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JP2010172585A - 救急絆創膏の製造装置 - Google Patents

救急絆創膏の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】支持体に軟質のハイドロコロイド層を固着した救急絆創膏を高速に大量生産することができるようにした救急絆創膏の製造装置を提供する。
【解決手段】本装置は、帯状の工程紙1を半周程度巻き付けながら一方向に回転する貼合せドラム20と、周面の周方向に凹部41が多数形成され、支持体の原反2を半周程度巻き付けながら前記貼合せドラム20と反対方向に回転する成型ドラム40とが水平姿勢で並列され、貼合せドラム20の上側で巻き付いている帯状の工程紙1と成型ドラム40の上側で巻き付いている支持体の原反2とが対峙する合間に流動性のハイドロコロイド材3を貯留するための貯留部50が設けられ、貼合せドラム20と成型ドラム40との間から排出された帯状の工程紙1と支持体の原反2との間に挟まれた状態の流動性のハイドロコロイド材3を軟化させ、軟質のハイドロコロイド層を支持体の原反2上に固着するための冷却手段70が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイドロコロイド層を支持体の裏面に設けた救急絆創膏を製造するための救急絆創膏の製造装置に関する。
切傷や擦傷をウェットの状態で蘇生させるためのハイドロコロイドドレッシング材を使用した救急絆創膏が提供されている。この救急絆創膏は、図4(a)に示すように、ハイドロコロイド層110の表面側と裏面側にそれぞれ薄膜状の支持体111と薄膜状の剥離体112とが重ねあわされたもので、図4(b)に示すように、剥離体112が剥離されることによって露出するハイドロコロイド層110が皮膚Sに貼り付けられる。
なお、図4(a)(b)のハイドロコロイド層110、支持体111及び剥離体112の厚さは、実際よりも誇張して描いてあり、また、剥離体112は、図示しないが、一端寄りが2枚重ね合わされ、捲りやすいようにされている。
そして、この救急絆創膏は、ハイドロコロイド層110が中心側を厚肉、周縁側を徐々に薄肉とした山形形状とされている。ハイドロコロイド層110の周縁が薄肉とされることにより、皮膚Sに貼り付けられた救急絆創膏は、皮膚Sから剥がしやすくなっている。
ところで、皮膚に長時間貼付しても、発汗によって蒸れることがなく、しかも、皮膚が刺激されにくいようにした高分子ゲルを支持体の一方の面に設けた生体用の粘着テープが特許文献1に開示されている。
この生体用の粘着テープは、図5に示すような装置によって製造される。この装置では、シリコーンコーティングされた第1と第2のPETフィルム201,202、ゲル補強のための中間基材とされるトリコットハーフ(ナイロン製15デニール)203、シリコーンコーティングされたポリエチレンフィルム204、そしてモノマー配合液205が使用され、第1と第2のPETフィルム201,202とトリコットハーフ203とを上下から挟む2本のロール211,212や紫外線を照射するメタルハライドランプ213が備えられている。
このような装置においては、まず、第1のPETフィルム201が原反ロールから繰り出され、この第1のPETフィルム201上にモノマー配合液205が滴下される。次に、この上に原反ロールから繰り出されたトリコットハーフ203と第2のPETフィルム202が重ね合わされる。この第1と第2のPETフィルム201,202及びトリコットハーフ203が2本のロール211,212間を通過することにより、モノマー配合液205が第1のPETフィルム201とトリコットハーフ203との間で押し広げられる。
次に、メタルハライドランプ213からモノマー配合液205に紫外線が照射されることにより、ゲルが形成される。次に、第2のPETフィルム202がトリコットハーフ203から剥離され、最後に、ポリエチレンフィルム204がトリコットハーフ203上に貼付されると、粘着テープの原反200が得られ、この粘着テープの原反200はロール状に巻き取られる。
特開2007−262309号公報
特許文献1に開示された装置によって、図4に示すようなハイドロコロイド層110を支持体111に設けた救急絆創膏を製造することが考えられる。しかし、この装置よって製造される粘着テープの原反200は、第1のPETフィルム201とトリコットハーフ203との間でモノマー配合液205が押し広げられるため、モノマー配合液205が零(こぼ)れることがあるだけでなく、このモノマー配合液205に紫外線が照射されることによって高分子ゲルを得るようにしているため、高速に大量生産することができない。
そこで、本発明は、支持体に軟質のハイドロコロイド層を固着した救急絆創膏を高速に大量生産することができるようにした救急絆創膏の製造装置を提供することを課題とする。
本発明に係る救急絆創膏の製造装置は、ハイドロコロイド層を支持体の裏面に設けた救急絆創膏を製造する救急絆創膏の製造装置であって、帯状の工程紙を半周程度巻き付けながら一方向に回転する貼合せドラムと、周面の周方向に凹部が多数形成され、支持体の原反を半周程度巻き付けながら前記貼合せドラムと反対方向に回転する成型ドラムとが帯状の工程紙と支持体の原反とを挟みつつ上から下方向に進行させるように水平姿勢で並列され、該貼合せドラムの上側で巻き付いている帯状の工程紙と成型ドラムの上側で巻き付いている支持体の原反とが対峙する合間に流動性のハイドロコロイド材を貯留するための貯留部が設けられ、前記貼合せドラムと成型ドラムとの間から排出された帯状の工程紙と支持体の原反との間に挟まれた状態となった流動性のハイドロコロイド材を軟化させ、軟質のハイドロコロイド層を支持体の原反上に固着するための冷却手段が貼合せドラム及び成型ドラムの下流側に配置されていることを特徴としている。
この救急絆創膏の製造装置によれば、帯状の工程紙が貼合せドラムに半周程度(4分の1周から4分の3周程度を含む広い範囲)巻き付けられながら進行し、支持体の原反が成型ドラムに半周程度(4分の1周から4分の3周程度を含む広い範囲)巻き付けられながら進行するが、水平姿勢で並列された貼合せドラムと成型ドラムの上側の合間に設けられた貯留部に流動性のハイドロコロイド材が貯留されていることから、このハイドロコロイド材の圧力によって、成型ドラムに巻き付けられた状態の支持体の原反には、成型ドラムの凹部に沿う形状の成型部が一定の間隔を空けて連続して成型されるとともに、この成型部内に流動性のハイドロコロイド材が充填される。
この流動性のハイドロコロイド材は、支持体の原反の成型部の周囲にも付着した状態、すなわち、帯状の工程紙と支持体の原反との間に挟まれた状態となって貼合せドラムと成型ドラムとの間から排出され、貼合せドラムと成型ドラムの下流側に配置された冷却手段によって軟質のハイドロコロイド層に軟化し、この軟質のハイドロコロイド層が支持体の原反に固着される。
また、前記本発明に係る救急絆創膏の製造装置において、前記成型ドラムの凹部は、周縁から中心方向に次第に深くなるように形成されていることが好ましい。
この救急絆創膏の製造装置によれば、成型ドラムの凹部が周縁から中心の方に次第に深くなるように形成されていることにより、ハイドロコロイド層が中心側を厚肉、周縁側を徐々に薄肉とした山形形状とすることができる。
また、前記本発明に係る救急絆創膏の製造装置において、前記支持体の原反を成型ドラムの凹部内に押し込むことによって、支持体の原反に成型部を強制的に設けるための膨出部を備えた押さえローラが前記貯留部よりも上流側に配置されていることが好ましい。
この救急絆創膏の製造装置によれば、貯留部の上流側に押さえローラが配置され、この押さえローラに備えられた膨出部が支持体の原反を成型ドラムの凹部に強制的に押し込むことにより、支持体の原反に成型部を予め成型することができる。したがって、支持体の原反が流動性のハイドロコロイド材の圧力によって成型ドラムの凹部に沿う形状の成型部を成型しにくい場合であっても、支持体の原反に成型部を予め成型し、この成型部内に流動性のハイドロコロイド材を充填することができる。なお、成型ドラムの凹部が周縁から中心の方に次第に深くなるように凹曲面状に形成されていると、押さえローラの膨出部は、凸曲面状に形成される。
また、前記本発明に係る救急絆創膏の製造装置において、前記冷却手段は、帯状の工程紙が摺動する平板状の冷却プレートと、成型部が一定の間隔を空けて連続して成型されている支持体の原反を覆い、冷風が噴き出される冷却フードとを備えていることが好ましい。
この救急絆創膏の製造装置によれば、帯状の工程紙が冷却プレートによって冷却され、支持体の原反が冷却フードによって冷却されることにより、帯状の工程紙と支持体の原反との間に挟まれた状態の流動性のハイドロコロイド材が両面から冷却され、短時間に軟質のハイドロコロイド層とすることができる。なお、帯状の工程紙が下側、支持体の原反が上側となって走行している場合においては、冷却フードは、下側を開口した樋状に形成され、両側部が冷却プレートに接合される。
また、前記本発明に係る救急絆創膏の製造装置において、前記成型ドラムの凹部に沿って成型された支持体の原反の成型部内で固着されている軟質のハイドロコロイド層の周囲で、前記支持体の原反及び軟質のハイドロコロイド層を切断する切断手段が配置されていることが好ましい。
この救急絆創膏の製造装置によれば、前記成型ドラムの凹部に沿って成型された支持体の原反の成型部内で固着されている軟質のハイドロコロイド層の周囲で、支持体の原反及び軟質のハイドロコロイド層が切断されることにより、成形部の外周と同じ形状の救急絆創膏を製造することができる。したがって、特に、成型ドラムの凹部が周縁から中心方向に次第に深くなるように形成されている場合においては、ハイドロコロイド層の周縁を薄肉とした救急絆創膏を製造することができる。
本発明によれば、成型ドラムの凹部によって支持体の原反に成型部が成型され、この成型部内に流動性のハイドロコロイド材が充填され、支持体の原反と帯状の工程紙との間に流動性のハイドロコロイド材が挟まれた状態となって、冷却手段により流動性のハイドロコロイド材を軟質のハイドロコロイド層とすることができるため、本発明の救急絆創膏の製造装置は、ハイドロコロイド層を設けた救急絆創膏を高速に大量生産することができる。
本発明に係る救急絆創膏の製造装置の一実施形態を示す全体の概略正面図である。 本発明に係る救急絆創膏の製造装置の一実施形態を示す要部の概略正面図である。 本発明に係る救急絆創膏の製造装置の一実施形態を示す要部の概略斜視図である。 ハイドロコロイド層を有する救急絆創膏であって、(a)は使用前の状態を示す断面正面図、(b)は使用中の状態を示す断面正面図である。 生体用の粘着テープを製造する装置の従来例を示す概略図である。
本発明に係る救急絆創膏の製造装置の一実施形態について図1ないし図3を参照しながら説明する。この救急絆創膏の製造装置は、帯状の工程紙1と、支持体の原反2との間に流動性のハイドロコロイド材3を介在させて、このハイドロコロイド材3を軟質のハイドロコロイド層(採番せず)に軟化させ、このハイドロコロイド層を支持体の原反2に固着することによって救急絆創膏を製造するものである。
なお、支持体の原反2には、一般的にキャリアテープの原反が貼り合わされているが、キャリアテープの原反が貼り合わされない場合もあり、ここでは、キャリアテープの原反が貼り合わされている場合と貼り合わされていない場合の両方を含めて以下、支持体の原反2という。
そして、帯状の工程紙1は、ロール状に巻回した供給手段10から繰り出され、一方向(図面において時計方向)に回転する貼合せドラム20に半周程度巻き付けられる。なお、図示しないが、帯状の工程紙1は、貼合せドラム20に4分の1周程度、あるいは4分の3周程度巻き付けられてもよい。
そして、支持体の原反2は、ロール状に巻回した供給手段30から繰り出され、貼合せドラム20と反対方向(図面において反時計方向)に回転する成型ドラム40に4分の3周程度巻き付けられる。この支持体の原反2は、貼合せドラム20に4分の1周程度、あるいは半周程度巻き付けられてもよい。また、前記帯状の工程紙1も支持体の原反2に重ね合わされる状態で成型ドラム40に4分の1周程度巻き付けられる。
そして、成型ドラム40の周面には、図2及び図3に示すように、凹部41,41,…が周方向に定ピッチで多数形成されている。この凹部41は、図4に示した救急絆創膏のように、ハイドロコロイド層を山形形状とするため、周縁から中心方向に次第に深くなるように凹曲面状に形成される。ハイドロコロイド層の形状を山形形状ではなく、一定の厚さとするときは、成型ドラム40の凹部41は、一定の深さに形成される。
そして、貼合せドラム20と成型ドラム40とは、帯状の工程紙1と支持体の原反2とを重ね合わせた厚さ分及び流動性のハイドロコロイド材3を挟む分の隙間を空けて水平姿勢で並列される。
この貼合せドラム20と成型ドラム40の上側で対峙している帯状の工程紙1と支持体の原反2との合間に流動性のハイドロコロイド材3を貯留する貯留部50が設けられている。この貯留部50は、図3に示すように、貼合せドラム20と成型ドラム40の上側で対峙している帯状の工程紙1と支持体の原反2との両側縁に当接する一対の側板51,51を備えている。この側板51,51は、下側が貼合せドラム20と成型ドラム40とに沿う一対の円弧形状に形成され、好ましくはパッキンが取り付けられている。
そして、貯留部50に貯留される流動性のハイドロコロイド材3は、図1に示すように、ホットメルトアプリケータ52内に貯蔵されており、保温ホース53によってホットメルトアプリケータ52から貯留部50に供給される。保温ホース53の先端部には、ノズル54が取り付けられ、ハイドロコロイド材3を貯留部50に供給・停止することができるようにされている。また、貯留部50付近には、図2に示すように、液面センサ55が配置され、ハイドロコロイド材3が貯留部50から溢れそうになると、ノズル54が閉められるようになっている。
なお、流動性のハイドロコロイド材3は、貯留部50に貯留される、すなわち、帯状の工程紙1と支持体の原反2との間から流れ落ちないような粘性を有するようにホットメルトアプリケータ52によって粘度が調整されている。
そして、支持体の原反2を成型ドラム40の凹部41内に押し込み、成型部2aを強制的に成型するための押さえローラ60が貯留部50の上流側に成型ドラム40に隣り合って配置されている(図3において図示せず)。この押さえローラ60の周囲には、図2に示すように、膨出部61が周方向に定ピッチで多数形成され、この膨出部61が支持体の原反2を成型ドラム40の凹部41内に押し込むようにされている。したがって、凹部41が凹曲面状に形成されているときは、膨出部61は凸曲面状に形成される。また、隣り合っている膨出部61と膨出部61との間隔は、隣り合っている凹部41と凹部41との間隔と同じとされている。
そして、貼合せドラム20と成型ドラム40との間から排出された帯状の工程紙1と支持体の原反2との間には、流動性のハイドロコロイド材3が挟まれた状態となっており、この流動性のハイドロコロイド材3を軟質のハイドロコロイド層に軟化させ、このハイドロコロイド層を支持体の原反2に固着するための冷却手段70が貼合せドラム20及び成型ドラム40の下側に配置されている。
冷却手段70は、帯状の工程紙1が摺動する平板状の冷却プレート71と、支持体の原反2を覆って冷風が噴き出される冷却フード72とを備えている。冷却プレート71は、内部で冷却水が循環することにより、帯状の工程紙1を直接、冷却するようにしている。
また、帯状の工程紙1が下側、支持体の原反2が上側となって走行している場合においては、冷却フード72は、下側を開口した樋状に形成され、両側部が冷却プレート71に接合される。冷却フード72が下側を開口した樋状に形成されることにより、支持体の原反2に成型部2aが成型されていても、この成型部2aが障害となることなく、支持体の原反2が進行することができる。
なお、冷却プレート71の上流側の端部は、帯状の工程紙1、流動性のハイドロコロイド材3及び支持体の原反2を介して成型ドラム40の下端に当接するようにされている。このようにすることにより、帯状の工程紙1、流動性のハイドロコロイド材3及び支持体の原反2は、成型ドラム40から外れると同時に、冷却プレート71上を走行するようにされている。
そして、冷却手段70の下流側には、帯状の工程紙1を支持体の原反2に固着された軟質のハイドロコロイド層から剥離し、折込セパレータの原反4と合せセパレータの原反5とを支持体の原反2に固着された軟質のハイドロコロイド層に貼り合せるドラム80が配置されている。このドラム80の周面には、支持体の原反2において、軟質のハイドロコロイド層によって盛り上がった成型部2aが入る多数の凹部(図示せず)が形成されている。
そして、帯状の工程紙1を支持体の原反2から剥離するための剥離手段(図示せず)がドラム80に沿って設けられている。この剥離手段は、ドラム80に巻き付けられかけた直後の帯状の工程紙1を進行方向と反対方向に引き戻すナイフエッジ状の先端部を有し、剥離手段によって支持体の原反2から剥離した帯状の工程紙1は、巻取りローラ81に巻き取られる。
そして、帯状の工程紙1が剥離して露出したハイドロコロイド層に重ね合わされる折込セパレータの原反4と合せセパレータの原反5は、それぞれロール状に巻回された状態から繰り出される。
そして、このドラム80の下流側には、支持体の原反2、折込セパレータの原反4及び合せセパレータの原反5が重ね合わされた状態で所定の形状の救急絆創膏に切断する成形手段91、この救急絆創膏を下側と上側とから挟む下包装材の原反6と上包装材の原反7の各繰出し手段92,93、両包装材の原反6,7を救急絆創膏の周囲で四方シールする封止手段94、四方シールされた両包装材の原反6,7を所定の形状に切断する切断手段95が配置されている。
なお、ハイドロコロイド層が山形形状に形成されるときは、成形手段91は、ハイドロコロイド層の山形形状の周囲で、支持体の原反2及び軟質のハイドロコロイド層を切断するようにされている。
この救急絆創膏の製造装置は、以上のように構成され、次に救急絆創膏を製造する方法について説明する。
帯状の工程紙1が供給手段10から繰り出され、貼合せドラム20に半周程度巻き付けられながら進行するとともに、支持体の原反2が供給手段30から繰り出され、成型ドラム40に4分の3周程度巻き付けられながら進行する。そして、支持体の原反2は、押さえローラ60の膨出部61によって成型ドラム40の凹部41に強制的に押し込められ、成型部2aが一定の間隔を空けて連続して成型される。
そして、ホットメルトアプリケータ52から保温ホース53を通って貯留部50に貯留されている流動性のハイドロコロイド材3は、貯留部50において支持体の原反2の成型部2a内に充填され、また、帯状の工程紙1と支持体の原反2とが成型ドラム40と貼合せドラム20との間を通過することにより、支持体の原反2と帯状の工程紙1との間に挟んだ状態となる。
この流動性のハイドロコロイド材3を挟んだ帯状の工程紙1と支持体の原反2は、成型ドラム40に沿いつつ進行し、連続して冷却手段70内を走行する。冷却手段70内において、ハイドロコロイド材3は、帯状の工程紙1と支持体の原反2を介して冷却されることにより、軟質のハイドロコロイド層となって支持体の原反2に固着される。この軟質のハイドロコロイド層は、当然、支持体の原反2の成型部2a内にも固着された状態となっている。
そして、冷却手段70から送り出された帯状の工程紙1は、ドラム80に巻き掛けられた直後に剥離手段によってハイドロコロイド層から剥離され、巻取りローラ81に巻き取られる。続いて、ハイドロコロイド層と支持体の原反2は、ドラム80によって進行し、露出しているハイドロコロイド層に折込セパレータの原反4と合せセパレータの原反5とが重ね合わされる。
続いて、重ね合わされた支持体の原反2、折込セパレータの原反4及び合せセパレータの原反5が成型手段91によって所定の形状の救急絆創膏に切断される。支持体の原反2、折込セパレータの原反4及び合せセパレータの原反5の各スクラップ8は、巻取りローラ82にロール状に巻き取られる。
そして、救急絆創膏は、下側と上側とから下包装材の原反6と上包装材の原反7に挟まれ、両原反6,7が封止手段94によって救急絆創膏の周囲で四方シールされ、切断手段95によって所定の形状に切断され、上下の包装材に包装された救急絆創膏が排出される。
なお、本発明は、前記の実施形態に限定することなく種々変更することができる。例えば、支持体の原反2が貯留部50内の流動性のハイドロコロイド材3に押圧されることによって成型部2aが成型されるときは、押さえローラ60を備えなくてもよい。
また、軟質のハイドロコロイド層は、支持体の原反2の成型部2a内にのみ充填され、その周囲に介在することなく、支持体の原反2と帯状の工程紙1とが重なり合うようにしてもよい。さらに、軟質のハイドロコロイド層は、山形形状でなく、ほぼ同一の厚さで支持体の原反2に固着されるようにしてもよい。
1………帯状の工程紙
2………支持体の原反
2a……成型部
3………ハイドロコロイド材
20……貼合せドラム
40……成型ドラム
41……凹部
50……貯留部
60……押さえローラ
61……膨出部
70……冷却手段
71……冷却プレート
72……冷却フード

Claims (5)

  1. ハイドロコロイド層を支持体の裏面に設けた救急絆創膏を製造する救急絆創膏の製造装置であって、
    帯状の工程紙を半周程度巻き付けながら一方向に回転する貼合せドラムと、周面の周方向に凹部が多数形成され、支持体の原反を半周程度巻き付けながら前記貼合せドラムと反対方向に回転する成型ドラムとが帯状の工程紙と支持体の原反とを挟みつつ上から下方向に進行させるように水平姿勢で並列され、該貼合せドラムの上側で巻き付いている帯状の工程紙と成型ドラムの上側で巻き付いている支持体の原反とが対峙する合間に流動性のハイドロコロイド材を貯留するための貯留部が設けられ、前記貼合せドラムと成型ドラムとの間から排出された帯状の工程紙と支持体の原反との間に挟まれた状態となった流動性のハイドロコロイド材を軟化させ、軟質のハイドロコロイド層を支持体の原反上に固着するための冷却手段が貼合せドラム及び成型ドラムの下流側に配置されていることを特徴とする救急絆創膏の製造装置。
  2. 前記成型ドラムの凹部は、周縁から中心方向に次第に深くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の救急絆創膏の製造装置。
  3. 前記支持体の原反を成型ドラムの凹部内に押し込むことによって、支持体の原反に成型部を強制的に設けるための膨出部を備えた押さえローラが前記貯留部よりも上流側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の救急絆創膏の製造装置。
  4. 前記冷却手段は、帯状の工程紙が摺動する平板状の冷却プレートと、成型部が一定の間隔を空けて連続して成型されている支持体の原反を覆い、冷風が噴き出される冷却フードとを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の救急絆創膏の製造装置。
  5. 前記成型ドラムの凹部に沿って成型された支持体の原反の成型部内で固着されている軟質のハイドロコロイド層の周囲で、前記支持体の原反及び軟質のハイドロコロイド層を切断する切断手段が配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の救急絆創膏の製造装置。
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