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JP2010150199A - 有害生物防除組成物 - Google Patents

有害生物防除組成物 Download PDF

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JP2010150199A
JP2010150199A JP2008331125A JP2008331125A JP2010150199A JP 2010150199 A JP2010150199 A JP 2010150199A JP 2008331125 A JP2008331125 A JP 2008331125A JP 2008331125 A JP2008331125 A JP 2008331125A JP 2010150199 A JP2010150199 A JP 2010150199A
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oil
organic sulfur
sulfur compound
halogen atom
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JP2008331125A
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Hiroshi Okamoto
央 岡本
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】有害生物に対して優れた防除効力を有する組成物を提供すること。
【解決手段】下記式(I)で示される有機硫黄化合物〔式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、m及びnは明細書に記載した意味を表す。〕と、イミダクロプリド、チアクロプリド、アセタミプリド、ニテンピラム、クロチアニジン及びチアメトキサムからなる群より選ばれるネオニコチノイド化合物とを含有する有害生物防除組成物;並びに、該組成物を有害生物又は有害生物の生息場所に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
Figure 2010150199

【選択図】なし

Description

本発明は、下記の式(I)で示される有機硫黄化合物とある種の植物精油とを含有する有害生物防除組成物に関する。
ある種の植物精油が、ゴキブリ等の衛生害虫、シロアリ等の木材害虫やコイガ等の衣料害虫に対して防除効力を有することが知られている(例えば、特許文献1及び2)。
防除対象によっては、より優れた防除効力を必要とする場合がある。
特開2006−257050号公報 特開2000−154107号公報 特開平6−16517号公報
本発明は、有害生物の防除に適する、優れた防除効力を有する組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、優れた防除効力を有する組成物を見出すべく鋭意検討した結果、下記式(I)
Figure 2010150199
〔式中、
Cyは群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリール基、群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい3〜7員のシクロアルキル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい5〜7員のシクロアルケニル基を表し、
1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
2はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、-C(=G)R4、シアノ基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
3は少なくとも1つのフッ素原子を含むC1〜C5ハロアルキル基又はフッ素原子を表し、
Gは酸素原子又は硫黄原子を表し、
4はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ヒドロキシル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
mは0又は1を表し、nは0、1又は2を表し、
群E1は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、-OR5、-SR5、-S(=O)R5、-S(=O)25、-C(=O)R6、-OC(=O)R7、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基及びハロゲン原子からなる一価基の群を表し、
群E2は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC2−C6アルカンジイル基、群Lから選ばれる基で置換されていてもよい1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基、-G-T-G-及び-T-G-T-からなる二価基の群を表し、
群E3は、=O、=NO-R5、=C=CH2及び=C(R8)R9からなる二価基の群を表し、
Tはメチレン基又はエチレン基を表し、
5は群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基又は群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基を表し、
6はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
7はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
8およびR9は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
群Lは、ヒドロキシル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、C2〜C5環状アミノ基、-C(=O)R6、-OC(=O)R7及びハロゲン原子からなる群を表す。〕
で示される有機硫黄化合物と、
アニススタ−油、アンゲリカ油、アンブレート油、イランイラン油、オニオン油、オレガノ油、ガーリック油、カルダモン油、キャロットシード油、クローブ油、ゲットウ油、シソ油、シトロネラ油、シナモン油、ショウガ油、ショウブ油、スギ油、スペアミント油、セイヨウニッケイ油、セイヨウノコギリソウ油、セージ油、セロリ油、タイム油、チェダーリーフ油、ネロリ油、パイン油、バジル油、ハッカ油、パルマロ−サ油、バレリアン油、ヒソップ油、ヒノキ油、ヒバ油、ピメンタ油、フェンネル油、ベイ油、ペニロイヤル油、ペパーミント油、ぺリラ油、ベルガモット油、ベルバー油、マジョラム油、マンダリン油、ヨロイグサ油、ラバンディン油、ラベンダー油及びローズマリー油からなる群から選ばれる植物精油とを含有する組成物が、有害生物に対して優れた防除効力を有することを見出し、本発明に到った。
即ち、本発明は以下の発明を含む。
[発明1]
式(I)で示される有機硫黄化合物と、下記の群Aから選ばれる植物精油(以下、本植物精油と記す。)とを含有する有害生物防除組成物。
群A:
アニススタ−油、アンゲリカ油、アンブレート油、イヌハッカ油、イランイラン油、ウインターグリーン油、オニオン油、オリバヌム油、オレガノ油、ガーリック油、カミツレ油、カルダモン油、ガルバナム油、キャロットシード油、グアイアックウッド油、クスノキ油、クローブ油、ゲットウ油、コショウ油、コリアンダー油、シソ油、シダ−ウッド油、シトロネラ油、シナモン油、ショウガ油、ショウブ油、スギ油、スターアニス油、スペアミント油、セイヨウニッケイ油、セイヨウノコギリソウ油、セージ油、ゼラニウム油、セロリ油、センキュウ油、ターメリック油、タイム油、タラゴン油、チェダーリーフ油、ティートリー油、ディル油、ネロリ油、バイオレット油、パイン油、バジル油、パセリ油、パチョリ油、ハッカ油、パルマロ−サ油、バレリアン油、ヒソップ油、ヒノキ油、ヒバ油、ピメンタ油、フェンネル油、ベイ油、べチバー油、ペニロイヤル油、ペパーミント油、ぺリラ油、ベルガモット油、ベルバー油、マジョラム油、マヌカ油、マンダリン油、ユーカリ油、ヨモギ油、ヨロイグサ油、ライム油、ラバンディン油、ラベンダー油、レモングラス油、ローズマリー油及びローレル油からなる群。
[発明2]
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である発明1記載の組成物。
[発明3]
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリール基である発明1記載の組成物。
[発明4]
式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいピリジル基である発明1記載の組成物。
[発明5]
式(I)において、Cyが群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい3〜7員のシクロアルキル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい5〜7員のシクロアルケニル基である請求項1記載の組成物。
[発明6]
式(I)において、Cyが群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキシル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキセニル基である発明1記載の組成物。
[発明7]
発明1〜6のいずれか記載の組成物を、有害生物又は有害生物の生息場所に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
[発明8]
発明1〜6のいずれか記載の組成物を、有害生物の防除の為の使用。
本発明の防除組成物は、有害生物の防除において優れた効力を有する。
本発明の防除組成物において、式(I)で示される有機硫黄化合物(以下、本有機硫黄化合物と記す。)と、本植物精油との重量比は、好ましくは1:1〜1:1000、より好ましくは1:1〜1:500、1:1〜1:100の範囲内である。
本有機硫黄化合物には、R及びRが相異なる場合にはR及びRが結合する不斉炭素に基く、立体異性体が存在するが、本発明には活性な立体異性体を任意の比率で含有するものを使用することができる。
次いで、本有機硫黄化合物の製造法について説明する。
本有機硫黄化合物のうち、式(I)においてnが0である式(I-a)で示される化合物は、例えば以下の(製造法1)〜(製造法4)により製造することができる。
(製造法1)
式(I-a)で示される化合物は、例えば下記の化合物(a)と化合物(b)とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2010150199
[式中、Cy、R1、R2、R3及びmは前記と同じ意味を表し、Z1は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニル基等の脱離基を表す。]
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(b)の量は、化合物(a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法2)
式(I-a)で示される化合物は、例えば下記の化合物(c)と化合物(d)とを反応させることにより製造することもできる。
Figure 2010150199
〔式中、Cy、R1、R2、R3及びmは前記と同じ意味を表し、Z2は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニル基等の脱離基を表す。〕
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(d)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(c)の量は、化合物(d)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
(製造法3)
式(I-a)で示される化合物は、化合物(c)から以下の方法により製造することもできる。
Figure 2010150199
〔式中、Cy、R1、R2、R3、m、Z1及びZ2は前記と同じ意味を表し、R20はメチル基又はアミノ基を表す。〕
工程(3−1)
化合物(f)は、化合物(c)と化合物(e)とを反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる化合物(e)の量は、化合物(c)1モルに対して、通常1〜3モルの割合である。
該反応の反応温度は通常20〜200℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜240時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(f)を単離することができる。単離された化合物(f)はそのまま工程(3−2)に用いることができるが、必要により再結晶等によりさらに精製することもできる。
工程(3−2)
式(I-a)で示される化合物は、化合物(f)と化合物(b)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基及びナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシドあげられる。
反応に用いられる塩基の量は、化合物(f)1モルに対して通常1〜50モルの割合である。
反応に用いられる化合物(b)の量は、化合物(f)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応は必要に応じて、臭化テトラn−ブチルアンモニウム等の相間移動触媒を用いて行うことができる。その場合に用いられる相間移動触媒の量は、化合物(f)1モルに対して、通常0.05〜1.0モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法4)
式(I-a)で示される化合物は、化合物(c)から以下の方法により製造することもできる。
Figure 2010150199
〔式中、Cy、R1、R2、R3、m、Z1及びZ2は前記と同じ意味を表し、R21はメチル基又はフェニル基を表す。〕
工程(4−1)
化合物(h)は、化合物(b)と化合物(g)とを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。
反応に用いられる塩基の量は、化合物(c)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(g)の量は、化合物(b)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜80℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を酸性水(希塩酸等)に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(h)を単離することができる。単離した化合物(h)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
工程(4−2)
式(I-a)で示される化合物は、化合物(c)と化合物(h)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシドがあげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(h)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(c)の量は、化合物(h)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法5)
式(I-a)で示される化合物は、化合物(b)から以下の方法により製造することもできる。
Figure 2010150199
〔式中、Cy、R1、R2、R3、R21、m、Z1及びZ2は前記と同じ意味を表す。〕
工程(5−1)
化合物(i)は、化合物(b)と化合物(g)とを、塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類及びそれらの混合物があげられる。
反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。
反応に用いられる塩基の量は、化合物(b)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(g)の量は、化合物(b)1モルに対して、通常1〜5モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜80℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を酸性水(希塩酸等)に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(h)を単離することができる。単離した化合物(h)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
工程(5−2)
式(I-a)で示される化合物は、化合物(c)と化合物(i)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は通常溶媒の存在下、通常塩基の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシドがあげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(i)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(c)の量は、化合物(i)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-a)を単離することができる。単離した化合物(I-a)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法6)
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基または水素原子であり、R2が−C(=O)R5またはシアノ基である化合物(I-b)ならびに(I-c)は、化合物(j)から以下の方法により製造することもできる。
Figure 2010150199
[式中、Cy、R3、n及びmは前記と同じ意味を表し、Z3及びZ4は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メタンスルホニル基等の脱離基を表し、R1aはハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基を表し、R2aは-C(=O)R5またはシアノ基を表す。]
工程(6−1)
式(I-b)で示される化合物は、化合物(k)と化合物(j)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(j)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(k)の量は、化合物(j)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-b)を単離することができる。単離した化合物(I-b)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
工程(6−2)
式(I-c)で示される化合物は、化合物(l)と化合物(I-b)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(I-b)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(l)の量は、化合物(I-b)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-c)を単離することができる。単離した化合物(I-c)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法7)
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、R1がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基または水素原子であり、R2が−C(=O)R5またはシアノ基である化合物(I-c)は、化合物(j)から以下の方法により製造することもできる。
Figure 2010150199
[式中、Cy、R1a、R2a、R3、n、m、Z3及びZ4は前記と同じ意味を表す。]
工程(7−1)
化合物(q)は、化合物(k)と化合物(j)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(j)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(k)の量は、化合物(j)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(q)を単離することができる。単離した化合物(q)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
工程(7−2)
式(I-c)で示される化合物は、化合物(l)と化合物(q)とを塩基の存在下で反応させることにより製造することができる。
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(I-b)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる化合物(l)の量は、化合物(q)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-c)を単離することができる。単離した化合物(I-c)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法8)
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、R1がハロゲン原子であり、R2が−C(=O)R5またはシアノ基である化合物は、化合物(I-b)から以下の方法により製造することができる。
Figure 2010150199
[式中、Cy、R2a、R3、n及びmは前記と同じ意味を表し、R1bはハロゲン原子を表す。]
該反応は、通常塩基の存在下、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等の脂肪族ニトリル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、ナトリウムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、リチウムジイソプロピルアミド等のアルカリ金属アミド及びトリエチルアミン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基あげられる。反応に用いられる塩基の量は、化合物(I-a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応に用いられるハロゲン化剤Aとしては、例えば四塩化炭素、ヘキサクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素のハロゲン、N−クロロコハク酸イミド、N−ブロモコハク酸イミド、N−ヨードコハク酸イミド等のN−ハロゲン化コハク酸イミド、1−フルオロ−2,4,6−トリメチルピリジニウム トリフルオロメタンスルホナート、1,1’−ジフルオロ−2,2’−ビピリジニウム ビステトラフルオロボレート等のN−フルオロピリジニウム塩、塩化銅(II)、臭化銅(II)等の無機塩があげられる。反応に用いられるハロゲン化剤の量は、化合物(I-a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−100〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-d)を単離することができる。単離した化合物(I-d)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法9)
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、R1がハロゲン原子であり、R2が−C(=O)R5またはシアノ基である化合物は、化合物(I-b)から以下の方法により製造することができる。
Figure 2010150199
[式中、Cy、R1b、R2a、R4、n及びmは前記と同じ意味を表す。]
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばクロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、ジクロロメタン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル等の脂肪族ニトリル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸等の脂肪族カルボン酸類、二硫化炭素、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられるハロゲン化剤Bとしては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素のハロゲン、フッ化水素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素のハロゲン化水素、塩化チオニル、臭化チオニル、塩化スルフリル等のハロゲン化硫黄化合物、三塩化リン、三臭化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン等のハロゲン化リン化合物があげられる。反応に用いられるハロゲン化剤の量は、化合物(I-a)1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−100〜200℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-d)を単離することができる。単離した化合物(I-d)は必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
(製造法10)
式(I)で示される本有機硫黄化合物のうち、nが1又は2である式(I-e)で示される化合物は、式(I-a)で示される化合物を酸化させることにより製造することができる。

Figure 2010150199
〔式中、Cy、R1、R2、R3及びmは前記と同じ意味を表し、n'は1又は2を表す。〕
該反応は、通常溶媒の存在下で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸、トリフルオロ酢酸等の脂肪族カルボン酸類、水及びそれらの混合物があげられる。
該反応に用いられる酸化剤としては、例えば過酢酸、トリフルオロ過酢酸、m−クロロ過安息香酸類等の有機過酸化物類、塩素、臭素のハロゲン分子、N−クロロコハク酸イミド等の含ハロゲンイミド類、過塩素酸(若しくはその塩)、過ヨウ素酸(若しくはその塩)等のハロゲン化物類、過マンガン酸カリウム等の過マンガン酸塩類、クロム酸カリウム等のクロム酸塩類、ペルオキシ硫酸カリウム等のペルオキシ硫酸塩類及び過酸化水素があげられる。反応に用いられる酸化剤の量は、化合物(I-a)1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−50〜200℃の範囲であり、反応時間は通常1〜72時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、化合物(I-e)を単離することができる。単離した有機溶媒抽出してから、濃縮する等の操作を行うことにより、スルフィド誘導体(I-e)を単離することができる。単離したスルフィド誘導体(I-e)は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
化合物(I-a)は公知の製造方法に準じて製造することができる。
本植物精油は、好ましくはクローブ油、シトロネラ油、シナモン油、スギ油、セロリ油、ネロリ油、バレリアン油、ヒソップ油、ヒノキ油、ヒバ油、ペニロイヤル油、ラベンダー油及びローズマリー油から選ばれる植物精油が好ましい。
本植物精油は、例えばリナロール、メチルカビコール、オイゲノール、酢酸リナリル、αテルピネン、γ−テルピネン、1,8−シネオール、α−ツジャン、β−ツジャン、ショウノウ、L−(−)カルボン、チモール、ジリアル、ジスルフィド、プレゴン、カルボン、ベルベノン、ジヒドロカルボン、カンファー、8−ヒドロキシ−4−p−メンテン−3−オン、メントン、ピノカンフォン、ピペリトン、ピペリテノン、2,6,6−トリメチル−2−ビニル−テトラヒドロピラン−5−オン、シトロネラール、シトラール、ペリラアルデヒド、ミルテナール、リナロールオキサイド、α−ピネンオキサイド、2,6,6−トリメチル−2−ビニル−テトラヒドロピラン−5−オン、リモネンオキサイド、カルベオール、メントール、ターピネオール、ペリリルアルコール、1,8−p−メンタジエン−4−オール、トランス−2−p−メンテン−1−オール、ピノカルベオール、ジヒドロカルベオール、ミルセノール、ジヒドロミルセノール、テルピネン−4−オール、カルビルアセテート、ミルテニルアセテート、ペリリルアセテート、ターピネルアセテート、イソボルニルアセテート等の天然化合物を1種以上含有している。
本植物精油は、原料の種類に応じて、下記に示す方法を適宜選択して、原料となる植物より製造することができる。
1)水蒸気蒸留法:原料植物を釜に入れ、釜内に蒸気を吹き込むか、あるいは釜の中で水を沸騰させて、生じた水蒸気を冷却装置で冷やし、生じた水の上層の油分を分液により取得する。
2)圧搾法:ローラーや遠心機等の装置にて、原料植物を圧搾し、生じた液体を、適宜ろ過した後に、静置し、分離した油分を分液にて取得する。
3)抽出法:ヘキサン等の低沸点の有機溶媒や、液化炭酸ガスを用いて、原料植物より油分を抽出した後、抽出溶媒を蒸発させて残った油分を取得する。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus),トビイロウンカ(Nilaparvata lugens),セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類,ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps),タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens),チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)等のヨコバイ類,ワタアブラムシ(Aphis gossypii),モモアカアブラムシ(Myzus persicae),ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae),ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola),チューリップヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum euphorbiae),ジャガイモヒゲナガアブラムシ(Aulacorthum solani),ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi),ミカンクロアブラムシ(Toxoptera citricidus),モモコフキアブラムシ(Hyalopterus pruni)等のアブラムシ類,アオクサカメムシ(Nezara antennata),ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus),クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis),トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus),クサギカメムシ(Halyomorpha mista)等のカメムシ類,オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum),タバココナジラミ(Bemisia tabaci),ミカンコナジラミ(Dialeurodes citri),ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)等のコナジラミ類,アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii),サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa),シトラススノースケール(Unaspis citri),ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens),イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi),フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae),クワコナカイガラムシ(Pseudococcus longispinis),クワシロカイガラムシ(Pseudaulacaspis pentagona)等のカイガラムシ類,グンバイムシ類,トコジラミ(Cimex lectularius)等のトコジラミ類,キジラミ類等。
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis),サンカメイガ(Tryporyza incertulas),コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis),ワタノメイガ(Notarcha derogata),ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella),アワノメイガ(Ostrinia furnacalis),ハイマダラノメイガ(Hellula undalis),シバツトガ(Pediasia teterrellus)等のメイガ類,ハスモンヨトウ(Spodoptera litura),シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua),アワヨトウ(Pseudaletia separata),ヨトウガ(Mamestra brassicae),タマナヤガ(Agrotis ipsilon),タマナギンウワバ(Plusia nigrisigna),トリコプルシア属,ヘリオティス属,ヘリコベルパ属等のヤガ類,モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類,アドキソフィエス属,ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta),マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella),アズキサヤムシガ(Matsumuraeses azukivora),リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata),チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai. ),チャハマキ(Homona magnanima),ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus),コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類,チャノホソガ(Caloptilia theivora),キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoneella)のホソガ類,モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類,リオネティア属等のハモグリガ類,リマントリア属,ユープロクティス属等のドクガ類,コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類,ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)ジャガイモガ(Phthorimaea operculella)等のキバガ類,アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類,イガ(Tinea translucens),コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等。
アザミウマ目害虫:ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis),ミナミキイロアザミウマ(Thrips parmi),チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis),ネギアザミウマ(Thrips tabaci),ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)などのアザミウマ類等。
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens),コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus),ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類,ネッタイシマカ(Aedes aegypti),ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属,シナハマダラカ(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属,ユスリカ類,イエバエ(Musca domestica),オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類,クロバエ類,ニクバエ類,ヒメイエバエ類,タネバエ(Delia platura),タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類,イネハモグリバエ(Agromyza oryzae),イネヒメハモグリバエ(Hydrellia griseola),トマトハモグリバエ,(Liriomyza sativae),マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii),ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)等のハモグリバエ類,イネキモグリバエ(Chlorops oryzae)等のキモグリバエ類,ウリミバエ(Dacus cucurbitae),チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)等のミバエ類,ショウジョウバエ類,オオキモンノミバエ(Megaselia spiracularis)等のノミバエ類,オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)等のチョウバエ類,ブユ類,ウシアブ(Tabanus trigonus)等のアブ類,サシバエ類等。
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera),サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類,ドウガネブイブイ(Anomala cuprea),ヒメコガネ(Anomala rufocuprea),マメコガネ(Popillia japonica)等のコガネムシ類,メイズウィービル(Sitophilus zeamais),イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus),アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis),イネゾウムシ(Echinocnemus squameus),ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis),シバオサゾウムシ(Sphenophorus venatus)等のゾウムシ類,チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor),コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類,
イネドロオイムシ(Oulema oryzae),ウリハムシ(Aulacophora femoralis),キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata),コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類,ヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci),ハラジロカツオブシムシ(Dermestes maculates)等のカツオブシムシ類,タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)等のシバンムシ類,ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類,ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus),マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)等のキクイムシ類,ナガシンクイムシ類,ヒョウホンムシ類,ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)等のカミキリムシ類,コメツキムシ類(Agriotes spp. )アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
直翅目害虫:トノサマバッタ(Locusta migratoria),ケラ(Gryllotalpa africana),コバネイナゴ(Oxya yezoensis),ハネナガイナゴ(Oxya japonica),コオロギ類等。
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis),イヌノミ(Ctenocephalides canis),ヒトノミ(Pulex irritans),ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis),ケジラミ (Phthirus pubis),ウシジラミ(Haematopinus eurysternus),ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis),ブタジラミ(Haematopinus suis)等。
膜翅目害虫: イエヒメアリ(Monomorium pharaosis),クロヤマアリ(Formica fusca japonica),ルリアリ(Ochetellus glaber),アミメアリ(Pristomyrmex pungens),オオズアリ(Pheidole noda),ハキリアリ(Acromyrmex spp. ),ファイヤーアント(Solenopsis spp. )等のアリ類,スズメバチ類,アリガタバチ類,カブラハバチ(Athalia rosae),ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類等。
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica),クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa),ワモンゴキブリ(Periplaneta americana),トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea),トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等のゴキブリ類,ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus),イエシロアリ(Coptotermes formosanus),アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor),ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticus),タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus),コウシュンシロアリ(Neotermes koshunensis),サツマシロアリ(Glyptotermes satsumensis),ナカジマシロアリ(Glyptotermes nakajimai),カタンシロアリ(Glyptotermes fuscus),コダマシロアリ(Glyptotermes kodamai),クシモトシロアリ(Glyptotermes kushimensis),オオシロアリ(Hodotermopsis japonica),コウシュウイエシロアリ(Coptotermes guangzhoensis),アマミシロアリ(Reticulitermes miyatakei),キアシシロアリ(Reticulitermes flaviceps amamianus),カンモンシロアリ(Reticulitermes sp. ),タカサゴシロアリ(Nasutitermes takasagoensis),ニトベシロアリ(Pericapritermes nitobei),ムシャシロアリ(Sinocapritermes mushae)等のシロアリ類等。
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae),カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai),ミカンハダニ(Panonychus citri)リンゴハダニ(Panonychus ulmi),オリゴニカス属等のハダニ類,ミカンサビダニ(Aculops pelekassi),リュウキュウミカンサビダニ(Phyllocoptruta citri),トマトサビダニ(Aculops lycopersici),チャノサビダニ(Calacarus carinatus),チャノナガサビダニ(Acaphylla theavagrans),ニセナシサビダニ(Eriophyes chibaensis),リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類,チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類,ミナミヒメハダニ(Brevipalpus phoenicis)等のヒメハダニ類,ケナガハダニ類,フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis),ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava),タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus),アメリカンドックチック(Dermacentor variabilis),ヤマトマダニ(Ixodes ovatus),シュルツマダニ(Ixodes persulcatus),ブラックレッグドチック(Ixodes scapularis),ローンスターチック(Amblyomma americanum),オウシマダニ(Boophilus microplus),クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)等のマダニ類,ミミヒゼンダニ(Octodectes cynotis)等のキュウヒゼンダニ類,ヒゼンダニ(Sacroptes scabiei)等のヒゼンダニ類,イヌニキビダニ(Demodex canis)等のニキビダニ類,ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae),ホウレンソウケナガコナダニ(Tyrophagus similis)等のコナダニ類,コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae),ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類,ホソツメダニ(Cheyletus eruditus),クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis),ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類,イエダニ(Ornithonyssus bacoti),トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum),ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のワクモ類,アオツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)等のツツガムシ類等,カバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum),セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等のクモ類等。
唇脚綱類:ゲジ(Thereuonema hilgendorfi),トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)等。
倍脚綱類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis),アカヤスデ(Nedyopus tambanus)等。
等脚目類:オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等。
腹足綱類:チャコウラナメクジ(Limax marginatus),キイロコウラナメクジ(Limax flavus)等。
本発明の有害生物防除組成物は、本有機硫黄化合物及び本植物精油のみでもよいが、通常は固体担体、液体担体及び又はガス状担体と混合し、更に必要に応じて界面活性剤その他の製剤用補助剤を添加して、乳剤、油剤、シャンプー剤、フロアブル剤、粉剤、水和剤、粒剤、ペースト状製剤、マイクロカプセル製剤、泡沫剤、エアゾール製剤、炭酸ガス製剤、錠剤、樹脂製剤等の形態に製剤化されたものである。これらの製剤は、毒餌、蚊取り線香、電気蚊取りマット、燻煙剤、燻蒸剤、シートに加工されて、使用されることもある。
これらの製剤は、本有機硫黄化合物及び本植物精油の合計量で通常0.1〜95重量%含有する。
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、合成含水酸化珪素、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、塩安、尿素等)等の微粉末及び粒状物が挙げられる。
液体担体としては、例えば芳香族または脂肪族炭化水素類(キシレン、トルエン、アルキルナフタレン、フェニルキシリルエタン、ケロシン、軽油、ヘキサン、シクロヘキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(クロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン等)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、エチレングリコール等)、エーテル類(ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、ピロリドン類(N−メチル−2−ピロリドン、N−オクチル−2−ピロリドン等)、炭酸プロピレン、乳酸エチル、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、植物油(大豆油、綿実油等)、植物精油(オレンジ油、ヒソップ油、レモン油等)および水などが挙げられる。
ガス状担体としては、例えばブタンガス、フロンガス、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、炭酸ガス等を挙げることができる。
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類及び糖アルコール誘導体が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−t−ブチル−4−メトキシフェノールと3−t−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱物油、脂肪酸及び脂肪酸エステルが挙げられる。
樹脂製剤の基材としては、例えば塩化ビニル系重合体、ポリウレタン等を挙げることができ、これらの基材には必要によりフタル酸エステル類(フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等)、アジピン酸エステル類、ステアリン酸等の可塑剤が添加されていてもよい。樹脂製剤は該基材中に化合物を通常の混練装置を用いて混練した後、射出成型、押出成型、プレス成型等により成型することにより得られ、必要により更に成型、裁断等の工程を経て、板状、フィルム状、テープ状、網状、ひも状等の樹脂製剤に加工できる。これらの樹脂製剤は、例えば動物用首輪、動物用イヤータッグ、シート製剤、誘引ひも、園芸用支柱として加工される。
毒餌の基材としては、例えば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等が挙げられ、更に必要に応じて、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の子供やペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料ピーナッツオイル等の害虫誘引性香料等が添加される。
本発明の有害生物防除組成物は、例えば有害節足動物に直接、及び/又は有害節足動物の生息場所(植物体、動物体、土壌等)に施用することにより用いられる。
本発明の有害生物防除組成物を農林害虫の防除に用いる場合は、その施用量は本有機硫黄化合物及び本植物精油の合計量で通常1〜10000g/ha、好ましくは10〜500g/haである。乳剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル製剤等は通常本有機硫黄化合物及び本植物精油の合計が1〜1000ppmとなるように水で希釈して使用し、粉剤、粒剤等は通常そのまま使用する。これらの製剤を有害節足動物から保護すべき植物に対して直接散布してもよい。これらの製剤を土壌に処理することにより土壌に棲息する有害節足動物を防除することもでき、またこれらの製剤を植物を植え付ける前の苗床に処理したり、植付時に植穴や株元に処理することもできる。さらに、本発明の有害節足動物防除剤のシート製剤を植物に巻き付けたり、植物の近傍に設置したり、株元の土壌表面に敷くなどの方法でも施用することができる。
本発明の有害節足動物防除剤は、畑、水田、芝生、果樹園等の農耕地において使用することができ、当該農耕地で栽培されている作物に対して薬害を与えることなく、当該農耕地における有害節足動物を防除することができる場合がある。
そのような作物としては、具体的には下記の作物が挙げられる。
農作物;トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等、
野菜;ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等、
花卉、
観葉植物、
果樹;仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ等、
果樹以外の樹;チャ、クワ、花木、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ)等。
上記作物には、イソキサフルトール等のHPPD阻害剤、イマゼタピル、チフェンスルフロンメチル等のALS阻害剤、EPSP合成酵素阻害剤、グルタミン合成酵素阻害剤、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤、ブロモキシニル等の除草剤に対する耐性が、古典的な育種法、もしくは遺伝子組換え技術により付与された作物も含まれる。
古典的な育種法により耐性が付与された作物としては、例えば、イマゼタピル等のイミダゾリノン系除草剤耐性のクリアーフィールド(Clearfield)<登録商標>カノーラ、チフェンスルフロンメチル等のスルホニル尿素系ALS阻害型除草剤耐性のSTSダイズ等がある。同様に古典的な育種法によりトリオンオキシム系、アリールオキシフェノキシプロピオン酸系除草剤などのアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された作物の例としてSRコーン等がある。アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性が付与された作物はプロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシーズ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)87巻、7175〜7179頁(1990年)等に記載されている。またアセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の変異アセチルCoAカルボキシラーゼがウィード・サイエンス(Weed Science)53巻、728〜746頁(2005年)等に報告されており、こうした変異アセチルCoAカルボキシラーゼ遺伝子を遺伝子組換え技術により作物に導入するかもしくは抵抗性付与に関わる変異を作物アセチルCoAカルボキシラーゼに導入する事により、アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤に耐性の作物を作出することができる。さらに、キメラプラスティ技術(Gura T. 1999. Repairing the Genome’s Spelling Mistakes. Science 285: 316−318.)に代表される塩基置換変異導入核酸を作物細胞内に導入して作物(アセチルCoAカルボキシラーゼ/除草剤標的)遺伝子に部位特異的アミノ酸置換変異を引き起こすことにより、(アセチルCoAカルボキシラーゼ阻害剤/除草剤)に耐性の作物を作出することができる。
また、遺伝子組換え技術により耐性が付与された作物としては、例えばグリホサートやグルホシネート耐性のトウモロコシ品種があり、ラウンドアップレディ(RoundupReady)<登録商標>及びリバティーリンク(LibertyLink)<登録商標>等の商品名で既に販売されている。
上記作物には、遺伝子組換え技術を用いて、例えば、バチルス属で知られている選択的毒素等を合成する事が可能となった作物も含まれる。
この様な遺伝子組換え植物で発現される殺虫性毒素としては、例えばバチルス・セレウス(Bacillus cereus)やバチルス・ポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク;バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来のCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C等のδ−エンドトキシン、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫性タンパク;線虫由来の殺虫性タンパク;さそり毒素、クモ毒素、ハチ毒素または昆虫特異的神経毒素等の動物によって産生される毒素;糸条菌類毒素;植物レクチン;アグルチニン;トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチン、パパイン阻害剤等のプロテアーゼ阻害剤;リシン、トウモロコシ−RIP、アブリン、サポリン、ブリオジン等のリボゾーム不活性化タンパク(RIP);3−ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド−UDP−グルコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ等のステロイド代謝酵素;エクダイソン阻害剤;HMG−CoAリダクターゼ;ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤等のイオンチャネル阻害剤;幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ等が挙げられる。
またこの様な遺伝子組換え作物で発現される毒素として、Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1またはCry9C等のδ−エンドトキシンタンパク、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A等の殺虫性タンパクのハイブリッド毒素、一部を欠損した毒素、修飾された毒素も含まれる。ハイブリッド毒素は組換え技術を用いて、これらタンパクの異なるドメインの新しい組み合わせによって作り出される。一部を欠損した毒素としては、アミノ酸配列の一部を欠損したCry1Abが知られている。修飾された毒素としては、天然型の毒素のアミノ酸の1つまたは複数が置換されている。
これら毒素の例およびこれら毒素を合成する事ができる組換え植物は、例えばEP−A−0374753、WO93/07278、WO95/34656、EP−A−0427529、EP−A−451878、WO03/052073等に記載されている。
これらの組換え植物に含まれる毒素は、特に、甲虫目害虫、双翅目害虫、鱗翅目害虫への耐性を植物へ付与する。
また、1つもしくは複数の殺虫性の害虫抵抗性遺伝子を含み、1つまたは複数の毒素を発現する遺伝子組換え植物は既に知られており、いくつかのものは市販されている。これら遺伝子組換え植物の例として、イールドガード(YieldGard)<登録商標>(Cry1Ab毒素を発現するトウモロコシ品種)、イールドガードルートワーム(YieldGard Rootworm)<登録商標>(Cry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、イールドガードプラス(YieldGard Plus)<登録商標>(Cry1AbとCry3Bb1毒素を発現するトウモロコシ品種)、ハーキュレックスI(Herculex I)<登録商標>(Cry1Fa2毒素とグルホシネートへの耐性を付与する為のホスフィノトリシン N−アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現するトウモロコシ品種)、NuCOTN33B<登録商標>(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、ボルガードI(Bollgard I)<登録商標>(Cry1Ac毒素を発現するワタ品種)、ボルガードII(Bollgard II)<登録商標>(Cry1AcとCry2Ab毒素を発現するワタ品種)、VIPCOT<登録商標>(VIP毒素を発現するワタ品種)、ニューリーフ(NewLeaf)<登録商標>(Cry3A毒素を発現するジャガイモ品種)、ネイチャーガード アグリシュアー GT アドバンテージ(NatureGard<登録商標>Agrisure<登録商標>GT Advantage)(GA21 グリホサート耐性形質)、アグリシュアー CB アドバンテージ(Agrisure<登録商標> CB Advantage)(Bt11コーンボーラー(CB)形質)、プロテクタ(Protecta)<登録商標>等が挙げられる。
上記作物には、遺伝子組換え技術を用いて、選択的な作用を有する抗病原性物質を産生する能力を付与されたものも含まれる。
抗病原性物質としては、例えばPRタンパク(PRPs、EP−A−0392225に記載されている);ナトリウムチャネル阻害剤、カルシウムチャネル阻害剤(ウイルスが産生するKP1、KP4、KP6毒素等が知られている)等のイオンチャネル阻害剤;スチルベンシンターゼ;ビベンジルシンターゼ;キチナーゼ;グルカナーゼ;ペプチド抗生物質、ヘテロ環を有する抗生物質、植物病害抵抗性に関与するタンパク因子(植物病害抵抗性遺伝子と呼ばれ、WO03/000906に記載されている)等の微生物が産生する物質等が挙げられる。このような抗病原性物質とそれを産生する遺伝子組換え植物は、EP−A−0392225、WO95/33818、EP−A−0353191等に記載されている。
本発明の有害生物防除組成物を防疫用として用いる場合は、その施用量は空間に適用するときは本有機硫黄化合物及び本植物精油の合計で通常0.001〜10mg/m3であり、平面に適用するときは0.001〜100mg/m2である。乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常は本有機硫黄化合物及び本植物精油の合計の濃度が0.01〜10000ppmとなるように水で希釈して施用し、油剤、エアゾール、燻煙剤、毒餌等は通常そのまま施用する。
本発明の有害生物防除組成物をウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ用の家畜、イヌ、ネコ、ラット、マウス等の小動物の外部寄生虫防除に用いる場合は、獣医学的に公知な経口的または非経口的な投与方法にて、動物に使用することができる。具体的な使用方法としては、全身抑制を目的にする場合には、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、乳剤、懸濁剤、フィルム剤等の経口剤;および注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤、点滴剤、徐放性注射剤)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤)、埋め込み剤(埋め込み錠、生体内分解性ポリマーを基材として成形されたもの、チタン等の生体適合性金属のカプセルに封入され、一定速度で有効成分を放出するものを含む)等の非経口剤等が挙げられる。なお、経口投与の際には、上記の製剤を飼料に混入して用いることができる。
また、非全身的抑制を目的とする場合には、例えば油剤若しくは水性液剤を噴霧する、外用剤(例、経皮製剤、軟膏剤)をぬる、ポアオン処理若しくはスポットオン処理を行う、シャンプー製剤で動物を洗う又は樹脂製剤を首輪や耳札にして動物に付ける等の方法により用いられる。動物体に投与する場合の本有機硫黄化合物及び本植物精油の合計量は、通常動物の体重1kgに対して、0.1〜1000mgの範囲である。
上記の獣医学的な投与方法にて用いられる製剤剤形には、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。賦形剤の好適な例としては、乳糖、白糖、D−マンニトール、D−ソルビトール、デンプン、α化デンプン、デキストリン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アラビアゴム、デキストリン、プルラン、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどが挙げられる。滑沢剤の好適な例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。結合剤の好適な例としては、α化デンプン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。崩壊剤の好適な例としては、乳糖、白糖、デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、軽質無水ケイ酸、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。溶剤の好適な例としては、注射用水、生理的食塩水、リンゲル液、アルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油、綿実油などが挙げられる。溶解補助剤の好適な例としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、トレハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。 懸濁化剤の好適な例としては、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子;ポリソルベート類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられる。等張化剤の好適な例としては、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール、D−ソルビトール、ブドウ糖などが挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、ベンジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例としては、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、亜硫酸塩、アスコルビン酸塩などが挙げられる。着色剤の好適な例としては、水溶性食用タール色素(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号および5号、食用青色1号および2号などの食用色素、水不溶性レーキ色素(例、前記水溶性食用タール色素のアルミニウム塩など)、天然色素(例、β−カロチン、クロロフィル、ベンガラなど)などが挙げられる。
また、注射剤は、有効成分を分散剤(例、ポリソルベート80,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60など,ポリエチレングリコール,カルボキシメチルセルロース,アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メチルパラベン,プロピルパラベン,ベンジルアルコール,クロロブタノール,フェノールなど)、等張化剤(例、塩化ナトリウム,グリセリン,D−マンニトール,D−ソルビトール,ブドウ糖など)などと共に水性溶剤(例、蒸留水,生理的食塩水,リンゲル液等)あるいは油性溶剤(例、オリーブ油,ゴマ油,綿実油,トウモロコシ油などの植物油、プロピレングリコール等)などに溶解、懸濁あるいは乳化することにより製造される。この際、所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナトリウム,酢酸ナトリウム等)、安定剤(例、ヒト血清アルブミン等)、無痛化剤(例、ベンジルアルコール等)等の添加物を用いてもよい。注射液は、通常、適当なアンプルに充填される。
本発明の有害生物防除組成物は徐放性製剤として用いることもできる。該徐放性製剤としては、例えば水中乾燥法(o/w法、w/o/w法等)、相分離法、噴霧乾燥法あるいはこれらに準ずる方法によって製造されたマイクロカプセル(例えば、マイクロスフェア・マイクロカプセル、マイクロパーティクル等)、生体適合性ポリマーで成形されたもの等がある。
本発明の有害生物防除組成物は他の殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混用又は併用することもできる。
以下、本発明を本有機硫黄化合物の参考製造例、有害生物防除組成物の製剤例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
参考製造例1
N,N−ジメチルホルムアミド10mlに4−クロロベンジルメルカプタン0.78g及び1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.87gを溶解し、室温で炭酸カリウム0.68gを加えて6時間撹拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(1)と記す。)1.17gを得た。
本有機硫黄化合物(1)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.23(d,2H)、3.70(s,2H)、2.55−2.59(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
参考製造例2
クロロホルム20mlに3−クロロベンジルブロマイド1.5gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.55gを加えた後、2日間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.29g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.07g、水酸化ナトリウム11.0g、トルエン20ml及び水10mlを加え、室温で1時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(2)と記す。)1.47gを得た。
本有機硫黄化合物(2)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.32−7.39(m,2H)、7.19−7.29(m,2H)、3.86(s,2H)、2.62−2.66(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
参考製造例3
メタノール10mlに4−フルオロベンジルクロライド1.5g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30gを溶解し、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを滴下した。同温で12時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(3)と記す。)0.27gを得た。
本有機硫黄化合物(3)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.27(dd,2H)、7.02(dd,2H)、3.71(s,2H)、2.55−2.59(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
参考製造例4
クロロホルム20mlに4−ブロモベンジルブロマイド3.0gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.90gを加えた後、10時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン2.12g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.12g、水酸化ナトリウム18.0g、トルエン20ml及び水20mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−ブロモベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(4)と記す。)2.84gを得た。
本有機硫黄化合物(4)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.16(d,2H)、3.68(dd,2H)、2.54−2.58(m,2H)、2.24−2.38(m,2H)
参考製造例5
メタノール20ml、4−ヨードベンジルブロマイド0.70g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.55g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.5mlを用い、参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−ヨードベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(5)と記す。)0.75gを得た。
本有機硫黄化合物(5)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.65(d,2H)、7.06(d,2H)、3.68(s,2H)、2.54−2.58(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
参考製造例6
クロロホルム20mlに4−シアノベンジルブロマイド2.0gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.77gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.81g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.10g、水酸化ナトリウム15.3g、トルエン20ml及び水20mlを加え、室温で2時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−シアノベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(6)と記す。)1.88gを得た。
本有機硫黄化合物(6)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.63(d,2H)、7.43(d,2H)、3.73(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.25−2.40(m,2H)
参考製造例7
メタノール5ml、4−ニトロベンジルブロマイド0.20g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.18g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、反応時間を0.5時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−ニトロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(7)と記す。)0.19gを得た。
本有機硫黄化合物(7)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.22(d,2H)、7.48(d,2H)、3.81(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.28−2.39(m,2H)
参考製造例8
メタノール5ml、4−(トリフルオロメチル)ベンジルブロマイド0.10g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.10g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.1mlを用い、反応時間を10時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される(4−トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(8)と記す。)0.09gを得た。
本有機硫黄化合物(8)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.59(d,2H)、7.43(d,2H)、3.77(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.26−2.40(m,2H)
参考製造例9
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、(3−トリフルオロメチル)ベンジルメルカプタン0.50g、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.46g及び炭酸カリウム0.36gを用い、反応時間を2時間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される(3−トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(9)と記す。)0.60gを得た。
本有機硫黄化合物(9)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.42−7.64(m,4H)、3.78(s,2H)、2.57−2.64(m,2H)、2.26−2.37(m,2H)
参考製造例10
メタノール10ml、4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)ベンジルブロマイド0.30g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.24g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(10)と記す。)0.24gを得た。
本有機硫黄化合物(10)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.59(d,2H)、7.44(d,2H)、3.78(s,2H)、2.58−2.62(m,2H)、2.21−2.37(m,2H)
参考製造例11
クロロホルム5mlに4−エチニルベンジルブロマイド0.50gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.19gを加えた後、1時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.45g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化ナトリウム3.84g、トルエン10ml及び水5mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−エチニルベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(11)と記す。)0.41gを得た。
本有機硫黄化合物(11)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.25(d,2H)、3.72(s,2H)、3.08(s,1H)、2.54−2.58(m,2H)、2.23−2.35(m,2H)
参考製造例12
メタノール10ml、4−(トリフルオロメトキシ)ベンジルブロマイド0.33g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを用い、参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(12)と記す。)0.37gを得た。
本有機硫黄化合物(12)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.34(d,2H)、7.18(d,2H)、3.73(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.25−2.37(m,2H)
参考製造例13
メタノール10ml、4−(メチルチオ)ベンジルクロライド0.30g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.41g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.4mlを用い、反応時間を3日間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(メチルチオ)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(13)と記す。)0.39gを得た。
本有機硫黄化合物(13)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.18−7.25(m,4H)、3.70(s,2H)、2.55−2.59(m,2H)、2.50(s,3H)、2.24−2.46(m,2H)
参考製造例14
メタノール10ml、4−(トリフルオロメチルチオ)ベンジルブロマイド0.20g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.17g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、反応時間を10時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(トリフルオロメチルチオ)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(14)と記す。)0.22gを得た。
本有機硫黄化合物(14)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.62(d,2H)、7.37(d,2H)、3.75(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.24−2.36(m,2H)
参考製造例15
メタノール10ml、4−(メチルスルホニル)ベンジルクロライド0.26g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを用い、反応時間を1時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−(メチルスルホニル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(15)と記す。)0.37gを得た。
本有機硫黄化合物(15)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.92(d,2H)、7.52(d,2H)、3.80(s,2H)、3.07(s,3H)、2.58−2.62(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
参考製造例16
エタノール10mlに4−クロロ−3−フルオロベンジルクロライド1.20gを溶解し、ここにチオ尿素0.56gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.19g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.06g、水酸化カリウム4.89g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で1時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(16)と記す。)1.24gを得た。
本有機硫黄化合物(16)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.34(dd,1H)、7.14(d,1H)、7.04(d,1H)、3.72(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.26−2.38(m,2H)
参考製造例17
メタノール10ml、4−クロロ−2−フルオロベンジルブロマイド0.29g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを用い、反応時間を1時間にした以外は参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される4−クロロ−2−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(17)と記す。)0.25gを得た。
本有機硫黄化合物(17)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.25−7.27(m,1H)、7.09−7.14(m,2H)、3.73(s,2H)、2.60−2.64(m,2H)、2.29−2.41(m,2H)
参考製造例18
エタノール10mlに4−クロロ−3,5−ジフルオロベンジルクロライド0.50gを溶解し、ここにチオ尿素0.21gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.45g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.87g、トルエン10ml及び水5mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロ−3,5−ジフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(18)と記す。)0.42gを得た。
本有機硫黄化合物(18)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.97(d,2H)、3.68(s,2H)、2.57−2.65(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
参考製造例19
エタノール10mlに3,4−ジクロロベンジルクロライド1.00gを溶解し、ここにチオ尿素0.43gを加えた後、4時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.91g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.05g、水酸化カリウム3.13g、トルエン10ml及び水15mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3,4−ジクロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(19)と記す。)1.14gを得た。
本有機硫黄化合物(19)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.39−7.42(m,2H)、7.14(dd,1H)、3.68(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.29−2.39(m,2H)
参考製造例20
エタノール10mlに4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジルブロマイド0.62gを溶解し、ここにチオ尿素0.19gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.40g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.66g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(20)と記す。)0.42gを得た。
本有機硫黄化合物(20)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.63(s,1H)、7.41−7.48(m,2H)、3.74(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
参考製造例21
クロロホルム5mlに3,4−ジフルオロベンジルブロマイド0.50gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.18gを加えた後、10時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.43g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化ナトリウム3.60g、トルエン20ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3,4−ジフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(21)と記す。)0.46gを得た。
本有機硫黄化合物(21)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.00−7.18(m,3H)、3.66(dd,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.27−2.35(m,2H)
参考製造例22
エタノール10mlに3−クロロ−4−フルオロベンジルクロライド0.41gを溶解し、ここにチオ尿素0.19gを加えた後、10時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.40g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.66g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3−クロロ−4−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(22)と記す。)0.45gを得た。
本有機硫黄化合物(22)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.37(dd,1H)、7.07−7.19(m,2H)、3.68(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.26−2.38(m,2H)
参考製造例23
クロロホルム10mlに3,4,5−トリフルオロベンジルブロマイド1.54gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.45gを加えた後、14時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.07g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.06g、水酸化ナトリウム9.04g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される3,4,5−トリフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(23)と記す。)1.66gを得た。
本有機硫黄化合物(23)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.97(ddd,2H)、3.66(s,2H)、2.57−2.61(m,2H)、2.27−2.39(m,2H)
参考製造例24
メタノール10ml、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジルブロマイド0.28g、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.25g及びナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mlを用い、参考製造例3記載の方法に準じて、下式に示される2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(24)と記す。)0.29gを得た。
本有機硫黄化合物(24)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)3.79(d,2H)、2.68−2.72(m,2H)、2.35−2.53(m,2H)
参考製造例25
クロロホルム20mlに4−ブロモ−3−フルオロベンジルブロマイド1.96gを溶解し、ここにチオアセトアミド0.55gを加えた後、2日間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン1.29g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.07g、水酸化ナトリウム11.0g、トルエン20ml及び水10mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−ブロモ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(25)と記す。)1.88gを得た。
本有機硫黄化合物(25)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.50(dd,1H)、7.12(dd,1H)、6.97(dd,1H)、3.68(s,2H)、2.56−2.60(m,2H)、2.23−2.38(m,2H)
参考製造例26
1−メチル−2−ピロリジノン10mlに4−ブロモ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.34gを溶解し、得られた濃縮物にシアン化第一銅0.13gを加えた後、160℃で6時間、次いで180℃で2日間加熱攪拌した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−シアノ−3−フルオロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(26)と記す。)0.07gを得た。
本有機硫黄化合物(26)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.60(dd,1H)、7.21−7.26(m,2H)、3.76(s,2H)、2.58−2.65(m,2H)、2.28−2.40(m,2H)
参考製造例27
ジクロロメタン10mlにジエチルアミノ硫黄トリフルオリド0.45gを溶解し、ここに−78℃で3−(4−クロロベンジルチオ)−1−プロパノール0.50gを添加し、同温度で1時間撹拌した。その後、反応混合物を室温まで昇温しさらに1時間攪拌した。反応混合物を水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロベンジル=3−フルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(27)と記す。)0.12gを得た。
本有機硫黄化合物(27)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.28(d,2H)、7.25(d,2H)、4.49(dt,2H)、3.68(s,2H)、2.52(t,2H)、1.85−2.01(m,2H)
参考製造例28
ジクロロメタン5mlにジエチルアミノ硫黄トリフルオリド0.08gを溶解し、ここに室温でジクロロメタン5mlに溶解した3−(4−クロロベンジルチオ)プロピオンアルデヒド0.10gを添加し、同温度で2時間撹拌した。反応混合物を水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロベンジル=3,3−ジフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(28)と記す。)0.10gを得た。
本有機硫黄化合物(28)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.29(d,2H)、7.24(d,2H)、5.88(ddt,1H)、3.69(s,2H)、2.52(t,2H)、2.00−2.12(m,2H)
参考製造例29
N,N−ジメチルホルムアミド5ml、4−クロロベンジルメルカプタン0.20g、1−ヨード−4,4,4−トリフルオロブタン0.30g及び炭酸カリウム0.17gを用い、反応時間を10時間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される4−クロロベンジル=4,4,4−トリフルオロブチル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(29)と記す。)0.31gを得た。
本有機硫黄化合物(29)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.30(d,2H)、7.25(d,2H)、3.67(s,2H)、2.45(t,2H)、2.10−2.22(m,2H)、1.76−1.83(m,2H)
参考製造例30
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、4−クロロベンジルメルカプタン0.30g、1−ヨード−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブタン0.52g及び炭酸カリウム0.22gを用い、反応時間を2日間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される4−クロロベンジル=3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(30)と記す。)0.45gを得た。
本有機硫黄化合物(30)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.29(d,2H)、7.27(d,2H)、3.71(s,2H)、2.53−2.63(m,2H)、2.25(ddt,2H)
参考製造例31
N,N−ジメチルホルムアミド5ml、1−(4−クロロフェニル)エチルメルカプタン0.10g、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.10g及び炭酸カリウム0.08gを用い、反応時間を12時間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される1−(4−クロロフェニル)エチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(31)と記す。)0.12gを得た。
本有機硫黄化合物(31)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.26(d,2H)、3.93(q,1H)、2.44−2.50(m,2H)、2.17−2.30(m,2H)、1.56(dd,3H)
参考製造例32
エタノール10mlに1−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチルクロライド0.50gを溶解し、ここにチオ尿素0.22gを加えた後、6時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.45g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化ナトリウム3.85g、トルエン10ml及び水5mlを加え、室温で6時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(32)と記す。)0.40gを得た。
本有機硫黄化合物(32)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.94−7.02(m,2H)、3.87(q,1H)、2.49(t,2H)、2.20−2.33(m,2H)、1.50(d,3H)
参考製造例33
エタノール10mlに1−(4−クロロフェニル)プロピルブロマイド0.53gを溶解し、ここにチオ尿素0.19gを加えた後、20時間加熱還流した。その後、反応混合物を室温付近まで放冷した後、減圧下濃縮した。得られた濃縮物に1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.40g、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム0.02g、水酸化カリウム1.66g、トルエン10ml及び水10mlを加え、室温で3時間激しく攪拌した。その後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(4−クロロフェニル)プロピル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(33)と記す。)0.25gを得た。
本有機硫黄化合物(33)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.30(d,2H)、7.23(d,2H)、3.65(t,1H)、2.39−2.45(m,2H)、2.14−2.27(m,2H)、1.76−1.94(m,2H)、0.89(t,3H)
参考製造例34
テトラヒドロフラン10mlに4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.30gを溶解し、ここに−78℃でリチウムジイソプロピルアミド(2M−テトラヒドロフラン/n−へプタン溶液)0.6mlを滴下した。同温度で10分間攪拌した後、1−ヨードプロパン0.20gを加えて反応混合物を室温まで昇温した。さらに3時間攪拌した後、反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(4−クロロフェニル)ブチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(34)と記す。)0.10gを得た。
本有機硫黄化合物(34)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.24(d,2H)、3.74(dd,1H)、2.19−2.44(m,4H)、1.78−1.82(m,2H)、1.21−1.41(m,2H)、0.88(t,3H)
参考製造例35
テトラヒドロフラン10ml、4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.30g、リチウムジイソプロピルアミド(2M−テトラヒドロフラン/n−へプタン溶液)0.6ml及び2−ヨードプロパン0.20gを用い、反応時間を4時間にした以外は参考製造例35記載の方法に準じて、下式に示される(1−(4−クロロフェニル)−2−メチル)プロピル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(35)と記す。)0.12gを得た。
本有機硫黄化合物(35)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.31(d,2H)、7.23(d,2H)、3.51(d,1H)、2.01−2.39(m,5H)、1.07(d,3H)、0.81(d,3H)
参考製造例36
メタノール10mlに2−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)アセトニトリル0.30g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)=ベンゼンチオアート0.30gを溶解し、−78℃でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mlを滴下した。同温で3時間攪拌した後、室温まで昇温しさらに1時間攪拌した。反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を10%塩酸および及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(36)と記す。)0.04gを得た。
本有機硫黄化合物(36)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.44(d,2H)、7.42(d,2H)、4.82(s,1H)、2.79−2.95(m,2H)、2.39−2.47(m,2H)
参考製造例37
N,N−ジメチルホルムアミド10ml、(1−(4−クロロフェニル)−1−メチル)エチルメルカプタン0.28g、1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン0.26g及び炭酸カリウム0.06gを用い、反応時間を10時間にした以外は参考製造例1記載の方法に準じて、下式に示される(1−(4−クロロフェニル)−1−メチル)エチル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド(以下、本有機硫黄化合物(37)と記す。)0.20gを得た。
本有機硫黄化合物(37)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.45(d,2H)、7.30(d,2H)、2.36−2.40(m,2H)、2.04−2.13(m,2H)、1.73(s,6H)
参考製造例38
アセトニトリル20mlに4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.70gを溶解し、ここに室温で過ヨウ素酸テトラ−n−ブチルアンモニウム1.19g及び塩化アルミニウム0.18gを添加した後10時間加熱還流した。反応混合物を室温付近まで放冷して水に注加し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホキシド(以下、本有機硫黄化合物(38)と記す。)0.25gを得た。
本有機硫黄化合物(38)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.40(d,2H)、7.24(d,2H)、3.98(dd,2H)、2.52−2.84(m,4H)
参考製造例39
酢酸10mlに4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.50gを溶解し、ここに室温で過酢酸溶液10mlを添加した後90℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温付近まで放冷して水に注加し、析出した結晶をろ過した。さらに結晶を水で洗浄した後、減圧下1日間乾燥し、下式に示される4−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホン(以下、本有機硫黄化合物(39)と記す。)0.55gを得た。
本有機硫黄化合物(39)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.42(d,2H)、7.35(d,2H)、4.26(s,2H)、3.04−3.08(m,2H)、2.53−2.65(m,2H)
参考製造例40
酢酸5ml、4−(トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルフィド0.10g及び過酢酸溶液5mlを用い、参考製造例40記載の方法に準じて、下式に示される4−(トリフルオロメチル)ベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホン(以下、本有機硫黄化合物(40)と記す。)0.11gを得た。
本有機硫黄化合物(40)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.71(d,2H)、7.55(d,2H)、4.35(s,2H)、3.08−3.12(m,2H)、2.59−2.66(m,2H)
参考製造例41
メタノール20mlに2−フルオロ−2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル0.5gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)0.6mLを加え、同温で14時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(41)と記す。)0.35gを得た。
本有機硫黄化合物(41)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.56−7.65(2H,m)、6.57(1H,bs)、5.91(1H,bs)、3.56−3.73(2H,m)、3.23−3.48(2H,m)
参考製造例42
メタノール2.0mlに2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパン酸メチル1.0gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)8.0mLを加え、同温で48時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパンアミド(以下、本有機硫黄化合物(42)と記す。)0.20gを得た。
本有機硫黄化合物(42)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.36(2H,dd)、6.41(1H,bs)、6.15(1H,bs)、3.26−3.58(2H,m)、2.50−2.74(2H,m)2.08(3H,s)
参考製造例43
メタノール20mlに2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル0.8gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)1.5mLを加え、同温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(43)と記す。)0.60gを得た。
本有機硫黄化合物(43)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.74(1H,dd)、7.64(1H,dd)、7.55(1H,dd)、6.60(1H、bs)、6.02(1H,bs)、3.21−3.46(2H,m)、2.49−2.69(2H,m)
参考製造例44
メタノール30mlに2−(4−クロロフェニル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル0.6gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)0.7mLを加え、同温で10時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロフェニル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(44)と記す。)0.40gを得た。
本有機硫黄化合物(44)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.86(2H,d)、7.49(2H,d)、6.57(1H,bs)、5.92(1H,bs)、3.20−3.45(2H,m)、2.43−2.68(2H,m)
参考製造例45
メタノール30mlに2−フルオロ−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル0.4gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)0.4mLを加え、同温で4日間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(45)と記す。)0.25gを得た。
本有機硫黄化合物(45)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.06(2H,d)、7.78(2H,d)6.58(1H,bs)、5.92(1H,bs)、3.22−3.48(2H,m)、2.52−2.68(2H,m)
参考製造例46
2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)酢酸1.69g及び、塩化チオニル0.81gをトルエン15mLに溶解させ、室温でN,N−ジメチルホルムアミド一滴を加えた後、80℃で1時間撹拌した。該反応混合液を濃縮した後、残渣をテトラヒドロフラン10mLに溶解させ、室温でアンモニア(28%水溶液)4.0mLを加えた。同温で0.5時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(46)と記す。)1.52gを得た。
本有機硫黄化合物(46)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.36−7.34 (4H,m), 6.30 (1H, bs), 5.89 (1H, bs), 4.54 (1H,s),2.81−2.69 (2H,m),2.46−2.31 (2H, m).
参考製造例47
2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)アセトアミド0.40gをクロロホルム10mLに溶解させ、室温でメタ−クロロ過安息香酸(67%)0.76gを加える。該混合液を室温で3時間撹拌した後,10時間還流させた。得られた反応混合液を亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−クロロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(47)と記す。)0.30gを得た。
本有機硫黄化合物(47)
Figure 2010150199
1H−NMR(DMSO−D6,TMS):δ(ppm)7.76 (1H, bs), 7.64−7.61 (2H,m), 7.56−7.53 (2H,m), 5.42 (1H,s), 3.57−3.54 (1H,m), 3.33−3.29 (1H,m),2.81−2.56 (2H, m).
参考製造例48
メタノール3.0mlに2−クロロ−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパン酸メチル0.33gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)1.0mLを加え、同温で28時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−3−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパンアミド(以下、本有機硫黄化合物(48)と記す。)0.20gを得た。
本有機硫黄化合物(48)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.61 (2H, d), 7.44 (2H, d), 6.67 (1H, bs), 5.77 (1H, bs), 4.13 (1H, d), 3.93−3.85 (1H,m), 3.56−3.48 (1H,m), 3.41 (1H, d),2.83−2.76 (2H, m)
参考製造例49
メタノール3.0mlに2−クロロ−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパン酸メチル0.23gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)0.8mLを加え、同温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−3−(3−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパンアミド(以下、本有機硫黄化合物(49)と記す。)0.13gを得た。
本有機硫黄化合物(49)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.61−7.59 (2H,m), 7.52−7.45 (2H,m), 6.67 (1H, bs), 5.89 (1H, bs), 4.13 (1H, d), 3.91−3.87 (1H,m), 3.56−3.48 (1H,m), 3.41 (1H, d),2.81−2.77 (2H, m)
参考製造例50
メタノール3.0mlに2−クロロ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパン酸メチル0.61gを溶解し、室温でアンモニア(7M−メタノール溶液)5.2mLを加え、同温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−3−(2−トリフルオロメチルフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロパンアミド(以下、本有機硫黄化合物(50)と記す。)0.20gを得た。
本有機硫黄化合物(50)
Figure 2010150199

1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.72 (1H, d), 7.52−7.50 (1H,m), 7.45−7.43 (2H,m), 6.95 (1H, bs), 6.41 (1H, bs), 4.28 (1H, d), 3.87−3.80 (2H,m), 3.58−3.50 (1H,m),2.82−2.76 (2H, m)
参考製造例51
メタノール10mLに5−クロロメチル−2−トリフルオロメチルピリジン200mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート240mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.2mLを滴下した。同温で、2時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(51)と記す。)230mgを得た。
本有機硫黄化合物(51)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.66(1H,d),7.85(1H,dd),7.67(1H,d),3.80(2H,s),2.60−2.64(2H,m),2,31−2.43(2H,m)
参考製造例52
メタノール20mLに5−クロロメチル−2−トリフルオロメチルピリジン300mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート359mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.3mLを滴下した。同温で、18時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をクロロホルム10mLに溶解させ、室温で過酢酸(30%酢酸溶液)5mLを滴下した。同温で4時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニルメチル)ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(52)と記す。)180mgを得た。
本有機硫黄化合物(52)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.75(1H,d),8.03(1H,dd),7.79(1H,d),4.38(2H,s),3.17−3.21(2H,m),2,64−2.76(2H,m)
参考製造例53
メタノール50mLに5−(1−ブロモエチル)−2−トリフルオロメチルピリジン1.12g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート1.03gを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.87mLを滴下した。同温で、10時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−[1−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(53)と記す。)1.00gを得た。
本有機硫黄化合物(53)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.68(1H,s),7.89(1H,d),7.68(1H,d),4.06(1H,q),2.52(2H,t),2.23−2.37(2H,m),1.63(3H,d)
参考製造例54
本有機硫黄化合物(3)0.8gをクロロホルム30mLに溶解させ、室温で過酢酸(30%酢酸溶液)5mLを滴下した。同温で10時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−[1−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(54)と記す。)0.64gを得た。
本有機硫黄化合物(54)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.75(1H,s),8.06(1H,dd),7.78(1H,d),4.35(1H,q),2.96−3.13(2H,m),2.55−2.73(2H,m),1.88(3H,d)
参考製造例55
メタノール20mLに2−ブロモメチル−5−クロロピリジン500mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート567mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.5mLを滴下した。同温で、24時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−クロロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(55)と記す。)500mgを得た。
本有機硫黄化合物(55)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.49(1H,d),7.66(1H,dd),7.32(1H,d),3.83(2H,s),2.63−2.66(2H,m),2,32−2.43(2H,m)
参考製造例56
メタノール20mLに2−(1−ブロモエチル)−5−クロロピリジン435mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート462mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.4mLを滴下した。同温で、10時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−クロロ−2−[1−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(56)と記す。)300mgを得た。
本有機硫黄化合物(56)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.48(1H,d),7.67(1H,dd),7.35(1H,d),4.09(1H,q),2.51−2.57(2H,m),2.19−2.40(2H,m),1.61(3H,d)
参考製造例57
メタノール20mLに2−ブロモメチル−5−トリフルオロメチルピリジン500mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート488mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.4mLを滴下した。同温で、10分間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−トリフルオロメチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(57)と記す。)400mgを得た。
本有機硫黄化合物(57)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.80(1H,s),7.92(1H,dd),7.50(1H,d),3.91(2H,s),2.65−2.69(2H,m),2,34−2.46(2H,m)
参考製造例58
メタノール20mLに2−(1−ブロモエチル)−5−トリフルオロメチルピリジン452mg及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート417mgを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.4mLを滴下した。同温で、1時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−トリフルオロメチル−2−[1−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(58)と記す。)760mgを得た。
本有機硫黄化合物(58)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.79(1H,d),7.93(1H,dd),7.54(1H,d),4.17(1H,q),2.55−2.59(2H,m),2.31−2.39(2H,m),1.65(3H,d)
参考製造例59
本有機硫黄化合物(58)680mgをクロロホルム30mLに溶解させ、室温でメタ−クロロ過安息香酸851mgを加えた。同温で20時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−トリフルオロメチル−2−[1−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニル)エチル]ピリジン(以下、本有機硫黄化合物(59)と記す。)580mgを得た。
本有機硫黄化合物(59)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.88(1H,s),8.02(1H,dd),7.64(1H,d),4.52(1H,q),3.11−3.24(2H,m),2.54−2.70(2H,m),1.90(3H,d)
参考製造例60
メタノール30mLに5−ブロモメチル−2−トリフルオロメチルピリミジン1.03g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート1.00gを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.8mLを滴下した。同温で、6時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−トリフルオロメチル−5−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリミジン(以下、本有機硫黄化合物(60)と記す。)330mgを得た。
本有機硫黄化合物(60)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.86(2H,s),3.80(2H,s),2.65−2.69(2H,m),2,34−2.46(2H,m)
参考製造例61
メタノール50mLに2−クロロ−5−ブロモメチルピリミジン1.10g及びS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート1.24gを溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)1.0mLを滴下した。同温で、4時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリミジン(以下、本有機硫黄化合物(61)と記す。)90mg及び下式に示される2−メトキシ−5−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニルメチル)ピリミジン(以下、本有機硫黄化合物(62)と記す。)260mgを得た。
本有機硫黄化合物(61)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.60(2H,s),3.70(2H,s),2.63−2.67(2H,m),2,32−2.44(2H,m)
本有機硫黄化合物(62)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.47(2H,s),4.03(3H,s),3.67(2H,s),2.61−2.65(2H,m),2,31−2.43(2H,m)
参考製造例62
2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン635mg及び(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル703gをジメチルスルホキシド20mLに溶解させ、室温で炭酸セシウム1.14gを加え、110℃で10時間撹拌した。反応混合物に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(63)と記す。)360mgを得た。
本有機硫黄化合物(63)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.90(1H,m),8.07(1H,dd),7,85(1H,d),5,34(1H,s),3.87(3H,s),3.77(1H,ddd),3.46(1H,ddd),2.79−2.54(2H,m)
参考製造例63
本有機硫黄化合物(63)472mgをN,N−ジメチルホルムアミド5.0mLに溶解させ、室温でN−クロロスクシンイミド244mgを加えた。同温で1時間撹拌した後、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−2−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(64)と記す。)410mgを得た。
本有機硫黄化合物(64)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.88(1H,m),8.15−8.12(2H,m),3.99(1H,ddd),3.94(3H,s),3.58(1H,ddd),2.85−2.55(2H,m)
参考製造例64
本有機硫黄化合物(64)をメタノール5.0mLに溶解させ、室温でアンモニア水(28%水溶液)2.0mlを加えた。同温で2時間撹拌した後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−[クロロ−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニル)メチル]−5−トリフルオロメチルピリジン(以下、本有機硫黄化合物(65)と記す。)352mgを得た。
本有機硫黄化合物(65)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)8.94(1H,s),8.10(1H,dd),7.86(1H,d),5.86(1H,s),3.63−3.55(2H,m),2.84−2.64(2H,m)
参考製造例65
メタノール20mLに水素化ホウ素ナトリウム236mgを溶解させ、室温で2−アセチル−5−クロロチオフェン1.00gを加えた。同温で0.5時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をクロロホルム20mLに溶解させ、室温で塩化チオニル0.9mLを加えた。同温で1時間撹拌後、反応混合液を減圧下濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン20mLに溶解させ、室温でS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート1.46g加えた。この溶液に室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)1.2mLを滴下した。同温で1時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−5−[1−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)エチル]チオフェン(以下、本有機硫黄化合物(66)と記す。)300mgを得た。
本有機硫黄化合物(66)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)6.69−6.72(2H,m),4.13(1H,q),2.57−2.64(2H,m),2.26−2.38(2H,m),1.62(3H,d)
参考製造例66
メタノール20mLに3−クロロメチル−5−tert−ブチルイソオキサゾール500mgおよびをS−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート537mg溶解させ、室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)0.5mLを滴下した。同温で2時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−tert−ブチル−3−[(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)メチル]イソオキサゾール(以下、本有機硫黄化合物(67)と記す。)440mgを得た。
本有機硫黄化合物(67)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)5.96(1H,s),3.70(2H,s),2.63−2.67(2H,m),2.29−2.41(2H,m),1.34(9H,d)
参考製造例67
テトラヒドロフラン10mLに4−トリフルオロメチルイミダゾール1.00gおよび水酸化テトラ−n−ブチルアンモニウム溶液(10%)0.4mL溶解させ、室温でホルムアルデヒド(36%水溶液)10mLを加えた。同温で14時間撹拌後、反応混合液を減圧下濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、クルードの4−トリフルオロメチルイミダゾール−1−イルメタノールを得た。これをクロロホルム20mLに溶解させ、室温で塩化チオニル0.8mLを加えた。還流条件下で16時間撹拌後、反応混合液を室温に戻し、減圧下濃縮した。得られた残渣をテトラヒドロフラン20mLに溶解させ、S−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ベンゼンチオアート940mgを加えた。この溶液に室温でナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液)2.4mLを滴下した。同温で10時間撹拌後、反応混合液に10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−トリフルオロメチル−1−[(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)メチル]−1H−イミダゾール(以下、本有機硫黄化合物(68)と記す。)800mgを得た。
本有機硫黄化合物(68)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.65(1H,s),7.43(1H,s),5.01(2H,s),2.67−2.71(2H,m),2.27−2.381(2H,m)
参考製造例68
メタノール26mlにカリウムチオアセテート1.68g及び1−tert−ブチル−4−(クロロメチル)−1H−ピラゾール2.32gを加え、50℃で4時間加熱した。室温に冷却後、28%ナトリウムメトキシドメタノール溶液2.78g、1−ヨード−3,3,3−トリフルオロプロパン3.54gを加え、50℃で4時間加熱した。室温まで冷却後、水50mlを加え、減圧下50mlまで濃縮した。酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−tert−ブチル−4−[(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)メチル]−1H−ピラゾール(以下、本有機硫黄化合物(69)と記す。)2.73gを得た。
本有機硫黄化合物(69)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3、TMS):δ(ppm)7.46(1H,s),7.45(1H,s),3.65(2H,s),2.61−2.65(2H,m),2.26−2.38(2H,m),1.54(9H,s)
参考製造例69
水40mLにモノ過硫酸水素カリウム(オキソン(登録商標)、デュポン株式会社製)24.59gを溶解し、メタノール40mLに溶解した本有機硫黄化合物(4)2.40gを加えた。50℃に加熱し、5時間攪拌後、室温に冷却した。10%亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−tert−ブチル−4−[(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)メチル]−1H−ピラゾール(以下、本有機硫黄化合物(70)と記す。)2.61gを得た。
本有機硫黄化合物(70)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3、TMS):δ(ppm)7.66(1H,s),7.56(1H,s),4.20(2H,s),3.05−3.09(2H,m),2.51−2.63(2H,m),1.60(9H,s)
参考製造例70
メタノール25mLにアセチルスルファニル−(4‐クロロフェニル)酢酸メチル4.21gと3−ヨード−1,1,1−トリフルオロプロパン4.12gとを溶解し、室温で28%ナトリウムメトキシド(メタノール溶液)3.54gを30分かけて滴下した。反応混合物を同温で12時間撹拌後、12%の塩酸水溶液で中和し、減圧下濃縮した。濃縮物を酢酸エチル30mLに溶解させ、水10mL、飽和食塩水10mLで洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(71)と記す。)2.05gを得た。
本有機硫黄化合物(71)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.50−7.49(2H,m)、7.34−7.33(2H,m)、4.55(1H,s)、3.75(3H,s)、 2.75−2.62(2H,m)、2.39−2.27(2H,m)
参考製造例71
2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルファニル)酢酸メチル984mgをクロロホルム10mLに溶解し、m−クロロ過安息香酸(67%)1.70gを40℃でゆっくり加え、同温で4時間撹拌した。反応混合液を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(72)と記す。)723mgを得た。
本有機硫黄化合物(72)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.62−7.59(2H,m)、7.47−7.45(2H,m)、5.01(1H,s)、 3.88 (3H, s)、 3.50 (1H, td, J = 12.9, 4.5 Hz)、 3.19 (1H, td, J = 12.9, 4.5 Hz)、 2.72−2.41 (2H, m)
参考製造例72
水素化ナトリウム(55%油性)91mgをテトラヒドロフラン15mLに懸濁させ、室温にて2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル723mgのテトラヒドロフラン5mL溶液を滴下した。同温で30分撹拌後、N−クロロスクシンイミド279mgを加えた。反応混合液を5時間撹拌後、12%塩酸水溶液で中和した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、2−クロロ−2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(73)と記す。)134mgを得た。
本有機硫黄化合物(73)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.63−7.60 (4H, m)、 7.56−7.53 (4H, m)、 3.95 (3H, s)、 3.80−3.64 (2H, m)、 2.72−2.67 (2H, m)
参考製造例73
2−クロロ−2−(4‐ブロモフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル631mgをメタノール5mLに溶解し、室温にてアンモニア水(28%水溶液)3.0mLを加えた。同温で2時間撹拌後、減圧下濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーに付し、4−ブロモ−α−クロロベンジル=3,3,3−トリフルオロプロピル=スルホン(以下、本有機硫黄化合物(74)と記す。)447mgを得た。
本有機硫黄化合物(74)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)7.62−7.60 (2H, m)、 7.48−7.46 (2H, m)、 5.62 (1H, s)、 3.51−3.35 (2H, m)、 2.73−2.67 (2H, m)
参考製造例74
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル3.72g、1,4−ジオキサン100mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃で60%水素化ナトリウム1.71gを加えた。該溶液を30分攪拌後、3,4,5−トリフルオロブロモベンゼン3.00g、フェニルホスフィン447.6mgおよびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルム錯体294.4mgを加え、80℃で6時間攪拌した。該反応混合物を室温に冷却し、1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(3,4,5−トリフルオロベンジル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(75)と記す。)1.20gを得た。
本有機硫黄化合物(75)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):2.75−2.80(2H,m)、3.47−3.51(2H,m)、5.05(1H、s)、7.25−7.28(2H、d)
参考製造例75
2−(3,4,5−トリフルオロベンジル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル500mgをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃で60%水素化ナトリウム60.4mgを加えた。該溶液を15分攪拌後、N−フルオロベンゼンスルホンイミド0.50gを加え、室温で2時間攪拌した。1N塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−フルオロ−2−(3,4,5−トリフルオロベンジル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(76)と記す。)360mgを得た。
本有機硫黄化合物(76)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):2.77−2.93(2H,m)、3.67−3.75(2H,m)、7.37−7.40(2H、d)
参考製造例76
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル2.67g、1,2−ジメトキシエタン26mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃で60%水素化ナトリウム0.58gを加えた。該溶液を30分攪拌後、2−ブロモ−5−クロロピリジン2.55gおよびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム1.50gを加え、15時間、還流条件下で攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却し、水50mlを加え、15分攪拌した後、酢酸エチル50mlで3回抽出した。有機層合一し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(77)と記す。)0.51gを得た。
本有機硫黄化合物(77)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):2.64−2.76(2H,m)、3.42−3.50(1H,m)、3.56−3.63(1H,m)、5.28(1H、s)、7.56(1H、d)、7.87(1H、dd)、8.68(1H、d)
参考製造例77
2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル0.41gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、炭酸カリウム0.32g、ヨウ化メチル0.28gを加え、窒素雰囲気下、室温で一晩攪拌した。該反応混合物に飽和食塩水50mlを加え、酢酸エチル30mlで3回抽出した。有機層合一し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロピオニトリル(以下、本有機硫黄化合物(78)と記す。)0.32gを得た。
本有機硫黄化合物(78)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):2.25(3H、s)、2.50−2.66(1H,m)、2.69−2.84(1H,m)、3.29−3.37(1H,m)、3.54−3.62(1H,m)、7.61(1H、d)、7.85(1H、dd)、8.68(1H、d)
参考製造例78
1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカ−8−イルメチル=チオアセテート5.41gをメタノール20mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液6.75gを加えた。該混合物に3,3,3−トリフルオロ−1−ヨードプロパン7.81gを加え、室温で1時間攪拌後、70℃で1時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却後、水100mlを加え、減圧下濃縮し、水層を酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和食塩水100mlで洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される8−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオメチル)−1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカン(以下、本有機硫黄化合物(101)と記す。)3.69gを得た。
本有機硫黄化合物(101)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.25−1.35(2H,m),1.48−1.58(3H,m),1.73−1.79(2H,m),1.84−1.88(2H,m),2.33−2.43(2H,m),2.46(2H,d),2.65−2.69(2H,m),3.94(4H,s)
参考製造例79
本有機硫黄化合物(101)3.69gをクロロホルム60mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにm−クロロ過安息香酸6.56gを加え、室温で1時間攪拌し、更に50℃で3時間攪拌した。該反応混合物を0℃まで冷却し、5%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、1時間攪拌した後に、有機層を分離した。水層をクロロホルム50mlで抽出し、有機層を合一して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで2回洗浄し、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される8−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−1,4−ジオキサスピロ〔4.5〕デカン(以下、本有機硫黄化合物(102)と記す。)4.10gを得た。
本有機硫黄化合物(102)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.43−1.53(2H,m),1.58−1.66(2H,m),1.73−1.79(2H,m),1.97−2.01(2H,m),2.15−2.17(1H,m),2.64−2.74(2H,m),2.95(2H,d),3.16−3.20(2H,m),3.92−3.97(4H,m)
参考製造例80
本有機硫黄化合物(102)4.00gをアセトン30mlに溶解し、これにトルエンスルホン酸0.43gを加え、窒素雰囲気下、50℃で8時間攪拌した。該反応溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサノン(以下、本有機硫黄化合物(103)と記す。)3.35gを得た。
本有機硫黄化合物(103)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.59−1.70(2H,m),2.33−2.36(2H,m),2.43−2.46(4H,m),2.58−2.67(1H,m),2.2.69−2.73(2H,m),3.03(2H,d),3.20−3.25(2H,m)
参考製造例81
本有機硫黄化合物(103)0.82gをクロロホルム6mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド1.06gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム30mlで希釈し、水30mlを加え、有機層を分離した。水層をクロロホルム30mlで2回抽出し、有機層を合一して、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1,1−ジフルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(104)と記す。)0.30g及び下式に示される1−フルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)メチル〕シクロヘキセン(以下、本有機硫黄化合物(105)と記す。)0.27gを得た。
本有機硫黄化合物(104)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.45−1.56(2H,m),1.72−1.88(2H,m),2.05−2.23(5H,m),2.63−2.75(2H,m),2.97(2H,d),3.02−3.22(2H,m)
本有機硫黄化合物(105)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.65−1.73(1H,m),1.99−2.10(2H,m),2.19−2.25(1H,m),2.33−2.43(3H,m),2.63−2.75(2H,m),3.02(2H,d),3.18−3.22(2H,m),5.11−5.19(1H,m)
参考製造例82
本有機硫黄化合物(103)0.83gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに0.5Mエチニルマグネシウムブロミド/テトラヒドロフラン溶液7.2mlを加え、0℃で5時間攪拌した。該反応溶液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30ml、飽和食塩水30mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサノール(以下、本有機硫黄化合物(106)と記す。)0.43gを得た。
本有機硫黄化合物(106)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.50−1.59(4H,m),2.03−2.11(6H,m),2.53(1H,s),2.63−2.74(2H,m),2.97(2H,d),3.16−3.20(2H,m)
参考製造例83
本有機硫黄化合物(106)0.29gをクロロホルム2mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド0.32gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム20mlで希釈し、水20mlを加えた後に、有機層を分離した。水層をクロロホルム20mlで2回抽出した。有機層を合一して、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−1−フルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(107)と記す。)0.14gを得た。
本有機硫黄化合物(107)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.52−1.59(2H,m),1.72−1.94(4H,m),2.17−2.28(3H,m),2.62−2.72(3H,m),2.95(2H,d),3.17−3.22(2H,m)
参考製造例84
2−(アセチルチオ)−2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)酢酸メチル4.27gをメタノール30mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに28%ナトリウムメトキシド/メタノール溶液3.14gを加えた。更に、該混合物に3,3,3−トリフルオロ−1−ヨードプロパン4.31gを加え、室温で1時間攪拌後、70℃で1時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却後、該反応混合物に水100mlを加えた後、全量が約100mlになるまで減圧下濃縮し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(108)と記す。)3.60gを得た。
本有機硫黄化合物(108)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.31−1.81(8H,m),2.11−2.16(1H,m),2.34−2.41(2H,m),2.71−2.78(2H,m),3.04(1H,d),3.75(3H,s),4.91−4.96(4H,m)
参考製造例85
本有機硫黄化合物(108)3.60gをクロロホルム20mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにm−クロロ過安息香酸4.75gを加えた。該混合物を室温で1時間攪拌後、50℃で3時間攪拌した。該反応混合物を0℃まで冷却し、5%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、1時間攪拌した後、有機層を分離した。水層をクロロホルム50mlで抽出後、有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで2回洗浄し、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(109)と記す。)2.41gを得た。
本有機硫黄化合物(109)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.50−1.83(7H,m),2.14−2.17(1H,m),2.26−2.29(1H,m),2.66−2.74(2H,m),3.19−3.27(1H,m),3.48−3.53(1H,m),3.75(1H,d),3.84(3H,s),3.91−3.96(4H,m)
参考製造例86
本有機硫黄化合物(109)2.41gをアセトン25mlに溶解し、これにトルエンスルホン酸0.11gを加え、窒素雰囲気下、50℃で8時間攪拌した。該反応溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(110)と記す。)1.24gを得た。
本有機硫黄化合物(110)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.73−1.86(2H,m),2.10−2.13(1H,m),2.40−2.49(5H,m),2.68−2.77(3H,m),3.28−3.35(1H,m),3.47−3.53(1H,m),3.85(2H,d),3.87(3H,s)
参考製造例87
本有機硫黄化合物(109)1.24gをクロロホルム17mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド1.37gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム40mlで希釈し、水30mlを加えた後、有機層を分離した。水層をクロロホルム30mlで2回抽出し、有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(111))0.87gを得た。
本有機硫黄化合物(111)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.67−1.83(6H,m),2.14−2.37(3H,m),2.66−2.74(2H,m),3.22−3.29(1H,m),3.45−3.52(1H,m),3.77(1H,d),3.86(3H,s)
参考製造例88
本有機硫黄化合物(111)0.50gをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに60%ナトリウムヒドリド0.07gを加えた後、更にN−フルオロベンゼンスルホンイミド0.50gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液に水30mlを加え、有機層を分離した。水層を酢酸エチル30mlで2回抽出し、有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)酢酸メチル(以下、本有機硫黄化合物(112)と記す。)0.43gを得た。
本有機硫黄化合物(112)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.67−1.89(5H,m),2.12−2.43(3H,m),2.55−2.74(3H,m),3.21−3.40(2H,m),3.98(3H,s)
参考製造例89
本有機硫黄化合物(112)0.33gをメタノール3mlに溶解し、0℃でこれに2.0Mアンモニア/メタノール溶液3mlを加えた後、室温で18時間攪拌した。該反応溶液に水30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出し、有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−フルオロ−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトアミド(以下、本有機硫黄化合物(113)と記す。)0.43gを得た。
本有機硫黄化合物(113)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.73−1.88(4H,m),2.21−2.61(4H,m),2.61−2.77(3H,m),3.28−3.35(1H,m),3.40−3.48(1H,m),5.90(1H,s),6.53(1H,s)
参考製造例90
シクロヘキサン−1,4−ジメタノールモノトシレート(trans/cis=6/4)22.8g及びジメチルスルホキシド100mlに、チオ酢酸カリウム8.68gを加え、室温で1時間、60℃で6時間攪拌した。該混合物を室温まで冷却後、飽和食塩水100mlを加え、t−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水100ml、水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣にメタノール100mlを加え、氷浴で冷却下、これに28%ナトリウムメトキシド15.43gをメタノール50mlの希釈液を30分かけて滴下後、30分攪拌した。その後、該混合物に3,3,3−トリフルオロ−1−ヨードプロパン17.92gを加え、60℃で6時間攪拌した。該反応混合物を室温に冷却後、飽和食塩水150mlを加え、メタノールを減圧留去した。得られた濃縮物をt−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオメチル)シクロヘキサンメタノール(以下、本有機硫黄化合物(114)と記す。)8.46gを得た。
本有機硫黄化合物(114):trans体/cis体=6/4の混合物
Figure 2010150199
trans体
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.96−1.01(4H,m),1.40−1.47(4H,m),1.58−1.83(1H,m),1.92−1.94(1H,m),2.34−2.40(2H,m),2.43(2H,d),2.64−2.68(2H,m)3.45(2H,dd)
cis体
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.22−1.27(4H,m),1.40−1.62(6H,m),2.34−2.40(2H,m),2.52(2H,d),2.64−2.68(2H,m)3.53(2H,dd)
参考製造例91
本有機硫黄化合物(114)(但し、trans体/cis体=6/4)7.4gをクロロホルム60mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにm−クロロ過安息香酸10.85gを加え、室温で1時間、50℃で3時間攪拌した。該反応混合物を0℃まで冷却し、5%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、1時間攪拌した。有機層を分離し、水層をクロロホルム50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで2回洗浄し、飽和食塩水100mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、t−ブチルメチルエーテルで結晶化し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサンメタノール(以下、本有機硫黄化合物(115)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(115t)と記す。)4.13g及びcis体(以下、本有機硫黄化合物(115c)と記す。但し、trans体/cis体=1/9)3.38gを得た。
本有機硫黄化合物(115)
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(115t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.04−1.19(4H,m),1.30(1H,t),1.45−1.49(1H,m),1.84−1.89(2H,m),2.04−2.10(3H,m),2.62−2.74(2H,m),2.93(2H,d),3.15−3.19(2H,m),3.45(2H,dd)
本有機硫黄化合物(115c)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.04−1.19(4H,m),1.30(1H,t),1.45−1.49(1H,m),1.84−1.89(2H,m),2.04−2.10(3H,m),2.62−2.74(2H,m),2.93(2H,d),3.15−3.19(2H,m),3.45(2H,dd)
参考製造例92
オキザリルクロライド7.46gをジクロロメタン50mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液にジクロロメタン50mlに溶解したジメチルスルホキシド9.53gを20分間かけて滴下し、−50℃で30分間攪拌した。該反応混合物にジクロロメタン150mlに溶解した本有機硫黄化合物(115t)13.51gを30分間かけて滴下し、−50℃で40分間攪拌し、トリエチルアミン15.70gを40分間かけて滴下した。該反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物に水100mlを加え、有機層を分離後、クロロホルム100mlで2回抽出した。有機層を合一し、1N塩酸水溶液150ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液150ml、水150mlで順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロパンスルホニルメチル)シクロヘキサンカルバルデヒド(以下、本有機硫黄化合物(116)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(116t)と記す。)10.04gを得た。
本有機硫黄化合物(116)
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(116t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.18−1.27(2H,m),1.33−1.43(2H,m),2.06−2.24(6H,m),2.63−2.74(2H,m),2.95(2H,d),3.16−3.21(2H,m),9.62(1H,s)
参考製造例93
四臭化炭素23.21gをジクロロメタン100mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却し、これにトリフェニルホスフィン36.72gを30分かけて加え、さらに30分攪拌した。該溶液にジクロロメタン50mlに溶解した本有機硫黄化合物(116t)10.4gを30分かけて滴下し、室温にて6時間攪拌した。該反応混合物にt−ブチルメチルエーテル150mlを加え、固体をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(2,2−ジブロモビニル)−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(17)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(117t)と記す。)12.9gを得た。
本有機硫黄化合物(117)
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(117t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.16−1.29(4H,m),1.84−1.86(2H,m),2.04−2.08(2H,m),2.21−2.26(1H,m),2.62−2.74(2H,s),2.92(2H,d),3.15−3.22(2H,m),6.19(2H,d)
参考製造例94
本有機硫黄化合物(117t)12.90gをテトラヒドロフラン60mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液に1.6Mのn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液を30分間かけて滴下し、−50℃で1時間、0℃で2時間攪拌した。該反応混合物を氷浴で冷却した1N塩酸水溶液100mlに注ぎ、t−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(118)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(118t)と記す。)5.59gを得た。
本有機硫黄化合物(118)
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(118t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.11−1.20(2H,m),1.43−1.53(2H,m),2.02−2.13(6H,m),2.19−2.23(1H,m),2.62−2.73(2H,m),2.91(2H,d),3.15−3.19(2H,m)
参考製造例95
本有機硫黄化合物(117)(但し、trans/cis=6/4)12.7gをテトラヒドロフラン60mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液に1.6Mn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液40mlを30分間かけて滴下し、−50℃で1時間、0℃で2時間攪拌した。該反応混合物を氷浴で冷却した1N塩酸水溶液100mlに注ぎ、t−ブチルメチルエーテル200mlで2回抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、本有機硫黄化合物(118)のcis体(以下、本有機硫黄化合物(118c)と記す。)1.68gを得た。
本有機硫黄化合物(118c)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.58−1.67(2H,m),1.82−1.84(3H,m),2.01−2.17(5H,m),2.62−2.74(2H,m),2.78(1H,br.s),2.97(2H,d),3.15−3.19(2H,m)
参考製造例96
本有機硫黄化合物(117)1.88gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液に1.6Mのn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液2.8mlを10分間かけて滴下し、−50℃で1時間攪拌し、アクリル酸メチル0.37gを加え、0℃で2時間攪拌した。該反応混合物を氷浴で冷却した1N塩酸水溶液30mlに注ぎ、t−ブチルメチルエーテル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30ml、飽和食塩水30mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される5−〔4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキシル〕−4−ペンチン酸メチルエステル(以下、本有機硫黄化合物(119)と記す。)0.70gを得た。
本有機硫黄化合物(119)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.14−1.20(2H,m),1.43−1.56(2H,m),2.02−2.22(8H,m),2.31−2.40(2H,m),2.54−2.60(1H,m),2.60−2.71(1H,m),2.89−2.96(3H,m),3.24−3.26(1H,m),3.70(3H,s)
参考製造例97
本有機硫黄化合物(116)0.57gにピリジン0.32g及びヒドロキシルアミン塩酸塩0.14gを加え、1時間攪拌した。該混合物に無水酢酸1mlを加え、100℃で2時間攪拌した。該反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水30mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−シアノ−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(120)と記す。)0.32gを得た。
本有機硫黄化合物(120)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.14−1.26(2H,m),1.63−1.73(1H,m),2.03−2.43(7H,m),2.64−2.74(2H,m),2.92(2H,d),3.16−3.20(2H,m)
参考製造例98
本有機硫黄化合物(103)0.19gをピリジン1mlに溶解し、これにO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.08gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液に水30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−シクロヘキサノン=O−メチルオキシム(以下、本有機硫黄化合物(121)と記す。)0.19gを得た。
本有機硫黄化合物(121)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.30−1.39(2H,m),1.84−1.92(1H,m),2.12−2.23(3H,m),2.37−2.46(2H,m),2.65−2.72(2H,m),2.96(2H,d),3.17−3.24(2H,m)
参考製造例99
本有機硫黄化合物(107)0.58gをテトラヒドロフラン4mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに0.9M臭化メチルマグネシウム/テトラヒドロフラン溶液2.2mlを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液に水20mlを加え、酢酸エチル20mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピル−1−スルホニルメチル)シクロヘキセン(以下、本有機硫黄化合物(122)と記す。)0.21gを得た。
本有機硫黄化合物(122)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.47−1.61(1H,m),1.97−2.06(2H,m),2.24−2.30(2H,m),2.42−2.47(2H,m),2.65−2.75(2H,m)2.84(1H,s),3.00−3.03(2H,m),3.17−3.21(2H,m),6.14(1H,br.s)
参考製造例100
オキザリルクロライド62.83gをジクロロメタン250mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液にジクロロメタン250mlに溶解したジメチルスルホキシド77.35gを60分間かけて滴下し、−50℃で60分間攪拌した。該反応混合物にジクロロメタン250mlに溶解した本有機硫黄化合物(114)(trans体/cis体=6/4の混合物)84.54gを60分間かけて滴下し、−50℃で90分間攪拌し、トリエチルアミン100.18gを90分間かけて滴下した。該反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物に水300mlを加え、有機層を分離後、水層をクロロホルム200mlで2回抽出した。有機層を合一し、1N塩酸水溶液300ml、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液300ml、水300mlで順に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される4−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオメチル)シクロヘキサンカルバルデヒド(以下、本有機硫黄化合物(123)と記す。)のcis体(以下、本有機硫黄化合物(123c)と記す。)23.03g及びtrans体(以下、本有機硫黄化合物(123t)と記す。)38.51gを得た。
本有機硫黄化合物(123)
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(123c)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.05−1.16(2H,m),1.49−1.66(3H,m),1.72−1.80(2H,m),2.07−2.16(2H,m),2.30−2.47(5H,m),2.63−2.67(2H,m),9.62(1H,d)
本有機硫黄化合物(123t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.99−1.10(2H,m),1.24−1.34(2H,m),1.40−1.53(1H,m),1.97−2.08(4H,m),2.13−2.25(1H,m),2.31−2.43(2H,m),2.46(2H,m),2.65−2.69(2H,m),9.69(1H,d)
参考製造例101
四臭化炭素100.48gをジクロロメタン300mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却し、これにトリフェニルホスフィン158.86gを90分かけて加え、さらに30分攪拌した。該溶液にジクロロメタン100mlに溶解した本有機硫黄化合物(123t)38.51gを30分かけて滴下し、室温にて6時間攪拌した。該反応混合物にt−ブチルメチルエーテル500mlを加え、固体をろ過後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−(2,2−ジブロモビニル)−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(124)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(124t)と記す。)66.56gを得た。
本有機硫黄化合物(124)
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(124t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.98−1.08(2H,m),1.10−1.20(2H,m),1.37−1.49(1H,m),1.78−1.85(2H,m),1.88−1.95(2H,m),2.17−2.29(1H,m),2.31−2.41(2H,m),2.43(2H,m),2.64−2.68(2H,m),6.19(1H,d)
参考製造例102
本有機硫黄化合物(124t)53.78gをテトラヒドロフラン300mlに溶解し、窒素雰囲気下、−78℃に冷却した。該溶液に1.6Mn−ブチルリチウムヘキサン溶液180mlを60分間かけて滴下し、−50℃で1時間、0℃で2時間攪拌した。該反応混合物を氷浴で冷却した1N塩酸水溶液300mlに注ぎ、t−ブチルメチルエーテル300mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液300ml、飽和食塩水300mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピル−1−スルホニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(125)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(125t)と記す。)31.54gを得た。
本有機硫黄化合物(125)
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(125t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.92−1.03(2H,m),1.34−1.53(3H,m),1.86−1.94(2H,m),1.98−2.06(3H,m),2.15−2.24(1H,m),2.30−2.41(2H,m),2.42(2H,d),2.64−2.68(2H,m)
参考製造例103
本有機硫黄化合物(123t)に代えて、本有機硫黄化合物(123c)を用いて、参考製造例94及び参考製造例95に記載の方法に準じて行い、本有機硫黄化合物25のcis体(以下、本有機硫黄化合物(125c)と記す。)を製造した。
本有機硫黄化合物(125c)
1H−NMR(CDCl3、TMS、δ(ppm)):1.38−1.53(5H、m)、1.67−1.75(2H、m)、1.78−1.86(2H、m)、2.05(1H、d)、2.31−2.44(2H、m)、2.47(2H、d)、2.65−2.69(2H、m)、2.74−2.79(1H、m)
参考製造例104
2KHSO5・KHSO4・K2SO4の複塩(Oxone、登録商標)20.30gを水60mlに懸濁し、窒素雰囲気下、−20℃で本有機硫黄化合物(124t)7.51gのメタノール60ml溶液を60分かけて滴下し、2時間攪拌した。該反応混合物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液50mlを加え、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、10%亜硫酸ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−エチニル−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルフィニルメチル)シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(126)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(126t)と記す。)4.88gを得た。
本有機硫黄化合物(126)
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(126t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.02−1.21(2H,m),1.41−1.53(2H,m),1.82−2.00(2H,m),2.00−2.09(4H,m),2.20−2.27(1H,m),2.40−2.46(1H,m),2.57−2.68(2H,m),2.71−2.92(3H,m)
参考製造例105
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル4.02g、トルエン100ml、DL-プロリン0.23gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール3.32gを3時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを20ml留去した後、室温まで冷却した。該反応混合物にテトラヒドロフラン100mlを加え、0℃に冷却後、水素化ホウ素ナトリウム1.01gを加えた。室温で6時間攪拌後、0℃に冷却し、水100mlおよび酢酸エチル100mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸100mlを滴下し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100ml、水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(127)と記す。)5.45gを得た。
本有機硫黄化合物(127)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.61−1.90(7H,m),2.13−2.23(1H,m),2.39−2.51(1H,m),2.67−2.86(2H,m),3.39−3.47(1H,m),3.51−3.60(1H,m),3.85(1H,d),3.92−3.99(4H,m)
参考製造例106
本有機硫黄化合物(127)3.20gに酢酸7mlおよび水3mlを加え、70℃に加熱し、10時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水100mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(128)と記す。)2.59gを得た。
本有機硫黄化合物(128)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.87−1.97(2H,m),2.18−2.25(1H,m),2.42−2.60(5H,m),2.73−2.95(3H,m),3.41−3.51(1H,m),3.55−3.66(1H,m),3.97(1H,d)
参考製造例107
本有機硫黄化合物(128)0.15gをジクロロメタン5mlに溶解し、窒素雰囲気下、−20℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド0.21gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム30mlで希釈し、水30mlを加え、有機層を分離した。水層をクロロホルム30mlで2回抽出し、有機層を合一して、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(129)と記す。)0.16を得た。
本有機硫黄化合物(129)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.41−1.99(5H,m),2.16−2.32(3H,m),2.42−2.58(1H,m),2.70−2.86(2H,m),3.38−3.49(1H,m),3.54−3.68(1H,m),3.87(1H,d)
参考製造例108
本有機硫黄化合物(128)1.49gをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれに0.5Mエチニルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液30mlを加え、0℃で5時間攪拌した。該反応溶液に1N塩酸水溶液50mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一して、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−エチニル−4−ヒドロキシシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(130)と記す。)1.69gを得た。
本有機硫黄化合物(130)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.59−2.28(9H,m),2.28−2.47(1H,m),2.61(1H,s),2.71−2.84(2H,m),3.40−3.48(1H,m),3.52−3.60(1H,m),3.87(1H,d)
参考製造例109
本有機硫黄化合物(130)0.65gをジクロロメタン6mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃でこれにジエチルアミノサルファトリフルオリド0.48gを加え、室温で5時間攪拌した。該反応溶液をクロロホルム20mlで希釈し、水20mlを加えた後に、有機層を分離した。水層をクロロホルム20mlで2回抽出した。有機層を合一して、飽和食塩水50mlで洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−エチニル−4−フルオロシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(131)と記す。)0.31g及び下式に示される2−(4−エチニル−シクロヘキセン−3−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(132)と記す。)0.23gを得た。
本有機硫黄化合物(131)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.73−2.15(6H,m),2.25−2.2.39(2H,m),2.44−2.54(1H,m),2.66(1H,d),2.71−2.84(2H,m),3.40−3.48(1H,m),3.53−3.61(1H,m),3.87(1H,d)
本有機硫黄化合物(132):1:1の異性体混合物
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.68−2.84(9H,m),2.84(1H,d),3.39−3.49(1H,m),3.51−3.66(1H,m),3.89(1H,d),6.10−6.18(2H,m)
参考製造例110
本有機硫黄化合物(128)2.81gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、ピリジン0.75g、メトキシアミン塩酸塩0.79を加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(133)と記す。)2.86gを得た。
本有機硫黄化合物(133)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.50−1.71(2H,m),1.80−1.91(1H,m),1.95−2.08(1H,m),2.16−2.27(1H,m),2.30−2.44(1H,m),2.49−2.57(1H,m),2.62−2.71(1H,m),2.72−2.86(2H,m),3.32−3.48(2H,m),3.52−3.61(1H,m),3.83(3H,s),3.87(1H,d)
参考製造例111
本有機硫黄化合物(128)0.20gをピリジン2mlに溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩0.06gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液にヘキサン50mlを加え、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(ヒドロキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(134)と記す。)0.093gを得た。
本有機硫黄化合物(134)
Figure 2010150199
1H−NMR(CD3OD,TMS):δ(ppm)1.29−1.48(2H,m),1.69−1.85(1H,m),1.87−2.01(1H,m),2.07−2.27(2H,m),2.29−2.38(1H,m),2.51−2.59(1H,m),2.67−2.81(2H,m),3.18−3.22(1H,m),3.26−3.34(2H,m),4.47(1H,br.s)
参考製造例112
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、エトキシアミン塩酸塩0.008gを用いて、参考製造例102に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(エトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(135)と記す。)0.095gを得た。
本有機硫黄化合物(135)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.25(3H,t),1.51−1.72(2H,m),1.79−1.92(1H,m),1.95−2.07(1H,m),2.17−2.27(1H,m),2.31−2.43(1H,m),2.49−2.59(1H,m),2.61−2.71(1H,m),2.72−2.86(2H,m),3.35−3.49(2H,m),3.51−3.61(1H,m),3.85(1H,d),4.05(2H,q)
参考製造例113
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、t−ブトキシアミン塩酸塩0.01gを用いて、参考製造例102に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(t−ブトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(136)と記す。)0.19gを得た。
本有機硫黄化合物(136)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.26(9H,s),1.49−1.70(2H,m),1.75−1.88(1H,m),1.91−2.06(1H,m),2.14−2.25(1H,m),2.27−2.42(1H,m),2.51−2.59(1H,m),2.59−2.70(1H,m),2.71−2.88(2H,m),3.35−3.48(2H,m),3.52−3.68(1H,m),3.86−3.88(1H,m)
参考製造例114
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、O−アリルヒドロキシルアミン塩酸塩0.009gを用いて、参考製造例102に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(O−アリルオキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(137)と記す。)0.061gを得た。
本有機硫黄化合物(137)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.52−1.72(2H,m),1.79−1.94(1H,m),1.96−2.09(1H,m),2.16−2.28(1H,m),2.31−2.42(1H,m),2.50−2.59(1H,m),2.61−2.72(1H,m),2.72−2.86(2H,m),3.38−3.48(2H,m),3.52−3.61(1H,m),3.85−3.88(1H,m),4.52−4.55(2H,m),5.19−5.33(2H,m),5.92−6.04(2H,m)
参考製造例115
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、O−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩0.009gを用いて、参考製造例102に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(O−ベンジルオキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(138)と記す。)0.10gを得た。
本有機硫黄化合物(138)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.49−1.72(2H,m),1.81−2.08(2H,m),2.16−2.27(1H,m),2.30−2.43(1H,m),2.50−2.58(1H,m),2.61−2.70(1H,m),2.72−2.83(2H,m),3.38−3.48(2H,m),3.51−3.61(1H,m),3.84−3.87(1H,m),5.07(2H,s),7.28−7.34(1H,m),7.35−7.36(4H,m)
参考製造例116
本有機硫黄化合物(128)0.20gをピリジン2mlに溶解し、O−カルボキシメチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.06gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(O−カルボキシメチルオキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(139)と記す。)0.094gを得た。
本有機硫黄化合物(139)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.56−1.72(2H,m),1.88−2.11(2H,m),2.17−2.29(1H,m),2.31−2.43(1H,m),2.47−2.56(1H,m),2.60−2.70(1H,m),2.73−2.84(2H,m),3.38−3.43(4H,m),4.57(2H,s)
参考製造例117
本有機硫黄化合物(133)0.16gをジメチルスルホキシド3mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却した。該混合物に60%水素化ナトリウム0.05gを加え、30分間攪拌した後、ヨウ化メチル0.11gを加え、室温にて一晩攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液10mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml、飽和食塩水10mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)プロピオニトリル(以下、本有機硫黄化合物(140)と記す。)0.13gを得た。
本有機硫黄化合物(140)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.31−1.64(2H,m),1.75(3H,s),1.76−1.91(1H,m),2.13−2.32(3H,m),2.48−2.62(2H,m),2.69−2.87(2H,m),3.32−3.47(2H,m),3.55−3.64(1H,m),3.83(3H,s)
参考製造例118
ヨウ化メチルに代えて、ヨウ化エチル0.13gを用いて、参考製造例108に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)ブチロニトリル(以下、本有機硫黄化合物(141)と記す。)0.13gを得た。
本有機硫黄化合物(141)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm):1.27(3H,t),1.43−1.69(2H,m),1.73−1.87(1H,m),2.10−2.31(5H,m),2.49−2.61(2H,m),2.71−2.87(2H,m),3.33−3.47(2H,m),3.55−3.66(1H,m),3.83(3H,s)
参考製造例119
ヨウ化メチルに代えて、1-ヨードプロパン0.14gを用い、参考製造例108に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)ペンタンニトリル(以下、本有機硫黄化合物(142)と記す。)0.055gを得た。
本有機硫黄化合物(142)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.06(3H,t),1.44−1.71(4H,m),1.73−1.86(1H,m),1.94−2.13(2H,m),2.15−2.31(3H,m),2.48−2.61(2H,m),2.73−2.83(2H,m),3.32−3.46(2H,m),3.55−3.65(1H,m),3.83(3H,s)
参考製造例120
ヨウ化メチルに代えて、3−ブロモプロペン0.10gを用いて、参考製造例108に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−3−メチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−4−ペンテンニトリル(以下、本有機硫黄化合物(143)と記す。)0.14gを得た。
本有機硫黄化合物(143)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.41−1.68(2H,m),1.73−1.87(1H,m),2.12−2.33(3H,m),2.47−2.82(5H,m),2.86−2.91(1H,m),3.31−3.48(2H,m),3.61−3.68(1H,m),3.83(3H,s),5.40−5.49(2H,m),5.87−6.02(1H,m)
参考製造例121
ヨウ化メチルに代えて、3−ブロモプロピン0.10gを用いて、参考製造例108に記載の方法に準じて、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−3−メチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)−4−ペンチンニトリル(以下、本有機硫黄化合物(144)と記す。)0.14gを得た。
本有機硫黄化合物(144)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.29−1.47(1H,m),1.50−1.68(1H,m),1.74−1.91(1H,m),2.13−2.35(3H,m),2.43−2.45(1H,m),2.49−2.61(1H,m),2.73−2.86(3H,m),2.91−3.11(2H,m),3.32−3.47(1H,m),3.73−3.89(2H,m),3.83(3H,s)
参考製造例122
本有機硫黄化合物(133)0.45gをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却した。60%水素化ナトリウム0.10gを加え、30分間攪拌した後、N−クロロこはく酸イミド0.20gを加え、室温にて一晩攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液10mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10ml、飽和食塩水10mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−クロロ−2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(145)と記す。)0.39gを得た。
本有機硫黄化合物(145)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.52−1.91(3H,m),2.16−2.29(1H,m),2.34−2.48(2H,m),2.52−2.63(1H,m),2.74−2.89(3H,m),3.36−3.46(1H,m),3.64−3.82(2H,m),3.84(3H,s)
参考製造例123
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル1.00g、テトラヒドロフラン30ml、DL-プロリン0.12gおよびシクロペンタノン1.01gを6時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム0.42gを加え、室温で6時間攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却した後、水10mlおよび酢酸エチル30mlを加えた。該混合物を攪拌しながら1N塩酸50mlを滴下した後、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水30ml、飽和食塩水30mlで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−シクロペンチル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(146)と記す。)1.01gを得た。
本有機硫黄化合物(146)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.46−1.56(1H,m),1.59−1.71(3H,m),1.73−1.85(2H,m),2.02−2.17(2H,m),2.66−2.86(3H,m),3.38−3.56(2H,m),4.03(1H,d)
参考製造例124
シクロペンタノンに代えて、シクロヘキサノン1.14gを用いて、参考製造例114に記載の方法に準じて、下式に示される2−シクロヘキシル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(147)と記す。)1.01gを得た。
本有機硫黄化合物(147)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.16−1.28(1H,m),1.30−1.47(4H,m),1.69−1.77(1H,m),1.79−1.88(3H,m),2.15−2.22(1H,m),2.39−2.49(1H,m),2.70−2.84(2H,m),3.37−3.46(1H,m),3.48−3.56(1H,m),3.80(1H,d)
参考製造例125
シクロペンタノンに代えて、シクロヘプタノン1.23gを用いて、参考製造例114に記載の方法に準じて、下式に示される2−シクロヘキシル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(148)と記す。)1.24gを得た。
本有機硫黄化合物(148)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.50−1.86(11H,m),2.14−2.22(1H,m),2.56−2.62(1H,m),2.70−2.83(2H,m),3.36−3.44(1H,m),3.48−3.56(1H,m),3.84(1H,d)
参考製造例126
シクロペンタノンに代えて、4−メチルシクロヘキサノン1.34gを用いて、参考製造例114に記載の方法に準じて、下式に示される2−(4−メチルシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(149)と記す。)1.12gを得た。
本有機硫黄化合物(149):6/4の異性体混合物
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(149)の主異性体
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.98(3H,d),1.00−1.12(1H,m),1.32−1.97(8H,m),2.45−2.54(1H,m),2.71−2.87(2H,m),3.37−3.59(2H,m),3.92(1H,d)
本有機硫黄化合物(149)の副異性体
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.91(3H,d),1.32−1.97(8H,m),2.14−2.23(1H,m),2.33−2.43(1H,m),2.71−2.87(2H,m),3.37−3.59(2H,m),3.82(1H,d)
参考製造例127
シクロペンタノンに代えて、4,4−ジメチルシクロヘキサノン1.24gを用いて、参考製造例114に記載の方法に準じて、下式に示される2−(4,4−ジメチルシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(150)と記す。)0.98gを得た。
本有機硫黄化合物(150)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)0.93(3H,s),0.94(3H,s),1.25−1.36(2H,m),1.45−1.69(5H,m),1.94−2.03(1H,m),2.30−2.39(1H,m),2.69−2.83(2H,m),3.37−3.46(1H,m),3.48−3.56(1H,m),3.84(1H,d)
参考製造例128
(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル3.31g、テトラヒドロフラン60ml、DL-プロリン0.19gおよび4−シアノシクロヘキサノン2.03gを6時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却した後、水素化ホウ素ナトリウム0.62gを加え、室温で6時間攪拌した。該反応混合物を0℃に冷却した後、水30mlおよび酢酸エチル50mlを加えた。該混合物を攪拌しながら、1N塩酸90mlを滴下した後、酢酸エチル50mlで3回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−シアノシクロヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(151)と記す。)のtrans体(以下、本有機硫黄化合物(151t)と記す。)0.51g及びcis体(以下、本有機硫黄化合物(151c)と記す。)0.59gを得た。
本有機硫黄化合物(151)
Figure 2010150199
本有機硫黄化合物(150c)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.40−1.54(2H,m),1.64−1.79(2H,m),1.89−1.99(1H,m),2.21−2.30(2H,m),2.30−2.38(1H,m),2.41−2.54(2H,m),2.69−2.84(2H,m),3.37−3.47(1H,m),3.51−3.59(1H,m),3.83(1H,d)
本有機硫黄化合物(150t)
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.64−1.88(4H,m),1.95−2.02(1H,m),2.09−2.19(2H,m),2.19−2.29(1H,m),2.41−2.51(1H,m),2.51−2.69(2H,m),3.00−3.05(1H,m),3.41−3.50(1H,m),3.54−3.63(1H,m),3.83(1H,d)
参考製造例129
本有機硫黄化合物(127)0.34gをアセトニトリル10mlに溶解し、1,2−エタンジチオール0.21g、テトラブチルアンモニウムトリブロミド0.05gを加え、室温で1時間攪拌した。該反応混合物に酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水50mlを加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジチアスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(152)と記す。)0.36gを得た。
本有機硫黄化合物(152)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.67−1.83(2H,m),1.88−1.97(1H,m),1.98−2.09(2H,m),2.17−2.30(3H,m),2.36−2.48(1H,m),2.67−2.85(2H,m),3.24−3.36(4H,m),3.48−3.50(1H,m),3.60−3.83(1H,m),3.86(1H,d)
参考製造例130
(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル7.74g、トルエン100ml、DL-プロリン0.23gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール4.81gを3時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを20ml留去した後、室温まで冷却した。該反応混合物にテトラヒドロフラン100mlを加え、0℃に冷却後、水素化ホウ素ナトリウム1.17gを加えた。室温で6時間攪拌後、0℃に冷却し、水100mlおよび酢酸エチル100mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸100mlを滴下し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100ml、水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(153)と記す。)5.00gを得た。
本有機硫黄化合物(153)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.58−1.91(7H,m),2.13−2.22(1H,m),2.39−2.51(1H,m),2.58−2.82(2H,m),3.40−3.50(1H,m),3.53−3.63(1H,m),3.87(1H,d),3.93−3.98(4H,m)
参考製造例131
本有機硫黄化合物(153)5.00gに酢酸14mlおよび水6mlを加え、70℃に加熱し、10時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水100mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(154)と記す。)3.56gを得た。
本有機硫黄化合物(154)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.84−1.97(2H,m),2.17−2.26(1H,m),2.40−2.61(5H,m),2.81−2.85(2H,m),3.44−3.54(1H,m),3.59−3.70(1H,m),3.99(1H,d)
参考製造例132
本有機硫黄化合物(154)0.35gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、ピリジン0.75g、メトキシアミン塩酸塩0.79gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(155)と記す。)0.34gを得た。
本有機硫黄化合物(155)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.55−1.72(2H,m),1.80−1.92(1H,m),1.95−2.11(1H,m),2.17−2.28(1H,m),2.31−2.45(1H,m),2.48−2.58(1H,m),2.61−2.80(3H,m),3.33−3.40(1H,m),3.42−3.50(1H,m),3.55−3.65(1H,m),3.83(3H,s),3.89(1H,d)
参考製造例133
本有機硫黄化合物(115)2.88gをピリジン10mlに溶解し、p−トルエンスルホニルクロライド1.91を加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をトルエン20mlに溶解し、ヨウ化ナトリウム1.50g、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン1.52gを加え、110℃に加熱し、10時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで順次洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1−メチレン−4−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−シクロヘキサン(以下、本有機硫黄化合物(156)と記す。)1.01gを得た。
本有機硫黄化合物(156)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.20−1.31(2H,m),2.03−2.17(4H,m),2.22−2.36(3H,m),2.62−2.74(2H,m),2.95(2H,d),3.16−3.21(2H,m),4.66(2H,s)
参考製造例134
本有機硫黄化合物(156)0.60gをジクロロメタン4mlに溶解し、ブロモホルム0.86g、水酸化ナトリウム0.44g、ベンジルトリエチルアンモニウムクロライド0.02gを加え、超音波照射条件下に30℃で4時間攪拌した。該反応混合物に2N塩酸水溶液20mlを加え、酢酸エチル30mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30ml、飽和食塩水30mlで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される1,1−ジブロモ−6−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−スピロ〔2.5〕オクタン(以下、本有機硫黄化合物(157)と記す。)0.31gを得た。
本有機硫黄化合物(157)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.23−1.34(2H,m),1.39(2H,s),1.59−1.67(2H,m),1.85−1.95(2H,m),2.07−2.15(2H,m),2.16−2.25(1H,m),2.63−2.75(2H,m),2.99(2H,d),3.17−3.21(2H,m)
参考製造例135
ブロモホルムに代えて、クロロホルム0.71gを用いて、参考製造例125に記載の方法に準じて、下式に示される1,1−ジクロロ−6−(3,3,3−トリフルオロプロピルスルホニルメチル)−スピロ〔2.5〕オクタン(以下、本有機硫黄化合物(158)と記す。)0.41gを得た。
本有機硫黄化合物(158)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.24−1.35(2H,m),1.53−1.62(4H,m),1.84−1.93(2H,m),2.08−2.15(2H,m),2.16−2.26(1H,m),2.63−2.75(2H,m),2.99(2H,d),3.18−3.22(2H,m)
参考製造例136
本有機硫黄化合物(154)0.46gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、ピリジン0.86g、30%エトキシアミン塩酸塩水溶液0.86gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(159)と記す。)0.34gを得た。
本有機硫黄化合物(159)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.25(3H,t),1.55−1.73(2H,m),1.76−1.92(1H,m),1.94−2.09(1H,m),2.16−2.29(1H,m),2.31−2.44(1H,m),2.48−2.57(1H,m),2.62−2.79(3H,m),3.36−3.51(2H,m),3.54−3.65(1H,m),3.88(1H,d),4.08(2H,q)
参考製造例137
(3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル4.00g、トルエン50ml、DL-プロリン0.15gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール2.28gを3時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを30ml留去した後、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム0.25g、N,N−ジメチルホルムアミド2mlを加えた。室温で6時間攪拌後、0℃に冷却し、水50mlおよび酢酸エチル50mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸20mlを滴下し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(160)と記す。)4.41gを得た。
本有機硫黄化合物(160)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.51−2.22(8H,m),2.40−2.51(1H,m),2.64−2.83(2H,m),3.37−3.48(1H,m),3.49−3.61(1H,m),3.86−3.89(1H,m),3.90−3.99(4H,m)
参考製造例138
本有機硫黄化合物(160)4.41gに酢酸14mlおよび水6ml、メトキシアミン塩酸塩1.50g、酢酸ナトリウム1.47gを加え、100℃に加熱し、10時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水100mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−メトキシイミノシクロヘキシル)−2−(3−(トリフルオロメチル)−3,4,4,4−ペンタフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(161)と記す。)3.61gを得た。
本有機硫黄化合物(161)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.52−1.72(2H,m),1.81−1.91(1H,m),1.96−2.08(1H,m),2.16−2.28(1H,m),2.31−2.44(1H,m),2.50−2.57(1H,m),2.62−2.82(3H,m),3.33−3.48(2H,m),3.53−3.63(1H,m),3.83(3H,s),3.89(1H,d)
参考製造例139
(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルスルホニル)アセトニトリル5.40g、トルエン60ml、DL-プロリン0.18gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール2.77gを3時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを40ml留去した後、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム0.61g、N,N−ジメチルホルムアミド3mlを加えた。室温で6時間攪拌後、0℃に冷却し、水50mlおよび酢酸エチル50mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸20mlを滴下し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣に酢酸14mlおよび水6mlを加え、100℃に加熱し、8時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル100mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水100mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル100mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(162)と記す。)2.94gを得た。
本有機硫黄化合物(162)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.83−1.98(2H,m),2.17−2.26(1H,m),2.38−2.59(5H,m),2.67−2.97(3H,m),3.44−3.54(1H,m),3.60−3.70(1H,m),4.00(1H,d)
参考製造例140
本有機硫黄化合物(162)2.69gをテトラヒドロフラン12mlに溶解し、ピリジン0.52g、メトキシアミン塩酸塩0.55を加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(163)と記す。)2.86gを得た。
本有機硫黄化合物(163)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.49−1.73(2H,m),1.77−1.91(1H,m),1.95−2.09(1H,m),2.17−2.27(1H,m),2.31−2.43(1H,m),2.49−2.57(1H,m),2.62−2.86(3H,m),3.32−3.39(1H,m),3.42−3.53(1H,m),3.55−3.66(1H,m),3.84(3H,s),3.90(1H,d)
参考製造例141
(4,4,4−トリフルオロブチルスルホニル)アセトニトリル24.10g、トルエン200ml、DL-プロリン1.11gおよび1,4−シクロヘキサンジオンモノエチレンケタール16.58gを5時間、還流条件下で加熱攪拌した。該反応混合物よりトルエンを100ml留去した後、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム1.89g、N,N−ジメチルホルムアミド5mlを加えた。室温で12時間攪拌後、0℃に冷却し、水200mlおよび酢酸エチル200mlを加えた。該溶液を攪拌しながら、1N塩酸100mlを滴下し、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水100ml、飽和食塩水100mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(1,4−ジオキサスピロ〔4,5〕デカ−8−イル)−2−(4,4,4−トリオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(164)と記す。)22.03gを得た。
本有機硫黄化合物(164)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.56−2.49(13H,m),3.27−3.43(2H,m),3.81(1H,d),3.90−4.00(4H,m)
参考製造例142
本有機硫黄化合物(164)20.03gに酢酸70mlおよび水30mlを加え、100℃に加熱し、8時間攪拌した。該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル300mlを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水300mlにゆっくりと加えた。該溶液を1時間攪拌し、酢酸エチル200mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水300ml、飽和食塩水300mlで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−(4−オキソシクロヘキシル)−2−(4,4,4−トリオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(165)と記す。)15.82gを得た。
本有機硫黄化合物(165)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.81−1.99(2H,m),2.17−2.64(10H,m),2.82−2.95(1H,m),3.30−3.89(2H,m),3.93(1H,d)
参考製造例143
本有機硫黄化合物(165)3.11gをテトラヒドロフラン10mlに溶解し、ピリジン0.87g、メトキシアミン塩酸塩0.92gを加え、室温にて3時間攪拌した。該反応液に1N塩酸水溶液30mlを加え、酢酸エチル50mlで2回抽出した。有機層を合一し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50ml、飽和食塩水50mlで洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、下式に示される2−〔4−(メトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(4,4,4−トリオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(166)と記す。)3.26gを得た。
本有機硫黄化合物(166)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.49−2.08(4H,m),2.14−2.44(6H,m),2.47−2.57(1H,m),2.59−2.70(1H,m),3.28−3.45(3H,m),3.80−3.85(4H,m)
参考製造例144
ヒドロキシルアミン塩酸塩に代えて、エトキシアミン塩酸塩1.72gを用いて、参考製造例104に記載の方法に準じて、2−〔4−(エトキシイミノ)シクロヘキシル〕−2−(4,4,4−トリオロブチルスルホニル)アセトニトリル(以下、本有機硫黄化合物(167)と記す。)2.87gを得た。
本有機硫黄化合物(167)
Figure 2010150199
1H−NMR(CDCl3,TMS):δ(ppm)1.25(3H,t),1.46−2.07(4H,m),2.14−2.43(6H,m),2.48−2.56(1H,m),2.59−2.70(1H,m),3.28−3.44(3H,m),3.83(1H,d),4.05(2H,q)
次に、本発明の有害生物防除組成物の製剤例を示す。なお、部は重量部を示す。
製剤例1
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにアニススタ−油4部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例2
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物20部、並びにアンゲリカ油20部の混合物に、ソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
製剤例3
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.2部、並びにアンブレート油0.3部の混合物をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
製剤例4
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05部、イランイラン油0.05部、並びにネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
製剤例5
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2部、並びにオニオン油3部をジエチレングリコールモノエチルエーテル80部に溶解し、これに炭酸プロピレン15部を混合して、スポットオン液剤を得る。
製剤例6
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにオレガノ油5部をジエチレングリコールモノエチルエーテル70部に溶解し、これに2−オクチルドデカノール20部を混合して、ポアオン液剤を得る。
製剤例7
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05g、並びにガーリック油0.05gの混合物を、プロピレングリコール2mlに溶解させ、4.0×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱式くん煙剤を得る。
製剤例8
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにカルダモン油4部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例9
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物20部、並びにキャロットシード油20部の混合物に、ソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
製剤例10
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.2部、並びにクローブ油0.3部の混合物をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
製剤例11
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05部、ゲットウ油0.05部、並びにネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
製剤例12
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2部、並びにシソ油3部をジエチレングリコールモノエチルエーテル80部に溶解し、これに炭酸プロピレン15部を混合して、スポットオン液剤を得る。
製剤例13
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにシトロネラ油5部をジエチレングリコールモノエチルエーテル70部に溶解し、これに2−オクチルドデカノール20部を混合して、ポアオン液剤を得る。
製剤例14
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05g、並びにシナモン油0.05gの混合物を、プロピレングリコール2mlに溶解させ、4.0×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱式くん煙剤を得る。
製剤例15
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにスギ油4部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例16
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物20部、並びにスペアミント油20部の混合物に、ソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
製剤例17
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.2部、並びにセイヨウニッケイ油0.3部の混合物をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
製剤例18
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05部、セイヨウノコギリソウ油0.05部、並びにネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
製剤例19
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2部、並びにセージ油3部をジエチレングリコールモノエチルエーテル80部に溶解し、これに炭酸プロピレン15部を混合して、スポットオン液剤を得る。
製剤例20
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにセロリ油5部をジエチレングリコールモノエチルエーテル70部に溶解し、これに2−オクチルドデカノール20部を混合して、ポアオン液剤を得る。
製剤例21
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05g、並びにタイム油0.05gの混合物を、プロピレングリコール2mlに溶解させ、4.0×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱式くん煙剤を得る。
製剤例22
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにチェダーリーフ油4部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例23
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物20部、並びにネロリ油20部の混合物に、ソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
製剤例24
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.2部、並びにパイン油0.3部の混合物をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
製剤例25
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05部、バジル油0.05部、並びにネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
製剤例26
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2部、並びにハッカ油3部をジエチレングリコールモノエチルエーテル80部に溶解し、これに炭酸プロピレン15部を混合して、スポットオン液剤を得る。
製剤例27
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにパルマロ−サ油5部をジエチレングリコールモノエチルエーテル70部に溶解し、これに2−オクチルドデカノール20部を混合して、ポアオン液剤を得る。
製剤例28
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05g、並びにバレリアン油0.05gの混合物を、プロピレングリコール2mlに溶解させ、4.0×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱式くん煙剤を得る。
製剤例29
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにヒソップ油4部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例30
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物20部、並びにヒノキ油20部の混合物に、ソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
製剤例31
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.2部、並びにヒバ油0.3部の混合物をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
製剤例32
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05部、ピメンタ油0.05部、並びにネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
製剤例33
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2部、並びにフェンネル油3部をジエチレングリコールモノエチルエーテル80部に溶解し、これに炭酸プロピレン15部を混合して、スポットオン液剤を得る。
製剤例34
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにベイ油5部をジエチレングリコールモノエチルエーテル70部に溶解し、これに2−オクチルドデカノール20部を混合して、ポアオン液剤を得る。
製剤例35
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05g、並びにペニロイヤル油0.05gの混合物を、プロピレングリコール2mlに溶解させ、4.0×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱式くん煙剤を得る。
製剤例36
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにペパーミント油4部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例37
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物20部、並びにぺリラ油20部の混合物に、ソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
製剤例38
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.2部、並びにベルガモット油0.3部の混合物をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
製剤例39
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05部、ベルバー油0.05部、並びにネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
製剤例40
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2部、並びにマジョラム油3部をジエチレングリコールモノエチルエーテル80部に溶解し、これに炭酸プロピレン15部を混合して、スポットオン液剤を得る。
製剤例41
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにマンダリン油5部をジエチレングリコールモノエチルエーテル70部に溶解し、これに2−オクチルドデカノール20部を混合して、ポアオン液剤を得る。
製剤例42
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05g、並びにヨロイグサ油0.05gの混合物を、プロピレングリコール2mlに溶解させ、4.0×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱式くん煙剤を得る。
製剤例43
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにラバンディン油4部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく撹拌混合して乳剤を得る。
製剤例44
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物20部、並びにラベンダー油20部の混合物に、ソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
製剤例45
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.2部、並びにローズマリー油0.3部の混合物をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
製剤例46
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05部、パチョリ油0.05部、並びにネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
製剤例47
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物2部、並びにゼラニウム油3部をジエチレングリコールモノエチルエーテル80部に溶解し、これに炭酸プロピレン15部を混合して、スポットオン液剤を得る。
製剤例48
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物5部、並びにベチパー油5部をジエチレングリコールモノエチルエーテル70部に溶解し、これに2−オクチルドデカノール20部を混合して、ポアオン液剤を得る。
製剤例49
本有機硫黄化合物(1)〜(78)及び(101)〜(167)からなる群より選ばれる1種の有機硫黄化合物0.05g、並びにカミツレ油0.05gの混合物を、プロピレングリコール2mlに溶解させ、4.0×4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸させて、加熱式くん煙剤を得る。
本発明の有害生物防除組成物は、有害生物に対し優れた防除効力を有しており、有用である。

Claims (8)

  1. 下記式(I)
    Figure 2010150199
    〔式中、
    Cyは群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基、群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリール基、群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい3〜7員のシクロアルキル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい5〜7員のシクロアルケニル基を表し、
    1はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
    2はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、-C(=G)R4、シアノ基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
    3は少なくとも1つのフッ素原子を含むC1〜C5ハロアルキル基又はフッ素原子を表し、
    Gは酸素原子又は硫黄原子を表し、
    4はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ヒドロキシル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
    mは0又は1を表し、nは0、1又は2を表し、
    群E1は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C6鎖式炭化水素基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、-OR5、-SR5、-S(=O)R5、-S(=O)25、-C(=O)R6、-OC(=O)R7、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基及びハロゲン原子からなる一価基の群を表し、
    群E2は、群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC2−C6アルカンジイル基、群Lから選ばれる基で置換されていてもよい1,3−ブタジエン−1,4−ジイル基、-G-T-G-及び-T-G-T-からなる二価基の群を表し、
    群E3は、=O、=NO-R5、=C=CH2及び=C(R8)R9からなる二価基の群を表し、
    Tはメチレン基又はエチレン基を表し、
    5は群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基又は群Lから選ばれる基で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基を表し、
    6はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ヒドロキシル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
    7はハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、アミノ基、C2〜C5環状アミノ基又は水素原子を表し、
    8およびR9は同一または相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4鎖式炭化水素基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、
    群Lは、ヒドロキシル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニルオキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニルオキシ基、アミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルアミノ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいジ(C1〜C4アルキル)アミノ基、C2〜C5環状アミノ基、-C(=O)R6、-OC(=O)R7及びハロゲン原子からなる群を表す。〕
    で示される有機硫黄化合物と、
    下記の群Aから選ばれる植物精油とを含有する有害生物防除組成物。
    群A:
    アニススタ−油、アンゲリカ油、アンブレート油、イランイラン油、オニオン油、オレガノ油、ガーリック油、カルダモン油、キャロットシード油、クローブ油、ゲットウ油、シソ油、シトロネラ油、シナモン油、ショウガ油、ショウブ油、スギ油、スペアミント油、セイヨウニッケイ油、セイヨウノコギリソウ油、セージ油、セロリ油、タイム油、チェダーリーフ油、ネロリ油、パイン油、バジル油、ハッカ油、パルマロ−サ油、バレリアン油、ヒソップ油、ヒノキ油、ヒバ油、ピメンタ油、フェンネル油、ベイ油、ペニロイヤル油、ペパーミント油、ぺリラ油、ベルガモット油、ベルバー油、マジョラム油、マンダリン油、ヨロイグサ油、ラバンディン油、ラベンダー油及びローズマリー油からなる群。
  2. 式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である請求項1記載の組成物。
  3. 式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよい5〜6員のヘテロアリール基である請求項1記載の組成物。
  4. 式(I)において、Cyが群E1〜E2より選ばれる基で置換されていてもよいピリジル基である請求項1記載の組成物。
  5. 式(I)において、Cyが群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい3〜7員のシクロアルキル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよい5〜7員のシクロアルケニル基である請求項1記載の組成物。
  6. 式(I)において、Cyが群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキシル基又は群E1〜E3より選ばれる基で置換されていてもよいシクロヘキセニル基である請求項1記載の組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか記載の組成物を、有害生物又は有害生物の生息場所に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
  8. 請求項1〜6のいずれか記載の組成物を、有害生物の防除の為の使用。
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CN102228061A (zh) * 2011-04-27 2011-11-02 董书法 一种植物源杀虫剂及其制备方法、使用方法和用途

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