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JP2009129764A - 燃料電池システム - Google Patents

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JP2009129764A JP2007304498A JP2007304498A JP2009129764A JP 2009129764 A JP2009129764 A JP 2009129764A JP 2007304498 A JP2007304498 A JP 2007304498A JP 2007304498 A JP2007304498 A JP 2007304498A JP 2009129764 A JP2009129764 A JP 2009129764A
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Abstract

【課題】アノードオフガスを希釈する希釈装置を大型化することなく、氷点下起動を行うことが可能な燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】燃料電池システム1は、燃料電池10の起動時に、供給装置20により燃料電池10に新たにアノードガスを供給することで、燃料電池10内部に残留するガスを置換するOCVパージ実行部42を備える。また、この燃料電池システム1は、燃料電池温度センサ11により検出された燃料電池温度Tに基づいて、燃料電池10を低温起動するか、または、通常起動するかを判断する低温起動判断部41を備え、燃料電池10を低温起動する場合には、OCVパージ実行部42は、燃料電池10を通常起動する場合と比較して、供給装置20により新たに供給されるアノードガスの圧力を低減しつつ、燃料電池10の内部に残留するガスの総置換量を増大する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。詳しくは、低温起動時には、OCVパージにおけるガスの総置換量を、通常起動時よりも増大する燃料電池システムに関する。
近年、自動車の新たな動力源として燃料電池システムが注目されている。燃料電池システムは、例えば、反応ガスを化学反応させて発電する燃料電池と、反応ガス流路を介して燃料電池に反応ガスを供給する反応ガス供給装置と、この反応ガス供給装置を制御する制御装置と、を備える。
燃料電池は、例えば、数十個から数百個のセルが積層されたスタック構造である。ここで、各セルは、膜電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持して構成され、膜電極構造体は、アノード電極(陽極)及びカソード電極(陰極)の2つの電極と、これら電極に挟持された固体高分子電解質膜とで構成される。
この燃料電池のアノード電極にアノードガスを供給し、カソード電極にカソードガスを供給すると、電気化学反応により発電する。これらアノードガスおよびカソードガスには、例えば、それぞれ水素ガスおよび酸素を含むエアが用いられ、この発電時に生成されるのは、基本的に無害な水だけであるため、環境への影響や利用効率の観点から、燃料電池が注目されている。
このような燃料電池システムにおいて、アノードガス及びカソードガスの供給を止めて発電を停止させた状態では、両電極間で差圧が生じ、カソード電極側に供給されたカソードガスに含まれる不純物がアノード電極側へ流入し、アノード流路内のアノードガス濃度が低下する。このため、燃料電池システムを起動させる際には、燃料電池の発電性能を確保するため、アノードガスを新たに供給し、燃料電池内のアノード電極側に滞留したガスを置換する所謂OCVパージ処理が行われる。
しかしながら、低温起動時においては、燃料電池内の残留水が膜電極で凍結し有効発電面積が低下してしまい、燃料電池システムが起動しにくくなる場合がある。そこで、このような低温起動時には、OCVパージ処理におけるアノードガスの供給圧力および流量を、常温起動時と比較して増加させる燃料電池システムが提案されている(特許文献1参照)。このようにして、アノードガスの供給圧力および流量を増加することにより、常温起動時と比較して小さな反応面積を有効に利用して、燃料電池の発電性能を迅速に確保することができる。
特開2005−44795号公報
ところで、燃料電池から排出されたアノードオフガスは、カソードガスやカソードオフガスなどにより希釈した後に、燃料電池システムの外に排出される。このため、燃料電池システムには、アノードオフガスを一時的に滞留させるための滞留室を有する希釈装置が設けられる。
しかしながら、上述の特許文献1に示された燃料電池システムでは、低温起動時において、アノードガスの供給圧力および流量を増加することで、特に多くのアノードオフガスが短時間で排出される。このため希釈装置は、このような低温起動時におけるアノードオフガスの排出量に合わせて大型化する必要がある。
本発明は、アノードオフガスを希釈する希釈装置を大型化することなく、低温起動を行うことが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の燃料電池システム(例えば、後述の燃料電池システム1)は、カソードガス(例えば、後述の空気)およびアノードガス(例えば、後述の水素ガス)を化学反応させることにより発電する燃料電池(例えば、後述の燃料電池10)と、前記燃料電池にカソードガスを供給するカソードガス供給手段(例えば、後述のエアコンプレッサ21、およびエア供給路23など)と、前記燃料電池にアノードガスを供給するアノードガス供給手段(例えば、後述の水素タンク22、水素供給路25、水素レギュレータ251など)と、前記燃料電池の起動時に、前記アノードガス供給手段により前記燃料電池に新たにアノードガスを供給することで、前記燃料電池内部に残留するガスを置換するアノードガス置換手段(例えば、後述の制御装置40のOCVパージ実行部42など)と、を備える燃料電池システムであって、前記燃料電池の温度に関する情報(例えば、後述の燃料電池温度センサ11により検出された燃料電池温度T、燃料電池システム1のシステム温度、燃料電池システム1が設けられた外気の温度)に基づいて、当該燃料電池を低温起動するか、または、通常起動するかを判断する低温起動判断手段(例えば、後述の低温起動判断部41)を備え、前記燃料電池を低温起動する場合には、前記アノードガス置換手段は、前記燃料電池を通常起動する場合と比較して、前記アノードガス供給手段により新たに供給されるアノードガスの圧力を低減しつつ、前記燃料電池の内部に残留するガスの総置換量を増大することを特徴とする。
この発明によれば、燃料電池を低温起動する場合には、通常起動する場合と比較して、アノードガス供給手段により燃料電池に新たに供給されるアノードガスの圧力は低減され、燃料電池の内部に残留するガスの総置換量は増大される。このように、低温起動時において、ガスの総置換量を通常起動時よりも増大することにより、例えば、燃料電池内において残留水が凍結し、有効発電面積が低下した場合であっても、反応面積を有効に利用して、燃料電池の発電性能を確保することができる。
また、このようにしてガスの総置換量を増大するとともに、アノードガスの圧力を低減することにより、単位時間あたりに排出されるアノードオフガスの量を低減することができる。これにより、燃料電池システムに希釈装置を設けた場合、この希釈装置を、低温起動時におけるアノードオフガスの排出量に合わせて大型化する必要もない。
この場合、前記燃料電池から排出されたカソードオフガスおよび前記カソードガス供給手段から供給されたカソードガスの何れかを少なくとも含むガスを希釈ガスとして用い、前記燃料電池から排出されたアノードオフガスを希釈して排出する希釈手段(例えば、後述の希釈器50)を備え、前記希釈手段は、前記燃料電池から排出されたアノードオフガスが一時的に滞留する滞留室(例えば、後述の滞留室53)と、希釈ガスを前記滞留室内に導入する導入配管(例えば、後述の攪拌ガス導入配管56)と、希釈ガスが流通するとともに、前記滞留室内のガスを吸入する孔部(例えば、後述の孔部571)が形成された希釈ガス配管(例えば、後述の希釈ガス配管57)と、を有し、前記燃料電池を低温起動する場合、前記アノードガス置換手段により前記燃料電池内部に残留するガスを置換する間には、前記導入配管から前記滞留室内に導入される希釈ガスの圧力を、前記燃料電池を通常起動する場合と比較して低減する導入ガス圧力低減手段(例えば、後述の制御装置40の攪拌ガス圧力調整部43)をさらに備えることが好ましい。
この発明によれば、アノードオフガスが一時的に滞留する滞留室と、希釈ガスを滞留室内に導入する導入配管と、希釈ガスが流通するとともに、滞留室内のガスを吸入する孔部が形成された希釈ガス配管と、を有する希釈手段を設けた。
この希釈手段は、以下のように動作する。先ず、導入配管を介して希釈ガスを滞留室に導入し続けた状態で、この滞留室内にアノードオフガスを導入し、このアノードオフガスを滞留室内で攪拌、希釈する。このように希釈されたアノードオフガスは、導入配管からさらに導入された希釈ガスにより、滞留室内から押し出され、孔部を介して希釈ガス配管に流入し、この希釈ガス配管を流通する希釈ガスとともに排出される。
以上のように動作する希釈手段を設けた上で、この発明によれば、燃料電池を低温起動する場合には、導入配管から滞留室内に導入される希釈ガスの圧力は、通常起動する場合と比較して低減される。これにより、滞留室内から希釈ガス配管内に押し出すアノードオフガスの単位時間当りの流量、すなわち、希釈手段から排出されるガスのアノードオフガスの濃度を低減することができる。
また、導入配管を介して滞留室内に導入される希釈ガスの圧力を低減することにより、滞留室内の圧力を低減できる。上述のように、低温起動時において新たに供給されるアノードガスの圧力は、通常起動時と比較して低減される。このようにしてアノードガスの圧力を低減すると、燃料電池から排出されるアノードオフガスを、滞留室内に導入させにくくなる場合があるが、この発明では、滞留室内の圧力を低減することで、新たに供給するアノードガスの圧力を低くしても、アノードオフガスを滞留室内に導入することが可能となる。したがって、低温起動時においてアノードガスを供給する圧力を低減することで、希釈器によるアノードオフガスの希釈性能が低下するのを防止できる。
また、希釈ガスの圧力を低減することにより、この希釈ガスを供給する手段、すなわち、カソードガスを供給するカソードガス供給手段において消費される電力をも低減することができる。特に、このようなアノードガスの置換は、燃料電池を起動する際、すなわち、燃料電池による発電を開始する前に行われるので、カソードガス供給手段において消費される電力は、バッテリにより供給される。したがって、この発明によれば、バッテリの消費を抑えることで、その分の電力を、エアコンなどのその他補機を稼動するための電力エネルギとして用いることや、または、より小型で安価なバッテリを用いることが可能となる。
本発明の燃料電池システム(例えば、後述の燃料電池システム1など)は、カソードガス(例えば、後述の空気など)およびアノードガス(例えば、後述の水素ガスなど)を化学反応させることにより発電する燃料電池(例えば、後述の燃料電池10)と、前記燃料電池にカソードガスを供給するカソードガス供給手段(例えば、後述のエアコンプレッサ21、およびエア供給路23など)と、前記燃料電池にアノードガスを供給するアノードガス供給手段(例えば、後述の水素タンク22、水素供給路25、水素レギュレータ251など)と、前記燃料電池の起動時に、前記アノードガス供給手段により前記燃料電池に新たにアノードガスを供給することで、前記燃料電池内部に残留するガスを置換するアノードガス置換手段(例えば、後述の制御装置40のOCVパージ実行部42など)と、を備える燃料電池システムであって、前記燃料電池の温度に関する情報(例えば、後述の燃料電池温度センサ11により検出された燃料電池温度T、燃料電池システム1のシステム温度、燃料電池システム1が設けられた外気の温度)に基づいて、当該燃料電池を低温起動するか、または、通常起動するかを判断する低温起動判断手段(例えば、後述の低温起動判断部41)と、前記燃料電池から排出されたカソードオフガスおよび前記カソードガス供給手段から供給されたカソードガスの何れかを少なくとも含むガスを希釈ガスとして用い、前記燃料電池から排出されたアノードオフガスを希釈して排出する希釈手段(例えば、後述の希釈器50)と、を備え、前記希釈手段は、前記燃料電池から排出されたアノードオフガスが一時的に滞留する滞留室(例えば、後述の滞留室53)と、希釈ガスを前記滞留室内に導入する導入配管(例えば、後述の攪拌ガス導入配管56)と、希釈ガスが流通するとともに、前記滞留室内のガスを吸入する孔部(例えば、後述の孔部571)が形成された希釈ガス配管(例えば、後述の希釈ガス配管57)と、を有し、前記燃料電池を低温起動する場合、前記アノードガス置換手段により前記燃料電池内部に残留するガスを置換する間には、前記導入配管から前記滞留室内に導入される希釈ガスの圧力を、前記燃料電池を通常起動する場合と比較して低減する導入ガス圧力低減手段(例えば、後述の制御装置40の攪拌ガス圧力調整部43)をさらに備えることを特徴とする。
この発明によれば、アノードオフガスが一時的に滞留する滞留室と、希釈ガスを滞留室内に導入する導入配管と、希釈ガスが流通するとともに、滞留室内のガスを吸入する孔部が形成された希釈ガス配管と、を有する希釈手段を設けた。
この希釈手段は、以下のように動作する。先ず、導入配管を介して希釈ガスを滞留室に導入し続けた状態で、この滞留室内にアノードオフガスを導入し、このアノードオフガスを滞留室内で攪拌、希釈する。このように希釈されたアノードオフガスは、導入配管からさらに導入された希釈ガスにより、滞留室内から押し出され、孔部を介して希釈ガス配管に流入し、この希釈ガス配管を流通する希釈ガスとともに排出される。
以上のように動作する希釈手段を設けた上で、この発明によれば、燃料電池を低温起動する場合には、導入配管から滞留室内に導入される希釈ガスの圧力は、通常起動する場合と比較して低減される。これにより、滞留室内から希釈ガス配管内に押し出すアノードオフガスの単位時間当りの流量、すなわち、希釈手段から排出されるガスのアノードオフガスの濃度を低減することができる。
したがって、通常起動する場合と比較してより長い時間に亘って、燃料電池内に滞留するガスの置換を行うことによって、希釈器を大型化することなく、ガスの総置換量を多くすることができる。これにより、例えば、燃料電池内において残留水が凍結し、有効発電面積が低下した場合であっても、反応面積を有効に利用して、燃料電池の発電性能を確保することができる。
また、希釈ガスの圧力を低減することにより、この希釈ガスを供給する手段、すなわち、カソードガスを供給するカソードガス供給手段において消費される電力をも低減することができる。特に、このようなアノードガスの置換は、燃料電池を起動する際、すなわち、燃料電池による発電を開始する前に行われるので、カソードガス供給手段において消費される電力は、バッテリにより供給される。したがって、この発明によれば、バッテリの消費を抑えることで、その分の電力を、エアコンなどのその他補機を稼動するための電力エネルギとして用いることや、または、より小型で安価なバッテリを用いることが可能となる。
本発明の燃料電池システムによれば、低温起動時において、ガスの総置換量を通常起動時よりも増大することにより、例えば、燃料電池内において残留水が凍結し、有効発電面積が低下した場合であっても、反応面積を有効に利用して、燃料電池の発電性能を確保することができる。また、このようにしてガスの総置換量を増大するとともに、アノードガスの圧力を低減することにより、単位時間あたりに排出されるアノードオフガスの量を低減することができる。これにより、燃料電池システムに希釈装置を設けた場合、この希釈装置を、低温起動時におけるアノードオフガスの排出量に合わせて大型化する必要もない。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料電池システム1のブロック図である。
燃料電池システム1は、燃料電池10と、この燃料電池10に水素ガス(以下、「アノードガス」という)や空気(以下、「カソードガス」という)を供給する供給装置20と、これら燃料電池10及び供給装置20を制御する制御装置40とを有する。
燃料電池10は、例えば、数十個から数百個のセルが積層されたスタック構造である。各セルは、膜電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持して構成される。膜電極構造体は、アノード電極(陽極)およびカソード電極(陰極)の2つの電極と、これら電極に挟持された固体高分子電解質膜とで構成される。通常、両電極は、固体高分子電解質膜に接して酸化・還元反応を行う触媒層と、この触媒層に接するガス拡散層とから形成される。
このような燃料電池10は、アノード電極(陽極)側に形成されたアノード流路13にアノードガスが供給され、カソード電極(陰極)側に形成されたカソード流路14に酸素を含むカソードガスが供給されると、これらの電気化学反応により発電する。また、この燃料電池10には、燃料電池10の温度を検出する燃料電池温度センサ11が設けられている。この燃料電池温度センサ11は、燃料電池10の温度を検出し、検出した燃料電池温度Tに略比例した検出信号を制御装置40に出力する。
供給装置20は、燃料電池10のカソード流路14にカソードガスを供給するエアコンプレッサ21と、燃料電池10のアノード流路13にアノードガスを供給する水素タンク22と、を含んで構成される。
エアコンプレッサ21は、エア供給路23を介して、燃料電池10のカソード流路14の一端側に接続されている。燃料電池10のカソード流路14の他端側には、エア排出路24が接続され、このエア排出路24の先端側には、後述の希釈手段としての希釈器50が接続されている。また、エア排出路24には、背圧弁241が設けられている。この背圧弁241を開くことにより、燃料電池10のカソード流路14からエア排出路24に排出されたカソードオフガスを、希釈ガスとして希釈器50に流入させることができる。なお、希釈器50の詳細な構成については、後に図2を参照して詳述する。
また、エア供給路23には、信号圧配管31と、バイパス管32とが分岐して設けられている。
信号圧配管31は、後述の水素レギュレータ251に接続されるとともに、その先端部には、信号圧配管31内のカソードガスを放出するエアインジェクタ311が設けられている。このエアインジェクタ311を開閉することにより、信号圧配管31内のカソードガスの圧力を調整できる。
バイパス管32の先端側は、希釈器50に接続されている。また、このバイパス管32には、バイパス管32内を流通し、希釈器50に流入するカソードガスの流量を規制するオリフィス321が設けられている。なお、本発明では、このオリフィス321の代わりに、カソードガスの流量を調整可能な流量制御弁を設けてもよい。
水素タンク22は、水素供給路25を介して、燃料電池10のアノード流路13の一端側に接続されている。この水素供給路25には、水素タンク22から供給されるアノードガスの圧力を減圧する水素レギュレータ251が設けられている。
水素レギュレータ251は、所謂比例圧力制御弁であり、信号圧配管31内のカソードガスの圧力を信号圧として、その開度が制御される。水素レギュレータ251は、信号圧配管31内のカソードガスの圧力が大きくなるに従い、その開度が大きくなるようになっている。この水素レギュレータ251の開度を調整することにより、燃料電池10に供給されるアノードガスの圧力を調整できる。
燃料電池10のアノード流路13の他端側には、水素排出路26が接続されている。この水素排出路26の先端側には、燃料電池10のアノード流路13から水素排出路26に排出されたアノードオフガスを、希釈ガスで希釈した後に大気へ放出する希釈器50が接続されている。また、水素排出路26には、パージ弁261が設けられている。このパージ弁261を開くことにより、水素排出路26内のアノードオフガスを希釈器50に流入させることができる。
図2は、希釈器50の構成を示す断面図である。
希釈器50は、略箱状の筐体51と、仕切り板52と、を備える。
仕切り板52は筐体51内部に設けられ、これにより、筐体51の内部は、滞留室53と混合室54とに分割される。また、仕切り板52には、滞留室53と混合室54とを連通する略矩形状の連通孔521が形成されている。
筐体51には、水素排出路26(図1参照)を介して燃料電池から排出されたアノードオフガスを滞留室53内に導入されるアノードオフガス導入配管55と、バイパス管32(図1参照)を介してコンプレッサから供給されたカソードガスを滞留室53内に導入する導入配管としての攪拌ガス導入配管56とが設けられている。
また、筐体51には、混合室54内を貫通する希釈ガス配管57が設けられている。この希釈ガス配管57の基端側は、エア排出路24(図1参照)に接続され、先端側は大気に開放されている。すなわち、燃料電池から排出されたカソードオフガスは、希釈ガス配管57を流通し、大気に排出される。また、この希釈ガス配管57のうち混合室54内部には、滞留室53のガスを、混合室54を介して希釈ガス配管57内に吸入する孔部571が形成されている。
以上のように構成された希釈器50は、以下のように動作し、アノードオフガスを希釈して大気に排出する。
先ず、攪拌ガス導入配管56を介してカソードガスを滞留室53内に導入し続けた状態で、この滞留室53内に燃料電池から排出されたアノードオフガスを導入し、このアノードオフガスを滞留室53内で攪拌、希釈する。滞留室53内で希釈されたアノードオフガスは、連通孔521を通って混合室54に押し出される。
混合室54に押し出されたアノードオフガスは、孔部571から希釈ガス配管57内に流入し、この希釈ガス配管57内を流通するカソードオフガスとともに大気に排出される。
図1に戻って、制御装置40には、上述のエアコンプレッサ21、背圧弁241、パージ弁261、及びエアインジェクタ311、並びに、燃料電池温度センサ11が接続されている。
また、制御装置40には、図示しないイグニッションスイッチが接続される。このイグニッションスイッチは、燃料電池システム1が搭載された車両の運転席に設けられており、運転者の操作に従って、オン/オフ信号を制御装置40に送信する。制御装置40は、イグニッションスイッチのオン/オフに従って、燃料電池10の起動処理を開始する。
この燃料電池10の起動処理では、後に詳述するOCVパージ処理が実行され、このOCVパージが完了した後に、燃料電池10による発電を開始する。
ここで、燃料電池10で発電する手順は、以下のようになる。
すなわち、水素タンク22から、水素供給路25を介して、燃料電池10のアノード側にアノードガスを供給する。また、エアコンプレッサ21を駆動させることにより、エア供給路23を介して、燃料電池10のカソード側にカソードガスを供給する。
燃料電池10に供給されたアノードガスおよびカソードガスは、発電に供された後、燃料電池10からアノード側の生成水などの残留水とともに、水素排出路26およびエア排出路24を介して希釈器50に流入し、この希釈器50で希釈された後、大気へ排出される。
制御装置40は、低温起動判断手段としての低温起動判断部41と、アノードガス置換手段としてのOCVパージ実行部42とを備え、燃料電池10の起動時にOCVパージ処理を行った後、上述のようにして発電を行う。図1においては、燃料電池10のOCVパージ処理に係る制御ブロックのみを示す。
低温起動判断部41は、燃料電池10を起動する際、燃料電池温度センサ11により検出された燃料電池温度Tに基づいて、燃料電池10を低温起動するか、または、通常起動するかを判断する。より具体的には、低温起動判断部41は、燃料電池温度Tが予め設定された判定温度(例えば、0℃)より小さい場合には燃料電池10を低温起動すると判断し、燃料電池温度Tが判定温度以上である場合には燃料電池10を通常起動すると判断する。なお、この低温起動判断部41は、燃料電池温度Tの他、外気温度や天気予報の情報に基づいて、低温起動するか、または、通常起動するかを判断してもよい。
OCVパージ実行部42は、燃料電池10の起動時に、供給装置20を制御して、OCVパージ処理を実行する。より具体的には、OCVパージ実行部42は、燃料電池10の起動時に、供給装置20のエアコンプレッサ21、背圧弁241、エアインジェクタ311、及びパージ弁261を制御して、燃料電池10に新たにアノードガスを所定の時間に亘って供給することで、燃料電池10内部に残留するガスを置換する。
また、このOCVパージ実行部42は、燃料電池10を低温起動するか、または、通常起動するかに応じて、燃料電池10に新たに供給するアノードガスの圧力と、燃料電池10内部に残留するガスの総置換量とを変化させる。
より具体的には、OCVパージ実行部42は、燃料電池10を低温起動する場合には、燃料電池10を通常起動する場合と比較して、新たに供給するアノードガスの圧力を低減しつつ、また、ガスの総置換量を増大する。
また、このOCVパージ実行部42は、導入ガス圧力低減手段としての攪拌ガス圧力調整部43を備えており、OCVパージ処理において、希釈器50の攪拌ガス導入配管56(図2参照)に導入するカソードガスの圧力を調整することが可能となっている。
攪拌ガス圧力調整部43は、OCVパージ処理において、燃料電池10を低温起動する場合には、燃料電池10を通常起動する場合と比較して、希釈器50の攪拌ガス導入配管56(図2参照)に導入するカソードガスの圧力を低減する。
図3は、以上のような制御装置40によるOCVパージ処理の手順を示すフローチャートである。このOCVパージ処理は、イグニッションがオンにされたことに基づいて開始する。
先ず、燃料電池温度Tが、所定の判定温度以下であるか判定し(ステップS1)、この判定がYESである場合には、燃料電池を低温起動すると判断して、ステップS3に移り、この判定がNOである場合には、燃料電池を通常起動するとして、ステップS2に移る。
ステップS2では、通常起動時のOCVパージ処理用の設定を行い、ステップS4に移る。より具体的には、例えば、図示しないテーブルを参照して、通常起動時のOCVパージ処理におけるアノードガスの圧力、カソードガスの圧力、及び総置換量を設定する。
ステップS3では、低温起動時のOCVパージ処理用の設定を行い、ステップS4に移る。より具体的には、例えば、図示しないテーブルを参照して、低温起動時のOCVパージ処理におけるアノードガスの圧力、カソードガスの圧力、及び総置換量を設定する。低温起動時におけるOCVパージ処理では、上述のように、アノードガスの圧力及びカソードガスの圧力を、通常起動時と比較して低減しつつ、総置換量を、通常起動時と比較して増大する。
図4は、低温起動時におけるOCVパージ処理のタイムチャートである。
より具体的には、図4の(a)は、比較例の燃料電池システムの低温起動時におけるOCVパージ処理のタイムチャートであり、図4の(b)は、本実施形態の燃料電池システム1の低温起動時におけるOCVパージ処理のタイムチャートである。
ここで、比較例の燃料電池システムの低温起動時におけるアノードガスの圧力及びカソードガスの圧力は、それぞれ、通常起動時における圧力と同じ値に設定されている。すなわち、比較例の燃料電池システムの、低温起動時におけるアノードガスの圧力及びカソードガスの圧力は、それぞれ、本実施形態の燃料電池システム1の圧力よりも高く設定されている。また、比較例の燃料電池システムの低温起動時における総置換量は、本実施形態の燃料電池システム1と同じ値に設定されている。
図4の(a)に示すように、比較例では、時刻t0においてOCVパージ処理を開始する。すなわち、時刻t0からアノードガスおよびカソードガスを、それぞれ、所定の圧力PA1,PC1で、所定のカソードガスの流量FC1のもとで供給開始する。このOCVパージ処理は、総置換量が所定の設定値に至る時刻t1まで行われる。
この比較例では、OCVパージ処理を開始した直後、希釈器から排出されたガスのアノードオフガスの濃度は、所定の排出濃度上限を上回る。
一方、図4の(b)に示すように、本実施形態の燃料電池システム1では、時刻t0においてOCVパージ処理を開始する。すなわち、時刻t0からアノードガス及びカソードガスを、それぞれ、上述のPA1,PC1よりも低い圧力PA2,PC2で、所定のカソードガスの流量FC2のもとで供給開始する。このOCVパージ処理は、総置換量が所定の設定値に至る時刻t2まで行われる。
ここで、本実施形態の燃料電池システム1のOCVパージ処理と、比較例のOCVパージ処理とを比較する。
上述のように、本実施形態では、アノードガス及びカソードガスの圧力PA2,PC2は、それぞれ、比較例の圧力PA1,PC1よりも低い。これにより、希釈器から排出されるガスのアノードオフガスの濃度は、所定の排出濃度上限を上回ることはない。また、このように、アノードガス及びカソードガスの圧力を下げることにより、OCVパージ処理に係る時間t2−t0は、比較例によるOCVパージ処理に係る時間t1−t0よりも長くなる。しかしながら、本実施形態の燃料電池システム1では、排出濃度上限を上回ることなく、OCVパージ処理を行うことができる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)本実施形態の燃料電池システム1によれば、燃料電池10を低温起動する場合には、通常起動する場合と比較して、供給装置20により燃料電池10に新たに供給されるアノードガスの圧力は低減され、燃料電池10の内部に残留するガスの総置換量は増大される。このように、低温起動時において、ガスの総置換量を通常起動時よりも増大することにより、例えば、燃料電池10内において残留水が凍結し、有効発電面積が低下した場合であっても、反応面積を有効に利用して、燃料電池10の発電性能を確保することができる。
図5は、OCVパージ処理時におけるアノードガス及びカソードガスの圧力と、実行可能なガスの総置換量との関係を示す図である。ここで、実行可能なガスの総置換量とは、OCVパージ処理時において、アノードオフガスの排出濃度を上述の排出濃度上限以下に保ちながら実行可能なガスの総置換量を示す。
図5に示すように、アノードガス及びカソードガスの圧力を低くなるに従い、実行可能なガスの総置換量は高くなる。これは、希釈器から排出されるガスのアノードオフガスの濃度を低減できるからである。
したがって、この図に示すように、アノードガス及びカソードガスの圧力を低くすることで、OCVパージ処理時におけるガスの総置換量をより多くすることができる。
また、このようにしてガスの総置換量を増大するとともに、アノードガスの圧力を低減することにより、単位時間あたりに排出されるアノードオフガスの量を低減することができる。これにより、希釈器50を、低温起動時におけるアノードオフガスの排出量に合わせて大型化する必要もない。
(2)本実施形態の燃料電池システム1によれば、燃料電池10を低温起動する場合には、攪拌ガス導入配管56から滞留室53内に導入される希釈ガスの圧力は、通常起動する場合と比較して低減される。これにより、滞留室53内から希釈ガス配管57内に押し出すアノードオフガスの単位時間当りの流量、すなわち、希釈器50から排出されるガスのアノードオフガスの濃度を低減することができる。
また、攪拌ガス導入配管56を介して滞留室53内に導入される希釈ガスの圧力を低減することにより、滞留室53内の圧力を低減できる。上述のように、低温起動時において新たに供給されるアノードガスの圧力は、通常起動時と比較して低減される。このようにしてアノードガスの圧力を低減すると、燃料電池10から排出されるアノードオフガスを、滞留室53内に導入させにくくなる場合があるが、燃料電池システム1では、滞留室53内の圧力を低減することで、新たに供給するアノードガスの圧力を低くしても、アノードオフガスを滞留室53内に導入することが可能となる。したがって、低温起動時においてアノードガスを供給する圧力を低減することで、希釈器50によるアノードオフガスの希釈性能が低下するのを防止できる。
また、希釈ガスの圧力を低減することにより、この希釈ガスを供給する手段、すなわち、カソードガスを供給するエアコンプレッサ21において消費される電力をも低減することができる。特に、このようなアノードガスの置換は、燃料電池10を起動する際、すなわち、燃料電池10による発電を開始する前に行われるので、エアコンプレッサ21において消費される電力は、バッテリにより供給される。したがって、本実施形態の燃料電池システム1によれば、バッテリの消費を抑えることで、その分の電力を、エアコンなどのその他補機を稼動するための電力エネルギとして用いることや、または、より小型で安価なバッテリを用いることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良などは本発明に含まれるものである。
上記実施形態の燃料電池システム1では、燃料電池10の温度に関する情報として、燃料電池10に設けた燃料電池温度センサ11により検出された燃料電池温度Tを用いたがこれに限らない。燃料電池の温度に関する情報としては、この他、燃料電池システムのシステム温度や、燃料電池システムが設けられた場所の外気温度や、燃料電池システムが設けられた地域の天気予報の情報を用いてもよい。
また、上記実施形態の燃料電池システム1では、低温起動時のOCVパージ処理におけるアノードガスの圧力及びカソードガスの圧力を低減したが、カソードガスの圧力のみを低減してもよい。これにより、上記実施形態の燃料電池システム1と同様の効果を奏することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料電池システムのブロック図である。 上記実施形態に係る希釈器の構成を示す断面図である。 上記実施形態に係る制御装置によるOCVパージ処理の手順を示すフローチャートである。 上記実施形態に係る低温起動時におけるOCVパージ処理のタイムチャートである。 OCVパージ処理時におけるアノードガス及びカソードガスの圧力と、実行可能なガスの総置換量との関係を示す図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 燃料電池
11 燃料電池温度センサ
20 供給装置
21 エアコンプレッサ(カソードガス供給手段)
23 エア供給路(カソードガス供給手段)
22 水素タンク(アノードガス供給手段)
25 水素供給路(アノードガス供給手段)
251 水素レギュレータ(アノードガス供給手段)
50 希釈器(希釈手段)
53 滞留室(滞留室)
56 攪拌ガス導入配管(導入配管)
57 希釈ガス配管(希釈ガス配管)
571 孔部(孔部)
40 制御装置
41 低温起動判断部(低温起動判断手段)
42 OCVパージ実行部(アノードガス置換手段)
43 攪拌ガス圧力調整部(導入ガス圧力低減手段)

Claims (3)

  1. カソードガスおよびアノードガスを化学反応させることにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池にカソードガスを供給するカソードガス供給手段と、
    前記燃料電池にアノードガスを供給するアノードガス供給手段と、
    前記燃料電池の起動時に、前記アノードガス供給手段により前記燃料電池に新たにアノードガスを供給することで、前記燃料電池内部に残留するガスを置換するアノードガス置換手段と、を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池の温度に関する情報に基づいて、当該燃料電池を低温起動するか、または、通常起動するかを判断する低温起動判断手段を備え、
    前記燃料電池を低温起動する場合には、前記アノードガス置換手段は、前記燃料電池を通常起動する場合と比較して、前記アノードガス供給手段により新たに供給されるアノードガスの圧力を低減しつつ、前記燃料電池の内部に残留するガスの総置換量を増大することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池から排出されたカソードオフガスおよび前記カソードガス供給手段から供給されたカソードガスの何れかを少なくとも含むガスを希釈ガスとして用い、前記燃料電池から排出されたアノードオフガスを希釈して排出する希釈手段を備え、
    前記希釈手段は、前記燃料電池から排出されたアノードオフガスが一時的に滞留する滞留室と、希釈ガスを前記滞留室内に導入する導入配管と、希釈ガスが流通するとともに、前記滞留室内のガスを吸入する孔部が形成された希釈ガス配管と、を有し、
    前記燃料電池を低温起動する場合、前記アノードガス置換手段により前記燃料電池内部に残留するガスを置換する間には、前記導入配管から前記滞留室内に導入される希釈ガスの圧力を、前記燃料電池を通常起動する場合と比較して低減する導入ガス圧力低減手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. カソードガスおよびアノードガスを化学反応させることにより発電する燃料電池と、
    前記燃料電池にカソードガスを供給するカソードガス供給手段と、
    前記燃料電池にアノードガスを供給するアノードガス供給手段と、
    前記燃料電池の起動時に、前記アノードガス供給手段により前記燃料電池に新たにアノードガスを供給することで、前記燃料電池内部に残留するガスを置換するアノードガス置換手段と、を備える燃料電池システムであって、
    前記燃料電池の温度に関する情報に基づいて、当該燃料電池を低温起動するか、または、通常起動するかを判断する低温起動判断手段と、
    前記燃料電池から排出されたカソードオフガスおよび前記カソードガス供給手段から供給されたカソードガスの何れかを少なくとも含むガスを希釈ガスとして用い、前記燃料電池から排出されたアノードオフガスを希釈して排出する希釈手段と、を備え、
    前記希釈手段は、前記燃料電池から排出されたアノードオフガスが一時的に滞留する滞留室と、希釈ガスを前記滞留室内に導入する導入配管と、希釈ガスが流通するとともに、前記滞留室内のガスを吸入する孔部が形成された希釈ガス配管と、を有し、
    前記燃料電池を低温起動する場合、前記アノードガス置換手段により前記燃料電池内部に残留するガスを置換する間には、前記導入配管から前記滞留室内に導入される希釈ガスの圧力を、前記燃料電池を通常起動する場合と比較して低減する導入ガス圧力低減手段をさらに備えることを特徴とする燃料電池システム。
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