[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2009252364A - 有機発光装置 - Google Patents

有機発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009252364A
JP2009252364A JP2008095105A JP2008095105A JP2009252364A JP 2009252364 A JP2009252364 A JP 2009252364A JP 2008095105 A JP2008095105 A JP 2008095105A JP 2008095105 A JP2008095105 A JP 2008095105A JP 2009252364 A JP2009252364 A JP 2009252364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic light
layer
light emitting
substrate
compound layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008095105A
Other languages
English (en)
Inventor
Kimiko Naito
喜美子 内藤
Nozomi Izumi
望 和泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008095105A priority Critical patent/JP2009252364A/ja
Publication of JP2009252364A publication Critical patent/JP2009252364A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】円偏光部材を曲げることなく設置することを可能にする有機発光装置を提供する。
【解決手段】基板1と、基板1上に設けられる表示部と、基板1上であって該表示部の外側に設けられる支持部材と、該表示部及び該支持部材の上方に位置して設けられる円偏光部材と、から構成され、該表示部が、基板1上に形成される第一電極層2と、第一電極層2上に形成される有機化合物層3と、有機化合物層3上に形成される第二電極層4と、からなる有機発光素子部と、該有機発光素子部の上面と側面とを覆うように形成される樹脂層5と、樹脂層5の上面と側面とを覆うように形成される無機化合物層6と、を備えることを特徴とする、有機発光装置11。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機発光素子の発光を光源、表示等に利用する有機発光装置に関する。
フラットディスプレイパネルの一つに有機発光素子が搭載された有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイがあり、研究開発が盛んに行われている。ここで有機ELディスプレイに搭載される有機発光素子は、自己発光性であるため視認性に優れているため、ディスプレイ等の発光素子として適している。
ただしこの有機発光素子は、水分や酸素等のガスに弱いという性質を有しているため、水分や酸素等から有機発光素子を保護する必要がある。水分や酸素等から有機発光素子を保護する方法として、特許文献1には、有機発光素子の上面及び側面を、樹脂からなる樹脂層と、無機化合物からなる無機化合物層とを有する封止膜(バリア膜)で覆う方法が開示されている。この封止膜を設けることにより、有機発光素子に水分や酸素等が浸入するのを防止することができる。
特開2005−34831号公報
ところで特許文献1の方法で有機発光素子を封止して表示部を形成するときは、樹脂層の中央部から端部にかけて無機化合物層で途切れなく覆う必要がある。このため樹脂層の端部の断面形状をなだらかな傾斜状とする必要がある。しかし、樹脂層の端部の断面形状をなだらかな傾斜状とすると、樹脂層を覆う無機化合物層は樹脂層の表面形状に沿って形成されるため、形成される表示部は、その全体の断面形状がその端部において特定の曲率をもって落ち込む構造となる。そうすると、この構造を有する表示部に、外光反射防止あるいは無機化合物層保護のために円偏光部材を配置するときに、表示部の断面形状に従って円偏光部材の端部を曲げる必要がある。従って、特許文献1の方法でディスプレイを形成すると、特に、表示部の周縁部において円偏光部材が曲がっているため外観上において問題が生じていた。
本発明の目的は、円偏光部材を曲げることなく設置することを可能にする有機発光装置を提供することにある。
本発明の有機発光装置は、基板と、該基板上に設けられる表示部と、該基板上であって該表示部の外側に設けられる支持部材と、該表示部及び該支持部材の上方に位置して設けられる円偏光部材と、から構成され、該表示部が、該基板上に形成される第一電極層と、該第一電極層上に形成される有機化合物層と、該有機化合物層上に形成される第二電極層と、からなる有機発光素子部と、該有機発光素子部の上面と側面とを覆うように形成される樹脂層と、該樹脂層の上面と側面とを覆うように形成される無機化合物層と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、円偏光部材を曲げることなく設置することを可能にする有機発光装置を提供することができる。即ち、外光反射防止あるいは無機化合物層保護のために使用する円偏光部材の端面が特定の曲率をもって落ち込むことなく、基板の表面に対して略水平を維持した状態で円偏光部材を配置することができる。これにより、円偏光部材を曲げることなく外光反射を防止できると共に、無機化合物膜の表面に裂傷が生じるのを防ぐことができる。
本発明の有機発光装置は、基板と、該基板上に設けられる有機発光表示部と、該基板上であって該有機発光表示部の外側に設けられる支持部材と、該有機発光素子部及び該支持部材の上方に位置し該基板と水平になるように設けられる円偏光部材と、を具備する。本発明の有機発光装置において、有機発光表示部は、基板上に形成される第一電極層と、この第一電極層上に形成される有機化合物部層と、この有機化合物層上に形成される第二電極層と、からなるものである。以下、図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。
<第一の実施形態>
図1は、本発明の有機発光装置における第一の実施形態を示す断面図である。また、図2は、第一の実施形態の変形例を示す断面図である。図1の有機発光装置11は、基板1上に、第一電極層2と、有機化合物層3と、第二電極層4と、がこの順に形成されている有機発光素子部が設けられている。この有機発光素子部は、第一電極層2と第2電極層4との間に電圧を印加することで、一方の電極から注入されるホールと、もう一方の電極から注入される電子とが、有機化合物層3内の発光層において再結合することで光を発する。
この有機発光素子部の上面及び側面は、樹脂層5で覆われている。またこの樹脂層5はその上面及び側面を無機化合物層6で覆われている。ここで樹脂層5及び無機化合物層6は、いずれも有機発光素子部に水分や酸素が入り込まないように設けられている封止部材である。尚、本発明の有機発光装置は、有機発光素子部と、樹脂層5と、無機化合物層6とで表示部を形成するものである。
この表示部の外側には、基板1上に設けられている支持部本体7と、この支持部本体7の上面及び側面を覆っている無機化合物層6とからなる支持部材が設けられている。この支持部材を設けることによって、円偏光部材9を配置するときに、円偏光部材9の端部が表示部の端部の曲率に沿って変形することがなくなる。このため円偏光部材9を基板1の表面に対して略水平を維持したまま表示部上に設けることができる。また、支持部本体7の上面及び側面を無機化合物層6で覆うことにより、無機化合物層6の膜厚を維持し易くなると共に、表示部と支持部材との高さ合わせが容易となるので有機発光装置を製造する上で好ましい。ただし支持部本体7の上面と、表示部側側面とを無機化合物層6で覆ってもよいし、支持部本体7の表示部側側面のみを無機化合物層6で覆ってもよい。
円偏光部材9は、外光反射防止及び無機化合物層6の保護のために設けられる部材である。
次に、本実施形態の有機発光装置を構成する構成部材について説明する。
基板1として、ガラス基板、Si基板等を使用することができる。
第一電極層2及び第二電極層4の構成材料として、公知の電極材料を使用することができる。具体的には、Al、Ag等の金属導電膜、ITO、IZO等の透明導電膜等を使用することができる。尚、第一電極層2及び第二電極層4は、単一の層で構成されてもよいし、複数の層で構成されてもよい。
有機化合物層3の構成材料として、公知の電荷輸送材料(ホール注入・輸送材料、電子注入・輸送材料)及び発光材料を使用することができる。
ホール注入・輸送材料として、トリアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、オキサゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、オキサゾール誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、フタロシアニン誘導体、ポリフィリン誘導体及びポリ(ビニルカルバゾール)、ポリ(シリレン)、ポリ(チオフェン)、その他の導電性高分子を使用することができる。
電子注入・輸送材料として、オキサジアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ピラジン誘導体、トリアゾール誘導体、トリアジン誘導体、ペリレン誘導体、キノリン誘導体、キノキサリン誘導体、フルオレノン誘導体、アントロン誘導体、フェナントロリン誘導体、有機金属錯体を使用することができる。
発光材料として、蛍光材料や燐光材料を使用することができる。例えば、ポリフルオレン誘導体、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリフェニレン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、ポリビニルカルバゾール、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン等のポリシラン誘導体を使用することができる。
尚、有機化合物層3は、発光層のみの単一の層で構成されてもよいし、発光層を含めた複数の層で構成されていてもよい。
樹脂層5の構成部材は、好ましくは、粘度が200mPa・s〜10000mPa・s、より好ましくは、200mPa・s〜2000mPa・sに調整されている粘着性の部材を使用する。
支持部本体7の構成部材は、好ましくは、粘度が10000mPa・s〜600000mPa・sに調整されている粘着性の部材を使用する。この範囲に粘度が調整されていれば、支持部本体7を形成したときにその支持部本体7の形状を維持しやすくなる。
また、表示部と支持部材との間に形成される凹部を粘着部材10で埋めてもよい。このとき、その粘着部材10として、好ましくは、粘度が200mPa・s〜10000mPa・s、より好ましくは、粘度が200mPa・s〜2000mPa・sに調整されている粘着性の部材を使用する。
樹脂層5及び支持部本体7の構成材料、並びに粘着部材10となり得る材料として、親油性を有する高分子材料(有機樹脂材料)が挙げられる。例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン、ポリエーテル、ポリエステル等が挙げられる。より具体的には、アクリルポリオールやポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリウレタンポリオール、トリレンジイソシアネートやキシレンジイソシアネート等のイソシアネート化合物を混合して重合させた誘導体、ビスフェノール型エポキシオリゴマーとアミン化合物あるいは酸無水物を混合して重合した誘導体が挙げられる。
尚、密着性を向上させるために、シランカップリング剤、アルコキシシラン等を混入させてもよいし、防湿性を向上させるために無機微粒子等も混入させてもよい。
上述した材料で樹脂層5及び支持部本体7を形成するとき、又は上述した材料を粘着部材10として使用する場合は、好ましくは、オリゴマー(エポキシオリゴマー、アクリルオリゴマー等)又はポリマー(ポリウレタン等)の状態で使用する。また、上述した材料をする際は、当該材料とこの材料を溶解する溶媒とを適宜混合することで粘度を調整する。
無機化合物層6の構成材料は、特に限定されるものではなく、例えば、珪素窒化物、珪素酸化物、セラミックス等が挙げられる。
粘着層8の構成材料として、好ましくは、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等である。
円偏光部材9は、位相差板と偏光板とを合わせることで構成される部材である。円偏光部材8を構成する位相差板及び偏光板として、公知の材料を使用することができる。
次に、本実施形態の有機発光装置の製造方法を具体的に説明する。
まず有機発光素子部を基板上に形成するが、その形成方法は、公知の製造方法を利用することができる。
次に、形成した有機発光素子部の上面及び側面を覆うように樹脂層5を形成する。その形成方法は、塗布法、ディスペンサー法、スクリーン印刷法等の公知の方法で行うことができる。
次に、表示部に相当する部分の外側に、当該部分の外周に沿って樹脂からなる支持部本体7を形成する。その形成方法は、塗布法、ディスペンサー法、スクリーン印刷法等の公知の方法で行うことができる。この支持部本体7を形成した後、熱等により樹脂層5及び支持部本体7を形成する樹脂を硬化する。
樹脂層5及び支持部本体7を形成する際にその膜厚は、好ましくは、3μm〜30μmであり、より好ましくは、5μm〜20μmである。この膜厚範囲で樹脂層5及び支持部本体7を形成すると、塗布時の表面平滑性がよくなる。また仮に、基板1又は有機発光素子部上に異物があったとしても、この膜厚範囲であればその異物を十分に覆うことが可能である。尚、円偏光部材9を基板1に対して略水平に設けるために、樹脂層5及び支持部本体7の膜厚をほぼ同じにするのが望ましい。
次に、樹脂層5及び支持部本体7の上面及び側面に無機化合物層6を形成する。この無機化合物層6の形成により、本実施形態の有機発光装置の表示部と支持部材とが同時に形成される。ここで無機化合物層6は、高密度プラズマ成膜法(例えば、イオンプレーティング、ECRプラズマスパッタ、ECRプラズマCVD、表面波プラズマCVD、ICP−CVD等)により形成される。
無機化合物層6の膜厚は、好ましくは、100nm〜3μmである。100nmより薄いと、樹脂層5の表面上に異物が混入したときに、その異物が存在する箇所にピンホール等の欠陥が生じるので、樹脂層5及び支持部本体7を覆いきることができない。一方3μmを超えると、生産性が悪く、コスト高になる。
次に、表示部及び支持部材の上方に、粘着層8を介して、円偏光部材9を配置する。このとき粘着層8の一部は、表示部と支持部材との間に形成される凹部の一部分を埋めることになる。粘着層8を設けるときは、塗布法等の公知の方法を用いることができる。
粘着層8の膜厚は、好ましくは、25μm〜50μmである。この膜厚の範囲であれば、粘着層8の一部分は、表示部と支持部材との間に形成される凹部に沈み込み、その凹部の一部を埋める方向に働く。
また円偏光部材9の膜厚は、一般的には、位相差板と偏光板とを合わせて200μm程度である。
図1に示すように、表示部と支持部材との間に形成される凹部は、必ずしもその全部を粘着層8等の粘着性の部材で埋める必要はないが、図2の有機発光装置12のように、この凹部の全てが粘着性の部材で埋まるように、他の粘着部材10で埋めてもよい。尚、また粘着部材10で表示部と支持部材との間に形成される凹部を埋めるときにも、塗布法等の公知の方法を用いることができる。
<第二の実施形態>
図3は、本発明の有機発光装置における第二の実施形態を示す断面図である。また、図4は、第二の実施形態の変形例を示す断面図である。図3の有機発光装置21は、表示部の構成については第一の実施形態と同様である。一方、支持部材については、その位置が表示部の外側にある点で第一の実施形態と共通するが、その構成が第一の実施形態と異なる。具体的には、基板上に形成されている無機化合物層上に、支持部本体が設けられる。即ち、図3の有機発光装置において、基板1上に形成されている無機化合物層6上に、支持部本体7が設けられている。
このように第二の実施形態は、支持部材の構成という点で第一の実施形態と異なっているが、形成される表示部と支持部材との各々の高さがほぼ同じである。このため、第一の実施形態と同様に、円偏光部材9を配置するときに、円偏光部材9の端部が表示部の端部の曲率に沿って変形することがなくなる。このため円偏光部材9を基板1の表面に対して略水平に維持したまま表示部上に設けることができる。
図3に示すように、表示部と支持部材との間に形成される凹部は、必ずしもその全部を粘着層8等の粘着性の部材で埋める必要はないが、図4の有機発光装置22のように、この凹部の全てが粘着性の部材で埋まるように、他の粘着部材10で埋めてもよい。
本実施形態の有機発光装置は、まず表示部を形成した後、この表示部の外側に支持部本体7を設けてから、円偏光部材9を設けることで製造することができる。尚、各部材の具体的な形成方法は第一の実施形態と同じである。
<実施例1>
図1に示される有機発光装置11を、以下の方法により作製した。
基板1上に、第一電極層2と、有機化合物層3と、第二電極層4と、からなる有機発光素子を作製した。具体的には、まず基板1上にスパッタ法により、Al膜とITO膜とをこの順に積層した積層膜を成膜し第一電極層2を形成した。このとき第一電極層2の膜厚は、Al膜が200nmでありITO膜が20nmであった。次に、第一電極層2上に真空蒸着法により、ホール輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層をこの順で成膜し有機化合物層3を形成した。このとき有機化合物層3の総膜厚は150nmであった。尚、各層(ホール輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層)の構成材料及び膜厚は下記表1に示す通りであった。
Figure 2009252364
次に、有機化合物層3上にスパッタ法によりITOを成膜し第二電極層4を形成した。このとき第二電極層4の膜厚は30nmであった。
次に、第二電極層4の上面及び側面を覆うように、樹脂粘度を調整し、粘度1800mPa・sの熱硬化型エポキシ樹脂(主剤に硬化剤である酸無水物を混合した液状樹脂)をディスペンサーで塗布して樹脂層5を形成した。このとき第二電極層4の上面を覆っている樹脂層5の膜厚は20μmであった。
次に、基板1上であって表示エリアの端部から数μm離れた外周部分に、支持部本体7を形成した。具体的には、樹脂粘度を600000mPa・sに調整した熱硬化型エポキシ樹脂(主剤に、硬化剤である酸無水物と、無機フィラーとを混合した液状樹脂)をディスペンサーで塗布して支持部本体7を形成した。このとき支持部本体7の膜厚は20μmであった。
次に、真空環境下にて110℃に加熱してエポキシ樹脂を熱硬化した。
次に、先程形成した樹脂層5及び支持部本体7の表面に沿って、CVDにより窒化珪素を真空成膜して無機化合物層6を形成した。このとき無機化合物層6の膜厚は1μmであった。
次に、円偏光部材9である円偏光板と、膜厚25μmのアクリル樹脂とを一体化させた部材をローラーで接着することで、無機化合物層6上に円偏光部材9を配置した。次に、オートクレーブ内で、圧力0.5MPaの条件下で60℃に加熱した状態で30分間保持することで、円偏光部材9を無機化合物層6上に密着させた。以上により有機発光装置を得た。尚、このとき使用したアクリル樹脂は粘着層8として機能する。
ここで光学顕微鏡により断面を観察したところ、この粘着層8の一部が表示部と支持部材との隙間に沈み込むことで、この隙間の一部分が埋まっていることが確認された。また、円偏光部材9が、その端部が特定の曲率をもって落ち込むことなく、基板表面に対して略水平を維持した状態で配置していることが確認された。
<実施例2>
図3で示される有機発光装置21を、以下に示す方法で作製した。
まず実施例1と同様の方法で基板1上に、第一電極層2と、有機化合物層3と、第二電極層4と、からなる有機発光素子部を形成した。
次に、第二電極層4の上面及び側面を覆うように、樹脂粘度を調整し、粘度1800mPa・sの熱硬化型エポキシ樹脂(主剤に硬化剤である酸無水物を混合した液状樹脂)をディスペンサーで塗布して樹脂層5を形成した。このとき第二電極層4の上面を覆っている樹脂層5の膜厚は20μmであった。
次に、真空環境下にて110℃に加熱してエポキシ樹脂を熱硬化した。
次に、先程形成した樹脂層5の表面に沿って、窒化珪素をCVDにより真空成膜することで無機化合物層6を形成した。このとき無機化合物層6の膜厚は1μmであった。
次に、無機化合物層6上であって表示エリアの端部から数μm離れた外周部分に、支持部本体7を形成した。具体的には、樹脂粘度600000mPa・sに調整した熱硬化型エポキシ樹脂(主剤に、硬化剤である酸無水物と、無機フィラーとを混合した液状樹脂)をディスペンサーで塗布して支持部本体7を形成した。このとき支持部本体7の膜厚は20μmであった。
次に、真空環境下にて110℃に加熱してエポキシ樹脂を熱硬化した。
次に、円偏光部材9である円偏光板と、膜厚25μmのアクリル樹脂とを一体化させた部材をローラーで接着することで、無機化合物層6及び支持部本体7上に円偏光部材9を配置した。次に、オートクレーブ内で、圧力0.5MPaの条件下で60℃に加熱した状態で30分間保持することで、円偏光部材9を無機化合物層6及び支持部本体7上に密着させた。以上により有機発光装置を得た。尚、このとき使用したアクリル樹脂は粘着層8として機能する。
ここで光学顕微鏡により断面を観察したところ、この粘着層8の一部が表示部と支持部材との隙間に沈み込むことで、この隙間の一部分が埋まっていることが確認された。また、円偏光部材9が、その端部が特定の曲率をもって落ち込むことなく、基板表面に対して略水平を維持した状態で配置していることが確認された。
<比較例1>
図5に示される有機発光装置30を、以下に示す方法で作製した。
具体的には、まず実施例2と同様の方法で有機発光素子部と、樹脂層5と、無機化合物層6とを形成した。次に、円偏光部材9である円偏光板と、膜厚25μmのアクリル樹脂とを一体化させた部材をローラーで接着し、無機化合物層6上に円偏光部材9を配置した。次に、オートクレーブ内で、圧力0.5MPaの条件下で60℃に加熱した状態で30分間保持することで、円偏光部材9を無機化合物層6上に密着させた。以上により有機発光装置を得た。
ここで、光学顕微鏡により断面を観察したところ、配置されている円偏光部材9の端部が、無機化合物層6の端部に沿って変形していることが確認された。
本発明の有機発光装置における第一の実施形態を示す断面図である。 第一の実施形態の変形例を示す断面図である。 本発明の有機発光装置における第二の実施形態を示す断面図である。 第二の実施形態の変形例を示す断面図である。 比較例1で作製した有機発光装置を示す断面図である。
符号の説明
1 基板
2 第一電極層
3 有機化合物層
4 第二電極層
5 樹脂層
6 無機化合物層
7 支持部本体
8 粘着層
9 円偏光部材
10 粘着部材
11,12,21,22,30 有機発光装置

Claims (3)

  1. 基板と、
    該基板上に設けられる表示部と、
    該基板上であって該表示部の外側に設けられる支持部材と、
    該表示部及び該支持部材の上方に位置して設けられる円偏光部材と、から構成され、
    該表示部が、該基板上に形成される第一電極層と、該第一電極層上に形成される有機化合物層と、該有機化合物層上に形成される第二電極層と、からなる有機発光素子部と、
    該有機発光素子部の上面と側面とを覆うように形成される樹脂層と、
    該樹脂層の上面と側面とを覆うように形成される無機化合物層と、
    を備えることを特徴とする、有機発光装置。
  2. 前記支持部材が、支持部本体と、該支持部本体の上面と側面とを覆うように形成される無機化合物層と、からなることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光装置。
  3. 前記支持部材が、前記基板上に設けられる無機化合物層と、該無機化合物層上に形成される支持部本体と、からなることを特徴とする、請求項1に記載の有機発光装置。
JP2008095105A 2008-04-01 2008-04-01 有機発光装置 Withdrawn JP2009252364A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008095105A JP2009252364A (ja) 2008-04-01 2008-04-01 有機発光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008095105A JP2009252364A (ja) 2008-04-01 2008-04-01 有機発光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009252364A true JP2009252364A (ja) 2009-10-29

Family

ID=41312908

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008095105A Withdrawn JP2009252364A (ja) 2008-04-01 2008-04-01 有機発光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009252364A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011138779A (ja) * 2009-12-31 2011-07-14 Samsung Mobile Display Co Ltd バリア・フィルム複合体、これを含む表示装置及び表示装置の製造方法
WO2012176472A1 (ja) * 2011-06-23 2012-12-27 三井化学株式会社 光半導体用の面封止剤、それを用いた有機elデバイスの製造方法、有機elデバイスおよび有機elディスプレイパネル
US8624487B2 (en) 2009-12-31 2014-01-07 Samsung Display Co., Ltd. Barrier film composite, display apparatus including the barrier film composite, method of manufacturing barrier film composite, and method of manufacturing display apparatus including the barrier film composite
US8987758B2 (en) 2009-12-31 2015-03-24 Samsung Display Co., Ltd. Barrier film composite and display apparatus including the barrier film composite
JP2016103443A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 パイオニア株式会社 発光装置
JP2020053411A (ja) * 2019-12-26 2020-04-02 パイオニア株式会社 発光装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8963423B2 (en) 2009-12-31 2015-02-24 Samsung Display Co., Ltd. Barrier film composite, display apparatus including the barrier film composite, method of manufacturing barrier film composite, and method of manufacturing display apparatus including the barrier film composite
US9412970B2 (en) 2009-12-31 2016-08-09 Samsung Display Co., Ltd. Barrier film composite, display apparatus including the barrier film composite, and method of manufacturing display apparatus including the barrier film composite
US8987758B2 (en) 2009-12-31 2015-03-24 Samsung Display Co., Ltd. Barrier film composite and display apparatus including the barrier film composite
JP2011138779A (ja) * 2009-12-31 2011-07-14 Samsung Mobile Display Co Ltd バリア・フィルム複合体、これを含む表示装置及び表示装置の製造方法
US8624487B2 (en) 2009-12-31 2014-01-07 Samsung Display Co., Ltd. Barrier film composite, display apparatus including the barrier film composite, method of manufacturing barrier film composite, and method of manufacturing display apparatus including the barrier film composite
JP2013166949A (ja) * 2011-06-23 2013-08-29 Mitsui Chemicals Inc 光半導体用の面封止剤、それを用いた有機elデバイスの製造方法、有機elデバイスおよび有機elディスプレイパネル
CN103636286A (zh) * 2011-06-23 2014-03-12 三井化学株式会社 光半导体用的表面密封剂、使用其的有机el器件的制造方法、有机el器件以及有机el显示面板
JP5237507B1 (ja) * 2011-06-23 2013-07-17 三井化学株式会社 光半導体用の面封止剤、それを用いた有機elデバイスの製造方法、有機elデバイスおよび有機elディスプレイパネル
US9013049B2 (en) 2011-06-23 2015-04-21 Mitsui Chemicals, Inc. Surface sealant for optical semiconductor, method for manufacturing organic EL device, organic EL device and organic EL display panel using the same
WO2012176472A1 (ja) * 2011-06-23 2012-12-27 三井化学株式会社 光半導体用の面封止剤、それを用いた有機elデバイスの製造方法、有機elデバイスおよび有機elディスプレイパネル
TWI621650B (zh) * 2011-06-23 2018-04-21 三井化學股份有限公司 光學半導體用之表面密封劑、使用其的有機el裝置的製造方法、有機el裝置、有機el顯示器面板、以及薄板狀表面密封成形物
JP2016103443A (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 パイオニア株式会社 発光装置
JP2020053411A (ja) * 2019-12-26 2020-04-02 パイオニア株式会社 発光装置
JP2021144959A (ja) * 2019-12-26 2021-09-24 パイオニア株式会社 発光装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW529319B (en) Improved barrier region for optoelectronic devices
WO2019157814A1 (zh) Oled封装方法与oled封装结构
JP2000323273A (ja) エレクトロルミネッセンス素子
US9172057B2 (en) Encapsulation structure for an opto-electronic component
US20170207415A1 (en) Gas barrier film and organic electroluminescent element
TWI637542B (zh) 有機el積層體
JP2003187963A (ja) エレクトロルミネッセント素子
KR101729880B1 (ko) 기능성 필름
JP2009252364A (ja) 有機発光装置
US9412971B2 (en) Encapsulation structure for an optoelectronic component and method for encapsulating an optoelectronic component
TW201507132A (zh) 平板顯示器及其可撓性基板和製作方法
WO2005122644A1 (ja) 有機半導体素子
JPWO2011114882A1 (ja) 有機エレクトロルミネッセンスパネル及び有機エレクトロルミネッセンスパネルの製造方法
TWI423723B (zh) 自發光面板之製造方法
JP6648752B2 (ja) 封止構造体
TW200531588A (en) Composite articles having diffusion barriers and devices incorporating the same
US20160072096A1 (en) Sealing film, method for producing same and functional element sealed by sealing film
TWI335041B (en) Display devices and methods for fabricating the same
JP6383682B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置
WO2017033823A1 (ja) 電子装置
US20190198807A1 (en) Barrier film and barrier structure including the same
JP6026331B2 (ja) 有機el積層体
JP5163619B2 (ja) 封止構造
WO2016084791A1 (ja) 封止フィルム、機能素子及び封止フィルムの製造方法
KR101761410B1 (ko) 유기전계발광표시장치 및 그 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110607