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JP2009266088A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及び、記録媒体 Download PDF

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JP2009266088A
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王徳 笠原
Noriyuki Kobayashi
紀幸 小林
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Abstract

【課題】省電力状態にある情報処理装置において、外部から情報処理装置が管理するデータに関する情報の取得要求があった場合でも、省電力状態をなるべく維持しつつ、外部へデータに関する情報の送信を可能とする。
【解決手段】省電力状態では電力供給が遮断される画像形成装置本体(101〜107)と、省電力状態でも電力供給されるNIC112とを有する画像形成装置100であって、NIC112のNIC RAM115に、HDD104で管理される情報の管理情報を記憶させておき、NIC112のNIC CPU113は、画像形成装置100が省電力状態であって、外部からの要求がNIC RAM115に記憶される管理情報に基づいて処理可能な場合、前記省電力状態から復帰させることなく前記要求を処理し、一方、前記要求が前記管理情報に基づいて処理不可能な場合、画像形成装置100を省電力状態から復帰させてメインCPU101等を稼働させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、省電力機能を有する情報処理装置、情報処理方法、プログラム、及び、記録媒体に関する。
従来より、複数の画像形成装置が管理するデータの一覧を取得して表示可能な画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された画像形成装置は、データ一覧から所望のデータを選択し、データに対する指示(例えば、画像データに対する印刷指示)を行うことが可能である。
ところで、複写装置等に代表される画像形成装置においては、装置が動作を実行していない状態(非稼動状態)における消費電力を低下させるために、装置の一部に対する電力供給を遮断する省電力機能が設けられていることが多い。
そして、データを記憶するハードディスク等の記憶装置が、省電力機能により電力供給が遮断される対象とされる場合がある。このような場合、外部装置から省電力状態となっている画像形成装置に対してデータ一覧の取得要求がなされると、省電力状態となっている画像形成装置は、省電力状態を解除して記憶装置への電力供給を再開する必要がある。
特開2006−146938号公報
しかしながら、省電力状態となっている画像形成装置に対してデータ一覧の取得要求がなされる度に、省電力状態を解除すると、画像形成装置の消費電力を抑制することができなくなってしまう。
特に、ネットワーク接続されている装置の台数が多数の場合、問い合わせパケットや機器情報の閲覧の度に省電力状態が解除され、事実上、省電力状態に入れる時間が非常に少なく、実質的な省エネが実現できず、顧客の満足度を低下させていた。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、省電力状態において、外部から情報処理装置が管理するデータに関する情報の取得要求等があった場合であっても、省電力状態をなるべく維持しつつ、外部装置へデータに関する情報の送信を可能とする仕組を提供することである。
本発明は、省電力状態では電力供給が遮断される情報処理装置本体と、前記省電力状態であっても電力供給される通信部とを有する情報処理装置であって、前記通信部は、前記情報処理装置本体で管理される情報の管理情報を記憶する記憶手段と、外部からの要求を処理する制御手段とを有するものであり、前記制御手段は、前記省電力状態であって、前記外部からの要求が前記記憶手段に記憶される管理情報に基づいて処理可能な場合には、前記要求を前記管理情報に基づいて処理し、一方、前記要求が前記管理情報に基づいて処理不可能な場合には、当該情報処理装置を前記省電力状態から復帰させて前記情報処理装置本体を稼働させることを特徴とする。
本発明によれば、省電力状態にある情報処理装置において、外部から情報処理装置が管理するデータに関する情報の取得要求があった場合であっても、省電力状態をなるべく維持しつつ、外部へデータに関する情報の送信を可能とする。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態を示す情報処理装置としての画像形成装置(画像処理装置)の構成を示すブロック図である。
図1において、100は画像形成装置である。画像形成装置100において、101は、画像形成装置100を制御するためのメインCPUである。102は、画像形成装置における各種の設定を行うために画像形成装置のユーザによる指示が入力される操作部である。
103は、メインCPU101がプログラムを実行する際に一時的なデータ記憶領域として用いられるワーク領域や、画像データ等を格納するためのRAMである。108は、時間を計測するとともに所定のタイミングでメインCPU101に対してイベント信号を出力するアラーム機能を有するタイマである。
105は画像処理プロセッサであり、プリンタエンジン106やイメージスキャナ107を制御し、イメージスキャナ107により入力された画像データに対する画像処理や、プリンタエンジン106にて印刷処理を実行させるための画像処理を行う。
107はイメージスキャナであり、シート(原稿)上の文字、画像等を画像データとして読み取り、画像処理プロセッサ105に読み取った画像データを転送する。106はプリンタエンジンであり、画像処理プロセッサ105から指示された内容に基づいてシート上に画像を形成する。
なお、画像処理プロセッサ105がプリンタエンジン106に転送する画像データは、イメージスキャナ107により入力されたものだけではない。例えば、後述するネットワークインタフェースカード(NIC)112がLANを介して受信したプリントデータから生成された画像データであっても良い。
104はHDDであり、イメージスキャナ107が生成した画像データを記憶したり、ネットワークインタフェースカード112が受信したプリントデータや画像データを保持したりする。加えてHDD104は、保持している画像データを、ネットワークインタフェースカード112により送信するための、宛先情報を記憶する役割も持つ。また、HDD104は、メインCPU101が実行するプログラムコードや、画像データに基づく印刷処理を行う印刷処理を実行する際に用いるフォント情報等等も格納されている。
前述したメインCPU101、操作部102、RAM103、HDD104、画像処理プロセッサ105は、全てI/Oコントローラ111に接続されている。I/Oコントローラ111に接続されたこれらの装置の間の通信は、I/Oコントローラ111が制御する。
110は電源装置であり、画像形成装置100のメインスイッチがONの間、常に商用電源から電圧生成を行う。そして電源装置110は、生成した電圧を、主電力線132を介して電圧制御回路109に供給し、また、NIC用電力線133を介してネットワークインタフェースカード112に供給する。
109は電圧制御回路であり、電源装置110から電圧供給を受け、画像形成装置100の動作状態が稼動状態である場合は副電力線130を介して、電圧をメインCPU101を始めとした各装置へ供給する。
一方で、電圧制御回路109は、画像形成装置100が非稼動状態である場合は副電力線130を介した電圧供給を遮断することで、画像形成装置100を省電力状態に移行させる。
なお、メインCPU101は、画像形成装置100の動作状態を、稼動状態よりも電力消費の少ない省電力状態に移行させると判断した場合に、信号線131を介して、電圧制御回路109へ電圧供給遮断信号を送信する。メインCPU101から電圧供給遮断信号を受信した電圧制御回路109は、副電力線130を通じて電圧を供給している各装置に対する電圧供給を遮断する。
次にネットワークインタフェースカード112について説明する。
ネットワークインタフェースカード112は、LANを介してPC等の外部装置からプリントデータを含む各種のデータの受信処理をしたり、イメージスキャナ107が読み取って得た画像データの送信処理をしたりする。また、ネットワークインタフェースカード112は、外部装置からの画像形成装置100のステータス問い合わせ等の要求を処理したりする。
ネットワークインタフェースカード112は、NIC CPU113、NIC I/Oコントローラ116、NIC RAM114、ネットワークI/F115から構成される。
NIC CPU113は、ネットワークI/F115の状態を確認し、必要であればNIC RAM114の情報を読み出して処理を行う。また、NIC CPU113は、メインCPU101等と通信する必要がある場合には、NIC I/Oコントローラ116に処理を依頼する。
なお、ネットワークインタフェースカード112は、画像形成装置100が省電力状態となった場合でもLANを介してデータの入力があるか否かを判断する必要があることから、NIC用電力線133を介して常に電圧供給を受けて動作する。
次に、画像形成装置100の動作状態について説明する。
画像形成装置100は、イメージスキャナ107から入力される画像データをプリンタエンジン106にてシート上に形成するコピー動作を実行する。また、画像形成装置100は、ネットワークインタフェースカード112を介して受信したプリントデータに基づいてシート上に画像を形成するプリント動作等の各種の動作を実行する。
しかし、画像形成装置100は、常にコピー動作やプリント動作を実行しているわけではない。そこで、メインCPU101は、画像形成装置100が稼働していない状態(以下非稼動状態)となった場合に、画像形成装置100の特定部分への電力供給を遮断するよう電圧制御回路109を制御する。ここで、特定部分には、図1におけるメインCPU101、操作部102、RAM103、HDD104、画像処理プロセッサ105、プリンタエンジン106、イメージスキャナ107が該当する。
そして、メインCPU101が、画像形成装置100が動作していない状態と判断する場合として以下のすべてを満たす場合が挙げられる。
(1)イメージスキャナ107からの画像データの入力が所定時間に亘って行われない。
(2)ネットワークインタフェースカード112を介したプリントデータの入力が所定時間に亘って行われない。
(3)操作部102を介したユーザからの操作の入力が所定時間に亘って行われない。
なお、この他にも、画像形成装置100に省電力キーを設けておき、画像形成装置100のユーザが省電力キーを押したことによりメインCPU101が画像形成装置100は非稼動状態になったと判断しても良い。また、画像形成装置100のユーザが操作部102を介して、画像形成装置100を省電力状態へ移行させる時間を設定しておくようにしても良い。この場合、画像形成装置100のメインCPU101は、タイマ108が計時する時間が、ユーザにより設定された時間となったことを計時したことにより、画像形成装置100を稼動状態から省電力状態へ移行させる。
そして、メインCPU101は、画像形成装置100が非稼動状態であると判断すると、画像形成装置100の動作状態を省電力状態に移行させる旨の信号(電圧供給遮断信号)を、信号線131を介して電圧制御回路109へ送信する。
次に、メインCPU101が、画像形成装置100を省電力状態に移行させると判断した場合に、電圧制御回路109が実行する動作について説明する。
電圧制御回路109は、メインCPU101が画像形成装置100が稼動状態であると判断している場合には、以下の動作をする。すなわち、電圧制御回路109は、電源装置110から主電力線132を介して供給される入力電圧を、副電力線130によりメインCPU101、操作部102、RAM103,HDD104,画像処理プロセッサ105、プリンタエンジン106、イメージスキャナ107へ出力する。その一方で、電圧制御回路109は、メインCPU101が画像形成装置100が非稼動状態であると判断している場合には、以下の動作をする。すなわち、電圧制御回路109は、主電力線132からの入力電圧を、副電力線130を介してメインCPU101、操作部102、RAM103,HDD104,画像処理プロセッサ105、プリンタエンジン106、イメージスキャナ107へ出力しない(遮断する)。電圧制御回路109は、副電力線130を介した電圧の出力を遮断することで、画像形成装置100の動作状態を省電力状態へと移行させる。
なお、上記では、電源装置110が電圧制御回路109に出力する電源系統を1つとし、電圧制御回路109にて電源2次側をOFF/ON制御するように構成した。しかし、電圧制御回路109を電源1次側に配置するとともに、電源装置110にて電源系統を2つもたせ、一方を常にON、他方を電圧制御回路109により省電力状態に応じて電源1次側でOFF/ON制御するように構成しても良い。
以上示したように、画像形成装置100は、電圧制御回路109、省電力状態では電力供給が遮断される画像形成装置本体(101〜107)、前記省電力状態であっても電力供給される通信部としてのネットワークインタフェースカード112を備える。
次に、画像形成装置100における画像ファイル情報の管理方法について説明する。
図2は、図1に示した画像形成装置100のHDD104における、画像ファイル情報の格納状態を示す図である。
図2に示すように、画像ファイルに関する情報は、画像ファイル情報格納領域A501と画像ファイル情報格納領域Bに分割して管理されている。
画像ファイル情報格納領域A501には、画像形成装置100が保持している全ての画像ファイルに関しての、情報の一部が格納されている。画像ファイル情報格納領域A501内の領域には、各画像ファイルに対して、ファイル名管理領域503、フォルダ名格納領域504、作成日時管理領域505、ファイルID管理領域506がある。
画像ファイル情報格納領域B502には、画像形成装置100が保持している全ての画像ファイルに関しての、画像ファイル情報格納領域A501で保持していない情報が格納されている。画像ファイル情報格納領域B502内の領域には、各画像ファイルに対して、ファイルID管理領域507、サムネイル管理領域508、画像ファイルデータ管理領域509がある。
本実施形態においては、画像ファイル情報管理領域A501における各画像ファイル情報と、画像ファイル情報管理領域B502の画像ファイル情報の対応付けには、ファイルIDが利用される。なお、ファイルIDは、画像ファイル情報格納領域B502で保持されるデータの本体(実体)を特定するための管理情報である。例えば、特定のファイル名に対応する画像ファイルを取得したい場合には、以下の手順を踏む。まず、特定のファイル名に対応する、画像ファイル情報格納領域A501内のファイル名管理領域503を検索し、該当するファイル名管理領域503に対応する、ファイルID管理領域506の情報を取得する。次に、画像ファイル情報格納領域B502内で、先に取得したファイルIDが、ファイルID管理領域507に記載されている領域を検索し、該当する領域の画像ファイルデータ管理領域の情報を取得する。
このように、画像ファイル情報管理領域A501は、画像ファイル情報管理領域B502で記憶管理される情報の管理情報を記憶管理し、この管理情報を用いて画像ファイル情報管理領域B502で記憶管理される情報にアクセス可能に構成されている。
このとき、画像ファイル情報管理領域A501と画像ファイル情報管理領域B502に格納する情報の組み合わせはどのようなものであってもよい。例えば、各画像ファイルに対する作成日時管理領域505を、画像ファイル情報格納領域B502において保持・管理しても構わない。
以上のように、画像形成装置100は、画像ファイルに関する情報を、情報の種類によって、画像ファイル情報格納領域A501と画像ファイル情報格納領域B502に分割して、保持・管理しておく。
次に、画像形成装置がネットワークを通じて提供する、画像ファイル共有サービスについて説明する。
ここで、画像ファイル共有サービスとは、各画像形成装置が、装置が保有しているプリントファイルや画像ファイルを、他の画像形成装置若しくは情報処理装置に公開するものである。このようなサービスを各画像形成装置が行うことによって、ユーザは操作している画像形成装置から、他の画像形成装置で読み取ったデータを用いた印刷等の処理をすることができる。
図3は、画像ファイル共有サービスを利用したシステムの一例を示すシステム構成図である。
図3において、201、202、203、204、205は、図1に示した画像形成装置100に対応する画像形成装置である。画像形成装置201、202、203、204、205がLAN206を介して接続されている。なお、本実施形態においては、システムに接続される画像形成装置の数を5台としたが、接続される画像形成装置の数について制限はない。また、画像形成装置どうしの接続形態もLANに限らず、WAN等であってもよい。さらに、システムに参加する装置についても、必ずしも画像形成装置に限らず、たとえばパーソナルコンピュータ等であってもよい。
ここで、システムに参加している各画像形成装置には、システムに参加している他の画像形成装置を特定するための情報(例えばIPアドレス等)があらかじめ設定されているものとする。ただし、システム構成によっては、画像ファイル共有システムを利用するたびに、システムにどの画像形成装置が接続されているかを探索するように設定されていることもありうる。
次に、画像ファイル共有サービスの処理シーケンスについて説明する。
図4は、画像ファイル共有サービスの処理シーケンスの一例を示す図である。なお、図中、画像形成装置201、202、203、204、205のシーケンスは、画像形成装置201、202、203、204、205のメインCPU101がHDD104に格納されるプログラムを読み出して実行することにより実現される。
また、図4では、ユーザが画像形成装置201を利用して、他の画像形成装置に格納されているファイルから一つの画像ファイルを選択して印刷する処理を例にとって説明する。
まずシーケンス301で、ユーザは画像形成装置201の操作部から、画像形成装置201の操作部に、システムにおいて利用可能なファイル一覧を表示するように指示を出す。このファイル一覧表示指示を受けた画像形成装置201は、予め設定された、システムに接続されている画像形成装置202、203、204、205に対しファイル一覧取得指示パケット(図5)をLAN206を介して送信する。
図5は、図4のシーケンス301において画像形成装置201が画像形成装置202、203、204、205に対して送信するファイル一覧指示パケットの例を示す図である。
図5において、801はネットワークパケットが持つパケットヘッダ部である。ネットワークがTCP/IPで構成されていた場合、例えば共通ヘッダ801には送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコルID等が含まれるが、異なるネットワークアーキテクチャである場合には、異なる情報も含まれうる。
802は指示タイプ格納部、803は指示を適用するデータタイプ格納部である。ここでは、画像ファイルの一覧を取得するので、指示タイプ格納部802には一覧取得を示すデータ"一覧取得"が格納され、データタイプ格納部803には画像ファイルを示すデータ"画像ファイル"が格納される。
ここでは画像ファイルの一覧を取得するパケットを示したが、このパケットに異なる情報を書き込むことによって、画像形成装置に対して異なる指示を送信することも可能である。例えば、装置が保持する宛先一覧の取得が考えられるが、この他にも装置が保持している情報の問い合わせであれば、パケットに付与する指示タイプとデータタイプは任意である。
以下、図4のシーケンス図の説明に戻る。
図4のシーケンス302〜305において、図5のファイル一覧指示パケットを受信した画像形成装置202、203、204、205は、画像形成装置201に対して各々の画像形成装置に格納されている画像ファイルの属性情報パケット(図6)を返信する。
また、シーケンス306で、画像形成装置201自身が保持しているファイル一覧情報も取得する。ここでいう属性情報は、ユーザに対してファイル一覧を提供するのに十分な情報である。例えば、ファイル名、ファイルが格納されているディレクトリ、ファイル形式、ファイルサイズ等であるが、他にもユーザが所望するファイルを特定できるような情報であれば何でもよい。
図6は、画像形成装置202、203,204、205が画像形成装置201に対して返信する画像ファイルの属性情報パケットの例を示す図である。
図6に示すように、画像ファイルの属性情報パケットには、パケットヘッダ部901の後に、一覧として返信するファイル数を格納したファイル数格納部902がある。続いて、ファイルごとに、単一ファイル属性開始部903と単一ファイル属性終了部908の間に画像ファイルの属性情報が格納される。ここでは、ファイル名格納部904、フォルダ名格納部905、作成日時格納部906、ファイルID格納部907が存在するが、他にも必要に応じて別の属性が格納されていてもよい。
以下、図4のシーケンス図の説明に戻る。
画像形成装置201は、上記各画像ファイルの属性情報パケット(図6)を受信することにより、画像形成装置202〜205の各々からファイル一覧情報を取得した後に、シーケンス307において、操作部102にファイル一覧(図7)を表示する。なお、操作部102で表示されるファイル一覧は、画像形成装置201〜205から取得した複数のファイル一覧情報をまとめたものとなる。
図7は、図4のシーケンス307において画像形成装置100の操作部102に表示される画像ファイル一覧画面を示す図である。
図7に示すように、画像ファイル一覧表示画面には、画像形成装置201が保持(管理)しているファイルについて、ファイル名を表示するファイル名表示列401を備える。また、ファイルが格納されているフォルダを表示するフォルダ名表示列402、ファイルが格納されている装置を表示する装置名表示列403、ファイルが格納された日時を表示する作成日時表示列404を備える。
ここで、画像ファイル一覧画面に表示する情報は、前述したファイル一覧取得指示によって得られた情報であれば何であってもよい。さらに、領域的な制約により、画像ファイル一覧表示画面に表示できなかったファイルの属性情報は、対象とするファイルを選択した上で、詳細情報表示ボタン408を押下することによって閲覧できる。
また、画像形成装置201のユーザが、画像ファイル一覧中の特定ファイルに対して処理の指示を行う場合には、ファイルを選択した上で所望の処理を行うボタンを押下する。処理を指示するボタンとして、画像形成装置100は印刷指示ボタン405、LAN上若しくはインターネット上の他の場所に画像ファイルを送信する送信ボタン406、画像ファイルを表示する閲覧ボタン407を備える。この他にも、特定のファイルに対する他の処理を指示する別のボタンを備えていてもよい。
409はOKボタンで、このボタンを押下することにより、画像ファイル一覧画面がクローズされる。
なお、本実施形態においては、画像ファイル一覧取得指示によって取得できる情報は、各画像形成装置が備えるHDD104で保持している画像ファイル情報管理領域A501で管理している情報である。即ち、画像ファイル情報管理領域B502で記憶管理される情報の管理情報である。
以下、図4のシーケンス図の説明に戻る。
図4のシーケンス308において、ユーザが、ファイルを選択して印刷指示ボタン405を押下することにより、画像形成装置203に格納されているファイルに対し印刷指示を行った場合には、画像形成装置201は以下の動作を行う。まず、画像形成装置201は、シーケンス309で指示されたファイルを格納している画像形成装置203に対して、画像ファイル取得指示パケット(図8)を送信する。
図8は、図4のシーケンス309において画像ファイル取得指示のために画像形成装置201から画像形成装置203に送信する画像ファイル取得指示パケットの例を示す図である。
図8に示すように、画像ファイル取得指示パケットは、パケットの先頭にパケットヘッダ部1001が付与され、図5に示した画像ファイル一覧指示パケットと同様に、続いて指示タイプ格納部1002、データタイプ格納部1003が付与される。
本パケットは、画像ファイル取得指示であるので、指示タイプ格納部1002には内容取得を示すデータが格納され、データタイプ格納部1003には画像ファイルを示すデータが格納される。
また、対象となる画像ファイルを特定するために、ファイルID格納部1004が付与される。
図4のシーケンス309において、図8に示した画像ファイル取得指示パケットを受信した画像形成装置203は、指示されたファイルの内容(図9に示す画像ファイル内容パケット)を画像形成装置201に返信する。
図9は、図4のシーケンス309において画像形成装置203から画像形成装置201に返信される画像ファイル内容パケットの一例を示す図である。
図9に示すように、画像ファイル内容パケットは、パケットの先頭にパケットヘッダ部1101が付与される。続いて、送信するファイルのファイルIDを格納するファイルID格納部1102、送信するファイルのサイズを表すファイルサイズ格納部1103、ファイルの内容を格納するファイル内容格納部1104が付与される。
以下、図4のシーケンス図の説明に戻る。
図4のシーケンス310において、画像形成装置201は、画像形成装置203から受信したファイルを印刷して処理を終了する。
このようにして、複数の画像形成装置から構成されるシステムにおいて画像ファイル共有サービスが提供されるのであるが、各画像形成装置は前述のように省電力状態に遷移することが可能である。この場合、画像形成装置が省電力状態であっても、他の画像形成装置からの指示に応答する必要があり、かつ省電力状態を可能な限り保持しておく必要性がある。
次に、システムを構成している各画像形成装置が、省電力状態に遷移する場合の処理について説明する。
図10は、画像形成装置100が省電力状態に遷移する際のシーケンス図である。
まず、シーケンス601において、メインCPU101は、画像形成装置100が前述の省電力状態移行条件を満たしたことを検知し、省電力状態に遷移することを決定する。
続いて、メインCPU101は、シーケンス602において、I/Oコントローラ111に対して、HDD104に格納されている画像ファイル情報格納領域A501のデータをNIC RAM114に転送するよう指示する。
これを受けてI/Oコントローラ111は、シーケンス603において、HDD104から画像ファイル情報格納領域A501のデータを取得し、NIC I/Oコントローラ116を介してNIC RAM114にデータを格納する(シーケンス604,605)。
なお、上記では、省電力状態に遷移する際にHDD104の画像ファイル情報格納領域A501のデータをNIC RAM114に転送するよう説明した。しかし、HDD104の画像ファイル情報格納領域A501とNIC RAM114に常に同一の画像ファイル情報を格納しておいてもよい。即ち、HDD104の画像ファイル情報格納領域A501とNIC RAM114とがミラーリング等されていてもよい。
続いて、メインCPU101は、シーケンス606において、NIC CPU113に対して画像形成装置100が省電力状態に遷移する旨を通知する。この際の通知方法に関しては、NIC CPU113に対する割り込みでもよいし、NIC RAM114の特定の領域に対する値の書き込みでもよく、具体的な方法については問わない。
これを検知したNIC CPU113は、予め定められた省電力時の動作をするように自身を設定する。NIC CPU113が省電力時に行う動作については後述する。
最後に、メインCPU101は、シーケンス608で電圧制御回路109に対して、省電力状態に遷移する旨の信号(電圧供給遮断信号)を信号線131を介して電圧制御回路109に送信する。シーケンス606と同様に、電圧制御回路109に対する通知方法は任意である。これを受けた電圧制御回路109は副電力線130への電圧供給を停止する。以上の処理により画像形成装置100は省電力状態への遷移を完了する。
なお、画像形成装置100が省電力状態であっても、ネットワークインタフェースカード112は電源装置110からNIC用電力線133を介して電圧供給を受けているため動作が可能である。
次に、画像形成装置100が省電力状態であった場合に、画像形成装置100の外部からファイル一覧取得指示又は画像ファイル取得指示を受信した場合の処理を、図11のフローチャートを用いて説明する。
図11は、画像形成装置100が省電力状態であった場合に画像形成装置100の外部からファイル一覧取得指示又は画像ファイル取得指示を受信した場合のネットワークインタフェースカード112における処理の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、ネットワークインタフェースカード112のNIC CPU113が図示しない内部のメモリ又はHDD104等から取得されNIC RAM114に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、図中、S701〜S708は各ステップを示す。
まず、NIC CPU113は、S701において、外部装置から情報(処理要求)を受信したことを示す通知をネットワークI/F115から受け取ると、S702に処理を進める。この際の通知方法については任意である。
次に、NIC CPU113は、S702において、外部装置から受信した情報が画像ファイル一覧取得指示であるかどうかを判断する。ここでは説明のために、これ以降受信する情報が画像ファイル一覧指示と画像ファイル取得指示の2種類であると仮定して処理を行うが、この他の情報を受信し、各受信情報に対して適切な処理を行うようにしても構わない。
もし受信した情報が画像ファイル一覧取得指示であったと判断した場合には、NIC CPU113は、NIC RAM114に格納されている、画像ファイル情報格納領域A501の情報のみを使用して、指示元に対してファイル一覧を提供することが可能である。
具体的には、S702において、受信した情報が画像ファイル一覧取得指示であったと判断した場合、NIC CPU113は、S706において、NIC RAM114から画像ファイル情報格納領域A501の情報を取得する。さらに、NIC CPU113は、S707において、S706で取得した画像ファイル情報格納領域A501の情報を基にファイル一覧情報を作成する。そして、S708に処理を進める。
このような処理は、前述したように画像形成装置100が省電力状態に移行する際に、NIC CPU113が、予めHDD104に格納されていた画像ファイル情報格納領域A501の情報をNIC RAM114に転送したことによって可能になっている。
一方、もし受信した情報が画像ファイル一覧取得指示でなく、画像ファイル取得指示であったと判断した場合には、NIC RAM114には返信に必要な情報が存在しない。そのため、NIC CPU113は、NIC RAM114に格納されている情報のみでは、処理が不可能である。
具体的には、S702において、受信した情報が画像ファイル一覧取得指示でなかった(受信した情報は画像ファイル取得指示である)と判断した場合、NIC CPU113は、S703に処理を進める。
S703では、NIC CPU113は、信号線134を介して電圧制御回路109に対して稼働状態遷移通知(省電力状態から復帰させる通知)を送信し、電圧制御回路109は、副電力線130に対して電圧供給を再開するよう制御する。これによって、メインCPU101を始めとする画像形成装置100内の各装置に対して電圧供給が再開され動作を行えるようにする。
そして、S704において、NIC CPU113は、メインCPU101に対して画像ファイル取得指示を受信したことを通知する。この通知を受けたメインCPU101は、該通知に対応する画像ファイル情報格納領域B502の情報をネットワークインタフェースカード112に送信するように制御する。
そして、S705において、NIC CPU113は、上記通知に対応する画像ファイル情報を取得し、S708に処理を進める。
最後に、S708において、NIC CPU113は、ネットワークインタフェースカード112を介して、S705又はS707で取得した情報を、S701で通知された処理要求の指示元の外部装置に対して返信し、本フローチャートの処理を終了する。
以上説明したように、ネットワークインタフェースカード112は、ファイル一覧取得指示を受信した場合には、画像形成装置全体を省電力状態から復帰させることなくファイル一覧を処理の指示元に対して返信することができる。そのことによって、特定の画像形成装置から複数の画像形成装置に対して行われる画像ファイル一覧取得指示では、各画像形成装置は省電力状態のままで応答することが可能となり、システム全体の消費電力を削減することができる。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、画像ファイル一覧取得指示によって得られる情報、即ち、画像ファイル一覧画面に表示される項目は固定であった。
本実施形態では、画像ファイル一覧画面に表示される項目をユーザが予め定めておくことにより、ユーザが閲覧したい情報(項目)を画像ファイル一覧画面に表示させるように構成する。
図12は、本発明の第2実施形態における画像ファイル一覧画面設定画面を示す図である。
この設定画面では、本実施形態の画像形成装置100においてメインCPU101の制御により操作部102に表示されるものであり、画像ファイル一覧画面における、設定項目名と、設定項目のON/OFFを設定することが可能である。
図12において、1201は、サムネイル画像を、画像ファイルの属性情報とともに各画像形成装置から一覧取得するかどうかを設定する、サムネイル画像一覧設定である。このサムネイル画像一覧取得設定1201がONであれば、図4のシーケンス307で表示される画像ファイル一覧画面は、図13のようになる。
図13は、本発明の第2実施形態における画像ファイル一覧画面の一例を示す図である。
図12のサムネイル画像一覧取得設定1201がONであれば、画像ファイル一覧画面には、図13に示すように、サムネイル表示部1301が表示されるようになり、ユーザは、文書のサムネイル画像を閲覧しながら、処理したい文書を選択できるようになる。
図12の1202は、装置名を一覧画面に表示するかどうかを設定する設定である。この設定1202がONであれば、画像ファイル一覧画面に装置名表示列403が表示される。1203は、作成者が自分(操作者)のファイルのみを一覧画面に表示するかどうかを設定する設定である。この設定1203がONであれば、画像ファイル一覧画面に作成者が自分(操作者)のファイルのみが表示される。
なお、各画像形成装置のサムネイル画像を画像ファイル一覧画面に表示するためには、各画像形成装置からサムネイル画像を取得する必要がある。以下、サムネイル画像を取得する際に用いられるパケットについて説明する。
図14は、本発明の第2実施形態において画像形成装置201から画像形成装置202,203,204,205に送信される、画像ファイル一覧指示パケットを示す図である。なお、図5と同一のものには同一の符号を付してある。
図14に示すように、本実施形態の画像ファイル一覧指示パケットは、取得する属性を指定するために、第1実施形態で示したパケット(図5)に、まず、取得データ属性数格納部1401が付与される。続いて、取得する必要のある属性の種類を格納する属性タイプ格納部1402、1403,1404、1405、1406が付与される。
図15は、本発明の第2実施形態において画像ファイル一覧指示に応答して画像形成装置202,203,204,205から画像形成装置201に返信される、画像ファイル一覧パケットを示す図である。なお、図6と同一のものには同一の符号を付してある。
画像ファイル一覧指示パケットに1405に示した「属性タイプ"サムネイル"」がある場合、本実施形態の画像ファイル一覧パケットには、第1実施形態で示した情報(図6)に加え、サムネイルサイズ格納部1501、サムネイル内容格納部1502が付与される。この場合、各画像形成装置201、202、203,204,205において、予めHDD104に保持されている画像ファイル情報格納領域A501にサムネイル画像に関する情報が保持・管理されている必要がある。そのため、サムネイル画像一覧設定がONであれば、第1実施形態において画像ファイル情報格納領域B502で管理されていたサムネイル管理領域を、画像ファイル情報格納領域A501に移動する必要がある。
以上のように、ユーザが一覧情報として取得する情報を選択できることにより、ネットワーク環境が良好である場合等、ユーザが所望のファイルを特定することをさらに容易にすることができる。
〔第3実施形態〕
上記第1実施形態,第2実施形態では、画像形成装置が省電力状態である場合、外部からの要求に対して、ネットワークインタフェースカード112が、NIC RAM114に保持されている情報を用いて応答するものであった。ここでいう情報は、HDD104の画像ファイル情報格納領域A501からNIC RAM114に複製された情報をいう。
本実施形態では、画像形成装置のネットワークインタフェースカード112は、省電力状態である場合、NIC RAM114に保持している情報を用いて、正当ではない問い合わせパケットをフィルタリングするように構成する。
以下、本実施形態において、画像形成装置100が省電力状態であった場合のネットワークインタフェースカード112の処理を、図16フローチャートを用いて説明する。
図16は、本発明の第3実施形態において画像形成装置100が省電力状態であった場合に外部からファイル一覧取得指示又は画像ファイル取得指示を受信した場合のネットワークインタフェースカード112における処理の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、ネットワークインタフェースカード112のNIC CPU113が図示しない内部のメモリ又はHDD104等から取得されNIC RAM114に格納されたプログラムを実行することにより実現される。なお、図中、S1601〜S1609は各ステップを示す。
まず、S1601,S1602,S1608,S1609は、図11のS701,S702,S706,S707と同一のステップであるので、説明を省力する。
受信した情報が画像ファイル一覧取得指示でなかった(受信した情報は画像ファイル取得指示である)と判断した場合(S1602でNo)、NIC CPU113は、S1603に処理を進める。
S1603では、NIC CPU113は、受信した画像ファイル取得指示パケットのファイルID格納部1004に格納されているファイルIDに対応する情報が、NIC RAM114に存在するかどうかを検索する。
もし、NIC RAM114に、上記ファイルIDに対応する情報が存在していれば、対応する画像ファイルが画像形成装置100のHDD104に存在することになる。そのため、NIC CPU113は、後続の処理でメインCPU101を起床させ、メインCPU101が情報を作成して応答を行う。
具体的には、S1603において、受信した画像ファイル取得指示パケットのファイルID格納部1004に格納されているファイルIDに対応する情報がNIC RAM114に存在すると判定した場合には、正当な要求として、NIC CPU113は、S1604〜S1607の処理を実行する。なお、S1604〜S1607は、図11のS703〜S705,S708と同一のステップであるので、説明を省力する。
しかし、もしNIC RAM114に、上記ファイルIDに対応する情報が存在していなければ、画像形成装置100は指示された画像ファイルを保持していないことになる。そのため、NIC CPU113は、ネットワークインタフェースカード112は応答の必要がない(正当ではない要求)と判断し、処理を終了する。ここで、何らかのエラーメッセージを指示元に対して返信しても構わない。
具体的には、S1603において、受信した画像ファイル取得指示パケットのファイルID格納部1004に格納されているファイルIDに対応する情報がNIC RAM114に存在しないと判定した場合、NIC CPU113は、本フローチャートの処理を終了する。
以上のように、ネットワークインタフェースカード112がメインCPU101を始めとした画像形成装置内の各装置(101〜107)を起床させることなく、パケットフィルタリングを行うことが可能になる。そのため、誤った情報取得指示によってメインCPUが起床することがなくなり、システム全体の消費電力をさらに削減することができる。
〔第4実施形態〕
以下、本発明の第4実施形態について説明する。
<MFPの構成>
図17は、本発明の第4実施形態を示す情報処理装置としての画像形成装置の構成を示すブロック図である。
図17において、2000は画像形成装置(MFP;Multifunction Peripheral)である。2100はメインコントローラ(Main Controller)である。
メインコントローラ2100は、MFP2000の中心的な制御部で、高速なCPU2101及びCPU2101が読み書きするRAM2102、CPU2101のプログラム格納用のROM2103を中心として多様な処理をこなす。
さらに、メインコントローラ2100は、種々のIOデバイスを制御するIO制御部2104、IO制御部2104に接続されたネットワーク制御部2105、画像データ等を格納するデータ格納部2106を備える。さらに、メインコントローラ2100は、装置の操作用パネルの表示及びキー操作による制御を行う操作部2107、画像処理部2108を備える。
画像処理部2108は、スキャナ2301、プリンタ2302の制御及び必要な画像処理等を行う。スキャナ2301から入力された画像は、画像処理部2108でダイレクトに処理された後、RAM2102に一時的に置かれ、その後、データ格納部2106に格納される。該格納された画像データは出力が必要な時に読み出され、再度、RAM2102に一時的に置かれ、その後、画像処理部2108で処理され、ダイレクトにプリンタ2302へ出力される。
CPU2101は、MFP2000全体の制御を行う他、PDLデータ(プリンタで高速に処理可能な印刷命令データ)をプリンタ2302で直接印刷可能なビットマップ形式へ変換を行ったりする。ネットワーク2200を経由して送られたPDLデータは、ネットワーク制御部2105、IO制御部2104を経由してHDD等の大容量な記憶媒体で構成されるデータ格納部2106に蓄積される。その後、上記の様に、CPU2101にてビットマップ形式への変換が行われる。
ビットマップ形式へ変換された後、ビットマップデータは、画像処理部2108で画像の階調補正、フィルタ処理、また必要に応じて解像度変換等が行われ、プリンタ2302から印字出力される。
また、スキャナ2301から取り込まれたビットマップデータは、PDLデータがビットマップ形式に変換された後と同様に処理される。即ち、ビットマップデータは、画像処理部2108で画像の階調補正、フィルタ処理、また必要に応じて解像度変換等が行われ、プリンタ2302から印字出力される。これにより、コピー動作が実現する。或いは、スキャナ2301から取り込まれたビットマップデータに対して、画像処理部2108で画像圧縮を行った後、ネットワーク制御部2105を経由して、ネットワークに接続されたPC2400に送画像データとして送信することもできる。
また、2109は電圧制御部であり、MFP2000の各部へ電力を供給する。この電圧制御回路2109は、CPU2101からの制御で電源SWをOFFしてMFP2000の一部の電力供給を絶ち、MFP2000を省電力モード(省電力状態)への移行することが可能である。
図17の例では、網掛けにより、MFP2000が省電力モードへの移行した時の電源供給の状態も示している。即ち、省電力モードでは、網掛けされた部分(CPU2101,RAM2102,ROM2103,IO制御部2104,データ格納部2106,操作部2107,画像処理部2108,スキャナ2301,プリンタ2302)への電力供給が遮断されることになる。
ネットワーク制御部2105は、消費電力が小さいため、省電力モードの状態であっても、電圧制御回路2109から電力供給されている。そして、ネットワーク2200からのアクセスが発生するとネットワーク制御部2105の判断に応じて、電圧制御回路2109を制御して、自動的に電源をONして、MFP2000を省電力モードから復帰させることが可能な構成になっている。
図18は、図17に示したネットワーク制御部2105の詳細ブロック図である。
図18に示すように、ネットワーク制御部2105は、物理層部分PHY部2201、ネットワーク送受信を司るMac部2202、IO制御部2104と接続される内部バスにプロトコル変換を施すBUS IF部2203を有する。さらに、ネットワーク制御部2105は、ネットワーク2200から受信したネットワークのパケットの種別を判定するパケットフィルター2204、ネットワーク制御部2105宛てのパケットに対して簡易な処理を行うCPU2205を有する。
CPU2205は、ネットワーク2200からの問い合わせに対して、メインコントローラ2100のCPU2101等の電源をONせずに(MFP2000を省電力モードから復帰させずに)代理で応答することができる。これにより、MFP2000が省電力モードに入っている状態を可能な限り長く保つ効果がある。
また、CPU2205より、パケットの内容が印刷ジョブ等のようにメインコントローラ2100全体やプリンタ2302等の電源をONする(MFP2000を省電力モードから復帰させる)必要があると判断された場合は、CPU2205から電源SWをONして省電力モードからの復帰を行う。
また、CPU2205は内蔵の小容量記憶装置2205aを持ち、後述の機器情報の表示に必要なデータの格納を行うことができる。
以上示したように、MFP2000は、電圧制御回路2109、省電力状態では電力供給が遮断されるMFP本体、省電力状態であっても電力供給される通信部としてのNIC112を備える。なお、上記MFP本体とは、網掛けされた部分(CPU2101,RAM2102,ROM2103,IO制御部2104,データ格納部2106,操作部2107,画像処理部2108,スキャナ2301,プリンタ2302)を示す。
<機器情報の表示>
図19は、本発明の第4実施形態における機器情報の表示例を示す図である。
本実施形態では、ネットワーク2200経由でユーザのPC2400からブラウザでMFP2000のIPアドレスを指定し、WEB形式でMFP2000の機器情報を閲覧する例を示している。
メインコントローラ2100のCPU2101により実行されるソフトウェアには、Web−Serverモジュールが存在し、ユーザPC2400のWebクライアントからの要求により、MFP2000の機器情報をPC2400に通知することが可能である。この機器情報は、HTTPプロトコルに従い、ネットワーク制御部2105、ネットワーク2200を経由してWebクライアントに通知される。
図19の表示例では、デバイスメニュー2311、ジョブメニュー2312、ボックスメニュー2313、アドレスメニュー2314、ユーザモードメニュー2315等、複数のメニューから多用な操作、情報閲覧が可能である。なお、デバイスメニュー2311は、プリンタ2302,スキャナ2301の状態を表示させるためのものである。ジョブメニュー2312は、実行中のジョブの状態をモニタするためのものである。ボックスメニュー2313は、データ格納部2106に格納された画像の情報を閲覧するためのものである。アドレスメニュー2314は、データを送信するための宛先情報を閲覧するためのものである。ユーザモードメニュー2315は、ユーザ設定を行うためのものである。図19の例は、ジョブメニュー2312が選択された時の表示例を示している。
しかし、近年、ネットワークに接続されているPCは増加している傾向にあり、PCからネットワーク経由での機器に対する問い合わせの頻度は大変多くなっている。したがって、省電力モードに入っている機器は、ネットワークの多数のPCからの機器情報の問い合わせが発生し、その度にメインコントローラ2100全体に電源を供給するのでは、省エネの効果が薄れてしまう。一方、ユーザが要求する機器情報は、図19に示したような詳細情報でなくても十分な場合が多い。
図20は、本発明の第4実施形態における機器情報の簡易表示の例を示す図である。なお、図20の表示例は、機器の最低限の情報を表示したものである。
本実施形態の様にネットワーク制御部2105にもCPUが存在する場合、簡易な表示であれば前述のメインコントローラ2100のCPU2101と同様な方法で表示に必要な小容量の情報のみ表示することは可能である。これは、携帯電話でインターネットの簡易表示を行うのと同様な考え方である。
また、機器の状態は、リアルタイムな情報ではなく、省電力モードに移行する際には、移行する直前の情報(電力供給が遮断される部分の直前の管理情報)をネットワーク制御部2105のCPU2205内の小容量の記憶部2105aに転送しておくものとする。そして、省電力モード中にネットワークから機器情報の問い合わせがきた場合は、まずはネットワーク制御部2105のCPU2205内の記憶情報を呼び出して簡易表示を行えばよい。
また、詳細表示が必要な場合は、図20の「詳細表示」ボタン2401を選択することにより、ネットワーク制御部2105のCPU2205が電源SWをONし、省電力モードから復帰させる。そして、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、メインコントローラ2100等に簡易表示情報を伝達する。これにより、メインコントローラ2100のCPU2101は、図19に示したような詳細表示に必要な追加情報、画像情報をデータ格納部2106から呼び出し、表示データのマージを行って詳細表示を実現する。
また、上記簡易表示の内容は、ユーザの使用状況によって可変にするようにしても良い。例えば、ボックスの使用頻度が高いユーザであるとメインコントローラ2100のCPU2101が判断した場合、以下のような処理を行う。メインコントローラ2100のCPU2101は、省電力モードに入るときにネットワーク制御部2105のCPU2205に、ボックスメニューに相当する部分の情報(データ格納部2106に記憶される情報の管理情報)を転送しておく。そして、省電力モード中のネットワークからの問い合わせに対しては、ネットワーク制御部2105のCPU2205が、メインコントローラ2100から転送されて記憶装置2205aに格納されている情報に基づいて、ボックスに関する簡易表示を行えば良い。
図21は、ボックス簡易表示の一例を示す図である。
<機器情報の表示処理>
図22は、メインコントローラ2100のCPU2101による機器情報表示処理の一例を示したフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、メインコントローラ2100のCPU2101がROM2102又はHDD104等に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、図中、S401〜S406は各ステップを示す。
メイン電源ONあるいは省電力モードからの復帰により、メインコントローラ2100のCPU2101に電源が供給されると、CPU2101は起動を開始し(S401)、スタンバイ状態になると詳細表示パケットの受信待ち状態となる(S402)。
そして、S402において、メインコントローラ2100のCPU2101に詳細表示パケットがネットワーク制御部2105から転送されてきた場合、CPU2101は、S403において、詳細機器情報表示処理を行い、S404に処理を進める。
一方、S402において、メインコントローラ2100のCPU2101が詳細表示パケットを受信しなかった場合、CPU2101は、そのままS404に処理を進める。
S404では、メインコントローラ2100のCPU2101は、設定時間、ジョブが発生しない等の公知の方法によって省電力モードの要求が内部的に発生しているかどうかを判断する。
そして、S404において、省電力モードの要求が内部的に発生していないと判断した場合には、メインコントローラ2100のCPU2101は、S402に処理を進め、詳細表示パケットの受信待ち状態となる。
一方、S404において、省電力モードの要求が内部的に発生したと判断した場合には、メインコントローラ2100のCPU2101は、S405に処理を進める。
S405では、メインコントローラ2100のCPU2101は、上記簡易表示に相当する部分の情報をネットワーク制御部2105のCPU2205に転送する。
最後に、S406において、メインコントローラ2100のCPU2101は、電源SWをOFFするように電圧制御回路2109を制御して自ら電源供給を絶ち、省電力モードに移行する。
図23は、ネットワーク制御部2105のCPU2205による機器情報表示処理の一例を示したフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、ネットワーク制御部2105のCPU2205が内蔵する記憶装置2205a等に格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、図中、S501〜S507は各ステップを示す。
ネットワーク制御部2105のCPU2205は、省電力モード中も電源が供給されており、ネットワーク2200からのパケット受信に備えている(S501)。
パケット受信のスタンバイ状態になると、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、S502において、ネットワーク2200から機器情報の表示要求を示すパケットを受信するまで待機する。
そして、S502において、機器情報の表示要求を示すパケットを受信したと判断した場合には、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、S503に処理を進める。
S503では、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、受信したパケットが詳細機器情報の表示要求を示すものであるかどうかを判断する。
そして、S503において、受信したパケットが詳細機器情報の表示要求を示すものでないと判断した場合には、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、ステップS507に処理を進める。
S507では、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、CPU2205内蔵の記憶装置2205a内に格納された情報に基づいて上述した機器情報簡易表示を行い、S502に処理を戻し、パケット受信のスタンバイ状態となる。そして、新たに機器情報表示要求に備える。
一方、S503において、受信したパケットが詳細機器情報の表示要求を示すものであると判断した場合には、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、ステップS504に処理を進める。
S504では、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、MFP2000が省電力モードであるか否か判定し、省電力モードであると判断した場合には、S505に処理を進める。
S505では、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、電源SWをONするように電圧制御回路2109を制御して、メインコントローラ2100全体に電力を供給させ、省電力モードから復帰させ、S506に処理を進める。なお、省電力モードから復帰したメインコントローラ2100のCPU2101は、図22のS402において、詳細表示パケット受信待ちとなる。
一方、S504において、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、MFP2000が省電力モードでないと判断した場合には、そのままS506に処理を進める。
S506では、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、メインコントローラ2100のCPU2101に対して詳細表示パケットを送信し、S502に処理を戻し、パケット受信のスタンバイ状態となる。そして、新たに機器情報表示要求に備える。
なお、S506においてネットワーク制御部2105のCPU2205から送信された詳細表示パケットを受け取ったメインコントローラ2100のCPU2101は、図22のS403において、詳細機器情報表示処理を実行する。
以上のように、ネットワーク制御部2105のCPU2205は、省電力状態であって、外部からの要求が記憶装置2205aに記憶される管理情報に基づいて処理可能な場合には、前記要求を前記管理情報に基づいて処理する。一方、前記要求が前記管理情報に基づいて処理不可能な場合には、CPU2205は、MFP2000を前記省電力状態から復帰させてメインコントローラ2100全体を稼働状態にさせる。
このように、メインコントローラ2100のCPU2101とネットワーク制御部2105のCPU2205は、それぞれの役割分担を行うことにより、省電力モードの状態を極力保持しつつも詳細表示が求められた時は迅速に表示することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上示したように、本発明の画像形成装置(画像処理装置)は、画像形成装置本体で保持されるデータ本体(実体)を特定するための情報を含む管理情報を通信部としてのNICに保持させておく。そして、NICに保持された管理情報を用いて問合せに応答する。これにより、画像形成装置の省電力状態が不用意に解除されないようにできる。また、問合せへの応答にて送信される管理情報には、画像形成装置本体が管理するデータへのリンク情報(ファイルID等)を持たせておく。これにより、問合せをした装置は、管理情報を取得することでデータ本体へのアクセスが可能となる。
なお、上記各実施形態では、画像情報を扱う画像形成装置(画像処理装置)を例にして本発明の情報処理装置を説明した。しかし、本発明の情報処理装置はパーソナルコンピュータ等で構成されるものであってもよい。そして、画像情報のみでなくあらゆるコンテンツを扱うことが可能である。
そして、本発明の情報処理装置は、省電力状態では電力供給が遮断される情報処理装置本体と、前記省電力状態であっても電力供給されるNICとを有するものである。さらに、本発明の情報処理装置は、情報処理装置本体で保持されるデータ本体(実体)を特定するための情報(リンク情報等)を含む管理情報をNIC内の記憶装置に保持させておく。そして、NICは、NICに保持された管理情報を用いて外部からの問合せに応答する。これにより、情報処理装置の省電力状態が不用意に解除されないようにできる。また、問合せへの応答にて送信される管理情報には、情報処理装置本体が管理するデータへのリンク情報(ファイルID等)を持たせておく。これにより、問合せをした装置は、管理情報を取得することでデータ本体へのアクセスが可能となる。
以下、図24に示すメモリマップを参照して、本発明に係る情報処理装置(画像形成装置)で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップの構成について説明する。
図24は、本発明に係る情報処理装置(画像形成装置)で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体(記録媒体)のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図11,図16,図22,図23に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
したがって、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のプログラムそのものをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、該ホームページから圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやFTPサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する。さらに、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。さらに、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、以下のような構成も含まれることは言うまでもない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込む。そして、該メモリに書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
なお、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
以上示したように、本発明によれば、省電力状態にある情報処理装置において、外部から情報処理装置が管理するデータに関する情報の取得要求があった場合であっても、省電力状態をなるべく維持しつつ、外部へデータに関する情報の送信を可能とする。
また、外部から情報処理装置の状態(機器情報)の問い合わせがあった場合でも、省電力状態となる直前の情報を、省電力状態を解除することなく表示することが可能であり、実質的な省電力状態にある時間を十分に確保することができる。
本発明の一実施形態を示す情報処理装置としての画像形成装置(画像処理装置)の構成を示すブロック図である。 図1に示した画像形成装置100のHDD104における画像ファイル情報の格納状態を示す図である。 画像ファイル共有サービスを利用したシステムの一例を示すシステム構成図である。 画像ファイル共有サービスの処理シーケンスの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるファイル一覧指示パケットの例を示す図である。 本発明の第1実施形態における画像ファイルの属性情報パケットの例を示す図である。 本発明の第1実施形態における画像ファイル一覧画面を示す図である。 本発明の第1実施形態における画像ファイル取得指示パケットの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態における画像ファイル内容パケットの一例を示す図である。 画像形成装置100が省電力状態に遷移する際のシーケンス図である。 画像形成装置100が省電力状態であった場合に画像形成装置100の外部からファイル一覧取得指示又は画像ファイル取得指示を受信した場合のネットワークインタフェースカード112における処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における画像ファイル一覧画面設定画面を示す図である。 本発明の第2実施形態における画像ファイル一覧画面の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態における画像ファイル一覧指示パケットを示す図である。 本発明の第2実施形態にける画像ファイル一覧パケットを示す図である。 本発明の第3実施形態において画像形成装置100が省電力状態であった場合に外部からファイル一覧取得指示又は画像ファイル取得指示を受信した場合のネットワークインタフェースカード112における処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態を示す情報処理装置としての画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図1に示したネットワーク制御部2105の詳細ブロック図である。 本発明の第4実施形態における機器情報の表示例を示す図である。 本発明の第4実施形態における機器情報の簡易表示の例を示す図である。 ボックス簡易表示の一例を示す図である。 メインコントローラ2100のCPU2101による機器情報表示処理の一例を示したフローチャートである。 ネットワーク制御部2105のCPU2205による機器情報表示処理の一例を示したフローチャートである。 本発明に係る情報処理装置(画像形成装置)で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体(記録媒体)のメモリマップを説明する図である。
符号の説明
100 画像形成装置
101 メインCPU
102 操作部
103 RAM
104 HDD
108 タイマ
109 電圧制御回路
110 電源
111 I/Oコントローラ
112 ネットワークインタフェースカード
113 NIC CPU
114 NIC RAM
115 ネットワークI/F
130 副電力線
132 主電力線
133 NIC用電力線

Claims (22)

  1. 省電力状態では電力供給が遮断される情報処理装置本体と、前記省電力状態であっても電力供給される通信部とを有する情報処理装置であって、
    前記通信部は、
    前記情報処理装置本体で管理される情報の管理情報を記憶する記憶手段と、
    外部からの要求を処理する制御手段とを有するものであり、
    前記制御手段は、前記省電力状態であって、前記外部からの要求が前記記憶手段に記憶される管理情報に基づいて処理可能な場合には、当該情報処理装置を前記省電力状態から復帰させることなく前記要求を前記管理情報に基づいて処理し、一方、前記要求が前記管理情報に基づいて処理不可能な場合には、当該情報処理装置を前記省電力状態から復帰させて前記情報処理装置本体を稼働させることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記管理情報は、前記情報処理装置本体で保持される情報の実体を特定するための情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記情報処理装置本体は、前記省電力状態に遷移する前に当該情報処理装置で管理される情報の管理情報を前記通信部に送信する送信手段を備え、
    前記記憶手段は、前記省電力状態に遷移する前に、前記情報処理装置本体で管理される情報の管理情報を、前記情報処理装置本体から受信して記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記外部からの要求で指定された種別の管理情報を返信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記省電力状態であって、前記外部からの要求が前記記憶手段に記憶される管理情報に基づいて処理不可能な場合、前記管理情報に基づいて前記要求が正当な要求か判断し、正当な要求でないと判断した場合には、当該情報処理装置を前記省電力状態から復帰させないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記要求に対応する情報の管理情報が、前記記憶手段に記憶されていない場合に、前記要求が正当でないと判断することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記記憶手段は、前記情報処理装置本体の機器の状態を管理する管理情報をも記憶することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記送信手段は、前記省電力状態に遷移する前に前記情報処理装置本体の機器の状態を管理する管理情報をも前記通信部に送信するものであり、
    前記記憶手段は、前記省電力状態に遷移する前に、前記情報処理装置本体の機器の状態を管理する管理情報をも、前記情報処理装置本体から受信して記憶することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記通信部は、前記要求に対する返信をHTTPプロトコルに従って行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 当該情報処理装置は、画像形成装置であり、
    前記情報処理装置で管理される情報は、画像情報であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  11. 省電力状態では電力供給が遮断される情報処理装置本体と、前記省電力状態であっても電力供給される通信部とを有する情報処理装置の制御方法であって、
    前記情報処理装置本体で管理される情報の管理情報を前記通信部の記憶手段に記憶させておく記憶ステップと、
    前記通信部の制御手段が、外部からの要求を処理する制御ステップとを有するものであり、
    前記制御ステップは、前記省電力状態であって、前記外部からの要求が前記記憶手段に記憶される管理情報に基づいて処理可能な場合には、当該情報処理装置を前記省電力状態から復帰させることなく前記要求を前記管理情報に基づいて処理し、一方、前記要求が前記管理情報に基づいて処理不可能な場合には、当該情報処理装置を前記省電力状態から復帰させて前記情報処理装置本体を稼働させることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  12. 前記管理情報は、前記情報処理装置本体で保持される情報の実体を特定するための情報を含むことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置の制御方法。
  13. 前記情報処理装置本体の送信手段が、前記省電力状態に遷移する前に当該情報処理装置で管理される情報の管理情報を前記通信部に送信する送信ステップを備え、
    前記記憶ステップは、前記省電力状態に遷移する前に、前記情報処理装置本体で管理される情報の管理情報を、前記情報処理装置本体から受信して記憶することを特徴とする請求項11又は12に記載の情報処理装置の制御方法。
  14. 前記制御ステップは、前記外部からの要求で指定された種別の管理情報を返信することを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の情報処理装置の制御方法。
  15. 前記制御ステップは、前記省電力状態であって、前記外部からの要求が前記記憶手段に記憶される管理情報に基づいて処理不可能な場合、前記管理情報に基づいて前記要求が正当な要求か判断し、正当な要求でないと判断した場合には、当該情報処理装置を前記省電力状態から復帰させないことを特徴とする請求項11乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置の制御方法。
  16. 前記制御ステップは、前記要求に対応する情報の管理情報が、前記記憶手段に記憶されていない場合に、前記要求が正当でないと判断することを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置の制御方法。
  17. 前記記憶ステップは、前記情報処理装置本体の機器の状態を管理する管理情報をも前記通信部の記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項11乃至16のいずれか1項に記載の情報処理装置の制御方法。
  18. 前記送信ステップは、前記省電力状態に遷移する前に前記情報処理装置本体の機器の状態を管理する管理情報をも前記通信部に送信するものであり、
    前記記憶ステップは、前記省電力状態に遷移する前に、前記情報処理装置本体の機器の状態を管理する管理情報をも、前記情報処理装置本体から受信して前記通信部の記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置の制御方法。
  19. 前記通信部は、前記要求に対する返信をHTTPプロトコルに従って行うことを特徴とする請求項11乃至18のいずれか1項に記載の情報処理装置の制御方法。
  20. 当該情報処理装置は、画像形成装置であり、
    前記情報処理装置で管理される情報は、画像情報であることを特徴とする請求項11乃至19のいずれか1項に記載の情報処理装置の制御方法。
  21. 請求項11乃至20のいずれか1項に記載された情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  22. 請求項11乃至20のいずれか1項に記載された情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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