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JP2009293739A - 変速機及び変速機の制御方法 - Google Patents

変速機及び変速機の制御方法 Download PDF

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JP2009293739A JP2008149601A JP2008149601A JP2009293739A JP 2009293739 A JP2009293739 A JP 2009293739A JP 2008149601 A JP2008149601 A JP 2008149601A JP 2008149601 A JP2008149601 A JP 2008149601A JP 2009293739 A JP2009293739 A JP 2009293739A
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Abstract

【課題】同期作用を低下させることなく同期装置の数を減少させ、コストを低減しかつ変速機の小型化できる変速機及び変速機の制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の変速機11は、変速段のうち一部である同期変速段に対応して設けられ、入力軸20及び同期変速段の間を自身の摩擦係合により相対回転数を減少させる同期装置371、375をもつ変速機構3と、次変速段に対応するスリーブ411〜413を中立位置から係合位置に移動するようにアクチュエータ421〜423を制御する変速手段51、及び同期変速段のうちの1つを選択し、入力軸20と次変速段との間の相対回転数を所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブ411を同期位置に移動する同期手段52をもつ制御手段5とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、変速機及び変速機の制御方法に関し、特にスリーブを可動させるアクチュエータを複数有する変速機及び変速機の制御方法に関する。
自動車は、エンジンの動力を走行条件に応じて変換して取り出すための変速機を備えている。変速機にはギヤ式やベルト式等があり、動力伝達損失の少ないギヤ式の変速機が多用されている。
ギヤ式の変速機は、入力されるエンジンの動力を走行条件に応じて出力する目的で、複数段の変速ギヤを切り替える装置である。この変速機は、複数段の変速ギヤを有しており、そのうちの1つの変速ギヤを選択し、その変速ギヤに切り替える。
そして変速機は、変速ギヤを切り替えて変速する際、変速を迅速且つ容易に行うために、同期装置を備えている。同期装置は、入力されるエンジンの動力を走行速度に合わせて変換して車輪側に伝達する変速ギヤに切り替えるために、入力軸と一体回転するハブ及び入力軸と相対回転している変速ギヤの回転を同期させるための装置である。同期後、変速機は変速ギヤと係合つまり変速ギヤを入れることで、変速ギヤの切り替え完了となる。
ところで、特許文献1には、てこの作用で同期装置を倍力して押圧し、同期作用を向上させるレバー部材が開示されている。同期作用を向上させることで同期時間が低減し、変速時間が短縮できる利点がある。しかし、変速機が同期装置を備えることで、変速機は入力軸の軸方向に延長される。その上、レバー部材を配置すると更に軸方向へ延長され、変速機が大型化する。そこで、特許文献2には、てこの作用で同期装置を倍力して押圧し、同期作用を向上させ、かつ変速機に配置しても軸方向への延長しないレバー部材が開示されている。
特開平9−89002号公報 特開2002−174261号公報
しかし、同期装置は、特許文献1及び特許文献2のように同期作用が倍力しても、変速機に配置される同期装置自体が高価で、変速段を多段化する最近においてはどうしてもコストを増加させる要因の1つとなっている。また、多段化により、同期装置の数が増えた分、変速機が大型化する。更に、レバー部材を用いるなど組み立て部品が増加すると、組み立てが複雑化するという問題もある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、同期作用を低下させることなく同期装置の数を減少させ、コストを低減しかつ変速機の小型化できる変速機及び変速機の制御方法を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る発明の構成上の特徴は、動力源に接続される接続状態と前記動力源から切断される切断状態との間を移動することにより切り替え可能であるクラッチと、
前記クラッチに接続される入力軸と、
出力軸と、
前記入力軸と前記出力軸との間に設けられた複数の変速段をもつ変速機構と、
前記複数の変速段のうち2つの前記変速段の間に位置し、どちらの前記変速段とも係合しない中立位置及び選択された一方の前記変速段に係合する係合位置をもつスリーブと前記スリーブを前記中立位置及び前記係合位置間で移動させるアクチュエータとをもつ変速段選択手段と、
前記クラッチ及び前記アクチュエータを制御する制御手段と、
を有する変速機であって、
前記変速機構は、前記変速段のうちの一部である同期変速段に対応して設けられ、前記同期変速段に対応する前記スリーブが、前記中立位置及び前記係合位置の間である同期位置から前記係合位置に向けて押圧することにより前記入力軸及び前記同期変速段の間を自身の摩擦係合により相対回転数を減少させる同期装置を有し、
前記制御手段は、
切り替える変速段である次変速段に対応する前記スリーブを選択し、前記スリーブを前記中立位置から前記係合位置に移動させるように、前記スリーブに対応する前記アクチュエータを制御する変速手段と、
前記同期変速段のうちの1つを選択し、前記入力軸と前記次変速段との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを前記同期位置に移動させる同期手段と、
を備えることである。
また請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記制御手段は、前記入力軸の回転数を検出する回転数検出手段を備え、前記同期手段は、前記回転数検出手段によって検出された回転数が前記次変速段の回転数と一致した場合に、前記アクチュエータを制御し前記スリーブを前記中立位置に移動させることである。
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記クラッチは第1クラッチ及び第2クラッチを備え、前記入力軸は前記第1クラッチに接続される第1入力軸及び前記第2クラッチに接続される第2入力軸を備え、前記同期手段は、前記次変速段のある一方の前記入力軸に設けられた前記同期変速段に対応した前記スリーブを前記同期位置に移動させるように、前記スリーブに対応する前記アクチュエータを制御することである。
また請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜3の何れか1項において、前記制御手段は、前記次変速段の回転数と前記入力軸の回転数とを比べ、前記入力軸の回転数が小さい場合に前記同期変速段のうち前記次変速段の変速比より変速比が大きい前記同期変速段を選択し、前記入力軸の回転数が大きい場合は前記同期変速段のうち前記次変速段の変速比より変速比が小さい前記同期変速段を選択する同期変速段選択手段を備えることである。
また請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜4の何れか1項において、前記同期変速段は、同一の前記入力軸上の前記変速段のうち変速比の最大及び最小の変速段であることである。
上記課題を解決するための請求項6に係る発明の構成上の特徴は、動力源に接続される接続状態と前記動力源から切断される切断状態との間を移動することにより切り替え可能であるクラッチと、
前記クラッチに接続される入力軸と、
出力軸と、
前記入力軸と前記出力軸との間に設けられた複数の変速段をもつ変速機構と、
前記複数の変速段のうち2つの前記変速段の間に位置し、どちらの前記変速段とも係合しない中立位置及び選択された一方の前記変速段に係合する係合位置をもつスリーブと前記スリーブを前記中立位置及び前記係合位置間で移動させるために前記スリーブに対応した数のアクチュエータとをもつ変速段選択手段と、
前記クラッチ及び前記アクチュエータを制御する制御手段と、
を有する車両の変速機に用いられる変速機の制御方法であって、
前記変速機構は、前記変速段のうちの一部である同期変速段に対応して設けられ、前記同期変速段に対応する前記スリーブが、前記中立位置及び前記係合位置の間である同期位置から前記係合位置に向けて押圧することにより前記入力軸及び前記同期変速段の間を自身の摩擦係合により相対回転数を減少させる同期装置を有し、
切り替える変速段である次変速段に対応する前記スリーブを選択し、前記スリーブを前記中立位置から前記係合位置に移動させるように、前記スリーブに対応する前記アクチュエータを制御する変速ステップと、
前記同期変速段のうちの1つを選択し、前記入力軸と前記次変速段との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを前記同期位置に移動させる同期ステップと、
を備えることである。
また請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項6において、前記入力軸の回転数を検出する回転数検出ステップを備え、前記同期ステップは、前記回転数検出ステップによって検出された回転数が前記次変速段の回転数と一致した場合に、前記アクチュエータを制御し前記スリーブを前記中立位置に移動させることである。
また請求項8に係る発明の構成上の特徴は、請求項6又は7において、前記クラッチは第1クラッチ及び第2クラッチを備え、前記入力軸は前記第1クラッチに接続される第1入力軸及び前記第2クラッチに接続される第2入力軸を備え、前記同期ステップは、前記次変速段のある一方の前記入力軸に設けられた前記同期変速段に対応した前記スリーブを前記同期位置に移動させるように、前記スリーブに対応する前記アクチュエータを制御することである。
また請求項9に係る発明の構成上の特徴は、請求項6〜8の何れか1項において、前記次変速段の回転数と前記入力軸の回転数とを比べ、前記入力軸の回転数が小さい場合に前記同期変速段のうち前記次変速段より変速比の大きい前記同期変速段を選択し、前記入力軸の回転数が大きい場合は前記同期変速段のうち前記次変速段より変速比の小さい前記同期変速段を選択する同期変速段選択ステップを備えることである。
また請求項10に係る発明の構成上の特徴は、請求項6〜9の何れか1項において、前記同期変速段は、同一の前記入力軸上の前記変速段のうち変速比の最大及び最小の変速段であることである。
請求項1に係る発明においては、変速機構が全ての変速段のうち一部の変速段である同期変速段に対応した同期装置を備え、全ての変速段に同期装置を備えてはいない。そして、変速手段において次変速段に対応するスリーブを中立位置から係合位置に移動させ係合させるまでの間に、同期手段は、同期変速段に対応するスリーブを中立位置から同期位置に移動させ、同期位置から係合位置に向けて押圧させるように、スリーブに対応するアクチュエータを制御する。つまり、次変速段が同期装置を備えていない場合は、同期変速段に対応する同期装置を用いて、入力軸との回転同期を行うことができる。次変速段が同期変速段である場合は、対応する同期装置を用いて、入力軸との回転同期を行うことができる。次変速段が同期変速段である場合は、更に別の同期変速段に対応する同期装置を用いて、入力軸との回転同期を行うことができる。よって、全ての変速段と同じ数の同期装置を配置しなくても同期変速段に配置された同期装置で同期を行うことができるため、同期装置の数が減少し、コストを低減できる。また、同期装置の減少に伴い、変速機の入力軸方向への全長が短縮され、変速機を小型化できる。
請求項2に係る発明においては、制御手段が入力軸の回転数を検出する回転数検出手段を備えている。そして、同期手段において、回転数検出手段によって検出された入力軸の回転数が次変速段の回転数と一致した場合に、同期変速段における同期作用を終了させるために同期変速段に対応するスリーブを中立位置に移動させる。よって、入力軸が次変速段と同期したときに、同期変速段での同期をタイミングよく終了させることができる。
請求項3に係る発明においては、同期変速段が第1入力軸上と第2入力軸上とにそれぞれ別個に配置されている。そして、次変速段が一方の入力軸上の変速段であれば、一方の入力軸上の同期変速段を用いて次変速段の同期を行うことができ、次変速段が他方の入力軸上の変速段であれば、他方の入力軸上の同期変速段を用いて次変速段の同期を行うことができる。よって、いわゆるデュアルクラッチ構成の変速機においても、同期作用を低減させることとなく、同期装置の数を減少させることができ、コストの低減及び変速機の小型化が可能である。
請求項4に係る発明においては、次変速段の回転数と入力軸の回転数とを比べ、入力軸の回転数と次変速段の回転数との大小関係によって、次変速段の変速比より大きいあるいは小さい変速比の同期変速段を選ぶ同期変速段選択手段を制御手段が備えるため、変速段毎に適切な同期装置による同期をさせることができる。
請求項5に係る発明においては、変速段のうち変速比の最大及び最小の変速段を同期変速段とすることで、変速比の最大及び最小の変速段は自身の同期に対応でき、かつ最大と最小との間の変速段はどちらかの変速段で同期が対応することができるため、最も同期装置を減少させることができる。
請求項6に係る発明においては、変速機構が全ての変速段のうち一部の変速段である同期変速段に対応した同期装置を備え、全ての変速段に同期装置を備えてはいない。そして、変速ステップにおいて次変速段に対応するスリーブを中立位置から係合位置に移動させ係合させるまでの間に、同期ステップは、同期変速段に対応するスリーブを中立位置から同期位置に移動させ、同期位置から係合位置に向けて押圧させるように、スリーブに対応するアクチュエータを制御する。つまり、次変速段が同期装置を備えていない場合は、同期変速段に対応する同期装置を用いて、入力軸との回転同期を行うことができる。次変速段が同期変速段である場合は、対応する同期装置を用いて、入力軸との回転同期を行うことができる。次変速段が同期変速段である場合は、更に別の同期変速段に対応する同期装置を用いて、入力軸との回転同期を行うことができる。よって、全ての変速段と同じ数の同期装置を配置しなくても同期変速段に配置された同期装置で同期を行うことができ、かつ同期装置の数が減少するため、コストを低減できる。また、同期装置の減少に伴い、変速機の入力軸方向への全長が短縮され、変速機を小型化できる。
請求項7に係る発明においては、入力軸の回転数を検出する回転数検出ステップを更に備えている。そして、同期ステップにおいて、回転数検出ステップによって検出された入力軸の回転数が次変速段の回転数と一致した場合に、同期変速段における同期作用を終了させるために同期変速段に対応するスリーブを中立位置に移動させる。よって、入力軸が次変速段と同期したときに、同期変速段での同期をタイミングよく終了させることができる。
請求項8に係る発明においては、同期変速段が第1入力軸上と第2入力軸上とにそれぞれ別個に配置されている。そして、次変速段が一方の入力軸上の変速段であれば、一方の入力軸上の同期変速段を用いて次変速段の同期を行うことができ、次変速段が他方の入力軸上の変速段であれば、他方の入力軸上の同期変速段を用いて次変速段の同期を行うことができる。よって、いわゆるデュアルクラッチ構成の変速機においても、同期作用を低減させることとなく、同期装置の数を減少させることができ、コストの低減及び変速機の小型化が可能である。
請求項9に係る発明においては、次変速段の回転数と入力軸の回転数とを比べ、入力軸の回転数と次変速段の回転数との大小関係によって、次変速段の変速比より大きいあるいは小さい変速比の同期変速段を選ぶ同期変速段選択ステップを備えるため、変速段毎に適切な同期装置による同期をさせることができる。
請求項10に係る発明においては、変速段のうち変速比の最大及び最小の変速段を同期変速段とすることで、変速比の最大及び最小の変速段は自身の同期装置の同期することができ、かつ変速比が最大と最小との間の変速段はどちらかの同期変速段の同期装置で同期することができるため、最も同期装置を減少させることができる。
本発明の代表的な実施形態を図1〜図9を参照して説明する。本実施形態に係る変速機は、車両に搭載される。
(実施形態1)
本実施形態1の変速機11は、図1に示されるように、クラッチCと、入力軸20と、出力軸23と、変速機構3と、変速段選択手段4と、制御手段5とを有する。
クラッチCは、動力源としての内燃機関(エンジン、図示略)の内燃機関出力軸24と後述する入力軸20との間に位置し、内燃機関の出力トルクを入力軸20側に伝達するかしないかの断続を行う装置である。内燃機関からの出力トルクが入力軸20に伝達される場合が接続状態で、内燃機関からの出力トルクが入力軸20に伝達されない場合が切断状態である。
入力軸20は、クラッチCに連結して回転トルクを伝達する部材である。
出力軸23は、入力軸20の軸方向に同軸的に配置され、後述する変速機構3などを経て伝達された出力トルクを車輪(図示略)側に出力する部材である。
変速機構3は、入力軸20及び出力軸23の間でトルクを伝達するように設けられた変速段1速〜5速及びリバース(後進)の組み合わせの変速段と、同期装置371、375とを有する。変速段1速から3、5速及びリバースは、入力軸20の外周側に相対回転可能に保持される変速ギヤ31〜33、35、36と、入力軸20に平行に配置されるカウンタ軸61と一体回転可能に固定され変速ギヤ31〜33、35、36に対応するカウンタギヤ62とからなる。そして、内燃機関からのトルクは、カウンタギヤ62と同軸的に配置されるカウンタ軸側ドライブギヤ65から出力軸23に一体回転可能に固設されるドリブンギヤ34に伝達される。なお、本実施形態1の変速機11では、変速段4速はカウンタギヤ62を介さず入力軸20と出力軸23との直結となる。変速段1速が変速ギヤ31、2速が変速ギヤ32、3速が変速ギヤ33、5速が変速ギヤ35、及びリバースが変速ギヤ36であり、クラッチC側から出力軸23側に向かって5速、1速、3速、2速、リバース、そしてドリブンギヤ34の順に配列されている。同期装置371は、1速段の変速ギヤ31と後述するスリーブ411との間に位置している。同期装置375は、5速段の変速ギヤ35とスリーブ411との間に位置している。同期変速段として用いられる変速段は、同期装置371、375が配置されている1速と5速である。同期装置371、375は、スリーブ411が同期位置から係合位置に向けて押圧することにより入力軸20及び同期変速段(1速、5速)の間を自身の摩擦係合により相対回転数を減少させる装置である。
変速段選択手段4は、スリーブ411〜413とアクチュエータ421〜423とフォーク431〜433とフォークシャフト441〜443とを有する。スリーブ411〜413は、円筒状の部材で入力軸20の外周側で入力軸20と一体回転可能に、2つの変速ギヤの間に位置する。本実施形態1では、スリーブ411が5速ギヤ35と1速ギヤ31との間に、スリーブ412が3速ギヤ33と2速ギヤ32との間に、スリーブ413がリバースの変速ギヤ36とドリブンギヤ34との間に配置されている。スリーブ411〜413は、どちらの変速段にも係合しない中立位置と各ギヤ31〜35に係合する係合位置と有している。そして、スリーブ411は、変速段1速の変速ギヤ31又は5速の変速ギヤ35に係合する係合位置と中立位置との間で同期装置371又は同期装置375に摩擦係合している同期位置を有する。また、スリーブ412及びスリーブ413は、中立位置と係合位置との間に、待機位置(同期変速段のためのスリーブ411の同期位置に相当する)を有する。アクチュエータ421〜423は、フォーク431〜433及びフォークシャフト441〜443を介してスリーブ411〜413を中立位置と係合位置との間で移動させるための動力源である。フォーク431〜433は、スリーブ411〜413の外周側に位置し、スリーブ411〜413が2つの変速段の間(中立位置と係合位置との間)を回転しながら移動することができるようにスリーブ411〜413と係合している。フォークシャフト441〜443は、フォーク431〜433と一体的に係合している部材である。
リバースは、変速ギヤ36とカウンタギヤ62との間にアイドラギヤ63を有する。アイドラギヤ63は、入力軸20及びカウンタ軸61と平行で回転不能に固設されているアイドラギヤ軸64に、回転可能且つ軸方向に移動可能に保持されている。リバースが変速段として選択された場合、アイドラギヤ63が変速ギヤ36及びカウンタギヤ62の双方に噛み合うように移動することで入力軸20の回転がリバースの変速ギヤ36に伝達され、アイドラギヤ63が回転し、そしてカウンタギヤ62が回転しカウンタ軸61が回転する。
制御手段5は、変速手段51と同期手段52と回転数検出手段53と同期変速段選択手段54とを有する。変速手段51は、切り替える変速段である次変速段に対応するスリーブ412〜413を選択し、そのスリーブ411〜413を中立位置から待機位置、そして待機位置から係合位置に移動するようにアクチュエータ421〜423を制御する。
同期手段52は、変速手段51において次変速段に対応するスリーブ411〜413が中立位置から係合位置に至る間で待機位置に待機している間に、同期変速段のうちの1つを選択する。そして、入力軸20と次変速段との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブ411を同期位置に移動させるように対応するアクチュエータ421を制御する。制御手段は5、同期手段52の制御内容として次の3つが考えられ、うち1つのみの制御をする変速機11あるいは組み合わせて制御する変速機11とすることができる。(1)次変速段が対応する同期装置を備えていない場合に、同期変速段のうちの1つを選択し、入力軸21と次変速段との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを同期位置に移動させる。(2)次変速段が同期変速段である場合に、同期変速段として自身を選択し、入力軸21と次変速段(同期変速段)との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを同期位置に移動させる。(3)次変速段が同期変速段である場合に、別の同期変速段を1つ選択し、入力軸21と次変速段(同期変速段)との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを同期位置に移動、あるいは入力軸21と次変速段とが回転同期している途中まで選択された同期変速段に対応するスリーブを同期位置に移動する。
回転数検出手段53は、入力軸20に設置したセンサ531によって入力軸20の回転数を検出する。
同期変速段選択手段54は、次変速段の回転数と入力軸20の回転数とを比べる。入力軸20の回転数が小さい場合、次変速段の変速比より変速比が大きい変速段を同期変速段として選択する。そして、入力軸の回転数が大きい場合、次変速段の変速比より変速比が小さい変速段を同期変速段として選択する。本実施形態1の変速機11では、次変速段の変速比より変速比が大きい変速段を選択する場合は1速が同期変速段として選択され、次変速段の変速比より変速比が小さい変速段を選択する場合は5速が同期変速段として選択される。変速段の回転数は、各ギヤ毎に予め決められている変速比とその時点での出力軸23の回転数(車速)とから求めることができる。そのため、次変速段が選択された時点で、次変速段の回転数を算出して決定することができる。
本実施形態1の変速機11は、本発明の変速機の制御方法に基づき、制御手段5によって制御される。変速機の制御方法の代表的なフローチャートを図2〜図4に示す。図2〜図4は、制御方法のロジックの一例を示すフローチャートであり、これに限定されるものではない。
制御手段5は、回転数検出手段53で入力軸20の回転数を検出する(回転数検出ステップS110)。次に、同期変速段選択手段54で次変速段と回転数検出ステップS110で検出された入力軸20の回転数とを比較し、比較結果に基づき同期変速段を選択する(同期変速段選択ステップS120)。
同期変速段選択ステップS120では、次変速段と入力軸20の回転数とを比較する(回転数比較ステップS121)。そして、入力軸20の回転数が小さい場合は次変速段の変速より変速比が大きい変速段を同期変速段として選択し(同期変速比大選択ステップS122)、入力軸20の回転数が大きい場合は次変速段の変速比より変速比が小さい変速段を同期変速段として選択する(同期変速比小選択ステップS123)。本実施形態1では、同期変速段として同期変速比大選択ステップS122で1速が、同期変速比小選択ステップで5速が選択される。
次に、変速手段51で次変速段に対応するスリーブ411〜413を選択し、このスリーブ411〜413に対応するアクチュエータ421〜423を制御し、スリーブ411〜413を中立位置から次変速段の変速ギヤ側との待機位置に移動させる(変速ステップS130)。そして、変速ステップS130でスリーブ411〜413が係合位置に至るまでの間に、同期手段52で同期変速段を用いて、次変速段と入力軸20との回転同期を行う(同期ステップS140)。同期ステップS140では、アクチュエータ421を制御して同期変速段に対応するスリーブ411を同期位置に移動させ(同期変速段同期ステップS141)、所定時間後に回転数検出手段53で入力軸20の回転数を検出する(回転数検出ステップS142)。そして、次変速段の回転数と入力軸20の回転数とを比較する(回転数比較ステップS143)。入力軸20の回転数が次変速段の回転数に等しくなっていない場合は、同期変速段同期ステップS141から繰り返す。回転数が等しくなっている場合は、アクチュエータ421を制御して同期変速段に対応するスリーブ411を同期位置から中立位置に移動させる(同期終了ステップS144)。なお、回転数比較ステップS143において、入力軸20の回転数と次変速段の回転数とを比較し、等しい場合に同期変速段の同期を終了しているが、入力軸20の回転数が次変速段の回転数に近い回転数、つまり次変速段と入力軸20との相対回転数に所定幅を持たせてもよい。
そして、変速ステップS130では、同期ステップS140が終了したところで、次変速段に対応するスリーブ411〜412を待機位置から係合位置に移動させる。
本実施形態1の変速機11が変速機の制御方法によって制御される流れを、例えば、変速段の2速で走行中に3速に変速する場合と、4速で走行中に3速に変速する場合とについて説明する。ここで、次の変速段はどちらもの場合も3速とし、その際の変速段3速の回転数はR3とする。
(2速から3速)
まず、回転数検出ステップS110で入力軸20の回転数を検出する。次に、同期変速段検出ステップS120で、入力軸20と次変速段3速の回転数とを比較する。ここで、2速の変速段で回転していた入力軸20の回転数は、2速の変速段からの係合が外れた直後はそのまま2速の変速段に相当する回転数に保たれると考えられるので、回転数RinとR3とは変速段が2速から3速に速やかに切り替えられる場合には、Rin>R3となる。よって、入力軸20の回転数Rinと3速の回転数R3とを比較すると、入力軸20の回転数が大きいので、同期変速比小選択ステップS122にて、変速段の5速を同期変速段として選択する。そして、変速ステップS130で3速の変速段が対応するスリーブ412を選択し、対応するアクチュエータ422を制御し、スリーブ412を中立位置と3速の変速ギヤ33側との間の待機位置に移動させる。変速ステップS130にて、スリーブ412を待機位置に移動させている間に、同期ステップS140を実行する。同期ステップS140の同期変速段同期ステップS141では、5速の変速段が対応するスリーブ411を選択し、対応するアクチュエータ421を制御し、スリーブ411を同期位置に移動させる。そして、所定時間後、回転数検出ステップS142で入力軸20の回転数を検出し、回転数比較ステップS143で入力軸20の回転数がR3であれば、同期終了ステップS144を実行する。同期終了ステップS144では、同期手段52によって5速の変速段が対応するスリーブ411をアクチュエータ421を制御して同期位置から中立位置に移動させる。回転数検出ステップS142で検出された入力軸20の回転数が次変速段の回転数に達していない場合は、回転数に達するまで同期変速段同期ステップS141から繰り返す。そして、変速ステップS130では、同期ステップS140が終了したところで、次変速段に対応するスリーブ412を待機位置から係合位置に移動させる。
ここで、入力軸20の回転数、同期変速段のシフトストローク、及び次変速段のシフトストロークの関係をタイミングチャートを図5に示す。変速段のシフトストロークは、スリーブ414、415の位置に対応させて表示してある。時間T1で変速ステップS130及び同期ステップS140が実行され、時間T2で入力軸20の回転数がR3に達しているため、同期終了ステップS144で同期変速段の同期が終了されている。そして、同期ステップS130にて、時間T2でスリーブ415が待機位置から移動し、時間T3で3速と係合する係合位置に位置している。
(4速から3速)
回転数検出ステップS110で入力軸20の回転数を検出する。次に、同期変速段検出ステップS120で、入力軸20と次変速段3速の回転数とを比較する。ここで、4速の変速段で回転していた入力軸20の回転数は、4速の変速段からの係合が外れた直後はそのまま4速の変速段に相当する回転数に保たれると考えられるので、回転数RinとR3とは変速段が4速から3速に速やかに切り替えられる場合には、Rin<R3となる。よって、入力軸20の回転数が小さいので、同期変速比大選択ステップS123にて、1速を同期変速段として選択する。次に、変速ステップS130で3速の変速段が対応するスリーブ412を選択し、対応するアクチュエータ422を制御し、スリーブ412を待機位置に移動させる。変速ステップS130でスリーブ412が待機位置に待機している間に、同期ステップS140を実行する。同期変速段同期ステップS141にて、1速の変速段が対応するスリーブ411を選択し、対応するアクチュエータ421を制御し、スリーブ411を同期位置に移動させる。そして、所定時間後、回転数検出ステップS142で入力軸20の回転数を検出し、回転数比較ステップS143で入力軸20の回転数がR3であれば、同期終了ステップS144を実行する。同期終了ステップS144では、1速の変速段が対応するスリーブ411をアクチュエータ421を制御して同期位置から中立位置に移動させる。回転数検出ステップS142で検出された入力軸20の回転数が次変速段の回転数に達していない場合は、回転数に達するまで同期変速段同期ステップS141から繰り返す。そして、変速ステップS130では、同期ステップS140が終了したところで、次変速段の3速に対応するスリーブ412を待機位置から係合位置に移動させる。
ここで、入力軸20の回転数、同期変速段のシフトストローク、及び次変速段のシフトストロークの関係をタイミングチャートを図6に示す。時間T1で変速ステップS130及び同期ステップS140が実行され、時間T2で入力軸20の回転数がR3に達しているため、同期終了ステップS144で同期変速段の同期が終了されている。そして、同期ステップS130にて、時間T2でスリーブ412が待機位置から移動し、時間T3で3速と係合する係合位置に位置している。
(効果)
本実施形態1の変速機11及び変速機の制御方法によれば、変速機構3が全ての変速段のうち一部の変速段である同期変速段(1速、5速)に対応した同期装置371、375を備え、全ての変速段に同期装置を備えてはいない。そして、変速手段51において次変速段に対応するスリーブ411〜413を中立位置から待機位置に移動させ待機している間に(変速ステップS130)、同期手段52では同期変速段に対応するスリーブ411を中立位置から同期位置に移動させるように、スリーブ411に対応するアクチュエータ421を制御する(同期ステップS140)。つまり、次変速段が同期装置を備えていない場合は、同期変速段に対応する同期装置371、375を用いて、入力軸20との回転同期を行う。次変速段が同期変速段である場合は、対応する同期装置371、375を用いて、入力軸20との回転同期を行う。次変速段が同期変速段である場合は更に別の同期変速段に対応する同期装置371、375を用いて、入力軸20との回転同期を行う。よって、全ての変速段と同じ数の同期装置を配置しなくても同期変速段に配置された同期装置371、375で同期を行うことができる。よって、同期装置の数が減少し、コストが低減できる。また、同期装置の減少に伴い、変速機の入力軸方向への全長が短縮され、変速機を小型化できる。
また、制御手段5が入力軸20の回転数を検出する回転数検出手段53を備えている。そして、同期手段52において、回転数検出手段53によって検出された入力軸の回転数が次変速段の回転数と一致した場合に、同期変速段における同期作用を終了させるために同期変速段に対応するスリーブ411を中立位置に移動させる(同期終了ステップS114)。よって、入力軸が次変速段と同期したとき、同期変速段での同期をタイミングよく終了させることができる。
また、次変速段の回転数と入力軸20の回転数とを比べ、入力軸20の回転数と次変速段の回転数との大小関係によって、次変速段の変速比より変速比が大きいあるいは小さい同期変速段を選ぶ同期変速段選択手段54を制御手段5が備えるため、変速段毎に適切な変速比に対応する同期装置による同期をさせることができる。
そして、変速段のうち変速比の最大の1速と最小の5速の変速段を同期変速段とすることで、1速及び5速は自身の同期装置で同期に対応でき、2速から4速の変速段はどちらかの変速段で同期が対応することができるため、最も同期装置を減少させることができる。更に、1速と5速とを同じスリーブ411及びアクチュエータ421で対応させ、2速〜4速に対応するスリーブ412、413及びアクチュエータ422、423と別にする。スリーブ411〜413は、2つの変速段の間に1つが配置されているため、2速〜4速への変速の際に、2速〜4速に対応するスリーブ412、413を一方の中立位置から係合位置に移動させると、他方の中立位置から同期位置、係合位置に移動させることができなくなる。よって、1速と5速に対応するスリーブ411を2速〜4速に対応するスリーブ412、413以外のスリーブ411にするように変速段を配置することで、2速〜4速においても確実に1速又は5速の同期装置で同期を行うことができる。
(実施形態2)
本実施形態2の変速機12は、図8に示されるように、第1クラッチC1と、第2クラッチC2と、第1入力軸21と、第2入力軸22と、出力軸23と、第1変速機構71と、第2変速機構72と、第1変速段選択手段81と、第2変速段選択手段82と、制御手段5とを有する。
第1クラッチC1は、動力源としての内燃機関(エンジン、図示略)の内燃機関出力軸24と後述する第1入力軸21との間に位置し、内燃機関の出力トルクを第1入力軸21側に伝達するかしないかの断続を行う装置である。内燃機関からの出力トルクが第1入力軸21に伝達される場合が接続状態で、内燃機関からの出力トルクが第1入力軸21に伝達されない場合が切断状態である。
第2クラッチC2は、内燃機関出力軸24と後述する第2入力軸22との間に位置する。そして、内燃機関の出力トルクを第2入力軸22側に伝達するかしないかの断続を行う装置である。内燃機関からの出力トルクが第2入力軸22に伝達される場合が接続状態で、内燃機関からの出力トルクが第2入力軸22に伝達されない場合が切断状態である。
第1入力軸21は、第1クラッチC1に連結して回転トルクを伝達する部材である。第2入力軸22は、第2クラッチC2に連結して回転トルクを伝達し、第1入力軸21と同軸で、第1入力軸21の外周側に位置する円筒状の部材である。
出力軸23は、第1及び第2入力軸21、22の軸方向に同軸的に配置され、後述する第1及び第2変速機構71、72などを経て伝達された出力トルクを車輪(図示略)側に出力する部材である。
第1変速機構71は、第1入力軸21と出力軸23との間でトルクを伝達するように設けられた1速、3速、5速、7速の変速段と同期装置381、382とを有する。各変速段は第1入力軸21の外周側に相対回転可能に保持される変速ギヤ711〜713及びドリブンギヤ714と、カウンタギヤ62とカウンタ軸ドライブギヤ65とからなる。カウンタギヤ62は、第1入力軸21に平行に配置されるカウンタ軸61にカウンタ軸61と一体回転可能に固定され、変速ギヤギヤ711〜713に対応するギヤである。カウンタ軸ドライブギヤ65は、カウンタギヤ62と同軸で、カウンタ軸61に一体回転可能に固定されており、ドリブンギヤ714と噛合しているギヤである。内燃機関からのトルクは、カウンタギヤ62と同軸的に配置されるカウンタ軸側ドライブギヤ65から出力軸23に一体回転可能に固設されるドリブンギヤ714に伝達される。なお、本実施形態2の変速機12では、変速段5速はカウンタギヤ62を介さず、第1入力軸21と出力軸23との直結となる。変速段1速が変速ギヤ711、変速段3速が変速ギヤ712、及び変速段7速が変速ギヤ713である。第1クラッチC1側から出力軸23側に向かって、1速、7速、3速、5速(ドリブンギヤ714)の順に配列されている。同期装置381は、1速段の変速ギヤ711と後述するスリーブ414との間に位置している。同期装置382は、7速の変速ギヤ713とスリーブ414との間に位置している。第1入力軸21の第1変速機構81における同期変速段として用いられる変速段は、同期装置381、382が配置されている1速と7速である。同期装置381、382は、スリーブ414が同期位置から係合位置に向けて押圧することにより第1入力軸21及び同期変速段(1速、7速)の間を自身の摩擦係合により相対回転数を減少させる装置である。
第2変速機構72は、第2入力軸22と出力軸23との間でトルクを伝達するように設けられた2速、4速、6速、リバース(後退)の変速段と、同期装置391、392とを有する。各変速段は第2入力軸22の外周側に相対回転可能に保持される変速ギヤ721〜724と、カウンタ軸61に一体回転可能に固定され各ギヤ721〜724に対応するカウンタギヤ62とからなる。そして、内燃機関からのトルクは、カウンタギヤ62と同軸的に配置されるカウンタ軸側ドライブギヤ65から出力軸23に一体回転可能に固設されるドリブンギヤ714に伝達される。変速段2速が変速ギヤ721、変速段4速が変速ギヤ722、変速段6速が変速ギヤ723、及び変速段リバースが変速ギヤ724である。第2クラッチC2側から出力軸23側に向かって、2速、6速、4速、リバースの順に配列されている。同期装置391は、2速段の変速ギヤ721と後述するスリーブ416との間に位置している。同期装置392は、6速段の変速ギヤ723とスリーブ416との間に位置している。つまり、第2入力軸22の第2変速機構82における同期変速段として用いられる変速段は、同期装置391、392が配置されている2速と6速である。同期装置391、392は、スリーブ416が同期位置から係合位置に向けて押圧することにより第2入力軸22及び同期変速段(2速、6速)の間を自身の摩擦係合により相対回転数を減少させる装置である。
リバースは、変速ギヤ724とカウンタギヤ62との間にアイドラギヤ63を有する。アイドラギヤ63は、第1入力軸21、第2入力軸22、及びカウンタ軸61と平行で回転不能に固設されているアイドラギヤ軸64に、回転可能且つ軸方向に移動可能に保持されている。リバースが変速段として選択された場合、アイドラギヤ63が変速ギヤ724及びカウンタギヤ62の双方に噛み合うように移動することで第2入力軸22の回転がリバースの変速ギヤ724に伝達され、アイドラギヤ63が回転し、そしてカウンタギヤ62が回転しカウンタ軸61が回転する。
第1変速段選択手段81は、スリーブ414、415とアクチュエータ424、425とフォーク434、435とフォークシャフト444、445とを有する。スリーブ414、415は、円筒状の部材で第1入力軸21の外周側で第1入力軸21と一体回転可能に、2つのギヤの間に位置する。本実施形態2では、スリーブ414が1速ギヤ711と7速ギヤ713との間に、スリーブ415が3速ギヤ712とドリブンギヤ714との間に配置されている。スリーブ414、415は、どちらの変速段にも係合しない中立位置及び変速段と係合する係合位置を有し、中立位置と係合位置とを軸方向に移動する。そして、スリーブ411は、中立位置及び係合位置の間で、同期装置381又は同期装置382に摩擦係合している同期位置とを有する。また、スリーブ415は、中立位置と係合位置との間に、待機位置を有する。アクチュエータ424、425は、フォーク434、435及びフォークシャフト444、445を介してスリーブ414、415を中立位置と係合位置との間で移動させるための動力源である。フォーク434、435は、スリーブ414、415の外周側に位置し、スリーブ414、415が2つの変速段の間(中立位置と係合位置との間)を回転しながら移動することができるようにスリーブ414、415と係合している。フォークシャフト444、445は、フォーク434、435と一体的に係合している部材である。
第2変速段選択手段82は、スリーブ416、417とアクチュエータ426、426とフォーク436、437とフォークシャフト446、447とを有する。スリーブ416、417は、円筒状の部材で第2入力軸22の外周側で第2入力軸22と一体回転可能に、2つの変速ギヤの間に位置する。本実施形態2では、スリーブ416が2速ギヤ721と6速ギヤ723との間に、スリーブ417が4速ギヤ722とリバース724との間に配置されている。スリーブ416、417は、どちらの変速段にも係合しない中立位置及び変速段と係合する係合位置を有し、中立位置と係合位置とを軸方向に移動する。そして、スリーブ416は、中立位置と係合位置との間で、同期装置391又は同期装置392と摩擦係合している同期位置を有する。また、スリーブ417は、中立位置と係合位置との間に、待機位置を有する。なお、スリーブ417は中立位置からリバースの変速ギヤ724側には移動しない。アクチュエータ426、426は、フォーク436、437及びフォークシャフト446、447を介してスリーブ416、417を中立位置と係合位置との間で移動させるための動力源である。フォーク436、437は、スリーブ416、417の外周側に位置し、スリーブ416、417が2つの変速段の間(中立位置と係合位置との間)を回転しながら移動することができるようにスリーブ416、417と係合している。フォークシャフト446、447は、フォーク436、437と一体的に係合している部材である。
本実施形態2で用いられる制御手段5は、実施形態1で用いられる制御手段5と基本的には同様の構成及び作用効果を有する。以下、異なる部分を中心に説明する。
制御手段5は、変速手段51と同期手段55と回転数検出手段53と同期変速段選択手段56とを有し、2つのクラッチC1、C2を有する関係で同期手段55と同期変速段選択手段56とが実施形態1と異なる。
同期手段55は、変速手段51で次変速段に対応するスリーブ415、417が待機位置に待機している間に、次変速段と同じ変速機構の同期変速段のうち1つを選択する。そして、同期変速段に対応したスリーブ414、416を同期位置に移動させるように、対応するアクチュエータ424、426を制御する。変速機12のように入力軸が2つ有する変速機では、一方の入力軸と他方の入力軸とに対応する変速機構が存在する。そのため、同期変速段は次変速段と同じ入力軸に配置されている変速機構の変速段から選択され、その変速段に対応するアクチュエータが制御される。本実施形態2の変速機12においては、第1入力軸21側の第1変速機構81の変速段が次変速段の場合、同期変速段は1速又は7速が選択され、第2入力軸22側の第2変速機構82の変速段が次変速段の場合、同期変速段は2速又は6速が選択される。制御手段は5、同期手段55の制御内容として次の3つが考えられ、うち1つのみの制御をする変速機12あるいは組み合わせて制御する変速機12とすることができる。(1)次変速段が対応する同期装置を備えていない場合に、次変速段と同じ変速機構の同期変速段のうちの1つを選択し、入力軸21と次変速段との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを同期位置に移動させる。(2)次変速段が同期変速段である場合に、同期変速段として自身を選択し、入力軸21と次変速段(同期変速段)との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを同期位置に移動させる。(3)次変速段が同期変速段である場合に、同じ変速機構の別の同期変速段を1つ選択し、入力軸21と次変速段(同期変速段)との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを同期位置に移動、あるいは入力軸21と次変速段とが回転同期している途中まで選択された同期変速段に対応するスリーブを同期位置に移動する。
そして、同期変速段選択手段56は、次変速段の回転数と第1入力軸21又は第2入力軸22の回転数とを比べる。そして、次変速段の回転数が大きい場合、同期変速段は次変速段の変速機構の変速段であり、次変速段の変速比より変速比が大きい変速段を選択する。あるいは、変速段の回転数が小さい場合、同期変速段は次変速段の変速機構の変速段であり、次変速段の変速比より変速比が小さい変速段を選択する。本実施形態2の変速機12では、第1入力軸21に対応する第1変速機構81において、同期変速段の1速と7速のうち、次変速段の変速比より変速比が大きい変速段を選択する場合に1速、小さい変速段を選択する場合に7速が選択される。第2入力軸22に対応する第2変速機構82においては、同期変速段の2速と6速のうち、次変速段の変速比より変速比が大きい変速段を選択する場合に2速、小さい変速段を選択する場合に6速が選択される。
第1及び第2入力軸21、22の回転数は、回転数検出手段53のセンサ531とセンサ532で求められる。センサ531が第1入力軸21の回転数を検出し、センサ532が第2入力軸22の回転数を検出する。
本実施形態2の変速機12は、本発明の変速機の制御方法に基づき、制御手段5によって制御される。変速機の制御方法の代表的なフローチャートを図2〜図4に示す。図2〜図4は、制御方法のロジックの一例を示すフローチャートであり、これに限定されるものではない。なお、図2〜4は、実施形態1の変速機11で用いられる変速機の制御方法を示したフローチャート図と兼用しており、丸かっこ内記号が本実施形態2に対応する。
制御手段5は、回転数検出手段53で第1及び第2入力軸21、22の回転数を検出する(回転数検出ステップS210)。次に、同期変速段選択手段56で次変速段の回転数と回転数検出ステップS210で検出された入力軸の回転数とを比較し、比較結果に基づき同期変速段を選択する(同期変速段選択ステップS220)。
同期変速段選択ステップS220では、次変速段と次変速段に対応する一方の入力軸の回転数とを比較する(回転数比較ステップS221)。そして、入力軸の回転数が小さい場合は、次変速段の変速機構の変速段であり、次変速段の変速比より変速比が大きい変速段を同期変速段として選択する(同期変速比大選択ステップS223)。または、次変速段の回転数が大きい場合は、次変速段の変速機構の変速段であり、次変速段の変速比より変速比が小さい変速段を同期変速段として選択する(同期変速比小選択ステップS223)。
次に、変速手段51で次変速段に対応するスリーブ414〜417を選択し、このスリーブ414〜417に対応するアクチュエータ424〜426を制御し、スリーブ414〜417を次変速段の変速ギヤ側の待機位置に移動させる(変速ステップS230)。そして、変速ステップS230と同時に同期手段55で同期変速段に対応するスリーブ414〜417をこのスリーブ414〜417に対応するアクチュエータ424〜426を制御して、同期位置に移動させる(同期ステップS240)。同期ステップS240では、アクチュエータ424〜426を制御して同期変速段に対応するスリーブ414〜417を同期位置に移動させ(同期変速段同期ステップS241)、所定時間後回転数検出手段53で第1及び第2入力軸21、22の回転数を検出する(回転数検出ステップS242)。そして、次変速段の回転数と次変速段に対応する一方の入力軸の回転数とを比較する(回転数比較ステップS243)。入力軸の回転数が次変速段の回転数に等しくなっていない場合は、同期変速段同期ステップS241から繰り返す。回転数が等しくなっている場合は、アクチュエータ42を制御して同期変速段に対応するスリーブ41を同期位置から中立位置に移動させる(同期終了ステップS244)。なお、回転数比較ステップS243において、入力軸20の回転数と次変速段の回転数とを比較し、等しい場合に同期変速段の同期を終了しているが、入力軸20の回転数が次変速段の回転数に近い回転数、つまり次変速段と入力軸との相対回転数に所定幅を持たせてもよい。
そして、変速ステップS230では、同期ステップS240が終了したところで、次変速段に対応するスリーブ414〜417を待機位置から係合位置に移動させる。
本実施形態2の変速機12が変速機の制御方法によって制御される流れを、例えば、変速段の2速で走行中に3速に変速する場合と、5速で走行中に4速に変速する場合とについて説明する。
(2速から3速)
まず、回転数検出ステップS210で第1及び第2入力軸21、22の回転数を検出する。次に、同期変速段検出ステップS220で、次変速段3速の回転数R3と第1入力軸21の回転数Rinとを比較する。ここで、3速の変速段は第1入力軸21上の変速段であるが、変速段が2速になる前において、第1入力軸21は第1入力21軸上の変速段の1速で回転していたとした場合、デュアルクラッチの利点である変速の速さを考慮すると、1速の変速段の係合が外れた直後に3速の準備がされると考えられるよって、1速、2速、3速と変速段が速やかに切り替えられる場合には、Rin>R3とする。よって、第1入力軸21の回転数Rinと3速の回転数R3とを比較すると、第1入力軸21の回転数が大きいので、同期変速比小選択ステップS223が実行される。同期変速比小選択ステップS223では、次変速段3速の第1変速機構81の変速段であり、次変速段3速の変速比より変速比が小さい変速段である7速が同期変速段として選択される。そして、変速ステップS230で3速の変速段が対応するスリーブ415を選択し、対応するアクチュエータ425を制御し、スリーブ415を3速の変速ギヤ712側の待機位置に移動させる。変速ステップS230でスリーブ415が待機位置に待機している間に、同期ステップS240を実行する。同期変速段同期ステップS241にて、7速の変速段が対応するスリーブ414を選択し、対応するアクチュエータ424を制御し、スリーブ414を7速の変速ギヤ713側の同期位置に移動させる。そして、所定時間後、回転数検出ステップS242で第1及び第2入力軸21、22の回転数を検出し、回転数比較ステップS243で第2入力軸22の回転数がR3であれば、同期終了ステップS244を実行する。同期終了ステップS244では、同期手段55によって7速の変速段が対応するスリーブ414をアクチュエータ424を制御して同期位置から中立位置に移動させる。回転数検出ステップS242で検出された第1入力軸21の回転数が次変速段4速の回転数に達していない場合は、回転数に達するまで同期変速段同期ステップS241から繰り返す。
ここで、第1入力軸21の回転数、同期変速段(7速)のシフトストローク、及び次変速段3速のシフトストロークの関係をタイミングチャートを図8に示す。変速段のシフトストロークは、スリーブ414、415の位置に対応させて表示してある。時間T1で変速ステップS230及び同期ステップS240が実行され、時間T2で第1入力軸21の回転数がR3に達しているため、同期終了ステップS244で同期変速段の同期が終了されている。そして、変速ステップS230にて、時間T2でスリーブ414が待機位置から移動し、時間T3で3速段と係合する係合位置に位置している。
(5速から4速)
回転数検出ステップS210で第1及び第2入力軸21、22の回転数を検出する。次に、同期変速段検出ステップS220で、次変速段4速の回転数と第2入力軸22の回転数とを比較する。ここで、4速の変速段は第2入力軸22上の変速段であるが、変速段が5速になる前において、第2入力軸22は第2入力22軸上の変速段の6速で回転していたとした場合、デュアルクラッチの利点である変速の速さを考慮すると、6速の変速段の係合が外れた直後に4速の準備がされると考えられる。よって、6速、5速、4速と変速段が速やかに切り替えられる場合には、Rin<R4とする。よって、第2入力軸22の回転数Rinと4速の回転数R4とを比較すると、第2入力軸22の回転数が小さいので、同期変速比大選択ステップS222を実行する。同期変速比大選択ステップS222では、次変速段4速の第2変速機構82の変速段であり、4速の変速比より変速比が大きい2速を同期変速段として選択する。次に、変速ステップS230で4速の変速段が対応するスリーブ417を選択し、対応するアクチュエータ427を制御し、スリーブ417を待機位置に移動させる。変速ステップS230でスリーブ417が待機位置に待機している間に、同期ステップS240を実行する。同期ステップS240の同期変速段同期ステップS241にて、2速の変速段が対応するスリーブ416を選択し、対応するアクチュエータ426を制御し、スリーブ416を2速の変速ギヤ721側の同期位置に移動させる。そして、所定時間後、回転数検出ステップS242で第1及び第2入力軸21、22の回転数を検出し、回転数比較ステップS243で第2入力軸22の回転数がR4であれば、同期終了ステップS244を実行する。同期終了ステップS244では、2速の変速段が対応するスリーブ416をアクチュエータ426を制御して同期位置から中立位置に移動させる。回転数検出ステップS242で検出された第2入力軸22の回転数が4速の回転数に達していない場合は、回転数に達するまで同期変速段同期ステップS241から繰り返す。
ここで、第2入力軸22の回転数、2速のシフトストローク、及び4速のシフトストロークの関係をタイミングチャートを図9に示す。時間T1で変速ステップS230及び同期ステップS240が実行され、時間T2で入力軸20の回転数がR4に達しているため、同期終了ステップS244で同期変速段の同期が終了されている。そして、変速ステップS230にて、時間T2でスリーブ417が待機位置から移動し、時間T3で4速段と係合する係合位置に位置している。
(効果)
本実施形態1の変速機11及び変速機の制御方法によれば、第1変速機構81が全ての変速段のうち一部の変速段である同期変速段(1速、7速)に対応した同期装置381、382を備え、第2変速機構82では同期変速段(2速、6速)に対応した同期装置391、392を備えている。つまり、第1変速機構81及び第2変速機構82共に、全ての変速段に同期装置を備えてはいない。そして、同期装置を備えていない変速段については、変速手段51で次変速段に対応するスリーブ415、417を中立位置から待機位置に移動させている間に(変速ステップS230)、同期手段55で同期変速段に対応するスリーブ414、416を中立位置から同期位置に移動させるように、アクチュエータ424、426を制御する(同期ステップS240)。つまり、次変速段は同期変速段に対応する同期装置381、382、391、392を用いて、第1入力軸21又は第2入力軸22との回転同期を行うこととなる。よって、全ての変速段と同じ数の同期装置を配置しなくても同期変速段に配置された同期装置で同期を行うことができる。よって、同期装置の数が減少し、コストが低減できる。また、同期装置の減少に伴い、変速機の入力軸方向への全長が短縮され、変速機を小型化できる。
また、制御手段5が入力軸20の回転数を検出する回転数検出手段53を備えている。そして、同期手段55において、回転数検出手段53によって検出された入力軸の回転数が次変速段の回転数と一致した場合に、同期変速段において同期しないように同期変速段に対応するスリーブ414、416を中立位置に移動させる(同期終了ステップS114)。よって、入力軸が次変速段と同期したことを検出でき、同期変速段での同期をタイミングよく終了させることができる。
また、次変速段の回転数と第1又は第2入力軸21、22の回転数とを比べ、第1又は第2入力軸21、22の回転数と次変速段の回転数との大小関係によって、次変速段の変速比より変速比が大きいあるいは小さい同期変速段を選ぶ同期変速段選択手段56を制御手段5が備えるため、変速段毎に適切な変速比に対応する同期変速段で同期装置による同期をさせることができる。
そして、第1入力軸21上の変速段のうち変速比の最大の1速と最小の7速の変速段を同期変速段とし、第2入力軸22上の変速段のうち変速比の最大の2速と最小の6速の変速段を同期変速段とすることで、同期変速段は自身の同期装置で同期に対応でき、残りの変速段は入力軸毎にどちらかの変速段で同期が対応することができる。よって、最も同期装置を減少させることができる。更に、1速と7速及び2速と6速のそれぞれは、同じスリーブ414、416及びアクチュエータ424、426に対応させ、3速〜5速に対応するスリーブ415、417と別にする。変速段3速〜5速の変速の際に、3速〜5速に対応するスリーブ415、417を中立位置から係合位置に移動させても、同期変速段のスリーブ414、416を中立位置から同期位置に移動させることができる。よって、同期変速段に対応するスリーブ414、416と3速〜5速の変速段に対応するスリーブ415、417とが別になるように変速段を配置することで、3速〜5速においても確実に同期を行うことができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、入力軸の回転数を入力軸に取り付けたセンサ(回転数検出手段53)によって検出する構成としているが、内燃機関出力軸24の回転数を用いることも考えられる。その場合、変速段を切り替えるためにクラッチCが接続状態から切断状態となった直後の内燃機関の回転数が入力軸の回転数とする。よって、同期ステップS240の回転数検出ステップS242では、入力軸をセンサによって検出するのではなく、一定時間後の入力軸の回転数を予測算出するか一定時間後に同期終了ステップS244を実行する等の制御が考えられる。
本実施形態1の変速機11の構成を示す説明図である。 本実施形態1の変速機11で用いられる変速機の制御方法を示すフローチャート図である。 図2に示す同期変速段選択ステップS120(S220)のフローチャート図である。 図2に示す同期ステップS140(S240)のフローチャート図である。 変速段を2速から3速に切り替えた場合の本実施形態1の変速機11及びその制御方法に係る入力軸20の回転数、同期変速段のストローク及び次変速段ストロークの関係を示すタイミングチャート図である。 変速段を4速から3速に切り替えた場合の本実施形態1の変速機11及びその制御方法に係る入力軸20の回転数、同期変速段のストローク及び次変速段ストロークの関係を示すタイミングチャート図である。 本実施形態2の変速機12の構成を示す説明図である。 変速段を2速から3速に切り替えた場合の本実施形態2の変速機12及びその制御方法に係る次変速段が配置される入力軸の回転数、同期変速段のストローク及び次変速段ストロークの関係を示すタイミングチャート図である。 変速段を5速から4速に切り替えた場合の本実施形態2の変速機12及びその制御方法に係る次変速段が配置される入力軸の回転数、同期変速段のストローク及び次変速段ストロークの関係を示すタイミングチャート図である。
符号の説明
11,12:変速機、
20:入力軸、21:第1入力軸、22:第2入力軸、23:出力軸、
24:内燃機関出力軸24、
3:変速機構、31〜33,35,36,711〜713,
721〜724:変速ギヤ、34,714:ドリブンギヤ、
371〜375、381,382,391,392:同期装置、
4:変速段選択手段、411〜417:スリーブ、421〜427:アクチュエータ、
431〜437:フォーク、441〜447:フォークシャフト、
5:制御手段、51:変速手段、52,55:同期手段、53:回転数検出手段、
531,532:センサ、54,56:同期変速段選択手段、
61:カウンタ軸、62:カウンタギヤ、63:アイドラギヤ、64:アイドラギヤ軸、
65:カウンタ軸ドライブギヤ、
71:第1変速機構、72:第2変速機構、81:第1変速段選択手段、
82:第2変速段選択手段、
C:クラッチ、C1:第1クラッチ、C2:第2クラッチ。

Claims (10)

  1. 動力源に接続される接続状態と前記動力源から切断される切断状態との間を移動することにより切り替え可能であるクラッチと、
    前記クラッチに接続される入力軸と、
    出力軸と、
    前記入力軸と前記出力軸との間に設けられた複数の変速段をもつ変速機構と、
    前記複数の変速段のうち2つの前記変速段の間に位置し、どちらの前記変速段とも係合しない中立位置及び選択された一方の前記変速段に係合する係合位置をもつスリーブと前記スリーブを前記中立位置及び前記係合位置間で移動させるアクチュエータとをもつ変速段選択手段と、
    前記クラッチ及び前記アクチュエータを制御する制御手段と、
    を有する変速機であって、
    前記変速機構は、前記変速段のうちの一部である同期変速段に対応して設けられ、前記同期変速段に対応する前記スリーブが、前記中立位置及び前記係合位置の間である同期位置から前記係合位置に向けて押圧することにより前記入力軸及び前記同期変速段の間を自身の摩擦係合により相対回転数を減少させる同期装置を有し、
    前記制御手段は、
    切り替える変速段である次変速段に対応する前記スリーブを選択し、前記スリーブを前記中立位置から前記係合位置に移動させるように、前記スリーブに対応する前記アクチュエータを制御する変速手段と、
    前記同期変速段のうちの1つを選択し、前記入力軸と前記次変速段との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを前記同期位置に移動させる同期手段と、
    を備えることを特徴とする変速機。
  2. 前記制御手段は、前記入力軸の回転数を検出する回転数検出手段を備え、
    前記同期手段は、前記回転数検出手段によって検出された回転数が前記次変速段の回転数と一致した場合に、前記同期変速段に対応する前記アクチュエータを制御し前記スリーブを前記中立位置に移動させる請求項1に記載の変速機。
  3. 前記クラッチは第1クラッチ及び第2クラッチを備え、
    前記入力軸は前記第1クラッチに接続される第1入力軸及び前記第2クラッチに接続される第2入力軸を備え、
    前記同期手段は、前記次変速段のある一方の前記入力軸に設けられた前記同期変速段に対応した前記スリーブを前記同期位置に移動させるように、前記スリーブに対応する前記アクチュエータを制御する請求項1又は2の変速機。
  4. 前記制御手段は、前記次変速段の回転数と前記入力軸の回転数とを比べ、前記入力軸の回転数が小さい場合に前記同期変速段のうち前記次変速段の変速比より変速比が大きい前記同期変速段を選択し、前記入力軸の回転数が大きい場合は前記同期変速段のうち前記次変速段の変速比より変速比が小さい前記同期変速段を選択する同期変速段選択手段を備える請求項1〜3の何れか1項に記載の変速機。
  5. 前記同期変速段は、同一の前記入力軸上の前記変速段のうち変速比の最大及び最小の変速段である請求項1〜4の何れか1項に記載の変速機。
  6. 動力源に接続される接続状態と前記動力源から切断される切断状態との間を移動することにより切り替え可能であるクラッチと、
    前記クラッチに接続される入力軸と、
    出力軸と、
    前記入力軸と前記出力軸との間に設けられた複数の変速段をもつ変速機構と、
    前記複数の変速段のうち2つの前記変速段の間に位置し、どちらの前記変速段とも係合しない中立位置及び選択された一方の前記変速段に係合する係合位置をもつスリーブと前記スリーブを前記中立位置及び前記係合位置間で移動させるために前記スリーブに対応した数のアクチュエータとをもつ変速段選択手段と、
    前記クラッチ及び前記アクチュエータを制御する制御手段と、
    を有する車両の変速機に用いられる変速機の制御方法であって、
    前記変速機構は、前記変速段のうちの一部である同期変速段に対応して設けられ、前記同期変速段に対応する前記スリーブが、前記中立位置及び前記係合位置の間である同期位置から前記係合位置に向けて押圧することにより前記入力軸及び前記同期変速段の間を自身の摩擦係合により相対回転数を減少させる同期装置を有し、
    切り替える変速段である次変速段に対応する前記スリーブを選択し、前記スリーブを前記中立位置から前記係合位置に移動させるように、前記スリーブに対応する前記アクチュエータを制御する変速ステップと、
    前記同期変速段のうちの1つを選択し、前記入力軸と前記次変速段との間の相対回転数が所定値以下になるまで、選択した同期変速段に対応するスリーブを前記同期位置に移動させる同期ステップと、
    を備える変速機の制御方法。
  7. 前記入力軸の回転数を検出する回転数検出ステップを備え、
    前記同期ステップは、前記回転数検出ステップによって検出された回転数が前記次変速段の回転数と一致した場合に、前記アクチュエータを制御し前記スリーブを前記中立位置に移動させる請求項6に記載の変速機の制御方法。
  8. 前記クラッチは第1クラッチ及び第2クラッチを備え、
    前記入力軸は前記第1クラッチに接続される第1入力軸及び前記第2クラッチに接続される第2入力軸を備え、
    前記同期ステップは、前記次変速段のある一方の前記入力軸に設けられた前記同期変速段に対応した前記スリーブを前記同期位置に移動させるように、前記スリーブに対応する前記アクチュエータを制御する請求項6又は7の変速機の制御方法。
  9. 前記次変速段の回転数と前記入力軸の回転数とを比べ、前記入力軸の回転数が小さい場合に前記同期変速段のうち前記次変速段の変速比より変速比が大きい前記同期変速段を選択し、前記入力軸の回転数が大きい場合は前記同期変速段のうち前記次変速段の変速比より変速比が小さい前記同期変速段を選択する同期変速段選択ステップを備える請求項6〜8の何れか1項に記載の変速機の制御方法。
  10. 前記同期変速段は、同一の前記入力軸上の前記変速段のうち変速比の最大及び最小の変速段である請求項6〜9の何れか1項に記載の変速機の制御方法。
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