JP2010143710A - スキュー補正装置及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの傾き度合が大きな場合にも対応可能なスキュー補正装置及び記録装置を提供する。
【解決手段】搬送ローラーの回動に伴って搬送方向の上流側から下流側へ搬送されるシートPの先端部Sをレジストローラー29に当接させて撓み変形させる過程でシートPの位置補正を行うスキュー補正装置であって、搬送ローラーとレジストローラー29との間に搬送方向と交差する幅方向に間隔を有して設けられ、シートPにおける幅方向の両側端をそれぞれ案内可能な1対のサイドガイド42,43を備える。
【選択図】図2
【解決手段】搬送ローラーの回動に伴って搬送方向の上流側から下流側へ搬送されるシートPの先端部Sをレジストローラー29に当接させて撓み変形させる過程でシートPの位置補正を行うスキュー補正装置であって、搬送ローラーとレジストローラー29との間に搬送方向と交差する幅方向に間隔を有して設けられ、シートPにおける幅方向の両側端をそれぞれ案内可能な1対のサイドガイド42,43を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、スキュー補正装置、該スキュー補正装置を備えた記録装置に関する。
従来から、記録材(インク)をシートに対して付着させる記録装置として、インクジェット式プリンター(以下、「プリンター」という。)が広く知られている。このプリンターは、記録ヘッドに供給されるインクを記録ヘッドに形成されたノズルから記録用紙などのシートに対して噴射することにより印刷(記録)を施すようになっている。
このようなプリンターでは、シートが傾いた状態で搬送されると、シートにシワや折れを生じさせる虞があると共に、該シートに対して傾いた印刷が施されて印刷品質を低下させる原因となっていた。そこで、例えば特許文献1に記載されるように、搬送経路に対して傾いた状態で供給されるシートの傾き(スキュー)を補正する機構を備えたものがある。
すなわち、特許文献1のプリンターでは、シートの搬送方向の上流側から下流側に該シートを搬送ローラーの回転に伴って送出すると共に、該シートの下流端となる先端を回転停止した状態にあるレジストローラーに当接させることにより、そのシートの先端付近を撓ませるようにしている。そのため、シートは搬送経路に対する傾きが解消されるように回転してスキューが補正され、その後、先端が当接したレジストローラーの回転駆動に伴って印刷が施される印刷部へ搬送されるようになっている。
特開平8−295439号公報
ところで、特許文献1のプリンターでは、変形したシート自身の復元力に依存して該シートを回転させているため、シートが大きく傾いた状態で搬送された場合には、その傾きが十分に補正されない虞があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートの傾き度合が大きな場合にも対応可能なスキュー補正装置及び記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のスキュー補正装置は、搬送ローラーの回動に伴って搬送方向の上流側から下流側へ搬送されるシートの先端をゲート部材に当接させて撓み変形させる過程で前記シートの位置補正を行うスキュー補正装置であって、前記搬送ローラーと前記ゲート部材との間に前記搬送方向と交差する幅方向に間隔を有して設けられ、前記シートにおける前記幅方向の両側端をそれぞれ案内可能な1対のサイドガイドを備える。
この構成によれば、搬送ローラーにより搬送方向の下流側へ搬送されたシートは、1対のサイドガイドにより幅方向の両側端が案内されてゲート部材へ搬送される。すなわち、シートが大きく傾いた状態で送出された場合には、ゲート部材へ搬送される途中にサイドガイドによってその傾きが大まかに補正される。したがって、シートがゲート部材に当接した際には、その傾き度合が小さくなっているため、ゲート部材に当接するのに伴う撓み変形により、シートの傾きを十分に補正することができる。すなわち、シートの傾き度合が大きな場合にも対応することができる。
本発明のスキュー補正装置において、前記1対のサイドガイドの前記搬送方向の上流側における前記幅方向の間隔は、前記搬送方向の下流側における前記幅方向の間隔よりも広い。
この構成によれば、1対のサイドガイドの幅方向の間隔は、搬送方向の上流側において広いため、搬送ローラーによって供給されたシートをサイドガイド間に容易に導入することができる。さらに、1対のサイドガイドの幅方向の間隔は、搬送方向の下流側において狭いため、サイドガイド間に導入されたシートをサイドガイドと摺接するように搬送することにより、傾きを大まかに補正することができる。
本発明のスキュー補正装置は、前記1対のサイドガイドを振動させる振動装置をさらに備える。
この構成によれば、振動装置は1対のサイドガイドを振動させる。すなわち、サイドガイドは、接触したシートに対して力を与えることになるため、該シートとサイドガイドとの向きが異なる場合には、シートには傾きが補正される方向に力が付与されることとなる。したがって、シートの傾きの補正効果を高めることができる。
この構成によれば、振動装置は1対のサイドガイドを振動させる。すなわち、サイドガイドは、接触したシートに対して力を与えることになるため、該シートとサイドガイドとの向きが異なる場合には、シートには傾きが補正される方向に力が付与されることとなる。したがって、シートの傾きの補正効果を高めることができる。
本発明のスキュー補正装置は、前記搬送ローラーによって搬送される前記シートを鉛直方向の下方から支持して前記ゲート部材へ案内する第1の案内部材と、該第1の案内部材よりも鉛直方向の上方位置に設けられ前記シートを前記ゲート部材へ案内する第2の案内部材とをさらに備える。
この構成によれば、ゲート部材に当接して撓み変形したシートは、第1の案内部材、第2の案内部材、及び1対のサイドガイドによって、その幅方向及び上下方向の移動が規制される。すなわち、搬送されるシートをゲート部材へ円滑に案内して位置補正を行うことができる。
本発明の記録装置は、上記スキュー補正装置と、前記位置補正が施された前記シートに対して記録処理を施す記録手段とを備える。
この構成によれば、スキュー補正装置によってその搬送方向に対する傾きが補正されたシートに対して記録を施すため、シートに対する記録ずれを抑制してその記録品質を向上させることができる。
この構成によれば、スキュー補正装置によってその搬送方向に対する傾きが補正されたシートに対して記録を施すため、シートに対する記録ずれを抑制してその記録品質を向上させることができる。
以下、本発明を記録装置の一種であるプリンターに具体化した実施形態を図1及び図2を用いて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、各図中に矢印で示した方向を基準として示すものとする。
図1に示すプリンター11は、A1判又はB1判程度のサイズに対応可能な印刷を行うことができる大型のインクジェット式プリンターである。プリンター11は本体フレーム12を備えるとともに、本体フレーム12の背面側には記録用紙などのシートPをセット可能なセット部13が設けられている。
また、本体フレーム12内には、セット部13にセットされたシートPを繰り出すための繰り出しローラー14と、繰り出されたシートPの位置補正を行うスキュー補正装置15と、位置補正が施されたシートPに印刷処理を施す記録手段としての印刷装置16とが収容されている。さらに、本体フレーム12の前面側には、印刷処理が施されて本体フレーム12から排出されるシートPをガイドする排出部17が設けられている。
印刷装置16は、左右方向(図1において紙面と直交する方向)に延びるとともに、左右両端が本体フレーム12に支持された棒状のガイド軸18と、ガイド軸18に左右方向への往復移動可能に支持されたキャリッジ19と、キャリッジ19の下面側に設けられた記録ヘッド20とを備えている。そして、キャリッジ19はキャリッジモーター(図示略)の駆動に伴って主走査方向となる左右方向に移動可能となっている。
本体フレーム12内には、インクを収容したインクカートリッジ(図示略)が着脱可能に装着されるとともに、装着されたインクカートリッジは、インク供給路(図示略)の上流端に接続されるようになっている。キャリッジ19には、このインク供給路の下流端が接続されたバルブユニット21が搭載されている。そして、インクカートリッジに収容されたインクは、図示しない加圧ポンプによってインク供給路を通じてバルブユニット21に圧送され、バルブユニット21から記録ヘッド20に供給されるようになっている。また、記録ヘッド20の下面側には、インクを吐出可能なノズル開口(図示略)が設けられている。
キャリッジ19の下方には、記録ヘッド20の後方となる位置に給送ローラー対22が、給送ローラー対22の前方であって記録ヘッド20の下方となる位置にシートPの支持台であるプラテン23が、プラテン23の前方となる位置に給送ローラー対24が設けられている。そして、給送ローラー対22,24によって搬送方向下流側となる前側に向かってシートPを所定距離搬送する給送処理と、キャリッジ19とともに主走査方向(左右方向)に移動する記録ヘッド20のノズル開口からインクを吐出する印刷処理とを交互に行うことにより、シートPに対する記録処理が行われるようになっている。
また、スキュー補正装置15は、印刷装置16へ向けてシートPを搬送するための搬送経路25の途中に設けられている。具体的には、搬送経路25上には、繰り出しローラー14によって繰り出されたシートPを搬送方向下流側である前側に向かって搬送するために、駆動軸26の回転駆動に伴って回動される金属製の搬送ローラー27と、搬送ローラー27よりも搬送方向下流側(前側)に位置するとともに駆動軸28の回転駆動に伴って回動されるレジストローラー29とが設けられている。そして、搬送ローラー27の下方には、搬送ローラー27の回動に伴って回動軸30を中心に回動する硬質ゴム製の従動ローラー31が搬送ローラー27と対をなすように設けられている。また、レジストローラー29の下方には、レジストローラー29の回動に伴って回動軸32を中心に回動する従動ローラー33がレジストローラー29と対をなすように設けられている。
スキュー補正装置15においては、レジストローラー29の回動を停止させた状態で、搬送ローラー27を図1における反時計回り方向に回動させることによって、シートPを前側に向かって搬送し、レジストローラー29に突き当てる。そして、その状態からさらに所定時間搬送ローラー27を回動させることで、シートPのスキュー補正を行うようになっている。
ここでスキュー補正とは、図2に示すように、平面視矩形状のシートPの左右方向に延びる先端部Sが搬送方向(前後方向)と直交する整列状態(図2に実線で示す状態)となるようにシートPの位置補正を行うことをいう。すなわち、適切に記録処理を行うためには、印刷装置16に対して整列状態でシートPを供給する必要があるが、繰り出しあるいは搬送の過程でシートPの先端部Sが搬送方向に対して非直交となる斜行状態(図2に二点鎖線で示す状態)となってしまうことがあるため、スキュー補正装置15によってシートPの位置補正を行うようにしている。
具体的には、例えばシートPの右端Sr側が先行する斜行状態で搬送されていた場合には、シートPの先端部Sの右端Sr側が先にレジストローラー29に突き当たる。そして、その状態でさらに搬送ローラー27を回転駆動させることで、シートPは徐々に上方向に撓みながらレジストローラー29に突き当たった右端Sr側を支点として回転し、先端部Sの左端Sl側がレジストローラー29に突き当たって位置補正が行われる。こうした位置補正が行われた後、レジストローラー29を図1における反時計回り方向に回動させることで、整列されたシートPを印刷装置16側に搬送するようになっている。
次に、このスキュー補正装置15の構成について詳述する。
図1に示すように、搬送経路25には搬送ローラー27に近接して配置された搬送経路形成部材34と、従動ローラー31に近接して配置された搬送経路形成部材35と、レジストローラー29に近接して配置された搬送経路形成部材36と、従動ローラー33に近接して配置された第1の案内部材としての搬送経路形成部材37とが設けられている。そして、シートPは印刷処理が施される表面(上面)側が搬送経路形成部材34,36に案内されるともに、裏面(下面)側が搬送経路形成部材35,37に案内されながら、搬送経路25を上流側(後側)から下流側(前側)に向かって搬送されるようになっている。
図1に示すように、搬送経路25には搬送ローラー27に近接して配置された搬送経路形成部材34と、従動ローラー31に近接して配置された搬送経路形成部材35と、レジストローラー29に近接して配置された搬送経路形成部材36と、従動ローラー33に近接して配置された第1の案内部材としての搬送経路形成部材37とが設けられている。そして、シートPは印刷処理が施される表面(上面)側が搬送経路形成部材34,36に案内されるともに、裏面(下面)側が搬送経路形成部材35,37に案内されながら、搬送経路25を上流側(後側)から下流側(前側)に向かって搬送されるようになっている。
搬送経路形成部材35,37の間には、搬送されるシートPの先端部を上側に持ち上げて撓み変形を開始させる下側ガイド手段38が配設されている。また、搬送経路形成部材34の前端側には、下側ガイド手段38に案内されて搬送方向を斜め上方向に向かうシートPを上側から押さえる上側ガイド手段40が設けられている。さらに、搬送経路形成部材36の後端側には、シートPの先端部をレジストローラー29の方に導く第2の案内部材としてのガイド板41が設けられている。すなわち、スキュー補正装置15においては、下側ガイド手段38によってシートPを誘導して上側ガイド手段40及びガイド板41によってシートPの撓み変形をコントロールすることで、より精度よく位置補正を行うようにしている。
次にシートPの搬送方向において搬送ローラー27とレジストローラー29との間に配置されたサイドガイド42,43について説明する。
図2に示すように、前後方向に延びる平面視矩形状の左右1対のサイドガイド42,43は、シートPの搬送方向(前後方向)と交差する幅方向(左右方向)において搬送経路25の左右両外側となる位置に対をなすように設けられている。そしてサイドガイド42,43は、搬送されるシートPを左右両側からレジストローラー29へ案内するようになっている。すなわち、搬送経路25は、上下方向の範囲が搬送経路形成部材34〜37によって決定されるのに対し、左右方向の範囲がサイドガイド42,43により決定されるようになっている。
図2に示すように、前後方向に延びる平面視矩形状の左右1対のサイドガイド42,43は、シートPの搬送方向(前後方向)と交差する幅方向(左右方向)において搬送経路25の左右両外側となる位置に対をなすように設けられている。そしてサイドガイド42,43は、搬送されるシートPを左右両側からレジストローラー29へ案内するようになっている。すなわち、搬送経路25は、上下方向の範囲が搬送経路形成部材34〜37によって決定されるのに対し、左右方向の範囲がサイドガイド42,43により決定されるようになっている。
なお、この1対のサイドガイド42,43は、左右方向における双方の間隔が前方で狭く、後方で広くなるように略V字状に非平行な態様で設けられている。ただし、各サイドガイド42,43において最も狭い前端部の間隔は、プリンター11で印刷可能なシートPの最大幅以上とされている。
また、各サイドガイド42,43には、該サイドガイド42,43を振動させるバイブレーターなどの振動装置44がそれぞれ取り付けられている。
そこで次に、このようなスキュー補正装置15においてシートPが搬送されてスキュー補正がなされる作用について、図2に基づいて説明する。
そこで次に、このようなスキュー補正装置15においてシートPが搬送されてスキュー補正がなされる作用について、図2に基づいて説明する。
さて、シートPは、例えば右端Sr側が先行する斜行状態で搬送されると、シートPの幅よりも広い間隔となっているサイドガイド42,43の後端側から該サイドガイド42,43間に侵入する。そして、シートPの先端部Sの左端Sl側が左側に配置されたサイドガイド42に当接する、もしくは、先端部Sよりも後方位置において、シートPの右側端Rが右側に配置されたサイドガイド43に当接する。
すると、各サイドガイド42,43は振動装置44の作用によって振動しているため、サイドガイド42,43に到達したシートPは押し返される方向に力を受けることとなる。すなわち、シートの先端部Sの左端Slは、左側のサイドガイド42から右方向への力を受けるとともに、シートPの右側端Rは左方向への力を受けてシートPが回転する。
そして、サイドガイド42,43は前方にかけてその左右方向の間隔が狭くなっているため、搬送ローラー27が回転駆動されてシートPがレジストローラー29側となる前側へ送られるにつれて、シートPはサイドガイド42,43に沿うように大まかに位置補正される。
また、このように斜行状態が緩和されるシートPは、その上下方向を搬送経路形成部材37及びガイド板41に案内されて先端部Sの右端Sr側が先にレジストローラー29に突き当たる。すると、シートPは徐々に撓み変形するとともに、レジストローラー29に突き当たった右端Sr側を支点として回転し、整列状態となるように位置補正が行われる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)搬送ローラー27により搬送方向の下流側(前側)へ搬送されたシートPは、1対のサイドガイド42,43により幅方向の両側端が案内されてレジストローラー29へ搬送される。すなわち、シートPが大きく傾いた状態で送出された場合には、レジストローラー29へ搬送される途中にサイドガイド42,43によってその傾きが大まかに補正される。したがって、シートPがレジストローラー29に当接した際には、その傾き度合が小さくなっているため、レジストローラー29に当接するのに伴う撓み変形により、シートPの傾きを十分に補正することができる。すなわち、シートPの傾き度合が大きな場合にも対応することができる。
(1)搬送ローラー27により搬送方向の下流側(前側)へ搬送されたシートPは、1対のサイドガイド42,43により幅方向の両側端が案内されてレジストローラー29へ搬送される。すなわち、シートPが大きく傾いた状態で送出された場合には、レジストローラー29へ搬送される途中にサイドガイド42,43によってその傾きが大まかに補正される。したがって、シートPがレジストローラー29に当接した際には、その傾き度合が小さくなっているため、レジストローラー29に当接するのに伴う撓み変形により、シートPの傾きを十分に補正することができる。すなわち、シートPの傾き度合が大きな場合にも対応することができる。
(2)1対のサイドガイド42,43の幅方向の間隔は、搬送方向の上流側(後側)において広いため、搬送ローラー27によって供給されたシートPをサイドガイド42,43間に容易に導入することができる。さらに、1対のサイドガイド42,43の幅方向の間隔は、搬送方向の下流側(前側)において狭いため、サイドガイド42,43間に導入されたシートPをサイドガイド42,43と摺接するように搬送することにより、傾きを大まかに補正することができる。
(3)振動装置44は1対のサイドガイド42,43を振動させる。すなわち、サイドガイド42,43は、接触したシートPに対して力を与えることになるため、該シートPとサイドガイド42,43との向きが異なる場合には、シートPには傾きが補正される方向に力が付与されることとなる。したがって、シートPの傾きの補正効果を高めることができる。
(4)レジストローラー29に当接して撓み変形したシートPは、搬送経路形成部材37、ガイド板41及び1対のサイドガイド42,43によって、その幅方向及び上下方向の移動が規制される。すなわち、搬送されるシートPをレジストローラー29へ円滑に案内して位置補正を行うことができる。
(5)スキュー補正装置15によってその搬送方向に対する傾きが補正されたシートPに対して記録を施すため、シートPに対する記録ずれを抑制してその記録品質を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・シートPの剛性が高い場合、搬送ローラー27によって前側へ搬送されたシートPはその形状を維持した状態でレジストローラー29まで搬送されて突き当たる。したがって、ガイド板41及び搬送経路形成部材37を設けない構成、もしくはどちらか一方のみを設ける構成としてもよい。
・シートPの剛性が高い場合、搬送ローラー27によって前側へ搬送されたシートPはその形状を維持した状態でレジストローラー29まで搬送されて突き当たる。したがって、ガイド板41及び搬送経路形成部材37を設けない構成、もしくはどちらか一方のみを設ける構成としてもよい。
・上記実施形態において、振動装置44を設けない構成としてもよい。
・上記実施形態において、1対のサイドガイド42,43は互いに平行な態様で設けてもよい。
・上記実施形態において、1対のサイドガイド42,43は互いに平行な態様で設けてもよい。
・ゲート部材はレジストローラー29に限らず、上下方向に移動可能な板状の部材として実現することもできる。
・上記実施形態では、記録装置を大型のインクジェット式プリンター11に具体化したが、この限りではなく、例えば、A4サイズ対応程度の小型の記録装置や、電子写真方式等他の方式のプリンター、FAX装置、コピー装置、あるいはこれら複数機能を備えた複合機等に上記実施形態のスキュー補正装置を備えるようにしてもよい。さらに、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
・上記実施形態では、記録装置を大型のインクジェット式プリンター11に具体化したが、この限りではなく、例えば、A4サイズ対応程度の小型の記録装置や、電子写真方式等他の方式のプリンター、FAX装置、コピー装置、あるいはこれら複数機能を備えた複合機等に上記実施形態のスキュー補正装置を備えるようにしてもよい。さらに、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状態、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…プリンター(記録装置)、15…スキュー補正装置、16…印刷装置(記録手段)、27…搬送ローラー、29…レジストローラー(ゲート部材)、37…搬送経路形成部材(第1の案内部材)、41…ガイド板(第2の案内部材)、42,43…サイドガイド、44…振動装置、P…シート、R…右側端、S…先端部。
Claims (5)
- 搬送ローラーの回動に伴って搬送方向の上流側から下流側へ搬送されるシートの先端をゲート部材に当接させて撓み変形させる過程で前記シートの位置補正を行うスキュー補正装置であって、
前記搬送ローラーと前記ゲート部材との間に前記搬送方向と交差する幅方向に間隔を有して設けられ、前記シートにおける前記幅方向の両側端をそれぞれ案内可能な1対のサイドガイドを備えることを特徴とするスキュー補正装置。 - 前記1対のサイドガイドの前記搬送方向の上流側における前記幅方向の間隔は、前記搬送方向の下流側における前記幅方向の間隔よりも広いことを特徴とする請求項1に記載のスキュー補正装置。
- 前記1対のサイドガイドを振動させる振動装置をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスキュー補正装置。
- 前記搬送ローラーによって搬送される前記シートを鉛直方向の下方から支持して前記ゲート部材へ案内する第1の案内部材と、
該第1の案内部材よりも鉛直方向の上方位置に設けられ前記シートを前記ゲート部材へ案内する第2の案内部材と
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のスキュー補正装置。 - 請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のスキュー補正装置と、前記位置補正が施された前記シートに対して記録処理を施す記録手段とを備えることを特徴とする記録装置。
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Cited By (3)
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JP2012162375A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-30 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
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JP2018167464A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 富士通コンポーネント株式会社 | プリンタ |
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2008
- 2008-12-18 JP JP2008322207A patent/JP2010143710A/ja active Pending
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