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JP2009244091A - 基板検査装置及び基板検査方法 - Google Patents

基板検査装置及び基板検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】板厚の大きい透明な基板の欠陥の検査において、基板の周辺部のノイズの影響を無くし、欠陥の検出精度を向上させる。
【解決手段】検査テーブル5は、四角形の透明な基板1をその向かい合う二辺だけで支持する。投光系は、光線を基板1の表面へ斜めに照射しながら、光線を基板1の支持された二辺と垂直な方向へ所定の距離だけ移動して、基板1の走査を行う。CPU60は、基板1の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板1の表面への照射範囲、及び検査テーブル5により散乱されて散乱光を発生する光線の基板1の表面への照射範囲を除外して、基板1の検査範囲を決定し、光線が照射されている基板1の表面上の位置を検出して、欠陥検出回路25,35が検出した欠陥の位置を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光用マスク等に用いられるガラス基板や石英基板等の板厚の大きな基板の欠陥を検出する基板検査装置及び基板検査方法に係り、特に透明な基板を検査するのに好適な基板検査装置及び基板検査方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトマスクのパターンをガラス基板やプラスチック基板等のパネル基板に転写して行われる。フォトマスクは、ガラス基板や石英基板等のマスク基板の表面に、パターンの部分以外の光を遮断するクロム膜等を形成して製造される。マスク基板に傷や異物等の欠陥が存在すると、クロム膜等の形成やパターンの転写が良好に行われず、不良の原因となる。このため、基板検査装置を用いて、マスク基板の欠陥の検査が行われている。
従来の基板検査装置によるマスク基板の検査では、できるだけマスク基板に接触しない様にするため、四角形のマスク基板の四辺又は四隅を支持しながら検査を行っていた。しかしながら、従来の様に基板の四辺又は四隅を支持する場合、基板の裏面を一切支持しないと、基板がその自重によってすり鉢状にたわみ、特に基板が大型になる程たわみ量が大きくなる。このため、従来の基板検査装置で光学系の焦点位置を基板に合わせるためには、複雑な計算を行って基板のたわみを解析するか、あるいはオートフォーカス機構等を用いて基板の表面の高さを実際に測定し、基板の複雑なたわみに応じて基板又は光学系を上下に移動する必要があった。これに対し、特許文献1には、基板をその向かい合う二辺だけで支持し、支持された基板のたわみに応じて、基板支持手段又は光学系を上下へ移動して、光学系の焦点位置の調整を簡単に行う技術が開示されている。
特開2007−107884号公報
特許文献1に記載の基板検査装置は、クロム膜等によりパターンが形成された膜付きのマスク基板について、異物やクロム膜のピンホール等の欠陥が無いか検査するものであった。マスク基板のクロム膜の部分へ照射された検査光は、クロム膜で反射され、クロム膜にピンホールが存在すると、ピンホールのところだけ検査光が透過する。従って、マスク基板のクロム膜で覆われた周辺部では、クロム膜にピンホールが存在しない限り、検査光がマスク基板の内部へ透過することはなかった。
特許文献1に記載の技術を用いて、クロム膜が付いていない全体に透明なマスク基板の検査を行ったところ、マスク基板の周辺部で、マスク基板の内部へ透過した検査光が、基板の縁のテーパや基板を支持する基板支持体により散乱されて、散乱光が発生し、それらがノイズとして検出されるという問題が発生した。
本発明の課題は、板厚の大きい透明な基板の欠陥の検査において、基板の周辺部のノイズの影響を無くし、欠陥の検出精度を向上させることである。
本発明の基板検査装置は、四角形の透明な基板をその向かい合う二辺だけで支持する検査テーブルと、光線を基板の表面へ斜めに照射しながら、光線を基板の支持された二辺と垂直な方向へ所定の距離だけ移動して、基板の走査を行う投光系と、レンズと複数の光ファイバーを束ねた受光部とを有し、光線が基板の欠陥により散乱された散乱光を受光する受光系と、検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に基板の支持された二辺と平行な方向へ移動する第1の移動手段と、第1の移動手段を制御する第1の制御手段と、検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に基板の支持された二辺と垂直な方向へ移動して、光線による基板の走査範囲を変更する第2の移動手段と、第2の移動手段を制御する第2の制御手段と、受光系が受光した散乱光から基板の欠陥を検出する検出手段と、基板の検査範囲を決定して第1の制御手段及び第2の制御手段に指示し、光線が照射されている基板の表面上の位置を検出して、検出手段が検出した欠陥の位置を検出する処理手段とを備え、処理手段が、基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲、及び検査テーブルにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲を除外して、基板の検査範囲を決定するものである。
また、本発明の基板検査方法は、検査テーブルにより、四角形の透明な基板をその向かい合う二辺だけで支持し、基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲、及び検査テーブルにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲を除外して、基板の検査範囲を決定し、投光系から光線を基板の表面へ斜めに照射しながら、光線を基板の支持された二辺と垂直な方向へ所定の距離だけ移動して、基板の走査を行い、検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に基板の支持された二辺と平行な方向へ移動し、検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に基板の支持された二辺と垂直な方向へ移動して、光線による基板の走査範囲を変更し、これらを繰り返して、検査範囲全体で光線による基板の走査を行い、光線が基板の欠陥により散乱された散乱光を受光系で受光し、受光した散乱光から基板の表面の欠陥を検出し、光線が照射されている基板の表面上の位置を検出して、検出した欠陥の位置を検出するものである。
検査テーブルにより、四角形の透明な基板をその向かい合う二辺だけで支持し、投光系から光線を基板の表面へ斜めに照射しながら、光線を基板の支持された二辺と垂直な方向へ所定の距離だけ移動して、光線による基板の走査を行い、検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に基板の支持された二辺と平行な方向へ移動し、検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に基板の支持された二辺と垂直な方向へ移動して、光線による基板の走査範囲を変更し、これらを繰り返して、検査範囲全体で光線による基板の走査を行う。このとき、基板全体を検査範囲とすると、基板の周辺部において、基板の縁のテーパへ直接照射された光線が、基板の縁のテーパにより散乱されて、散乱光が発生する。また、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパへ照射された光線が、基板の縁のテーパにより散乱されて、散乱光が発生する。基板の支持された二辺と垂直な方向では、さらに、基板の内部へ透過して基板の裏面から射出されて検査テーブルへ照射された光線が、検査テーブルにより散乱されて、散乱光が発生する。そして、これらの散乱光がノイズとして検出され、欠陥の検出精度が低下する。本発明では、基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲、及び検査テーブルにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲を除外して、基板の検査範囲を決定するので、基板の周辺部のノイズの影響が無くなり、欠陥の検出精度が向上する。
さらに、本発明の基板検査装置は、検査テーブルが、基板の向かい合う二辺の底に接触する傾斜面を有する基板支持部を有し、処理手段が、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面から射出されて基板支持部の角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と垂直な方向の検査範囲を決定するものである。また、本発明の基板検査方法は、検査テーブルに、基板の向かい合う二辺の底に接触する傾斜面を有する基板支持部を設け、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面から射出されて基板支持部の角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と垂直な方向の検査範囲を決定するものである。
基板の支持された二辺と垂直な方向では、光線を所定の距離だけ移動して、光線による基板の走査を行い、検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に基板の支持された二辺と垂直な方向へ移動して、光線による基板の走査範囲を変更する。このとき、基板の支持された二辺と垂直な方向の幅全体を検査範囲とすると、基板の支持された二辺の周辺部において、基板の縁のテーパの角へ直接照射された光線、及び基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射された光線が、基板の縁のテーパの角により散乱されて、散乱光が発生する。また、基板の内部へ透過して基板の裏面から射出されて検査テーブルの基板支持部の角へ照射された光線が、基板支持部の角により散乱されて、散乱光が発生する。基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置は、基板の縁のテーパの角へ直接照射される光線の基板の表面への照射位置よりも基板の内側にあり、基板の厚さに応じて変化する。基板の内部へ透過して基板の裏面から射出されて基板支持部の角へ照射される光線の基板の表面への照射位置も、基板の厚さに応じて変化する。そこで、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面から射出されて基板支持部の角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と垂直な方向の検査範囲を決定する。基板の支持された二辺と垂直な方向において、基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲、及び検査テーブルにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲が、検査範囲から確実に除外される。
さらに、本発明の基板検査装置は、処理手段が、基板の縁のテーパの角へ直接照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と平行な方向の検査範囲を決定するものである。また、本発明の基板検査方法は、基板の縁のテーパの角へ直接照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と平行な方向の検査範囲を決定するものである。
基板の支持された二辺と平行な方向では、検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に移動して、光線による基板の走査を行う。このとき、基板の支持された二辺と平行な方向の幅全体を検査範囲とすると、光線を基板の表面へ斜めに照射しているので、基板の支持された二辺と垂直な一方の辺の周辺部では、基板の縁のテーパの角へ直接照射された光線のみが、基板の縁のテーパの角により散乱されて、散乱光が発生する。基板の支持された二辺と垂直な他方の辺の周辺部では、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射された光線と、基板の縁のテーパの角へ直接照射された光線とが、基板の縁のテーパの角により散乱されて、散乱光が発生する。そこで、基板の縁のテーパの角へ直接照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と平行な方向の検査範囲を決定する。基板の支持された二辺と平行な方向において、基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲が、検査範囲から確実に除外される。
本発明によれば、基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲、及び検査テーブルにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲を除外して、基板の検査範囲を決定することにより、板厚の大きい透明な基板の欠陥の検査において、基板の周辺部のノイズの影響を無くし、欠陥の検出精度を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、検査テーブルに、基板の向かい合う二辺の底に接触する傾斜面を有する基板支持部を設け、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面から射出されて基板支持部の角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と垂直な方向の検査範囲を決定することにより、基板の支持された二辺と垂直な方向において、基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲、及び検査テーブルにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲を、検査範囲から確実に除外することができる。
さらに、本発明によれば、基板の縁のテーパの角へ直接照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と平行な方向の検査範囲を決定することにより、基板の支持された二辺と平行な方向において、基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲を、検査範囲から確実に除外することができる。
図1は、本発明の一実施の形態による基板検査装置の概略構成を示す図である。基板検査装置は、検査テーブル5、投光系、角度検出器15、上受光系20、下受光系30、アンプ24,34、欠陥検出回路25,35、焦点調節機構40、焦点調節制御回路41、基板移動機構50、基板移動制御回路51、投光系移動機構52、投光系移動制御回路53、上受光系移動機構54、上受光系移動制御回路55、下受光系移動機構56、下受光系移動制御回路57、CPU60、及びメモリ70を含んで構成されている。
検査対象の透明な基板1が、検査テーブル5上に搭載されている。検査テーブル5には、図面横方向に伸びる基板支持部が、図面奥行き方向に2つ平行に配置されている。図2は、検査テーブルに搭載された基板の斜視図である。各基板支持部5aは、その長手方向の長さに渡って、基板1に接触する傾斜面5bを有する。四角形の基板1を検査テーブル5に搭載したとき、基板支持部5aの傾斜面5bが基板1の向かい合う二辺の底に接触して、検査テーブル5は四角形の基板1をその向かい合う二辺だけで支持する。
図1において、検査テーブル5に搭載された基板1の上方には、走査部10及びミラー14からなる投光系が配置されている。図3は、走査部の上面図である。走査部10は、レーザー光源11、レンズ12a、fθレンズ12c、及びポリゴンミラー13を含んで構成されている。レーザー光源11は、検査光となるレーザー光線を発生する。レンズ12aは、レーザー光源11から発生されたレーザー光線を集光し、基板1の表面に焦点が合う様に収束する。レンズ12aで集光されたレーザー光線は、ポリゴンミラー13で反射され、fθレンズ12cへ入射する。fθレンズ12cは、ポリゴンミラー13の回転により振られるレーザー光線の焦点面を平面位置に合わせる。fθレンズ12cを透過したレーザー光線は、図1のミラー14へ照射される。ミラー14は、走査部10から照射されたレーザー光線を、基板1の表面へ斜めに照射する。このとき、ポリゴンミラー13が図3の矢印方向へ回転することにより、ミラー14から基板1の表面へ照射されるレーザー光線が図1の図面奥行き方向へ移動して、レーザー光線による基板1の走査が行われる。本実施の形態では、一例として、走査範囲を200mmとする。
図1において、CPU60は、後述する様に基板1の検査範囲を決定して、基板移動制御回路51へ基板1の移動を指示する。基板移動制御回路51は、CPU60の指示により、基板移動機構50を駆動する。基板移動機構50は、例えば直動モータを含んで構成され、検査テーブル5を図面横方向へ移動する。基板移動機構50が検査テーブル5を移動することにより、検査テーブル5に搭載された基板1が矢印に示す基板移動方向へ移動され、投光系からのレーザー光線が基板1の図面横方向の長さに渡って照射される。従って、検査テーブル5の一回の移動により、図面奥行き方向に走査範囲の幅だけ基板1の検査が行われる。
続いて、CPU60は、投光系移動制御回路53へ走査範囲の変更を指示する。投光系移動制御回路53は、CPU60の指示により、投光系移動機構52を駆動する。投光系移動機構52は、例えば直動モータを含んで構成され、投光系を図面奥行き方向へ移動する。投光系移動機構52が投光系を移動することにより、投光系からのレーザー光線による基板1の走査範囲が図面奥行き方向へ変更される。そして、レーザー光線による基板1の走査及び検査テーブル5の移動と、走査範囲の変更とを繰り返すことにより、基板1の検査範囲全体の検査が行われる。
投光系を図面奥行き方向へ移動する際は、上受光系20及び下受光系30を、投光系と同じだけ移動する。CPU60は、上受光系移動制御回路55及び下受光系移動制御回路57へ移動を指示する。上受光系移動制御回路55及び下受光系移動制御回路57は、CPU60の指示により、上受光系移動機構54及び下受光系移動機構56をそれぞれ駆動する。上受光系移動機構54及び下受光系移動機構56は、例えば直動モータを含んで構成され、上受光系20及び下受光系30を投光系と同じだけそれぞれ移動する。
なお、検査ステージ5を移動する代わりに、投光系を図面横方向へ移動することにより、基板1と投光系とをレーザー光線の走査方向と直交する方向へ相対的に移動してもよい。その場合は、上受光系及び下受光系を、投光系と一緒に移動する。また、投光系を移動する代わりに、検査ステージ5を図面奥行き方向へ移動することにより、基板1と投光系とをレーザー光線の走査方向へ相対的に移動して、レーザー光線による基板の走査範囲を変更してもよい。
基板1へ斜めに照射されたレーザー光線の一部は基板1の表面で反射され、一部は基板1の内部へ透過する。基板1の内部へ透過したレーザー光線は、基板1の表面から離れるに従って広がり、その一部は基板1の裏面で反射され、一部は基板1の裏面から基板1の外へ射出される。
基板1の表面側において、基板1の表面で反射されたレーザー光線の光軸から外れた位置に、上受光系20が配置されている。上受光系20は、レンズ21、受光部22、及び光電子倍増管23を含んで構成されている。図4は、上受光系を上から見た図である。レンズ21は、基板1からの散乱光を集光し、受光部22へ照射する。レンズ21の焦点位置は、基板1の表面に合っている。受光部22は、複数の光ファイバー22aを束ねて構成され、レンズ21で集光した散乱光を受光して光電子倍増管23の受光面へ導く。光電子倍増管23は、受光面で受光した散乱光の強度に応じた検出信号を出力する。図1において、光電子倍増管23の検出信号は、アンプ24で増幅され、欠陥検出回路25へ入力される。
基板1の表面に欠陥が存在する場合、基板1の表面へ照射されたレーザー光線が欠陥により散乱されて、散乱光が発生する。また、基板1の内部へ透過して基板1の裏面で反射され、再び基板1の表面へ到達したレーザー光線が欠陥により散乱されて、散乱光が発生する。これらの散乱光が、基板1の表面側に配置された上受光系20で受光される。基板1の内部に欠陥が存在する場合、基板1の内部へ透過したレーザー光線が欠陥により散乱されて、散乱光が発生する。また、基板1の内部へ透過して基板1の裏面で反射されたレーザー光線が欠陥により散乱されて、散乱光が発生する。これらの散乱光が、基板1を透過して、基板1の表面側に配置された上受光系20で受光される。基板1の表面の欠陥により発生した散乱光は、基板1の内部の欠陥により発生した散乱光よりも、上受光系20の受光部22で受光される強度が大きい。欠陥検出回路25は、アンプ24で増幅された検出信号の強度から、基板1の表面の欠陥を検出する。
基板1の裏面側において、基板1の裏面から基板1の外へ射出されたレーザー光線の光軸から外れた位置に、下受光系30が配置されている。下受光系30は、レンズ31、受光部32、及び光電子倍増管33を含んで構成されている。CPU60は、焦点調節制御回路41へ下受光系30の焦点位置の調節を指示する。焦点調節制御回路41は、CPU60の指示により、焦点調節機構40を駆動する。焦点調節機構40は、例えばパルスモータを含んで構成され、レンズ31及び受光部32を上下に移動する。焦点調節機構40がレンズ31及び受光部32を上下に移動することにより、下受光系30の焦点位置が基板1の内部に合う様に調節される。
図5は、下受光系を横から見た図である。レンズ31は、基板1からの散乱光を集光し、受光部32へ照射する。受光部32は、複数の光ファイバー32aを束ねて構成され、レンズ31で集光した散乱光を受光して光電子倍増管33の受光面へ導く。光電子倍増管33は、受光面で受光した散乱光の強度に応じた検出信号を出力する。図1において、光電子倍増管33の検出信号は、アンプ34で増幅され、欠陥検出回路35へ入力される。
基板1の表面に欠陥が存在する場合、基板1の表面へ照射されたレーザー光線が欠陥により散乱されて、散乱光が発生する。この散乱光が、基板1を透過して、基板1の裏面側に配置された下受光系30で受光される。複数の光ファイバー32aを束ねた受光部32で受光された散乱光は、欠陥の形状をほぼそのまま表した形状となる。また、基板1の内部へ透過して基板1の裏面で反射され、再び基板1の表面へ到達したレーザー光線が欠陥により散乱されて、散乱光が発生する。基板1の板厚が大きいとき、この散乱光は、レーザー光線が基板1の表面へ照射された位置からかなり離れた位置で発生する。下受光系30のレンズ31による受光領域を最適位置にすると、この散乱光は下受光系30で受光されない。
基板1の内部に欠陥が存在する場合、基板1の内部へ透過したレーザー光線が欠陥により散乱されて、散乱光が発生する。また、基板1の内部へ透過して基板1の裏面で反射されたレーザー光線が欠陥により散乱されて、散乱光が発生する。これらの散乱光が、基板1を透過して、基板1の裏面側に配置された下受光系30で受光される。複数の光ファイバー32aを束ねた受光部32で受光された散乱光は、欠陥の形状に関わらず、縦横に広がった十字形状となる。欠陥検出回路35は、この散乱光の形状的特徴から、基板1の内部の欠陥を検出する。基板1の裏面側に配置された下受光系30により、基板1を透過した散乱光を受光するので、基板1の表面付近の欠陥だけでなく、基板1の表面から離れた深い位置にある欠陥も検出される。
角度検出器15は、走査部10のポリゴンミラー13の回転角度を検出する。基板移動制御回路51は、基板移動機構50への駆動信号から、検査テーブル5の図面横方向の位置を把握する。CPU60は、投光系の図面奥行き方向の位置、角度検出器15の検出結果及び基板移動制御回路51からの位置情報に基づき、レーザー光線が照射されている基板1の表面上の位置を検出する。そして、CPU60は、欠陥検出回路25,35が欠陥を検出したときレーザー光線が照射されている基板1の表面上の位置を、欠陥の位置として、欠陥検出回路25,35の検出結果と共にメモリ70に記憶する。
以下、CPU60による基板1の検査範囲の決定方法について説明する。なお、以下に説明する実施の形態におけるXY方向は例示であって、X方向とY方向とを入れ替えてもよい。
図6は、入射光、反射光、透過光、及び射出光の関係を説明する図である。基板1の表面へ照射された入射光をIA、入射光IAが基板1の表面で反射された反射光をIR0、入射光IAが基板1の内部へ透過した透過光をIA0、透過光IA0が基板1の裏面から射出された射出光をIS1、透過光IA0が基板1の裏面で反射された反射光をIA1、反射光IA1が基板1の表面から射出された射出光をIR1、反射光IA1が基板1の表面で反射された反射光をIA2、反射光IA2が基板1の裏面から射出された射出光をIS2、反射光IA2が基板1の裏面で反射された反射光をIA3、反射光IA3が基板1の表面から射出された射出光をIR2とする。
一例として、投光系からのレーザー光線の基板1の表面及び裏面での反射率を5%、基板1の内部におけるレーザー光線の吸収率を0%とすると、入射光IAの光量を100としたとき、反射光IR0、透過光IA0、射出光IS1、反射光IA1、射出光IR1、反射光IA2、射出光IS2、反射光IA3、及び射出光IR2の光量は、それぞれ次の通りとなる。
IR0=5
IA0=95
IS1=90.25
IA1=4.75
IR1=4.5125
IA2=0.2375
IS2=0.225625
IA3=0.011875
IR2=0.0112812
これらの内、基板1の表面で反射された反射光IR0、及び基板1の表面から射出された射出光IR1,IR2は、基板1の縁又は検査テーブル5で散乱されない。また、反射光IA2、射出光IS2、及び反射光IA3の光量は、入射光IAの光量に対して0.3%以下と非常に小さい。そこで、本実施の形態では、入射光IA、透過光IA0、射出光IS1、及び反射光IA1が、基板1の縁又は検査テーブル5の基板支持部5aにより散乱されて発生する散乱光によるノイズを考慮して、基板1の検査範囲を決定する。基板の厚さをT、空気の屈折率をN1、基板の屈折率をN2、レーザー光線の入射角をI、屈折角をRとすると、入射光IAの基板1の表面への照射位置と、反射光IA1の基板1の表面への照射位置とは、図中に示す式で計算される距離Dだけ離れている。
図7〜図11は、基板全体を検査範囲とした場合、レーザー光線による基板のX方向の走査において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。図7〜図11において、基板1の表面の縁には、テーパが形成されている。投光系からのレーザー光線が、基板1の縁から基板の中央部へ向かって、図面左方向へ移動したとき、まず、図7に示す様に、入射光IAが、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1aへ照射され、角1aにより散乱されて、散乱光が発生する。
続いて、入射光IAを図面左方向へ移動すると、図8に示す様に、入射光IAが、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1bへ照射され、角1bにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離X1は、テーパの大きさによる。
さらに、入射光IAを図面左方向へ移動すると、図9に示す様に、透過光IAOが、基板1の裏面の縁の破線で囲んだ角1cへ照射され、角1cにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離X2は、図8の距離X1より大きく、基板1の厚さに応じて変化する。
さらに、入射光IAを図面左方向へ移動すると、図10に示す様に、反射光IA1が、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1aへ照射され、角1aにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離X3は、図9の距離X2より大きく、基板1の厚さに応じて変化する。
さらに、入射光IAを図面左方向へ移動すると、図11に示す様に、反射光IA1が、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1bへ照射され、角1bにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離X4は、図10の距離X3より大きく、基板1の厚さに応じて変化する。
図12及び図13は、基板全体を検査範囲とした場合、レーザー光線による基板のX方向の走査において、基板支持部で発生する散乱光を説明する図である。投光系からのレーザー光線が、基板1の縁から基板の中央部へ向かって、図面左方向へ移動したとき、まず、図12に示す様に、射出光IS1が、基板支持部5aの傾斜面5bの破線で囲んだ角5cへ照射され、角5cにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離X5は、基板1の厚さに応じて変化する。
さらに、入射光IAを図面左方向へ移動すると、図13に示す様に、射出光IS1が、基板支持部5aの破線で囲んだ角5dへ照射され、角5dにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離X6は、図12の距離X5より大きく、基板1の厚さに応じて変化する。なお、本実施の形態では、基板支持部5aの下側の部分に、射出光IS1と平行な面5eが形成されている。このため、入射光IAをさらに図面左方向へ移動しても、射出光IS1が、基板支持部5aの角5dより下側の部分へ照射されて散乱されることはない。
CPU60は、基板1の検査範囲を決定する際、基板1の内部へ透過して基板1の裏面で反射されて基板1の縁のテーパの角1bへ照射されるレーザー光線の基板1の表面への照射位置から基板1の縁まで(図11の距離X4)と、基板1の内部へ透過して基板1の裏面から射出されて基板支持部5の角5dへ照射されるレーザー光線の基板1の表面への照射位置から基板1の縁まで(図13の距離X6)とを除外して、基板1のX方向の検査範囲を決定する。基板1の支持された二辺と垂直なX方向において、基板1の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生するレーザー光線の基板1の表面への照射範囲、及び検査テーブル5により散乱されて散乱光を発生するレーザー光線の基板1の表面への照射範囲が、検査範囲から確実に除外される。
図14〜図20は、基板全体を検査範囲とした場合、検査テーブルのY方向への移動において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。図14〜図20において、基板1の表面の縁には、テーパが形成されている。検査テーブル5を図面右方向へ移動したとき、まず、図14に示す様に、入射光IAが、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1aへ照射され、角1aにより散乱されて、散乱光が発生する。
続いて、検査テーブル5を図面右方向へ移動すると、図15に示す様に、入射光IAが、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1bへ照射され、角1bにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離Y1は、テーパの大きさによる。
さらに、検査テーブル5を図面右方向へ移動して検査を続けると、基板1の終端付近において、図16に示す様に、反射光IA1が、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1bへ照射され、角1bにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離Y2は、基板1の厚さに応じて変化する。
さらに、検査テーブル5を図面右方向へ移動すると、図17に示す様に、反射光IA1が、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1aへ照射され、角1aにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離Y3は、図16の距離Y2より小さく、基板1の厚さに応じて変化する。
さらに、検査テーブル5を図面右方向へ移動すると、図18に示す様に、透過光IAOが、基板1の裏面の縁の破線で囲んだ角1cへ照射され、角1cにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離Y4は、図17の距離Y3より小さく、基板1の厚さに応じて変化する。
さらに、検査テーブル5を図面右方向へ移動すると、図19に示す様に、入射光IAが、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1bへ照射され、角1bにより散乱されて、散乱光が発生する。このとき、入射光IAの基板1の表面への照射位置と基板1の縁との距離Y1は、図18の距離Y4より小さく、テーパの大きさによる。
さらに、検査テーブル5を図面右方向へ移動すると、図20に示す様に、入射光IAが、基板1の表面の縁のテーパの破線で囲んだ角1aへ照射され、角1aにより散乱されて、散乱光が発生する。
CPU60は、基板1の検査範囲を決定する際、基板1の縁のテーパの角1bへ直接照射されるレーザー光線の基板1の表面への照射位置から基板1の縁まで(図15の距離Y1)と、基板1の内部へ透過して基板1の裏面で反射されて基板1の縁のテーパの角1bへ照射されるレーザー光線の基板1の表面への照射位置から基板1の縁まで(図16の距離Y2)とを除外して、基板1のY方向の検査範囲を決定する。基板1の支持された二辺と平行なY方向において、基板1の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生するレーザー光線の基板1の表面への照射範囲が、検査範囲から確実に除外される。
以上説明した実施の形態によれば、基板1の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生するレーザー光線の基板1の表面への照射範囲、及び検査テーブル5により散乱されて散乱光を発生するレーザー光線の基板1の表面への照射範囲を除外して、基板1の検査範囲を決定することにより、板厚の大きい透明な基板の欠陥の検査において、基板の周辺部のノイズの影響を無くし、欠陥の検出精度を向上させることができる。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、検査テーブル5に、基板1の向かい合う二辺の底に接触する傾斜面5bを有する基板支持部5aを設け、基板1の内部へ透過して基板1の裏面で反射されて基板1の縁のテーパの角1bへ照射される光線の基板1の表面への照射位置から基板1の縁までと、基板1の内部へ透過して基板1の裏面から射出されて基板支持部5aの角5dへ照射される光線の基板1の表面への照射位置から基板1の縁までとを除外して、基板1の支持された二辺と垂直な方向の検査範囲を決定することにより、基板1の支持された二辺と垂直な方向において、基板1の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板1の表面への照射範囲、及び検査テーブル5により散乱されて散乱光を発生する光線の基板1の表面への照射範囲を、検査範囲から確実に除外することができる。
さらに、以上説明した実施の形態によれば、基板1の縁のテーパの角1bへ直接照射される光線の基板1の表面への照射位置から基板1の縁までと、基板1の内部へ透過して基板1の裏面で反射されて基板1の縁のテーパの角1bへ照射される光線の基板1の表面への照射位置から基板1の縁までとを除外して、基板1の支持された二辺と平行な方向の検査範囲を決定することにより、基板1の支持された二辺と平行な方向において、基板1の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板1の表面への照射範囲を、検査範囲から確実に除外することができる。
本発明の一実施の形態による基板検査装置の概略構成を示す図である。 検査テーブルに搭載された基板の斜視図である。 走査部の上面図である。 上受光系を上から見た図である。 下受光系を横から見た図である。 入射光、反射光、透過光、及び射出光の関係を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、レーザー光線による基板のX方向の走査において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、レーザー光線による基板のX方向の走査において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、レーザー光線による基板のX方向の走査において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、レーザー光線による基板のX方向の走査において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、レーザー光線による基板のX方向の走査において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、レーザー光線による基板のX方向の走査において、基板支持部で発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、レーザー光線による基板のX方向の走査において、基板支持部で発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、検査テーブルのY方向への移動において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、検査テーブルのY方向への移動において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、検査テーブルのY方向への移動において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、検査テーブルのY方向への移動において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、検査テーブルのY方向への移動において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、検査テーブルのY方向への移動において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。 基板全体を検査範囲とした場合、検査テーブルのY方向への移動において、基板の縁のテーパで発生する散乱光を説明する図である。
符号の説明
1 基板
5 検査テーブル
5a 基板支持部
10 走査部
11 レーザー光源
12a レンズ
12c fθレンズ
13 ポリゴンミラー
14 ミラー
15 角度検出器
20 上受光系
30 下受光系
21,31 レンズ
22,32 受光部
22a,32a 光ファイバー
23,33 光電子倍増管
24,34 アンプ
25,35 欠陥検出回路
40 焦点調節機構
41 焦点調節制御回路
50 基板移動機構
51 基板移動制御回路
52 投光系移動機構
53 投光系移動制御回路
54 上受光系移動機構
55 上受光系移動制御回路
56 下受光系移動機構
57 下受光系移動制御回路
60 CPU
70 メモリ

Claims (6)

  1. 四角形の透明な基板をその向かい合う二辺だけで支持する検査テーブルと、
    光線を基板の表面へ斜めに照射しながら、光線を基板の支持された二辺と垂直な方向へ所定の距離だけ移動して、基板の走査を行う投光系と、
    レンズと複数の光ファイバーを束ねた受光部とを有し、光線が基板の欠陥により散乱された散乱光を受光する受光系と、
    前記検査テーブルと前記投光系及び前記受光系とを相対的に基板の支持された二辺と平行な方向へ移動する第1の移動手段と、
    前記第1の移動手段を制御する第1の制御手段と、
    前記検査テーブルと前記投光系及び前記受光系とを相対的に基板の支持された二辺と垂直な方向へ移動して、光線による基板の走査範囲を変更する第2の移動手段と、
    前記第2の移動手段を制御する第2の制御手段と、
    前記受光系が受光した散乱光から基板の欠陥を検出する検出手段と、
    基板の検査範囲を決定して前記第1の制御手段及び前記第2の制御手段に指示し、光線が照射されている基板の表面上の位置を検出して、前記検出手段が検出した欠陥の位置を検出する処理手段とを備え、
    前記処理手段は、基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲、及び前記検査テーブルにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲を除外して、基板の検査範囲を決定することを特徴とする基板検査装置。
  2. 前記検査テーブルは、基板の向かい合う二辺の底に接触する傾斜面を有する基板支持部を有し、
    前記処理手段は、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面から射出されて前記基板支持部の角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と垂直な方向の検査範囲を決定することを特徴とする請求項1に記載の基板検査装置。
  3. 前記処理手段は、基板の縁のテーパの角へ直接照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と平行な方向の検査範囲を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板検査装置。
  4. 検査テーブルにより、四角形の透明な基板をその向かい合う二辺だけで支持し、
    基板の縁のテーパにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲、及び検査テーブルにより散乱されて散乱光を発生する光線の基板の表面への照射範囲を除外して、基板の検査範囲を決定し、
    投光系から光線を基板の表面へ斜めに照射しながら、光線を基板の支持された二辺と垂直な方向へ所定の距離だけ移動して、基板の走査を行い、
    検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に基板の支持された二辺と平行な方向へ移動し、検査テーブルと投光系及び受光系とを相対的に基板の支持された二辺と垂直な方向へ移動して、光線による基板の走査範囲を変更し、これらを繰り返して、検査範囲全体で光線による基板の走査を行い、
    光線が基板の欠陥により散乱された散乱光を受光系で受光し、
    受光した散乱光から基板の表面の欠陥を検出し、
    光線が照射されている基板の表面上の位置を検出して、検出した欠陥の位置を検出することを特徴とする基板検査方法。
  5. 検査テーブルに、基板の向かい合う二辺の底に接触する傾斜面を有する基板支持部を設け、
    基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面から射出されて基板支持部の角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と垂直な方向の検査範囲を決定することを特徴とする請求項4に記載の基板検査方法。
  6. 基板の縁のテーパの角へ直接照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までと、基板の内部へ透過して基板の裏面で反射されて基板の縁のテーパの角へ照射される光線の基板の表面への照射位置から基板の縁までとを除外して、基板の支持された二辺と平行な方向の検査範囲を決定することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の基板検査方法。
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