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JP2010093353A - 光受信器 - Google Patents

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JP2010093353A JP2008258630A JP2008258630A JP2010093353A JP 2010093353 A JP2010093353 A JP 2010093353A JP 2008258630 A JP2008258630 A JP 2008258630A JP 2008258630 A JP2008258630 A JP 2008258630A JP 2010093353 A JP2010093353 A JP 2010093353A
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Keiji Tanaka
啓二 田中
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】リードピンや外部回路を追加すること無く、交流結合された出力信号において発生する2次応答に起因する光入力レベル検出時の誤動作を防止すること。
【解決手段】この光受信モジュール1は、光信号Oinに応じてPD3によって生成された光電流Ipdを電圧信号に変換し、電圧信号を前置増幅器4及び該前置増幅器4の後段で交流結合される主増幅器23からなる主信号経路を経由して出力する光受信モジュールにおいて、PD3に接続されて、光信号Oinの平均入力レベルを検出することにより、光信号Oinの有無を判定する光入力レベル判定部10と、前置増幅器4と主増幅器23との間に接続され、光入力レベル判定部10による判定結果に応じて、光信号Oinが無しの場合に前置増幅器4から主増幅器23への信号の伝達を遮断するスケルチ制御部11とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光信号を受信する光受信器に関するものである。
従来から、光通信分野で利用される光信号受信用の光受信器においては、受信される光信号の断を検出する機能が備えられている。例えば、下記特許文献1には、交流結合用容量素子の後段における受信信号を検波する構成を有し、受信信号の2次以上の高次遅れ応答による受信アラーム信号の誤解除を防止できる光受信器を開示している。また、下記特許文献2には、光入力パワーが断となった場合にアラーム信号を発出し、光入力レベルが大きくかつ信号成分のない直流光が入力された状態であっても、アラーム信号を出力する光受信器について記載されている。さらに、下記特許文献3には、入力電気信号を増幅する増幅手段の出力電気信号から抽出されたクロックのピークをホールドし、そのピークを予め定めた閾値と比較して入力電気信号の有無を判定する機能を有し、入力電気信号無しと判定された場合に増幅手段を飽和させることが記載されている。
特開2007−60119号公報 特開2003−152460号公報 特開平10−243030号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の光受信器では、光信号に応じて生成された正相及び逆相の差動信号における2次応答波形をマスクするための回路として、ピークホールド回路、ボトムホールド回路や、デジタルフィルタ回路等を光受信器の出力側に追加することが必要となる。
また、特許文献1に記載の光受信器は、差動信号の交流結合前に信号レベルを判定する必要があるため、リードピンの数が制限された小型の光受信モジュールには適用するのが困難である。すなわち、標準的な小型光受信モジュールに備えられているリードピンは、電源用、グランド接続用、フォトダイオードのバイアス電圧印加用、2つの差動信号出力用の5つであるため、最低でもアラーム信号出力用と受信アラームレベル設定用のリードピンが必要となり、汎用の小型光受信モジュール用のパッケージが使用できなくなる。
また、特許文献3に記載の光受信器は、光入力レベルに連動したスケルチ機能を特徴としているが、本スケルチ機能は、交流結合されたトランスインピーダンスアンプの出力信号を用いて行っており、交流結合により生じる2次応答波形をマスクできない。このため、スケルチ判定を行うコンパレータ回路が誤動作を起こし、スケルチ機能が正常に動作しない場合があった。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、リードピンや外部回路を追加すること無く、交流結合された出力信号において発生する2次応答に起因する光入力レベル検出時の誤動作を防止することができる光受信器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の光受信器は、光信号に応じてフォトダイオードによって生成された光電流を電圧信号に変換し、電圧信号を前置増幅器及び該前置増幅器の後段にあって該前置増幅器に交流結合する主増幅器からなる主信号経路を経由して出力する光受信器において、フォトダイオードに接続されて、該主信号経路とは別個に設けられ、光信号の平均入力レベルを検出することにより、光信号の有無を判定する光入力レベル判定部と、前置増幅器と主増幅器との間に接続され、光入力レベル判定部による判定結果に応じて、光信号が無しの場合に前置増幅器から主増幅器への信号の伝達を遮断する電圧制御部とを備える。
このような光受信器によれば、光入力レベル判定部により、フォトダイオードで生成された光電流の平均入力レベルに基づいて光信号の有無が判定され、電圧制御部によって、光信号が無しと判定された場合に、光電流から変換された電圧信号を差動信号に変換/増幅する前置増幅器から、主増幅器への信号の伝達が遮断される。これにより、光受信器の出力を主増幅器に交流結合した際の2次応答波形の発生を無くすことができ、リードピンの追加や外部回路の追加無しに光入力レベル検出時の誤動作を防止することができる。
ここで、電圧制御部は、光信号が無しの場合に出力端子への出力を強制的に一定電圧に維持する、ことが好ましい。この場合、雑音等による外部から影響による光入力レベル検出時の誤動作を確実に防止することができる。
また、前置増幅器はフォトダイオードの生成する光電流を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプ、当該電圧信号を差動信号に変換する平均値検出回路およびバッファ回路を含み、主増幅器は当該バッファ回路の出力を直流遮断用のコンデンサを介して受信する差動アンプを含み、電圧制御部は該バッファ回路と主増幅器との間に設けられている、ことが好ましい。このような構成を採れば、バッファ回路の出力を主増幅器に交流結合した際の光入力レベル検出時の誤動作を防止することができる。
さらに、主増幅器は信号有無判定部を含み、当該信号有無判定部の判定レベルは、光入力レベル判定部における判定レベルよりも大きい、ことも好ましい。この場合、光入力レベル判定部による微小な光信号の有無の判定に基づいて2次応答波形の発生を無くすことができるとともに、信号有無判定部によって光信号の強度を判定することができる。
本発明の光受信器によれば、リードピンや外部回路を追加すること無く、交流結合された出力信号において発生する2次応答に起因する光入力レベル検出時の誤動作を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る光受信器の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の好適な一実施形態にかかる光受信モジュール(以下、「ROSA:Receiver Optical SubAssembly」という。)1の構成を示すブロック図である。図1の光受信モジュール1は、外部に接続された光伝送路2を経由して光信号Oinを受信する装置である。
このROSA1は、光信号Oinを受光して光信号Oinの強度に応じた光電流Ipdを生成するフォトダイオード(以下、「PD」という)3を有している。このPD3のアノードにはPD3が生成する光電流Ipdを入力する前置増幅器4が接続され、PD3のカソードはコンデンサ5a及び抵抗5bからなるノイズ除去用のフィルタ回路5と前置増幅器4とを経由してリードピンPに接続され、外部からリードピンPを介してPD3に逆バイアス電圧が印加される。ここで、フィルタ回路5の時定数は後述する自動利得制御回路や平均値検出回路の時定数に比べて十分早いためフィルタ回路5における電流応答の遅れは無視できる。
前置増幅器4は、トランスインピーダンスアンプ(以下、「TIA回路」という。)6と、自動利得制御回路(以下、「AGC回路」という。)7と、平均値検出回路8と、バッファ回路9と、光入力レベル判定部10と、スケルチ制御部(電圧制御部)11とから構成されている。
このTIA回路6は、PD3のアノードに入力が接続された反転アンプ6a、及びその反転アンプ6aの入出力間に接続された帰還抵抗6bを有し、光電流Ipdを受けてその電流信号を電圧信号に変換する。その変換利得は、AGC回路7によって、TIA6の出力する電圧信号が一定となるように帰還抵抗6bの抵抗値が制御されることにより調整される。
平均値検出回路8は、コンデンサ8a及び抵抗8bを含むローパスフィルタであり、TIA回路6から出力される電圧信号の平均値を出力する。そして、平均値検出回路8の出力は、差動増幅器で構成されるバッファ回路9の反転入力に接続される。
バッファ回路9は、TIA回路6の出力する電圧信号を正相及び逆相の差動信号に変換するとともにその差動信号を増幅する。このバッファ回路9の非反転入力は、TIA回路6の出力に直接接続され、この出力と平均値検出回路8の出力に基づいて差動信号を生成及び増幅する。このバッファ回路9の2つの出力は、それぞれ、差動信号出力用のリードピンP,Pに接続され外部に出力される。
光入力レベル判定部10は、フィルタ回路5を介してPD3のカソードに接続され、光電流Ipdをモニタすることにより光信号Oinの平均入力レベルを検出し、光信号Oinの有無を判定する。
スケルチ制御部11は、この光入力レベル判定部10及びバッファ回路9に接続され、光入力レベル判定部10の判定結果を受けて、光信号Oinが無しの場合にバッファ回路9の出力からリードピンP,Pへの差動信号の伝達を遮断するとともに、リードピンPの出力電圧を強制的にローレベルに維持する一方で、リードピンPの出力電圧を強制的にハイレベルに維持する。このスケルチ制御部11は、バッファ回路9の出力とリードピンP,Pとの間に接続されている。
ここで、ROSA1には、リードピンP,P,Pの他、前置増幅器4の各回路を外部から給電するためのリードピンP、及びグランド接続用のリードピンPが設けられている。
次に、図2を参照して、このような構成のROSA1を内蔵する光受信器21について説明する。ROSA1のリードピンP,Pから出力された差動信号は、それぞれ、直流遮断用のコンデンサ22a,22bを用いて交流結合され、複数の増幅器(差動アンプ)23a,23b,23c,…が直列接続された主増幅器23に供給される。このように、光受信器21の前置増幅器4、及び前置増幅器4の後段に交流結合される主増幅器23によって光電流Ipdの出力用の主信号経路が構成され、光受信器21の光入力レベル判定部10は主信号経路とは電気的に分離されて別個に設けられることになる。この主増幅器23には、LOS判定部(信号有無判定部)23dが内蔵され、LOS判定部23dは、入力された差動信号の振幅をモニタ(包絡線検波)し、閾値(判定レベル)と比較することでLOS(Loss of Signal)アラーム信号を生成する。ここでは、閾値を例えば光入力強度−20dBmに設定することによりレベルの判定が行われる。これに対して、ROSA1の光入力レベル判定部10では、閾値をLOS判定部23dよりも小さく(例えば、−30dB)設定して、光信号の有無が判定される。主増幅器23で増幅された差動信号は2つのリードピンP21,P22から出力され、LOS信号は、リードピンP23から出力される。また、ROSA1のリードピンPには、PD3にバイアスを印加する電圧生成回路24が接続され、リードピンPには、バイアス電圧VCCが印加されている。
上記の光受信器21によって処理される信号の波形図を図3に示す。図3(a)に示すような波形Pinのバースト状光信号Oinが入力され、時刻t1で光信号がオンになり、時刻t2でオフになる場合を想定する。この場合、AGC回路7の制御信号は、図3(b)に示すような波形VAGCとなり、光信号Oinの強度に応じてTIA回路6の変換利得が制御される。具体的には、光信号が大きい時にはVAGCが高くされてTIA回路6の変換利得が小さくなるように制御され、光信号が小さい時にはVAGCが低くされてTIA回路6の変換利得が大きくなるように制御される。光信号がオフの時にはそのTIA回路6の変換利得は最大に設定され、TIA回路6の出力は飽和する。
このとき、図3(c)に示すように、TIA回路6の出力波形Soutは、VAGCの大きさに応じて変動する波形となり、平均値検出回路8の出力波形Soutaveは、その波形Soutを平均化し、かつ時間遅れを伴う信号となる。また、図3(d)には、バッファ回路9から出力される2つの差動信号の波形Vp1,Vn1が、図3(e)には、交流結合された後の主増幅器23の入力である差動信号の波形Vp2,Vn2が示されている。さらに、図3(f)には、光入力レベル判定部10が出力する判定信号の波形SQLが示されている。
ここでは、時刻t2で光信号がオフになると、すぐに波形SQLにおいて論理が変化する(図3(f))。この判定信号はスケルチ制御部11に供給され、バッファ回路9の出力振幅において、差動信号Vp2がローレベルの一定値に、Vn2がハイレベルの一定値になるように制御される。この結果、TIA回路6の出力信号は、スケルチが有効な期間(すなわち、光入力信号がオフの期間)だけマスクされる。具体的には、図3(d)に示すように、バッファ回路9の出力波形Vp1,Vn1が一定となっているため、交流結合による微分効果が発生せず、図3(e)に示すとおり交流結合後の2次応答は発生せず、図3(g)に示すLOSアラーム信号の波形LOSにおいても誤動作は発生しない。ここでは、バッファ回路9の出力波形Vp1,Vn1が、スケルチ制御時の論理が“ロー”の電圧レベルに一致するように制御した例について示しているが、この電圧レベルは一定に制御されていればどのようなレベルでも良い。
以下、ROSA1の光入力レベル判定部10及びスケルチ制御部11の回路構成例について述べる。図4及び図5は、光入力レベル判定部10の構成を示す回路図、図6は、スケルチ制御部11の構成をバッファ回路9とともに示す回路図である。
図4に示す光入力レベル判定部10Aは、ROSA1のリードピンPにアノードが接続され、カソードがPD3側に接続されたダイオード31を有し、順方向にバイアスされたダイオード31の両端の電圧を差動アンプ32で増幅し、増幅された信号Vmonを閾値Vrefとコンバレータ33によって比較し、そのコンバレータ33の出力を判定信号SQLとして出力している。具体的には、VmonがVrefを下回った場合は、判定信号SQLが“0”から“1”へ遷移する。このような構成によって、ダイオードの非線形性を利用して微小な光信号の有無を正確に判定することができる。
ただし、通常はリードピンPから印加されるバイアス電圧は電源電圧からダイオード1個分の順方向電圧だけ降下している場合が多く、ROSA1内でダイオードを使用することで順方向電圧が発生してしまうので、電源電圧に余裕の無い場合にはPD3への逆バイアス電圧を制限してしまうおそれがある。そこで、ダイオード31に並列に接続された抵抗34は抵抗5b(図1参照)と同じで、ダイオード31と直列に抵抗を接続する代わりに並列に接続してもよい。この場合、逆バイアス電圧における電圧降下が軽減され、直流動作電圧範囲がやや拡大する。
電源電圧に余裕のない場合には、図5に示す光入力レベル判定部10Bのような構成を採ることもできる。具体的には、3つのダイオード41,42,43によって構成されるカレントミラーによって微小光入力レベルの判定用の電流をコピーし、その電流を高抵抗44に流すことによってモニタ電圧Vmonを生成する。そして、モニタ電圧Vmonと閾値Vrefとをコンパレータ45によって比較することによって判定信号SQLを出力する。VmonがVrefを下回った場合は、判定信号SQLが“0”から“1”へ遷移する。このような光入力レベル判定部10Bによれば、電流のコピーにより消費電流は増加するが、ダイオード1個分だけ動作電圧に余裕が生じる。
図6に示すように、バッファ回路9が抵抗51及びトランジスタ52と抵抗53及びトランジスタ54とからなる差動対である場合を考えると、スケルチ制御部11は、判定信号SQLによってオン/オフするスイッチSW1,SW2とそれぞれのスイッチSW1,SW2の動作に連動してオン/オフするトランジスタ55,56によって構成される。図6(a)には、光入力パワーがオンの時のスケルチ制御部11の動作状態、図6(b)には、光入力パワーがオフの時のスケルチ制御部11の動作状態をそれぞれ示している。
光入力パワーがオンの時は、入力端子P33から入力される判定信号SQLの論理が“0”になり、これに応じてスイッチSW1が切り替わり、バッファ回路9の差動対に直列に接続されたトランジスタ55にバイアスが印加されて差動対に所望の電流が供給される。これにより、バッファ回路9の差動対によって、入力端子P31,P32から入力された差動信号が増幅され、増幅されたそれぞれの信号は、リードピンP,Pにそれぞれ繋がる出力端子P34,P35からROSA1の外部へ供給される。一方、スイッチSW2はグランドに接続され、これに連動してトランジスタ56はオフし、出力端子P34,P35には影響を与えない。
これに対して、光入力パワーがオフの時は判定信号SQLの論理が“1”に変化し、これに応じてスイッチSW1が切り替わりトランジスタ55がオフすることによって、バッファ回路9の差動対への電流の供給が停止される。これにより、入力端子P31,P32から入力された差動信号が増幅されることはなく、増幅信号の出力端子P34,P35への伝達が遮断される。一方、スイッチSW2は電源に接続され、これに連動してトランジスタ56がオンする。これにより、トランジスタ56に直列に接続された抵抗51に電流が流れるため、出力端子P34の差動信号出力が低下しローレベルに維持され、出力端子P35の差動信号出力はハイレベルに維持される。ここで、トランジスタ55,56のサイズは同じものを選んでいるので、トランジスタ56がオンしている間の電流はトランジスタ55がオンしている間の電流と同じになる。従って、判定信号SQLの論理が“1”になった瞬間、差動信号においては光信号の論理が“0”の時の電圧になるように変化する。
上述したように、スケルチ制御部11の制御により、判定信号SQLの論理が“1”の間、入力される差動信号は無視され出力電圧はローレベル又はハイレベルに固定される。これにより、光入力パワーがオフするときにTIA回路や平均値検出回路から時定数を持った信号が入力されても、その信号はマスクされ光信号がオフの時の論理に固定される。よって、ROSAと主増幅器との間が交流結合されても微分状の波形が発生することは無く、LOSアラームの誤解除を防ぐことができる。なお、PD電流は1次応答を持つので応答時間に遅れが生じるが、その応答時間は交流結合による微分効果よりも早いため、確実に2次応答をマスクすることができる。
以上説明したROSA1を含む光受信器21によれば、光入力レベル判定部10により、PD3で生成された光電流Ipdの平均入力レベルに基づいて光信号Oinの有無が判定され、スケルチ制御部11によって、光信号Oinが無しと判定された場合に、光電流Ipdから変換された電圧信号を差動信号に変換/増幅するバッファ回路9から、リードピンP,Pへの信号の伝達が遮断される。これにより、ROSA1の出力を交流結合した際の2次応答波形の発生を無くすことができ、リードピンの追加や外部回路の追加無しに光入力レベル検出時の誤動作(LOSアラームの誤解除等)を防止することができる。
また、スケルチ制御部11は、光信号Oinが無しの場合にリードピンP,Pへの出力のうちの一方をハイレベルに、他方をローレベルに強制的に維持するので、雑音等による外部から影響による光入力レベル検出時の誤動作をより確実に防止することができる。
ここで、本実施形態による効果を比較例と比較しながら説明する。本実施形態のROSA1に対する比較例として、図7に示すようなROSA901を想定する。同図に示すROSA901は、光入力レベル判定部10及びスケルチ制御部11を有さない点が、ROSA1と異なる。
図8には、このROSA901を含む光受信器によって処理される信号の波形図を示している。図8(a)は、光信号Oinの入力波形Pinを示し、図3(a)と同様に、時刻t1で光信号がオンになり、時刻t2でオフになる場合を示している。図8(b)には、AGC回路7の制御信号の波形VAGC、図8(c)には、TIA回路6の出力波形Sout、及び平均値検出回路8の出力波形Soutave、図8(d)には、バッファ回路9から出力される2つの差動信号の波形Vp1,Vn1が、図8(e)には、交流結合された後の主増幅器23の入力である差動信号の波形Vp2,Vn2がそれぞれ示されている。さらに、図3(f)には、主増幅器23が出力するLOSアラーム信号の波形LOSが示されている。
このように、一般的に光出力がオフになったときのROSA出力の応答は、回路の非線形性(差動アンプによる飽和の影響)、オフセット、AGC回路や平均値検出回路の時定数等の影響によって複雑な変化を起こす。例えば、平均値検出回路8の制御時定数は光入力レベルに強く依存するため、光入力が断になった後に変化してしまう。このため、図8(c)に示す出力信号Soutと出力信号Soutaveとの差分信号は、AGC回路7の時定数変化と平均値検出回路8の時定数の影響を強く受けるため、単純な1次の指数関数的な減衰特性にはならない。これにより、図8(e)に示すとおり、交流結合された後の主増幅器の入力信号の波形Vp2,Vn2で見ると、出力信号Soutと出力信号Soutaveとの差分が交流結合回路によって微分されるため、波形Vp2,Vn2に2次応答波形が現れてしまう。この2次応答波形が次段の主増幅器のIC内に備えられているLOS判定部23d(図2)に誤動作を生じさせ、図3(f)に示すLOSアラーム信号に誤動作を引き起こす。ここで示す例は2次応答発生原因の一例に過ぎず、先述した非線形性や、オフセット、AGC回路及び平均値検出回路の時定数の影響で複雑な変化を生じる。
これに対して、本実施形態に係るROSA1によれば、光信号がオンからオフになった時に差動信号の出力電圧がローレベル又はハイレベルに固定されるので、TIA回路や平均値検出回路から時定数を持った信号が入力されても、その信号はマスクされる。従って、ROSAと主増幅器との間が交流結合されても2次応答波形が発生することは無く、LOSアラームの誤動作を防ぐことができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではない。例えば、図6に示したスケルチ制御部11は、光入力パワーがオフの時の電位を光信号の論理が“0”になるように制御しているが、光信号の論理が“1”になるように制御してもよい。この場合は、トランジスタ56のコレクタを出力端子P34ではなく出力端子P35に接続すればよい。また、2つの出力端子P34,P35の出力電圧を同電位にするには、トランジスタ56を削除してもよい。また、光パワー回復時のコモンモード電圧変動による微分応答の影響を小さくしたい場合には、2つの出力端子P34,P35の出力電圧を出力振幅の中点電位に設定すれば良く、その場合、トランジスタ56を半分のサイズの2つのトランジスタに分割してそれぞれを出力端子P34,P35に接続すればよい。
本発明の好適な一実施形態にかかる光受信モジュールの構成を示すブロック図である。 図1の光受信モジュールを内蔵する光受信器の構成を示すブロック図である。 図2の光受信器によって処理される信号の波形を示す図である。 図1の光入力レベル判定部の構成を示す回路図である。 図1の光入力レベル判定部の構成を示す回路図である。 図1のスケルチ制御部の構成をバッファ回路とともに示す回路図である。 本発明の比較例である光受信モジュールの構成を示すブロック図である。 図7の光受信モジュールを含む光受信器によって処理される信号の波形を示す図である。
符号の説明
1…光受信モジュール、3…PD、Oin…光信号、Ipd…光電流、4…前置増幅器、10,10A,10B…光入力レベル判定部、11…スケルチ制御部(電圧制御部)、21…光受信器、P,P…リードピン(出力端子)。

Claims (4)

  1. 光信号に応じてフォトダイオードによって生成された光電流を電圧信号に変換し、前記電圧信号を前置増幅器及び該前置増幅器の後段にあって該前置増幅器に交流結合する主増幅器からなる主信号経路を経由して出力する光受信器において、
    前記フォトダイオードに接続されて、該主信号経路とは別個に設けられ、前記光信号の平均入力レベルを検出することにより、前記光信号の有無を判定する光入力レベル判定部と、
    前記前置増幅器と前記主増幅器の間に接続され、前記光入力レベル判定部による判定結果に応じて、前記光信号が無しの場合に前記前置増幅器から前記主増幅器への信号の伝達を遮断する電圧制御部と、
    を備えることを特徴とする光受信器。
  2. 前記電圧制御部は、前記光信号が無しの場合に前記出力端子への出力を強制的に一定電圧に維持する、
    ことを特徴とする請求項1記載の光受信器。
  3. 前記前置増幅器は前記フォトダイオードの生成する光電流を電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプ、当該電圧信号を差動信号に変換する平均値検出回路およびバッファ回路を含み、
    前記主増幅器は当該バッファ回路の出力を直流遮断用のコンデンサを介して受信する差動アンプを含み、
    前記電圧制御部は該バッファ回路と前記主増幅器との間に設けられている、
    請求項1又は2に記載の光受信器。
  4. 前記主増幅器は信号有無判定部を含み、
    当該信号有無判定部の判定レベルは、前記光入力レベル判定部における判定レベルよりも大きい、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光受信器。
JP2008258630A 2008-10-03 2008-10-03 光受信器 Pending JP2010093353A (ja)

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