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JP2010163115A - ステアリング装置 - Google Patents

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JP2010163115A
JP2010163115A JP2009008373A JP2009008373A JP2010163115A JP 2010163115 A JP2010163115 A JP 2010163115A JP 2009008373 A JP2009008373 A JP 2009008373A JP 2009008373 A JP2009008373 A JP 2009008373A JP 2010163115 A JP2010163115 A JP 2010163115A
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Abstract

【課題】キーロックカラーとステアリングシャフトとの間に作用するすべりトルクを所定の値に設定することが容易なステアリング装置を提供する。
【解決手段】キーロックカラー7の内周面71は、ステアリングシャフト3の縮径部32との間が、非接触の非接触部を形成している。すなわち、キーロックカラー7の内周面71の軸方向の両端の長さL3とL4の範囲だけが、ステアリングシャフト3の外周面31と互いに弾性変形して接触する弾性接触面を構成している。そのため、ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の外周面31や内周面71の曲がりや、外周面31や内周面71の直径寸法の誤差があっても、キーロックカラー7の内周面71とステアリングシャフト3の外周面31との間に作用するすべりトルクの変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。
【選択図】図3

Description

本発明はステアリング装置、特に、イグニションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、自動車の盗難防止のため、ステアリングホイールが回らないようにロックするステアリングロック装置を有するステアリング装置に関する。
ステアリングロック装置を有するステアリング装置においては、イグニションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、ロックキーがステアリングシャフトの軸心側に向かって突出する。その結果、ステアリングシャフトの外周に圧入されたキーロックカラーのキーロック孔に、ロックキーの先端が係合して、ステアリングシャフトをアウターコラムに対して固定して、ステアリングシャフトの回転を阻止するようにしている。
しかし、ステアリングシャフトがロックされている状態で、力の強い者がステアリングホイールを無理に回転させると、ロックキーが破壊されてステアリングロック装置の機能が喪失し、盗難防止装置としての機能が損なわれる可能性がある。
盗難防止装置としての機能を維持するためには、ステアリングシャフトに大きなトルクが加えられた場合に、キーロックカラーがステアリングシャフトに対してすべって回転するようにして、ロックキーが破壊しないようにする必要がある。すなわち、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面との間に作用するすべりトルク(摩擦力)が、ロックキーを破壊するのには不足するが、自動車の運行に必要なステアリング操作を行なえない程度の大きさを有するように設定する必要がある。
特許文献1のステアリング装置は、ステアリングシャフトの外周面に外嵌されるキーロックカラーの内周面を非円形とし、キーロックカラーの自由状態における内周面の内接円の直径を、ステアリングシャフトの自由状態における外周面の直径よりも小さく形成して圧入している。また、ステアリングシャフト、または、ステアリングシャフトとキーロックカラーの両方に焼き入れを施している。これによって、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面との間に作用するすべりトルクを安定させている。
特許文献1のステアリング装置は、ステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部の軸方向の全長に渡って、キーロックカラーの内周面をステアリングシャフトの外周面に弾性変形させて接触させている。そのため、所定のすべりトルクを得るためには、ステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部の軸方向の全長に渡って所定の締代になるように、キーロックカラーやステアリングシャフトを精度良く製造することが必要となる。
しかし、キーロックカラーやステアリングシャフトに製造誤差があって、嵌合部の軸方向の全長に渡って均一な所定の締代が得られないと、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面との間に作用するすべりトルクが変動し、所定のすべりトルクを得ることが難しくなる。また、安定したすべりトルクを得るためには、キーロックカラーとステアリングシャフトを精度良く製造する必要があるため、製造コストが上昇する恐れがあった。
特開2006−335165号公報
本発明は、キーロックカラーとステアリングシャフトとの間に作用するすべりトルクを所定の値に設定することが容易なステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、コラムに回転可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能な中空円筒状のステアリングシャフト、上記ステアリングシャフトの外周面に外嵌される内周面を有し、キーロック孔が形成されたキーロックカラー、上記コラムに設けられ、イグニションキーの操作によってその先端部が上記キーロック孔に係合可能なロックキーを備え、上記キーロックカラーの自由状態における内周面の直径を、上記ステアリングシャフトの自由状態における外周面の直径よりも小さくして、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が弾性変形して接触する弾性接触面を有するステアリング装置において、上記ステアリングシャフトの外周面、または、上記キーロックカラーの内周面に逃げ部を形成して、上記キーロックカラーの内周面の一部に、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が非接触の非接触部を形成したことを特徴とするステアリング装置である。
第2番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記逃げ部は、上記ステアリングシャフトの外周面の軸方向の一部に形成した縮径部であることを特徴とするステアリング装置である。
第3番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記縮径部には、上記キーロックカラーの圧入方向に向かって徐々に拡径するテーパが形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第4番目の発明は、第2番目の発明のステアリング装置において、上記ステアリングシャフトの外周面には潤滑油溝が形成されていることを特徴とするステアリング装置である。
第5番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記逃げ部は、上記ステアリングシャフトの外周面に形成した螺旋状溝であることを特徴とするステアリング装置である。
第6番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記逃げ部は、上記キーロックカラーの内周面の軸方向の一部に形成した拡径部であることを特徴とするステアリング装置である。
第7番目の発明は、第1番目の発明のステアリング装置において、上記逃げ部は、上記キーロックカラーの内周面の軸方向の全長にわたって形成した拡幅部であることを特徴とするステアリング装置である。
本発明の第1番目、第6番目及び第7番目の発明のステアリング装置では、ステアリングシャフトの外周面、または、キーロックカラーの内周面に逃げ部を形成して、キーロックカラーの内周面の一部に、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が非接触の非接触部を形成している。従って、ステアリングシャフトやキーロックカラーの製造誤差があっても、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面との間に作用するすべりトルクの変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。また、キーロックカラーとステアリングシャフトの製造誤差があっても、安定したすべりトルクが得られるため、製造コストを削減することが可能となる。
本発明の第2番目の発明のステアリング装置では、ステアリングシャフトの外周面の軸方向の一部に逃げ部としての縮径部が形成されている。従って、ロックキーの先端をステアリングシャフトの軸心側に向かって深く挿入することができ、ロックキーをキーロック孔から外れにくくすることが可能となる。
本発明の第3番目の発明のステアリング装置では、縮径部には、キーロックカラーの圧入方向に向かって徐々に拡径するテーパが形成されている。従って、ステアリングシャフトやキーロックカラーの製造誤差、キーロックカラーの圧入方向の位置ずれがあっても、テーパがキーロックカラーを案内するため、ステアリングシャフトに引っ掛からずにキーロックカラーを円滑に圧入することができる。
本発明の第4番目及び第5番目の発明のステアリング装置では、ステアリングシャフトの外周面には潤滑油溝または螺旋状溝が形成されている。従って、潤滑油溝または螺旋状溝にグリース等の潤滑油を充填すれば、潤滑油がキーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面との間に長期間にわたって供給され、安定した所定のすべりトルクを長期間にわたって維持することが可能となる。
本発明の実施例1のステアリング装置の全体を示す側面図である。 図1の要部の縦断面図である。 本発明の実施例1のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。 本発明の実施例2のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。 (1)は本発明の実施例3のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図、(2)は(1)のA−A断面図、(3)は(1)のB−B断面図、(4)は(1)のC−C断面図である。 本発明の実施例4のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。 本発明の実施例5のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。 (1)は本発明の実施例6のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図、(2)は(1)のD−D断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例6を説明する。
図1は本発明の実施例1のステアリング装置の全体を示す側面図である。図2は図1の要部の縦断面図である。図3は本発明の実施例1のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。図1及び図2に示すように、コラム1には、車体後方側にステアリングホイール2を装着したステアリングシャフト3が回転可能に軸支されている。ステアリングシャフト3の車体前方側には、上自在継手41を介して、伸縮自在な中間シャフト42が連結されている。
この中間シャフト42の下端には、下自在継手43を介して、ラック・ピニオン式等の図示しないステアリングギヤが連結され、ステアリングギヤには、タイロッドを介して車輪が連結されている。これにより、ステアリングホイール2を手で操作すると、車輪を操舵することができる。
コラム1の軸方向の略中間位置には、車体(図示せず)に固定されたアッパーブラケット5と、このアッパーブラケット5に対してコラム1をチルト調整するチルト調整機構6が取付けられている。
図2に示すように、中空円筒状のステアリングシャフト3の車体後方側は、コラム1の内周に、軸受11によって回転可能に軸支されている。ステアリングシャフト3の外周面31には、キーロックカラー7が圧入して固定されている。
キーロックカラー7には、キーロック孔72が形成されており、図示しないイグニションキーをロック位置に回して鍵穴から引き抜くと、ロックキー8がステアリングシャフト3の軸心側に向かって突出する。その結果、キーロックカラー7のキーロック孔72に、ロックキー8の先端が係合して、ステアリングシャフト3をコラム1に対して固定して、ステアリングシャフト3の回転を阻止するようにしている。
図3に示すように、本発明の実施例1では、キーロックカラー7を、機械構造用炭素鋼鋼管等の弾性を有する金属材料により、中空円筒状に形成している。そして、キーロックカラー7の軸方向の中間位置に、軸方向に長い長孔であるキーロック孔72を形成している。キーロックカラー7の内周面71の直径(内径)D1は、このキーロックカラー7の自由状態において、ステアリングシャフト3の自由状態における外周面31の直径(外径)d1よりも小さくしている。
この構成によって、ステアリングシャフト3の外周面31と、キーロックカラー7の内周面71とは、互いに弾性変形して接触する弾性接触面を構成している。ステアリングシャフト3の外周面31には、外周面31の軸方向の一部に、逃げ部としての縮径部32が形成されている。縮径部32の直径(外径)d2は、キーロックカラー7の自由状態において、キーロックカラー7の内周面71の直径(内径)D1よりも小さく形成している。縮径部32の軸方向の長さL2は、キーロックカラー7の軸方向の長さL1よりも若干短く形成されている。
また、縮径部32の左端と外周面31との間には、テーパ33が形成されている。キーロックカラー7は、図3の右側から左側に向かって(矢印81方向)、ステアリングシャフト3の外周面31に圧入する。テーパ33は、キーロックカラーの圧入方向に向かって徐々に拡径している。ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の製造誤差、例えば外周面31や内周面71の曲がりや、キーロックカラー7の圧入方向の位置ずれがあっても、テーパ33がキーロックカラー7を案内するため、ステアリングシャフト3に引っ掛からずにキーロックカラー7を円滑に圧入することができる。
また、ステアリングシャフト3の外周面31に縮径部32を形成し、この縮径部32の直径d2を、キーロックカラー7の内周面71の直径D1よりも小さく形成しているため、キーロックカラー7の内周面71は、ステアリングシャフト3の縮径部32との間が、非接触の非接触部を形成している。すなわち、キーロックカラー7の内周面71の軸方向の両端の長さL3とL4の範囲だけを、ステアリングシャフト3の外周面31と弾性接触させれば済むため、所定の締代を得ることが容易となる。
そのため、ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の製造誤差、例えば外周面31や内周面71の曲がりや、外周面31や内周面71の直径寸法の誤差があっても、キーロックカラー7の内周面71とステアリングシャフト3の外周面31との間に作用するすべりトルク(摩擦力)の変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。
また、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造誤差があっても、L3、L4の長さを変更することで、安定したすべりトルクが得られるため、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造が容易で、製造コストを削減することが可能となる。
さらに、ステアリングシャフト3の外周面31に縮径部32が形成されているため、ロックキー8の先端をステアリングシャフト3の軸心側に向かって深く挿入することができる。従って、ロックキー8をキーロック孔72から外れにくくすることが可能となる。
図4は本発明の実施例2のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
図4に示すように、本発明の実施例2では、実施例1と同様に、キーロックカラー7の内周面71の直径(内径)D1は、このキーロックカラー7の自由状態において、ステアリングシャフト3の自由状態における外周面31の直径(外径)d1よりも小さくしている。
また、キーロックカラー7の内周面71には、内周面71の軸方向の中間位置に、逃げ部としての拡径部73が形成されている。拡径部73の直径(内径)D2は、キーロックカラー7の内周面71の直径(内径)D1よりも大きく形成している。拡径部73の軸方向の長さL5は、キーロックカラー7の軸方向の長さL1よりも若干短く形成されている。
従って、キーロックカラー7の拡径部73は、ステアリングシャフト3の外周面31との間が、非接触の非接触部を形成している。すなわち、キーロックカラー7の内周面71の軸方向の両端の長さL6とL7の範囲だけを、ステアリングシャフト3の外周面31と弾性接触させれば済むため、所定の締代を得ることが容易となる。
そのため、ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の製造誤差、例えば外周面31や内周面71の曲がりや、外周面31や内周面71の直径寸法の誤差があっても、キーロックカラー7の内周面71とステアリングシャフト3の外周面31との間に作用するすべりトルク(摩擦力)の変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。
また、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造誤差があっても、L6、L7の長さを変更することで、安定したすべりトルクが得られるため、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造が容易で、製造コストを削減することが可能となる。
図5(1)は本発明の実施例3のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図、図5(2)は図5(1)のA−A断面図、図5(3)は図5(1)のB−B断面図、図5(4)は図5(1)のC−C断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
図5に示すように、本発明の実施例3では、キーロックカラー7の軸方向の中間位置の長さL8の範囲に中空円筒状部74が形成され、キーロックカラー7の軸方向の両端の長さL9とL10の範囲に四角筒状部75、75が形成されている。即ち、四角筒状部75、75は、大きな曲率半径で円弧状凸面とした4個所の辺部751と、この辺部751の円周方向両端同士を、小さな曲率半径で円弧状凸面とした4個所の角部752により滑らかに接続した形状にしている。
この様に四角筒状部75、75を形成する事で、キーロックカラー7の軸方向の両端の長さL9とL10の範囲を非円形にしている。四角筒状部75、75の内接円の直径(内径)D3は、このキーロックカラー7の自由状態において、ステアリングシャフト3の自由状態における外周面31の直径(外径)d1よりも小さくしている。
すなわち、キーロックカラー7の軸方向の両端の四角筒状部75、75だけを、ステアリングシャフト3の外周面31と弾性接触させれば済むため、所定の締代を得ることが容易となる。
また、キーロックカラー7の軸方向の中間位置の長さL8の範囲の中空円筒状部74の内周面71の直径D1は、ステアリングシャフト3の外周面31の直径d1よりも若干大きくしている。すなわち、内周面71は逃げ部を構成している。従って、キーロックカラー7の中空円筒状部74の内周面71は、ステアリングシャフト3の外周面31との間が、非接触の非接触部を形成する。
そのため、ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の製造誤差、例えば外周面31や四角筒状部75、75の内接円の曲がりや、外周面31や四角筒状部75、75の内接円の直径寸法の誤差があっても、キーロックカラー7の四角筒状部75、75の内接円とステアリングシャフト3の外周面31との間に作用するすべりトルク(摩擦力)の変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。
また、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造誤差があっても、L8の長さを変更することで、安定したすべりトルクが得られるため、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造が容易で、製造コストを削減することが可能となる。
図6は本発明の実施例4のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例4は実施例1の変形例であって、ステアリングシャフト3の外周面31に潤滑油溝を追加した例である。すなわち、図6に示すように、本発明の実施例4では、実施例1と同様に、キーロックカラー7の内周面71の直径(内径)D1は、このキーロックカラー7の自由状態において、ステアリングシャフト3の自由状態における外周面31の直径(外径)d1よりも小さくしている。また、ステアリングシャフト3の外周面31には、実施例1と同様に、外周面31の軸方向の中間位置に、逃げ部としての縮径部32が形成されている。
また、ステアリングシャフト3の外周面31には、キーロックカラー7の内周面71の軸方向の両端の長さL3とL4の範囲の弾性接触面に、環状の潤滑油溝34、34が形成されている。潤滑油溝34、34の溝底の直径d3は、ステアリングシャフト3の外周面31の直径d1よりも小さくしている。この潤滑油溝34、34にグリース等の潤滑油を充填すれば、潤滑油がキーロックカラー7の内周面71とステアリングシャフト3の外周面31との間に長期間にわたって供給され、安定した所定のすべりトルクを長期間にわたって維持することが可能となる。
図7は本発明の実施例5のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
図7に示すように、本発明の実施例5では、実施例1と同様に、キーロックカラー7の内周面71の直径(内径)D1は、このキーロックカラー7の自由状態において、ステアリングシャフト3の自由状態における外周面31の直径(外径)d1よりも小さくしている。
また、ステアリングシャフト3の外周面31には、逃げ部としての螺旋状溝35が形成されている。螺旋状溝35の軸方向の長さL11は、キーロックカラー7の軸方向の全長L1よりも若干短く形成されている。螺旋状溝35の溝底の直径d4は、ステアリングシャフト3の外周面31の直径d1よりも小さくしている。
従って、キーロックカラー7の内周面71は、ステアリングシャフト3の螺旋状溝35との間が、非接触の非接触部を形成するため、所定の締代を得ることが容易となる。そのため、ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の製造誤差、例えば外周面31や内周面71の曲がりや、外周面31や内周面71の直径寸法の誤差があっても、キーロックカラー7の内周面71とステアリングシャフト3の外周面31との間に作用するすべりトルク(摩擦力)の変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。
また、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造誤差があっても、螺旋状溝35の溝幅と軸方向の長さL11を変更することで、安定したすべりトルクが得られるため、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造が容易で、製造コストを削減することが可能となる。
また、螺旋状溝35にグリース等の潤滑油を充填すれば、潤滑油がキーロックカラー7の内周面71とステアリングシャフト3の外周面31との間に長期間にわたって供給され、安定した所定のすべりトルクを長期間にわたって維持することが可能となる。
図8(1)は本発明の実施例6のステアリングシャフトとキーロックカラーとの嵌合部を示す拡大縦断面図、図8(2)は図8(1)のD−D断面図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
図8(1)、(2)に示すように、本発明の実施例6では、キーロックカラー7の軸方向の全長L1にわたって、円周上の対向する2箇所に、角度α1、α1の範囲に中空円弧状部76、76が形成されている。この中空円弧状部76、76の内周面761、761の直径D1は、このキーロックカラー7の自由状態において、ステアリングシャフト3の自由状態における外周面31の直径d1よりも小さくしている。
また、キーロックカラー7の軸方向の全長L1にわたって、円周上の対向する2箇所に、逃げ部としての拡幅部77、77が形成されている。拡幅部77、77は、中空円弧状部76、76の両端に接続して形成され、拡幅部77、77の内側面771の幅Wは、ステアリングシャフト3の自由状態における外周面31の直径d1よりも大きくしている。
従って、キーロックカラー7の拡幅部77、77は、ステアリングシャフト3の外周面31との間が、非接触の非接触部を形成している。また、中空円弧状部76、76の内周面761、761だけを、ステアリングシャフト3の外周面31と弾性接触させれば済むため、所定の締代を得ることが容易となる。
この中空円弧状部76、76の角度α1、α1を変えることで、弾性接触面の面積を変え、キーロックカラー7の内周面761、761とステアリングシャフト3の外周面31との間に作用するすべりトルクを所定の値に設定することができる。
そのため、ステアリングシャフト3やキーロックカラー7の製造誤差、例えば外周面31や中空円弧状部76、76の内周面761、761の曲がりや、外周面31や中空円弧状部76、76の内周面761、761の直径寸法の誤差があっても、キーロックカラー7の内周面761、761とステアリングシャフト3の外周面31との間に作用するすべりトルクの変動が小さくなり、安定した所定のすべりトルクを得ることが容易になる。
また、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造誤差があっても、角度α1を変更することで、安定したすべりトルクが得られるため、キーロックカラー7とステアリングシャフト3の製造が容易で、製造コストを削減することが可能となる。さらに、実施例6の形状に、図3、図4、図6、図7のように、ステアリングシャフト3とキーロックカラー7の接触面積を変更する機能を追加してもよい。
上記実施例1、実施例2、実施例4、実施例5のキーロックカラー7は中空円筒状に形成されているが、実施例3、実施例6のような非円形の筒状に成形してもよい。また、キーロックカラー7の成形方法は、鍛造、プレス成形、切削加工等いずれの成形方法でもよい。
1 コラム
11 軸受
2 ステアリングホイール
3 ステアリングシャフト
31 外周面
32 縮径部
33 テーパ
34 潤滑油溝
35 螺旋状溝
41 上自在継手
42 中間シャフト
43 下自在継手
5 アッパーブラケット
6 チルト調整機構
7 キーロックカラー
71 内周面
72 キーロック孔
73 拡径部
74 中空円筒状部
75 四角筒状部
751 辺部
752 角部
76 中空円弧状部
761 内周面
77 拡幅部
771 内側面
8 ロックキー
81 矢印

Claims (7)

  1. コラムに回転可能に軸支され、車体後方側にステアリングホイールを装着可能な中空円筒状のステアリングシャフト、
    上記ステアリングシャフトの外周面に外嵌される内周面を有し、キーロック孔が形成されたキーロックカラー、
    上記コラムに設けられ、イグニションキーの操作によってその先端部が上記キーロック孔に係合可能なロックキーを備え、
    上記キーロックカラーの自由状態における内周面の直径を、上記ステアリングシャフトの自由状態における外周面の直径よりも小さくして、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が弾性変形して接触する弾性接触面を有するステアリング装置において、
    上記ステアリングシャフトの外周面、または、上記キーロックカラーの内周面に逃げ部を形成して、上記キーロックカラーの内周面の一部に、キーロックカラーの内周面とステアリングシャフトの外周面が非接触の非接触部を形成したこと
    を特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記逃げ部は、上記ステアリングシャフトの外周面の軸方向の一部に形成した縮径部であること
    を特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記縮径部には、上記キーロックカラーの圧入方向に向かって徐々に拡径するテーパが形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  4. 請求項2に記載されたステアリング装置において、
    上記ステアリングシャフトの外周面には潤滑油溝が形成されていること
    を特徴とするステアリング装置。
  5. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記逃げ部は、上記ステアリングシャフトの外周面に形成した螺旋状溝であること
    を特徴とするステアリング装置。
  6. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記逃げ部は、上記キーロックカラーの内周面の軸方向の一部に形成した拡径部であること
    を特徴とするステアリング装置。
  7. 請求項1に記載されたステアリング装置において、
    上記逃げ部は、上記キーロックカラーの内周面の軸方向の全長にわたって形成した拡幅部であること
    を特徴とするステアリング装置。
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