JP2010282908A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】照明装置20は、複数の点状光源12と、これらの点状光源12から光を入射させる拡散導光体24と、導光板28とを備える。拡散導光体24は、その前面24aから点状光源12の光を入射させるとともに、その後面24bから導光板28の一側面28aへと光を出射させ、導光板28は、一側面28aから入射した光を、その正面28bから光を出射させる。
【選択図】図3
Description
本発明の他の目的は、外形を小さくしても、前記照明装置の明暗ムラを解消することができる照明装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、点状光源の像が導光板に映りこんで発生する輝線を抑制することができる照明装置を提供することである。
前記拡散導光体は、散乱粒子を含む透明樹脂で構成され、その前面から前記点状光源の光を入射させるとともに、その後面から前記導光板の一側面へと光を出射させ、
前記導光板は、前記一側面から前記拡散導光体からの光を入射させるとともに、その正面から光を出射させる、照明装置である。
また、このような拡散導光体の幅が、特定の関係にある場合、外形を小さくしても照明装置の正面方向に発生するホットスポット領域を低減することができる。
(点状光源)
照明装置に配設される複数の点状光源としては、例えば白色LEDなどが例示できる。点状光源間の距離は、照明装置のサイズおよび必要とされる輝度に応じて適宜設定することができるが、例えば、点状光源間の距離(図1に示すI)と、拡散導光体の幅(図1に示すWD)とは、例えば、(WD)/(I)=1/5〜5/1程度、好ましくは1/4〜4/1程度の関係を満たすと、効率的に輝度の向上と明暗ムラの解消とを行うことができる。
なお、ここで、点状光源間の距離とは、点状光源の中央部分間の距離を示し、拡散導光体の幅とは、図1におけるX方向(または、点状光源の配列方向に直交する方向)において、最も長い値をさす。
拡散導光体は、透明なマトリックス材料(例えば、ポリメチルメタクリレート等)の中にその材料と屈折率の異なる散乱粒子(例えば、シリコーン、ガラス等の透明な微粒子)を混入し、前記粒子を均一に分散させた光散乱材料からなる。前記散乱粒子の平均直径は、例えば1μm〜100μm程度の広い範囲から選択してもよいが、好ましくは1.5〜50μm程度、より好ましくは2〜20μm程度である。また、マトリックス材料中の散乱粒子の濃度は、例えば、0.01〜1.0wt%程度、好ましくは0.1〜0.5wt%程度であってもよい。
なお、ここで、導光板の幅とは、図1におけるX方向(または、点状光源の配列方向に直交する方向)において、最も長い値をさす。
また、溝部の形状は、形成される面において、必ずしも均一である必要はないが、均一な溝部が連続して形成されるのが好ましい。
導光板は、透明材料(例えば、ポリメチルメタクリレート等)から形成され、偏平度(厚さ/長さで規定されるアスペクト比)が10以上(例えば、10〜50程度、好ましくは15〜40程度)であってもよい。
点状光源として、LED光源(日亜化学工業(株)製、「NSSW0064」)を隣接する光源間の距離(I)を15mmとして10灯用いた。
拡散導光体を設けることなく、点状光源と導光板を隣接させて、照明装置を作成した。1/4波長板と着色フィルムとで構成される光吸収層を配設しない以外は実施例1と同様にして照明装置を作製した。
LEDを点灯して、照明装置の輝度分布および輝線の有無を目視により確認したところ、照明装置の発光面では、点状光源に由来する明暗ムラが発生しただけでなく、点状光源による輝線も発生した。
導光板、拡散導光体の双方に溝部を設けない以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
導光板には溝部を形成せず、拡散導光体の光入射面および光出射面の双方に円弧状の溝部(ピッチ0.6mm、深さ0.25mm、円半径0.25mm)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
導光板には溝部を形成せず、拡散導光体の光入射面および光出射面の双方にV字状の溝部(ピッチ0.6mm、深さ0.25mm、V字角90°)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
拡散導光体の光入射面および光出射面の双方に円弧状の溝部(ピッチ0.6mm、深さ0.25mm、円半径0.25mm)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
拡散導光体の光入射面および光出射面の双方に円弧状の溝部(ピッチ0.9mm、深さ0.4mm、円半径0.4mm)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
拡散導光体の光入射面および光出射面の双方に円弧状の溝部(ピッチ0.22mm、深さ0.1mm、円半径0.1mm)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
拡散導光体の光入射面および光出射面の双方にV字状の溝部(ピッチ0.6mm、深さ0.25mm、V字角60°)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
拡散導光体の光入射面および光出射面の双方にV字状の溝部(ピッチ0.6mm、深さ0.25mm、V字角120°)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
拡散導光体の光入射面のみにV字状の溝部(ピッチ0.6mm、深さ0.25mm、V字角90°)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
拡散導光体の光出射面のみにV字状の溝部(ピッチ0.6mm、深さ0.25mm、V字角90°)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
拡散導光体の光入射面にV字状の溝部(ピッチ0.6mm、深さ0.25mm、V字角90°)を形成するとともに、光出射面に円弧状の溝部(ピッチ0.6mm、深さ0.25mm、円半径0.25mm)を形成する以外は、実施例1と同様にして照明装置を作製した。
点状光源によるホットスポットの発生の程度を明らかにするため、実施例および比較例で作製した照明装置を用いて輝度シミュレーション実験によって調べた。図5に示すように、導光板の入光端面18aからX方向に沿って4〜10mmの間に長さ6mmの調査領域50を設定し、さらにこの調査領域50をY方向に沿って幅2mmを有する輝度測定領域501に細分化し、各輝度測定領域501における輝度から最小輝度(Lmin)と最大輝度(Lmax)との比、すなわち暗部と明部との比(Lmin/Lmax)を算出した。その結果を表1に示す。
12…点状光源
14,24…拡散導光体
18,28…導光板
Claims (8)
- 複数の点状光源と、これらの点状光源から光を入射させる拡散導光体と、この拡散導光体に隣接して配設される導光板とを備える照明装置であって、
前記拡散導光体は、散乱粒子を含む透明樹脂で構成され、その前面から前記点状光源の光を入射させるとともに、その後面から前記導光板の一側面へと光を出射させ、
前記導光板は、前記一側面から前記拡散導光体からの光を入射させるとともに、その正面から光を出射させる、照明装置。 - 請求項1において、拡散導光体の幅(WD)と点状光源間の距離(I)とが、(WD)/(I)=1/5〜5/1の関係を満たす照明装置。
- 請求項1または2において、拡散導光体の幅(WD)と導光板の幅(WL)とが、(WD)/(WL)=1/200〜1/1の関係を満たす照明装置。
- 請求項1から3のいずれか一項において、拡散導光体は、前面および後面の少なくとも一方に、互いに並列な複数の溝部を配設している照明装置。
- 請求項4において、拡散導光体に形成される溝部の断面形状が、円弧状、V字状、および台形状からなる群から選択される少なくとも一種である照明装置。
- 請求項5において、拡散導光体は、前面および後面にプリズム状の溝部を配設している照明装置。
- 請求項1から6のいずれか一項において、導光板は、拡散導光体の後面と隣接する側面に、互いに並列な複数の溝部を配設している照明装置。
- 請求項7において、導光板に形成される溝部の断面形状が、円弧状、V字状、台形状からなる群から選択される少なくとも一種である照明装置。
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