JP2009232595A - スイッチング電源回路及びその力率向上回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路構成が簡単であり、高い力率を示すことができるスイッチング電源回路を提供する。
【解決手段】コンデンサ36と、コンデンサ36と並列に接続されたトランス38及びスイッチング素子40の直列回路と、を備え、スイッチング素子40をスイッチングすることによって、コンデンサ36からトランス38の一次巻線に断続的に電流を流して、トランス38の二次巻線側に発生する電圧を整流して出力電圧を得るスイッチング電源回路であって、ダイオード34を介してコンデンサ36の一端に接続されたチョークコイル32と、ダイオード34とチョークコイル32との接続点とコンデンサ36の他端との間の接続をスイッチングするスイッチング素子Q3と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】コンデンサ36と、コンデンサ36と並列に接続されたトランス38及びスイッチング素子40の直列回路と、を備え、スイッチング素子40をスイッチングすることによって、コンデンサ36からトランス38の一次巻線に断続的に電流を流して、トランス38の二次巻線側に発生する電圧を整流して出力電圧を得るスイッチング電源回路であって、ダイオード34を介してコンデンサ36の一端に接続されたチョークコイル32と、ダイオード34とチョークコイル32との接続点とコンデンサ36の他端との間の接続をスイッチングするスイッチング素子Q3と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、スイッチング電源回路及びその力率向上回路に関する。
蛍光灯等の電気機器へ直流電圧を供給するスイッチング電源において、効率向上や他の電気機器への影響を防ぐために力率改善が必要とされている。このスイッチング電源の力率改善のために様々な力率向上回路(PFC:Power Function Controllor)が考えられている。
図8に示すように、従来の昇圧チョッパ型電源100は、出力電圧Voutを基準電圧Vrefと比較するオペアンプ10、整流回路12の出力を減衰させるアッテネータ14、オペアンプ10とアッテネータ14の出力を乗算する乗算器16、スイッチング素子Qのドレイン−ソース間を流れる電流を抵抗Rsで電圧に変換した電圧値Vsと乗算器16の出力値との差分に応じて状態を変化させるコンパレータ18、チョークコイルLを流れる電流の変化を電圧に変換した電圧値Vcに応じて状態を変化させるコンパレータ20、コンパレータ18の出力をリセット端子に受け、コンパレータ20の出力をセット端子に受けるフリップ・フロップ22、及び、フリップ・フロップ22の出力を受けてスイッチング素子Qのゲート電圧を制御するドライブ回路24を含んで構成される。
出力電圧Voutは定常状態ではほぼ一定の直流電圧となり、アッテネータ14からの出力は整流回路12の出力波形を受けて全波整流波形となるので、乗算器16の出力も全波整流波形となる。乗算器16の出力がコンパレータ18の基準電圧とされる。一方、スイッチング素子Qがオンのときに電圧Vsは増加し、オフのときに電圧Vsは0となる。この電圧Vsが乗算器16からの基準電圧に達するとフリップ・フロップ22にリセット信号が入力され、スイッチング素子Qはオフとされる。スイッチング素子QがオフになるとチョークコイルLに流れる電流が変化し、その変化に応じた電圧Vcがコンパレータ20に入力される。コンパレータ20の非反転端子(+)が反転端子(−)よりも高い電圧になると、フリップ・フロップ22にセット信号が入力され、スイッチング素子Qは再びオンとされる。このとき、乗算器16によりコンパレータ18の基準電圧を整流回路12の出力波形に対応する全波整流波形とすることによって導通角が広がり、昇圧チョッパ型電源100の力率を向上させることができる。また、コンパレータ20の入力を発振回路(OSC)に代えた回路構成も知られている。
また、特許文献1には、整流回路の出力電圧が最大値より極めて小さい場合にスイッチング素子のゲートを制御するパルス幅を減少させ、強制的にスイッチング素子をオフさせる異常発振抑止回路を含む昇圧型スイッチング電源が開示されている。
しかしながら、従来の力率向上回路(PFC)では、乗算器、チョークコイルの電流検出回路、コンパレータ等が必要であり部品点数が多くなってしまう問題があった。
そこで、本発明は、回路構成が簡単であり、高い力率を示すことができるスイッチング電源回路及びその力率向上回路を提供することを目的とする。
本発明の1つの態様は、コンデンサと、前記コンデンサと並列に接続されたトランス及び第1スイッチング素子の直列回路と、を備え、前記第1スイッチング素子をスイッチングすることによって、前記コンデンサから前記トランスの一次巻線に断続的に電流を流して、前記トランスの二次巻線側に発生する電圧を整流して出力電圧を得るスイッチング電源回路であって、ダイオードを介して前記コンデンサの一端に接続されたチョークコイルと、前記ダイオードと前記チョークコイルとの接続点と前記コンデンサの他端との間の接続をスイッチングする第2スイッチング素子と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記第1スイッチング素子のスイッチングを制御するためのドライブ信号を前記出力電圧に応じて変化させると共に、前記第2スイッチング素子のスイッチングを前記ドライブ信号によって制御することが好適である。
また、コンデンサと、前記コンデンサと並列に接続されたトランス及び第1スイッチング素子の直列回路と、を備え、前記第1スイッチング素子をスイッチングすることによって、前記コンデンサから前記トランスの一次巻線に断続的に電流を流して、前記トランスの二次巻線側に発生する電圧を整流して出力電圧を得るスイッチング電源回路、の力率向上回路であって、ダイオードを介して前記コンデンサの一端に接続されたチョークコイルと、前記ダイオードと前記チョークコイルとの接続点と前記コンデンサの他端との間の接続をスイッチングする第2スイッチング素子と、を備え、前記第1スイッチング素子のスイッチングを制御するためのドライブ信号によって前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御することを特徴とする力率向上回路である。
ここで、前記第1スイッチング素子のオン時間と前記第2スイッチング素子のオン時間との増減を一致させるように制御することが好適である。
また、前記第2スイッチング素子を流れる電流に応じて前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御する回路を有することが好適である。例えば、前記第2スイッチング素子を流れる電流を過電流検出電圧に変換する抵抗と、前記過電流検出電圧に応じて前記ドライブ信号の前記第2スイッチング素子への入力を遮断する回路と、を備えることによって、前記第2スイッチング素子に過電流が流れた場合にそのスイッチングを停止させることが好適である。
前記チョークコイルに入力される電圧に応じて前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御する回路を有することが好適である。例えば、前記チョークコイルに入力される電圧を抵抗分割して入力検出電圧に変換する抵抗と、前記入力検出電圧に応じて前記ドライブ信号の前記第2スイッチング素子への入力を遮断する回路と、を備えることによって、前記チョークコイルに入力される電圧が高くなった場合に前記第2スイッチング素子のスイッチングを停止させることが好適である。
また、本発明におけるスイッチング電源回路は、RCC方式のスイッチング電源又は擬似共振方式又はPWM制御方式等のスイッチング電源としてもよい。
さらに、前記第1スイッチング素子に流れる電流が所定値以上とならないように制御する過電流保護回路を備えてもよい。
本発明によれば、回路構成が簡単であり、高い力率を示すことができるスイッチング電源回路及びその力率向上回路を提供することができる。これにより、安価かつ高効率なスイッチング電源を提供することができる。
本発明の実施の形態におけるスイッチング電源回路200は、図1のブロック図に示すように、整流回路30、チョークコイル32、ダイオード34、コンデンサ36、トランス38、スイッチング素子40、ドライブ回路42、調整回路44,二次側ダイオード46、二次側コンデンサ48、出力電圧検出回路50及び力率向上回路(PFC回路)52を含んで構成される。
本実施の形態におけるスイッチング電源回路200は、PFC回路52と一般的なリンギング・チョーク・コンバータ(RCC)回路との組み合わせで構成される。スイッチング電源回路200は、具体的には、図2の回路例に示す構成とすることができる。
整流回路30は、ダイオードを4つ組み合わせて構成され、スイッチング電源回路200に入力される交流電源を全波整流して出力する。整流回路30は、その出力端子T1,T2間に直列に接続される突入電流防止抵抗Rsを含んでもよい。また、整流回路30は、その出力端子T1,T2間に並列に接続される平滑コンデンサを含んでもよい。
整流回路30の出力端子T1は、チョークコイル32の一端に接続される。チョークコイル32の他端はダイオード34のアノードに接続される。ダイオード34のカソードはトランス38の一次巻線L1の一端に接続される。トランス38の一次巻線L1の他端はスイッチング素子40及び抵抗を介して出力端子T2に接続される。このようにして、整流回路30の出力端子T1とT2との間にチョークコイル32、ダイオード34、トランス38の一次巻線L1、スイッチング素子40及び抵抗を介した直列回路が構成される。また、ダイオード34のカソードと整流回路30の出力端子T2との間にはコンデンサ36が接続される。
チョークコイル32とダイオード34との接合点は後述するPFC回路52によってスイッチング制御され、チョークコイル32とダイオード34とを介してコンデンサ36に印加される電圧を制御可能とされている。
なお、図2に示すように、整流回路30の出力端子T1とコンデンサ36との間をダイオードD1によってバイパスすることも好適である。この構成では、チョークコイル32とダイオード34とを介してコンデンサ36に電圧が印加されると共に、ダイオードD1を介して整流回路30から電圧が直接印加される。
トランス38は、一次巻線L1と二次巻線L2との間で電磁的結合を構成し、一次巻線L1の端子間に印加される電圧の変化を二次巻線L2の端子間から出力される電圧に変換して出力する。また、トランス38は、一次巻線L1と帰還巻線L3との間で電磁的結合を構成し、一次巻線L1の端子間に印加される電圧の変化を帰還巻線L3の端子間から出力される電圧に変換して出力する。なお、帰還巻線L3の出力電圧はドライブ回路42によってスイッチング素子40のドライブ信号VDD(ゲート電圧)に変換される。
トランス38の二次巻線L2の一端には二次側ダイオード46のアノードが接続される。二次側ダイオード46のカソードにはスイッチング電源回路200の出力端子T3が接続される。トランス38の二次巻線L2の他端にはスイッチング電源回路200の出力端子T4が接続される。二次側コンデンサ48は、スイッチング電源回路200の出力端子T3及びT4の間に並列に接続される。
RCC回路では、スイッチング素子40によってコンデンサ36からトランス38の一次巻線L1に流れる電流が断続的にスイッチングされ、そのスイッチング動作に伴ってトランス38の二次巻線L2に発生した電圧が二次側ダイオード46及び二次側コンデンサ48によって整流され、スイッチング電源回路200の出力端子T3,T4間に出力される。
出力電圧検出回路50は、出力端子T3及びT4間の出力電圧Voutに応じて制御電圧FBを調整回路44へ出力する。制御電圧FBは、スイッチング電源回路200の入力電圧が高くなったり、出力電圧が下がったりした場合にスイッチング素子40のゲートに印加されるドライブ信号VDDを制御するために用いられる。出力電圧検出回路50は、図2に示すように、ツェナーダイオードと抵抗とコンデンサの組み合わせで構成することができる。
スイッチング素子40は、トランジスタを含んで構成される。トランス38の帰還巻線L3によってドライブ回路42にトランス38の順方向電圧を帰還させ、スイッチング素子40のゲートに印加されるドライブ信号VDDをドライブ回路42によって制御する。
ドライブ回路42は、図1及び図2に示すように、コンデンサCTとダイオードDTとの並列回路及び抵抗RTで構成することができる。トランス38の帰還巻線L3に発生した電圧は、コンデンサCTと抵抗RTとを介して出力される。また、コンデンサCTの両端の電圧がダイオードDTの順方向電圧に達すると、トランス38の帰還巻線L3に発生した電圧はダイオードDTを通じても出力される。ドライブ回路42の出力はドライブ信号VDDとしてスイッチング素子40のゲートに印加される。
これによって、スイッチング素子40のドレイン電流Idがそのピーク値に到達するまでの時間だけスイッチング素子40がオン状態となるように制御され、トランス38の一次巻線L1及び二次巻線L2を介してスイッチング電源回路200の出力電圧Voutがほぼ一定に保持される。
また、調整回路44は、出力電圧検出回路50から出力された制御電圧FBに応じてスイッチング素子40のゲートに印加させるドライブ信号VDDを制御する。調整回路44は、図2に示すように、トランジスタQ1,Q2を含んで構成される。トランジスタQ1のドレインはスイッチング素子40のドレインに接続され、ソースは抵抗を介してトランジスタQ2のベースに接続される。また、トランジスタQ1のゲートにはドライブ信号VDDが印加される。トランジスタQ2のコレクタは、スイッチング素子40のゲート及びトランジスタQ1のゲートに接続され、ドライブ信号VDDが印加される。トランジスタQ2のエミッタはスイッチング素子40のソースに接続される。また、トランジスタQ2のベースには制御電圧FBが印加される。
このような構成により、トランジスタQ2のベースに印加された制御電圧FBが増加するとトランジスタQ2によってスイッチング素子40及びトランジスタQ1のゲートから電流が引き抜かれ、スイッチング素子40のゲートに印加されるドライブ信号VDDを低下させる。スイッチング電源回路200の入力電圧及び出力電圧の変化に伴って制御電圧FBは変化するので、スイッチング素子40のスイッチング動作をスイッチング電源回路200の入力電圧及び出力電圧に応じて制御することができる。これによって、スイッチング電源回路200の出力電圧Voutが一定となるように制御される。
PFC回路52は、チョークコイル32とダイオード34との接続点と整流回路30の出力端子T2との間をスイッチングにより開閉するスイッチング素子Q3を含んで構成される。スイッチング素子Q3のスイッチング動作は、ドライブ信号VDDに応じて制御される。
すなわち、ドライブ信号VDDはフリップ・フロップ回路FFのセット端子に入力され、ドライブ信号VDDが所定の閾値よりも高くなればフリップ・フロップ回路FFがセットされて出力端子Qからスイッチング素子Q3のゲートに電圧が印加され、スイッチング素子Q3がオン状態となる。これにより、チョークコイル32とダイオード34との接続点と整流回路30の出力端子T2との間が抵抗R02を介して接続される。
一方、フリップ・フロップ回路FFのリセット端子には、ドライブ信号VDD、整流回路30の出力端子T1,T2間の出力電圧を抵抗R1L,R2Lによって抵抗分割して得られた入力検出電圧V1、及び、スイッチング素子Q3を流れる電流を抵抗R02により電圧に変換した過電流検出電圧V2の否、の論理積を入力とするアンド素子Aが設けられる。すなわち、ドライブ信号VDDが所定値より高く、入力検出電圧V1が所定値より高く、かつ過電流検出電圧V2が所定値より低くなった場合にフリップ・フロップ回路FFがリセットされる。
図3は、入力検出電圧V1が所定値より高く、過電流検出電圧V2が所定値より低い場合、すなわちリセット信号がロー(L)の場合についてのスイッチング素子40及びスイッチング素子Q3のゲート信号の変化を示した図である。スイッチング素子40及びスイッチング素子Q3共にドライブ信号VDDの変化に合わせてスイッチング制御される。
図4は、入力検出電圧V1が所定値より低くなる、又は、過電流検出電圧V2が所定値より高くなった場合、すなわちリセット信号がハイ(H)になる場合についてのスイッチング素子40及びスイッチング素子Q3のゲート信号の変化を示した図である。スイッチング素子40はドライブ信号VDDの変化に合わせてスイッチング制御されるが、入力検出電圧V1が所定値より低くなった場合、又は、過電流検出電圧V2が所定値より高くなった場合には異常な動作状態であるものとしてドライブ信号VDDに関わらずオフされる。
このようにして、チョークコイル32を流れる電流をスイッチング素子Q3でスイッチングすることによって、ダイオード34を介してコンデンサ36に印加される充電電圧を調整する。
すなわち、入力端子Tinから入力される交流電源電圧Vinが低い、又は、出力負荷電力が大きい場合、出力電圧検出回路50及び調整回路44によってスイッチング素子40のオン時間が増加するようにドライブ信号VDDが制御される。スイッチング素子40のオン時間が増加すると、スイッチング素子Q3のオン時間(Ton)も増加し、オフ時間(Toff)は低減する。
チョークコイル32からダイオード34を介してコンデンサ36に印加される電圧VcはVc=(Ton+Toff)/Toff×(整流回路30の出力端子T1の電圧)と表されるので、スイッチング素子Q3のオフ時間(Toff)が減少すると電圧Vcは上昇する。
電圧Vcが上昇すると、出力電圧検出回路50及び調整回路44によってスイッチング素子40のオン時間を減少させて出力電圧が一定に保たれる。スイッチング素子40のオン時間が減少すると、スイッチング素子Q3のオン時間(Ton)も減少し、オフ時間(Toff)は増加する。これによって電圧Vcは低下する。
このようなスイッチング制御の繰り返しによって、スイッチング素子40のスイッチング制御に同期させて電圧Vcを安定化させることができる。
図5は、本実施の形態における力率の向上を示す図である。図5の実線がPFC回路52を設けた回路における入力電流波形であり、破線がPFC回路52を設けない回路における入力電流波形である。図より明らかなように、PFC回路52を設けた回路において電流の導通角が増加しており、力率が向上されている。
図6は、本実施の形態における出力電圧の時間変化を示す図である。図6の実線がPFC回路52を設けた回路における出力電圧の時間変化であり、破線がPFC回路52を設けない回路における出力電圧の時間変化である。図より明らかなように、PFC回路52を設けた回路はPFC回路52を設けない場合と同様に安定した出力電圧を得ることができた。
図7は、本実施の形態におけるコンデンサ36の端子電圧の時間変化を示す図である。図7の実線がPFC回路52を設けた回路における端子電圧Vcの時間変化であり、破線がPFC回路52を設けない回路における端子電圧Vcの時間変化である。PFC回路52を設けた回路では、PFC回路52を設けない回路に比べて端子電圧Vcは約1.4倍上昇した。
本実施の形態におけるスイッチング電源回路200によれば、スイッチング素子40のオンデューティは通常50%以下であるため、PFC部の出力電圧を制御しなくても入力電圧×2倍以内の電圧に収めることができる。
負荷電力が大きくなった場合には、スイッチング素子40のオンデューティは長くなり、電圧Vcの昇圧効果が高くなる。この昇圧効果により、スイッチング素子40に流れる電流の増加率は減り、オン抵抗損失を減らすことができる。
また、負荷が軽くなると、電圧Vcの昇圧効果が低くなる。軽負荷時の損失は、スイッチング損失の影響を受け易く、電圧Vcが低下することによってスイッチング素子40でのスイッチングにおける損失を減少させることができる。したがって、負荷電力が小さくなるにつれてスイッチング素子40の損失は低減される。
また、入力電圧が低くなると、スイッチング素子40のオンデューティは長くなる。通常のスイッチング電源では、入力電圧が低い時には、スイッチング素子40に大きな電流が流れ、オン抵抗損失が増加して効率の悪化を招く。本実施の形態におけるスイッチング電源回路200であれば、入力電圧が低くなると、オンデューティが増加し、それに合わせてPFC部でのスイッチング素子Q3のオンデューティも増加し、PFC部の出力電圧も上昇するのでオン抵抗損失の低減が図られる。
また、スイッチング素子40とスイッチング素子Q3とを同期させる構成となっているので、スイッチング素子40とスイッチング素子Q3とが同じ周波数で動作する。したがって、ノイズの処理が容易となる。
また、コンバータに入力される電圧範囲は狭くなり、この電圧範囲での効率を良くしたトランス巻線の仕様を適用することができる。
また、PFC部の出力電圧を検出しなくてもよいため、従来のPFC回路におけるATT、乗算器、電圧制御アンプ及び発振器等が不要となり、回路構成が簡単となり安価に構成することができる。したがって、比較的出力電力が小さいスイッチング電源に適用することによって製造コスト面でメリットが大きい。例えば、出力電力75W以上150W以下の範囲のスイッチング電源に特に適していると考えられる。
なお、本実施の形態におけるスイッチング電源回路200には過電流保護回路を設けており、上記作用・効果がより効果的となる。また、特許文献1に示されているように、整流回路の出力電圧が最大値より極めて小さい場合にスイッチング素子のゲートを制御するパルス幅を減少させ、強制的にスイッチング素子をオフさせる異常発振抑止回路を含めることによりスイッチング電源回路200の動作がより安定化する。
本実施の形態におけるPFC回路52は、RCC方式のスイッチング電源回路のみならず、擬似共振方式やPWM制御方式等の他のスイッチング電源回路においてトランジスタQ3のスイッチングをスイッチング素子40のスイッチングに同期させることによって同様に適用することができる。
10 オペアンプ、12 整流回路、14 アッテネータ、16 乗算器、18 コンパレータ、20 コンパレータ、22 フリップ・フロップ、24 ドライブ回路、30 整流回路、32 チョークコイル、34 ダイオード、36 コンデンサ、38 トランス、40 スイッチング素子、42 ドライブ回路、44 調整回路、46 二次側ダイオード、48 二次側コンデンサ、50 出力電圧検出回路、52 力率向上回路、100,200 スイッチング電源。
Claims (10)
- コンデンサと、前記コンデンサと並列に接続されたトランス及び第1スイッチング素子の直列回路と、を備え、
前記第1スイッチング素子をスイッチングすることによって、前記コンデンサから前記トランスの一次巻線に断続的に電流を流して、前記トランスの二次巻線側に発生する電圧を整流して出力電圧を得るスイッチング電源回路であって、
ダイオードを介して前記コンデンサの一端に接続されたチョークコイルと、
前記ダイオードと前記チョークコイルとの接続点と前記コンデンサの他端との間の接続をスイッチングする第2スイッチング素子と、
を備えることを特徴とするスイッチング電源回路。 - 請求項1に記載のスイッチング電源回路であって、
前記第1スイッチング素子のスイッチングを制御するためのドライブ信号を前記出力電圧に応じて変化させると共に、前記第2スイッチング素子のスイッチングを前記ドライブ信号によって制御することを特徴とするスイッチング電源回路。 - 請求項1又は2に記載のスイッチング電源回路であって、
前記第1スイッチング素子のオン時間と前記第2スイッチング素子のオン時間との増減を一致させるように制御することを特徴とするスイッチング電源回路。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のスイッチング電源回路であって、
前記第2スイッチング素子を流れる電流に応じて前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御する回路を有することを特徴とするスイッチング電源回路。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載のスイッチング電源回路であって、
前記チョークコイルに入力される電圧に応じて前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御する回路を有することを特徴とするスイッチング電源回路。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載のスイッチング電源回路であって、
RCC方式のスイッチング電源であることを特徴とするスイッチング電源回路。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載のスイッチング電源回路であって、
擬似共振方式のスイッチング電源であることを特徴とするスイッチング電源回路。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載のスイッチング電源回路であって、
PWM制御方式のスイッチング電源であることを特徴とするスイッチング電源回路。 - 請求項1〜8のいずれか1つに記載のスイッチング電源回路であって、
前記第1スイッチング素子に流れる電流が所定値以上とならないように制御する過電流保護回路を備えることを特徴とするスイッチング電源回路。 - コンデンサと、前記コンデンサと並列に接続されたトランス及び第1スイッチング素子の直列回路と、を備え、前記第1スイッチング素子をスイッチングすることによって、前記コンデンサから前記トランスの一次巻線に断続的に電流を流して、前記トランスの二次巻線側に発生する電圧を整流して出力電圧を得るスイッチング電源回路、の力率向上回路であって、
ダイオードを介して前記コンデンサの一端に接続されたチョークコイルと、
前記ダイオードと前記チョークコイルとの接続点と前記コンデンサの他端との間の接続をスイッチングする第2スイッチング素子と、を備え、
前記第1スイッチング素子のスイッチングを制御するためのドライブ信号によって前記第2スイッチング素子のスイッチングを制御することを特徴とする力率向上回路。
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JP2011142726A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Logah Technology Corp | インタリーブ・ブリッジレス・パワー・ファクター修正器およびその制御方法 |
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