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JP2006029004A - 階段 - Google Patents

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JP2006029004A
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Abstract

【課題】 樹脂製の踏板を使用した場合であっても、踏板が破損する心配のない階段の提供。
【解決手段】 左右の側板1,1と、樹脂製の踏板2と、金属製の踏板支持部材3と、取付金具4とを備え、踏板2は、前側壁5の下部に前側係止部6を有し、後側壁7の下部に後側係止部8を有し、踏板支持部材3は、前部に中空の補強部9を、下部に中空の支持部10をそれぞれ有し、支持部の上部には前後に被係止部11が設けてあり、踏板2は、前側係止部6及び後側係止部8を踏板支持部材3の被係止部11にそれぞれ係止し、踏板支持部材の支持部10上に載置して踏板支持部材に固定してあり、踏板の前側壁5上部が踏板支持部材の補強部9に当接しており、且つ踏板2の上面は踏板支持部材の補強部9の上面と同等か低くなっており、取付金具4は、左右の側板1にそれぞれ取付けてあり、踏板支持部材3は両端を左右の取付金具4上に載置して取付金具に固定してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂製の踏板を用いる階段に関するものである。
木造住宅の屋内の階段、庭に設ける木調のバルコニーやデッキ等の階段においては、周囲との意匠面での調和を考えれば、踏板には天然木材を使用することが好ましい。しかし近年では、木材資源の減少から木材の代わりに樹脂材が使用されることが多くなっており、階段の踏板にも樹脂材が使用されている(例えば特許文献1、2参照。)。樹脂製の踏板は、押出成形や射出成形により安価に製造でき、軽量であり、屋外に設置しても経年変化が少ないといった特徴を有する。樹脂製の踏板は、木質感を持たせるために木粉を混ぜたり、着色ペレットを用いて着色したりしている。
樹脂製の踏板を使用する場合、踏板単体では階段を昇り降りする人の体重を支えるには強度が不十分となるので、踏板を金属製の支持部材で補強している。従来は、意匠面を考慮して金属製の支持部材が外部から視認されないように、踏板の裏面側に凹部を設け、凹部内に支持部材を収容したりしている。
実開平5−83143号公報 特開平7−34627号公報
上記のように、樹脂製の踏板を金属製の支持部材で補強した場合でも、最も荷重の掛かる踏み板の前側端部が樹脂だけで構成されることになるので、その前側端部が割れる等の破損が生ずることがあった。本発明は以上に述べた実情に鑑み、樹脂製の踏板を使用した場合であっても、踏板が破損する心配のない階段の提供を目的とする。
上記の課題を達成するために本発明の階段は、左右の側板と、樹脂製の踏板と、金属製の踏板支持部材と、取付金具とを備え、踏板は、前側壁の下部に前側係止部を有し、後側壁の下部に後側係止部を有し、踏板支持部材は、前部に中空の補強部を、下部に中空の支持部をそれぞれ有し、支持部の上部には前後に被係止部が設けてあり、踏板は、前側係止部及び後側係止部を踏板支持部材の被係止部にそれぞれ係止し、踏板支持部材の支持部上に載置して踏板支持部材に固定してあり、踏板の前側壁上部が踏板支持部材の補強部に当接しており、且つ踏板の上面は踏板支持部材の補強部の上面と同等か低くなっており、取付金具は、左右の側板にそれぞれ取付けてあり、踏板支持部材は両端を左右の取付金具上に載置して取付金具に固定してあることを特徴とする。
本発明の階段は、樹脂製の踏板と金属製の踏板支持部材とが強固にしかも体裁良く結合しており、強い荷重が集中的にかかる踏板の前側に踏板支持部材の補強部を配置してしっかりと補強していることから、樹脂製の踏板を使用した場合でもあっても踏板が破損する心配がない。また、踏板の前側壁上部が補強部に当接し、且つ踏板の上面が補強部の上面と同等か低くなっているので、荷重を主に補強部で支えて踏板に強い荷重が加わるのを防ぎ、踏板の破損を確実に防止することができ、尚且つ階段の踏板として意匠的にも優れたものになる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図5は、本発明の階段の一実施形態であって、庭に設置したバルコニー12に昇り降りするための階段とした場合の実施形態を示している。この階段は、左右の側板1,1間に上下二段の踏板2,2を取付けており、踏板2は樹脂製の踏板2を金属製の踏板支持部材3で補強したものとなっている。
踏板2は、樹脂に木粉を混ぜて押出成形した樹脂製踏板2を使用している。この踏板2は、図1に示すように、断面矩形状で、内部に縦リブ13を設けて中空の板状に形成してある。踏板2の前側壁5は、図1と4に示すように、上部に垂直部5aを有し、垂直部の下部に連続して内向き傾斜部5bを有し、その下部より前側係止部6を前方に突出して形成してある。前側係止部6の先端は、前側壁の垂直部5aよりも若干後側に位置している。後側壁7は前側壁5と対称に形成してあり、前側壁5と同じように垂直部7aと、内向き傾斜部7bと、後方に突出した後側係止部8を有している。踏板2に使用する樹脂は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等、種々のものを使用でき、廃プラスチックを利用することもできる。樹脂に配合する木粉も、広葉樹、針葉樹などの種々の木材を用いることができるが、建築廃材や間伐材、木材工場からでる木屑などを使用すれば、材料コストを削減できる。
踏板支持部材3は、アルミニウム合金の押出形材であり、前部に中空の補強部9を有し、その後側の下部に踏板2を支持する中空の支持部10を有している。支持部10の上部の前側と後側には、踏板2の前側係止部6と後側係止部8がそれぞれ係止する被係止部11を設けてある。踏板2と踏板支持部材3とは、互いの側端部より部材長手方向にスライドさせるようにして前側係止部6と後側係止部8を踏板支持部材3の前後の被係止部11に係止させれば、踏板2の下面が支持部10上面と密着し、両部材が一体的に結合する。さらに踏板2は、ビス14で支持部10に固定して互いにずれないようにしている。このようにして踏板2と踏板支持部材3とが組合わされた状態では、図1に示すように、踏板2の前側壁5は上部の垂直部5aが補強部9に当接し、且つ踏板2の上面は踏板支持部材3の補強部9の上面と同じ高さになっている。補強部9の上面には、滑り止め材取付用の溝15を有し、その溝15にゴムや軟質樹脂からなる帯状の滑り止め材16を嵌め込んで取付けてある。滑り止め材16は、上面が踏板2上面よりも高くなるようにしてもよい。
左右の側板1は、アルミニウム合金を押出成形して矩形断面の中空状に形成してある。側板1の内側面には、ナット17をスライド自在に収容するナット収容溝18を長手方向に沿って二列形成してある。側板1の内側面には、図3に示すように、アングル状の取付金具4の垂直壁が当接し、ナット収容溝18に収容したナット17にボルト19を捩じ込んで、取付金具4が側板1に固定されている。取付金具4の水平壁には踏板支持部材3の側端部を載置し、ボルト20で固定してある。踏板支持部材3の下面には、取付金具4の水平壁25が嵌合する凹部24を設けてある。取付金具4を側板1に取付けているボルト19を緩めれば、ナット17がナット収容溝18内でスライドして高さ調整を簡単に行うことができるし、設置する踏板2の段数の変更も容易に行える。各側板1は、上側の開口部を断面コ字形の取付具21によりバルコニーの枠22の外周面に固定してある。側板1の下側の開口部は蓋26で塞いである。
本階段は以上のように構成され、樹脂製の踏板2が前側係止部6と後側係止部8を踏板支持部材3の被係止部11に係止した状態で支持部10に載置され、さらに、踏板2の前側に踏板支持部材の補強部9を設けてしっかりと補強していることから、階段を登り降りするときの荷重を補強部9が主に負担することとなり、木粉を混入した樹脂で形成された踏板2であっても、踏板2が破損する心配がない。また、補強部9の上面には滑り止め材16が取付けてあるので、階段を昇り降りする際に足を滑らせることを防止できる。
なお本階段に使用している踏板2は、バルコニー12の床面を構成しているデッキ材23をそのまま使用したものであり、図2に示すように、踏板2とデッキ材23とは断面形状、幅や高さ等の寸法、材質、色、質感等が全く同一である。このように、踏板2にデッキ材23を使用することで、踏板2を新たに準備する必要がなく材料費を削減でき、しかもバルコニーの床面と階段の踏板の意匠を統一できる利点がある。
踏板及び踏板支持部材の拡大した断面図である。 本発明による階段の一実施形態を示す縦断面図である。 本発明による階段の正面図である。 踏板と支持部材の前側部分を分離した状態で示す拡大した断面図である。 本発明の階段をバルコニー用の階段として用いた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 側板
2 踏板
3 踏板支持部材
4 取付金具
5 前側壁
6 前側係止部
7 後側壁
8 後側係止部
9 補強部
10 支持部
11 被係止部

Claims (1)

  1. 左右の側板と、樹脂製の踏板と、金属製の踏板支持部材と、取付金具とを備え、踏板は、前側壁の下部に前側係止部を有し、後側壁の下部に後側係止部を有し、踏板支持部材は、前部に中空の補強部を、下部に中空の支持部をそれぞれ有し、支持部の上部には前後に被係止部が設けてあり、踏板は、前側係止部及び後側係止部を踏板支持部材の被係止部にそれぞれ係止し、踏板支持部材の支持部上に載置して踏板支持部材に固定してあり、踏板の前側壁上部が踏板支持部材の補強部に当接しており、且つ踏板の上面は踏板支持部材の補強部の上面と同等か低くなっており、取付金具は、左右の側板にそれぞれ取付けてあり、踏板支持部材は両端を左右の取付金具上に載置して取付金具に固定してあることを特徴とする階段。
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