JP2009285460A - ゴルフボール用材料及びゴルフボール - Google Patents
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Abstract
【効果】本発明のゴルフボール用材料は、アモルファス(不定形)微粒子無機化合物配合ポリマー材料と比較してゴルフボールの飛び特性が改良されるものである。
【選択図】なし
Description
(1)微粒子が球状に近いほうがゴルフボールの飛び特性が改良される。即ち、微粒子の形状がアモルファス(不定形)よりスフェア(球状)のほうが好ましい。
(2)上記球状微粒子の球形度(最長径/最短径の比)が1.00〜2.00、好ましくは1.00〜1.50、より好ましくは1.00〜1.30の範囲である。
(3)上記球状微粒子(その材質)の熱膨張率(100℃、5時間)が、2.0%以下、好ましくは1.5%以下、より好ましくは1.0%以下である。
(4)上記球状微粒子の平均粒径が0.01〜100μm、好ましくは0.01〜50μm、より好ましくは0.01〜25μmの範囲である。
(5)上記球状微粒子の平均比表面積が、0.05〜115m2/g、好ましくは0.05〜100m2/g、より好ましくは0.5〜75m2/g、さらに好ましくは1.0〜50m2/gの範囲である。
(6)上記球状微粒子の比重が、好ましくは1.1以上、より好ましくは1.5以上、さらに好ましくは2.0以上である。
(7)球状微粒子の構造、即ち、結晶性、非晶性に、飛び特性は余り関係しない。
(8)上記球状微粒子を含むポリマー材料を使用したゴルフボールの反発弾性C.O.R.が、アモルファス(不定形)微粒子を含むポリマー材料を使用したゴルフボールに比較し、0.1%以上向上する。
(9)上記球状微粒子を含むポリマー材料を使用したゴルフボールの初速度が、上記アモルファス(不定形)微粒子を含む材料を使用したゴルフボールに比較し、0.1%以上向上する。
[1]単層又は2層以上の構成要素からなるゴルフボールの少なくとも1つの構成要素に用いられるゴルフボール用材料であって、球状微粒子無機化合物を含むポリマー材料を配合してなることを特徴とするゴルフボール用材料。
[2]上記球状微粒子無機化合物の球形度が、最長径/最短径の比で、1.00〜2.00の範囲である[1]記載のゴルフボール用材料。
[3]上記球状微粒子無機化合物の熱膨張率が、100℃、5時間の条件で2.0%以下である[1]又は[2]記載のゴルフボール用材料。
[4]上記球状微粒子無機化合物の平均粒径が0.01〜100μmの範囲である[1]、[2]又は[3]記載のゴルフボール用材料。
[5]上記球状微粒子無機化合物の平均比表面積が、BET法で0.05〜115m2/gである[1]〜[4]のいずれか1記載のゴルフボール用材料。
[6]上記球状微粒子無機化合物の比重が、1.1以上の範囲である[1]〜[5]のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
[7]上記球状微粒子無機化合物が酸素含有無機化合物である[1]〜[6]のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
[8]上記球状微粒子無機化合物の構造が結晶性又は非晶性である[1]〜[7]のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
[9]上記ポリマーが熱可塑性ポリマー及び/又は熱硬化性ポリマーである[1]〜[8]のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
[10]上記熱可塑性ポリマー及び/又は熱硬化性ポリマーが、ポリオレフィン系エラストマー(エチレン系アイオノマー、ポリオレフィン、メタロセンポリオレフィン含む)、ポリスチレン系エラストマー、ジエン系ポリマー、ポリアクリレート系ポリマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアセタール、熱硬化性ウレタン、シリコーン系ポリマーの群から選択される1種以上のポリマーである[9]記載のゴルフボール用材料。
[11]上記球状無機化合物微粒子の配合量が、上記熱可塑性ポリマー及び/又は熱硬化性ポリマー100質量部に対し、0.1〜30質量部である[10]記載のゴルフボール用材料。
[12]上記のゴルフボール用材料を、コアと該コアを被覆するカバーとからなるツーピースソリッドゴルフボール、又は、1層以上のコアと該コアを被覆する1層以上の中間層と該中間層を被覆する1層以上のカバーとからなるマルチピースソリッドゴルフボールにおけるカバー材、中間層材又はコア材として用いることを特徴とするゴルフボール。
本発明のゴルフボール用材料は、単層又は2層以上の構成要素からなるゴルフボールの少なくとも1つの構成要素に用いられるものであり、球状微粒子無機化合物を含むポリマー材料を配合してなることを特徴とする。
なお、上記の平均粒径及び粒度分布は、レーザー回折式粒度分布測定(レーザー回折・散乱法)に準拠した測定値を意味する。
なお、この場合の熱膨張率は、球状微粒子無機化合物の材質の熱膨張率に相当し、JIS−R1618に準拠した測定値を意味する。
表1に記載の配合組成で、2種のアイオノマーから成るPolymer−Aに球状酸化チタン(平均粒径0.2μm)をドライブレンドしたものを220℃設定の二軸押出機のホッパーに投入し、真空ベント下、押出を行い、均一なアイオノマー配合組成物Ion1材料を得た(スクリュー回転数125rpm、押出量5.0kg/hr)。得られたIon1材料をツーピースゴルフボールのカバー材に使用し、コアにBR架橋体(外径39.3mmφ、重量36.9g、圧縮歪3.25mm)を用い、射出成形で、ツーピースゴルフボールを作製した。そのゴルフボールの初速度及び反発弾性C.O.R.(以下、飛び特性と略す)の評価を行い、その結果を表1に記載した。
シス−1,4−ポリブタジエンゴム 100質量部
アクリル酸亜鉛 21質量部
酸化亜鉛 5質量部
硫酸バリウム 26質量部
ジクミルパ−オキサイド 0.8質量部
実施例1の球状酸化チタンの代わりに、平均粒径が大きい球状酸化チタン(平均粒径80μm)を使用する以外は、実施例1と同じ配合組成で、実施例1の操作を繰り返し、均一なアイオノマー配合組成物Ion2材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールを作成した。そのゴルフボールの飛び特性の評価を行い、その結果を表1に記載した。平均粒径が大きい球状酸化チタン(平均粒径80μm)は粒度分布において、100μm以上の球状粒子が数十パーセント程度含まれており、そのため飛び特性は、実施例1のIon1材料ほど大きくは向上していないが、それでも比較例1と比べれば、若干向上していた。
実施例1で使用した球状酸化チタン(平均粒径0.2μm)と比較例1で使用したアモルファス酸化チタン(平均粒径0.2μm)を、表1に示した配合割合で使用する以外は、実施例1の操作を繰り返し、均一なIon3材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールを調製し、その飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。アモルファス酸化チタンに球状酸化チタンを配合することにより、比較例1に比較し、飛び特性はかなり向上していた。
実施例3の球状酸化チタン(平均粒径0.2μm)の代わりに、球状シリカ(平均粒径1.1μm)を使用する以外は、実施例3と同様に、比較例1で使用したアモルファス酸化チタン(平均粒径0.2μm)を併用し、実施例3の操作を繰り返し、均一なIon4材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールを調製し、その飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。異種材料の球状シリカでも、アモルファス酸化チタンに球状シリカを配合することにより、実施例3と同様な飛び特性向上の効果が観察された。
実施例1の球状酸化チタンを使用する代わりに、球状シリカ(平均粒径1.1μm)を使用する以外は、表1に示した配合割合で実施例1の操作を返し、均一なIon5材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールの飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。比較例1及びアモルファスシリカ(平均粒径1.0μm)を使用した比較例2に比べると、大幅な飛び特性の向上であった。
実施例5で使用した球状シリカより、更に粒径の大きい球状シリカ(平均粒径25μm)を使用する以外は、実施例5の操作を繰り返し、均一なIon6材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールを調製し、その飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。アモルファスシリカ(平均粒径1.0μm)を使用した比較例2に比べると、飛び特性は改良されていた。
実施例6で使用した球状シリカより、更に平均粒径が大きい球状酸化シリカ(平均粒径84μm)を使用する以外は、実施例5の操作を繰り返し、均一なIon7材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールを調製し、そのゴルフボールの飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。平均粒径が大きい球状酸化シリカ(平均粒径84μm)は粒度分布において、100μm以上の球状粒子が数十パーセント程度含まれており、そのため飛び特性は、実施例5のIon5材料ほど大きくは向上していないが、それでも比較例2と比べれば、若干向上していた。
実施例1のPolymer−Aの代わりに熱可塑性ウレタンとアイオノマーとから成るPolymer−Bを、及び球状酸化チタンの代わりに球状アルミナ(平均粒径0.7μm)を用いる以外は、表1に記載した配合割合で実施例1の操作を返し、均一なTPU−Ion1材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールの飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。アモルファスアルミナ(平均粒径0.6μm)を使用した比較例3に比べると、大幅な飛び特性の向上であった。
実施例8で使用した球状アルミナより、更に平均粒径が大きい球状アルミナ(平均粒径25μm)を使用する以外は、実施例8の操作を繰り返し、均一なTPU−Ion2材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールを調製し、そのゴルフボールの飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。アモルファスアルミナ(平均粒径0.6μm)を使用した比較例3に比べると、飛び特性は改良されていた。
実施例9で使用した球状アルミナより、更に平均粒径が大きい球状アルミナ(平均粒径67μm)を使用する以外は、実施例8の操作を繰り返し、均一なTPU−Ion3材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールを調製し、そのゴルフボールの飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。平均粒径が大きい球状アルミナ(平均粒径67μm)は粒度分布において、100μm以上の球状粒子が数パーセント程度含まれており、そのため飛び特性は、実施例8のTPU−Ion1材料の実施例8ほど大きくは向上していないが、それでも比較例3と比べれば、若干向上していた。
実施例1のPolymer−Aの代わりにポリブタジエンとアイオノマーとから成るPolymer−Cを、及び球状酸化チタンの代わりに球状酸化イットリウム(平均粒径0.3μm)を用いる以外は、表1に記載した配合割合で実施例1の操作を返し、均一なBR−Ion1材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールの飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。アモルファス酸化イットリウム(平均粒径0.3μm)を使用した比較例4に比べると、飛び特性が向上していた。
実施例11の球状酸化イットリウムの代わりに球状窒化アルミニウム(平均粒径1.2μm)を用いる以外は、表1に記載した配合割合で実施例11の操作を返し、均一なBR−Ion2材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールの飛び特性を評価した。その結果を表1に記載した。アモルファス窒化アルミニウム(平均粒径1.1μm)を使用した比較例5に比べると、飛び特性が向上していた。
表1に記載した配合割合で、主成分がPTMG(ポリテトラメチレングリコール)封止MDI(ジフェニルメタン・ジイソシアネート)ウレタンプレポリマー/4,4’−メチレンビス−(2,6−ジエチル)アニリン/N,N’−ジメチルアミノ−ジフェニルメタン/トリメチロールプロパン=100/50/50/3(質量比)からなる熱硬化性芳香族ポリウレタン配合材料Polymer−Dを調製する際に、球状チタン酸バリウム(平均粒径0.5μm)を加え、液注入と硬化により、TPU1材料を使用したツーピースゴルフボールを調製した。そのゴルフボールの飛び特性を評価し、その結果を表1に記載した。アモルファスチタン酸バリウム(平均粒径0.4μm)を使用した比較例6に比べると、飛び特性が向上していた。
表1に記載した配合割合で、主成分ポリブタジエン/アクリル酸亜鉛/酸化亜鉛/硫酸バリウム/過酸化物(ジクミルパーオキサイド)=100/20/5/15/0.8(質量比)からなるポリブタジエン配合材料Polymer−Eに、球状炭酸カルシウム(平均粒径3.0μm)を配合し、加熱(150℃)により、プレス加工し、ワンピースのコアを調製した(BR1)。そのコアの飛び特性を評価し、その結果を表1に記載した。アモルファス炭酸カルシウム(平均粒径3.0μm)を使用した比較例7に比べると、飛び特性が向上していた。
参考例として、球状又はアモルファス粒子を配合しないPolymer−Aだけのツーピースゴルフボールを実施例1の方法で調製し(Ion8)、そのゴルフボールの飛び特性を評価した。その結果を表2に記載した。アモルファス酸化チタン(平均粒径0.2μm)配合の比較例1に比べ、飛び特性は向上していた。逆に、比較例1は、ポリマー材料にアモルファス粒子(通称、充填剤)を配合すると、飛び特性が低下する一般的傾向を示していた。
実施例1〜4の比較例として、球状酸化チタンの代わりに、アモルファス酸化チタン(平均粒径0.2μm)を配合する以外は、実施例1の操作を繰り返し、Ion9材料を得、それを使用したツーピースゴルフボールの飛び特性を評価した。その結果を表2に記載した。Ion9材料を使用した比較例1の飛び特性は、実施例1〜4と比較すると劣っており、上述したように、ポリマー材料にアモルファス粒子(通称、充填剤)を配合すると、飛び特性が低下する一般的傾向を示していた。
実施例5〜12の比較として、比較例2〜5については、各種球状粒子材料の実施例中の最小平均粒径又は、ほぼ同じ平均粒径のアモルファス粒子材料を使用する以外は、表2に示した配合割合で、実施例1の操作を繰り返し、各Ion10、TPU−Ion4、BR−Ion3、BR−Ion4の材料を得、それらを使用した各ツーピースゴルフボールを調製した。それらのツーピースゴルフボールの飛び特性を評価し、その結果を表2に記載した。アモルファス粒子材料を使用した比較例2〜5の飛び特性は、実施例5〜12と比較すると劣っており、ポリマー材料にアモルファス粒子(通称、充填剤)を配合すると、飛び特性が低下する一般的傾向を示していた。
実施例13及び実施例14の比較として、各々に相当する比較例6及び比較例7は、各実施例の球状粒子とほぼ同じ平均粒径のアモルファス粒子を使用する以外は、各実施例の操作を繰り返し、各TPU2、BR2(コア)の材料を得た。更に、TPU2は実施例13と同じ操作でツーピースゴルフボールを調製した。そのツーピースゴルフボール及びBR2(コア)の各飛び特性を評価し、その結果を表2に記載した。アモルファス粒子材料を使用した比較例6及び比較例7の飛び特性は、それぞれ対応する実施例13及び実施例14と比較して劣っていた。
CaCO3(比重2.8)、BaTiO3(比重6.1)、AlN(比重3.3)、Y2O3(比重5.0)、Al2O3(比重3.6)、SiO2(比重2.0)、TiO2(比重4
・アイオノマー配合組成物
S9945/S8940/青色顔料=40/60/0.05 重量部
S9945、S8940(DuPont社製、アイオノマー)
青色顔料(東洋インキ製造社製、ピグメントブルー 29)
・熱可塑性ウレタン−アイオノマー配合組成物
熱可塑性ウレタン/Mg−アイオノマー=20/80 質量部
熱可塑性ウレタン(DICバイエル社製、脂肪族ウレタン)
Mg−アイオノマー(ブリヂストンスポーツBSP試作品)
・ポリブタジエン−アイオノマー配合組成物
ポリブタジエン配合物/Zn−アイオノマー=10/90 質量部
ポリブタジエン配合物(BR01/無水マレイン酸/過酸化物=100/2/1質量
部)
BR01(JSR社製、シス1,4−結合96%以上含有ポリブタジエン)
過酸化物(日油社製、ジクミルパーオキサイド)
Zn−アイオノマー(ブリヂストンスポーツBSP試作品)
・熱硬化性ウレタン配合組成物
PTMG(ポリテトラメチレングリコール)封止MDI(ジフェニルメタン・ジイソ
シアネート)ウレタンプレポリマー(NCO 7.5質量%)/4,4’−メチレン
ビス−(2,6−ジエチル)アニリン/N,N’−ジメチルアミノ−ジフェニルメタ
ン/トリメチロールプロパン=100/50/50/3 質量部
PTMG−MDIウレタンプレポリマー(DICバイエル社製、芳香族ウレタン系)
4,4’−メチレンビス−(2,6−ジエチル)アニリン(純正化学社製)
N,N’−ジメチルアミノ−ジフェニルメタン(純正化学社製)
トリメチロールプロパン(三菱ガス化学社製)
・ポリブタジエン配合組成物
ポリブタジエン/アクリル酸亜鉛/酸化亜鉛/硫酸バリウム/過酸化物
=100/20/5/15/0.8 質量部
ポリブタジエン(JSR社製、BR01)
アクリル酸亜鉛(日本触媒社製)
酸化亜鉛(堺化学社製、平均粒径0.5μm)
硫酸バリウム(堺化学社製、平均粒径0.1μm)
過酸化物(日油社製、ジクミルパーオキサイド)
23±1℃の温度で、ゴルフボールを鋼板の上に置き、初期荷重98N(10Kgf)から終荷重1275N(130Kgf)に負荷したときのゴルフボールのたわみ量(mm)。
初速はR&Aの承認する装置であるUSGAのドラム回転式の初速計と同方式の初速測定器を用いて測定した。ボールは23±1℃の温度で3時間以上温調し、同温度で測定した。250ポンド(113.4kg)のヘッド(ストライキングマス)を使って打撃速度143.8ft/s(43.83m/s)にてボールを打撃した。10個のボールを各々2回打撃して6.28ft(1.91m)の間を通過する時間を計測し、初速を計算した。15分間でこのサイクルを行った。
空気砲弾によりボールをスチール板に向けて43m/sで発射させたとき、その跳ね返り速度を計測した。反発係数(C.O.R.)は、ボール初速と跳ね返り速度との比率である。
米国Automated Design Corporation製の「ADC Ball COR Durability Tester」により、ボールの耐久性(Durability)を評価した。ボールを空気圧で発射させた後、平行に設置した2枚の金属板に連続的に衝突させ、ボールが割れるまでに要した発射回数の平均値を耐久性とした。この場合、平均値とは、同種のボールを4個用意し、それぞれのボールを発射させて4個のボールがそれぞれ割れるまでに要した発射回数を平均化した値である。試験機のタイプは横型CORであり、金属板への入射速度は43m/sであった。
Claims (12)
- 単層又は2層以上の構成要素からなるゴルフボールの少なくとも1つの構成要素に用いられるゴルフボール用材料であって、球状微粒子無機化合物を含むポリマー材料を配合してなることを特徴とするゴルフボール用材料。
- 上記球状微粒子無機化合物の球形度が、最長径/最短径の比で、1.00〜2.00の範囲である請求項1記載のゴルフボール用材料。
- 上記球状微粒子無機化合物の熱膨張率が、100℃、5時間の条件で2.0%以下である請求項1又は2記載のゴルフボール用材料。
- 上記球状微粒子無機化合物の平均粒径が0.01〜100μmの範囲である請求項1、2又は3記載のゴルフボール用材料。
- 上記球状微粒子無機化合物の平均比表面積が、BET法で0.05〜115m2/gである請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
- 上記球状微粒子無機化合物の比重が、1.1以上の範囲である請求項1〜5のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
- 上記球状微粒子無機化合物が酸素含有無機化合物である請求項1〜6のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
- 上記球状微粒子無機化合物の構造が結晶性又は非晶性である請求項1〜7のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
- 上記ポリマーが熱可塑性ポリマー及び/又は熱硬化性ポリマーである請求項1〜8のいずれか1項記載のゴルフボール用材料。
- 上記熱可塑性ポリマー及び/又は熱硬化性ポリマーが、ポリオレフィン系エラストマー(エチレン系アイオノマー、ポリオレフィン、メタロセンポリオレフィン含む)、ポリスチレン系エラストマー、ジエン系ポリマー、ポリアクリレート系ポリマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアセタール、熱硬化性ウレタン、シリコーン系ポリマーの群から選択される1種以上のポリマーである請求項9記載のゴルフボール用材料。
- 上記球状無機化合物微粒子の配合量が、上記熱可塑性ポリマー及び/又は熱硬化性ポリマー100質量部に対し、0.1〜30質量部である請求項10記載のゴルフボール用材料。
- 請求項1〜11のいずれか1項記載のゴルフボール用材料を、コアと該コアを被覆するカバーとからなるツーピースソリッドゴルフボール、又は、1層以上のコアと該コアを被覆する1層以上の中間層と該中間層を被覆する1層以上のカバーとからなるマルチピースソリッドゴルフボールにおけるカバー材、中間層材又はコア材として用いることを特徴とするゴルフボール。
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