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JP2009206839A - 電子機器および電子機器における消費電流測定方法 - Google Patents

電子機器および電子機器における消費電流測定方法 Download PDF

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JP2009206839A JP2008046951A JP2008046951A JP2009206839A JP 2009206839 A JP2009206839 A JP 2009206839A JP 2008046951 A JP2008046951 A JP 2008046951A JP 2008046951 A JP2008046951 A JP 2008046951A JP 2009206839 A JP2009206839 A JP 2009206839A
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寿一 平本
Hiroyuki Aburaya
宏幸 油屋
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泰宏 片山
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Abstract

【課題】電池残量を高い精度で通知することによりユーザビリティの向上をはかった電子機器および電子機器における消費電流測定方法を提供する。
【解決手段】携帯電話本体20(制御部17)は、電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行わない状態にある場合(スリープ状態)、電流の供給を行う状態(非スリープ状態)に遷移するまでの間、計時部170により計時される時間を取得し、電源制御部10が電流の供給を行う状態に遷移した場合に、取得した時間と、予め設定される所定の電流値(スリープ区間電流値161)との積を求め、電源制御部10が電流の供給を行わない状態にある場合の電流消費量を算出する。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子機器および電子機器における消費電流測定方法に関するものである。
近年、携帯電話の高機能化が進み、通話機能は勿論のこと、メール送受信機能、ゲーム機能、およびWeb(World Wide Web)接続機能など、多種多用な機能が搭載されるようになった。
このため、通話機能のみが搭載された従来の携帯電話に比べて、現在の携帯電話は、消費電流量が大きくなり、電池の残量をより詳細にユーザに通知することが必要になってきている。
上記要求に対し、従来、起動中のアプリケーションプログラム毎に消費電力を管理し、起動可能な時間をユーザへ通知する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−350481号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示された技術は、アプリケーションプログラムが起動しているときのみ消費される電流量を計測するものであり、したがって、例えば、電界の強度が一定である環境下に置かれている携帯電話がベースバンドプロセッサ等の主要な構成部品の殆どの機能をオフにしているスリープ状態において消費される電流量は計測されない。このため、実際の電池残量と携帯電話が認識している電池残量との間に誤差が生じてしまう。
本発明は、電池残量を高い精度で通知することによりユーザビリティの向上をはかった電子機器および電子機器における消費電流測定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点の電子機器は、少なくとも1つ以上配置される第1の電子部品と、少なくとも1つ以上配置される第2の電子部品と、前記第1の電子部品に接続され、当該第1の電子部品へ電気を供給することが可能な電池と、前記第2の電子部品に接続され、前記電池に蓄えられた電気を前記第2の電子部品へ供給することが可能で、前記第2の電子部品へ前記電池からの電気を供給するか否かをスイッチする電源供給部と、前記第2の電子部品のうちの一つであり、前記電池から放電される電流量を計測することが可能な計測部と、前記第1の電子部品のうちの一つであり、計時を行う計時部と、を備えた電子機器であって、前記計時部は、前記電源供給部の前記第2の電子部品への電流の供給がオフ状態である場合に、前記電源供給部が前記第2の電子部品への電流の供給を行わない無給電時間を計測し、前記計測部は、前記電源供給部の前記第2の電子部品への電流の供給がオン状態となった場合に、前記無給電時間と所定の電流値の積を取ることより、前記オフ状態であったときの前記第1の電子部品による電流消費量を計測する。
また、本発明の電子機器において、前記第2の電子部品は少なくとも2以上配置され、前記第2の電子部品のうちの一つであり、前記電源供給部を介して前記電池から電流の供給をうけて作動する通信部を備え、他の前記第2の電子部品が電流を消費しない場合で、且つ当該通信部が通信を行っていないとき、前記電源供給部は接続された前記第2の電子部品への電流供給を行わないように構成してもよい。
また、本発明の電子機器において、前記計測部は、クーロンカウンタであるように構成してもよい。
また、本発明の第2の観点は、少なくとも1つ以上配置される第1の電子部品と、少なくとも1つ以上配置される第2の電子部品と、前記第1の電子部品に接続し、当該第1の電子部品へ電気を供給することが可能な電池と、前記第2の電子部品に接続し、前記電池に蓄えられた電気を前記第2の電子部品へ供給することことが可能で、前記第2の電子部品へ前記電池からの電気を供給するか否かをスイッチする電源供給部と、前記第2の電子部品のうちの一つであり、前記電池から放電される電流量を計測することが可能な計測部と、前記第1の電子部品のうちの一つであり、計時を行う計時部と、を備えた電子機器の消費電流測定方法であって、前記電源供給部が前記第2の電子部品の電流の供給を行わないとき、前記電源供給部が電流の供給を行わない無給電時間を計測し、前記電源供給部が電流の供給を行うとき、前記無給電時間と所定の電流値の積を取ることより、前記計測部が作動していなかったときの前記第1の電子部品が消費した電流消費量を計測する。
本発明によれば、電池残量を高い精度で通知することによりユーザビリティの向上をはかることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る電子機器の外観構造の一例を示す図である。ここでは、電子機器として、折り畳み型の携帯電話100を想定している。
図1に示されるように、携帯電話100は、上部筐体101と、下部筐体102と、ヒンジ部103とを有する。
図1(a)は、携帯電話100が開かれた状態(開状態)を示した図であり、図1(b)は携帯電話100の折り畳まれた状態(閉状態)を示した図である。
図1(a)に示されるように、上部筐体101には、図1(b)に示す携帯電話100の閉状態においては外部には露出しない一面に表示部14が配置されている。また、図1(a)に示されるように、下部筐体102には、図1(b)に示す携帯電話100の閉状態において外部には露出しない一面に操作部12が配置されている。
ヒンジ部103は、上部筐体101と下部筐体102とを開閉し、図1(a)に示す携帯電話100の開状態と図1(b)に示す閉状態とを遷移可能とする回転軸を有するヒンジ機構である。なお、携帯電話100の開状態/閉状態は、後述する制御部17により監視されており、制御部17は携帯電話100の閉状態を検出することが可能である。
具体的には、例えば上部筐体101に配置した図示しない突起部により、下部筐体102の図示しない検出スイッチが押しているか否かを制御部17が監視することにより閉状態を検出している(すなわち検出スイッチが押下されていれば閉状態、そうでなければ開状態と判定)。なお、開閉検出は、スイッチに限らず、各種センサであってもよい。
図2は、本発明の実施の形態に係る電子機器の電気系統の内部構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、携帯電話100は、制御部17を制御中枢とし、電源制御部10、通信部11、操作部12、音声入出力部13、表示部14、撮像部15、記憶部16、制御部17のそれぞれが、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本からなるシステムバス18に共通に接続され、構成される。
電源制御部10は、例えば、図3にその内部構成の一例が示されるように、電源供給部31と、電流アンプ32とから構成される。
電源供給部31は、制御部17の他、携帯電話100に搭載されている電子部品全てが非スリープ状態(稼働中)において、電池30に接続された電流監視抵抗Rを介して得られる電流を、携帯電話100を構成する各制御ブロック11、12、13、14、15、16、17に供給する。
一方、制御部17、通信部11、操作部12、音声入出力部13、表示部14、撮像部15、記憶部16(いずれも第2の電子部品)がスリープ状態(非稼動状態)にある場合、電源供給部31は、上記した各制御ブロックへの電流供給を停止する。なお、このスリープ状態は、携帯電話100が余分な電流を消費しないために遷移する状態であり、非スリープ状態に比して電池30の消費を防ぐことを可能とする。
但し、後述する制御部17が内蔵する計時部170のみ電池30から電流を得て動作している。
また、電流監視抵抗Rの両端に接続された電流アンプ32は、電流監視抵抗Rによる電圧降下を増幅して制御部17に供給する。なお、電流監視抵抗R及び電流アンプ32は特許請求の範囲における計測部のことをさす。ここでは、計測部の例として、電流測定を高精度で行うことのできるクーロンカウンタを例にとって説明する。
これにより、待受け時(スリープ状態)のような数mAの低消費電流から無線送信時の大電流、また発熱に至る異常電流(非スリープ状態)までの正確な測定を可能とする。
通信部11は、無線通信システムを捕捉し、通信ネットワークに接続される図示しない基地局との間で無線通信を行い、各種データの送受信を行う。
各種データとは、音声通話時の音声データ、メール送受信時のメールデータ、ウェブ閲覧時のウェブページデータ等である。
操作部12は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キー、ファンクションキーなど、各種の機能が割り当てられたキーを有しており、これらのキーが操作者によって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これを操作者の指示として制御部17に出力する。
音声入出力部13は、スピーカから出力される音声信号やマイクロフォンにおいて入力される音声信号の入出力処理を行う。
すなわち、音声入出力部13は、マイクロフォンから入力された音声を増幅し、アナログ−デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部17に出力する。
また、音声入出力部13は、制御部17から供給される音声データに復号化、デジタル−アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する。
表示部14は、多数の画素(複数色の発光素子の組み合わせ)を縦横に配して構成される、例えばLCD(Liquid Crystal Display Device)や有機ELディスプレイ(OLED:Organic Light Emitted Diode)を用いて構成されており、制御部17から供給される映像信号に応じた画像を表示する。
表示部14は、例えば、通信部11による無線発信時における発信先の電話番号、着信時における発信元の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面等を表示する。
撮像部15は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の光電変換素子とその制御回路等により構成されるカメラである。
記憶部16は、携帯電話100の各種処理に利用される各種データを記憶する。例えば、制御部17が実行するコンピュータのプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータが記憶される。
記憶部16は、更に、後述する基準容量テーブル160と、製造段階で書き込まれるスリープ区間電流値161(所定の電流値)とが所定の領域に割当てられ記憶されている。データ構造等詳細ついてはいずれも後述する。
なお、記憶部16は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
制御部17は、携帯電話100の全体的な動作を統括的に制御する。
すなわち、制御部17は、携帯電話100の各種処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧など)が操作部12の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部11における信号の送受信、表示部14における画像の表示、撮像部15における撮像処理等)を制御する。
制御部17は、記憶部16に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
すなわち、制御部17は、記憶部16に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
ここでは、制御部17は、電源制御部10による電流の供給を受けずに電池30から電流を得て動作する計時部170(周波数を発生させるRTC:Real Time Clockと、RTCによって発生した周波数の数を計測することにより時間を計ることが可能な不図示のカウント部からなる)を含み、電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行わない状態にある場合(所謂、スリープ状態)、電流の供給を行う状態(所謂、稼動中の非スリープ状態)に遷移するまでの間、計時部170により計時される時間を取得し、電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行う状態に遷移した場合に、先に取得した時間と、予め設定される所定の電流値との積を求め、電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行わない状態にある場合の電流消費量を算出する機能を有する。
なお、制御部17は、後述するように、製造段階において外部接続される電流計により計測され、記憶部16に記憶されたスリープ区間電流値を上記した予め設定される所定の電流値として読取り、電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行わない状態にある場合の電流消費量を算出する。
また、制御部17は、電源制御部10が電流の供給を行う状態にある場合、電源制御部10(電流アンプ32)により計測される消費電流量と、電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行わない状態にある場合の電流消費量とを合算し、当該合算された消費電流量の時間毎の消費電流値に基づき、表示部14に電池30の残量もしくは残使用可能時間の表示を行う機能を有する。
また、制御部17は、通信部11が通信を行っていない状態において電源制御部10(電源供給部31)による電流供給を行わないように制御する機能を有する。
すなわち、制御部17は、通信部11の間欠受信のタイミングでスリープ状態の制御を行う。上記した制御部17が有する各機能についての詳細はいずれも後述する。
ところで、最近の携帯電話100は、製造工程で様々な情報、および、調整された値を記憶しているが、例えば、製造工程で使用する高精度の電流計(製造設備)を用いることで、高精度の測定が可能となり、携帯電話100のスリープ区間における電流値も正確に測定することが可能になる。
したがって、本発明の実施の形態に係る電子機器によれば、製造された携帯電話100毎に高制度電流計にてスリープ区間における消費電流値を測定し、携帯電話100(記憶部16の所定の領域161)に書き込んで出荷することとし、このことにより、スリープ区間の極微小電流の値を正確に記憶させることができる。
また、非スリープ区間となる稼動区間は、従来どおり電流監視抵抗Rでリアルタイムに消費電流の測定を行う。
これら2つの区間の電流値を足し合わせることにより、正確な待ち受け中の消費電流を認識することが可能になる。
これにより、従来、携帯電話100では困難であったスリープ区間の正確な時間予測が可能になり、更に、正確な電池30の残量を出力(表示)でき、木目細かい電池残量の表示を行うことが可能になる。以下にその詳細を説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。
以下、図5に示すフローチャートを参照しながら、図1〜図4に示す本発明の実施の形態に係る電子機器の動作について詳細に説明する。
制御部17は、まず、携帯電話100が待受け時におけるスリープモード状態にあるか否かを判定する(ステップS601)。
ここで、スリープ状態あると判定された場合、すなわち、電源制御部10の電源供給部31により携帯電話100を構成する各制御ブロック11〜17に電流の供給が無い状態において(ステップS601“Yes”)、制御部17は、電池30により駆動される内蔵の計時部170による時間の計測をスタートさせる(ステップS605)。
そして、スリープ状態から非スリープ状態に遷移するときに計時部170による時間の計測を停止し、それまでに刻んだ時刻データ(カウント値)を読み込んでスリープ区間における時間(所定の時間)を算出する(ステップS606、S607)。
続いて、制御部17は、記憶部16の所定の領域からスリープ区間電流値161(所定の電流値)を読み出し、先に算出されたスリープ区間との積により、スリープ区間における消費電流量を算出する(ステップS608)。
なお、スリープ区間電流値161は、上記したように製造工程にて測定され、記憶部16の所定の領域に予め記憶されてあるものである。なお、スリープ区間電流値は固定値であってもよい。
一方、携帯電話100が稼動中(非スリープ状態)(ステップS601“No”)、制御部17は、通信部11の間欠受信のタイミングを待って(ステップS602“Yes”)、稼動区間における消費電流量を、電流監視抵抗Rの電圧降下に基づき計測する(ステップS603、S604)。
続いて制御部17は、上記のように非スリープ状態において計測された消費電流値と、スリープ区間と記憶部16に記憶されているスリープ区間電流値161との積算値の合計を算出する(ステップS609)。
そして、制御部17は、記憶部16の基準容量テーブル160を参照し、この基準容量テーブル160に示される基本容量値からステップS609で算出した消費電流量を減算して電池残量を求め、表示部14に表示する(ステップS610)。
ここで、上記した消費電流算出の具体例について図6を参照して説明する。図6は、携帯電話100の待受け中の電流波形(電流値)を時間軸上に簡素化して示した図である。図6中、時間軸tに対し、縦軸にマッピングした電流値[mA]が変動しているのは電波の受信環境によるものである。
図6において、携帯電話100の稼動区間xにおいて、制御部17は、通信部11の間欠受信のタイミング(数ミリ秒毎)で電源制御部10(電源供給部31)から出力される電流監視抵抗Rの両端の電圧降下をベース測定して消費電流量求めている。
また、スリープ区間yにおいて、制御部17は、スリープ状態に遷移する直前に計時部170による計時を作動させ(タイマスタート)、非スリープ状態に遷移した直後に計時部170による計時をを停止させ(タイマ停止)、その計時部170により刻まれた時刻を読み込むことにより、スリープ区間中における時間yを算出する。
続いて制御部17は、ここで算出した時間yと、記憶部16の所定の領域に記憶されているスリープ区間電流値161から消費電流を求めることができる。
制御部17は、上記のようにして求められる稼動区間とスリープ区間の消費電流値の合算から消費電流量を算出する。
制御部17は、電池残量を算出した後、その電池残量をあらかじめ定義されたローバッテリ閾値と比較することにより電池残量有無の判定を行う。
ここで、ローバッテリでないと判定された場合、制御部17は、更に、表示部14に表示ピクトとして段階表示される閾値と比較することにより、電池残量表示の更新の有無を判定し、有りと判定された場合、電池ピクトを更新することにより表示部14に表示される電池残量表示を変更することになる。
なお、電池ピクト表示を、電池30の残時間表示(残り使用可能時間)で代替することも可能である。
すなわち、制御部17が所定期間分の消費電流量の平均値をログとして蓄積しておき、当該蓄積されたログを積分することで、現電池残量から零になるまでの時間を予測し、当該予測時間を表示部14に表示する、あるいは音声入出力部13によりスピーカを介して音声出力することも可能である。
以上説明のように本発明の実施の形態に係る電子機器によれば、電源制御部10(電源供給部31)による電流の供給がないスリープ状態において、計時部170により刻まれた時間と、予め計測済みのスリープ区間電流値との積により電流消費量を求めることができ、このため、従来、困難であったスリープ区間の消費電流量を反映した精度の高い電池残量表示が可能になる。したがって、電池の残り使用可能時間も高い精度で予測が可能になり、このことにより、アプリ実行中の電池切れ発生確率を低減され、充電後に再操作を行うといった無駄が省け、ユーザビリティが向上する。
また、1台毎に異なるスリープ区間における電流消費量を製造工程において予め計測し、記憶しておくことにより、高分解能の精度を有する計測器を必要とすることなく、スリープ区間における電流測定を容易化することができる。また、電池残量管理にスリープ区間における電流消費も反映されるため、電池30の残量を正確に認識することができ、これにより、例えば、携帯電話100において音楽再生やワンセグ等のアプリケーションプログラムを起動したときにその消費電流を測定し、電池残量から使用時間の表示を行うことも可能になる。
また、定期的に基地局と通信を行うとき意外はスリープ状態になることが多いことからスリープ状態に頻繁に突入する携帯電話100において顕著な効果が得られる。また、クーロンカウンタは、簡便な仕組みで逐次消費電流のログを取得する電子部品として知られているが、これを用いることでより正確にログを取得できる他、組み立て工数の削減にも寄与する。
なお、上記した本発明の実施の形態に係る電子機器として、携帯電話100のみ例示したが、同様の構成を有する、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、や電子手帳、ゲーム機、PCについても同様に適用が可能である。
また、図2に示す制御部17が有する機能は、全てをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
例えば、電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行わない状態にある場合、電流の供給を行う状態に遷移するまでの間、計時部170により計時される時間を取得し、電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行う状態に遷移した場合に、取得した時間yと、予め設定される所定の電流値(スリープ区間電流値161)との積を求め、電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行わない状態にある場合の電流消費量を算出する制御部17におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
また、本発明の実施の形態に係る電子機器における消費電流測定方法は、例えば、図3において、少なくとも、電池30と、前記電池30を駆動電流源として電流の供給制御を行うとともに、前記電池30に接続される電流監視抵抗Rの電圧降下を監視して消費電流を計測する電源制御部10(電源供給部31、電流アンプ32)と、計時部170を含む制御部17と、表示部14と、を有する電子機器における消費電流測定方法であって、例えば、図5のフローチャートにおいて、前記電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行わない状態にある場合、前記電流の供給を行う状態に遷移するまでの間前記計時部170により計時される時間を取得し(ステップS601“Yes”、S605〜S607)、前記電源制御部が電流の供給を行う状態に遷移した場合に、前記計測した時間と予め設定される所定の電流値との積を求め、前記電源制御部が電流の供給を行わない状態にある場合の電流消費量を算出し(ステップS608)、前記電源制御部10(電源供給部31)が電流の供給を行う状態にある場合に前記電源制御部により計測される消費電流量と、前記電源制御部が電流の供給を行わない状態にある場合の電流消費量と、を合算し(ステップS601“No”、S602〜S604、S609)、前記合算された消費電流量の時間毎の消費電流値に基づき、前記表示部に前記電池の残量もしくは残使用可能時間の表示を行う(ステップS610)、ものである。
なお、計時部170は、電源制御部10に配置されていてもよい。
なお、計時部170を構成するRTC及びカウント部は、少なくとも一方が電源制御部に配置されていてもよい。
本発明の実施の形態に係る消費電流測定方法によれば、電池残量を高い精度で通知することによりユーザビリティの向上がはかれる。
本発明の実施の形態に係る電子機器の外観構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電子機器の電気系の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電子機器が有する電源制御部の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電子機器において、製造工程において使用される高精度電流計との接続構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電子機器の消費電流量を算出する動作を説明するために示した携帯電話待受け中の電流波形図である。
符号の説明
10…電源制御部、11…通信部、12…操作部、13…音声入出力部、14…表示部、15…撮像部、16…記憶部、17…制御部、18…システムバス、20…携帯電話機本体、30…電池、31…電源供給部、32…電流アンプ、41…安定化電源、42…電流計、43…制御用PC、44…入出力コネクタ、100…携帯電話、160…基準容量テーブル、161…スリープ区間電流値。

Claims (4)

  1. 少なくとも1つ以上配置される第1の電子部品と、
    少なくとも1つ以上配置される第2の電子部品と、
    前記第1の電子部品に接続され、当該第1の電子部品へ電気を供給することが可能な電池と、
    前記第2の電子部品に接続され、前記電池に蓄えられた電気を前記第2の電子部品へ供給することが可能で、前記第2の電子部品へ前記電池からの電気を供給するか否かをスイッチする電源供給部と、
    前記第2の電子部品のうちの一つであり、前記電池から放電される電流量を計測することが可能な計測部と、
    前記第1の電子部品のうちの一つであり、計時を行う計時部と、
    を備えた電子機器であって、
    前記計時部は、前記電源供給部の前記第2の電子部品への電流の供給がオフ状態である場合に、前記電源供給部が前記第2の電子部品への電流の供給を行わない無給電時間を計測し、
    前記計測部は、前記電源供給部の前記第2の電子部品への電流の供給がオン状態となった場合に、前記無給電時間と所定の電流値の積を取ることより、前記オフ状態であったときの前記第1の電子部品による電流消費量を計測する
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記第2の電子部品は少なくとも2以上配置され、
    前記第2の電子部品のうちの一つであり、前記電源供給部を介して前記電池から電流の供給をうけて作動する通信部を備え、
    他の前記第2の電子部品が電流を消費しない場合で、且つ当該通信部が通信を行っていないとき、前記電源供給部は接続された前記第2の電子部品への電流供給を行わない
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記計測部は、クーロンカウンタである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一つに記載の電子機器。
  4. 少なくとも1つ以上配置される第1の電子部品と、
    少なくとも1つ以上配置される第2の電子部品と、
    前記第1の電子部品に接続し、当該第1の電子部品へ電気を供給することが可能な電池と、
    前記第2の電子部品に接続し、前記電池に蓄えられた電気を前記第2の電子部品へ供給することことが可能で、前記第2の電子部品へ前記電池からの電気を供給するか否かをスイッチする電源供給部と、
    前記第2の電子部品のうちの一つであり、前記電池から放電される電流量を計測することが可能な計測部と、
    前記第1の電子部品のうちの一つであり、計時を行う計時部と、
    を備えた電子機器の消費電流測定方法であって、
    前記電源供給部が前記第2の電子部品の電流の供給を行わないとき、前記電源供給部が電流の供給を行わない無給電時間を計測し、
    前記電源供給部が電流の供給を行うとき、前記無給電時間と所定の電流値の積を取ることより、前記計測部が作動していなかったときの前記第1の電子部品が消費した電流消費量を計測する
    ことを特徴とする消費電流測定方法。
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