JP2010150196A - 有害生物防除組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
防除対象によっては、より優れた防除効力を必要とする場合がある。
〔式中、
Cyは群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリール基、群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい3〜7員のシクロアルキル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい5〜7員のシクロアルケニル基を表し、
R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
R2はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、-C(=G)R4、シアノ基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
R3は少なくとも1つのフッ素原子を含むC1〜C5ハロアルキル基又はフッ素原子を表し、
Gは酸素原子又は硫黄原子を表し、
R4はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ヒドロキシル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
mは0又は1を表し、nは0、1又は2を表し、
群E1は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、-OR5、-SR5、-S(=O)R5、-S(=O)2R5、-C(=O)R6、-OC(=O)R7、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基及びハロゲン原子からなる一価基の群を表し、
群E2は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC2−C6アルカンジイル基、群Lから選ばれる基で置換されていてもよい1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基、-G-T-G-及び-T-G-T-からなる二価基の群を表し、
群E3は、=O、=NO-R5、=C=CH2及び=C(R8)R9からなる二価基の群を表し、
Tはメチレン基又はエチレン基を表し、
R5は群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基又は群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基を表し、
R6はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
R7はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
R8およびR9は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
群Lは、ヒドロキシル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、C2〜C5環状アミノ基、-C(=O)R6、-OC(=O)R7及びハロゲン原子からなる群を表す。〕
で示される有機硫黄化合物と、
ジノテフランとを含有する組成物が、有害生物に対して優れた防除効力を有することを見出し、本発明に到った。
[発明1]
式(I)で示される有機硫黄化合物と、ジノテフランとを含有する有害生物防除組成物。
[発明2]
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である発明1記載の組成物。
[発明3]
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリール基である発明1記載の組成物。
[発明4]
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいピリジル基である発明1記載の組成物。
[発明5]
式(I)において、Cyが群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい3〜7員のシクロアルキル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい5〜7員のシクロアルケニル基である請求項1記載の組成物。
[発明6]
式(I)において、Cyが群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキシル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキセニル基である発明1記載の組成物。
[発明7]
発明1〜6のいずれか記載の組成物を、有害生物又は有害生物の生息場所に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
[発明8]
発明1〜6のいずれか記載の組成物を、有害生物の防除の為の使用。
3,4−ジフルオロフェニル基、3−クロロ−4−フルオロフェニル基、4−クロロ−3−フルオロフェニル基、4−クロロ−2−フルオロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、4−ブロモ−3−フルオロフェニル基、
3,4,5−トリフルオロフェニル基、4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル基、
2,3,4,5,6−ペンタフルオロフェニル基、
3−シアノフェニル基、4−シアノフェニル基、
3−ニトロフェニル基、4−ニトロフェニル基、
3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2−(トリフルオロメチル)フェニル基、3−(トリフルオロメチル)フェニル基、4−(トリフルオロメチル)フェニル基、4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル基、4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)フェニル基、
4−エチニルフェニル基、4−エチニル−3−フルオロフェニル基、
3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−(トリフルオロメトキシ)フェニル基、
3−(メチルチオ)フェニル基、4−(メチルチオ)フェニル基、4−(トリフルオロメチルチオ)フェニル基、
4−(メチルスルホニル)フェニル基が挙げられる。
「群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリール基」の具体例としては、例えば3−ピリジル基、6−クロロ−3−ピリジル基、6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジル基、2−ピリジル基、5−クロロ−2−ピリジル基、5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジル基、
5−ピリミジル基、2−クロロ−5−ピリミジル基、2−メトキシ−5−ピリミジル基、2−(トリフルオロメチル)−5−ピリミジル基、2−ピラジニル基、
2−ピロリル基、2−フラニル基、2−チエニル基、5−クロロ−2−チエニル基、1−ピラゾリル基、3−イソオキサゾリル基、5−tert−ブチル−3−イソオキサゾリル基、4−チアゾリル基、1−イミダゾリル基、4−(トリフルオロメチル)−1−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、1−tert−ブチル−4−イミダゾリル基が挙げられる。
「群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい3〜7員のシクロアルキル基」の具体例としては、例えば
シクロプロピル基、2,2−ジメチルシクロプロピル基、2,2−ジクロロシクロプロピル基、
シクロブチル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基、3−クロロシクロヘキシル基、4−クロロシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル基、4−シアノシクロヘキシル基、4−ホルミルシクロヘキシル基、4−(2,2−ジブロモエテニル)シクロヘキシル基、4−エチニルシクロヘキシル基、4−(4−メトキシカルボニル−1−ブチニル)シクロヘキシル基、
4,4−ジフルオロシクロヘキシル基、4,4−ジメチルシクロヘキシル基、4−エチニル−4−ヒドロキシシクロヘキシル基、4−エチニル−4−フルオロシクロヘキシル基、
4,4−(1,1−ジクロロエチレン)シクロヘキシル基、4,4−(1,1−ジブロモエチレン)シクロヘキシル基、4,4−エチレンジオキシシクロヘキシル基、4,4−エチレンジチオシクロヘキシル基、
3−オキソシクロヘキシル基、4−オキソシクロヘキシル基、4−メチレンシクロヘキシル基、4−(ヒドロキシイミノ)シクロヘキシル基、4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル基、4−(エトキシイミノ)シクロヘキシル基、4−(tert−ブトキシイミノ)シクロヘキシル基、4−(アリルオキシイミノ)シクロヘキシル基、4−(ベンジルオキシイミノ)シクロヘキシル基が挙げられる。
「群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい5〜7員のシクロアルケニル基」の具体例としては、例えば1−シクロペンチル基、1−シクロヘキシル基、4−シクロヘキセニル基、1−フルオロ−4−シクロヘキセニル基及び1−エチニル−4−シクロヘキセニル基が挙げられる。
ビニル基、2,2−ジフルオロビニル基、1,2,2−トリフルオロビニル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル基、1−メチル−2−プロペニル基等の群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC2〜C6アルケニル基;
1−エチニル基、2−ブロモエチニル基、2−ヨードエチニル基及び2−(メトキシカルボニル)エチニル基、1−プロピニル基、3−フルオロ−1−プロピニル基、3,3−ジフルオロ−1−プロピニル基、3−(ジメチルアミノ)−1−プロピニル基、3,3,3−トリフルオロ−1−プロピニル基、3−メトキシ−1−プロピニル基、3−(メトキシカルボニル)−1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−フルオロ−2−プロピニル基、1,1−ジフルオロ−2−プロピニル基、1−ブチニル基、4−フルオロ−1−ブチニル基、4−メトキシ−1−ブチニル基、4−(ジメチルアミノ)−1−ブチニル基、4−(メトキシカルボニル)−1−ブチニル基、2−ブチニル基、4−フルオロ−2−ブチニル基、4−メトキシ−2−ブチニル基、4−(ジメチルアミノ)−2−ブチニル基、4−(メトキシカルボニル)−2−ブチニル基、3−ブチニル基、1,1−ジフルオロ−3−ブチニル基、1−ペンチニル基、5−フルオロ−1−ペンチニル基、5−メトキシ−1−ペンチニル基、5−(ジメチルアミノ)−1−ペンチニル基、5−(メトキシカルボニル)−1−ペンチニル基、2−ペンチニル基、5−フルオロ−2−ペンチニル基、5−メトキシ−2−ペンチニル基、5−(ジメチルアミノ)−2−ペンチニル基、5−(メトキシカルボニル)−2−ペンチニル基等の群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC2〜C5アルケニル基が挙げられる。
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である有機硫黄化合物;
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいピリジル基又は群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいピリミジル基である有機硫黄化合物;
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいチエニル基、群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいイソオキサゾリル基、群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいイミダゾリル基又は群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいピラゾリル基である有機硫黄化合物;
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキシル基又は群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキセニル基である有機硫黄化合物
等が挙げられる。
次いで、本有機硫黄化合物の製造法について説明する。
(製造法1)
式(I-a)で示される化合物は、例えば下記の化合物(a)と化合物(b)とを反応させることにより製造することができる。
[式中、Cy、R1、R2、R3及びmは前記と同じ意味を表し、Z1は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニル基等の脱離基を表す。]
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(b)の量は、化合物(a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I-a)で示される化合物は、例えば下記の化合物(c)と化合物(d)とを反応させることにより製造することもできる。
〔式中、Cy、R1、R2、R3及びmは前記と同じ意味を表し、Z2は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニル基等の脱離基を表す。〕
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(d)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(c)の量は、化合物(d)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
式(I-a)で示される化合物は、化合物(c)から以下の方法により製造することもできる。
〔式中、Cy、R1、R2、R3、m、Z1及びZ2は前記と同じ意味を表し、R20はメチル基又はアミノ基を表す。〕
工程(3−1)
化合物(f)は、化合物(c)と化合物(e)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる化合物(e)の量は、化合物(c)1モルに対して、通常1〜3モルの割合である。
該反応の反応温度は通常20〜200℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜240時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(f)を単離することができる。単離された化合物(f)はそのまま工程(3−2)に用いることができるが、必要により再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I-a)で示される化合物は、化合物(f)と化合物(b)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基及びナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシドあげられる。
反応に用いられる塩基の量は、化合物(f)1モルに対して通常1〜50モルの割合である。
反応に用いられる化合物(b)の量は、化合物(f)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応は必要に応じて、臭化テトラn−ブチルアンモニウム等の相間移動触媒を用いて行うことができる。その場合に用いられる相間移動触媒の量は、化合物(f)1モルに対して、通常0.05〜1.0モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I-a)で示される化合物は、化合物(c)から以下の方法により製造することもできる。
〔式中、Cy、R1、R2、R3、m、Z1及びZ2は前記と同じ意味を表し、R21はメチル基又はフェニル基を表す。〕
工程(4−1)
化合物(h)は、化合物(b)と化合物(g)とを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。
反応に用いられる塩基の量は、化合物(c)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(g)の量は、化合物(b)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜80℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を酸性水(希塩酸等)に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(h)を単離することができる。単離した化合物(h)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
式(I-a)で示される化合物は、化合物(c)と化合物(h)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシドがあげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(h)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(c)の量は、化合物(h)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I-a)で示される化合物は、化合物(b)から以下の方法により製造することもできる。
〔式中、Cy、R1、R2、R3、R21、m、Z1及びZ2は前記と同じ意味を表す。〕
工程(5−1)
化合物(i)は、化合物(b)と化合物(g)とを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。
反応に用いられる塩基の量は、化合物(b)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(g)の量は、化合物(b)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜80℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を酸性水(希塩酸等)に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(h)を単離することができる。単離した化合物(h)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
式(I-a)で示される化合物は、化合物(c)と化合物(i)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシドがあげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(i)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(c)の量は、化合物(i)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基または水素原子であり、R2が−C(=O)R5またはシアノ基である化合物(I-b)ならびに(I-c)は、化合物(j)から以下の方法により製造することもできる。
[式中、Cy、R3、n及びmは前記と同じ意味を表し、Z3及びZ4は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニル基等の脱離基を表し、R1aはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基を表し、R2aは-C(=O)R5またはシアノ基を表す。]
工程(6−1)
式(I-b)で示される化合物は、化合物(k)と化合物(j)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(j)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(k)の量は、化合物(j)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-b)を単離することができる。単離した化合物(I-b)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I-c)で示される化合物は、化合物(l)と化合物(I-b)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(I-b)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(l)の量は、化合物(I-b)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-c)を単離することができる。単離した化合物(I-c)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基または水素原子であり、R2が−C(=O)R5またはシアノ基である化合物(I-c)は、化合物(j)から以下の方法により製造することもできる。
[式中、Cy、R1a、R2a、R3、n、m、Z3及びZ4は前記と同じ意味を表す。]
工程(7−1)
化合物(q)は、化合物(k)と化合物(j)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(j)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(k)の量は、化合物(j)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(q)を単離することができる。単離した化合物(q)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I-c)で示される化合物は、化合物(l)と化合物(q)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(I-b)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(l)の量は、化合物(q)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-c)を単離することができる。単離した化合物(I-c)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、R1がハロゲン原子であり、R2が−C(=O)R5またはシアノ基である化合物は、化合物(I-b)から以下の方法により製造することができる。
[式中、Cy、R2a、R3、n及びmは前記と同じ意味を表し、R1bはハロゲン原子を表す。]
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等の脂肪族ニトリル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、リチウムジイソプロピルアミド等のアルカリ金属アミド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(I-a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応に用いられるハロゲン化剤Aとしては、例えば四塩化炭素、ヘキサクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素のハロゲン、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミド、N−ヨードコハク酸イミド等のN−ハロゲン化コハク酸イミド、1−フルオロ−2,4,6−トリメチルピリジニウム トリフルオロメタンスルホナート、1,1’−ジフルオロ−2,2’−ビピリジニウム ビステトラフルオロボレート等のN−フルオロピリジニウム塩、塩化銅(II)、臭化銅(II)等の無機塩があげられる。反応に用いられるハロゲン化剤の量は、化合物(I-a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−100〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-d)を単離することができる。単離した化合物(I-d)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、R1がハロゲン原子であり、R2が−C(=O)R5またはシアノ基である化合物は、化合物(I-b)から以下の方法により製造することができる。
[式中、Cy、R1b、R2a、R4、n及びmは前記と同じ意味を表す。]
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばクロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等の脂肪族ニトリル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸等の脂肪族カルボン酸類、二硫化炭素、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられるハロゲン化剤Bとしては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素のハロゲン、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素のハロゲン化水素、塩化チオニル、臭化チオニル、塩化スルフリル等のハロゲン化硫黄化合物、三塩化リン、三臭化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン等のハロゲン化リン化合物があげられる。反応に用いられるハロゲン化剤の量は、化合物(I-a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−100〜200℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-d)を単離することができる。単離した化合物(I-d)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、nが1又は2である式(I-e)で示される化合物は、式(I-a)で示される化合物を酸化させることにより製造することができる。
〔式中、Cy、R1、R2、R3及びmは前記と同じ意味を表し、n'は1又は2を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸、トリフルオロ酢酸等の脂肪族カルボン酸類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる酸化剤としては、例えば過酢酸、トリフルオロ過酢酸、m−クロロ過安息香酸類等の有機過酸化物類、塩素、臭素のハロゲン分子、N−クロロコハク酸イミド等の含ハロゲンイミド類、過塩素酸(若しくはその塩)、過ヨウ素酸(若しくはその塩)等のハロゲン化物類、過マンガン酸カリウム等の過マンガン酸塩類、クロム酸カリウム等のクロム酸塩類、ペルオキシ硫酸カリウム等のペルオキシ硫酸塩類及び過酸化水素があげられる。反応に用いられる酸化剤の量は、化合物(I-a)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜200℃の範囲であり、反応時間は通常1〜72時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-e)を単離することができる。単離した有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、スルフィド誘導体(I-e)を単離することができる。単離したスルフィド誘導体(I-e)は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
化合物(I-a)は公知の製造方法に準じて製造することができる。
イネドロオイムシ(Oulema oryzae),ウリハムシ(Aulacophora femoralis),キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata),コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類,ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci),ハラジロカツオブシムシ(Dermestes maculates)等のカツオブシムシ類,タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)等のシバンムシ類,ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類,ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus),マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等のキクイムシ類,ナガシンクイムシ類,ヒョウホンムシ類,ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)等のカミキリムシ類,コメツキムシ類(Agriotes spp. )アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
倍脚綱類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis),アカヤスデ(Nedyopus tambanus)等。
等脚目類:オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等。
腹足綱類:チャコウラナメクジ(Limax marginatus),キイロコウラナメクジ(Limax flavus)等。
これらの製剤は、本有機硫黄化合物及びジノテフランの合計量で通常0.1〜95重量%含有する。
毒餌の基材としては、例えば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等が挙げられ、更に必要に応じて、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の子供やペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料ピーナッツオイル等の害虫誘引性香料等が添加される。
農作物;トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等、
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等、
花卉、
観葉植物、
果樹;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ等、
果樹以外の樹;チャ、クワ、花木、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ)等。
古典的な育種法により耐性が付与された作物としては、例えば、イマゼタピル等のイミダゾリノン系除草剤耐性のクリアーフィールド(Clearfield)<登録商標>カノーラ、チフェンスルフロンメチル等のスルホニル尿素系ALS阻害型除草剤耐性のSTSダイズ等がある。同様に古典的な育種法によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤などのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された作物の例としてSRコーン等がある。アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された作物はプロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)87巻、7175〜7179頁(1990年)等に記載されている。またアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の変異アセチルCoAカルボキシラーゼがウィード・サイエンス(Weed Science)53巻、728〜746頁(2005年)等に報告されており、こうした変異アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子を遺伝子組換え技術により作物に導入するかもしくは抵抗性付与に関わる変異を作物アセチルCoAカルボキシラーゼに導入する事により、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の作物を作出することができる。さらに、キメラプラスティ技術(Gura T. 1999. Repairing the Genome’s Spelling Mistakes. Science 285: 316−318.)に代表される塩基置換変異導入核酸を作物細胞内に導入して作物(アセチルCoAカルボキシラーゼ/除草剤標的)遺伝子に部位特異的アミノ酸置換変異を引き起こすことにより、(アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤/除草剤)に耐性の作物を作出することができる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される殺虫性毒素としては、例えばバチルス・セレウス(Bacillus cereus)やバチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C等のδ−エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫性タンパク;線虫由来の殺虫性タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素または昆虫特異的神経毒素等の動物によって産生される毒素;糸条菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG−CoAリダクターゼ;ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
またこの様な遺伝子組換え作物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C等のδ−エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫性タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素としては、天然型の毒素のアミノ酸の1つまたは複数が置換されている。
これら毒素の例およびこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、例えばEP−A−0374753、WO93/07278、WO95/34656、EP−A−0427529、EP−A−451878、WO03/052073等に記載されている。
これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、甲虫目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫への耐性を植物へ付与する。
抗病原性物質としては、例えばPRタンパク(PRPs、EP−A−0392225に記載されている);ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO03/000906に記載されている)等の微生物が産生する物質等が挙げられる。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP−A−0392225、WO95/33818、EP−A−0353191等に記載されている。
また、非全身的抑制を目的とする場合には、例えば油剤若しくは水性液剤を噴霧する、外用剤(例、経皮製剤、軟膏剤)をぬる、ポアオン処理若しくはスポットオン処理を行う、シャンプー製剤で動物を洗う又は樹脂製剤を首輪や耳札にして動物に付ける等の方法により用いられる。動物体に投与する場合の本有機硫黄化合物及びジノテフランの合計量は、通常動物の体重1kgに対して、0.1〜1000mgの範囲である。
また、注射剤は、有効成分を分散剤(例、ポリソルベート80,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60など,ポリエチレングリコール,カルボキシメチルセルロース,アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メチルパラベン,プロピルパラベン,ベンジルアルコール,クロロブタノール,フェノールなど)、等張化剤(例、塩化ナトリウム,グリセリン,D−マンニトール,D−ソルビトール,ブドウ糖など)などと共に水性溶剤(例、蒸留水,生理的食塩水,リンゲル液等)あるいは油性溶剤(例、オリーブ油,ゴマ油,綿実油,トウモロコシ油などの植物油、プロピレングリコール等)などに溶解、懸濁あるいは乳化することにより製造される。この際、所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナトリウム,酢酸ナトリウム等)、安定剤(例、ヒト血清アルブミン等)、無痛化剤(例、ベンジルアルコール等)等の添加物を用いてもよい。注射液は、通常、適当なアンプルに充填される。
本発明の有害生物防除組成物は徐放性製剤として用いることもできる。該徐放性製剤としては、例えば水中乾燥法(o/w法、w/o/w法等)、相分離法、噴霧乾燥法あるいはこれらに準ずる方法によって製造されたマイクロカプセル(例えば、マイクロスフェア・マイクロカプセル、マイクロパーティクル等)、生体適合性ポリマーで成形されたもの等がある。
尚、本明細書において使用している略号は、以下の意味を有する。
Me:メチル基、Et:エチル基、Bn:べンジル基、Ph:フェニル基、Ts:p−トルエンスルホニル基、Ac:アセチル基。
まず、本有機硫黄化合物の製造例を、参考製造例にて示す。
N,N−ジメチルホルムアミド10mlに4−クロロベンジルメルカプタン0.78g及び1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.87gを溶解し、室温で炭酸カリウム0.68gを加えて6時間撹拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(1)と記す。)1.17gを得た。
本有機硫黄化合物(1)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.23(d,2H)、3.70(s,2H)、2.55−2.59(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
クロロホルム20mlに3−クロロベンジルブロマイド1.5gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.55gを加えた後、2日間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.29g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.07g、水酸化ナトリウム11.0g、トルエン20ml及び水10mlを加え、室温で1時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(2)と記す。)1.47gを得た。
本有機硫黄化合物(2)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.32−7.39(m,2H)、7.19−7.29(m,2H)、3.86(s,2H)、2.62−2.66(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
メタノール10mlに4−フルオロベンジルクロライド1.5g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30gを溶解し、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを滴下した。同温で12時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(3)と記す。)0.27gを得た。
本有機硫黄化合物(3)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.27(dd,2H)、7.02(dd,2H)、3.71(s,2H)、2.55−2.59(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
クロロホルム20mlに4−ブロモベンジルブロマイド3.0gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.90gを加えた後、10時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン2.12g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.12g、水酸化ナトリウム18.0g、トルエン20ml及び水20mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−ブロモベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(4)と記す。)2.84gを得た。
本有機硫黄化合物(4)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.16(d,2H)、3.68(dd,2H)、2.54−2.58(m,2H)、2.24−2.38(m,2H)
メタノール20ml、4−ヨードベンジルブロマイド0.70g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.55g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.5mlを用い、参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−ヨードベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(5)と記す。)0.75gを得た。
本有機硫黄化合物(5)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.65(d,2H)、7.06(d,2H)、3.68(s,2H)、2.54−2.58(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
クロロホルム20mlに4−シアノベンジルブロマイド2.0gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.77gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.81g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.10g、水酸化ナトリウム15.3g、トルエン20ml及び水20mlを加え、室温で2時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−シアノベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(6)と記す。)1.88gを得た。
本有機硫黄化合物(6)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.63(d,2H)、7.43(d,2H)、3.73(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.25−2.40(m,2H)
メタノール5ml、4−ニトロベンジルブロマイド0.20g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.18g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、反応時間を0.5時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−ニトロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(7)と記す。)0.19gを得た。
本有機硫黄化合物(7)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.22(d,2H)、7.48(d,2H)、3.81(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.28−2.39(m,2H)
メタノール5ml、4−(トリフルオロメチル)ベンジルブロマイド0.10g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.10g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.1mlを用い、反応時間を10時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される(4−トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(8)と記す。)0.09gを得た。
本有機硫黄化合物(8)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.59(d,2H)、7.43(d,2H)、3.77(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.26−2.40(m,2H)
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、(3−トリフルオロメチル)ベンジルメルカプタン0.50g、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.46g及び炭酸カリウム0.36gを用い、反応時間を2時間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される(3−トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(9)と記す。)0.60gを得た。
本有機硫黄化合物(9)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.42−7.64(m,4H)、3.78(s,2H)、2.57−2.64(m,2H)、2.26−2.37(m,2H)
メタノール10ml、4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)ベンジルブロマイド0.30g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.24g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(10)と記す。)0.24gを得た。
本有機硫黄化合物(10)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.59(d,2H)、7.44(d,2H)、3.78(s,2H)、2.58−2.62(m,2H)、2.21−2.37(m,2H)
クロロホルム5mlに4−エチニルベンジルブロマイド0.50gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.19gを加えた後、1時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.45g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化ナトリウム3.84g、トルエン10ml及び水5mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−エチニルベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(11)と記す。)0.41gを得た。
本有機硫黄化合物(11)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.25(d,2H)、3.72(s,2H)、3.08(s,1H)、2.54−2.58(m,2H)、2.23−2.35(m,2H)
メタノール10ml、4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルブロマイド0.33g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを用い、参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(12)と記す。)0.37gを得た。
本有機硫黄化合物(12)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.34(d,2H)、7.18(d,2H)、3.73(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.25−2.37(m,2H)
メタノール10ml、4−(メチルチオ)ベンジルクロライド0.30g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.41g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.4mlを用い、反応時間を3日間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(メチルチオ)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(13)と記す。)0.39gを得た。
本有機硫黄化合物(13)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.18−7.25(m,4H)、3.70(s,2H)、2.55−2.59(m,2H)、2.50(s,3H)、2.24−2.46(m,2H)
メタノール10ml、4−(トリフルオロメチルチオ)ベンジルブロマイド0.20g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.17g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、反応時間を10時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(トリフルオロメチルチオ)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(14)と記す。)0.22gを得た。
本有機硫黄化合物(14)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.62(d,2H)、7.37(d,2H)、3.75(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
メタノール10ml、4−(メチルスルホニル)ベンジルクロライド0.26g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを用い、反応時間を1時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(メチルスルホニル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(15)と記す。)0.37gを得た。
本有機硫黄化合物(15)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.92(d,2H)、7.52(d,2H)、3.80(s,2H)、3.07(s,3H)、2.58−2.62(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
エタノール10mlに4−クロロ−3−フルオロベンジルクロライド1.20gを溶解し、ここにチオ尿素0.56gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.19g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.06g、水酸化カリウム4.89g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で1時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(16)と記す。)1.24gを得た。
本有機硫黄化合物(16)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.34(dd,1H)、7.14(d,1H)、7.04(d,1H)、3.72(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.26−2.38(m,2H)
メタノール10ml、4−クロロ−2−フルオロベンジルブロマイド0.29g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを用い、反応時間を1時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−クロロ−2−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(17)と記す。)0.25gを得た。
本有機硫黄化合物(17)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.25−7.27(m,1H)、7.09−7.14(m,2H)、3.73(s,2H)、2.60−2.64(m,2H)、2.29−2.41(m,2H)
エタノール10mlに4−クロロ−3,5−ジフルオロベンジルクロライド0.50gを溶解し、ここにチオ尿素0.21gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.45g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.87g、トルエン10ml及び水5mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロ−3,5−ジフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(18)と記す。)0.42gを得た。
本有機硫黄化合物(18)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.97(d,2H)、3.68(s,2H)、2.57−2.65(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
エタノール10mlに3,4−ジクロロベンジルクロライド1.00gを溶解し、ここにチオ尿素0.43gを加えた後、4時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.91g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.05g、水酸化カリウム3.13g、トルエン10ml及び水15mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3,4−ジクロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(19)と記す。)1.14gを得た。
本有機硫黄化合物(19)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.39−7.42(m,2H)、7.14(dd,1H)、3.68(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.29−2.39(m,2H)
エタノール10mlに4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジルブロマイド0.62gを溶解し、ここにチオ尿素0.19gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.40g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.66g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(20)と記す。)0.42gを得た。
本有機硫黄化合物(20)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.63(s,1H)、7.41−7.48(m,2H)、3.74(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
クロロホルム5mlに3,4−ジフルオロベンジルブロマイド0.50gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.18gを加えた後、10時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.43g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化ナトリウム3.60g、トルエン20ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3,4−ジフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(21)と記す。)0.46gを得た。
本有機硫黄化合物(21)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.00−7.18(m,3H)、3.66(dd,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.27−2.35(m,2H)
エタノール10mlに3−クロロ−4−フルオロベンジルクロライド0.41gを溶解し、ここにチオ尿素0.19gを加えた後、10時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.40g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.66g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3−クロロ−4−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(22)と記す。)0.45gを得た。
本有機硫黄化合物(22)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.37(dd,1H)、7.07−7.19(m,2H)、3.68(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.26−2.38(m,2H)
クロロホルム10mlに3,4,5−トリフルオロベンジルブロマイド1.54gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.45gを加えた後、14時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.07g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.06g、水酸化ナトリウム9.04g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3,4,5−トリフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(23)と記す。)1.66gを得た。
本有機硫黄化合物(23)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.97(ddd,2H)、3.66(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.27−2.39(m,2H)
メタノール10ml、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジルブロマイド0.28g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.25g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(24)と記す。)0.29gを得た。
本有機硫黄化合物(24)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)3.79(d,2H)、2.68−2.72(m,2H)、2.35−2.53(m,2H)
クロロホルム20mlに4−ブロモ−3−フルオロベンジルブロマイド1.96gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.55gを加えた後、2日間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.29g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.07g、水酸化ナトリウム11.0g、トルエン20ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−ブロモ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(25)と記す。)1.88gを得た。
本有機硫黄化合物(25)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.50(dd,1H)、7.12(dd,1H)、6.97(dd,1H)、3.68(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.23−2.38(m,2H)
1−メチル−2−ピロリジノン10mlに4−ブロモ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.34gを溶解し、得られた濃縮物にシアン化第一銅0.13gを加えた後、160℃で6時間、次いで180℃で2日間加熱攪拌した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−シアノ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(26)と記す。)0.07gを得た。
本有機硫黄化合物(26)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.60(dd,1H)、7.21−7.26(m,2H)、3.76(s,2H)、2.58−2.65(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
ジクロロメタン10mlにジエチルアミノ硫黄トリフルオリド0.45gを溶解し、ここに−78℃で3−(4−クロロベンジルチオ)−1−プロパノール0.50gを添加し、同温度で1時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで昇温しさらに1時間攪拌した。反応混合物を水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロベンジル=3−フルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(27)と記す。)0.12gを得た。
本有機硫黄化合物(27)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.28(d,2H)、7.25(d,2H)、4.49(dt,2H)、3.68(s,2H)、2.52(t,2H)、1.85−2.01(m,2H)
ジクロロメタン5mlにジエチルアミノ硫黄トリフルオリド0.08gを溶解し、ここに室温でジクロロメタン5mlに溶解した3−(4−クロロベンジルチオ)プロピオンアルデヒド0.10gを添加し、同温度で2時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロベンジル=3,3−ジフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(28)と記す。)0.10gを得た。
本有機硫黄化合物(28)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.29(d,2H)、7.24(d,2H)、5.88(ddt,1H)、3.69(s,2H)、2.52(t,2H)、2.00−2.12(m,2H)
N,N−ジメチルホルムアミド5ml、4−クロロベンジルメルカプタン0.20g、1−ヨード−4,4,4−トリフルオロブタン0.30g及び炭酸カリウム0.17gを用い、反応時間を10時間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される4−クロロベンジル=4,4,4−トリフルオロブチル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(29)と記す。)0.31gを得た。
本有機硫黄化合物(29)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.30(d,2H)、7.25(d,2H)、3.67(s,2H)、2.45(t,2H)、2.10−2.22(m,2H)、1.76−1.83(m,2H)
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、4−クロロベンジルメルカプタン0.30g、1−ヨード−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタン0.52g及び炭酸カリウム0.22gを用い、反応時間を2日間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される4−クロロベンジル=3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(30)と記す。)0.45gを得た。
本有機硫黄化合物(30)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.29(d,2H)、7.27(d,2H)、3.71(s,2H)、2.53−2.63(m,2H)、2.25(ddt,2H)
N,N−ジメチルホルムアミド5ml、1−(4−クロロフェニル)エチルメルカプタン0.10g、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.10g及び炭酸カリウム0.08gを用い、反応時間を12時間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される1−(4−クロロフェニル)エチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(31)と記す。)0.12gを得た。
本有機硫黄化合物(31)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.26(d,2H)、3.93(q,1H)、2.44−2.50(m,2H)、2.17−2.30(m,2H)、1.56(dd,3H)
エタノール10mlに1−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチルクロライド0.50gを溶解し、ここにチオ尿素0.22gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.45g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化ナトリウム3.85g、トルエン10ml及び水5mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(32)と記す。)0.40gを得た。
本有機硫黄化合物(32)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.94−7.02(m,2H)、3.87(q,1H)、2.49(t,2H)、2.20−2.33(m,2H)、1.50(d,3H)
エタノール10mlに1−(4−クロロフェニル)プロピルブロマイド0.53gを溶解し、ここにチオ尿素0.19gを加えた後、20時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.40g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.66g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(4−クロロフェニル)プロピル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(33)と記す。)0.25gを得た。
本有機硫黄化合物(33)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.30(d,2H)、7.23(d,2H)、3.65(t,1H)、2.39−2.45(m,2H)、2.14−2.27(m,2H)、1.76−1.94(m,2H)、0.89(t,3H)
テトラヒドロフラン10mlに4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.30gを溶解し、ここに−78℃でリチウムジイソプロピルアミド(2M−テトラヒドロフラン/n−へプタン溶液)0.6mlを滴下した。同温度で10分間攪拌した後、1−ヨードプロパン0.20gを加えて反応混合物を室温まで昇温した。さらに3時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(4−クロロフェニル)ブチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(34)と記す。)0.10gを得た。
本有機硫黄化合物(34)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.24(d,2H)、3.74(dd,1H)、2.19−2.44(m,4H)、1.78−1.82(m,2H)、1.21−1.41(m,2H)、0.88(t,3H)
テトラヒドロフラン10ml、4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.30g、リチウムジイソプロピルアミド(2M−テトラヒドロフラン/n−へプタン溶液)0.6ml及び2−ヨードプロパン0.20gを用い、反応時間を4時間にした以外は参考製造例35記載の方法に準じて、下式に示される(1−(4−クロロフェニル)−2−メチル)プロピル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(35)と記す。)0.12gを得た。
本有機硫黄化合物(35)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.23(d,2H)、3.51(d,1H)、2.01−2.39(m,5H)、1.07(d,3H)、0.81(d,3H)
メタノール10mlに2−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)アセトニトリル0.30g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30gを溶解し、−78℃でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを滴下した。同温で3時間攪拌した後、室温まで昇温しさらに1時間攪拌した。反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(36)と記す。)0.04gを得た。
本有機硫黄化合物(36)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.44(d,2H)、7.42(d,2H)、4.82(s,1H)、2.79−2.95(m,2H)、2.39−2.47(m,2H)
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、(1−(4−クロロフェニル)−1−メチル)エチルメルカプタン0.28g、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.26g及び炭酸カリウム0.06gを用い、反応時間を10時間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される(1−(4−クロロフェニル)−1−メチル)エチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(37)と記す。)0.20gを得た。
本有機硫黄化合物(37)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.30(d,2H)、2.36−2.40(m,2H)、2.04−2.13(m,2H)、1.73(s,6H)
アセトニトリル20mlに4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.70gを溶解し、ここに室温で過ヨウ素酸テトラ−n−ブチルアンモニウム1.19g及び塩化アルミニウム0.18gを添加した後10時間加熱還流した。反応混合物を室温付近まで放冷して水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホキシド(以下、本有機硫黄化合物(38)と記す。)0.25gを得た。
本有機硫黄化合物(38)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.40(d,2H)、7.24(d,2H)、3.98(dd,2H)、2.52−2.84(m,4H)
酢酸10mlに4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.50gを溶解し、ここに室温で過酢酸溶液10mlを添加した後90℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温付近まで放冷して水に注加し、析出した結晶をろ過した。さらに結晶を水で洗浄した後、減圧下1日間乾燥し、下式に示される4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホン(以下、本有機硫黄化合物(39)と記す。)0.55gを得た。
本有機硫黄化合物(39)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.42(d,2H)、7.35(d,2H)、4.26(s,2H)、3.04−3.08(m,2H)、2.53−2.65(m,2H)
酢酸5ml、4−(トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.10g及び過酢酸溶液5mlを用い、参考製造例40記載の方法に準じて、下式に示される4−(トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホン(以下、本有機硫黄化合物(40)と記す。)0.11gを得た。
本有機硫黄化合物(40)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.71(d,2H)、7.55(d,2H)、4.35(s,2H)、3.08−3.12(m,2H)、2.59−2.66(m,2H)
メタノール20mlに2−フルオロ−2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル0.5gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)0.6mLを加え、同温で14時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(41)と記す。)0.35gを得た。
本有機硫黄化合物(41)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.56−7.65(2H,m)、6.57(1H,bs)、5.91(1H,bs)、3.56−3.73(2H,m)、3.23−3.48(2H,m)
メタノール2.0mlに2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパン酸メチル1.0gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)8.0mLを加え、同温で48時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパンアミド(以下、本有機硫黄化合物(42)と記す。)0.20gを得た。
本有機硫黄化合物(42)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.36(2H,dd)、6.41(1H,bs)、6.15(1H,bs)、3.26−3.58(2H,m)、2.50−2.74(2H,m)2.08(3H,s)
メタノール20mlに2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル0.8gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)1.5mLを加え、同温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(43)と記す。)0.60gを得た。
本有機硫黄化合物(43)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.74(1H,dd)、7.64(1H,dd)、7.55(1H,dd)、6.60(1H、bs)、6.02(1H,bs)、3.21−3.46(2H,m)、2.49−2.69(2H,m)
メタノール30mlに2−(4−クロロフェニル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル0.6gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)0.7mLを加え、同温で10時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロフェニル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(44)と記す。)0.40gを得た。
本有機硫黄化合物(44)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.86(2H,d)、7.49(2H,d)、6.57(1H,bs)、5.92(1H,bs)、3.20−3.45(2H,m)、2.43−2.68(2H,m)
メタノール30mlに2−フルオロ−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル0.4gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)0.4mLを加え、同温で4日間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(45)と記す。)0.25gを得た。
本有機硫黄化合物(45)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.06(2H,d)、7.78(2H,d)6.58(1H,bs)、5.92(1H,bs)、3.22−3.48(2H,m)、2.52−2.68(2H,m)
2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)酢酸1.69g及び、塩化チオニル0.81gをトルエン15mLに溶解させ、室温でN,N−ジメチルホルムアミド一滴を加えた後、80℃で1時間撹拌した。該反応混合液を濃縮した後、残渣をテトラヒドロフラン10mLに溶解させ、室温でアンモニア(28%水溶液)4.0mLを加えた。同温で0.5時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(46)と記す。)1.52gを得た。
本有機硫黄化合物(46)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.36−7.34 (4H,m), 6.30 (1H, bs), 5.89 (1H, bs), 4.54 (1H,s),2.81−2.69 (2H,m),2.46−2.31 (2H, m).
2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)アセトアミド0.40gをクロロホルム10mLに溶解させ、室温でメタ−クロロ過安息香酸(67%)0.76gを加える。該混合液を室温で3時間撹拌した後,10時間還流させた。得られた反応混合液を亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(47)と記す。)0.30gを得た。
本有機硫黄化合物(47)
1H−NMR(DMSO−D6,TMS):δ(ppm)7.76 (1H, bs), 7.64−7.61 (2H,m), 7.56−7.53 (2H,m), 5.42 (1H,s), 3.57−3.54 (1H,m), 3.33−3.29 (1H,m),2.81−2.56 (2H, m).
メタノール3.0mlに2−クロロ−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパン酸メチル0.33gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)1.0mLを加え、同温で28時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパンアミド(以下、本有機硫黄化合物(48)と記す。)0.20gを得た。
本有機硫黄化合物(48)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.61 (2H, d), 7.44 (2H, d), 6.67 (1H, bs), 5.77 (1H, bs), 4.13 (1H, d), 3.93−3.85 (1H,m), 3.56−3.48 (1H,m), 3.41 (1H, d),2.83−2.76 (2H, m)
メタノール3.0mlに2−クロロ−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパン酸メチル0.23gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)0.8mLを加え、同温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパンアミド(以下、本有機硫黄化合物(49)と記す。)0.13gを得た。
本有機硫黄化合物(49)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.61−7.59 (2H,m), 7.52−7.45 (2H,m), 6.67 (1H, bs), 5.89 (1H, bs), 4.13 (1H, d), 3.91−3.87 (1H,m), 3.56−3.48 (1H,m), 3.41 (1H, d),2.81−2.77 (2H, m)
メタノール3.0mlに2−クロロ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパン酸メチル0.61gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)5.2mLを加え、同温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパンアミド(以下、本有機硫黄化合物(50)と記す。)0.20gを得た。
本有機硫黄化合物(50)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.72 (1H, d), 7.52−7.50 (1H,m), 7.45−7.43 (2H,m), 6.95 (1H, bs), 6.41 (1H, bs), 4.28 (1H, d), 3.87−3.80 (2H,m), 3.58−3.50 (1H,m),2.82−2.76 (2H, m)
メタノール10mLに5−クロロメチル−2−トリフルオロメチルピリジン200mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート240mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mLを滴下した。同温で、2時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(51)と記す。)230mgを得た。
本有機硫黄化合物(51)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.66(1H,d),7.85(1H,dd),7.67(1H,d),3.80(2H,s),2.60−2.64(2H,m),2,31−2.43(2H,m)
メタノール20mLに5−クロロメチル−2−トリフルオロメチルピリジン300mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート359mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mLを滴下した。同温で、18時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をクロロホルム10mLに溶解させ、室温で過酢酸(30%酢酸溶液)5mLを滴下した。同温で4時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニルメチル)ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(52)と記す。)180mgを得た。
本有機硫黄化合物(52)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.75(1H,d),8.03(1H,dd),7.79(1H,d),4.38(2H,s),3.17−3.21(2H,m),2,64−2.76(2H,m)
メタノール50mLに5−(1−ブロモエチル)−2−トリフルオロメチルピリジン1.12g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート1.03gを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.87mLを滴下した。同温で、10時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−[1−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(53)と記す。)1.00gを得た。
本有機硫黄化合物(53)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.68(1H,s),7.89(1H,d),7.68(1H,d),4.06(1H,q),2.52(2H,t),2.23−2.37(2H,m),1.63(3H,d)
本有機硫黄化合物(3)0.8gをクロロホルム30mLに溶解させ、室温で過酢酸(30%酢酸溶液)5mLを滴下した。同温で10時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−[1−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(54)と記す。)0.64gを得た。
本有機硫黄化合物(54)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.75(1H,s),8.06(1H,dd),7.78(1H,d),4.35(1H,q),2.96−3.13(2H,m),2.55−2.73(2H,m),1.88(3H,d)
メタノール20mLに2−ブロモメチル−5−クロロピリジン500mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート567mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.5mLを滴下した。同温で、24時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−クロロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(55)と記す。)500mgを得た。
本有機硫黄化合物(55)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.49(1H,d),7.66(1H,dd),7.32(1H,d),3.83(2H,s),2.63−2.66(2H,m),2,32−2.43(2H,m)
メタノール20mLに2−(1−ブロモエチル)−5−クロロピリジン435mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート462mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.4mLを滴下した。同温で、10時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−クロロ−2−[1−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(56)と記す。)300mgを得た。
本有機硫黄化合物(56)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.48(1H,d),7.67(1H,dd),7.35(1H,d),4.09(1H,q),2.51−2.57(2H,m),2.19−2.40(2H,m),1.61(3H,d)
メタノール20mLに2−ブロモメチル−5−トリフルオロメチルピリジン500mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート488mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.4mLを滴下した。同温で、10分間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−トリフルオロメチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(57)と記す。)400mgを得た。
本有機硫黄化合物(57)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.80(1H,s),7.92(1H,dd),7.50(1H,d),3.91(2H,s),2.65−2.69(2H,m),2,34−2.46(2H,m)
メタノール20mLに2−(1−ブロモエチル)−5−トリフルオロメチルピリジン452mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート417mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.4mLを滴下した。同温で、1時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−トリフルオロメチル−2−[1−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(58)と記す。)760mgを得た。
本有機硫黄化合物(58)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.79(1H,d),7.93(1H,dd),7.54(1H,d),4.17(1H,q),2.55−2.59(2H,m),2.31−2.39(2H,m),1.65(3H,d)
本有機硫黄化合物(58)680mgをクロロホルム30mLに溶解させ、室温でメタ−クロロ過安息香酸851mgを加えた。同温で20時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−トリフルオロメチル−2−[1−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(59)と記す。)580mgを得た。
本有機硫黄化合物(59)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.88(1H,s),8.02(1H,dd),7.64(1H,d),4.52(1H,q),3.11−3.24(2H,m),2.54−2.70(2H,m),1.90(3H,d)
メタノール30mLに5−ブロモメチル−2−トリフルオロメチルピリミジン1.03g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート1.00gを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.8mLを滴下した。同温で、6時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリミジン(以下、本有機硫黄化合物(60)と記す。)330mgを得た。
本有機硫黄化合物(60)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.86(2H,s),3.80(2H,s),2.65−2.69(2H,m),2,34−2.46(2H,m)
メタノール50mLに2−クロロ−5−ブロモメチルピリミジン1.10g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート1.24gを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)1.0mLを滴下した。同温で、4時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリミジン(以下、本有機硫黄化合物(61)と記す。)90mg及び下式に示される2−メトキシ−5−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリミジン(以下、本有機硫黄化合物(62)と記す。)260mgを得た。
本有機硫黄化合物(61)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.60(2H,s),3.70(2H,s),2.63−2.67(2H,m),2,32−2.44(2H,m)
本有機硫黄化合物(62)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.47(2H,s),4.03(3H,s),3.67(2H,s),2.61−2.65(2H,m),2,31−2.43(2H,m)
2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン635mg及び(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル703gをジメチルスルホキシド20mLに溶解させ、室温で炭酸セシウム1.14gを加え、110℃で10時間撹拌した。反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(63)と記す。)360mgを得た。
本有機硫黄化合物(63)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.90(1H,m),8.07(1H,dd),7,85(1H,d),5,34(1H,s),3.87(3H,s),3.77(1H,ddd),3.46(1H,ddd),2.79−2.54(2H,m)
本有機硫黄化合物(63)472mgをN,N−ジメチルホルムアミド5.0mLに溶解させ、室温でN−クロロスクシンイミド244mgを加えた。同温で1時間撹拌した後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−2−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(64)と記す。)410mgを得た。
本有機硫黄化合物(64)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.88(1H,m),8.15−8.12(2H,m),3.99(1H,ddd),3.94(3H,s),3.58(1H,ddd),2.85−2.55(2H,m)
本有機硫黄化合物(64)をメタノール5.0mLに溶解させ、室温でアンモニア水(28%水溶液)2.0mlを加えた。同温で2時間撹拌した後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−[クロロ−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニル)メチル]−5−トリフルオロメチルピリジン(以下、本有機硫黄化合物(65)と記す。)352mgを得た。
本有機硫黄化合物(65)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.94(1H,s),8.10(1H,dd),7.86(1H,d),5.86(1H,s),3.63−3.55(2H,m),2.84−2.64(2H,m)
メタノール20mLに水素化ホウ素ナトリウム236mgを溶解させ、室温で2−アセチル−5−クロロチオフェン1.00gを加えた。同温で0.5時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をクロロホルム20mLに溶解させ、室温で塩化チオニル0.9mLを加えた。同温で1時間撹拌後、反応混合液を減圧下濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン20mLに溶解させ、室温でS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート1.46g加えた。この溶液に室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)1.2mLを滴下した。同温で1時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−5−[1−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)エチル]チオフェン(以下、本有機硫黄化合物(66)と記す。)300mgを得た。
本有機硫黄化合物(66)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.69−6.72(2H,m),4.13(1H,q),2.57−2.64(2H,m),2.26−2.38(2H,m),1.62(3H,d)
メタノール20mLに3−クロロメチル−5−tert−ブチルイソオキサゾール500mgおよびをS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート537mg溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.5mLを滴下した。同温で2時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−tert−ブチル−3−[(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)メチル]イソオキサゾール(以下、本有機硫黄化合物(67)と記す。)440mgを得た。
本有機硫黄化合物(67)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)5.96(1H,s),3.70(2H,s),2.63−2.67(2H,m),2.29−2.41(2H,m),1.34(9H,d)
テトラヒドロフラン10mLに4−トリフルオロメチルイミダゾール1.00gおよび水酸化テトラ−n−ブチルアンモニウム溶液(10%)0.4mL溶解させ、室温でホルムアルデヒド(36%水溶液)10mLを加えた。同温で14時間撹拌後、反応混合液を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、クルードの4−トリフルオロメチルイミダゾール−1−イルメタノールを得た。これをクロロホルム20mLに溶解させ、室温で塩化チオニル0.8mLを加えた。還流条件下で16時間撹拌後、反応混合液を室温に戻し、減圧下濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン20mLに溶解させ、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート940mgを加えた。この溶液に室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)2.4mLを滴下した。同温で10時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−トリフルオロメチル−1−[(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)メチル]−1H−イミダゾール(以下、本有機硫黄化合物(68)と記す。)800mgを得た。
本有機硫黄化合物(68)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.65(1H,s),7.43(1H,s),5.01(2H,s),2.67−2.71(2H,m),2.27−2.381(2H,m)
メタノール26mlにカリウムチオアセテート1.68g及び1−tert−ブチル−4−(クロロメチル)−1H−ピラゾール2.32gを加え、50℃で4時間加熱した。室温に冷却後、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液2.78g、1−ヨード−3,3,3−トリフルオロプロパン3.54gを加え、50℃で4時間加熱した。室温まで冷却後、水50mlを加え、減圧下50mlまで濃縮した。酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−tert−ブチル−4−[(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)メチル]−1H−ピラゾール(以下、本有機硫黄化合物(69)と記す。)2.73gを得た。
本有機硫黄化合物(69)
1H−NMR(CDCl3、TMS):δ(ppm)7.46(1H,s),7.45(1H,s),3.65(2H,s),2.61−2.65(2H,m),2.26−2.38(2H,m),1.54(9H,s)
水40mLにモノ過硫酸水素カリウム(オキソン(登録商標)、デュポン株式会社製)24.59gを溶解し、メタノール40mLに溶解した本有機硫黄化合物(4)2.40gを加えた。50℃に加熱し、5時間攪拌後、室温に冷却した。10%亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−tert−ブチル−4−[(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)メチル]−1H−ピラゾール(以下、本有機硫黄化合物(70)と記す。)2.61gを得た。
本有機硫黄化合物(70)
1H−NMR(CDCl3、TMS):δ(ppm)7.66(1H,s),7.56(1H,s),4.20(2H,s),3.05−3.09(2H,m),2.51−2.63(2H,m),1.60(9H,s)
〔工程1〕
テトラヒドロフラン6.0mLにブロモ−(4‐ブロモフェニル)酢酸メチル4.04gを溶解し、室温でチオ酢酸カリウム1.79gおよび水2.0mLを加え、同温で3時間撹拌した。該反応混合物を分液により有機層を分離し、水層をMTBEで抽出した。有機層を合一し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、アセチルスルファニル−(4‐ブロモフェニル)酢酸メチル4.21gを得た。
アセチルスルファニル−(4‐ブロモフェニル)酢酸メチル
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.48−7.45(2H,m)、7.28−7.26(2H,m)、5.27(1H,s)、 3.74(3H,s)、2.35(3H, s)
メタノール25mLにアセチルスルファニル−(4‐クロロフェニル)酢酸メチル4.21gと3−ヨード−1,1,1−トリフルオロプロパン4.12gとを溶解し、室温で28%ナトリウムメトキシド(メタノール溶液)3.54gを30分かけて滴下した。反応混合物を同温で12時間撹拌後、12%の塩酸水溶液で中和し、減圧下濃縮した。濃縮物を酢酸エチル30mLに溶解させ、水10mL、飽和食塩水10mLで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(71)と記す。)2.05gを得た。
本有機硫黄化合物(71)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.50−7.49(2H,m)、7.34−7.33(2H,m)、4.55(1H,s)、3.75(3H,s)、 2.75−2.62(2H,m)、2.39−2.27(2H,m)
2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)酢酸メチル984mgをクロロホルム10mLに溶解し、m−クロロ過安息香酸(67%)1.70gを40℃でゆっくり加え、同温で4時間撹拌した。反応混合液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(72)と記す。)723mgを得た。
本有機硫黄化合物(72)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.62−7.59(2H,m)、7.47−7.45(2H,m)、5.01(1H,s)、 3.88 (3H, s)、 3.50 (1H, td, J = 12.9, 4.5 Hz)、 3.19 (1H, td, J = 12.9, 4.5 Hz)、 2.72−2.41 (2H, m)
水素化ナトリウム(55%油性)91mgをテトラヒドロフラン15mLに懸濁させ、室温にて2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル723mgのテトラヒドロフラン5mL溶液を滴下した。同温で30分撹拌後、N−クロロスクシンイミド279mgを加えた。反応混合液を5時間撹拌後、12%塩酸水溶液で中和した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、2−クロロ−2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(73)と記す。)134mgを得た。
本有機硫黄化合物(73)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.63−7.60 (4H, m)、 7.56−7.53 (4H, m)、 3.95 (3H, s)、 3.80−3.64 (2H, m)、 2.72−2.67 (2H, m)
2−クロロ−2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル631mgをメタノール5mLに溶解し、室温にてアンモニア水(28%水溶液)3.0mLを加えた。同温で2時間撹拌後、減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、4−ブロモ−α−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホン(以下、本有機硫黄化合物(74)と記す。)447mgを得た。
本有機硫黄化合物(74)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.62−7.60 (2H, m)、 7.48−7.46 (2H, m)、 5.62 (1H, s)、 3.51−3.35 (2H, m)、 2.73−2.67 (2H, m)
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル3.72g、1,4−ジオキサン100mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃で60%水素化ナトリウム1.71gを加えた。該溶液を30分攪拌後、3,4,5−トリフルオロブロモベンゼン3.00g、フェニルホスフィン447.6mgおよびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム錯体294.4mgを加え、80℃で6時間攪拌した。該反応混合物を室温に冷却し、1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(3,4,5−トリフルオロベンジル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(75)と記す。)1.20gを得た。
本有機硫黄化合物(75)
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):2.75−2.80(2H,m)、3.47−3.51(2H,m)、5.05(1H、s)、7.25−7.28(2H、d)
2−(3,4,5−トリフルオロベンジル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル500mgをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃で60%水素化ナトリウム60.4mgを加えた。該溶液を15分攪拌後、N−フルオロベンゼンスルホンイミド0.50gを加え、室温で2時間攪拌した。1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−フルオロ−2−(3,4,5−トリフルオロベンジル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(76)と記す。)360mgを得た。
本有機硫黄化合物(76)
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):2.77−2.93(2H,m)、3.67−3.75(2H,m)、7.37−7.40(2H、d)
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル2.67g、1,2−ジメトキシエタン26mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃で60%水素化ナトリウム0.58gを加えた。該溶液を30分攪拌後、2−ブロモ−5−クロロピリジン2.55gおよびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム1.50gを加え、15時間、還流条件下で攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却し、水50mlを加え、15分攪拌した後、酢酸エチル50mlで3回抽出した。有機層合一し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(77)と記す。)0.51gを得た。
本有機硫黄化合物(77)
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):2.64−2.76(2H,m)、3.42−3.50(1H,m)、3.56−3.63(1H,m)、5.28(1H、s)、7.56(1H、d)、7.87(1H、dd)、8.68(1H、d)
2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル0.41gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、炭酸カリウム0.32g、ヨウ化メチル0.28gを加え、窒素雰囲気下、室温で一晩攪拌した。該反応混合物に飽和食塩水50mlを加え、酢酸エチル30mlで3回抽出した。有機層合一し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロピオニトリル(以下、本有機硫黄化合物(78)と記す。)0.32gを得た。
本有機硫黄化合物(78)
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):2.25(3H、s)、2.50−2.66(1H,m)、2.69−2.84(1H,m)、3.29−3.37(1H,m)、3.54−3.62(1H,m)、7.61(1H、d)、7.85(1H、dd)、8.68(1H、d)
〔工程1〕
1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカン−8−メタノール5.45gをピリジン30mlに溶解し、これにp−トルエンスルホニルクロライド6.64gを加え、室温で6時間攪拌した。該反応混合物に水100mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を1N塩酸水溶液100mlで2回、更に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mlで1回、飽和食塩水100mlで1回順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカ−8−イルメチル=p−トルエンスルホナート9.86gを得た。
1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカ−8−イルメチル=p−トルエンスルホナート9.86gをジメチルスルホキシド40mlに溶解し、これにチオ酢酸カリウム4.00gを加え、70℃で8時間攪拌した。室温まで冷却後、該反応混合物に水100mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカ−8−イルメチル=チオアセテート5.41gを得た。
1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカ−8−イルメチル=チオアセテート5.41gをメタノール20mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液6.75gを加えた。該混合物に3,3,3−トリフルオロ−1−ヨードプロパン7.81gを加え、室温で1時間攪拌後、70℃で1時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却後、水100mlを加え、減圧下濃縮し、水層を酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水100mlで洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される8−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオメチル)−1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカン(以下、本有機硫黄化合物(101)と記す。)3.69gを得た。
本有機硫黄化合物(101)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.25−1.35(2H,m),1.48−1.58(3H,m),1.73−1.79(2H,m),1.84−1.88(2H,m),2.33−2.43(2H,m),2.46(2H,d),2.65−2.69(2H,m),3.94(4H,s)
本有機硫黄化合物(101)3.69gをクロロホルム60mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにm−クロロ過安息香酸6.56gを加え、室温で1時間攪拌し、更に50℃で3時間攪拌した。該反応混合物を0℃まで冷却し、5%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、1時間攪拌した後に、有機層を分離した。水層をクロロホルム50mlで抽出し、有機層を合一して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで2回洗浄し、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される8−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカン(以下、本有機硫黄化合物(102)と記す。)4.10gを得た。
本有機硫黄化合物(102)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.43−1.53(2H,m),1.58−1.66(2H,m),1.73−1.79(2H,m),1.97−2.01(2H,m),2.15−2.17(1H,m),2.64−2.74(2H,m),2.95(2H,d),3.16−3.20(2H,m),3.92−3.97(4H,m)
本有機硫黄化合物(102)4.00gをアセトン30mlに溶解し、これにトルエンスルホン酸0.43gを加え、窒素雰囲気下、50℃で8時間攪拌した。該反応溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサノン(以下、本有機硫黄化合物(103)と記す。)3.35gを得た。
本有機硫黄化合物(103)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.59−1.70(2H,m),2.33−2.36(2H,m),2.43−2.46(4H,m),2.58−2.67(1H,m),2.2.69−2.73(2H,m),3.03(2H,d),3.20−3.25(2H,m)
本有機硫黄化合物(103)0.82gをクロロホルム6mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド1.06gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム30mlで希釈し、水30mlを加え、有機層を分離した。水層をクロロホルム30mlで2回抽出し、有機層を合一して、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1,1−ジフルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(104)と記す。)0.30g及び下式に示される1−フルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)メチル〕シクロヘキセン(以下、本有機硫黄化合物(105)と記す。)0.27gを得た。
本有機硫黄化合物(104)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.45−1.56(2H,m),1.72−1.88(2H,m),2.05−2.23(5H,m),2.63−2.75(2H,m),2.97(2H,d),3.02−3.22(2H,m)
本有機硫黄化合物(105)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.65−1.73(1H,m),1.99−2.10(2H,m),2.19−2.25(1H,m),2.33−2.43(3H,m),2.63−2.75(2H,m),3.02(2H,d),3.18−3.22(2H,m),5.11−5.19(1H,m)
本有機硫黄化合物(103)0.83gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに0.5Mエチニルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液7.2mlを加え、0℃で5時間攪拌した。該反応溶液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30ml、飽和食塩水30mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサノール(以下、本有機硫黄化合物(106)と記す。)0.43gを得た。
本有機硫黄化合物(106)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.50−1.59(4H,m),2.03−2.11(6H,m),2.53(1H,s),2.63−2.74(2H,m),2.97(2H,d),3.16−3.20(2H,m)
本有機硫黄化合物(106)0.29gをクロロホルム2mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド0.32gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム20mlで希釈し、水20mlを加えた後に、有機層を分離した。水層をクロロホルム20mlで2回抽出した。有機層を合一して、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−1−フルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(107)と記す。)0.14gを得た。
本有機硫黄化合物(107)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.52−1.59(2H,m),1.72−1.94(4H,m),2.17−2.28(3H,m),2.62−2.72(3H,m),2.95(2H,d),3.17−3.22(2H,m)
〔工程1〕
ジイソプロピルアミン4.86gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、窒素雰囲気下、−50℃に冷却した。1.6Mのn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液30mlを該溶液に加え、−50℃で30分間攪拌した。更に、該混合物にテトラヒドロフラン40mlに溶解した2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デシ−8−イル)酢酸メチル9.28gを15分かけて滴下後、0℃で30分間攪拌した。該混合物を−50℃に冷却し、テトラヒドロフラン30mlに溶解したN−ブロモコハクイミド8.54gを加え、0℃で2時間、室温で5時間攪拌した。該反応混合物に水100mlを加えて、有機層を分離した。水層を酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、1N塩酸水溶液100mlで2回洗浄し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100ml、飽和食塩水100mlで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をジメチルスルホキシド50mlに溶解し、チオ酢酸カリウム5.04gを加え、50℃で4時間攪拌した。室温まで冷却後、該反応混合物に水100mlを加え、酢酸エチル100lで2回抽出した。合わせた有機層を1N塩酸水溶液100ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100ml、飽和食塩水100mlで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(アセチルチオ)−2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)酢酸メチル4.27gを得た。
2−(アセチルチオ)−2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)酢酸メチル4.27gをメタノール30mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液3.14gを加えた。更に、該混合物に3,3,3−トリフルオロ−1−ヨードプロパン4.31gを加え、室温で1時間攪拌後、70℃で1時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却後、該反応混合物に水100mlを加えた後、全量が約100mlになるまで減圧下濃縮し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(108)と記す。)3.60gを得た。
本有機硫黄化合物(108)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.31−1.81(8H,m),2.11−2.16(1H,m),2.34−2.41(2H,m),2.71−2.78(2H,m),3.04(1H,d),3.75(3H,s),4.91−4.96(4H,m)
本有機硫黄化合物(108)3.60gをクロロホルム20mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにm−クロロ過安息香酸4.75gを加えた。該混合物を室温で1時間攪拌後、50℃で3時間攪拌した。該反応混合物を0℃まで冷却し、5%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、1時間攪拌した後、有機層を分離した。水層をクロロホルム50mlで抽出後、有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで2回洗浄し、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(109)と記す。)2.41gを得た。
本有機硫黄化合物(109)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.50−1.83(7H,m),2.14−2.17(1H,m),2.26−2.29(1H,m),2.66−2.74(2H,m),3.19−3.27(1H,m),3.48−3.53(1H,m),3.75(1H,d),3.84(3H,s),3.91−3.96(4H,m)
本有機硫黄化合物(109)2.41gをアセトン25mlに溶解し、これにトルエンスルホン酸0.11gを加え、窒素雰囲気下、50℃で8時間攪拌した。該反応溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(110)と記す。)1.24gを得た。
本有機硫黄化合物(110)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.73−1.86(2H,m),2.10−2.13(1H,m),2.40−2.49(5H,m),2.68−2.77(3H,m),3.28−3.35(1H,m),3.47−3.53(1H,m),3.85(2H,d),3.87(3H,s)
本有機硫黄化合物(109)1.24gをクロロホルム17mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド1.37gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム40mlで希釈し、水30mlを加えた後、有機層を分離した。水層をクロロホルム30mlで2回抽出し、有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(111))0.87gを得た。
本有機硫黄化合物(111)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.67−1.83(6H,m),2.14−2.37(3H,m),2.66−2.74(2H,m),3.22−3.29(1H,m),3.45−3.52(1H,m),3.77(1H,d),3.86(3H,s)
本有機硫黄化合物(111)0.50gをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに60%ナトリウムヒドリド0.07gを加えた後、更にN−フルオロベンゼンスルホンイミド0.50gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液に水30mlを加え、有機層を分離した。水層を酢酸エチル30mlで2回抽出し、有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(112)と記す。)0.43gを得た。
本有機硫黄化合物(112)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.67−1.89(5H,m),2.12−2.43(3H,m),2.55−2.74(3H,m),3.21−3.40(2H,m),3.98(3H,s)
本有機硫黄化合物(112)0.33gをメタノール3mlに溶解し、0℃でこれに2.0Mアンモニア/メタノール溶液3mlを加えた後、室温で18時間攪拌した。該反応溶液に水30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出し、有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(113)と記す。)0.43gを得た。
本有機硫黄化合物(113)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.73−1.88(4H,m),2.21−2.61(4H,m),2.61−2.77(3H,m),3.28−3.35(1H,m),3.40−3.48(1H,m),5.90(1H,s),6.53(1H,s)
シクロヘキサン−1,4−ジメタノールモノトシレート(trans/cis=6/4)22.8g及びジメチルスルホキシド100mlに、チオ酢酸カリウム8.68gを加え、室温で1時間、60℃で6時間攪拌した。該混合物を室温まで冷却後、飽和食塩水100mlを加え、t−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水100ml、水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣にメタノール100mlを加え、氷浴で冷却下、これに28%ナトリウムメトキシド15.43gをメタノール50mlの希釈液を30分かけて滴下後、30分攪拌した。その後、該混合物に3,3,3−トリフルオロ−1−ヨードプロパン17.92gを加え、60℃で6時間攪拌した。該反応混合物を室温に冷却後、飽和食塩水150mlを加え、メタノールを減圧留去した。得られた濃縮物をt−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオメチル)シクロヘキサンメタノール(以下、本有機硫黄化合物(114)と記す。)8.46gを得た。
本有機硫黄化合物(114):trans体/cis体=6/4の混合物
trans体
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.96−1.01(4H,m),1.40−1.47(4H,m),1.58−1.83(1H,m),1.92−1.94(1H,m),2.34−2.40(2H,m),2.43(2H,d),2.64−2.68(2H,m)3.45(2H,dd)
cis体
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.22−1.27(4H,m),1.40−1.62(6H,m),2.34−2.40(2H,m),2.52(2H,d),2.64−2.68(2H,m)3.53(2H,dd)
本有機硫黄化合物(114)(但し、trans体/cis体=6/4)7.4gをクロロホルム60mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにm−クロロ過安息香酸10.85gを加え、室温で1時間、50℃で3時間攪拌した。該反応混合物を0℃まで冷却し、5%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、1時間攪拌した。有機層を分離し、水層をクロロホルム50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで2回洗浄し、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、t−ブチルメチルエーテルで結晶化し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサンメタノール(以下、本有機硫黄化合物(115)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(115t)と記す。)4.13g及びcis体(以下、本有機硫黄化合物(115c)と記す。但し、trans体/cis体=1/9)3.38gを得た。
本有機硫黄化合物(115)
本有機硫黄化合物(115t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.04−1.19(4H,m),1.30(1H,t),1.45−1.49(1H,m),1.84−1.89(2H,m),2.04−2.10(3H,m),2.62−2.74(2H,m),2.93(2H,d),3.15−3.19(2H,m),3.45(2H,dd)
本有機硫黄化合物(115c)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.04−1.19(4H,m),1.30(1H,t),1.45−1.49(1H,m),1.84−1.89(2H,m),2.04−2.10(3H,m),2.62−2.74(2H,m),2.93(2H,d),3.15−3.19(2H,m),3.45(2H,dd)
オキザリルクロライド7.46gをジクロロメタン50mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液にジクロロメタン50mlに溶解したジメチルスルホキシド9.53gを20分間かけて滴下し、−50℃で30分間攪拌した。該反応混合物にジクロロメタン150mlに溶解した本有機硫黄化合物(115t)13.51gを30分間かけて滴下し、−50℃で40分間攪拌し、トリエチルアミン15.70gを40分間かけて滴下した。該反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物に水100mlを加え、有機層を分離後、クロロホルム100mlで2回抽出した。有機層を合一し、1N塩酸水溶液150ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液150ml、水150mlで順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニルメチル)シクロヘキサンカルバルデヒド(以下、本有機硫黄化合物(116)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(116t)と記す。)10.04gを得た。
本有機硫黄化合物(116)
本有機硫黄化合物(116t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.18−1.27(2H,m),1.33−1.43(2H,m),2.06−2.24(6H,m),2.63−2.74(2H,m),2.95(2H,d),3.16−3.21(2H,m),9.62(1H,s)
四臭化炭素23.21gをジクロロメタン100mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却し、これにトリフェニルホスフィン36.72gを30分かけて加え、さらに30分攪拌した。該溶液にジクロロメタン50mlに溶解した本有機硫黄化合物(116t)10.4gを30分かけて滴下し、室温にて6時間攪拌した。該反応混合物にt−ブチルメチルエーテル150mlを加え、固体をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(2,2−ジブロモビニル)−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(17)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(117t)と記す。)12.9gを得た。
本有機硫黄化合物(117)
本有機硫黄化合物(117t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.16−1.29(4H,m),1.84−1.86(2H,m),2.04−2.08(2H,m),2.21−2.26(1H,m),2.62−2.74(2H,s),2.92(2H,d),3.15−3.22(2H,m),6.19(2H,d)
本有機硫黄化合物(117t)12.90gをテトラヒドロフラン60mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液に1.6Mのn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液を30分間かけて滴下し、−50℃で1時間、0℃で2時間攪拌した。該反応混合物を氷浴で冷却した1N塩酸水溶液100mlに注ぎ、t−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(118)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(118t)と記す。)5.59gを得た。
本有機硫黄化合物(118)
本有機硫黄化合物(118t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.11−1.20(2H,m),1.43−1.53(2H,m),2.02−2.13(6H,m),2.19−2.23(1H,m),2.62−2.73(2H,m),2.91(2H,d),3.15−3.19(2H,m)
〔工程1〕
オキザリルクロライド7.87gをジクロロメタン50mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液にジクロロメタン50mlに溶解したジメチルスルホキシド4.85gを20分間かけて滴下し、−50℃で30分間攪拌した。該反応混合物にジクロロメタン150mlに溶解した本有機硫黄化合物(15)(但し、trans体/cis体=6/4)9.28gを30分間かけて滴下し、−50℃で40分間攪拌し、トリエチルアミン18.22gを40分間かけて滴下した。該反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物に水100mlを加え、有機層を分離後、クロロホルム100mlで2回抽出した。あわせた有機層を1N塩酸水溶液150ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液150ml、水150mlで順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、本有機硫黄化合物(116)8.41gを得た。尚、得られた本有機硫黄化合物(116)はtrans体/cis体=6/4の混合物であった。
四臭化炭素19.90gをジクロロメタン100mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却し、これにトリフェニルホスフィン31.48gを30分かけて加え、さらに30分攪拌した。該溶液にジクロロメタン50mlに溶解した本有機硫黄化合物(116)(但し、trans体/cis体=6/4)8.41gを30分かけて滴下し、室温にて6時間攪拌した。該反応混合物にt−ブチルメチルエーテル150mlを加え、固体をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、本有機硫黄化合物(17)12.7gを得た。尚、得られた本有機硫黄化合物(117)はtrans体/cis体=6/4であった。
本有機硫黄化合物(117)(但し、trans/cis=6/4)12.7gをテトラヒドロフラン60mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液に1.6Mn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液40mlを30分間かけて滴下し、−50℃で1時間、0℃で2時間攪拌した。該反応混合物を氷浴で冷却した1N塩酸水溶液100mlに注ぎ、t−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、本有機硫黄化合物(118)のcis体(以下、本有機硫黄化合物(118c)と記す。)1.68gを得た。
本有機硫黄化合物(118c)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.58−1.67(2H,m),1.82−1.84(3H,m),2.01−2.17(5H,m),2.62−2.74(2H,m),2.78(1H,br.s),2.97(2H,d),3.15−3.19(2H,m)
本有機硫黄化合物(117)1.88gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液に1.6Mのn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液2.8mlを10分間かけて滴下し、−50℃で1時間攪拌し、アクリル酸メチル0.37gを加え、0℃で2時間攪拌した。該反応混合物を氷浴で冷却した1N塩酸水溶液30mlに注ぎ、t−ブチルメチルエーテル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30ml、飽和食塩水30mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−〔4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキシル〕−4−ペンチン酸メチルエステル(以下、本有機硫黄化合物(119)と記す。)0.70gを得た。
本有機硫黄化合物(119)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.14−1.20(2H,m),1.43−1.56(2H,m),2.02−2.22(8H,m),2.31−2.40(2H,m),2.54−2.60(1H,m),2.60−2.71(1H,m),2.89−2.96(3H,m),3.24−3.26(1H,m),3.70(3H,s)
本有機硫黄化合物(116)0.57gにピリジン0.32g及びヒドロキシルアミン塩酸塩0.14gを加え、1時間攪拌した。該混合物に無水酢酸1mlを加え、100℃で2時間攪拌した。該反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水30mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−シアノ−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(120)と記す。)0.32gを得た。
本有機硫黄化合物(120)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.14−1.26(2H,m),1.63−1.73(1H,m),2.03−2.43(7H,m),2.64−2.74(2H,m),2.92(2H,d),3.16−3.20(2H,m)
本有機硫黄化合物(103)0.19gをピリジン1mlに溶解し、これにO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.08gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液に水30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−シクロヘキサノン=O−メチルオキシム(以下、本有機硫黄化合物(121)と記す。)0.19gを得た。
本有機硫黄化合物(121)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.30−1.39(2H,m),1.84−1.92(1H,m),2.12−2.23(3H,m),2.37−2.46(2H,m),2.65−2.72(2H,m),2.96(2H,d),3.17−3.24(2H,m)
本有機硫黄化合物(107)0.58gをテトラヒドロフラン4mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに0.9M臭化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液2.2mlを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液に水20mlを加え、酢酸エチル20mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピル−1−スルホニルメチル)シクロヘキセン(以下、本有機硫黄化合物(122)と記す。)0.21gを得た。
本有機硫黄化合物(122)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.47−1.61(1H,m),1.97−2.06(2H,m),2.24−2.30(2H,m),2.42−2.47(2H,m),2.65−2.75(2H,m)2.84(1H,s),3.00−3.03(2H,m),3.17−3.21(2H,m),6.14(1H,br.s)
オキザリルクロライド62.83gをジクロロメタン250mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液にジクロロメタン250mlに溶解したジメチルスルホキシド77.35gを60分間かけて滴下し、−50℃で60分間攪拌した。該反応混合物にジクロロメタン250mlに溶解した本有機硫黄化合物(114)(trans体/cis体=6/4の混合物)84.54gを60分間かけて滴下し、−50℃で90分間攪拌し、トリエチルアミン100.18gを90分間かけて滴下した。該反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物に水300mlを加え、有機層を分離後、水層をクロロホルム200mlで2回抽出した。有機層を合一し、1N塩酸水溶液300ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液300ml、水300mlで順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオメチル)シクロヘキサンカルバルデヒド(以下、本有機硫黄化合物(123)と記す。)のcis体(以下、本有機硫黄化合物(123c)と記す。)23.03g及びtrans体(以下、本有機硫黄化合物(123t)と記す。)38.51gを得た。
本有機硫黄化合物(123)
本有機硫黄化合物(123c)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.05−1.16(2H,m),1.49−1.66(3H,m),1.72−1.80(2H,m),2.07−2.16(2H,m),2.30−2.47(5H,m),2.63−2.67(2H,m),9.62(1H,d)
本有機硫黄化合物(123t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.99−1.10(2H,m),1.24−1.34(2H,m),1.40−1.53(1H,m),1.97−2.08(4H,m),2.13−2.25(1H,m),2.31−2.43(2H,m),2.46(2H,m),2.65−2.69(2H,m),9.69(1H,d)
四臭化炭素100.48gをジクロロメタン300mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却し、これにトリフェニルホスフィン158.86gを90分かけて加え、さらに30分攪拌した。該溶液にジクロロメタン100mlに溶解した本有機硫黄化合物(123t)38.51gを30分かけて滴下し、室温にて6時間攪拌した。該反応混合物にt−ブチルメチルエーテル500mlを加え、固体をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(2,2−ジブロモビニル)−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(124)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(124t)と記す。)66.56gを得た。
本有機硫黄化合物(124)
本有機硫黄化合物(124t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.98−1.08(2H,m),1.10−1.20(2H,m),1.37−1.49(1H,m),1.78−1.85(2H,m),1.88−1.95(2H,m),2.17−2.29(1H,m),2.31−2.41(2H,m),2.43(2H,m),2.64−2.68(2H,m),6.19(1H,d)
本有機硫黄化合物(124t)53.78gをテトラヒドロフラン300mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液に1.6Mn−ブチルリチウムヘキサン溶液180mlを60分間かけて滴下し、−50℃で1時間、0℃で2時間攪拌した。該反応混合物を氷浴で冷却した1N塩酸水溶液300mlに注ぎ、t−ブチルメチルエーテル300mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液300ml、飽和食塩水300mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピル−1−スルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(125)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(125t)と記す。)31.54gを得た。
本有機硫黄化合物(125)
本有機硫黄化合物(125t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.92−1.03(2H,m),1.34−1.53(3H,m),1.86−1.94(2H,m),1.98−2.06(3H,m),2.15−2.24(1H,m),2.30−2.41(2H,m),2.42(2H,d),2.64−2.68(2H,m)
本有機硫黄化合物(123t)に代えて、本有機硫黄化合物(123c)を用いて、参考製造例94及び参考製造例95に記載の方法に準じて行い、本有機硫黄化合物25のcis体(以下、本有機硫黄化合物(125c)と記す。)を製造した。
本有機硫黄化合物(125c)
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):1.38−1.53(5H、m)、1.67−1.75(2H、m)、1.78−1.86(2H、m)、2.05(1H、d)、2.31−2.44(2H、m)、2.47(2H、d)、2.65−2.69(2H、m)、2.74−2.79(1H、m)
2KHSO5・KHSO4・K2SO4の複塩(Oxone、登録商標)20.30gを水60mlに懸濁し、窒素雰囲気下、−20℃で本有機硫黄化合物(124t)7.51gのメタノール60ml溶液を60分かけて滴下し、2時間攪拌した。該反応混合物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、10%亜硫酸ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルフィニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(126)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(126t)と記す。)4.88gを得た。
本有機硫黄化合物(126)
本有機硫黄化合物(126t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.02−1.21(2H,m),1.41−1.53(2H,m),1.82−2.00(2H,m),2.00−2.09(4H,m),2.20−2.27(1H,m),2.40−2.46(1H,m),2.57−2.68(2H,m),2.71−2.92(3H,m)
〔工程1〕
チオ酢酸カリウム7.35gをN−メチル−2−ピロリドン30mlに懸濁し、窒素雰囲気下、0℃で3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン11.39gを15分かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。反応混合物を80℃に加熱して、減圧下蒸留して、3,3,3−トリフルオロプロピルチオ酢酸エステル9.99gを得た。
3,3,3−トリフルオロプロピルチオ酢酸エステル9.99gをテトラヒドロフラン60mlに溶解し、0℃に冷却した後、28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液11.2gを15分かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。該混合物に、0℃でクロロアセトニトリル4.38gを加え、室温で3時間攪拌した。反応容器を氷浴で冷却し、飽和食塩水を加え、t−ブチルメチルエーテル100mlで2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)アセトニトリル7.56gを得た。
(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)アセトニトリル4.97gとタングステン酸ナトリウム二水和物0.07gを水7mLに混合した懸濁液を撹拌しながら、31%過酸化水素水2.3mlを加えた。反応途中、反応液中に析出する固体を一部採取し、薄層クロマトグラフィーにて精製したところ、(3,3,3−トリフルオロプロピルスルフィニル)アセトニトリル(1H-NMRは下記に記載)が生じていることが確認できた。該混合物を65℃に昇温し、更に31%過酸化水素水2.3mlを加え、70℃で1時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却し、10%亜硫酸ナトリウム水溶液5mlを加え、酢酸エチル30mlで3回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をクロロホルム:ヘキサン=1:2で結晶化し、(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル5.44gを得た。
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル4.02g、トルエン100ml、DL-プロリン0.23gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール3.32gを3時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを20ml留去した後、室温まで冷却した。該反応混合物にテトラヒドロフラン100mlを加え、0℃に冷却後、水素化ホウ素ナトリウム1.01gを加えた。室温で6時間攪拌後、0℃に冷却し、水100mlおよび酢酸エチル100mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸100mlを滴下し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100ml、水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(127)と記す。)5.45gを得た。
本有機硫黄化合物(127)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.61−1.90(7H,m),2.13−2.23(1H,m),2.39−2.51(1H,m),2.67−2.86(2H,m),3.39−3.47(1H,m),3.51−3.60(1H,m),3.85(1H,d),3.92−3.99(4H,m)
本有機硫黄化合物(127)3.20gに酢酸7mlおよび水3mlを加え、70℃に加熱し、10時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水100mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(128)と記す。)2.59gを得た。
本有機硫黄化合物(128)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.87−1.97(2H,m),2.18−2.25(1H,m),2.42−2.60(5H,m),2.73−2.95(3H,m),3.41−3.51(1H,m),3.55−3.66(1H,m),3.97(1H,d)
本有機硫黄化合物(128)0.15gをジクロロメタン5mlに溶解し、窒素雰囲気下、−20℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド0.21gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム30mlで希釈し、水30mlを加え、有機層を分離した。水層をクロロホルム30mlで2回抽出し、有機層を合一して、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(129)と記す。)0.16を得た。
本有機硫黄化合物(129)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.41−1.99(5H,m),2.16−2.32(3H,m),2.42−2.58(1H,m),2.70−2.86(2H,m),3.38−3.49(1H,m),3.54−3.68(1H,m),3.87(1H,d)
本有機硫黄化合物(128)1.49gをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに0.5Mエチニルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液30mlを加え、0℃で5時間攪拌した。該反応溶液に1N塩酸水溶液50mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−エチニル−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(130)と記す。)1.69gを得た。
本有機硫黄化合物(130)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.59−2.28(9H,m),2.28−2.47(1H,m),2.61(1H,s),2.71−2.84(2H,m),3.40−3.48(1H,m),3.52−3.60(1H,m),3.87(1H,d)
本有機硫黄化合物(130)0.65gをジクロロメタン6mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド0.48gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム20mlで希釈し、水20mlを加えた後に、有機層を分離した。水層をクロロホルム20mlで2回抽出した。有機層を合一して、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−エチニル−4−フルオロシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(131)と記す。)0.31g及び下式に示される2−(4−エチニル−シクロヘキセン−3−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(132)と記す。)0.23gを得た。
本有機硫黄化合物(131)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.73−2.15(6H,m),2.25−2.2.39(2H,m),2.44−2.54(1H,m),2.66(1H,d),2.71−2.84(2H,m),3.40−3.48(1H,m),3.53−3.61(1H,m),3.87(1H,d)
本有機硫黄化合物(132):1:1の異性体混合物
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.68−2.84(9H,m),2.84(1H,d),3.39−3.49(1H,m),3.51−3.66(1H,m),3.89(1H,d),6.10−6.18(2H,m)
本有機硫黄化合物(128)2.81gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、ピリジン0.75g、メトキシアミン塩酸塩0.79を加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(133)と記す。)2.86gを得た。
本有機硫黄化合物(133)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.50−1.71(2H,m),1.80−1.91(1H,m),1.95−2.08(1H,m),2.16−2.27(1H,m),2.30−2.44(1H,m),2.49−2.57(1H,m),2.62−2.71(1H,m),2.72−2.86(2H,m),3.32−3.48(2H,m),3.52−3.61(1H,m),3.83(3H,s),3.87(1H,d)
本有機硫黄化合物(128)0.20gをピリジン2mlに溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩0.06gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液にヘキサン50mlを加え、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(ヒドロキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(134)と記す。)0.093gを得た。
本有機硫黄化合物(134)
1H−NMR(CD3OD,TMS):δ(ppm)1.29−1.48(2H,m),1.69−1.85(1H,m),1.87−2.01(1H,m),2.07−2.27(2H,m),2.29−2.38(1H,m),2.51−2.59(1H,m),2.67−2.81(2H,m),3.18−3.22(1H,m),3.26−3.34(2H,m),4.47(1H,br.s)
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、エトキシアミン塩酸塩0.008gを用いて、参考製造例102に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(エトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(135)と記す。)0.095gを得た。
本有機硫黄化合物(135)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.25(3H,t),1.51−1.72(2H,m),1.79−1.92(1H,m),1.95−2.07(1H,m),2.17−2.27(1H,m),2.31−2.43(1H,m),2.49−2.59(1H,m),2.61−2.71(1H,m),2.72−2.86(2H,m),3.35−3.49(2H,m),3.51−3.61(1H,m),3.85(1H,d),4.05(2H,q)
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、t−ブトキシアミン塩酸塩0.01gを用いて、参考製造例102に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(t−ブトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(136)と記す。)0.19gを得た。
本有機硫黄化合物(136)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.26(9H,s),1.49−1.70(2H,m),1.75−1.88(1H,m),1.91−2.06(1H,m),2.14−2.25(1H,m),2.27−2.42(1H,m),2.51−2.59(1H,m),2.59−2.70(1H,m),2.71−2.88(2H,m),3.35−3.48(2H,m),3.52−3.68(1H,m),3.86−3.88(1H,m)
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、O−アリルヒドロキシルアミン塩酸塩0.009gを用いて、参考製造例102に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(O−アリルオキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(137)と記す。)0.061gを得た。
本有機硫黄化合物(137)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.52−1.72(2H,m),1.79−1.94(1H,m),1.96−2.09(1H,m),2.16−2.28(1H,m),2.31−2.42(1H,m),2.50−2.59(1H,m),2.61−2.72(1H,m),2.72−2.86(2H,m),3.38−3.48(2H,m),3.52−3.61(1H,m),3.85−3.88(1H,m),4.52−4.55(2H,m),5.19−5.33(2H,m),5.92−6.04(2H,m)
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、O−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩0.009gを用いて、参考製造例102に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(O−ベンジルオキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(138)と記す。)0.10gを得た。
本有機硫黄化合物(138)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.49−1.72(2H,m),1.81−2.08(2H,m),2.16−2.27(1H,m),2.30−2.43(1H,m),2.50−2.58(1H,m),2.61−2.70(1H,m),2.72−2.83(2H,m),3.38−3.48(2H,m),3.51−3.61(1H,m),3.84−3.87(1H,m),5.07(2H,s),7.28−7.34(1H,m),7.35−7.36(4H,m)
本有機硫黄化合物(128)0.20gをピリジン2mlに溶解し、O−カルボキシメチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.06gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(O−カルボキシメチルオキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(139)と記す。)0.094gを得た。
本有機硫黄化合物(139)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.56−1.72(2H,m),1.88−2.11(2H,m),2.17−2.29(1H,m),2.31−2.43(1H,m),2.47−2.56(1H,m),2.60−2.70(1H,m),2.73−2.84(2H,m),3.38−3.43(4H,m),4.57(2H,s)
本有機硫黄化合物(133)0.16gをジメチルスルホキシド3mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却した。該混合物に60%水素化ナトリウム0.05gを加え、30分間攪拌した後、ヨウ化メチル0.11gを加え、室温にて一晩攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液10mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml、飽和食塩水10mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロピオニトリル(以下、本有機硫黄化合物(140)と記す。)0.13gを得た。
本有機硫黄化合物(140)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.31−1.64(2H,m),1.75(3H,s),1.76−1.91(1H,m),2.13−2.32(3H,m),2.48−2.62(2H,m),2.69−2.87(2H,m),3.32−3.47(2H,m),3.55−3.64(1H,m),3.83(3H,s)
ヨウ化メチルに代えて、ヨウ化エチル0.13gを用いて、参考製造例108に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)ブチロニトリル(以下、本有機硫黄化合物(141)と記す。)0.13gを得た。
本有機硫黄化合物(141)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm):1.27(3H,t),1.43−1.69(2H,m),1.73−1.87(1H,m),2.10−2.31(5H,m),2.49−2.61(2H,m),2.71−2.87(2H,m),3.33−3.47(2H,m),3.55−3.66(1H,m),3.83(3H,s)
ヨウ化メチルに代えて、1-ヨードプロパン0.14gを用い、参考製造例108に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)ペンタンニトリル(以下、本有機硫黄化合物(142)と記す。)0.055gを得た。
本有機硫黄化合物(142)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.06(3H,t),1.44−1.71(4H,m),1.73−1.86(1H,m),1.94−2.13(2H,m),2.15−2.31(3H,m),2.48−2.61(2H,m),2.73−2.83(2H,m),3.32−3.46(2H,m),3.55−3.65(1H,m),3.83(3H,s)
ヨウ化メチルに代えて、3−ブロモプロペン0.10gを用いて、参考製造例108に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−3−メチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−4−ペンテンニトリル(以下、本有機硫黄化合物(143)と記す。)0.14gを得た。
本有機硫黄化合物(143)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.41−1.68(2H,m),1.73−1.87(1H,m),2.12−2.33(3H,m),2.47−2.82(5H,m),2.86−2.91(1H,m),3.31−3.48(2H,m),3.61−3.68(1H,m),3.83(3H,s),5.40−5.49(2H,m),5.87−6.02(1H,m)
ヨウ化メチルに代えて、3−ブロモプロピン0.10gを用いて、参考製造例108に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−3−メチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−4−ペンチンニトリル(以下、本有機硫黄化合物(144)と記す。)0.14gを得た。
本有機硫黄化合物(144)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.29−1.47(1H,m),1.50−1.68(1H,m),1.74−1.91(1H,m),2.13−2.35(3H,m),2.43−2.45(1H,m),2.49−2.61(1H,m),2.73−2.86(3H,m),2.91−3.11(2H,m),3.32−3.47(1H,m),3.73−3.89(2H,m),3.83(3H,s)
本有機硫黄化合物(133)0.45gをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却した。60%水素化ナトリウム0.10gを加え、30分間攪拌した後、N−クロロこはく酸イミド0.20gを加え、室温にて一晩攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液10mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml、飽和食塩水10mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(145)と記す。)0.39gを得た。
本有機硫黄化合物(145)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.52−1.91(3H,m),2.16−2.29(1H,m),2.34−2.48(2H,m),2.52−2.63(1H,m),2.74−2.89(3H,m),3.36−3.46(1H,m),3.64−3.82(2H,m),3.84(3H,s)
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル1.00g、テトラヒドロフラン30ml、DL-プロリン0.12gおよびシクロペンタノン1.01gを6時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム0.42gを加え、室温で6時間攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却した後、水10mlおよび酢酸エチル30mlを加えた。該混合物を攪拌しながら1N塩酸50mlを滴下した後、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水30ml、飽和食塩水30mlで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−シクロペンチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(146)と記す。)1.01gを得た。
本有機硫黄化合物(146)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.46−1.56(1H,m),1.59−1.71(3H,m),1.73−1.85(2H,m),2.02−2.17(2H,m),2.66−2.86(3H,m),3.38−3.56(2H,m),4.03(1H,d)
シクロペンタノンに代えて、シクロヘキサノン1.14gを用いて、参考製造例114に記載の方法に準じて、下式に示される2−シクロヘキシル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(147)と記す。)1.01gを得た。
本有機硫黄化合物(147)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.16−1.28(1H,m),1.30−1.47(4H,m),1.69−1.77(1H,m),1.79−1.88(3H,m),2.15−2.22(1H,m),2.39−2.49(1H,m),2.70−2.84(2H,m),3.37−3.46(1H,m),3.48−3.56(1H,m),3.80(1H,d)
シクロペンタノンに代えて、シクロヘプタノン1.23gを用いて、参考製造例114に記載の方法に準じて、下式に示される2−シクロヘキシル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(148)と記す。)1.24gを得た。
本有機硫黄化合物(148)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.50−1.86(11H,m),2.14−2.22(1H,m),2.56−2.62(1H,m),2.70−2.83(2H,m),3.36−3.44(1H,m),3.48−3.56(1H,m),3.84(1H,d)
シクロペンタノンに代えて、4−メチルシクロヘキサノン1.34gを用いて、参考製造例114に記載の方法に準じて、下式に示される2−(4−メチルシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(149)と記す。)1.12gを得た。
本有機硫黄化合物(149):6/4の異性体混合物
本有機硫黄化合物(149)の主異性体
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.98(3H,d),1.00−1.12(1H,m),1.32−1.97(8H,m),2.45−2.54(1H,m),2.71−2.87(2H,m),3.37−3.59(2H,m),3.92(1H,d)
本有機硫黄化合物(149)の副異性体
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.91(3H,d),1.32−1.97(8H,m),2.14−2.23(1H,m),2.33−2.43(1H,m),2.71−2.87(2H,m),3.37−3.59(2H,m),3.82(1H,d)
シクロペンタノンに代えて、4,4−ジメチルシクロヘキサノン1.24gを用いて、参考製造例114に記載の方法に準じて、下式に示される2−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(150)と記す。)0.98gを得た。
本有機硫黄化合物(150)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.93(3H,s),0.94(3H,s),1.25−1.36(2H,m),1.45−1.69(5H,m),1.94−2.03(1H,m),2.30−2.39(1H,m),2.69−2.83(2H,m),3.37−3.46(1H,m),3.48−3.56(1H,m),3.84(1H,d)
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル3.31g、テトラヒドロフラン60ml、DL-プロリン0.19gおよび4−シアノシクロヘキサノン2.03gを6時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム0.62gを加え、室温で6時間攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却した後、水30mlおよび酢酸エチル50mlを加えた。該混合物を攪拌しながら、1N塩酸90mlを滴下した後、酢酸エチル50mlで3回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−シアノシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(151)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(151t)と記す。)0.51g及びcis体(以下、本有機硫黄化合物(151c)と記す。)0.59gを得た。
本有機硫黄化合物(151)
本有機硫黄化合物(150c)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.40−1.54(2H,m),1.64−1.79(2H,m),1.89−1.99(1H,m),2.21−2.30(2H,m),2.30−2.38(1H,m),2.41−2.54(2H,m),2.69−2.84(2H,m),3.37−3.47(1H,m),3.51−3.59(1H,m),3.83(1H,d)
本有機硫黄化合物(150t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.64−1.88(4H,m),1.95−2.02(1H,m),2.09−2.19(2H,m),2.19−2.29(1H,m),2.41−2.51(1H,m),2.51−2.69(2H,m),3.00−3.05(1H,m),3.41−3.50(1H,m),3.54−3.63(1H,m),3.83(1H,d)
本有機硫黄化合物(127)0.34gをアセトニトリル10mlに溶解し、1,2−エタンジチオール0.21g、テトラブチルアンモニウムトリブロミド0.05gを加え、室温で1時間攪拌した。該反応混合物に酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水50mlを加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジチアスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(152)と記す。)0.36gを得た。
本有機硫黄化合物(152)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.67−1.83(2H,m),1.88−1.97(1H,m),1.98−2.09(2H,m),2.17−2.30(3H,m),2.36−2.48(1H,m),2.67−2.85(2H,m),3.24−3.36(4H,m),3.48−3.50(1H,m),3.60−3.83(1H,m),3.86(1H,d)
〔工程1〕
チオ酢酸カリウム22.85gをメタノール200mlに懸濁し、窒素雰囲気下、0℃で1−ヨード−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタン54.79gを30分かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。この際、反応溶液をTLC(薄層クロマトグラフィー)で分析し、3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルチオアセテートの生成を確認した。該混合物を0℃に冷却した後、28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液40.52gを15分かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。該混合物に、0℃でクロロアセトニトリル16.61gを加え、室温で3時間攪拌した。反応容器を氷浴で冷却し、1N塩酸水溶液を加え、メタノールを減圧留去した。t−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルチオ)アセトニトリル17.81gを得た。
(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルチオ)アセトニトリル17.81gとタングステン酸ナトリウム二水和物0.28gを水30mLに混合した懸濁液を撹拌しながら、31%過酸化水素水8.94mlを加えた後、65℃に昇温し、31%過酸化水素水8.94mlを加え、70℃で1時間攪拌した。反応途中、スルホキシド体と推測される化合物の生成がTLC(薄層クロマトグラフィー)分析にて確認された。該反応混合物を室温まで冷却し、亜硫酸ナトリウム水溶液30mlを加え、酢酸エチル150mlで3回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をクロロホルム:ヘキサン=1:2で結晶化し、(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル17.84gを得た。
(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル7.74g、トルエン100ml、DL-プロリン0.23gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール4.81gを3時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを20ml留去した後、室温まで冷却した。該反応混合物にテトラヒドロフラン100mlを加え、0℃に冷却後、水素化ホウ素ナトリウム1.17gを加えた。室温で6時間攪拌後、0℃に冷却し、水100mlおよび酢酸エチル100mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸100mlを滴下し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100ml、水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(153)と記す。)5.00gを得た。
本有機硫黄化合物(153)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.58−1.91(7H,m),2.13−2.22(1H,m),2.39−2.51(1H,m),2.58−2.82(2H,m),3.40−3.50(1H,m),3.53−3.63(1H,m),3.87(1H,d),3.93−3.98(4H,m)
本有機硫黄化合物(153)5.00gに酢酸14mlおよび水6mlを加え、70℃に加熱し、10時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水100mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(154)と記す。)3.56gを得た。
本有機硫黄化合物(154)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.84−1.97(2H,m),2.17−2.26(1H,m),2.40−2.61(5H,m),2.81−2.85(2H,m),3.44−3.54(1H,m),3.59−3.70(1H,m),3.99(1H,d)
本有機硫黄化合物(154)0.35gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、ピリジン0.75g、メトキシアミン塩酸塩0.79gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(155)と記す。)0.34gを得た。
本有機硫黄化合物(155)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.55−1.72(2H,m),1.80−1.92(1H,m),1.95−2.11(1H,m),2.17−2.28(1H,m),2.31−2.45(1H,m),2.48−2.58(1H,m),2.61−2.80(3H,m),3.33−3.40(1H,m),3.42−3.50(1H,m),3.55−3.65(1H,m),3.83(3H,s),3.89(1H,d)
本有機硫黄化合物(115)2.88gをピリジン10mlに溶解し、p−トルエンスルホニルクロライド1.91を加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をトルエン20mlに溶解し、ヨウ化ナトリウム1.50g、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン1.52gを加え、110℃に加熱し、10時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで順次洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−メチレン−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(156)と記す。)1.01gを得た。
本有機硫黄化合物(156)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.20−1.31(2H,m),2.03−2.17(4H,m),2.22−2.36(3H,m),2.62−2.74(2H,m),2.95(2H,d),3.16−3.21(2H,m),4.66(2H,s)
本有機硫黄化合物(156)0.60gをジクロロメタン4mlに溶解し、ブロモホルム0.86g、水酸化ナトリウム0.44g、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド0.02gを加え、超音波照射条件下に30℃で4時間攪拌した。該反応混合物に2N塩酸水溶液20mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30ml、飽和食塩水30mlで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1,1−ジブロモ−6−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−スピロ〔2.5〕オクタン(以下、本有機硫黄化合物(157)と記す。)0.31gを得た。
本有機硫黄化合物(157)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.23−1.34(2H,m),1.39(2H,s),1.59−1.67(2H,m),1.85−1.95(2H,m),2.07−2.15(2H,m),2.16−2.25(1H,m),2.63−2.75(2H,m),2.99(2H,d),3.17−3.21(2H,m)
ブロモホルムに代えて、クロロホルム0.71gを用いて、参考製造例125に記載の方法に準じて、下式に示される1,1−ジクロロ−6−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−スピロ〔2.5〕オクタン(以下、本有機硫黄化合物(158)と記す。)0.41gを得た。
本有機硫黄化合物(158)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.24−1.35(2H,m),1.53−1.62(4H,m),1.84−1.93(2H,m),2.08−2.15(2H,m),2.16−2.26(1H,m),2.63−2.75(2H,m),2.99(2H,d),3.18−3.22(2H,m)
本有機硫黄化合物(154)0.46gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、ピリジン0.86g、30%エトキシアミン塩酸塩水溶液0.86gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(159)と記す。)0.34gを得た。
本有機硫黄化合物(159)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.25(3H,t),1.55−1.73(2H,m),1.76−1.92(1H,m),1.94−2.09(1H,m),2.16−2.29(1H,m),2.31−2.44(1H,m),2.48−2.57(1H,m),2.62−2.79(3H,m),3.36−3.51(2H,m),3.54−3.65(1H,m),3.88(1H,d),4.08(2H,q)
〔工程1〕
1−ヨード−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタンに代えて、1−ヨード−3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−テトラフルオロブタン4.19gを用いて、参考製造例121の〔工程1〕に記載の方法に準じて、(3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−ペンタフルオロブチルチオ)アセトニトリル4.77gを得た。
2KHSO5・KHSO4・K2SO4の複塩(Oxone、登録商標)16.14gを水50mlに懸濁し、窒素雰囲気下、(3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−ペンタフルオロブチルチオ)アセトニトリル4.77gのメタノール50ml溶液を60分かけて滴下し、2時間攪拌した。該反応混合物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、10%亜硫酸ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル4.00gを得た。
(3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル4.00g、トルエン50ml、DL-プロリン0.15gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール2.28gを3時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを30ml留去した後、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム0.25g、N,N−ジメチルホルムアミド2mlを加えた。室温で6時間攪拌後、0℃に冷却し、水50mlおよび酢酸エチル50mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸20mlを滴下し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(160)と記す。)4.41gを得た。
本有機硫黄化合物(160)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.51−2.22(8H,m),2.40−2.51(1H,m),2.64−2.83(2H,m),3.37−3.48(1H,m),3.49−3.61(1H,m),3.86−3.89(1H,m),3.90−3.99(4H,m)
本有機硫黄化合物(160)4.41gに酢酸14mlおよび水6ml、メトキシアミン塩酸塩1.50g、酢酸ナトリウム1.47gを加え、100℃に加熱し、10時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水100mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−メトキシイミノシクロヘキシル)−2−(3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(161)と記す。)3.61gを得た。
本有機硫黄化合物(161)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.52−1.72(2H,m),1.81−1.91(1H,m),1.96−2.08(1H,m),2.16−2.28(1H,m),2.31−2.44(1H,m),2.50−2.57(1H,m),2.62−2.82(3H,m),3.33−3.48(2H,m),3.53−3.63(1H,m),3.83(3H,s),3.89(1H,d)
〔工程1〕
3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル−1−トルエンスルホナート42.65g、チオ酢酸カリウム11.65g及びN,N−ジメチルホルムアミド100mlの混合物を窒素雰囲気下、80℃で4時間攪拌した。反応容器を氷浴で冷却し、1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチル200mlで2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルチオ酢酸エステル18.91gを得た。
3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルチオ酢酸エステル18.91gをテトラヒドロフラン60mlに溶解し、0℃に冷却した後、28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液11.32gを15分かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。該混合物に、0℃でクロロアセトニトリル4.40gを加え、室温で3時間攪拌した。反応容器を氷浴で冷却し、飽和食塩水を加え、t−ブチルメチルエーテル100mlで2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルチオ)アセトニトリル15.70gを得た。
2KHSO5・KHSO4・K2SO4の複塩(Oxone、登録商標)15.10gを水100mlに懸濁し、窒素雰囲気下、−20℃で(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルチオ)アセトニトリル15.70gのメタノール100ml溶液を60分かけて滴下し、2時間攪拌した。該反応混合物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、10%亜硫酸ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルスルフィニル)アセトニトリル12.56gを得た。
2KHSO5・KHSO4・K2SO4の複塩(Oxone、登録商標)9.21gを水50mlに懸濁し、窒素雰囲気下、((3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルスルフィニル)アセトニトリル6.80gのメタノール50ml溶液を60分かけて滴下し、一晩攪拌した。該反応混合物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液25mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、10%亜硫酸ナトリウム水溶液25ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルスルホニル)アセトニトリル5.40gを得た。
(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルスルホニル)アセトニトリル5.40g、トルエン60ml、DL-プロリン0.18gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール2.77gを3時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを40ml留去した後、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム0.61g、N,N−ジメチルホルムアミド3mlを加えた。室温で6時間攪拌後、0℃に冷却し、水50mlおよび酢酸エチル50mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸20mlを滴下し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣に酢酸14mlおよび水6mlを加え、100℃に加熱し、8時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水100mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(162)と記す。)2.94gを得た。
本有機硫黄化合物(162)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.83−1.98(2H,m),2.17−2.26(1H,m),2.38−2.59(5H,m),2.67−2.97(3H,m),3.44−3.54(1H,m),3.60−3.70(1H,m),4.00(1H,d)
本有機硫黄化合物(162)2.69gをテトラヒドロフラン12mlに溶解し、ピリジン0.52g、メトキシアミン塩酸塩0.55を加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(163)と記す。)2.86gを得た。
本有機硫黄化合物(163)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.49−1.73(2H,m),1.77−1.91(1H,m),1.95−2.09(1H,m),2.17−2.27(1H,m),2.31−2.43(1H,m),2.49−2.57(1H,m),2.62−2.86(3H,m),3.32−3.39(1H,m),3.42−3.53(1H,m),3.55−3.66(1H,m),3.84(3H,s),3.90(1H,d)
〔工程1〕
1−ヨード−4,4,4−トリフルオロブタン23.8g、N,N−ジメチルホルムアミド100ml、チオ酢酸カリウム11.42gの混合物を窒素雰囲気下、80℃で4時間攪拌した。反応容器を氷浴で冷却し、1N塩酸を滴下し、t−ブチルメチルエーテル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4,4,4−トリフルオロブチルチオ酢酸エステル18.20gを得た。
4,4,4−トリフルオロブチルチオ酢酸エステル18.20gをテトラヒドロフラン60mlに溶解し、0℃に冷却した後、28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液19.29gを15分かけて滴下し、室温で1時間攪拌した。該混合物に、0℃でクロロアセトニトリル7.50gを加え、室温で3時間攪拌した。反応容器を氷浴で冷却し、飽和食塩水を加え、t−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(4,4,4−トリフルオロブチルチオ)アセトニトリル17.82gを得た。
2KHSO5・KHSO4・K2SO4の複塩(Oxone、登録商標)67.50gを水100mlに懸濁し、窒素雰囲気下、(4,4,4−トリフルオロブチルチオ)アセトニトリル17.82gのメタノール100ml溶液を60分かけて滴下し、一晩間攪拌した。該反応混合物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を合一し、10%亜硫酸ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、(4,4,4−トリフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル22.34gを得た。
(4,4,4−トリフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル24.10g、トルエン200ml、DL-プロリン1.11gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール16.58gを5時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを100ml留去した後、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム1.89g、N,N−ジメチルホルムアミド5mlを加えた。室温で12時間攪拌後、0℃に冷却し、水200mlおよび酢酸エチル200mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸100mlを滴下し、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(4,4,4−トリオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(164)と記す。)22.03gを得た。
本有機硫黄化合物(164)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.56−2.49(13H,m),3.27−3.43(2H,m),3.81(1H,d),3.90−4.00(4H,m)
本有機硫黄化合物(164)20.03gに酢酸70mlおよび水30mlを加え、100℃に加熱し、8時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル300mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水300mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水300ml、飽和食塩水300mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(4,4,4−トリオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(165)と記す。)15.82gを得た。
本有機硫黄化合物(165)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.81−1.99(2H,m),2.17−2.64(10H,m),2.82−2.95(1H,m),3.30−3.89(2H,m),3.93(1H,d)
本有機硫黄化合物(165)3.11gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、ピリジン0.87g、メトキシアミン塩酸塩0.92gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(4,4,4−トリオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(166)と記す。)3.26gを得た。
本有機硫黄化合物(166)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.49−2.08(4H,m),2.14−2.44(6H,m),2.47−2.57(1H,m),2.59−2.70(1H,m),3.28−3.45(3H,m),3.80−3.85(4H,m)
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、エトキシアミン塩酸塩1.72gを用いて、参考製造例104に記載の方法に準じて、2−〔4−(エトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(4,4,4−トリオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(167)と記す。)2.87gを得た。
本有機硫黄化合物(167)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.25(3H,t),1.46−2.07(4H,m),2.14−2.43(6H,m),2.48−2.56(1H,m),2.59−2.70(1H,m),3.28−3.44(3H,m),3.83(1H,d),4.05(2H,q)
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2部、並びにジノテフラン7部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにジノテフラン4部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物20部、並びにジノテフラン20部の混合物に、ソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物1部、ジノテフラン2部、合成含水酸化珪素微粉末5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部およびクレー57部を加え、よく撹拌混合し、ついでこれらの混合物に適当量の水を加え、さらに撹拌し、増粒機で製粒し、通風乾燥して粒剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物1.5部、ジノテフラン3部、合成含水酸化珪素微粉末1部、凝集剤としてドリレスB(三共社製)1部、クレー7部を乳鉢でよく混合した後にジュースミキサーで撹拌混合する。得られた混合物にカットクレー86.5部を加えて、充分撹拌混合し、粉剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部;ジノテフラン5部;ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部;並びに水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、製剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.2部、並びにジノテフラン0.3部の混合物をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05部、ジノテフラン0.05部、並びにネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.2部、ジノテフラン0.4部、BHT0.01部、キシレン5部、脱臭灯油3.39部、並びに乳化剤{アトモス300(アトモスケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと、蒸留水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部分を取り付け、該バルブを通じて噴射剤(LPG)40部を加圧充填して、水性エアゾールを得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2部、並びにジノテフラン3部をジエチレングリコールモノエチルエーテル80部に溶解し、これに炭酸プロピレン15部を混合して、スポットオン液剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにジノテフラン5部をジエチレングリコールモノエチルエーテル70部に溶解し、これに2−オクチルドデカノール20部を混合して、ポアオン液剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.25部、並びにジノテフラン0.25部の混合物に、ニッコールTEALS-42(日光ケミカルズ・ラウリル硫酸トリエタノールアミンの42%水溶液)60部、プロピレングリコール20部を添加し、均一溶液になるまで充分撹拌混合した後、水19.5部を加えてさらに充分撹拌混合し、均一溶液のシャンプー剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05g、並びにジノテフラン0.05gの混合物を、プロピレングリコール2mlに溶解させ、4.0×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱式くん煙剤を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2.5部と、ジノテフラン2.5部と、エチレンーメタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:10重量%、アクリフトWD301、住友化学製)95部とを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)で溶融混練し、得られた混練物を押出し成型機から成型ダイスを介して押出し、長さ15cm、直径3mmの棒状成型体を得る。
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2.5部とジノテフラン2.5部と軟質塩化ビニル樹脂95部とを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)で溶融混練し、得られた混練物を押出し成型機から成型ダイスを介して押出し、長さ15cm、直径3mmの棒状成型体を得る。
本有機硫黄化合物およびジノテフランの所定濃度のアセトン溶液を調製した。該アセトン溶液1μlをチャバネゴキブリ雌成虫(Blattella germanica)の胸部腹面側に滴下処理した後、供試虫を直径約9cm、高さ約4.5cmのプラスチックカップへ移し、餌及び水と共に25℃で放置した。7日後に供試虫の生死を観察し死虫率を求めた。供試したチャバネゴキブリは、1つの試験に対して10頭とし、1つのカップの移した。
結果を、下記表1に示す。
Claims (8)
- 下記式(I)
〔式中、
Cyは群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリール基、群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい3〜7員のシクロアルキル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい5〜7員のシクロアルケニル基を表し、
R1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
R2はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、-C(=G)R4、シアノ基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
R3は少なくとも1つのフッ素原子を含むC1〜C5ハロアルキル基又はフッ素原子を表し、
Gは酸素原子又は硫黄原子を表し、
R4はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ヒドロキシル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
mは0又は1を表し、nは0、1又は2を表し、
群E1は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、-OR5、-SR5、-S(=O)R5、-S(=O)2R5、-C(=O)R6、-OC(=O)R7、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基及びハロゲン原子からなる一価基の群を表し、
群E2は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC2−C6アルカンジイル基、群Lから選ばれる基で置換されていてもよい1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基、-G-T-G-及び-T-G-T-からなる二価基の群を表し、
群E3は、=O、=NO-R5、=C=CH2及び=C(R8)R9からなる二価基の群を表し、
Tはメチレン基又はエチレン基を表し、
R5は群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基又は群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基を表し、
R6はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
R7はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
R8およびR9は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
群Lは、ヒドロキシル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、C2〜C5環状アミノ基、-C(=O)R6、-OC(=O)R7及びハロゲン原子からなる群を表す。〕
で示される有機硫黄化合物と、
ジノテフランとを含有する有害生物防除組成物。 - 式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である請求項1記載の組成物。
- 式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリール基である請求項1記載の組成物。
- 式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいピリジル基である請求項1記載の組成物。
- 式(I)において、Cyが群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい3〜7員のシクロアルキル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい5〜7員のシクロアルケニル基である請求項1記載の組成物。
- 式(I)において、Cyが群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキシル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキセニル基である請求項1記載の組成物。
- 請求項1〜6のいずれか記載の組成物を、有害生物又は有害生物の生息場所に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
- 請求項1〜6のいずれか記載の組成物を、有害生物の防除の為の使用。
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