JP2009214302A - 凸版印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】版21を装備して回転する版胴2と、被印刷基板4aを載せる基板定盤4と、版21上にインキを供給するインキ供給手段10を有し、インキ供給手段10は、インキロール11による版21へのインキ供給時にドクター13をインキロール11の表面に当接するように制御し、インキロール11が版21にインキを供給しない時はドクター13をインキロール11の表面から離間するように制御する制御機構14を備えて構成した。
【選択図】図1
Description
印刷法は、量産性に優れ、製造コストを低く抑えることが可能であり、具体的な方式としては、オフセット印刷やグラビア印刷等が挙げられている。
また、フレキソ印刷は印圧がかかる凸版部に柔軟性があり、更に、キスタッチと称されるごく低印圧での印刷であることから、ガラス基板や高圧をかけることによって特性が破壊され易い透明電極等が成膜された基板に対する印刷にも適しており、ディスプレイ等の電子部品のパターン形成に特に適した印刷方法である。
この場合のインキロールは、その一部がインキ壷中のインキ溜りに浸漬され、インキロール表面にインキが付着される。そして、インキロールの回転に伴い、インキロールの表面に当接したドクターによってセル内にインキを充填しつつ、セル外に付着した余分なインキをかき落とすことによりインキ供給量が決定される。
また、ドクターに欠けやうねりまたは傾きがある場合には、それがインキロールの回転方向に発生するスジ状のムラの原因になるため、ドクターの研磨や交換または保持具によるうねりの抑制などによって、ドクターに起因する印刷ムラの発生を防止している。
また、インキロール表面から掻き取られた余分なインキはドクターの裏面に溜り、ある程度の量を超えると、雨垂れ状にインキロール上を流れてインキ溜りに戻るが、この時、インキが流れた跡が印刷ムラの原因となる。
請求項2の発明は、請求項1記載の凸版印刷装置において、前記制御機構は、アクチュエータを含んで構成されていることを特徴とする。
したがって、本発明によれば、均一な膜厚の印刷パターンを容易に形成でき、印刷ムラのないディスプレイ用の電子部品を安価に生産することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は本発明にかかる凸版印刷装置を枚葉式の凸版印刷装置であるフレキソ印刷装置に適用した場合の一例を示す概略構成図、図2は本実施の形態におけるフレキソ印刷装置のインキロールによる版へのインキ供給の動作説明用の概略構成図、図3は本実施の形態におけるフレキソ印刷装置の動作説明用の概略構成図である。
インキ供給手段10は、版胴2に設置されたフレキソ版21の表面に当接してインキ3を塗布するインキロール11と、このインキロール11の下部をインキ溜り3aに浸漬させるインキ壷12と、インキロール11の表面に付着した余分なインキ4を掻き取るためのドクター13と、ドクター13をインキロール11の表面に対して当接する状態及びインキロール11の表面から離間した状態に制御する制御機構14とで構成されている。
また、インキロール11の表面に当接したドクター13aがインキロール11のセル11aにインキを押込むと共にセル11aの外の余分なインキをインキロール11表面からかき取る構造となっている。
制御機構14は、インキロール11によるフレキソ版21へのインキ供給時にインキロール11の表面に当接するように制御し、かつ、インキロール11がフレキソ版21にインキを供給しない時はドクター13をインキロール11の表面から離間するように制御するものである。
制御機構14は、例えば、ドクター13に連結されたエアシンリンダや油圧シリンダ、電磁ソレノイドなどのアクチュエータを含んで構成することができる。
まず、図1に示すように、基板定盤4上に被印刷基板4aを設置し、CCDカメラ等により被印刷基板4aの位置を確認しながら位置合せを行う。この時、インキロール11は回転しているが、ドクター13はインキロール13の表面に当接していない。
次に、図2に示すように、ドクター13を制御機構14によりインキロール11に当接させ、インキロール11の表面に付着した余分なインキをインキロール11の図2の矢印方向への回転につれ掻き取り始める。その後、版胴2が図2の矢印方向に回転してフレキソ版21の凸部がインキロール11に当接することにより、インキ3をインキロール11からフレキソ版21の凸部上面にヘ順次転写する。これと同時に被印刷基板4aの上面をフレキソ版21に当接しつつ基板定盤4を図2の矢印方向に移動して、フレキソ版21上のインキを被印刷基板4a上に転写する。この時のインキロール11と版胴2の周速と基板定盤4の移動速度を同一とする。
また、基板定盤4から被印刷基板4aを取り外した後、図1に示す工程に戻り、図2及び図3に示す工程を順に繰り返して、連続印刷を行う。
次に、本発明にかかる枚葉式の凸版印刷装置であるフレキソ印刷装置の他の実施の形態について、図4及び図5を参照して説明する。
この図4及び図5に示すフレキソ印刷装置において、図1と同一の構成要素には同一符号を付してその構成説明を省略し、図1と異なる点を重点に述べる。
本実施の形態において、図1と異なる点は、図1に示す版胴2とインキ供給手段10が固定式で、基板定盤4が可動式であるのに対して、基板定盤4とインキ供給手段10を同一平面内に配列された固定式とし、フレキソ版21を設置する回転式の版胴2をインキ供給手段10及び基板定盤4上の被印刷基板4aに対して水平に移動できる可動式としたところにある。
また、本発明の凸版印刷装置では、版胴2と基板定盤4は相対的に移動すればよいので、上記実施の形態1に示すように基板定盤4が移動するものに限らず、実施の形態1の場合と逆に基板定盤4を固定し、版胴2とインキ供給手段10を基板定盤4に対して水平方向に移動できるようにしてもよい。
また、上記実施の形態2では、基板定盤4とインキ供給手段10を固定し、版胴2を水平方向に移動できるようにした場合について説明したが、本発明はこれに限らず、実施の形態2の場合と逆に版胴2を固定し、基板定盤4とインキ供給手段10を水平方向に移動できるようにしてもよい。
(実施例1)
本発明の凸版印刷機を用いて、500mm×500mmサイズのガラス基板上にカラーディスプレイパネル用の表示画素部分の印刷を行った。
凸版へのインキ供給と被印刷基板へのインキ転写を同時に行う構造の印刷機を用い、基板1枚当りの所要時間1minにて連続印刷を行った。被印刷基板1枚当りの所要時間1minの内、凸版へのインキ供給に要する時間は5secであり、インキ供給装置のドクターとインキロールが当接しているのは、インキ供給時とその前後に各2secの余裕を持たせた計9secであり、残りの51secの間はドクターがインキロールから離れており、インキロール表面は約0.1mm厚程度のインキ皮膜で覆われて回転している。
このため、連続印刷を継続し、印刷物のムラを観察し続けたところ、ムラの発生なく、300枚以上の連続印刷を行うことができた。
Claims (2)
- 版を装備して回転する版胴と、被印刷基板が載置される基板定盤と、前記版上にインキを供給するインキ供給手段を有し、
前記インキ供給手段は、前記版にインキを供給するためのインキロールと、前記インキロールの表面に付着した余分なインキを掻き取るドクターとを備える凸版印刷装置において、
前記インキ供給手段は、前記インキロールによる前記版へのインキ供給時に前記ドクターを前記インキロールの表面に当接するように制御し、かつ前記インキロールが前記版にインキを供給しない時は前記ドクターを前記インキロールの表面から離間するように制御する制御機構を備える、
ことを特徴とする凸版印刷装置。 - 前記制御機構は、アクチュエータを含んで構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の凸版印刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008057219A JP2009214302A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 凸版印刷装置 |
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JP2008057219A JP2009214302A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 凸版印刷装置 |
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ID=41186719
Family Applications (1)
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JP2008057219A Pending JP2009214302A (ja) | 2008-03-07 | 2008-03-07 | 凸版印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009214302A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20150101390A (ko) * | 2014-02-26 | 2015-09-03 | 코모리 가부시키가이샤 | 그라비어 인쇄기 및 그라비어 인쇄기의 운전 방법 |
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2008
- 2008-03-07 JP JP2008057219A patent/JP2009214302A/ja active Pending
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