JP2010287718A - 貼り合わせ基板及び貼り合わせ基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】接合強度の高い貼り合わせ基板及び貼り合わせ基板の製造方法を提供する。
【解決手段】貼り合わせ基板10は、支持基板12と、支持基板12に接合された窒化物半導体層14とを備える。窒化物半導体層14における支持基板12側の面14bを含む表層16は、1×1016個/cm3以上の濃度の金属原子を含む。
【選択図】図1
【解決手段】貼り合わせ基板10は、支持基板12と、支持基板12に接合された窒化物半導体層14とを備える。窒化物半導体層14における支持基板12側の面14bを含む表層16は、1×1016個/cm3以上の濃度の金属原子を含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、貼り合わせ基板及び貼り合わせ基板の製造方法に関する。
GaN基板とシリコン基板とを貼り合わせることによって、シリコン基板上にGaN層を形成する方法が知られている(特許文献1参照)。この方法では、まずGaN基板の表面に水素及び窒素イオンをイオン注入法により注入する。その後、GaN基板のイオン注入された表面とシリコン基板とを貼り合わせる。さらに、イオン注入によってGaN基板の表面近傍に形成された脆弱層を境にGaN基板をシリコン基板から剥離する。このようにして、シリコン基板上にGaN層が形成される。
しかし、上記方法では、シリコン基板とGaN基板との接合強度が不十分となるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、接合強度の高い貼り合わせ基板及び貼り合わせ基板の製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の第1の側面に係る貼り合わせ基板は、支持基板と、前記支持基板に接合された窒化物半導体層と、を備え、前記窒化物半導体層における前記支持基板側の面を含む表層が、1×1016個/cm3以上の濃度の金属原子を含む。
本発明の第2の側面に係る貼り合わせ基板は、支持基板と、前記支持基板に接合された窒化物半導体層と、を備え、前記窒化物半導体層における前記支持基板側の面が、1×1011個/cm2以上の濃度の金属原子を含む。
本発明の貼り合わせ基板によれば、支持基板と窒化物半導体層との接合強度を大きくすることができる。
前記金属原子が、Fe、Cr、Ni、Ti、Cu及びAlのいずれかであることが好ましい。これらの金属原子は酸化され易いので、酸素原子と結合して酸化物を形成し易くなる。
前記金属原子が、酸素原子と結合して酸化物を形成していることが好ましい。この場合、接合強度を大きくすることができる。
前記窒化物半導体層が、Ga、In及びSiのうち少なくとも一つを含むことが好ましい。この場合、アニールにより、Ga、In又はSiと金属原子とが金属化合物を形成するので、接合強度を大きくすることができる。
また、本発明の第1の側面に係る貼り合わせ基板の製造方法は、窒化物半導体基板の表面にイオン注入を行う工程と、前記窒化物半導体基板の前記表面を支持基板に貼り合わせる工程と、を含み、前記貼り合わせる工程の後、前記窒化物半導体基板の前記表面を含む表層が、1×1016個/cm3以上の濃度の金属原子を含む。
本発明の第2の側面に係る貼り合わせ基板の製造方法は、窒化物半導体基板の表面にイオン注入を行う工程と、前記窒化物半導体基板の前記表面を支持基板に貼り合わせる工程と、を含み、前記貼り合わせる工程の前、前記窒化物半導体基板の前記表面が、1×1011個/cm2以上の濃度の金属原子を含む。
本発明の貼り合わせ基板の製造方法によれば、支持基板と窒化物半導体基板との接合強度を大きくすることができる。
前記金属原子が、酸素原子と結合して酸化物を形成していることが好ましい。この場合、接合強度を大きくすることができる。
本発明によれば、接合強度の高い貼り合わせ基板及び貼り合わせ基板の製造方法が提供される。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
<貼り合わせ基板>
<貼り合わせ基板>
図1は、実施形態に係る貼り合わせ基板を模式的に示す断面図である。図1に示される貼り合わせ基板10は、支持基板12と、支持基板12に接合された窒化物半導体層14とを備える。
窒化物半導体層14は、Ga、In及びSiのうち少なくとも一つを含むことが好ましく、GaNであることが特に好ましい。窒化物半導体層14は、六方晶(ウルツ鉱型)の単結晶からなることが好ましい。窒化物半導体層14には、酸素原子等がドープされてもよい。
支持基板12は、窒化物半導体層14を支持可能な硬さ及び厚みを有することが好ましい。また、支持基板12は、窒化物半導体の成長温度という高温下、アンモニアや水素ガス等の雰囲気下で使用される。よって、支持基板12は、それらの環境に耐えうる材料からなることが好ましい。支持基板12は、例えばSi、SiC、サファイア等からなる。支持基板12は、支持基板本体と、支持基板本体と窒化物半導体層14との間に配置された酸化膜とを備えてもよい。例えば、支持基板12は、Si基板と、Si基板と窒化物半導体層14との間に形成されたシリコン酸化膜とを備えてもよい。
窒化物半導体層14における支持基板12側の面14b(接合面)を含む表層16は、例えば、後述のように窒化物半導体基板18と支持基板12とを貼り合わせることによって形成される(図2参照)。この場合、表層16は、窒化物半導体層14の材料と支持基板12の材料との混合物からなる。表層16の厚みは、例えば数オングストロームである。
表層16は、1×1016個/cm3以上の濃度の金属原子を含む。金属原子の濃度は、1×1020個/cm3以下であることが好ましく、1×1017個/cm3以上1×1018個/cm3以下であることが特に好ましい。表層16の金属原子の濃度は、例えばSIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)分析によって測定される。SIMS分析では、例えばセクター磁場型SIMS分析装置を用いて、正イオン又は負イオンにより分析できる。
表層16は、0.1原子%以上の濃度の金属原子を含んでもよい。金属原子の濃度は、50原子%以下であることが好ましく、5原子%以上40原子%以下であることが特に好ましい。表層16の金属原子の濃度は、例えばEDX分析によって測定される。EDX分析では、例えばFE-SEM(電界放出型電子顕微鏡)につけたHoribaのエネルギー分散型X線分析装置を用いて測定が行われる。
窒化物半導体層14における支持基板12側の面14bは、1×1011個/cm2以上の濃度の金属原子を含む。金属原子の濃度は、1×1014個/cm2以下であることが好ましく、5×1011個/cm2以上1×1013個/cm2以下であることが特に好ましい。面14bの金属原子の濃度は、例えば全反射蛍光X線(TXRF)分析によって測定される。TXRF分析では、例えばテクノス製の全反射蛍光顕微鏡により、W線源を用いて測定が行われる。
上記金属原子は、Fe、Cr、Ni、Ti、Cu及びAlのいずれかであることが好ましく、Fe、Cr及びNiのいずれかであることがより好ましく、Feであることが特に好ましい。金属原子は、全ての金属原子のうち最も高濃度の金属原子であることが好ましい。金属原子は、酸素原子と結合して酸化物を形成していることが好ましい。酸素原子は、例えば支持基板12が窒化物半導体層14側に酸化膜を備える場合、当該酸化膜に由来する。
貼り合わせ基板10の窒化物半導体層14の表面14a上に、窒化物半導体からなるエピタキシャル層を形成してエピタキシャル基板を製造してもよい。表面14aは、例えばGa面又はN面であるが、高品質のエピタキシャル層を形成する観点からGa面であることが好ましい。また、そのエピタキシャル基板を用いて電子デバイスや光デバイス(例えば発光デバイス)等のデバイスを製造してもよい。上記金属原子の濃度を低くすると、デバイスに与える影響(電流リークの発生等)を抑えることができる。
本実施形態の貼り合わせ基板10によれば、金属原子の作用により、支持基板12と窒化物半導体層14との接合強度を大きくすることができる。金属原子の濃度は、例えば、貼り合わせ前に窒化物半導体基板18の表面18aを洗浄する際に、洗浄条件(例えば洗浄液の種類、洗浄時間等)を変化させることによって変えることができる。例えば、洗浄時間を短くすると、金属原子の濃度を低くすることができる。なお、金属原子は、例えばイオン注入によってイオンガンやチャンバから発生した金属原子が窒化物半導体基板18の表面18aに付着するものと推測される。なお、GaNは圧電性材料であるため、不純物が付着し易い。
また、上記金属原子が、Fe、Cr、Ni、Ti、Cu及びAlのいずれかである場合、これらの金属原子は酸化され易いので、酸化物を形成し易くなる。金属原子が酸素原子と結合して酸化物を形成すると、接合強度を大きくすることができる。窒化物半導体層14がGa、In及びSiのうち少なくとも一つを含む場合、アニールにより、Ga、In又はSiと金属原子とが金属化合物を形成するので、接合強度を大きくすることができる。
<貼り合わせ基板の製造方法>
<貼り合わせ基板の製造方法>
図2は、実施形態に係る貼り合わせ基板の製造方法を模式的に示す工程断面図である。以下、図2を用いて、本実施形態に係る貼り合わせ基板の製造方法の一例について説明する。
(イオン注入工程)
(イオン注入工程)
まず、図2(a)に示されるように、窒化物半導体基板18の表面18aにイオン注入を行う。例えば、窒化物半導体基板18をイオン注入装置のチャンバ32内に配置し、イオンガン34から発生するイオン(例えば水素イオン、ヘリウムイオン、窒素イオン等)を表面18aに注入する。これにより、窒化物半導体基板18の表面18a近傍に脆弱層が形成される。チャンバ32及びイオンガン34は金属からなる。
(洗浄工程)
(洗浄工程)
次に、窒化物半導体基板18の表面18aに付着した不純物(パーティクル)を除去するために窒化物半導体基板18の表面18aの洗浄を行うことが好ましい。窒化物半導体基板18の表面18aに含まれる金属原子の濃度が1×1011個/cm2以上となるように洗浄することが好ましい。ここで、窒化物半導体基板18がGaNからなる場合、窒化物半導体基板18に不純物が付着し易くなる。このような不純物は、イオン注入やプラズマ処理などの真空チャンバで処理した際、チャンバ32やイオンガン34から発生する。不純物のうち、デバイスのリーク電流の原因となりうるFe、Ni、Cr、Si等を除去することが好ましい。そのためには、酸化還元電位を考慮して、Fe、Ni、Cr、Si等を酸化できる洗浄液(酸化還元電位の高い洗浄液)を用いることが好ましい。また、窒化物半導体基板18との反応性が低い洗浄液を用いることが好ましい。窒化物半導体基板18の表面18aがN面の場合、N面がエッチングされない洗浄液(例えば酸溶液)を選択することが好ましい。よって、洗浄液としては、塩酸、硝酸、フッ酸、硫酸、又はこれらに過酸化水素水を混合したものが好ましい。
なお、窒化物半導体基板18の表面18aがN面の場合であっても、洗浄液としてアルカリ溶液を用いることは可能である。この場合、表面18aの表面粗さが増大する。アルカリ溶液としては、KOH、NaOH等が挙げられるが、N面がエッチングされることを抑制する観点から、過酸化水素水とアンモニア水との混合液が好ましい。
アルカリ洗浄は、酸洗浄の後に行うことが好ましい。中性(pH=7)において、GaNのゼータ電位は正であるのに対して、不純物のゼータ電位は負である。このため、純水を用いて洗浄しても、静電力により不純物が表面18aに付着する。pHが7.1以上の場合、GaNのゼータ電位は負になる。このため、アルカリ洗浄を酸洗浄の後に行うと、不純物が減少する。
(貼り合わせ工程)
(貼り合わせ工程)
次に、図2(b)に示されるように、窒化物半導体基板18の表面18aを支持基板12に貼り合わせる。これにより、図2(c)に示される積層基板10aを得る。
(分離工程)
(分離工程)
さらに、図2(c)に示されるように、熱、力、光等のエネルギーを加えることによって、上記イオン注入により形成された脆弱層に沿った平面20で窒化物半導体基板18を分離する。これにより、窒化物半導体基板18の一部22が除去されると共に、支持基板12上に窒化物半導体層14が形成される。このようにして、貼り合わせ基板10を製造することができる。
上記貼り合わせ基板の製造方法において、洗浄工程と貼り合わせ工程との間において、窒化物半導体基板18の表面18aは、1×1011個/cm2以上の濃度の金属原子を含む。また、貼り合わせ工程の後、窒化物半導体基板18の表面18aを含む表層16は、1×1016個/cm3以上の濃度の金属原子を含む。
したがって、本実施形態の貼り合わせ基板の製造方法によれば、金属原子の作用により、支持基板12と窒化物半導体基板18との接合強度を大きくすることができる。また、金属原子が、酸素原子と結合して酸化物を形成している場合、接合強度を大きくすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、貼り合わせ基板10の製造方法において、イオン注入を用いずに、窒化物半導体基板18を平面20に沿ってスライスしてもよいし、窒化物半導体基板18を平面20まで研磨除去してもよい。
また、窒化物半導体基板18と支持基板12とを貼り合わせる際に、窒化物半導体基板18の表面18a及び支持基板12の貼り合わせ面の両方を鏡面加工して荷重を加えながら加熱して貼り合わせてもよいし、窒化物半導体基板18及び支持基板12をプラズマに晒して貼り合わせてもよいし、窒化物半導体基板18の表面18a又は支持基板12の貼り合わせ面に、真空中でプラズマ、イオン、中性粒子等を照射することによって貼り合わせてもよい。あるいは、窒化物半導体基板18の表面18a又は支持基板12の貼り合わせ面に、樹脂やテープ等をコーティングして貼り合わせてもよい。また、窒化物半導体基板18と支持基板12との間に金属膜を介在させて加熱することによって貼り合わせてもよいし、窒化物半導体基板18と支持基板12との間に、イオンが移動し易い材料を介在させて貼り合わせてもよい。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(実施例1)
酸素がドープされた六方晶のGaNウェハ(2インチ径、厚み500μm)を2枚準備し、GaNウェハの両面を研磨して鏡面加工を施した。(0001)面をGaNウェハの主面とした。GaNウェハの比抵抗は1Ω・cm以下、キャリア濃度は1×1017cm−3以上であった。
まず、GaNウェハのN面に水素イオンを注入した。イオン注入の加速電圧は90keV、ドーズ量は3×1017/cm2であった。イオン注入後、GaNウェハをアセトンで洗浄した。
その後、1枚目のGaNウェハについて、全反射蛍光X線分析を用いてGaNウェハのN面を測定した。結果を表1に示す。
また、2枚目のGaNウェハについて、GaNウェハをドライエッチング装置に入れて、Arガス中で放電させることによって生成されたプラズマによって、GaNウェハのN面を清浄化した。一方、Siウェハの表面を熱酸化することによって厚さ100nmのSiO2膜が形成された支持基板(SiO2/Si)を準備した。この支持基板を、Arガス中で放電させることによって生成されたプラズマに晒した。プラズマを生成する際、RFパワーは100W、Ar流量は50sccm、圧力は6.7Paであった。その後、大気中で、GaNウェハのN面をSiウェハのSiO2膜に貼り合わせた。続いて、この貼り合わせ基板を300℃で2時間、窒素雰囲気中で加熱した。さらに、貼り合わせ基板を10mm角にダイシングしてチップ化した。このようにして、実施例1の貼り合わせ基板を得た。
さらに、引張試験機を用いて、チップ化された貼り合わせ基板を、その表側及び裏側の両方から引っ張った。その結果、10MPa以上においても接合面は剥離せず、バルクの一部が破壊してしまった。これは、GaNウェハとSiウェハとが強固に接合されていることを示す。
(比較例1)
(比較例1)
イオン注入後、アセトンに代えてGaNウェハを塩酸、フッ酸、硫酸+過酸化水素水で洗浄したこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の貼り合わせ基板を得た。
引張試験機を用いて、チップ化された貼り合わせ基板を、その表側及び裏側の両方から引っ張った結果、3.7MPaにおいて接合面が剥離した。
なお、GaNウェハを塩酸、フッ酸、硫酸+過酸化水素水で洗浄した後、全反射蛍光X線分析を用いてGaNウェハのN面を測定した結果を表2に示す。
(実施例2)
イオン注入後、アセトンに代えてGaNウェハを塩酸で20秒間で洗浄したこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の貼り合わせ基板を得た。
引張試験機を用いて、チップ化された貼り合わせ基板を、その表側及び裏側の両方から引っ張った結果、接合面は剥離せず、バルクの一部が破壊してしまった。
また、接合面近傍のSIMS分析を行った結果、最も濃度が高かった金属原子はFeであり、Fe濃度は481[×1015個/cm3]であった。
(実施例3)
(実施例3)
イオン注入後、アセトンに代えてGaNウェハを塩酸で1分間で洗浄したこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の貼り合わせ基板を得た。
引張試験機を用いて、チップ化された貼り合わせ基板を、その表側及び裏側の両方から引っ張った結果、接合面は剥離せず、バルクの一部が破壊してしまった。
また、接合面近傍のSIMS分析を行った結果、最も濃度が高かった金属原子はFeであり、Fe濃度は105[×1015個/cm3]であった。
(比較例2)
(比較例2)
イオン注入後、GaNウェハを、アセトンに代えて塩酸で10分間洗浄後、フッ酸で洗浄したこと以外は実施例1と同様にして、比較例2の貼り合わせ基板を得た。
引張試験機を用いて、チップ化された貼り合わせ基板を、その表側及び裏側の両方から引っ張った結果、接合面が剥離した。
また、接合面近傍のSIMS分析を行った結果、Fe濃度は10[×1015個/cm3]未満であった。
(実施例4)
(実施例4)
イオン注入の加速電圧を80keV、ドーズ量を5×1017/cm2としてイオン注入を行ったこと以外は実施例1と同様にして、実施例4の貼り合わせ基板を得た。
引張試験機を用いて、チップ化された貼り合わせ基板を、その表側及び裏側の両方から引っ張った結果、接合面は剥離せず、バルクの一部が破壊してしまった。
また、チップ化された貼り合わせ基板をFIBにより加工し、接合面近傍の断面についてTEM測定を行った。結果を図3(a)に示す。図3(a)はTEM測定結果を示す図である。また、TEM測定を行った断面についてEDX分析を行った。結果を図3(b)に示す。縦軸は検出された原子%を示す。図3(b)はEDX分析結果を示す図である。横軸は、図3(a)の軸xに沿った距離を示す。EDX分析の結果によると、接合面近傍にFe、Ni、Cr等の金属原子と共に酸素原子(O)が検出された。これは、金属原子と酸素原子とが結合した酸化物が存在することを示す。
10…貼り合わせ基板、12…支持基板、14…窒化物半導体層、14b…窒化物半導体層における支持基板側の面、16…表層、18…窒化物半導体基板、18a…窒化物半導体基板の表面。
Claims (8)
- 支持基板と、
前記支持基板に接合された窒化物半導体層と、
を備え、
前記窒化物半導体層における前記支持基板側の面を含む表層が、1×1016個/cm3以上の濃度の金属原子を含む、貼り合わせ基板。 - 支持基板と、
前記支持基板に接合された窒化物半導体層と、
を備え、
前記窒化物半導体層における前記支持基板側の面が、1×1011個/cm2以上の濃度の金属原子を含む、貼り合わせ基板。 - 前記金属原子が、Fe、Cr、Ni、Ti、Cu及びAlのいずれかである、請求項1又は2に記載の貼り合わせ基板。
- 前記金属原子が、酸素原子と結合して酸化物を形成している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の貼り合わせ基板。
- 前記窒化物半導体層が、Ga、In及びSiのうち少なくとも一つを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の貼り合わせ基板。
- 窒化物半導体基板の表面にイオン注入を行う工程と、
前記窒化物半導体基板の前記表面を支持基板に貼り合わせる工程と、
を含み、
前記貼り合わせる工程の後、前記窒化物半導体基板の前記表面を含む表層が、1×1016個/cm3以上の濃度の金属原子を含む、貼り合わせ基板の製造方法。 - 窒化物半導体基板の表面にイオン注入を行う工程と、
前記窒化物半導体基板の前記表面を支持基板に貼り合わせる工程と、
を含み、
前記貼り合わせる工程の前、前記窒化物半導体基板の前記表面が、1×1011個/cm2以上の濃度の金属原子を含む、貼り合わせ基板の製造方法。 - 前記金属原子が、酸素原子と結合して酸化物を形成している、請求項6又は7に記載の貼り合わせ基板の製造方法。
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