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JP2009287838A - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

ヒートポンプ式給湯機 Download PDF

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康一 堀越
Yasushi Honjo
康史 本庄
Naoki Watanabe
尚希 渡邉
Kazuki Ikeda
一樹 池田
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Abstract

【課題】沸き上げ目標温度に達しないお湯が貯湯タンクの上部に貯湯され、貯湯タンク上部のお湯の温度が低下して使用できるお湯の量が減ってしまうことを防止することができるヒートポンプ式給湯機を提供することを目的とする。
【解決手段】ヒートポンプユニット2を用いて給湯用の液体を加熱し、その加熱された液体を貯湯タンク1に貯えるヒートポンプ式給湯機において、使用湯量から目標沸き上げ熱量を算出し、深夜時間帯終了時に前記貯湯タンク1内の蓄熱量と沸き上げ目標蓄熱量との差から昼間時間帯の追加沸き増し時間を算出し、予め設定された基準値と比較して追加沸き増し時間に補正を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ヒートポンプを用いて給湯用の液体を加熱し、その加熱された液体を貯湯タンクに貯えるヒートポンプ式給湯機に関するものである。
従来のヒートポンプ式給湯機は、使用湯量から目標沸き上げ熱量を算出し、深夜時間帯終了時に貯湯タンク内の蓄熱量と目標沸き上げ熱量との差から昼間時間帯の追加沸き増し時間を算出し、この追加沸き増し時間分だけ昼間時間帯に追加沸き増しを行うものであっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−168524号公報
しかしながら、上記のようなヒートポンプ式給湯機では、昼間時間帯の追加沸き増し時間が少ない場合、ヒートポンプが沸き上げを開始して沸き上げ目標温度に達するまでに約30分、さらに、お湯が貯湯タンク上部に沸き上げ目標温度のお湯が貯湯されるまでに約30分程度かかるため、ヒートポンプが追加沸き上げを開始しても、追加沸き上げ時間が短い(例えば、10分未満)と、沸き上げ目標温度に達しないお湯が貯湯タンクの上部に貯湯され、貯湯タンク上部のお湯の温度が低下して使用できるお湯の量が減ってしまうという問題を有していた。
この発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたもので、沸き上げ目標温度に達しないお湯が貯湯タンクの上部に貯湯され、貯湯タンク上部のお湯の温度が低下して使用できるお湯の量が減ってしまうことを防止することができるヒートポンプ式給湯機を提供することを目的とする。
この発明に係るヒートポンプ式給湯機は、ヒートポンプを用いて給湯用の液体を加熱し、その加熱された液体を貯湯タンクに貯えるヒートポンプ式給湯機において、沸き上げ設定手段と、使用湯量から目標沸き上げ熱量を算出する目標沸き上げ熱量算出手段と、深夜時間帯終了時に前記貯湯タンク内の蓄熱量を算出する蓄熱量算出手段と、蓄熱量算出手段で算出された深夜時間帯終了時の貯湯タンク内の蓄熱量と目標沸き上げ熱量との差から昼間時間帯の追加沸き増し時間を算出する追加沸き増し時間算出手段と、算出した追加沸き増し時間を予め設定した基準値と比較し、その結果に基づいて算出した追加沸き増し時間に補正を行う補正手段を備えたことを特徴としている。
本発明に係るヒートポンプ式給湯機によれば、使用湯量から目標沸き上げ熱量を算出し、深夜時間帯終了時に前記貯湯タンク内の蓄熱量と目標沸き上げ熱量との差から昼間時間帯の追加沸き増し時間を算出し、算出した追加沸き増し時間を基準値と比較し、その結果に基づいて追加沸き増し時間に補正を行うことにより、沸き上げ目標温度に達しないお湯が貯湯タンクの上部に貯湯され、貯湯タンク上部のお湯の温度が低下して使用できるお湯の量が減ってしまうことを防止することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施の形態1におけるヒートポンプ式給湯機の構成図、図2はこの発明の実施の形態1における制御のフローチャート、図3は昼間時間帯の沸き上げ開始温度と沸き上げ停止温度の関係を示す表である。
図1において、貯湯タンク1は加熱循環回路3で加熱手段であるヒートポンプユニット2と接続されている。ヒートポンプユニット2内には圧縮機、給湯用熱交換器、膨張弁、空気熱交換器、アキュームレータを順次冷媒配管で接続したヒートポンプ回路を備えている。
前記加熱循環回路3は貯湯タンク1の上下部をヒートポンプユニット2に接続し、貯湯タンク1の下部とヒートポンプユニット2とを接続している配管部分には循環ポンプ18が設けられ、貯湯タンク1の下部から取り出した水をヒートポンプユニット2内に導き、該ヒートポンプユニット2内で高温の湯に沸き上げて貯湯タンク1の上部に戻している。
前記貯湯タンク1の外周には異なる高さ位置で、適当な間隔をもって第1〜第5の温度センサ4a〜4eが設けられているとともに、前記加熱循環回路3の貯湯タンク下部側にも第6の温度センサ4fが設けられ、第1〜第6の温度センサ4a〜4fは貯湯タンク1内の残湯量を検出する残湯量検出手段として機能し、その位置の湯の温度を検知する。貯湯タンク温度センサ5は貯湯タンク1の上部に設けられ、ヒートポンプユニット2によって加熱されて貯湯タンク1の上部に戻される湯の温度を検知する。混合手段である電動湯水混合弁6は、電動制御によって湯と水の混合率を変化させて適温の湯水を作り出す。
一方、給湯管7は、一端を貯湯タンク1の上部に接続し、他端を電動湯水混合弁6の給湯口に接続し、貯湯タンク1内に貯湯された湯を電動湯水混合弁6に供給するための配管である。なお、前記貯湯タンク温度センサ5はこの給湯管7の近傍に位置して取り付けられている。
給水管9は、一端を水道管等の水源に接続され、給水管9に取り付けられ、水源水圧を減少させる減圧弁11を介して他端を貯湯タンク1の下部に接続されている。
給水バイパス管8は減圧弁11の下流の給水管9に一端が接続され、他端を電動湯水混合弁6の給水口に接続して水源の水を電動湯水混合弁6に供給する。
給水温度センサ17は給水バイパス管8を通る水の温度を検知する。混合給湯管10は一端を電動湯水混合弁6の混合湯出口に接続されており、他端を蛇口などの出湯口へ接続されている。貯湯タンク1の上部近傍の給湯管7には沸き上げ中に体積膨張した貯湯タンク1内の湯を逃がす(排出する)ための逃がし弁12が設けてある。
水流検出手段13は混合給湯管10内を流れる流量を検出する。給湯用温度センサ14は電動湯水混合弁6による温度補正を行なうために混合給湯管10に取り付けられていて、前記混合給湯管10内を流れる湯水の温度を検知する。
制御装置となる制御部16は、リモコン15によって設定された給湯温度や沸き上げ温度や第1〜6の温度センサ4a〜4f、貯湯タンク温度センサ5、給湯用温度センサ14、流量センサ13からの信号を受け取ると共に、ヒートポンプユニット2、電動湯水混合弁6等を制御するとともに、夜間時間帯と昼間時間帯の判別も行い、夜間時間帯の開始時に使用湯量から目標沸き上げ熱量を算出する目標沸き上げ算出手段、深夜時間帯終了時に前記貯湯タンク1内の蓄熱量と目標沸き上げ熱量との差から昼間時間帯の追加沸き増し時間を算出する追加沸き増し算出手段、算出した追加沸き増し時間を基準値と比較し、その結果に基づいて追加沸き増し時間に補正を行う補正手段を備えている。
上記のように構成した実施の形態1の作用を図1によって説明する。
まず、水源から給水管9に送られた水は、減圧弁11を通り、減圧されて貯湯タンク1内に流入し、貯湯タンク1内を常に満水状態に維持する。この状態でヒートポンプユニット2による沸き上げ運転が行われる。
沸き上げ運転を行うと、貯湯タンク1内の水は循環ポンプ18の運転により、貯湯タンク1の下部から加熱循環回路3に取り出されてヒートポンプユニット2で熱交換し、リモコン15により設定された温度(例えば、「多め」設定時は90℃固定、「おまけせ」設定時は使用湯量によって75℃〜90℃に可変)になるように加熱昇温されて、貯湯タンク1の上部に戻される(図1中、矢印a)。
これにより、貯湯タンク1内には、その上部より90℃の湯が少量づつ貯湯されていく。
ヒートポンプユニット2による沸き上げは、第6の温度センサ4fの検出温度が一定温度(例えば70℃)以上になったら、貯湯タンク1が全量沸き上がったと判断して、終了する。このとき、ヒートポンプユニット2による沸き上げ加熱性能は、ヒートポンプユニット2に入る水の温度が低いときは、沸き上げの加熱効率が高いが、入る水の温度が高いときは沸き上げの加熱効率は低下する特性を持っている。なお、貯湯によって膨張した貯湯タンク1内の湯は、逃し弁12から排出される。また、給湯により貯湯タンク1内の湯が減ってくると、第1〜5の温度センサ4a〜4eの検出温度によって再沸き上げ運転を行う。
例えば、夕飯の支度やお風呂の湯はり等、大量の湯をこれから必要とする17時から23時の時間帯は貯湯タンク1の第4の温度センサ4dの検出温度が44℃以下になったら、再沸き上げ運転を行い、第5の温度センサ4eの検出温度が46℃以上になったら、再沸き上げ運転を停止する。
蛇口等が開かれ給湯するときは、貯湯タンク1内に貯湯された湯と水源水はそれぞれ給湯管7と給水バイパス管8を通って電動湯水混合弁6に至り、ここで、混合給湯管10に取り付けた給湯用温度センサ14の検出温度が、リモコン15により設定された設定温度になるように、電動湯水混合弁6の湯と水の混合率が制御部16により制御される。この際、混合給湯管10に取り付けた流量センサ13が混合給湯管10に湯水が流れているかどうかを検出して、湯水の流れ(例えば、流量1.5L/min以上)を検出すると、給湯用温度センサ14と貯湯タンク温度センサ5、給水温度センサ17の検出温度によって電動湯水混合弁6にフィードバック制御を開始する。
次に、図2のフローチャートによって、上記作用をより詳細に説明する。
ステップS1は、制御部16が夜間時間帯の開始を検知し、ステップS2で、昼間時間帯の追加沸き増し時間tgの補正が実施された回数をカウントするカウンタをクリア(0にする)する。
ステップS3は、制御部16の目標沸き上げ熱量算出手段が過去8日間の使用湯量から夜間時間帯に沸き上げる目標熱量を算出し、ステップS4は、制御部16の指示で循環ポンプ18、ヒートポンプユニット2の加熱動作を開始し、貯湯タンク1上部より沸き上げる。そして、リモコン15で設定された沸き上げ温度(例えば、「多め」設定時は90℃固定、「おまけせ」設定時は使用湯量によって75℃〜90℃に可変)に対する夜間時間帯の沸き上げ停止温度T1(例えば、「多め」設定時は70℃)に第6の温度センサ4fの検出温度が達したか否かを判断し(ステップS5)、第6の温度センサ4fの検出温度が夜間時間帯の沸き上げ停止温度T1(例えば、70℃)に達すれば、ヒートポンプユニット2の加熱動作を停止する(ステップS6)。
例えば、リモコン15の沸き上げ設定温度が「多め」設定時で90℃の場合、夜間時間帯の沸き上げ停止温度T1は70℃となる。ヒートポンプ方式による沸き上げ加熱性能は、前述したように、ヒートポンプユニット2に入る水の温度が低いときは、沸き上げの加熱効率が高いが、入る水の温度が高いときは沸き上げの加熱効率は低下する特性を持っているため、沸き上げ設定温度より低い温度で沸き上げを停止させている。
ステップS7は、制御部16が夜間時間帯の終了を検出し、ステップS8は、制御部16の蓄熱量算出手段が第1〜6の温度センサ4a〜4fが検出する検出温度から夜間時間帯終了時点での貯湯タンク1内の蓄熱量を算出し、制御部16の追加沸き増し時間算出手段が算出した夜間時間帯終了時点での貯湯タンク1内の蓄熱量と目標沸き上げ熱量を比較して、足りない分を不足熱量として、この不足熱量から昼間時間帯の追加沸き増し時間tgを算出する。
追加沸き増し時間tgは、ヒートポンプユニット2の能力をHar、効率を0.95とすると、以下の式で求められる。
tg=(不足熱量)/(860×Har×0.95)×60[分]
例えば、目標沸き上げ熱量が40,000Kcal、夜間時間帯終了時点での貯湯タンク1内の蓄熱量を34,000Kcal、ヒートポンプユニット2の加熱能力を6.0KWしたときの例を示す。
追加沸き増し時間tgは、
tg=(40,000−34,000)/(860×6.0×0.95)×60≒73[分]
となる。
ステップS9は、追加沸き増し時間tgが10分(本例では、10分を基準値小に設定)以下か否かを判断し、10分以下であれば,追加沸き増し時間tgを0分に補正する(ステップS11)。
例えば、ヒートポンプユニット2が沸き上げを開始しても、沸き上げる時間が短いと、沸き上げ目標温度に達しないお湯が貯湯タンク1の上部に貯湯されて、貯湯タンク1の上部のお湯の温度が低下してしまい、使用できるお湯の量が減ってしまうため、追加沸き増し時間tgが10分以下の場合は昼間時間帯の追加沸き増しは行わず、後述する最低貯湯量沸き増しにて沸き上げを行い、湯切れの防止を行う。
ステップS10は、追加沸き増し時間tgが10分<tg≦60分(本例では、60分を基準値大に設定)を満たしているか否かを判断し、満たしていれば、追加沸き増し時間tgを60分に補正する(ステップS12)。
例えば、ヒートポンプユニット2が沸き上げを開始して、沸き上げ目標温度に達するまでに約30分、さらにお湯が貯湯タンク上部に沸き上げ目標温度のお湯が貯湯されるまで約30分程度かかるため、合計で60分としている。
ステップS13は、夜間時間帯終了時に算出された昼間時間帯の追加沸き増し時間tgに補正を実施せず、そのままとする。
ステップS14は、追加沸き増し時間tgが0分か否かを判断し、0分であれば、ステップS15に進み、そうでなければ、ステップS19に進む。
ステップS15は、第2の温度センサ4bの検出温度が昼間時間帯の最低貯湯量沸き上げ開始温度T4に達したか否かを判断し、達していれば、制御部16の指示で循環ポンプ18、ヒートポンプユニット2が動作を開始し、貯湯タンク1上部より沸き上げる(ステップ16)。
例えば、昼間時間帯の追加沸き増し時間tgが0分の場合、湯切れの可能性があるため、その防止として湯量を確保するための最低貯湯量の沸き上げを行う。
ステップS17は、昼間時間帯の最低貯湯量沸き上げ停止温度T5に第3の温度センサ4cの検出温度が達したか否かを判断し、達していれば、ヒートポンプユニット2の加熱動作を停止する(ステップS18)。
ステップS19は、後述する昼間時間帯の沸き上げが停止したときに、追加沸き増し時間tgの補正が実施された回数をカウントするカウンタの値が2回か否かを判断し、そうであれば、追加沸き増し時間を0分にする(ステップ20)。
本実施の形態1では、追加沸き増し時間の補正回数を2回に設定している。すなわち、昼間時間帯の沸き上げが停止したときに、追加沸き増し時間tgの補正を何度も行うと、昼間時間帯の沸き上げ時間が多くなり、電気代を高くなることを防止している。
ステップS21は、ヒートポンプユニット2が加熱動作中か否かを判断し、加熱動作中でなければ、第1〜6の温度センサ4a〜4fの検出温度が昼間時間帯の沸き上げ開始温度T2に達したか否かを判断し(ステップS22)、達していれば、制御部16の指示で循環ポンプ18、ヒートポンプユニット2が動作を開始し、貯湯タンク1上部より沸き上げる(ステップS23)。
ここで、本実施の形態1の場合は、図3に示すように、昼間時間帯の沸き上げ運転においては、時間帯により沸き上げ開始温度T2または沸き上げ開始温度T2を検出する温度センサを異ならせている。すなわち、7時〜9時の場合は、第3の温度センサ4cの検出温度が60℃以下になったら沸き上げを開始し、9時〜15時の場合は、第2の温度センサ4bの検出温度が44℃以下になったら沸き上げを開始し、15〜17時の場合は、第3の温度センサ4cの検出温度が44℃以下になったら沸き上げを開始し、17時〜23時の場合は、第2の温度センサ4bの検出温度が44℃以下になったら、沸き上げを開始するようにしている。
ステップS24は、ヒートポンプユニット2が加熱動作中に追加沸き増し時間tgを1分ずつ減算する。
例えば、追加沸き増し時間tgを減算していき、0分になったときは、不足熱量分を昼間時間帯に沸き上げたと見なす。
ステップS25は、昼間時間帯の沸き上げ停止温度T3に第1〜6の温度センサ4a〜4fの検出温度が達したか否かを判断し、達していれば、ヒートポンプユニット2の加熱動作を停止する(ステップS26)。
ここで、本実施の形態1の場合は、図3に示すように、昼間時間帯の沸き上げ運転においても、時間帯により沸き上げ停止温度T3または沸き上げ停止温度を検出する温度センサを異ならせている。すなわち、7時〜9時の場合は、第3の温度センサ4cの検出温度が62℃以上になったら沸き上げを停止し、9時〜15時の場合は、第3の温度センサ4cの検出温度が46℃以上になったら沸き上げを停止し、15〜17時の場合は、第4の温度センサ4dの検出温度が46℃以上になったら沸き上げを停止し、17時〜23時の場合は、第3の温度センサ4cの検出温度が46℃以上になったら、沸き上げを停止するようにしている。
ステップS27は、追加沸き増し時間tgがtg≦10分(基準値小以下)か否かを判断し、10分以下であれば、リモコン15により設定された沸き上げ設定が「多め」設定時、「おまかせ」設定時とも、追加沸き増し時間tgを0分に補正する(ステップS30)。
ステップS28は、追加沸き増し時間tgが10分<tg≦30分(基準値小と基準値中の間)を満たしているか否かを判断し、満たしていれば、追加沸き増し時間tgをリモコン15により設定された沸き上げ設定が「多め」設定時のときは60分、「おまかせ」設定時のときは0分に補正する(ステップS31)。
例えば、沸き上げ設定が「多め」設定時は湯切れを確実に防止し、「おまかせ」設定時は効率的に昼間時間帯の追加沸き増しを行う。
ステップS29は、追加沸き増し時間tgが30分<tg≦60分(基準値中と基準値大の間)を満たしているか否かを判断し、満たしていれば、追加沸き増し時間tgをリモコン15により設定された沸き上げ設定が「多め」設定時、「おまかせ」設定時のいずれも60分に補正する(ステップS33)。
ステップS33(基準値大より大きい)は、リモコン15により設定された沸き上げ設定が「多め」設定時、「おまかせ」設定時とも、夜間時間帯終了時に算出された昼間時間帯の追加沸き増し時間tgに補正を実施せず、そのまま追加沸き増し時間tgとする。
ステップS34は、昼間時間帯の追加沸き増し時間tgの補正が実施された回数をカウントするカウンタをプラス1する。
上記実施の形態1に示されるヒートポンプ式給湯機は、以上のように動作するため、使用湯量から目標沸き上げ熱量を算出し、深夜時間帯終了時に前記貯湯タンク内の蓄熱量と目標沸き上げ熱量との差から昼間時間帯の追加沸き増し時間を算出し、予め設定された基準値と比較し、その比較結果に基づいて追加沸き増し時間に補正を行うことにより、沸き上げ目標温度に達しないお湯が貯湯タンクの上部に貯湯され貯湯タンク上部のお湯の温度が低下して使用できるお湯の量が減ってしまうことを防止ことができる。
本発明の実施の形態1のヒートポンプ式給湯機の構成図である。 本発明の実施の形態1の制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の昼間時間帯の沸き上げ開始温度と沸き上げ停止温度の関係を示す表である。
符号の説明
1 貯湯タンク
2 ヒートポンプユニット
3 加熱循環回路
4a 第1の温度センサ
4b 第2の温度センサ
4c 第3の温度センサ
4d 第4の温度センサ
4e 第5の温度センサ
4f 第6の温度センサ
15 リモコン(沸き上げ設定手段)
16 制御部(目標沸き上げ熱量算出手段、蓄熱量算出手段、追加沸き増し時間算出手段、補正手段)
18 循環ポンプ

Claims (7)

  1. ヒートポンプを用いて給湯用の液体を加熱し、その加熱された液体を貯湯タンクに貯えるヒートポンプ式給湯機において、
    沸き上げ設定手段と、使用湯量から目標沸き上げ熱量を算出する目標沸き上げ熱量算出手段と、深夜時間帯終了時に前記貯湯タンク内の蓄熱量を算出する蓄熱量算出手段と、蓄熱量算出手段で算出された深夜時間帯終了時の前記貯湯タンク内の蓄熱量と目標沸き上げ熱量との差から昼間時間帯の追加沸き増し時間を算出する追加沸き増し時間算出手段と、算出した追加沸き増し時間を予め設定した基準値と比較し、その結果に基づいて算出した追加沸き増し時間に補正を行う補正手段を備えたことを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  2. 前記補正手段は、算出した追加沸き増し時間が基準値小以下の場合は、追加沸き増し時間を0に補正することを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式給湯機。
  3. 前記補正手段は、算出した追加沸き増し時間が基準値小より大きく基準値大以下の場合は、算出した追加沸き増し時間を所定値に補正することを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式給湯機。
  4. 前記補正手段は、算出した追加沸き増し時間が基準値大より大きい場合は、算出した追加沸き増し時間を補正することなく、そのまま算出した追加沸き増し時間を使用することを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ式給湯機。
  5. 前記補正手段は、追加沸き増し時間の補正を昼間時間帯の沸き上げ終了条件を満たしたときに行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
  6. 前記補正手段は、追加沸き増し時間の補正を沸き上げ設定手段の設定内容によって異ならせたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
  7. 前記補正手段は、追加沸き増し時間の補正回数に制限を設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
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