JP2009133740A - イムノクロマトグラフィー用試験片 - Google Patents
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Abstract
【解決課題】 検出感度を低下させること無く、種々の非特異因子に起因する非特異的反応を抑えることができるイムノクロマトグラフィー用試験片を提供すること。
【解決手段】 本発明は、少なくとも、被検出物と特異的に反応する特異的結合物が担持された不溶性担体と、メンブラン上に固定された被検出物と特異的に反応する特異的結合物から成るイムノクロマトグラフィー用試験片において、
前記不溶性担体が牛血清アルブミンでブロッキングされ、かつ、前記メンブランがカゼインでブロッキングされてなることを特徴とするイムノクロマトグラフィー用試験片である。
【選択図】 なし
Description
試験片の作製:以下の手順で、イムノクロマトグラフィー用試験片を作製した。
メンブランとしてニトロセルロースからなるシート(ミリポア社製、商品名:HF120、300mm×25mm)を用いた。5重量%のイソプロピルアルコールを含むリン酸緩衝液(pH7.4)で1.0mg/mlの濃度になるようにマウス由来抗PSAモノクローナル抗体を希釈した。この溶液150μLをメンブラン上に300mm×1mmとなるように塗布し、50℃で30分間乾燥させた。乾燥後、0.5重量%のカゼイン(和光純薬工業社製)を含むリン酸緩衝液(pH7.4)100mlに室温で30分間浸漬し、ブロッキングを行った。ブロッキング後、0.05重量%のTween20を含有するリン酸緩衝液(pH7.4)で洗浄し、室温で一晩乾燥させた。尚、このときのブロッキング剤の添加量は、メンブランの表面積1cm2当たり6.7mgであった。
金コロイド分散液(田中貴金属工業社製:Auコロイド溶液−LC)0.5mlに、リン酸緩衝液(pH7.4)で0.1mg/mlの濃度になるように希釈したマウス由来抗PSAモノクローナル抗体を0.1ml加え、室温で10分間静置した。次いで、10重量%のBSAを含むリン酸緩衝液(pH7.4)を0.1ml加え、十分撹拌した後、8000×gで15分間遠心分離を行った。上清を除去した後、1重量%のBSAを含むリン酸緩衝液(pH7.4)を0.1ml加えた。以上の手順で抗PSAモノクローナル抗体を金コロイドで標識した標識物質を作製した。次に、この標識物質溶液をグラスファイバー製パッドに均一になるように添加した後、真空乾燥機にて乾燥させ、不溶性担体保持部を作製した。このときのブロッキング剤の添加量は、BSAの添加量として、金コロイドの表面積1cm2当たり0.5mgであった。
次に、バッキングシートから成る基材に、上記で作製した判定部を有するメンブラン、溶性担体保持部、試料添加部であるサンプルパッド、展開した試料や不溶性担体を吸収するための吸収パッドを貼り合わせた。そして、裁断機で幅が5mmとなるように裁断し、イムノクロマトグラフィー用試験片とした。
上記のように作製した実施例1のイムノクロマトグラフィー用試験片に関し、その検出感度を比較検討した。検出に当たって、1%BSA、50mM塩化ナトリウムを含むリン酸緩衝液(pH7.4)を混合した展開液を作製し、これに被検物質(PSA)濃度の異なる複数の試料を100μLずつ混合し、複数の展開液を調製した。そして、PSA濃度の異なる展開液を試験片の試料添加に滴下して展開させ、15分後に目視判定をした。テストラインの赤い線を確認できるものを「+」、赤い線は確認できるが、非常に色が薄いものを「±」、赤い線を確認できないものを「−」とした。表1に結果を示す。
実施例1でメンブランをブロッキングするカゼインの濃度を1.5%にし、金コロイドをブロッキングするBSAの量を2mlにしたこと以外は、実施例1と同様の方法でイムノクロマトグラフィー用試験片を作製した。このときのメンブランへのブロッキング剤の添加量はメンブラン1cm2当たり20.1mgであり、金コロイドへのブロッキング剤の添加量は金コロイド1cm2当たり10mgであった。検出感度の測定試験および判定は実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示した。
実施例1でメンブランをブロッキングするカゼインの濃度を0.05%にし、金コロイドをブロッキングするBSAの濃度を1%にしたこと以外は、実施例1と同様の方法でイムノクロマトグラフィー用試験片を作製した。このときのメンブランへのブロッキング剤の添加量はメンブラン1cm2当たり0.7mgであり、金コロイドへのブロッキング剤の添加量は金コロイド1cm2当たり0.05mgであった。検出感度の測定試験および判定は実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示した。
実施例1で、メンブランをブロッキングするカゼインの濃度を5%にしたこと以外は、実施例1と同様の方法でイムノクロマトグラフィー用試験片を作製した。このときのメンブランへのブロッキング剤の添加量はメンブラン1cm2当たり67mgであった(金コロイドへのブロッキング剤の添加量は実施例1と同じである)。検出感度の測定試験および判定は実施例1と同様の方法で行った。結果を表1に示した。
実施例におけるメンブランのブロッキング剤と金コロイドのブロッキング剤の組合せに代えて、種々のブロッキング剤の組合せでブロッキング処理を行ったことを除いては、実施例と同様にしてイムノクロマトグラフィー用試験片を作製し、実施例と同様に検体を測定した。ブロッキング剤の添加量は、実施例1と同量となるようにした。また、試験片の製造工程も実施例1と同様に行った。
Claims (3)
- 少なくとも、被検出物と特異的に反応する特異的結合物が担持された不溶性担体と、メンブラン上に固定された被検出物と特異的に反応する特異的結合物から成るイムノクロマトグラフィー用試験片において、
前記不溶性担体が牛血清アルブミンでブロッキングされ、かつ、前記メンブランがカゼインでブロッキングされてなることを特徴とするイムノクロマトグラフィー用試験片。 - 特異的結合物が担持された不溶性担体をブロッキングする牛血清アルブミンの添加量は、不溶性担体の表面積1cm2当たり0.01〜50mgである請求項1記載のイムノクロマトグラフィー用試験片。
- メンブランをブロッキングするカゼインの添加量は、メンブランの表面積1cm2当たり0.1〜100mgである請求項1記載のイムノクロマトグラフィー用試験片。
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