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JP2010184038A - パチンコ遊技機の可変入賞装置 - Google Patents

パチンコ遊技機の可変入賞装置 Download PDF

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JP2010184038A
JP2010184038A JP2009030137A JP2009030137A JP2010184038A JP 2010184038 A JP2010184038 A JP 2010184038A JP 2009030137 A JP2009030137 A JP 2009030137A JP 2009030137 A JP2009030137 A JP 2009030137A JP 2010184038 A JP2010184038 A JP 2010184038A
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solenoid
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Kuniaki Izumi
邦秋 泉
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Kyoraku Sangyo Co Ltd
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Kyoraku Sangyo Co Ltd
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Abstract

【課題】遊技者に不可解な思いを生じさせないで球噛みを確実に解消し得る可変入賞装置を提供すること。
【解決手段】大入賞口装置8は、大入賞口82と、大入賞口82を開閉する回動扉83と、回動扉83に閉駆動力を作用可能な作動部材84と、回動扉83に対し閉駆動力を作用し得るよう、作動部材84に対し常時付勢力を作用するコイルばね85と、通電時に、作動部材84が回動扉83に対し作用している閉駆動力を消失させ、回動扉83が自重による開駆動力により開方向へ回動するよう、作動部材84を作動する大入賞口ソレノイド86と、ソレノイド86への通電を制御する遊技制御基板50とを備える。遊技制御基板50は、ソレノイド86への通電を停止した後、ソレノイド86に対し瞬間的な通電を行う。
【選択図】図8

Description

本発明は、パチンコ遊技機の可変入賞装置、詳しくは、球噛みを解消し得るパチンコ遊技機の可変入賞装置に関する。
従来、パチンコ遊技機の可変入賞装置として、遊技球が入球可能な入賞口と、入賞口を開閉する回動扉であって、自重が開駆動力となって開方向へ回動可能な回動扉と、回動扉に閉駆動力を作用可能な作動部材と、作動部材が回動扉に対し閉駆動力を作用し得るよう、作動部材に対し常時付勢力を作用する弾性部材と、通電時に、弾性部材の付勢力に抗して、作動部材が回動扉に対し作用している閉駆動力を消失させ、回動扉が自重による開駆動力により開方向へ回動するよう、作動部材を作動するソレノイドと、ソレノイドへの通電を制御するソレノイド制御手段とを備え、ソレノイド制御手段は、ソレノイドへの通電を停止した後、回動扉がわずかに動く程度(例えば各12ミリ秒)、ソレノイドへの通電及び通電停止を繰り返す制御を行い、回動扉が入賞口を閉鎖するときに発生した球噛みを解消できるよう構成された可変入賞装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−228244号公報
上記のような従来の可変入賞装置によると、回動扉が入賞口を閉鎖するときに、あるいは、回動扉が入賞口を開放するときに球噛みが発生しても、回動扉が2回以上開方向と閉方向へ繰り返し微動するため、球噛みを解消することができるが、球噛みが発生していないときには、開状態あるいは閉状態にある回動扉が2回以上パカパカと微動するようになるため、このような回動扉の挙動を遊技者が不可解に思うおそれがある。
本発明は、上記のような点に着目してなされたものであり、遊技者に不可解な思いを生じさせないで球噛みを確実に解消し得る可変入賞装置を提供することを目的とする。
本発明によるパチンコ遊技機の可変入賞装置は、遊技球が入球可能な入賞口と、前記入賞口を開閉する回動扉であって、自重が開駆動力となって開方向へ回動可能な回動扉と、前記回動扉に閉駆動力を作用可能な作動部材と、前記作動部材が前記回動扉に対し閉駆動力を作用し得るよう、前記作動部材に対し常時付勢力を作用する弾性部材と、通電時に、前記弾性部材の付勢力に抗して、前記作動部材が前記回動扉に対し作用している閉駆動力を消失させ、前記回動扉が自重による開駆動力により開方向へ回動するよう、前記作動部材を作動するソレノイドと、前記ソレノイドへの通電を制御するソレノイド制御手段と、を備えるパチンコ遊技機の可変入賞装置において、前記ソレノイド制御手段は、前記ソレノイドへの通電を停止した後、前記ソレノイドに対し瞬間的な通電を行うことを特徴とする。
本発明の可変入賞装置において、ソレノイドへの通電が停止されているときには、弾性部材が作動部材に常時作用している付勢力により、作動部材は回動扉に対して閉駆動力を作用しており、回動扉は強制的に閉状態に保持され、入賞口は閉鎖状態に保持される。
ソレノイドへの通電が開始されると、ソレノイドは、弾性部材の付勢力に抗して、作動部材が回動扉に対し作用している閉駆動力を消失させる。このため、閉状態にある回動扉は、自重による開駆動力によって開方向へ回動し、入賞口を開放する。このようにして入賞口が開放すると、入賞口に対して遊技球が入球可能となる。
その後、ソレノイドへの通電を停止すると、ソレノイドの通電時における上記閉駆動力消失作用が無くなり、作動部材は再び回動扉に対して閉駆動力を作用するようになり、回動扉は閉方向へ回動し、入賞口を閉鎖する。
ソレノイドへの通電停止後、ソレノイドに対し瞬間的な通電(例えば4ミリ秒間の通電、但し、本発明の通電時間は4ミリ秒に限定されるものではない。)が行われると、ソレノイドは上記閉駆動力消失作用を発揮し、回動扉は自重による開駆動力によって開方向へ一瞬だけ回動可能になる。
回動扉の閉動作中に球噛みが発生した場合、球噛みしている遊技球は、弾性部材の付勢力に基づき作動部材が回動扉に対して作用している閉駆動力により、回動扉から押圧力を受けることになるが、上記のようにソレノイドに対し瞬間的な通電が行われると、作動部材が回転扉に対して作用している閉駆動力が消失するようになるため、球噛みしている遊技球が受けていた押圧力が消失し、遊技球は拘束された状態からフリーな状態に変化する。そして、フリーな状態になった遊技球は、自重により移動可能となり、入賞口に入球するようになる。なお、回動扉は、遊技球の移動開始と略同時に、作動部材の閉駆動力により閉方向への回動を再開し、入賞口は全閉状態になる。
一方、回動扉が正常な閉動作を行い、閉動作中に球噛みが発生しなかった場合、回動扉によって入賞口が全閉した直後にソレノイドに対して瞬間的な通電が行うようにすると、この瞬間的な通電により、ソレノイドは、弾性部材の付勢力に抗して作動部材の閉駆動力を一瞬だけ消失させるようになり、回動扉は一瞬開方向へ回動可能となるが、回動扉の開動作速度は自重などに基づいて決まるため遅く、このため回動扉は実質的な回動を行わず、入賞口を全閉状態に保つ。
したがって、本発明の可変入賞装置によると、回動扉の閉動作中に球噛みが発生した場合に球噛みを解消できるとともに、球噛みが発生しなかった場合には、入賞口を全閉した回動扉が開方向へ回動する現象が発生しないため、遊技者に不可解な思いを生じさせないで球噛みを確実に解消し得るようになる。
ここで、前記ソレノイド制御手段は、大当たり遊技状態のエンディング開始後に前記ソレノイドに対し瞬間的な通電を行う。
不正対策のため、大当たり遊技状態(オープニング中及びエンディング中は除く。)のときのみ賞球の払出しを行うパチンコ遊技機においてエンディング開始後に瞬間的な通電を行うようにすると、球噛みが解消した遊技球による賞球の払出しが行われないため、賞球が余分に払い出される不具合を解消することができる。
本発明の一実施形態に係る可変入賞装置が組み込まれるパチンコ遊技機の正面図である。 同パチンコ遊技機の電気系統のブロック図である。 遊技制御基板が実行するタイマ割込処理の内容を表すフローチャートである。 始動口SW処理の内容を表すフローチャートである。 特別図柄処理の内容を表すフローチャートである。 停止中処理の内容を表すフローチャートである。 大入賞口処理の一部の内容を表すフローチャートである。 大入賞口処理の残部の内容を表すフローチャートである。 大入賞口装置の閉鎖時の状態を示す要部平面図である。 大入賞口装置の開放時の状態を示す要部平面図である。 大入賞口装置の閉鎖時の状態を示す要部側面図である。 大入賞口装置の開放時の状態を示す要部側面図である。 大入賞口装置の球噛み発生時の状態を示す要部側面図である。 大入賞口ソレノイドの通電パターンを示すタイミングチャートである。
図1において、本実施形態に係るパチンコ遊技機は、遊技盤1を備え、遊技盤1は、遊技者が、遊技盤1の正面視右下方に位置するハンドル2を操作することによって発射された遊技球が転動しながら落下してゆく遊技領域3を備える。
遊技領域3の中央部には、センター装飾部材4が配設され、センター装飾部材4の内側に、画像表示器5の表示画面5aが配される。表示画面5aには、公知のデモ表示、第1始動口6又は第2始動口(電動チューリップ)7への遊技球の入賞に基づく装飾図柄の変動表示、大当たり演出などが行われ、これらの演出表示は、後述する画像制御基板54によって制御される。
センター装飾部材4の左右中央部の下方には、第1始動口6及び第2始動口8(電動チューリップ)7が配設される。第1始動口6には、常時、遊技領域3を転動落下する遊技球が入賞可能である。第2始動口7は、開閉可能に構成され、開放時のみ遊技球が入賞可能である。第1始動口6又は第2始動口7に遊技球が入賞すると、後述するように大当たり乱数など各種乱数が取得され、大当たり乱数が所定の大当たり乱数値に該当する場合、遊技者に有利な特別遊技状態となる大当たり遊技状態が発生する。
第2始動口7の下方に可変入賞装置としての大入賞口装置(アタッカー)8の回動扉83が配設される。
<大入賞口装置8(図9〜図13)>
大入賞口装置8は、図9〜図13に示すように、遊技盤1の盤面に配設される正面枠部材81に形成され遊技球が入球可能な大入賞口82と、大入賞口82を開閉する回動扉83と、回動扉83に対し大入賞口82を閉じる方向への回動力(閉駆動力)を付与及び解除可能な作動部材84と、作動部材84が回動扉83に対して常時閉駆動力を作用し得るよう作動部材84に対し弾性付勢力を作用するコイルばね(弾性部材)85と、通電時にコイルばね85の弾性付勢力に抗して作動部材84を動作させ、作動部材84が回動扉83に対し作用している閉駆動力を消失するソレノイド(大入賞口ソレノイド)86とを備え、これらの部材は、図示しないハウジング部材の所定位置に配設されている。また、図9〜図13には図示しないが、ハウジング部材の内部に大入賞口SW(スイッチ)87(図2)が配設され、大入賞口82に入球した遊技球は、大入賞口SW87によって検知されるようになっている。
具体的には、回動扉83は、大入賞口装置80を正面から見て左下端部及び右下端部からそれぞれ左方及び右方へ水平に延びる回転軸部83a(図9〜図13では左側の回転軸部のみを示す。)を備え、下端部を回転軸として前方向(開方向)及び後方向(閉方向)へ回動可能に構成される。回動扉83の正面視左下端部の後面側には、左右方向に水平に延び、作動部材84と係合可能な受圧部83bが設けられている。回動扉83は、作動部材84との係合状態が解除されフリーな状態になったとき、回動扉83自体の重量(自重)により開方向へ回動開始できるよう、大入賞口82を全閉している姿勢のときの重心位置が予め設定されている。
回動扉83の正面視左端部の後方には作動部材84が配されている。作動部材84は、ハウジングの軸受部に回動自在に収容される左右一対の回転軸部84a、84aを備え、前後方向へ回動可能に構成される。作動部材84の前部には、回動扉83の受圧部83bを上方から押圧可能な加圧部84bが設けられている。また、作動部材84の左右一対の回転軸部84a、84aの内側上方には、一対の突起部84c、84cが互いに対向するよう形成されている。
作動部材84の後方にソレノイド86が配されている。ソレノイド86は、通電時に後退するプランジャーピン86aを有し、プランジャーピン86aの先端に、上記一対の突起部84c、84cを収容する環状溝86bが形成されたボビン状の突起収容部材86cが固着されている。
ソレノイド86のプランジャーピン86aにコイルばね85が外嵌されている。コイルばね85は、ソレノイド本体部86dのケース86eと突起収容部材86cとの間に圧縮状態で配されており、コイルばね85は、常時、弾性付勢力により突起収容部材86cを前方へ押圧している。
上記のように構成される大入賞口装置80は、ソレノイド86への通電が行われていないときには、図9及び図11に示すように、回動扉83が大入賞口82を全閉している状態になり、一方、ソレノイド86への通電中は、図10及び図12に示すように、回動扉83が大入賞口82を全開している状態になる。
図9及び図11において、ソレノイド86の非通電時、プランジャーピン86aはソレノイド本体部86dから磁気吸引力を受けておらず、前後方向へ進退自在な状態にある。このため、プランジャーピン86aの先端の突起収容部材86cも進退自在な状態にあるが、突起収容部材86cは圧縮状態のコイルばね85から前進方向の弾性付勢力を受けているため、突起収容部材86cは、環状溝部86bに収容している一対の突起部84c、84cに対し、作動部材84を、左右一対の回転軸部84a、84aを中心として前方へ回動させる方向の力を作用している。作動部材84の加圧部84bは、作動部材84が前方への回動力を受けているため、回動扉83の受圧部83bを上方から押圧し、回動扉83を回転軸部83aを回転中心として後方向(閉方向)へ回動させる力を作用している。回動扉83は、この閉方向への回動力を受け、回動扉83の上端部(前端部)83cは正面枠部材81の上部81aに前方から密着し、大入賞口82は全閉状態に維持される。
一方、ソレノイド86への通電が開始されると、ソレノイド本体部86dはプランジャーピン86aに磁気吸引力を作用し、プランジャーピン86aは、突起収容部材86cに作用しているコイルばね85の弾性付勢力に抗して後退するようになる。プランジャーピン86aの後退に伴い、突起収容部材86cは、環状溝部86bに収容している一対の突起部84c、84cを、左右一対の回転軸部84a、84aを中心として後方へ回動させ、作動部材84は後方へ回動する。作動部材84の後方への回動に伴い、作動部材84の加圧部84bは、回動扉83の受圧部83bから離れ、受圧部83bは、加圧部84bから押圧力を受けなくなり、回動扉83はフリーな状態になる。フリーになった回動扉83は、その重心位置に基づく自重によって前方(開方向)へ回動し、大入賞口82を開放する。ソレノイド86への通電中、作動部材84の加圧部84bは回動扉83の受圧部83bに対し押圧力を解除し続け、図10及び図12に示すように、回動扉83は大入賞口82を全開状態に維持する。
その後、ソレノイド86への通電を停止すると、ソレノイド本体部86dがプランジャーピン86aに作用していた磁気吸引力が消失するようになるため、突起収容部材86cはコイルばね85の弾性付勢力により前進し、作動部材84は左右一対の回転軸部84a、84aを中心として前方へ回動し、作動部材84の加圧部84bは回動扉83の受圧部83bを上方から押圧するようになる。このため、回動扉83は、後方向(閉方向)へ回動し、大入賞口82は閉鎖する。
大入賞口装置8の回動扉83は、大当たりの種類(長当たり及び短当たり)及び小当たりにそれぞれ対応して所定の開閉動作をする。すなわち、所定R(ラウンド)数、例えば15ラウンドの長当たりが発生した場合、回動扉83は、各ラウンドにおいて、大入賞口82へ遊技球が入賞し易いよう開放時間の長い開閉動作(例えば、開放時間が29.5秒、開放動作後の閉鎖時間(インターバル時間)が2.0秒の開閉動作)を行い、また、予め長当たりと同じR数(15ラウンド)に設定された短当たりが発生した場合、回動扉83は、各ラウンドにおいて、大入賞口82へ遊技球が入賞し難いよう開放時間の短い開閉動作(例えば、開放時間が0.1秒、開放動作後の閉鎖時間(インターバル時間)が2.0秒の開閉動作)を行い、また、R数が1ラウンドに設定された小当たりが発生した場合、回動扉83は、短当たり時の回動扉83の開閉動作と同一の開閉動作(例えば、開放時間が0.1秒、開放動作後の閉鎖時間(インターバル時間)が2.0秒の開閉動作)を15回繰り返すよう制御される。ここで、長当たりには、長当たり終了後の遊技状態が高確率で大当たりが発生する確変遊技状態となる確変大当たりと、長当たり終了後の遊技状態が低確率で大当たりが発生する通常遊技状態となる通常大当たりの2種類があり、また、短当たりには、いずれも短当たり終了後の遊技状態が確変遊技状態となるが、電チューサポート(第2始動口の開放時間が長い特典、普通図柄の変動時間が短い特典、普通図柄の当たり確率が高い特典のうち少なくとも1つの特典)の有る突確大当たりと、電チューサポートの無い潜確大当たりの2種類がある。また、小当たりは、ハズレの一種であり、小当たり発生後の遊技状態は、小当たり発生前の遊技状態のまま維持される。
図1において、さらに、遊技領域3には、普通入賞口9、ゲート10、アウト口11などが配設される。
遊技領域3の外側には、第1始動口6への入賞を契機に画像表示器5による装飾図柄の変動表示と同期して第1特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器12、第2始動口7への入賞を契機に画像表示器5による装飾図柄の変動表示と同期して第2特別図柄を変動表示する第2特別図柄表示器13、第1始動口6へ入賞した遊技球の保留球数を最大4個まで表示する第1特別図柄保留ランプ14、第2始動口7へ入賞した遊技球の保留球数を最大4個まで表示する第2特別図柄保留ランプ15、遊技球がゲート10を通過したことを契機に普通図柄を変動表示する普通図柄表示器16、ゲート10を通過した遊技球の保留球数を最大4個まで表示する普通図柄保留ランプ17などが配設される。
次に、パチンコ遊技機の電気系統を図2に基づいて説明する。
図2において、電気系統は遊技制御基板(メイン制御基板)50を中枢部とし、遊技制御基板50にサブ基板51及び払出制御基板52が接続される。サブ基板(サブ制御基板)51は、演出制御基板53、画像制御基板54及びランプ制御基板55からなり、演出制御基板53は遊技制御基板50に接続され、画像制御基板54及びランプ制御基板55はそれぞれ演出制御基板53に接続される。遊技制御基板50、払出制御基板52、演出制御基板53、画像制御基板54及びランプ制御基板55は、それぞれCPU、ROM、RAMを備え、演出制御基板53は、さらにRTC(リアルタイムクロック)を備える。
遊技制御基板50には、第1始動口6への遊技球の入賞を検知する第1始動口SW(スイッチ)21、第2始動口7への遊技球の入賞を検知する第2始動口SW(スイッチ)22、第2始動口(電動チューリップ)7を開放駆動する電チューソレノイド23、ゲート10を通過する遊技球を検知するゲートSW(スイッチ)24、大入賞口SW(スイッチ)87、大入賞口ソレノイド86、普通入賞口9への遊技球の入賞を検知する普通入賞口SW(スイッチ)25、第1特別図柄表示器12、第2特別図柄表示器13、普通図柄表示器16、第1特別図柄保留ランプ14、第2特別図柄保留ランプ15及び普通図柄保留ランプ17などが接続される。
演出制御基板53には、遊技者によって操作可能な演出ボタン26が接続される。
画像制御基板54には、画像表示器5およびスピーカ27が接続される。
ランプ制御基板55には、枠ランプ28、盤ランプ29及び可動役物30が接続される。
払出制御基板52には、賞球を払出す賞球払出装置の駆動源である払出駆動モータ31が接続される。
次に、遊技制御基板50が実行するタイマ割込処理を図3〜図9に基づいて説明する。
図3は、タイマ割込処理の概要を表しており、タイマ割込処理は所定周期例えば4msec間隔で実行される。
タイマ割込処理においては、乱数更新処理(ステップS1)、スイッチ処理(ステップS2)、図柄処理(ステップS3)、電動役物処理(ステップS4)、賞球処理(ステップS5)及び出力処理(ステップS6)が順に実行される。
(1) 乱数更新処理(ステップS1)
乱数更新処理は、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数など所定の乱数を更新することを内容とする。
(2) スイッチ処理(ステップS2)
スイッチ処理には、始動口SW(スイッチ)処理(図4)とゲートSW(スイッチ)処理がある。
i) 始動口SW処理(図4)
始動口SW処理においては、図4に示すように、第1始動口SW21がONしたか否かを判定する(ステップS11)。
第1始動口SW21がONしたと判定した場合は、第1始動口6への入賞を契機に大当たり乱数を取得することができた遊技球であって、取得した乱数に応じた第1特別図柄の変動表示が未だ行われていない遊技球の個数を示す第1特別図柄保留球数U1が「4」未満であるか否かを判定し(ステップS12)、U1が「4」未満である場合、U1を「1」だけ加算して更新し(ステップS13)、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数を取得、格納し(ステップS14)、ステップS15に移行する。
一方、ステップS11で第1始動口SW21がONしていないと判定した場合、又は、ステップS12で第1特別図柄保留球数U1が「4」であると判定した場合は、直接、ステップS15に移行する。
ステップS15では、第2始動口SW22がONしたか否かを判定する。
第2始動口SW22がONしたと判定した場合は、第2始動口7への入賞を契機に大当たり乱数を取得することができた遊技球であって、取得した乱数に応じた第2特別図柄の変動表示が未だ行われていない遊技球の個数を示す第2特別図柄保留球数U2が「4」未満であるか否かを判定し(ステップS16)、U2が「4」未満である場合、U2を「1」だけ加算して更新し(ステップS17)、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数を取得、格納し(ステップS18)、始動口SW処理に続く後続の処理に移行する。
一方、ステップS15で第2始動口SW22がONしていないと判定した場合、又は、ステップS16で第2特別図柄保留球数U2が「4」であると判定した場合は、直接、始動口SW処理に続く後続の処理に移行する。
ii) ゲートSW処理
ゲートSW処理の内容は図示しないが、ゲートSW処理においては、ゲートSW24がONしたと判定したとき、普通図柄保留球数が「4」未満であることを条件として当たり乱数を取得、格納する。
(3) 図柄処理(ステップS3)
図柄処理には、特別図柄処理(図5、6)と普通図柄処理がある。
i) 特別図柄処理(図5、6)
特別図柄処理においては、図5に示すように、当たり遊技フラグがONか否かを判定する(ステップS21)。ここで、当たり遊技フラグとは、後述する停止中処理(図6)において、大当たりの発生と判定され、かつ、大当たりのうちの長当たり(大入賞口の開放時間が長い15ラウンドの大当たり)であると判定された場合にONされる長当たり遊技フラグ、大当たりの発生と判定され、かつ、大当たりのうちの短当たり(大入賞口の開放時間が短い15ラウンドの大当たり)であると判定された場合にONされる短当たり遊技フラグ、又は、ハズレの発生と判定され、かつ、ハズレのうちの小当たり(回動扉の開閉動作が短当たり時と同じとなる1ラウンドの小当たり)の発生と判定された場合にONされる小当たり遊技フラグをいう。
当たり遊技フラグがONしていると判定した場合、特別図柄処理に続く後続の処理に移行する。
一方、当たり遊技フラグがONしていないと判定した場合、第1特別図柄表示器12又は第2特別図柄表示器13において第1特別図柄又は第2特別図柄が変動表示中であるか否かを判定する(ステップS22)。ここで、変動停止したときの停止図柄としての第1特別図柄及び第2特別図柄には、大当たり図柄とハズレ図柄があり、大当たり図柄には、15R通常図柄つまり15R通常大当たりの発生を示す図柄と、確変図柄つまり確変大当たりの発生を示す図柄とがあり、確変図柄には、15R確変大当たりの発生を示す15R確変図柄と、15R突確大当たりの発生を示す15R突確図柄と、15R潜確大当たりの発生を示す15R潜確図柄とがある。また、ハズレ図柄には、通常ハズレ図柄と、小当たりの発生を示す小当たり図柄とがある。
a. 第1特別図柄又は第2特別図柄が未だ変動開始されていない間、ステップS22の判定結果は「NO」となり、第2特別図柄保留球数U2が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS23)。
第2特別図柄保留球数U2が「1」以上である場合、第2特別図柄保留球数U2を「1」だけ減算し(ステップS24)、客待ちコマンドをOFFし(ステップS25)、大当たり判定処理を行う(ステップS26)。
一方、第2特別図柄保留球数U2が「0」である場合、第1特別図柄保留球数U1が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS27)。
第1特別図柄保留球数U1が「1」以上である場合、第1特別図柄保留球数U1を「1」だけ減算し(ステップS28)、客待ちコマンドをOFFし(ステップS25)、大当たり判定処理を行う(ステップS26)。
一方、第1特別図柄保留球数U1が「0」である場合、客待ち設定処理を行い(ステップS29)、特別図柄処理に続く後続の処理に移行する。
大当たり判定処理においては、始動口SW処理(図4)において格納した乱数のうちから大当たり乱数を読み出し、大当たりを発生させるか小当たりを含むハズレを発生させるかを判定し、大当たりを発生させる場合には、始動口SW処理(図4)で格納した乱数のうちから大当たり図柄乱数を読み出し、大当たり図柄乱数に基づいて、15R通常図柄、15R確変図柄、15R確変図柄又は15R潜確図柄のいずれかの図柄を、第1特別図柄表示器12又は第2特別図柄表示器13に停止表示すべき第1特別図柄又は第2特別図柄としてセットし、一方、ハズレを発生させる場合、通常ハズレ図柄又は小当たり図柄のいずれかの図柄を、第1特別図柄表示器12又は第2特別図柄表示器13に停止表示すべき第1特別図柄又は第2特別図柄としてセットする。
次に、変動パターン選択処理を行う(ステップS30)。
変動パターン選択処理においては、大当たり乱数及びリーチ乱数に基づき、変動パターン乱数を取得し、変動パターン乱数に基づき変動パターン(第1特別図柄又は第2特別図柄の変動時間)をセットする。
次に、変動開始コマンドをセットする(ステップS31)。ここで、変動開始コマンドには、現在の遊技状態を指定する遊技状態指定コマンド、大当たり判定処理(ステップS26)においてセットされた15R通常図柄、15R確変図柄、15R突確図柄、15R潜確図柄、通常ハズレ図柄又は小当たり図柄を指定する図柄指定コマンド、及び、変動パターン選択処理(ステップS30)でセットされた変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドが含まれる。
次に、第1特別図柄表示器12又は第2特別図柄表示器13において第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示を開始させる(ステップS32)。
次に、変動時間が終了したか否かを判定する(ステップS33)。この時点では、変動表示の開始直後であることからステップS33の判定結果は「NO」となり、特別図柄処理に続く後続の処理に移行する。
b. 第1特別図柄又は第2特別図柄が変動開始した後は、ステップS22の判定結果は「YES」となり、変動時間が終了したか否かを判定する(ステップS33)。
変動時間が終了する前においては、ステップS33の判定結果は「NO」となり、特別図柄処理に続く後続の処理に移行する。
その後、変動時間が終了すると、変動停止コマンドをセットする(ステップS34)。次に、第1特別図柄表示器12又は第2特別図柄表示器13における特別図柄の変動表示を停止させ、大当たり判定処理(ステップS26)においてセットした15R通常図柄、15R確変図柄、15R突確図柄、15R潜確図柄、通常ハズレ図柄又は小当たり図柄を停止表示させる(ステップS35)。そして、停止中処理(ステップS36、図6)に移行する。
<停止中処理(図6)>
停止中処理においては、変動停止後に大当たりを発生させるか否かを判定する(ステップS41)。
大当たりを発生させると判定した場合、大当たりが長当たり、即ち15R通常大当たり又は15R確変大当たりであるか、あるいは、大当たりが短当たり、即ち15R突確大当たり又は15R潜確大当たりであるかを判定する(ステップS42)。
大当たりが長当たりであると判定した場合、長当たり遊技フラグをONし(ステップS43)、この時点で時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、潜確遊技フラグのうちのいずれかの遊技フラグがONしている場合、このONしている遊技フラグをOFFし(ステップS44)、オープニングを開始し(ステップS45a)、オープニングコマンドをセットし(ステップS45b)、停止中処理に続く後続の処理に移行する。
一方、大当たりが短当たりであると判定した場合、短当たり遊技フラグをONし(ステップS46)、この時点で時短遊技フラグ、確変遊技フラグ、潜確遊技フラグのうちのいずれかの遊技フラグがONしている場合、このONしている遊技フラグをOFFし(ステップS44)、オープニングを開始し(ステップS45a)、オープニングコマンドをセットし(ステップS45b)、停止中処理に続く後続の処理に移行する。
上記ステップS41で、変動停止後に大当たりを発生させずハズレを発生させると判定した場合、時短遊技フラグがONしているか否かを判定する(ステップS47)。
時短遊技フラグがONしていると判定した場合、後述する大入賞口処理(図7〜図8)の遊技状態設定処理(ステップS85)においてセットされる時短回数J(例えば、J=100)、即ち、15R通常大当たり終了時にセットされる時短回数Jを「1」だけ減算し(ステップS48)、次に、時短回数Jが「0」に達したか否かを判定し(ステップS49)、時短回数Jが「0」に達する前は直接、一方、「0」に達したときは時短遊技フラグをOFFした上で(ステップS50)、ステップS51に移行する。
一方、上記ステップS47で時短遊技フラグがONしていないと判定した場合、直接ステップS51に移行する。
ステップS51においては、確変遊技フラグ又は潜確遊技フラグがONしているか否かを判定する。
確変遊技フラグ又は潜確遊技フラグがONしていると判定した場合、後述する大入賞口処理(図7〜図8)の遊技状態設定処理(ステップS85)においてセットされる高確率変動回数X(例えば、X=10000)、即ち、15R確変大当たり、15R突確大当たり又は15R潜確大当たりの終了時にセットされる高確率変動回数Xを「1」だけ減算し(ステップS52)、高確率変動回数Xが「0」に達する前は直接ステップS55に移行し、一方、「0」に達したときは(通常は、高確率変動回数Xが「0」に達する前に次の大当たりが発生する。)確変遊技フラグ又は潜確遊技フラグをOFFした上で(ステップS54)、ステップS55に移行する。
一方、確変遊技フラグ又は潜確遊技フラグがONしていないと判定した場合、直接ステップS55に移行する。
ステップS55においては、変動停止後に小当たりを発生させるか否かを判定する。
小当たりを発生させると判定した場合、小当たり遊技フラグをONし(ステップS56)、オープニングコマンドをセットし(ステップS45)、停止中処理に続く後続の処理に移行する。
一方、小当たりを発生させないと判定した場合、停止中処理に続く後続の処理に移行する。
ii) 普通図柄処理
普通図柄処理の内容は図示しないが、普通図柄処理においては、ゲートSW処理において格納した当たり乱数が、現在の遊技状態(確変遊技状態、通常遊技状態、潜確遊技状態又は時短遊技状態)に対応して予め設定された当たり乱数値であるかハズレ乱数値であるかの判定を行うとともに、現在の遊技状態に応じて普通図柄の変動時間を選択し、普通図柄表示器16に上記選択した変動時間だけ普通図柄を変動表示させ、変動時間が経過して普通図柄の変動表示を停止させたとき、当たり乱数が当たり乱数値である場合に補助遊技フラグをONする。補助遊技フラグがONされると、後述する電チュー処理において、第2始動口(電動チューリップ)7が、現在の遊技状態に応じて設定された開時間及び回数だけ開放動作される。
(4) 電動役物処理(ステップS4)
電動役物処理には、大入賞口処理(図7〜図8)と電チュー処理がある。
i) 大入賞口処理(図7〜図8)
大入賞口処理においては、図7及び図8に示すように、まず、当たり遊技フラグがONしているか否かを判定する(ステップS61)。ここで、当たり遊技フラグは、長当たり遊技フラグ、短当たり遊技フラグ又は小当たり遊技フラグであり、上述した停止中処理(図6)においてONされるフラグである。
当たり遊技フラグがOFFしていると判定した場合、大入賞口処理に続く後続の処理に移行する。
一方、当たり遊技フラグがONしていると判定した場合、オープニング中であるか否かを判定する(ステップS62)。ここで、オープニング中とは、大当たり遊技状態又は小当たり遊技状態の開始時点から第1ラウンドの開始時点までの期間をいう。
大当たり遊技状態又は小当たり遊技状態の開始直後では、オープニング中となるため、次に、オープニング時間つまり、大当たり遊技状態又は小当たり遊技状態の開始時点から第1ラウンド(小当たり遊技状態においては、回動扉83の15回分の開閉動作を1ラウンドとして設定しているが、大入賞口処理においては各開閉動作を1ラウンドとして説明する。)開始時点までの予め設定した時間が経過したか否かを判定する(ステップS63)。
オープニング時間が経過する前は、ステップS63の判定結果は「NO」となり、ステップS61、S62及びS63を経て大入賞口処理に続く後続の処理に移行する処理を繰り返し実行する。
その後、オープニング時間が経過したと判定すると、R数即ち最大ラウンド数と大入賞口82の開閉時間の設定処理を行う(ステップS64)。このR数設定処理においては、長当たり遊技状態が発生した場合には、R数を「15」に設定し、短当たり遊技状態が発生した場合には、R数を「15」に設定し、小当たり遊技状態が発生した場合には、R数を「15」に設定する。また、大入賞口82の開閉時間は、例えば、長当たり遊技状態の場合、開放時間(開放時間)として29.5秒、インターバル時間(閉鎖時間)として2.0秒を設定し、短当たり遊技状態の場合、開放時間として0.1秒、インターバル時間として2.0秒を設定し、小当たり遊技状態の場合、短当たり遊技状態の場合と同様、開放時間として0.1秒、インターバル時間として2.0秒を設定する。したがって、短当たり遊技状態のときの大入賞口装置8の回動扉83の開閉動作と、小当たり遊技状態のときの大入賞口装置8の回動扉83の開閉動作は、略同一となり、遊技者は、大入賞口装置8の回動扉83の開閉動作から両者を識別することは不可能となる。
次に、現在のラウンドが第何回目のラウンドであるかを示すラウンド数Rを「1」だけ加算する(ステップS65)。オープニング時間経過直後においては、現在のラウンドが第0回目のラウンドであり、ラウンド数Rは「0」であるため、ステップS65における加算後のラウンド数Rは「1」となる。次に、大入賞口装置8の大入賞口82を開放し、第1ラウンドが開始される(ステップS66)。
ここで、大入賞口82の開放は、ソレノイド86への通電を開始することによって行われる。ソレノイド86への通電が開始されると、上述したように、磁気吸引力により、プランジャーピン86aは、突起収容部材86cに作用しているコイルばね85の弾性付勢力に抗して後退し、作動部材84の一対の突起部84c、84cは、左右一対の回転軸部84a、84aを中心として後方へ回動し、作動部材84の加圧部84bは、回動扉83の受圧部83bから離れ、受圧部83bは、加圧部84bから押圧力を受けなくなり、回動扉83は、自重によって前方(開方向)へ回動し、大入賞口82は開放する。
次に、開放時間が経過したか否かを判定する(ステップS67)。
ソレノイド86への通電開始直後においては、ステップS67の判定結果は「NO」となるため、次に、大入賞口82に規定個数例えば「9」だけ遊技球が入賞したか否かを判定し(ステップS68)、この判定結果は「NO」であることから、大入賞口処理に続く後続の処理に移行する。
次回の大入賞口処理においては、現時点がオープニング終了後であるため、ステップS62の判定結果は「NO」となり、エンディング中か否かを判定する(ステップS69)。
この時点ではエンディング中ではないため、ステップS68の判定結果は「NO」となり、現時点がインターバル中か否かを判定する(ステップS70)。
この時点ではインターバル中ではないため、ステップS70の判定結果は「NO」となり、現時点が大入賞口82の開放中であるか否かを判定する(ステップS71)。
この時点では大入賞口82の開放中であるため、ステップS71の判定結果は「YES」となり、開放時間が経過したか否かを判定する(ステップS67)。
この時点では大入賞口82が開放を開始した直後であるため、ステップS67の判定結果は「NO」となり、大入賞口82への遊技球の入賞個数が規定個数に達したか否かを判定し(ステップS68)、この判定結果は「NO」となるため、大入賞口処理に続く後続の処理に移行する。
その後、開放時間が経過するまで、又は、大入賞口82に規定個数の遊技球が入球するまで、ステップS61、S62、S69、S70、S71、S67及びS68を経て大入賞口処理に続く後続の処理に移行する処理を繰り返し実行する。
短当たり遊技状態又は小当たり遊技状態の場合、大入賞口82の開放時間が0.1秒と極めて短く設定されているため、ステップS68の判定結果が「YES」に反転することなくステップS67の判定結果が「YES」に反転するようになり、大入賞口82を閉鎖する(ステップS72)。
一方、長当たり遊技状態の場合、大入賞口82の開放時間が29.5秒と長いため、通常は、大入賞口82の開放時間が経過する前に規定個数の遊技球が大入賞口に入球するようになり、規定個数の遊技球が大入賞口82に入球すると、ステップS68の判定結果が「YES」に反転し、大入賞口82を閉鎖する(ステップS72)。
ここで、大入賞口82の閉鎖は、ソレノイド86への通電を停止することによって行われる。ソレノイド86への通電が停止されると、上述したように、磁気吸引力の消失により、突起収容部材86cはコイルばね85の弾性付勢力により前進し、作動部材84は左右一対の回転軸部84a、84aを中心として前方へ回動し、作動部材84の加圧部84bは回動扉83の受圧部83bを上方から押圧するようになり、回動扉83は、後方向(閉方向)へ回動し、大入賞口82は閉鎖する。
次に、インターバルを開始し(ステップS73)、インターバル時間(2.0秒)が経過したか否かを判定する(ステップS74)。
インターバル時間が経過する前は、ステップS74の判定結果は「NO」となり、閉動作時間が経過したか否かを判定する(ステップS75)。ここで、閉動作時間は、開放時間の経過に伴い大入賞口82を閉鎖すべくソレノイド86への通電を停止した時点から、回動扉83が正常に閉方向へ回動して大入賞口82を全閉するときの全閉予測時点までにかかる所要時間であり、予め設定されている。
閉動作時間は、タイマ割込処理の周期(4ミリ秒)と比べれば長いため、ステップS75の最初の判定結果は「NO」となり、大入賞口処理に続く後続の処理に移行する。
その後、複数回の大入賞口処理が行われた後、閉動作時間が経過してステップS75の判定結果が「YES」に反転すると、ステップS76に移行し、ステップS76においては、閉動作時間が経過した後第1回目の処理であるか否か、換言すると、閉動作時間経過直後であるか否かを判定する。
このステップS76の判定結果は「YES」となり、大入賞口82を開放し(ステップS77)、大入賞口処理に続く後続の処理に移行する。
ここで、大入賞口82の開放は、上述したように、ソレノイド86への通電を開始することによって行われる。
次回の大入賞口処理においては、ステップS61、S62、S69、S70、S74及びS75を経た後のステップS76の判定結果は「NO」となるため、次にステップS78に移行し、ステップS78においては、閉動作時間が経過した後第2回目の処理であるか否か、換言すると、ソレノイド86への通電開始から約4ミリ秒経過したか否かを判定する。
ステップS78の判定結果は「YES」となり、大入賞口82を閉鎖し(ステップS79)、大入賞口処理に続く後続の処理に移行する。
大入賞口82の閉鎖は、上述したように、ソレノイド86への通電を停止することによって行われる。
このように、インターバル開始後、所定の閉動作時間、即ち回動扉83の閉動作により大入賞口82が全閉するであろう全閉予測時点を考慮して設定された所定の閉動作時間が経過すると、換言すると、大入賞口82が全閉した直後に、ソレノイド86への通電が極めて短時間(4ミリ秒程度)だけ行われる。
このようなソレノイド86への瞬間的な通電が行われると、通電開始時に高い応答性をもってプランジャーピン86aが後退するため、突起収容部材86cを介して作動部材84が後方へ回動し、それまで回動扉83の受圧部83bを押下していた作動部材84の加圧部84bが回動扉83の受圧部83bから離れ、このため回動扉83はフリーな状態となり、自重により開方向へ回動可能になる。しかし、フリーな状態になった回動扉83の開方向への回動開始は回動扉の自重によるため応答性が低く、回動が迅速に開始されないため、回動扉83が実際に開方向へ回動を開始するよりも前に、ソレノイド86への通電停止により、突起収容部材86cがコイルばね85の弾性付勢力を受けて前進し、作動部材84が前方へ回動し、作動部材84の加圧部84bが再び回動扉83の受圧部83bを押下するようになり、回動扉83は大入賞口82を全閉状態に維持する。
したがって、ソレノイド86への瞬間的な通電によっては回動扉83は開方向へ回動せず、回動扉83は全閉状態を維持するようになる。
一方、回動扉83が閉動作を行っている途中で、図13に示すように、回動扉83と正面枠部材81の上部81aとの間に遊技球Bが挟まれた状態つまり球噛みが発生することが稀にある。このような球噛みが発生した場合、上記のタイミングでソレノイド86への瞬間的な通電が行われると、回動扉83を一瞬フリーな状態に変化させる状況を作り出すことができる。回動扉83がフリーな状態のとき、鋼球である遊技球Bの重量により、遊技球Bは回動扉83を開方向へ回動し、大入賞口82に入球可能になる。したがって、球噛みが発生しても球噛みは解消される。
上記のようなソレノイド86への瞬間的な通電を終了した後の次回の大入賞口処理においては、ステップS78の判定結果は「NO」に反転するため、インターバル時間が経過する前においては、ステップS61、S62、S69、S70、S74、S75、S76及びS78を経て大入賞口処理に続く後続の処理に移行する処理を繰り返し実行する。
その後、インターバル時間(2.0秒)が経過すると、ステップS74の判定結果は「YES」に反転し、次に、最大のラウンド数R(=15)に達したか否かを判定する(ステップS80)。
この時点では、第1ラウンドが終了した直後であるため、ステップS80の判定結果は「NO」となり、大入賞口処理に続く後続の処理に移行する。
次回の大入賞口処理においては、ステップS69の判定結果は「NO」に反転するため、次に、大入賞口82が開放中か否かを判定し(ステップS71)、このステップS71の判定結果は「NO」となるため、次に、ラウンド数Rを「1」だけ加算してラウンド数Rを「2」に更新し(ステップS65)、大入賞口82を開放し(ステップS66)、第2ラウンドを開始する。
ここで、大入賞口82の開放は、上述した第1ラウンドの開始時と同様、ソレノイド86への通電により行われる。
以後、第2ラウンド、第3ラウンド、…、第15ラウンドと順に続き、各ラウンドにおいて上述した第1ラウンド時の処理と同様な処理が実行される。
第15ラウンドが終了すると、ステップS80の判定結果は「YES」に反転し、エンディングを開始し(ステップS81)、エンディングコマンドをセットし(ステップS82)、ラウンド数Rをリセットする(ステップS83)。
次に、エンディング時間が経過したか否かを判定する(ステップS84)。
この時点はエンディングを開始した直後であるため、ステップS84の判定結果は「NO」となり、大入賞口処理に続く後続の処理に移行する。
その後、エンディング時間が経過する前は、ステップS61、S62、S69及びS84を経て大入賞口処理に続く後続の処理に移行する処理を繰り返し実行する。
その後、エンディング時間が経過すると、ステップS84の判定結果は「YES」に反転し、遊技状態設定処理を実行する(ステップS85)。遊技状態設定処理においては、今回の当たりが15R通常大当たりであった場合には、時短遊技フラグをONするとともに時短回数Jとして「100」をセットし、今回の当たりが15R確変大当たり又は15R突確大当たりであった場合には、確変遊技フラグをONするとともに高確率変動回数Xとして「10000」をセットし、今回の当たりが15R潜確大当たりであった場合には、潜確遊技フラグをONするとともに高確率変動回数Xとして「10000」をセットし、今回の当たりが15R小当たりであった場合には、処理を一切行わず遊技状態設定処理に続く後続の処理に移行する。
次に、当たり遊技フラグをOFFし、大入賞口処理に続く後続の処理に移行する(ステップS86)。
当たり遊技フラグがOFFされた後は、ステップS61の判定結果は「NO」に反転し、上述した当たり遊技フラグがONのときの処理を一切行わず大入賞口処理に続く後続の処理に移行する。
以上説明したように、大入賞口処理においては、当たり(15R通常大当たり、15R確変大当たり、15R突確大当たり、15R潜確大当たり又は1R(回動扉83の開閉動作15回)小当たり)が発生すると、オープニング時間の経過後に15ラウンド(小当たりでは15回)だけ大入賞口を開閉する処理を行う。ここで、各ラウンドにおいては、大入賞口を所定の開放時間(15R通常大当たり又は15R確変大当たりの場合は29.5秒、15R突確大当たり、15R潜確大当たり又は1R小当たりの場合は0.1秒)開放し、次に、大入賞口を所定のインターバル時間(全ての当たりに対して2.0秒)閉鎖する処理を行う。
さらに、各ラウンドにおいては、図14に示すように、回動扉83が閉動作を開始してから回動扉83が正常に閉動作を行い大入賞口82が全閉するまでにかかる閉動作時間に基づき、閉動作時間が経過した直後にソレノイド86に対し瞬間的な(約4ミリ秒間の)通電を行う。閉動作時間経過直後に回動扉83が大入賞口82を全閉している場合には、回動扉は、この瞬間的な通電によって開方向へ回動せず、全閉状態を維持する。一方、球噛みが発生している場合には、上記瞬間的な通電によって球噛みが解消されるようになる。
ii) 電チュー処理
電チュー処理の内容は図示しないが、電チュー処理においては、上述した普通図柄処理において補助遊技フラグがONされたとき、第2始動口(電動チューリップ)7を現在の遊技状態に応じた開時間及び回数だけ開放動作する。
(5) 賞球処理
賞球処理の内容は図示しないが、賞球処理においては、大入賞口82に遊技球が入球して大入賞口SW87がオンすると入賞個数を「1」だけ加算してゆき、大入賞口処理におけるステップS68の判定材料にするとともに、払出制御基板52に対する賞球払出コマンドをセットする。
(6) 出力処理
出力処理の内容は図示しないが、出力処理においては、各種コマンドを演出制御基板53及び払出制御基板52に出力する。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ遊技機の大入賞口装置8は、遊技球が入球可能な大入賞口82と、大入賞口82を開閉する回動扉83であって、自重が開駆動力となって開方向へ回動可能な回動扉83と、回動扉83に閉駆動力を作用可能な作動部材84と、作動部材84が回動扉83に対し閉駆動力を作用し得るよう、作動部材84に対し常時付勢力を作用するコイルばね85と、通電時に、コイルばね85の付勢力に抗して、作動部材84が回動扉83に対し作用している閉駆動力を消失させ、回動扉83が自重による開駆動力により開方向へ回動するよう、作動部材84を作動する大入賞口ソレノイド86と、大入賞口ソレノイド86への通電を制御する遊技制御基板50と、を備えるパチンコ遊技機の大入賞口装置8において、遊技制御基板50は、大入賞口ソレノイド86への通電を停止し、回動扉83が正常に閉方向へ回動して大入賞口82を全閉するときの全閉予測時点の直後に、1回だけ大入賞口ソレノイド86に対し瞬間的な通電を行う。
本実施形態の大入賞口装置8において、回動扉83の閉動作中に球噛みが発生した場合、球噛みしている遊技球Bは、コイルばね85の付勢力に基づき作動部材84が回動扉83に対して作用している閉駆動力により、回動扉83から押圧力を受けることになるが、大入賞口ソレノイド86に対し瞬間的な通電が行われると、作動部材84が回転扉83に対して作用している閉駆動力が一瞬消失するようになるため、球噛みしている遊技球Bが受けていた押圧力が消失し、遊技球Bは拘束された状態からフリーな状態に変化する。そして、フリーな状態になった遊技球Bは、自重により落下可能となり、大入賞口82に入球するようになる。
一方、回動扉83が正常な閉動作を行い、閉動作中に球噛みが発生しなかった場合、回動扉83によって大入賞口82が全閉した直後に大入賞口ソレノイド86に対して瞬間的な通電が行われるようになる。この瞬間的な通電により、大入賞口ソレノイド86は、コイルばね85の付勢力に抗して作動部材84の閉駆動力を一瞬だけ消失させるようになり、回動扉83は開方向へ回動可能となるが、回動扉83の開動作速度は自重などに基づいて決まるため遅く、このため、回動扉83は実質的な回動を行わず、大入賞口82を全閉した状態を維持する。
したがって、本実施形態の大入賞口装置8によると、回動扉83の閉動作中に球噛みが発生した場合に球噛みを解消できるとともに、球噛みが発生しなかった場合には、大入賞口82を全閉した回動扉83が開方向へ回動する現象が発生しないため、遊技者に不可解な思いを生じさせないで球噛みを確実に解消し得るようになる。
なお、上記実施形態では、全閉予測時点の直後に、1回だけ大入賞口ソレノイド86に対し瞬間的な通電を行うようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、全閉予測時点に達する前に瞬間的な通電のタイミングを設定するようにしてもよく、また、球噛みが解消した遊技球が次ラウンドにおいて入賞球としてカウントされないことを条件として、インターバル中の適宜のタイミングを瞬間的な通電タイミングに設定し、また、瞬間的な通電の回数を複数回に設定してもよい。
また、不正対策のため、賞球処理(ステップS5)において、大当たり遊技状態(オープニング中及びエンディング中は除く。)のときのみ大入賞口SW87のON動作を有効とし、賞球の払出しを行うパチンコ遊技機においては、最終ラウンドに限り、インターバル中ではなくエンディング開始後に瞬間的な通電を行うようにする。このように通電タイミングを設定すると、球噛みが解消した遊技球により大入賞口SW87がONしてもエンディング中であるため無効と判断されるようになり、賞球が余分に払い出される不具合を解消することができる。
また、上記実施形態は大入賞口装置に係るものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、回動扉83が開閉動作を行い、開放時に遊技球が入球可能な入賞口を備える可変入賞装置に広く適用可能である。また、コイルばね85の代わりに、広く弾性付勢力を有する弾性部材に置換可能である。
8 大入賞口装置(可変入賞装置)
50 遊技制御基板(ソレノイド制御手段)
82 大入賞口(入賞口)
83 回動扉
84 作動部材
85 コイルばね(弾性部材)
86 大入賞口ソレノイド(ソレノイド)

Claims (2)

  1. 遊技球が入球可能な入賞口と、
    前記入賞口を開閉する回動扉であって、自重が開駆動力となって開方向へ回動可能な回動扉と、
    前記回動扉に閉駆動力を作用可能な作動部材と、
    前記作動部材が前記回動扉に対し閉駆動力を作用し得るよう、前記作動部材に対し常時付勢力を作用する弾性部材と、
    通電時に、前記弾性部材の付勢力に抗して、前記作動部材が前記回動扉に対し作用している閉駆動力を消失させ、前記回動扉が自重による開駆動力により開方向へ回動するよう、前記作動部材を作動するソレノイドと、
    前記ソレノイドへの通電を制御するソレノイド制御手段と、
    を備えるパチンコ遊技機の可変入賞装置において、
    前記ソレノイド制御手段は、前記ソレノイドへの通電を停止した後、前記ソレノイドに対し瞬間的な通電を行う
    ことを特徴とするパチンコ遊技機の可変入賞装置。
  2. 前記ソレノイド制御手段は、大当たり遊技状態のエンディング開始後に前記ソレノイドに対し瞬間的な通電を行うことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機の可変入賞装置。
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