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JP2009245293A - 仮想テープ装置、仮想テープライブラリシステム、電力供給制御方法 - Google Patents

仮想テープ装置、仮想テープライブラリシステム、電力供給制御方法 Download PDF

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JP2009245293A JP2008092779A JP2008092779A JP2009245293A JP 2009245293 A JP2009245293 A JP 2009245293A JP 2008092779 A JP2008092779 A JP 2008092779A JP 2008092779 A JP2008092779 A JP 2008092779A JP 2009245293 A JP2009245293 A JP 2009245293A
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Abstract

【課題】 テープ装置への電力供給状態を切替えることができ、もって電力の消費を抑えることができる仮想テープ装置を提供する。
【解決手段】 仮想テープ装置であって、テープボリュームキャッシュ16に格納されているデータの更新状況に基づき、物理テープを格納し物理テープにデータを記憶するテープ装置200に電力供給が必要か不要かを判定するアクセス指示部12と、アクセス指示部12による判定結果に基づき、テープ装置200への電力供給の状態を切替える電力供給制御部13と、を備えた。
【選択図】図1

Description

物理テープの運用を磁気ディスク装置上で仮想的に行う仮想テープ装置、仮想テープライブラリシステム、電力供給制御方法に関する。
仮想テープ装置は、テープイメージデータを論理ボリューム(LV:Logical Volume)として磁気ディスク装置等のランダムアクセス可能な媒体上に配置することで、テープ運用を磁気ディスク装置上で仮想的に行う装置である。仮想テープ装置は、従来のテープマウント、ロード/アンロードなどの機械的な動作を無くし、高速処理を実現することができる。
図8に、仮想テープ装置を含んだ仮想テープライブラリシステム全体の構成を示す。仮想テープライブラリシステムは大きく分けて仮想テープ装置、テープ装置(テープライブラリ)、メインフレームであるホストによって構成されている。また図8に示す仮想テープライブラリシステムは、ホストからの制御パスを2系統備え(図8の仮想テープ装置における「Left Group」や「Right Group」、およびテープ装置の2系統化)、さらに仮想テープ装置を構成する所定のサーバや所定の集線機器をも2系統化することで、障害発生時でも運用が停止しない構成となっている。
ここで、仮想テープ装置の構成について説明する。仮想テープ装置は複数のサーバによって構成されており、各サーバは、以下に記す各機能それぞれを実現する。
ホスト通信制御部は、ホストと接続され、ホストとテープボリュームキャッシュ上の論理ボリュームと間のデータ送受信を制御する。
アクセス指示部は、テープ読書き実行部およびロボット制御部に対し物理テープへのアクセス指示を行うことで、物理テープへのストアおよび物理テープからのリストア等を受け持つ。またアクセス指示部は、ホストからのマウント要求を受け、テープボリュームキャッシュの論理ボリュームをマウントする。
テープ読書き実行部(データ通信制御部)は、アクセス指示部による指示に基づき、テープボリュームキャッシュ内の論理ボリュームをテープ装置のドライブを制御することで物理テープへストアする。またテープ読書き実行部は、テープライブラリに格納された物理テープのデータを読出しテープボリュームキャッシュ上にリストアする。
ロボット制御部は、アクセス指示部からの指示に基づき、テープ装置のロボット(Library Controller)を制御する。
テープボリュームキャッシュは、RAIDで構成された磁気ディスク装置であって、論理ボリュームのデータが格納される。
電力供給制御部は、仮想テープ装置内の上述の機能を実現する各サーバの電源の投入/切断を制御する。
テープ装置(テープライブラリ)は、物理テープを格納し、自己の内部に備えられたロボットやドライブ(DM−0からDM−3)を用いることで外部(テープボリュームキャッシュ)からのデータを取得し、物理テープへストアする。また、テープ装置は、物理テープのデータを外部(テープボリュームキャッシュ)へリストアする。
尚、図8における「HUB」は、各サーバ間のデータ通信を担うLANケーブルの集線機器であり、「FC−SW」は、各サーバとテープライブラリとを接続したファイバーチャネルケーブル(FCケーブル)の集線機器である。また、ホストとホスト通信制御部とは、OCLINK(登録商標)によって接続され、高速通信が実現されている。
次に、仮想テープ装置の各機能間の制御およびデータの流れを図9を参照しつつ説明する。
アクセス指示部は、ホストからの要求データがテープボリュームキャッシュ上にあるかを判定する。データが無い場合、アクセス指示部はテープ読書き実行部およびロボット制御部に対し、物理テープからテープボリュームキャッシュへのデータ送信を行うよう指示する。物理テープからテープボリュームキャッシュにデータ送信が完了した後、ホスト通信制御部にホストとのデータ送受信を指示する。
また、アクセス指示部はテープボリュームキャッシュ上の更新データの物理テープへの書き込みを、テープ読書き実行部およびロボット制御部に対し依頼し、テープ読書き実行部およびロボット制御部は、物理テープの書き込みを実行する。
仮想テープライブラリシステムでは、ホストとのデータ送受信処理は仮想テープ装置内のテープボリュームキャッシュ上で行う。通常、ホストによって更新されたテープボリュームキャッシュ上の論理ボリュームは、更新完了直後に物理テープへ書き込まれるが、ユーザの設定により書き込みタイミングを変更することができる。
また、従来技術として、仮想テープボリュームを属性に応じてグループ化して取り扱い、ホストコンピュータのアクセス効率を向上させる記憶装置が開示されている。また、リモートコピー機能がデータコピー状況にあわせて、リモートコピーペアの副ボリュームを構成するHDDの電源制御を行う情報処理システムが開示されている。さらに、ハードディスクドライブを搭載した情報処理装置においての使い勝手を損なうことなく、HDDの省電力と寿命を飛躍的に向上させる情報処理装置が開示されている。
特開2000−020247号公報 特開2007−102579号公報 特開2006−113902号公報
上述の書き込みタイミングの設定がなされた場合、バックエンドユニット(テープ装置や、ロボット制御部、テープ読書き実行部等テープライブラリが稼動して初めて必要とされる機能のみで構成されたユニット)を使用せずにホストとのデータ送受信処理を行う期間が発生する。しかしながら、従来の仮想テープライブラリシステムは、上述の設定により長時間バックエンドユニットを使用しない状態でも常に全ユニットの電源は投入されたままとなっており、不必要に電力を消費している。
上述した問題点を解決するため、少なくともテープ装置(テープライブラリ)を含んだバックエンドユニットの電力供給を制御する仮想テープ装置、仮想テープライブラリシステム、電源供給制御方法を提供することを目的とする。
仮想テープ装置は、自己のキャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、物理テープを格納し該物理テープにデータを記憶するテープ装置に電力供給が必要か不要かを判定する電力供給判定部と、前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記テープ装置への電力供給の状態を切替える電力切替え部と、を備える。
また、仮想テープライブラリシステムは、物理テープを格納し、該物理テープにデータを記憶するテープ装置と、自己のキャッシュに前記物理テープに格納すべきデータを保持する仮想テープ装置と、を備える仮想テープライブラリシステムであって、前記仮想テープ装置は、前記キャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、前記テープ装置に電力供給が必要か不要かを判定する電力供給判定部と、前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記テープ装置への電力供給の状態を切替える電力切替え部と、を備える。
さらに、電力供給制御方法は、仮想テープ装置のキャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、物理テープを格納し該物理テープにデータを記憶するテープ装置に電力供給が必要か不要かを判定する電力供給判定ステップと、前記電力供給判定ステップによる判定結果に基づき、前記テープ装置への電力供給の状態を切替える電力切替えステップと、を実行する。
テープ装置への電力供給の状態を切替えることができ、もって電力の消費を抑えることができる。
本実施の形態における仮想テープ装置を有する仮想テープライブラリシステムを図1に示す。尚、本実施の形態における仮想テープライブラリシステムは、説明を簡略にするため冗長構成を採用しないが、上述の複数系統化した構成であってもよい。また図1において、太線矢印はデータの流れを示し、細線矢印は制御の流れを示している。
仮想テープライブラリシステム400は、仮想テープ装置1、ホスト100、テープ装置200を備える。さらに、仮想テープ装置1は、ホスト通信制御部11、アクセス指示部12、電力供給制御部13、ロボット制御部14、テープ読書き実行部15、テープボリュームキャッシュ16を備える。また、仮想テープ装置1の上述の各構成は、それぞれ別筐体のサーバであるものとする。
本実施の形態におけるアクセス指示部12(電力供給判定部)は、上述の従来のアクセス指示部に対し、更に、仮想テープ装置1のキャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、テープ装置200に電力供給が必要か不要かを判定する。尚、アクセス指示部12には、後述する経過時間、更新データ容量を監視する機能も備えられている。
また、本実施の形態における電力供給制御部13(電力切替え部)は、上述の従来の電力供給制御部に対し、アクセス指示部12による判定結果に基づき、テープ装置200への電力供給の状態(オン、オフ)を切替える。
尚、本実施の形態における電力供給制御部13とテープ装置200とは、いずれにも共通に備えられたインターフェイス(例えばシリアルケーブル端子)を介して接続されており、電力供給の切り替え信号は本接続によって通信されるものとするが、態様を限定するものではない。
また、本実施の形態では、テープ装置200、ロボット制御部14、テープ読書き実行部15(データ通信制御部)をバックエンドユニット300とする。
上述以外の各機能ブロックは、従来技術と同様であるため、ここでの説明は省略する(図8および図9参照)。
次に、アクセス指示部12および電力供給制御部13の処理の概要を説明する。アクセス指示部12によってバックエンドユニット300の処理を必要としないと認識判定されている間は、電力供給制御部13はバックエンドユニット300の電源を切断してテープボリュームキャッシュ16上のみで運用がなされる。また、アクセス指示部12によって、物理テープへのアクセスが必要であると認識判定された場合は、電力供給制御部13はバックエンドユニット300の電源を投入する。
尚、アクセス指示部12は、テープボリュームキャッシュ16に格納された論理ボリュームの更新が一定期間無いと判断した場合、バックエンドユニット300の処理を必要としないと判定してもよい。かかる場合も電力供給制御部13はバックエンドユニット300の電源を切断する。尚、アクセス指示部12は、論理ボリュームごとに、データ更新処理時に更新時刻を保持して、その時刻と現在時刻とを比較して経過時間を判断する。
次に、アクセス指示部12による電力供給の必要/不要の判定について説明する。アクセス指示部12は、テープボリュームキャッシュ16の更新経過時間(データが更新された論理ボリュームがテープボリュームキャッシュ16に格納された時からの経過時間とするが、テープボリュームキャッシュ16上に論理ボリュームのデータが書き込まれたときからの経過時間でもよい。)、およびテープボリュームキャッシュ16に格納された更新データ(テープボリュームキャッシュ16内のデータであってテープ装置200内の物理テープに記憶されていないデータ)の容量に基づき、電力供給の必要/不要の判定を行っている。尚、これらの更新経過時間および更新データの容量(上限容量、下限容量)はユーザによって設定される。
アクセス指示部12は上述の設定値に基づき更新経過時間またはテープボリュームキャッシュ16上の更新データ容量を監視し、一定時間以上物理テープへのアクセスが発生しないと判断した場合はバックエンドユニット300の電源切断を電力供給制御部13に指示する。
ここで、テープボリュームキャッシュ16の更新経過時間に基づく電力供給制御について説明する。仮想テープライブラリシステム400は、テープボリュームキャッシュ16内の論理ボリュームの更新が行われてから指定時間(ユーザによって指定された更新経過時間)を経過した論理ボリュームを物理テープに書き込む。尚、仮想テープ装置1は、更新経過期間に基づく電力供給制御を有効にするか、または無効にするかの設定が可能であり、有効の設定がなされている場合は、更に「1分」から「1440分」のうちで任意の時間が指定可能となる。また、無効の設定がなされている場合、仮想テープ装置1は、テープボリュームキャッシュ16内の論理ボリュームが更新され次第、即時物理テープへの書き込みを行う。
更新経過時間に基づく電力供給制御を利用する場合における仮想テープ装置1の処理の概要を図2に示すとともに説明する。尚、以下の図2を参照した説明においては、テープボリュームキャッシュ16内にはLV−AからLV−Eまでの論理ボリュームが格納されているものとし、LV−Aが更新経過時間に達した場合について説明する。また、指定された更新経過時間は1440(24時間)とする。
LV−Aが更新されてから指定された更新経過時間のα時間前(更新経過時間−α時間=第1の期間)に、バックエンドユニット300の各ユニットの電源が投入される。尚、α時間はバックエンドユニット300の各ユニットが電源投入時から正常に稼動可能になるまでの所要時間を考慮した時間(初期化処理時間)である。
電源が投入されてからα時間経過後(すなわち、LV−Aが更新されてから指定された更新経過時間に達した後)、LV−Aの論理ボリュームが物理テープに書き込まれる。
また、更新経過時間に達した論理ボリュームのデータが物理テープに書き込まれ、その後、他の論理ボリュームの更新経過時間が1440−β(β時間は電源切断直後に電源投入が発生しないように一定時間以上電源切断状態を保障するための時間でβ時間≧α時間)以下であったら、バックエンドユニット300の電源が切断される。
すなわち、アクセス指示部12は電源切断後、図2におけるα時間からβ時間の間の期間(β−α)(第2の期間)のうちには電源投入を指示しない。
次に、テープボリュームキャッシュ16内に格納された更新データ容量に基づく電力供給制御について説明する。
テープボリュームキャッシュ16上の更新データが指定された上限容量を超えた場合、指定された下限容量に下がるまでテープボリュームキャッシュ16上の更新された論理ボリュームが物理テープへ書き込まれる。尚、上限容量および下限容量はテープボリュームキャッシュ16内に格納された全論理ボリュームの容量と更新された論理ボリュームの容量との割合(1〜100(%))として指定されるものとするが、テープボリュームキャッシュ16の記憶可能な許容容量の全体の容量と更新された論理ボリュームの容量との割合や、未更新の論理ボリュームの容量と更新された論理ボリュームの容量との割合であってもよい。
また、物理テープへの書き込みタイミングが更新データ容量の設定のみである場合、テープボリュームキャッシュ16の論理ボリュームの更新頻度が低いと長時間物理テープに書き込まれない状況が発生する。よって、仮想テープ装置1は、更新経過期間を有効にする設定がなされた場合に更新データ容量の設定が有効になるものとするが、更新経過期間の設定を設けず更新データ容量の設定のみ指定可能な態様であってもよい。また、仮想テープ装置1は、更新データ容量の設定を無効にすることもできる。
更新データ容量の設定を利用する場合における仮想テープ装置1の電力供給の制御処理の概要を図3に示すとともに説明する。尚、図3を参照した説明においては、上限容量が75(%)、下限容量が25(%)として設定されるものとするが、態様を限定するものではない。
ホスト100からの指示による論理ボリュームの作成(データの更新)によって、テープボリュームキャッシュ16内部の論理ボリュームが都度更新される(図3(a)参照)。テープボリュームキャッシュ16上の更新データ容量が75(%)に達したとアクセス指示部12によって判定された場合、電力供給制御部13はバックエンドユニット300の電源を投入する(図3(b)参照)。更新データが物理テープに書き込まれることにより、テープボリュームキャッシュ16上の更新データ容量が25(%)以下になったとアクセス指示部12によって判定された場合、電力供給制御部13はバックエンドユニット300の電源を切断する(図3(c)参照)。
次に、本実施の形態における仮想テープ装置1の処理を、図4から図7のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、更新経過時間の設定が有効か無効かの判定処理について、図4に基づき説明する。
ホスト100からテープボリュームキャッシュ16へのデータ更新処理が完了した場合(ステップS1)、アクセス指示部12は、更新経過時間の設定が有効か否かを判定する(ステップS2)。設定が無効である場合(ステップS2、NO)、アクセス指示部12は、即時物理テープへ書き込むためロボット制御部14およびテープ読書き実行部15に更新データを物理テープへ書き込むよう依頼し(ステップS3)、書き込み処理がなされる。尚、物理テープへの書き込みは長時間かかる場合もあるため、アクセス指示部12は書き込み依頼のみ行い、実際の物理テープへの書き込みはテープ装置200等のスケジューラ機能に基づき行われてもよい(ステップS17、ステップS22も同様)。
このように、更新経過時間の設定が無効である場合は更新された論理ボリュームは都度物理テープへ書き込まれる。
尚、更新経過時間の設定が有効な場合(ステップS3、YES)、図5以降のフローチャートにて示す処理に電力供給判定および制御を委ねるため、何もせずそのまま終了する。
次に、更新経過時間および更新データ容量による物理テープへの書き込み判定および電力供給制御処理について、図5、図6、および図7を参照しつつ説明する。
アクセス指示部12は1分間隔で経過時間および更新データ容量を監視する機能を起動する(ステップS11)。この監視機能はアクセス指示部12のプログラムの一部であってもよいしアクセス指示部12とは別のプロセスであってもよい。アクセス指示部12は、経過更新時間の設定が有効か否かを判定する(ステップS12)。経過更新時間の設定が無効である場合(ステップS12、NO)、処理は終了し、経過更新時間の設定が有効である場合(ステップS12、YES)、テープボリュームキャッシュ16上に物理テープに書き込まれていないデータがあるかを判定する(ステップS13)。
書き込まれていないデータがある場合(ステップS13、YES)、アクセス指示部12は、「更新経過時間−α時間」に達している論理ボリュームがあるかを判定する(ステップS14)。「更新経過時間−α時間」に達している論理ボリュームがある場合(ステップS14、YES)、アクセス指示部12は、例えば電力供給制御部13による電力供給状況を判定材料としてバックエンドユニット300の電源投入が完了しているか判定する(ステップS15)。
ここで電源が投入されていない場合(ステップS15、NO)、アクセス指示部12は、バックエンドユニット300の電源投入が指示されているかを判定する(ステップS15a)。指示がされていない場合(ステップS15a、No)、アクセス指示部12は電力供給制御部13に対しバックエンドユニット300の電源投入を指示し、電力供給制御部13がバックエンドユニット300に対する電源投入を行う(ステップS28)。尚、監視処理は1分間隔で起動されるので、ステップS28の処理終了後にステップS11以降の処理が繰り返し行われることで、ステップS16以降の処理が実施される。
バックエンドユニット300の電源が投入されている場合(ステップS15、YES)、アクセス指示部12は、更新経過時間に達している論理ボリュームがあるかを判定する(ステップS16)。更新経過時間に達している論理ボリュームがある場合(ステップS16、YES)、アクセス指示部12は、テープ読書き実行部15およびロボット制御部14に対し物理テープへの書き込みを依頼し(ステップS17)、更新された論理ボリュームは物理テープへ書き込まれる。
アクセス指示部12は、データが更新された状態の全ての論理ボリュームの更新経過時間をチェックしたかを判定し(ステップS18)、未チェックの論理ボリュームがある場合(ステップS18、NO)、処理はステップS16へ戻る。
全ての論理ボリュームの更新経過時間がチェックされ、ユーザによって指定された更新経過時間を超えた論理ボリュームが無い場合(ステップS18、YES)、アクセス指示部12は、次に更新データ容量の設定が有効か無効かを判定する(ステップS19)。更新データ容量の設定が有効である場合(ステップS19、YES)、アクセス指示部12は更新データの容量が上限容量に達しているかを判定する(ステップS20)。ここで、上限容量に達している場合(ステップS20、YES)、アクセス指示部12はバックエンドユニット300の電源投入が完了しているかを判定する(ステップS21)。
ここで、電源投入が完了でない場合(ステップS21、NO)、アクセス指示部12は、バックエンドユニット300の電源投入が指示されているかを判定する(ステップS15a)。指示がされていない場合(ステップS15a、No)、アクセス指示部12は電力供給制御部13に対しバックエンドユニット300の電源投入を指示し、電力供給制御部13がバックエンドユニット300に対する電源投入を行う(ステップS29)。尚、監視処理は1分間隔で起動されるので、ステップS29の処理終了後にステップS11以降の処理が繰り返し行われ、ステップS22以降の処理がなされる。
一方、バックエンドユニット300の電源が投入されている場合(ステップS21、YES)、アクセス指示部12は、テープ読書き実行部15およびロボット制御部14に対し物理テープへの書き込みを依頼し(ステップS22)、更新された論理ボリュームの物理テープへの書き込みが行われる。
更新データ容量が下限容量に達するまでステップS22の処理が実行される(ステップS23、NoからステップS22へのループ)。
下限容量まで更新された論理ボリュームが書き込まれた場合(ステップS23、YES)、アクセス指示部12は全ての論理ボリュームのデータ更新時間が「更新経過時間−β時間」より小さいかを判定する(ステップS24)。ここでデータ更新時間が「更新経過時間−β時間」以上である場合(ステップS24、NO)、処理は終了し、データ更新時間が「更新経過時間−β時間」より小さい場合(ステップS24、YES)、物理テープにアクセス中の処理はないかが判定される(ステップS25)。ここで、アクセス中である場合(ステップS25、NO)、処理は終了し、アクセス中でない場合(ステップS25、YES)、アクセス指示部12は、バックエンドユニット300の電源がオンの状態であるかを判定する(ステップS26)。
バックエンドユニット300の電源がオンの状態でない場合(ステップS26、NO)、処理は終了し、オンの状態である場合(ステップS26、YES)、アクセス指示部12は電力供給制御部13に対しバックエンドユニット300の電源切断を指示し、電力供給制御部13がバックエンドユニット300に対する電源切断を行う(ステップS27)。
尚、ステップS13、ステップS14、ステップS16の判定でNOである場合、処理はステップS19へ遷移し、ステップS19、ステップS20の判定でNOである場合、処理はステップS24へ遷移する。
本実施の形態では、テープ読書き実行部15、ロボット制御部14、テープ装置200をバックエンドユニット300とするが、バックエンドユニット300の態様を限定するものではない。例えばテープ読書き実行部、ロボット制御部のみの電力供給の制御が不可な仮想テープ装置である場合は、テープ装置のみをバックエンドユニットとして、テープ装置のみの電力供給を制御してもよい。
また、本実施の形態における仮想テープライブラリシステム400は、ホスト100を含んだ構成としたが、ホストを含まず仮想テープ装置、テープ装置のみを構成ユニットとしてもよい。
本実施の形態では、電源のオン、オフを電力供給の状態の一例として説明したが、電力供給制御部13は、テープ装置にサスペンド機能(低電力モード)が備えられている場合は、テープ装置のサスペンドに必要な電力供給の状態と、テープ装置の通常稼動が可能な(少なくとも物理テープとのデータ通信が可能な)電力供給の状態を切り替えるようにしてもよい。
本実施の形態では、テープボリュームキャッシュ16に格納されているデータの更新状況として、データが更新されてからの経過時間、および更新されたデータの容量を一例に説明したが、態様を限定するものではなく、例えばテープ装置200からのテープボリュームキャッシュ16へのリストアによるデータ更新を更新状況としてもよい。
本実施の形態における仮想テープ装置、仮想テープライブラリシステムによって、物理テープにアクセスしないと判断されている間はバックエンドユニットの電源が切断されるため、電力の消費を削減することができる。
(付記1)自己のキャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、物理テープを格納し該物理テープにデータを記憶するテープ装置に電力供給が必要か不要かを判定する電力供給判定部と、
前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記テープ装置への電力供給の状態を切替える電力切替え部と、
を備える仮想テープ装置。
(付記2) 付記1に記載の仮想テープ装置において、
前記電力供給判定部は、前記キャッシュ内のデータが更新されてから第1の期間が経過した場合に電力供給が必要と判定し、更に、第2の期間のうちに前記物理テープへのアクセスが発生しないと判断した場合、電力供給が不要と判定することを特徴とする仮想テープ装置。
(付記3) 付記1または付記2に記載の仮想テープ装置において、
前記電力供給判定部は、前記キャッシュ内のデータであって前記テープ装置内の物理テープに記憶されていない更新データの容量が所定の上限容量に達した場合、電力供給が必要と判定し、前記テープ装置の物理テープに前記更新データが記憶されることで前記キャッシュ内の更新データの容量が所定の下限容量になった場合、電力供給が不要と判定することを特徴とする仮想テープ装置。
(付記4) 付記1乃至付記3のいずれかに記載の仮想テープ装置において、
更に、前記テープ装置に備えられたロボットを制御するロボット制御部と、
前記キャッシュと前記テープ装置内の物理テープとの間のデータ通信の制御を行うデータ通信制御部と、を備え、
前記電力切替え部は、更に、前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記ロボット制御部と前記データ通信制御部への電力供給の状態を切替えることを特徴とする仮想テープ装置。
(付記5) 付記1乃至付記4のいずれかに記載の仮想テープ装置において、
前記電力切替え部は、前記電力供給判定部によって電力供給が必要と判定された場合、電力供給をオフからオンに切り替え、前記電力供給判定部によって電力供給が不要と判定された場合、電力供給をオンからオフに切り替えることを特徴とする仮想テープ装置。
(付記6) 付記1乃至付記4のいずれかにに記載の仮想テープ装置において、
前記電力切替え部は、前記電力供給判定部によって電力供給が必要と判定された場合、前記テープ装置のサスペンド状態に必要な電力供給の状態から少なくとも前記物理テープとのデータ通信に必要な電力供給の状態に切り替え、前記電力供給判定部によって電力供給が不要と判定された場合、少なくとも前記物理テープとのデータ通信に必要な電力供給の状態から前記テープ装置のサスペンド状態に必要な電力供給の状態に切り替えることを特徴とする仮想テープ装置。
(付記7) 物理テープを格納し、該物理テープにデータを記憶するテープ装置と、
自己のキャッシュに前記物理テープに格納すべきデータを保持する仮想テープ装置と、を備える仮想テープライブラリシステムであって、
前記仮想テープ装置は、
前記キャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、前記テープ装置に電力供給が必要か不要かを判定する電力供給判定部と、
前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記テープ装置への電力供給の状態を切替える電力切替え部と、
を備える仮想テープライブラリシステム。
(付記8) 付記7に記載の仮想テープライブラリシステムにおいて、
前記電力供給判定部は、前記キャッシュ内のデータが更新されてから第1の期間が経過した場合に電力供給が必要と判定し、更に、第2の期間のうちに前記物理テープへのアクセスが発生しないと判断した場合、電力供給が不要と判定することを特徴とする仮想テープライブラリシステム。
(付記9) 付記7または付記8に記載の仮想テープライブラリシステムにおいて、
前記電力供給判定部は、前記キャッシュ内のデータであって前記テープ装置内の物理テープに記憶されていない更新データの容量が所定の上限容量に達した場合、電力供給が必要と判定し、前記テープ装置の物理テープに前記更新データが記憶されることで前記キャッシュ内の更新データの容量が所定の下限容量になった場合、電力供給が不要と判定することを特徴とする仮想テープライブラリシステム。
(付記10) 付記7乃至付記9のいずれかに記載の仮想テープライブラリシステムにおいて、
前記仮想テープ装置は、更に、前記テープ装置に備えられたロボットを制御するロボット制御部と、
前記キャッシュと前記テープ装置内の物理テープとの間のデータ通信の制御を行うデータ通信制御部と、を備え、
前記電力切替え部は、更に、前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記ロボット制御部と前記データ通信制御部への電力供給の状態を切替えることを特徴とする仮想テープライブラリシステム。
(付記11) 付記7乃至付記10のいずれかに記載の仮想テープライブラリシステムにおいて、
前記電力切替え部は、前記電力供給判定部によって電力供給が必要と判定された場合、電力供給をオフからオンに切り替え、前記電力供給判定部によって電力供給が不要と判定された場合、電力供給をオンからオフに切り替えることを特徴とする仮想テープライブラリシステム。
(付記12) 付記7乃至付記10のいずれかにに記載の仮想テープライブラリシステムにおいて、
前記電力切替え部は、前記電力供給判定部によって電力供給が必要と判定された場合、前記テープ装置のサスペンド状態に必要な電力供給の状態から少なくとも前記物理テープとのデータ通信に必要な電力供給の状態に切り替え、前記電力供給判定部によって電力供給が不要と判定された場合、少なくとも前記物理テープとのデータ通信に必要な電力供給の状態から前記テープ装置のサスペンド状態に必要な電力供給の状態に切り替えることを特徴とする仮想テープライブラリシステム。
(付記13) 仮想テープ装置のキャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、物理テープを格納し該物理テープにデータを記憶するテープ装置に電力供給が必要か不要かを判定する電力供給判定ステップと、
前記電力供給判定ステップによる判定結果に基づき、前記テープ装置への電力供給の状態を切替える電力切替えステップと、
を実行する電力供給制御方法。
(付記14) 付記13に記載の電力供給制御方法において、
前記電力供給判定ステップは、前記キャッシュ内のデータが更新されてから第1の期間が経過した場合に電力供給が必要と判定し、更に、第2の期間のうちに前記物理テープへのアクセスが発生しないと判断した場合、電力供給が不要と判定することを特徴とする電力供給制御方法。
(付記15) 付記13または付記14に記載の電力供給制御方法において、
前記電力供給判定ステップは、前記キャッシュ内のデータであって前記テープ装置内の物理テープに記憶されていない更新データの容量が所定の上限容量に達した場合、電力供給が必要と判定し、前記テープ装置の物理テープに前記更新データが記憶されることで前記キャッシュ内の更新データの容量が所定の下限容量になった場合、電力供給が不要と判定することを特徴とする電力供給制御方法。
(付記16) 付記13乃至付記15のいずれかに記載の電力供給制御方法において、
前記仮想テープ装置は、更に、前記テープ装置に備えられたロボットを制御するロボット制御部と、
前記キャッシュと前記テープ装置内の物理テープとの間のデータ通信の制御を行うデータ通信制御部と、を備え、
前記電力切替えステップは、更に、前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記ロボット制御部と前記データ通信制御部への電力供給の状態を切替えることを特徴とする電力供給制御方法。
(付記17) 付記13乃至付記16のいずれかに記載の電力供給制御方法において、
前記電力切替えステップは、前記電力供給判定ステップによって電力供給が必要と判定された場合、電力供給をオフからオンに切り替え、前記電力供給判定ステップによって電力供給が不要と判定された場合、電力供給をオンからオフに切り替えることを特徴とする電力供給制御方法。
(付記18) 付記13乃至付記16のいずれかにに記載の電力供給制御方法において、
前記電力切替えステップは、前記電力供給判定ステップによって電力供給が必要と判定された場合、前記テープ装置のサスペンド状態に必要な電力供給の状態から少なくとも前記物理テープとのデータ通信に必要な電力供給の状態に切り替え、前記電力供給判定部によって電力供給が不要と判定された場合、少なくとも前記物理テープとのデータ通信に必要な電力供給の状態から前記テープ装置のサスペンド状態に必要な電力供給の状態に切り替えることを特徴とする電力供給制御方法。
本実施の形態における仮想テープ装置を含んだ仮想テープライブラリシステムの構成を示す図である。 本実施の形態における更新経過時間の指定が有効である場合の処理の概要を示す図である。 本実施の形態における更新データ容量の指定が有効である場合の処理の概要を示す図である。 本実施の形態における更新経過時間の設定が有効か無効かを判定する処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における更新経過時間および更新データ容量によるバックエンドユニットへの電力供給判定および制御処理を示すフローチャート(前半部)である。 本実施の形態における更新経過時間および更新データ容量によるバックエンドユニットへの電力供給判定および制御処理を示すフローチャート(中盤部)である。 本実施の形態における更新経過時間および更新データ容量によるバックエンドユニットへの電力供給判定および制御処理を示すフローチャート(後半部)である。 仮想テープ装置を含んだ仮想テープライブラリシステムの構成を示す図である。 仮想テープ装置の各機能間の制御およびデータの流れを示す図である。
符号の説明
1 仮想テープ装置、11 ホスト通信制御部、12 アクセス指示部、13 電力供給制御部、14 ロボット制御部、15 テープ読書き実行部、16 テープボリュームキャッシュ、200 テープ装置、300 バックエンドユニット、400 仮想テープライブラリシステム。

Claims (7)

  1. 自己のキャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、物理テープを格納し該物理テープにデータを記憶するテープ装置に電力供給が必要か不要かを判定する電力供給判定部と、
    前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記テープ装置への電力供給の状態を切替える電力切替え部と、
    を備える仮想テープ装置。
  2. 請求項1に記載の仮想テープ装置において、
    前記電力供給判定部は、前記キャッシュ内のデータが更新されてから第1の期間が経過した場合に電力供給が必要と判定し、更に、第2の期間のうちに前記物理テープへのアクセスが発生しないと判断した場合、電力供給が不要と判定することを特徴とする仮想テープ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の仮想テープ装置において、
    前記電力供給判定部は、前記キャッシュ内のデータであって前記テープ装置内の物理テープに記憶されていない更新データの容量が所定の上限容量に達した場合、電力供給が必要と判定し、前記テープ装置の物理テープに前記更新データが記憶されることで前記キャッシュ内の更新データの容量が所定の下限容量になった場合、電力供給が不要と判定することを特徴とする仮想テープ装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の仮想テープ装置において、
    更に、前記テープ装置に備えられたロボットを制御するロボット制御部と、
    前記キャッシュと前記テープ装置内の物理テープとの間のデータ通信の制御を行うデータ通信制御部と、を備え、
    前記電力切替え部は、更に、前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記ロボット制御部と前記データ通信制御部への電力供給の状態を切替えることを特徴とする仮想テープ装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の仮想テープ装置において、
    前記電力切替え部は、前記電力供給判定部によって電力供給が必要と判定された場合、電力供給をオフからオンに切り替え、前記電力供給判定部によって電力供給が不要と判定された場合、電力供給をオンからオフに切り替えることを特徴とする仮想テープ装置。
  6. 物理テープを格納し、該物理テープにデータを記憶するテープ装置と、
    自己のキャッシュに前記物理テープに格納すべきデータを保持する仮想テープ装置と、を備える仮想テープライブラリシステムであって、
    前記仮想テープ装置は、
    前記キャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、前記テープ装置に電力供給が必要か不要かを判定する電力供給判定部と、
    前記電力供給判定部による判定結果に基づき、前記テープ装置への電力供給の状態を切替える電力切替え部と、
    を備える仮想テープライブラリシステム。
  7. 仮想テープ装置のキャッシュに格納されているデータの更新状況に基づき、物理テープを格納し該物理テープにデータを記憶するテープ装置に電力供給が必要か不要かを判定する電力供給判定ステップと、
    前記電力供給判定ステップによる判定結果に基づき、前記テープ装置への電力供給の状態を切替える電力切替えステップと、
    を実行する電力供給制御方法。
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