JP2010150810A - Implement and method for measuring inclination - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、傾斜測定用冶具及び傾斜測定方法に関する。 The present invention relates to a tilt measuring jig and a tilt measuring method.
従来、掘削孔の傾斜を測定する際に、掘削孔にガイド管を配設して、そのガイド管内で傾斜計を昇降させ、各深度毎に傾斜を測定する手法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ボーリングマシンを使用するBH(Boring Hole)工法において、削孔した掘削孔に建て込んだ芯材の地上部分の傾斜を測定することで、施工精度を管理することが行われている。
Moreover, in the BH (Boring Hole) method using a boring machine, construction accuracy is managed by measuring the inclination of the ground portion of the core material built in the drilled hole.
しかしながら、従来のBH工法の場合、実際の掘削孔の傾斜を測定しておらず、掘削孔の精度が不明であるため、その施工精度の管理には限界があるというのが実情である。 However, in the case of the conventional BH method, since the actual inclination of the excavation hole is not measured and the accuracy of the excavation hole is unknown, the actual situation is that the management of the construction accuracy is limited.
ところで、BH工法によって掘削孔を形成し終えた状態では、その掘削孔内に中空のボーリングロッド(ドリルロッド)が配された状態であるので、このロッド内にガイド管を配設して、そのロッドを介して掘削孔の傾斜を測定することも可能である。
ただし、ロッドの内径とガイド管の外径とに差があり、ロッド内でガイド管ががたつくなどして姿勢が安定しないと、正確な傾斜測定を行うことができないという問題がある。また、ロッド内に密接するサイズのガイド管であり、ロッドとガイド管の間に土砂が入り込んでしまうと、土砂によってロッドとガイド管とが噛み合わさってしまうので、ロッド内にガイド管を挿入することやロッドからガイド管を抜き出すことが困難となったり、その際にロッドを損傷してしまったりすることがあるという問題がある。
By the way, in the state where the drilling hole has been formed by the BH method, a hollow boring rod (drilling rod) is disposed in the drilling hole. It is also possible to measure the inclination of the borehole through the rod.
However, there is a difference between the inner diameter of the rod and the outer diameter of the guide tube, and there is a problem that accurate tilt measurement cannot be performed unless the posture is stabilized due to rattling of the guide tube in the rod. Also, it is a guide tube that is close in size to the rod. If the earth and sand get in between the rod and the guide tube, the rod and the guide tube are engaged by the earth and sand, so the guide tube is inserted into the rod. Further, there is a problem that it is difficult to pull out the guide tube from the rod, and the rod may be damaged at that time.
本発明の目的は、好適な傾斜測定を可能にする傾斜測定用冶具及び傾斜測定方法を提供することである。 An object of the present invention is to provide a tilt measuring jig and a tilt measuring method that enable a preferable tilt measurement.
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
傾斜計が挿入されるガイド管を中空の掘削軸内に配設させる傾斜測定用冶具であって、
前記ガイド管の外周面に着脱可能に取り付けられる固定部と、
前記固定部の周方向に略等間隔に設けられ、その固定部から前記掘削軸の内周面に向かって延在する少なくとも3つの支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記掘削軸の軸心と前記ガイド管の軸心を一致させるように、前記内周面に当接することを特徴とする。
In order to solve the above problems, the invention described in
An inclination measuring jig in which a guide tube into which an inclinometer is inserted is disposed in a hollow excavation shaft,
A fixing portion detachably attached to the outer peripheral surface of the guide tube;
At least three support portions provided at substantially equal intervals in the circumferential direction of the fixed portion and extending from the fixed portion toward the inner peripheral surface of the excavation shaft;
With
The support portion is in contact with the inner peripheral surface so that an axis of the excavation shaft and an axis of the guide tube are aligned with each other.
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の傾斜測定用冶具において、
前記支持部は、前記固定部に設けられる回転体支持部材と、
前記掘削軸の軸方向および前記掘削軸の径方向と直交する軸を有し、前記回転体支持部材の先端側で回転可能に軸支されて、前記内周面に当接する回転体と、
を備えることを特徴とする。
The invention described in
The support portion includes a rotating body support member provided in the fixed portion;
A rotating body that has an axis orthogonal to the axial direction of the excavation shaft and the radial direction of the excavation shaft, is rotatably supported on the distal end side of the rotating body support member, and contacts the inner peripheral surface;
It is characterized by providing.
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の傾斜測定用冶具において、
前記支持部のうちの少なくとも1つは、前記掘削軸と前記ガイド管とが接離する方向に弾性変形可能な回転体支持部材を備えることを特徴とする。
The invention according to
At least one of the support parts includes a rotating body support member that can be elastically deformed in a direction in which the excavation shaft and the guide tube come into contact with and separate from each other.
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3の何れかに記載の傾斜測定用冶具を用いる傾斜測定方法であって、
地盤を掘削する掘削部を先端に備える中空の掘削軸を回転させて掘削した掘削孔内に配された前記掘削軸の内側に、前記傾斜測定用冶具を長手方向に所定間隔あけて取り付けたガイド管を配設させて、そのガイド管内に傾斜計を挿入して前記掘削孔の傾斜を測定することを特徴とする。
The invention according to claim 4
An inclination measuring method using the inclination measuring jig according to
A guide in which the inclination measuring jig is attached at a predetermined interval in the longitudinal direction inside the excavation shaft disposed in the excavation hole that is excavated by rotating a hollow excavation shaft provided at the tip with an excavation portion for excavating the ground A pipe is provided, and an inclinometer is inserted into the guide pipe to measure the inclination of the excavation hole.
本発明によれば、傾斜測定用冶具は、ガイド管の外周面に取り付けられる固定部と、その固定部から掘削軸の内周面に向かって延在するように、固定部の周方向に略等間隔に設けられた少なくとも3つの支持部とを備えており、その傾斜測定用冶具を取り付けたガイド管を中空の掘削軸内に配設した際に、支持部が掘削軸の内周面に当接することで、掘削軸の軸心とガイド管の軸心を一致させることができる。
そして、ガイド管に傾斜計を挿入して傾斜の測定を行うことで、ガイド管を介するように掘削軸の傾斜を測定することができる。
特に、掘削孔を形成し終えた姿勢のまま、その掘削孔内に配されている掘削軸内に傾斜測定用冶具を装着したガイド管を配設することによって、ガイド管と掘削軸を介するように、掘削孔の傾斜を好適に測定することができる。
また、ガイド管の長手方向に所定間隔をあけて、少なくとも2つの傾斜測定用冶具を取り付けるようにすることで、掘削軸内でのガイド管の姿勢がより安定するので、掘削軸とガイド管の軸心をより好適に一致させることができ、より一層好適な傾斜測定が可能になる。
According to the present invention, the inclination measuring jig is substantially fixed in the circumferential direction of the fixed portion so as to extend from the fixed portion to the inner peripheral surface of the excavation shaft. And at least three support portions provided at equal intervals, and when the guide tube to which the inclination measuring jig is attached is disposed in the hollow excavation shaft, the support portion is disposed on the inner peripheral surface of the excavation shaft. By abutting, the axis of the excavation shaft and the axis of the guide tube can be matched.
Then, the inclination of the excavating shaft can be measured through the guide tube by inserting an inclinometer into the guide tube and measuring the inclination.
In particular, with the posture in which the excavation hole has been formed, the guide tube equipped with the tilt measuring jig is disposed in the excavation shaft arranged in the excavation hole so that the guide tube and the excavation shaft are interposed. In addition, the inclination of the borehole can be measured suitably.
In addition, by attaching at least two inclination measuring jigs with a predetermined interval in the longitudinal direction of the guide tube, the posture of the guide tube in the excavation shaft becomes more stable. The axial centers can be matched more appropriately, and a more preferable tilt measurement can be performed.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
まず、BH工法に使用するボーリングマシン10と、そのボーリングマシン10により地盤Gを掘削する概要について説明する。
図1に示すように、ボーリングマシン10は、先端に掘削部であるビット11を備えた掘削軸であるボーリングロッド12を回転させつつ下降させ、地盤Gに掘削孔Hを形成する装置である。
この掘削の際に、ウォータースイベル13を介して供給される安定液を、中空なボーリングロッド12を通じてビット11から噴出させている。掘削により生じた土砂と安定液との混合液は、サンドポンプ14により汲み上げられる。汲み上げられた混合液はサイクロンスクリーン15によって安定液と土砂とに分離されて、安定液は安定液タンク16に貯留され、土砂は残土タンク17に回収される。安定タンク16に貯留された安定液は、グラウトポンプ18によってウォータースイベル13に送給される。
なお、ボーリングマシン10による地盤Gの掘削は、従来公知の技術と同様であるのでここでは詳述しない。
First, an outline of the
As shown in FIG. 1, a
During the excavation, the stabilizing liquid supplied through the
The excavation of the ground G by the
次に、傾斜測定に使用するガイド管20と傾斜計30について説明する。
Next, the
ガイド管20は、図2、図3に示すように、掘削孔など傾斜測定箇所に設置される管状部材であり、ガイド用の案内溝21が直交する四方向に設けられた略円形断面を有している。このガイド管20の口径や長さは使用する測定箇所に応じて選定する。なお、ガイド管20は、上下に連結可能に構成されており、所望する長さに延長することができる。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
傾斜計30は、図2、図3に示すように、傾斜計本体31と、傾斜計本体31の上部に設けられた上車輪32と、傾斜計本体31の下部に設けられた下車輪33と、傾斜計本体31の上方に延在する通信ケーブル34等を備えている。また、通信ケーブル34には、深度を示す指標35が所定の間隔(例えば、50cm)毎に設けられている。
なお、深度を示す指標35の間隔が、例えば50cmである場合、この傾斜計30による測定区間長は、50cmとなる。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
In addition, when the space | interval of the parameter |
そして、掘削孔などの傾斜測定箇所に設置されたガイド管20における案内溝21に沿い、傾斜計30の上車輪32、下車輪33を案内するようにガイド管20内に傾斜計30を挿入し、そのガイド管20を介して、例えば掘削孔の傾斜を測定する。
なお、ガイド管20内に傾斜計30を挿入しての傾斜測定は、従来公知の手法と同様であるので、ここでは詳述しない。
Then, the
Note that the tilt measurement with the
次に、本発明に係る傾斜測定用冶具1について説明する。
Next, the
傾斜測定用冶具1は、図4(a)(b)に示すように、ガイド管20の外周面に着脱可能に取り付けられる固定部2と、固定部2の周方向に略等間隔(例えば、120°間隔)に設けられる3つの支持部3等を備えている。
As shown in FIGS. 4A and 4B, the
固定部2は、一対の固定部材2a、2bからなり、第一固定部材2aと第二固定部材2bとは、ビス8で締結されて、ガイド管20の任意の箇所に固定される。
第一固定部材2aと第二固定部材2bとがビス8で締結されてなる固定部2の内径は、ガイド管20の外径とほぼ同じサイズを有する。つまり、第一固定部材2aの内面部分と第二固定部材2bの内面部分とで、ガイド管20の外面を挟み込むようになっている。
なお、第一固定部材2aに2つの支持部3が設けられ、第二固定部材2bに1つの支持部3が設けられている。
The
The inner diameter of the
The
支持部3は、第一固定部材2aに設けられる2つの支持部3aと、第二固定部材2bに設けられる1つの支持部3bとがある。
第一支持部3aは、固定部2(第一固定部材2a)に設けられる回転体支持部材である板材4aと、板材4aの先端側において掘削軸12の軸方向および径方向と直交する軸6によって回転可能に軸支される回転体であるタイヤローラ5等を備えている。
第二支持部3bは、固定部2(第二固定部材2b)に設けられる回転体支持部材であるばね材4bと、ばね材4bの先端側において掘削軸12の軸方向および径方向と直交する軸6によって回転可能に軸支される回転体であるタイヤローラ5等を備えている。
なお、各支持部3(第一支持部3a、第二支持部3b)におけるタイヤローラ5の軸6は、ガイド軸20の軸方向および径方向とも直交するようになっている。
The
The
The
The
そして、ガイド管20に傾斜測定用冶具1が取り付けられた状態で、第一支持部3aと第二支持部3bは、それぞれ固定部2から放射状に外方に延在している。
この第一支持部3aと第二支持部3bにおける固定部2からタイヤローラ5の外端までの長さは、それぞれ同じとなるように設計されている。
但し、第二支持部3bのばね材4bは、弾性変形可能なバネ鋼(例えば、SUS材2t(厚さ2mm))からなるので、ばね材4bが弾性変形することで、第二支持部3bのタイヤローラ5が固定部2に対して接離する方向に微動するようになっている。
Then, with the
The lengths from the fixed
However, since the
そして、傾斜測定用冶具1が取り付けられたガイド管20を掘削軸12内に配設した際に、第一支持部3aと第二支持部3bは、固定部2から掘削軸12の内周面に向かって延在し、これら3つの支持部3(3a、3b)におけるタイヤローラ5が、掘削軸12の内周面に当接することで、掘削軸12の軸心とガイド管20の軸心とが一致するようになっている。
特に、支持部3における軸6は、掘削軸12及びガイド軸20の軸方向と径方向とに直交する向きに配されているので、掘削軸12の内周面に当接したタイヤローラ5は、掘削軸12の軸方向に沿い好適に回転可能となり、傾斜測定用冶具1が取り付けられたガイド管20を掘削軸12内に配設する際に、スムーズに送り込むことができる。
その際に、掘削軸12の内周面に若干の凹凸があっても、第二支持部3bのばね材4bは、掘削軸12とガイド管20とが接離する方向に弾性変形可能なため、ガイド管20を掘削軸20内に送り込み、好適に配設することができる。
When the
In particular, since the
At this time, even if the inner peripheral surface of the
また、傾斜の測定に際して、掘削軸12内にガイド管20をより好適に配設するためには、ガイド管20の長手方向に所定間隔(例えば、50cm、100cmなど)あけて、2つ以上の傾斜測定用冶具1をガイド管20に取り付けることが好ましい。
例えば、図4(b)に示すように、ガイド管20の上下方向に所定間隔あけて、2つの傾斜測定用冶具1を取り付けることで、掘削軸12内でのガイド管20の姿勢が安定し、掘削軸12の軸心とガイド管20の軸心とがずれにくくなる。
In order to more suitably arrange the
For example, as shown in FIG. 4B, by attaching two
次に、本発明に係る傾斜測定用冶具1を用いるとともに、ガイド管20と傾斜計30を使用する傾斜の測定方法について、図5に示すBH工法の施工手順に従い説明する。
Next, a tilt measuring method using the
まず、掘削孔Hを形成する地点である、地盤Gの地表部分に口元パイプP0を建て込む(図5の(a)工程)。但し、この口元パイプP0は、地盤Gの土質や強度に応じて建て込みの要否を決めるものであり、必ずしも口元パイプP0が必要と限らない場合もある。例えば、地盤Gが自立しない軟弱な土質であるの場合に口元パイプP0が必要となる。 First, the mouth pipe P 0 is built in the ground surface portion of the ground G, which is a point where the excavation hole H is formed (step (a) in FIG. 5). However, the mouth pipe P 0 determines whether or not it is required to be built depending on the soil quality and strength of the ground G, and the mouth pipe P 0 is not always necessary. For example, when the ground G is soft soil that does not stand on its own, the mouth pipe P 0 is necessary.
次いで、その口元パイプP0の近傍にボーリングマシン10を配置し、口元パイプP0部分から、先端にビット11を備えたボーリングロッド12を回転させつつ下降させて、地盤Gを掘削して掘削孔Hを形成する(図5の(b)工程)。
この掘削時には、中空なボーリングロッド12を通じて送給した安定液をビット11から噴出させている。なお、掘削孔Hを形成した直後であれば、掘削孔Hの孔底に著しくスライムは堆積していないと考えられるが、掘削孔Hの掘削深度が大きいほど、スライムが短時間で堆積しやすい。堆積したスライムが傾斜測定にどのような影響を及ぼすことが明らかにされていないことから、スライム処理を傾斜測定の前に実施してもよい。例えば、正循環方式と呼ばれるものであって、ボーリングロッド12を利用して、大容量の安定液をビット11から噴出させることでスライム処理を行う方法がある。このため、ボーリングロッド12を抜管しなくてもそのままの状態でスライム処理を行うことができる。その後で、後述する傾斜測定を行ってもよい。
Then, place the
During this excavation, the stabilizing liquid fed through the hollow boring
所定の掘削孔Hを形成した後、その掘削孔Hを形成し終えた姿勢のまま掘削孔H内に配されている中空なボーリングロッド12の内側に、少なくとも2つの傾斜測定用冶具1を長手方向(上下方向)に所定間隔あけて取り付けたガイド管20を挿入して配設する(図5の(c)工程における前工程)。なお、挿入したガイド管20が安定液で満たされたボーリングロッド12内でその安定液の浮力によって浮き上がらないように、適宜、清水を注入してガイド管20の浮き上がりを予め防止しておくことが望ましい。
この際、傾斜測定用冶具1の支持部3のタイヤローラ5がボーリングロッド12の内周面に当接しつつ回転することで、ガイド管20がボーリングロッド12内にスムーズに挿入される。なお、予め幾つかのガイド管20を繋げて延長しておけば、ボーリングロッド12(掘削孔H)の全長に亘るガイド管20の設置を速やかに行うことが可能になる。
そして、ボーリングロッド12内に配設されたガイド管20の軸心は、そのガイド管20に取り付けられた傾斜測定用冶具1によって、ボーリングロッド12の軸心と一致している。なお、ガイド管20がボーリングロッド12内で回転してしまわないように、ガイド管20とボーリングロッド12の口元どうしを固定することが好ましい。
After the predetermined excavation hole H is formed, at least two
At this time, the
The axis of the
次いで、ボーリングロッド12内に配設されたガイド管20内に傾斜計30を挿入し、ガイド管20を介してボーリングロッド12の傾斜を測定するようにして、そのボーリングロッド12が配されている掘削孔Hの傾斜を測定する(図5の(c)工程のおける後工程)。
ここで、ボーリングロッド12は、掘削孔Hを形成し終えた姿勢のまま掘削孔H内に配されているので、ボーリングロッド12の傾斜方向と、掘削孔Hの傾斜方向とは一致しているといえる。そして、ボーリングロッド12の軸心とガイド管20の軸心とが一致しているので、ガイド管20における傾斜測定によって、ガイド管20とボーリングロッド12を介するように、掘削孔Hの傾斜を測定することができるのである。
傾斜測定後、傾斜計30をガイド管20から抜き出し、さらに、ガイド管20をクレーンなどによって引き上げる。なお、引き上げられたガイド管20や傾斜測定用冶具1は、他の掘削孔Hの傾斜測定に繰り返し使用される。
Next, the
Here, since the
After the inclination measurement, the
掘削孔Hの傾斜の測定終了後、ボーリングロッド12に換わりエアーリフトパイプP1を掘削孔Hに配設する。
そして、掘削孔H内に流し込まれるスライムと安定液の混合物を、エアーパイプEPによりエアーリフトパイプP1内に空気を送り込みつつ、そのエアーリフトパイプP1によって吸い上げるスライム処理を行う(図5の(d)工程)。この方法は、一般に逆循環方式と呼ばれている。このように、前述の正循環方式と逆循環方式によるスライム処理方法がある。
なお、前述したように、傾斜測定の前にスライム処理を行った場合、例えば、深さ20mあたり、およそ1時間程度の傾斜測定時間を要するため、その傾斜測定後では、孔底にスライムが堆積している可能性が高い。よって、この後の工程で流し込むコンクリートの品質を維持するためにもスライム処理を再度実施することが望ましい。
After the measurement of the inclination of the excavation hole H is completed, the air lift pipe P 1 is disposed in the excavation hole H instead of the
Then, drilling holes mixture of slime and a stabilizing solution to be inserted into the H, while feeding air to the air lift pipe P 1 by an air pipe EP, it performs slime processing to suck by the air lift pipe P 1 (in FIG. 5 ( d) Step). This method is generally called a reverse circulation method. As described above, there are slime processing methods based on the above-described normal circulation method and reverse circulation method.
As described above, when slime treatment is performed before tilt measurement, for example, it takes approximately one hour of tilt measurement time per 20 m depth, so that slime is deposited on the bottom of the hole after the tilt measurement. It is highly possible that Therefore, it is desirable to perform the slime treatment again in order to maintain the quality of the concrete poured in the subsequent steps.
次いで、掘削孔H内に芯材としてのH鋼、あるいは鉄筋籠Rを建て込む(図5の(e)工程)。
更に、トレミーパイプP2を通じて掘削孔H内に生コンクリートを流し込み打設する(図5の(f)工程)。
こうして所定位置にコンクリート杭を施工することができる。
このように施工されたコンクリート杭は、傾斜管理された掘削孔Hに設けられており、その施工精度は良好となる。
Next, H steel or a reinforcing bar R as a core material is built in the excavation hole H (step (e) in FIG. 5).
Furthermore, to set hitting pouring fresh concrete into the excavation hole H through tremie pipe P 2 (in FIG. 5 (f) step).
Thus, a concrete pile can be constructed at a predetermined position.
The concrete pile constructed in this way is provided in the excavation hole H whose inclination is controlled, and the construction accuracy is good.
以上のように、傾斜測定用冶具1は、ガイド管20に固定される固定部2と、ボーリングロッド12の内周面に当接する支持部3を備えており、その傾斜測定用冶具1を取り付けたガイド管20をボーリングロッド12内に配設することによって、ガイド管20の軸心とボーリングロッド12の軸心とを一致させることができる。
そして、そのガイド管20内に傾斜計30を挿入して傾斜測定することにより、ガイド管20を介してボーリングロッド12の傾斜を測定することができる。
特に、掘削孔Hを形成し終えた姿勢のまま掘削孔H内に配されているボーリングロッド12内に傾斜測定用冶具1を装着したガイド管20を配設することによって、ガイド管20とボーリングロッド12を介するように、掘削孔Hの傾斜を好適に測定することができる。
このように、ボーリングロッド12を使用する工法であれば、適宜、傾斜測定用冶具1を装着したガイド管20を配設することによって、傾斜測定に適用できる。従って、本発明はBH(Boring Hole)工法に限定されるものではない。
As described above, the
The tilt of the
In particular, the
Thus, if it is a construction method using the
そして、傾斜測定を終えて、ガイド管20から取り外された傾斜測定用冶具1を、他のガイド管20に装着して異なる施工現場での掘削孔Hの傾斜測定に用いることができるので、この傾斜測定用冶具1を使用することにより汎用性のある掘削測定が可能になる。
なお、ガイド管20の外径に応じた内径サイズの固定部2を有する傾斜測定用冶具や、掘削軸12の内径サイズおよび固定部2のサイズに応じた長さの支持部3を有する傾斜測定用冶具など、各種タイプの傾斜測定用冶具を装備すれば、様々な傾斜測定(例えば、ガイド管20やボーリングロッド12の太さが異なる場面での傾斜測定)に対応することが可能になる。
Then, after the inclination measurement is finished, the
It should be noted that an inclination measuring jig having a fixed
なお、以上の実施の形態において、掘削孔H内に配されているボーリングロッド12内にガイド管20を配設して、掘削孔Hの傾斜を測定するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ボーリングロッド12と同じ姿勢で掘削孔H内に配されたエアーリフトパイプP1などの中空軸(パイプ)の内側にガイド管20を配設するようにして、掘削孔Hの傾斜を測定してもよい。
In the above embodiment, the
また、以上の実施の形態において、傾斜測定用冶具1は、3つの支持部3を備えるとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、4つ以上の支持部3を備えるものであってもよい。
また、各支持部3は固定部2の周方向に沿って等間隔に設けられることに限らず、例えば、ガイド管20とボーリングロッド12との断面を同心円状に配して、ガイド管20の軸心とボーリングロッド12の軸心とを一致させることが可能となる配置であれば、支持部3の間隔は任意であってもよい。
In the above embodiment, the
In addition, the
また、以上の実施の形態において、傾斜測定用冶具1における3つの支持部3のうち、第二支持部3bのみにバネ鋼からなるばね材4bを用いたが、2つ以上の支持部3にばね材4bを用いてもよい。
また、ボーリングロッド12の内周面が十分に円滑な面を有すれば、支持部3のタイヤローラ5は全て板材4aによって支持されるようにしてもよい。
Further, in the above embodiment, the
Further, if the inner peripheral surface of the
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。 In addition, it is needless to say that other specific detailed structures can be appropriately changed.
1 傾斜測定用冶具
2 固定部
2a 第一固定部材
2b 第二固定部材
3 支持部
3a 第一支持部
3b 第二支持部
4a 板材(回転体支持部材)
4b ばね材(回転体支持部材)
5 タイヤローラ(回転体)
6 軸
8 ビス
10 ボーリングマシン
11 ビット(掘削部)
12 ボーリングロッド(掘削軸)
20 ガイド管
30 傾斜計
31 傾斜計本体
32 上車輪
33 下車輪
34 通信ケーブル
35 指標
G 地盤
H 掘削孔
DESCRIPTION OF
4b Spring material (rotary support member)
5 Tire roller (rotating body)
6
12 Boring rod (drilling shaft)
20
Claims (4)
前記ガイド管の外周面に着脱可能に取り付けられる固定部と、
前記固定部の周方向に略等間隔に設けられ、その固定部から前記掘削軸の内周面に向かって延在する少なくとも3つの支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記掘削軸の軸心と前記ガイド管の軸心を一致させるように、前記内周面に当接することを特徴とする傾斜測定用冶具。 An inclination measuring jig in which a guide tube into which an inclinometer is inserted is disposed in a hollow excavation shaft,
A fixing portion detachably attached to the outer peripheral surface of the guide tube;
At least three support portions provided at substantially equal intervals in the circumferential direction of the fixed portion and extending from the fixed portion toward the inner peripheral surface of the excavation shaft;
With
The tilt measuring jig, wherein the support portion is in contact with the inner peripheral surface so that an axis of the excavation shaft and an axis of the guide tube are aligned.
前記掘削軸の軸方向および前記掘削軸の径方向と直交する軸を有し、前記回転体支持部材の先端側で回転可能に軸支されて、前記内周面に当接する回転体と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の傾斜測定用冶具。 The support portion includes a rotating body support member provided in the fixed portion;
A rotating body that has an axis orthogonal to the axial direction of the excavation shaft and the radial direction of the excavation shaft, is rotatably supported on the distal end side of the rotating body support member, and contacts the inner peripheral surface;
The inclination measuring jig according to claim 1, comprising:
地盤を掘削する掘削部を先端に備える中空の掘削軸を回転させて掘削した掘削孔内に配された前記掘削軸の内側に、前記傾斜測定用冶具を長手方向に所定間隔あけて取り付けたガイド管を配設させて、そのガイド管内に傾斜計を挿入して前記掘削孔の傾斜を測定することを特徴とする傾斜測定方法。 An inclination measuring method using the inclination measuring jig according to claim 1,
A guide in which the inclination measuring jig is attached at a predetermined interval in the longitudinal direction inside the excavation shaft disposed in the excavation hole that is excavated by rotating a hollow excavation shaft provided at the tip with an excavation portion for excavating the ground An inclination measuring method, comprising: arranging a pipe and inserting an inclinometer into the guide pipe to measure the inclination of the excavation hole.
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