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JP2010042971A - セメント製造装置の運転制御方法及びセメント製造装置 - Google Patents

セメント製造装置の運転制御方法及びセメント製造装置 Download PDF

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JP2010042971A JP2008210138A JP2008210138A JP2010042971A JP 2010042971 A JP2010042971 A JP 2010042971A JP 2008210138 A JP2008210138 A JP 2008210138A JP 2008210138 A JP2008210138 A JP 2008210138A JP 2010042971 A JP2010042971 A JP 2010042971A
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Abstract

【課題】簡単な方法で塩素の除去効率を高めることができるセメント製造装置の運転制御方法及びセメント製造装置を提供する。
【解決手段】キルン3の窯尻3aから排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステム13を備えるセメント製造装置の運転制御方法であって、セメントクリンカにおけるアルカリ中のKOのモル比を測定し、その測定結果に基づき、カリウム分を多く含有する粘土の混合比率を変えるなど、セメント原料中のカリウム分の量を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステムを備えるセメント製造装置の運転制御方法及びその運転制御が可能なセメント製造装置に関する。
塩素バイパスシステムは、セメント原料やキルン燃料中に含まれる塩素成分がキルンとプレヒータとの閉じた系内で循環して濃縮されることに伴うサイクロンの閉塞、プレヒータやキルンでのコーティングトラブルの発生を防止するために、キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を系外に除去するシステムである。
この塩素バイパスシステムにおいて、塩素の除去効率を上げるために、特許文献1ではキルンの回転数を下げる方法、特許文献2ではキルン内原料の温度を調整する方法が提案されている。また、特許文献3では、原料にカリウムを添加し、塩素バイパスシステムで回収する塩化カリウムの純度を上げる方法が記載されている。
特開2006−16216号公報 特開2007−176716号公報 特許3933509号公報
しかしながら、キルンの回転数を下げる方法や、キルン内の温度を調整する方法では、操業条件の大幅な変更を必要とするため現実的でない。また、塩化カリウムの純度を上げる方法は、塩素バイパスシステムの効果促進を期待するものではない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、簡単な方法で塩素の除去効率を高めることができるセメント製造装置の運転制御方法及びセメント製造装置を提供することを目的とする。
本発明のセメント製造装置の運転制御方法は、キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステムを備えるセメント製造装置の運転制御方法であって、セメントクリンカにおけるアルカリ中のKOのモル比を測定し、その測定結果に基づき、セメント原料中のカリウム分の量を調整することを特徴とする。
塩素濃縮の促進のためには、原料中のアルカリ量を増加させる方法が有効であるが、セメント中のアルカリ量が高いとアルカリ骨材反応を起こし、コンクリートが劣化することから、ポルトランドセメント中のアルカリ含有率RO(=NaO+0.658KO)は0.75%以下とJISで定められている。このため、アルカリ含有率を必要以上に増加させることはできないが、本出願人は、このアルカリ含有率が0.75%以下の範囲でも、アルカリ中のKOのモル比を増加させることにより塩素濃縮を促進させることができることを見出した。本発明は、このKOのモル比を測定して、そのモル比に応じてセメント原料中のカリウム分の量を調整することにより、塩素濃縮を促進させて塩素の除去効率を高めるようにしたものである。
本発明のセメント製造装置の運転制御方法において、前記アルカリ中のKOのモル比が0.6以上0.8以下となるようにカリウム分の量を調整することが好ましい。
通常のセメント工場におけるセメントクリンカでは、アルカリに対するKOのモル比は0.5程度であり、これを0.6以上とすることにより、キルン入り原料(キルンに投入される直前の原料)の塩素濃度を20%以上増加させることができ、塩素バイパスシステムにおいて、少ないバイパス量でも多くの塩素分を除去することができ、塩素除去効果を向上させることができる。一方、KOのモル比を0.8以下としたのは、0.8を超えるにはナトリウムを除去しなければ不可能であり、実行するとなれば無駄な分離コストを生じることになるからである。
また、本発明のセメント製造装置の運転制御方法において、さらに、セメントクリンカ中のアルカリに対するSOのモル比を測定し、その測定結果に基づき、キルン燃料中の硫黄分の量を調整するようにしてもよい。
キルン入り原料の塩素濃度は、アルカリに対するSOのモル比が小さいほど上昇する。したがって、セメントクリンカ中のSOモル比を測定して、低硫黄のキルン燃料を使用するなどにより、燃料中の硫黄分の量を調整するのである。
この本発明のセメント製造装置の運転制御方法において、セメントクリンカ中のアルカリに対するSOのモル比を測定する場合、前記アルカリに対するSOのモル比が0.4以上0.85以下となるように硫黄分の量を調整するとよい。
低硫黄のキルン燃料を使用してもセメントクリンカ中のSOは0.4%以下にすることは困難であるため、モル比として0.4以上とし、低硫黄の石炭等の燃料を用いてクリンカ中のSOを0.60%以下に低減して、SOのモル比を0.85以下にすると特に効果的である。
また、本発明のセメント製造装置の運転制御方法は、キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステムを備えるセメント製造装置の運転制御方法であって、セメントクリンカ中のアルカリに対するSOのモル比を測定し、その測定結果に基づき、キルン燃料中の硫黄分の量を調整することを特徴とする。
キルン入り原料中のSO濃度と塩素濃度との関係において、SO濃度が減少すると塩素濃度が上昇することから、このSO循環を抑制できれば塩素濃度の上昇に有効であるとの知見の下、アルカリに対するSOモル比を測定し、その測定結果に基づいてキルン燃料中の硫黄分を調整するようにしたのである。
この本発明のセメント製造装置の運転制御方法においては、前述したように、アルカリに対するSOのモル比が0.4以上0.85以下となるように硫黄分の量を調整するとよい。
そして、本発明のセメント製造装置は、キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステムを備えるセメント製造装置において、カリウム分を含むセメント原料を供給可能な原料供給手段と、セメントクリンカにおけるアルカリ中のKOのモル比を測定するKOモル比測定手段とが備えられるとともに、これら原料供給手段とKOモル比測定手段との間に、測定されたKOのモル比に応じてセメント原料中のカリウム分の量を調整するカリウム分調整手段が設けられていることを特徴とする。
セメント原料中のカリウム分の量の調整は、カリウム分を多く含む粘土等の混合比率を変えればよい。
このセメント製造装置において、さらに、硫黄分を含む燃料を供給可能な燃料供給手段と、セメントクリンカ中のアルカリに対するSOのモル比を測定するSOモル比測定手段とが備えられるとともに、これら燃料供給手段とSOモル比測定手段との間に、測定されたSOのモル比に応じてキルン燃料中の硫黄分の量を調整する硫黄分調整手段が設けられている構成としてもよい。
キルン燃料中の硫黄分の量の調整は、コークスに代えて低硫黄燃料である石炭を使用する、これらの混合比率を変えるなどの方法がある。
また、本発明のセメント製造装置は、キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステムを備えるセメント製造装置において、硫黄分を含む燃料を供給可能な燃料供給手段と、セメントクリンカ中のアルカリに対するSOのモル比を測定するSOモル比測定手段とが備えられるとともに、これら燃料供給手段とSOモル比測定手段との間に、測定されたSOのモル比に応じてキルン燃料中の硫黄分の量を調整する硫黄分調整手段が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、セメントクリンカにおけるアルカリ中のKOのモル比からセメント原料中のカリウム分を調整し、又はアルカリに対するSOのモル比からキルン燃料中の硫黄分を調整する制御をそれぞれ単独で又は併せて実施することにより、アルカリ含有率をJIS規定値以上に増加させることなく、キルン入り原料の塩素濃縮を促進させることができ、これにより、塩素バイパスの効率を高めることができる。したがって、その塩素バイパスシステムにおいて、少量のガス抽気によって十分な量の塩素を除去することができ、又は、同じ抽気量でも多くの塩素を除去することが可能になる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のセメント製造装置を示している。このセメント製造装置は、セメント原料供給手段1、プレヒータ2、セメントキルン3、クリンカクーラ4等が備えられている。
セメント原料供給手段1は、セメント原料を粉砕、混合した粉体原料をプレヒータ2に供給するものであり、セメント原料としては石灰石、けい石、粘土、酸化鉄原料等を適宜の比率で混合したものが用いられ、産業廃棄物等も原料の一部として混合される。
プレヒータ2は、上下方向に相互に接続された複数のサイクロン5a〜5dを有し、その最上段のサイクロン5aに供給された粉体原料が落下する過程で、セメントキルン3から排出されたガス等を利用して粉体原料を予熱するようになっている。最下段のサイクロン5dはセメントキルン3に接続されており、プレヒータ2で所定温度に予熱された粉体原料がセメントキルン3に連続的に送り込まれるように構成されている。また、最下段のサイクロン5dとその上の段のサイクロン5cとの間には、下端部にセメントキルン3の窯尻3aから燃焼排ガスが導入されるとともに、内部に図示されない燃料供給ラインから供給される石炭等の燃料の燃焼装置が設けられた仮焼炉6が設けられている。
このセメントキルン3は、軸芯回りに回転自在に設けられた略円筒形状のロータリーキルンであり、軸芯が水平方向に対して若干傾斜した状態で配置されている。その図中左方の窯尻3a側に、セメント原料を予熱するためのプレヒータ2が設けられるとともに、図中右方の窯前3bには、内部を加熱するためのバーナー7が設けられており、燃料供給手段8から供給された燃料をバーナー7で燃焼させることにより発生した燃焼ガスがセメント原料の流れと反対に窯尻3aに向けて流れるようになっている。窯尻3aから供給されたセメント原料は、窯前3b側に近づくに連れて徐々に粒径を増して行き、窯前3bに到達する頃には一定の粒径にまで成長した状態となっており、窯前3bからクリンカとして取り出される。また、この窯前3bには、セメントキルン3によって得られたクリンカを冷却するクリンカクーラ4が設けられている。
そして、このセメントキルン3の窯尻3aから最下段のサイクロン5dへ排ガスを送るダクトに、塩素バイパス管11が接続され、この塩素バイパス管11によって抜き取られた排ガスの一部を、後段のバッグフィルター12に送って塩素分を除去する塩素バイパスシステム13が設けられている。
また、クリンカクーラ4を経由したセメントクリンカ中の成分を分析する分析手段14が設けられており、この分析手段14には、セメントクリンカ中のアルカリ含有率ROを測定するアルカリ測定手段15と、そのアルカリ中のKOのモル比{KO/(KO+NaO)}を測定するKOモル比測定手段16と、アルカリに対するSOのモル比{SO/(KO+NaO)}を測定するSOモル比測定手段17とが備えられている。
また、この分析手段14と原料供給手段1及び燃料供給手段8との間には、分析結果に基づきセメント原料中のカリウム分を調整するカリウム分調整手段18と、燃料中の硫黄分を調整する硫黄分調整手段19とが設けられている。カリウム分調整手段18は、セメント原料のうち、例えばカリウム分を多く含む粘土を多く供給させるように原料供給手段1を操作するものである。また、硫黄分調整手段19は、キルン燃料のうち、例えば石炭を多く供給させるように燃料供給手段8を操作するものである。または、これら調整手段18,19は、カリウム分を多く含む原料や硫黄分を多く含む燃料をより多く用いるように指示し、その指示に基づき作業員が原料供給手段1又は燃料供給手段8を操作するものであってもよい。
このように構成されたセメント製造装置によってセメントクリンカを製造する方法について説明する。
先ず、セメント原料供給手段によって石灰石、けい石、粘土、酸化鉄原料等を混合したセメント原料がプレヒータ2の最上段のサイクロン5aに供給されると、そのセメント原料は、図中実線矢印で示すように、順次下方のサイクロン5b〜5dへと落下するにしたがって、下方から上昇するセメントキルン3からの高温の排ガスによって予熱され、最終的に最下段のサイクロン5dからセメントキルン3の窯尻3aに導入される。
そして、このセメントキルン3内において、窯尻3a側から窯前3b側へと徐々に送られる過程において、バーナー7からの燃焼排ガスによって加熱され、焼成されてセメントクリンカとなる。次いで、窯前3bに到達したセメントクリンカは、図中矢印で示すように、クリンカクーラ4内に落下して図中右方に送られる。この際に、クリンカクーラ4内に供給された空気によって所定温度まで冷却されて最終的に当該クリンカクーラ4から取り出される。
ところで、セメント原料に含まれる塩素分は、セメントキルン3内における高温(約1400℃)雰囲気下において、主にKClやNaCl等のアルカリ塩化物として揮発し、その排ガスが、セメントキルン3の窯尻3aからプレヒータ2に流通する際にセメント原料を予熱することにより冷却され、当該排ガス中に含まれる塩素分が再びセメント原料側に移行してしまい、その結果、塩素分がセメントキルン3およびプレヒータ2からなる系内を循環する現象が生じ、新たに燃焼排ガスまたはセメント原料から系内に持ち込まれる塩素分によって、内部の塩素濃度が徐々に上昇する。
そこで、定期的もしくは連続的に塩素バイパス管11から上記排ガスの一部を抜き取り、冷却することで塩素分をアルカリ塩化物として後段のバッグフィルター11において回収することにより、系内の塩素濃度が上昇することを防止している。
そして、この塩素バイパスシステム13を有するセメント製造装置において、その塩素バイパス効率を高めるために、分析手段14によってセメントクリンカ中のアルカリ含有率RO(=KO+0.658NaO)、そのアルカリ中におけるKOのモル比{KO/(KO+NaO)}、アルカリに対するSOのモル比{SO/(KO+NaO)}をそれぞれ測定し、その測定結果に基づいて、セメント原料又は燃料の成分を調整することが行われる。
具体的には、アルカリ含有率ROについては、JIS規定の0.75%以下、好ましくは0.6%以下となるように調整する。また、アルカリ中のKOモル比{KO/(KO+NaO)}については0.6以上0.8以下、アルカリに対するSOのモル比{SO/(KO+NaO)}については0.4以上0.85以下となるようにそれぞれ調整する。
この場合、アルカリ中のKOモル比を調整するには、原料供給手段1において、セメント原料中の酸化カリウムもしくはカリウムを多く含有する粘土、ガラス等の廃棄物、炭酸カリウム等の薬剤の混合比率を調整することが行われ、これらの混合比率を高めることによりセメント原料中のカリウム分を多くして、KOモル比を大きくすることができる。また、アルカリに対するSOのモル比を調整するには、低硫黄の燃料として石炭の混合比率を調整することが行われ、コークスに対して石炭の比率を高めることにより、キルン燃料中の硫黄分を少なくしてSOモル比を大きくすることができる。
そして、このようにして、セメントクリンカ中のアルカリ含有率ROを抑えながら、アルカリ中のKOモル比、アルカリに対するSOのモル比を所定範囲となるように制御することにより、キルン入り原料中の塩素濃縮を促進させ、塩素バイパス効率を高めることができるのである。
次に、このような調整によるキルン入り原料への塩素濃縮の影響を確認するために行った解析について説明する。
ここでは、熱力学平衡計算とプロセスシミュレーション手法とを組み合わせ、キルン内の塩素や硫黄の揮発及び凝縮量を、それらの平衡蒸気圧及びクリンカ粒子のガス境膜や細孔の拡散から算出する理論的なモデルを構築し、循環挙動を解析した。
A.塩素、硫黄の循環挙動
A−1 原料中の塩素、硫黄のプロファイル
まず、キルン内での原料中のSO濃度とCl濃度のプロファイルを図2に示す。図中、横軸はキルンの窯前からの距離を示す。キルンの原料入口(80m)から出口(0m)に向かうに従ってSO濃度は緩やかに増加し、20m付近で最大値となっていることから20〜80m間で硫黄分の凝縮が起きていることが分かる。SO濃度の最大値は6パーセント弱であり、キルン入口の4%よりも大きい。また、20m付近から0mに向かいSO濃度が急減しており、焼成帯で硫黄分の揮発が起きていることが分かる。
一方、塩素の40〜80mでの凝縮量は多くない。これは、硫黄に比べ40〜80mにおいてもまだKCl(g)の蒸気圧が高いことによると考えられる(なお、成分組成に添えた(g)は気相、(l)は液相、(s)は固相を示す)。また、35mから0mに向かってClの揮発が進んでおり、揮発の開始がSOと比べキルン原料入口側、つまり低温から起こることが分かる。クリンカ中の塩素濃度は70ppmであり、キルン入原料では約40倍、硫黄については約4倍である。
次に原料中のSOの形態毎のプロファイルを図3に示す。キルンの原料入口側では硫黄分はCaSO(s)として存在し、温度が高くなるにつれてCaSO(l)に変わっていく。
一方、KSO(l)やNaSO(l)量はカルシウム塩と比べ少なく、キルン原料出口側ではさらに減少する。これは、酸化物液相中にKO、NaOが移行することによって起こる。
次に図4に原料中の塩化物の形態を示す。キルンの原料入口付近ではCaCl、KCl、NaClが同量程度であったものが、温度が上がるにつれKCl、NaClは減少し、CaClが増加していく。つまり塩素に対応する陽イオンがK、NaからCaに変わっていくことが分かる。また、35〜0mではClの揮発によりCaClそのものが減少する。なお、この領域で揮発するClの形態は、後述するとおりKClとNaClのみであることから、CaClが減少するときはCaCl(l)+KO(NaO)(l)→2KCl(NaCl)(g)+CaO(l)の反応が起きていることになる。
A−2ガス中の塩素、硫黄のプロファイル
図5にガス中の塩素、硫黄のプロファイルを示す。硫黄を含むガスはSO(g)、塩素を含むガスはKCl(g)、NaCl(g)、HCl(g)として存在し、それら以外の成分は無視できる量であった。
SO濃度は0mから20m付近まで増加しており、原料からSOが揮発していることが分かる。それ以降は徐々に濃度が低下し、原料への凝縮が起きている。塩化物の濃度はKCl>NaCl>HClという関係で、キルン出口(80m)ではKCl濃度はNaCl濃度の5倍程度であった。塩素濃度のピークは50〜60mであり、硫黄と比べて低温側であった。
B.SO /アルカリ酸化物比の変化
次に、バーナーのコークスの硫黄分を基本シミュレーションから減少させた場合と原料中のKOとNaO濃度をそれぞれ変化させたときについて、それぞれクリンカ中のSO/(KO+NaO)モル比とキルン入り原料のSO、Cl濃度の関係を図6に示す。図6中、上段がSO濃度、下段がCl濃度を示す。
B−1 燃料中の硫黄分の変化
バーナー中の硫黄分の変化により、クリンカ中のSOが基本条件の約1.0%から0.7%、0.5%と減少した場合、SO/(KO+NaO)モル比はそれぞれ1.53、1.12、0.79であり、キルン入り原料のSO濃度はそれぞれ3.9%、3.4%、2.8%と減少する一方、Cl濃度はそれぞれ2,800ppm、4,300ppm、7,200ppmと増加する(図6中○印で示す)。
クリンカ中のSOの変化により硫黄と塩素の循環挙動が変化する理由について以下に考察を行う。
B−1−a キルン入り原料SO の変化
「A.塩素、硫黄の循環挙動」で述べたように、硫黄はSOとして揮発し、原料中には硫酸カルシウムや硫酸アルカリとして存在して循環することが分かった。硫酸塩の揮発は式(1)〜式(3)で表される。なお、液相成分に添えた「molten salt」、「oxide」は、それぞれの成分が存在する液相名を示す。
Figure 2010042971
Figure 2010042971
Figure 2010042971
燃料の硫黄分の増加により、キルン入り原料のSO濃度の増加、すなわち高温部でSOの揮発が促進される理由について検討する。PSOは式(1)〜式(3)の平衡定数をそれぞれK, K, Kとすると式(4)のように表される。
Figure 2010042971
この(4)式では、酸素分圧POが焼成雰囲気によって定まり、クリンカ中のSOによって変化しないものとする。ここで、PSOが増加するためにはCa、K、Naの硫酸塩と酸化物のアクティビティーの比が増加する必要がある。硫酸塩は酸化物溶体と溶け合わない溶融塩中にのみ存在するとしていることから、クリンカ中のSOが増加すると、酸化物溶体中のCaOやアルカリ酸化物がSOにより硫酸塩に変化し、溶融塩中に移動する。このとき、CaOは酸化物溶体中にCAやCAFが溶解していることから濃度が高く、一部がCaSOに変化しても濃度及びアクティビティーの低下率少なく、aCaOはほぼ一定とみなせるのに対し、アルカリ酸化物は濃度が低下してaKO、aNaOが低下することになる。そして、アルカリ酸化物の濃度が0に近づくと、アルカリ硫酸塩はもはや生成出来ず、その増加は鈍化し、代わりにCaSOが増加していくことになる。
aCaOがほぼ不変とみなせることから、PSOは式(4)の第2項のaCaSOで決定される。aCaSOがクリンカ中のSOと共に増加することで、PSOが増加することが分かる。
B−1−b キルン入り原料Clの変化
溶融塩相が硫酸塩と塩化物で構成されているため、燃料中の硫黄分が小さくなると、「B−1燃料中の硫黄分の変化」で述べたようにCaSOのモル分率が低下し、相対的にKClやNaClのモル分率が増加する。それによってそれらのアクティビティーが増加、KClやNaClの揮発が促進され、キルン入り原料のCl濃度が増加すると考えられる。図7に、クリンカ中のSOを変化させたときのK〜Kブロックにおける溶融塩中の陰イオン(Cl+SO 2−)に対するClのモル流量割合を示す。ここで、K〜Kブロックとはキルンの長さ方向の特定の領域を指しており、キルンを原料の入口側からK〜Kの8ブロックに分割して、K〜K(窯前からの距離で80〜30m)を仮焼帯、K〜K(同じく17〜30m)を脱着帯、K〜K(同じく2〜17m)を焼成帯、Kを冷却帯(同じく0〜2m)とみなした。
図7からクリンカ中のSOが増加するにしたがって、溶融塩中の塩素イオンの割合が低下していることが分かる。
B−2 原料中のアルカリ濃度の変化
図6より、原料中の基本条件のKO量を0.39%から0.71%に増加させた場合、SO/(KO+NaO)モル比は1.53から1.09に低下する。そのとき、キルン入り原料のSOは4.0%から3.4%に減少し、Clは2,700ppmから6,900ppmと増加する(図6中×印で示す)。また、原料中の基本条件のNaO量を0.26%から0.47パーセントに増加させた場合、SO/(KO+NaO)モル比は1.53から1.08に低下する。そのとき、キルン入り原料のSOは4.0%から3.7%に減少し、Clは2,700ppmから3,900ppmと増加する(図6中△印で示す)。
この現象について考察を行う。式(2)でKOが増加すると反応が左向きに進み、SO分圧が低下するが、この他に式(4)を保つために硫酸塩に変化が起きる。すなわち、CaSOは式(5)に従ってKSOに変化することになる。そして、同様にNaSOはKSOに変化する。
Figure 2010042971
また、NaOが増加したときはCaSOやKSOがNaSOに変化することになる。PSOは先に述べたとおりaCaSOにほぼ比例することから、KOやNaOが増加すれば、CaSOがKSOやNaSOに変化してaCaSOが低下する結果、PSOが低下、硫黄の循環は抑制されることになる。
硫黄の循環が抑制されれば、「B−1−bキルン入り原料Clの変化」で述べたように、相対的にKClやNaClのモル分率、アクティビティーが増加し、塩素の揮発が促進されることになる。特にKOが増加した場合は、「A−1原料中の塩素、硫黄のプロファイル」で述べたように、KClの揮発時に起きているCaCl(l)+KO(l)→2KCl(g)+CaO(l)の反応が促進されるため、KClの揮発が増加することが分かる。この他、NaOはKOに比べ、高温で酸化物液相に溶解しやすく、揮発しにくいのに対し、KOは揮発しやすいことから、KOモル比の増大が塩素の揮発を促進することも理由の一つである。
以上、キルン入り原料のSOやCl農度は、SOとアルカリ酸化物のモル比との関係で整理できるが、特にCl濃度は、アルカリ中のKOとNaOの割合にも影響を受けることが分かる。
一方、図8は、クリンカ当たりの塩素量が70ppmであるときの、キルン入り原料の塩素濃度とクリンカ中のKO/(KO+NaO)モル比の関係をプロセスシミュレーションで計算したものである。計算条件として、クリンカ中のSOを0.53、0.75、1.02%、ROを0.52、0.73%と変量させている。
セメント工場におけるKO/(KO+NaO)モル比は0.5程度であるから、これを酸化カリウムもしくはカリウムを多く含有する粘土、ガラス等の廃棄物、炭酸カリウム等の薬剤を原料として用い、0.6まで上昇させるといずれの条件においてもキルン入り原料の塩素濃度は20%以上増加することが分かり、塩素バイパスの塩素除去効果を向上させることができる。すなわち、KO/(KO+NaO)モル比を上昇させることにより、塩素バイパス管からの少量のガス抽気によって十分な量の塩素を除去することができ、又は、同じ抽気量でも多くの塩素を除去することが可能になる。
ただし、KO/(KO+NaO)モル比を0.8より大きくすることは、ナトリウムを除去しなければ不可能で、実行するとなれば無駄な分離コストを生じることになる。
図8でのキルン入り原料の塩素濃度とクリンカ中の塩素濃度70ppmから次式Aにて塩素の濃縮率を計算し、塩素バイパスの抽気率を2%としたときの塩素の除去率を式Bで求めたものを図9に示す。
k=C1/Cc−1 …A
この式Aにおいて、k:濃縮率(−)、C1:キルン入り原料の塩素濃度(ppm)、Cc:クリンカ中の塩素濃度(ppm)である。
R=bk/(bk+1) …B
このB式において、R:塩素除去率(−)、b:抽気率(−)、k:濃縮率(−)である。
図9より、KO/(KO+NaO)モル比が0.5から0.6と増加すると、塩素の除去率は、差分で4〜5%向上、また、0.8まで増加すると11〜15%向上し、塩素の除去率を向上させる効果が大きいことが分かる。
図10ではKO/(KO+NaO)モル比が0.2〜0.8において、キルン入り原料の塩素濃度とクリンカ中のSO/(KO+NaO)モル比の関係を図8より求め示したものである。また、図9と同様な計算を行ない塩素バイパスの抽気率を2%としたときの塩素の除去率を図11に示す。
このように、SO/(KO+NaO)モル比が小さいほど、キルン入り原料の塩素濃度が上昇し、塩素の除去率が向上するため、クリンカのROを通常の0.5%程度から増加させ0.55%以上、低硫黄の石炭等の燃料を用いてクリンカ中のSOを0.60%以下に低減して、SO/(KO+NaO)モル比を0.85(=0.60/0.55×0.775(0.775は変換係数))以下にすると特に効果的である。
また、ROはポルトランドセメントのJISで0.75%以下と定められていること、低硫黄の燃料を使用してもクリンカ中のSOは0.4%以下にすることは困難であるため、SO/(KO+NaO)モル比の最小値は0.4/0.75×0.775=0.41(0.775は変換係数)となる。
以上の説明で明らかなように、この実施形態のセメント製造装置によれば、セメントクリンカ中のKO/(KO+NaO)モル比及びSO/(KO+NaO)モル比を測定しながら、その測定結果に基づき、セメント原料のカリウム分又はキルン燃料の硫黄分を調整しているから、セメントクリンカ中のアルカリ含有率を大きくすることなくキルン入り原料の塩素濃縮を促進させ、塩素バイパス管からの少量のガス抽気によって十分な量の塩素を除去することができ、又は、同じ抽気量でも多くの塩素を除去することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、実施形態ではセメントクリンカ中のKO/(KO+NaO)モル比及びSO/(KO+NaO)モル比の両方を測定して、セメント原料のカリウム分又はキルン燃料の硫黄分を調整しているが、KO/(KO+NaO)モル比又はSO/(KO+NaO)モル比のいずれか一方のみを測定し、それに対応するセメント原料又はキルン燃料の成分を調整するようにしてもよい。いずれの場合も、アルカリ含有率ROについてはJISで規定される0.75%以下とされ、そのアルカリ含有率を0.75%以上に増加させることなく、KO/(KO+NaO)モル比やSO/(KO+NaO)モル比が所定範囲となるように調整するのである。
また、実施形態ではアルカリ含有率ROはセメントクリンカについて測定するようにしたが、セメント原料について測定するようにしてもよい。
さらに、カリウム分の調整はセメント原料により行うこととしたが、これに加えて、アルカリを含むキルン燃料による調整を併用してもよい。また、硫黄分の調整はキルン燃料により行うこととしたが、これに加えて、硫黄分を含むセメント原料での調整を併用してもよい。
本発明に係るセメント製造装置の一実施形態を示すフロー図である。 キルン各部における原料中のSO濃度とCl濃度のプロファイルを示すグラフである。 キルン各部における原料中のSOの形態毎のプロファイルを示すグラフである。 キルン各部における原料中の塩化物の形態毎のプロファイルを示すグラフである。 キルン各部におけるガス中の塩素、硫黄のプロファイルを示すグラフである。 クリンカ中のSO/(KO+NaO)モル比とキルン入り原料のSO、Cl濃度の関係を示すグラフである。 クリンカ中のSOを変化させたときのキルン内各ブロックにおける溶融塩中の陰イオン(Cl+SO 2−)に対するClのモル流量割合を示すグラフである。 キルン入り原料の塩素濃度とクリンカ中のKO/(KO+NaO)モル比の関係を示すグラフである。 クリンカ中のKO/(KO+NaO)モル比と塩素除去率との関係を示すグラフである。 クリンカ中のSO/(KO+NaO)モル比とキルン入り原料の塩素濃度との関係を示すグラフである。 クリンカ中のSO/(KO+NaO)モル比と塩素除去率との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 セメント原料供給手段
2 プレヒータ
3 キルン
3a 窯尻
3b 窯前
4 クリンカクーラ
5a〜5d サイクロン
6 仮焼炉
7 バーナー
8 燃料供給手段
11 塩素バイパス管
12 バッグフィルター
13 塩素バイパスシステム
14 分析手段
15 アルカリ測定手段
16 KOモル比測定手段
17 SOモル比測定手段
18 カリウム分調整手段
19 硫黄分調整手段

Claims (8)

  1. キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステムを備えるセメント製造装置の運転制御方法であって、
    セメントクリンカにおけるアルカリ中のKOのモル比を測定し、その測定結果に基づき、セメント原料中のカリウム分の量を調整することを特徴とするセメント製造装置の運転制御方法。
  2. 前記アルカリ中のKOのモル比が0.6以上0.8以下となるようにカリウム分の量を調整することを特徴とする請求項1記載のセメント製造装置の運転制御方法。
  3. さらに、セメントクリンカ中のアルカリに対するSOのモル比を測定し、その測定結果に基づき、キルン燃料中の硫黄分の量を調整することを特徴とする請求項1又は2記載のセメント製造装置の運転制御方法。
  4. 前記アルカリに対するSOのモル比が0.4以上0.85以下となるように硫黄分の量を調整することを特徴とする請求項3記載のセメント製造装置の運転制御方法。
  5. キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステムを備えるセメント製造装置の運転制御方法であって、
    セメントクリンカ中のアルカリに対するSOのモル比を測定し、その測定結果に基づき、キルン燃料中の硫黄分の量を調整することを特徴とするセメント製造装置の運転制御方法。
  6. キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステムを備えるセメント製造装置において、
    カリウム分を含むセメント原料を供給可能な原料供給手段と、セメントクリンカにおけるアルカリ中のKOのモル比を測定するKOモル比測定手段とが備えられるとともに、これら原料供給手段とKOモル比測定手段との間に、測定されたKOのモル比に応じてセメント原料中のカリウム分の量を調整するカリウム分調整手段が設けられていることを特徴とするセメント製造装置。
  7. さらに、硫黄分を含むキルン燃料を供給可能な燃料供給手段と、セメントクリンカ中のアルカリに対するSOのモル比を測定するSOモル比測定手段とが備えられるとともに、これら燃料供給手段とSOモル比測定手段との間に、測定されたSOのモル比に応じてキルン燃料中の硫黄分の量を調整する硫黄分調整手段が設けられていることを特徴とする請求項6記載のセメント製造装置。
  8. キルンの窯尻から排ガスの一部を抽気して塩素分を除去する塩素バイパスシステムを備えるセメント製造装置において、
    硫黄分を含むキルン燃料を供給可能な燃料供給手段と、セメントクリンカ中のアルカリに対するSOのモル比を測定するSOモル比測定手段とが備えられるとともに、これら燃料供給手段とSOモル比測定手段との間に、測定されたSOのモル比に応じてキルン燃料中の硫黄分の量を調整する硫黄分調整手段が設けられていることを特徴とするセメント製造装置。
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