JP2010046298A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
脱水運転において、低振動を維持し最終脱水回転速度まで加速する時間を短縮する。また、再起動を行った際のアンバランス量判定を行うまで加速するための時間を短縮し、再起動を繰り返した時の延長時間を短縮する。
【解決手段】
アンバランス量検出手段を有する洗濯機において、前記アンバランス量判定を行いアンバランス量が小さい場合にはドラム回転速度の加速率を上昇する。また回転速度を保持する時間を短縮する。このように制御することで最終的な脱水回転速度まで回転速度を上昇する時間を短縮する。また、所定の回転速度でアンバランス量を検出し再起動を行う場合に、一度上昇した回転速度まで再び上昇させる際の回転速度の加速率を高く設定することで、脱水運転時間を短縮する。
【選択図】図7
脱水運転において、低振動を維持し最終脱水回転速度まで加速する時間を短縮する。また、再起動を行った際のアンバランス量判定を行うまで加速するための時間を短縮し、再起動を繰り返した時の延長時間を短縮する。
【解決手段】
アンバランス量検出手段を有する洗濯機において、前記アンバランス量判定を行いアンバランス量が小さい場合にはドラム回転速度の加速率を上昇する。また回転速度を保持する時間を短縮する。このように制御することで最終的な脱水回転速度まで回転速度を上昇する時間を短縮する。また、所定の回転速度でアンバランス量を検出し再起動を行う場合に、一度上昇した回転速度まで再び上昇させる際の回転速度の加速率を高く設定することで、脱水運転時間を短縮する。
【選択図】図7
Description
本発明は、洗濯機の脱水起動制御に関する。
洗濯機において脱水運転はすすぎと脱水の各工程で行われる。脱水を開始し、徐々に回転速度が上昇すると、ある回転速度以上で衣類が洗濯兼脱水槽であるドラムに張り付く。この時衣類が偏っているとアンバランスとなって振動が大きくなり、場合によっては正常な脱水が行えなくなる。ドラム式の場合、回転停止時には衣類が下方に偏っているため、アンバランスが発生しやすい。
脱水運転では回転速度を上昇させる過程で、所定の回転速度で一定時間保持したり、回転速度の加速率を低く抑えたりしている。これは、衣類の含水量を減少させアンバランス量を低減し、その状態にしてから高回転に上昇させ振動を抑えるためである。また衣類から抜いた水が外槽から排出しきれずに外槽にたまることを防ぐためである。この制御手法はアンバランス量が大きい場合には振動を低減することができるため、非常に有効な手法である。しかし、アンバランス量が小さい場合にはアンバランス量を低減し、振動を抑える必要がない。さらに、衣類の含水量が少ない場合には衣類から抜ける水の量が少ないために外槽に水がたまることはない。したがって回転速度を一定に保つ時間や、加速率を低く制限する必要がない。このような場合において、前記制御手法は脱水運転時間の延長につながり、ランニングコストの増大につながる。
そこで、この課題を解決する手法として特開2005−177090号が提案されている。これは脱水の再起動の回転制御に関する内容である。アンバランス量の判定を行う第2の回転速度に上昇したことがあれば、再起動時に第1の回転速度でアンバランス量の判定を行う際のしきい値を再起動前に比べ低く設定する。(ここで、第2の回転速度は第1の回転速度よりも高い。)この後再起動を行い、第1のアンバランス量判定によりアンバランス量が変更後の低いしきい値よりも小さいと判定した場合は第2の回転速度より高い第3の回転速度まで一気に上昇させる。
しかしながら、上記従来技術の手法は再起動を行った場合に限るため、最も多く行われる初めの起動で時間を短縮することができない。また、第2の回転速度まで上昇したことにより衣類の水が抜けていることを前提としておりアンバランス量判定を行うことなく高い回転速度まで上昇させてしまう。したがって、水が十分に抜けていなかったり、衣類の位置が変化したりしてアンバランス状態が変化した場合に振動が過大になるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、洗い及びすすぎの各工程の後に実行される脱水運転において、低振動を維持し、最終的な脱水回転速度まで回転速度を上昇させる時間を短縮することである。
上記課題を解決するために、本発明は、洗濯を行う洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を内包する外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御装置と、前記洗濯兼脱水槽の回転速度を測定する装置と、前記洗濯兼脱水槽内における衣類の偏りによって生じるアンバランス量を判定するアンバランス量判定手段を備えた洗濯機において、前記制御装置は、前記アンバランス量判定手段によって検出したアンバランス量が所定の許容値よりも小さい場合に、検出したアンバランス量が前記許容値よりも大きい場合に比べ脱水運転時の回転速度の加速率を高くすることを特徴とする。
このように、アンバランス量を常に検出し、その量が少量であった場合はドラムの回転速度の加速率を上昇させすることで、脱水運転時間の短縮を行うことができる。
本発明の実施例について、図1〜図9を用いて説明する。本実施例はドラム式の洗濯機について示す。
図1は洗濯機外装を、図2は本実施例の洗濯機内部を示している。この洗濯機の外装は、鋼板製の筐体1,前記筐体の前面に備えた操作・表示パネル2及び扉3によって構成される。筐体1は底部4,胴部5,天板部6によって構成されている。また、操作・表示パネル2にはスタートボタン7,運転方法設定ボタン8,表示器9を備える。また、筐体1の上部後方には給水口10を設ける。
洗濯機の内部において、円筒形状の水を貯める外槽11は、筐体下部の2箇所より2本のダンパ12によって支持される(図では1本のみ示す)。この外槽11内には、円筒形状のドラム13を回転自在に設ける。ドラム13の側面には多数の脱水穴13aを設け、上縁部には流体バランサ13bを設ける。また、ドラム13の側面には、複数のバッフル14を設ける。外槽11の底面外側には、支持板15を取り付け、この支持板15にモータ16を固定する。モータ16の駆動軸は外槽11を水密に貫通し、ドラム13に締結されている。このモータ16により、洗い工程,すすぎ工程及び乾燥工程ではドラム13を正転,反転させ、脱水工程では一方向に回転させる。
外槽11の底面には、洗濯用水の排水を行う排水弁17を設け、この排水弁17に接続した排水ホース18を介して洗濯用水を洗濯機外に排出する。
外装上面の後部には給水口10を設け、後部収納部内には給水弁19、トップカバー前部に洗剤ケース20を設け、これらを接続し、給水ユニットを構成する。この給水ユニットにより、外槽11に洗濯用水が供給される。
供給される水量は洗濯機上部に設けた水位センサ21により水位を検知し、調節される。水位センサ21は、外槽11の下部で外槽11とつながった空気室22内の圧力を、チューブ23を介して測っている。
このような洗濯機の外槽11の前方(あるいは後方)下部に、外槽11の少なくとも略上下方向の動きを検知する外槽振動センサ24を配置する。本実施例の振動センサはMEMS技術による加速度センサであるが、特にMEMS技術によって作られた加速度センサでなくても良い。また、加速度の検出方式や、加速度の検出可能方向の数も問わない。
図3にこの洗濯機の各工程を制御する制御部を示す。図に示すように制御部はマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記す)25を中心に構成される。これに予め記録されたプログラムにより、操作・表示パネル2,水位センサ21,振動センサ24,回転速度検出装置26からの入力に基づき、給水弁19,排水弁17,モータ16などを制御し、洗い,すすぎ,乾燥工程の動作を行う。モータ16はモータ駆動回路50を介して駆動される。
また、マイコン25は回転速度上昇パターンデータベース51やしきい値データベース52などのデータベースを保存しており、回転速度算出部53,布量センシング部54,アンバランス量検知部55、などの計測部を有し、回転速度記録部56を持つ。
図4〜図6を用いて脱水運転の流れを説明する。図4に低速領域での脱水運転の流れを示す。まず、含水量判定を行い(Step101)、含水量が多いと判定した場合はStep102に進む。最初の起動では衣類が水を多く含んでいるためStep102に進む。Step102で120r/minまでドラム回転速度を上昇させ、アンバランス量判定1を行う(Step103)。アンバランス量Uがしきい値S1より小さいと判断した場合には脱水高回転領域に移行する。
ここで、アンバランス量判定を行う回転速度は、共振回転速度(140r/min)より低い回転速度、かつ共振の影響で振動が大きくならない回転速度であるという理由から120r/minとした。
一方、アンバランス量Uがしきい値S1より大きいと判断した場合(Step103)には、その時の回転速度を記録し(Step104)、再起動工程に移行する。再起動工程とは、アンバランス量が大きく、振動が過大になった際に回転を停止し、再び起動を行う工程である。
次に再起動工程からの流れを述べる。Step101で含水量が少ないと判定した場合には、90r/minまでドラム回転速度を上昇させ(Step105)、アンバランス量判定2を行う(Step106)。含水量が少ない場合には、含水量が多い場合にアンバランス量判定を行う回転速度より低い回転速度である90r/minでアンバランス量判定2を行う。アンバランス量Uがしきい値S2より小さいと判断した場合には120r/minまで加速し(Step107)、Step108でアンバランス量判定1を行う。アンバランス量Uがしきい値S1より小さい場合は、高回転領域に移行する。
Step106のアンバランス量判定2でアンバランス量Uがしきい値S2より大きいと判断した場合には、その時の回転速度を記録し(Step109)、再起動工程に移行する。Step108のアンバランス量判定1でアンバランス量Uがしきい値S1より大きいと判断した場合も同様に、その時の回転速度を記録し(Step109)、再起動工程に移行する。
ここで、しきい値S2はS1より50g程度大きいものとする。本来S1とS2を同じ値とすることが望ましい。これは、低い回転速度でアンバランス量判定を行うことで時間を短縮することができるためである。しかし、回転速度が低いとアンバランス量検出の精度が低くなることがあるため、誤差を考慮し50g程度大きく設定する。また、Step108のアンバランス判定1はなくてもよい。その場合、安全に立ち上げるためにしきい値S2をS1と同程度とすることが望ましい。
一般的に、含水量は回転速度が高いほど減少する。また、衣類の含水量が少ない方が、衣類が広がりやすくアンバランスが発生しにくい。また、衣類の偏りが同じでも、含水量が少ない方がアンバランス量は小さくなる。したがって、脱水運転において早い段階で水を抜くことが重要となる。
そこで本実施例では含水量が多い場合には、含水量をより減少させるためにアンバランス量判定1を120r/minで行っている。もし、アンバランス量判定1を行う回転速度を90r/minとした場合、アンバランス量判定によりアンバランス量が大きいと判定すると、90r/minまでしか回転速度が上昇しない。したがって、120r/minでアンバランス量判定を行った場合に比べ含水量が減少しない。衣類の水を抜くことができないため、アンバランスが発生しやすく再起動しても再び再起動になりやすく時間の延長につながる。
一方、含水量が少ない場合に90r/minでアンバランス量判定2を行う。もし、含水量判定を行わずに120r/minでアンバランス量判定1を繰り返す場合、120r/minまで上昇する時間とその回転速度から停止するまでの時間が90r/minで再起動を繰り返した場合に比べて余分に必要になる。
図5に前記制御手法を用いた際の低速領域での回転速度の上昇パターンを示す。脱水運転を開始し、120r/minまで回転速度を上昇させアンバランス量判定1を行う。ここで、アンバランス量判定1でアンバランス量が大きいと判定した際には、回転を停止し再起動を行う(アンバランス量が小さいと判断した際には回転速度を上昇させる。)。
再起動後はまず、前記含水量判定を行う。最初の起動で120r/minまで回転速度を上昇しているため、衣類の含水量が減少し、90r/minでアンバランス量判定2を行う。本実施例の制御による90r/minでのアンバランス量判定2を行った場合の回転速度の上昇パターンを実線で示す。一方、従来の制御手法による120r/minまで回転速度を上昇させアンバランス量判定1を行う場合の回転速度の上昇パターンを破線で示す。図に示すように、90r/minでのアンバランス量判定2を行った場合、120r/minでのアンバランス量判定1を行った場合に比べ、繰り返し再起動を行うと図に示す短縮時間分の脱水時間を短縮することができる。図に示すように再起動を繰り返すほど従来制御に比べ、脱水時間を短縮することができる。再起動は1つの工程で最大15回程度行われることもあり、さらに、脱水運転は通常一回の洗濯(洗い,すすぎ,脱水)で3回行われることが多いため、大幅に時間を短縮することができる。
このような制御を行い、衣類の含水量が多い場合にはより高い回転速度でアンバランス量判定を行い、再起動を繰り返す場合でもなるべく多くの水を衣類から抜く。一方、含水量が少ない場合では低い回転速度でアンバランス量判定を行い、再起動を繰り返した際のアンバランス量判定を行う回転速度までの加速時間およびその回転速度から回転を停止するまでの減速時間を短縮する。以上のように衣類の含水量に応じた制御を行うことで、衣類の含水量が多い時は効率的に衣類から水を抜くとともに、衣類の含水量が少ない時には時間を短縮することができる。
前記含水量判定は回転速度と脱水経過時間の情報を用いて行う。アンバランス量判定1を行う回転速度(120r/min)よりも高い回転速度まで上昇したことがある場合は、時間に関係なく含水量が少ないと判定する。また、アンバランス量判定1の回転速度まで上昇し、再起動を繰り返す場合でも、前記アンバランス量判定1を行う回転速度で脱水を行った時間が所定の時間(例えば1分間)以上であった場合は、含水量が少ないと判定する。前記条件以外の場合は含水量が多いと判断し、アンバランス量判定を行う回転速度を変更しない。また、含水量判定は前記手法に限らず、到達した回転速度を基にした判定もしくは脱水経過時間を基にした判定でもよい。
次に、図6に高回転領域での脱水運転の流れを示す。Step201でドラムの回転速度を上昇し、Step202でアンバランス量判定3を行う。前記アンバランス量判定3でアンバランス量Uが所定のしきい値S3よりも大きいと判定した際には、回転速度を記録し(Step203)、再起動工程に移行する。一方、アンバランス量Uがしきい値S3より小さいと判定した場合には、Step204でドラム回転速度加速率を低加速率a1に設定する。
次に、Step205で到達回転速度判定、すなわち回転速度ωと記録されている回転速度の中で最も高い回転速度ωr(最高到達回転速度)の比較を行う。到達回転速度判定の結果、最高到達回転速度ωrよりも回転速度ωが高い場合はStep206でアンバランス量判定4を行う。最初の起動では最高到達回転速度ωrにはあらかじめ初期値0を設定するため、必ずStep206に移る。
アンバランス量判定4(Step206)でアンバランス量Uがしきい値S4よりも大きい場合、Step207で保持回転速度判定を行う。ここで、しきい値S4は回転速度を一定にする時間を設けてアンバランス量を低減することなく回転速度を上昇させた時でも振動が過大にならないアンバランス量とする。回転速度が保持回転速度(400r/min,600r/min)である場合、所定時間T1回転速度を保持し、Step209に移る。一方、回転速度ωが保持回転速度でない場合(Step207)、所定の時間回転速度ωを保持することなく、Step209に移る。Step209では回転速度ωが設定した最終脱水回転速度に達したか判定し、達していない場合はStep201に戻る。回転速度ωが最終脱水回転速度に達している場合には、設定時間まで最終脱水回転速度で脱水を行い(Step210)、その後回転を停止し、脱水運転を完了する。
このような流れに対して、本実施例の脱水制御ではアンバランス量が少ない場合には脱水時間を短縮する。そこで、アンバランス量判定4(Step206)でアンバランス量が小さいと判定した場合の流れを説明する。Step205で到達回転速度判定を行い回転速度が最高到達回転速度よりも高い場合、Step206でアンバランス量判定4を行う。アンバランス量判定4でアンバランス量が所定のしきい値S4よりも低いと判定した場合は、含水量を減少させアンバランス量を低減する必要がないため、加速率を高加速率a2(>a1)に設定する(Step211)。その後、Step212で保持回転速度であるか判定し、保持回転速度であった場合は回転速度を通常よりも短い時間T2(<T1)保持し(Step213)、Step209に移る。保持回転速度でない場合は、そのままStep209に移る。このようにアンバランス量が少ない場合に、回転速度の加速率を高く設定し、保持時間を短縮することで、脱水時間を短縮することができる。
また、再起動時には一度上昇したことがある回転速度まで加速する時間を短縮する。そこで、Step202のアンバランス量判定3でアンバランス量が大きいと判定し、再起動となった後の流れを説明する。Step204でアンバランス量判定3を行い、アンバランス量がしきい値S3よりも低い場合、加速率をa1に設定する。次にStep205で到達回転速度判定を行い、回転速度が最高到達回転速度以下であった場合、回転速度の加速率を高加速率a3(>a1)に再設定する(Step214)。次にStep212で保持回転速度であるか判定し、保持回転速度であった場合は通常よりも短い時間T2(<T1)回転速度を保持し(Step213)、Step209に移る。保持回転速度でない場合は、そのままStep209に移る。このように再起動時に、回転速度の加速率を高く設定し、保持時間を短縮することで、脱水時間を短縮することができる。
図7に前記制御を用いた際の時間と回転速度の関係を示す。まず、200r/min〜900r/minの間のアンバランス量判定4でアンバランス量UがS4より大きく、S3より小さい場合の回転速度の上昇パターンを実線で示す。従来の制御方法では加速率の変更などを行わないため、この回転速度の上昇パターンと同様となる。回転速度の加速率を低加速率a1とし、400r/minおよび600r/minで所定時間(T1)回転速度を保持する。衣類の含水量が多く、さらに振動がしきい値S4より大きい場合に回転速度を上昇させる時間を短く設定すると、含水量が減少していない状態で高い回転速度で回転するおそれがある。
次に、400r/min〜900r/minの間のアンバランス量判定4でアンバランス量UがS4より小さい場合の回転速度の上昇パターンを一点鎖線で示す。400r/minまでは低加速率a1で脱水運転する。400r/min以上では、加速率を高加速率a2(>a1)に設定し、400r/min,600r/minで通常より短い時間T2(<T1)回転速度を保持する。アンバランス量が小さければ、低い回転速度で衣類の含水量を減少させアンバランス量を低減してから高回転に上昇しなくても振動が過大になることはない。このような制御を行うことで従来の脱水運転に比べ、図中に示すt1秒短縮することができる。
次に、再起動前に600r/minでアンバランス量判定3により再起動となった時の様子を破線で示す。最高到達回転速度である600r/minまでは、加速率を高加速率a3(>a1)に設定し、また保持時間を従来の保持時間より短いT2(<T1)とする。600r/minまで一度回転速度を上昇したことがあるため、含水量があまり減少しない。したがって、高い加速率で回転速度を上げて衣類から水を抜いても、衣類から抜ける水の量が外槽から排出される水の量に比べ少ないため、外槽内に水がたまることはない。その後、600r/min以上の回転速度では脱水運転をしていないので、加速率を低加速率a1に設定し、外槽に水がたまらないように脱水運転を行う。このような制御を行うことで、従来の脱水運転に比べ図中に示すt2秒短縮することができる。さらに、図中には示していないが、600r/min以上の回転速度でアンバランス量判定4を行い、アンバランス量が少ないと判定した場合には加速率をa2に設定し、t2秒よりも脱水時間を短縮することができる。
本実施例では、安全な運転を行うために振動が大きい場合に回転を停止するための判定、および加速率変更の判定をアンバランス量を基に行っている。しかし、アンバランス量を検出せず、直接外槽の振動を振動センサなどにより検出し、その測定結果を基に回転を停止する判定や、加速率変更の判定を行ってもよい。
本実施例では常に到達回転速度判定およびアンバランス量判定4を行い、加速率の決定や、保持時間の決定を行っているが、必ずしも常時行う必要はない。例えば、アンバランス量判定4を100r/minごと、もしくは保持回転速度の直前に行うなどして、制御を簡単にすることも可能である。
以上、本実施例によれば、振動検出手段により外槽の振動を測定し、その振動からアンバランス量が小さいと判定した場合には、回転速度を上昇させる際の時間を短縮する。具体的には回転速度の加速率を高く設定する。また、回転速度を一定に保つ時間があればその時間を短縮する。一方、アンバランス量が大きい場合には、加速率を制限し、衣類から水が抜ける時間を保持することで、アンバランス量を低減し振動を抑える。
さらに、振動検出を常に行い、回転速度を上昇させる過程で振動が過大となった場合には回転速度の上昇加速率を低下する、もしくは振動が過大であると検出した回転速度付近で一定時間を設け衣類から水を抜きアンバランス量を低減する。
また、アンバランス量判定を行い許容値よりも大きいアンバランス量を検出した場合に、ドラムの回転を一旦停止、もしくは減速させる。許容値よりも大きいアンバランス量を検出した回転速度を回転速度記録手段に記録する。その後再起動する際には記録した回転速度の中で最も高い回転速度までの加速率を再起動前の加速率よりも高く設定し、時間を短縮する。
回転速度の加速率や回転速度を一定に保つ時間は衣類から抜けた水が外槽より排出される時間によって決定される。高い加速率で回転速度を上げて衣類から水を抜くと、衣類から抜ける水の量は外槽から排出される水の量に対して多く、外槽内に水がたまってしまう。そこで、回転速度を一定にし、衣類から抜ける水の量を低下させ、外槽から水が抜ける時間を確保する。一方、ある回転速度まで到達したことがあれば、その回転速度まで上昇する間は一度衣類から水を抜いているため、外槽から排水される量よりも衣類から抜ける水の量が多くなることはない。したがって、外槽に水がたまることがないため、加速率を高く設定し、時間を短縮する。このようにすることで、再起動時の延長時間を短縮することができる。
さらに、衣類の含水量を判定し、含水量が少ないと判定した場合には、再起動前にアンバランス量判定を行った回転速度よりも低い回転速度において新たにアンバランス量判定を行う工程を設ける。アンバランス量判定を行う回転速度を低下させることで、再起動を繰り返す場合の延長時間を短縮することができる。
以上のような制御を行うことにより、高速で脱水を行う回転速度まで加速する時間を短縮することができる。
1 筐体
2 操作・表示パネル
3 扉
10 給水口
11 外槽
12 ダンパ
13 ドラム
14 バッフル
15 支持板
16 モータ
17 排水弁
19 給水弁
20 洗剤ケース
21 水位センサ
24 振動センサ
25 マイクロコンピュータ
26 回転速度検出装置
2 操作・表示パネル
3 扉
10 給水口
11 外槽
12 ダンパ
13 ドラム
14 バッフル
15 支持板
16 モータ
17 排水弁
19 給水弁
20 洗剤ケース
21 水位センサ
24 振動センサ
25 マイクロコンピュータ
26 回転速度検出装置
Claims (5)
- 洗濯を行う洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を内包する外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御装置と、前記洗濯兼脱水槽の回転速度を測定する装置と、前記洗濯兼脱水槽内における衣類の偏りによって生じるアンバランス量を判定するアンバランス量判定手段を備えた洗濯機において、
前記制御装置は、前記アンバランス量判定手段によって検出したアンバランス量が所定の許容値よりも小さい場合に、検出したアンバランス量が前記許容値よりも大きい場合に比べ脱水運転時の回転速度の加速率を高くすることを特徴とする洗濯機。 - 洗濯を行う洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を内包する外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御装置と、前記洗濯兼脱水槽の回転速度を測定する装置と、前記洗濯兼脱水槽内における衣類の偏りによって生じるアンバランス量を判定するアンバランス量判定手段を備えた洗濯機において、
脱水運転時において前記洗濯兼脱水槽の回転速度を段階的に上昇させる制御を行う場合に、
最終的な脱水回転速度まで上昇させる過程で、前記制御装置は前記アンバランス量判定手段によって検出したアンバランス量が所定の許容値よりも小さい場合に、検出したアンバランス量が前記許容値よりも大きい場合に比べ、回転速度を一定に保つ時間を短くすることを特徴とする洗濯機。 - 洗濯を行う洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を内包する外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御装置と、前記洗濯兼脱水槽の回転速度を測定する装置と、前記洗濯兼脱水槽内における衣類の偏りによって生じるアンバランス量を判定するアンバランス量判定手段と、前記洗濯兼脱水槽の回転速度を記録する回転速度記録手段を備えた洗濯機において、
脱水運転時に前記洗濯兼脱水槽が所定の回転速度で回転している状態で前記アンバランス量判定手段によって検出したアンバランス量が所定の許容値よりも大きい場合に、前記洗濯兼脱水槽の回転を一旦停止もしくは減速させた後、再び立ち上げる再起動手段を備え、
前記回転速度記録手段は前記許容値よりも大きいアンバランス量を検出した前記回転速度を記録し、
再起動の際には前記記録した回転速度の中で最も高い回転速度までの加速率を再起動前の加速率よりも高く設定することを特徴とする洗濯機。 - 洗濯を行う洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を内包する外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御装置と、前記洗濯兼脱水槽の回転速度を測定する装置と、前記洗濯兼脱水槽内における衣類の偏りによって生じるアンバランス量を判定するアンバランス量判定手段と、前記洗濯兼脱水槽の回転速度を記録する回転速度記録手段を備え、脱水運転において前記洗濯兼脱水槽の回転速度を最終的な脱水回転速度まで上昇させる過程で所定の回転速度において所定時間保持する脱水運転を行う洗濯機において、
脱水運転時に前記洗濯兼脱水槽が所定の回転速度で回転している状態で前記アンバランス量判定手段によって検出したアンバランス量が所定の許容値よりも大きい場合に、前記洗濯兼脱水槽の回転を一旦停止もしくは減速させた後、再び立ち上げる再起動手段を備え、
前記回転速度記録手段は前記許容値よりも大きいアンバランス量を検出した前記回転速度を記録し、
再起動の際には前記記録した回転速度の中で最も高い回転速度以下の回転速度において回転速度を保持する前記所定時間を再起動前に比べ短く設定することを特徴とする洗濯機。 - 洗濯を行う洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽を内包する外槽と、前記洗濯兼脱水槽を回転駆動する駆動機構と、前記駆動機構を制御する制御装置と、前記洗濯兼脱水槽の回転速度を測定する装置と、前記洗濯兼脱水槽内における衣類の偏りによって生じるアンバランス量を判定するアンバランス量判定手段と、前記洗濯兼脱水槽の回転速度を記録する回転速度記録手段と、衣類が含む水の量を判定する含水量判定手段を備えた洗濯機において、
前記含水量判定手段において衣類の含水量が少ないと判定した場合には、含水量が多いと判定した場合に前記アンバランス量判定を行う回転速度よりも低い回転速度で前記アンバランス量判定を行うことを特徴とする洗濯機。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017209295A (ja) * | 2016-05-25 | 2017-11-30 | シャープ株式会社 | 洗濯機 |
JP2019017478A (ja) * | 2017-07-12 | 2019-02-07 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 洗濯機 |
CN113417110A (zh) * | 2021-07-19 | 2021-09-21 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种洗衣机脱水控制方法及洗衣机 |
CN114427157A (zh) * | 2022-02-11 | 2022-05-03 | 长虹美菱股份有限公司 | 一种基于脱水曲线的滚筒洗衣机脱水性能优化方法 |
-
2008
- 2008-08-22 JP JP2008213446A patent/JP2010046298A/ja not_active Withdrawn
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