JP2009221009A - Elevator control device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、運転時に巻上機のモータのトルク異常を検出するエレベータの制御装置に関する。 The present invention relates to an elevator control device that detects torque abnormality of a motor of a hoist during operation.
近年、建物の高層化などに伴い、エレベータは縦の交通手段として不可欠なものとなっている。また、その一方で、地震が発生した場合でのエレベータの安全性の問題が指摘されている。 In recent years, elevators have become indispensable as a means of vertical transportation as the number of buildings rises. On the other hand, the problem of elevator safety in the event of an earthquake has been pointed out.
通常、エレベータでは、地震が発生すると、管制運転により乗りかごを速やかに最寄階に停止させ、そこで乗客を降車させている。ところが、地震によってエレベータの運転が一旦停止すると、その後、特に運転に支障のない状況であっても、保守員が安全を確認するまで復旧されない。 Normally, when an earthquake occurs in an elevator, the car is quickly stopped at the nearest floor by the control operation, and the passengers get off there. However, once the operation of the elevator is stopped due to an earthquake, it will not be restored until the maintenance staff confirms safety, even if there is no problem in operation.
そこで、地震の発生によりエレベータの運転が停止した場合に、エレベータの安全性を自動的に確認し、復旧させるニーズが高まっている。 Therefore, there is an increasing need for automatically checking and restoring the safety of the elevator when the operation of the elevator is stopped due to the occurrence of an earthquake.
従来、地震時の自動復旧のオペレーションとしては、例えば特許文献1に開示されているものがある。この特許文献1では、エレベータを低速運転で最上階から最下階までを一往復させることにより、その運転中に昇降路内の機器類の異常音や異常振動を検出し、異常なしであれば、通常運転に復帰させることが開示されている。 Conventionally, as an operation of automatic restoration at the time of an earthquake, there is one disclosed in Patent Document 1, for example. In this patent document 1, the elevator makes one round trip from the top floor to the bottom floor at low speed operation, thereby detecting abnormal sounds and vibrations of equipment in the hoistway during the operation, and if there is no abnormality It is disclosed to return to normal operation.
また、巻上機のトルクに基づいて異常の有無を検出する方法として、例えば特許文献2に開示されているものがある。この特許文献2では、予め異常判定の基準となるトルクパターンを設定しておき、その判定基準パターンと運転中の巻上機のトルクパターンとを比較して異常の有無を検出する。
しかしながら、上記特許文献1のように機器類の異常音や異常振動を検出する方法では、何らかの原因でモータのトルクに異常が生じていた場合にそれを検出できず、そのまま運転を継続して、所謂二次災害を引き起こしてしまうなどの問題がある。 However, in the method of detecting abnormal sounds and abnormal vibrations of the devices as in the above-mentioned Patent Document 1, if an abnormality has occurred in the torque of the motor for some reason, it cannot be detected, and the operation is continued as it is. There is a problem of causing a so-called secondary disaster.
そこで、巻上機のトルクの状態から異常の有無を検出する方法が考えられる。しかしながら、上記特許文献2のような方法では、予め各物件毎に判定基準用のトルクパターンを設定しておく必要があり、事前処理に手間がかかり、また、判定基準パターンを記憶しておくためのメモリを必要とするなどの問題もある。
Therefore, a method of detecting the presence or absence of abnormality from the state of torque of the hoisting machine can be considered. However, in the method as described in
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、巻上機のトルクの異常を簡単かつ正確に検出して異常時にエレベータの運転を安全に停止制御することのできるエレベータの制御装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above points, and provides an elevator control device that can easily and accurately detect an abnormality in the torque of a hoisting machine and can safely stop and control the operation of the elevator in the event of an abnormality. The purpose is to do.
本発明に係るエレベータの制御装置は、乗りかごを駆動するためのモータと、上記乗りかごの運転時に上記モータに与えられるトルク指令値を検出するトルク指令検出手段と、このトルク指令検出手段によって検出されたトルク指令値の変化量を検出するトルク指令変化量検出手段と、このトルク指令変化量検出手段によって検出されたトルク指令値の変化量に対する異常検出の閾値を設定する閾値設定手段と、上記トルク指令値の変化量が上記閾値設定手段によって設定された閾値を超えた時間をカウントする異常時間測定手段と、この異常時間測定手段によってカウントされた時間に基づいてトルク異常の有無を判定し、そのカウント時間が予め設定された判定時間を超えた場合にトルク異常と判定して上記乗りかごの運転を停止させるトルク異常判定手段とを具備したことを特徴とする。 An elevator control apparatus according to the present invention includes a motor for driving a car, a torque command detection means for detecting a torque command value given to the motor during operation of the car, and a detection by the torque command detection means. A torque command change amount detecting means for detecting a change amount of the torque command value, a threshold setting means for setting an abnormality detection threshold for the change amount of the torque command value detected by the torque command change amount detecting means; An abnormal time measuring means for counting a time when the amount of change in the torque command value exceeds a threshold set by the threshold setting means, and determining the presence or absence of torque abnormality based on the time counted by the abnormal time measuring means, When the count time exceeds a preset determination time, it is determined that the torque is abnormal and the operation of the car is stopped. Characterized by comprising a torque abnormality judgment means.
本発明によれば、巻上機のトルクの異常を簡単かつ正確に検出して異常時にエレベータの運転を安全に停止制御することができる。 According to the present invention, an abnormality in the torque of the hoisting machine can be detected easily and accurately, and the operation of the elevator can be safely stopped and controlled in the event of an abnormality.
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成例を示すブロック図である。
(First embodiment)
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration example of an elevator control device according to a first embodiment of the present invention.
このエレベータは、巻上機のモータ5、シーブ7、ロープ7a、乗りかご8、カウンタウエイト9などから構成される。なお、詳しい機構については本発明とは直接関係しないため、その説明を省略するものとする。
The elevator includes a hoisting
乗りかご8は、利用者を乗せて建物の各階床間を移動するものであり、ロープ7aの一端が連結されている。ロープ7aはシーブ7に巻き掛けられ、その他端にカウンタウェイト9が連結されている。これにより、モータ5の駆動に伴い、乗りかご8はロープ7aを介してカウンタウエイト9とは反対の方向につるべ式に移動する。
The
また、このエレベータには、上記乗りかご8の移動速度を制御する構成要素として、速度指令部1、速度制御部2、電流制御部3、電流検出器4、速度検出部6、かご位置検出部10、ロープ自重補償トルク設定部11が備えられている。
The elevator also includes a speed command unit 1, a
速度指令部1は、所定の走行パターンに従った速度指令値を出力する。速度検出部6は、モータ5の回転速度を検出する。速度制御部2は、速度指令部1からの速度指令値と速度検出部6が検出した速度値との偏差を求め、この偏差がなくなるようにモータ5のトルク指令値を出力する。
The speed command unit 1 outputs a speed command value according to a predetermined traveling pattern. The
電流制御部3は、速度制御部2から出力されたトルク指令値に基づいて、モータ5に供給する電流値を決定する。電流検出器4は、モータ5への供給電流値を検出して電流制御部3にフィードバックする。電流制御部3では、この電流検出器4によって検出された電流値が目標値となるようにモータ5へ供給する電流をコントロールする。
The
モータ5は、例えば三相交流モータからなり、電流制御部3から供給される3相の電流によって駆動される。このモータ5の駆動により、シーブ7およびロープ7aを介して乗りかご8が昇降路内を昇降動作する。
The
また、かご位置検出部10は、乗りかご8の位置を検出する。その検出方法としては、例えばモータ5の駆動に伴い、乗りかご8の走行に同期してパルス信号を出力する図示せぬエンコーダを用いるなどの方法がある。
In addition, the car
ロープ自重補償トルク設定部11は、かご位置検出部10によって得られるかご位置情報に基づいてロープ自重トルクの変動率分を計算し、これを補償トルクとして速度制御系にフィードバックする。これにより、速度制御部2から出力されたトルク指令値にロープ自重の補償トルクを加味した値が最終的なトルク指令として電流制御部3に与えられることになる。
The rope self-weight compensation
このような速度制御系の構成において、本実施形態では、さらに、トルク指令検出部12、トルク指令変化量検出部13、異常検出閾値設定部14、異常時間測定部15、トルク異常判定部15aが備えられている。
In such a configuration of the speed control system, in the present embodiment, a torque
トルク指令検出部12は、モータ5に与えられるトルク指令を検出する。トルク指令変化量検出部13は、トルク指令検出部12によって検出されたトルク指令の単位時間当たりの変化量を検出する。異常検出閾値設定部14は、トルク指令の変化量に対するトルク異常の閾値を設定する。
The torque
異常時間測定部15は、トルク指令変化量検出部13によって検出されたトルク指令の変化量が異常検出閾値設定部14によって設定された閾値を越えた時間をカウントする。トルク異常判定部15aは、異常時間測定部15によってカウントされた時間に基づいてトルク異常の有無を判定する。
The abnormal
このような構成において、通常は、ロープ自重分を考慮した適正なトルク指令が電流制御部3に与えられ、その電流制御部3から出力される電流によってモータ5が駆動制御される。このモータ5の駆動に伴い、乗りかご8がシーブ7に巻回されたロープ7aを介して所定の速度で走行動作する。
In such a configuration, normally, an appropriate torque command in consideration of the own weight of the rope is given to the
ここで、何らかの異常によりモータ5に余計な負荷が加わると、その負荷分に応じてトルク指令の値が上がってしまう。第1の実施形態では、そのときのトルク指令の変化量を監視し、閾値を超える状態が所定時間以上続く場合にトルク異常であると判定する。
Here, if an extra load is applied to the
以下に、このトルク異常の検出方法について詳しく説明する。
図2および図3は第1の実施形態における乗りかごの走行パターンとトルク指令、そのトルク指令の変化量と異常時間との関係を説明するための図であり、図2は正常時の状態、図3は異常時の状態を表している。また、図2および図3において、(a)はかご速度の走行パターン、(b)はトルク指令、(c)はトルク指令の変化量、(d)はトルク指令の変化量の異常時間を表している。
Hereinafter, this torque abnormality detection method will be described in detail.
2 and 3 are diagrams for explaining the relationship between the traveling pattern of the car and the torque command, the amount of change in the torque command and the abnormal time in the first embodiment, and FIG. FIG. 3 shows a state at the time of abnormality. 2 and 3, (a) is a traveling pattern of the car speed, (b) is a torque command, (c) is a change amount of the torque command, and (d) is an abnormal time of the change amount of the torque command. ing.
トルク異常の検出は、乗りかご8が定常走行しているときに出力されるトルク指令と閾値とを比較することで行う(図2(a),(c)参照)。「定常走行」とは、乗りかご8が加速後に一定の速度で走行している状態を言う。この定常走行中には、基本的にはトルクが変化しないため、そのときの変化量と閾値と比較することで、トルク異常を正確に検出することができる。なお、定常走行以外の期間(加速中や減速中)では、トルクが大きく変動しているため、トルク異常を正確に検出することは難しい。
Torque abnormality is detected by comparing a torque command output when the
ここで、異常検出閾値設定部14によって設定される閾値を「dTmLMT0」とする。異常時間測定部15では、トルク指令変化量検出部13によって検出されたトルク指令の変化量が閾値「dTmLMT0」を超えた時間をカウントする。この場合、図2(c),(d)に示すように、トルク指令の変化量が所定の時間(TIM0)内に閾値「dTmLMT0」以下となれば、カウント値は0にクリアされる。
Here, the threshold set by the abnormality detection
一方、図3(c),(d)に示すように、トルク指令の変化量が閾値「dTmLMT0」を超えた状態が続き、カウント値が所定の時間(TIM0)に達すると、トルク異常判定部15aはトルク異常であると判定し、直ちにエレベータを減速または停止させるための走行指令を速度指令部1に出力する。
On the other hand, as shown in FIGS. 3C and 3D, when the state in which the change amount of the torque command exceeds the threshold “dTMLMT0” continues and the count value reaches a predetermined time (TIM0), the torque
このように第1の実施形態によれば、トルク指令の変化量を監視し、閾値を超える状態が所定時間以上続く場合にトルク異常と判定し、エレベータの運転を安全に停止することができる。これにより、ロープ引っ掛かり等による余計な負荷が加わった状態で運転を継続してしまうことを回避でき、機器損傷等の被害を最小限に抑えることができる。 As described above, according to the first embodiment, the amount of change in the torque command is monitored, and when the state exceeding the threshold value continues for a predetermined time or more, it is determined that the torque is abnormal, and the operation of the elevator can be safely stopped. As a result, it is possible to avoid continuing the operation in a state where an extra load due to rope catching or the like is applied, and damage such as equipment damage can be minimized.
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
上記第1の実施形態では、通常運転中にトルク異常を検出する場合について説明したが、第2の実施形態では、地震発生による診断運転中にトルク異常を検出する場合を想定する。地震が発生すると、ロープ引っ掛かり等の可能性が非常に高くなるため、できるだけ早期にトルク異常を検出してエレベータの運転を停止する必要がある。 In the first embodiment, the case where the torque abnormality is detected during the normal operation has been described. However, in the second embodiment, the case where the torque abnormality is detected during the diagnostic operation due to the occurrence of the earthquake is assumed. When an earthquake occurs, the possibility of rope catching or the like becomes very high. Therefore, it is necessary to detect the torque abnormality as soon as possible and stop the operation of the elevator.
図4は本発明の第2の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成例を示すブロック図である。なお、図4において、上記第1の実施形態における図1の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略するものとする。 FIG. 4 is a block diagram showing a configuration example of an elevator control device according to the second embodiment of the present invention. In FIG. 4, the same parts as those in FIG. 1 in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
第2の実施形態では、図1の構成に加え、地震感知器16と走行パターン選択部17を備える。地震感知器16は、機械室あるいは昇降路などに設置され、所定レベル以上の地震の揺れを検出し、その検出信号を走行パターン選択部17に出力する。また、この地震感知器16の検出信号は異常検出閾値設定部14およびトルク異常判定部15aにも与えられる。異常検出閾値設定部14では、地震感知器16の検出信号に基づいて診断運転用の閾値を設定する。トルク異常判定部15aでは、異常検出の判定時間を通常運転時よりも短くしてトルク異常の判定を行う。
In the second embodiment, an
走行パターン選択部17は、通常運転時の走行パターンと診断運転時の走行パターンを有する。この走行パターン選択部17は、地震感知器16によって地震が検出された場合に、診断運転用の走行パターンを選択して速度指令部1に与える。
The travel
なお、「診断運転」とは、例えば乗りかご8を所定の速度で一往復させて、その間に機器類の異常などを点検するための特殊な運転である。本実施形態では、この診断運転中にモータ5のトルクの変化を監視し、その異常を検出することを含んでいる。
The “diagnostic operation” is a special operation for, for example, reciprocating the
以下に、第2の実施形態におけるトルク異常の検出方法について詳しく説明する。
図5および図6は第2の実施形態における乗りかごの走行パターンとトルク指令、そのトルク指令の変化量と異常時間との関係を説明するための図であり、図5は正常時の状態、図6は異常時の状態を表している。また、図5および図6において、(a)はかご速度の走行パターン、(b)はトルク指令、(c)はトルク指令の変化量、(d)はトルク指令の変化量の異常時間を表している。
The torque abnormality detection method in the second embodiment will be described in detail below.
5 and 6 are diagrams for explaining the relationship between the traveling pattern of the car and the torque command, the amount of change in the torque command and the abnormal time in the second embodiment, and FIG. FIG. 6 shows a state at the time of abnormality. 5 and 6, (a) is a traveling pattern of the car speed, (b) is a torque command, (c) is a change amount of the torque command, and (d) is an abnormal time of the change amount of the torque command. ing.
地震感知器16によって所定レベル以上の地震が検出されると、乗りかご8を最寄階へ停止させた後、一定時間(例えば5分)後に診断運転を行う。なお、一定時間待ってから診断運転を行うのは、ロープや建物の揺れによるトルク変化量の誤検出を防ぐためである。
When an earthquake of a predetermined level or more is detected by the
ここで、図5に示すように、地震感知器16から地震検知信号が出力されると、走行パターン選択部17によって通常運転から診断運転の走行パターンに切り替えられ、乗りかご8が定格速度以下の低速で運転される。
Here, as shown in FIG. 5, when the earthquake detection signal is output from the
また、低速走行時のトルク変化量は通常運転時より小さいため、地震検知信号が出力されると、異常検出閾値設定部14では、トルク異常の判定基準となる閾値を通常運転時よりも低く設定する。
In addition, since the amount of torque change during low-speed traveling is smaller than that during normal operation, when an earthquake detection signal is output, the abnormality detection
今、診断運転時の閾値を「dTmLMT1」とすると、トルク指令変化量検出部13によって検出されたトルク指令の変化量が閾値「dTmLMT1」を越えた時間を異常時間測定部15にてカウントする。この場合、図5(c),(d)に示すように、トルク指令の変化量が所定の時間(TIM1)内に閾値「dTmLMT1」以下となれば、カウント値は0にクリアされる。
Assuming that the threshold value at the time of diagnostic operation is “dTMLMT1”, the abnormal
一方、図6(c),(d)に示すように、トルク指令の変化量が閾値「dTmLMT1」を超えた状態が続き、カウント値が所定の時間(TIM1)に達すると、トルク異常判定部15aはトルク異常であると判定し、直ちにエレベータを減速または停止させるための走行指令を速度指令部1に出力する。なお、「TIM1」は通常運転時の判断基準である「TIM0」よりも短く設定されている。
On the other hand, as shown in FIGS. 6C and 6D, when the state in which the change amount of the torque command exceeds the threshold “dTMLMT1” continues and the count value reaches a predetermined time (TIM1), the torque
このように第2の実施形態によれば、診断運転時に異常検出の閾値を通常運転時よりも低く設定し、さらに、判定時間についても通常運転時より短く設定する。これにより、例えば地震によってガイドレールが変形するなどして走行に異常を来している場合や、ロープが引っ掛かっているような場合に、その異常を走行中のトルクの変化から早期に検出して診断運転を中止でき、結果として二次被害の発生を防ぐことができる。 As described above, according to the second embodiment, the abnormality detection threshold is set lower than during normal operation during diagnosis operation, and the determination time is set shorter than during normal operation. As a result, for example, if the guide rail is deformed due to an earthquake, for example, if there is an abnormality in traveling, or if the rope is caught, the abnormality is detected early from the torque change during traveling. Diagnosis operation can be stopped, and as a result, the occurrence of secondary damage can be prevented.
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described.
第3の実施形態では、ロープ自重分の補償トルクの変化量を異常検出の閾値設定に反映させるようにしたものである。 In the third embodiment, the amount of change in the compensation torque corresponding to the own weight of the rope is reflected in the threshold setting for abnormality detection.
図7は本発明の第3の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成例を示すブロック図である。なお、図5において、上記第2の実施形態における図4の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略するものとする。 FIG. 7 is a block diagram showing a configuration example of an elevator control device according to the third embodiment of the present invention. In FIG. 5, the same parts as those in FIG. 4 in the second embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
ロープ自重補償トルク設定部11は、かご位置検出部10によって得られるかご位置情報に基づいてロープ自重トルクの変動率分を計算し、これを補償トルクとして速度制御系にフィードバックする。さらに、第3の実施形態では、このロープ自重補償トルク設定部11によって設定されたロープ自重の補償トルクを異常検出閾値設定部14に出力するように構成されている。
The rope self-weight compensation
以下に、第3の実施形態におけるトルク異常の検出方法について詳しく説明する。
図8は第3の実施形態における乗りかごの走行パターンとトルク指令、そのトルク指令の変化量と異常時間との関係を説明するための図である。図8において、(a)はかご速度の走行パターン、(b)はトルク指令、(c)はトルク指令の変化量、(d)はトルク指令の変化量の異常時間を表している。
The torque abnormality detection method in the third embodiment will be described in detail below.
FIG. 8 is a diagram for explaining the relationship between the traveling pattern of the car and the torque command, the amount of change in the torque command, and the abnormal time in the third embodiment. In FIG. 8, (a) represents a traveling pattern of the car speed, (b) represents a torque command, (c) represents a change amount of the torque command, and (d) represents an abnormal time of the change amount of the torque command.
コンペンレスエレベータでは、乗りかご8の走行中にある一定の傾きを持ちながらトルクが変動することが分かっている。コンペンレスエレベータとは、乗りかご8にコンペンロープ(コンペンセーティング・ロープの略)が取り付けられていないエレベータのことである。コンペンロープは、乗りかご8を吊り下げているロープ7aの重さのアンバランスを解消するためのロープである。
It has been found that in a compensator elevator, the torque fluctuates while having a certain inclination while the
すなわち、乗りかご8が最上階にあるときと、最下階にあるときとでは、吊り下げ用のロープ7aの長さが乗りかご8側とカウンタウエイト9側で違ってくる。このときのアンバランスを解消するために、乗りかご8の下部とカウンタウエイト9の下部にコンペンロープをぶら下げて繋ぐようにしている。したがって、このようなコンペンロープを持たないエレベータでは、乗りかご8の位置によってロープ7aの荷重が変わるので、モータ5の駆動に必要なトルクも変動することになる。
That is, when the
この場合、上記第1の実施形態や上記第2の実施形態の構成では、走行中に、エレベータ機器の干渉、接触によってトルク変動が起きなくても、トルク指令値が異常検出閾値設定部14によって設定された異常検出の閾値に引っ掛る可能性が考えられる。
In this case, in the configuration of the first embodiment or the second embodiment, the torque command value is set by the abnormality detection
そこで、第3の実施形態では、走行中のトルク変動の傾きを求め、異常検出の閾値「dTmLMT1」の値を補正することによって、正常時のトルク変動に対する誤検出を防ぐようにしている。 Therefore, in the third embodiment, the inclination of torque fluctuation during traveling is obtained, and the value of the abnormality detection threshold value “dTMLMT1” is corrected to prevent erroneous detection of torque fluctuation at normal time.
ここで問題となっているトルクの変動は、主にかご位置によって変動するロープ自重を補償しようとするロープ自重補償トルクである。このロープ自重補償トルクをTmCMP、比例定数をGc、かご位置検出部19にて検出されるかご位置をPOS[m]、昇降路の中間位置をMID_POS[m]と表すと、下記の(1)式に示すような一次関数式で表せる。
The torque variation that is a problem here is rope self-weight compensation torque that attempts to compensate for the rope self-weight that varies mainly depending on the car position. The rope self-weight compensation torque is represented by TmCMP, the proportionality constant is represented by Gc, the car position detected by the car
TmCMP=Gc×(POS−MID_POS)…(1)
また、トルク変化量のサンプリング周期をTs、速度検出部6にて検出された乗りかご8の定常走行時の速度をVeとすると、1処理周期におけるロープ自重の補償トルク「TmCMP0」は、下記の(2)式に示すような一次関数で表せる。
TmCMP = Gc × (POS−MID_POS) (1)
Further, assuming that the sampling period of the torque change amount is Ts and the speed at the time of steady running of the
TmCMP0=Gc×Ve×Ts …(2)
つまり、第3の実施形態では、上記(2)式に示したように、定常走行時の速度を所定時間単位でサンプリングすることで、各サンプリング点における補償トルクの変動を求めるようにしている。
TmCMP0 = Gc × Ve × Ts (2)
That is, in the third embodiment, as shown in the above equation (2), the speed of steady running is sampled in units of a predetermined time so as to obtain the variation in compensation torque at each sampling point.
このような計算処理をロープ自重補償トルク設定部11にて行い、異常検出閾値設定部14に補償トルク「TmCMP0」を与える。これにより、図8(c)に示すように、異常検出閾値設定部14では、DN走行時はTmCMP0、UP走行時は−TmCMP0を基準として、異常検出の閾値「dTmLMT1」を設定する。
Such a calculation process is performed by the rope self-weight compensation
以後の動きについては、上記第1および第2の実施形態で説明した通りであるため、ここではその説明を省略する。 Since the subsequent movements are as described in the first and second embodiments, the description thereof is omitted here.
以上のように第3の実施形態によれば、かご位置に応じたロープ自重補償トルクを加味して、異常検出の閾値を設定することで、トルクの異常をより正確に検出してエレベータの運転を安全に停止することができる。 As described above, according to the third embodiment, the abnormality of the torque is detected more accurately by setting the abnormality detection threshold in consideration of the rope weight compensation torque corresponding to the car position, and the operation of the elevator. Can be safely stopped.
なお、この第3の実施形態の構成を上記第1の実施形態の構成に適用することも可能であり、その場合にも同様の効果が得られる。 The configuration of the third embodiment can be applied to the configuration of the first embodiment, and the same effect can be obtained in that case.
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
(Fourth embodiment)
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described.
第4の実施形態では、トルク指令の値を制限内にリミットするためのトルクリミッタを備え、診断運転時にリミット値を切り替えるようにしたものである。 In the fourth embodiment, a torque limiter for limiting the value of the torque command within the limit is provided, and the limit value is switched during the diagnostic operation.
図9は本発明の第4の実施形態に係るエレベータの制御装置の構成例を示すブロック図である。なお、図9において、上記第3の実施形態における図7の構成と同じ部分には同一符号を付して、その説明を省略するものとする。 FIG. 9 is a block diagram illustrating a configuration example of an elevator control device according to the fourth embodiment of the present invention. In FIG. 9, the same components as those in FIG. 7 in the third embodiment are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
第4の実施形態では、図7の構成に加え、トルクリミッタ18、トルクリミッタ切替部19を備える。トルクリミッタ18は、電流制御部3の前端に設けられ、電流制御部3に与えられトルク指令値がリミット値を超える場合にリミット値の制限内に抑える機能を有している。本実施形態では、このトルクリミッタ18のリミット値を通常運転用と診断運転用とで切り換え可能な構成としている。通常運転用のリミット値は、診断運転用のリミット値に比べて余裕のある値に設定されている。トルクリミッタ切替部19には、これらのリミット値が予め記憶されている。
In the fourth embodiment, a
以下に、第4の実施形態におけるトルク異常の検出方法について詳しく説明する。
図10および図11は第4の実施形態における乗りかごの走行パターンとトルク指令、そのトルク指令の変化量と異常時間との関係を説明するための図であり、図10は正常時の状態、図11は異常時の状態を表している。また、図10および図11において、(a)はかご速度の走行パターン、(b)はトルク指令、(c)はトルク指令の変化量、(d)はトルク指令の変化量の異常時間を表している。
Hereinafter, a torque abnormality detection method in the fourth embodiment will be described in detail.
10 and 11 are diagrams for explaining the relationship between the traveling pattern of the car and the torque command, the amount of change in the torque command and the abnormal time in the fourth embodiment, and FIG. FIG. 11 shows a state at the time of abnormality. 10 and 11, (a) is a traveling pattern of the car speed, (b) is a torque command, (c) is a change amount of the torque command, and (d) is an abnormal time of the change amount of the torque command. ing.
今、地震感知器16によって所定レベル以上の地震が検出され、エレベータ停止後に診断運転を行う場合を想定する。診断運転中に、例えば乗りかご8の昇降路機器との衝突やロープ7aの絡まりなどが発生すると、モータ5の負荷が増えるため、速度制御によりトルクの出力値が急激に上がり、さらに機器の損傷などを招く可能性がある。そこで、診断運転時には、トルクリミッタ18の値を通常運転時よりも下げておくことで、トルク指令がそのリミット値を超えないように制限する。なお、図中の一点鎖線が通常運転時のリミット値(TMLMT0)である。
Assume that an earthquake of a predetermined level or more is detected by the
ここで、指令検出部12によって検出された速度が決められた条件を満たした場合、例えば診断運転時の速度が一定期間続いたら、トルクリミッタ切替部19により通常運転用のリミット値(TMLMT0)から診断運転用のリミット値(TMLMT1)に切替える。このリミット値(TMLMT1)は、トルク指令検出部12よって検出されるトルク指令の中で、走行ロスの影響が少ない極低速時、例えば3m/minで走行中のトルクを基準値として、以下の(3)式によって設定される。
Here, when the speed detected by the
TMLMT1=TmBASE+TmCMP±TmBAND1 …(3)
ここで、TmCMPはロープ自重の補償トルク、TmBAND1はトルク変動のバンド幅(巻上機によって異なる値)である。また、TmBASEはトルク変動のバンド幅を加減算するためのトルクの基準値である。このTmBASEは零速度時のトルクが理想ではあるが、零速度ではトルクが安定しないため、極低速時のトルクを基準にした値に設定されている。
TMLMT1 = TmBASE + TmCMP ± TmBAND1 (3)
Here, TmCMP is a compensation torque of the rope's own weight, and TmBAND1 is a bandwidth of torque fluctuation (a value that varies depending on the hoisting machine). TmBASE is a torque reference value for adding or subtracting the bandwidth of torque fluctuation. The torque at zero speed is ideal for this TmBASE, but since the torque is not stable at zero speed, it is set to a value based on the torque at the extremely low speed.
このように、診断運転時におけるリミット値を通常運転時よりも下げておけば、モータ5のトルク変動量が小さい場合であっても、以下の理由によりトルク異常を確実に検出できるようになる。
Thus, if the limit value at the time of diagnostic operation is lower than that at the time of normal operation, even if the torque fluctuation amount of the
すなわち、例えばロープ引っ掛かり等による異常な負荷がモータ5に掛かっている場合には、そのときの負荷を解消するために、速度制御部2から出力されるトルク指令が上昇する。しかし、トルクリミッタ18により、そのときのトルク指令の値は、上記TMLMT1でリミットされることになる(図11(c)参照)。
That is, for example, when an abnormal load is applied to the
一方、トルク指令の値がリミットされたことで、速度制御部2では、さらにトルク指令を上げていく。したがって、トルク指令変化量検出部13にて検出されるトルク指令の変化量が直ぐに閾値を超えることになり(図11(d)参照)、その変化量からトルク異常を検出できる。
On the other hand, when the value of the torque command is limited, the
以上のように第4の実施形態によれば、診断運転時のトルクリミッタの値を下げておくことで、トルクの異常をより正確に検出して、エレベータの運転を停止して安全を確保することができる。 As described above, according to the fourth embodiment, by lowering the value of the torque limiter during diagnostic operation, torque abnormality is detected more accurately, and the operation of the elevator is stopped to ensure safety. be able to.
なお、上記第2乃至第4実施形態では、地震によってエレベータが停止した場合での診断運転を想定して説明したが、地震に限らず、例えば強風など、乗りかご8の運転を止めてしまうような異常が発生した場合でも同様に適用可能である。
In the second to fourth embodiments, the description has been made on the assumption that the diagnosis operation is performed when the elevator stops due to the earthquake. However, the operation of the
また、保守管理のために定期的に実行される診断運転に対しても適用可能であり、その運転中にトルクの異常を検出した場合には、運転を中止することで事故を未然に防ぐことができる。 It can also be applied to diagnostic operation that is periodically performed for maintenance management. If a torque abnormality is detected during the operation, accidents can be prevented by stopping the operation. Can do.
要するに、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の形態を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。 In short, the present invention is not limited to the above-described embodiments as they are, and can be embodied by modifying the components without departing from the scope of the invention in the implementation stage. In addition, various forms can be formed by appropriately combining a plurality of constituent elements disclosed in the above embodiments. For example, some components may be omitted from all the components shown in the embodiment. Furthermore, constituent elements over different embodiments may be appropriately combined.
1…速度指令部、2…速度制御部、3…電流制御部、4…電流検出器、5…モータ、6…速度検出部、7…シーブ、7a…ロープ、8…乗りかご、9…カウンタウエイト、10…かご位置検出部、11…ロープ自重補償トルク設定部、12…トルク指令検出部、13…トルク指令変化量検出部、14…異常検出閾値設定部、15…異常時間測定部、15a…トルク異常判定部、16…地震感知器、17…走行パターン選択部、18…トルクリミッタ、19…トルクリミッタ切替部。
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Speed command part, 2 ... Speed control part, 3 ... Current control part, 4 ... Current detector, 5 ... Motor, 6 ... Speed detection part, 7 ... Sheave, 7a ... Rope, 8 ... Ride car, 9 ...
Claims (6)
上記乗りかごの運転時に上記モータに与えられるトルク指令値を検出するトルク指令検出手段と、
このトルク指令検出手段によって検出されたトルク指令値の変化量を検出するトルク指令変化量検出手段と、
このトルク指令変化量検出手段によって検出されたトルク指令値の変化量に対する異常検出の閾値を設定する閾値設定手段と、
上記トルク指令値の変化量が上記閾値設定手段によって設定された閾値を超えた時間をカウントする異常時間測定手段と、
この異常時間測定手段によってカウントされた時間に基づいてトルク異常の有無を判定し、そのカウント時間が予め設定された判定時間を超えた場合にトルク異常と判定して上記乗りかごの運転を停止させるトルク異常判定手段と
を具備したことを特徴とするエレベータの制御装置。 A motor for driving the car,
Torque command detecting means for detecting a torque command value given to the motor during operation of the car;
Torque command change amount detection means for detecting a change amount of the torque command value detected by the torque command detection means;
Threshold setting means for setting an abnormality detection threshold for the change amount of the torque command value detected by the torque command change amount detection means;
An abnormal time measuring means for counting a time when a change amount of the torque command value exceeds a threshold set by the threshold setting means;
The presence / absence of torque abnormality is determined based on the time counted by the abnormal time measuring means, and when the counted time exceeds a preset determination time, it is determined that the torque is abnormal and the operation of the car is stopped. An elevator control device comprising: a torque abnormality determination unit.
上記閾値設定手段は、上記走行パターン選択手段によって選択された診断運転用の走行パターンで上記乗りかごが走行中のときに、上記トルク指令値の変化量に対する閾値を通常運転時よりも低く設定することを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。 Along with the occurrence of an abnormality, provided with a travel pattern selection means for selecting a travel pattern for diagnostic operation,
The threshold value setting means sets the threshold value for the amount of change in the torque command value lower than that during normal operation when the car is traveling in the traveling pattern for diagnostic operation selected by the traveling pattern selection means. The elevator control device according to claim 1.
上記走行パターン選択手段は、上記地震検出手段によって地震の揺れが検出された場合に診断運転用の走行パターンを選択することを特徴とする請求項2記載のエレベータの制御装置。 Equipped with earthquake detection means to detect earthquake shaking,
3. The elevator control apparatus according to claim 2, wherein the travel pattern selection means selects a travel pattern for diagnostic operation when an earthquake shake is detected by the earthquake detection means.
このかご位置検出手段によって検出されたかご位置情報に基づいてロープ自重を補償するための補償トルクを設定する補償トルク設定手段とをさらに備え、
上記閾値設定手段は、上記補償トルク設定手段によって設定された補償トルクを加味して異常検出の閾値を設定することを特徴とする請求項1または2記載のエレベータの制御装置。 Car position detecting means for detecting the position of the car;
Compensation torque setting means for setting a compensation torque for compensating the own weight of the rope based on the car position information detected by the car position detection means,
The elevator control apparatus according to claim 1 or 2, wherein the threshold value setting means sets an abnormality detection threshold value in consideration of the compensation torque set by the compensation torque setting means.
上記診断運転用の走行パターンで上記乗りかごが走行中のときに、上記リミット手段のリミット値を極低速時のトルク指令を基準にして設定された値に切り替えるトルクリミッタ切替手段と
をさらに具備したことを特徴とする請求項2記載のエレベータの制御装置。 Limit means for limiting the torque command value given to the motor during the operation of the car within limits,
Torque limiter switching means for switching the limit value of the limit means to a value set with reference to a torque command at extremely low speed when the car is traveling in the traveling pattern for the diagnostic operation. The elevator control device according to claim 2.
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