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JP2010196417A - 階段 - Google Patents

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JP2010196417A
JP2010196417A JP2009044870A JP2009044870A JP2010196417A JP 2010196417 A JP2010196417 A JP 2010196417A JP 2009044870 A JP2009044870 A JP 2009044870A JP 2009044870 A JP2009044870 A JP 2009044870A JP 2010196417 A JP2010196417 A JP 2010196417A
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政圭 佐伯
Yoshimitsu Komikawa
善光 小見川
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Abstract

【課題】材料や製造のコストを削減し、意匠的にも優れた階段。
【解決手段】複数の合成樹脂製デッキ材3を配したデッキ床の端部と地上との間に設けられた2枚の側板12の間に複数の踏板を配置固定した階段において、上記踏板13を上記デッキ材3とこのデッキ材3の前端部に突合せられた金属製の補強踏板18とから構成し、デッキ材3の前端下部には凹み部8を形成し、内部には金属製の補強芯材24を配置し、補強踏板18の後部には上記デッキ材の凹み部8に当接する突片23を形成して、下方から突片23、デッキ材3、補強芯材24を一連にビス止め固定した。
【選択図】図3

Description

本発明は、デッキにおいて用いられる踏板を利用した階段に関する。
一般に、建物の庭まわりなどに合成樹脂製のデッキを配することが行われている。たとえば、規格の合成樹脂製のデッキ材によってデッキユニットを作っておき、これらのデッキユニットを組み合わせて並べることにより、屋外に大きなデッキ空間を造る技術が知られている(特許文献1参照)。また、デッキスペースは地上よりも高いところに設置されているため、デッキスペースに階段を設けることがある。
このように、デッキスペースに階段を設置する場合、各段の踏み面を専用の踏板によって構成する場合もあるが、合成樹脂製デッキの場合は、踏板も合成樹脂製とする場合は、デッキ材とは別の型を作る必要があるので、デッキ材を流用するのが一般的である。ところが、階段の昇降時には人などの荷重が加速度的に増加し、特に踏板の段鼻部分には大きな荷重が加わるから、かなりの強度が要求される。このため、従来は、合成樹脂製のデッキ材をアルミニウム又はその合金製の扁平な支持部材上に支持させ、この支持部材には、踏み面前部の段鼻部分に対応する部位に補強用の補強踏板を一体に形成する構成のものが知られている(特許文献2参照)。これによれば、踏板はデッキ材の前部に強度の高い補強踏板が増設されているとともに、踏み面全体の面積が大きくなったから、全体強度が高まり、人の昇降に十分に耐え得るものとなった。
特開平7−279241号公報 特開2006−29004号公報
しかしながら、上述の支持部材は補強踏板と扁平な支持部とを一体化したアルミニウム又はその合金の押出型材であるから、多くの金属材料を必要とするほか、その金型もかなり大きくなるから、材料や生産にかかるコストが高いものにならざるを得ない。また、踏板の厚みは、デッキ材と支持部材の厚みを加えたものであるから、意匠的には必要以上に分厚く感じられ、デザインが損なわれるという問題があった。
本発明は上記問題点を解消し、材料や製造のコストを削減し、意匠的にも優れた階段を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、複数の合成樹脂製デッキを配したデッキ床の端部と地上との間に設けられた2枚の側板の間に複数の踏板を配置固定した階段において、上記踏板は、上記デッキ材とこのデッキ材の前端部に突き合わせられた金属製の補強踏板とから構成し、上記デッキ材の前端下部には凹み部を形成して、内部には金属製の補強芯材を配置し、補強踏板の後部には上記デッキ材の凹み部に当接する突片を形成して、下方から突片、デッキ材、補強芯材を一連にビス止め固定したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、補強踏板の下面には、上記突片に対して屈曲して連続する下向き傾斜部が形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2において、上記デッキ材と補強踏板の下面を略面一にしたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記側板の上記各踏板に対応する部位の内側面にはL字形の支持部材を固定し、これらの支持部材の水平部に上記デッキ材と補強踏板とを載置固定したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、踏板をデッキ材とこのデッキ材の前端部に突合せられた金属製の補強踏板とから構成し、デッキ材の内部には金属製の補強芯材を配置したので、デッキ材自体の強度が増し、またデッキ材の前端に形成された凹み部に補強踏板の後部に形成された突片を当接し、下方から突片、デッキ材、補強芯材を一連にビス止め固定したので、補強踏板はデッキ材と強固に固定される。このように、踏板はデッキ材の前端に補強踏板を結合した構成であり、従来のようにデッキ材の下部全体を支持する構成ではないから、補強踏板の金型も小さくて済み、また材料を削減することができるとともに、踏板全体が厚くなることがないから意匠的にも優れた階段を提供することができる。
デッキ材の補強芯材はデッキ材の内部に配置されているので、外観が損なわれることがない。
デッキ材の凹み部に補強踏板の突片を当接し、下方から突片、デッキ材、補強芯材を一連にビス止め固定したので、ビスの頭部は外部から視認されにくい。したがって、階段全体の外観が向上する。
請求項2に係る発明によれば、補強踏板の下面には、上記突片に対して屈曲して連続する下向き傾斜部が形成されているから、下方から突片、デッキ材、補強芯材を一連にビス止め固定する際の作業を容易に行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、デッキ材と補強踏板の下面を略面一にしたから、踏板全体の高さを抑え、階段全体がスリムになったので、デザイン性が向上する。
請求項4に係る発明によれば、側板の内側面にはL字形の支持部材を固定し、これらの支持部材の水平部に上記デッキ材と補強踏板とを載置固定したから、デッキ材と補強踏板と補強芯材とをまとめて支持部材に固定することができる。
本発明に係る踏板を用いたデッキスペースの斜視図 上記デッキスペースと階段部分の側面図 図2の一部拡大図 上記デッキスペースの要部の平面図 側板の断面図
図1及び図2において符号Aはデッキ床で、Bはデッキ用階段を示す。デッキ床Aの周囲にはラティスフェンスCが設けられている。図3は図2の拡大図である。
デッキ床Aは支柱1の上に支持された側桁材2上に複数の合成樹脂製の押出型材からなるデッキ材3を水平に配したもので、各デッキ材3は図3に示されるように扁平で、互いに平行な上面部4と下面部5との間に複数の中空部6a、6bが並列状に設けられている。そして、両側の中空部6aの間にある中空部6bは略方形に形成されているのに対し、両側の中空部6aの外側端は、上部の垂直部7と、垂直部7の下部から下向きに連続形成された下向き傾斜部8と、下向き傾斜部8の下方に形成された下部垂直部9と、下部垂直部9の下端から外方に突出した固定片10とから構成されている。
デッキ材3は側桁材2の上部に並べられ共通の取付金具25によってビスで固定されている。側桁材2の端面と端部のデッキ材3は前桁材11によって覆われている。
次に、階段は、デッキ床Aの端部の前桁材11と地上との間に設けられた2枚の側板12と、これらの側板12の間に配置固定された複数の踏板13とによって構成されている。
側板12はアルミニウム又はその合金製の押出型材からなる中空部材(図5参照)で、上端部は斜めに切断され、図3及び図4に示されるように、2つのL形取付金具14a、14bを介してデッキ床Aの前桁材11に固定されている。側板12の踏板13に対応する部位の内側面にはL字形の金属製支持部材15の垂直部15aが固定され、内側には水平部15bが突出している。なお、側板12には図5に示されるように、その長手方向に沿ってガイド溝16が形成され、支持部材15の中央部の固定ボルト17は上記ガイド溝16からねじ込む。このように、固定ボルト17の位置はガイド溝16上のどこかに決まるので、踏板の取り付け位置を自由に設定することができる。
踏板13は上記の合成樹脂製デッキ材3と金属製補強踏板18とを一体的に結合したもので、補強踏板18はアルミニウム又はその合金製の押出型材からなり、デッキ材3の1個の中空部6よりやや大きい程度で、断面は略方形であるが、その上面部20には滑り止め21を嵌合する嵌合溝22が形成され、また、内側下部の角隅部には下向き傾斜部(凹み部)19が形成され、さらに下向き傾斜部19の上端から斜め下に傾斜する下向き突片23が突出形成されている。滑り止め21はゴムや合成樹脂から構成されている。
踏板13を構成するデッキ材3の内部には金属製の補強芯材24が配置されている。補強芯材24はアルミニウム又はその合金製の押出型材からなり、デッキ材3の両側の中空部6aの内形と略同じ外形を有し、デッキ材3の左右端部側の偏り位置に嵌合配置されている。補強芯材24の長さは支持部材15の水平部15bの幅よりも少し長い程度でよい。なお、補強心材24の形状は上述の形態に限定されない。
そして、デッキ材3と補強踏板18とは、デッキ材3の前部に補強踏板18を突合せ配置し、デッキ材3の前端に形成された下向き傾斜部8に補強踏板18の後部に形成された下向き突片23とを当接させ、下向き突片23から下向き傾斜部8にビス止め固定することにより、一体的に結合している。これにより、デッキ材3と補強踏板18の下面と上面とは略面一に形成されている。
次に、デッキ材3と補強踏板18とを結合した踏板13は、側板12の支持部材15の水平部15b上に載置され、ネジ止め固定されている。ネジは水平部15bの下方から補強踏板18に止着されるとともに、デッキ材3の両側の中空部6aと補強芯材24に止着されている。
補強踏板18はデッキ材3の後端部に突合せることにより、同様にデッキ材3に固定することができる。このように、デッキ材3の前後に補強踏板18を配することにより、踏み面を拡張することもできる。
なお、デッキ材3には水抜き孔27を形成するのが好ましい。
上記構成によれば、踏板13を上記デッキ材3とこのデッキ材3の前端部に突合せられた金属製の補強踏板18とから構成し、デッキ材3の内部には金属製の補強芯材24を配置したので、デッキ材3自体の強度が増し、またデッキ材3の前端に形成された下向き傾斜部8に補強踏板18の後部に形成された下向き突片23を当接し、下方から下向き突片23、デッキ材3、補強芯材24を一連にビス止め固定するので、また下から止められるので、取付作業を容易に行うことができるとともに、補強踏板18はデッキ材3と強固に固定される。このように、踏板13はデッキ材3の前端に補強踏板18を結合した構成であり、従来のようにデッキ材3の下部全体を支持する構成ではないから、補強踏板18の金型も小さくて済み、また材料を削減することができるとともに、踏板13全体が厚くなることがないから意匠的にも優れた階段を提供することができる。
デッキ材3の補強芯材24はデッキ材3の内部に配置されているので、外観が損なわれることがない。
デッキ材3の下向き傾斜部8に補強踏板18の下向き突片23を当接し、下向き突片23から下向き傾斜部8にビス止め固定したので、ビスの頭部は外部から視認されにくい。したがって、階段全体の外観が向上する。
また、上記デッキ材3と補強踏板18の下面を略面一にしたから、踏板13全体の高さを抑え、階段全体がスリムになったので、デザイン性が向上する。
なお、デッキ材3と補強踏板18との結合形態は、デッキ材3の前端に形成された下向き傾斜部8に補強踏板18の後部に形成された下向き突片23を当接してビス止めする構成に限定されない。例えば、デッキ材3には凹み部が形成されていればよく、凹み部の上面が下向きでなく水平で、これに対応して補強踏板18の突片を水平に突出形成し、両方の水平部を当接して下からネジで固定する構成であってもよい。要するに、デッキ材の構造に合わせて補強踏板の構造を結合しやすいように形成すればよい。
3 デッキ材
8 下向き傾斜部
12 側板
13 踏板
18 補強踏板
23 下向き突片
24 補強芯材

Claims (4)

  1. 複数の合成樹脂製デッキを配したデッキ床の端部と地上との間に設けられた2枚の側板の間に複数の踏板を配置固定した階段において、上記踏板は、上記デッキ材とこのデッキ材の前端部に突き合わせられた金属製の補強踏板とから構成し、上記デッキ材の前端下部には凹み部を形成して、内部には金属製の補強芯材を配置し、補強踏板の後部には上記デッキ材の凹み部に当接する突片を形成して、下方から突片、デッキ材、補強芯材を一連にビス止め固定したことを特徴とする階段。
  2. 補強踏板の下面には、上記突片に対して屈曲して連続する下向き傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の階段。
  3. 上記デッキ材と補強踏板の下面を略面一にしたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の階段。
  4. 上記側板の上記各踏板に対応する部位の内側面にはL字形の支持部材を固定し、これらの支持部材の水平部に上記デッキ材と補強踏板とを載置固定したことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の階段。
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