JP2010097086A - 照明装置及び投写型映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 照明ユニット120は、緑成分光に重畳される黄成分光の重畳量を制御する制御部200を備える。黄成分光は、緑成分光に対応する光変調素子である緑光変調素子50Gに入射する。制御部200は、緑成分光に対応する緑用入力信号Ginに基づいて、黄成分光の重畳量を制御する。
【選択図】 図5
Description
実施形態に係る投写型映像表示装置は、赤成分光、緑成分光及び青成分光に加えて、黄成分光を第4色成分光として利用する照明ユニットを有する。黄成分光は、緑成分光とともに、偏光状態調整素子に入射する。偏光状態調整素子から出射された緑成分光及び黄成分光は、緑光変調素子に入射する。
以下において、本発明の第1実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)投写型映像表示装置の構成、(2)偏光状態調整素子の機能、(3)投写型映像表示装置の機能、(4)作用・効果について説明する。
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。
以下において、第1実施形態に係る偏光状態調整素子の機能について、図面を参照しながら説明する。図2および図3は、第1実施形態に係る偏光状態調整素子(偏光状態調整素子50Ye)近傍の拡大図である。
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。
図4は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の機能を示すブロック図である。
制御信号生成部250は、生成されたYe制御信号YeCを調整信号生成部260および出力部270に入力する。
Ye重畳量制御係数fCは、輝度優先モードにおいて、出射側偏光板53Gで遮光される緑成分光の光量と出射側偏光板53Gで遮光される黄成分光の光量との合計量が、出射側偏光板53Gの許容遮光光量PGを超えないように、黄成分光の重畳量を制御するための係数である。Ye重畳量制御係数fCは、G信号平均値Gaveに応じて0〜1の範囲で予め設定される。具体的には、Ye重畳量制御係数fCは、G信号平均値Gaveの値が小さく、出射側偏光板53Gの許容遮光光量PGと出射側偏光板53Gで遮光される緑成分光の光量との差分が小さい場合に、出射側偏光板53Gに到達する黄成分光の光量が当該差分の範囲内に収まるように小さく設定される。
従って、G信号平均値Gaveが0である場合、出射側偏光板53Gで遮光される光量L’は、以下の式で算出される。
A点は、G信号平均値Gaveが0である場合において、出射側偏光板53Gで遮光される光量が、出射側偏光板53Gの許容遮光光量PGに等しくなるように設定される。すなわち、A点は、出射側偏光板53Gに到達する緑成分光の光量LG’と、出射側偏光板53Gに到達する黄成分光の光量LYe’との合計量が、出射側偏光板53Gの許容遮光光量PGに等しくなるように設定される。従って、A点は、次の式により算出される。
⇔PG=LGmax+LYemax×A
⇔A=(PG−LGmax)/LYemax
第2に、B点について説明する。B点は、Ye重畳量制御係数fCを1とすることができる場合におけるG信号平均値Gaveの範囲の最小値を示す。
B点は、G信号平均値GaveがBである場合において、出射側偏光板53Gで遮光される光量L’が、出射側偏光板53Gの許容遮光光量PGに等しくなるように設定される。従って、B点は、次の式により算出される。
⇔B=[(LGmax+LYemax−PG)/(LGmax+LYemax)]×255
以上のようにA点およびB点を設定することにより、G信号平均値GaveがBで表される値以下となった場合には、出射側偏光板53Gで遮光される光量L’が許容遮光光量PGを超えないように、出射側偏光板53Gに到達する黄成分光の光量が低減される。
本発明の第1実施形態に係る投写型映像表示装置100によれば、制御部200は、出射側偏光板53Gに到達する黄成分光の光量、すなわち黄成分光の重畳量を、緑用入力信号Ginに基づいて制御する。このような構成によれば、例えば、緑用入力信号Ginが小さい場合(すなわち、出射側偏光板53Gで遮光される緑成分光の光量が大きい場合)に、出射側偏光板53Gに到達する黄成分光の光量を小さくすることが可能となる。そのため、出射側偏光板53Gの熱負荷を軽減することができる。従って、緑光変調素子50Gの劣化を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。具体的には、上述した第1実施形態では、投写型映像表示装置100は、モード選択信号Mに基づいて、Ye基準信号Ye1の値を決定する。これに対して、第2実施形態では、投写型映像表示装置100は、映像の彩度および輝度に基づいて、Ye基準信号Ye1の値を決定する。
以下において、第2実施形態に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図6は、第2実施形態に係る投写型映像表示装置100の機能を示すブロック図である。
以下において、色再現係数fSの特定方法、および輝度係数fLの特定方法について説明する。
本発明の第2実施形態に係る投写型映像表示装置100によれば、制御部300は、赤用入力信号Rin、緑用入力信号Ginおよび青用入力信号Binによって再現される映像の彩度および輝度に基づいて、Ye基準信号Ye1を生成する。具体的には、制御部300は、彩度に対応する色再現係数fSおよび輝度に対応する輝度係数fLを用いてYe基準信号Ye1を生成する。このような構成によれば、緑光変調素子50Gの劣化の抑制に加え、高輝度化、および高輝度化と高色再現性とのバランスの最適化を図ることができる。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
Claims (6)
- 赤成分光、緑成分光、青成分光及び第4色成分光を少なくとも含む光を発する光源と、赤用入力信号に応じて前記赤成分光を変調する赤光変調素子と、緑用入力信号に応じて前記緑成分光を変調する緑光変調素子と、青用入力信号に応じて前記青成分光を変調する青光変調素子とを備えており、前記赤成分光、前記緑成分光及び前記青成分光のうち、いずれかの色成分光である重畳成分光に第4色成分光を重畳する照明装置であって、
前記重畳成分光に重畳される前記第4色成分光の重畳量を制御する制御部を備え、
前記重畳成分光及び前記第4色成分光は、前記赤光変調素子、前記緑光変調素子及び前記青光変調素子のうち、前記重畳成分光に対応する光変調素子である特定の光変調素子に入射し、
前記制御部は、前記赤用入力信号、前記緑用入力信号及び前記青用入力信号のうち、前記重畳成分光に対応する特定の入力信号に基づいて、前記第4色成分光の重畳量を制御することを特徴とする照明装置。 - 前記特定の光変調素子は、前記重畳成分光を変調する光変調パネルと、前記光変調パネルの光入射側に設けられた入射側偏光板と、前記光変調パネルの光出射側に設けられた出射側偏光板とを有しており、
前記出射側偏光板には、前記出射側偏光板で遮光を許容する光量である許容遮光光量が定められており、
前記制御部は、前記出射側偏光板で遮光される前記重畳成分光の光量と前記出射側偏光板で遮光される前記第4色成分光の光量との合計量が前記許容遮光光量を超えないように、前記第4色成分光の重畳量を制御することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記制御部は、前記出射側偏光板で遮光される前記重畳成分光の光量が大きい場合に、前記出射側偏光板に到達する前記第4色成分光の光量を小さくするように、前記第4色成分光の重畳量を制御することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
- 前記制御部は、前記出射側偏光板で遮光される前記重畳成分光の光量が小さい場合に、前記出射側偏光板に到達する前記第4色成分光の光量を大きくするように、前記第4色成分光の重畳量を制御することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
- 前記第4色成分光の偏光状態を調整する偏光状態調整素子をさらに備え、
前記重畳成分光及び前記第4色成分光は、前記偏光状態調整素子に入射し、
前記偏光状態調整素子から出射された前記重畳成分光及び前記第4色成分光は、前記特定の光変調素子に入射し、
前記制御部は、前記出射側偏光板で遮光される前記重畳成分光の光量が大きい場合に、前記第4色成分光が前記入射側偏光板で遮光されるように、前記第4色成分光の偏光状態の調整量を制御することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。 - 赤成分光、緑成分光、青成分光及び第4色成分光を少なくとも含む光を発する光源と、赤用入力信号に応じて前記赤成分光を変調する赤光変調素子と、緑用入力信号に応じて前記緑成分光を変調する緑光変調素子と、青用入力信号に応じて前記青成分光を変調する青光変調素子とを備えており、前記赤成分光、前記緑成分光及び前記青成分光のうち、いずれかの色成分光である重畳成分光に第4色成分光を重畳する照明ユニットと、
前記照明ユニットから出射される光を投写する投写ユニットとを有する投写型映像表示装置であって、
前記重畳成分光に重畳される前記第4色成分光の重畳量を制御する制御部を備え、
前記重畳成分光及び前記第4色成分光は、前記赤光変調素子、前記緑光変調素子及び前記青光変調素子のうち、前記重畳成分光に対応する光変調素子である特定の光変調素子に入射し、
前記制御部は、前記赤用入力信号、前記緑用入力信号及び前記青用入力信号のうち、前記重畳成分光に対応する特定の入力信号に基づいて、前記第4色成分光の重畳量を制御することを特徴とする投写型映像表示装置。
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