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JP2010060061A - バンドクリップ - Google Patents

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JP2010060061A
JP2010060061A JP2008226824A JP2008226824A JP2010060061A JP 2010060061 A JP2010060061 A JP 2010060061A JP 2008226824 A JP2008226824 A JP 2008226824A JP 2008226824 A JP2008226824 A JP 2008226824A JP 2010060061 A JP2010060061 A JP 2010060061A
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Akiko Nagata
田 章 子 永
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UD Trucks Corp
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Abstract

【課題】一種類のバンドクリップで異なる厚さ寸法のパネルに固定することが出来て、しかも、異なる厚さ寸法のパネルに確実に固定することが出来る様なバンドクリップの提供。
【解決手段】バンド部(1)と、パネル(20)を貫通する脚部(4、5)と、脚部(5)のバンド部(1)から離隔した側の端部近傍に設けられ且つ脚部(5)の半径方向内側に収納可能で半径方向外側に突出するように付勢されている爪(6)と、バンド部(1)と脚部(4)との接続個所近辺に設けられ且つバンド部(1)をパネル(20)から離隔する方向へ付勢する押付け部(3)とを有し、脚部(4、5)はバンド部(1)と接続された側の部分(4)と爪(6)が設けられた部分(5)とに分離している。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤリングハーネスやナイロン配管等を自動車の車体に固定するためのバンドクリップに関する。
ワイヤリングハーネスやナイロン配管等を自動車の車体に固定するためのバンドクリップとしては、従来から、種々のタイプのものが提案されている(特許文献1〜特許文献5)。
その様なバンドクリップの代表的な構成が、図12に示されている。
図12において、全体を符号100で示すバンドクリップは、バンド部1、基部35、押付け部3、及び脚部45を有している。基部35、押付け部3及び脚部4は一体に形成されている。
押付け部3は、図12における垂直方向の上下両先端側が、バンド部1と離隔するように傾斜を有している。
脚部45のバンド部1から離隔する側の端部近傍には、1対の爪60(図示では一方の爪のみが示されており、他方の爪は図12における一方の爪の裏面側に配置されている)が設けられている。爪60は、脚部45の断面の半径方向内方に向かう力が作用すると、脚部45の断面の半径方向内方に引っ込むが、図示しない弾性機構によって、半径方向外方へ吐出する様に付勢されている。
バンドクリップ100をパネル20に取付けるに際しては、先ず、爪60を押さえて脚部45の半径方向内側に押し込み、脚部45の先端をパネル20のバンドクリップ取付け孔21に挿入する。爪60は脚部45の半径方向内側に完全に引っ込み、爪60は取付け孔21を通過する。
爪60が取付け孔21を通過した時点で、前記図示しない弾性機構によって、爪60は半径方向外方へ突出して、元の状態に戻る。その結果、バンドクリップ100を図12の矢印R方向へ引っ張っても、取り付け孔21からは抜けることがない。
バンドクリップの固定位置であるパネル20の厚みTに対して、爪60のバンド部1側の端面から押付け部3の先端3eまでの脚部45の軸方向の距離Lとを比較して、厚みTが距離Lと等しいか或いは僅かに短ければ、押付け部3の先端3eはパネル20に接触し、或いは押圧する。したがって、バンドクリップ100は、パネル20に対して確実に(相対移動することなく)固定される。
しかし、バンドクリップ100を取り付けるパネル20の厚みTは、単一の数値とは限らない。
前記軸方向距離Lがパネルの厚みTに対して大きい場合に、脚部45が取り付け孔21の中心線に対して平行に挿入されたならば、押付け部3の先端3eの何れかの部分がパネル20と接触せず、或いは、爪60の何れかがパネル20に接触しない。その結果、パネル20が押付け部3によって拘束されず、バンドクリップ100はパネル20に対して相対移動してしまい(いわゆる「ぐらつく」状態になってしまい)、確実に固定されなくなる。
一方、前記軸方向距離Lがパネルの厚みTに対して小さいと、押付け部3の形状及び寸法によっては、爪60がパネル20のバンドクリップ取付け孔21内に位置してしまい、半径方向外方に突出しなくなり、バンドクリップ100がパネル20に取り付けられない場合がある。
そのため、パネル20の厚みTが複数の数値である場合には、それに対応する前記軸方向距離Lとなっているバンドグリップを用意しなくてはならず、複数種類のバンドグリップを必要とするという問題が存在する。
そして、従来技術では、係る問題点を解消することが出来なかった。
特開平8−164800号公報 特開平9−196236号公報 特開平9−330621号公報 特開平10−224964号公報 特開2005−172229号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、一種類のバンドクリップで異なる厚さ寸法のパネルに固定することが出来て、しかも、異なる厚さ寸法のパネルに確実に固定することが出来る様なバンドクリップの提供を目的としている。
本発明のバンドクリップ(10)は、紐状部材又は管状部材を束ねて拘束するバンド部(1)と、パネル(20)を貫通する脚部(4、5)と、脚部(5)のバンド部(1)から離隔した側の端部近傍に設けられ且つ脚部(5)の半径方向内側に収納可能で半径方向外側に突出するように付勢されている爪(6)と、バンド部(1)と脚部(4)との接続個所近辺に設けられ且つバンド部(1)をパネル(20)から離隔する方向へ付勢する押付け部(3)とを有し、脚部(4、5)はバンド部(1)と接続された側の部分(4)と爪(6)が設けられた部分(5)とに分離しており、バンド部と接続された側の部分(4)のバンド部(1)から離隔した側には雌ねじ(41)が形成されており、爪が設けられた部分(5)の爪(6)とは反対側の端部には雄ねじ(51)が形成されており、雄ねじ(51)が雌ねじ(41)に螺合することにより、バンド部と接続された側の部分(4)と爪が設けられた部分(5)が接合されて脚部(4、5)を構成していることを特徴としている(請求項1)。
本発明において、雌ねじ(41)と雄ねじ(51)の長さは、雌ねじ(41)或いは雄ねじ(51)の何れか一方を全域に亘って他方と螺合させた場合に、爪が設けられた部分(5)の爪(6)がパネル(20)の押付け部(3)とは反対側に位置し、且つ、押付け部(3)の自由端(3e)がパネル(20)に接触する様に設定されているのが好ましい(請求項2)。
そして本発明において、爪が設けられた部分(5)の爪(6)を設けた側の端面には、溝(52)が形成されているのが好ましい(請求項3)。
ここで、当該溝(52)に加えて、或いは、当該溝に代えて、爪(6)を工具(例えばレンチ等)と係合可能な形状に構成し、以って、当該工具で爪(6)を回転することにより部分(5)を部分(4)に対して回転するのが好ましい。或いは、爪(6)を作業者の指で回転可能な形状に構成し、以って、作業者の指で爪を回転することにより部分(5)を部分(4)に対して回転するのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、部分(5)の爪(6)がパネル(20)のバンド部(1)とは反対側の面(20L)と係合し、押付け部(3)がバンド部(1)をパネル(20)から離隔する方向へ弾性的に付勢することにより、バンドクリップ(10)はパネル(20)に対して容易且つ確実に固定される。
ここで、脚部(4、5)はバンド部(1)と接続された側の部分(4)と、爪が設けられた部分(5)とで構成されており、部分(5)を部分(4)に対して回転させることにより、雄ねじ(51)が雌ねじ(41)に螺合している長さを増減し、以って、脚部(4、5)の軸方向長さ(長手方向長さ)を調節することが出来る。そのため、パネル(20)の厚さが変化しても、雄ねじ(51)が雌ねじ(41)に螺合している長さを調節して、脚部4、5の軸方向長さを調節することにより、本発明のバンドクリップ(10)を厚さ方向寸法が異なる複数種類のパネル(20)に確実に取り付けることが出来る。
ここで、従来技術のバンドクリップをパネル(20)に取り付けるに際しては(図12参照)、先ず、爪(60)を手で押さえて、脚部(45)の半径方向内側に収容し、パネル(20)の貫通孔(21)にバンド部(1)の側(R側)から反対側(L側)に押し込まなければならなかった。
しかし、パネル(20)のバンド部(1)の側(R側)はレイアウト上複雑な構造となっており、その様な作業が困難な場合が多かった。
それに対して、本発明のバンドクリップであれば、部分(5)と部分(4)とを分離した状態で、バンド部(1)と一体になった部分(4)をバンド部(1)側からパネル(20)の貫通孔(21)にそのまま挿入し、パネル(20)に対してバンド部(1)の反対側から部分(5)を挿入(図1の矢印Xの方向)して、雄ねじ(51)が雌ねじ(41)と螺合するように回転すれば、取付けることが出来る。
すなわち、本発明によれば、「爪(6)を押さえてパネル(20)の貫通孔(21)に挿入する」という操作を行う必要がない。部分(4)と部分(5)をそのままパネル(20)の貫通孔(21)に挿入し、当該貫通孔(21)の内部で回転させれば、バンドクリップ(10)がパネル(20)に固定できる。
また、ハーネスやチューブに不都合がある場合に、従来は、爪(6)を押さえつつ、バンド部(1)側(Rの方向)に引き抜かなければ、バンドクリップ(100)を外すことが出来なかった。
それに対して、本発明のバンドクリップ(10)によれば、バンド部(1)の反対側(L側)で部分(5)を回転して、雄ねじ(51)と雌ねじ(41)との螺合を解除すれば、バンドクリップ(10)はバンド部(1)側(Rの方向)へ簡単に外すことが出来る。
すなわち、バンドクリップ(10)をパネル(20)から引き抜く場合にも、爪(6)を押さえる必要がない。
爪(6)とバンド部(1)とはパネル(20)に対して反対側に位置しているので、爪(6)を押さえるという動作は、バンド部(1)の側(R側)からは大変な労力を伴う。換言すれば、爪(6)を押さえながら行なう作業は、パネル(20)の両側で同時に行なわなければならず、非常に大きな労力を必要とする。
上述したように、本発明では、爪(6)を押さえながら行なう作業を省略することが出来て、取付け作業、取外し作業において、パネル(20)の両側で同時に行なわなければならない作業は存在しない。
そのため、バンドクリップの取付け及び取外しにおいて、大幅に労力を軽減することが出来るのである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1及び図2において、全体を符号10で示すバンドクリップは、バンド部1、結束径決定部2、押付け部3、第1の脚部4、第2の脚部5及びバンド取付部7を有している。
ここで、図示の実施形態に係るバンドグリップ10の脚部は、第1の脚部4と第2の脚部5とに分割して構成されている。
結束径決定部2は、例えば、バンド部1によって被結束物であるワイヤリングハーネスや樹脂配管等30を束ねて結束する際に、バンド部1の先端1e側を矢印Y方向に引っ張ることによって、バンド部1が形成する輪の結束径Dを小さくするように構成されている。
押付け部3、第1の脚部4及びバンド取付部7は一体に形成されている。
ここで、バンド取付部7は、押付け部3及び第1の脚部4と、バンド部1とを結合するための部材である。明確には図示されていないが、バンド取付部7とバンド部1とは、一体的に結合可能に構成されている。但し、バンド取付部7に、バンド部1を摺動させる矩形断面のガイド孔(図示せず)を形成し、バンド取付部7とバンド部1とを相対移動可能に構成することも出来る。
第1の脚部4において、押付け部3から離隔する側(図1では左側)の端部には雌ねじ41が形成されている。第2の脚部5の一端(図1における右端側)には雄ねじ51が形成され、雄ねじ51は第1の脚部4に形成した雌ねじ41と螺合する。
すなわち、第2の脚部5の雄ねじ51を第1の脚部4の雌ねじ41に螺合させることにより一体化させて1本の脚部を構成し、一体化した脚部4、5をパネル20(バンドクリップ10の固定箇所)に形成された固定孔21に貫通させ、以って、バンドクリップ10全体をパネル20に固定する。
図1における符号20Rは、パネル20のバンド部1側の面を示しており、符号20Lはバンド部1側と離隔する側の面を示している。また、符号21は、パネル20に設けたハンドクリップ固定用の孔を示している。
図1における矢印Xと、バンドクリップ10を固定する態様の詳細については、後述する。
第2の脚部5における他端(図1では左端)近傍には、2つの爪6が設けられている。この2つの爪6は、第2の脚部5の半径方向内側に収納可能であり、図示しない付勢手段によって半径方向外側に突出するように付勢されている。
図1において、爪6は、左方(左辺)が傾斜している三角形状に形成されており、傾斜している左辺に対して左方より押圧力が作用すれば、爪6は脚部5の半径方向内側に引っ込むように構成されている。
押付け部3は弾性部材によって構成され、押付け部3の先端3eをパネル20に押し付けた際には、押付け部3はパネル20から押し戻される(或いは、パネル20から離隔する)方向の弾性反発力が作用する。
第1の脚部4に形成された雌ねじ41の長さと、第2の脚部5に形成された雄ねじ51の長さは、次の様に設定されている。
すなわち、厚さ寸法が最も小さいパネル20に対して固定するに際して、一方のねじを他方のねじの全域と螺合させた場合に、第2の脚部5の爪6が、パネル20の図1における左側の面20Lに当接し、押付け部3の先端(自由端3e)が右側の面20Rに接触するように、雌ねじ41と雄ねじ51の長さが設定されている(図3、図4参照)。
また、第2の脚部5において、爪6に近い側の端面(図1では左方の端面)には、一文字状の溝52が形成されている(図2参照)。
この溝52は、例えば、図示しないマイナスドライバーを溝52にはめ込み、そのドライバーの先端を差し込み、当該ドライバーを時計方向へ回転することによって、雄ねじ51を雌ねじ41に螺合させることが出来る様に、形成されている。
前記溝52に代えて、爪6を、図示しない工具(例えば、レンチ)と係合可能な形状に構成し、当該工具で爪6を回転させることにより、第2の脚部5の雄ねじ51を第1の脚部4の雌ねじ41に螺合する様に構成してもよい。
或いは、爪6を、作業者の指で回転可能な形状とし、作業者の指で爪6を回転させて、第2の脚部5を第1の脚部4に対して螺合してもよい。
図3は、パネル20の厚みTが薄い場合において、バンドクリップ10をパネル20へ取り付けた状態を示している。図3の状態では、明確には図示されていないが、第2の脚部5の雄ねじ51の全長が第1の脚部の雌ねじ41と螺合している。
一方、図4は、パネル20の厚みTが厚い場合において、バンドクリップ10をパネル20へ取り付けた状態を示している。図4の状態では、第2の脚部5の雄ねじ51の全長ではなく、その一部分が第1の脚部4の雌ねじ41と螺合している。
図3及び図4において、爪6は半径方向外方に突出しており、パネル20のパン度クリップ10とは反対側の面20L(図3、図4ではパネル20の左側の面)と係合している。そのため、バンドクリップ10を図3及び図4の右方向へ引っ張っても、バンドクリップ10はパネル20から外れてしまうことはない。
それと共に、図3及び図4において、押付け部3はパネル20に押圧された状態となって変形しており、押付け部3の弾性反発力がバンドクリップ10を図3、図4の右側へ移動する様に付勢されている。そして、押付け部3の弾性反発力と爪6がパネル20に係合していることにより、バンドクリップ10は、ガタツクことも無く、堅固にパネル20に固定される。
パネル20のバンドクリップ取付け孔21の内径Dが、脚部4、5の外径dの値よりも大きくても、バンドクリップ10がパネル20に対して、いわゆる「がたつく」ことはない。
次に、図5〜図8を参照して、バンドクリップ10の固定方法について説明する。
図5の第1工程では、第1の脚部4と第2の脚部5を分離した状態で、バンドクリップ10を、パネル20の図示の右方から、第1の脚部4の先端をパネル20の固定用孔21に挿入する。
次の図6で示す第2工程では、パネル20の左方側から、第2の脚部5を雄ねじ部51から固定用孔21へ挿入し、雄ねじ部51を、既に挿入されている第1の脚部4の雌ねじ部41と螺合させる。
図6の第2工程において、雄ねじ部51を雌ねじ部41に螺合させる際に、第1の脚部4を取付け孔21に挿入した状態で、バンドクリップ10が孔21から脱落してしまう恐れがある場合には、雄ねじ部51を雌ねじ部41に螺合させるまでの間は、例えば、粘着テープ等によってハンドクリップ10をパネル20に仮止めしておけば良い。
図7の第3工程では、パネル20の左方から、作業者がマイナスドライバー8の先端を第2の脚部の端面に形成した溝52に係合し、ドライバー8を回している。
これにより、第2の脚部5の雄ねじ部51と第1の脚部4の雌ねじ部41とが、更に螺合する。
図8の第4工程では、第2の脚部5に設けた爪6の右端部が、パネル20面に当接している。この状態で、第2の脚部5の雄ねじ部51と第1の脚部4の雌ねじ部41とを更に螺合すれば、押付け部3の先端3eがパネル20(図8の右側表面)に押圧されるので、押付け部3の弾性反発力と爪6とにより、バンドクリップ10全体がパネル20に堅固に固定される。
図5〜図8の例では、バンドクリップ10に既に被結束物であるハーネスや樹脂製配管30を結束した状態でバンドクリップ10をパネル20に固定する例を示している。
しかしながら、被結束物を結束していない状態のバンドクリップ10をパネル20に取り付けた後、非結束物をバンドクリップ10に結束することも可能である。
図5〜図8では、パネル20の表裏双方(図5〜図8における左右両側)から、作業者の手が入る場合における固定の態様を示している。
これに対して、パネル20の何れか一方の面側のみから(図9〜図11の右側のみから)バンドクリップ10をパネル20に取り付ける場合が、図9〜図11で示されている。
以下、図9〜図11を参照して、パネル20の一方の面側(図9〜図11の右側)から、バンドクリップ10をパネルに取り付ける態様を説明する。
図9の第1工程では、バンド部1に被結束物30を結束させた状態で、且つ、第2の脚部5と第1の脚部4と一体となった状態で、バンドクリップ10を、図9〜図11の右方向から、パネル20の固定用孔21に挿入する。
ここで、バンドクリップ10において、爪6の右端面から押付け部3の端部3eまでの軸方向距離Lが、パネル20の厚みTよりも幾らか小さいように、第2の脚部5の雄ねじ部51と第1の脚部4の雌ねじ部41との螺合している長さが、予め調整されている。
図9〜図11で説明する取付方法を実行するに際して、パネル20の厚みTが1種類に定まっている場合は、爪6の右端面から押付け部3の端部3eまでの軸方向距離が、パネル20の厚みTよりも幾らか小さい値となる様に、雄ねじ51において、第1の脚部4の先端に相当する位置に、予め識別マーク等を設けておくのが好ましい。
図10の第2工程において、第2の脚部5の爪6は固定用穴21の入り口で突き当たったならば、その状態で第1の脚部4が固定用孔21に向かって押し込まれる様に、バンドクリップ10を図10の左側に向かって更に押し込む。
図10の左側に向かって更に押し込めば、三角形の爪6の斜面(固定用穴21との当接面)に作用する分力によって、爪6は半径方向内側に押圧されて、第2の脚部5の軸の内部に収容される。
図11の第3工程では、更に強い力で第1の脚部4側を押し込み、第2の脚部5の爪6の全長分がパネル20の左方側に露出すれば、爪6に設けられた図示しない付勢機構によって二つの爪6は共に第2の脚部5の半径方向外方に突出し、図11で示す状態となる。
ここで、爪6の右端面から押付け部3の端部3eまでの軸方向距離が、パネル20の厚みTよりも幾らか小さい値となる様に設定されているので、爪6が第2の脚部5の半径方向外方に突出した際には、押付け部3の端部3eがパネル20の表面(図11では右側表面)と当接して撓み、その弾性反発力により、バンドクリップ10はパネル20から離隔する方向(図11の右方向)へ付勢される。そして、爪6が、係る弾性反発力に対して、バンドクリップ10を係止する。
これにより、バンドクリップ10はパネル20に対して確実に固着される。
パネル20に取り付けられたバンドクリップ10を取り外す場合には、図5〜図8を参照して説明した取付方法を逆の手順で行なえば良い。
すなわち、作業者がマイナスドライバー8の先端を第2の脚部の端面に形成した溝52に係合し、ドライバー8を回すことにより、第2の脚部5の雄ねじ部51と第1の脚部4の雌ねじ部41との螺合を解除して、第2の脚部5と第1の脚部4とを分離する。そして、第2の脚部5を図5〜図8の左側に引き抜き、バンドクリップ10を図5〜図8の右側に引き抜けば良い。
或いは、従来技術と同様に、爪6を半径方向外方から半径方向内方に押圧して爪6を第2の脚部5内に収容し、その状態でバンドクリップ10を図9〜図11の左側に引き抜けば、バンドクリップ10をパネル20から取り外すことが出来る。
図示の実施形態によれば、第2の脚部5の爪6がパネル20のバンド部1とは反対側の面20L(図3、図4参照)と係合し、押付け部3が弾性変形してバンド部1をパネル20から離隔する方向へ弾性反発力を作用させることにより、バンドクリップ10はパネル20に対して容易且つ確実に固定される。
ここで、バンドクリップ10の脚部は、第1の脚部4と爪6が設けられた第2の脚部5とで構成されており、第2の脚部5を第1の脚部4に対して回転させることにより、第2の脚部の雄ねじ51が第1の脚部4の雌ねじ41に螺合している長さを調節し、以って、脚部4、5の軸方向長さ(長手方向長さ)を調節することが出来る。
そのため、パネル20の厚さが変化しても、雄ねじ51が雌ねじ41に螺合している長さを調節することにより、図示の実施形態のバンドクリップ10を、厚さ方向寸法が異なる複数種類のパネル20に対しても、容易且つ確実に取り付けることが出来る。
ここで、従来技術のバンドクリップ100をパネル20に取り付けるに際しては(図12参照)、先ず、爪60を手で押さえて、脚部45の半径方向内側に収容し、パネル20の貫通孔21にバンド部1の側(図3〜図11では右側)から反対側(図3〜図11では左側)に押し込まなければならなかった。
しかし、パネル20のバンド部1の側(図3〜図11では右側)はレイアウト上複雑な構造となっており、その様な作業が困難な場合が多かった。
それに対して、図示の実施形態のバンドクリップ10であれば、第1の脚部4と第2の脚部5とを分離した状態で、第1の脚部4をバンド部1側(図3〜図11では右側)からパネル20の貫通孔21にそのまま挿入し、パネル20に対してバンド部1の反対側(図3〜図11では左側)から第2の脚部5を挿入して(図1の矢印X)、雄ねじ51が雌ねじ41と螺合するように回転することにより、容易に取り付けることが出来る。
すなわち、図示の実施形態によれば、「爪6を押さえてながら、パネル20の貫通孔21に挿入する」という操作を行う必要がない。
また、図示の実施形態において、図9〜図11で示す様に、第1の脚部4と第2の脚部5を一体にした状態でパネル20の貫通孔21に挿入し、パネル20の反対側に爪6が露出するまで押し込めば、バンドクリップ10をパネル20に固定することが可能である。
また、ハーネスやチューブ等の被結束物に不都合がある場合に、従来は、爪60を押さえつつ、バンド部1側(Rの方向)に引き抜かなければ、バンドクリップ100を外すことが出来なかった。
それに対して、図示の実施形態に係るバンドクリップ10によれば、バンド部1の反対側(図3〜図11では左側)で第2の脚部5を回転して、雄ねじ51と雌ねじ41との螺合を解除すれば、バンドクリップ10はバンド部1側(図3〜図11では右側)へ簡単に外すことが出来る。
すなわち、図示の実施形態では、バンドクリップ10をパネル20から引き抜く場合にも、爪6を押さえる必要がない。
この点について、更に詳細に述べる。
爪6とバンド部1とは、パネル20に対して反対側に位置しているので、爪6を押さえるという動作は、バンド部1の側(R側)からは大変な労力を伴う。換言すれば、爪6を押さえながら行なう作業は、パネル20の両側で同時に行なわなければならず、非常に大きな労力を必要とする。
上述したように、図示の実施形態では、爪6を押さえながら行なう作業を省略することが出来る。そして、図示の実施形態に係るバンドクリップ10を採用した場合には、取付作業、取外し作業において、パネル20の両側で同時に行なわなければならない作業(爪6を押さえながら行なう作業)を行なう必要がない。
そのため、バンドクリップ10の取付け及び取外しにおいて、大幅に労力を軽減することが出来るのである。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記載ではないことを付記する。
本発明の実施形態を部分的な断面をも含めて示す側面図。 図1に対応する斜視図。 本発明の実施形態を、薄いパネルに取り付けた状態を示す断面図。 本発明の実施形態を、厚いパネルに取り付けた状態を示す断面図。 図示の実施形態に係るバンドクリップをパネルに固定する方法の第1工程を示す図。 図示の実施形態に係るバンドクリップをパネルに固定する方法の第2工程を示す図。 図示の実施形態に係るバンドクリップをパネルに固定する方法の第3工程を示す図。 図示の実施形態に係るバンドクリップをパネルに固定する方法の第4工程を示す図。 図示の実施形態に係るバンドクリップをパネルに固定する方法であって、図5〜図8で示す方法とは異なる方法の第1工程を示す図。 図示の実施形態に係るバンドクリップをパネルに固定する方法であって、図5〜図8で示す方法とは異なる方法の第2工程を示す図。 図示の実施形態に係るバンドクリップをパネルに固定する方法であって、図5〜図8で示す方法とは異なる方法の第3工程を示す図。 従来技術のバンドクリップの構成を説明する全体構成図。
符号の説明
1・・・バンド部
2・・・結束径決定部
3・・・押付け部
4・・・第1の脚部
5・・・第2の脚部
6・・・爪
10・・・バンドクリップ
20・・・パネル

Claims (3)

  1. 紐状部材又は管状部材を束ねて拘束するバンド部と、パネルを貫通する脚部と、脚部のバンド部から離隔した側の端部近傍に設けられ且つ脚部の半径方向内側に収納可能で半径方向外側に突出するように付勢されている爪と、バンド部と脚部との接続個所近辺に設けられ且つバンド部をパネルから離隔する方向へ付勢する押付け部とを有し、脚部はバンド部と接続された側の部分と爪が設けられた部分とに分離しており、バンド部と接続された側の部分のバンド部から離隔した側には雌ねじが形成されており、爪が設けられた部分の爪とは反対側の端部には雄ねじが形成されており、雄ねじが雌ねじに螺合することによりバンド部と接続された側の部分と爪が設けられた部分が接合されて脚部を構成していることを特徴とするバンドクリップ。
  2. 雌ねじと雄ねじの長さは、雌ねじ或いは雄ねじの何れか一方を全域に亘って他方と螺合させた場合に、爪が設けられた部分の爪がパネルの押付け部とは反対側に位置し、且つ、押付け部の自由端がパネルに接触する様に設定されている請求項1のバンドクリップ。
  3. 爪が設けられた部分の爪を設けた側の端面には、溝が形成されている請求項1、2の何れかのバンドクリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018503788A (ja) * 2014-11-13 2018-02-08 ヘラマンタイトン・アクチボラグHellermannTyton AB 固定装置

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