JP2010077448A - バラ状発泡体成形用樹脂組成物及びバラ状発泡体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のバラ状発泡体成形用樹脂組成物は、カチオン化澱粉100質量部に対し、脂肪族ポリエステル0.5質量部以上10質量部未満、水10〜30質量部、無機質フィラー0.01〜5質量部を含み且つ澱粉成分としてカチオン化澱粉のみを含むものである。脂肪族ポリエステルとしては、MFRが5g/(190℃、10分)以上のものが好ましい。
【選択図】なし
Description
澱粉を発泡材料に用いたものとして特許文献1に水を含む澱粉とエチレン−酢酸ビニル共重合体、界面活性剤等からなる材料が記載されている。これにはエチレン−酢酸ビニル共重合体が含まれているので、環境上はなお不十分である。
生分解性材料を主たる成分とするものとしては、例えば、特許文献2に澱粉とポリビニルアルコールと水を含む生分解性樹脂発泡体が記載されている。
特許文献3には、熱可塑性樹脂、澱粉、相溶化剤を含む樹脂複合材料が記載されている。樹脂としては脂肪族ポリエステルも挙げられている。
上記特許文献2では、澱粉60〜80重量部、ポリビニルアルコール10〜30重量部となっている。コスト改善の意味からはさらに検討の余地がある。
特許文献3も澱粉は、熱可塑性樹脂100質量部に対し、50〜1000質量部が好ましいとされており、さらにコスト改善が要求される。
本発明は、加工澱粉と生分解性樹脂を用いたバラ状発泡体成形用樹脂組成物において、生分解性樹脂を極力減らし、コストを低減することを目的とする。
即ち、本発明は以下の各項からなる。
(2)脂肪族ポリエステルが、0.5〜8質量部である上記(1)に記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物。
(3)脂肪族ポリエステルが、2〜6質量部である上記(1)または(2)に記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物。
(4)脂肪族ポリエステルのMFRは、5g/(190℃、10分)以上である上記(1)〜(3)のいずれかに記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物。
(5)脂肪族ポリエステルが、ビオノーレ(登録商標)#1010である上記(1)〜(4)のいずれかに記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかに記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物を発泡させたバラ状発泡体。
本発明のバラ状発泡体成形用樹脂組成物に用いられる脂肪族ポリエステルとしてはメルトフローインデックス(MFR)が5g/(190℃、10分)以上のものが好ましく、さらに好ましくは8g/(190℃、10分)以上である。なお、MFRはJIS K7210に準じて190℃、2.16kg荷重で行った。
カチオン化澱粉100質量部に対し、脂肪族ポリエステルはコストを引き下げるため10質量部未満とした。コストと物性面から好ましくは0.5〜8質量部、さらに好ましくは2〜6質量部である。
水はバラ状発泡体成形用樹脂組成物を発泡させるもので、良好なバラ状発泡体とするには、カチオン化澱粉100質量部に対し、10質量部以上必要である。水が多すぎると発泡のセルが崩壊して発泡倍率が上がらなくなるので、30質量部までとした。
なお、本発明において、この水の量はカチオン化澱粉に含まれる量と添加した水の量の合量である。したがってカチオン化澱粉100質量部とはカチオン化澱粉に含まれる水の量を除いた量である。
通常、あらかじめ、ヘンシェルミキサー等でカチオン化澱粉、脂肪族ポリエステル、水、無機質フィラーを混合した後、押出機により加熱、加圧溶融して所望の形状のダイスより発泡させながら押出し、直接に発泡体を得、切断してバラ状の発泡体とすることができる。またヘンシェルミキサー等でカチオン化澱粉、脂肪族ポリエステル、水、無機質フィラーを混合した後、押出機により、発泡しない条件で加熱、加圧溶融し、ダイスよりストランドを得、切断してペレット化する。このペレットを例えば別の場所で押出機に投入して、高温で加熱加圧溶融して所望の形状のダイスより押出して発泡体を得、切断してバラ状の発泡体とするか、あるいはカチオン化澱粉、脂肪族ポリエステル、無機質フィラーをヘンシェルミキサー等で混合した後、押出機で混練する際に水を押出機中に注入して、所望の形状のダイスより発泡させながら押出し、発泡体を得、切断してバラ状の発泡体とすることもできる。従って、本発明のバラ状発泡体成形用樹脂組成物には予め水を加えて組成物としたものの他、押出機で混練中に水を添加するものも含まれる。さらに、水を含まないペレットを得、これに水を含浸させ、これを発泡させて発泡ペレットとしたり、あるいは水を含むが発泡しない条件で得たペレットや水を後から含浸したペレットから金型を用いて種々の発泡成形体とすることができる。本発明のバラ状発泡体成形用樹脂組成物にはこのように水をペレットに後から含浸したものも含まれる。本発明のバラ状発泡体成形用樹脂組成物から得られるバラ状発泡体は、緩衝材として一層好適である。
実施例に用いた原料は以下の通り。
澱粉
生のコーンスターチ(王子コーンスターチ(株)製、商品名コーンスターチの未加工澱粉)。水分含有量約8.5質量%。
酸化澱粉(王子コーンスターチ(株)製、エースA)。水分含有量 9質量%。
エステル化澱粉(王子コーンスターチ(株)製、エースP130)。水分含有量 9.5質量%。
アセチル化澱粉(王子コーンスターチ(株)製、エースOSA1100)。水分含有量 9質量%。
カチオン化澱粉(王子コーンスターチ(株)製、エースK100)。水分含有量 10質量%。
ポリプロピレン(サンアロマー(株)製、商品名 PM600A)。MFR7.5g/190℃10分。
ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製、ゴーセノールNM−11)。
無機質フィラー
タルク。平均粒径(レーザー法で測定)で約10ミクロンである。
Claims (6)
- カチオン化澱粉100質量部に対し、脂肪族ポリエステル0.5質量部以上10質量部未満、水10〜30質量部、無機質フィラー0.01〜5質量部を含み且つ澱粉成分としてカチオン化澱粉のみを含むバラ状発泡体成形用樹脂組成物。
- 脂肪族ポリエステルが、0.5〜8質量部である請求項1に記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物。
- 脂肪族ポリエステルが、2〜6質量部である請求項1または2に記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物。
- 脂肪族ポリエステルのMFRが、5g/(190℃、10分)以上である請求項1〜3のいずれかに記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物。
- 脂肪族ポリエステルが、ビオノーレ(登録商標)#1010である請求項1〜4のいずれかに記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のバラ状発泡体成形用樹脂組成物を発泡させたバラ状発泡体。
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