミュート処理により、信号切り換え時における音声系ノイズの発生が抑えられる。
タイミングジェネレータ109は、信号切り換え装置100の各部で使用するタイミング信号を発生する。例えば、このタイミングジェネレータ109は、上述したようにFIFOメモリ部105の読み出しタイミング、マルチプレクサ112の切り換えタイミング等を示すタイミング信号を発生する。
ADP出力部110は、音量調整部108でソフトミュート処理された後の16チャネルのオーディオデータ(20ビット)を含むオーディオデータパケットを再構成して出力する。また、EDP出力部111は、音量調整部108でソフトミュート処理された後の16チャネルの拡張データ(4ビット)を含む拡張データパケットを再構成して出力する。
また、ACP抜き出し部113は、S/P変換器102でパラレル信号に変換されたSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオコントロールパケットが有るか否かを判別する。そして、ACP抜き出し部113は、オーディオコントロールパケットが有る場合には、SDI信号からオーディオコントロールパケットを抜き出し、ACP補正部114に出力する。なお、オーディオコントロールパケットには、ビデオに対するオーディオの時間遅れの情報、オーディオデータのサンプリング周波数の情報等が含まれている。
オーディオには上述したようにFIFOメモリ部105を通されることで遅延が発生する。ACP補正部114は、例えば、このFIFOメモリ部105を通されることで生じるオーディオ遅延が反映されるように、オーディオコントロールパケットに含まれるビデオに対するオーディオの時間遅れの情報を補正する。
ACP生成部115は、自身が定義したオリジナルのオーディオコントロールパケットを生成する。セレクタ116は、ACP補正部114で補正されたオーディオコントロールパケットあるいはACP生成部115で生成されたオリジナルのオーディオコントロールパケットを選択的に取り出して出力する。
この場合、セレクタ116には、ACP抜き出し部113からオーディオコントロールパケットが有るか否かを示すACP検出信号DETが制御信号として供給される。セレクタ116は、ACP検出信号DETが、オーディオコントロールパケットが有ることを示すとき、ACP補正部114で補正されたオーディオコントロールパケットを取り出す。また、セレクタ116は、ACP検出信号DETが、オーディオコントロールパケットが無いことを示すとき、ACP生成部115で生成されたオリジナルのオーディオコントロールパケットを取り出す。
ACP出力部117は、セレクタ116で取り出されたオーディオコントロールパケットを出力する。
DLP出力部118は、アンシラリデータ領域に挿入されるオーディオに関係するパケット(ADP,EDP,ACP)と、後述するように、アンシラリデータ領域の最後に挿入される他のアンシラリデータとの間の領域に挿入される削除パケットを出力する。
OTR抜き出し部119は、S/P変換器102でパラレル信号に変換されたSDI信号のアンシラリデータ領域に、オーディオに関係するパケット以外の他のアンシラリデータ、例えばタイムコード等があるか否かを判別する。そして、OTR抜き出し部119は、他のアンシラリデータが有る場合には、SDI信号から当該他のアンシラリデータを抜き出し、FIFOメモリ部120に出力する。
FIFOメモリ部120は、OTR抜き出し部119から出力される他のアンシラリデータを入力する。このFIFOメモリ部120に入力された他のアンシラリデータは、タイミングジェネレータ109からのタイミング信号により順次読み出されて、OTR出力部121に出力される。OTR出力部121は、FIFOメモリ部120から出力されるアンシラリデータを出力する。
マルチプレクサ112は、SDI信号のアンシラリデータ領域に、ADP出力部110、EDP出力部111、ACP出力部117、DLP出力部118およびOTR出力部121から出力される各種パケット、あるいは他のアンシラリデータを挿入する。この場合、S/P変換器102から出力されたSDI信号に元々含まれている各種パケット、あるいは他のアンシラリデータは除かれる。
セレクタ122は、モード信号MODEに基づいて、マルチプレクサ112から出力されたSDI信号またはシリアル/パラレル変換器102から出力されたSDI信号を、選択的に取り出して出力する。モード信号MODEは、ユーザが図示しないユーザ操作部を操作して選択された第1のモードあるいは第2のモードを表す。モード信号MODEが第1のモードを表すとき、セレクタ122は、マルチプレクサ112から出力されたSDI信号を取り出す。また、モード信号MODEが第2のモードを表すとき、セレクタ122は、シリアル/パラレル変換器102から出力されたSDI信号を取り出す。
P/S変換器123は、セレクタ122から出力されたSDI信号をパラレル信号からシリアル信号に変換して出力SDI信号Soutを出力する。
図1に示す信号切り換え装置100において、クロスポイントスイッチ101は、スイッチ部を構成している。また、図1に示す信号切り換え装置100において、ADP抜き出し部103、EDP抜き出し部104、ACP抜き出し部113は、SDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが有るか無いかを判別するパケット有無判別部を構成している。また、図1に示す信号切り換え装置100において、ADP出力部110、EDP出力部111、ACP出力部117、マルチプレクサ112等は、パケット挿入部を構成している。
また、図1に示す信号切り換え装置100において、OTR抜き出し部119、FIFOメモリ部120、OTR出力部121は、アンシラリデータ移動部を構成している。また、図1に示す信号切り換え装置100において、DLP出力部118、マルチプレクサ112は、削除パケット挿入部を構成している。
[信号切り換え装置の動作]
図1に示す信号切り換え装置100の動作を説明する。クロスポイントスイッチ101には、m系統のSDI信号Sin-1〜Sin-mが入力されている。クロスポイントスイッチ101では、ユーザ操作に基づいた切り換え制御信号SWCに基づいて、m系統のSDI信号Sin-1〜Sin-mから一系統のSDI信号が取り出される。このように、クロスポイントスイッチ101で取り出されたSDI信号は、S/P変換器102でシリアル信号からパラレル信号に変換される。このS/P変換器102で得られるSDI信号は、ADP抜き出し部103、EDP抜き出し部104、ACP抜き出し部113、OTR抜き出し部119、マルチプレクサ112およびセレクタ122に供給される。
ADP抜き出し部103では、S/P変換器102から供給されたSDI信号にオーディオデータパケットが有るか否かが判別される。そして、ADP抜き出し部103では、オーディオデータパケットが有る場合、SDI信号からオーディオデータパケットが抜き出され、そのパケットのペイロードに含まれている各チャネルの20ビットのオーディオデータが取り出される。このようにADP抜き出し部103で取り出された各チャネルのオーディオデータはFIFO部105に出力される。
また、EDP抜き出し部104では、S/P変換器102から供給されたSDI信号に拡張データパケットが有るか否かが判別される。そして、EDP抜き出し部104では、拡張データパケットが有る場合、SDI信号から拡張データパケットが抜き出され、そのパケットのペイロードに含まれている各チャネルの4ビットの拡張データが取り出されて、FIFOメモリ部105に出力される。
FIFOメモリ部105には、ADP抜き出し部103およびEDP抜き出し部104から出力されるオーディオデータが入力される。この場合、ADP抜き出し部103からの20ビットのオーディオデータおよびEDP抜き出し部104からの4ビットの拡張データが合成されて、24ビットのオーディオデータとして蓄積される。なお、ADP抜き出し部103からの20ビットのオーディオデータはあるが、EDP抜き出し部104からの4ビットの拡張データが無い場合、FIFOメモリ部105では、20ビットのオーディオデータに無音時の拡張データ(4ビット)が付加される。
FIFOメモリ部105に入力された各チャネルのオーディオデータは、タイミングジェネレータ109からのタイミング信号により順次読み出されて、セレクタ107に入力される。また、無音データ発生部106で発生される無音に相当する24ビットのオーディオデータも、セレクタ107に入力される。
セレクタ107では、FIFO部105からのオーディオデータあるいは無音データ発生部106からのオーディオデータが選択的に取り出されて出力される。セレクタ107は、FIFOメモリ部105から出力されるエンプティ信号EMPに基づいて、選択動作を行う。この場合、セレクタ107からは、フルチャネル(信号切り換え装置100が対応している全てのチャネル)、例えば16チャネルのオーディオデータが出力される。
この場合、16チャネルのオーディオデータのうち、FIFOメモリ部105に蓄積されていないチャネルのオーディオデータとしては、無音データ発生部106で発生される無音に相当するオーディオデータが利用される。セレクタ107から出力される16チャネルのオーディオデータは、音量調整部108に供給される。
音量調整部108では、上述したクロスポイントスイッチ101による信号切り換え時に、音量調整信号VCに基づき、セレクタ107から出力されるオーディオデータに対して、ソフトミュート処理が行われる。そして、ソフトミュート処理後の各チャネルの20ビットのオーディオデータはADP出力部110に供給される。また、ソフトミュート処理後の各チャネルの4ビットの拡張データはEDP出力部111に供給される。
ADP出力部110では、音量調整部108から供給される各チャネルの20ビットのオーディオデータをペイロードに配置したオーディオデータパケットが再構成され、このオーディオデータパケットはマルチプレクサ112に供給される。また、EDP出力部111では、音量調整部108から供給される各チャネルの4ビットのオーディオデータをペイロードに配置した拡張データパケットが再構成され、この拡張データパケットはマルチプレクサ112に供給される。
また、ACP抜き出し部113では、S/P変換器102からのSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオコントロールパケットが有るか否かが判別される。そして、ACP抜き出し部113では、オーディオコントロールパケットが有る場合には、SDI信号からオーディオコントロールパケットが抜き出され、ACP補正部114に供給される。
ACP補正部114では、例えば、オーディオコントロールパケットに含まれるビデオに対するオーディオの時間遅れの情報が補正される。補正後のオーディオコントロールパケットはセレクタ116に入力される。このセレクタ116には、ACP生成部115で発生された自身が定義したオリジナルのオーディオコントロールパケットも入力される。
セレクタ116では、ACP補正部114で補正されたオーディオコントロールパケットあるいはACP生成部115で生成されたオリジナルのオーディオコントロールパケットが、ACP検出信号DETに基づいて、選択的に取り出される。この場合、S/P変換器102からのSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオコントロールパケットが有るときは、ACP補正部114で補正されたオーディオコントロールパケットが取り出される。一方、S/P変換器102からのSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオコントロールパケットが無いときは、ACP生成部115で生成されたオリジナルのオーディオコントロールパケットが取り出される。
セレクタ116で取り出されたオーディオコントロールパケットは、ACP出力部117を通じて、マルチプレクサ112に供給される。また、DLP出力部118から出力される削除パケットは、マルチプレクサ112に供給される。
また、OTR抜き出し部119では、S/P変換器102からのSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケット(ADP,EDP,ACP)以外の他のアンシラリデータが有るか否かが判別される。そして、OTR抜き出し部119では、他のアンシラリデータが有る場合、SDI信号から当該他のアンシラリデータが抜き出され、FIFOメモリ部120に入力される。
このFIFOメモリ部120に入力された他のアンシラリデータは、タイミングジェネレータ109からのタイミング信号により順次読み出されて、OTR出力部121を通じて、マルチプレクサ112に供給される。
マルチプレクサ112では、SDI信号のアンシラリデータ領域に、ADP出力部110、EDP出力部111、ACP出力部117、DLP出力部118およびOTR出力部121から出力される各種パケット、あるいは他のアンシラリデータが挿入される。このマルチプレクサ112における各種パケット、あるいは他のアンシラリデータの挿入タイミングは、タイミングジェネレータ109で発生されるタイミング信号に基づいて決定される。
この場合、アンシラリデータ領域の最初にオーディオに関係するパケット(ADP,EDP,ACP)が挿入され、その最後に他のアンシラリデータ、例えばタイムコード等が挿入される。そして、オーディオに関係するパケットと他のアンシラリデータとの間の領域には、削除パケットが挿入される。
マルチプレクサ112から出力されたSDI信号は、セレクタ122に入力される。このセレクタ122では、モード信号MODEに基づいて、マルチプレクサ112から出力されたSDI信号またはシリアル/パラレル変換器102から出力されたSDI信号が取り出される。すなわち、ユーザが第1のモードを選択している場合には、マルチプレクサ112から出力されたSDI信号が取り出される。一方、ユーザが第2のモードを選択している場合には、シリアル/パラレル変換器102から出力されたSDI信号が取り出される。
セレクタ122で取り出されたSDI信号は、P/S変換器123でパラレル信号からシリアル信号に変換され、信号切り換え装置100の出力SDI信号Soutとされる。
[切り換え時における出力SDI信号の例]
図2は、図1の信号切り換え装置100で、例えば、SDI信号Sin-1とSDI信号Sin-2とを切り換えた場合に得られる出力SDI信号Soutを示している。図2(a)は、SDI信号Sin-1からSDI信号Sin-2にスイッチングライン(第10ライン)で切り換えるように制御する切り換え制御信号SWCを示している。図2(b)は、水平同期信号HDを示している。
図2(c)は、SDI信号Sin-1を示している。このSDI信号Sin-1は、アンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号である。このSDI信号Sin-1のアンシラリデータ領域には、オーディオデータパケット(ADP)および拡張データパケット(EDP)が挿入されている(図2(c)の「有」の部分参照)。
なお、エンベデットオーディオの規格で、スイッチングラインの次ラインにオーディオデータパケット(ADP)および拡張データパケット(EDP)を挿入することが禁止されている。上述したようにSDI信号Sin-1はアンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号であるが、スイッチングラインの次ラインのアンシラリデータ領域にパケット挿入はされていない(図2(c)の「無」の部分参照)。
図2(d)は、SDI信号Sin-2を示している。このSDI信号Sin-2は、アンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれていないSDI信号である。このSDI信号Sin-2のアンシラリデータ領域には、オーディオデータパケット(ADP)および拡張データパケット(EDP)が挿入されていない(図2(d)の「無」の部分参照)。
図2(e)は、スイッチングラインでSDI信号Sin-1からSDI信号Sin-2に切り換えられて得られた出力SDI信号Soutを示している。この出力SDI信号Soutにおいて、SDI信号Sin-1の部分ではアンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれている。また、この出力SDI信号Soutにおいて、SDI信号Sin-2の部分でも、アンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれている。
[切り換え時における出力SDI信号の例]
また、図3は、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号と、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号とを、比較して示している。なお、SDI信号のうち、終了同期符号領域、アンシラリデータ領域および開始同期符号領域の部分だけを示している。図3(a)は、水平同期信号HDを示している。
図3(b)は、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号の一例を示している。このSDI信号には、アンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれていない。図3(c)は、図3(b)に示すSDI信号に対して、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号を示している。このSDI信号には、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)が組み込まれており、またエンベデッドオーディオデータに続いて削除パケットが挿入されている。
図3(d)は、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号の一例を示している。このSDI信号には、アンシラリデータ領域に、エンベデッドオーディオデータは組み込まれていないが、タイムコードTCが有る。図3(e)は、図3(d)に示すSDI信号に対して、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号を示している。
このSDI信号には、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)が組み込まれている。また、このSDI信号では、タイムコードTCがアンシラリデータ領域の最後に移動されている。そして、エンベデッドオーディオデータとタイムコードとの間の領域に、削除パケットが挿入されている。
このようにSDI信号のアンシラリデータ領域(HANCデータ領域)にあるタイムコードTCを、確実に載せ直したい場合、図4に示すように、削除パケットが挿入される。すなわち、23ワードのタイムコードTC分の領域を残した状態で、Nワードのエンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)に続いてXワードの削除パケットが挿入される。この場合、X=268−N−23となる。
図3(f)は、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号の一例を示している。このSDI信号には、アンシラリデータ領域に、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)が組み込まれていると共に、タイムコードTCが有る。図3(g)は、図3(f)に示すSDI信号に対して、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号を示している。このSDI信号には、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)が自身のタイミングで組み込まれている。また、このSDI信号では、タイムコードTCがアンシラリデータ領域の最後に移動されている。そして、エンベデッドオーディオデータとタイムコードとの間の領域に、削除パケットが挿入されている。
以上に説明したように、図1に示す信号切り換え装置100においては、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが無いときには、当該パケットが挿入される。そのため、クロスポイントスイッチ101で切り換えられるSDI信号の種類によらず、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号は、全てのアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケットが挿入されたものとなる。
したがって、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号を信号切り換え装置100の出力SDI信号Soutとする場合、信号切り換え装置100の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生することはない。すなわち、エンベデッドオーディオデータが組み込まれたSDI信号と、エンベデッドオーディオデータが組み込まれていないSDI信号との間の切り換えであったとしても、音声系ノイズが発生することはない。
また、図1に示す信号切り換え装置100においては、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域にオーディオに関係するパケット(ADP,EDP)が有るとき、そのパケットが抜き出される。そして、そのパケットに含まれるオーディオデータがFIFOメモリ部105に蓄積される。このFIFOメモリ部105に蓄積されたオーディオデータは、自身のタイミング、つまりタイミングジェネレータ109で発生されたタイミング信号により読み出されて、パケットが再構成される。そして、このように再構成されたパケットが、クロスポイントスイッチ101から出力され、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域(HANC領域)に挿入される。
シリアル/パラレル変換器102からのSDI信号のアンシラリデータ領域(HANC領域)にオーディオに関係するパケットが有るか無いかに拘わらず、マルチプレクサ112の出力SDI信号は、全てのアンシラリデータ領域に、同一の態様でオーディオに関係するパケットが挿入されたものとなる。したがって、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号を信号切り換え装置100の出力SDI信号Soutとする場合、信号切り換え装置200の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生することをより確実に防ぐことができる。
また、図1に示す信号切り換え装置100において、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号のアンシラリデータ領域に、オーディオに関係するパケットの他に、タイムコード等の他のアンシラリデータが有るか否か判別される。他のアンシラリデータが有るとき、OTR抜き出し部119、FIFOメモリ部120、OTR出力部121およびマルチプレクサ112により、当該他のアンシラリデータの挿入位置が、オーディオに関係するパケットの挿入位置より後の位置に移動される。これにより、他のアンシラリデータを失うことなく、オーディオに関係するパケットをアンシラリデータ領域に適切に挿入できる。
また、図1に示す信号切り換え装置100において、上述したように他のアンシラリデータの挿入位置を移動する際、この挿入位置はアンシラリデータ領域の最後とされる。そして、DLP出力部118、マルチプレクサ112により、オーディオに関係するパケット(エンベデッドオーディオデータ)と他のアンシラリデータとの間の領域に、削除パケットが挿入される。これにより、オーディオに関係するパケットとタイムコード等の間にギャップを発生させることなく、タイムコード等の移動を適切に行うことができる。
ここで、他のアンシラリデータの挿入位置をアンシラリデータ領域の最後とせずに、またオーディオに関係するパケットと他のアンシラリデータとの間の領域に削除パケットを挿入しない場合について説明する。この場合、オーディオに関係するパケットとタイムコード等の間にギャップが発生することがある。
図5は、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号と、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号とを、比較して示している。なお、図5には、SDI信号のうち、終了同期符号領域、アンシラリデータ領域および開始同期符号領域の部分だけを示している。図5(a)は、水平同期信号HDを示している。
図5(b)は、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号の一例を示している。このSDI信号には、アンシラリデータ領域にエンベデッドオーディオデータが組み込まれていない。図5(c)は、図5(b)に示すSDI信号に対して、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号を示している。このSDI信号には、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)が組み込まれている。
図5(d)は、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号の他の一例を示している。このSDI信号には、アンシラリデータ領域に、エンベデッドオーディオデータは組み込まれていないが、タイムコードTCが有る。図5(e)は、図5(d)に示すSDI信号に対して、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号を示している。
このSDI信号には、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)が組み込まれている。また、このSDI信号では、タイムコードTCがエンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)の後に移動されている。この場合には、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)とタイムコードTCとの間にはギャップは発生していない。
図5(f)は、シリアル/パラレル変換器102から出力されるSDI信号のさらに他の一例を示している。このSDI信号には、アンシラリデータ領域に、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)が組み込まれていると共に、タイムコードTCが有る。図5(g)は、図5(f)に示すSDI信号に対して、マルチプレクサ112から出力されるSDI信号を示している。このSDI信号には、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)が自身のタイミングで組み込まれている。
このSDI信号では、タイムコードTCの当初の挿入位置との関係から、当該タイムコードTCをエンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)に続く位置に移動できない。そのため、エンベデッドオーディオデータ(ADP,EDP)とタイムコードTCとの間にギャップが発生する。このようにギャップが発生した場合、SDI信号を受け取った機器では、タイムコードTCがないと判断するおそれがある。
また、図1に示す信号切り換え装置100において、ユーザは、図示しないユーザ操作部により、第1のモードのモードまたは第2のモードを選択できる。第1のモードでは、セレクタ122において、マルチプレクサ112から出力されたSDI信号が取り出される。一方、第2のモードでは、セレクタ122において、シリアル/パラレル変換器102から出力されたSDI信号が取り出される。従って、ユーザは、第1のモードを選択することで、信号切り換え装置100の出力SDI信号Soutとして、信号切り換え装置の出力を受けるモニター機器で音声系ノイズが発生しないように加工処理されたマルチプレクサ208の出力SDI信号を選択できる。また、ユーザは、第2のモードを選択することで、信号切り換え装置100の出力SDI信号Soutとして、クロスポイントスイッチ101から出力されたままのトランスペアレントなSDI信号を選択できる。
この発明は、エンベデッドオーディオSDI信号を取り扱う信号切り換え装置に適用して好適である。
100・・・信号切り換え装置
101・・・クロスポイントスイッチ
102・・・シリアル/パラレル(S/P)変換器
103・・・オーディオデータパケット(ADP)抜き出し部
104・・・拡張データパケット(EDP)抜き出し部
105・・・FIFOメモリ部
106・・・無音データ発生部
107・・・セレクタ
108・・・音量調整部
109・・・タイミングジェネレータ
110・・・オーディオデータパケット(ADP)出力部
111・・・拡張データパケット(EDP)出力部
112・・・マルチプレクサ
113・・・オーディオコントロールパケット(ACT)抜き出し部
114・・・オーディオコントロールパケット(ACT)補正部
115・・・オーディオコントロールパケット(ACT)生成部
116・・・セレクタ
117・・・オーディオコントロールパケット(ACT)出力部
118・・・削除パケット(DLP)出力部
119・・・他アンシラリデータ抜き出し部(OTR抜き出し部)
120・・・FIFOメモリ部
121・・・他アンシラリデータ出力部(OTR出力部)
122・・・セレクタ
123・・・パラレル/シリアル(P/S)変換器

Claims (8)

  1. アクティブビデオデータが挿入されるアクティブビデオデータ領域と、上記アクティブビデオデータ領域の開始同期符号が挿入される開始同期符号領域と、上記アクティブビデオデータ領域の終了同期符号が挿入される終了同期符号領域と、上記終了同期符号領域と上記開始同期符号領域との間に位置し、アンシラリデータが挿入されるアンシラリデータ領域を有するSDI信号の切り換えを行うスイッチ部と、
    上記スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域に上記アンシラリデータとしてオーディオに関係するパケットがあるかないかを判別するパケット有無判別部と、
    上記パケット有無判別部で上記オーディオに関係するパケットが無いと判別されるとき、上記スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域に、上記オーディオに関係するパケットを挿入するパケット挿入部
    を備える信号切り換え装置。
  2. 上記パケット挿入部は、
    上記オーディオに関係するパケットとしてオーディオデータパケットが無いとき、無音に相当するオーディオデータパケットを挿入し、
    上記オーディオに関係するパケットとして拡張データパケットが無いとき、無音時の拡張データに相当する拡張データパケットを挿入し、
    上記オーディオに関係するパケットとしてオーディオコントロールパケットが無いとき、自身が定義したオーディオコントロールパケットを挿入する
    請求項1に記載の信号切り換え装置。
  3. 上記パケット挿入部は、上記パケット有無判別部で上記オーディオに関係するパケットが有ると判別されるとき、上記スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域から上記オーディオに関係するパケットを抜き出し、自身のタイミングで再構成した該オーディオに関係するパケットを、上記スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域に挿入する
    請求項2に記載の信号切り換え装置。
  4. 上記アンシラリデータ領域に上記オーディオに関係するパケット以外の他のアンシラリデータがあるとき、該アンシラリデータの挿入位置を、上記オーディオに関係するパケットの挿入位置より後の位置に移動するアンシラリデータ移動部をさらに備える
    請求項3に記載の信号切り換え装置。
  5. 上記アンシラリデータ移動部は、上記オーディオに関係するパケット以外の他のアンシラリデータを上記アンシラリデータ領域の最後に移動し、
    上記オーディオに関係するパケットと、上記移動された他のアンシラリデータとの間の領域に削除パケットを挿入する削除パケット挿入部をさらに備える
    請求項4に記載の信号切り換え装置。
  6. 第1のモードまたは第2のモードをユーザが選択するユーザ選択部と、
    上記ユーザ選択部により上記第1のモードが選択されたとき、上記パケット挿入部から出力されるSDI信号を出力し、上記ユーザ選択部により上記第2のモードが選択されるとき、上記スイッチ部から出力されるSDI信号を出力するセレクタをさらに備える
    請求項1に記載の信号切り換え装置。
  7. 上記パケット挿入部は、
    上記パケット有無判別部で上記オーディオに関係するパケットとして上記信号切り換え装置が対応しているチャネルのうち少なくとも1つ以上のチャネルでオーディオデータが含まれていない第1のオーディオデータパケットが有ると判別されるとき、
    上記少なくとも1つ以上のチャネルのオーディオデータとして無音に相当するオーディオデータを利用して、上記信号切り換え装置が対応しているチャネルの全てのチャネルのオーディオデータが含まれた第2のオーディオデータパケットを再構成し、
    上記スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域に、上記第1のオーディオデータパケットの代わりに、上記第2のオーディオデータパケットを挿入する
    請求項1に記載の信号切り換え装置。
  8. アクティブビデオデータが挿入されるアクティブビデオデータ領域と、上記アクティブビデオデータ領域の開始同期符号が挿入される開始同期符号領域と、上記アクティブビデオデータ領域の終了同期符号が挿入される終了同期符号領域と、上記終了同期符号領域と上記開始同期符号領域との間に位置し、アンシラリデータが挿入されるアンシラリデータ領域を有するSDI信号の切り換えを行うスイッチ部を備える信号切り換え装置におけるSDI信号処理方法であって、
    上記スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域に上記アンシラリデータとしてオーディオに関係するパケットがあるかないかを判別するパケット有無判別ステップと、
    上記パケット有無判別ステップで上記オーディオに関係するパケットが無いと判別されるとき、上記スイッチ部から出力されるSDI信号の上記アンシラリデータ領域に、上記オーディオに関係するパケットを挿入するパケット挿入ステップを有する
    信号切り換え装置におけるSDI信号処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103002235A (zh) * 2012-12-03 2013-03-27 北京时代奥视数码技术有限公司 串行数字接口信号的显示装置和显示方法

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CN103002235B (zh) * 2012-12-03 2015-10-28 北京时代奥视科技股份有限公司 串行数字接口信号的显示装置和显示方法

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